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VT523c 化学工業特論 ケミカルズが産み出す日本の力 No.5 塩化ビニル樹脂 2015.10.31 塩ビ工業・環境協会 小坂田 史雄

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  • VT523c 化学工業特論ケミカルズが産み出す日本の力

    No.5 塩化ビニル樹脂

    2015.10.31

    塩ビ工業・環境協会

    小坂田 史雄

  • 目 次

    1. PVCの特性と製品群2. PVC産業の現状3. PVCの工業と製造技術4. PVCと環境問題5. PVCのリサイクル6. 業界の取り組み

  • 1.PVCの特性と製品群

    1.1 PVCの名称1.2 PVC製品1.3 PVCの特性

  • 1.1 PVCの名称

    日本においては、太平洋戦争後、透明なレインコートやベルトなどの塩ビ製品は、「ビニール」とか「エンビ」などと呼ばれ一般に普及、これがプラスチック類全般の代名詞として長い間使用されてきた。

    使用用語 日本語略称 英語略称

    VCM 塩ビ,塩ビモノマー VC, VCMPVC 塩ビ、塩ビ樹脂、塩ビポリマー、ビ

    ニール、ポリ塩化ビニルPVC, PVC resin

    PVC工業 塩ビモノマー製造工業+塩ビ樹脂製造工業PVC産業 塩ビ工業+塩ビ加工産業

    用語の整理

    +-

    VCM PVC

  • 1.2 PVC製品

    硬いものから軟らかいものまで

    1.2 PVC製品

  • 樹脂サッシ サイディング(外壁材) 雨樋 パイプ

    屋外で使用 1.2 PVC製品

    電力ケーブル

    製品 有用性能

    樹脂サッシ 断熱性、気密性、遮音性

    外壁材(サイディング) 難燃性、耐久性、施工性、意匠性、メンテナンス性

    雨樋 施工性、耐食性、意匠性

    パイプ 施工性、耐久性、耐食性、水理性

    ターポリン、広告 耐久性、印刷性(着色性)

    農業用ビニルフィルム 施工性、耐久性

    自動車部品 難燃性、耐久性、施工性

    電線被覆材 絶縁性、難燃性、耐久性、柔軟性

    波板 耐久性、耐食性、施工性

  • 製品 有用性能

    壁紙 難燃性、耐久性、施工性、意匠性

    クッションフロア 難燃性、耐久性、施工性、意匠性、メンテナンス性

    テーブルクロス 意匠性、耐久性、エンボス性

    電線被覆材(屋内電線、電源コード、機器内配線)

    絶縁性、難燃性、意匠性、柔軟性

    家電製品(ガスケット、ホース)

    耐久性、柔軟性

    壁紙 クッションフロア テーブルクロス

    電源コード

    屋内で使用 1.2 PVC製品

  • 製品 有用性能

    薬の包装 透明性、防湿性、衛生性(殺菌性)

    血液バッグ 衛生性(殺菌性)、血液保存性(抗凝固性)、柔軟性、弾性、耐摩耗性

    ラップフィルム 自己粘着性、透明性、結露防止性、柔軟性、伸縮性

    医療器材・食品包装用

    薬のPTP包装 血液バッグ ラップフィルム

    1.2 PVC製品

  • 製品 有用性能

    バッグ 印刷性、柔軟性、加工性

    カード 加工性(接着、裁断、印刷性)、難燃性

    ホース 柔軟性、耐摩耗性

    ビニールプール 柔軟性、印刷性、復元性、加工性

    バッグ

    カード

    ホース ビニールプール

    日用品等1.2 PVC製品

  • 0.8

    0.6

    4.4

    62.0

    16.0

    19.9

    2.5

    6.3

    78.7

    74.7

    90.2

    22.7

    4.5

    4.8

    2.9

    9.0

    0% 50% 100%

    ポリスチレン

    ポリプロピレン

    ポリエチレン

    塩 ビ

    15年以上 15~2年 2年以下 その他

    パイプ・継手,建材 板、機械器具部品 フィルム・シート,日用品・雑貨,発泡製品

    強化製品,合成皮革

    概略使用期間

    PVC

    ( 経済産業省 生産動態統計からVEC作成 )

    PVC製品の特長:長い耐用年数各種プラスチックの用途別耐用年数(2011年調べ)

    10

    1.2 PVC製品

    Graph1

    ポリスチレンポリスチレンポリスチレンポリスチレン

    ポリプロピレンポリプロピレンポリプロピレンポリプロピレン

    ポリエチレンポリエチレンポリエチレンポリエチレン

    塩    ビ塩    ビ塩    ビ塩    ビ

    15年以上

    15~2年

    2年以下

    その他

    0.8

    16

    78.7

    4.5

    0.6

    19.9

    74.7

    4.8

    4.4

    2.5

    90.2

    2.9

    62

    6.3

    22.7

    9

    Sheet1

    各種プラスチックの用途別耐用年数(2011年調べ) カクシュヨウトベツタイヨウネンスウネンシラ

    概略使用期間 ガイリャクシヨウキカン15年以上 ネンイジョウ15~2年 ネン2年以下 ネンイカその他 タ

    土木・建設(パイプ・継手,建材),電線 ドボクケンセツツギテケンザイデンセン板、機械器具部品車両・工業部品,農林・水産,医療 イタキカイキグブヒンシャリョウコウギョウブヒンノウリンスイサンイリョウフィルム・シート,日用品・雑貨,発泡製品包装・物流,日用品 ザッカハッポウセイヒンホウソウブツリュウニチヨウヒン強化製品,合成皮革 キョウカセイヒンゴウセイヒカク

    ポリスチレン0.816.078.74.5

    ポリプロピレン0.619.974.74.8

    ポリエチレン4.42.590.22.9

    塩    ビ エン62.06.322.79.0

    Sheet2

    Sheet3

    Graph1

    ポリスチレンポリスチレンポリスチレンポリスチレン

    ポリプロピレンポリプロピレンポリプロピレンポリプロピレン

    ポリエチレンポリエチレンポリエチレンポリエチレン

    塩    ビ塩    ビ塩    ビ塩    ビ

    15年以上

    15~2年

    2年以下

    その他

    出所:経済産業省 生産動態統計 

    各種プラスチックの用途別耐用年数(2006年調べ)

    0.7

    20.6

    74.7

    4

    0.4

    23.4

    69.7

    6.5

    4.4

    2.5

    88.1

    5

    63.9

    6.5

    21

    8.6

    Sheet1

    各種プラスチックの用途別耐用年数(2006年調べ) カクシュヨウトベツタイヨウネンスウネンシラ

    概略使用期間 ガイリャクシヨウキカン15年以上 ネンイジョウ15~2年 ネン2年以下 ネンイカその他 タ

    パイプ・継手,建材 ツギテケンザイ板、機械器具部品 イタキカイキグブヒンフィルム・シート,日用品・雑貨,発泡製品 ザッカハッポウセイヒン強化製品,合成皮革 キョウカセイヒンゴウセイヒカク

    ポリスチレン0.720.674.74.0

    ポリプロピレン0.423.469.76.5

    ポリエチレン4.42.588.15.0

    塩    ビ エン63.96.521.08.6

    Sheet2

    Sheet3

  • 石油 ナフサエチレンプロピレンベンゼンブタジエントルエンキシレン、他

    食塩 VCM ポリ塩化ビニル塩素

    蒸留 分解

    重合

    電気分解 重合

    ポリエチレンポリプロピレンポリスチレンアクリル樹脂ABS樹脂PET、他エチレン

    ほとんどのプラスチックは100%石油を原料としています。しかし、塩ビは例外で、石油と食塩を原料としています。その割合は、石油分が約40%、食塩分が約60%です。

    但し、中国は石灰石、米国は天然ガスを石油代替に使用

    11

    熱可塑性樹脂

    1.3 PVCの特性 1.3 PVCの特性

  • 嵩高元素

    非枯渇性資源(海水・無尽蔵)

    酸化劣化され難い

    分極構造 多様な配合多様な用途

    使用後も性能保持

    軟質PVC

    省資源

    耐久性難燃性

    持続可能型素材

    (Sustainable)

    リサイクル適合性

    多様な再生用途

    PVCを特徴付ける塩素原子

    長寿命

    相溶性(無機・有機)

    非晶質ポリマー

    1.3 PVCの特性

    Cl

    可塑剤

    +

    -

  • PVCと可塑剤

    硬質可塑剤 0%

    半硬質10~20%

    軟質30%~40%

    半流動50%以上

    可塑剤 DEHP

    PVC分子 PVC分子

    可塑剤の作用 → 製品の軟質化

    1.3 PVCの特性

  • ※省資源– 原料の6割は無尽に賦存する塩。– 製品寿命も資源節約に大きく貢献

    ※耐久性・耐食性・長寿命– 建材から日用品・雑貨、電線等多様な製品

    分野※リサイクル性能⇒ マテリアルリサイクル

    – パイプ、農ビ、タイルカーペット、電線被覆※遮熱・断熱性能⇒省エネ

    – 樹脂窓(環境省、東大等で検証。建材TR制度)

    ※難燃・防火性(発火、着火しにくい)– 建材全般、電線等

    ※信頼性・安全性(曲げ・捻れ、擦れに強い等)– 電線、空気入れ遊具・救命具、血液バッグ等

    PVCの特徴

    14

    1.3 PVCの特性ソフトPVC製品の特長

    透明から着色へ自由に変えられる

    硬質から軟質まで硬さ・風合いが自由

    印刷性に優れ、カラフルな色やデザイン処理が容易

    エンボス処理(凹凸模様)が可能

    接着加工性に優れる(高周波ウェルダー加工)

    用途に合わせた機能を配合剤で付与できる

    短所 改善他のプラスチックに比べて重たい → 発泡化

    (比重:PVC 1.4 、PP 0.9、PE 0.94、PU 1.2 )べたつき易い (可塑剤の影響) →非抽出性可塑剤

  • 耐薬品性樹 脂 名 略 号 耐酸 耐アルカリ 耐アルコール 耐 油

    ポリエチレン PE ○ ○ ○ ○ポリプロピレン PP ○ ○ ○ ○塩ビ PVC ○ ○ ○ ○ポリスチレン

    PS ○ ○ 長時間入れておくと内容物の味が変わる柑橘類に含まれるテンペル油等に侵されることがある

    ABS ABS ○ ○ 長時間で膨張する ○ポリエチレンテレフタレート PET ○ ○ ○ ○

    アクリル樹脂 PMMA ○ ○ 僅かに内容物に異臭を生じる ○ポリカーボネート PC ○ 多少おかされるものもある ○ ○ポリアミド(ナイロン) PA ○ ○ 浸透のおそれあり ○フッ素樹脂 PTFE ○ ○ ○ ○

    資料:プラ工連「こんにちは、プラスチック」 15

    1.3 PVCの特性

  • 60

    47

    36

    26

    25

    25

    20

    19

    18

    18

    17

    17

    16

    0 20 40 60 80

    塩化ビニリデン

    PVC

    ポリイミド

    ポリカーボネート

    ナイロン 66

    羊毛

    PET

    セルロース

    ABS 樹脂

    ポリスチレン

    ポリプロピレン

    ポリエチレン

    木綿

    PVCは燃えにくいプラスチックです

    燃焼が持続し難い燃焼が持続し易い

    酸素指数 16

    難燃性1.3 PVCの特性

    軟質塩ビの可塑剤の添加による酸素指数変化

    PVCそれ自身では火はつかない。燃

    焼が持続するには、より多くの酸素や助燃剤が必要

    空気中の酸素濃度21% 可塑剤の種類可塑剤量

    (phr)塩素量

    (%) 酸素指数

    無し 0 57 42~49

    DEHP 60 36 22.2

    DEHP 80 32 21.1

    DEHP 90 30 19.2

    DEHP 40 32 21.6

    DEHPDihexyl Phthalate

    4040 32 21.6

    DEHPButyl Benzyl Phthalate

    4040 32 21.6

  • 樹脂製造段階までの 投入エネルギー比較

    樹脂が保有するエネルギー

    LCAで優れるPVC

    出展:プラスチック処理促進協会「石油化学製品のLCIデータ調査報告書」

    樹脂製造段階までの 環境負荷比較

    1.3 PVCの特性

  • 2.PVC産業の現状

    2.1 PVC樹脂の需要動向2.2 PVC産業の新たな展開2.3 可塑剤、安定剤動向

  • VCM・PVCの生産・出荷実績の推移

    グラフ出典: 塩ビ工業・環境協会 HP 資料室年

    229万トン

    PVCresin用143万トン(62%)

    (輸出 53万トン) 年

    2.1 PVC樹脂の需要動向 2.1 需要動向

    VCM PVC

    Graph1

    198219821982

    198319831983

    198419841984

    198519851985

    198619861986

    198719871987

    198819881988

    198919891989

    199019901990

    199119911991

    199219921992

    199319931993

    199419941994

    199519951995

    199619961996

    199719971997

    199819981998

    199919991999

    200020002000

    200120012001

    200220022002

    200320032003

    200420042004

    200520052005

    200620062006

    200720072007

    200820082008

    200920092009

    201020102010

    201120112011

    201220122012

    201320132013

    生産量

    PVC用

    輸出・その他

    千トン

    1366323

    1209707

    156616

    1572877

    1416329

    156548

    1697733

    1496900

    200833

    1733014

    1544840

    188174

    1737439

    1522944

    214495

    1821247

    1650174

    171073

    1992431

    1824483

    167948

    2157894

    1953901

    203993

    2285160

    2032024

    253136

    2298968

    2046436

    252532

    2283279

    1982361

    300918

    2286287

    1979222

    307065

    2313598

    2119097

    194501

    2585180

    2253417

    331763

    2920149

    2491368

    428781

    3123918

    2631514

    492404

    2991023

    2489275

    501748

    3089052

    2493681

    595371

    2995273

    2411038

    584235

    2894447

    2211510

    682937

    2969632

    2246015

    723617

    2948432

    2152988

    795444

    2948518

    2143008

    805510

    3037919

    2140601

    897318

    3227744

    2117322

    1110422

    3141666

    2152467

    989199

    2763046

    1767077

    995969

    2995906

    1647322

    1348584

    2934578

    1719078

    1215500

    2504190

    1503468

    1000722

    1879131

    1297816

    581315

    2294907

    1434252

    860655

    暦年(1980年~現在)

    塩ビモノマー生産出荷実績表(暦年) エンセイサンシュッカジッセキヒョウレキネン

    ライム青(70,145,214) アオベージュ

    生産量 セイサンリョウPVC用 ヨウ輸出・その他 ユシュツタ

    19801,655,6971,435,087220,610

    19811,342,9451,124,191218,754

    19821,366,3231,209,707156,616

    19831,572,8771,416,329156,548

    19841,697,7331,496,900200,833

    19851,733,0141,544,840188,174

    19861,737,4391,522,944214,495

    19871,821,2471,650,174171,073

    19881,992,4311,824,483167,948

    19892,157,8941,953,901203,993

    19902,285,1602,032,024253,136

    19912,298,9682,046,436252,532

    19922,283,2791,982,361300,918

    19932,286,2871,979,222307,065

    19942,313,5982,119,097194,501

    19952,585,1802,253,417331,763

    19962,920,1492,491,368428,781

    19973,123,9182,631,514492,404

    19982,991,0232,489,275501,748

    19993,089,0522,493,681595,371

    20002,995,2732,411,038584,235

    20012,894,4472,211,510682,937

    20022,969,6322,246,015723,617

    20032,948,4322,152,988795,444

    20042,948,5182,143,008805,510

    20053,037,9192,140,601897,318

    20063,227,7442,117,3221,110,422

    20073,141,6662,152,467989,199

    20082,763,0461,767,077995,969

    20092,995,9061,647,3221,348,584

    20102,934,5781,719,0781,215,500

    20112,504,1901,503,4681,000,722

    20121,879,1311,297,816581,315

    20132,294,9071,434,252860,655千トンにしてから引き算をすると、「データで見る塩ビ」の値と合わない所がある。 センヒザンミエンアタイアトコロ

    計算値:(データで見る塩ビより) 生産量-PVC用

    グラフ

    グラフの大きさ : 649 * (339+10) 【10は、余白分】 オオヨハクブン

    出来上がり:650 * 350 デキア

    ※更新時は、最も古いものを削除して、最新を追加する  (常に31年分掲載とする) コウシンジモットフルサクジョサイシンツイカツネネンブンケイサイ

    グラフ

    198219821982

    198319831983

    198419841984

    198519851985

    198619861986

    198719871987

    198819881988

    198919891989

    199019901990

    199119911991

    199219921992

    199319931993

    199419941994

    199519951995

    199619961996

    199719971997

    199819981998

    199919991999

    200020002000

    200120012001

    200220022002

    200320032003

    200420042004

    200520052005

    200620062006

    200720072007

    200820082008

    200920092009

    201020102010

    201120112011

    201220122012

    201320132013

    生産量

    PVC用

    輸出・その他

    千トン

    1366323

    1209707

    156616

    1572877

    1416329

    156548

    1697733

    1496900

    200833

    1733014

    1544840

    188174

    1737439

    1522944

    214495

    1821247

    1650174

    171073

    1992431

    1824483

    167948

    2157894

    1953901

    203993

    2285160

    2032024

    253136

    2298968

    2046436

    252532

    2283279

    1982361

    300918

    2286287

    1979222

    307065

    2313598

    2119097

    194501

    2585180

    2253417

    331763

    2920149

    2491368

    428781

    3123918

    2631514

    492404

    2991023

    2489275

    501748

    3089052

    2493681

    595371

    2995273

    2411038

    584235

    2894447

    2211510

    682937

    2969632

    2246015

    723617

    2948432

    2152988

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    805510

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    2140601

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    2152467

    989199

    2763046

    1767077

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    2995906

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    2934578

    1719078

    1215500

    2504190

    1503468

    1000722

    1879131

    1297816

    581315

    2294907

    1434252

    860655

    Graph1

    1986198619861986

    1987198719871987

    1988198819881988

    1989198919891989

    1990199019901990

    1991199119911991

    1992199219921992

    1993199319931993

    1994199419941994

    1995199519951995

    1996199619961996

    1997199719971997

    1998199819981998

    1999199919991999

    2000200020002000

    2001200120012001

    2002200220022002

    2003200320032003

    2004200420042004

    2005200520052005

    2006200620062006

    2007200720072007

    2008200820082008

    2009200920092009

    2010201020102010

    2011201120112011

    2012201220122012

    2013201320132013

    硬質用

    軟質用

    電線・その他用

    輸出

    千トン

    733.219

    459.494

    199.032

    112.857

    837.892

    486.958

    240.655

    88.22

    936.973

    508.369

    287.328

    51.772

    1013.741

    554.847

    300.889

    64.825

    1040.906

    585.797

    316.806

    65.712

    975.264

    573.535

    324.387

    90.286

    945.18

    546.09

    312.738

    195.768

    917.838

    536.203

    303.267

    221.679

    962.708

    536.183

    300.633

    276.134

    969.884

    556.278

    321.442

    359.122

    1081.342

    572.907

    357.578

    454.612

    1083.531

    571.719

    358.134

    585.788

    950.434

    469.521

    300.21

    751.301

    954.297

    478.199

    299.869

    726.953

    909.16

    469.236

    300.187

    746.297

    809.108

    428.817

    283.629

    674.776

    772.371

    426.914

    264.72

    746.576

    796.439

    377.076

    253.524

    729.128

    848.732

    378.906

    240.886

    663.886

    796.376

    365.423

    242.577

    714.042

    763.492

    354.781

    246.097

    744.365

    721.202

    320.905

    236.609

    838.809

    658

    297

    219

    551

    528

    248

    184

    705

    568

    274

    189

    660

    588

    260

    192

    427

    569

    258

    201

    245

    598

    251

    219

    356

    実績表(暦年1986~現在)

    塩ビ樹脂用途別出荷量 エンジュシヨウトベツシュッカリョウ

    単位:千トン タンイセン(単位:レジントン) タンイ

    折れ線グラフの色 オセンイロ

    薄い青 ウスアオライム薄いオレンジ ウス40%灰色 ハイイロ

    棒グラフの色 ボウイロ

    青(70,145,214) アオ緑(230,238,126) ミドリベージュ25%灰色 ハイイロ【英語版グラフ用】 エイゴバンヨウ

    年 ネン硬質用軟質用電線・その他用輸出前年度比 ゼンネンドヒ年 ネンFor RigidFor FlexibleCables etc.Export

    1986733459199113

    198783848724188

    198893750828752

    19891,01455530165102,562103

    19901,04158631766109,123109

    199197557432490170,037170

    1992945546313196122,281122

    199391853630322283,69584

    199496353630127685,45585

    1995970556321359102,492102

    19961,081573358455109,288109

    19971,084572358586117,288117

    1998950470300751122,059122

    1999954478300727128,748129

    2000909469300746101,832102

    2001809429284675100,722101

    2002772427265747102,478102

    200379637725472994,23494

    200484937924166493,09493

    200579636524371497,85298

    200676335524674494,21494

    200772132123783994,21595

    200865829721955194,21595

    200952824818470594,21595

    2010568274189660

    2011588260192427

    2012569258201245

    201359825121935694,215952013.12現在予測 ゲンザイヨソク

    出所:塩ビ工業・環境協会 デドコロエンビ

    折れ線グラフ

    グラフの大きさ : 649 * (339+10) 【10は、余白分】 オオヨハクブン

    出来上がり:650 * 350 デキア

    ※更新時は、グラフが31年分になるまでは最新を追加し、   31年分になったら、最も古いものを削除して、  最新を追加する。(常に31年分掲載とする) コウシンジネンブンサイシンツイカネンブンモットフルサクジョサイシンツイカツネネンブンケイサイ

    折れ線グラフ

    1986198619861986

    1987198719871987

    1988198819881988

    1989198919891989

    1990199019901990

    1991199119911991

    1992199219921992

    1993199319931993

    1994199419941994

    1995199519951995

    1996199619961996

    1997199719971997

    1998199819981998

    1999199919991999

    2000200020002000

    2001200120012001

    2002200220022002

    2003200320032003

    2004200420042004

    2005200520052005

    2006200620062006

    2007200720072007

    2008200820082008

    2009200920092009

    2010201020102010

    2011201120112011

    2012201220122012

    2013201320132013

    硬質用

    軟質用

    電線・その他用

    輸出

    千トン

    733.219

    459.494

    199.032

    112.857

    837.892

    486.958

    240.655

    88.22

    936.973

    508.369

    287.328

    51.772

    1013.741

    554.847

    300.889

    64.825

    1040.906

    585.797

    316.806

    65.712

    975.264

    573.535

    324.387

    90.286

    945.18

    546.09

    312.738

    195.768

    917.838

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    303.267

    221.679

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    536.183

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    1081.342

    572.907

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    358.134

    585.788

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    469.521

    300.21

    751.301

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    772.371

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    377.076

    253.524

    729.128

    848.732

    378.906

    240.886

    663.886

    796.376

    365.423

    242.577

    714.042

    763.492

    354.781

    246.097

    744.365

    721.202

    320.905

    236.609

    838.809

    658

    297

    219

    551

    528

    248

    184

    705

    568

    274

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    588

    260

    192

    427

    569

    258

    201

    245

    598

    251

    219

    356

    棒グラフ

    グラフの大きさ : 649 * (339+10) 【10は、余白分】 オオヨハクブン

    出来上がり:650 * 350 デキア

    ※更新時は、グラフが31年分になるまでは最新を追加し、   31年分になったら、最も古いものを削除して、  最新を追加する。(常に31年分掲載とする) コウシンジネンブンサイシンツイカネンブンモットフルサクジョサイシンツイカツネネンブンケイサイ

    棒グラフ

    1986198619861986

    1987198719871987

    1988198819881988

    1989198919891989

    1990199019901990

    1991199119911991

    1992199219921992

    1993199319931993

    1994199419941994

    1995199519951995

    1996199619961996

    1997199719971997

    1998199819981998

    1999199919991999

    2000200020002000

    2001200120012001

    2002200220022002

    2003200320032003

    2004200420042004

    2005200520052005

    2006200620062006

    2007200720072007

    2008200820082008

    2009200920092009

    2010201020102010

    2011201120112011

    2012201220122012

    2013201320132013

    硬質用

    軟質用

    電線・その他用

    輸出

    千トン

    733.219

    459.494

    199.032

    112.857

    837.892

    486.958

    240.655

    88.22

    936.973

    508.369

    287.328

    51.772

    1013.741

    554.847

    300.889

    64.825

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    65.712

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    573.535

    324.387

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    303.267

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    359.122

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    572.907

    357.578

    454.612

    1083.531

    571.719

    358.134

    585.788

    950.434

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    300.21

    751.301

    954.297

    478.199

    299.869

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    909.16

    469.236

    300.187

    746.297

    809.108

    428.817

    283.629

    674.776

    772.371

    426.914

    264.72

    746.576

    796.439

    377.076

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    378.906

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    663.886

    796.376

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    242.577

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    763.492

    354.781

    246.097

    744.365

    721.202

    320.905

    236.609

    838.809

    658

    297

    219

    551

    528

    248

    184

    705

    568

    274

    189

    660

    588

    260

    192

    427

    569

    258

    201

    245

    598

    251

    219

    356

    棒グラフ(大)ppt用

    グラフの大きさ : 870 * 500(ppt に貼り付けたら、14 * 25 に拡大) オオハツカクダイ

    棒グラフ(大)ppt用

    1986198619861986

    1987198719871987

    1988198819881988

    1989198919891989

    1990199019901990

    1991199119911991

    1992199219921992

    1993199319931993

    1994199419941994

    1995199519951995

    1996199619961996

    1997199719971997

    1998199819981998

    1999199919991999

    2000200020002000

    2001200120012001

    2002200220022002

    2003200320032003

    2004200420042004

    2005200520052005

    2006200620062006

    2007200720072007

    2008200820082008

    2009200920092009

    2010201020102010

    2011201120112011

    2012201220122012

    2013201320132013

    硬質用

    軟質用

    電線・その他用

    輸出

    千トン

    733.219

    459.494

    199.032

    112.857

    837.892

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    508.369

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    1013.741

    554.847

    300.889

    64.825

    1040.906

    585.797

    316.806

    65.712

    975.264

    573.535

    324.387

    90.286

    945.18

    546.09

    312.738

    195.768

    917.838

    536.203

    303.267

    221.679

    962.708

    536.183

    300.633

    276.134

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    556.278

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    572.907

    357.578

    454.612

    1083.531

    571.719

    358.134

    585.788

    950.434

    469.521

    300.21

    751.301

    954.297

    478.199

    299.869

    726.953

    909.16

    469.236

    300.187

    746.297

    809.108

    428.817

    283.629

    674.776

    772.371

    426.914

    264.72

    746.576

    796.439

    377.076

    253.524

    729.128

    848.732

    378.906

    240.886

    663.886

    796.376

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    763.492

    354.781

    246.097

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    721.202

    320.905

    236.609

    838.809

    658

    297

    219

    551

    528

    248

    184

    705

    568

    274

    189

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    588

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    192

    427

    569

    258

    201

    245

    598

    251

    219

    356

    棒グラフ(英語版)

    グラフの大きさ : 649 * (339+20) 【20は、余白分】 オオヨハクブン

    出来上がり:650 * 360 デキア

    ※更新時は、グラフが31年分になるまでは最新を追加し、   31年分になったら、最も古いものを削除して、  最新を追加する。(常に31年分掲載とする) コウシンジネンブンサイシンツイカネンブンモットフルサクジョサイシンツイカツネネンブンケイサイ

    棒グラフ(英語版)

    1986198619861986

    1987198719871987

    1988198819881988

    1989198919891989

    1990199019901990

    1991199119911991

    1992199219921992

    1993199319931993

    1994199419941994

    1995199519951995

    1996199619961996

    1997199719971997

    1998199819981998

    1999199919991999

    2000200020002000

    2001200120012001

    2002200220022002

    2003200320032003

    2004200420042004

    2005200520052005

    2006200620062006

    2007200720072007

    2008200820082008

    2009200920092009

    2010201020102010

    2011201120112011

    2012201220122012

    2013201320132013

    (year)

    For Rigid

    For Flexible

    Cables etc.

    Export

    k tons

    733.219

    459.494

    199.032

    112.857

    837.892

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    240.655

    88.22

    936.973

    508.369

    287.328

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    1013.741

    554.847

    300.889

    64.825

    1040.906

    585.797

    316.806

    65.712

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    573.535

    324.387

    90.286

    945.18

    546.09

    312.738

    195.768

    917.838

    536.203

    303.267

    221.679

    962.708

    536.183

    300.633

    276.134

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    359.122

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    572.907

    357.578

    454.612

    1083.531

    571.719

    358.134

    585.788

    950.434

    469.521

    300.21

    751.301

    954.297

    478.199

    299.869

    726.953

    909.16

    469.236

    300.187

    746.297

    809.108

    428.817

    283.629

    674.776

    772.371

    426.914

    264.72

    746.576

    796.439

    377.076

    253.524

    729.128

    848.732

    378.906

    240.886

    663.886

    796.376

    365.423

    242.577

    714.042

    763.492

    354.781

    246.097

    744.365

    721.202

    320.905

    236.609

    838.809

    658

    297

    219

    551

    528

    248

    184

    705

    568

    274

    189

    660

    588

    260

    192

    427

    569

    258

    201

    245

    598

    251

    219

    356

    折れ線グラフ(英語版)資料用

    グラフの大きさ : 649 * (339+10) 【10は、余白分】 オオヨハクブン

    出来上がり:650 * 350 デキア

    ※更新時は、グラフが31年分になるまでは最新を追加し、   31年分になったら、最も古いものを削除して、  最新を追加する。(常に31年分掲載とする) コウシンジネンブンサイシンツイカネンブンモットフルサクジョサイシンツイカツネネンブンケイサイ

    折れ線グラフ(英語版)資料用

    1986198619861986

    1987198719871987

    1988198819881988

    1989198919891989

    1990199019901990

    1991199119911991

    1992199219921992

    1993199319931993

    1994199419941994

    1995199519951995

    1996199619961996

    1997199719971997

    1998199819981998

    1999199919991999

    2000200020002000

    2001200120012001

    2002200220022002

    2003200320032003

    2004200420042004

    2005200520052005

    2006200620062006

    2007200720072007

    2008200820082008

    2009200920092009

    2010201020102010

    2011201120112011

    2012201220122012

    2013201320132013

    For Rigid

    For Flexible

    Cables etc.

    Export

    k tons

    733.219

    459.494

    199.032

    112.857

    837.892

    486.958

    240.655

    88.22

    936.973

    508.369

    287.328

    51.772

    1013.741

    554.847

    300.889

    64.825

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    585.797

    316.806

    65.712

    975.264

    573.535

    324.387

    90.286

    945.18

    546.09

    312.738

    195.768

    917.838

    536.203

    303.267

    221.679

    962.708

    536.183

    300.633

    276.134

    969.884

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    572.907

    357.578

    454.612

    1083.531

    571.719

    358.134

    585.788

    950.434

    469.521

    300.21

    751.301

    954.297

    478.199

    299.869

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    909.16

    469.236

    300.187

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    809.108

    428.817

    283.629

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    772.371

    426.914

    264.72

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    377.076

    253.524

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    848.732

    378.906

    240.886

    663.886

    796.376

    365.423

    242.577

    714.042

    763.492

    354.781

    246.097

    744.365

    721.202

    320.905

    236.609

    838.809

    658

    297

    219

    551

    528

    248

    184

    705

    568

    274

    189

    660

    588

    260

    192

    427

    569

    258

    201

    245

    598

    251

    219

    356

  • 汎用プラスチックの中で塩ビ樹脂の占める割合は1970年で31.3%。他の汎用プラスチックが定着した1980年代以降は23~26%前後で推移最近は20%前後。

    プラスチック原材料の生産量推移(暦年)

    0

    3,000

    6,000

    9,000

    12,000

    15,000

    1970

    1980

    1990

    2000

    2001

    2002

    2003

    2004

    2005

    2006

    2007

    2008

    2009

    2010

    2011

    2012

    2013

    2014

    千トン

    その他樹脂

    熱硬化性樹脂

    その他熱可塑性樹脂

    ポリエチレンテレフタレート(PET)

    スチレン系樹脂

    塩化ビニル樹脂(PVC)

    ポリプロピレン(PP)

    ポリエチレン(PE)

    20

    2.1 需要動向

  • プラスチック原材料の輸出入推移(暦年)

    0

    500

    1000

    1500

    2000

    2500

    3000

    3500

    4000

    4500

    5000

    1999

    2000

    2001

    2002

    2003

    2004

    2005

    2006

    2007

    2008

    2009

    2010

    2011

    2012

    2013

    輸出

    量(

    千ト

    ン)

    輸出推移

    エチレン重合体 プロピレン重合体 塩化ビニル重合体

    スチレン重合体 ポリエチレンテレフタレート その他の熱可塑性樹脂

    熱硬化性樹脂

    0

    500

    1000

    1500

    2000

    2500

    3000

    3500

    4000

    4500

    5000

    1999

    2000

    2001

    2002

    2003

    2004

    2005

    2006

    2007

    2008

    2009

    2010

    2011

    2012

    2013

    軸入

    量(

    千ト

    ン)

    輸入推移

    エチレン重合体 プロピレン重合体 塩化ビニル重合体

    スチレン重合体 ポリエチレンテレフタレート その他の熱可塑性樹脂

    熱硬化性樹脂

    他プラスチックでは輸入量が増加しているのに対して、塩ビ樹脂は増

    加していない

    21

    2.1 需要動向

  • 25.6万トン

    PVC

    12%

    PP

    11%

    PMMA

    10%

    10.5万トンPS

    5%

    PC

    5%

    PET

    2%

    16%

    16%

    3%

    PE PVCPP PMMAPS PCPET その他熱可塑性樹脂(11種類)熱硬化性樹脂(9種類) その他樹脂

    中国へ輸出

    2.8万トン

    1.6万トン

    1.3万トンPP

    5%PS 1%

    12%

    21%

    17%

    PVC PEPMMA PPPS その他熱可塑性樹脂(13種類)熱硬化性樹脂(9種類) その他樹脂

    総輸出量126

    (千トン)

    インドへ輸出

    総輸出量1,311(千トン)

    プラスチック原料樹脂の輸出状況

    PVC22%

    PE13%

    PMMA10%

    0.6万トン

    PE19.5%

    15.3万トン

    15.0万トン

    PVC

    塩化ビニル樹脂

    塩化ビニルコンパウンド

    塩化ビニル・酢ビ共重合体

    その他塩化ビニル共重合体

    プラスチックの中でもPVCは主要輸出製品

    2.1 需要動向

  • 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

    アジア全体

    (日 本)

    (中 国)

    中東,アフリカ,中南米,オセアニア

    西欧+東欧,CIS

    北 米

    世 界

    23.6%

    15.9%

    26.4%

    16.1%

    18.4%

    16.7%

    20.5%

    36.4%

    38.3%

    34.3%

    42.4%

    45.0%

    52.8%

    42.5%

    30.3%

    35.2%

    28.0%

    35.4%

    29.3%

    22.2%

    28.4%

    9.7%

    10.5%

    11.3%

    6.0%

    7.3%

    8.4%

    8.5%

    PVC PE PP PS

    84,072千㌧

    6,798千㌧

    51,892千㌧

    36,158千㌧

    33,591千㌧

    27,379千㌧

    177,466千㌧

    世界の4大汎用プラスチックの需要割合(2012年)

    23

    2.1 需要動向

  • • (出典:塩ビ工業・環境協会)

    2.1 需要動向

    59%

    4%

    7%

    11%

    4%

    6%

    4%5%

    2013109万トン

    住建・土木

    容器・包装

    雑貨・その他

    工場設備

    農林・水産

    車輌

    電気・機械輸出製品

    塩ビ樹脂の用途別需要(製品別内訳)

    国内生産計107万トン(2013年)【樹脂量換算】

    パイプ・継手, 44%

    雨樋, 4%フィルム・シート,

    3%平板・波板, 3%

    窓枠, 3%

    その他硬質, 2%

    電線被覆, 13%

    床材, 10%

    農ビ等フィルム, 10%

    壁紙・レザー, 7%

    その他軟質, 1%

    硬質製品59%

    軟質製品41%

    塩ビ製品の産業分野別需要

    (109万トンは輸入樹脂を含む)

  • (出典:塩ビ工業・環境協会)

    用途別需要量の推移 (軟質)

    年 年

    0

    20

    40

    60

    80

    100

    12019

    9719

    9819

    9920

    0020

    0120

    0220

    0320

    0420

    0520

    0620

    0720

    0820

    0920

    1020

    1120

    1220

    13

    千トン

    農ビ

    ストレッチフィルム

    レザー

    一般フィルム

    壁紙

    0

    50

    100

    150

    200

    1997

    1998

    1999

    2000

    2001

    2002

    2003

    2004

    2005

    2006

    2007

    2008

    2009

    2010

    2011

    2012

    2013

    千トン

    電線

    タイル・長尺床材

    ホース

    タイルカーペット

    2.1 需要動向

  • (出典:塩ビ工業・環境協会)

    用途別需要量の推移 (硬質)

    年 年

    0

    20

    40

    60

    80

    100

    120

    140

    0

    100

    200

    300

    400

    500

    600

    700

    1997

    1998

    1999

    2000

    2001

    2002

    2003

    2004

    2005

    2006

    2007

    2008

    2009

    2010

    2011

    2012

    2013

    継手・排水マス

    パイプ

    千トン 千トン

    パイプ

    継ぎ手

    排水マス

    0

    20

    40

    60

    80

    100

    1997

    1998

    1999

    2000

    2001

    2002

    2003

    2004

    2005

    2006

    2007

    2008

    2009

    2010

    2011

    2012

    2013

    千トン

    その他異形押出

    フィルム・シート

    雨樋

    平板

    波板

    窓枠

    2.1 需要動向

  • 2.1 需要動向

    出展:経済産業省「世界の石油化学製品の今後の需要動向」H27年度版

    世界のPVC需要動向

    千トン実績

    CIS《Commonwealth of Independent States》1991年12月、ソビエト連邦の消滅とともに、連邦を構成していた諸共和国によって形成されたゆるやかな共同体。本部はベラルーシのミンスク。参加国は、ロシア・ウクライナ・モルドバ・アゼルバイジャン・トルクメニスタン・ベラルーシ・カザフスタン・アルメニア・ウズベキスタン・キルギス・タジキスタンの11か国。独立国家共同体。

    地域\暦年 2009 2010 2011 2012 2013 2015 2017 2019 年平均成長率(%・年)13~19

    中国(香港含む) 10,979 12,322 13,156 13,621 15,093 16,586 18,371 19,809 4.6

    インド 1,707 1,875 1,972 2,124 2,501 2,960 2,960 2,960 2.8

    韓国 826 850 867 792 721 725 725 725 0.1

    台湾 515 629 581 542 575 570 570 570 -0.1

    日本 971 1,037 1,070 1,047 1,078 1,073 1,098 1,126 0.7

    アジア計 16,225 18,079 19,056 19,773 21,627 23,664 25,581 27,136 3.9

    欧州 6,137 6,063 5,210 4,830 4,801 4,920 5,128 5,334 1.8

    中東(含トルコ) 1,022 1,101 2,081 2,136 2,178 2,319 2,528 2,716 3.7

    アフリカ 803 927 923 965 1,071 1,131 1,261 1,370 4.2

    CIS 783 1,202 1,357 1,353 1,304 1,275 1,277 1,280 -0.3

    北米 4,617 4,352 4,569 4,571 4,637 4,942 5,137 5,310 2.3

    中南米 2,400 2,529 2,554 2,562 2,881 3,037 3,344 3,341 2.5

    オセアニア 334 335 304 175 175 180 185 190 1.4

    需要総合計 32,321 34,588 36,054 36,365 38,674 41,468 44,441 46,677 3.2

    予測

  • 0

    5,000

    10,000

    15,000

    20,000

    25,000

    2007 2009 2011 2013 2015 2017 2019千トン

    実績 予測

    主要地域のPVC需要動向

    樹脂

    出荷

    28

    2.1 需要動向

  • 0

    500

    1,000

    1,500

    2,000

    2,500

    3,000

    3,5002007 2009 2011 2013 2015 2017 2019

    実績 予測

    アジアのPVC需要動向(中国除く)

    千トン

    樹脂

    出荷

    29

    2.1 需要動向

  • 2.1 需要動向

    米国需要の構成(2013)(ACC調査)

    EU需要の構成(2013)(VI調査)

    2013年需要480万トン(Δ0.6%)

    北米2012年需要464万トン(+1.4%)

    30

  • 2.1 需要動向

    インド需要の構成(2013)

    出展:IHS

    世界需要の構成(2013)

    2013年需要 250万トン(+18%)

    2013年需要 3867万トン(+6.3%)

    Pipe & Fittings

    (対前年増加率)

  • 水泳競技場

    バスケットボールアリーナ

    アーチェリー

    競輪場

    ロンドン・オリンピックとPVC

    塩ビ膜材が活躍メインスタジアムなど様々な競技場を機能的に、華やかにデザイン総計約14万3000㎡の塩ビ膜構造物がオリンピック・パークに設置

    メイン・スタジアム

    塩ビターポリン

    塩ビシート

    PETメッシュ

    2.2 PVC展開

    http://iheartsoil.files.wordpress.com/2012/07/olympic-2012-basketball-stadium-can-be-recycled1.jpghttp://iheartsoil.files.wordpress.com/2012/07/olympic-2012-basketball-stadium-can-be-recycled1.jpg

  • バスケット競技場

    オリンピック競技期間のみ使用された部材は、オリンピック後、極力、再利用、或いはリサイクルすべく取組み、バスケット競技場で使用されたものは、リオ・デ・ジャネイロで2016年に開催されるオリンピックで再利用予定

    バスケット競技場の床が小学校に寄贈され再使用されている。Corridor of Champions(チャンピョンの廊下)

    ロンドン・オリンピックとPVC 2.2 PVC展開

    http://iheartsoil.files.wordpress.com/2012/07/olympic-2012-basketball-stadium-can-be-recycled1.jpghttp://iheartsoil.files.wordpress.com/2012/07/olympic-2012-basketball-stadium-can-be-recycled1.jpg

  • 【環境省】- 庁舎に二重窓(塩ビ製窓枠)を設置。18%のCO2排

    出削減効果を確認。- 住宅版エコポイントで二重窓設置普及促進(国交省、

    経産省共)【国土交通省】-「グリーン庁舎基準平成17年度版」からダイオキシン、エ

    コ電線優遇の説明削除-「建築設備設計基準平成21年度版」でEM電線を選

    択使用に変更、一部VHI併記-「公共建築工事及び改修工事標準仕様書」平成25年

    版に「樹脂製建具」追加塩ビ樹脂窓枠形材として、JISA5558制定(2010.4)

    【自治体】- 都:グリーン購入ガイドラインは2005年改正什器類の

    塩ビ製品忌避止める)- EM電線の優遇廃止 2012年:宮城県、和歌山

    県、2013年:京都府

    塩ビを巡る行政・関連団体の動き【日本環境協会(エコマーク)】-エコマーク商品類型N0.118「プラスチック製品」改正さ

    れ、塩ビ製品も対象に塩ビ建材含む「建材製品」の認定基準を新たに制定(塩ビ管、壁紙、床材他)→ 2008年「靴・履物」、2010年「革製衣料品・手

    袋・ベルト」【 建築環境・省エネルギー機構(IBEC)】-CASBEE(建築物総合環境性能評価システム)のリ

    サイクル材ポイント対象に塩ビ製品を含むエコマーク商品、グリーン調達品目を適用(2008年改訂版)

    【グリーン購入ネットワーク(GPN)】-購入ガイドラインの塩ビに対する「情報提供項目」の削

    除が決定

    2.2 PVC展開

    プレゼンタープレゼンテーションのノート塩ビをめぐる行政の動き

    公共建築工事標準仕様書(建築工事編) 平成25年版(平成25年2月6日関係省庁連絡会議において、統一基準の改定が決定)で、樹脂製建具が追加された。公共建築改修工事標準仕様書においても同様。

  • 【全体】・ 全体的に従来規制されていたASR中の塩素量からくる塩ビ使用制限が緩和・ ワイヤーハーネスはもとより、アンダーコートや三角窓枠、インパネ等、確実に塩ビ使用が

    増えている。・ 外車では、BMW、Audi、VWなどで塩ビ製インパネ、レザーシートを使用中。

    【インスメントパネル】・欧州車はほぼ全てのメーカー・車種でPVCを使用…パウダースラッシュ成形が多い・国内メーカーでも3社でPVCの使用が多い・それ以外はTPO又はTPUを使用

    ⇒PVCを採用する場合、低温脆性の問題をクリアーする必要あり【シート表皮】

    ・国内外全体で見るとファブリックが70%、皮が20%、合皮が10%と推定・合皮10%の内訳:

    欧州車・米国車はPVCが殆ど、一部国内メーカーはPVCが多い…スポーツ用多目的車(SUV)でのPVC採用増加

    【ドアトリム】・2000年前後のダイオキシン問題で多くの国内外メーカーがTPOに切り替え・欧州車は車種によってPVC、TPO使い分け、一社のみPVCを使用し続けている。

    塩ビを巡る業界・団体の動き(自動車)

    35

    2.2 PVC展開自動車

    プレゼンタープレゼンテーションのノート塩ビをめぐる企業の動き

  • 窓は、熱の最大の出入り口!樹脂窓

    熱の出入りを押さえれば冷暖房効率がアップします。 36

    2.2 PVC展開

  • YKK AP エクセルシャノン 三協立山・三協アルミ LIXIL

    APW430(2014年4月1日 発売)

    シャノンウインド スリムシリーズ(2014年3月22日 発売)

    スマージュ/トリプルスマージュ(2014年4月16日 発売)

    エルスターX(2014年4月1日 発売)

    熱貫流率(U値)(W/㎡K) :0.91

    熱貫流率(U値)(W/㎡K) :トリプルシャノンⅡ 0.8(2013年4月発売)

    熱貫流率(U値)(W/㎡K) :スマージュ 1.40/トリプルスマージュ 0.86

    熱貫流率(U値)(W/㎡K) :0.79

    目的に合わせた2タイプ(日射遮蔽型・日射取得型)のLow-Eトリプルガラスをラインアップし、最適な組み合わせにより断熱性能と日射取得量のコントロールを実現。またダブルLow-Eトリプルガラスの採用により世界トップクラスの断熱性能を実現。樹脂窓でも重厚感を感じさせないスリムなフレームデザイン。

    超断熱「トリプルシャノンⅡ」は、遮熱高断熱Low-E複層ガラスと高断熱Low-E複層ガラスにアルゴンガスを標準設定。ガラス空気層を拡大し、従来よりも断熱性能を高めた。スリムシリーズでは、堅牢なフレーム(樹脂厚み2.5mm以上)はそのま ま に 、 枠 見 付 け 65mm か ら50mmへスリム化。デザイン性、採光性、断熱性を向上させた。

    ア ル ミ に 対 し て 熱 伝 導 率 が1/1000の樹脂に加え、ガラス間の空気層に熱を伝えにくいガス(アルゴンガス、クリプトンガス)の封入とLow-Eガラスの採用で、業界トップクラスの断熱性能を実現。ガラスと框を接着させる技術により框をスリム化し、スタイリッシュなフォルムと採光性の向上を実現。

    熱を通しやすいフレームの露出を抑え、ガラス面積を拡大。意匠性・採光性も高めながら、最高水準の断熱性能を実現。トリプルガラスの中間ガラスに、わずか1.3㎜という特殊薄型ガラスを採用。トリプルガラスでありながら、複層ガラス並みの軽さを実現。

    各サッシメーカーでの樹脂窓開発状況 2.2 PVC展開樹脂窓

  • 行政も樹脂窓普及を後押し☆改正省エネ基準(国土交通省)平成25年10月より施行

    ・住宅もビルも、建物全体の省エネ性能(燃費の良さ)を評価する基準に一本化し、総合的に評価する。

    ☆建材トップランナー制度(経済産業省)平成26年11月より施行・熱損失防止建築材料(省エネ法)にサッシ、複層ガラスが追加

    ・製造事業者等に対しH34年度までに熱損失防止性能をH24年度の基準値から性能改善を求める(トップランナー)。サッシが5つの開閉形式区分ごとに3.04-15・49%ガラスは複層ガラス全体で7.33%。

    ☆省エネ住宅ポイント(国土交通省)平成28年3月31日着工分まで(予算905億円)

    ・エコ住宅の新築・完成済住宅の購入(300,000ポイント)

    ・エコリフォーム住宅(上限 300,000ポイント)

    ・樹脂窓の採用は全てポイント対象。

    ・窓の断熱性を高める改修工事を実施すると、所得税、固定資産税の減額を受けられる省エネ特定改修工事特別控除制度や省エネ改修促進税制が合わせて利用可能。 (減税 http://www.refonet.jp/csm/info/fund/tax_reduction/index.html)

    30万円相当ゲット

    高性能なサッシ、ガラスへのシフトが加速

    38

    2.2 PVC展開樹脂窓

    http://www.refonet.jp/csm/info/fund/tax_reduction/index.html

  • •国の省エネ政策と一致(1)省エネリフォームでの所得税、固定資産税の減税

    の制度

    (2)建材のトップランナー制度(3)省エネ住宅ポイント制度

    •樹脂窓(塩ビ製)に対する理解のきっかけ。

    「日本の窓を良くしたい」ENEX2015-第39回地球環境とエネルギーの調和展出展(VEC主催)

    1月28日~1月30日 東京ビッグサイト来場者数4万7千人

    39

    2.2 PVC展開

    ・ (株)エクセルシャノン、三協立山(株)三協アルミ社、(株)LIXIL、YKK AP(株)の最新高性能樹脂窓(トリプルガラス)を展示。・省エネリフォームには欠かせない内窓(旭硝子(株)、大信工業(株)、フクビ化学工業(株))や新製品の遮熱スクリーン等を実物展示。

    ・サイディング、内壁(ビニルクロス)、床(塩ビ長尺シート)も併せて展示。

    塩ビ製サイディング

    樹脂窓の普及を後押し

  • 樹窓の材質別構成比率推移

    40

    2.2 PVC展開

    ・戸建住宅では、樹脂窓、アルミと樹脂の複合窓が増加傾向にある

    ・共同建住宅では、樹脂窓は減少、アルミと樹脂の複合窓が増加傾向にある。

    樹脂窓

  • 2.2 PVC展開樹脂サイディングの普及促進

  • 地震による天井落下防止に膜天井を推奨-日本テントシート工業組合連合会の取り組み-

    〇国土交通省建築基準法の一部を改正し、質量が2kg/m2超で、6m

    超の高さ、かつ200m2超の面 積を持つ吊り天井で日常的に使用するものを「特定天井」と位置づけ、落下防止措置を講じなければならない。

    〇文部科学省特定天井につき体育館や武道場のつり天井などが地震で

    落下しないよう平成27年までに耐震性を強化し、安全が確保できない場合は撤去も含めた対応を取るよう、各自治体へ通知。

    特徴:軽量で柔軟である。落下防止ネットの機能も備える。難燃性が高い。比較的湿気等による劣化が少い。施工性、意匠性が高い。

    〇日本テントシート工業組合連合会-膜天井研究会を発足

    これまでの硬く、強く、重くから、

    軽く、柔らかく、より安全で安心な建築空間の実現が期待

    2.2 PVC展開

  • “原則不使用”から“留意して使用可能”に変更

    生協の動き 2013.10 2.2 PVC展開

  • PVC製品全体での回帰動向 2.2 PVC展開塩ビ製品事例 用途分類 回帰理由

    更生管 建材土木 コンクリート崩壊を塩ビで防ぐ。現場補修工事が容易。窓枠 〃 遮熱・断熱性優れ、結露防止や光熱費節約、防音にも効果大。防水シート 〃 PV設置増に伴う需要増。屋上緑化等の温対に役立つ。

    壁紙 〃施工性、耐久性、対汚性、デザイン、リサイクル性、コスト。非塩ビ素材から塩ビに大きく回帰。

    床タイル 〃PEから塩ビへ。防滑安全性、接着性、リサイクル性。PE製の時に先生が滑って大怪我し、教育委員会が全校床材撤去。

    デッキ材 〃 ABS⇒塩ビに回帰。ワイヤーハーネス 自動車 耐燃PE⇒塩ビに回帰。WH結束チューブ 〃 ワイヤーハーネスの結束チューブ、リサイクル性向上?シート 〃 シート背もたれ部、塩ビレザー復活:高級感?防汚。UBコート 〃 アクリル⇒塩ビに回帰。単純にコスト。ダッシュボード 〃 一部自動車メーカーでは塩ビパウダースラッシュを採用電源コード 家電 大手家電メーカーのPAVCがデジタル家電の電源コードを塩ビに切替コンビニ複写機 〃 電源コードのキズが付き難いので、塩ビを使用。手帳表紙・カバー 文具 PEから塩ビへ。耐久性、使用性(触感・そり)、リサイクル性。ギフト・健保証カード カード PETから塩ビへ。リサイクル性。PTP 薬包材 PP複合から塩ビへ回帰。安価ジェネリック薬品増加に伴う。

  • 可塑剤 フタル酸系 トリメリット酸系 アジピン酸系 ポリエステル系 エポキシ系 リン酸系

    代表品番分子量

    構 造

    R=2・エチルヘキシル R=2・エチルヘキシル R=2・エチルヘキシル

    W-2310約2,300

    R-(A-G)n-A-RA:アジピン酸残基G:グリコール残基R:アルコール残基

    エポキシ化大豆油約1,000

    TCP368

    1次性能

    相溶性可塑化効率低温柔軟性電気絶縁性

    ◎○○○

    ◎~○△△◎

    △◎◎×

    ○△△△

    ×△△○

    ◎△×○

    保留性

    耐熱老化性耐油性非移行性

    △××

    ◎×

    ABS:○、その他:×

    ×××

    ○◎◎

    ◎○○

    △×△

    機能

    難燃性熱安定性

    ×○

    ×○

    ×○

    ×○

    ×◎

    ○○

    衛生性 JHPAPL(塩ビ食品衛生協議会 ポジティブリスト)

    適合性 ○ × ○ ○ ○ ×

    評価基準: ◎:優れる ○:良好 △:やや劣る ×:劣る

    主な用途 フィルム、シート、

    レザー、ホース、チューブ、電線被覆材、床材

    絶縁テープ耐熱電線被覆材自動車内装材

    食品包装用フィルム人形、手袋ホース、チューブ

    非移行・ガスケット

    耐油電線被覆材・耐油長靴・手袋

    安定助剤食品用包装材医療用チューブ

    難燃電線被覆材壁紙農業用ビニル

    W-2310: アジピン酸系ポリエステル 工業材料 2012 vol8.p62-66矢崎文彦 可塑剤(その1)連載 プラスチック添加剤基礎講座

    DOP391DOP391

    DOP391

    o

    2.3 可塑剤、安定剤2.3 可塑剤、安定剤動向

    各種可塑剤の応用特性(代表品番と特性)

  • 【可塑剤】日本 出荷量推移(暦年)

    グラフ出典: 塩ビ工業・環境協会 HP 資料室

    85%

    55%

    19%

    2%

    9%

    6%

    4%5%

    1997505千トン

    DEHP

    DINP

    DIDP

    その他

    アジピン酸系

    リン酸系

    エポキシ系

    フタル酸系78%

    47%

    26%

    1%

    4%

    6%

    12%

    4%

    2014252千トン

    DEHP

    DINP

    DIDPその他

    アジピン酸系

    リン酸系

    エポキシ系

    フタル酸系

    日本ではDEHPが減少、DINPが増加している

    46

    2.3 可塑剤、安定剤

  • 安定剤( 2013年度出荷比率)

    使用形態、性能、安全性 使用製品

    Ca-Zn系( 27%)

    ステアリン酸塩等FDAに適合し、JHPAで認定された低毒性安定剤

    自動車、家電用などの電線被覆材日用品分野(玩具、ホースなど)医療用器具

    Ba-Zn系( 18%)

    ステアリン酸塩等透明性、電気絶縁性に優れる

    フィルム、シート類、板電線用途

    Sn系(9%)

    有機錫(ジアルキル錫化合物)安定化効果に優れる Pb系の代替安定剤透明性、耐候性に優れる低毒性安定剤:オクチルSn系、メチルSn系はFDA適合、JHPA認定

    加工温度の高い硬質塩ビ製品

    Pb系( 35%)

    ステアリン酸塩、安定化効果に優れる長期の耐久性に優れる有害性物質としてのリスクを極小化するため、人の口に接する可能性があるものや製品寿命が短く、使い捨て用途の多い軟質塩ビの日用品分野には使用されていない。

    電力ケーブル長時間の成形加工時間に耐える必要のある製品(大口径パイプなど)窓枠など、建材用途の異型押出し品使用は少なくなっている

    純有機系安定化助剤(11%)

    安定剤の機能を更に強化エポキシ可塑剤:耐熱・耐光性の向上に優れる。Ba-Zn系、Ca-Zn系安定剤には不可欠。キレーター(非金属系):安定剤と塩化水素が反応して二次的に発生した金属塩化物を無害な形に封じ込める。有機亜リン酸化合物 等

    ※ FDA(米食品医薬品局)、 JHPA(塩ビ食品衛生協議会)

    2.3 可塑剤、安定剤PVCと安定剤

  • ・安定剤は、塩ビを熱成形して塩ビ製品をつくる際の塩ビの熱分解の進行を抑制するためや、塩ビ製品使用中の紫外線劣化などを防ぐため、配合段階で添加される。

    ・一般に金属石鹸、あるいは金属化合物であり、塩ビ100に対して1~3程度が添加される。・最近は、RoHS規制の影響もあり、鉛系のものからカルシウム系のものへと徐々に転換する傾向が見られる。

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    70

    1999

    2000

    2001

    2002

    2003

    2004

    2005

    2006

    2007

    2008

    2009

    2010

    2011

    2012

    千トン純有機安定化助剤

    錫系

    バリウム亜鉛系

    カルシウム亜鉛系

    鉛系

    安定剤の種類と出荷推移2.3 可塑剤、安定剤

    Graph1

    19991999199919991999

    20002000200020002000

    20012001200120012001

    20022002200220022002

    20032003200320032003

    20042004200420042004

    20052005200520052005

    20062006200620062006

    20072007200720072007

    20082008200820082008

    20092009200920092009

    20102010201020102010

    20112011201120112011

    20122012201220122012

    鉛系

    カルシウム亜鉛系

    バリウム亜鉛系

    錫系

    純有機安定化助剤

    千トン

    31964

    9439

    9899

    6693

    5936

    31360

    9614

    9130

    6203

    4871

    30125

    8750

    8140

    5396

    4123

    27008

    9281

    8230

    5465

    3699

    24399

    10614

    8398

    5409

    3749

    23921

    11666

    8026

    5641

    3806

    21823

    11383

    7742

    5171

    4021

    19538

    12260

    7867

    5655

    4548

    18176

    11967

    6794

    5279

    4477

    15374

    11129

    6423

    5053

    4187

    12804

    10008

    6022

    3319

    3362

    13235

    11628

    7022

    4376

    4080

    14060

    11640

    7162

    4082

    3993

    13657

    11117

    7010

    3444

    3951

    図表4-7

    図表4-7 塩ビ用安定剤の出荷量推移 ズヒョウエンヨウアンテイザイシュッカリョウスイイ

    単位:t/年 タンイネン

    安定剤の種類 アンテイザイシュルイ19992000200120022003200420052006200720082009201020112012

    水色(201,227,243) ミズイロ鉛系 ナマリケイ31,96431,36030,12527,00824,39923,92121,82319,53818,17615,37412,80413,23514,06013,657

    ベージュカルシウム亜鉛系9,4399,6148,7509,28110,61411,66611,38312,26011,96711,12910,00811,62811,64011,117

    25%灰色 ハイイロバリウム亜鉛系9,8999,1308,1408,2308,3988,0267,7427,8676,7946,4236,0227,0227,1627,010

    青(70,145,214) アオ錫系 スズケイ6,6936,2035,3965,4655,4095,6415,1715,6555,2795,0533,3194,3764,0823,444

    緑(223,254,154) ミドリ純有機安定化助剤 ジュンユウキアンテイカジョザイ5,9364,8714,1233,6993,7493,8064,0214,5484,4774,1873,3624,0803,9933,951

    出荷量 シュッカリョウ63,93161,17856,53453,68252,56953,06050,14049,86946,69242,16035,51540,34140,93739,178

    ※四捨五入により、合計と内訳の計に差異が生じる場合があります シシャゴニュウゴウケイウチワケケイサイショウバアイ

    出典:日本無機薬品協会 シュッテンニホンムキヤクヒンキョウカイ

    ※表の更新時は、2000年を基準として残して、直近10年分掲載とする) ヒョウネンキジュンノコチョッキンネン

    構成比確認(2011年) コウセイヒカクニンネン

    円グラフの文字の色 エンモジイロ

    グレー(95,95,95)

    ※ 錫系はグラフの文字色を白に変更するので、値が更新されないので注意 スズケイモジショクシロヘンコウアタイコウシンチュウイ

    (一度、データラベルを消して再表示後、レイアウトし直し) イチドケサイヒョウジゴナオ

    20091117大久保さんより、無機薬品協会に出荷合計と内訳計の6トンの差異について確認。無機薬品協会より、四捨五入の差異ということで、このままのデータを載せて欲しいとの意向。表の下に但し書きを入れることとなった。

    図表4-7

    グラフ

    グラフの大きさ : 559 * (339+10) 【10は、余白分】 オオヨハクブン

    出来上がり:560 * 350 デキア

    グラフ

    19991999199919991999

    20002000200020002000

    20012001200120012001

    20022002200220022002

    20032003200320032003

    20042004200420042004

    20052005200520052005

    20062006200620062006

    20072007200720072007

    20082008200820082008

    20092009200920092009

    20102010201020102010

    20112011201120112011

    20122012201220122012

    鉛系

    カルシウム亜鉛系

    バリウム亜鉛系

    錫系

    純有機安定化助剤

    千トン

    31964

    9439

    9899

    6693

    5936

    31360

    9614

    9130

    6203

    4871

    30125

    8750

    8140

    5396

    4123

    27008

    9281

    8230

    5465

    3699

    24399

    10614

    8398

    5409

    3749

    23921

    11666

    8026

    5641

    3806

    21823

    11383

    7742

    5171

    4021

    19538

    12260

    7867

    5655

    4548

    18176

    11967

    6794

    5279

    4477

    15374

    11129

    6423

    5053

    4187

    12804

    10008

    6022

    3319

    3362

    13235

    11628

    7022

    4376

    4080

    14060

    11640

    7162

    4082

    3993

    13657

    11117

    7010

    3444

    3951

    円グラフ

    グラフの大きさ : 279 * 259 オオ

    出来上がり:280 * 260 デキア

    注)グラフをgifに落とす時には、どれか1つのグラフをクリックした状態で保存すること。 チュウオトキジョウタイホゾン

      そうしないと、文字の色が変わってしまうので。 モジイロカ

    円グラフ

    鉛系

    カルシウム亜鉛系

    バリウム亜鉛系

    錫系

    純有機安定化助剤

    カルシウム亜鉛系

    バリウム亜鉛系

    錫系

    純有機安定化助剤

    鉛系

    2000量出荷量61千トン

    10%

    31360

    9614

    9130

    6203

    4871

    Sheet4

    13657

    11117

    7010

    3444

    3951

    カルシウム亜鉛系

    バリウム亜鉛系

    錫系

    純有機安定化助剤

    鉛系

    2012量出荷量39千トン

    9%

    13657

    11117

    7010

    3444

    3951

    Sheet3

    14060

    11640

    7162

    4082

    3993

    カルシウム亜鉛系

    バリウム亜鉛系

    錫系

    純有機安定化助剤

    鉛系

    2011量出荷量41千トン

    10%

    14060

    11640

    7162

    4082

    3993

  • 3. PVCの工業と製造技術

    3.1 PVC工業と歴史3.2 PVC産業3.3 PVCの製造・技術3.4 PVCの加工技術

  • • 1931IG社塩ビ誕生• 1936独パイプ開発• 1939米国塩ビ本格製造• 1947米国グッドリッチ社ペースト樹脂「ゼオ

    ン121」• 1948米国コロンビア社レコード• 1955独ヘキスト社塩ビサッシ

    • 1973信越化学工業、米国にシンテック社設立

    • 2010欧州Vinyl 2010• 2011Vinyl India開催

    • 1941日本チッソ工業生産• 1948軟質日用雑貨• 1949日本塩ビ本格製造、古河電工被服電線

    塩ビ討論会:ビニル部会• 1950カレンダー成形導入日本レザー• 1951日本化成工業農業用フィルム• 1952ペースト樹脂三井化学国産、硬質板 長浜ゴム・筒中• 1953塩化ビニール協会発足、

    上水管広島水道局採用• 1955電線管、レコード用酢ビコポリマ• 1959押出法硬質板タキロン化学• 1971塩化ビニール工業協会発足• 1974日本下水道協会規格• 1976サン・アロー社塩ビサッシ• 1998塩ビ工業・環境協会発足• 2001国立博物館塩ビ技術史登録• 2010塩ビものづくりコンテスト創設• 2015 PVC Design Award 第5回開催

    日本の塩ビは日用雑貨で幕開けし、戦後のモノ不足に、紙やゴムの代替塩ビの歴史:海外と日本 3.1 PVC歴史

  • 0

    500

    1,000

    1,500

    2,000

    2,500

    3,000

    1946

    1947

    1948

    1949

    1950

    1951

    1952

    1953

    1954

    1955

    1956

    1957

    1958

    1959

    1960

    1961

    1962

    1963

    1964

    1965

    1966

    1967

    1968

    1969

    1970

    1971

    1972

    1973

    1974

    1975

    1976

    1977

    1978

    1979

    1980

    千㌧

    |

    |

    |

    構造改善対策

    ック

    黎明期(国産技術) 躍 進 期(技術導入) 高度成長期(大型化)

    樹脂製造技術の輸出活発

    塩化ビニール協会

    ック

    ック

    構造改革期

    E

    D

    C

    塩化ビニール工業協会

    1981

    1982

    1983

    1984

    1985

    1986

    1987

    1988

    1989

    1990

    1991

    1992

    1993

    1994

    1995

    1996

    1997

    1998

    1999

    2000

    2001

    2002

    2003

    2004

    2005

    2006

    2007

    2008

    2009

    2010

    2011

    2012

    0

    500

    1,000

    1,500

    2,000

    2,500

    3,000千㌧

    (生産の集約)

    塩化ビニル工業協会 塩ビ工業・環境協会

    環境問題への対応と再編期 更なる発展へ

    円高不況

    設備廃棄(45万

    平成不況

    、再

    ョン

    |

    ショ

    3.1 PVC歴史

    出典: 塩ビ工業・環境協会HP

    3.1 PVC工業と歴史

  • EDC:二塩化エチレン、VCM:塩ビモノマー

    エチレン

    工業塩

    塩素

    苛性ソーダ

    ナフサ

    石油化学工業

    (電気分解)

    ●上流

    ●下流末端産業・消費者(施工・組立・消費)

    石油 ナフサ

    石油精製工業

    海水

    岩塩工業塩

    製塩工業

    塩ビ製品

    塩ビ加工産業

    塩ビ樹脂

    (加工・二次加工)

    エチレン

    VCM PVC

    塩素

    塩ビ工業

    塩化ビニル産業

    ソーダ工業

    3.2 PVC産業

    EDC

    3.2 PVC産業

  • 日本の塩ビ産業のサプライチェーン2015.3.01

    日本ビニール商業連合会

    中部ビニール卸協同組合(会員23社)

    東京ビニール商業協同組合(会員43社)

    関西ビニール卸協同組合(会員37社)

    塩ビフィルム製品卸・販売業者団体

    商業

    中日本

    プラスチック製品加工協同組合(会員65社、賛助4社)

    東日本プラスチック製品加工協同組合

    (会員24社、賛助27社)

    西日本

    プラスチック製品加工協同組合(会員26社、賛助17社)

    加工

    日本ビニル工業会(会員40社、準15社)

    中間素材

    一般フィルム,農ビ,ラップ,レザー、コンパウンド、壁紙他

    塩ビ工業・環境協会(会員9社、賛助4社)

    原材料

    (会員28社、賛助6社)

    総数299社の共催参加* 企業・団体数はおよその数字

    3.2 PVC産業

  • 出典: 塩ビ工業・環境協会HP

    PVC樹脂メーカー 6社(生産能力 200万㌧/年)

    (株)カネカ信越化学工業(株)新第一塩ビ(株)大洋塩ビ(株)東ソー(株)徳山積水工業(株)

    2014年生産量227万トン

    2014年生産量140万トン

    VCMメーカー 5社(生産能力 277万㌧/年)

    VCM・PVC製造企業

    3.3 PVCの製造

    (株)カネカ鹿島塩ビモノマー(株)京葉モノマー(株)東ソー(株)

    (株)トクヤマ

    3.3 PVCの製造

  • Source: CMAI

    Rank Producer KMT%

    Share Rank Producer KMT%

    Share Rank Producer KMT%

    Share1 Shin-Etsu 3,083 8.4 1 Shin-Etsu 3,575 7.8 1 Shin-Etsu 3,850 6.92 Formosa Group 2,845 7.8 2 Formosa Group 2,984 6.5 2 Formosa Group 3,174 5.73 Occidental 1,575 4.3 3 Occidental 1,625 3.5 3 Occidental 1,693 3.04 Ineos 1,351 3.7 4 Solvay 1,543 3.4 4 Solvay 1,667 3.05 Solvay 1,212 3.3 5 Ineos 1,442 3.1 5 Ineos 1,431 2.66 Georgia Gulf 1,204 3.3 6 LG Group 1,220 2.7 6 China Salt Ind. 1,393 2.57 LG Group 1,203 3.3 7 Georgia Gulf 1,204 2.6 7 Xinjiang Zhongtai 1,260 2.28 Arkema 903 2.5 8 Arkema 903 2 8 SINOPEC 1,230 2.29 SINOPEC 830 2.3 9 Westlake 837 1.8 9 LG Group 1,220 2.2

    10 Vinnolet 676 1.8 10 SINOPEC 830 1.8 10 Georgia Gulf 1,204 2.2Total 14,882 40.6 16,163 35.2 18,122 32.5

    Global Capcity 36,700 Global Capcity 45,800 Global Capcity 55,200

    2005 2010 2015

    Formosa Group:台湾プラスチックグループOccidental Petroleum Corporation:米国Ineos Group Holdings Ltd. and Solvay SA:欧州

    2013年12月末

    日本のPVC生産能力200万トン

    世界のPVC生産能力3.3 PVCの製造

    プレゼンタープレゼンテーションのノートThe PVC business is still very fragmented with the top 10 players accounting for roughly 35 percent of the world’s production capacity in 2010. This share is forecast to decline in the coming years as new players in Northeast Asia emerge.Although several aspects of the PVC business are becoming more international, production is still largely a regional affair with only a few global players.By 2015, in addition to SINOPEC, two new Chinese producers will enter the top ten list: China Salt Industries and Xinjuang Zhongtai. Most Chinese PVC producers originally start in one line of business, for example stranded coal or salt, and spin-off into other business areas.On the other hand, Arkema in Europe and Westlake in the United States will no longer be among the top ten producers by 2015.

  • LDPE

    30%

    HDPE

    17%SM

    14%

    PVC

    12%

    EG

    9%

    その他

    18%

    LDPE HDPE SM PVC EG その他

    2013年実績 2019年予測

    エチレン換算用原単位LDPE: 0.98、HDPE: 1.04、SM: 0.29、PVC: 0.50、EG: 0.66

    LDPE

    31%

    HDPE

    15%SM

    10%

    PVC

    15%

    EG

    8%

    その他

    21%

    LDPE HDPE SM PVC EG その他

    170万トン

    100万トン

    80万トン

    50万トン

    100万トン

    70万トン

    160万トン

    80万トン

    50万トン

    40万トン

    110万トン

    80万トン

    530万トン560万トン

    経済産業省「世界の石油化学製品の今後の需給動向(総論)」2015年

    エチレン系誘導品の製品別生産(エチレン換算) 3.3 PVCの製造

  • 57

    ソーダとPVC工場の配置

    鹿島地区666千トン

    東京湾岸160千トン

    四日市地区310千トン

    関西地区453千トン

    四国地区130千トン

    山口地区286千トン

    PVC生産能力

    PVCソーダと 工場は隣接し、関東以西に配置2014年9月1日時点

    電解ソーダ工業食塩の電気分解

    苛性ソーダ 1塩素 0.886水素 0.025の一定割合で製造

    3.3 PVCの製造

  • 無機薬品

    14%

    紙・パルプ

    10%

    有機・石油

    化学9%

    プラスチック

    4%食品

    3%

    その他化

    学工業19%

    その他

    21%

    無機薬品 紙・パルプ 有機・石油化学 プラスチック

    食品 非鉄金属 染料・中間物 電機・電子

    医薬・農薬 化学繊維 電解ソーダ 染色整理

    上下水道 鉄鋼 石けん・洗剤 アルミナ

    その他化学工業 その他

    3,164(千トン)

    カセイソーダと塩素の国内需要内訳 2013年

    ソーダ工業会データ

    生活必需品カセイソーダの副産物塩素の最大需要は塩ビ

    塩素の需要内訳カセイソーダの需要内訳

    塩化ビニル36%

    TDI・MDI11%PO

    5%

    その他42%

    塩化ビニル TDI・MDI PO クロロメタン

    塩素系溶剤 食品 その他

    4,017(千トン)

    PO:プロピレンオキサイドTDI:トリレンジイソシアネート ウレタン原料MDI:ジフェニルメタンジイソシアネート

    143万トン

    3.3 PVCの製造

  • VCM製造

    CaC2+2H2O → C2H2+Ca(OH)2(カーバイドの水和反応)

    CH≡CH+HCl → CH2=CHCl+24.5kcal(アセチレンと塩化水素の反応 → VCM)

    カーバイド(自社生産あるいは購入)

    塩化水素(自家電解塩素から合成/ガスまたは塩酸として購入)

    塩酸合成・精製

    アセチレン発生・精製

    VCM合成 VCM精製

    多管式反応器(冷却水で反応熱除去)触媒 塩化第二水銀+粒状活性炭反応温度 100~250℃ 気相反応

    原料・製法転換1960年代

    アセチレン法-中国内陸部での合成方法

    3.3 PVCの製造

  • 空気(酸素)

    重合VCM

    熱分解EDC

    ①直接塩素化 塩化水素

    塩素

    エチレン EDC

    ②オキシ塩素化

    エチレン

    PVC

    熱分解

    EDC: 1,2-ジクロロエタンVCM:塩ビモノマーPVC:塩ビ樹脂

    出典:(社)石油学会資料より作成

    CH2Cl-CH2Cl CH2=CHCl (CH2-CHCl)n

    塩ビモノマーの生産方法 ~直接塩素化法とオキシ塩素化法を併用~

    ガス-液反応触媒 塩化第二鉄反応温度 EDC沸点反応圧力 常圧

    管式反応器(外熱)分解温度 500℃以上分解圧力 20㎏/㎠以上

    固定層/流動層反応器触媒 銅-アルミナ系反応温度 200~250℃反応圧力 3~4atm反応熱回収 スチーム

    オキシ塩素化法

    VCM製造3.3 PVCの製造

    プレゼンタープレゼンテーションのノートPVCの可塑化メカニズム一般の線状ポリマーは低温では硬い固体であるが、ある温度(ガラス転位温度(Tg)以上になると分子全体は急に柔らかくなり溶融体となる。このようなポリマーを熱可塑性ポリマーと呼んでいる。この時、一部に結晶領域があると溶融体であっても結晶部が架橋の役目を果たすために柔らかいゴム状ポリマーになる。ポリオレフィンはこの状態のポリマーである。PVCはC-Cl結合の双極子による強いイオン分極による廃向効果と誘発効果のために、ほとんどが非結晶領域であってもポリマー分子間に強い分子間力が働き分子運動が規制されているために常温では硬く剛性の大きい物性を持っている。しかし、可塑剤の添加によりPVC分子間の分子間力を弱めることができ、低温でも分子運動ができるようになるため、低温でも柔軟なPVCにすることができる。

  • 日・米・欧エチレン原料構成比(2011年)石油化学工業協会

    (注)日本は経済産業省、米国、欧州は業界調べ

    シェールガス革命による米国石油化学復調熱量換算の{天然ガス+原油}生産量 2013世界トップ

    米国は天然ガス由来のエタン、LPGであり、日本・欧州は石油由来のナフサをエチレン原料としているため、原料コストの競争力が市況によって変動。

    3.3 PVCの製造

  • 根上工業株式会社HPよりhttp://www.negamikogyo.co.jp/solution/#sol0

    通常700~1300個つながったものが多いが、例えば700個でフィルム、1000個で上下水道管、1300個で電線被覆材。

    重合後脱水 乾燥 篩 白色粉末状の製品

    重合方法

    0.01~1mm

    重合開始剤

    モノマー液滴 ポリマー粒子

    水+懸濁安定剤

    重 合

    80~200μm

    懸濁重合

    ポリマー粒子

    ミセル

    モノマー重合開始剤界面活性剤

    重 合

    乳化重合90%以上の重合法

    ストレ-ト多孔性

    粒径1μでゾル加工用ストレ-トコポリマ-(共重合)

    水中にモノマーを乳化させて重合

    3.3 PVCの製造

  • PVC製造工程

    1960年前後に日本の塩ビ重合缶の主流となったファウドラー型14m3重合缶

    (米国ファウドラー社のグラスライニング製3700gal標準品)

    VEC Hpより

    回分操作重合温度 50~70℃重合圧力 10㎏/㎠以下冷却水による重合熱(25kcal/mol)除去

    3.3 PVCの製造

  • 出典:国立科学博物館報告書

    樹脂加工現場での環境問題

    PVC粒子中に残存するVCMが混練時に作業環境に放散

    乾燥前のPVCスラリーから残存VCMを追い出す工程を追加

    (次工程の乾燥で放散するVCM量を削減)

    脱モノマー

    チッソ(株)が開発した脱モノマー塔

    *重合缶内作業自動化・無人化

    ➔缶体材料、高圧洗浄装置、下部挿入式撹拌機

    *プロセス・装置からの飛散・漏えいの防止

    ➔メカニカルシール

    *塩ビレジン残留モノマー低減

    ➔脱モノマー塔、乾燥装置

    3.3 PVCの製造

  • フラッシュドライヤー (瞬間気流乾燥装置)

    重合完了後のスラリーは、モノマーストリッピング後、遠心分離機で含水率30%以下に脱水され、乾燥装置に供給される。

    この乾燥システムと装置は、三菱モンサント化成(株)および日本ゼオン(株)の技術導入によってもたらされた。

    出典: ㈱奈良機械製作所HP

    脱水ケーキはダクト中�