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〒980-8579 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-11 工学系総合研究棟13階TEL:022-795-3231 FAX:022-795-3232E-mail:[email protected] HP:http://www.career.ihe.tohoku.ac.jp/ilp
東北大学高度教養教育・学生支援機構 キャリア支援センター高度イノベーション博士人財育成ユニット
【2018年度活動報告】
イノベーション創発塾第5期生の歩み
東北大学 高度教養教育・学生支援機構 キャリア支援センター高度イノベーション博士人財育成ユニット(ILP)
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この激動の時代、博士人材に求められるものはなんだろう。専門性を深めるだけで社会の荒波を乗り越えることができるだろうか。
否、顕在化した問題だけでなく潜在的な課題まで見抜く力、グローバルな環境でコミュニケーションを取り合い、信頼関係を築く力、プロジェクト全体をマネジメントしてゴールに導く力、こういった能力も必要になるだろう。
東北大学イノベーション創発塾は、これらの能力を身につけるため、同じ悩みや目標を持った仲間が集まり、お互いに成長できる場所である。
イノベーション創発塾で学んだことを活かし、大海原へ漕ぎ出そう。
目 次イノベーション創発人財育成プログラム..................................... 2
戦略的キャリアデザイン .......................................................... 4
人間理解とコミュニケーション力 ............................................... 5
プロジェクトマネジメント........................................................... 6
ケーススタディー ..................................................................... 7
グループワーク........................................................................ 8
卒塾生の活動 ........................................................................ 9
イノベーション創発塾に参加して ~5期生の言葉~ ............ 10-11
イノベーション創発塾カリキュラム........................................... 12
塾講師紹介 ......................................................................... 13
1イノベーション創発塾第5期生の歩み (2018年度の活動報告)
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近年、我が国の大学院教育において、イノベーションを自ら創成し、グローバルに活躍する有為な博士学生を育成してこなかったのではないかと指摘されています。高度な専門知識や課題解決力のみならず、課題発見力、論理展開力、そして価値想像力を備えた、大変革時代を先導する未来の担い手の育成が社会から求められています。 本学は、2006(平成18)年度から「高度技術経営塾」を開講し、博士課程後期3年の課程の学生や、博士研究員
(ポスドク)である若手研究者を対象に、大学院教育で培った高度専門的知識・技術に加えて、それらを現場で実践するための「高度展開スキル」や「社会人基礎力」、あるいは「グローバルコミュニケーション力」などの養成を行ってきました。この塾で学んだ数百名もの多くのOBやOGが、現在社会の広い分野で活躍しています。 2014(平成26)年4月1日には「高度教養教育・学生支援機構」を設置し、その中の「キャリア支援センター」の業務を拡充して、これまでの学部学生や博士課程前期2年の課程(修士課程)の学生に加えて、後期3年の課程
(博士課程)の学生やポスドクへのキャリアパス支援を行うワンストップサービス拠点としました。 キャリア支援センターには高度イノベーション博士人財育成ユニットを設け、さらなる社会からの要請に答える目的で「高度技術経営塾」を発展させた「イノベーション創発塾」を開講し、コミュニケーション力やプロジェクトマネジメント力などのトランスファラブルスキルの底上げを図りつつ、様 な々問題を俯瞰したうえで、自ら課題を設定し解決できる博士育成に取り組んでおります。また、そのような未来の担い手を広く社会に輩出するための「キャリア支援活動」と「インターン推進活動」も継続して実施しております。 多くのポスドクや博士学生の皆さんが当ユニットの事業に参加することで、社会的要請に応えるスキル等を身に付け、イノベーション創出の担い手として、アカデミアや産業界をはじめとして各分野でグローバルに活躍されることを期待します。
東北大学 理事・副学長(教育・学生支援担当)
高度教養教育・学生支援機構機構長 滝澤 博胤
プログラムの目的プログラムの目的
イノベーション創発塾カリキュラム構成
キャリア支援
インターン推進
即戦力博士人財輩出
高度イノベーション博士人財育成ユニット
イノベーション創発塾
トランスファラブルスキル養成プロジェクトマネジメント、社会人基礎力、トランスサイエンス、ケーススタディ
イノベーション創発人財育成プログラム
●皆さんの博士としての今後の人生がより充実したものとなること。
●皆さんが博士の学位を取得するまでの道筋、その後のキャリアの在り方を、 具体的に思い描けるようになること。
●皆さんが、研究力に加えて、博士に必要とされる様々な資質を身に付けること。
ポスドク・博士学生・一部修士学生
(国内外)企業・研究機関等
実践力養成国内外企業・研究機関等での中長期インターンシップ
博士ジョブフェアキャリアパス支援
人間理解とコミュニケーション力
グループワーク
プロジェクトマネジメント
戦略的キャリアデザイン
ケーススタディー
2 イノベーション創発塾第5期生の歩み (2018年度の活動報告) 3イノベーション創発塾第5期生の歩み (2018年度の活動報告)
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塾生の声VOICE
自分のキャリアを考えるため、博士キャリアの現状、キャリア決定、仕事とは何かなどを学び、ディスカッションも交えて考えを深めます。
●自分が行っている基礎研究から「2段、3段先の可能性」という発想を今後考えていく必要があると強く感じた。今までは内のこと(研究室)ばかり考えていたが、外のこと(企業・社会)について目を向ける良いきっかけとなった。(理学研究科 D2)
●自分の専門性の中で、何を武器にするかを考えることが重要であると分かった。自分の専門研究を就職活動における武器にできるまで昇華させたい。(文学研究科 D1)
塾生の声VOICE
●「コミュニケーション力」という言葉に対して、合宿参加前は漠然と話したり聞いたりする力だと考えていたが、今回の合宿に参加して、しっかりと聴いた上で、相手の気持ちを考慮しつつ自分の考えを伝える力だというように認識が変わった。今後の生活に役立つスキルを獲得でき、とても有意義だった。(工学研究科 D1)
塾生の声VOICE
●これまでの自分の経験がどのようにアピールできるのか、また、相手がどのような人材を求めているのかを自分自身の中で整理する必要があると感じた。(生命科学研究科 D2)
●企業が求めている人材や、企業の価値観を認識したうえで、自分のセールスポイントを相手に説得することが重要であると気づいた。また、進路の選択先として研究職だけでなく生産部門や営業を選択する博士学生がいることが意外で、自分に無い考え方で関心を持った。(工学研究科 D1)
●博士学生に求められる資質を全て完璧に備えている必要はなく、どんな点に注意して研究活動を進めてきたか、自分が身につけた専門性がどう会社に役立つかを説明できればよいと気づけた。
(工学研究科 D1)
博士人材としてのキャリアを考える 人間理解とコミュニケーション力
戦略的キャリアデザイン
人とのコミュニケーションはどのような業界でも必要となる基礎的なスキルです。普段意識しない、他人との信頼関係の構築方法を講義と実習から学びました。
塾生の声VOICE
●合宿ではコミュニケーションスキルとして、話の聴き方を学んだ。普段から意識することでこのスキルを更に磨くことができると思う。ラボの後輩にも教えてあげたいと思った。また、感謝を伝えることの大切さも知ることができた。今回学んだことを日々の生活、研究にも活用したいと思う。(工学研究科 D2)
塾生の声VOICE
●波長合わせや、傾聴のトレーニングなど、系統だって聞いたことのない話が続出し、おもしろかった。コミュニケーションにあたって、業績・成果、知識・スキル、社会的役割といった目に見える部分だけではなく、価値観、動機といった潜在的要素を気に掛けることが大切だという講師の方の話が印象深い。(文学研究科 D1)
塾生の声VOICE
●相手の言葉を深く知って考え方や価値観を尊重し、自分をさらけ出すことで円滑な人間関係が形成できることをこの研修で体感できました。自分の意図をうまく伝えられない、会話の中で傍観者になりやすいなど、コミュニケーションの上で私自身が苦手としていることに対し、改善するための手立てが数多く得られました。(工学研究科 D1)
塾生の声VOICE
●様々なワークを通じて、自分の価値観や、他者との関係における自分のあり方を見つめ直すことができた。各プログラムの内容とスケジューリングが綿密に練られていると感じた。有意義な経験になったと思う。これだけ多くの博士課程後期の学生と密接に関わる機会はほとんど無いため、研修の中で多くの同世代の方の経験や価値観を知ることができたことは大きな収穫である。(工学研究科 D1)
人間理解とコミュニケーション力
4 イノベーション創発塾第5期生の歩み (2018年度の活動報告) 5イノベーション創発塾第5期生の歩み (2018年度の活動報告)
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博士人材が社会で活躍するには専門性以外にも必要なものがたくさんあります。今、我々が身につけるべきスキルとは一体何なのか?企業からアカデミアまで、幅広い分野から講師の方々を招き、博士人材に求められる資質や実際の働き方について学びます。
ケーススタディープロジェクトマネジメント
社会で求められる“博士人材”を知る 博士には研究知識はもちろん、与えられたプロジェクトをきちんと遂行する能力が求められます。この授業では理論から具体的な事例を通し、一人前のプロジェクトマネージャーになるためのスキルを身につけていきます。
プロジェクトを成功に導ける人になるために
●プロジェクトマネジメントスキルで最も大事であるスケジュール管理について詳しく学べる機会となった。特に独り歩きしてしまわないためのスケジュールの組み方、不確定さを許容したスケジュール設定方法などが、大変参考になる内容である。(工学研究科 D1)
●目標を達成するための計画遂行やそのプロジェクトをまとめるまでのノウハウは、どの分野で働くことになっても必ず重要になっているので、今後の研究生活に取り入れていきたい。(生命科学研究科 D2)
塾生の声VOICE
●今まで目標設定をするときに、今日は何をしたか、どのくらい進んだかということだけをして研究を進めてきたが、今回の講義を通して、様々なマネジメント方法があることを知ってとても勉強になった。これを今後自分の研究に活かしていきたいと思う。
(理学研究科 D2)
●プロジェクトマネジメントは科学に様 な々場面で役立ち、かつ必須のスキルであるということを知ることができた。今までの研究では
“歩きながら考える”傾向が強かったため、今後の研究に対する取り組み方を改善しないといけないことを感じた。
(生命科学研究科 D1)
●プロジェクトマネジメントは、自分が研究を行っていく中で、最も自信がないものであった。決めたゴールから出てくる課題の抽出とその解決方法の模索、その実行という一連の流れをこの講義を通して学ぶことができた。
(工学研究科 D2)
塾生の声VOICE
●一口に博士人材のキャリアといっても、企業によってその形は様々だと感じた。一方で、どの会社でも専門性はもちろんのこと、コミュニケーション能力や論理性などの+αが求められることがわかった。(工学研究科D1)
●現状を多角的に見られるようになった。色々な人の意見に対して取り入れるべきものを自ら考えていきたい。(理学研究科D2)
●ただ単に高度な専門性があるだけでは企業でもアカデミアでも活躍できないと思った。今後は高度な専門性に加え、「実務応用力」や「人間理解」の力を養っていきたい。
(生命科学研究科D1)
塾生の声VOICE
●狭い意味での専門性に捕らわれず、様々な仕事にチャレンジするような心構えは、どんな仕事であっても重要だと感じた。 (文学研究科D1)
●博士人材の特徴として、ロジックの立て方や即戦力など様々な面で期待されていると共に、自分の能力がどう活かせるか、どう貢献できるか、企業の取り組みが世の中にどう役立つかを理解することができた。(工学研究科D1)
●博士人材に求める能力として、分野に関わらず必要となるような共通項がどの企業でも挙げられていることが印象に残った。 (工学研究科D1)
塾生の声VOICE
6 イノベーション創発塾第5期生の歩み (2018年度の活動報告) 7イノベーション創発塾第5期生の歩み (2018年度の活動報告)
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グループワーク 卒塾生の活動
注)イノベーション創発塾は、2006年度から2013年度まで高付加価値博士人財育成を行っていた高度技術経営塾を基盤にしております。
横のつながり
(博志会会長:長能重博)
縦のつながり
高度技術経営塾
1期~10期
イノベーション創発塾
1期~5期
博志会は、卒塾後も更なる研鑽と成長を望み、異分野融合の土壌を醸成させていくと共に、卒塾期の枠を越えた縦横の繋がりを構築し、時には様々な悩みを相談できる場として、卒塾生の有志達が設立・参加し自主的に活動している団体です。会員は、大学・高専の各分野の教員、国・地方や企業の研究開発部門、特許事務所、コンサルタント、議員など、幅広い分野・業種の第一線で活躍しております。博志会では人脈形成に加え、高度な異分野専門知識や、様々な業界ならではの風土等を共有し、自身の業界を超えた活動に繋げていく為の土台作りを行っています。2018年度からは、イノベーション創発塾と本会とのポテンシャルを有機的に結合し双方の更なる発展を目指すべく、第10回博士博・全国交流会では、初の試みとして現役塾生と本会員との共同企画運営を行いました。前半の部では、実社会でご活躍されている会員を講師として招聘し、卒塾後の歩みや塾で学んだ事が今どのようなケースで活用できているか等についてのご講演、およびパネルディスカッションによる深堀りを行い、後半の部では、異分野研究発表会を開催しましたが、活発な意見交換が行われ大盛況でした。引き続き、現役塾生と会員間の知的・人的交流を深める博士博・全国交流会を開催していきますので、皆様のご参加をお待ちしております。
8 イノベーション創発塾第5期生の歩み (2018年度の活動報告) 9イノベーション創発塾第5期生の歩み (2018年度の活動報告)
皆様、卒塾おめでとうございます。塾での活動はいかがでしたか? 改めて言うまでもないと思いますが、普段と違うものの考え方に触れることや、他の博士課程学生との交流など、大いに刺激になったのではと思います。 塾で受けた刺激は、この先の研究や就職活動、人生に生かすことで初めて意味をもつものだと思います。これからが本番、ということです。得た知識をそのまま活用するのはもちろん、反芻し、考えを深めて、自分の価値観を築き上げることも、博士として社会を生きる上で大事ではないでしょうか。 皆様が今後とも充実した研究活動を送られ、さらにご活躍されることを期待し、挨拶とさせていただきます。
卒塾おめでとうございます。研究室の枠、専門性の枠から離れ過ごしたイノベーション創発塾ではきっとたくさんの経験を得られたのではないでしょうか。卒塾後約1年経ちましたが、今あらためて創発塾での経験が私自身の成長につながったと実感しています。私にとって第一に挙げたいのが自他理解です。多様性に富んだ仲間とともに学ぶうちに、自分にも他者にも、考え方にはそれぞれの個性があり、それこそがイノベーションにつながるのではないかと実感しました。創発塾を通して何を得たか、思うことはそれぞれ違うかもしれませんが、皆様の経験が今後の仕事、人生にとって糧となり、一層ご活躍されることを心より祈念いたしております。
卒塾おめでとうございます!私はこれを書いている現在D1で、当時はM2で第四期生として入塾しました。分野や背景が異なる博士学生が集う中、本塾で学んだ内容・得た仲間は、人生の場面々々 で活かせることが多いと思います。さて、その中でも卒塾以来役に立っていることがありまして、それは初夏合宿を通して深く学んだ「傾聴の心」です。傾聴なんて簡単に思えますが、思えば人生振り返ってみて、これがなんと難しいことか!私は余裕のないとき、「いまこそ傾聴の心」と念じることで、逆境での場面でも余裕を持ち直すようにしてきました。これは私自身のイノベーションです。イノベーションと聞くと外部からのパワーによって成されるイメージを持ちがちですが、実は自身の内部からイノベーションが成されていくこと、これを私は傾聴の心から学びました。皆様自身のイノベーションは何が成され、そして創られたでしょうか。今後の皆様のイノベーション「創発」をご祈念申し上げます。
今は異文化や異分野協力が必要とされています。お互いが理解し合う事は協力の基礎です。そのため、一緒にグループワークを行う経験は必要でしょう。しかし、普段の学生生活にはこのような機会はあまりありません。この授業では異文化や異分野の人とのグループ・プレゼンテーションを通じて、世界観を広げ、このコミュニケーション能力を学びます。
異文化・異分野の理解し合い
●グループワークを通じて、博士同士でのレベルの高い議論をした。専門分野が様々な博士が集まり、幅広いテーマを討論することによって、異分野に対していかに自分の思いを伝えるのかも学んだ。かなり、貴重な、良い経験だった。(理学研究科D2)
●多くの留学生が参加していたことがかなり刺激だった。活発な議論のなかで、深くコミュニケーションすることもできた。特に、専門知識だけではなく、様々なテーマを取り扱えたので、視野も広げた。普段あまり得られない経験だった。(工学研究科D2)
●視野が広がった。キャリア観はもちろん、他分野の博士学生のみんなや企業の人々、先生方と議論して、グループワークで一緒に行動したことは、世界観を広げることもできた。
(医学系研究科PD)
塾生の声VOICE
●様々な分野の博士学生と議論することができ、非常に良い刺激になった。今後企業人材として活躍するために、常に相手の意見をよく聞くのが重要であると学んだ。(生命科学研究科D1)
●博士人材として、研究以外にも何かプラスαが必要だと思っていたものの、具体的に何が必要かイメージがつかなかった。塾を通じて、コミュニケーション力が如何に重要かを認識した。(工学研究科D1)
塾生の声VOICE
イノベーション創発塾〈第4期生〉
理学研究科
前田 瑞穂
イノベーション創発塾〈第4期生〉
理学研究科
金子 尚人
イノベーション創発塾〈第4期生〉
薬学研究科
松木 泰子
後輩へ送る言葉
博志会
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塾を通して、コミュニケーション力やマネジメント力がいかに重要か学ぶことができた。企業の方のお話を聞いて、プラスアルファの能力はもちろん、基礎研究能力の大切さにも改めて気づいた。
(工学研究科 D1)
多くの留学生が参加していたため良い刺激になった。活発な議論を行い、専門に特化したテーマに限らず様々な分野のテーマを取り扱えたので自分の視野が広がった。(生命科学研究科 D2)
This course helped me to broaden my perspec-tive regarding the selection of my career path. This course gave me more details regarding employments for doctors and very less on "business start-ups." As I am extremely inter-ested in a small business start-up, I would like to hear more regarding tact and skills required for small scale business start-ups. Also, Kato-sensei delivered a lecture on business development skills. (工学研究科 D1)
今までは意識してこなかった博士課程修了後のキャリアをどう生かすかを考えさせられた。アカデミックだけでなく企業の研究者としてどのような考えを持つべきかを知ることができた。同時にコミュニケーションの大切さも学んだ。(工学研究科 D2)
自分の研究活動や、卒業後の進路について、プロジェクトマネジメント的視点で捉え直すことができた。論理的思考という共通言語の強さを信じて自分を鍛えようという意識が芽生えた。
(工学研究科 D1)
これまではアカデミックの世界に進むことだけを考えていましたが、博士人材が企業でも多く活躍していることを知り、将来企業に就職することも真剣に考えるようになりました。(生命科学研究科 D1)
キャリア感はもちろん、他分野の博士学生や企業の方々、先生方と議論し、一緒に行動したことは、世界を広げる良い経験でした。(医学系研究科 PD)
様々な分野の博士課程学生と議論することができ、非常に良い刺激となった。プロジェクトマネジメントやコミュニケーション力など、今後何をやるにしても重要な技術を学ぶことができた。様々な企業の方の話を聞くことで、自身のキャリアについても具体的なビジョンが見えてきた。(生命科学研究科 D1)
This project management course really equipped me with a knowledge that did not have before. I will continue to learn project management by myself. I also understood the role of a doctor in a company: to lead, to manage, to bring new ideas.
(医学系研究科 D3)
博士としてのキャリアは一つの道に限定されないと気づきました。研究は一人で行うものではなく、企業・社会との関わりの中で行われるものであり、研究成果を社会に還元することが博士の使命だと実感しました。
(経済学研究科 D1)
普段の研究活動では得られない知識や経験を得ることができました。企業が博士人材に求める能力とは何かに気づき、その能力を鍛える動機付けになりました。
(工学研究科 D1)
The image I had about potential careers for doctors have changed a lot. Before this course, my impression was that most of job opportunities for PhD students were related to academic jobs. Now I have a wider view of job opportunities in many different fields for PhD professionals.(工学研究科 D3)
ケーススタディやジョブフェアへの参加を通して、企業・社会の中での博士のあり方、マネジメント手法等を学ぶことができました。様 な々専門分野を持つ博士学生の間でのレベルの高い議論も刺激的でした。合宿では心情理解やグループ活動での団結力などを体感し、大学の普通の授業では味わえない良い経験になりました。研究の中での息抜きとして受講することができ、終わるのは少し残念に感じました。
(理学研究科 D2)
10 イノベーション創発塾第5期生の歩み (2018年度の活動報告) 11イノベーション創発塾第5期生の歩み (2018年度の活動報告)
イノベーション創発塾に参加して ~5期生の言葉~
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(敬称略)
この活動報告書は、5期生による講義コメントと、講義の様子を収めた写真をもとに構成されています。編集作業にあたり、私たち編集員は、今まで学んできたことや同期の仲間たちとの活動に思いを巡らせる機会に恵まれました。5期生の皆様にとっても、このあゆみが塾での素晴らしい経験を心に刻む良いきっかけとなれば幸いです。また、これから入塾を考える方々にとっても、この塾がいかに実りのあるものなのかを知っていただき、実際に自ら体験する一歩を踏み出す手助けになればと思います。 私たちはイノベーション創発塾で様々なスキルや知見を得ましたが、これをどのように自分の武器として身につけ、社会という大海原に向かうのかは塾生それぞれです。これからも、塾での経験をもとに、より一層社会で活躍できる人材になれるよう成長を続けていきたいと思います。 最後になりましたが、編集にあたりサポートをして頂いた工藤先生と八木さんをはじめILPスタッフの皆さまにこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。
編 集 後 記
教員・講師一覧
「塾生の声」に寄せられた意見から、多くの塾生が、異分野交流の場としての塾の意義を強く感じたことが伝わってきました。博士課程後期に進むと、自分の研究分野以外の人と交流する機会が少なくなりがちです。この塾が、分野の枠を越えて、若い人同士が知的刺激を与え合う場として機能していくことの重要性を、改めて認識させられました。2018年度の塾は、博士学生・ポスドクの皆さんに必要なプログラムを厳選し、所要時間を従来の1/3程度まで圧縮しました。「塾生の声」からは、時間数を減らしても内容は薄くならなかったことが窺え、塾のさらなる改善に向けて、意を強くしています。
東北大学 名誉教授高度教養教育・学生支援機構
キャリア支援センター高度イノベーション博士
人財育成ユニット長特任教授
工藤 成史
イノベーション創発塾教員 あゆみ編集員
写真左上から 銀 迪(経済学研究科)、小池 咲綾(医学系研究科)、朴 賢雨(工学研究科) 品川 遼太(工学研究科)、笹山 知嶺(工学研究科)、佐藤 悠司(工学研究科)
題 目日 程
1
2
3
4
5
6
7
8
9
5/15(火)
5/22(火)
5/25(金)・26(土)
6/5(火)
6/12(火)
6/19(火)
6/26(火)
7/3(火)
7/10(火)
オリエンテーション、戦略的キャリアデザイン
グループワークへの取り組みについて
人間理解とコミュニケーション力
プロジェクトマネージメントの基礎
グループワーク検討会
ケーススタディー1 : アカデミアと企業
ケーススタディー2 : 企業における博士の役割
ケーススタディー3 : 企業における博士の役割
グループワーク発表会、総括
前 期
題 目日 程
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10/9(火)
10/16(火)
10/19(金)・20(土)
10/30(火)
11/6(火)
11/13(火)
11/20(火)
11/27(火)
12/4(火)
オリエンテーション、戦略的キャリアデザイン
グループワークへの取り組みについて
人間理解とコミュニケーション力
グループワーク検討会
プロジェクトマネージメントの基礎1
プロジェクトマネージメントの基礎2
ケーススタディー1 : 社会における博士の役割
ケーススタディー2 : 社会における博士の役割
グループワーク発表会、総括
後 期
イノベーション創発塾第5期カリキュラム 講師紹介
12 イノベーション創発塾第5期生の歩み (2018年度の活動報告) 13イノベーション創発塾第5期生の歩み (2018年度の活動報告)
工 藤 成 史 増 沢 隆 太
東北大学 高度教養教育・学生支援機構 キャリア支援センター 高度イノベーション博士人財育成ユニット 特任教授東北大学 高度教養教育・学生支援機構 キャリア支援センター 高度イノベーション博士人財育成ユニット 特任教授
:
:
戦略的キャリアデザイン
藤崎 ひろみ 株式会社ユニバーサル・コミュニケーションズ 代表取締役 教育コンサルタント
:
人間理解とコミュニケーション力
加 藤 修 三 東北大学 高度教養教育・学生支援機構 キャリア支援センター 高度イノベーション博士人財育成ユニット 特任教授
:
プロジェクトマネジメント
工 藤 成 史 東北大学 高度教養教育・学生支援機構 キャリア支援センター 高度イノベーション博士人財育成ユニット 特任教授
:
グループワーク
須 藤 祐 子田 中 康 基白 珊 丹髙 松 智 寿小 林 吏 悟羽 賀 史 浩天 野 誠 司坂 口 武松 岡 祥 樹波 野 淳
講 初 宏 一
阿 部 貴 寛山 本 敬 二井 上 敬 介瀬 戸 文 美木 村 智 樹杉山 在生人鈴 木 恵 子佐 藤 知 直堀 豊
東北大学 工学教育院 准教授東京エレクトロン宮城株式会社 先端プロセス開発室京セラ株式会社総合研究所東北大学 工学研究科 応用物理学専攻 助教テルモ株式会社 コーポレートR&Dセンター日産自動車株式会社 総合研究所 研究企画部第一三共株式会社 人事部 人材開発グループソニー株式会社 人事センター 人事2部1課住友化学株式会社 人事部ボッシュ株式会社 シャシーシステムコントロール 事業部 システム開発部門三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 総務部人事課株式会社資生堂 グローバルイノベーションセンターヤマハ発動機株式会社 人事部矢崎総業株式会社 研究企画部東北大学 男女共同参画推進センター 助教東北大学 学際科学フロンティア研究所 助教旭化成株式会社 研究開発本部アステラス製薬株式会社 人事株式会社朝日新聞社 人事部宮城県産業技術総合センター 所長
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ケーススタディー (講演順)