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間間間間間間間間間間 Journal of Interstitial Cystitis 間 19 間間間間間間間間間間間間間間間 2020 間 1 間 19 間 間間間間間間間間間間間間間 Society of Interstitial Cystitis of Japan (SICJ) 間 15間 間 2020

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間質性膀胱炎研究会誌Journal of Interstitial Cystitis

第 19 回日本間質性膀胱炎研究会抄録集(2020 年 1 月 19 日 東京)

日本間質性膀胱炎研究会

Society of Interstitial Cystitis of Japan(SICJ)

第 15 巻 第1号 2020

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第 19 回 日本間質性膀胱炎研究会 会長挨拶

第 19 回日本間質性膀胱炎研究会 会長 関口由紀医療法人 LEADING GIRLS 女性医療クリニック LUNA グループ理事長

この度、令和 2 年 1 月 19 日(日)にフクラシア東京ステーションにて、第 19 回日本

間質性膀胱炎研究会を開催させて頂きます。

本研究会のテーマは、昨年と大きく変わって、間質性膀胱炎診療の医療経営的問題を

考えるです。昨年 12 年ぶりに改定された間質性膀胱炎・膀胱痛症候群診療ガイドライン

が刊行され、ハンナ型とハンナ型以外(膀胱痛症候群)の病態・診断・治療は、それぞ

れ別の疾患として行う時代に入りました。理由は、ハンナ型は、1)経尿道的切除や焼

灼術が有効、2)免疫抑制薬の cyclosporine A が有効、3)膀胱痛症候群からハンナ型

への移行がみられないからとされています。しかし患者は、外来に自分の膀胱内に、ハ

ンナ病変があると訴えてくるわけではなく、どちらのタイプの病態であっても、患者の

病状は慢性に経過し、心と体両方のケアが必要であることに変わりはありません。この

患者と医師の長い道のりを、お互いに楽しく過ごしていくためにも、間質性膀胱炎診療

の医療経営的問題を、この時期に語るのは有意義と考えます。

さて、本研究会では、昨年同様 7 名の先生方に一般演題をご発表頂きます。日々の診

療でお忙し中、非常に興味深い演題をご応募頂きました皆様に厚くお礼を申し上げます。

次に、ミニシンポジウムとして本間之夫、伊藤貴章先生を座長に、有床診療所・病

院・クリニックそれぞれの立場で、南里正晴先生、上田朋宏先生、大会長関口由紀に、

間質性膀胱炎診療の医療経営における工夫や問題点を論じていただきます。最後に泌尿

器科保険委員のお立場から高橋悟先生にも、近い将来の展望に関して講演していただき、

最後に総合討論を行い、なんらかのコンセンサスが得られればと考えています。今回の

研究会の参加が、皆様の日々の診療に少しでもお役立て頂ければ幸いです。

最後に、医師や製薬メーカーの皆様の多数のご出席を賜り、実り多い研究会となりま

すよう、スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

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日時:1月 19 日(日)13:00〜16:30 (予定) 場所:フクラシア東京ステーション(東京駅日本橋口徒歩 1 分)

東京都千代田区大手町 2-6-1 朝日生命大手町ビル6階 6 A 会議室 https://www.fukuracia.jp/tokyo/access/

研究会会場へのアクセス新幹線・電車・地下鉄をご利用の場合: JR[東京]駅・地下鉄[大手町]駅 地下直結

地上からのアクセス

地下通路からのアクセス

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日本間質性膀胱炎研究会Society of Interstitial Cystitis of Japan (SICJ)

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参加者へのお願い

1. 参加費は 2000円です

2. 抄録集は研究会ホームページより各自ダウンロードして、ご持参してください。

発表者へのお願い

1. 発表は、一般演題は講演 5 分、討論 3 分とさせていただきます。シンポジウムは発表

時間

10 分、全シンポジスト発表後に質疑応答時間 10 分とさせていただきます。

2. 発表は PC プレゼンテーションでお願いします。

3. 会場には、Power Point 2010、Windows7 の PC を用意しております。

Macintosh などのご利用を希望される場合や、動画を使用される場合、

ご自身の PC をお持ちください。

・データは USBメモリーに保存して、当日お持ちいただき、

受付にて演者であることをお声かけください。

・ 発表の 30 分前までに、実際の壇上の PC で試写を行います。

・ PC を持参される場合は、AC アダプタも必ずお持ちください。

・ プロジェクターとアナログ D-Sub15 ミニピン(オス)のケーブル( )をご用意

します。

これに合わない形状の出力端子の場合は、変換アダプタをご用意ください。

・ なお、機器の不調でスライド表示が不能となりえることを予め御了承ください。

その際はスライドなしでご発表をお願いします。

座長の先生方へのお願い

1. 一般演題の発表は講演 5 分、討論 3 分、シンポジウムは発表 10 分、

質疑応答は全発表終了後 10 分で行います。

時間は比較的余裕があると思いますが、要領のよい進行をお願いします。

2. 機器のトラブルでスライドが映写されない場合には、スライドなしでの発表をご指示

下さい。

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― プログラム ―開会の挨拶 (13:00~13:05) 会長 関口由紀 

(女性医療クリニック LUNAネクストステー

ジ)

1.一般演題 (13:05~14:25)

座長 巴ひかる先生   (東京女子医科大学東医療センター)

武井実根雄先生 (原三信病院)

1. 当施設における HIC に対する DMSO 膀胱内注入療法の長期治療成績

大川瑞穂 1、腰塚俊吾 1、大畑諒 1、星野織絵 1、竹内晋次郎 1、清水知 1、伊藤友梨香1、

笠原瑞希 1、青木洋 1、山辺史人 1、永田雅人 1、三井要造1、露崎康 2、小林秀行 1、

青木九里 1、田中祝江 1、島正則 2、野澤英雄 2、永尾光 1、中島耕 1

1 東邦大学医療センター大森病院泌尿器科 2水戸赤十字病院

2. リドカイン/ヒドロコルチゾン膀胱内注入は間質性膀胱炎(IC/BPS)の局所症状と

QOL を改善するか?

齊藤亮 1.2、上田政克 1.3、河野仁 1.4、吉村直樹 1.5、上田朋宏 1

1 泌尿器科上田クリニック 2 関西医科大学腎泌尿器外科 

3天理よろづ相談所病院泌尿器科 4 京都大学大学院医学研究科泌尿器科学 

5ピッツバーグ大学泌尿器科

3. 間質性膀胱炎(ハンナ型)に対する経尿道的手術

兼光紀幸 1、上田朋宏 2

1洛和会丸太町病院泌尿器科 2 泌尿器科上田クリニック

4. 間質性膀胱炎の最終治療法として膀胱全摘術は許されるのか?

酒本貞昭、松原孝典、高橋美香

医療法人恵愛会中村病院 泌尿器科

5. 当クリニックにおける慢性骨盤痛症候群に対する骨盤底リハビリテーションの介入

について

笹岡愛加 1、重田美和 1、横井悠加 1.2、増田洋子 1.3、関口由紀 1.3、中村綾子 1

1 女性医療クリニック LUNAネクストステージ 2城西国際大学福祉総合学部理学

5

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療法学科

3 女性医療クリニック LUNA横浜元町

6

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6. 間質性膀胱炎様ラットモデルに対するヒトMuse細胞移植の有用性

東京慈恵会医科大学 泌尿器科 古田 昭、頴川 晋

東京都リハビリテーション病院 泌尿器科 鈴木康之

名古屋大学医学系研究科 泌尿器科 山本徳則

東北大学大学院医学系研究科 細胞組織学分野 黒田康勝、出澤真理

7. 組織培養法を用いた間質性膀胱炎における尿路上皮細胞の機能的探究

沖本りさ 1,高松肇 1,染谷晃好 1,武田全弘 1

秋山佳之 2,新美文彩 2,井川靖彦 3、本間之夫 2

1 アステラス製薬株式会社 2 東京大学大学院医学系研究科泌尿器外科学分野

3地方独立行政法人長野県立病院機構

2.総会 (14.25~14:40)

本間之夫(日本赤十字社医療センター)

― 休憩―3.厚生労働省科学研究補助金難治性疾患政策研究事業 中間報告(14:50~15:00)

新美 文彩(国立国際医療研究センター病院泌尿器科)

4.ミニシンポジウム (15:00~16:20)

座長 本間之夫先生(日本赤十字社医療センター)

伊藤貴章先生(田村クリニック)

1. 有床診療所・病院

南里正晴先生(南里泌尿器科医院)

2. 専門施設上田朋宏先生(泌尿器科上田クリニック)

3. 女性クリニック

関口由紀(女性医療クリニック LUNAネクストステージ)

4. 泌尿器科保険委員会

高橋悟先生(日本大学)

5. 総合討議

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5.閉会式 (16:20~16:30)

・研究会賞授与 女性医療クリニック LUNAネクストステージ 関口由紀

・事務連絡

・次期会長の挨拶

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一般演題

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1.当施設における HIC に対するDMSO 膀胱内注入療法の長期治療成績

大川瑞穂 1、腰塚俊吾 1、大畑諒 1、星野織絵 1、竹内晋次郎 1、清水知 1、伊藤友梨香1、

笠原瑞希 1、青木洋 1、山辺史人 1、永田雅人 1、三井要造1、露崎康 2、小林秀行 1、

青木九里 1、田中祝江 1、島正則 2、野澤英雄 2、永尾光 1、中島耕 1

1 東邦大学医療センター大森病院泌尿器科 2水戸赤十字病院

【目的】

食事療法や内服加療で効果不十分な間質性膀胱炎症例に対し、当施設では 2005 年より

DMSO 膀胱内注入療法を導入した。今回、DMSO 長期使用による安全性有効性について

後方視的に検討を行った。

【方法】

対象は、当施設で DMSO 膀胱内注入療法を 30 回以上施行した 6例。

性別は男性 1例、女性 5例。年齢は 59才~88才(中央値 76.5)。

診断時年齢は 51才~77才(中央値 65.5)。DMSO 膀胱内注入回数は 30~110(中央

値 68.5)

【結果】

診断時症状スコア 13~20(中央値 15.5)、現在症状スコア1~9(中央値 5.5)と症状ス

コアは低下。診断時問題スコア 10~16(中央値 11)、現在問題スコア 2~4(中央値3)と問題スコアも低下を認めた。診断時膀胱痛 8~10(中央値 8)、現在膀胱痛 0~5(中央値1)と膀胱痛も改善を認めた。有害事象は、DMSO注入中の膀胱痛 2例を認め

たが、治療中止となる重篤な有害事象は認めなかった。

【結論】

HIC に対する DMSO 膀胱内注入療法の長期治療成績は良好であり、重篤な有害事象も認

めなった。しかし、症状軽快にて DMSO 療法終了した症例でも、期間をおいて症状が再

発するケースが多く、DMSO を再開する症例が多く、投与と休薬を繰り返す症例が殆ど

であった。

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2. リドカイン/ヒドロコルチゾン膀胱内注入は間質性膀胱炎(IC/BPS)の局所症状と QOL を改善するか?

齊藤亮 1.2、上田政克 1.3、河野仁 1.4、吉村直樹 1.5、上田朋宏 1

1 泌尿器科上田クリニック

2 関西医科大学腎泌尿器外科

3 天理よろづ相談所病院泌尿器科

4 京都大学大学院医学研究科泌尿器科学

5 ピッツバーグ大学泌尿器科

【背景】

 間質性膀胱炎(IC/BPS)は膀胱痛・骨盤痛・尿意切迫感・頻尿を主症状とする慢性炎

症性疾患である。その病態は不明な点が多く、治療方法は確立されていない。今回我々

はリドカイン/ヒドロコルチゾン膀胱内注入が IC/BPS の症状と QOL に与える影響を検討

した。

【方法】

 当院で診断的膀胱鏡検査を行い IC/BPS と診断された患者さんのうち、維持療法として

リドカイン/ヒドロコルチゾン膀胱内注入(膀注)を行い、治療前・治療後 3,6,12 か月

の症状スコアが記載された 108例を対象とした。膀注は月 1 回で開始し症状により 3 か

月まで随時延長した。局所症状の評価は IC-SI(Symptom index)と IC-PI(Problem index)を含むウラッツ質問票を使用し、膀胱/骨盤痛の強さは Visual analog scale(0-10)で、全般的 QOL は1(満足)から7(不満)の 7段階で評価した。

【結果】

 患者背景:年齢中央値 67歳(23-85)、非ハンナ型 49 人(45%)/ハンナ型 59 人

(55%)。ハンナ型は IC-SI (Q1/Q3/Q4=2.0/4.1/2.4) が非ハンナ型(1.3/2.7/1.6)より

高く (p < 0.05)、 IC-PI (Q1/Q2/Q3/Q4)はハンナ型 (2.5/2.5/2.3/3.9)が非ハンナ型

(1.6/1.6/1.6/3.1)よりも高かった(p < 0.05)。膀注開始後 1 年間で IC-SI(Q1/Q4)、IC-PI(Q1-Q4)と膀胱/骨盤痛の強さは徐々に改善した。全般的 QOL についても改善したが

その差はわずかであった(ハンナ型:6.0→5.5、非ハンナ型:5.8→5.0)。

【結論】

 リドカイン/ヒドロコルチゾン膀胱内注入は IC/BPS の局所症状を緩やかに改善した。

全般的 QOL の改善については満足のいく結果ではなく、今後さらなる支持療法の出現が

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望まれる。

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3. 間質性膀胱炎(ハンナ型)に対する経尿道的手術

兼光紀幸1、上田朋宏2

1 洛和会丸太町病院泌尿器科、2 泌尿器科上田クリニック

【背景・目的】

間質性膀胱炎・膀胱痛症候群診療ガイドラインによると、間質性膀胱炎(ハンナ型)に対す

る内視鏡的治療として、ハンナ病変の焼灼・切除の有効性が示されている。また、膀胱

水圧拡張術との併用を推奨されている。しかしながら、現実的な手法として、水圧拡張

と焼灼・切除の順序については明記されていない。我々は、先に水圧拡張を行うことで、

ハンナ病変を含む膀胱粘膜面の亀裂や出血のため、正確にハンナ病変を焼灼できなくな

ることを危惧している。このため、水圧拡張に先立ち、ハンナ病変を焼灼することとし

ている。この手法の術中・術後合併症につき検討し、より効果的な手術療法の検討を目

的とした。

【方法】

対象は、間質性膀胱炎(ハンナ型)と診断の上、2013 年 6 月から 2019 年 10 月の期間に、

当院で初回となるハンナ病変焼灼術を含む手術療法を施行した症例 193例。麻酔は、全

例全身麻酔下に、また、禁忌なければ、仙骨硬膜外ブロックを併用した。手術は、オリ

ンパス社製 TURis システムを用いて、狭帯域光観察(NBI)下に、ハンナ病変を同定し、

ローラー電極を用いて電気凝固した。引き続き、80cm水柱圧にて膀胱水圧拡張を行っ

た。注水終了後、速やかに排水し、大きな亀裂などがなければ、拡張を 2 回行い、排水

量を拡張量として記録した。亀裂部の出血などを丁寧に止血し、手技を終了した。

【結果】

症例 193例の性別は女 167例、男 26例。術中合併症は、膀胱破裂 0例、輸血 0例。術

後合併症は、入院予定期間の延長 7例、その理由は、出血 2例、尿閉 5例であった。退

院 30 日以内の再入院 1例(再出血、保存的治療)、止血術 0例であった。

【結論】

現在、NBI下に観察することで、ハンナ病変を同定することはより容易であり、また、

反面一度出血してしまうと、NBI下の観察を継続することは困難となりうる。よって、

出血前に焼灼・切除を行うことで、より安全な治療を実施しうる可能性が示唆された。

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4. 間質性膀胱炎の最終治療法として膀胱全摘術は許されるのか?

酒本貞昭、松原孝典、高橋美香

医療法人恵愛会中村病院 泌尿器科

間質性膀胱炎は難治性であり治療に困窮することが多い。特にハンナ型間質性膀胱炎

の場合膀胱水圧拡張時ハンナ病変を焼灼しても疼痛除去に至らない場合がある。様々な

除痛薬を併用し、膀胱内注入療法と加味しても症状が取れないことが問題となる。我々

は前回の本学会で発酵そばの芽エキスの有用性を発表したが、重症例には無効の事が多

い。今回非常に貴重な症例を経験したので報告したい。

症例1は極めて疼痛が強く、いかなる手段を講じても完全除痛には至らず、他施設の

治療を提案して紹介状を書かせていただいた。本人自身が受診しなかった様であったが 、

それから来院しなくなった。心配になり問い合わせたところ自死されたとのことであっ

た。

症例2は前医より紹介来院されたが、IC による痛みに耐えかねているとのことで当初

より膀胱全摘術を希望されていた。ハンナ病変焼灼だけは一回だけ試みさせてほしいと

依頼し焼灼を行ったが、疼痛改善せず他の膀胱内注入などを拒否し膀胱全摘術を施行し

た。症例3はハンナ型 IC であったが、水圧拡張、膀胱内注入療法を全て試みたが改善せ

ず、膀胱全摘術を希望され膀胱全摘新膀胱形成術を行った。

以上難治性 IC の場合最終手段として症例2,3は膀胱摘出を行った。症例1はそれま

で至らず尊い生命を亡くしたが早期の提案をすべきであったのかと反省させられている。

2例とも患者の強い希望もあり全摘術を行ったが、膀胱全摘術は本研究会ガイドライン

でも C1 でありの選択が正しかったかどうか検討しなければならない。

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5.当クリニックにおける慢性骨盤痛症候群に対する骨盤底リハビリテーションの介入について

笹岡愛加 1、重田美和 1、横井悠加 1.2、増田洋子 1.3、関口由紀 1.3、中村綾子 1

1 女性医療クリニック LUNAネクストステージ 2城西国際大学福祉総合学部理学療

法学科

3 女性医療クリニック LUNA横浜元町

【目的】

骨盤底周囲に疼痛がある場合、骨盤底筋の過活動が認められると言われており、当院で

は慢性骨盤痛症候群と診断された患者に対して骨盤底リハビリテーション(以下、骨盤

底リハ)を実施している。今回、慢性骨盤痛症候群に対する骨盤底リハ介入状況を後方

視的に調査検討することを目的とした。

【対象と方法】

2018 年 11 月 1 日から 2019 年 10 月 31 日の1年間で当クリニックにおいて、慢性骨盤

痛症候群と医師から診断を受けた者を抽出し、骨盤底リハを実施した女性 11 名を対象と

した。後方視的に骨盤底リハ状況を調査した。

【結果】

対象者 11 名の平均年齢は 55.5±10.0歳、主訴は陰部痛 8 名、鼠径部から側腹部を含む

下腹部痛 6 名、頻尿 1 名、残尿感 1 名、腹圧性尿失禁 1 名であった。初回評価で骨盤底

筋は 11 名すべての対象者において過活動状態を認めた。骨盤底リハの実施内容は骨盤底

筋の収縮弛緩の指導や骨盤底筋ストレッチとといった弛緩を重視した内容であり、生活

指導や姿勢・動作指導も行っている。介入回数は 3.5±1.6 回であった。オックスフォー

ドスケールは初回 2.8±0.8、最終時は 3.5±0.4 であり、t-検定(一対の標本による平均

の検定ツール)を用いて比較し有意差を認めた(p<0.05)。最終時の主訴に対する症

状の改善や改善傾向を聴取できた対象者は 10 名(91%)であった。

【結論】

慢性骨盤痛症候群患者に対する骨盤底リハの結果、骨盤底筋の機能が向上し、91%の対

象者で症状の改善が見られた。過活動の骨盤底筋に対して弛緩を重視した理学療法ト

レーニングとともに生活指導などを含む包括的アプローチにより症状改善の可能性が示

唆された。

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6. 間質性膀胱炎様ラットモデルに対するヒトMuse細胞移植の有用性

東京慈恵会医科大学 泌尿器科 古田 昭、頴川 晋

東京都リハビリテーション病院 泌尿器科 鈴木康之

名古屋大学医学系研究科 泌尿器科 山本徳則

東北大学大学院医学系研究科 細胞組織学分野 黒田康勝、出澤真理

【目的】

Multilineage-differentiating stress enduring(Muse)細胞は、高いホーミング率、

障害組織における高い生存率、機能的細胞への高い分化能、腫瘍性のリスクが低い、他

家移植が可能、などの観点から、新たな幹細胞治療のソースとして近年注目されている。

そこで、本研究ではハンナ型間質性膀胱炎(HIC)に対する Muse細胞移植の有用性を検

討した。

【方法】

麻酔下で、ラット膀胱内に 0.2N塩酸 0.3mL を 15 分間注入し、HIC 様モデルを作成し

た 。 6 時 間 後 、 Muse 細胞( 2x104 個 /20μL ) 、 ハ ン ク ス平衡塩溶液( HBSS )

(vehicle 群)を前後の膀胱壁にそれぞれ 10μLずつ注入した。Control 群は生理食塩水

0.3mL を膀注後、HBSS を膀胱壁に注入した。1週間後、覚醒下膀胱内圧測定を施行し、

膀胱組織を摘出した(TNFα染色施行)。また、別のラットを用いて、1mMカプサイシ

ンを膀注後の疼痛実験(フリージング回数)を施行し、L6脊髄を摘出した(c-Fos染色施行)。また、1週間後に mCherry で標識した Muse細胞の生着率を検討した。

【結果】

Vehicle 群は control 群と比較して、有意な膀胱容量の減少、膀胱上皮・粘膜固有層にお

ける TNFα 発現の増加、フリージング回数の増加、L6脊髄後角における c-Fos 発現の増

加を認めた。一方、Muse 群は control 群と比較して、膀胱容量、TNFα の発現、フリー

ジング回数、c-Fos の発現に有意差は認められなかった。また、Muse細胞は主として粘

膜固有層と膀胱上皮基底層に生着していた。

【結論】

本研究の結果、HIC 患者に対して Muse細胞移植が有用である可能性が示唆された。

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7.組織培養法を用いた間質性膀胱炎における尿路上皮細胞の機能的探究

沖本りさ 1,高松肇 1,染谷晃好 1,武田全弘 1

秋山佳之 2,新美文彩 2,井川靖彦 3、本間之夫 2

1 アステラス製薬株式会社 2 東京大学大学院医学系研究科泌尿器外科学分野

3地方独立行政法人長野県立病院機構

【背景・目的】

数多く想定されている間質性膀胱炎(IC)の病因の一つに、尿路上皮の機能的変化によ

る透過性亢進が知られている。そこで、ヒト間質性膀胱炎由来培養細胞を用いて、尿路

上皮細胞のバリア機能を検討した。

【方法】

IC 患者(ハンナ型 15例,非ハンナ型 6例)および対照群(非 IC 患者 12例)から採取

した膀胱上皮生検サンプルより初代上皮培養細胞を樹立後,分化誘導時の経上皮電気抵

抗値(Trans-epithelial electrical resistance: TER)の比較検討を行った。

【結果】

非ハンナ型 IC及び対照群における初代培養細胞樹立はそれぞれ,6例中 5例、12例中 9例と高い確率で成功し,分化誘導による TER 上昇を認めた。一方で,ハンナ型 IC におけ

る初代培養細胞樹立は 15例中 2例と極めて困難であり,分化誘導に至った 1例の検討で

は TER 上昇は非ハンナ型及び対照群に比して低かった。

【結論】

本研究結果からは、ハンナ型 IC 膀胱上皮の初代培養細胞樹立においては非ハンナ型とは

異なる培養条件が必要であることや、ハンナ型 IC 膀胱上皮の分化・増殖能及び TER の低

下が示唆された。

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ミニシンポジウム間質性膀胱炎治療の

医療経営的問題を考える

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1. 有床診療所・病院南里泌尿器科医院

南里正晴、南里正之

有床診療所や病院で IC/BPS 診療を行うことは、疾患の特殊性に対して保険点数による

評価が低いため経営的な面だけで判断すると非常に厳しい。

外来診療と入院診療に分け、泌尿器科有床診療所である当院での問題点を提示する。

① 外来診療の問題点

新しくなった IC/BPS 診療ガイドラインでは膀胱鏡検査(950 点)を推奨しているが、

それ以降に外来でできることは、対症的に侵襲性の低い治療(保存的治療・薬物療法な

ど)を行うことだけである。  IC/BPS 患者には外来で病態説明や食事療法などの保存

的治療を初期から一貫して行うことが重要であるが指導料などの保険点数はない。難病

外来指導管理料(270 点/月)が算定できるのは重症の HIC 症例だけであるが、HIC 症例

には膀胱水圧拡張術(およびハンナ病変切除・焼灼術)が勧められるため入院治療に移

行しやすい。外来診療では HIC 以外の難治性の BPS 患者のほうが説明や指導に多くの時

間と労力を割いているのが実情である。

② 入院診療の問題点

膀胱水圧拡張術(K800-3)が保険収載された唯一の治療方法である。保険収載時には

6,950 点の保険点数であったが、その後の改定で 6,410 点に減点された。

施設基準として1)泌尿器科常勤医がいること、2)泌尿器科医とし 5 年以上の経験

と術者として 5例以上の治療経験があること、3)麻酔科標榜医が配置されていること、

4)緊急手術が可能な体制を有していることなど厳しい条件があり、治療の専門性が強

調されている。しかし手術に関する医師、看護師の人員配置などは TUR-Bt(12,300点)とほぼ同じであるにもかかわらず、経尿道的電気凝固術(9,060 点)よりも低い保

険点数になっている。さらに注意事項に「灌流液の費用及び電気凝固に係る費用は、所

定点数に含まれるものとする」があるため、ハンナ病変の凝固を併用してもそれに対す

る加算は原則できない。

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2. 専門施設 泌尿器科上田クリニック

上田朋宏

2012 年 4 月に開業した当院は、初年度総患者数 935 名延べ人数 5373 名で間質性膀

胱炎患者は 654 名(69.9%)延べ人数 3657 名(68.1%)で始まった。6 年経った

2018 年度は総患者数 1755 名延べ人数 10990 名となり間質性膀胱炎患者 1386 名

(79.0%)延べ人数 9543 名(86.8%)の間質性膀胱炎専門クリニックになった。間質

性膀胱炎に対する保険適応のある治療法としては、膀胱水圧拡張術だけであり、当院も

有床診療所の認可をとり、麻酔科非常勤医師 1 名、泌尿器科非常勤医師 6 名、看護師 6名体制で膀胱水圧拡張術を実施できる施設となっている。プライバシーを考慮した処置

ベッド6、診察室2、内視鏡室1、x線室1、入院病室1で多くの間質性膀胱炎患者に対

応できる治療室を持つが、1万人近い患者を治療するために、膀胱薬液注入(保険点数

60 点)が膀胱水圧拡張術後の維持療法になっている。2018 年度膀胱薬液注入は 806 名

(4261 回)行ったが、ネラトンカテーテル代(50 本 X4箱)は請求できず、薬価差益

もほとんどなく、しかも 30 分近くベッドで休む患者も多いがベッド占有時間に見合っ

た請求はできない。8割が間質性膀胱炎患者の専門クリニックで多くの処置ベッドを有

している当院をしても経営的には非常に大きな問題になっている。

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3. 女性クリニック~女性医療クリニックの立場から~

女性医療クリニック LUNA グループ関口由紀、中村綾子、二宮典子

【はじめに】膀胱痛症候群/間質性膀胱炎は、長期間の医療介入が必要な慢性疼痛症の一種である。

女性医療クリニック LUNAネクストステージでは、膀胱痛症候群/間質性膀胱炎患者に全

身の健康管理の必要性を説明し、年間計画にそった検査をおすすめしている。

【方法】慢性疼痛患者セットの詳細は以下となる。

① 知 覚 閾 値 測 定 ( ペ イ ン ビ ジ ョ ン ) 、 血 液 検 査   ( TP,AST.ALT,LD.γ-GTP,ALP.Na,K,Cl,CK,BUN,Cre,CRP. 尿 一 般 、末梢血液、血液像、赤血球沈降速度 、抗核抗体 、

CH50、RF 定量)、身体測定(身長・体重・腹囲・血圧・握力・2 ステップテスト)

② 頸動脈・甲状腺超音波、PWV③ 知覚閾値測定(ペインビジョン)、骨密度 DEXA 法(腰椎・左大腿骨)

④ 知覚閾値測定(ペインビジョン)、腹部超音波検査

⑤ 血液検査(TP,BUN,Cre,LDL-C,HDL-C,TG,T-Bil,AST,ALT,Na,K,CL,K、血糖、末梢血

液、

e GFR create, FSH,E2,TSH, 身体測定(身長・体重・腹囲・血圧・握力・2 ステップ

テスト)

【その必要性】膀胱痛症候群/間質性膀胱炎患者は、継続的な抗うつ剤や神経障害性疼痛治療薬の内服

が必要な患者が多いので、原則して年に 2 回、肝機能・腎機能・末梢血液検査を行って

いる。さらに継続的に運動を促すため身体測定も 2 回行っている。

さらに膠原病の除外と性ホルモン低下、甲状腺機能障害の除外のための血液検査は、

年 1 回施行している。又慢性疼痛症患者は、コルチゾールが高い場合が多いので、年 1回骨密度検査と動脈硬化検査も行っている。さらに腎機能の軽度低下例も多いので、血

液検査による腎機能チェックとともに、腹部超音波検査による下部尿路障害の有無も年

1 回検討している。

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【考察】慢性疼痛患者は、不定愁訴が多く、話も長く、定期検査にも抵抗を示す患者が多いが、

年間計画を立てて、全身管理を行うことを患者に理解させ、それを遂行することは、患

者の長期の健康にも寄与し、さらに医療経営的にも有効である。

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4. 泌尿器科保険委員会日本大学泌尿器科

高橋 悟

ハンナ病変を伴う間質性膀胱炎が、厚労省指定難病対象疾病に認定(指定難病 226)され

て以来、その認知度は向上している。しかし、わが国で保険収載された治療は、膀胱水

圧拡張術だけであり、間質性膀胱炎を適応疾患とした治療薬はまだ存在していないのが

現状である。ガイドラインで推奨グレード B の薬剤は、内服では三環系抗うつ薬、膀胱

内注入薬では DMSO のみである。これらの薬剤を保険適応にする方策をまずは検討する

必要がある。臨床試験で適応症拡大を得る以外の方法としては、① 55 年通知に基づくも

の、② 公知申請、③ 添付文書改訂相談が想定される。その前提として、十分なエビデン

スの構築とこれらの薬剤が実臨床でどの程度使用されているかは明らかにする必要があ

る。

一方、外科的療法としては、膀胱鏡検査でハンナ病変を確認した場合は,十分な麻酔

下で膀胱水圧拡張と電気またはレーザーによる病変部の切除または凝固を行うことが推

奨されている。また、膀胱鏡検査でハンナ病変が確認できない場合は,十分な麻酔下で

水圧拡張を行うとされている。

ガイドラインでは、「本邦で間質性膀胱炎の病名で保険収載されている治療は膀胱水圧

拡張術だけである。したがって,他の治療の推奨度は医学的根拠だけに拠っており,保

険診療上の推奨度は,水圧拡張術以外はすべて保留であることを留意願いたい。」とさ

れている。当日は、保険診療上の現状と課題を検討したい。

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日本間質性膀胱炎研究会

会則および運営細則

日本間質性膀胱炎研究会 会則第1条(名称)1.本研究会は、日本間質性膀胱炎研究会(以下「本会」という)と称する。2.本会の英文名称は、Society of Interstitial Cystitis of Japan と称し、略称を SICJ と称する。

第2条(目的)1. 本会は、間質性膀胱炎に関する研究を幅広く行い、もって間質性膀胱炎のよりよい治療法を探り、

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患者の QOL の向上を図ることを目的とする。

第3条(事業)1. 本会は、第 2条に掲げる目的を達成するため、以下の事業を実行する。

(1)学術集会、研究会等の開催(2)学会誌、その他出版物の刊行(3)研究及び調査(4)内外の関連学術団体等との連絡及び協力(5)その他本会の目的を達成するために必要な事業

2. 本会は、会員に対して1年に1回以上の事業報告を行う。

第4条(会員)1.会員は、本会の目的および趣旨に賛同する個人・団体とする。2.会員には個人参加の正会員と団体参加の賛助会員を設ける。3.本会への入会は、幹事会の承認を得る事とする。

第5条(会費)1.会員は会費を納めるものとする。2.会費の運用細則は、別に定める。

第6条(役員)1. 本会には次の役員をおく。

代表幹事 1名幹事   若干名会計監事 1名顧問   若干名

2. 評議員  会員数の 5%程度役員に係る運営細則は、別に定める。

第7条(幹事会)1. 本会の議決機関として幹事会を設ける。2. 幹事会の運営細則は、別に定める。

第8条(会計)1. 本会の会計年度は、毎年1月1日に始まり 12 月 31 日に終わる。2. 本会の運営費は、会費、寄付金、利子その他をもって当てる。3. 会計監事は、年1回会計監査を行い幹事会に報告し承認を得る。4. 本会の予算および決算は、幹事会の議決を要する。5. 本会は、会員に対して1年に1回以上の会計報告を行う。6. 本会の会計報告については総会で決議を経る。

第9条(入会・退会等)1. 入会を希望する者は、所定の手続きに従い事務局に届け出るものとする。2. 退会する会員は、所定の手続きに従い事務局に届け出るものとする。3. 連続して 3 年間会費を納付しない会員は、幹事会の決議により退会したと認定することができる。4. 以下の各号に該当する会員は、幹事会の決議を経て除名することができる。

(1) 本会の名誉を傷つける行為をした会員(2) 本会の目的に沿わない行為をした会員(3) 本会の活動を誹謗中傷した会員(4) その他社会的に許容されない行為等をした会員

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第10条(会則改定・施行)1. 本会則を改定するには、幹事会の決議を必要とする。2. 本会則に定めのない事項は、幹事会において協議され決議する。

第11条(事務局)1.本会の事務局・連絡先は以下の施設に置く。2.事務局には事務局員を若干名置くことができる。

〒113-8655東京都文京区本郷 7-3-1東京大学附属病院泌尿器科内

TEL: 03-5800-8753 FAX: 03-5800-8917e-mail: [email protected]: http://sicj.umin.jp/

2001 年 4 月 17 日:発効2002 年 5 月 17 日:改定2014 年 1 月 19 日:改定2019 年 1 月 20 日:改定

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日本間質性膀胱炎研究会 運営細則第1条(会費)1. 正会員の年会費は 2,000円とする。2. 賛助会員の年会費は 50,000円とする。

第2条(役員)1. 代表幹事は幹事の互選で選ばれ、本会を代表する。2. 幹事は本会の運営に関する事項を協議し決定する。3. 会計監事は幹事以外の正会員とし、本会の会計を監査する。4. 顧問は本会運営に関して助言を行う。5. 評議員は本会運営を助成する。6. 役員は幹事会の推薦によって定められる。7. 任期は 2 年とし、再任を妨げない。

第3条(幹事会)1. 幹事会は代表幹事の召集により開催される。2. 幹事会は幹事と会計監事で構成される。3. 幹事会は幹事の過半数(委任状を含む)の出席で成立する。4. 幹事会の意思決定は出席者の過半数の賛成で成立する。5. 幹事会に評議員の出席を求めることができる。6. 評議員は幹事会で意見を述べることはできるが議決権は有しない。

第4条(会員)1.会則に定める賛助会員は、学会刊行物の配布、および若干名分の学術総会参加証の供与を受けるこ

ととする。

第9条(入会・退会等)1. 入会希望者は幹事会(通信審議も可)の承認をもって入会を認める。2. 会員は原則として医療関係者に限る。3. 退会届の提出または幹事会の退会決議をもって退会認定とする。4. 退会にあたっては、退会認定までの会費(最大 3 年分)を支払う。5. 会費未納での退会後の再入会にあたっては滞納した会費を支払う。

補則

1. 製薬会社の社員が正会員を希望する場合についての申し合わせ(2002/7/9)  希望者が本会の目的と趣旨に賛同しており、その所属する会社が賛助会員になっていれば、幹事

会の承認を経て正会員となることができる。2. 研究集会の参加は本会会員に限定する。3. 診療に応じる医師リストに掲載する医師は会員に限る。4. 会費請求に対して退会等の意思表示なく不払いの場合は、会費滞納とみなす

役員名簿 (2019 年 1 月より)

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顧問    山田哲夫、吉村直樹

代表幹事  本間之夫(事務局担当)幹事    上田朋宏(国際会議担当)幹事    武井実根雄幹事   巴ひかる幹事    古田 昭会計監事  伊藤貴章

評議員南里正晴梶原 充関口由紀兼光紀幸野宮 明井川靖彦大岡均至

2001 年 4 月 17 日:発効2002 年 5 月 17 日:改定2014 年 1 月 19 日:改定2016 年 1 月 20 日:改定2018 年 4 月 18 日:改定2019 年 1 月 20 日:改定2019 年 1 月 30 日:改定

間質性膀胱炎研究会誌 投稿規程1. 日本間質性膀胱炎研究会(以下本会)の事業として、間質性膀胱炎研究会誌( Journal of

Interstitial Cystitis)(以下本誌)を発行する。

2. 投稿先は日本間質性膀胱炎研究会とし、連絡先は事務局とする。

3. 当面は、編集委員会は設けず、幹事会がこれを代行する。

4. 本誌には間質性膀胱炎に関連した論文・記事を掲載する。論文は、総説(幹事会からの依頼による)、原著論文、症例報告、特別投稿(上記以外の内容)とする。

5. 論文の筆頭著者は本会会員であることを要する。

6. 投稿の際には、1)連絡先、2)原稿は発表済でもなく他の雑誌に投稿中でもない、3)採用の際は日本間質性膀胱炎研究会へ著作権を委譲する、4)論文の内容の雑誌およびホームページの掲載を了承する、の 4 点を明記した手紙をつける。

7. 投稿原稿は 2 名以上の査読者の審査に基づいて幹事会で採否を決定する。なお、審査の結果、原稿の修正を求めることがある。

8. 原稿は、原則は日本文とするが、英文でも受け付ける。ただし、英文の校正については著者の責任で行うものとする。

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9. 原稿の構成は、原著論文は、表題、所属、著者名、要約(400字以内、5個以内のキーワード)、緒言、方法、結果、考察、文献、図表、図の説明の順とする。症例報告は、表題、所属、著者名 、要約(200字以内、5個以内のキーワード)、緒言、症例、考察、文献、図表、図の説明の順とする。それ以外は、特に定めない。

10. 表題、所属、著者名、要約については英文もつける。英文の原稿の場合は、要約の和文もつける。

11. 原稿の長さは、和文原稿は全てを含めて 400字原稿用紙で 50枚以内とする。図表は 1つが 400字に相当する。英文原稿は全てを含めて 5000 語以内とする。図表は 1つが 200 語に相当する。

12. 文献は、本文中の引用順に[1]のように示し、他の点は例に従う。(雑誌和文) 東京太郎, 大阪花子 間質性膀胱炎に対するヘパリン膀胱内注入 日本泌尿器科学会雑誌 2004; 12: 23-25.(雑誌英文 ) Tokyo T, Osaka H.   Intravesical instillation of Heparin for interstitial cystitis. Asian Urol 2004; 12: 23-25.(書籍和文) 東京太郎, 大阪花子 間質性膀胱炎に対するヘパリン膀胱内注入京都次郎編集 間質性膀胱炎の治療 日本医学出版 東京 2003: 213-225.(書籍英文) Tokyo T, Osaka H.   Intravesical instillation of Heparin for interstitial cystitis. In Kyoto J, editor. Therapy of interstitial cystitis. Tokyo: Nihonigakushuppan. 2004: pp. 213-225.

13. 投稿は事務局への電子投稿が望ましい。印刷物の場合は、3部を事務局に送付する。

14. 投稿費用は不要であるが、別刷りを希望する場合は、その経費は著者の負担となる(別途見積もる)。

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投稿先〒113-8655

東京都文京区本郷 7-3-1東京大学医学部泌尿器科内

TEL: 03-5800-8753 FAX:03-5800-8917e-mail:[email protected]:http://sicj.umin.jp/

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日本間質性膀胱炎研究会刊行ガイドライン等の転載に関する規定

1. 本規定は日本間質性膀胱炎研究会(以下 SICJ)が刊行するガイドライン等からの転載に関する規定を定める。

2.SICJ 刊行のガイドライン等からの転載を行おうとする者は、別紙の「転載許諾願」を作成の上、別紙の「転載要領」に従い、転載とその内容について SICJ から許可を得るものとする。

3.SICJ に対して許可の申請があった場合は、事務局が申請内容の妥当性を検討する。

4.事務局は、必要に応じて SICJ幹事と協議し、その結果について代表幹事に報告する。

5.転載は以下の点を満たす場合にのみ許可する。1)原文を修正していないこと。

 2)他の部分と明確に区別されていること 3)出典が明記されていること 4)原典の趣旨に沿っていること 5)転載部分の占める割合が全体の 50%以下であることを目安とする

6.転載の許可は代表幹事名で行う。

7.この規定は 2018 年 10 月より適用する。

2018 年 10 月 1 日発効

日本間質性膀胱炎研究会 ガイドライン等転載要領

転載を希望する場合は、以下の要領に従い別紙の転載許可願により申請してください。なお、当方の判断で転載許可願の修正を求めることがあります。

1. 転載の条件1)出典が明記されていること2)原典の趣旨に沿っていること3)転載部分が他の部分と明確に区別されていること

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2. 出典の記載1)転載部分には、 ガイドライン名・書名等、出版年、コピーライトマーク及び日本間質性膀胱

炎研究会名を明記すること2)但し、転載先の出版物等に引用文献欄がありそこに出典が明記されるならば、上記の記載は省略してもよい

3. 原典の改変改変は原則不可。ただし、改変が必要な場合は事前に事務局に内容を明示し、申請を行い、会長、事務局がこれを許可した場合に限り、改変することができる。なお、改変に当たっては以下の点を遵守すること。

1)改変は必要最小限とすること2)申請願いには改変部分を明示すること3)転載部分に「改変」と付記すること

4. 転載目的と転載料(転載許可願)

転載目的 転 載 料学術(学術誌等) 無償準学術(商業誌等) 図表1点または引用文章 100字までにつき 1万円商用(パンフレット等の紙媒体、プレゼンテーション、Web 掲載 1)

図表1点または引用文章 100字までにつき 10万円

*転載部分の占める割合が関係する記事の 50%以上の場合は転載料を 2倍とする1:Web への掲載に当たっては以下の点を遵守すること

・コピーおよびダウンロードできない形式で掲載すること・URL を日本間質性膀胱炎研究会事務局まで連絡すること・6ヶ月を超えての掲載は不可とする・転載許諾願の「3.使用開始予定日」の項目に掲載開始年月日および終了日を明記すること

5. その他1)二次引用する場合は、その度に許可を得ること

6.転載許諾申請方法

転載希望の場合は、上記転載許諾基準を確認し、日本間質性膀胱炎研究会事務局ホームページにある転載許諾願をダウンロードして必要事項を記入の上、①転載元ガイドラインコピー、②転載先原稿コピー、③転載許諾願、④返信用封筒の以上 4 点を同封して事務局に 2部郵送すること。転載元ガイドラインおよび転載先原稿コピーは転載箇所および引用文献(出典)の記載内容が確認

できるものを用意すること。転載許諾受領後、代表幹事、事務局がその判断で許諾するかどうかを決定し、許諾する場合、許諾

承諾書(請求書も同封)を郵送するので受領後 1 か月以内に指定口座まで転載料金の振り込みを行うこと。

【郵送先】113-8655 東京都文京区本郷 7-3-1

東京大学医学部泌尿器科内日本間質性膀胱炎研究会 ガイドライン転載許諾担当

電話 03-5800-8753 FAX 03-5800-8719

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【ご注意】1) 転載許諾の審査にはお時間を頂きます。申請からご回答まで、約 1 ヶ月 かかる場合

もございますので、余裕をもってご提出下さい。2) 当学会の転載許諾については上記の通りですが、出版権者の許諾も必要ですので

各出版社に別途ご確認下さい。以上

2018 年 10 月 1 日発効

ガイドライン等 転載許可願い年   月   日

転載許可願

日本間質性膀胱炎研究会 御中申請者所属:                  

役職:氏名:                印

日本間質性膀胱炎研究会が刊行する                 の内容の一部を下記要領で

転載することをご許可願います。

記1 使用目的(〇で囲むこと) 学術(学術誌等)、準学術(商業誌等)、商用(販売促進等)

2 転載元(転載元のコピーを添付すること)ガイドライン名・書名等: 発行年: 転載希望箇所(掲載ページ、図表番号等):引用文章の字数:

3 転載先(転載先の原稿を添付すること)

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書名等: 著者: 発行者: 発行予定日/予定部数: 転載分量(転載部分÷全体):  約    %       

 Web転載の場合転載先 URL:

  転載開始年月日:  転載終了年月日:

4 転載物の使途(二次利用の場合はその度に許可を得ること)

5 連絡先等(電話番号と Email アドレスを記入のこと)

以上

上記の転載を  □許可します   □別紙条件付きで、許可します  □許可しません

年   月   日            日本間質性膀胱炎研究会代表幹事 本間 之夫

間質性膀胱炎研究会誌第 15 巻 第 1 号

2019 年 12 月 27 日発行

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編集・発行:日本間質性膀胱炎研究会

〒113-8655東京都文京区本郷 7-3-1

東京大学医学部泌尿器科内

電話:03-5800-8753  Fax:03-5800-8917URL:http://sicj.umin.jp/

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