によるxbrlの実装 - 画像電子学会1 xfyによるxbrlの実装 大野邦夫 井上和哉...

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1 xfyによるXBRLの実装 大野邦夫 井上和哉 株式会社ジャストシステム xfyの具体的応用分野としてXBRLeXtensible Business Reporting Language)を検討してい る。xfyのベーシック・エディションを用い、XBRLタクソノミーを選択するとそのタクソノミー に対応する構造を表示し、具体的なデータを入力することによりXBRLインスタンスを生成する 機能と、さらにこのインスタンスデータを文書中に引用し報告書を作成する機能を実現した。さ らに、この機能を用いて、企業の財務分析に適用するシステムを検討し、銀行における融資分析 への適用を試みた。 1. はじめに 昨年、xfy Basic Edition 1.0の正式な製品をリリー スして以来、xfyはさまざまな分野で適用が検討され つつある[1]2005 11 月に開催された第 12 XBRL国際会議で、XBRL向けのクライアント処理系 プロトタイプについての講演とデモを行った[2]。そ の後、さらに企業の財務分析に適用するシステムを検 討し、銀行における融資分析への適用を試み、2006 5月にマドリードで開催された第13XBRL国際会 議で紹介した[3]。ここでは、その概要について述べ る。 XBRLは、会計処理のためのXMLフォーマットで あると考えられているが、eXtensible Business Re- porting Languageという名称のとおり、本来は企業 などにおけるビジネス活動を報告するためのXML フォーマットを目指している[4]。従って、財務や会 計のためのフォーマットという位置づけは狭義であ り、ERPSFASCMといった幅広い企業アプリ ケーションへの適用が考えられている。そのように考 えると、XBRLの導入・普及のステップは、下記の3 段階が想定される。 (1) 企業内外における財務・会計データの処理(狭義の XBRLこれは、現在ドキュメントとして処理されているもの で、XBRLで処理されるデータがドキュメント管理シス テムに出力されることになる。SOX法のように、最近は 企業における会計処理、財務処理の透明性が要求されて おり、それに迅速に対処することをねらう。この分野 は、XBRLFRFinancial Report)と呼ばれる。 (2) 企業内における、業務データ処理への活用(広義の XBRLERPSFAPDMといった企業内のアプリケーション を相互に連携して、企業内のデータ処理を統合化・効率 化し、経営意思決定を支援するとともに、経費削減する ことをねらう。 (3) 企業間における業務データ処理への活用(広義の XBRLの企業間連携) 企業グループにおける連結決算の効率化などに資するこ とをねらう。将来的には、SCMのような企業間のデー タ連携にXBRLを適用することも考えられる。 上記の(2)(3)の分野は、企業活動における幅広い 領域に XBRL を適用するもので、この分野は、 XBRLGLGeneral Ledger)と呼ばれる。 xfyのベーシック・エディションを用い、XBRLタク ソノミーを選択するとそのタクソノミーに対応する構 造を表示し、具体的なデータを入力することにより XBRLインスタンスを生成する機能と、さらにこのイ ンスタンスデータを文書中に引用し報告書を作成する 機能を実現した。この機能は、上記(1)を実現するた めの基本機能となる。さらに、上記(2)(3)の実現を 目指して、企業の財務分析にxfyを適用するシステム を検討し、銀行における融資分析への適用を試みた。 2. 複合ドキュメント環境 xfy 2.1 XVCD xfyの基本的な機能を一言で言い表すならば、双方 向化されたXSLTである。XSLTがソースのXMLから デスティネーションのXMLへの一方向の変換しか行 わないのに対して、xfyはデスティネーションの表示 を通じてソースのXMLを操作することを可能とす る。XSLTと同様にソースからデスティネーションへ の変化もサポートしている。その双方向変換を可能と

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xfyによるXBRLの実装大野邦夫 井上和哉

株式会社ジャストシステム

xfyの具体的応用分野としてXBRL(eXtensible Business Reporting Language)を検討してい

る。xfyのベーシック・エディションを用い、XBRLタクソノミーを選択するとそのタクソノミーに対応する構造を表示し、具体的なデータを入力することによりXBRLインスタンスを生成する機能と、さらにこのインスタンスデータを文書中に引用し報告書を作成する機能を実現した。さ

らに、この機能を用いて、企業の財務分析に適用するシステムを検討し、銀行における融資分析

への適用を試みた。

1. はじめに

昨年、xfy Basic Edition 1.0の正式な製品をリリースして以来、xfyはさまざまな分野で適用が検討されつつある[1]。2 0 0 5年1 1月に開催された第1 2回

XBRL国際会議で、XBRL向けのクライアント処理系プロトタイプについての講演とデモを行った[2]。その後、さらに企業の財務分析に適用するシステムを検

討し、銀行における融資分析への適用を試み、2006

年5月にマドリードで開催された第13回XBRL国際会

議で紹介した[3]。ここでは、その概要について述べる。

XBRLは、会計処理のためのXMLフォーマットで

あると考えられているが、eXtensible Business Re-

porting Languageという名称のとおり、本来は企業

などにおけるビジネス活動を報告するためのXML

フォーマットを目指している[4]。従って、財務や会計のためのフォーマットという位置づけは狭義であ

り、ERPやSFA、SCMといった幅広い企業アプリ

ケーションへの適用が考えられている。そのように考

えると、XBRLの導入・普及のステップは、下記の3

段階が想定される。

(1) 企業内外における財務・会計データの処理(狭義の

XBRL)

これは、現在ドキュメントとして処理されているもの

で、XBRLで処理されるデータがドキュメント管理シス

テムに出力されることになる。SOX法のように、最近は

企業における会計処理、財務処理の透明性が要求されて

おり、それに迅速に対処することをねらう。この分野

は、XBRL−FR(Financial Report)と呼ばれる。

(2) 企業内における、業務データ処理への活用(広義の

XBRL)

ERPやSFA、PDMといった企業内のアプリケーション

を相互に連携して、企業内のデータ処理を統合化・効率

化し、経営意思決定を支援するとともに、経費削減する

ことをねらう。

(3) 企業間における業務データ処理への活用(広義の

XBRLの企業間連携)

企業グループにおける連結決算の効率化などに資するこ

とをねらう。将来的には、SCMのような企業間のデー

タ連携にXBRLを適用することも考えられる。

上記の(2)、(3)の分野は、企業活動における幅広い

領域にX B R Lを適用するもので、この分野は、

XBRL−GL(General Ledger)と呼ばれる。

xfyのベーシック・エディションを用い、XBRLタクソノミーを選択するとそのタクソノミーに対応する構

造を表示し、具体的なデータを入力することにより

XBRLインスタンスを生成する機能と、さらにこのインスタンスデータを文書中に引用し報告書を作成する

機能を実現した。この機能は、上記(1)を実現するた

めの基本機能となる。さらに、上記(2)、(3)の実現を

目指して、企業の財務分析にxfyを適用するシステム

を検討し、銀行における融資分析への適用を試みた。

2. 複合ドキュメント環境 xfy

2.1 XVCD

xfyの基本的な機能を一言で言い表すならば、双方向化されたXSLTである。XSLTがソースのXMLからデスティネーションのXMLへの一方向の変換しか行わないのに対して、xfyはデスティネーションの表示を通じてソースのXMLを操作することを可能とする。XSLTと同様にソースからデスティネーションへの変化もサポートしている。その双方向変換を可能と

2

する言語がXVCD(XML Vocabulary Connection De s cr ip t o r)で、xfyの技術の中核である[5]。

XVCDの原理を図1に示す。

図1 XVCDの原理

この原理をXHTMLとSVG、XFormsなどに適用す

ると、簡単な文字、図形、表の文書を作成・編集する

ことができるようになる。図2は、このようにして作成した文書例である。複合ドキュメントとして表現さ

れた画面と、それに対応したソースのXMLが表示され、操作・編集すると、左手のソースのXMLにその変更が実時間で反映される。

図2 複合ドキュメント例

このように、XHTMLをベースにして種々のXML形式のコンポーネントを埋め込んだ文書を複合ドキュメ

ントと呼び、W3Cが標準化を進めている[6]。コンポーネントとしては、SV G、XF orm s以外に、MathML、VoiceXMLなどが検討されている。

2.2 View GeneratorとView Designer

複合文書の拡張として、xfyをクライアントサーバ方式におけるクライアントソリューションとして用い

る方法がある。エンタープライズシステムなどで用い

られている標準的なXMLフォーットを利用者が加工して複合ドキュメント化するような場合である。その

ようなビジネスシステムにおけるXMLデータをクラ

イアントサイドで加工するアプリケーションは、パ

ターン化することが可能である。このようなデザイン

パターンに基づいて、XVCDを生成できれば、クライアントシステムを生成することが可能になる。このよ

うな考え方に基づいて、クライアント画面における表

現形式を操作するView Generatorと、それを支援するView Designerというツールを開発した。ViewGeneratorやView Designerを用いてXMLアプリケーションを半自動的に生成するプロセスの概念を図3に示す。

View Generatorは、様々なXMLボキャブラリを、

XFormsに対応した表形式のデータに変換するXVCD

3

図3 View Generator によるxfyアプリケーションの自動生成を自動生成することができる。xfyは、そのXVCDを

用いることにより表形式のデータの入力や編集を行う

クライアントアプリケーションとなる。View De-

signerは、その表形式データ項目を選択しレイアウト

編集するためのツールである。

2.3 プラグイン

xfyをクライアントアプリケーションとして動かす

ためには、XVCDとともに、プログラム記述が必要に

なる場合もある。このようなプログラムをJavaで提供

するツールが整備されており、このツールで作成され

るJavaプログラムをプラグインと呼んでいる。

図4に示すように、プラグインにはネットワークやローカル入出力のようなプラットフォームレベルのも

のと、XVCDでは記述仕切れないアプリケーションレ

ベルのものに大別されるが、xfyに対するインタ

フェースは統一されており、将来的にはその仕様を公

開する予定である。

図4 XVCDとプラグインで構成されるxfyコンポーネント

3. xfyによるXBRL処理

3.1 財務・会計データ処理業務へのxfyの適用

XBRLにより財務諸表を処理してレポーティングするシステムのプロトタイプを開発した。システムの概

要を図5に示す。企業財務会計処理などで要求される種々の基礎データは、XBRLタクソノミとして管理されている。この例のアプリケーションでは、その中か

ら、バランスシート、損益計算書、キャッシュフロー

のタクソノミを用い、そのインスタンスを表示・生成

し、それを活用する報告書を作成するものである。本

プロトタイプシステムの処理の流れを図6に示す。この処理系は、View Generator for XBRLと、Lite

Documentの2つの部分から構成され、先ず前者によ

りXBRLインスタンスが生成され、後者を用いてド

キュメント作成・編集・管理の処理を行う。

3.2 タクソノミの選択からインスタンスの生成まで

先ず、XBRL用にカスタマイズされたView Gener-

atorを起動し、左側に示されているタクソノミを選択

する。タクソノミはXMLスキーマと計算リンク、定

義リンク、ラベルリンク、表現リンク、参照リンクに

よるリンクベースで構成される[7]。各々のタクソノミには、標準的な表のレイアウトを提供するビュー・

テンプテートが対応付けられており、中間ファイル

(バインディング・ファイル)を自動生成する。中間

ファイルに、具体的なデータを挿入することにより、

インスタンス・ビューが得られ、それをファイルとし

て格納することによりXBRLインスタンスが得られ

る。

図7は、タクソノミを選択し、インスタンス・ビューのためのパラメータを設定する画面を示す。

図8は、生成されたインスタンス・ビューの画面であ

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図5 会計報告システムへのxfy適用

図6 本システムにおける処理の流れ

る。このデータをXMLファイルとして格納すると、

それがXBRLインスタンスとなる。

3.3 報告書の作成・編集・管理

XBRLの処理は、XBRLインスタンスを生成するこ

とにあるのではなく、それを活用してビジネスを効率

化することにある。その段階として、冒頭の「はじめ

に」で述べたような企業内外へのXBRLの適用ステッ

プが考えられるが、当面は(1)の企業内外における財

務・会計データの処理(狭義のXBRL)が主であると

考えられる。そのためには、ドキュメント管理システ

ムとの連携が必須となる。Lite Documentと呼ばれ

る、xfyを用いたXML複合ドキュメント管理システム

を、XBRLインスタンスと連携させて報告書を作成、

編集、管理するために構築した。この環境を用いて、

決算短信、有価証券報告書などの原稿を作成すること

が可能となる。文書中にXBRLインスタンスを挿入す

るには、図8の画面をコピーし、Lite Documentの文

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図7 タクソノミの選択およびパラメータの設定画面

図8 損益計算書、利益処分計算書、バランスシートのインスタンス・ビュー

6

書画面にペーストすれば良い。さらにペーストされた

XBRLインスタンスデータを、本文中にダイナミック

に参照することも可能となる。

図9は、報告書に引用されたXBRLインスタンス

データである。このデータを本文中で参照する場合の

操作方法を説明する。カーソルを引用したデータ上に

置いて、マウスボタンを右クリックすると、「Set as a

reference origin」というメニューが出現する。これ

図9 XBRLインスタンス・データの参照設定

を選択し、次にこのデータを挿入したい本文の箇所に

カーソルを設定し、そこで右クリックすると図10のよ

図10 XBRLインスタンス・データの挿入設定

うなメニューが出現し、「Insert reference」を選択す

ると、図9で参照設定されたデータが本文中に挿入される。その様子を図11に示す。

図11 XBRLインスタンスデータが本文中に挿入される

挿入されたデータは、値がペーストされたのではな

く、参照先の識別子がペーストされている。従ってイ

ンスタンスデータが変更されると本文中の値も自動的

に変更されるようになっている。

このように、オリジナルのデータを参照することに

より、関連する本文中のデータに一貫性を持たせて管

理することが可能になる。図12は、このメカニズムを棒グラフと円グラフに適用したものである。従って

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図12 XBRLインスタンスと動的にリンクされたドキュメント

XBRLインスタンスデータが変更されると、それに伴

い本文中の数字が変更され、表示されているグラフの

データも変更されるような機構を提供することが可能

になる。このようにすると、会社四季報のようなド

キュメントを効率的かつ迅速に制作することが可能に

なる。

4. 財務分析支援システムへの適用

上記の基本機能は、財務諸表を活用する既存分野、

新規分野に幅広く適用可能である。その基本的なアプ

ローチとして、財務分析支援を取り上げ、そのプロト

タイプを検討してみた。

4.1 財務分析のカテゴリ

財務分析は、貸借対照表と損益計算書をベースに、

収益性、安定性、生産性、成長性などの対象企業の財

務モデルを構築し、そのモデルに基づいて分析・評価

する。それらの指標としては、売上高利益率(ROS:

Return on Sale)、総資本回転率(Total Asset

Turnover Ratio)、総資本利益率(ROA: Return on

Assets)、株主資本利益率(ROE: Return on Equi-

ty)、経済的付加価値(EVA: Economic Value Add-

ed)などが挙げられるが、xfyはそれらのデータ環

境、ドキュメント環境として機能し得る(図13)。

図13 P/LとB/Sによる分析

4.2 融資分析の例

図14は、その機能を銀行などにおける融資分析に用いる場合のxfy適用モデルである。融資分析に関する

情報のタクソノミと、XBRL−FR(財務報告)に関

するタクソノミを、各々XML化されたデータと共に

読み込み、融資分析情報、B/S、P/Lなどの情報を

XBRLインスタンスとして蓄積する。次にそのインス

タンスを報告書に表示し、それらのデータを用いて分

析し、その結果をまとめた報告書としするモデルであ

る。

報告書の作成に関しては、図13に示したようなパターン化された静的な分析と、顧客に応じて個別に定

義された動的な分析に大別され、後者については前者

の分析結果を踏まえて行われる。その結果は、たいて

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図14 融資分析モデルへのxfyの適用

いの場合、B/S、P/Lに基づいて、売上高利益率、総

資本回転率、総資本利益率、株主資本利益率、経済的

付加価値などが算出され、収益性、安定性、生産性、

成長性などが評価されることになるであろう。それら

のデータに基づいて、株主、取引先さどの対象企業独

自の要因が考慮され、そのような情報が総合され、グ

ラフ化されて報告書はまとめられるであろう。その内

容は、例えば図15のようなものであろう。

図15 分析レポートの例

このようなレポートをxfyで実現するためのシステ

ムを検討した。図16はその画面例である。この画面では、分析データとそれを棒グラフで表示している。分

析データは、図15に示すように、B/S、P/Lなどに基

づき、作成される。この画面に、元となったB/S、

P/Lを加え、さらに説明を加えれば分析レポートが出

来上がる。このシステムはまだ初歩的なものである

が、具体的に銀行での融資支援システムへの適用を検

討している。

4.3 銀行融資業務へのxfyの適用

銀行の融資業務は、銀行が融資顧客企業の財務デー

タを分析して、その財務状況を把握し、適格であれば

融資を行うことを決定して通知し、融資業務に入る。

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図16 xfyによる財務分析レポートへのフレームワーク

その後も融資企業の状況を監視しつつ、適格であれば

サービスを継続、問題が生じれば種々の対処を行うと

いう業務である。そのような一連の業務フローにおい

て、今後はXBRLが本格的に適用されるようになると

考えられる。すでに述べてきた財務分析へのXBRLの

適用は、銀行の融資審査などで最も効果的に機能する

と考えられるからである。

図17は、XBRLを適用する融資業務フローの概要を

示す。図中に示すようにxfyをさまざまな場面で適用

することが可能と思われ、現在検討を進めている。

図17 XBRLを適用する融資業務フロー

5. 今後の課題

上記システムは、xfyのベーシック・エディション

を用いて検討してきたが、今後はデータベースと連携

可能なエンタープライズ・エディションを用いて、

xfy XBRL Solutionとしてさらに本格的な検討を進め

る予定である。そのシステム構成を図18に示す。

これまで述べてきた機能を”xfy for XBRL Client”

としてクライアント側に実装し、それを”xfy for

XBRL Server”で管理する構成を取る。XBRLタクソ

ノミやXBRLインスタンスは、データベースで管理さ

れる。さらに、SFA、ERP、SCMといった外部のア

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図18 クライアント・サーバ方式による xfy XBRL Solutionシステム

プリケーションとも、Webサービスを通じて連携す

る。

6. おわりに

XBRLタクソノミを選択し、そのインスタンスを生

成し、それをレポート化する一連のプロセスを遂行す

るプロトタイプシステムをxfyを用いて開発した。当

面は財務関係の報告書を作成するような用途に適用す

るシステムを開発するためのベースとして位置づけ

て、さらに改良を重ねたいと考えている。

今後、日銀、財務省や金融庁などの動向を見て、行

政向けのシステムコンポーネントや、企業情報システ

ムへのXBRL導入のためのソリューション要素として

活用できる技術に育てたいと考える次第である。

最後に、本システムを開発するに当たり、叱咤激励

いただいた社長、専務、ならびに本システムの開発に

当たりご協力いただいたxfy開発の関係各位に謝意を

表します。

参照情報・文献

[1] http://www.xfy.com

[2] Kunio Ohno and Takashi Noda; “xfy Applerd for

XBRL”, Proc. 12th XBRL International Conference,

(2005)

[3] Kunio Ohno; “xfy with XBRL Extends Financial Ap-

plication”, Proc. 13th International Conference,

(2006)

[4] 三分一信之; “企業財務会計が変わる、XBRLの概要

と最新動向”, 2005年XMLコンソーシアムDay報告資

料(2005.12.16)

[5] https://www.xfytec.com/ja/manual/app/develop-

er/1.0/howto/vc_develop.html

[6] http://www.w3.org/TR/2005/WD−CDR−20051219/

[7] 坂上・白田編; “XBRLによる財務諸表作成マニュア

ル”,日本経済出版社,(2003)