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Xserve G5 ユーザーズガイド Xserve G5 の設置とシステムの拡張、 ハードウェアの仕様について書かれています

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Xserve G5ユーザーズガイド

Xserve G5の設置とシステムの拡張、ハードウェアの仕様について書かれています

K

Apple Computer, Inc.

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本書の一部あるいは全部を Apple Computer, Inc. から書面による事前の許諾を得ることなく複写複製(コピー)することを禁じます。また、製品に付属のソフトウェアは同梱のソフトウェア使用許諾契約書に記載の条件のもとでお使いください。

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本書には正確な情報を記載するように努めました。ただし、 Apple Computer, Inc. は誤植や誤記に関する責任を負いません。

Apple1 Infinite LoopCupertino, CA 95014-2084www.apple.com

アップルコンピュータ株式会社〒 163-1480 東京都新宿区西新宿 3丁目 20番 2号東京オペラシティ タワー http://www.apple.co.jp/

Apple、 Appleロゴ、 FireWire、 FireWireロゴ、 iBook、 Mac、 Macintosh、 Mac OS、 PowerBook、 QuickTime、 Xserveは、米国その他の国で登録された Apple Computer, Inc.の商標です。

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本製品は、カリフォルニア大学バークレー校およびその貢献者によって開発されたソフトウェアを含んでいます。

本書に記載の他社商品名は参考を目的としたものであり、それらの製品の使用を強制あるいは推奨するものではありません。また、 Apple Computer, Inc. は他社商品の性能または使用につきましては一切の責任を負いません。

1 目次

序章 7 Xserve G5について

第 1 章 9 Xserve G5の概要 10 サーバの外観 —前面パネル 12 サーバの外観 —背面パネル 14 サーバの外観 —内部 16 クラスタノードサーバの外観 18 サーバの外観 —取り付け金具

第 2 章 21 サーバ設置を準備する 21 サーバ設置のガイドライン 21 ラック内でのサーバの位置を選ぶ 22 電力 23 動作環境 23 ラックの安定性 23 ケーブルについての注意事項 24 セキュリティ

第 3 章 25 サーバをラックに設置する 26 設置の準備をする 27 ラックでのサーバの位置を決定する 28 設置するサーバを準備する 32

4ポストラックまたはキャビネットにサーバを設置する

36 サーバをラックに取り付ける 37 ケーブル束線アームとケーブルを取り付ける 46 短い 4ポストラックにサーバを設置する 49 サーバをラックに取り付ける 51

2ポスト( Telco)ラックにサーバを設置する

54 サーバにケーブルを直接接続する 55 ケーブルをサーバの背面パネルから取り外す 56 ソフトウェア設定のためにサーバを準備する

第 4 章 57 サーバを使用する 57 サーバを起動する

3

4

58 サーバのステータスランプとその他のインジケータを監視する 58 高度なネットワークサービスを操作する 59

VLAN( Virtual Local Area Network)を設定する

59 ジャンボ Ethernetフレームを有効にする 59 接続されたキーボードとマウスへのアクセスを制御する 60 無停電電源装置( UPS)を操作する 60 システム言語を変更する 60 リモートからシステムを終了する 61 サーバに問題がある場合 62 問題への対処方法 63 システムの前面パネルからファームウェア起動コマンドを実行する

第 5 章 65 Xserve G5システムのソフトウェアをアップデートまたはインストールする 65

Xserve G5システムのソフトウェアをインストールまたは復元する

66

2台目の Xserve G5システムを使ってサーバソフトウェアをインストールする 67 外部の FireWire 光学式ドライブから起動する 68 ターゲットディスクモードで Xserve G5システムに別の Macを接続する 68 ネットワークサーバからインストールおよび復元する

第 6 章 69 サーバの部品を取り付ける/交換する 70

Apple Drive Moduleを取り付ける/交換する

72 サーバを開く/閉じる 75 メモリを増設する 78

PCI-Xカードまたは PCIカードを取り付ける

79

PCI-Xカードについて 79

PCI-Xカードまたは PCIカードを取り付ける

83 バッテリーを交換する

付録 A 85 仕様 85 プロセッサおよびメモリの仕様 85 外形寸法および動作環境 85 光学式ドライブの仕様 85

Ethernetの仕様

86

FireWireの仕様 86

USBの仕様

86 シリアルポートの仕様 87 電源ユニット 87 周辺装置の電力要件 87 システム時計とバッテリー

付録 B 89 安全性、保守、および作業環境 89 安全性に関する重要な情報 90 サーバの取り扱い

目次

90 光学式ドライブを保護する 90 電源ユニット 91 装置を清掃する 91 サーバのケースを清掃する 91 アップルと環境について 91 さらに詳しく知りたいときは 91 コンピュータ使用時の健康に関する情報

目次 5

序章

Xserve G5について

このたびは新しいサーバをご購入いただき、ありがとうございます。この製品は、ラックに設置するように設計されています。サーバをラックに設置した後は、管理者やほかのユーザは、前面から引き出して部品を交換または追加することができます。

サーバのハードウェアとしての機能には、次の特徴があります: •

G5 プロセッサ 1基または 2基( 256 KB(キロバイト)の二次キャッシュ)

• 最大 8 GB(ギガバイト)の DDR SDRAM( Synchronous Dynamic Random-Access Memory) •

Apple Drive Module用のベイ× 3。ホットプラグ可能なハードディスクを最大 3台まで使用でき、前面からアクセス可能(ステータスランプと利用状況ランプが装備)

• 前面パネル:スロットローディング方式の光学式ドライブ(標準モデル)、 LEDステータスランプ、オン/スタンバイボタンおよびシステム ID ボタンとランプ、 FireWire 400ポート、筐体のセキュリティロック

• 背面パネル:ギガビット Ethernet ポート× 2(自動速度判別、 10/100/1000 メガビット/秒)、 FireWire 800ポート× 2、 USBポート× 2、 RS-232互換の接続対応のシリアルポート

• ケーブル束線アーム(ケーブルを抜かずに装置を開くことが可能) •

PCI-Xカード用の内部拡張スロット× 2

• 障害検出機能。内部温度、ファンアレイや電源の状態およびエラー、筐体が開かれたことを検出するセンサー

7

8

標準の構成の Mac OS X Server に組み込まれているサービスは以下の通りです: •

Macintosh、 Windows、および UNIXクライアント用のファイルサービスおよびプリントサービス

WebDAVおよび SSLが統合された高性能な Apache Webサーバ •

WWWアプリケーション運用プラットフォーム

QuickTime Streaming Server

IPフィルタリング、 DHCP、 DNS、および SLPの各ネットワークサービス • ディレクトリサービス • メールサービス • サーバから起動できる Macintosh クライアントコンピュータ用の NetBootサーバ • リモートサーバの設定ツールおよび監視ツール

Mac OS X Server の詳細と Xserve G5 での使用法については、サーバに付属しているその他のマニュアルを参照してください。「Xserve G5クイックスタート」に、それらの書類と内容の概要が記

載されています。

序章 Xserve G5について

1

1 Xserve G5の概要

この章では、 Xserve G5システムの主要部品について説明します。ここでは、完全構成のサーバと「クラスタノード」システムの両方について概要を示します。

サーバの図を以降のページで示します。サーバの構成によっては、ここで示す図とは若干異なるこ

とがあります。

サーバの動作環境の計画とラックでのサーバの設置位置についての推奨事項については、 21 ページの第 2 章「サーバ設置を準備する」を参照してください。

取り付け金具およびサーバの筐体と部品について詳しくは、 25ページの第 3 章「サーバをラックに設置する」を参照してください。

サーバの前面パネルおよび背面パネルにあるランプやそのほかのインジケータについて詳しくは、 57ページの第 4 章「サーバを使用する」を参照してください。

サーバのソフトウェアのアップデートまたはインストールについて詳しくは、 65 ページの第 5 章「 Xserve G5システムのソフトウェアをアップデートまたはインストールする」を参照してください。

ドライブモジュールおよびサーバの内蔵コンポーネントの操作について詳しくは、 69 ページの第 6 章「サーバの部品を取り付ける/交換する」を参照してください。

9

10

サーバの外観 —前面パネル

固定用のつまみネジ(×2) ドライブモジュールのステータスランプドライブモジュールの利用状況ランプ

光学式ドライブ

システムIDボタン/ ランプ

筐体のロックと ステータスランプ

FireWire 400ポート

オン/スタンバイボタンとランプ

Apple Drive Module用のベイ(×3)

内蔵Ethernetのリンクランプ(ポート2) システム利用状況ランプ

内蔵Ethernetのリンクランプ(ポート1)

第 1章 Xserve G5 の概要

オン/スタンバイボタンとランプ

®サーバの電源を入れるときに押します。

筐体のロックとロックステータスランプロックをすることにより、筐体とサーバ内のドライブモジュールを保護します。サーバに付属のアー

レンキーを使ってロックおよびロック解除できます。「システム環境設定」の「セキュリティ」パネルにあるオプションで、筐体のロックがかかっているときは、接続されているキーボードとマウス

を使用できないようにすることができます。このオプションは、デフォルトでは無効になっています。詳しくは、 59 ページの「接続されたキーボードとマウスへのアクセスを制御する」を参照してください。

筐体のロックがロックされている(ランプが点灯している)ときは、サーバがキーボード、マウス、

ストレージなどの周辺装置を認識しないことがあります。これらの装置を使用するときは、ロックを解除してください。

システム IDボタンとランプ問題が発生すると、システム IDランプが点灯します。また、ボタンを押して手動で点灯させることもできます。このインジケータは、複数のサーバが設置されているラックで特定の装置を探す場合に便利です。システム IDボタンとランプは、同じものが背面パネルにあります。

FireWire 400ポートサーバの前面での FireWire 400 接続のためのポートです。また、背面パネルにも 2 つの FireWire800 ポートがあります。このポートに接続されている装置を認識するには、サーバの筐体のロックを解除する必要があります。( FireWireポートとコネクタについて詳しくは、 86 ページの「 FireWireの仕様」を参照してください。)

G

Ethernetリンクランプ 2つのランプは、サーバが Ethernetネットワークに接続されているかどうかを示します。各ランプは、 2つの内蔵 Ethernetポートのそれぞれに対応しています。

システム利用状況ランプ 2 列になった 8 つのランプは、システム利用状況を示します。シングルプロセッサのサーバでは、システム利用状況ランプの列は同期して作動します。デュアルプロセッサのサーバでは、別々に作

動して各プロセッサの利用状況を示します。これらのランプは、前面パネルモードのオプションも示します。詳しくは、 63 ページの「システムの前面パネルからファームウェア起動コマンドを実行する」を参照してください。

光学式ドライブこのスロットローディング方式の光学式ドライブを使って、ソフトウェアをサーバに追加または再インストールできます。

ドライブモジュールとランプサーバには、最大 3台の SATA( Serial ATA)ドライブモジュールを取り付けることができます。これらのモジュールは、サーバが動作しているときでも取り外しと取り付けができます。(詳しくは、 70 ページの「 Apple Drive Moduleを取り付ける/交換する」を参照してください。) 各ドライブモジュールには、稼動状況とディスクの利用状況を示すランプがあります。

第 1章 Xserve G5の概要 11

12

サーバの外観 —背面パネル

FireWire 800ポート(×2)

ギガビットEthernetポート システムIDボタン/ランプ シリアルコンソールポート電源ソケット

Ethernetのリンクランプ Ethernetの利用状況ランプ USB 2.0ポート(×2) シリアル番号ラベル

PCI-Xカード拡張スロット(×2)

第 1章 Xserve G5 の概要

電源ソケット

≤ここに電源コードを接続します。ラック内でサーバを開いているときに外れないよう、特殊なクリッ

プが付いています。

システム IDボタンとランプ問題が発生すると、システム IDランプが点灯します。また、ボタンを押して手動で点灯させることもできます。このインジケータは、複数のサーバが設置されているラックで特定の装置を探す場合

に便利です。システム IDボタンとランプは、同じものが前面パネルにあります。

G ギガビット Ethernetポート 2つの内蔵 Ethernetポートを使って、サーバを高速 Ethernetネットワークに接続します。 Ethernetポートは、ネットワークコンポーネントがサポートする転送速度に自動的に調整します。各ポート

の左側にある緑色のランプは、ポートが Ethernetネットワークに接続されているかどうかを示します。各ポートの右側にある青色のランプは、利用状況を示します。

Ethernetケーブルは常に、最初に下のポート(ポート 1)に接続してください。 Ethernetケーブルの接続について詳しくは、 37 ページの「ケーブル束線アームとケーブルを取り付ける」および 54 ページの「サーバにケーブルを直接接続する」を参照してください。

FireWire 800ポートサーバに FireWire 装置を接続します。前面パネルには FireWire 400 ポートもあります。このポートに接続されている装置を認識するには、サーバの筐体のロックを解除する必要があります。

( FireWire ポートとコネクタについて詳しくは、 86 ページの「 FireWire の仕様」を参照してください。)

USB 2.0ポートキーボードやマウスなどの USB装置を接続します。これらのポートに接続されている装置を認識するには、サーバの筐体のロックを解除する必要があります。

シリアルコンソールポートシリアル装置またはシリアルポートを持つコンピュータを接続します。このコンソールは RS-232互換の接続をサポートします。

PCI-Xカードスロット周辺装置を接続するために、サーバに PCI-X カードを 2 枚取り付けることができます。詳しくは、 79 ページの「 PCI-Xカードについて」を参照してください。一方または両方のスロットに、工場出荷時にあらかじめカードが取り付けられている場合もあります。 PCI-X スロットの一方に、モニタを接続するためのオプションのビデオカードを取り付けることができます。

シリアル番号ラベルサーバソフトウェアをインストールして設定するときは、システムのシリアル番号を使用する必要

があります。この番号を書き留めて、安全な場所に保管してください。背面パネルには EthernetMAC アドレスが記載されたラベルもあります。

第 1章 Xserve G5の概要 13

14

サーバの外観 —内部

メモリスロット(×8)

PCI-Xカードスロット(×2) バッテリー

電源ユニット

シャーシリリースラッチ

ファンアレイ

シリアル番号ラベル

PCIファン

シャーシリリースラッチ

第 1章 Xserve G5 の概要

PCI-Xカードスロット

2基の拡張スロットに 2枚の PCI-Xまたは PCI拡張カードを取り付けることができます。これらのスロットでは、 33、 66、 100、および 133 MHzのカードがサポートされています。カードの取り付けについて詳しくは、 78 ページの「 PCI-Xカードまたは PCIカードを取り付ける」を参照してください。

ECC DDR SDRAM拡張スロット ECC(エラー訂正)、 DDR( Double-Data-Rate)メモリを使って、システムのメモリを最大 8 GB(ギガバイト)まで拡張できます。メモリを追加するには、メモリスロットに DDR SDRAM DIMMをペアで取り付けます。詳しくは、 75 ページの「メモリを増設する」を参照してください。

バッテリーバッテリーは、システム時計の電力を供給します。

電源ユニットオートスイッチ電源ユニットは、入力電圧を検出し、調整します。必要に応じて、熱制御が電源ユニットのファンの速度を調整します。

ファンアレイファンアレイは、稼動中のサーバを冷却します。センサーは、ファンの点検が必要かどうかを検出

して報告します。ファンの速度は、必要に応じてソフトウェアで調整します。 PCI-X カードは、別のファンで冷却されます。

シャーシリリースラッチサーバがラック内にあるときに全長までスライドさせたり、カバーから取り外したりするには、こ

れらのラッチを押します。

シリアル番号ラベルサーバソフトウェアをインストールして設定するときは、システムのシリアル番号を使用する必要があります。この番号を書き留めて、安全な場所に保管してください。同様のラベルがシステムの

背面の PCI-Xカード拡張スロットの下にあります。

第 1章 Xserve G5の概要 15

16

クラスタノードサーバの外観

ドライブモジュールのステータスランプApple Drive Module用のベイ

オン/スタンバイボタンとランプ

内蔵Ethernetのリンクランプ(ポート2)システムIDボタン/ランプ筐体のロックとステータスランプ

固定用のつまみネジ(×2) 内蔵Ethernetのリンクランプ(ポート1)

システム利用状況ランプ

ドライブモジュールの利用状況ランプ

FireWire 400ポート

第 1章 Xserve G5 の概要

オン/スタンバイボタンとランプ

®サーバの電源を入れるときに押します。

筐体のロックとロックステータスランプロックをすることにより、筐体とサーバ内のドライブモジュールを保護します。サーバに付属のアー

レンキーを使ってロックおよびロック解除できます。「システム環境設定」の「セキュリティ」パネルにあるオプションで、筐体のロックがかかっているときは、接続されているキーボードとマウス

を使用できないようにすることができます。このオプションは、デフォルトでは無効になっています。詳しくは、 59 ページの「接続されたキーボードとマウスへのアクセスを制御する」を参照してください。

筐体のロックがロックされている(ランプが点灯している)ときは、サーバがキーボード、マウス、

ストレージなどの周辺装置を認識しないことがあります。これらの装置を使用するときは、ロックを解除してください。

システム IDボタンとランプ問題が発生すると、システム IDランプが点灯します。また、ボタンを押して手動で点灯させることもできます。このインジケータは、複数のサーバが設置されているラックで特定の装置を探す場合に便利です。システム IDボタンとランプは、同じものが背面パネルにあります。

FireWire 400ポートサーバの前面での FireWire 400 接続のためのポートです。また、背面パネルにも 2 つの FireWire800 ポートがあります。このポートに接続されている装置を認識するには、サーバの筐体のロックを解除する必要があります。( FireWireポートとコネクタについて詳しくは、 86 ページの「 FireWireの仕様」を参照してください。)

G

Ethernetリンクランプ 2つのランプは、サーバに内蔵されている 2つの Ethernetポートのそれぞれの接続状態を示します。

システム利用状況ランプ 2列になった 8 つのランプは、システムの利用状況を示します。ランプの列は独立して作動し、各プロセッサの利用状況を示します。これらのランプは、前面パネルモードのオプションも示します。詳しくは、 63 ページの「システムの前面パネルからファームウェア起動コマンドを実行する」を参照してください。

ドライブモジュールとランプリムーバブル SATA( Serial ATA)ドライブモジュールには、サーバソフトウェアが含まれており、動作の状態とディスクの利用状況を示すランプが付いています。この Xserve G5モデルに追加のドライブモジュールを取り付けることはできません。

参考:クラスタノードシステムの背面パネルと内部は、標準のシステムとほぼ同じです。詳しい外観については、 12 ページの「サーバの外観 —背面パネル」および 14 ページの「サーバの外観 —内

部」を参照してください。

第 1章 Xserve G5の概要 17

18

サーバの外観 —取り付け金具

4ポストのブラケット

4ポストのブレース取り付けテンプレート 2ポストのブラケット

短いラックのブラケット

取り付けネジ(インチ単位) アーレンキー

ケージナット(ミリ単位)

ケージナット(インチ単位)

取り付けネジ(ミリ単位)

短いネジ

第 1章 Xserve G5 の概要

4ポストのブラケット

各ブラケットにある 2 つのリベットは、ブラケットをブレースとサーバのカバーに固定します。

4ポストのブレースこの 2 つの長い U字型の部品は、サーバの背面を支え、ラックへの取り付けに使います。

2ポストのブラケットこの 2 つの短い L字型のブラケットは、サーバの筐体の側面とラックへの取り付けに使います。

短いラックのブラケットこの 2 つのブラケットは、サーバの背面と、奥行きが 24インチ( 610 mm)または 26インチ( 660 mm)の短いラックの取り付けに使います。

取り付けテンプレート このまっすぐなテンプレートは、サーバのカバーをラックの前面ポストのそれぞれに直角になるように取り付けるために使います。

ブラケットとブレースをラックとサーバカバーに取り付けるネジとクリップ 2組のネジが付属しています。 1組(インチ単位)は 10-32インチで、もう 1組は M5サイズ(ミリ単位)です。短いネジは、システムを 2ポストラックまたは短い 4ポストラックに設置するためのものです。また、ラックのネジ穴にネジ山がない場合に使うクリップも付属しています。取り付

け金具について詳しくは、 26 ページの「設置の準備をする」を参照してください。

第 1章 Xserve G5の概要 19

2

2 サーバ設置を準備する

ラック内にサーバを設置する前に、ラックでの装置の配置と、サーバを効率的に動作させるためのインフラストラクチャのいくつかの要因について検討する必要があります。

サーバ設置のガイドラインサーバの動作を安全でスムーズなものにするためには、ラック内でのサーバの位置、ラック内のコ

ンポーネントへの電力、ラックの動作環境を適切な状態にすることが必要です。

サーバを設置する際は、以下のガイドラインに従って、サーバとその環境を安全なものにし、効率

的な動作とサービスのために適切に配置してください。

ラック内でのサーバの位置を選ぶラック内でのサーバの位置を決めるときは、適切に換気され、前面からでも背面からでも点検でき

るよう、十分なスペースを空けてください。 • サーバを冷却する空気は、前面から背面に流れます。サーバの前面や背面、またはサーバの前と後ろのパネルとケースにある穴はふさがないでください。

サーバ内の通気を

遮らないように

してください。

前面の通気口を覆っている透明な

プラスチックフィルムを外して、

通気を妨げないように

します。

• サーバはラックの外に前面からスライドします。サーバの前面は、サーバを開いて作業できるように、最低 36インチ( 914 mm)の隙間を空けておいてください。

21

22

• サーバの後ろ側は、サーバの背面パネルとケーブルに手が届くように、最低 24 インチ( 610 mm)空けてください。

• ラックに複数のサーバやその他のコンポーネントを設置する場合は、簡単に開いて点検できるような位置にサーバを置いてください。たとえば、複数のコンポーネントを設置する際は、無停電

電源装置( UPS)のような最も重いものをラックの一番下に置き、サーバはラックの真ん中近辺に置くことがよくあります。

• ラックに複数のコンポーネントを設置する場合は、ラックに配置するすべての装置と、各装置の必要条件のリストを準備するとよいでしょう。たとえば、次の情報をリストに記載します。

コンポーネント 必要な電力

前面/背面のスペース

ラック内の高さ

温度の変動幅 その他

サーバ 1

サーバ 2

ストレージ

電力サーバをほかのコンポーネントが設置されているラックに設置する場合は、回路と電源の接続を、す

べてのコンポーネントの必要電力の組み合わせに対して十分なものになるようにしてください。

サーバのために安全で適切な電力を計画する際は、次のガイドラインに従ってください。 • ラック内のすべてのコンポーネントのマニュアルを確認して、それぞれに必要な電力を決定してください。また、ラックで利用できる電力供給が、設置を計画しているコンポーネントに対して

十分であることを確認してください。 • ラック内のコンポーネントの必要電力を確認する際に助けが必要な場合は、設備に詳しい電気の専門家に相談してください。

重要:電力を計画する際は、すべてのコンポーネントの指定電力より多くの電力があることを確認してください。また、電力の負荷がラックの位置への回路全体で均等に分散されるようにして

ください。コンポーネントに必要な電力を計画する際に助けが必要な場合は、電気技師や専門家

に相談してください。

• サーバとほかのすべてのコンポーネントの電源の接続がアース(地域および国内規格に従って)されていることを確認してください。アースについては、電気技師に相談してください。

• サーバの電源要件について詳しくは、付録 A「仕様」を参照してください。 • このモデルは、米国認定の試験機関( National Recognized Testing Laboratory)によって安全性が承認されているほかの装置と組み合わせて使用するコンポーネントとしてのみ認定されてい

ます。

第 2章 サーバ設置を準備する

動作環境サーバのラックの動作環境は、いくつかの要件を満たす必要があります。 • ラックの場所の温度の変動幅が、サーバとその他すべてのコンポーネントに対して設定されている範囲内にあることを確認してください。

• ラックの場所が必要な温度の範囲を保つために十分な通気があることを確認してください。これは、キャビネットで囲まれているラックの場合は特に重要です。

• ラックに複数のコンポーネントが設置されている場合は、サーバとその他の装置の効率的な作動のために、冷却についてさらに配慮してください。

ラックの安定性ラックには、設置するコンポーネントの重さに耐えられるよう、十分な安定性と強度が必要です。 • ラックの取り扱い説明書を確認して、ラックがコンポーネントの荷重に耐えられることを確認してください。

2ポスト( Telco)ラックを使用している場合は、ラックの最上部と最下部が建物にしっかりと固定されていることを確認してください。

• すべてのコンポーネントを必ずラックに固定してください。 • ラック内のコンポーネントを使って作業する際は、一度に複数のものをスライドして取り出さないでください。

ケーブルについての注意事項サーバの動作と保守を効率よく最適に行うために、ラック内のサーバとその他のコンポーネントに

接続されているケーブルの取り扱いについて、次のガイドラインに従ってください。 • サーバに付属しているケーブル束線アームを取り付けてください。この装置を取り付けない場合は、ラック内のサーバを開く前に、サーバの背面パネルからすべてのケーブルの接続を外す必要

があります。 • すべてのコンポーネントのケーブルを、ラックに手を伸ばして作業する際の邪魔にならないように配置してください。各部コンポーネントのケーブルが識別可能になっていて、それによってラッ

ク内の装置を点検する人が、各ケーブルが何に接続されているか簡単に分かるようになっている

ことが理想です。 •

Ethernet、シリアル、およびその他の接続用の全信号長を保証するためには、ケーブルの長さが設定されている上限を超えないようにしてください。

第 2章 サーバ設置を準備する 23

24

セキュリティどのような状態でも、サーバとラックの場所は安全にしておく必要があります。 • ラックの場所には、許可されているスタッフメンバーや技術者しか入れないようにしてください。 • サーバキャビネットが安全な場所に保管されていない場合は、キャビネットにしっかりと鍵がかかるようにし、許可されているスタッフだけが開けられるようにしてください。

• サーバ環境への鍵と、ネットワーク全体へのサーバの管理を許可するアクセスコードを別々の人に振り分け、管理するための計画を作成します。主要スタッフの名前、および緊急時の情報と対

処方法は常に最新にしておいてください。 • サーバへのアクセスに関する基本情報のコピーを、サーバの設置場所以外の安全な場所に保管してください。

第 2章 サーバ設置を準備する

3

3 サーバをラックに設置する

この章では、サーバをラックに設置する方法について説明します。

Xserve G5 は、ラックマウント型として設計されたものです。デスクトップシステムとして使用するためのものではありません。

警告:サーバの上にモニタを置いたり、サーバの上面をラック内で棚のように使用しないでください。サーバの筐体に重みがかかると、内部の部品が破損することがあります。

サーバを設置できるラックには、いくつかの種類があります: • オープン 4ポストラック、幅 19インチ( 483 mm)、奥行き 24または 26インチ( 610または 660 mm)、または 29~ 36インチ( 737~ 914 mm)

• 内側に 4ポストラックが装備されたキャビネット、幅 19インチ( 483 mm)、奥行き 29~ 36インチ( 737~ 914 mm)

2ポスト(「テルコ( telecommunication)」とも呼ばれています)ラック、幅 19インチ( 483 mm)

サーバの高さは 1.75インチ( 1U、約 44 mm)です。

重要: Xserve 用に使用するラックは、米国規格協会( ANSI)/米国電子工業会( EIA)規格 ANSI/EIA-310-D-92、国際電気標準会議( IEC) 297、およびドイツ工業品標準規格( DIN) 41494の規格に合ったものでなければなりません。これらの規格に合ったものかどうかを確認するには、ラックの

取り扱い説明書を参照してください。

サーバをこれらのラックに設置するために必要なブラケットとネジはサーバに付属しており、種類

ごとに予備のネジもいくつかあります。取り付けの際は、中型(サイズ 1 など)および小型(サイズ 0)のプラスドライバーが必要です。

25

26

設置の準備をする前述のように、サーバは、奥行きを変えられる 4 ポストラックまたは 2 ポストラックに設置することができます。これらの設置手順を以下で説明します。設置のために準備することは、どの種類の

ラックを使用する場合でも同じです。

重要:特別な要件についてはラックの取り扱い説明書を確認してください。

サーバとラックで作業を始める前に、次の準備を行います。 • 可能であれば、サーバを準備してラックに設置するときは、ほかの人に手伝ってもらえるよう手配してください。

• 設置のために必要な工具、ブラケット、コネクタを 1 カ所にまとめます。(プラスドライバー以外はすべてサーバに付属しています。) • 中型プラスドライバー(サイズ 1など)。電動ドライバーがあれば、それを使ってください。 • 小型プラスドライバー(サイズ 0など。 4ポストラックでケーブル束線アームを取り付ける場合に必要です)。

• 奥行きが 29~ 36インチ( 737~ 914 mm)の 4ポストラックの場合は、 2つの小さいブラケット(それぞれに 2つのリベットがあります)、 2つの長い U 字型のブレース、 8つの取り付けネジを使います。また、ケーブル束線アームと、それをサーバに取り付けるための 2 つのネジも用意します。

• 奥行きが 24インチ( 610 mm)または 26インチ( 660 mm)の 4ポストラックの場合は、 2つの小さいブラケット(それぞれに 1つのポストがあります)、 4つの取り付けネジ、 2つの短いネジを使います。

2ポストラックの場合は、 2つの L字型のブラケット、 4つの取り付けネジ、 4つの短いネジを使います。

参考:サーバには 2 組のネジが付属しています。 1組(インチ単位)は 10-32 インチです。もう 1組はサイズ M5(ミリ単位)で、メートル単位のサーバラックに適合するものです。ラックの取り扱い説明書を参照して、適切なネジを使用してください。ほとんどのラックでは、この 2 つのサイズのネジのいずれかを使用します。ラックにネジが付属している場合は、そのネジを使用す

ることもできます。

• ラックに設置した状態のサーバの位置を測って印を付けるには、ヤード尺のような直定規を使用するとよいでしょう。ペンまたは鉛筆と、マスキングテープなどのテープも必要です。

• ラックの近くにあるテーブルやカートなどの平らな面を片付けてください。設置している間、一時的にその上にサーバを置く必要があります。また、サーバをラックに取り付けるために使用す

るブラケットとネジを置く場所として使用することもできます。

第 3章 サーバをラックに設置する

ラックでのサーバの位置を決定するラックでのサーバの位置を決定する際は、ガイドラインを再確認してください( 21 ページの「サーバ設置のガイドライン」を参照)。その後、以下の手順に従って設置する位置を測り、印を付けます。

1 サーバを設置する正確な位置を決定し、ラックの片側に印を付けます。

ラックによっては、サーバを配置しやすくするための一定間隔( 1Uなど)の印が付いているものもあります。また、ラックにサーバを置きやすくするためのテンプレートが備えられているものもあ

ります。ラックにそのような助けになるものがない場合は、寸法を測るか、設定した位置からの穴

の数を数えてください。

サーバを取り付ける

前に、サーバを水平に

取り付けるための

適切な穴をすべての

ポストで決めます。

穴と穴の間の間隔は、ラックの製造元によって多少異なる場合があります。

2 取り付けテンプレートか直定規を使って、ラックのもう一方の側に同じ目印を付けます。

正確な目印を付けるには、ラックのそれぞれの側に鉛筆で印を付けるかテープを目印として貼り

ます。

4ポストラックの場合、前面と背面で柱を測り、印を付けます。

3 位置が正確かどうかを確認するには、ラックに付いている穴から下に 1.75インチ(サーバの高さ)測ります。

サーバの筐体のカバーをラックに取り付けてから、サーバをラックの中にスライドさせるため、下

方向の寸法を測ります。

第 3章 サーバをラックに設置する 27

28

設置するサーバを準備する可能であれば、サーバを準備してラックに設置するときは、ほかの人と一緒に作業してください。

設置するサーバのハードウェアを準備するには、次の手順に従ってください。

1 サーバを箱から出し、テーブルの上に置きます。

サーバの梱包を解くには、「Xserve G5クイックスタート」の指示に従ってください。

2 サーバの裏側で、サーバの背面パネルにあるシリアル番号を書き留めます。

サーバソフトウェアを初めて設定するときは、ログインのためにサーバのシリアル番号が必要にな

ります。

3 保護プレートの両側にあるつまみネジを回して外し、保護プレートを上に持ち上げて、サーバの前

面パネルから保護プレートを取り外します。

つまみネジを側に置きます。

4 システムの前面または上面を覆っている透明のプラスチックカバーを取り外します。

5 光学式ドライブスロット内の小さいプラスチックのプロテクタは取り外さないでください。このプ

ロテクタは、システムをラックに固定するまでそのままにしておきます。

保護プレート2本の輸送用ネジを取り外します。サーバの両側に1本ずつあります。

保護プレートを所定の位置に固定している4本のつまみネジを外し、保護プレートを真上に持ち上げて取り外します。

プラスチックの光学式ドライブプロテクタ

第 3章 サーバをラックに設置する

重要:光学式ドライブスロットのプロテクタは必ず保管し、システムを移動する際または輸送のために梱包する際には、必ずドライブのスロットに取り付けてください。

6 サーバの筐体の前面にある 2つのつまみネジ(片側に 1 つずつ)を緩めます。

平らで清潔な安定した面にサーバを置き、

前面パネルの2本のつまみネジを緩めます。

これらのつまみネジは拘束型のもので、筐体からは外せません。

7 サーバの筐体のカバーを、ユニットの後部に向けてスライドさせて取り外します。

第 3章 サーバをラックに設置する 29

30

カバーを後ろにスライドさせる間、前面のつまみネジはサーバ本体の所定の位置から動かないよう

に支えてください。

8 カバーがある程度まで外れたら、サーバの内側にあるリリースラッチを押してカバーを開放し、取

り外します。

平らで清潔な

安定した面に

サーバを置き、

カバーを後部まで

完全にスライド

させます。これらの

2つのラッチを 押して、サーバから

カバーを解放して

取り外します。

カバーを取り外したら、側に置いておきます。

第 3章 サーバをラックに設置する

9 必要に応じて、増設メモリや PCI-Xカードなど、オプションの内部の部品をサーバに取り付けます。手順については、 69ページの第 6 章「サーバの部品を取り付ける/交換する」の該当の指示を参照してください。

10 必要に応じて、サーバの前面パネルに増設 Apple Drive Moduleを取り付けます。 70 ページの「 AppleDrive Moduleを取り付ける/交換する」の指示に従ってください。

メモリスロット

(×8)

PCI-Xカードスロット(×2)

ドライブモジュール用のベイ1 ドライブモジュール用のベイ2 ドライブモジュール用のベイ3

重要:ドライブモジュールを初めて取り付けるときは、空のドライブモジュールを取り外し、後で使用できるように保管します。サーバの適切な換気を保つため、空のモジュールは常に空のドライ

ブベイに入れておいてください。

第 3章 サーバをラックに設置する 31

32

オプションの部品の取り付けが終わったら、サーバをラックに設置する準備が完了です。奥行きが 29~ 36インチ( 737~ 914 mm)の 4ポストラックまたはキャビネットの場合は、 32 ページの「 4ポストラックまたはキャビネットにサーバを設置する」に進んでください。奥行きが 24 インチ( 610 mm)または 26 インチ( 660 mm)の短いラックの場合は、 46 ページの「短い 4ポストラックにサーバを設置する」に進んでください。 2ポストラックの場合は、 51 ページの「 2ポスト( Telco)ラックにサーバを設置する」に進んでください。

4ポストラックまたはキャビネットにサーバを設置する 4ポストラックは、オープンな状態にすることも、キャビネットで囲むこともできます。それぞれのラックの例を以下に示します。どちらのラックでも、同じ手順に従ってサーバを設置します。ただ

し、キャビネットの場合は、サーバを設置する前に扉を外しておく必要がある場合もあります。

重要:設置に関する特別な指示については、ラックの取り扱い説明書を確認してください。

4ポストオープンラック

4ポストキャビネットラック

サーバの位置を正確にラックに印を付けたら、サーバの設置準備は完了です。手順の概要は以下の

通りです。 • サーバのカバーをラックの前面に取り付けます。 • 後部の取り付け金具を組み立てます。 • 後部の取り付け金具をサーバの筐体に取り付けます。 • サーバをカバーの中にスライドさせ、固定します。 • ケーブル束線アームを取り付けます。

参考:奥行きが 24 インチ( 610 mm)または 26インチ( 660 mm)の短いラックでは、ケーブル束線アームは使用できません。短いラックでのサーバの取り付けについて詳しくは、 46 ページの「短い 4ポストラックにサーバを設置する」を参照してください。

第 3章 サーバをラックに設置する

サーバをラックに取り付けるには、次の手順に従ってください。

1 筐体のカバーを水平に持ち、中心を持って支え、ラックの中に適切な位置でスライドさせます。

重要:ほかの人に手伝ってもらい、カバーをしっかりと支え、ラックと平行になるようにしてください。ネジを所定の位置に取り付けるまでカバーの形が変わらないよう、水平に取り付ける必要が

あります。

2 カバーの前面で、ラックの前面ポストにフランジをネジで取り付けます。

カバーをラックに取り

付ける間、ほかの人に

中央で支えてもらいます。

重要:システムのカバーは両方のポストに対して直角になるようにしてください。システムに付属の取り付けテンプレートまたは直角測定装置を使って、カバーが両側のポストに対して直角である

ことを確認します。カバーが直角に取り付けられていないと、カバーの形がわずかに変わってしま

い、カバーがサーバを正しい位置で保持できないことがあります。

第 3章 サーバをラックに設置する 33

34

フランジのネジは締めすぎないように注意してください。ネジを締めすぎると、カバーの形が変わっ

てしまうことがあります。電動ドライバまたはドリルを使用する場合は、特に注意してください。

付属のネジのうち4本を使って、前面にある2本のラック取り付けポストにカバーを取り付けます。

取り付けテンプレートを、

カバーの上から一時的に

2つのポストに取り付けます。

ラックによって、あらかじめネジ穴が開いているものもあれば、ナットが付いたクリップ用の角穴

が開いているものもあります。ネジを付ける前に、適切な穴にクリップを差し込む必要があるものもあります。これらのクリップ(「ケージナット」とも呼ばれています)のいくつかは、取り付け金

具類に含まれています。

3 サーバの背面で、小さいブラケットをサーバのカバー内部に入れ、 1つのリベットの頭部がカバーの側面と向かい合うようにします。

あらかじめ穴の開いている

ラックもあります。

その他のラックでは、

さまざまなナットを使って

装置を固定します。

参考:サーバの背面の左側(背面から見て)から開始します。こうすると、ケーブル束線アームを効率よく取り付けることができます。

第 3章 サーバをラックに設置する

4 リベットの頭部を押して、カバー側面の、背面近くにある穴に通します。

上部カバーの内部に

ブラケットを取り付けます。

各ブラケットの前方のリベットを

カバーにある穴に通します。

各ブラケットは、リベットが

ブラケットの上方になるように

取り付けてください。

リベットの頭部がカバーからはみ出します。

5 長い U字型のブレースをサーバのカバーの外部に置き、湾曲した側が、はみ出したリベットの近くに来るようにします。ブレースの湾曲した側の縁が、リベットの頭部に向くようにします。

6 ブレースの先端の縁をスライドさせて、小さいブラケットにある両方のリベットを覆うようにし、さ

らに数センチメートルスライドさせます。

ブレースをカバーの

前方にスライドさせます。

ブラケットのリベットが両方とも、

ブレースのスロットとかみ合う

ようにしてください。

ブレースがカバーの外部にあり、両方のリベットがブレースの開口部にはまっていることを確認し

ます。

第 3章 サーバをラックに設置する 35

36

7 ブレースを前後にスライドさせて、ブレースの平らな側とラックの後部ポストの位置を揃え、ブレー

スのフランジをポストにネジで取り付けます。

8 手順 3~ 7に従って、 2つ目のブラケットとブレースを取り付けます。

付属のネジのうち4本を使って、背面にある2本のラック取り付けポストにカバーを

取り付けます。

参考:ラックの奥行きがサーバより長い場合は、ラックのポストまで、ブレースとブラケットがサーバの背面パネルからはみ出します。

サーバをラックに取り付けるカバーを取り付けたら、サーバをラックに取り付けることができます。

1 ラックの前面で、筐体のカバーが取り付けられている位置までサーバを持ち上げ、カバーの中にサー

バをスライドさせます。

カバーにサーバを入れ、

一番奥までスライドさせます。

第 3章 サーバをラックに設置する

2 前面のつまみネジを締めて、サーバを固定します。

重要:電動ドライバまたはドリルを使用する場合は、つまみネジに圧力がかかりすぎないように注意してください。つまみネジに対するトルクは 6.0 インチパウンド( 0.67 N•m(ニュートン・メートル))以下、回転速度は 200 rpm以下にしてください。

3 光学式ドライブスロットからプロテクタを取り外します。

2本のつまみネジを締めて、サーバをラックに固定します。

サーバからドライブモジュールが

外れないようにするには、

アーレンキーを使って、

ドライブモジュールを所定の

位置に固定します。

プラスチックの光学式ドライブ

プロテクタを取り外します。

プロテクタは保管しておき、

サーバを別の場所に移動する

場合は、また取り付けてください。

このプロテクタは必ず安全な場所に保管し、サーバを移動する際には、必ず取り付けてください。

4 サーバをより安定させ、ドライブモジュールが外れないようにするには、アーレンキー(サーバに

付属しています)を使って前面パネルのセキュリティロックで固定します。(上の図を参照してくだ

さい。)

5 サーバをキャビネットに設置した場合は、キャビネットの扉を元の位置に戻して閉じます。

サーバをラックまたはキャビネットに固定したら、サーバの接続用のケーブル束線アームとケーブ

ルを取り付けることができます。

ケーブル束線アームとケーブルを取り付ける Xserve にはケーブル束線アームがあり、これによりケーブルの接続を外さずにサーバを開くことができます。また、この装置は、ケーブルを支えて、サーバの背面パネルのコネクタの張りを和らげ

ます。

参考:ケーブル束線アームに電源コードを取り付ける場合は、常に長いコードを使用してください。

ケーブル束線アームを取り付けない場合、ケーブルの接続について詳しくは 54 ページの「サーバにケーブルを直接接続する」を参照してください。

第 3章 サーバをラックに設置する 37

38

重要:ケーブルを接続したままサーバを開く際は、ケーブル束線アームを取り付けて使用する必要があります。ケーブル束線アームは、 4ポストラックでのみ使用できます。

ラックがサーバと同じ奥行きの(または少し長い)場合は、ラックの左背面ポストにケーブル束線

アームを取り付けます。ラックの奥行きがサーバより大幅に長い場合は、サーバ背面を支える左の

ブレースにケーブル束線アームを取り付けます。

次の手順では、ケーブル束線アームにケーブルを取り付ける方法と、アームを左背面ポストまたは

サーバ背面の左のブレースのいずれかに取り付ける方法を説明します。

ケーブル束線アームにケーブルを接続するケーブル束線アームをラックやサポートブレースに取り付ける前に、アームにケーブルを接続する

必要があります。

重要:ケーブル束線アームを使用するときは、ケーブルの長さを、サーバと周辺装置の間の長さより約 90 cm(約 3フィート)長くする必要があります。この余分の長さは、 SCSIケーブルのようなケーブルには適さない場合もあります。その場合は、短めのケーブルを使ってケーブル束線アーム

をバイパスすることができます。ただし、サーバを開くときはケーブルの接続を外す必要があります。

ケーブルをケーブル束線アームに接続するには、次の手順に従ってください。

1 サーバの背面パネルに接続するケーブルを、電源コードと一緒に 1カ所にまとめます。(サーバに付属のコードを使用してください。)

それぞれのケーブルに適切なコネクタがあることと、高機能サーバでの使用を目的としたものであ

ることを確認してください。(サーバで使用できるかどうかを確認するには、それぞれの周辺装置ま

たはケーブルの取り扱い説明書を確認してください。)

2 接続している各ケーブルに識別ラベルを貼り付けます。

このラベルを使って、特定のケーブルをすばやく見つけることができ、ケーブルの接続を外すとき

に間違えることがなくなります。

3 ケーブル束線アームを、ラックまたはサポートブレースに取り付けるときの向きにします。

第 3章 サーバをラックに設置する

アームの短い方をサーバの背面パネルに近い側にし、アームの長い方の細長い穴は、サーバの背面

に向かってラックの左後部ポストの方を向くようにします。

4 ケーブルと電源コードを一緒に束ね、それをケーブル束線アームに沿って、アームの短い方のサー

バ側からアームの長い方の手前の側に向けて横に置きます。

ケーブル束線アーム

サーバ用のコネクタはアームの短い方と背面パネルの間に入り、ケーブルがサーバの背面のコネク

タに届くだけの十分なスペースが空いた状態になります。

5 付属の面ファスナーストラップを使って、数カ所でアームの両方の部分にケーブルを固定します。

サーバに取り付けるケーブルをすべて束ね、ケーブル束線アームに取り付けます。

面ファスナーストラップを使って、ケーブルをアームに接続します。

ケーブル束線アームの長さを全部使って

ケーブルを固定し、障害物がないように

してください。

ラックにケーブル束線アームを取り付けるラックの背面ポストがサーバの背面パネルの位置に揃っているか、その 1インチ(約 2.5センチメートル)以内にある場合は、ケーブル束線アームをラックの左背面ポストに取り付けます。

ラックがサーバよりも 1 インチ(約 2.5 センチメートル)以上奥にある場合の取り付け手順は、 42 ページの「サポートブレースにケーブル束線アームを取り付ける」を参照してください。

ケーブル束線アームをラックに取り付けるには、次の手順に従ってください。

1 サーバの前面で、ラックに固定されているつまみネジを緩め、サーバを数センチメートル前方にス

ライドさせます。

第 3章 サーバをラックに設置する 39

40

サーバを前方に動かすことで、ケーブル束線アームを設置する前にその位置を確認することができ

ます。

2 ケーブル束線アームは、短い方をサーバの背面パネルに近い側にし、長い方の細長い穴が左のポス

トに接続されたブレースの穴に沿うように位置付けます。

3 アームが正しい位置にあるときに、左のポストで左のブレースを支えている上の取り付けネジを取

り外し、ケーブル束線アームの長い方に対応する穴をその開口部の上に置き、取り付けネジを再度

取り付けます。

重要:取り付けネジを 1 つずつ取り外したり取り付けたりするときは、必ずサーバを下から支えてください。

4 下の取り付けネジを取り外し、アームの対応する方の位置を揃え、取り付けネジを再度取り付けます。

ケーブル束線アームをU字型ブレースの上に当て、付属のネジのうちの2本を使って、両方一緒にラックに固定します。常にサーバを固定しておくために、ネジを1つ外したら、元に戻してから別のネジを外してください。

取り付けネジを1つ外したら、元に戻してから別のネジを外してください。

ケーブル束線アームを取り付けている間、

サーバを下から支えてください。

この手順を実行している間は、サーバを下から支えてください。

5 サーバのカバーの下で動くようにアームを内側へ動かして、アームの位置が正しいことを確認し

ます。

アームがカバーに当たったり、動かしたときに水平になっていない場合は、アームの位置を調整す

る必要があります。この場合、 1つまたは両方の取り付けネジを緩め、アームが水平になりサーバのカバーの下でスムーズに動くまで、アームをわずかに上下に動かします。

第 3章 サーバをラックに設置する

6 サーバの背面パネルにケーブルを接続します。

重要: Ethernetケーブルを接続するときは、最初に下の Ethernetポート(ポート 1)にケーブルを接続します。

Ethernetポート2

リンクランプ 利用状況ランプ

Ethernetポート1

Ethernet ケーブルを 1本だけ接続する場合は、必ずポート 1に接続してください。

7 電源コードと固定クリップをサーバの背面に接続します。

シリアルコンソールポート

FireWire 800ポート(×2)電源ソケット ギガビットEthernetポート(×2)

USB 2.0ポート(×2)

サーバに複数の電源コードが付属している場合は、お住まいの地域の電力サービスに適したコード

を使用してください。ケーブル束線アームでは、常に長いコードを使用してください。

重要:一部のシステムに付属する短い電源コードは、電源を独自に備えたラックで使用するためのものです。このコードは、それ以外の目的では使用しないでください。

第 3章 サーバをラックに設置する 41

42

参考:このコードは、サーバに差し込む際にプラグの近くで折り曲げなければならない場合もあります。コードを折り曲げても、動作に影響はありません。

8 ケーブルのもう一方の端を適切な装置に取り付けます。

9 サーバを閉じ、ラックでつまみネジを締めて固定します。

10 接続がすべて完了したら、電源コードを電源に差し込みます。

警告:この装置は、電気的にアースされるようになっています。お使いのサーバには、 3線の接地プラグ( 3つの接地ピンがあるプラグ)が備えられています。このプラグは、アース線が付いた ACコンセントのみに適合します。これは、コンピュータを安全にお使いいただくための機能です。アース線が付いていないためにコンセントにプラグを差し込めない場合は、電気

技師に依頼して、アース線が付いたコンセントと交換してください。接地プラグは必ず使用し

てください。

サーバは別の装置と一緒にラックに設置するため、電源コンセントやラックで使用する電源

タップのようなほかの機器が、複数の装置の電気負荷に耐えられるように設置されていること

を確認してください。特別な指示についてはラックの取り扱い説明書を確認してください。

電源コードのケーブル

ロック用クリップを

サーバ背面にある2つの 輪に取り付けます。

クリップでコードを挟む

ように固定します。

サーバの背面パネルからのケーブルの取り外しについて詳しくは、 55 ページの「ケーブルをサーバの背面パネルから取り外す」を参照してください。

サーバをラックに取り付け、ケーブルを所定の位置に取り付けたら、 Mac OS X Server ソフトウェアを設定します。

サポートブレースにケーブル束線アームを取り付けるラックの背面ポストがサーバの背面パネルから 1 インチ(約 2.5 センチメートル)以上離れている場合は、背面ポストではなく、サーバ左側面のサポートブレースにケーブル束線アームを取り付け

る必要があります。そうしないと、ラック内でサーバを開いたときに、アームが適切に広がりません。

第 3章 サーバをラックに設置する

ラックの背面ポストがサーバの背面パネルの位置に揃っているか、 1 インチ(約 2.5 センチメートル)以内にある場合、取り付け手順については 39 ページの「ラックにケーブル束線アームを取り付ける」を参照してください。

アームを左のサポートブレースに取り付けるには、次の手順に従ってください。

1 サーバの前面で、ラックに固定されているつまみネジを緩め、サーバを数センチメートル前方にス

ライドさせます。

サーバを前方に動かすことで、ケーブル束線アームを設置する前にその位置を確認することができ

ます。

2 小型のプラスドライバーを使って、ケーブル束線アームの長い方を覆っている小さな留め具( 2つの楕円形の穴の側にあります)を外します。

この留め具とネジは、アームをブレースに取り付けるときに使用します。

3 ケーブル束線アームの長い方が手前になるように持ち、長い方の端を可動部から向こう側に折り曲

げます。

可動部は、留め具とネジを取り外した部分です。この部分がアームの本体と垂直になり、楕円形の

穴が最も奥になるようにします。

4 ケーブル束線アームを、可動部が左側のブレースの内部の、サーバの背面パネルの 5センチメートルほど後ろに置きます。

5 アームを正しく持ち、取り外した留め具をアームの反対側に付けます。中央にあるネジ穴が、ブレー

スの開口部から見えます。

6 穴にネジを差し込んで締め、アームをブレースに固定します。

ケーブル束線アームは、サーバ背面のできるだけ近くに取り付けてください。

アームの取り付けプレートを回転させ、U字型ブラケットの内部に入るようにします。アームと小さな留め具でU字型ブラケットを挟みます。留め具をアームに留めていたネジを使って、

留め具を固定します。

留め具 ネジ ケーブル束線アームU字型ブラケット

第 3章 サーバをラックに設置する 43

44

7 サーバのカバーの下で動くようにアームを内側へ動かして、アームの位置が正しいことを確認し

ます。

アームがカバーに当たったり、動かしたときに水平になっていない場合は、アームの位置を調整す

る必要があります。この場合、 1つまたは両方の取り付けネジを緩め、アームが水平になりサーバのカバーの下でスムーズに動くまで、アームをわずかに上下に動かします。

8 サーバの背面パネルにケーブルを接続します。

シリアルコンソールポート

FireWire 800ポート(×2)電源ソケット ギガビットEthernetポート(×2)

USB 2.0ポート(×2)

重要: Ethernetケーブルを接続するときは、最初に下の Ethernetポート(ポート 1)にケーブルを接続します。

Ethernetポート2

リンクランプ 利用状況ランプ

Ethernetポート1

Ethernet ケーブルを 1本だけ接続する場合は、必ずポート 1に接続してください。

ケーブルの接続について詳しくは、 54 ページの「サーバにケーブルを直接接続する」を参照してください。

第 3章 サーバをラックに設置する

9 電源コードと固定クリップをサーバの背面に接続します。

サーバに複数の電源コードが付属している場合は、お住まいの地域の電力サービスに適したコード

を使用してください。

重要:一部のシステムに付属する短い電源コードは、電源を独自に備えたラックで使用するためのものです。このコードは、それ以外の目的では使用しないでください。

参考:このコードは、サーバに差し込む際にプラグの近くで折り曲げなければならない場合もあります。コードを折り曲げても、動作に影響はありません。

10 ケーブルのもう一方の端を適切な装置に取り付けます。

11 サーバを閉じ、ラックでつまみネジを締めて固定します。

12 接続がすべて完了したら、電源コードを電源に差し込みます。

警告:この装置は、電気的にアースされるようになっています。お使いのサーバには、 3線の接地プラグ( 3つの接地ピンがあるプラグ)が備えられています。このプラグは、アース線が付いた ACコンセントのみに適合します。これは、コンピュータを安全にお使いいただくための機能です。アース線が付いていないためにコンセントにプラグを差し込めない場合は、電気

技師に依頼して、アース線が付いたコンセントと交換してください。接地プラグは必ず使用し

てください。

サーバは別の装置と一緒にラックに設置するため、電源コンセントやラックで使用する電源

タップのようなほかの機器が、複数の装置の電気負荷に耐えられるように設置されていること

を確認してください。特別な指示についてはラックの取り扱い説明書を確認してください。

電源コードのケーブル

ロック用クリップを

サーバ背面にある2つの 輪に取り付けます。

クリップでコードを挟む

ように固定します。

サーバの背面パネルからのケーブルの取り外しについて詳しくは、 55 ページの「ケーブルをサーバの背面パネルから取り外す」を参照してください。

サーバをラックに取り付け、ケーブルを所定の位置に取り付けたら、 Mac OS X Server ソフトウェアを設定します。

第 3章 サーバをラックに設置する 45

46

短い 4ポストラックにサーバを設置する 4ポストラックの中には、 Xserve G5システムより短いものもあります。奥行きが 24インチ( 610 mm)または 26インチ( 660 mm)の短いラックには、そのための特殊なブラケットを使ってサーバを取り付けることができます。ケーブル束線アームは、短いラックでは使用できません。

Xserve G5 システムを短い 4 ポストラックに取り付けるときは、サーバの背面がラックの背面ポストからはみ出します。このため、囲まれている短いキャビネットにシステムを取り付けることはで

きません。

重要:設置に関する特別な指示については、ラックの取り扱い説明書を確認してください。

サーバの位置を正確にラックに印を付けたら、サーバの設置準備は完了です。手順の概要は以下の

通りです。 • サーバのカバーをラックの前面に取り付けます。 • 後部の取り付け金具をサーバのカバーに取り付けます。 • 短いラックの取り付けブラケットをラックの背面ポストに取り付けます。 • サーバをカバーの中にスライドさせ、固定します。

サーバをラックに取り付けるには、次の手順に従ってください。

1 筐体のカバーを水平に持ち、中心を持って支え、ラックの中に適切な位置でスライドさせます。

重要:ほかの人に手伝ってもらい、カバーをしっかりと支え、ラックと平行になるようにしてください。ネジを所定の位置に取り付けるまでカバーの形が変わらないよう、水平に取り付ける必要が

あります。

カバーをラックに取り

付ける間、ほかの人に

中央で支えてもらいます。

第 3章 サーバをラックに設置する

2 カバーの前面で、ラックの前面ポストにフランジをネジで取り付けます。

重要:システムのカバーは両方のポストに対して直角になるようにしてください。直角測定装置などを使って、カバーが両側のポストに対して直角であることを確認します。カバーが直角に取り付

けられていないと、カバーの形がわずかに変わってしまい、カバーがサーバを正しい位置で保持で

きないことがあります。

フランジのネジは締めすぎないように注意してください。ネジを締めすぎると、カバーの形が変わっ

てしまうことがあります。

付属のネジのうち4本を使って、前面にある2本のラック取り付けポストにカバーを取り付けます。

取り付けテンプレートを、

カバーの上から一時的に

2つのポストに取り付けます。

ラックによって、あらかじめネジ穴が開いているものもあれば、ナットが付いたクリップ用の角穴

が開いているものもあります。ネジを付ける前に、適切な穴にクリップ(サーバには付属していま

せん)を差し込む必要があるものもあります。

あらかじめ穴の開いている

ラックもあります。

その他のラックでは、

さまざまなナットを使って

装置を固定します。

第 3章 サーバをラックに設置する 47

48

3 ラックの背面ポストをわずかに越えて、ブラケットの小さいピンがポストに一番近い長楕円形の穴

に合うように、短いラックのブラケットをカバーの近くに位置付けます。

ブラケットの小さいピンは、カバーに向かって内側を向き、ブラケットの一番上の近くにあります。

ブラケットのもう一方の端にある L 字型のフランジは、カバーから離れたほうを向き、ラックの背面ポストに接近しています。

参考:短いラックのブラケットの 1 つはカバーの左側面用に設計されていて、もう 1 つは右側面に合うようになっています。必ず、それぞれの側面に合う正しいブラケットを使ってください。

4 1つの短いネジをブラケットの一番上の穴に差し込み、このネジでブラケットをカバーに固定します。ネジはきつく締めないでください。

短いラックのブラケットのピンをカバーにある長楕円形の穴に差し込みます。

短いラックのブラケットには、取り付け穴が2カ所あります。 ラックに合うほうを使用してください。

短いラックのブラケットは、カバー各側専用に設計されています。

右側のブラケットの向きは、図のようにしてください(システムの前面から見た場合)。

左側のブラケットは、カバーの反対側に差し込みます。

ネジを締めても、ブラケットが前後に動くようにしてください。

それぞれの短いラックのブラケット上部の穴にネジを1本差し込み、ブラケットを上部の カバーにびったりと固定します。ネジを完全に締めないでください。余裕を持たせることで、

必要に応じて短いラックのブラケットを微調整できます。ネジは後で完全に締めてください。

第 3章 サーバをラックに設置する

5 ブラケットのフランジがポストの位置に揃うまで、ブラケットを背面ポストに向けてスライドさせ、 2つの取り付けネジを使ってブラケットをポストに固定します。

6 短いラックのブラケットをカバーに固定するネジを締めます。

7 手順 3~ 6に記載されているように、 2本目の短いラックのブラケットをサーバのカバーと背面ポストに取り付けます。

付属のネジのうち2本を使って、背面の ラックポストにブラケットを取り付けます。

カバーをラックにしっかり固定したら、2本の短いネジを完全に締めます。

サーバをラックに取り付けるカバーを取り付けたら、サーバをラックに取り付けることができます。

1 ラックの前面で、筐体のカバーの位置までサーバを持ち上げ、カバーの中にサーバをスライドさせ

ます。

カバーをサーバに入れ、

一番奥までスライドさせます。

第 3章 サーバをラックに設置する 49

50

2 前面のつまみネジを締めて、サーバを固定します。

重要:電動ドライバまたはドリルを使用する場合は、つまみネジに圧力がかかりすぎないように注意してください。つまみネジに対するトルクは 6.0 インチパウンド( 0.67 N•m(ニュートン・メートル))以下、回転速度は 200 rpm以下にしてください。

3 光学式ドライブスロットからプロテクタを取り外します。

サーバからドライブモジュールが

外れないようにするには、

アーレンキーを使って、

ドライブモジュールを所定の

位置に固定します。

プラスチックの光学式ドライブ

プロテクタを取り外します。

プロテクタは保管しておき、

サーバを別の場所に移動する

場合は、また取り付けてください。

2本のつまみネジを 締めて、サーバを

ラックに固定します。

このプロテクタは必ず安全な場所に保管し、サーバを移動する際には、必ず取り付けてください。

4 サーバをより安定させ、ドライブモジュールが外れないようにするには、アーレンキー(サーバに

付属しています)を使って前面パネルのセキュリティロックで固定します。(上の図を参照してくだ

さい。)

サーバをラックに固定したら、電源コードとケーブルを背面パネルに直接接続することができます。

詳しくは、 54 ページの「サーバにケーブルを直接接続する」を参照してください。 Xserveシステムを短いラックに設置した場合、ケーブル束線アームは使用できません。

第 3章 サーバをラックに設置する

2ポスト( Telco)ラックにサーバを設置するサーバは筐体の中心で 2 ポストラックに取り付けるため、サーバの前面と背面はラックの外側にはみ出します。

重要:サーバを 2 ポストラックに設置する際は、ラックが床にしっかりと固定されていることを確認してください。また、設置に関する特別な指示についてはラックの取り扱い説明書を確認してく

ださい。

サーバを 2ポストラックに設置するには、次の手順に従ってください。(以下の説明は、あらかじめサーバからカバーが取り外されていることを前提としています。詳しくは 28 ページの「設置するサーバを準備する」を参照してください。)

1 付属の短いネジを 4本使って、小さい L 字型のブラケットをサーバの筐体のカバー側面に取り付けます。

付属のネジを4本使って、2つの取り付け用テルコブラケットをサーバのカバーに取り付けます。

ネジが上部に来るように、ブラケットの位置を合わせます。ブラケットを、前面パネルから背面に

向かって約 3分の 1の位置にある穴に取り付けます。

第 3章 サーバをラックに設置する 51

52

2 ラック内のカバーの位置を希望の位置に決め、 L字型のブラケットのブランジを各側面のラックの前面にネジで取り付けます。

重要:この取り付け作業は、ほかの人に手伝ってもらってください。ネジを所定の位置に取り付けるまでカバーの形が変わらないよう、水平に持っておく必要があります。

付属のネジのうち4本を使って、テルコラック取り付けポストに

カバーを取り付けます。

フランジのネジは締めすぎないように注意してください。きつく締めると、カバーの形がわずかに

変わってしまい、サーバをカバーの中にスライドさせにくくなってしまうことがあります。

3 カバーの位置までサーバを持ち上げ、カバーの中にサーバをスライドさせます。

カバーにサーバを入れ、一番奥までスライドさせます。

第 3章 サーバをラックに設置する

4 前面のつまみネジを締めて、サーバを固定します。

重要:電動ドライバまたはドリルを使用する場合は、つまみネジに圧力がかかりすぎないように注意してください。つまみネジに対するトルクは 6.0 インチパウンド( 0.67 N•m(ニュートン・メートル))以下、回転速度は 200 rpm以下にしてください。

5 光学式ドライブスロットからプロテクタを取り外します。

2本のつまみネジを締めて、サーバをラックに固定します。

サーバからドライブモジュールが外れない

ようにするには、アーレンキーを使って、

ドライブモジュールを所定の位置に

固定します。

プラスチックの光学式ドライブ

プロテクタを取り外します。

プロテクタは保管しておき、

サーバを別の場所に移動する

場合は、また取り付けてください。

このプロテクタは必ず安全な場所に保管し、サーバを移動する際には、必ず取り付けてください。

6 サーバをより安定させ、ドライブモジュールが外れないようにするには、アーレンキー(サーバに

付属しています)を使ってサーバの前面パネルのセキュリティロックで固定します。(上の図を参照

してください。)

参考: Xserveシステムを 2ポストラックに設置した場合、ケーブル束線アームは使用できません。

第 3章 サーバをラックに設置する 53

54

サーバにケーブルを直接接続するサーバをラックに固定したら、ケーブルと電源コードを背面パネルと前面パネルに直接接続するこ

とができます。サーバを 2 ポストラックに設置する場合は、ケーブルと電源コードを直接接続する必要があります。

ネットワーク接続用のケーブルと周辺装置を、ケーブル束線アームを取り付けないでサーバに直接接続するには、次の手順に従ってください。

1 サーバの背面パネルに接続するケーブルと装置を、 1カ所にまとめます。それぞれのケーブルに適切なコネクタがあることと、高機能サーバでの使用を目的としたものであることを確認してください。

(サーバで使用できるかどうかを確認するには、それぞれの周辺装置またはケーブルの取り扱い説明

書を確認してください。)

2 それぞれのケーブルにラベルを貼っておくと、特定のケーブルをすばやく見つけられ、ケーブルの

接続を外すときに間違えることがありません。

3 サーバの背面パネルの一方の側から、各ケーブルを適切なポートに接続していきます。

ポートについて詳しくは、 12 ページの「サーバの外観 —背面パネル」を参照してください。

重要: Ethernetケーブルを接続するときは、最初に下の Ethernetポート(ポート 1)にケーブルを接続します。

Ethernetポート2

リンクランプ 利用状況ランプ

Ethernetポート1

Ethernet ケーブルを 1本だけ接続する場合は、必ずポート 1に接続してください。

4 電源コードと固定クリップを背面パネルに接続します。

クリップの端が、電源ソケットの側面にある小さな穴に固定されます。クリップの丸い部分で、コー

ドの下部を支えるようにしてください。

サーバに複数の電源コードが付属している場合は、お住まいの地域の電力サービスに適したコード

を使用してください。

重要:一部のシステムに付属する短い電源コードは、電源を独自に備えたラックで使用するためのものです。このコードは、それ以外の目的では使用しないでください。

5 サーバの前面パネルにある FireWireポートを使用する場合は、それにケーブルを接続します。

第 3章 サーバをラックに設置する

6 すべてのケーブルを所定の位置に置いたら、それぞれを対応する装置に接続します。

重要:周辺装置を接続するときは、適度な換気と、ラックを点検する際に手が届くように、サーバの前面と背面に十分なスペースを空けてください。

7 接続がすべて完了したら、電源コードを電源に差し込みます。

警告:この装置は、電気的にアースされるようになっています。お使いのサーバには、 3線の接地プラグ( 3つの接地ピンがあるプラグ)が備えられています。このプラグは、アース線が付いた ACコンセントのみに適合します。これは、コンピュータを安全にお使いいただくための機能です。アース線が付いていないためにコンセントにプラグを差し込めない場合は、電気

技師に依頼して、アース線が付いたコンセントと交換してください。接地プラグは必ず使用し

てください。

サーバは別の装置と一緒にラックに設置するため、電源コンセントやラックで使用する電源

タップのようなほかの機器が、複数の装置の電気負荷に耐えられるように設置されていること

を確認してください。特別な指示についてはラックの取り扱い説明書を確認してください。

サーバをラックに取り付け、ケーブルを所定の位置に取り付けたら、 Mac OS X Server ソフトウェアを設定します。

ケーブルをサーバの背面パネルから取り外す Xserve G5 システムのサイズはコンパクトなため、 Ethernet ネットワーク接続やファイバーチャネルケーブルなどのケーブルを背面パネルから取り外しにくいことがあります。ケーブルのコネクタ

にあるプラスチックのつまみを押し込みにくい場合は、コネクタをソケットから引き出すときに、極

小の平らなドライバーのような小さい工具を使ってつまみを押し込みます。

第 3章 サーバをラックに設置する 55

56

ソフトウェア設定のためにサーバを準備するサーバが設置され固定されたら、ソフトウェアの設定を始めることができます。

サーバをローカルで設定するか、リモート設定ツールを使用することができます。サーバとラック

が置かれている場所でサーバを設定する場合は、以下のいずれかを行うことができます。 • モニタ、キーボード、マウスをサーバに接続します。オプションのビデオカードが取り付けられている場合は、 VGAポートにモニタを接続し、サーバの背面パネルにある USBポートにキーボードとマウスを接続できます。ラックに KVM( Keyboard-Video-Mouse)スイッチが装備されている場合は、それを使用できます。詳しくは KVM スイッ

チのマニュアルを参照してください。

Mac OS Xを実行しているコンピュータを、サーバと同じサブネット上の Ethernet接続を介して、サーバと接続します。

別の場所からソフトウェアを設定する場合は、リモートサーバ管理ソフトウェアとコマンドライン

ツールを使って、サーバのネットワーク上のコンピュータで作業することができます。ソフトウェ

アを設定するには、リモートコンピュータに管理ソフトウェアをあらかじめインストールしておく

必要があります。

ソフトウェア設定の詳細については、 57 ページの第 4 章「サーバを使用する」を参照してください。

第 3章 サーバをラックに設置する

4

4 サーバを使用する

ケーブル類とサーバで使用する周辺機器を接続したら、サーバの電源を入れ、ソフトウェアとネットワークサービスを設定できます。

サーバを起動するサーバの前面パネルの左側にあるオン/スタンバイボタンを押して、電源を入れます。

オン/スタンバイボタン

パワーインジケータランプが点灯し、サーバが起動します。前面パネルのステータスランプは、ネッ

トワーク接続、システム利用状況、およびドライブモジュールの利用を示します。

Mac OS X Server のソフトウェアのすべてのサービスとオプションの設定についての詳細は、サーバに付属のマニュアルに記載されています。マニュアルの概要については、「Xserve G5クイックス

タート」を参照してください。

57

58

サーバのステータスランプとその他のインジケータを監視するサーバには、電源、温度、サーバの主要な部品の条件など、基本的な動作要因を検知して報告する

センサーが多数内蔵されています。サーバの動作は、装置のランプを使用するか、リモート監視ツー

ルを使用して監視することができます。

サーバのステータスランプを次の表に示します。

インジケータ 色 説明

パワー 白 入/ OK

セキュリティロック 黄 ロックがかけられています。

筐体がロックされている(ランプが点灯している)ときは、

サーバがキーボード、マウス、ストレージなどの周辺装置を認識しないことがあります。これらの装置を使用するときは、

ロックを解除してください。ロックに関連するソフトウェア制御について詳しくは、 59 ページの「接続されたキーボードとマウスへのアクセスを制御する」を参照してください。

システムインジケータ 黄 サーバが警告状態であるか、ランプが手動で点灯されました。

詳細についてはサーバ監視アプリケーションを確認してください。

Ethernet

(下:ポート 1、上:ポート 2)緑

(背面パネルのみ)

リンクは正常です(ネットワークで送受信しています)

利用状況

システム利用状況 青 2列の 8 つの LEDです。サーバに 1 つのプロセッサがある場合、ランプの列は一緒に動作します。デュアルプロセッサのサーバの場合、列はプロセッサごとに別々に動作します。

ドライブモジュール(上の LED)

電源が入っていて動作中

警告状態

問題またはエラー

ドライブモジュール(下の LED)

ランプなし

青が点滅

ドライブモジュールを取り外し可能です。

ディスク利用中、ドライブモジュールを取り外さないでくだ

さい。

このドライブモジュールをサーバから取り外す前に、必ずド

ライブをマウント解除してください。詳しくは、 70 ページの「 Apple Drive Moduleを取り付ける/交換する」を参照してください。

高度なネットワークサービスを操作する Xserve G5システムでは、高度なネットワークサービスまたは通信モードがサポートされています。内蔵 Ethernetポートとオプションのサーバ用 Ethernet拡張カードの両方で、これらの機能がサポートされます。必要な手順には以下のような項目が含まれます。 •

VLAN( Virtual LAN)

• ジャンボ Ethernetフレーム

第 4章 サーバを使用する

VLAN( Virtual Local Area Network)を設定する Xserve G5システムの Ethernetポートでは、 VLAN( Virtual Local Area Network)がサポートされています。 VLAN では、異なるネットワークセクション(またはサブネット)上のコンピュータやネットワーク装置を、同じセクション上にあるかのように利用できます。たとえば、 VLANを使用すると、ビル内の異なる階に配置された同じワークグループのメンバーが、同じ帯域幅とネットワー

ク装置を共有できます。

Xserve G5の VLANサポートは、 IEEE規格 802.1qに準拠しています。

VLAN の設定と管理は、「システム環境設定」の「ネットワーク」パネルにある「 VLAN」領域で行います。「ネットワーク」パネルのこの領域は、 Xserve G5システムなど、お使いのハードウェアでこの機能がサポートされている場合のみ表示されます。

VLAN を設定するには、サーバに管理者としてログインしてから、「システム環境設定」の「ネットワーク」パネルを開き、「 VLAN」ボタンをクリックします。 VLAN の設定手順を参照するときは、「 VLAN」パネルのヘルプ(「 ?」)ボタンを使用します。

ジャンボ Ethernetフレームを有効にする Xserve G5システムでは、ギガネット Ethernet通信を介したジャンボフレームがサポートされています。 Xserve G5 のサポートでは最大 9000バイトのサイズのパケットを利用でき、ネットワークのパフォーマンス向上に役立ちます。

Xserve G5システムでジャンボフレームを有効にするには、「システム環境設定」の「ネットワーク」パネルを使用します。「ネットワーク」パネルの「 Ethernet」ボタンをクリックし、手動で設定を行ってから、フレームサイズとして「大」を選択します。

参考:スイッチによっては、ジャンボフレームのサイズがサポートされないことがあります。サーバがスイッチに接続されている場合は、ジャンボフレームを設定する前に、ネットワーク管理者に

確認してください。

接続されたキーボードとマウスへのアクセスを制御する

Xserve G5 システムの筐体が付属のキーによってロックされているときに、システムに接続されているキーボードとマウスを使ってユーザがシステムを制御できないように指定できます。この制御

では、ほかの USB装置からの入力も拒否されます。

このセキュリティ機能を有効にするには、サーバに管理者としてログインし、「システム環境設定」

の「セキュリティ」パネルを開いて、「 Xserveエンクロージャロック使用のときマウスとキーボードを使用不可にする」を選択します。

重要:「システム環境設定」で筐体ロック機能を有効にしていない場合は、筐体をロックしても、システムでキーボードとマウスが使用できる状態になります。

第 4章 サーバを使用する 59

60

無停電電源装置( UPS)を操作するサーバが UPSに接続されている場合は、 UPSがシステムを終了するまでの間隔を設定できます。また、 UPSがシステムを終了するときに自動的に実行されるスクリプトを変更することもできます。

UPSがシステムを終了するまでの間隔を設定するときは、次の手順に従って操作します。

m 「システム環境設定」の「省エネルギー」パネルにある「 UPS」ボタンをクリックして、システム終了の間隔を設定します。

システム管理者は、コマンドラインツールを使って、 UPS がシステムを終了する直前に自動的に実行されるスクリプトを変更できます。このスクリプトでは、実行中のすべての Mac OS X Server プロセスが調べられ、それらが正常に終了されます。

UPSのシステム終了スクリプトを変更するときは、次の手順に従って操作します。

m /usr/libexec/upsshutdownでスクリプトを探し、必要に応じて変更します。

システム言語を変更する Xserve G5 システムのシステム言語を変更するには、モニタを接続し、サーバ上でローカルに変更を行う必要があります。

システム言語を変更するときは、次の手順に従って操作します。

1 オプションのビデオカードと USBポートを使うか、 KVSスイッチを使って、モニタ、キーボード、およびマウスをシステムに接続します。

2 サーバにルート管理者としてログインします。

3 「システム環境設定」を開きます。

4 「言語環境」パネルを開き、目的の言語を「言語」リストの一番上にドラッグします。

5 「システム環境設定」を閉じ、サーバからログアウトします。

リモートからシステムを終了するほとんどの場合、 Xserve システムにはキーボードやマウスを接続しないため、リモートコンピュータからシステムを終了することができます。

「サーバモニタ」アプリケーションを使ってシステムを終了するときは、次の手順に従って操作します。

1 リモート管理コンピュータで、「サーバモニタ」を開きます。

2 リストで目的のシステムを選択するか、「追加」ボタンを使ってサーバをリストに追加して選択し

ます。

3 「サーバモニタ」で「情報」をクリックします。

4 「システム終了」ボタンをクリックします。

第 4章 サーバを使用する

「サーバモニタ」を使用しないでネットワークコンピュータからシステムを終了するときは、次の手順に従って操作します。

1 「ターミナル」アプリケーションを開きます。

2 次のように入力して、 Xserve G5システムにログインします:

ssh [email protected]

( xの部分には、システムの IPアドレスまたは DNS名を入力します。)

3 次のコマンドを入力します:

shutdown -h now

システムが終了します。

サーバに問題がある場合サーバで問題が検出された場合は、その状況を見極め、たいていの場合はリモートコンピュータか

ら問題を解決できます。サーバの再起動とその他の問題の解決の詳細については、 Mac OS X Serverソフトウェアのマニュアルに記載されています。どのマニュアルを参照するかは「Xserve G5クイッ

クスタート」を参照してください。

サーバ自体にアクセスできる場合は、前面パネルのボタンを使ってサーバの状態を変更できます。こ

れらのボタンには次のものがあります: • オン/スタンバイ: サーバの電源を入れるときに押します。 • システムインジケータ: このランプで、複数のサーバラックのどのサーバに問題があるかを判断できます。サーバに問題があるときは、ランプが点灯します。または、手動で点灯された可能性

もあります。ランプが点灯しているときにこのランプの横のボタンを押すと、ランプが消えます。

ボタンとランプは、同じものが背面パネルにもあります。

サーバを開いて部品を交換する必要がある場合は、 69 ページの第 6 章「サーバの部品を取り付ける/交換する」の指示に従ってください。ドライブモジュールを交換または追加する場合は、 70 ページの「 Apple Drive Moduleを取り付ける/交換する」を参照してください。

第 4章 サーバを使用する 61

62

問題への対処方法 サーバで問題を検出した場合は、以下のガイドラインに従って問題を解決してください。

問題 対処

サーバが起動しない サーバに付属のシステムディスクから起動します。

1. 電源を切った状態で、システム IDボタンを押したまま、オン/スタンバイボタンを押します。

2. 上の列の青いランプが順番に点滅し、下の列の右端のランプが点灯するまで、システム IDボタンを押したままにします。

3. システム IDボタンを離します。 4. 光学式ドライブにディスクがセットされている場合は、しばらく待ちます。(ディスクが取り出されます。) 5. 光学式ドライブのスロットにシステムディスクを入れます。

システムに光学式ドライブがない場合は、 65ページの第 5 章「 Xserve G5システムのソフトウェアをアップデートまたはインストールする」で、ソ

フトウェアを起動または再インストールするための別の方法を参照してください。

サーバが周辺装置を認識しない Xserve G5システムの前面パネルにあるロックがロックされ、「システム環境設定」で筐体ロックの設定が有効になっていると、ソフトウェアは、

サーバの USBポートと FireWireポートに接続されているストレージ装置、キーボードとマウス、その他の周辺装置を無視します。(筐体ロックの環

境設定について詳しくは、 59 ページの「接続されたキーボードとマウスへのアクセスを制御する」を参照してください。) ロックがかけられているときは、ロックの横のランプが点灯します。

システムがロックされているとき

にドライブモジュールが認識されない

システムがロックされ、システムの電源が入る前にドライブモジュールの

ハンドルが開いたままになっていた場合、ドライブモジュールが認識されないことがあります。この場合は、システムのロックを解除し、ドライブモジュールを取り外してもう一度取り付けてから、ドライブモジュールの

ハンドルを閉じます。それでもドライブモジュールが認識されない場合は、サーバを再起動します。

ドライブモジュールのランプが黄色または赤色に点灯する

ドライブモジュールの上の LED が黄色または赤色になっている場合は、ドライブに問題があります。可能であれば、ドライブを交換します。ドラ

イブの状態の詳細は、「サーバモニタ」アプリケーションで確認してください。

Xserve システムに接続されたモニタに画像が表示されない

すでに動作中の Xserve システムにモニタを接続すると、モニタの画像が乱れたり、表示されないことがあります。この場合は、サーバを再起動し

ます。

または、リモートコンピュータを使ってモニタの画像を調整することもで

きます。サーバの「システム環境設定」を開き、「ディスプレイ」パネルを開いて、「ディスプレイを検出」をクリックします。

第 4章 サーバを使用する

ネットワークに Xserve システムが表示されるがアクセスできない

Xserve が非公開ネットワーク上にあり、管理コンピュータがその非公開ネットワークと別のネットワーク上の両方に存在する場合、 169.254.x.xのアドレスに接続しようとすると、管理コンピュータはデフォルトで非公

開ではない別のネットワークに接続します。

この問題を解決するには、管理コンピュータに 169.254.x.xのアドレスを設定して、 169.254(非公開)ネットワークへのルートを作成します。

ハードディスクが消去されている

か、サーバソフトウェアが破損している

システムソフトウェアをシステムディスクから再インストールしてくだ

さい。(ソフトウェアを再インストールするには、ディスクから起動し、インストーラを使用します。)

問題 対処

問題を解決できない場合は、 Mac OS X Serverのヘルプを表示し、「新機能」セクションで最新情報を確認してください。

また、次のアップルのサポートの Web サイトにアクセスして、最新のトラブルシューティングに関する情報とソフトウェアのアップデートを確認してください: www.apple.co.jp/support

システムの前面パネルからファームウェア起動コマンドを実行するサーバの前面パネルにあるシステム IDボタンを使うと、サーバにキーボードやモニタを接続しなくても、いくつかのファームウェアコマンドでシステムを操作することができます。コマンドを以下

に紹介します。各コマンドは、前面パネルにあるシステム IDボタンと特定のランプの組み合わせで実行できます。

参考:システムの Open Firmwareセキュリティが有効になっている場合、前面パネルモードは利用できません。この場合は、システム ID で起動コマンドを入力しようとすると、前面パネルの 2列のランプが 2回点滅します。その後で、通常の起動シーケンスが再開されます。

前面パネルからコマンドを実行するには、以下の手順を実行してください。

1 電源を切った状態で、システム IDボタンを押したまま、オン/スタンバイボタンを押します。

2 上の列の青いランプが順番に点滅するまで、システム IDボタンを押したままにします。

3 システム IDボタンを離します。下の列の右端のランプが点灯します。ボタンを押す度に、下の列のランプが右から左に順番に点灯します。次のランプを点灯させるには、もう一度ボタンを押します。

下の列のランプは以下を示します(右から左): • ランプ 1(右端):光学式ドライブ内のシステムディスクから起動します(光学式ドライブがあるシステムの場合)。また、光学式ドライブ内にディスクがすでにある場合は取り出されます。

• ランプ 2:ネットワークサーバから起動します( NetBoot) • ランプ 3:内蔵ドライブから起動します( 1台以上ある場合は、一番左のドライブ) • ランプ 4:現在の起動ディスクを無視して、ほかの使用可能な起動ディスクから起動します

第 4章 サーバを使用する 63

64

• ランプ 5:ターゲットディスクモードを開始します(光学式ドライブを含むすべてのドライブが表示されます)

• ランプ 6:システムをデフォルトの設定に復元します( NVRAMをリセットします) • ランプ 7: Open Firmware に入ります(モニタとキーボードが接続されていない場合は、シリアルポート経由で)

4 実行したい操作用のランプが点灯したら、上の列のランプがすべて点灯するまでシステム IDボタンを押したままにします( 2秒以上)。

5 ボタンを離します。

第 4章 サーバを使用する

5

5 Xserve G5システムのソフトウェアをアップデートまたはインストールする

Xserve G5システムのソフトウェアは、いくつかの方法でアップデートまたはインストールできます。

クラスタノードモデルの Xserve G5 システムを使用している場合は、 CD または DVD からソフトウェアをインストールすることはできません。システムのドライブモジュールを取り外し、モジュー

ルと互換性のある別のシステムを使ってアップデートするか、または外部接続の装置やネットワー

クサーバを使ってソフトウェアをインストールできます。

Xserve G5システムのソフトウェアをインストールまたは復元する Mac OS X Server はあらかじめ Xserve G5 システムのドライブモジュールにインストールされています。そのソフトウェアに問題が発生した場合、またはサーバソフトウェアをインストールし直す

か、復元する必要がある場合は、いくつかの方法でインストールを完了することができます。

これらのインストール方法ではすべて、リモートコンピュータまたは別の Xserve G5 システムを使用します。

参考:コマンドラインツールを使う方法では、ルートとしてログインしている必要があります。

次のインストール方法があります。 •

Xserve G5システムからドライブモジュールを取り外し、光学式ドライブを装備した別の XserveG5 システムを使ってそのドライブモジュールにソフトウェアをインストールする

Mac OS X Serverのインストールディスクをセットした外部の FireWire光学式ドライブから起動する

Xserve G5システムをターゲットディスクモードにし、 Xserve G5システムの FireWireポートに PowerBook、 iBook、またはほかの Macを接続する

NetBootイメージまたはコマンドラインツール Apple Software Restore( asr)を使って、ネットワークを介してソフトウェアをインストールする

重要: Mac OS X Server のリモートインストールでは、ターゲットボリュームの内容が消去されます。必ずそのボリューム上のほかの情報をバックアップするようにしてください。

65

66

2台目の Xserve G5システムを使ってサーバソフトウェアをインストールする これはソフトウェアをインストールまたは復元する簡単な方法ですが、これを行うには、光学式ド

ライブを装備しキーボードとモニタが接続された 2台目の Xserve G5システムが必要になります。 2台目のシステムがあれば、「ターミナル」アプリケーションとコマンドラインツールを使ってソフト

ウェアをインストールできます。

重要:このインストールでは、 2 台目には必ず Xserve G5 システムを使用してください。以前のモデルの Xserveシステムに装備されているドライブモジュールは、 Xserve G5システムとは互換性がありません。

2台目の Xserve G5システムとコマンドラインツールを使うときは、次の手順に従って操作します。

1 お使いの Xserve G5システムをシステム終了し、ドライブモジュールを取り外します。

2

2台目の Xserve G5システムで、ドライブモジュールの 1つをマウント解除して取り外すか、空のモジュールを取り外し、お使いのシステムのドライブモジュールを挿入します。

2台目のシステムの起動ドライブモジュールは取り外さないでください。

3 お使いの Xserve G5システムに付属の Mac OS X Server Install Disc 1を 2台目のシステムの光学式ドライブに挿入し、インストールのアイコンをダブルクリックします。

4 認証ウインドウで、管理者のパスワードを入力し、「 OK」をクリックします。

2台目のシステムがインストールディスクから再起動します。

5 1枚目のディスクのインストールが完了すると、システムが再起動され、ディスク 1が取り出されます。そのディスクを取り外し、インストールディスク 2を挿入します。

6 インストールが完了すると、サーバの設定用アプリケーションが表示されます。「ファイル」>「終

了」と選択してこのアプリケーションを終了し、 2台目のシステムを終了することを選択します。

7

optionキーを押しながら 2台目のシステムを再起動し、画面に表示されるアイコンから通常の起動ディスクを選択します。

参考:「システム環境設定」の「起動ディスク」パネルで、今後の再起動に使用する起動ディスクを設定します。

8 ソフトウェアを復元したドライブモジュールを 2台目のシステムから取り外し、お使いの Xserve G5システムに挿入して、システムを再起動します。

9

2台目の Xserve G5システムから取り外したドライブモジュールまたは空のモジュールを元に戻し、そのシステムを再起動します。

第 5章 Xserve G5 システムのソフトウェアをアップデートまたはインストールする

外部の FireWire光学式ドライブから起動する FireWireポートが付いた外部光学式ドライブがある場合は、そのドライブを使って、お使いの XserveG5 システムを Mac OS X Server Install Disc 1から起動できます。外部ドライブから起動した後は、リモートコンピュータで「サーバアシスタント」を使ってソフトウェアをインストールできます。

外部光学式ドライブから起動するときは、次の手順に従って操作します。

1 Xserve G5システムをシステム終了します。

2 ドライブモジュールのハンドルを押してドライブモジュールを開き、起動時にドライブが認識され

ないようにします。

3 外部光学式ドライブをシステムの前面パネルの FireWireポートに接続します。

4 光学式ドライブの電源を入れ、 Mac OS X Server Install Disc1を挿入します。

5

Xserve G5システムを起動します。

しばらくすると、光学式ドライブのディスクからシステムの起動が開始されます。

6 光学式ドライブのディスクからシステムの起動を開始する音が聞こえたら、ドライブモジュールの

ハンドルを押してドライブモジュールを閉じます。

サーバソフトウェアをドライブモジュールにインストールするためには、システムの起動時にドラ

イブモジュールが認識される必要があります。

7 リモートコンピュータで「サーバアシスタント」を使って、 Xserve G5システムのドライブモジュールにソフトウェアをインストールします。(詳しくは、「Mac OS X Server お使いになる前に」の第 4章「サーバのインストールディスクからリモートインストールする」を参照してください。)

8 ディスク 1のインストールが完了すると、サーバが再起動され、ディスク 2を求められます。ディスク 2を挿入します。

ディスク 2のインストールが完了すると、ディスク 2 がサーバから取り出されます。

9 別のリモート管理コンピュータで「サーバアシスタント」を実行して、 Xserve G5システムを設定します。

第 5章 Xserve G5システムのソフトウェアをアップデートまたはインストールする 67

68

ターゲットディスクモードで Xserve G5システムに別の Macを接続するお使いの Xserve G5システムに、 PowerBook、 iBook、 Xserve G5、またはほかの Macを直接接続することもできます。接続するコンピュータには、 FireWireポートと光学式ドライブが必要です。また、 Xserve G5システムはターゲットディスクモードにする必要があります。

参考:サーバの起動ボリュームのデフォルト名は Server HDです。お使いの Xserve G5システムに別のサーバを接続する場合は、起動ボリュームの名前を一時的に変更して、インストール時に 2 つのディスクの名前が同じになるのを避けてください。

システムをターゲットディスクモードにしてそのシステムに Mac を接続するときは、次の手順に従って操作します。

1 Xserve G5システムに接続されている FireWire装置をすべて取り外します。

2 前面パネルモードを使ってシステムをターゲットディスクモードにします。操作手順については、 63 ページの「システムの前面パネルからファームウェア起動コマンドを実行する」を参照してください。ランプ 5を使います。

3

Xserve G5システムの前面パネルの FireWireポートに、 PowerBook、 iBook、またはほかの Macを接続します。

4 接続したコンピュータの電源を入れ、その光学式ドライブに Mac OS X Server Install Disc 1を挿入します。

Xserve G5システムのドライブまたはボリュームが、接続したコンピュータにマウントされます。

5 サーバインストールディスクからインストールを開始し、インストールドライブのマウントされた

ボリューム(つまり、 Xserve G5 上の、システムの起動ディスクとなるボリューム)にインストールを行います。

参考:「サーバアシスタント」か、「ターミナル」アプリケーションとコマンドラインツールを使って、インストールを制御することができます。

コマンドラインツールを「ターミナル」アプリケーションで使用する方法について詳しくは、サー

バの Web サイト( www.apple.co.jp/server/documentation/)にある PDF書類「コマンドラインの管理」(英語版)を参照してください。

ネットワークサーバからインストールおよび復元するリモートコンピュータを使って、サーバソフトウェアを 1 つまたは複数のシステムにインストールすることができます。詳しくは、 www.apple.co.jp/server/documentation/ にある「Mac OS XServer システムイメージの管理」ガイドを参照してください。

第 5章 Xserve G5 システムのソフトウェアをアップデートまたはインストールする

6

6 サーバの部品を取り付ける/交換する

お使いのサーバでは、ドライブモジュールの取り付けや交換はサーバの動作中に行えます。

サーバを開いてその他の主要部品を取り付けたり交換する場合は、その前にサーバの電源を切る必

要があります。サーバのハードウェアを扱うときは、必ず静電気を除去してください。静電気によっ

て電気部品が破損することがあります。メモリや拡張カードを取り扱うときや、サーバの内部を扱

うときは、その前に金属部分に触れてください。

部品を取り付けるときは、静電気が電気部品に放電されないようにするための静電気防止リストス

トラップを身に付けるという方法もあります。必ずストラップの端をシステムに接続してください。

サーバの内部を扱うときは、

静電気防止リストストラップを

身に付けるのもよい方法です。

69

70

サーバの部品の取り付けや交換は、アップル正規サービスプロバイダに依頼することもできます。こ

のサービスについて詳しくは、サーバに付属のサポート情報を参照してください。追加のサポート

情報は、アップルのサポートの Webサイトを参照してください: www.apple.co.jp/support

Apple Drive Moduleを取り付ける/交換するサーバのドライブモジュールはホットプラグ可能です。つまり、サーバの動作中に取り外したり、別

のドライブと交換することができます。各ドライブのステータスランプで、情報を消失せずに安全

にドライブを取り外せるタイミングが示されます。

ドライブモジュールを取り付けたり交換したりするには、次の手順に従ってください。

1 必要に応じて、筐体キーを使ってサーバの前面パネルのセキュリティロックを解除します。

2 空のドライブモジュール、または現在取り付けられているドライブを取り外します。

• ドライブが 1台も取り付けられていない場合は、空のドライブモジュールの前面にあるハンドルを押して飛び出させ、空のドライブモジュールを前面パネルから引き出します。

空のドライブモジュールを

ベイから取り外します。

• ドライブモジュールがすでにベイに取り付けられている場合: a 現在ベイに取り付けられているドライブをアプリケーションが使用していないことと、サーバがドライブを共有していないことを確認します。(共有ドライブについて詳しくは、 Mac OS XServerのマニュアルを参照してください。)

b ドライブのマウントを解除するときは、サーバのコマンドラインツールを使用するか、ドライブのアイコンを「ゴミ箱」にドラッグします(サーバにモニタとキーボードが接続されている

場合)。

第 6章 サーバの部品を取り付ける/交換する

c ドライブモジュールの前面にあるハンドルを押して飛び出させます。

ここを押すと、ドライブモジュールの

ハンドルが飛び出します。

d 上側のディスクランプが消えるまで待ってから、ハンドルを持ち、ドライブモジュールをベイの外に引き出して、側に置きます。

サーバドライブモジュールを

サーバから引き出します。

第 6章 サーバの部品を取り付ける/交換する 71

72

3 ドライブモジュールの交換品のハンドルを押して開き、モジュールをしっかりと固定されるまで空

のベイにスライドさせます。

4 前面パネルの位置に揃うように、ハンドルを押します。

5 ディスクのステータスランプは、正常な動作を示す緑に変わります。

空のベイにドライブモジュールを入れ、

モジュールがしっかりと固定され、ハンドルが

所定の位置で止まるまでハンドルを押します。

重要:空のドライブモジュールを取り外した場合は、取り外したものを必ず保管しておいてください。サーバの適切な換気を保つため、空のモジュールは常に空のドライブベイに入れておいてくだ

さい。

サーバを開く/閉じる サーバの電源を切ります。

1

しばらく放置して、サーバ内部の部品が冷えるのを待ちます。

2 ケーブル束線アームを一部のケーブル用にしか使用していない場合は、電源コード以外のすべての

ケーブルを背面パネルから取り外します。 FireWireケーブルが前面パネルに接続されている場合は、それも取り外します。

警告:サーバを開く前には、内部の部品や取り付けたい部品が破損しないように、電源を切ってください。電源が入った状態でサーバを開いたり、内部に部品を取り付けようとしないでく

ださい。サーバの電源を切った後は、内部の部品が非常に熱くなっていることがあります。

サーバを冷やしてから作業を続けてください。

第 6章 サーバの部品を取り付ける/交換する

3 筐体の金属部分に触れて、静電気を除去します。

重要:サーバ内部の部品に触れたり部品を取り付ける前には、必ず静電気を除去してください。また、静電気の発生を防ぐため、拡張カード、メモリ、または内蔵記憶装置の取り付けを終えてサー

バを閉じるまでは、室内を歩き回らないでください。

4 電源コードのプラグを抜きます。

5 サーバのカバー前面にあるつまみネジを緩めます。

警告:お使いのコンピュータの電源ユニットは、高電圧の部品です。サーバの電源が切れている場合でも、電源ユニットは絶対に開かないでください。電源ユニットを修理する必要がある

場合は、アップル正規販売代理店またはアップル正規サービスプロバイダにご相談ください。

2本のつまみネジを回して緩め、サーバを

外します。

第 6章 サーバの部品を取り付ける/交換する 73

74

6 つまみネジをつかみ、それを使ってサーバを前方にスライドさせます。

サーバが止まるまで

ラックから引き出します。

サーバのカバーは元の位置のままにします。内部が見えるまで、筐体と部品を前方にスライドさせ

ます。

第 6章 サーバの部品を取り付ける/交換する

サーバをラックから取り出す必要がある場合は、サーバ内部の両側にあるリリースラッチを押し、

サーバを慎重に手前にスライドさせて持ち上げ、カバーから外します。

7 サーバ内部での作業が完了したら、慎重にそれをスライドさせて閉じ、前面のつまみネジを締めて

ラックに固定します。

これらの2つのラッチを押して、

カバーからサーバ

を解放します。

メモリを増設するサーバには 8 基のメモリスロット( 2 つのバンクに 4 基ずつ)が搭載されており、そのうちの少なくとも 2 つは工場出荷時に取り付けられています。サーバのメインロジックボードには、 DIMM( Dual Inline Memory Module)と呼ばれるモジュールに取り付けられている DRAM( DynamicRandom-Access Memory)を増設できます。 DIMM は、ペアで取り付ける必要があります。お使いのサーバの DRAMは、最大 8 GB(ギガバイト)まで拡張可能です。取り付けられている DRAMの容量を確認するときは、「 Apple システム・プロフィール」(「アプリケーション / ユーティリティ」にあります)を使用します。

取り付けることができるのは、以下の仕様を満たす DIMMです: •

PC3200 ECC(エラー訂正)、 DDR( Double-Data-Rate) SDRAM( Synchronous DRAM)( DDR-400とも呼ばれます)

2.5 V(ボルト) •

64ビット幅、 184ピンのモジュール

• 最大で 18個のメモリ装置 • バッファなし(レジスタなしまたはバッファなしのもの) • 高さが 1.25インチ以内のもの

重要:旧型の Macintoshコンピュータで使用されていた DIMMは、お求めのサーバとは互換性がありません。古い DIMMは、 DIMMスロットに差し込める場合でも、絶対に使用しないでください。

第 6章 サーバの部品を取り付ける/交換する 75

76

参考:サーバで使用する DRAMを購入する際は、そのメモリが JEDEC仕様に準拠していることを確認してください。メモリの製造元を確認して、 JEDEC仕様の説明にある通り、 DRAM DIMMが正しいタイミングモードをサポートしていること、 SPD( Serial Presence Detect)機能が正しくプログラムされていることを確認してください。メモリはサーバを購入した販売店で購入できます。

メモリをサーバに取り付けるには、次の手順に従ってください。

1 サーバの電源を切ります。

サーバを使用しているユーザに、しばらくの間サーバを使用できなくなることを必ず知らせてくだ

さい。

2 サーバの背面パネルから電源コードを抜きます。(ケーブル束線アームが取り付けられていない場合

は、ケーブルも背面パネルから取り外す必要があります。)

3 サーバを全長まで開きます。

警告:サーバの電源を完全に切るには、電源コードをコンセントから抜いてください。サーバの内部の部品を取り外したり取り付けたりする際は、必ずコードを抜いてから行ってください。

詳しくは、 72 ページの「サーバを開く/閉じる」を参照してください。

カバーを動かさずにラックからサーバを取り外すことも、安定した平らな面の上にサーバを置いて

メモリを取り付けることもできます。

4 サーバの後部中央にあるメモリスロットを探します。

メモリスロット

(×8)

第 6章 サーバの部品を取り付ける/交換する

重要:メモリの DIMM は、ペアで取り付ける必要があります。各バンクの対応する位置のスロットに、 DIMM を 1 つずつ取り付けます(たとえば、各バンクでサーバの中央に最も近い空のスロットは 1つ目のペア用、次に中央に近いスロットは 2つ目のペア用などとなります)。常に、両方のバンクの、サーバの中央に最も近い空のスロットから始めてください。

5 使用する DIMMスロットの取り外しレバーを、押し下げて開きます。

この2つのスロットにはすでにDIMMが取り付けられています。

空いているスロットがあり、

メモリを増設したい場合は、

ペアで1つのバンクに1つずつ中央から外側の順で追加の

DIMMを取り付けてください。

バンク1 バンク2

第 6章 サーバの部品を取り付ける/交換する 77

78

6 図のように DIMMをスロットに合わせてから、取り外しレバーが所定の位置に固定されるまで DIMMを下に押します。

重要: DIMM のコネクタには触らないでください。 DIMM は、縁の部分だけを持って取り扱ってください。

7 他方のバンクの対応するスロットに、ペアの 2つ目の DIMMを取り付けます。

8 サーバを閉じ、つまみネジを締めます。

9 取り外した電源コードとケーブルを再度接続します。

DRAM DIMM(DIMMの形状や部品は図と異なる場合があります。)

取り外しレバー

(図のように、取り外しレバーを外側に

押し下げて、開いてください。)

DRAM DIMMは、一定の向きにのみスロットに差し込むことができます。

まず、DIMMの切り欠きの位置とスロット内部の小さな仕切りの位置を合わせて

ください。次に、図のように取り外し

レバーを開いておいてから、しっかりと

固定されるまで、DIMMを下に押します。取り外しレバーは、自動的に閉じます。

コネクタ 切り欠きDRAMスロット(8つのうちの1つ)

仕切り(スロット内部)

PCI-Xカードまたは PCIカードを取り付けるお求めのサーバは、拡張スロットにカードを取り付けることによって機能を拡張できます。サーバ

には 2基の拡張スロットが搭載されており、それらは PCI-X( Peripheral Component InterconnectExtended)カードまたは PCIカードに対応しています。

カードのマニュアルで、そのカードが Xserve G5 システムと互換性があるかどうかを確認してください。カードによっては、サーバの特定のスロットに取り付ける必要がある場合もあります。

第 6章 サーバの部品を取り付ける/交換する

PCI-Xカードについてサーバの 2基の PCI-Xスロットには、 12 インチ以内のカードを取り付けることができます。(モデルによっては、一方または両方のスロットにあらかじめカードが取り付けられていることもありま

す。) Mac OS X と互換性のある PCI-X 2.2規格に準拠した拡張カード、または Xserve G5 システムおよび Mac OS Xと互換性のある標準の PCIカードのみを取り付けてください。

参考:カードを 2 枚取り付けると、両方の PCI-X スロットの周波数(速度とも呼ばれます)は、遅いほうのカードの速度になります。カードを 1 枚取り付け、その速度が 133 MHzの場合、カードは 133 MHzで動作します。 2 枚目のカードを取り付けた場合、 133 MHzのカードは、最大速度 100 MHzで動作します。

PCI-Xカードの要件 Xserveサーバに取り付け可能な PCI-Xカードの基準の概略を、以下の表に示します。

Xserve G5の PCI-Xカードまたは PCIカード 32 ビットまたは 64ビットのデータ幅

周波数 33、 66、 100、または 133 MHz

( 133 MHzは、カードを 1枚取り付けたときのみ利用できます。)

カードを 2 枚取り付けた場合、両方のカードは、遅いほうのカードの速度で動作します。

3.3 V(ボルト)の信号方式

長さ 7 ~ 12インチ

重要: PCI-Xカードには、サーバの拡張スロットに合った 3.3 Vのコネクタまたは汎用コネクタが必要です。 5 Vのコネクタが付いたカードは、このサーバでは動作しません。

カードの消費電力両方の拡張スロットの最大消費電力の合計が 30 W(ワット)を超えないようにしてください。カードに付属のマニュアルを調べて、この消費電力以内であることを確認してください。

PCI-Xカードまたは PCIカードを取り付ける PCI-Xカードまたは PCIカードを取り付けるには、次の手順に従ってください。

1 サーバの電源を切ります。

サーバを使用しているユーザに、しばらくの間サーバを使用できなくなることを知らせるようにし

てください。

2 サーバの背面パネルから電源コードを抜きます。(ケーブル束線アームが取り付けられていない場合

は、背面パネルからケーブルも抜く必要があります。)

警告:サーバの電源を完全に切るには、電源コードをコンセントから抜いてください。サーバの内部の部品を取り外したり取り付けたりする際は、必ずコードを抜いてから行ってください。

第 6章 サーバの部品を取り付ける/交換する 79

80

3 背面パネルにある PCI-Xスロットのつまみネジを緩め、つまみネジを支えている小さい金属片を回して開きます。

使用するスロットにすでにカードがある場合は、この手順は不要です。

4 サーバの前面に移動して、サーバを全長まで開きます。

つまみネジを緩め、小さな

金属プレートを図の位置に

回して開きます。

詳しくは、 72 ページの「サーバを開く/閉じる」を参照してください。

カバーを動かさずにラックからサーバを取り外すことも、安定した平らな面の上にサーバを置いて

カードを取り付けることもできます。

5 サーバの背面の左側にある PCI-Xスロットを探します。

カードはスロットのいずれか、または両方に取り付けることができます。カードの位置はサーバに

対して水平にします。長い PCI-X カードは、両方のカード用のソケットが含まれる組み立てユニットにはまります。

PCI-Xカードスロット(×2)

スロットカバー

第 6章 サーバの部品を取り付ける/交換する

カードが取り付けられているスロットと、取り付けるカードの枚数によっては、 1枚のカードを取り外して、 2つ目の(空の)スロットにもう 1枚の PCI-Xカードを取り付ける必要がある場合があります。

6 次の方法の 1つを実行して、カードを取り付ける準備をします:

• カードを取り外す必要がある場合は、カードの両端を持ち、サーバの側面に向けて慎重に引き出します。

コネクタに触れないように注意しながら、カードを表面が柔らかいところに置きます。

PCIカードを横に引いてPCIライザーから外し、 そのまま持ち上げてサーバから取り出します。

• スロットにカードが取り付けられていない場合は、必ずスロットカバーを取り外します。スロットカバーは、背面パネルにあるカバーのつまみネジを緩めたときに緩んでいます。

7 取り付けるカードを袋から取り出し、金色のコネクタやカードの部品に触れないよう、カードの四

隅の部分を持ちます。

第 6章 サーバの部品を取り付ける/交換する 81

82

8 カードのコネクタをライザーの拡張スロットの位置に合わせ、コネクタがスロットに完全に差し込

まれるまで、慎重に押し込みます。

PCIカードのアセンブリを横に押して、PCIライザーに取り付けます。背面パネルのこのスロットにカードを取り付けてください。

PCIカード

PCIライザー

フルサイズ(12インチ)のPCIカードを取り付ける場合は、カードの縁が これらの2つのガイド部のうち1つに入っていることを確認します。ガイド部を前後に少し動かして、カード上の位置を決めます。

12インチのカードを取り付ける場合は、カードをガイドの位置に合わせます。

参考:カードが背面パネルの「フェンス」の位置と揃っていない場合は、正しく取り付けられていないか、コネクタが拡張スロットに対して適切ではありません。

コネクタが完全に差し込まれるまで、カードを慎重に、しっかりと押してください。 • カードを前後や左右に動かさないでください。カードはスロットに向けてまっすぐに押し込んでください。

• カードを無理やり押し込まないでください。カードをうまく差し込めないときは、いったんカードを抜きます。コネクタとスロットが壊れていないことを確認してから、カードをもう一度差し

込みます。 • カードを慎重に引いて、カードが正しく接続されていることを確認してください。カードが正しく接続されているときは、カードはすぐに抜けず、所定の位置にとどまります。また、金色のコ

ネクタはほとんど見えません。

第 6章 サーバの部品を取り付ける/交換する

9 背面パネルのカードリテーナーを閉じ、つまみネジを締めます。

10 サーバを閉じ、すべてのコードとケーブルを再度接続します。

警告:サーバからカードを取り外した場合、別のカードを取り付けないのであれば、背面パネルにあるその空のスロットにスロットカバーを取り付けてください。カードを取り付けない

スロットには、必ずカバーを取り付けてください。スロットにカバーを取り付けないで放置し

た場合、換気が適切に行われないためにサーバ内部が過熱して、装置が故障する可能性があり

ます。

小さな金属プレートを

図の位置に回して閉じ、

つまみネジを締めます。

バッテリーを交換するお求めのサーバのメインロジックボードには、リチウムバッテリー( 3.6 V)が搭載されています。サーバを起動すると日時が変更されてしまうようなトラブルが何度も起きる場合は、バッテリーを

交換する必要がある場合があります。交換するバッテリーはアップル正規販売代理店でご購入くだ

さい。

警告:種類の異なるバッテリーを取り付けると、爆発するおそれがあります。

リチウムバッテリーを交換するには、次の手順に従ってください。

1 サーバの電源を切ります。

サーバを使用しているユーザに、しばらくの間サーバを使用できなくなることを知らせるようにし

てください。

2 サーバの背面パネルから電源コードを抜きます。(ケーブル束線アームが取り付けられていない場合

は、背面パネルからケーブルも抜く必要があります。)

警告:サーバの電源を完全に切るには、電源コードをコンセントから抜いてください。サーバの内部の部品を取り外したり取り付けたりする際は、必ずコードを抜いてから行ってくだ

さい。

第 6章 サーバの部品を取り付ける/交換する 83

84

3 サーバを全長まで開きます。

詳しくは、 72 ページの「サーバを開く/閉じる」を参照してください。

カバーを動かさずにラックからサーバを取り外すことも、安定した平らな面の上にサーバを置いて

バッテリーを取り付けることもできます。

4 サーバの背面近くにあるバッテリー収容部を探します。

5 バッテリーをその収容部から取り外します。バッテリーのプラス側がどちらにセットされていたか

を確認しておいてください。(バッテリー収容部のそばにはプラス記号が記されています。)

6 新しいバッテリーをバッテリー収容部にセットします。バッテリーのプラス側を収容部、またはそ

の近くに記されたプラス記号に合わせてください。

7 サーバを閉じ、つまみネジを締めて固定します。

8 すべてのコードとケーブルを再度接続します。

バッテリーを上に引いて、バッテリー収容部から取り

外します。これらの2つの留め具を広げて少しすき間を 開けないと、バッテリーを取り出せない場合もあります。

留め具は、慎重に広げてください。力を入れすぎると

壊れてしまう場合があります。バッテリーを正しい向きで

セットできるように、収容部の内部にプラス記号と

マイナス記号が記されています。

重要:バッテリーには、環境に有害な化学物質が含まれています。使用済みのバッテリーを処分するときは、お住まいの地域の規制に従ってください。

第 6章 サーバの部品を取り付ける/交換する

付録 A

A 仕様

プロセッサおよびメモリの仕様プロセッサ •

PowerPC G5(シングルまたはデュアル)

256Kの二次キャッシュ

RAM( Random-Access Memory) •

DIMMスロット 8 基による最低 512 MBの DDR RAM、最大 8 GB の RAM

PC3200 ECC(エラー訂正)、 DDR( Double-Data-Rate) SDRAM( Synchronous DRAM)( DDR-400とも呼ばれます)

2.5 V(ボルト)、バッファなし、レジスタなし、 64ビット幅、 184ピンモジュール •

256 MB、 512 MB、 1 GBの DIMM( DIMM上のメモリ装置の数が 18 個以内であること)

• 高さが 1.25インチ以内のもの

外形寸法および動作環境外形寸法 • 高さ: 4.4 cm( 1.73インチ)( 1U) • 幅: 44.7 cm( 17.6インチ) • 奥行き: 71.1 cm( 28インチ) • 重量(ドライブモジュール 3台を含む): 16.6 kg ( 36.6ポンド)

参考:重量は、サーバに設置されているドライブモジュールの数によって異なります。

動作環境 • 動作時温度: 10°C~ 35°C( 50°F~ 95°F) • 保管時温度: -40°C~ 47°C( -40°F~ 116.6°F) • 相対湿度: 5%~ 95%(結露しないこと) • 高度: 0~ 3048メートル( 0~ 10,000 フィート)

光学式ドライブの仕様 • 使用可能なディスクの直径: 12 cm (4.7インチ )

Ethernetの仕様 •

IEEE 802.3規格に準拠

• 最大ケーブル長: 100 m

• コネクタ: RJ-45( 10Base-T、 100Base-TX、 1000Base-Tに対応)

85

86

• 接続媒体(10Base-T): カテゴリー 3以上の 2線式 UTP、最長 100 m • 接続媒体(100Base-TX): カテゴリー 5の 2線式 UTP、最長 100 m • 接続媒体(1000Base-T): カテゴリー 5および 6の 4 線式 UTP、最長 100 m • 速度判別規格: IEEEが規定した 10Base-T、 100Base-TX、および 1000Base-Tの自動速度判別規格に準拠

FireWireの仕様 • データ転送速度: 100、 200、最大 400、および最大 800 Mbps(メガビット/秒)( 800 Mbpsは背面パネルの FireWireポートでのみ使用可能です)

FireWire 400ポート(前面パネル)、 FireWire 800 ポート× 2基(背面パネル)

参考: Xserve G5システムの FireWire 800ポートは、 800 Mbpsの装置から、従来よりさらに高速にデータを転送します。これらのポートには 9 ピンのコネクタがあり、 6ピンまたは 4 ピンのコネクタがあるオリジナルの FireWire装置と互換性があります。

適切なケーブルを使うことで、新しい 9ピンのポートをすべての FireWire装置でシームレスに使用できます。ケーブルを使って、 9ピンのポートから 4 ピン、 6 ピン、および 9 ピンの装置に接続することができます。

3種類の FireWireコネクタ付きケーブル

USBの仕様 •

USB 2.0のサポート

• タイプ A の外部 USB( Universal Serial Bus)ポート 2基 • ポートごとに別々の 480 Mbps(メガビット/秒)の USBチャネル • ポートごとに供給できる電力は最大 500 mA(ミリアンペア)、 5 Vで、合計 1 A(アンペア)

シリアルポートの仕様 •

9ピン Dコネクタ

• ピン信号 1: RLSD( Received line signal detector)

2: RD( Received data)

3: TD( Transmitted data)

FireWire 400(6ピン) FireWire 400(4ピン) FireWire 800(9ピン)

1 2 3 4

6 7 8 9

5

付録 A 仕様

4: DRT CD( DTE ready)

5: SGND( Signal ground)

6: DCR CC( DCE ready)

7: RTS( Request to send)

8: CTS( Clear to send)

9: RI( Ring indicator)

電源ユニット ACライン入力 • ライン電圧/電流: 100 ~ 240 V AC(交流)、 5.5 A(最大)、単相、自動設定 • 周波数: 50~ 60 Hz(ヘルツ)

周辺装置の電力要件拡張カード •

2枚の PCI-Xカードを併用した場合、最大消費電力は合計 30 W

12インチ PCI-X カードスロット • データ幅: 32または 64ビット • 周波数: 33、 66、 100、または 133 MHz • 電圧: 3.3 V

• 長さ: 7または 12インチ

FireWire装置 •

FireWireポートには、合計で最大 15 Wまで供給できます。

• 出力電圧幅: 約 13 ~ 30 V • 出力電力幅: 最大 15 W

USB 2.0装置 • サーバの各内蔵 USBポートには、 500 mA(ミリアンペア)が割り当てられます。

システム時計とバッテリー CMOSカスタム回路(ロングライフリチウムバッテリーにて給電)。サーバのバッテリーは交換できます( 83 ページの「バッテリーを交換する」を参照)。新しいバッテリーは、アップル正規販売代理店でお求めください。

付録 A 仕様 87

付録 B

B 安全性、保守、および作業環境

安全性に関する重要な情報利用者および装置の安全のために、常に以下の注意事項をお守りください。

重要:サーバの電源を完全に切るには、電源コードをコンセントから抜いてください。必要な場合にサーバのプラグをコンセントから抜くことができるように、少なくともケーブルの一端は手の届

く範囲に設置してください。

次のようなときは、電源プラグを抜いてください(電源コードではなく、プラグを持って抜いてく

ださい)。 • 部品を取り外したいとき(カバーを外している間は、コードを抜いたままにしてください) • 電源コードやプラグがすり切れているときや壊れているとき • 本体内部に液体が流れ込んだとき • サーバが雨や過度の湿気にさらされたとき • サーバを落としたときや、装置の外面が壊れたとき • サーバの保守サービスや修理が必要だと思われるとき • 本体の外面を清掃するとき(後述の方法以外では清掃しないでください)

常に次の注意事項をお守りください。 • 洗面台、浴槽、シャワーなど、水のある場所にはサーバを近づけないでください。 • 雨や雪が入り込む場所や、湿度が高い場所にはサーバを近づけないでください。 • サーバをコンセントや電源タップにつなぐ場合は、設置に関する注意事項をよく読んでから行ってください。

• 本製品をお使いになる方が、いつでもこれらの注意事項を参照できるようにしておいてください。 • お使いのシステムに関する指示や警告には、必ず従ってください。

電気製品は、取り扱いを誤ると大変危険です。本製品または類似製品をお子様がお使いになるとき

は、そばで大人の方が監視、指導してあげてください。また、電気製品の内部やケーブル、コード

類にはお子様が手を触れないようご注意ください。

このマニュアルで説明しているモデルのサーバは、米国認定の試験機関( National RecognizedTesting Laboratory)によって安全性が承認されているほかの装置と組み合わせて使用するコンポーネントとしてのみ認定されています。

89

90

サーバの取り扱いサーバとその部品を取り扱う際は、次のガイドラインに従ってください。 • サーバをラックから取り外したときは、安定した平らな面の上に置いてください。

重要:サーバの上にモニタやほかの装置を置かないでください。このサーバには重要な部品が取り付けられており、本体の上に物を置くとこれらの部品が破損することがあります。

• ケーブルを接続したり抜いたりするときは、必ずコネクタ(コードではなくプラグ)を持ってケーブル抜き差ししてください。

ハードディスク、 VGA モニタ、 FireWire、 Ethernet、および USB 装置などの部品やケーブルは、サーバの電源が入っていて動作しているときに、取り付けまたは取り外しできるように設計され

ています。

• コネクタをポートに無理やり押し込まないでください。コネクタとポートを簡単に接続できない場合は、それらの形状が一致していない可能性があります。コネクタの形状がポートと一致して

いるかどうかと、コネクタをポートに正しく接続しているかどうかを確認してください。 • サーバやその他の部品に食べ物や液体をこぼさないように注意してください。万一こぼした場合は、すぐにサーバの電源を切ってプラグを抜いてから、こぼしたものを拭いてください。こぼし

たものの種類や量によっては、アップル正規サービスプロバイダにサーバの点検または修理を依

頼する必要がある場合もあります。 • サーバとその部品が直射日光や雨、湿気にさらされないようにしてください。 • すべての通気口をきれいな状態に保ち、ふさがっていない状態にしてください。空気が適切に循環しないと、部品が過熱して故障したり、動作が不安定になることがあります。

光学式ドライブを保護する光学式ドライブを正しく機能させるには: • 万一の場合は、オン/スタンバイボタンを押したままシステムを起動すれば、ディスクを取り出すことができます。

• ペーパータオルなどの表面が粗いものでレンズを拭かないでください。レンズを清掃する場合は、アップル正規サービスプロバイダでレンズクリーナーをお求めください。

システムを終了する前に、ディスクを取り出すこともできます。

電源ユニットお使いのコンピュータの電源ユニットは、高電圧の部品です。サーバの電源が切れている場合でも、

電源ユニットは絶対に開かないでください。電源ユニットを修理する必要がある場合は、アップル

正規販売代理店またはアップル正規サービスプロバイダにご相談ください。

付録 B 安全性、保守、および作業環境

装置を清掃するサーバを清掃するときは、次の点を守ってください。 • サーバの外側を清掃するときは、柔らかくけば立たない布を使用してください。開口部から液体が入らないようにしてください。

• スプレー式の液体クリーナー、溶剤、研磨剤は使用しないでください。

サーバのケースを清掃するケースを清掃するときは、以下の手順に従ってください。

1 サーバの電源を完全に切ってから、電源プラグを抜きます。(コードではなく、プラグを持って抜い

てください。)

2 表面は、きれいな柔らかい布を水で湿らせて軽く拭いてください。

アップルと環境についてアップルでは、製品が環境に与える影響をできる限り小さくするよう取り組んでいます。

さらに詳しく知りたいときは次の Webサイトを参照してください: www.apple.com/about/environment

コンピュータ使用時の健康に関する情報ほとんどの場合、サーバの設定や管理は、サーバのネットワーク上のコンピュータなどの離れた場

所から行います。サーバラックで長時間作業する場合は、コンピュータの使用による筋肉の痛みや

目の疲れなどの不快な症状が出ないように、以下のガイドラインに従ってください。 • 可能であれば、調節機能付きで、快適で安定感のあるイスを使用してください。イスの背もたれは腰の部分(腰椎部)を支えるように調節しましょう。ご使用のイスの説明書などを参照して、背

もたれを自分の身体に合わせて調節してください。 • サーバのある場所でキーボードを使うときは、肩に力を入れすぎないようにしてください。ひじは直角に曲げ、ひじから先がほぼ一直線になるようにしましょう。サーバに接続されているモニ

タとキーボードの位置によっては、快適な姿勢を保てるようにイスの高さを調節する必要がある

かもしれません。足は床や足置きの上で平らになるようにしましょう。

付録 B 安全性、保守、および作業環境 91

Communications Regulation Information

FCC Compliance StatementThis equipment has been tested and found to comply with the limits for a class A digital device pursuant to Part 15 of the FCC Rules. These limits are designed to provide reasonable protection against harmful interference when the equipment is operated in a commercial environment. This equipment generates, uses, and can radiate radio frequency energy and, if not installed and used in accordance with the manufacturer's instruction manual, may cause harmful interference with radio communications. Operation of this equipment in a residential area is likely to cause harmful interference, in which case you will be required to correct the interference at your own expense.

Shielded Cable Statement & Modification Statement This product was tested for EMC compliance under conditions that included the use of Apple peripheral devices and Apple shielded cables and connectors between system components. It is important that you use Apple peripheral devices and shielded cables and connectors between system components to reduce the possibility of causing interference to radios, television sets, and other electronic devices. You can obtain Apple peripheral devices and the proper shielded cables and connectors through an Apple-authorized dealer. For non-Apple peripheral devices, contact the manufacturer or dealer for assistance.

Important: Important Changes or modifications to this product not authorized by Apple Computer, Inc., could void the EMC compliance and negate your authority to operate the product.

Industry Canada StatementComplies with the Canadian ICES-003 Class A specifications. Cet appareil numérique de la classe A est conforme à la norme NMB-003 du Canada.

VCCI クラス A基準について

European Community

Complies with European Directive 89/336/EEC.

CISPR 22 & EN55022 Statement

レーザーに関する情報

レーザーが格納されているキャビネットを分解しないでください。この製品で使用されているレーザービームは視覚に対して有害です。拡大レンズのような光学機器をこの製品と一緒に使用すると、視覚に害を与える危険性が高まります。安全のために、この装置の修理や点検はアップル正規サービスプロバイダにのみ依頼してください。

コンピュータがアップル製の内蔵の CD-ROM、 DVD-ROM、または DVD-RAMドライブを搭載している場合にはクラス 1レーザー製品となります。ユーザが確認できる場所に貼られたクラス 1のラベルは、ドライブが最低の安全要求事項を満たしていることを示しています。サービス警告ラベルは、ユーザが確認できる場所に貼られています。製品に貼られたラベルは、ここに示すものと多少異なる場合があります。

危険性の高い行為に関する警告このコンピュータシステムは、原子力施設・飛行機の航行や通信システム・航空管制システムなど、コンピュータシステムの障害が生命の危険や身体の障害、あるいは重大な環境破壊につながるようなシステムにおける使用を目的としていません。

バッテリーの処分に関する情報使用済みのバッテリーを処分するときは、お住まいの地域の規制に従ってください。

Nederlands

Gebruikte batterijen kunnen worden ingeleverd bij de chemokar of in een speciale batterijcontainer voor klein chemisch afval (kca) worden gedeponeerd.

Warning:

This is a Class A product. In a domestic environment this product may cause radio interference, in which case the user may be required to take adequate measures.

警告:お求めの装置に付属する説明書に指定された方法以外による調整あるいは操作は、危険な被曝を引き起こす可能性があります。

クラス 1 ラベル サービス警告ラベル

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