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科目分類 基礎分野 基礎セミナー 対象学年 授業科目 基礎セミナー 学期 ( 春学) 担当教員 教授 加納尚之 教授 幸吉 准教授 落合のり子 准教授 橋本由里 講師 三原かつ江 選択/必修 必修 科目コード I404000 授業形態 講義・演習 単位数 授業の概要 大学で主体的、能動的に学ぶために必要な学習技能(スタディ・スキル)と、友人や教員との人間関係を円滑に進め るための技能(ソーシャル・スキル)を、グループワークによる保健医療福祉の体験学習を通じて身につけることを目 的とする。 まず、講義を通して大学での学び方、文章の書き方、資料収集法、情報整理法、論文の読み方、要約法、レポート 作成法、口頭発表の方法等の大学での学習技能について学ぶ。次に、施設見学・スタッフ等へのインタビューの心構 えとマナーを学習後、少人数のグループで保健医療福祉の現場に出向いて活動状況を見学し、サービス提供側のスタ ッフやサービスの利用者へのインタビューを実施する。それらの体験や収集した情報を活用してグループディスカッ ションを行い、論点を整理し、「保健医療福祉現場の現状」について発表する。一連の体験により、看護職が働く場 や看護職の活動への理解を深め、友人や教員との人間関係を築きながら学習技能の基礎を修得する。 (オムニバス方式/8回、グループ分け方式/7回:全15回) 授業の内容 【1】大学での学び方 (講義) (加納 尚之) 大学の授業ルール、教職員とのコミュニケーション法 【2】グループでの学び方 ( 演習) (落合のり子) コンセンサス法:メンバー全員が納得する話し合い 【3】文章の書き方・ ノートのとり方 (講義) (加納 尚之) 【4】資料収集法・情報整理法 (講義) (秦 幸吉) 【5】論文の読み方・要約法 (講義) (橋本 由里) 【6】見学・インタビューの心構えとマナー(講義) (三原かつ江) 【7】レポートの書き方 (講義) (橋本 由里) 【8】見学・インタビューの事前準備 (演習) (全 員) 【9】口頭発表の表現と演出 (講義) (落合のり子) 【10】【11】施設の見学(演習) (全 員)13:10~17:00 【12】報告会の準備 (演習) (全 員) 【13】報告会の準備 (演習) (全 員) 【14】報告会 (演習) (全 員) 【15】報告会 (演習) (全 員) テキスト 必要に応じてプリントを配布する。 参考文献 ・知へのステップ 第3版 -大学生からのスタディ・スキルズ-、学習技術研究会編著、 くろしお出版、1,800 ・新版 大学生の学習テクニック、森 靖雄著、大月書店、1,700 評価方法 グループワークへの参加の評価(30%)、口頭発表の評価(30%)、提出物(40%)により、総合的に評 価します。 その他 ・学生との連絡は主に学内電子メールで行います。 ・講義形式だけでなく、グループワーク・発表の時間もあります。 ・グループ分けについては、開講後に通知します。

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科目分類 基礎分野 基礎セミナー 対象学年 1

授業科目 基礎セミナー 学期 前(春学)期

担当教員 教授 加納尚之 教授 秦 幸吉 准教授 落合のり子

准教授 橋本由里 講師 三原かつ江

選択/必修必修

科目コード I404000 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

大学で主体的、能動的に学ぶために必要な学習技能(スタディ・スキル)と、友人や教員との人間関係を円滑に進め

るための技能(ソーシャル・スキル)を、グループワークによる保健医療福祉の体験学習を通じて身につけることを目

的とする。

まず、講義を通して大学での学び方、文章の書き方、資料収集法、情報整理法、論文の読み方、要約法、レポート

作成法、口頭発表の方法等の大学での学習技能について学ぶ。次に、施設見学・スタッフ等へのインタビューの心構

えとマナーを学習後、少人数のグループで保健医療福祉の現場に出向いて活動状況を見学し、サービス提供側のスタ

ッフやサービスの利用者へのインタビューを実施する。それらの体験や収集した情報を活用してグループディスカッ

ションを行い、論点を整理し、「保健医療福祉現場の現状」について発表する。一連の体験により、看護職が働く場

や看護職の活動への理解を深め、友人や教員との人間関係を築きながら学習技能の基礎を修得する。

(オムニバス方式/8回、グループ分け方式/7回:全15回)

授業の内容

【1】大学での学び方 (講義) (加納 尚之)

大学の授業ルール、教職員とのコミュニケーション法

【2】グループでの学び方 (演習) (落合のり子)

コンセンサス法:メンバー全員が納得する話し合い

【3】文章の書き方・ ノートのとり方 (講義) (加納 尚之)

【4】資料収集法・情報整理法 (講義) (秦 幸吉)

【5】論文の読み方・要約法 (講義) (橋本 由里)

【6】見学・インタビューの心構えとマナー(講義) (三原かつ江)

【7】レポートの書き方 (講義) (橋本 由里)

【8】見学・インタビューの事前準備 (演習) (全 教 員)

【9】口頭発表の表現と演出 (講義) (落合のり子)

【10】【11】施設の見学 (演習) (全 教 員)13:10~17:00

【12】報告会の準備 (演習) (全 教 員)

【13】報告会の準備 (演習) (全 教 員)

【14】報告会 (演習) (全 教 員)

【15】報告会 (演習) (全 教 員)

テキスト

必要に応じてプリントを配布する。

参考文献

・知へのステップ 第3版 -大学生からのスタディ・スキルズ-、学習技術研究会編著、

くろしお出版、1,800円

・新版 大学生の学習テクニック、森 靖雄著、大月書店、1,700円

評価方法

グループワークへの参加の評価(30%)、口頭発表の評価(30%)、提出物(40%)により、総合的に評

価します。

その他

・学生との連絡は主に学内電子メールで行います。

・講義形式だけでなく、グループワーク・発表の時間もあります。

・グループ分けについては、開講後に通知します。

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科目分類 基礎分野 情報教育 対象学年 1

授業科目 コンピューターリテラシー 学期 前(春学)期

担当教員 教授 加納 尚之 選択/必修 必修

科目コード I4040100 授業形態 講義、演習 単位数 1

授業の概要

コンピューターを学習活動のツールとして、効果的に活用するための基礎的技術を学ぶことを目的と

する。具体的には、レポート作成、データ集計処理、そしてプレゼンテーションなどにコンピューター

を効果的に活用できるように、ワープロ・表計算・電子メール・プレゼンテーションソフトの基本的操

作について演習を通して学習する。また、高校間における情報科目履修方法や到達状況が異なるため、

コンピューターの操作に不慣れな学生においても、初歩から学ぶことにより、その活用基礎能力を身に

つける。

授業の内容

【1】~【14】の授業終了前に、タッチタイピングの練習を行います。

【1】情報倫理、情報リテラシー、パソコンのしくみ、タッチタイピング、

Windows7の基本操作1(起動と終了、ファイルとフォルダ) (講義及び演習)

【2】Windows7の基本操作2(ファイル操作、文字入力、電子メール) (講義及び演習)

【3】PowerPoint2010によるスライド作成1(スライドの準備) (講義及び演習)

【4】PowerPoint2010によるスライド作成2(スライドの作成) (講義及び演習)

【5】PowerPoint2010によるスライド作成3(アニメーション) (講義及び演習)

【6】PowerPoint2010によるスライド作成4(課題1) (講義及び演習)

【7】Word2010による文章作成1(基本編集) (講義及び演習)

【8】Word2010による文章作成2(書式設定、文章作成) (講義及び演習)

【9】Word2010による文章作成3(表と罫線) (講義及び演習)

【10】Word2010による文章作成4(課題2) (講義及び演習)

【11】Excel2010による表作成1(基本入力) (講義及び演習)

【12】Excel2010による表作成2(表の作成) (講義及び演習)

【13】Excel2010による表作成3(グラフの作成) (講義及び演習)

【14】Excel2010による表作成4(課題3) (講義及び演習)

【15】課題1のプレゼンテーション (講義及び演習)

テキスト Office2010で学ぶコンピュータリテラシー、小野目 如快 著、実教出版、2,000円+税

参考文献Windows、Word、PowerPoint、Excelの入門書は豊富に出版されており、

本学図書館にもおいてあるので参考にすること。

評価方法定期試験は行わず、課題1とそのプレゼンテーション(40%)、課題2(30%)、課題3(30%)

により評価する。

その他

質問は学内電子メール、または研究室で受け付けます。来室する際は、予め学内電子メールにて連絡

しておくこと。

講義中の私語や携帯電話の操作は厳禁です。携帯電話の電源は切っておくこと。

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科目分類 基礎分野 情報教育 対象学年 1

授業科目 情報処理の基礎 学期 後(秋学)期

担当教員 教授 加納 尚之 選択/必修 必修

科目コード I4040101 授業形態 講義、演習 単位数 1

授業の概要

コンピューターやネットワーク技術の発展により、現代社会に錯綜している様々な「情報」を扱うた

めの基本的な知識と能力を、コンピューターを利用して学習し修得することを目的とする。具体的には、

コンピューターやインターネットの単なる操作方法を修得するだけではなく、看護・医療に関する「適

切な情報の収集・発信」、患者の個人情報を安全に守るための「情報セキュリティー」、情報を扱う上で

の道徳である「情報倫理」などについて講義や演習を通して学ぶ。

授業の内容

【1】~【13】の授業終了前に、タッチタイピングの練習を行います。

【1】コンピューターの基礎(数の表現、論理代数、論理回路、課題) (講義及び演習)

【2】情報セキュリティー(情報セキュリティーの必要性、情報倫理、ウイルス対策) (講義及び演習)

【3】ネットワークの基礎1(ネットワークのしくみ、TCP/IP、LAN,WAN) (講義及び演習)

【4】ネットワークの基礎2(電子メール、WWW、ルールとマナー) (講義及び演習)

【5】インターネットの利用(URL・カテゴリー・キーワード検索、課題:旅行計画作成)

(講義及び演習)

【6】インターネットの利用(課題:旅行計画作成) (講義及び演習)

【7】インターネットの利用(課題:旅行計画作成) (講義及び演習)

【8】インターネットの利用(課題:旅行計画作成) (講義及び演習)

【9】ホームページの作成(HTMLによる文書の作成と表示) (講義及び演習)

【10】ホームページの作成(HTMLによる文書の作成と表示、課題:自己紹介) (講義及び演習)

【11】ホームページの作成(HTMLによる文書の作成と表示、課題:自己紹介) (講義及び演習)

【12】ホームページの作成(リンク、課題:自己紹介) (講義及び演習)

【13】ホームページの作成(リンク、課題:自己紹介) (講義及び演習)

【14】タッチタイピングの成果確認とホームページの発表準備 (講義及び演習)

【15】ホームページの発表 (講義及び演習)

テキストOffice2010で学ぶコンピュータリテラシー、小野目 如快 著、実教出版、2,000円+税

(春学期「コンピューターリテラシー」にて購入済み)

参考文献

インターネットにおけるルール&とマナー、インターネット協会 著作、ホクエツ印刷、2,400円+税

情報セキュリティー読本、情報処理推進機構 著作、実教出版、476円+税

できるホームページHTML入門、佐藤 和人 著、インプレスジャパン、1,580円+税

評価方法定期試験は行わず、課題(90%)、タッチタイピングの成果(5%)、ホームページの相互評価(5%)

により評価する。

その他

質問は学内電子メール、または研究室で受け付けます。来室する際は、予め学内電子メールにて連絡

しておくこと。

講義中の私語や携帯電話の操作は厳禁です。携帯電話の電源は切っておくこと。

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科目分類 基礎分野 外国語 対象学年 1

授業科目 英語Ⅰ 学期 前(春学)期

担当教員 教授 田中 芳文 選択/必修 必修

科目コード I4040200 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

米国の看護師について書かれた初級レベルの英文教材を使用し、パラグラフごとの概要を把握しながら

英文を読む能力を養うとともに、英語の医療語について学ぶ。

高等学校で既習の構文・熟語・文法などについて再確認して定着を図る。

外国の医療事情(米国の看護師不足問題)について学ぶ。

授業の内容

【1】オリエンテーション 授業の進め方やレポートについての説明

【2】Chicken Soup for the Nurse’s Soul “Working Christmas Day”

英文読解と練習問題

【3】Chicken Soup for the Nurse’s Soul “Nellie”

英文読解と練習問題

【4】Chicken Soup for the Nurse’s Soul “Border Baby”

英文読解と練習問題

【5】Chicken Soup for the Nurse’s Soul “Lucky”

英文読解と練習問題

【6】Chicken Soup for the Nurse’s Soul “He Conquered It”

英文読解と練習問題

【7】Chicken Soup for the Nurse’s Soul “By Accident”

英文読解と練習問題

【8】Chicken Soup for the Nurse’s Soul “Stormy Delivery”

英文読解

【9】Chicken Soup for the Nurse’s Soul “Stormy Delivery”

英文読解と練習問題

【10】Chicken Soup for the Nurse’s Soul “Afraid of the Night”

Margaret” 英文読解

【11】Chicken Soup for the Nurse’s Soul“Impacting the Process”

英文読解と練習問題

【12】Chicken Soup for the Nurse’ Soul“All Pain Being Equal”

英文読解

【13】Chicken Soup for the Nurse’ Soul “The Nurse’s Best Medicine”

英文読解と練習問題

【14】Chicken Soup for the Nurse’ Soul “Reasonable Resignation”

英文読解

【15】Chicken Soup for the Nurse’ Soul “APiece of Paperl”

英文読解と練習問題

テキスト『英語で読む ナースが語る感動のストーリー』(看護の科学社)

『看護師がいなくなる?』(西村書店)

参考文献『愛はあなたの手のなかに』(看護の科学社)

英和辞典、医学用語辞典、看護学用語辞典、高等学校で使用した英語構文や英文法の参考書

評価方法学期末試験(50点)、出席状況など平常点(30点)及びレポート(20点)の合計 100点によって評価す

る。

その他

<自己学習に関する指針>

テキストの英文部分と練習問題については、辞書を使った十分な予習が必要。

テキストに出てきた構文・熟語・文法事項については、高等学校で使用した英語構文や英文法の参考書

を使って復習する。

<その他の通知事項>

講義中の私語は厳禁。講義中は携帯電話の電源を切ること。

質問がある場合は講義終了時、あるいは研究室で受け付けます。

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科目分類 基礎分野 外国語 対象学年 1

授業科目 英語Ⅱ 学期 後(秋学)期

担当教員 教授 田中 芳文 選択/必修 必修

科目コード I4040201 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

米国の ER や看護師について書かれた中級レベルの英文教材を使用し、パラグラフごとの概要を把握し

ながら英文を速読する能力を養うとともに、英語の医療語について学ぶ。

高等学校で既習の構文・熟語・文法などについて再確認して定着を図る。

外国の医療事情(新生児集中治療室)について学ぶ。

授業の内容

1 オリエンテーション 及び ビデオ Blizzard (「つかの間の安息」)

2『医療ドラマ ER で学ぶ英語』(pp. 2-6) All Hell Breaks Loose

3『医療ドラマ ER で学ぶ英語』(pp. 7-11) Four Colors in Triage

4 ビデオ High and Hell Water (「地獄からの救出」)

5『医療ドラマ ER で学ぶ英語』(pp. 46-50)A Boy Cries for Help

6『医療ドラマ ER で学ぶ英語』(pp. 51-55) AKnife and a Pen

7『医療ドラマ ER で学ぶ英語』(pp. 56-61) Life and Death

8『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』Olivia

9『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』Jelly Hearts

10『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』In the Arms of an Angel

11『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』All Our Hearts Have to Offer

12『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』The Touch of Kindness

13『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』The Depth of This Career

14『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』Peppy

15『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』AHealing Truth

テキスト

『医療ドラマ ER で学ぶ英語』(朝日出版社)

『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』(看護の科学社)

『NICU 新生児集中治療室』(医歯薬出版)

その他配布教材

参考文献

『愛はあなたの手のなかに』(看護の科学社)

『Baby ER 新生児集中治療室』(秀潤社)

その他, 各種英和辞典, 医学用語辞典, 看護学用語辞典

評価方法学期末試験(50点)、出席状況など平常点(30点)及びレポート(20点)の合計 100点によって評価す

る。

その他

<自己学習に関する指針>

授業:テキスト本文と練習問題については, 辞書を使った十分な予習が必 要。

レポート:別途指示。

<その他の通知事項>

講義中の私語は, ほかの学生の迷惑になるので厳禁。

講義中は携帯電話の電源は切ること。

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科目分類 基礎分野:外国語 対象学年 1

授業科目 英会話Ⅰ 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 Kenneth C.Fitch Scott Menking 選択/必修 必修

科目コード I4040200 授業形態 conversation 単位数 1

授業の概要

Goals of the course :

1) Cross-cultural learning

2) Self-improvement and confidence in conversation.

3) Using English in a nursing environment.

授業の内容

Course Content :

This course is an introduction to everyday nursing English, and to cross-cultural communication for

people interested in English conversation.

The focus of the course will be the improvement of speaking and listening skills in everyday

nursing English.

Classroom activities will include pair-work, games, videos, and music, with an opportunity for

student participation.

テキスト

Required course text:

English-Japanese dictionary.

Bedside Manner Beginner(1st edition) Simon Capper Student book Perceptia Press

Side By Side 2(3rd edition)StudentAwithWorkbook

参考文献

Recommended reference materials:

・English-English dictionary.

・English Internet.

・English-language newspapers.

評価方法

Basis for student evaluation:

① Class participation

② ClassAttendance

③ Written Assignments and quizzes

④ Homework

その他

Suggestions for student self-improvement:

・Use library and language-lab resources.

・Speak English whenever possible.

・Watch English-language videos and T.V.

・Study English on-line.

Suggestions to students:

- Use only English in class

- Don't be shy ! Try to communicate!

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科目分類 基礎分野:外国語 対象学年 1

授業科目 英会話Ⅱ 学期 後(秋学)期

担当教員 非常勤講師 Kenneth C.Fitch Scott Menking 選択/必修 必修

科目コード I4040203 授業形態 conversation 単位数 1

授業の概要

Goals of the course :

1) Self-improvement and confidence in conversation.

2) Cross-cultural learning relevant to homestay.

3) Using English in a nursing environment.

授業の内容

Course Content :

This course is a continuation of the English Ⅰ Conversation Class. Students will actively

participate in classroom conversation and discussions.

Discussion topics will include English related to nursing, homestay skills and everyday English.

テキスト

Required course text:

English-Japanese dictionary.

Bedside Manner Beginner(1st edition) Simon Capper Student book Perceptia Press

Side By Side 2(3rd edition)StudentAwithWorkbook

参考文献

Recommended reference materials:

・English-English dictionary.

・English Internet.

・English-language newspapers.

評価方法

Basis for student evaluation:

① Class participation

② Class attendance

③ Written assignments and quizzes

④ Homework

その他

Suggestions for student self-improvement:

・Speak English whenever possible.

・Study English on-line.

・Try to visit an English-speaking country.

Suggestions to students:

- Use only English in class

- Don't be shy ! Try to communicate!

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科目分類 基礎分野:外国語 対象学年 1

授業科目 中国語 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 要木 佳美 選択/必修 選択

科目コード I4040205 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

初級中国語を学びます。

中国語学習の基礎である発音を身につけ、基本的な文法を学習します。

また、授業では中国の文化や生活を紹介し、中国について理解を深めます。

授業の内容

【1】中国語概論

【2】発音(1)−ローマ字表記、声調、声母

【3】発音(2)−子音

【4】発音(3)−注意すべき発音

【5】あいさつ

【6】人称代名詞

【7】『是』

【8】疑問文

【9】形容詞

【10】『的』

【11】『在』

【12】疑問詞疑問文

【13】『有』

教科書にそって説明し、重要文法事項は板書します。

テキスト 『<新版>中国語 10課』 方如偉・王智新・鎧屋 一 著 白水社

参考文献

辞書

『簡約現代中国語辞典』 光生館

『中日辞典』 小学館

『日中辞典』 小学館

評価方法 平常点、定期試験による総合評価

その他<自己学修に関する指針>

中国語学修にとって大切な発音を繰り返し練習して欲しい。

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科目分類 基礎分野:外国語 対象学年 1

授業科目 韓国語 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 鄭 世桓 選択/必修 選択

科目コード I4040206 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

この授業では韓国語の基礎を身につけることが主な学習目標である。韓国語の文字であるハングルと

その発音体系を基本として、基礎レベルの会話ができるように練習する。それと同時に様々な単語を覚

え、表現と理解という言語能力を高めることを目標とする。単純に文法を学習することだけではなく、

会話を中心として、コミュニケーション能力を高めていく。また、会話中心として学習者が自分の意見

などを韓国語で伝えることができるようなスキルも身につけ、この授業を履修した後、独学でも韓国語

学習ができるような能力を身につけてもらいたい。

授業の内容

第 1週 授業に関するオリエンテーション及び韓国語について

第 2週 韓国語の基本母音

第 3週 韓国語の基本子音Ⅰ

第 4週 韓国語の基本子音Ⅱ

第 5週 韓国語の複合母音Ⅰ

第 6週 激音と濃音

第 7週 第 1課

第 8週 第 2課

第 9週 第 4課

第 10週 第 3課

第 11週 文化体験Ⅰ

第 12週 第 4課

第 13週 第 5課

第 14週 文化体験Ⅱ

第 15週 第 6課

テキスト 「かんたん!韓国語」朝日出版社

参考文献・『가나다KOREAN For Japanese 初級1/2』Language Plus

・野間秀樹(2007)『新・至福の朝鮮語』朝日出版社

評価方法期末テスト(80%)+授業態度(20%)

※授業態度とは、授業での積極性、宿題、出欠席率などで評価する。

その他

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科目分類 基礎分野:基礎科学 対象学年 1

授業科目 生物学 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 舟木 賢治 選択/必修 選択

科目コード I4040300 授業形態 講義 単位数 2

授業の概要

基本的な生命現象の諸様相を通覧することにより、生命に対する科学的理解を深める。そのために、

まず生物の特徴と生体の構成について概説し、次ぎに生命の基本単位である細胞を中心に、遺伝子の複

製や遺伝子発現および細胞増殖などの仕組みについて解説する。つぎに、個体として生命を維持し、生

命の連続性させるためのより高次な営みの機構について解説する。また、それらの機構の破綻により生

じる疾患など、看護の対象となる人間の生物学的基礎知識や再生医療分野での応用が期待されるバイオ

テクノロジーの基礎知識についても概説する。

授業の内容

以下の項目について、15回にわけて授業をおこなう。

1.生物の特徴

2.生体の構成(細胞、組織、器官および系)

3.生体を構成する物質

4.栄養と代謝

5.遺伝とDNA

6.遺伝情報の発現

7.細胞の増殖

8.生殖と発生

9.生体の情報伝達と生体調節のしくみ

10.生命システムの破綻

11.バイオテクノロジーと医療

テキスト 系統看護学講座「生物学」 桑澤 清明ら 著 医学書院

参考文献医療・看護系のための生物学 田村 隆明 著 裳華房

基礎生物学 中村 運 著 培風館

評価方法 学期末の成績を中心に、小テストの成績および出席状況を加味して評価する。

その他

生物学では、非常に広範囲にわたる知識を短時間で学習するため、それらを理解するには授業以外の

時間での自主学習が必要になります。できれば、授業が復習になるよう、参考書などを用いて予習をす

るようにして下さい。

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科目分類 基礎分野:基礎科学 対象学年 1

授業科目 化学 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 春日 邦宣 選択/必修 選択

科目コード I4040301 授業形態 講義・実験 単位数 2

授業の概要

我々を取り巻く全ての物質は化学物質で構成されており、化学物質に関する基本的な知識を修得する

ことが、医薬品等を取り扱う看護医療関係において特に重要になってきている。

化学物質を正しく理解するために、簡単な化学実験を織り交ぜながら、無機化合物や有機化合物を中

心に、これらの化学物質の結合状態や性質、反応そして構造等に関する理解を深める。

環境汚染物質や食品添加物等にも触れ、化学がいかに我々の生活と密接であり、医療分野に必須であ

るかということを再認識する。

授業の内容

授業・実験はおよそ下記の項目について 15回に分けて行います。

【1】原子構造と元素の性質

【2】放射線の医療への応用

【3】原子と分子

【4】酸と塩基

【5】化学平衡

【6】酸化と還元

【7】化学反応

【8】有機化合物の結合

【9】立体化学

【10】有機化合物の構造と性質

【11】有機化合物の反応

【12】糖質および脂質

【13】アミノ酸とタンパク質

【14】化学実験

【15】化学と環境問題

テキスト「医療・看護系のための 化学入門」塩田三千夫・山崎昶 共著、裳華房

必要に応じて補足資料を配布します。

参考文献

特に指定しないが、入門書として以下のものがあります。

「ナースの化学」中埜邦夫ら、裳華房 「化学」井上祥平、化学同人

「有機化学序論」丸山和博ら、化学同人 「化学」浅原努ら、学術図書出版社

評価方法規定通りの出席日数を満たし、小テスト(13点)、中間(40点)および期末試験(47点)の合計1

00点のうち60点以上を合格とします。

その他

<自己学習>

前もって予習をしておくことが望まれます。また毎回授業の終わりに、講義の重要な点についての簡

単な小テストを行いますが、これを中心に授業後に復習をし、内容をしっかりと把握してください。

<オフィスアワー>

授業のあと相談に乗りますが、下記のメールアドレスにも問い合わせてください。

[email protected]

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科目分類 基礎分野 基礎科学 対象学年 1

授業科目 物理学 学期 後(秋学)期

担当教員 教授 加納 尚之 選択/必修 選択

科目コード I4040302 授業形態 講義、実験 単位数 2

授業の概要

自然を深く観察する目、自分で問題点を見つけ考えようとする姿勢、そして、様々な現象を物理学的

に解釈できるセンスを養うことを目的とする。具体的には、看護における日常の身近な物理現象を取り

上げ、その現象を物理学的に解釈することを通じて、看護学の中にある様々な物理学的事項への理解を

深める。そして、看護学と物理学が密接に関連していること、自然界や人体のメカニズムの奥深さ、看

護に関連した人体の物理的な現象等について学習する。また、ME機器の取り扱いについても学習する。

そして、ボディメカニクスに関する実験も行う。

到達目標

1)自然を深く観察し、問題点を見つけ、考える姿勢を身につけることができる。

2)看護学と物理学が密接に関連していることを理解できる。

3)看護における日常の身近な物理現象を解釈できる。

授業の内容

【1】力のモーメント(講義)

【2】てこの原理(講義)

【3】看護ボディメカニクスの物理(支点、力点、基底面積、実験)(講義及び実験)

【4】看護ボディメカニクスの物理(ニュートンの運動、速度、加速度、慣性、実験)(講義及び実験)

【5】圧力とは何か(講義)

【6】呼吸運動のメカニズム(講義)

【7】重力式の胸腔ドレナージ、サイフォンの原理(講義)

【8】循環器の物理(講義)

【9】血圧が測定できる理由(講義)

【10】感覚器の物理(音 ―聴覚―)(講義)

【11】感覚器の物理(光 ―視覚―)(講義)

【12】体温制御の物理(講義)

【13】電気について(講義)

【14】磁気について(講義)

【15】看護学の中にある物理的事項のまとめ(講義)

テキスト 看護学生のための物理学 第4版、佐藤 和艮 著、医学書院、2,200円+税

参考文献

看護・介護を助ける姿勢と動作 イラストで学ぶボディメカニクス、小川 鑛一 著、東京電機大学出版局、

2,300円+税

看護にいかす物理学 第3版、前田 昌信 著、医学書院、2,200円+税

評価方法 定期試験(60%)、出席状況(20%)、レポート(20%)により総合的に評価する。

その他

<自己学習に関する指針>

教科書は事前に読んでおくこと。

レポート作成に関して、参考にした文献やインターネット上の記事については、必ず参考文献としてそ

の出所を記載しておくこと。レポートはワードやエクセルなどを利用してA4用紙で作成すること。

<その他の通知事項>

質問は学内電子メール、または研究室で受け付けます。来室する際は、予め学内電子メールにて連絡し

ておくこと。

講義中の私語や携帯電話の操作は厳禁です。携帯電話の電源は切って講義に臨むこと。

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科目分類 基礎分野:基礎科学 対象学年 1

授業科目 自然科学入門 学 期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 高須佳奈 選択/必修 選択

科目コード I4040303 授業形態 講義 単 位 数 2

授業の概要

主に高校において生物学、化学、物理学、地学を履修しなかった、あるいは復習を必要とする入学者を

対象に、講義を通じて自然科学の基礎知識を学び、関連する看護学の学習に備えることを目的とする。自

然科学は、人類が長い歴史の中で作り上げた自然を理解するための学問であり、一方で、人間活動と自然

とは切り離すことができない。ここでは、物質の姿と成り立ち、水溶液の性質、生命と化学、エネルギー

代謝や遺伝、自然災害や気象現象、医療と放射線等を取り上げ、自然科学の基礎・人類と自然との共生に

ついて包括的に学ぶ。

授業の内容

授業のポイント

人間は,自然を理解することによって生きる道を広げ,文明社会を築いてきた.今や私たちの生活は,

自然科学および科学技術を抜きにすることはできない.また,自然科学は,物理・化学・生物・地学のよ

うに4つに区切られるものではなく,それぞれの分野が相互に密接に関わり合っている.そこで,本授業

では,自然に対してのアプローチとしての自然科学をその発展とともに学ぶというスタンスをとり,分野

横断的な内容で展開する.

授業スケジュール

01.オリエンテーション(授業の進め方と評価について)

02.生活と科学【キーワード:自然科学の方法,自然科学とは何か?】

03.時と空 【キーワード:天文学,時間概念,宇宙】

04.光と色 【キーワード:光の正体,色の正体】

05.人の目から機械の目へ 【キーワード:レンズの性質,機器と科学】

06.元素の世界 【キーワード:化学と錬金術,哲学】

07.電気と磁気・エネルギー① 【キーワード:静電気,(動)電気,電池】

08.電気と磁気・エネルギー② 【キーワード:モーターとエネルギー革命・産業の発展】

09.地球史概説①地球の歴史 【キーワード:環境変化の歴史と生命】

10.地球史概説②宇宙の歴史 【キーワード:宇宙の歴史】

11.地球史概説③水と生命 【キーワード:生命の進化,進化論と文明,よく使う単位と濃度】

12.大地と海洋①気象現象 【キーワード:状態変化,対流】

13.大地と海洋②自然災害と社会 【キーワード:地震,地球物理学,自然の恩恵と災害】

14.科学と社会 【キーワード:科学技術,疑似科学,科学哲学】

15.まとめ -グループディスカッション-

授業の方法・進め方

各回とも,PC,映像等を用いた講義を行う.また,グループディスカッション・簡単な実習(実験・工作

など)によるアクティブラーニング・課題解決型の教育を主体とする.授業を通じて,自然科学の基礎を

学びながら,グループコミュニケーションについてもスキル向上を目指す.

テキスト 特に指定しません.授業時に資料を配付します.

参考文献 適宜紹介します

評価方法出席およびミニレポート(授業時に配布・回収)30% と学期末テスト70%を目安として総合的に評価す

る.

その他

<自己学習に関する指針>

○この授業では,自然科学について包括的に学習することを目的としている.座学だけではなく,演習等

を含めた内容で講義を進めるので,自ら進んでメモや写真等の記録をとることを勧める.

<その他の通知事項>

○質問がある場合は,講義終了時あるいはe-mailにて対応します.

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科目分類 教養・基礎教育分野 一般基礎科目 対象学年 1

授業科目 現代日本語 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 高橋 純 選択/必修 選択

科目コード I4040304 授業形態 講義・演習 単位数 2

授業の概要

現代日本語の語彙や表現の特徴を学び、日本語を使用する際の技術を身につけることを目的とする。

日本語の技術とは、日本語を受け手にとってわかりやすくする工夫であり、この技術は、看護職におい

て重要視される、心の通い合ったコミュニケーションの実践力を身につける基礎となるものである。日

本語の技術を高めるために、「聞く」・「話す」・「読む」・「書く」という言語活動の演習を中心として学ぶ。

具体的には、「聞く」・「話す」はインタビュー形式で言語による伝える難しさを実感するとともに、どの

ようにすることで話を上手に進められるかなどを考える。「読む」については、新聞記事など様々な分野

について読み込み、その内容を理解する。そして、認識している内容を自分の言葉で表現する手段とし

て「話す」・「書く」の技術を修得する。

授業の内容

1~2. 授業の内容説明。与えられた課題で、自分が知っている方法でレポートを書く。(メールの

マナーも含む)

3~4. 表記の仕方(用紙の使い方、漢字・ひらがな、基礎語彙、段落について)

5~6. テニヲハの重要性(句読点の使い方を含む)

7~8. 接続詞の重要性

9~10. 参考文献の提示について

11~12. タイトルの重要性について

13~14.図表の用い方

15.総括

テキスト 使用しない。随時、プリントを配布し、それを使用する。

参考文献

飯間浩明『非論理的な人のための論理的な文章書き方入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン,2008

年)

小笠原喜康『新版 大学生のためのレポート・論文術』(講談社現代新書,2009年)

木下是雄『理科系の作文技術』(中公新書,1998年)

木下是雄『レポートの組み立て方』(筑摩書房,1994年)

篠田義明『コミュニケーション技術:実用的文章の書き方』(中公新書,1986年)

野内良三『日本語作文術:伝わる文章を書くために』(中公新書,2010年)

野口悠紀夫『「超」文章法』(中公新書,2002年)

本田勝一『中学生からの作文技術』(朝日新聞社,2004年)

山内志朗『ぎりぎり合格への論文マニュアル』(平凡社,2001年)

評価方法 成績評価は、授業中に課せられる課題を 60%、出席状況を15%、最終課題を 25%として算出する。

その他

〈履修に関する注意〉

まず授業ごとに、学んだ内容をもとに最初に書いてもらった自分のレポートに修正をしてもらう課題

を出すことになるので、課題をすることを望まない者には、履修を勧められない。

〈自己学習に関する方針〉

書く技術を身につけるためには、やはり量を書くこと・読むことが重要であるので、課題を頻繁に課す。

締め切りは、期限厳守でお願いしたい。

〈その他の通知事項〉

課題の提出は、E-mailでのやりとりとなる。授業中にE-mailでのマナー等も身につけてもらいます。

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科目分類 基礎分野:基礎科学 対象学年 1

授業科目 社会学 学期 後(秋学)期

担当教員 非常勤講師 高旗 浩志 選択/必修 選択

科目コード I4040305 授業形態 講義 単位数 2

授業の概要

現代の社会問題や教育問題を複眼的に読み解けるようになることを目的とする。この講義では、「学校教

育」を切り口とし、社会の構造と人間関係の本質について、毎回の具体的なトピック(社会の中の学校、

教室の人間関係、少子高齢化と学校教育、現代社会の教育問題、グローバリゼーションと労働等)を取

り上げ、これを読み解くための理論や具体的なデータ分析を理解し、ひとつの事象を多角的な視点から

解釈することを学ぶ。

授業の内容

【1】オリエンテーション

【2】社会学の方法

【3】社会の中の学校1 −戦後日本の学校教育と社会

【4】社会の中の学校2 −地域社会と学校教育

【5】社会の中の学校3 −大衆教育社会と自己実現

【6】社会の中の学校4 −学歴と職業

【7】現代社会の教育問題1:個人化・孤人化・関係性

【8】現代社会の教育問題2:非行文化と少年犯罪

【9】教室の人間関係1:学校の仕組と一斉指導

【10】教室の人間関係2:協同学習の社会学

【11】少子高齢化社会と学校教育1:出生数・人口動態推計

【12】少子高齢化社会と学校教育2:家族社会学と幼児教育

【13】グローバリゼーションと労働1:リスク化する社会

【14】グローバリゼーションと労働2:グローバル化と文明の共生

【15】まとめ

テキスト 『Do!ソシオロジー』 友枝敏雄・山田真茂留(2007) 有斐閣アルマ

参考文献 『新版 教育の社会学』 苅谷剛彦・濱名陽子・木村涼子・酒井朗(2010) 有斐閣アルマ

評価方法 授業中の取り組みの様子 30%、レポート 70%により評価します。

その他

事前に教員が提示する課題に対して、各自が教科書の該当箇所を熟読し、個人の気づきをノートに記

録します。その記録に基づいた少人数(3~4人)でのグループワークを主体に授業を進めます。部分

的には教師主導の一斉授業形式で進める場合もありますが、原則として受講者の皆さんが授業を進める

「学習する主体」となることを求める授業です。予めテキストを入手し、各自で関心のある章を熟読し

ておいてください。なお、必要に応じて資料を配付します。

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科目分類 基礎分野 基礎科学 対象学年 1

授業科目 心理学 学期 前(春学)期

担当教員 准教授 橋本 由里 選択/必修 必修

科目コード I4040307 授業形態 講義 単位数 2

授業の概要

個人の心の特性と社会における人間の行動について学ぶ。また、心理学の講義を通して、人間という対

象を正しく理解する。主な内容は、心理学の歴史、知覚(感覚の特性、錯視、奥行き知覚、注意、情報

処理等)、記憶(記憶のモデル、想起と忘却等)、思考(問題解決等)、学習(古典的学習、オペラント学

習等)、社会的認知(対人認知、印象形成、対人魅力、集団の認知等)、感情・動機づけ(感情の理論、

帰属等)、パーソナリティ(心理検査)、発達(ピアジェの理論、分離不安等)、コミュニケーション(ノ

ンバーバル・コミュニケーション)である。

到達目標

1)心理学の基礎的知識を深める。

2)個人の心の特性と社会における人間の行動について理解できる。

3)人間という対象を正しく理解できる。

授業の内容

【1】 心理学とは 心理学の歴史

【2】 感覚 感覚器官

【3】 知覚① 図と地、反転図形、錯視、奥行き知覚など

【4】 知覚② 注意、情報処理など

【5】 記憶① 感覚記憶、短期記憶、長期記憶

【6】 記憶② 処理水準、想起と忘却

【7】 思考と言語 問題解決、意志決定など

【8】 学習 古典的学習、オペラント学習など

【9】 動機づけと感情 感情についての理論、帰属など

【10】 発達 ピアジェの理論、分離不安など

【11】 パーソナリティ 心理検査

【12】 社会行動と集団① 人間の行動など

【13】 社会行動と集団② 対人認知、集団の認知など

【14】 コミュニケーション ノンバーバル・コミュニケーションなど

【15】 臨床 障がい

【12】の講義は木野 茂客員教授特別講義(5/7の予定)に振替になります。

適宜、授業に関するDVDの視聴を取り入れます。

テキスト 「心理学概論-基礎から臨床心理学まで-第2版」宇津木成介・橋本由里(編著)ふくろう出版

参考文献「グラフィック心理学」 北尾倫彦・井上毅・石王敦子(共著) サイエンス社

「新しい心理学へのアプローチ」小林芳郎(編著)保育出版社

評価方法 授業への出席(20%)と参加態度(20%)、試験(60%)により総合評価する。

その他 質問がある場合は講義終了後、あるいは研究室で受け付けます。

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科目分類 基礎分野:地域と共生 対象学年 1

授業科目 文化人類学 学期 前(秋学)期

担当教員 非常勤講師 出口 顕 選択/必修 選択

科目コード I4040400 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

「異文化の理解」と、それを通じて自文化の理解を目指す学問である文化人類学の特徴を概観した後、

これまでに蓄積された文化人類学の知識をもとに、現在の我々の社会を考察する。それらを通して人間

社会や文化の多様性を理解できる姿勢を養う。具体的には、体外受精等の生殖医療技術と臓器移植を取

り上げ、生命倫理の議論とは異なった観点から、これらの医療技術の特質を考える。

授業の内容

まず文化人類学がどのような学問かを紹介する。

次に体外受精や代理母などの不妊治療や生殖医療技術の特徴と各国の法整備の現状を紹介する。生殖

医療技術の問題点として、家族関係を複雑にする点が指摘されるが、この問題に対して、文化人類学の

観点からどのようなアプローチができるかを示す。

また不妊治療で子どもができない人にとって最後の選択肢とも言うべき(国際)養子縁組について、

主に北欧の事例をもとに述べていく。

以上の点を検討して、家族・親子関係のあり方や心と体のつながりが人類全体で、いかに多様化かを

理解するとともに、生命倫理の問題に文化人類学がどのような主張をできるか、探っていく。

※講義形式で授業を行うが、必要に応じてOHP・ビデオも使用する。

テキスト 特に指定しない

参考文献 特に指定しない

評価方法 レポート(1割)、試験(9割)で評価する。

その他

<自己学習に関する指針>

生殖医療、遺伝子治療などについてのテレビ、新聞報道に留意すること。

これらの医療技術とその法的規則についてどう思うか、また、何故そのように思うのか考えてみてほ

しい。

<その他の通知事項>

質問がある場合は、講義終了後、あるいはE-mailで受け付けます。

E-mail:[email protected]

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科目分類 基礎分野:地域と共生 対象学年 1

授業科目 ボランティア活動論 学期 後(秋学)期

担当教員 非常勤講師 田中 玄洋 選択/必修 選択

科目コード I4040401 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

現代社会におけるボランティアの意義と実情を学ぶ。①ボランティアの活動分野、②ボランティアを受

ける側の考えとニーズ、③ボランティア活動をする際に必要な態度とルール、④相手の話と気持ちを聞

く方法、自分の気持ちを伝えるコミュニケーション、⑤ボランティアの歴史と基本的な理念、⑥ボラン

ティアとボランティアマネジメント⑦21世紀におけるボランティアの社会的意義について考える。また

実際に、一般住民の主催する行事への参加や高齢者施設のイベントでの利用者の介助、患者会等のイベ

ント等のボランティア活動に参加し、地域住民との交流を通して、地域の特性や住民の暮らしを知り、

コミュニケーション力や、相互理解を学び、主体性や積極性を養う。

授業の内容

1.授業のテーマ、キーワードについて

【1】ガイダンス・イントロダクション

・講義の概要とスケジュールを話します。

【2】ボランティアとは(定義と経緯)

・ボランティア活動の起源などの歴史や経緯について

【3】ボランティアのタイプと実際(1)

・ボランティア活動についてジャンルごとに事例紹介をしていき、特徴を講義します。

【4】ボランティアのタイプと実際(2)

・ボランティア活動についてジャンルごとに事例紹介をしていき、特徴を講義します。

【5】NPO とボランティア

・NPOとボランティアの違いや共通点などを講義します。

【6】ボランティアグループのマネジメント

・活動団体の運営方法について講義します。

【7】ボランティアコーディネートの必要性とマナー

・ボランティアをつなぐ役割についてと現場に行く時のマナーについて講義します。

【8】企業ボランティア、CSRの動きについて

・企業の関わりについて講義します。

【9】なぜボランティアなのか

・再度ボランティアの必要性について議論も交えながら講義します。

【10】【11】ボランティア体験(1)(2)

・実際にボランティア体験してきてもらう時間をあてます。※(半日以上のボランティア体験)

【12】ボランティア体験による気づきの共有(1)

・ボランティア体験について学生同士が意見交換をします。

【13】ボランティア体験による気づきの共有(2)

・ボランティア体験について学生同士が意見交換をします。

【14】ボランティアの今後

・ボランティア全般の今後の流れについて、最新の情報をもとにお話しします。

【15】まとめ

2.授業の方法について

資料を配布し、パワーポイントを用いて説明します。グループワークを講義に取り入れます。

ボランティア体験は、あらかじめ決められた期間の間に体験をしてもらいます。

3.レポートなど課題について

①講義レポート・・・毎回の講義で出席も兼ねて小レポートを講義中に提出してもらいます。

②ボランティア体験レポート・・ボランティア体験に関しての報告レポートを提出してもらいます。

③最終レポート・・・最後の講義終了後、まとめのレポートを提出してもらいます。

4.担当者

担当教員のほか、NPO経営のほかボランティアコーディネートの実践を踏まえたお話をします。出

雲地域のボランティア・NPO関係の方がゲストの可能性があります。

テキスト 講義では資料を作成したものを配布するので、特に教科書については考えておりません。

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参考文献『基礎から学ぶ ボランティアの理論と実際』巡静一&早瀬昇 中央法規出版

参考資料は適宜配布します。

評価方法授業の受講態度(出席も含めて)30点、講義レポート20点、ボランティア体験レポート30点、最

終レポート20点の割合で評価します。

その他

<自己学習について>

■学習課題について

○ボランティアの背景・立場を知る

○ボランティアコーディネート・マネジメントを学び、受入れ側について考えられる

■学習を深めるためのアドバイス

○長く続く団体などの書籍を読むことで、経緯や変化はより理解が深まります。

○地域のボランティアに参加し学んだことを振り返ることで、理解が深まります。

○NPO団体やボランティア団体の人と話をする(身近な方が課題も理解できてよい)。議論の過程で、学

んだことが整理されます。

○自分たちで活動を起すことで、学びが具体的に理解できます。

<その他の通知事項>

■ボランティア体験の共有、およびボランティア体験レポートには写真を使います。携帯電話のカメラで

も構いませんので写真を撮れるようにしてください。

■ボランティア体験については、11月上旬から 12月上旬あたりに体験できるよう、内容及び受入れ先を

調整する予定です(島根県東部地域での調整を考えています)。

■ボランティア体験の交通費については、個人負担になります。

■質問への対応については、e-mailを基本とします。講義終了後の時間も対応は可能です。

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科目分類 基礎分野:地域と共生 対象学年 1

授業科目 島根の伝統文化 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 藤岡 大拙 選択/必修 選択

科目コード I4040402 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

島根県を構成する出雲・石見・隠岐3国は、それぞれに特色ある風土・歴史を形成してきた。その中

で育まれた伝統文化、すなわち気質気風・信仰・年中行事・伝統芸能・食文化・方言等々は、地域文化

を支える基盤であるとともに、貴重な地域資源である。こうした島根の伝統文化を学ぶことにより、島

根に対する認識を深化させ、島根という地域社会の現状や特徴について、総合的に理解を深める。

授業の内容

【第1回】

1.島根県の成り立ち

出雲国・石見国・隠岐国3国の概観

2.『人国記』・『出雲・石見』(田畑修一郎著)等の資料による3国の気質気風

【第2回】

1.古代の出雲

古事記・日本書紀・出雲国風土記による出雲神話の概説

2.何故、日本神話の 1/3は出雲神話か

【第3回】

1.山陰地方の遺跡について

2.出雲大社と出雲大神

3.出雲の古社について

【第4回】

1.平安時代の出雲

2.出雲の閉鎖性

【第5回】

1.石見の歴史・文化を流れる一途性

2.具体的に歴史上の人物を列挙し、その生きざまを紹介する

【第6回】

1.隠岐の伝統文化の考察

2.隠岐騒動と廃仏毀釈

【第7回】

1.島根県の方言の概観

2.出雲方言について

【第8回】

1.出雲における茶道文化

2.総まとめとして、島根の伝統文化の特色を総括する。

テキスト なし (その都度プリント配布)

参考文献 その都度指示

評価方法 レポート

その他

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科目分類 基礎分野:人権擁護 対象学年 1

授業科目 倫理学 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 倉田 隆 選択/必修 選択

科目コード I4040501 授業形態 講義 単位数 2

授業の概要

倫理学がどんなことをどのように問題にする学問なのかを理解するために、倫理学が取り扱う根本的な

テーマである善・幸福・平等・自由に関する事柄を、「嘘をつくこと」「他人に迷惑をかけること」など

のように、日常的に遭遇する具体的な話題に即して学ぶ。それによって、倫理学上の根本問題が受講者

各人にとって身近な事柄であることを理解する。更にこれらの問題が、インフォームドコンセントや治

療停止のような医療問題、また地球温暖化のような環境問題にも密接に関連していることを理解する。

授業の内容

1.嘘をつくことはどんな場合でも許されないか

カントの「定言命法」などを説明しながら、嘘と善は両立するかどうかを検討します。

【1−1】嘘も方便か/カントの反論

【1−2】理性が命じる義務/カントの倫理観

【1−3】そんな道徳は可能か

2.快楽を追求することは悪いことか

功利主義の倫理観を検討し、人間の幸福と快楽との関係を考えます。

【2−4】功利性の原理

【2−5】功利主義 vsカント

【2−6】最低線の倫理

3.みんな平等に幸福になれるか

ベンサムの「最大幸福原理」を手がかりにして、平等社会実現の可能性を探ります。

【3−7】最大幸福原理①

【3−8】最大幸福原理②

【3−9】幸福の総量と平等

【3−10】最大幸福と民主主義/幸福と自由

4.他人に迷惑をかけなければ何をしてもいいのか

ミルの「危害原則」を手がかりにして、共同社会における自由とは何かを考えます。

【4−11】判断力のある大人

【4−12】自分の生命・身体・財産

【4−13】他者への危害

【4−14】愚行の権利

【4−15】自己決定権の根拠

テキスト 教科書は使用しません。講義内容を要約したプリントを配付します。

参考文献

『現代倫理学入門』 加藤尚武 講談社学術文庫

『世界の名著 カント』 中央公論新社

『世界の名著 ベンサム/J.S.ミル』 中央公論新社

これらの参考文献は、必読書というわけではありません。授業で学んだことをさらに深めたい人のため

に紹介しました。

評価方法 学期末試験の成績(80%)、出席の状況(20%)で、総合的に評価します。

その他

<自己学習に関する指針>

講義内容を要約したプリントを配付して、それに沿って講義を進めていきますが、プリントには何箇

所か空白があります(〔 〕になっています)。講義を聴きながら空白を埋め、授業後に通読するなどの

復習をしてください。

<その他の通知事項>

質問にはメールで対応します。メールには必ず「件名」を記入してください。

E-mail:[email protected]

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科目分類 専門基礎分野:人間の理解 対象学年 1

授業科目 人体構造学 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 橋本 龍樹 選択/必修 必修

科目コード I4141000 授業形態 講義 単位数 2

授業の概要

人体の肉眼的な基本構築・構造(骨格系、筋系、胸部内臓、腹部内臓、骨盤内臓、脈管系、感覚器系、

内分泌系)を学習し、各系の分布・配置について統括する。①体幹(頸部、胸壁、腹壁、背部)、上・下

肢の骨格筋、主力筋、拮抗筋や協力筋の意義を理解する。②『内臓系』胸部内臓、腹部内臓、骨盤内臓

(泌尿生殖器)の大きさ、数、位置、構造、胸膜や腹膜の付着状況、神経支配、脈管分布を学ぶ。③『脈

管系』心臓の大きさ、位置、構造、及び心膜との相互関係を学び、心ポンプ機能や刺激伝達系との関連

を理解する。④感覚器、内分泌系 感覚器、内分泌器官の大きさ、数、位置、構造、神経支配、脈管分

布を学び、各々の器官について構築と機能との関連を理解する。講義期間中に、島根大学医学部で行わ

れている系統解剖学実習を見学し、解剖学の知識だけではなく、命の尊厳について学習する。

授業の内容

≪授業内容(予定)≫

【1】解剖学総論、人体の構成、体表解剖、組織学(第1章A、B、第 11章)

【2】骨格と骨の連結(第7章)

【3】骨格筋(第7章)

【4】循環器系(第4章)

【5】呼吸器系(第3章)

【6】体腔と臓器の配置、腹部の管腔性臓器(第2章A、B)

【7】腹部の実質性臓器(第2章C、D)

【8】泌尿器系(第5章)

【9】生殖器系(第 10章A、B)

【10】内分泌系(第6章B~E)

【11】神経学総論、中枢神経系(第8章A~D)

【12】末梢神経系、自律神経系(第6章A、第8章E、F)

【13】感覚器系、皮膚(第8章G~J、第9章A)

【14】人体発生学、成長と老化、胎児循環(第 10章C、D)

【15】解剖学実習見学

各臓器及び器官系は、それぞれ密接な関連をもって機能しているので、行き戻りしながら講義を進め

ます。講義期間中に、島根大学医学部で行われている系統解剖学実習の見学を予定しています。実際に

ご遺体に接する機会であり、解剖学の知識だけではなく、命の尊厳について学習します。

島根大学医学部の実習状況に合わせて、講義内容を適宜変更することがあります。

テキスト 「系統解剖学講座 専門基礎1 解剖生理学」 医学書院

参考文献

「カラー人体解剖学、構造と機能:ミクロからマクロまで」 井上貴央監訳 西村書店

「現代の解剖学 改訂新版」山田安正著 金原出版

「人体解剖学」改訂 42版 藤田恒太郎 南江堂

「からだの構造と機能」 三木明徳・井上貴央監訳 西村書店

評価方法

試験として、講義期間中に2回、終了後に1回の合計3回の筆答試験を行う。

上記試験の成績に、出席状況と系統解剖学実習の見学後に提出するレポートの評価を加味して、総合的

に評価する。

その他

<自己学習に関する指針>

単なる解剖用語の暗記に留まらず、からだの構造を立体的に理解する努力が必要です。そのためには、

復習の際に、授業や教科書から得られた情報を、自分自身で模式図等にまとめ直す作業を行うことを勧

めます。 また、学んだ専門的知識を、出来るだけ平易な言葉を使って、専門外の人に正しく説明できる

力を身につけてください。これらの事は、将来看護師になって患者様に接する際の助けになると思いま

す。

<その他の通知事項>

講義時間以外の質問については、以下にて受け付けます。

島根大学医学部看護学科臨床看護学講座 電話 0853-20-2326

E-mail:[email protected]

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メールに関しては、必ず件名の欄に学生番号、名前を明記してください。特に携帯電話からのメールに

おいて、件名が空欄の場合、島根大学のサーバーがメールを自動的に削除することがありますので、注

意してください。

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科目分類 専門基礎分野:人間の理解 対象学年 1

授業科目 人体機能学 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 橋本 道男 選択/必修 必修

科目コード I4141001 授業形態 講義 単位数 2

授業の概要

循環器系、呼吸器系、消化器系、代謝・内分泌系、神経系、筋肉・感覚系に関する形態と機能を中心に、

生体システムがどのように、個体全体として統合的に制御されているのか、そのメカニズムを理解する。

特に、生体の統合機能を担う脳の機能について、その情報伝達物質、受容体、細胞、組織、個体の各レ

ベルの基本的動作原理を学ぶ。また、認知症、パーキンソン病等を例にとってそれらの働きと病気との

関連についても言及し、臨床病態学との関連についても考察する。

授業の内容

1.生体の植物性/動物性機能の全般にわたり、下記の項目に焦点をあて講義を行う。

2.各系統の講義開始にビデオを映写し、概要を示した後、スライド及びプリント資料により解説を行

う。

3.4、5回の試験を行う。

講義日程表と講義内容の概略

【1】【2】生理学とは、細胞の構造と生理機能、血液(ビデオ映写)、血液の一般的性質

【3】【4】血液の一般的性質(血小板、血漿蛋白)、血液凝固機序、血液型、体組成、

酸・塩基平衡、体液の移動の原理、リンパ液

【5】【6】循環(ビデオ映写)、循環の概念、大循環・小循環、心臓の構造、刺激伝導系、心臓の

周期性、心機能調節系

【7】【8】血管、血圧、血圧調節系、特殊循環(冠、脳、肺、胎児)

【9】【10】呼吸(ビデオ映写)、呼吸の概念、内・外呼吸、呼吸器、呼吸運動

【11】【12】呼吸調節系、呼吸困難、消化吸収の概念

【13】【14】消化液の分泌、小腸での消化、吸収(小腸、大腸)、消化管の運動、排便

【15】【16】エネルギー代謝、体熱の産生・放散、体温調節系

【17】【18】腎臓の概念(ビデオ映写)、尿の生成機構、クリアランス、浸透圧と細胞外液の調節、

排尿

【19】【20】内分泌(ビデオ映写)、内分泌の概念、視床下部・下垂体ホルモン、甲状腺ホルモン

【21】【22】カルシウム代謝関連ホルモン、副腎ホルモン、膵臓ホルモン、その他

【23】【24】男性生殖、女性生殖(卵巣周期)、女性生殖(子宮周期)、妊娠、分娩

【25】【26】神経の一般的性質(活動電位、シナプス)末梢神経(ビデオ映写)、反射、自律神経系、

中枢神経系(ビデオ映写)

【27】【28】中枢機能(覚醒・睡眠、記憶・学習)、脳脊髄液、運動系

【29】【30】感覚系(体性、内臓、平衡、味覚、嗅覚、聴覚、視覚)

テキスト 『系統看護学講座 専門基礎1 解剖生理学』 医学書院

参考文献

『人体の構造と機能』 エレイン・N. マリーブ 著 医学書院

『看護生理学テキスト』 深井喜代子ほか 著 南江堂

『看護のための人体機能入門』 菱沼典子 著 メジカルフレンド社

評価方法 4,5回の試験による評価

その他質問がある場合は、(1)講義中に質問、(2)配布する質問票に記入、(3)講義終了時には講師控え

室、(4)E-mail:[email protected] により受け付けます。

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科目分類 専門基礎分野:人間の理解 対象学年 1

授業科目 健康と運動Ⅰ 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 木原 勇夫 選択/必修 必修

科目コード I4141002 授業形態 実技・実習 単位数 1

授業の概要生涯を通じた心身の健康の保持増進の基礎づくりと、卒後、健康づくりの実践に携わる学生が多いこ

とを前提として、スポーツ・身体活動と健康とのかかわりについて理解させる。

授業の内容

スポーツ実習・実技を中心に授業を進め、自己の健康についての認識を深め、実践を通し心身ともに

健康な体づくりの方法を学ぶ。

[スポーツ種目]

【1】バドミントン

【2】卓球

【3】ソフトバレー

【4】インディアカ

【5】ウォーキング

【6】その他

[方法]

授業は、実技・実習を中心。

テキスト 教科書は特に用いない。

参考文献 必要に応じて資料を配付する。

評価方法 成績の評価は出席状況及び実習態度

その他

<自己学習に関する指針>

スポーツ活動に特に関心のある人は、課外活動に積極的に参加し、そうでない人は他の人(例えば、

健常者でない方々)とのふれあい行事等に参加し、体験学習の機会を持って欲しい。

<その他の通知事項>

受講に当たっての準備品

・トレーニングウエア上下

・トレーニングシューズ屋内用と屋外用

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科目分類 専門基礎分野:人間の理解 対象学年 1

授業科目 健康と運動Ⅱ 学期 後(秋学)期

担当教員 非常勤講師 木原 勇夫 選択/必修 選択

科目コード I4141003 授業形態 講義、実技・実習 単位数 1

授業の概要生涯を通じた心身の健康の保持増進の基礎づくりと、卒後、健康づくりの実践に携わる学生が多いこ

とを前提として、スポーツ・身体活動と健康とのかかわりについて理解させる。

授業の内容

健康科学論と並行し、スポーツ実習・実技を取り入れ、自己の健康についての認識を深め、理論と実

践を通し心身ともに健康な体づくりの方法を学ぶ。

また、運動療法や高齢者に対する運動処方などを実習する。

[講義テーマ] [スポーツ種目]

【1】身体組成 【1】テニス

【2】年齢と運動 【2】ソフトボール

【3】歩行、姿勢について 【3】スポンジテニス

【4】運動療法(処方)について 【4】フットサル

【5】その他 【5】ウォーキング

【6】その他

[方法]

・授業は、前半に実技・実習を中心に、後半は講義形式の理論が中心。

・OHP、スライド等を積極的に活用する。

テキスト 教科書は特に用いない。必要に応じて資料を配付する。

参考文献 必要に応じて資料を配付する。

評価方法 成績の評価は 50%を出席状況及び実習態度で、残り 50%を秋学期末に行う定期試験により行う。

その他

<自己学習に関する指針>

スポーツ活動に特に関心のある人は、課外活動に積極的に参加し、そうでない人は他の人(例えば、

健常者でない方々)とのふれあい行事等に参加し、体験学習の機会を持って欲しい。

<その他の通知事項>

受講に当たっての準備品

・トレーニングウエア上下

・トレーニングシューズ屋内用と屋外用

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科目分類 専門基礎分野 人間の理解 対象学年 1

授業科目 生命・医療倫理 学期 後(秋学)期

担当教員 教授 秦 幸吉 選択/必修 必修

科目コード I4141004 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

生命科学の発展に伴って生じた倫理的諸問題及び医療現場における倫理的問題について理解し、医療従

事者としての対応を探求する。インフォームド・コンセント、守秘義務、個人情報保護といった基本的

な義務についての知識・技能・態度を修得する。 また、生殖医療、臓器移植、高齢者医療については医

療従事者と患者・家族とが出会う医療現場における倫理の方向付けに関して考えながら、生命倫理の基

本的な知識・技能・態度を修得する。

授業の内容

【1】生命・医療倫理とは何か?

【2】健康とは何か?

【3】ケアとQOL

【4】生殖革命

【5】人工妊娠中絶

【6】医療制度

【7】インフォームド・コンセント

【8】臓器移植

【9】薬害

【10】癌治療(遺伝子治療を含む)

【11】患者の自己選択権

【12】予防医学と生活習慣病

【13】倫理と根拠に基づいた医療の実践

【14】医食同源

【15】公開講座

テキスト 指定しない。

参考文献 図書館、インターネット、新聞などのメディアなどで調査する。

評価方法 出席状況、グループ調査および発表、レポートなどにより総合的に評価する。

その他

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科目分類 専門基礎分野:人間の理解 対象学年 1

授業科目 生化学 学期 後(秋学)期

担当教員 非常勤講師 谷河 精規 選択/必修 必修

科目コード I4141005 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

生体構成成分の構造・性質・機能及びその代謝と調節、更に、代謝異常を含む諸疾患の原因と治療につ

ながる生体成分の動態等について学ぶ。特に生命活動を担うエネルギー代謝に必要な酵素と、酵素の反

応を調節するミネラルやビタミン、また、酵素の誘導や体内の恒常性を保つ上に大切なホルモンや生理

活性物質の役割について重点的に学習する。

具体的には、①細胞とヒトの体、②生体高分子物質と栄養素、③酵素反応、④代謝(エネルギー代謝を

含む)、⑤代謝調節、⑥遺伝子発現とタンパク質合成、⑦免疫等を学ぶ。

授業の内容

生化学なくして医学はあり得ない。看護・介護分野においても生化学的知識が必須であるため、講義

は、生体構成物質の構造と機能、新陳代謝及び遺伝子等について断片的な解説ではなく、生体の全体像

を理解し、疾病を理解するための基礎知識が得られるように、下記の順序で講義を展開したい。

学習は下記の項目(1~16)について進める。各項目毎に到達目標を提示するので、復習の教材及び

期末試験勉強の資料とすること。

1)細胞とヒトの体 2)タンパク質とアミノ酸

3)糖質(炭水化物) 4)脂質

5)核酸(DNA&RNA) 6)酵素

7)消化と吸収 8)糖質代謝

9)アミノ酸(タンパク質)代謝 10)ポルフィリンとヘムの代謝

11)脂質の代謝 12)糖質、タンパク質、脂質の代謝調節

13)遺伝子の発現 14)ビタミンとミネラル

15)ホルモンと疾患 16)免疫

テキスト教科書は使用しない。

最低限の生化学的知識を得やすくするために、必要な部分を中心に要約したプリントを教材とする。

参考文献『わかりやすい生化学 疾病と代謝・栄養の理解のために』 監修 石黒伊三雄 ヌーヴェルヒロカワ

『生化学 人体の構造と機能(2) 系統看護学講座』 著者代表 三輪一智 医学書院

評価方法

1)試験は国家試験と同じMCQ(Multiple Choice Question)方式とする。

2)60点以上を合格とする。60点に満たない者については一度だけ再試験を行う。

3)追試験は正当な理由がない限り行わない。

4)講義中に小テストを行う場合がある。また、講義の進行に応じてレポートの提出を求める場合があ

る。いずれも最終評価の対象とする。

その他

<自己学習に関する指針>

少ない授業時間内で、生化学全てを網羅することは不可能である。

生化学の広範な知識と複雑な生体分子の構造や代謝経路、その破綻と疾病との関連性を把握するため

に、参考書の使用を勧める。特に、授業終了後の復習に活用するのが望ましい。

<その他の通知事項>

化学又は生物学を不得意とする者は、講義開始以前に高等学校程度の基礎化学や基礎生物学の知識を

得ておく必要がある。

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科目分類 専門基礎分野:健康と疾病の理解 対象学年 1

授業科目 病理学 学期 後(秋学)期

担当教員 非常勤講師 並河 徹 選択/必修 必修

科目コード I4141101 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

人々の健康(生理学的状態)を障害し、時にその生命を奪う疾病と老化について理解する。病気の原因

(病因)と、病気の成立する過程(病態形成)について理解し、重要な疾患について、人体の諸臓器・

組織における病像を観察・ 理解する。総論として、人体に疾病をもたらす原因と、それにより発生する

細胞、組織、臓器、器官系列レベルの共通の病変を理解する。各論では、総論で学んだ病因、病変の実

際の発現の場である各臓器、各器官系列毎に重要な疾患について理解する。

授業の内容

病理学の講義は2段階(総論及び各論)に分けて行う。

総 論:人体に疾病をもたらす原因と、それにより発生する細胞、組織、臓器、器官系列レベルの共通

の病変を講義する。

1)病理学と医療 5)炎症

2)細胞とその変化 6)免疫とアレルギー

3)修復と再生 7)腫瘍

4)循環障害 8)先天異常と遺伝

各 論:総論で学んだ病院、病変の実際の発現の場である各臓器、各器官系列毎に重要な疾患について

講義する。

1)循環器系 7)造血・免疫系

2)呼吸器系 8)神経系

3)消化器系 9)運動器系

4)内分泌系

5)泌尿器系

6)性器系

授業は講義を中心とする。各講義の終了時に小テストを行う。レポートを求めることもある。

テキスト 『カラーで学べる病理学』第3版 ヌーヴェルヒロカワ

参考文献『基準病理学総論』改訂第2版 青木重久/小泉富美朝 編著 南江堂

『基準病理学各論』 青木重久/小泉富美朝 編著 南江堂

評価方法 単位認定は、試験成績をもとに出席等を総合して行う。

その他

<自己学習に関する指針>

医学・看護学の基本知識の教育体系は段階的に成り立っている。病理学を理解するためには、より基

礎的な解剖学、生理学、生化学、微生物学及び免疫学の修得が必要であり、春学期での学修を十分なも

のとしておくことが望まれる。また、病理学で修得した知識、観察力及び思考方法は、病気の現象を直

接的に人の場で扱う臨床病態学及び薬理学の場で、さらには、看護実習や卒業研究の場で、自らの眼や

手で検証されるようにしていくことが重要である。

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科目分類 専門基礎分野 健康と疾病の理解 対象学年 1

授業科目 病態治療学Ⅰ 学期 後(秋学)期

担当教員 教授 山下 一也 選択/必修 必修

科目コード I4141104 授業形態 講義 単位数 2

授業の概要

内科診断学の基本的知識、主な呼吸器疾患、循環器疾患、血液疾患、消化器疾患の原因、病態生理、疫

学、症状、診断及び治療法の基本的な臨床的知識を修得する。具体的には、呼吸器疾患としては、イン

フルエンザ、肺炎、結核、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、肺癌、循環器疾患としては、メタボリック

シンドローム、狭心症、心筋梗塞、心不全、高血圧、心房細動・心室細動、血液疾患としては、鉄欠乏

性貧血、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、DIC、消化器疾患と

しては、胃食道逆流症、胃・十二指腸潰瘍、胃癌、大腸癌、クローン病、急性肝炎、慢性肝炎、肝癌、

胆石症等について学習する。

授業の内容

第1~5回 (使用する教科書 成人看護学2 呼吸器)

テーマ:呼吸器系

キーワード:喀痰、呼吸パターン、チアノーゼ、CO2ナルコーシスインフルエンザ、インフルエンザ

ワクチン、肺炎、肺炎球菌、異型肺炎、肺結核、間質性肺炎、COPD(慢性閉塞性肺疾

患)、気管支喘息、喫煙、%VC、1秒率、在宅酸素療法、肺癌、小細胞癌

第6~10回 (使用する教科書 成人看護学3 循環器)

テーマ:循環器系

キーワード:CO2ナルコーシス、心音、心電図、ホルタ心電図、冠動脈バイパス術、狭心症、

心筋梗塞、左心不全、 右心不全、危険因子、心房細動、心室細動、解離性大動脈瘤、

AED

第11~14回 (使用する教科書 成人看護学4 血液・造血器)

テーマ:血液系

キーワード:鉄欠乏性貧血、巨赤芽球性貧血、再生不良性貧血、溶血性貧血、 総鉄結合能(TIBC)、

血清フェリチン、造血幹細胞、造血因子、 急性白血病の分類(FAB)、寛解導入療法、

分化誘導療法、分子標的療法、骨髄異形成症候群、慢性骨髄性白血病、 フィラデルフィア

染色体、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、DIC

第15回 (まとめ or 予備日)

客員教授の特別講演などを振り替えとする場合があります。

テキスト 成人看護学2 呼吸器、成人看護学3 循環器、成人看護学4 血液・造血器

参考文献

評価方法

定期試験に対して(満点 100点)、出席および受講態度(+10点の加点から-30点の減点)を加味し、総

合的に評価する。特に講義中の私語、携帯電話、途中入室、途中退室、質問に対する態度などは重視す

る。また、出席表の代筆での提出は厳禁である。

その他

<自己学習に関する指針>

復習は毎回必ずすること。ノートを各自用意すること。予め、練習問題を呈示するので、定期試験ま

でには必ず対応できるようにしておくこと。講義に関する質問は、出席表の欄(学内電子メールにて回

答致します)あるいは学内電子メールなどで積極的にすること。

<その他の通知事項>

教科書は必ず持参すること。血液の項目は他の項目に比して、非常に難しいので予習をされておくと

いい。

定期試験は選択問題を主とするが、記述問題なども加わることがある。定期試験の不合格者には学内電

子メールで試験終了後数日以内にお知らせする。試験結果、成績についての疑問は試験終了後、1月以

内に問い合わせすること。

また、講義についての連絡は原則として学内電子メールを使用する。講義で使用するスライドはpower

pointで提示する。原則としてシラバスに沿って講義を進めるが、皆さんの理解度などで、講義の順番が

多少変更になることがある。 また、急な講義の時間変更があるので予めご了承下さい。

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科目分類 専門基礎分野:環境の理解 対象学年 1

授業科目 生活環境論 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 磯部 美津子 選択/必修 選択

科目コード I414200 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

ヒトの健康と環境についての基本的理解と健康を保持するための自然的環境、社会的環境、経済的環

境、文化的環境について、環境と健康の視点から理解することを目的とする。そして、住環境と健康、

地域環境と健康、地球環境と健康の関係等、ヒトが生きていく生活とそれを取り巻く環境に関する基礎

を身につけることにより人々の生活への理解を踏まえた看護実践につなげる。

授業の内容

【1】生態環境系の中の人間生活

【2】生活のマネジメント

【3】大気の健康への影響(温暖化)

【4】室内空気質の健康への影響(汚染と換気)

【5】水(上・下水道)と健康障害への影響(水の浄化)

【6】水(上・下水道)と健康障害への影響(給排水の衛生と設備)

【7】「住」の環境と健康への影響(温熱環境)

【8】「住」の環境と健康への影響(快適性とその要因)

【9】「衣」の環境と健康への影響(素材)

【10】「衣」の環境と健康への影響(着心地)

【11】「食」の環境と健康への影響(農業問題)

【12】「食」の環境と健康への影響(表示と安全・安心)

【13】社会環境と健康(消費者問題)

【14】社会環境と健康(ワークライフ・バランス)

【15】課題とグループワーク

【16】まとめ

テキスト 適宜,必要に応じて資料を配付する。

参考文献

『環境科学入門』 川合真一郎 他 化学同人

『衣生活の科学』 谷田貝麻美子 他 アイケイコーポレーション

『食環境科学入門』 山田英昌 ミネルヴァ書房

その他、適宜授業で紹介する。

評価方法成績は、学期末試験 50%、2~3名のグループで演習課題と発表,レポート 40%、出席状況 10%を総

合評価する。

その他

既存の考え方や方法に捉われることなく、自分自身の考え方をもち、論理的展開ができる能力の向上

を目指す。

適宜グループワークなどを取り入れる。時間、順番等必要に応じて変更する。

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科目分類 専門基礎分野:環境の理解 対象学年 1

授業科目 社会福祉論 学期 後(秋学)期

担当教員 非常勤講師 山本 眞一 選択/必修 選択

科目コード I414201 授業形態 講義・ビデオ 単位数 1

授業の概要

社会福祉はすべての国民の幸福追及の権利であるという認識のもとに、社会福祉の制度や機能、方法

論などを総合的に捉え、社会福祉に関する基礎的な知識を修得する。具体的には福祉理念、社会福祉の

法律と制度、社会福祉の行財政、さらに「老人福祉」「障害者福祉」「児童福祉」「生活扶助」などの福祉

サービスについて学習する。方法論としての、相談・アセスメント・ケアプラン・ボランティア活動等

の具体的な社会福祉援助活動についても学習する。全体を通して看護と社会福祉の関連性について焦点

を当て、社会福祉を体系的に学習する。

授業の内容

【1】人間の生活と家族

【2】社会保障制度と社会福祉、社会保障制度

【3】社会福祉の法制度

【4】現代社会の変化と社会保障・社会福祉の動向

【5】医療保障

【6】介護保障

【7】所得補償

【8】公的扶助

【9】高齢者福祉

【10】障害者福祉

【11】児童福祉

【12】社会福祉の援助とは、代替性、補完性

【13】社会福祉の固有の視点

【14】社会福祉の援助技術

【15】社会福祉の歴史

テキスト 『系統看護学講座 専門基礎分野 「社会福祉」 健康支援と社会保障制度』 医学書院

参考文献 『社会福祉原論』 岡村重夫 著 全国社会福祉協議会

評価方法 欠席点1回、−5点とし、試験との合計点で評価します。

その他

<自己学習に関する指針>

看護師にとって医療福祉を理解していくことは大切です。そのためにも社会福祉の原理、社会保障の

概要を学習しておくことは大切です。

<その他の通知事項>

質問は随時受け付けます。

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科目分類 専門基礎分野 関係の発展 対象学年 1

授業科目 人間関係論 学期 後(秋学)期

担当教員 准教授 橋本 由里 選択/必修 必修

科目コード I4141300 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

社会生活を行う上で、良好な人間関係を形成することは重要である。とりわけ医療従事者には、人間関

係を円滑に保つ必要がある。講義では、心理学的視点から他者が抱えている悩みへの共感や、感情的・

認知的理解、人間関係の基礎的知識を深める。主な内容は、自己、対人認知、コミュニケーション、対

人関係である。特に、家族、友人関係、男女関係、職場における人間関係、患者との人間関係、地域に

おける人間関係をテーマに扱い、それぞれの人間関係の特徴を理解し、問題の多様性に着目する。グル

ープディスカッションを適宜取り入れる。

到達目標

1)人間関係の基礎的知識を深める。

2)人間関係の特徴を正しく理解できる。

3)人間関係における諸問題について考察できる。

授業の内容

【1】 人間関係論とは

【2】 自己① 自己概念など

【3】 自己② 性格の認知

【4】 対人認知① 印象形成、対人魅力など

【5】 対人認知② 自己提示と自己開示など

【6】 対人認知③ 集団の認知など

【7】 コミュニケーション① 看護場面のコミュニケーション

【8】 コミュニケーション② 看護場面のコミュニケーション

【9】 コミュニケーション③ 自己表現

【10】 対人関係① 家族

【11】 対人関係② 友人関係

【12】 対人関係③ 男女関係

【13】 対人関係④ 職場における人間関係

【14】 対人関係⑤ 患者との人間関係

【15】 対人関係⑥ 地域における人間関係

テキスト 必要に応じてプリントを配布する

参考文献 「発達・社会から見る人間関係」西垣悦代(編)北大路書房

評価方法 授業への出席(20%)と参加態度(20%)、発表(60%)により総合評価する。

その他 質問がある場合は講義終了後、あるいは研究室で受け付けます。

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科目分類 看護専門分野 基礎看護学 対象学年 1

授業科目 看護学概論 学期 前(春学)期

担当教員 教授 吉川 洋子 選択/必修 必修

科目コード I4242000 授業形態 講義、演習 単位数 2

授業の概要

看護学を学ぶにあたって入門となる科目である。看護の歴史的発展や看護における主要な概念、看護

論を通して、「看護とは何か」を学習し、看護の本質について理解する。看護の対象について多面的な視

点や保健医療システムの中での看護職の看護活動について学習することで看護の目標、対象、看護の役

割と機能を理解する。さらに看護倫理や法律など看護を取り巻く重要事項についての基礎的理解を図り、

看護専門職として必要な考え方や態度を学習する。講義と小グループ演習を組み合わせて理解を深める。

到達目標

1)看護の主要概念について理解できる。

2)ナイチンゲール、ヘンダーソンの看護論をとおして、看護の本質について理解できる。

3)看護の対象について多面的な視点をもつことができる。

4)保健医療システムの中で、看護の役割・機能、看護活動について理解できる。

5)看護場面における倫理的配慮の必要性を理解し、倫理的感受性を高めることができる。

授業の内容

【1】看護とは(講義・演習)

1)看護のイメージ 2)人間にとって健康とは 3)健康レベルに応じた看護

【2】看護の歴史と概念の変遷(講義)

1)看護の起源~中世から近代 2)日本の看護 現代看護への移り変わり

【3】看護の概念(演習)

1)ナイチンゲール「看護覚え書き」 2)ヘンダーソン「看護の基本となるもの」

「看護覚え書き」「看護の基本となるもの」を読み、「看護とは何か」について A4 1枚にまと

める。グループワーク(グループ内プレゼン)、発表スライドを作成する。

【4】看護論グループ別発表

【5】看護学の発展(講義)

1)看護理論の発達 2)理論家と理論の概要

【6】看護の対象の理解(講義)

1)個人 2)家族 3)組織、地域

患者の手記を読む。特に注目した箇所とその理由をA4 1枚程度にまとめる。

【7】【8】看護の対象の理解(演習)

患者の手記についてプレゼンテーション(グループ内プレゼン、全体プレゼン)

【9】健康の概念と看護の目標

【10】看護の目標と看護活動がもつ機能(講義)

【11】看護実践の方法(講義)

【12】看護と倫理 (講義)(演習)

1)医療に関連する倫理 2)看護実践と倫理

3)事例をとおして倫理について考える

【13】看護と倫理(演習)

事例に基づき、倫理的な気づきと対応策についてプレゼンテーション

【14】現代の保健医療福祉活動における看護の特徴

1)看護専門職の資格と機能

2)看護活動の場と期待される役割

3)保健医療福祉活動におけるチーム活動と看護職の役割

【15】国際看護 韓国における看護の歴史について

客員教授 啓明大学看護学部長 イ ビョンスク 氏

テキスト

1)茂野香おる他:系統看護学講座看護学概論、医学書院

2)F.ナイチンゲール、湯槙ます他訳:看護覚え書き、現代社、

3)V.ヘンダーソン、湯槙ます、小玉香津子訳:看護の基本となるもの、日本看護協会出版会、

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参考文献 ケアの本質−生きることの意味、ミルトン・メイヤロフ、田村真、向野宣之訳、ゆるみ出版

評価方法 筆記試験(70%)、提出物(20%)、授業への参加状況・出席状況(10%)により総合的に評価する。

その他

<自己学習に関する指針>

テキスト2)3)の「看護覚え書き」「看護の基本となるもの」、また関連図書を読み、今日の看護の

原点になる看護に対する考え方について理解を深めてほしい。

看護を理解するために、看護の対象となる人への関心をもち、医療や看護に関する現実的な課題や社会

の動きにも関心をもってほしい。

<その他の通知事項>

質問がある場合は講義終了時、あるいは研究室で受け付けます。

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科目分類 看護専門分野 基礎看護学 対象学年 1

授業科目 コミュニケーション論 学期 後(秋学)期

担当教員 教授 吉川 洋子 選択/必修 必修

科目コード I4242001 授業形態 講義、演習 単位数 1

授業の概要

コミュニケーションが成立する過程を理解し、看護実践の基盤となる援助的人間関係を築く能力を自分

で育てていく方法を学ぶ。具体的には、コミュニケーションについて考えるときに必要な概念、コミュ

ニケーションが成立するまでの過程、自己理解、他者理解、「聴く力」「伝える力」、援助的コミュニケー

ションスキルを身につける方法を知り、臨床場面で活用できる基礎的能力を養う。重要な点については

体験をとおして理解を深める。また、臨床場面での対応場面のロールプレイを取り入れ、臨床場面で活

用できる基礎的能力を養う。

【到達目標】

1)コミュニケーション過程、コミュニケーションに影響する因子が理解できる。

2)基本的コミュニケーション技術を理解し、実践への活用の仕方がわかる。

3)効果的なコミュニケーションにおいて、必要な技術や態度を理解する。

授業の内容

【1】看護とコミュニケーション(講義)

1)コミュニケーションとは 2)基本的構成要素 3)コミュニケーション過程

4)学びの目標の明確化

【2】自己理解(講義・演習)

【3】他者理解(講義・演習)

【4】基本的コミュニケーション技術(講義)

【5】基本的ミュニケーション技術活用の実際(演習)

1)傾聴する 2)自分を表現する

【6】【7】コミュニケーションスキルトレーニング−ロールプレイング(演習) SP参加

【8】理論とコミュニケーション(講義)

【9】カウンセリング(講義)

【10】アサーティブ・コミュニケーション(講義)

【11】医療の場におけるコミュニケーション(講義・演習)

【12】コミュニケーション 学びの凝縮・再構成(演習)

【13】コミュニケーション 学びの凝縮・再構成(演習)

【14】学びの発表、まとめ(演習)

【15】学びの発表、まとめ(演習)

テキスト有田清子他:系統看護学講座 基礎看護技術Ⅰ、医学書院

参考文献

アーネスティン・ウィーデンバック、キャロライン・E・フォールズ、池田明子訳:コミュニケーショ

ン−効果的な看護を展開する鍵−、日本看護協会出版会、2007

評価方法成績評価は、筆記試験 70%、出席・演習の参加状況・課題レポート 30%

その他

コミュニケーションは社会生活においても不可欠なものです。学習したことを人間関係を発展させる

手段として意識して日常生活で活用し、コミュニケーションスキルの向上に努めてほしい。

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科目分類 看護専門分野:基礎看護学 対象学年 1

授業科目 ヘルスアセスメント 学期 後(秋学)期

担当教員 准教授 松本亥智江 講師 平井由佳 講師 岡安誠子 選択/必修 必修

科目コード I4242002 授業形態 講義,演習 単位数 1

授業の概要

対象者の全人的(身体的、心理・社会的)な状態把握としてのヘルスアセスメントの意義を踏まえ、

対象者の健康問題を把握し、適切な看護を提供し、提供した看護を評価するための方法としてのヘルス

アセスメントを学ぶ。講義ではエビデンスに基づいたアセスメント方法とアセスメントに基づいた看護

介入について関連づけて学び、演習では安全・安楽にそして正確に実施するためのフィジカルアセスメ

ントの実際について学ぶ。講義・演習を通して看護判断に必要とされる臨床判断・批判的思考能力を養

う。学習内容はバイタルサイン、系統別アセスメントである。

到達目標

(1) 看護におけるヘルスアセスメントの意義を理解する

(2) バイタルサインの仕組みと機能,バイタルサイン測定の意義を理解する

(3) バイタルサインの測定技術を修得する

(3) フィジカルアセスメントの意義を理解する

(4) フィジカルアセスメントにおける基本技術を修得する

(5) フィジカルアセスメントと援助技術を関連づけて考察できる

授業の内容

【1】(講義)

ヘルスアセスメントとは

1)看護におけるヘルスアセスメント

2)フィジカルアセスメントに共通する技術

【2】(演習)

身体計測

【3】~【5】(講義・演習・グループ発表)

バイタルサイン

1)バイタルサインの仕組みと機能

2)バイタルサインの測定方法と留意点

3)観察の視点と留意点

4)バイタルサインの測定の実際

【6】(講義)

呼吸器系のアセスメントと援助方法

1)アセスメントの方法

2)援助技術

【7】(講義)

循環器系のアセスメントと援助技術

1)アセスメントの方法

2)援助技術

【8】(講義)

消化器系のアセスメントと援助技術

1)アセスメントの方法

2)援助技術

【9】(講義)

神経系/筋・骨格系のアセスメントと援助技術

1)アセスメントの方法

2)援助技術

【10~13】(演習)

アセスメントの実際

1)呼吸器系のアセスメントの実際

2)循環器系のアセスメントの実際

3)消化器系のアセスメントの実際

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4)神経系/筋・骨格系のアセスメントの実際

【14】(講義)

心理・社会状態/ADLのアセスメント

【15】(演習)

アセスメント総合演習

看護技術実技試験(バイタルサイン)

テキスト・茂野香おる他:系統看護学講座 基礎看護学2 基礎看護学技術Ⅰ第16版,医学書院,2,600円+税

・藤崎郁:フィジカルアセスメント完全ガイド第 2版,学研,3,800円+税

参考文献

日野原重明(編集):ナースに必要な診断の知識と技術 フィジカルアセスメント 第4版(医学書院)

山内豊明:フィジカルアセスメントガイドブック 第2版(医学書院)

平孝臣:わかるバイタルサインAto Z(学研)

日野原重明:看護の知識と技を革新する 古い看護から新しい看護へ (日本看護協会出版会)

三浦稚郁子:フィジカルアセスメント徹底ガイド 循環(中山書店)

高橋仁美:フィジカルアセスメント徹底ガイド 呼吸(中山書店)

岡安大仁:ナースのための聴診スキルの教室(学研)

小板橋喜久代:カラーアトラス 身体の構造と機能 日常生活行動を支える身体システム(学研)

稲田栄一:呼吸・循環イラストレイテッド 病態生理とアセスメント (学研)

安田是和:消化・吸収・排泄イラストレイテッド 病態生理とアセスメント (学研)

松谷雅生・藤巻高光:脳・神経・脊髄イラストレイテッド 病態生理とアセスメント (学研)

窪田 誠・安部正敏:骨・筋肉・皮膚イラストレイテッド 病態生理とアセスメント(学研)

評価方法定期試験(40%)、実技試験(40%)、課題の提出・小テスト、出席状況(エシリスへの感想投稿を含む)(20%)

で総合的に評価します。

その他

【課題】提出:初回講義時

1.バイタルサインの仕組みと機能

2.バイタルサインの測定方法と留意点

・遅刻は授業開始10分までとします。それ以降は欠席扱いとします。

・演習は4クラスに分かれて行います(メンバーは初回項議事に提示します)。

・演習は授業開始5分前に集合してください。

・演習は欠席をしないようにして下さい。

・演習では身支度をきちんと整えてください(髪の毛・爪・ユニフォーム)。きちんとできていなければ

演習を受けられない場合もあります。

・毎回の講義の感想をエシリスで投稿してもらいます。

・質問は随時受け付けます(E-mailでアポイントを取ってください)。

・詳しい講義のすすめ方、学習内容、自己学習課題、シミュレーターを使用した自己学習の留意点、実

習室の使い方等は初回講義時に示します。

・聴診器、血圧計(アネロイド型)を購入してもらいます(講義の中で購入の案内をします)。

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科目分類 専門教育分野 基礎看護学 対象学年 1

授業科目 生活援助方法論Ⅰ 学期 前(春学)期

担当教員 准教授 松本亥知江 講師 平井由佳 講師 岡安誠子 選択/必修 必修

科目コード I4242001 授業形態 講義および演習 単位数 1

授業の概要

生活行動の障がいに対して、その機能を助け、安全、安楽、自立を促進するように関わっていくため

に生活援助に関する看護技術ついて学ぶ。疾病や治療等のために避けられないような制約の中でも、日

常生活行動を工夫することによって「生活の質」を高める技術を身に付け生活援助が実践できる基礎を

学習する。

講義では、普段意識しないで行っている生活行動を意義、メカニズム等の点が理解し、アセスメント

の視点、自立度や障がいに応じた援助を学ぶ。演習では、事例を用いて援助の目的、方法について判断

し、実施・評価を行い、生活行動の障がいに対して、その機能を助けるように関わっていくための専門

的な知識や技術を修得する。

学習内容は、看護技術の基本原則、環境調整技術、活動・休息の援助技術、感染防止の技術、排泄の

援助技術である。

到達目標

1)看謹技術の基本原則について理解し、看護のあり方を考察できる。

2)療養生活環境を整えるための基礎的知識と援助技術を習得する。

3)ひとにとっての活動と休息の意味を理解し、活動と休息を支える援助技術を習得する。

4)感染防止の基礎知識と標準予防策について理解し、標準予防策か実施できる。

5)排泄のメカニズムについて理解し、自然排尿・排便を整えるための援助技術を習得する。

6) 看護師に必要な倫理的態度を実践し、看護のあり方を考察できる。

授業の内容

【1】(講義/松本)

看護技術の基本原則

・看護技術学習にあたっての心構え

・看護の基本原則

・看護介入技術の基盤としての「安全・安楽」

【2】(講義/平井)

環境調整技術

・療養生活環境の調整

・看護における環境の視点

・療養の場として適切な環境条件

・環境を整える方法:環境の調整、病床の整備

【3】【4】(演習/平井・岡安)

環境調整技術

・ベッド周囲の環境

・環境整備

【5】【6】(講義/平井)

活動・休息の援助技術

・日常生活における運動・活動、休息の意義

・対象者の安楽と動作の経済性

・廃用症候群の予防、ボディメカニクスの活用、安楽な姿勢

【7】【8】【9】(演習・課題レポート/松本・平井・岡安)

活動の援助技術

・ボディメカニクス、ポジショニング

・移動援助、体位変換

・移乗・移送援助:車椅子、ストレッチャー

【10】【11】(演習・課題レポート/松本・平井・岡安)

環境調整技術

・ベッドメーキング

・リネン交換(臥床患者のシーツ交換)

【12】(講義/平井)

感染防止の技術1

・感染防止の基礎技術

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・標準予防策(スタンダードプリコーション)

・感性経路別予防策

・洗浄・消毒

・感染性廃棄物の取り扱い

【13】(演習・課題レポート/松本・平井・岡安)

感染防止の技術1

・衛生学的手洗い

・ガウンテクニック

・手袋装着

【14】(講義/岡安)

排泄の援助技術1

・排泄のメカニズム

・自然排尿および自然排便の介助

【15】(演習・課題レポート/松本・平井・岡安)

排泄の援助技術1

・床上排泄(便器・尿器)の介助

【看護技術実技試験(ベッドメーキング)】

テキスト

系統看護学講座 基礎看護学2 基礎看護学技術Ⅰ,茂野香おる 他,医学書院,2,600円+税

系統看護学講座 基礎看護学3 基礎看護学技術Ⅱ,茂野香おる 他,医学書院,2,900円+税

系統看護学講座 基礎看護学4 臨床看護総論,春永知永 他,医学書院,2,500円+税

看護技術プラクティス、竹尾惠子監修、学研メディカル秀潤社、5,200円+税

参考文献

小林小百合編著:根拠と写真で学ぶ看護技術(1)生活行動を支える援助,中央法規出版.3000円

G supple編集委員会編:やってみよう!基礎看護技術,メディカ出版.2730円

山口瑞穂子監修:看護技術講義・演習ノート上巻,医学芸術社.3660円

評価方法

定期試験(筆記)の他に、看護技術実技試験を課す。

定期試験(60%)、実技試験(20%)、課題レポートの提出・出席状況(エシリス投稿含む)(20%)によ

り評価する。

その他

<自己学習に関する指針>

学習の方法について

1. 講義と演習の組み合わせで進める。

・講義ではそれぞれの学習目標に向けて学習内容を理解し、演習では基本的な看護技術の修得をする。

・模擬病室、模擬患者を設定し、交代で患者役を体験し、よりよい援助について考えて実施する。

・臨床場面でふさわしい身なり、服装や態度についても考え、学んでいく。

2 主体的な学習をすすめる。

・シラバス(学習のてびき、授業計画書)が学習のガイドとなる。さらに詳しい授業の進め方、学習内

容、自己学習課題、実習室の使い方は初回授業時に示す。

・演習によっては、事例に対する援助計画の立案を課す。教科書のみならず、参考図書も利用して課題

に取り組む。

・課題レポートは指示された書式に沿って作成し、用いた文献は文末に記す。

・実習室は授業時間以外でも使用可能である。看護の対象の安全性・安楽性を保証するために、練習を

し、自己の技術を高める。

3.毎回の講義についてエシリスで感想を投稿する。生活援助方法論Ⅱとあわせて、投稿した感想を元

に「学びのプロセス・チャート」を作成する。

<その他の通知事項>

・質問は随時受け付ける。(研究室でも受け付けますのでE-mailでアポイントをとってください)

・遅刻は授業開始10分までとし、それ以外は欠席扱いとする。

・演習では、髪の毛、爪、ユニフォーム等、身支度をきちんと整える。きちんとできていなければ演習

を行うことを禁止する。

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科目分類 看護専門分野 基礎看護学 対象学年 1

授業科目 生活援助方法論Ⅱ 学期 後(秋学)期

担当教員 講師 岡安誠子、准教授 松本亥智江、講師 平井由佳 選択/必修 必修

科目コード I4242005 授業形態 講義、演習 単位数 2

授業の概要

1.目的

生活援助方法論Ⅰに学習に続き、生活行動の障がいに対して、安全・安楽にその機能を補完し、自

立を促進するように関わっていくための看護技術について学ぶ。講義では、普段は意識していない生

活行動の意義、メカニズムを理解し、アセスメントの視点、障がいに応じた援助の技術について学ぶ。

演習では、対象にとって最適な援助の方法を選択・実践するための基本的知識と技術を修得する。

2.到達目標

1)ひとにとっての食事の意味、摂食のメカニズムを理解し、食事を支える基礎知識と援助技術を修得

する

2)ひとにとっての清潔および衣生活の意味、心身への影響を理解し、清潔を保つための基礎知識と援

助技術を修得する

3)ひととっての安楽の意味を理解し、安楽確保のための基礎知識と援助技術を修得する

4)ひとにとっての苦痛の意味、痛み発生のメカニズムを理解し、苦痛緩和・安楽確保の援助技術を修

得する

5)ひとにとっての死の意味を理解し、死の看取りに関する基礎知識を理解し、看取りのあり方につい

て考察できる

6)創傷治癒のメカニズムについて理解し、基本的な創傷管理技術を修得する

7)褥瘡発生のメカニズムについて理解し、褥瘡予防のための基礎的知識を理解する

8)演習を通して、対象にとって最適な援助の方法を選択・実践するための基礎知識と方法について理

解できる

9)看護師に必要な倫理的態度を実践し、看護援助のあり方について考察できる

授業の内容

【1】(講義・演習/松本・岡安)

対人援助と技術応用/安全・安楽の技術、事例演習

・対人援助におけるアセスメント

・対人援助における安全・安楽の実現

【2】(講義/岡安)

清潔・衣生活の援助技術(DVD)

・ひとにとっての清潔と衣生活の意義

・清潔および衣生活のアセスメント

・清潔および衣生活の援助

・整容

【3】(演習/松本・平井・岡安)

・全身清拭

【4】(演習/松本・平井・岡安)

・洗髪

【5】(演習/松本・平井・岡安)

・陰部洗浄、おむつ交換

【6】(講義/平井)

食生活と栄養摂取の援助技術・口腔ケア(DVD)

・ひとにとっての食事の意味、摂食のメカニズム

・食事と栄養に関するアセスメント

・食事の援助

【7】(講義・演習/松本・平井・岡安)

・経口摂取、口腔ケア

【8】(講義/岡安)創傷管理技術

【9】(演習/松本・平井・岡安)

・包帯法(巻軸帯、三角巾、腹帯)

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【10】(講義/岡安)

安楽確保の技術・苦痛緩和の技術

・ひとにとっての安楽の意味

・苦痛に関するアセスメント

・安楽確保,苦痛緩和の援助

【12】(招致講義/松本)

終末期における看護

・ひとの死

・トータルペインに向けた援助

【11】(演習/松本・平井・岡安)

・罨法、リラクセーション、指圧・マッサージ

【13】(演習/松本・平井・岡安)

統合事例演習(ケア記録の立案・実施)

【14】(演習/松本・平井・岡安)

統合事例演習(発表・まとめ)

【15】(演習/松本)

学びのプロセス・チャート

【時間外】看護技術実技試験(臥床患者の寝衣交換)

テキスト系統看護学講座 基礎看護学3 基礎看護学技術Ⅱ,茂野香おる 他,医学書院,2,900円+税

看護技術プラクティス、竹尾惠子監修、学研メディカル秀潤社、5,200円+税

参考文献

事故を防ぐ看護技術―事故やトラブルを防ぐ注意点 失敗した時の対処法、医学芸術社書籍編集部、

医学芸術社、2,600円

写真でわかる実習で使える看護技術―学生・指導者が、一体となってケアを展開するために、吉田みつ

子編著、インターメディカ、3,990円

ケア技術のエビデンスⅠ、深井喜代子 編、ヘルス出版、4,200円

ケア技術のエビデンスⅡ、深井喜代子 編、ヘルス出版、4,800円

評価方法 定期試験(50%)、評価演習(30%)、課題・小テスト・出席状況(エシリスによる感想登録を含む)(20%)

その他

<自己学習に関する指針>

・学習の内容について、適宜小テスト等(10分程度)で知識の確認を行うので復習をしておくこと。

・演習によっては、事例に対する援助計画の立案を課す。教科書のみならず、参考図書も利用して複数

資料による知見を統合させて課題に取り組む。課題の詳細は授業内で提示する。

・課題レポートは、演習での具体的な気付きや困難感を踏まえ、気付いたことの看護における意味、困

難感に対する解決策の検討など、必ず文献を用いて考察する。指示された書式に沿って作成し、用い

た文献は文末に記すこと。

・毎回の講義・演習での学びについてエシリスへ投稿する。授業の最終回には、生活援助方法論Ⅰとあ

わせて投稿した学びをもとに「学びのプロセス・チャート」を作成する。

<その他の通知事項>

・演習時には、ユニホームを着用し、身だしなみを整えて参加してください。準備に不備があれば、演

習には参加できませんので注意してください。

・課された課題は、該当の講義あるいは演習までに遅滞のないよう達成してください。

・遅刻は授業開始10分までとします。それ以降は欠席扱いとします。

・授業に関する質問は、基本的には授業内で受け付けます。必要によっては研究室でも受け付けますの

で、オフィスアワーに訪室ください。

・グループ編制については、初回授業に提示します。演習によってはクラスを 2 つに分けて実施するこ

とがあります。

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科目分類 看護専門分野 基礎看護学 対象学年 1

授業科目 基礎看護学実習Ⅰ(家庭) 学期 後(秋学)期

担当教員教授 吉川 洋子 准教授 松本 亥智江 講師 平井 由佳

講師 岡安 誠子 助教 梶谷 麻由子 助教 川瀬 淑子選択/必修 必修

科目コード I4242007 授業形態 実習 単位数 1

授業の概要

早期に地域に出て体験的に学ぶ機会を通して、看護者として必要な①生活者の理解、②コミュニケー

ション能力、③アセスメント能力、④課題発見力の向上を図る。また、異世代間の交流を通して社会性

及び人間性を涵養する。具体的には、地域の家庭を訪問し、対象者(主として高齢者)の健康状態や生

活習慣、生活環境等を把握するとともに、地域や家庭における対象者の役割や関係等について理解する。

さらに、過去・現在・未来へと続く生活の流れの中で、日常生活の成り立ちや生活の基盤となる価値を

理解する。実習は、学生2人一組で行い、月1回計4回の家庭訪問、訪問の事前学習・事後学習、カン

ファレンス、報告会で構成する。

授業の内容

【実習目的】

看護の対象者を生活している人としてとらえ、健康と生活との関連性を理解するための基礎的能力を

養う。

【実習目標】

1.看護の視点に基づき、対象者を生活者として理解するための情報収集をする。

(1) 対象者の健康状態や健康に対する考え方を知る。

(2) 対象者の日常生活や生活習慣、生活信条、生活環境について知る。

(3) 対象者の家族や社会との関係・役割について知る。

(4) 対象者の個人史から現在の生活や特性に対する影響を知る。

(5) 対象者の将来への希望や期待を知る。

2.前記1.で収集した情報をもとに、その人の生活が健康維持・疾病予防にどう関係しているかア

セスメントする。

3.対象者との円滑な人間関係を作るための工夫をする。

(1) 観察・コミュニケーション技術を活用する。

(2) 対象者の考え方や価値観を理解し、ありのままに尊重する。

(3) 対象者のプライバシーを尊重する。

4.実習で捉えたことを言語化し、他者に伝える。

(1) 対象者(及び家族)の発言や観察したことと、自分が感じたことや考えたことを区別して記述

する。

(2) 1.2.の関連性を考えながら対象者を統合的に理解し、現時点での「全体像」として記述す

る。

(3) 自分の体験を他者に伝え、意見交換をすることで学びを深める。

5.実習での体験、学びをもとに、今後の学習課題を明らかにする。

【実習方法】

1.実習期間:1年次秋学期 1単位 45時間

2.実習地:出雲市鳶巣地区・川跡地区

3.実習方法:

(1) 実習オリエンテーション

① 第1回オリエンテーション(夏期休暇前)

・ 実習目的、目標、方法を理解する。

・ 夏期休暇中の自己学習の指針を明確にする。

② 第2回オリエンテーション(実習開始前)

・ 実習目的、目標、方法の理解を深める。

・ 訪問地域の地理的・文化的・社会的背景を理解する。

(2) 訪問前学習

・ 実習目標にそって自己学習をする。

・ 家庭訪問が効果的にできるように、情報収集の具体的内容(観察事項・質問事項)を明らか

にする。

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・訪問時に明らかになった課題・疑問点について調べ、理解を深める(2回目以降の訪問前学

習)。

(3) 家庭訪問

・対象者との交流を通して情報収集を行う。収集した情報を整理し、看護の視点に沿って解釈・

分析を行う。

・対象者との交流を通して得られた情報から、対象者について生活との関係の中で「健康」を切

り口に全体像をまとめる。

(4) コミュニケーションセミナー(コミュニケーション論の授業と連動)

・医療場面における基本的面接技法について学ぶ。

・ SP参加型コミュニケーション演習を通して体験的に学ぶことでコミュニケーションにおける

自己の課題を明確にする。

・対象者とのコミュニケーションに活かす。

(5) カンファレンス

・効果的な実習を行うために課題を明らかにし、対策をディスカッションする。

・実践を通して関心を持ったこと、疑問点についてグループで課題に取り組む。

(6) 報告会

・実習協力者および学内教員の出席を得て報告会を実施する。

・ 取り組んだ課題について発表し、意見交換をとおして看護への視野を広げる。

テキスト 教科書は特に用いない

参考文献 必要に応じて資料を配布する

評価方法

実習目標の達成状況を総合的に評価する。

実習目標の到達度(評価表)(80%)、出席状況、実習・カンファレンス・報告会への参加状況や態度

(20%)で評価する。

その他

<自己学習に関する指針>

・訪問地域の文化・歴史、訪問対象者の時代背景の理解、コミュニケーション技術等について、高齢者

の特徴

<その他の通知事項>

・実習開始前の全体オリエンテーション内容

詳しい実習の進め方、学習内容、自己学習課題の内容と進め方、記録物の様式、留意事項の説明等を

行う。家庭訪問する地域の理解を深めるために、地域のコミュニティセンター職員による文化的・地

理的背景を含めた地域紹介の招致講義を実施する。

・医療場面における基本的面接技法、コミュニケーション技術を学ぶため、招致講義を実施する。

・家庭訪問の方法は、学生2人一組で1名の方を受け持ち、1 回/月の家庭訪問を実施する。家庭訪問

日については、学生が実習協力者に連絡し、訪問日、時間などの了解を得て計画する。

・訪問にあたっての事前学習、訪問後記録は対象者への理解が深められるように担当教員から個別指導

をうける。

・報告会の運営は学生主体で行う。報告会運営に関する詳細は後日連絡する。

・詳録物はA4版用紙で提出用の専用ファイルを用意する。

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科目分類 基礎分野:外国語 対象学年 2

授業科目 英語Ⅲ 学期 前(春学)期

担当教員 教授 田中 芳文 選択/必修 選択

科目コード I4040204 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

米国の ER や看護師について書かれた上級レベルの英文教材を使用し、パラグラフごとの概要を把握し

ながら英文を精読する能力を養うとともに、英語の医療語について学ぶ。

高等学校で既習の構文・熟語・文法などについて再確認して定着を図る。

外国の医療事情(米国の精神科救急医療)について学ぶ。

授業の内容

1 オリエンテーション 及び ビデオ Love’s Labor Lost (「生と死と」)

2『医療ドラマ ER で学ぶ英語』(pp. 14-18) Sean and Jody O’Brien

3『医療ドラマ ER で学ぶ英語』(pp. 19-23) Jody Becomes Unconscious

4『医療ドラマ ER で学ぶ英語』(pp. 24-28) Why is Jody Still in ER?

5『医療ドラマ ER で学ぶ英語』(pp. 29-33) Jared’s Heart Rate Drops

6『医療ドラマ ER で学ぶ英語』(pp. 34-38) Jody Crashes

7『医療ドラマ ER で学ぶ英語』(pp. 39-43) Calling the Code

8『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』Olivia

9『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』 Jelly Hearts

10『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』In the Arms of an Angel

11『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』All Our Hearts Have to Offer

12『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』The Touch of Kindness

13『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』The Depth of This Career

14『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』Peppy

15 『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』AHealing Truth

テキスト

『医療ドラマ ER で学ぶ英語』(朝日出版社) 【1年次購入済み】

『英語を学ぶ看護学生に贈るこころのチキンスープ』(看護の科学社)

『アメリカ精神科ER 緊急救命室の患者たち』(新興医学出版社)

その他配布教材

参考文献

『愛はあなたの手のなかに』(看護の科学社)

その他, 各種英和辞典, 医学用語辞典, 看護学用語辞典

高等学校で使用した英語構文・英文法の参考書

評価方法

学期末試験(50点)、出席状況など平常点(30点)及びレポート(20点)の合計 100点によって評価す

る。

その他

<自己学習に関する指針>

授業:テキスト本文と練習問題については, 辞書を使った十分な予習が必 要。

レポート:別途指示。

<その他の通知事項>

講義中の私語は, ほかの学生の迷惑になるので厳禁。

講義中は携帯電話の電源は切ること。

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科目分類 基礎分野 基礎科学 対象学年 2

授業科目 統計学 学期 前(春学)期

担当教員 教授 加納 尚之 選択/必修 必修

科目コード I4040306 授業形態 講義、演習 単位数 1

授業の概要

<目的>

健康診断のデータや健康に関するアンケート結果を例にして、表計算ソフトによる関数計算や基本的な

処理方法を学ぶ。そして、各統計学的な分析方法(カイ二乗検定、t検定、相関係数の検定)を習得す

る。

<授業の進め方>

表計算ソフト及び統計ソフトを用いて、医療・看護における各種データに対して、統計的な処理ができ

るよう授業を進める。

授業の内容

【1】 表計算ソフトによる表の作成、ソート、フィルタ (講義及び演習)

【2】 表計算ソフトによるグラフの作成(ヒストグラム、帯グラフ、円グラフ)(講義及び演習)

【3】 統計関数 (合計、平均、分散、標準偏差、最大値、最小値、中央値、最頻値、カウント、順位)

(講義及び演習)

【4】 データの切り口1(量的データと質的データ)、データの切り口2(計量値と計数値)

(講義及び演習)

【5】 母集団と標本、母数と統計量(講義及び演習)

【6】 正規分布、標準正規分布、カイ二乗分布、F分布、t分布、分布表の見方(講義及び演習)

【7】 検定とは何か(検定の手順)(講義及び演習)

【8】 適合度の検定(カイ二乗検定)(講義及び演習)

【9】 独立性の検定(カイ二乗検定)(講義及び演習)

【10】 分散の差の検定(F検定)(講義及び演習)

【11】 平均値の差の検定(t検定)(講義及び演習)

【12】 平均値の差の検定(ウェルチの検定)(講義及び演習)

【13】 相関係数の検定(講義及び演習)

【14】 点推定と区間推定(講義及び演習)

【15】 統計処理の総合演習(講義及び演習)

テキスト「医療・看護のためのやさしい統計学 基礎編」 山田 覚 著 東京図書

参考文献

「できる Excel グラフ」 インプレイスジャパン

「医療統計わかりません」 五十嵐 中・佐條 麻里 著 東京図書

office 2010 で学ぶコンピュータリテラシー 小野目 如快 著 実教出版(1年次に購入済)

評価方法レポート(50%)、および学期末試験(50%)により総合的に評価する。

その他

<自己学習に関する指針>

授業時間だけではなく、空き時間に自主的に情報総合演習室で統計ソフトを活用すること。

<その他の通知事項>

講義中の私語や携帯電話の操作は厳禁です。携帯電話の電源は切っておくこと。

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科目分類 基礎分野:地域と共生 対象学年 2

授業科目 北東アジア地域事情 学期 後(秋学)期

担当教員 非常勤講師 鄭 世桓 選択/必修 選択

科目コード I4040403 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

近年、日本では、朝鮮半島(韓国・北朝鮮)や、中国、ロシア、モンゴルなど北東アジアとして分類

されている国について様々な分野(政治・経済・学問など)から注目を浴びている。この授業で、特に

朝鮮半島のセッションでは、朝鮮半島の文化を中心として韓国人の生活様子や韓国人の考え方などにつ

いて触れてみることを目的とする。

授業の内容

第 1回目 朝鮮半島に関する基礎的豆知識

第 2回目 韓国の家族文化

第 3回目 韓国の衣

第 4回目 韓国の食

第 5回目 韓国の住

第 6回目 韓国の消費文化

第 7回目 韓国の伝統文化Ⅰ

第 8回目 韓国の伝統文化Ⅱ

テキスト 特定のテキストは使用しない。配布資料を講師が用意する。

参考文献 追って紹介する。

評価方法 テスト、レポート、授業態度などを総合的に評価する。

その他

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科目分類 基礎分野:人権擁護 対象学年 2

授業科目 日本国憲法 学期 後(秋学)期

担当教員 非常勤講師 鳥居 竜一 選択/必修 選択

科目コード I4040500 授業形態 講義 単位数 2

授業の概要

法律の法律といわれる憲法に関して「憲法は何のために、誰の為にあるのか」という観点から憲法学一

般について理解する。日本国憲法の理念と内容について学ぶことにより、憲法と生活や健康との関係に

ついて理解する。また、日本国憲法の基本的人権、特に社会権を中心に憲法をめぐる現状と課題を理解

する。さらに、社会権の中の生存権にある「最低限度の生活を営む」権利について解釈し、その権利の

保障について考察する。

授業の内容

【1】 憲法と立憲主義 ―講義の概要―

【2】 日本国憲法史

【3】 国民主権の原理

【4】 平和主義の原理

【5】 基本的人権の原理・その限界

【6】 包括的基本権と法の下の平等

【7】 精神的自由権

【8】 経済的自由権

【9】 人身の自由

【10】 国務請求権と参政権

【11】 社会権

【12】 国会

【13】 内閣

【14】 裁判所

【15】 地方自治 ―講義のまとめ―

テキスト 特に使用しない

参考文献

評価方法試験による判定。問題の意味がわかっているかどうかを合否の分岐点として、論旨の展開力等の出来

に基づいて優・良・可を判断します。

その他

日常の社会問題に関心を持ち、新聞報道などに注意しておいてください。

質問等がある場合には、下記のメールで受け付けます。

[email protected]

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科目分類 基礎分野:人権擁護 対象学年 2

授業科目 女性論 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 川津 愛子 選択/必修 選択

科目コード I4040502 授業形態 講義 単位数 2

授業の概要

「人間にとっての性とは何か」を基本コンセプトに、女性の置かれている社会的な立場、女性の平等や

権利、個としての自立に関する歩みをたどり、法的な保障や制約について理解する。具体的には明治以

降の歴史事象や文学作品等から、社会制度、家族制度の因習や貧困、病苦、災害、戦争等の苦難に、高

い志で立ち向かっていったさまざまな女性の生き方、その生き方に影響を与えた男性の姿をとおして、

互いに支え、認め、信頼しあう人としての生き方、あり方を考える。女性論は男女共生の人間観を深め

ていくものである。

授業の内容

1回 総論・女性の置かれている社会的立場や権利の変遷

2回 近代女性史の夜明け 8歳の女子留学生・津田梅子ほか

3回 自我の開放をめざして 青踏の人びと

4回 因習と貧困のはざまで 晶子、一葉ほか

5回 虐げられる子どもたち・母の哀しみ アンデルセンと山椒大夫・少年兵ほか

6回 忘れまじ戦禍 「収容所から来た遺書」「さとうきびばたけ」

7回 忘れまじ原爆 (1)ヒロシマ・ナガサキの記録

8回 〃 (2)みんなで創る朗読劇「この子たちの夏」

9回 売られる性 「サンダカン八番娼館」「女たちのアジア」

10回 詩に歌われた女性たち 「生ましめんかな」ほか

11回 我が身捨つるとも 福田与志 沢田美喜 金子みすず ほか

12回 家族の肖像 「字のない葉書」「現代学生百人一首」

13回 高齢社会と女性 「姥捨」新聞コラムほか

14回 現代社会と女性のライフスタイル

15回 生と死を支える看護―患者と家族からのメッセージ―

※ ビデオ等を適宜使用する

資料を多く使って問題を提起する

テキスト 必要に応じて資料を配布する。

参考文献

「命と医療にかける橋」嵯峨崎 泰子 生活ジャーナル

「時代に咲いた花」清水 和子 ノートルモンド社

「収容所から来た遺書」辺見 じゅん 文春文庫

「サンダカン八番娼館」山崎 朋子 筑摩書房

「金子みすずの生涯」矢崎 節夫 JULA出版局 ほか

評価方法

毎回の講義の感想を中心としたレポート

全体を振り返っての課題レポート

出席点

その他

<自己学習に関する指針>

将来、職業を持ち、自立した社会人として生きていくうえで、自己の生き方、在り方、社会との関わ

り方を考えていく態度で学習して欲しい。

<その他の通知事項>

参加型の授業を適宜取り入れる。

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科目分類 専門基礎分野:健康と疾病の理解 対象学年 2

授業科目 微生物・免疫学 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 吉山 裕規、金廣 優一、飯笹 久 選択/必修 必修

科目コード I4141100 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

ヒトの感染症について理解することを目的に、これに関わる病原性微生物群の生物学的、生化学的、分

子生物学的諸性状を学ぶ。宿主-寄生体(無数の微生物)に焦点を当て、感染を起こす側の微生物の性

状(特に病原因子)とそれに対する宿主側のレスポンス(免疫防御反応)について、最近の知見をもと

に、種々の病原性微生物の細菌学的・ウイルス学的性質と、それらの病原体によって引き起こされる感

染症の様相、さらに宿主での感染防御システムについての理解を深める。また看護に必要な微生物学の

概念・分類学、細菌学、免疫学、ウィルス学、真菌学、原虫学について理解する。特に、現在重要と思

われるMRSAや多剤耐性緑膿菌などによる薬剤耐性菌感染症、0-157、結核、インフルエンザ、S

ARS、エイズ、プリオン病について詳しく学ぶ。

授業の内容

宿主の生体防御機構が病原性微生物の侵入•増殖を許し、生体恒常性を維持できなくなると、感染症は

発症する。この授業では、宿主反応(免疫)と病原微生物の生存戦略の両者に焦点を当て、感染によっ

て病気になる原因、治療法、予防法などを、最近の知見をまじえて解説する。看護教育に沿った形での

医学微生物学の履修を進める。

教育内容の概略は、以下のとおりである。

1)微生物学の概念

2)細菌学総論:①構築 ②代謝 ③遺伝 ④感染 ⑤消毒と滅菌 ⑥化学療法

⑦感染症の予防(疫学とワクチン) ⑧細菌学的検査法

3)免 疫 学:①概論 ②液性免疫(抗体、補体) ③細胞性免疫 ④感染防御免疫

4)細菌学各論:①グラム陽性球菌 ②グラム陰性通性嫌気性桿菌

③グラム陰性好気性桿菌及び球菌 ④グラム陽性桿菌

⑤抗酸菌 ⑥スピロヘータ・微好気性グラム陰性らせん菌

⑦マイコプラスマ・リケッチア・クラミジア

5)ウイルス学:①総論 ②DNAウイルス ③RNAウイルス

6)真 菌 学:①総論 ②子嚢菌類 ③担子菌類 ④不完全菌類 ⑤皮膚糸状菌類

7)原 虫 学:①総論 ②根足虫類 ③鞭毛虫類 ④胞子虫類 ⑤その他

授業の方法は、スライド、プリントを用いての講義が中心となる。

テキスト「系統看護学講座 専門基礎分野 微生物学 疾病の成り立ちと回復の促進④」

南嶋洋一・吉田真一 医学書院

参考文献

「シンプル微生物学」東匡伸・小熊恵二、堀田博編 南江堂

「標準微生物学」平松啓一監 医学書院

評価方法 授業内容や、教科書で述べられている項目から出題し(定期試験:筆記)、習熟度を総合的に評価する。

その他

<自己学習に関する指針>

授業時間の都合上、特に重要と思われる事柄から重点的に講義する。他の項目については教科書や参

考書で自習してもらうこともあり得るため、授業に、積極的主体的に参加することが望ましい。

授業終了後、またはメール<[email protected]>で積極的に質問されることを歓迎する。

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科目分類 専門基礎分野:健康と疾病の理解 対象学年 2

授業科目 臨床栄養学 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 田中 美紗子 選択/必修 必修

科目コード I4141102 授業形態 講義・演習・実習 単位数 1

授業の概要

食事療法が必要となる代表的な疾患(糖尿病、肥満、脂質異常症、メタボリック症候群、内分泌疾患、

消化器疾患、高血圧症、腎疾患等)について、病態生理と食事栄養との関係を中心に、検査・診断及び

治療法の概略を学習する。また、予防医学的な側面において生活習慣病に罹らないようにするための食

事に関する知識・理解を深める。実際にいくつかの疾患について治療食の演習を行う。また、患者への

食事支援をチーム医療として捉え、看護師・医師・栄養士がどのように関わっていくかを学ぶ。

授業の内容

1.栄養学と看護(講義・パワーポイント)

2.栄養状態の評価・判定(講義)

3.栄養素の種類と働き(講義・グループワーク)

4.エネルギー代謝(講義・演習 ※電卓使用)

5.栄養素の消化・吸収(講義)

6.栄養素の体内代謝(講義)

7.栄養ケアマネージメント(講義・演習 ※電卓・食品交換表・食品成分表 使用)

8.ライフステージと栄養(講義・パワーポイント)

9.臨床栄養(講義・パワーポイント・調理実習 ※食品交換表・栄養分析表・エプロン・レポート用

紙 使用)

10.健康づくりと食生活(講義・パワーポイント)

テキスト

系統看護学講座 専門基礎分野3 栄養学 医学書院

系統看護学講座 別巻 栄養食事療法 医学書院

糖尿病食事療法のための食品交換表 日本糖尿病学会編 文光堂

五訂増補食品成分表 2011 香川芳子監修 女子栄養大学出版部

参考文献 臨床栄養 医歯薬出版

評価方法 試験・レポート

その他

チーム医療の中での栄養士と看護師の関わり方をグループワークなどを組み入れて深めていきたい。

臨床栄養の楽しさ等も学んでほしい。治療食に対しての理解を深めるための演習も実施したい。

チームで実施する栄養評価・栄養ケアマネージメントも学んで欲しい。

地域連携についても深めていきたい。

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科目分類 専門基礎分野:健康と疾病の理解 対象学年 2

授業科目 臨床薬理学 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 食見 忠弘 選択/必修 必修

科目コード I4141103 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

薬物と生体との相互作用の結果起こる現象とメカニズムを学習し、薬物による疾病の予防及び治療の

理論的な基礎の理解と、適正かつ効果的な薬物治療を達成するために理解しておくべき必要な事項を学

ぶ。具体的には、末梢神経系作用薬、中枢神経系作用薬、循環器系作用薬、呼吸器系作用薬、消化器系

作用薬、ホルモン・生殖器系作用薬、抗炎症薬、抗感染症薬、抗悪性腫瘍薬等の主要な基本的な薬物に

ついて理解する。

授業の内容

<授業内容>

主要な基本的な薬物を取り上げ、「授業の概要」に記した内容を学ぶ。講義は総論と各論からなり、各回

での主なテーマは下記のとおりである。

第1~4講:総論

1.薬物治療の概念

2.薬物の体内動態

3.薬効に影響する因子

4.薬物の有害作用、薬物の管理と新薬

第5~15講:各論

5.抗感染症薬(抗菌薬、特殊な感染症の治療薬)

6.抗がん薬;消毒薬;免疫治療薬

7. 抗アレルギー薬;抗炎症薬;関節リウマチ治療薬;痛風治療薬;片頭痛治療薬

8.末梢神経系作用薬(交感神経作用薬、副交感神経作用薬、筋弛緩薬、局所麻酔薬)

9.中枢神経系作用薬(全身麻酔薬、催眠薬、抗不安薬、抗精神病薬)

10.中枢神経系作用薬(抗うつ薬、パーキンソン症候群治療薬、抗てんかん薬、麻薬性鎮痛薬)

11.循環器系作用薬(抗高血圧薬、狭心症治療薬、うっ血性心不全治療薬)

12.循環器系作用薬(抗不整脈薬、利尿薬、脂質異常症治療薬)

13.循環器系作用薬(血液および造血器系作用薬);呼吸器系作用薬(気管支喘息治療薬、鎮咳薬、呼

吸促進薬);消化器系作用薬(消化性潰瘍治療薬、制吐薬)

14. 生殖器系作用薬(性ホルモン、経口避妊薬、前立腺肥大症治療薬);物質代謝作用薬(糖尿病治療薬、

骨粗鬆症治療薬)

15.皮膚科用薬;眼科用薬;救急時使用薬;漢方薬;本講義の総括

<授業形態>

パワーポイントを用いて講義する。授業当日に配布する「確認問題」で学んだ内容の理解を深める。

また、講義の理解度および疑問点を知るために簡単なレポートの提出を毎回求める。

テキストテキスト:「看護学生のための薬理学ワークブック」 食見(著) 医学書院

講義資料としてキーワード、パワーポイントの図表、「確認問題」などのプリントを配布する。

参考文献

「系統看護学講座 専門基礎分野 薬理学」 医学書院

「根拠がわかる医薬品Q&A」 五味田・荒木(編集) 南江堂

「今日の治療薬:解説と便覧」 浦部・島田・川合(編集) 南江堂

評価方法 出席状況および期末試験成績を考慮して評価する。

その他

<自己学習に関する指針>

薬物療法の薬理学的基礎を理解するためには解剖学、生理学、生化学、病理学の知識が必要である。

講義内容と関連する事項についてはこれらの教科のテキストをひもとくことが望ましい。

<その他の通知事項>

質問は授業中でも応じる。授業終了後は講義室、非常勤講師の控室で応じる。

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科目分類 専門基礎分野 健康と疾病の理解 対象学年 2

授業科目 病態治療学Ⅱ 学期 前(春学)期

担当教員 教授 山下 一也 選択/必修 必修

科目コード I4141105 授業形態 講義 単位数 2

授業の概要

消化器、肝臓疾患、内分泌・代謝、脳・神経疾患、アレルギー・膠原病、感染症の原因、病態、疫学、

症状、診断および治療法の基本的な臨床的知識を修得する。

授業の内容

第1~3回 テーマ:消化器系

キーワード:主細胞、壁細胞、副細胞、ペプシン、胃酸、嚥下困難、胸やけ、GERD、

下部食道括約筋、機能性ディスペプシア、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、

へリコバクター・ピロリ菌、除菌治療、早期胃がん、胃がん、潰瘍性大腸炎、

クローン病、虚血性大腸炎、大腸癌、人工肛門

(クローン病の患者さんの闘病体験も含む。)

第4回 テーマ:肝臓、膵臓、胆嚢

キーワード:肝炎、劇症肝炎、肝硬変、肝炎ウイルス、肝癌、インターフェロン療法、

腫瘍マーカー、腹部超音波検査、生体肝移植、脂肪肝、NASH、胆石

第5~7回 テーマ:内分泌疾患

キーワード:視床下部、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、負のフィードバック、ホメオスターシス、

ホルモン負荷試験、下垂体腫瘍、甲状腺ホルモン、バセドウ病、橋本病、甲状腺腫、

クッシング病、アジソン病

第8回 テーマ:糖尿病の病態とその合併症

キーワード:2型糖尿病、インスリン、耐糖能異常、HbA1C、食事療法、運動療法、薬物療法、

メタボリック症候群、糖尿病性腎症、人工透析、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経症

第9~12回 テーマ:神経疾患

キーワード:大脳、脳幹、小脳、脊髄、ニューロン、シナプス、前頭葉、前頭前野、髄液の循環、

反射、3−3−9度方式、頭蓋内圧亢進、Broca失語、Wernicke失語、認知症

脳血栓、脳塞栓、脳出血、くも膜下出血、動脈瘤、高血圧、糖尿病、心房細動、

血栓溶解療法 、アルツハイマー病などの認知症 、脳・神経の変性疾患、末梢神経疾患、

神経・筋疾患、脱髄疾患 (パーキンソン病の患者さんの闘病体験も含む。)

第13~14回 テーマ:アレルギー、膠原病、感染症

キーワード:自己免疫性疾患、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、多発性筋炎・皮膚筋炎、強皮

症、シェーグレン症候群、MCTD(混合性結合組織病)、結節性多発動脈炎、

ベーチェット病、副腎皮質ステロイド、抗核抗体、感染症 、グラム染色、日和見感染、新

興感染症、院内感染、MRSA、クロイツフェルトーヤコブ病、プリオン

第15回 予備日

招致講義 客員教授の特別講演を振り替えとする場合があります。

テキスト

成人看護学5 消化器

成人看護学6 内分泌・代謝

成人看護学7 脳・神経

医学書院

参考文献

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評価方法

定期試験に対して(満点 100点)、出席および受講態度(+10点の加点から-30点の減点)を加味し、総

合的に評価する。特に講義中の私語、携帯電話、途中入室、途中退室、質問に対する態度などは重視す

る。また、出席表の代筆での提出は厳禁である。

その他

<自己学習に関する指針>

復習は毎回必ずすること。ノートを各自用意すること。予め、練習問題を呈示するので、定期試験ま

でには必ず対応できるようにしておくこと。講義に関する質問は、出席表の欄(学内電子メールにて回

答致します)あるいは学内電子メールなどで積極的にすること。

<その他の通知事項>

教科書は必ず持参すること。

定期試験は選択問題を主とするが、記述問題なども加わることがある。定期試験の不合格者には学内

電子メールで試験終了後数日以内にお知らせする。定期試験の試験結果、成績についての疑問は試験終

了後、1月以内に問い合わせすること。

また、講義についての連絡は原則として学内電子メールを使用する。講義で使用するスライドはpower

pointで提示する。原則としてシラバスに沿って講義を進めるが、皆さんの理解度などで、講義の順番が

多少変更になることがある。

患者さまをゲスト・スピーカーとして招致する講義では、特に真摯な態度で臨むこと。試験結果、成

績についての疑問は試験終了後1月以内にメールですること。

また、急な講義の時間変更があるので予めご了承下さい。

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科目分類 専門基礎分野 健康と疾病の理解 対象学年 2

授業科目 病態治療学Ⅲ 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 勝部 浩介 渡邊 正樹 木村 光宏 選択/必修 必修

科目コード I4141106 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

<授業のねらい>

疾患の病態、特に経過・予後を理解して、患者さんに正しい情報を伝達する能力の涵養。

治療法の効果を判断する視点の確立。

授業の内容

[勝部](10時間)

運動器疾患について、教科書を中心にスライドを用いて講義する。

運動器疾患における看護についても触れる。

1)解剖、生理

2)診断

3)治療

4)疾患総論、各論

5)外傷学

6)リハビリテーション

[渡邊](10時間)

視器の特異性を理解し、解剖、生理、疾患、治療法を習得するためにスライド、ビデオを用いて講義

を行う。

1)眼の解剖・生理

2)主な検査方法

3)眼疾患の診断と治療

4)全身疾患と眼

5)手術ビデオ供覧

[木村](10時間)

耳鼻咽喉および頸部についてプリント、スライドなどを用いて看護に役立つような実践的な講義を行

う。

1)耳鼻咽喉の解剖と生理

2)耳鼻咽喉科疾患の診察/診断法

3)耳鼻咽喉科疾患各論(耳科・平衡・鼻科・咽喉頭頚部)

テキスト

勝部:「系統看護学講座専門14 成人看護学10」 医学書院

渡邊:「系統看護学講座専門17 成人看護学13」 医学書院

木村:「系統看護学講座専門18 成人看護学14」 医学書院

参考文献

評価方法各教員はそれぞれ定期試験、出席状況、レポート及び小テストにより評価し、3人の評価を総合して、

単位認定する。

その他

<自己学習に関する指針>

あらかじめ教科書を読んでおくこと。解剖を理解しておくこと。[整形外科]

参考文献の下調べをしておくこと。

図書館を活用してほしい。

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科目分類 専門基礎分野:健康と疾病の理解 対象学年 2

授業科目 病態治療学Ⅳ 学期 前(春学)期

担当教員 秦幸吉 選択/必修 必修

科目コード I4141107 授業形態 講義 単位数 2

授業の概要

めまぐるしく変化する医学・医療の現場において、個々の症例に応じた適切な看護を実践していくため

には、疾病の成り立ちや症候、病態生理などを理解することが重要である。本講義では、外科的治療を

うける患者に共通する臨床看護学に必要な知識と技術、考え方や理念を学ぶ。総論として、外科看護の

基礎を理解し、周手術期・手術前・手術中・手術後の患者に対する医療の知識と技術、考え方を学ぶ。

また、各論として、各臓器の代表的な疾患、特に婦人科系疾患について、病因、病理、病態および外科

的治療法を学ぶ。

授業の内容

1.外科学総論

2〜5.周手術期看護

外来・病棟における術前看護、術中・術後の生体反応と急性期看護、開腹・腹腔鏡術を受ける患者の看

護、脳神経疾患で手術を受ける患者の看護

6〜9.外科的治療が必要な疾患

内分泌疾患、肺疾患、循環器疾患、消化器疾患、運動器疾患、脳疾患

10.女性生殖器の基礎知識(発生、解剖、生理)

11.子宮疾患(子宮筋腫、子宮脱、子宮頚癌、子宮体癌など)

12.卵巣疾患(卵巣腫瘍、子宮内膜症など)

13.性感染症 (クラミジア・淋菌・梅毒・HPV・AIDSなど)

14.更年期障害

15.不妊・生殖補助医療

テキスト系統看護学講座 成人看護学(各領域に該当する巻) 医学書院

参考文献『病気がみえる』シリーズ (各領域に該当する巻) メディックメディア

評価方法出席状況・授業態度・レポート(以上20%)、定期試験(80%)などから総合的に評価する。

その他

膨大な量の医学知識を短時間で学習する必要があるため、重要事項を明記するなど、要点を絞ってでき

るだけわかりやすく講義を行うが、理解を深めるため、各自、予習・復習を行うこと。

質問などがある場合には、随時、研究室に訪ねて来て下さい。

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科目分類 専門基礎分野:健康と疾病の理解 対象学年 2

授業科目 公衆衛生学 学期 前(春学)期

担当教員 非常勤講師 福澤 陽一郎 谷口 栄作 中畑典子 選択/必修 必修

科目コード 14141108 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

公衆衛生の基本内容として、健康と環境、予防の基本、プライマリヘルスケア、ヘルスプロモーション

などを理解することを目的とする。また方法論としての疫学や健康に関する指標の見方、考え方につい

て学ぶ。具体的な内容として、学校保健、産業保健、地域保健のライフサイクルと健康の関連について、

生活者の疾病予防と健康増進の進め方について学ぶ。その他、公衆衛生学の重要な領域である、生活環

境の安全として、環境汚染と公害の問題、食品保健と栄養では、食品の安全、感染症では、疫学的特徴

と予防の基本について学ぶ。

授業の内容

Ⅰ.総論 ①② ・公衆衛生学の基本を学びます。

・公衆衛生の概念と健康:健康の概念、予防の基本、プライマリヘルスケアの理解(福澤)

・衛生統計の見方・考え方:健康指標、基本的な保健統計、保健統計の重要な用語(国勢調査、

人口静態、人口動態、健康寿命、有病率・罹患率など)(谷口)

・疫学入門:疫学的方法による健康の理解(疫学の重要な用語、疫学的方法論、具体的な活用)

Ⅱ.各論 皆さんが将来様々な現場での問題に遭遇した時に対処できる内容を学びます

1)ライフサイクルと健康 ③~⑧

③母子保健:乳児死亡、周産期死亡、死産など母子保健の現状、少子化問題、健やか親子 21、児童

虐待防止 (福澤)

④学校保健:疾病・異常の健康状態、学校保健対策、感染予防、学校環境衛生(中畑)

⑤生活習慣病:主な生活習慣病の特徴と生活習慣(栄養・運動・休養・喫煙・飲酒)、がん・循環器

疾患・糖尿病の予防 (中畑)

⑥老人保健:高齢者のかかえる問題、健康状態とその対策(中畑)

⑦産業保健:労働災害と職業病、職場における3管理、トータル・ヘルスプロモーション (福澤)

⑧地域保健:保健所と市町村保健センターの役割、健康日本 21 (谷口)

2)生活環境の安全 ⑨⑩(福澤)

環境汚染と公害:地球環境問題(地球温暖化・オゾン層の破壊・酸性雨など)、水・空気・土壌や

ゴミ・廃棄物身近な環境問題とその対策、住環境と健康、主な公害、環境保全

3)食品保健と栄養 ⑪ 食品の安全(食中毒も含む)、国民の栄養 (中畑)

4)感染症 ⑫ 新興感染症、再興感染症などの疫学的特徴、感染症の予防の基本 (谷口)

5)難病対策⑬:難病とは、特定疾患治療研究事業、難病対策 (谷口)

6)健康教育とヘルスプロモーション⑭:健康教育とは、ヘルスプロモーションの概念 (福澤)

7)これからの公衆衛生⑮:社会の変貌と公衆衛生(福澤)

テキスト 教科書は特に用いません。必要に応じて資料を配付します。

参考文献

公衆衛生か公衆衛生学という表題で、教科書として参考になるものが 10冊以上

「国民衛生の動向」厚生統計協会(必読)が 10冊以上

感染症、生活習慣病、環境問題など興味深い図書などが図書館にありますので、時間を有効に活用して

読んで下さい。

評価方法出席状況と講義に関連した、今日的課題のレポート(4割)、基本的な内容の学期末試験(6割)により

総合的に評価します。評価は、それぞれの教員ごとに行ないます。

その他講義形式のみでなく、最近のトピックスなどの資料を活用して授業をすすめます。電子メールなどを活

用したり、講義を通じて皆さんとの活発なコミュニケーションを楽しみにしています。

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科目分類 専門基礎分野:健康と疾病の理解 対象学年 2

授業科目 保健統計学 学期 後(秋学)期

担当教員 非常勤講師 大城 等、谷口 栄作、柳樂 真佐実 選択/必修 必修

科目コード I4141110 授業形態 講義、演習、レポート発表 単位数 2

授業の概要

集団の保健水準の特徴や要因を把握する方法を習得する。特に、地域の公衆衛生に関する問題の発見、

それに対する対策の実施と評価について、実例を題材にした講師と受講生、受講生相互のディスカッシ

ョンを通じて必要な知識・技術を身につける。

授業の内容

(1)保健統計学とは (谷口)

(2)主な保健統計とその概要

① 人口動態統計:死亡および出生に関する各種統計の理解と活用(谷口)

② 保健統計指標の算出方法(谷口)

③ 傷病統計:罹患率、有病率、受療率等傷病に関する指標(大城)

④ 生命表と平均余命(大城)

⑤ 保健医療資源統計:医療施設統計、医療関係者統計、医療費統計(大城)

⑥ 生活習慣に関する資料:国民健康・栄養調査、国民生活基礎調査(大城)

⑦ 感染症・食中毒統計:代表的な感染症・食中毒の動向(柳樂)

⑧ 学校保健統計(柳樂)

⑨ 産業保健統計(柳樂)

(3) 保健統計の活用の実際

現場における保健統計の活用事例、保健情報の加工(大城)

(4)課題レポートの発表(大城・谷口・柳樂)

テキストテキストは指定しませんが、参考文献のうち、国民衛生の動向は持参して下さい。

必要に応じて資料を配付します。

参考文献

国民衛生の動向(厚生統計協会)

厚生統計テキストブック(厚生統計協会)

公衆衛生マニュアル(南山堂)

必要に応じインターネットを通じて入手できる文献等を紹介します。

評価方法 課題レポート、出席状況等により評価します。

その他 授業への積極的な参加(質問、ディスカッション)を期待します。

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科目分類 専門基礎分野 健康と疾病の理解 対象学年 2

授業科目 ヘルスプロモーション論 学期 後(秋学)期

担当教員 教授 佐藤公子 選択/必修 必修

科目コード I4141111 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

健康増進政策とは何かを理解した上で,国,県,市町村における健康政策の現状と課題を把握する。

さらに健康政策の具体的な策定方法における基礎的理解を深める。

国民の健康づくり施策が、単に健康面へのプラス効果のみならずわが国の社会保障制度を維持して

いくためにも、現在非常に重要な位置づけにあることを理解する。さらに、健康づくり施策は科学的

根拠に基づいている点と、現実的にそれらの施策が動いていく視点の重要性を理解したうえで、今後

の健康政策の方向性について学習する。

授業の内容

回数 内容

1 ヘルスプロモーションとは (概念)

WHO オタワ憲章 健康日本21 ソーシャルスキル、オンリーワン社会

ヘルシーカンパニー 健康家族

2 身体的疾病 精神的病態・社会環境と健康の概念

身体的・精神的に健康でない状態、

3 ヘルスプロモーションにおける健康教育の役割 ①

指導者の健康観 指導観と健康教育の関係 健康教育と地域住民の健康維持の関係

4 ヘルスプロモーションにおける健康教育の役割 ②

健康リテラシ

5 わが国の健康政策としての「健康日本 21」の理解 ①

現状と課題 目標志向型健康増進施策

6 わが国の健康政策としての「健康日本 21」の理解 ②

生活機能,生活習慣病,防衛体力,身体活動 人生の各段階の課題

7 日本の健康水準の現状分析と世界的潮流

目標志向型健康増進施策

8 先進的健康づくり実施市町村の健康政策について(茨城県大洋村)または(埼玉県小鹿野

町)健康長寿しまね計画

テキスト 大西・櫻井編 成人看護学「ヘルスプロモーション」ヌーベルヒロカワ 2006年

参考文献

ローレス W・グリーン、マーシャル W・クロイター著、神馬征峰訳 実践ヘルスプロモーション、

PRECEDE-PROCEED モデルによる企画と評価 医学書院、2005 年

新井 宏明 編、健康福祉の活動モデル、医学書院、1 9 9 9 年

後閑・蛯名・大西編「健康科学概論」ヌーベルヒロカワ 2003年

国立大学法人保健管理施設協議会編「新版・学生と健康」南江堂 2011年

地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター編「健康なくに 2011」医療文化社 2011年

上畑鉄之丞監訳「根拠に基づく健康政策のすすめ方」医学書院 2003年

カワチ・高尾・スブラマニアン「ソーシャルキャピタルと健康政策」垣内出版 2012年

厚生の指標増刊「国民衛生の動向 2014/2015」厚生労働統計協会 2014年

山崎・戸ヶ里・板野編「ストレス対処能力SOC」有信堂 2008年

COML(コムル)のHP http://www.coml.gr.jp/

評価方法 学期末試験(80%) レポート(20%)から総合的に評価する

その他

講義内容を参考にして、自ら考え、学ぶ、意欲的な姿勢を持つように心掛けて下さい。

テキスト・資料は毎回、持参して下さい。

なお、講義内容は学生の理解度等により変更することがあります。

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科目分類 専門基礎分野:環境の理解 対象学年 2

授業科目 保健医療福祉制度 学期 後(秋学)期

担当教員 非常勤講師 福澤 陽一郎 選択/必修 必修

科目コード 14141202 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

日本の保健・医療・福祉制度について、歴史的な経過や国際的な比較等を通じて学ぶ。少子高齢化の

進行、慢性疾患の増加、医療費の増大、住民や患者ニーズの多様化等の社会的背景が、各種制度に密接

に関連していることを学ぶ。特に、医療保険制度や介護保険制度に焦点をあてて考察する。他にも看護

業務に関連の深い法規を中心に学び、看護職として遭遇する様々な問題に対処していくための保健医療

福祉制度の基礎知識を修得する。

授業の内容

Ⅰ.総論 ①②

健康な生活を送るためには、住む地域全体が健康なことが求められます。その重要な柱が、保健や

医療の体制であることを歴史的な経過や国際的な比較を交えて述べます。

Ⅱ.各論

保健と医療で大きな社会問題となっている今日的課題を、島根県の具体例を交えて授業をすすめま

す。

1)医療制度と医療政策 ③~⑥

③医療対策の課題:高齢化への対応、救急医療、僻地医療、危機管理、周産期・小児医療

④医療制度の特徴:イギリス、アメリカなどと日本の医療制度

(医療保険制度を含む:医療保険の種類、国民皆保険)

⑤医療保障:医療評価、長期入院、医療費問題(国民医療費)

⑥在宅ケア:かかりつけ医、訪問看護など

⑥高齢化時代に対応する介護保険制度(保険者、被保険者、給付の内容など)

⑦医療制度に関するトピックス:高齢者の医療の確保に関する法律など

2)関係法規とは(総論)⑧

3)保健活動と関係法規 ⑨~⑪

⑨地域保健の課題と法規:島根県やわが国の地域保健上の課題と地域保健法・健康増進法、

健康日本 21

⑩母子保健の課題と法規:少子化と子育て支援の課題と母子保健法・母体保護法・健やか親子 21

⑪職場の健康管理と法規:職場の健康課題と労働基準法・労働安全衛生法

4)看護業務と関連の深い関係法規 ⑫~⑬

⑫医療サービスと関係法規:医療法、薬事法(劇薬・毒薬)、医師法、薬剤師法など

⑬看護職と関係法規:保健師助産師看護師法、育児・介護休業法、

看護師等の人材確保の促進に関する法律など

5)公費医療⑭:主な公費負担医療制度

6)関係法規の周辺⑮:がん対策基本法、自殺対策基本法など

テキスト 教科書は特に用いません。必要に応じて資料を配付します。

参考文献

公衆衛生か公衆衛生学という表題の教科書に保健医療福祉制度の内容が含まれています。

「国民衛生の動向」「国民の福祉の動向」厚生統計協会は必読です。

保健医療福祉制度に関連した参考図書が 20 冊以上など興味深い図書などが図書館にありますので、時

間を有効に活用して読んで下さい。

評価方法出席状況と講義に関連した、今日的課題のレポート(4割)、基本的な内容の学期末試験(6割)によ

り総合的に評価します。

その他

講義形式のみでなく、最近のトピックスなど社会問題になっていることを活用して授業をすすめます。

電子メールなどを活用したり、講義を通じて皆さんとの活発なコミュニケーションを楽しみにしていま

す。

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科目分類 専門基礎分野 環境の理解 対象学年 2

授業科目 島根の地域医療 学期 前(春学)期

担当教員 教授 山下 一也 教授 齋藤 茂子 選択/必修 必修

科目コード I4141204 授業形態 講義・演習・フィールド学習 単位数 1

授業の概要

島根県では、全国に先駆けて少子高齢化が進んでおり、この傾向は離島、中山間地域ではより一

層顕著にみられる。すなわち、病院、診療所の医師、看護師の不足をはじめ、無医地区等が多く存

在し、開業医の高齢化や後継者不足、大病院までの交通不便等、医療の確保に関して多くの課題を

抱えている。これらの島根県の地域医療の現状や地域における医療機関の機能分担や連携、地域保

健医療福祉活動のあり方、健康問題や課題、疾病分析等の角度から学ぶ。

キーワーズ

地域医療 地域特性 医療費 保健医療計画 フィールド学習 地域保健医療福祉活動

授業の内容

【1回】 オリエンテーションと講義のアウトライン (講義・グループ学習)

・島根県の地域概況と特性

・自己学習課題・・・あなたが気にかけている保健・医療問題

【2回】 島根県の保健医療計画(招致講義)

招致講師 島根県益田保健所 所長 村下伯 氏

1)計画立案の根拠

誰が何のために立てるのか

2)保健医療計画の理念および計画の内容

計画の考え方、計画の軸となるもの

3)島根県の計画の特徴

【3回】 医療費の内訳と分析・・・コスト意識を高める (講義:山下)

【4回】 中間小テスト 「地域医療を考えるポイント」 (講義:山下)

【5回】 地域特性と地域保健医療(福祉)活動 (講義:齋藤)

【6回】 保健医療福祉活動に関わる社会資源 (講義:齋藤)

【7回】 「地域包括ケアシステムにおける津和野共存病院のとり組み」

6月 17日(水)13:10~14:40

客員教授特別講義 医療法人橘井堂津和野共存病院院長 須山信夫氏

【8回】 フィールド学習の事前準備

【9回~15回】フィールド学習 〈 フィールド学習ハンドブック参照 〉

○ 時期:8月末日~9月上旬

○ フィールド

・海士町・西ノ島町・隠岐の島町・津和野町・・・3泊4日

・出雲市・雲南市・飯南町・川本町・・・2泊3日

以上のフィールドでの滞在型の学習を基本とする。

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○ 目的:島根県内の島嶼地域、中山間地域、海岸部における保健医療福祉の実践活動に触れ、

地域医療への理解と関心を深める。

○ フィールド学習の目標

1)島根県の島嶼地域や中間地域の住民の生活を理解する

2)健康課題や健康問題が生活に関連していることを理解する

3)地域医療に関わる保健医療福祉施設および行政機関を認識する

4)地域医療に関わる保健医療福祉施設と行政機関のスタッフを認識する

5)島根県の島嶼地域や中山間地域における地域医療の実際を認識する

6)地域医療の課題について認識する

○ プログラム

(1)オリエンテーション(初日)

フィールドの地域の概況、保健医療福祉ニーズ、取り組み等の概要について、行政および

医療機関の現地担当者より説明を受ける。また、市内・町内めぐりにより、フィールドを

観察し、情報を収集する。

(2)医療機関での地域医療体験(1日間)

フィールドの中核病院を中心に、地域医療の実際を見学する。患者や様々な他の医療従事

者と交流する。

(3)地域保健医療福祉活動体験(1日間)

フィールドの行政保健師が関与する活動を中心に、地域での保健医療福祉活動に参加し、

住民と交流する。

(4)まとめのカンファレンス(最終日)

学生がフィールド学習の学びや気づきをまとめ、フィールド担当者およびスタッフととも

に話し合う。

テキスト なし

参考文献

「島根県保健医療計画」島根県

「地域医療は、今」 公益社団法人地域医療振興会編集 メディカルサイエンス社

『健康なくに 2011 災害が問いかける「公衆衛生とは?」』 公益社団法人地域医療振興会

ヘルスプロモーション研究センター編集 医療文化社

「フィールドに関する諸資料」

評価方法中間小テスト(20%)、レポート等の記録 (40%)、学習の態度および出席(40%)により加減し、総合

評価とする。フィールド学習時の態度は特に重視する。

その他

招致講義およびフィールド学習は、講師やフィールドの都合で変更の可能性あり。

フィールド学習のグループ分けは授業の最初に行う。

フィールド決定後、各グループで事前学習を始める。フィールド情報はホームページも活用する。

フィールド実習では不測の事態のため予定変更があるので、教員・コーディネーターなどの指示に

従うこと。

保健医療福祉に関するトピックスは、必要に応じて提供する。

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科目分類 専門基礎分野 関係の発展 対象学年 2

授業科目 臨床心理学 学期 後(秋学)期

担当教員 准教授 橋本 由里 選択/必修 選択

科目コード I4141301 授業形態 講義 単位数 2

授業の概要

本授業では、主として心理学的諸問題についての知識を深め、どのように障がいと向き合い解決してい

くのかについて学ぶ。また、さまざまな心理的不調に悩む人たちの心理を理解する。主な内容は、心理

的諸問題(正常と異常)、心の構造(フロイトとユングの精神分析理論)、心理アセスメント、発達段階

(学童期、青年期、成人期、老年期の臨床)、メンタルヘルス、検査実習(Y-G性格検査等)、心理療

法(認知行動療法、音楽療法、自律訓練法、色彩セラピーなど)である。

到達目標

1 臨床心理学の基礎的知識を深める。

2 さまざまな心理的不調に悩む人たちの心理を理解する。

3 検査実習等を通して自分自身を見つめる。

授業の内容

【1】 臨床心理学とは

【2】 心理学的諸問題(正常と異常)

【3】 心の構造(フロイトとユングの理論)、心理アセスメントとは

【4】 検査実習(1) Y-G性格検査

【5】 検査実習(2) 内田クレペリン検査

【6】 感情

【7】 学童期の臨床(注意欠陥多動性障害、自閉症など)

【8】 青年期の臨床(不登校、ひきこもりなど)

【9】 成人期の臨床(職業上のストレス、「うつ」など)

【10】 老年期の臨床(認知症、自殺など)

【11】 防犯

【12】 心理療法(1)自律訓練法など

【13】 心理療法(2)音楽療法、認知行動療法

【14】 心理療法(3)色彩セラピー

【15】 まとめ

適宜、授業に関するDVDの視聴を取り入れます。

テキスト 「はじめての臨床心理学」 森谷寛之他(編著) 北樹出版

参考文献 「よくわかる臨床心理学」 下山晴彦(編)ミネルヴァ書房

評価方法

授業への出席(20%)と参加態度(20%)、試験(60%)により総合評価する。

その他

質問がある場合は講義終了後、あるいは研究室で受け付けます。

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科目分類 専門基礎分野:関係の発展 対象学年 2

授業科目 カウンセリング 学期 後(秋学)期

担当教員 非常勤講師 田中 美樹 選択/必修 選択

科目コード I4141302 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

さまざまな問題や課題を抱え、その解決を求めようとする個人に対して心理的援助を行うカウンセリ

ングについて、将来医療従事者として患者や家族に関わる際に応用できるよう、主なカウンセリングの

方法論を知り、その理論的背景についても理解する。また、グループワークやロールプレイを行い、相

談者とカウンセラーの両方の立場を体験し、その振り返りをすることによって、より相手の立場に立っ

た、配慮のある関わり方を体験的に学ぶ。

授業の内容

講義の前半は「自分について知ること」をテーマに、自己理解を深める様々な手法を体験します。演

習は、内容に応じて個人ワークの場合と3~6人のグループワークの場合があります。演習終了後にグ

ループもしくは全体でディスカッションを行い、授業の終わり 10分程度で振り返りをします。講義の後

半は、カウンセリングの基礎的な知識を学び、看護の実践の場にどのように応用できるかについて学び

ます。

1.オリエンテーション:カウンセリングマインド~授業を通して身につけたいこと~

2.人間関係と自己理解1:自分について知ろう「Who am I」「私の構成図」

3.人間関係と自己理解2:自己紹介と他己紹介

4.人間関係と自己理解3:なぜか気になる(不思議に相性のいい/苦手な)あの人

5.人間関係と自己理解4:心理アセスメント

6.コミュニケーションスキル1(言語):話の聴き方の傾向

7.コミュニケーションスキル2(言語):共感的な聴き方/上質な質問とは

8.コミュニケーションスキル3(言語):リフレイミング(言い換えの上手な使い方)

9.コミュニケーションスキル4(非言語):描画による表現

10. コミュニケーションスキル5(非言語):コラージュ

11. コミュニケーションスキル6(言語・非言語):私の好きな画

12. カウンセリングの基礎

13. カウンセリングの諸問題

14. 他者(患者)理解とその対応

15. まとめ

テキスト教科書は特になし

資料等は必要に応じてプリントを配布します。

参考文献 授業時に随時紹介します。

評価方法授業への参加度(20点)、各授業終了時の感想文(40点)と学期末に課すレポート(40点)の内容で

成績評価を行います。なお、授業日数の2/3以上の出席がない場合は成績評価をいたしません。

その他<通知事項>

質問がある場合には、授業時もしくは授業終了後に受け付けます。

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科目分類 看護専門分野:基礎看護学 対象学年 2

授業科目 看護過程論 学期 前(春学)期

担当教員 准教授 松本亥智江 教授 吉川洋子 講師 平井由佳 講師 岡安誠子 選択/必修 必修

科目コード I4242003 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

科学的思考、問題解決型思考をもとに、看護を行うにあたって手段となる看護過程を学習し、看護専

門職として対象者のニーズを満たし、かつ、生命の安全と安楽を基盤とし患者主体の看護が提供できる

ことを目的とする。事例を用いて演習を行い、看護の対象者に個別な看護を実践するために必要な知識、

すなわちアセスメントや問題の明確化、ゴールの設定、優先度の判断、介入方法の選択、対象者の反応

を含めた看護の評価などについて学ぶ。また、SP参加型情報収集を行い、アセスメントの材料となる情

報を収集するための具体的な方法を体験的に学ぶ。

【到達目標】

1)ロイ適応看護理論の枠組みが理解できる。

2)模擬患者から必要な情報を収集することができる。

3)4つの様式に沿って情報を整理することができる。

4)情報に基づいてアセスメントができる。

(刺激のアセスメント・行動のアセスメント・アセスメントの結論)

5)関連図を作成することができる。

6)看護問題を明確にすることができる。

7)個別性を踏まえた計画立案(目標の設定・ケアプラン)ができる。

8)情報に基づいて経過記録を書くことができる。

9)看護過程を通して看護のあり方を考察できる。

授業の内容

【1】講義(松本)

看護理論と看護過程

ロイ適応看護理論の概説

ロイ適応看護理論に基づく看護過程

【2】講義(松本)

ロイ適応看護理論に基づくアセスメント

【3】~【5】講義・演習 (松本)

ロイ適応看護理論に基づく看護過程の実際

事例(1):看護過程の展開方法の理解

【6】講義・演習 (松本)

演習のすすめ方

ロイ適応看護論に基づく人間の理解の枠組み、アセスメントガイド

【7】【8】模擬患者参加型情報収集演習 (吉川・松本・平井・岡安)

模擬患者(SP)に対して情報収集

【9】【10】演習 (吉川・松本・平井・岡安)

事例(2):アセスメント(情報の整理と分析、結論)

【11】【12】演習 (吉川・松本・平井・岡安)

事例(2):関連図・診断(問題の明確化)

【13】演習 (吉川・松本・平井・岡安)

事例(2):計画立案(目標の設定、ケアプランの立案)

【14】演習 (吉川・松本・平井・岡安)

事例(2):経過記録(追加情報に基づいて)

【15】演習 (吉川・松本・平井・岡安)

全体発表・まとめ

テキスト・小田正枝編集:ロイ適応看護理論の理解と実践,2,600円+税

・有田清子他:基礎看護学[2]基礎看護技術Ⅰ 第16版,医学書院,2,600円+税

参考文献

・井上智子:疾患別看護過程+病態関連図、医学書院

・井上智子:症状別看護過程+病態関連図、医学書院

・佐藤紀子:看護に役立つ病態生理とアセスメント、株式会社エス・エム・エス

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・高木永子:看護過程に沿った対症看護 第4版、学研

・江川隆子:これなら使える看護診断 第4版、医学書院

・江川隆子:これなら使える看護介入、医学書院

評価方法 筆記試験(60%)、課題提出・授業参加態度・出席状況(40%)により総合的に評価します。

その他

<自己学習の関する指針>

・事例を基に演習を進めるので、事例を理解するための自己学習を積極的に行ってください。

<その他>

・演習のグループ分けは初回講義時に提示します。

・演習ではグループダイナミクスを活用しながら進めますが基本は個人学習ですので、課題に十分取り

組んでから演習に臨んでください。

・質問は随時受け付けます(E-mailでアポイントを取ってください)。

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科目分類 看護専門分野:基礎看護学 対象学年 2

授業科目 診療援助方法論 学期 前(春学)期

担当教員 准教授 松本亥智江 講師 平井由佳 講師 岡安誠子 選択/必修 必修

科目コード I4242006 授業形態 講義・演習 単位数 2

授業の概要

治療・診療を受ける対象者のニーズを理解し、対象者が安全・安楽、主体的に診療過程を過ごすため

に必要な基本的知識・援助技術を学ぶ。講義ではエビデンスに基づいた援助方法を学び、演習では安全・

安楽に配慮した援助技術の実際について学ぶ。講義・演習を通して援助することの基本について習得す

る。学習内容は感染予防における援助技術(無菌操作法)、排泄障害に対する援助技術、与薬の援助技

術、症状・生体機能管理技術、侵襲的処置の介助技術、呼吸・循環を整える援助技術、救命救急処置技

術である。

【到達目標】

1)無菌操作についての基礎知識を理解し、無菌操作技術を修得する。

2)排泄障害のメカニズムについて理解し、排泄障害に関する援助技術を修得する。

3)与薬における看護師の役割と責任を理解し、安全に与薬するための技術を修得する。

4)検査・処置を受ける患者の心理および検査・処置における基礎知識を理解し、安全・安楽に検査・

処置に関する援助技術を修得する。

5)呼吸・循環のメカニズムを理解し、呼吸・循環を整える援助技術を修得する。

6)救急救命における看護師の役割と責任および救命救急処置についての基礎知識を理解する。

7)看護師に必要な倫理的態度を実践し、看護のあり方を考察できる。

授業の内容

【1】【2】講義(松本)

診療・検査・処置を受ける人への看護援助

【3】講義(松本)

感染予防の技術2

・無菌操作に関する基礎知識

【4】講義(松本)

排泄援助技術2

【5】~【8】講義 (松本)

与薬の援助技術

・与薬に関する法と看護師の責任と役割

・与薬の基礎知識

・与薬における安全管理

・経口およびその他の方法による与薬法

・注射による与薬法

皮内注射、皮下注射、筋肉内注射、静脈内注射、点滴静脈内注射、輸血

・排泄障害に関する基礎知識

【9】演習・グループ発表 (松本・平井・岡安)

感染予防の技術2

・滅菌物の取り扱い ・鑷子、鉗子の取り扱い ・滅菌手袋の装着

【10】演習・グループ発表

排泄援助技術2

・浣腸,摘便 ・座薬

【11】【12】演習・グループ発表

排泄援助技術2

・一時的導尿

【13】【14】演習・グループ発表

与薬の援助技術

・皮下注射 ・筋肉注射

【15】【16】講義 (松本)

症状・生体機能管理技術

・検体検査、生体検査に関する基礎知識

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・静脈内採血法

・生体情報モニタリングに関する基礎知識

侵襲的処置の介助技術

・検査・処置を受ける人への看護援助

・検査の意義と目的

・検査前・検査中・検査後の看護

・検査・処置を受ける患者の心理

・穿刺法の関する基礎知識

・穿刺法における援助技術

【17】演習・グループ発表

与薬の援助技術

・点滴静脈内注射

【18】演習・グループ発表

症状・生体機能管理技術

・採血 ・尿検査

【19】招致講義 (県立中央病院:臨床工学技士)

ME機器に関する基礎知識

【20】講義(松本)

救命救急処置技術

・一次救命処置,心肺蘇生,止血法

・二次救命処置

【21】【22】演習・グループ発表および病院見学 (松本・平井・岡安)

症状・生体機能管理技術

・12誘導心電図,心電図モニター

救命救急処置技術

・心肺蘇生法

県立病院見学

・集中治療室 ・救急外来 ・血液透析室 等

【23】【24】講義 (松本)

呼吸・循環を整える援助技術

・呼吸・循環に関する基礎知識

・酸素吸入療法 ・吸引法 ・排痰ケア ・吸入法

【25】【26】演習・グループ発表 (松本・平井・岡安)

呼吸・循環を整える技術

・酸素吸入療法 ・酸素ボンベの取り扱い

・口腔内吸引 ・ネブライザー

【27】【28】演習 (松本・平井・岡安)

総合演習

【29】【30】採血演習 (松本・平井・岡安)

看護技術実技試験(注射法)

テキスト

・茂野香おる他:系統看護学講座 基礎看護学[3]基礎看護技術Ⅱ 第16版,医学書院,2,900円+税

・春永知永他:基礎看護学[4]臨床看護総論 第5版,医学書院,2,500円+税

<サブテキスト>

・竹尾惠子監修:看護技術プラクティス 第3版,学研メディカル秀潤社,5,200円+税

参考文献

・考える看護技術Ⅱ:坪井良子他、ヌーベルヒロカワ

・なぜ?がわかる看護技術Lesson、学研

・看護実践の根拠を問う:小松浩子他、南光堂

・ナースのためのくすり事典:守安洋子、へるす出版

・わかる!検査値とケアのポイント、大久保昭行他、医学書院

・ビジュアル看護技術2観察・検査・処置:永井敏枝、中央法規

・学ぶ・試す・調べる・看護ケアの根拠と技術:村中陽子他、医師薬出版株式会社

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評価方法筆記試験(40%)、実技試験(30%)、課題提出(15%)、エシリスによる授業の感想(15%)により総合的に

評価します。

その他

<自己学習に関する指針>

・患者の権利、生命倫理などについて事前に学習してください。

・病の体験談や手記などを読み、診療過程における患者の理解に努めることが必要です。

・解剖学、生理学の知識が不可欠なので復習をして臨んでください。

・予習、講義(演習)、復習のサイクルを確立して、1回毎の講義を着実に積み上げるように努めてく

ださい。

・確実な技術を習得できるようにシミュレーターや視聴覚教材を活用して自己学習に努めてください。

<演習の事前準備>

・授業で実施する技術については3~4人のグループで事前に意義・目的、手順,技術のポイントなど

を学習し,資料(A4 1枚程度)を作成してください。資料を基に技術のデモンストレーションを事

前にビデオ撮影してもらいます。そのビデオを使って演習を行います。グループ分け、担当する技術

については初回の講義時に提示します。

<その他の通知事項>

・講義終了時にエシリスで感想を投稿してもらいます。

・質問は随時受け付けます(E-mailでアポイントを取ってください)。

・遅刻は授業開始10分までとします。それ以降は欠席扱いとします。

・演習は2クラスに分かれて行います(メンバーは初回項議事に提示します)。

・演習は授業開始5分前に集合してください。

・演習は欠席をしないようにして下さい。

・演習では身支度をきちんと整えてください(髪の毛・爪・ユニフォーム)。きちんとできていなければ

演習を受けられない場合もあります。

・詳しい講義の進め方、学習内容、自己学習課題、シミュレーターを使用した自己学習の留意事項、実

習室の使い方等は初回の講義時に示します。

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科目分類 看護専門分野 基礎看護学 対象学年 2

授業科目 基礎看護学実習Ⅱ(病院) 学期 後(秋学)期

担当教員教授 吉川 洋子 准教授 松本 亥智江 講師 平井 由佳

講師 岡安 誠子 助教・助手全員(公衆衛生看護学担当を除く)選択/必修 必修

科目コード I4242008 授業形態 実習 単位数 2

授業の概要

病院に入院している患者を生活者として捉え、その患者の情報収集・アセスメント・計画立案・実施・

評価という一連の看護過程の展開を体験する。また、既習の知識・技術を統合して、基本的看護技術の

実践的適応という視点から、患者の安全性・安楽性・自立性・個別性を考慮したケアを日常生活の援助

を中心に実施する。

さらに、看護の実践を通して、看護者としての責務や態度について考える機会とする。病院での体験

的学びを通して倫理観やチームワークを含めた看護実践の基礎的能力を修得する。

授業の内容

【実習目的】

患者への看護の必要性を理解し、基本的看護技術を活用して、看護を計画・実施、評価する基礎的能

力を養う。この実習は、続いて行われる領域別看護実習へ展開させる基礎となる。

【実習目標】

1.患者の療養生活を知り患者の理解を深め、必要な看護を判断し、計画を立案する。

(1)コミュニケーション・観察・測定の技術、日常生活の援助等を通して、様々な方向から患者の入

院前、入院中の生活状況、現在の健康状態、治療・看護について理解する。

(2)患者の状態と療養生活の場の状況を観察し、専門的知識を活用して理解する。

(3)患者の行動のアセスメント、非効果的行動の刺激のアセスメントをする。

(4)アセスメントをもとに関連図を描き、看護診断リストを作成する。

(5)看護診断の中から1つとりあげ、実習期間中の患者の目標を明らかにする。

(6)とりあげた看護診断について、患者の健康状態、日常生活行動の障害と自立の程度、生活習慣、

発達段階を考慮して具体的な計画を立てる。

2.安全で安楽な、また対象者の自立と個別性を考慮したケアを行う。

(1)技術に関する目的・必要性、実施方法に関する正確な知識を持ち、患者に対する技術適用の意義、

期待される効果やリスクを判断する。

(2)患者の気持ち・考え・思いや要望を把握し、それを考慮した方法で行う。

(3)準備・施行・後始末の各段階を基本的な法則に基づいて正確に行う。

(4)対象者の反応を見ながら、方法を調整する。

(5)実施した成果・影響を客観的に評価する。

3.看護チームの中での連携を学ぶ。

(1)担当看護師と患者のケア計画について連絡・調整する。

(2)ケアの実施と患者の反応・状態について担当看護師に報告する。

(3)看護体制・看護の機能、病院の構造などの実際を学習する。

4.コミュニケーション技術を活用して患者と円滑な人間関係を築く。

(1)対象者の思い、感情を受け止めることができる。

(2)対象者と信頼関係を結ぶことができる。

5.患者の人権を尊重した態度を身につける。

(1)患者情報の秘密を守る。

(2)ケアを行う際は患者のプライバシーの保護の方法と重要性を学ぶ。

(3)ケアの目的・必要性・期待される効果および事後の影響につき、対象者の理解状況に合わせた方

法で説明し、患者の了解を得て実施する。

(4)事故や感染を予防し安全を促進する責任を学ぶ。

(5)臨床の場にある倫理的問題に気づく。

6.実習を通して自己の学習課題を見つける。

(1)カンファレンスに積極的に参加し、メンバー同士の成長の場として生かす。

(2)行った看護を振り返り、自分の課題(努力目標)を見いだす。

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【実習方法】

1.実習期間:2年次9月~10月

2.実習施設:島根県立中央病院、島根大学医学部附属病院、松江赤十字病院、玉造病院

3.実習方法

(1)実習オリエンテーション

① 実習目的、目標、内容、実施方法(具体的展開、留意点)の理解を深める。

② 実習中の態度や臨地実習先での注意点など実習での行動がわかる。

③ 夏期休暇中の自己学習の内容、方法を明確にする。

(2)実習前学習

① 実習目標にそって、基礎看護学で学んだことについて自己学習を行う。

② 受け持ち患者へのケアが効果的にできるように、夏季休暇中に基本的看護技術の練習を行う。

③ 実習病棟の概要を基に、疾患、看護援助、治療・検査などについて調べ、理解を深める。

④ 情報収集の具体的内容(観察事項・質問事項)を明らかにする。

(3)病棟実習

〔1日目〕

① 病院および病棟オリエンテーションにより、実習病院の概要、病棟の設備、構造、看護体制、患

者の生活等、実習病棟の概要を知る。

② 受け持ち患者について情報収集を行う。

③ 受け持ち患者の看護場面を、担当看護師について見学し、患者への看護活動の実際を知る。

〔2日目~最終日〕

① 受け持ち患者のケアを通して患者を理解し、指導のもとに基本的援助技術を応用してケアを実施

する。

② 看護過程の展開を行う。

〔学内日〕

① 情報の整理や文献の確認を行う。

② ケア計画の作成・修正を行う。

③ 看護技術の復習を行う。

(4)カンファレンス

病棟での実習日には毎日カンファレンスを行う。意見交換を通して看護に対しての学びを深める。

テキスト教科書は特に用いない

参考文献 必要に応じて資料を配布する

評価方法

実習目標の達成状況を総合的に評価する。

実習目標の到達度(評価表)(80%)、出席状況、実習・カンファレンスへの参加状況や態度(20%)

で評価する。

その他

<自己学習に関する指針>

・既習の知識・技術を実習で活用できるよう、復習や実技練習に取り組んでおくこと。

・常に自ら学びを深めるための課題を考え、それに取り組むこと。

<その他の通知事項>

・オリエンテーションは上記の通りで、併せて実習の事前準備を行います。日程は、学内メールによ

って通知されますので必ず出席してください。

・看護学生として品位のある身だしなみや言動を心がけ、必要な準備を整えてください。

・対象者に不利益が生じないよう、十分な倫理的配慮をもって学習に臨んでください。

・受け持ち患者を対象とした一連の看護過程を展開し、安全性・安楽性・自立性・個別性を考慮しつ

つ日常生活援助を中心としたケアを実践します。

・学生カンファレンスは学生が主体となって運営し、グループメンバーで学びを共有します。カンフ

ァレンスのテーマは、実習目的・目標を踏まえ担当教員と相談して決定してください。

・記録物はA4版用紙を用い、専用ファイルを用意して必ず綴じてください。

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科目分類 看護専門分野:臨床看護学 対象学年 2

授業科目 発達健康看護論Ⅰ(成人) 学期 前(春学)期

担当教員 教授 若崎 淳子 教授 平野 文子 選択/必修 必修

科目コード I4242100 授業形態 講義・演習 単位数 1

[授業のねらい・到達目標]

1.ライフサイクルにおける成人期にある人の特徴を理解し、成人を取り巻く生活習慣・医療環境を踏まえた健康問題

とその対応について学習する。

2.保健医療の動向に注目し、保健活動の意義と看護の果たす役割、成人看護の基盤となる考え方や理論について学習

する。

[授業内容]

1.ライフサイクルの視点から成人の成長、成熟、発達について考察し、成人の特性を理解する。

2.成人期の生活は時代の影響を受けて健康問題が複雑化、多様化している。そこで、生活や健康に関する最新のデー

タを概観し、成人期の健康問題について生涯発達論や生活概念に基づいて論理的に理解する。また、個人や家族及

び社会におけるさまざまな集団を看護の対象として、成人看護の基本と現代社会における看護の役割、成人看護に

用いる基礎理論を学ぶ。

教室:217演習室

回 授業日程 授 業 計 画 授業形態 担当

1 4月6日(月) 成人期にある人の理解:ライフサイクルと成人期 講 義 若崎

2 4月13日(月)成人期にある人の理解:成人各期の身体機能と心理・社会的

特徴講 義 若崎

3 4月20日(月) 成人期にある人の理解:成人期の発達課題と関連する理論 講 義 若崎

4 4月27日(月) 成人保健の動向と健康レベルに応じた成人期の看護 講義・課題学習 平野

5 5月11日(月) 保健・医療・福祉政策と成人保健活動の場と看護の役割 講義・課題学習 平野

6 5月18日(月) 成人の生活と健康問題:生活習慣病・悪性新生物 講 義 若崎

7 5月25日(月) 成人の生活と健康問題:自殺・過労死/突然死・職業性疾病 講 義 若崎

8 6月1日(月) 成人の生活と健康支援 その1個人ワーク・グ

ループ討議若崎

9 6月8日(月) 成人の生活と健康支援 その2グループ討議・

発表若崎

10 6月22日(月) 成人看護における倫理と看護者の役割 その1:総論 講 義 若崎

11 6月29日(月)成人看護における倫理と看護者の役割 その2:看護者が直

面する倫理的問題と倫理的意思決定の基準講 義 若崎

12 7月6日(月)成人看護における倫理と看護者の役割 その3:倫理的問題

の解決過程と事例検討:実事例による討論演 習 若崎

13 7月13日(月)成人看護に用いる理論:ストレス・コーピング、危機理論、

悲嘆講 義 若崎

14 7月21日(火) 成人看護に用いる理論:生体侵襲理論、セルフケア理論 講 義 若崎

15 7月27日(月)成人看護に用いる理論:自己効力理論、アドヒアランスアン

ドラゴジー等講 義 若崎

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大西和子編『成人看護学概論』(ヌーヴェルヒロカワ)(最新版)

その他テキスト:講義資料を適時配布する。

『厚生の指標 国民衛生の動向』((財)厚生統計協会)(最新版)

その他参考書:講義内に必要に応じて紹介する。

[定期試験] 70%(授業内容全般にわたる理解を記述式の試験により確認する。)※ただし、42 点(6 割)以上の得点を

求める。

[レポート] 20%(成人保健と成人の健康問題に関する課題学習を課す。その展開状況により評価する。)

[受講態度] 10%(毎回のリアクションペーパーの記述より、理解の内容を確認する。)※出欠はエシリスで確認する。

[オフィス・アワー] 学内電子メールでの事前連絡にて時間設定する。

[email protected] (若崎淳子) [email protected](平野文子)

[担当教員からのメッセージ]

専門領域である成人看護学の基盤となる科目です。学習の主体者であること、健康に関する専門職を志向している

ことを認識し、積極的な態度で学んでいきましょう。

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科目分類 看護専門分野 臨床看護学 対象学年 2

授業科目 発達健康看護論Ⅱ(老年) 学期 前(春学)期

担当教員 教授 梶谷みゆき 教授 伊藤智子 講師 加藤真紀 選択/必修 必修

科目コード I4242101 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

【授業科目の概要】

高齢者の特性や個別性等「個」を基点とした高齢者を理解するために、身体的・心理的・社会的側面

の特徴を学ぶ。さらに、人口の高齢化がもたらす経済や産業など社会の様々な状況について「マス」を

基点とした高齢社会の特徴を理解するために、社会生活や社会規範、社会制度などを学ぶ。また高齢者

の看護を実践する上で不可欠な倫理的な感性や判断能力を養うために、高齢者の権利擁護に関わる演習

を行う。科目全体を通して、人は何故老いるのか、人にとって老いとは何かを考えながら、老年看護学

の目的と役割について学ぶ。

【到達目標】

1)老年看護学の目的と役割を理解する。

2)老年期にある人々の身体的、心理的・精神的、社会的側面の特徴を理解する。

3)人口の高齢化に伴う社会の現状と、高齢者の生活に関わる保健・医療・福祉制度の概要を理解す

る。

4)老年期にある人々が生活する中で体験する倫理的な問題に対する感度を高め、老年期をより健康

的にそして豊かに生きる社会生活の条件について考える。

授業の内容

回数 学 習 内 容 学習方法 学 習 目 標 Key Words

1

2

3

4

5

6

7

8

ガイダンス、老年看護学の目的と役割

VTR「20世紀の島根」視聴とレポート

[演習課題提示]生活の中で体感する高齢者の世界

加齢(老い)に関する理論

高齢社会の統計的輪郭(1)

人口動態、高齢者と家族、高齢者の健康、

高齢者の統計的輪郭(2)

経済生活(年金と就業)、高齢者の社会参加

加齢に伴う身体的変化(1)

呼吸・循環・消化機能における加齢変化

加齢に伴う身体的変化(2)

感覚機能・運動機能・排泄機能における加齢変化

加齢に伴う身体的変化(3)

「高齢者体験」 学びの意見交換会

老年期における心理的変化、高齢者の性

講義

VTR視聴

講義

講義

講義

講義

講義

演習

グループ

討議

講義

老年看護学を学ぶ意義を確認し、発達健

康看護論Ⅱ(老年)の学習計画を立案す

る。島根の高齢者の生活史を理解する。

加齢(老化)に関する生理学的・心理学

的・社会学的諸理論を学習し、老年期を

多角的に理解する。

高齢者をマスで捉えるために人口動態

や高齢者の健康・世帯・経済生活・就業・

社会参加などの観点から、高齢者の暮ら

しの実態を理解する。高齢社会の特徴と

課題を整理する。

呼吸・循環・消化・排泄・運動・感覚な

どの主要な機能の加齢変化について学

ぶ。

高齢者体験セットを装着して演習した

高齢者の生活モードでの体験結果を発

表し、看護者として持つべき視点につい

て討議する。

「老生自覚」「老いの適応」など老年期

における心理的側面を理解する。高齢者

の性に関する捉え方について検討する。

生活史

島根の昭和

プログラム

説、エラー説

発達理論

活動理論

離脱理論

高齢社会

老年人口

経済生活

社会参加

老化のメカ

ニズム

生理的加齢

現象

高齢者体験

身体的加齢

変化

老いの適応

老生自覚

流動性能力

結晶性能力

セクシュアリティ

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9・10

11

12

13

14

15

高齢者の権利擁護(1)

地域協力者との意見交換

高齢者の権利擁護(2)

ラベルワーク「高齢者が活き活きと暮らせる社会と

は」

高齢者の権利擁護(3)

ラベルワーク成果発表

高齢者の権利擁護(4)

高齢者虐待、身体拘束、成年後見制度

わが国の高齢者のための保健・医療・福祉(1)

わが国の高齢者のための保健・医療・福祉(2)

演習

演習

演習

講義

講義

講義

「高齢者が社会で活き活きと暮らし続

けるために必要なこと」をテーマに、地

域協力者と学生が意見交換する。高齢者

の生活や地域の現状を客観的に把握す

るとともに、高齢者がより暮らしやすい

地域や社会を形成するために、我々はど

うあったら良いか考える。

地域協力者と意見交換した内容やグル

ープメンバーの問題意識を踏まえ、グル

ープでテーマに応えるための討議を展

開し図解を作成する。

2回にわたる演習の成果をグループ毎

に発表し学びを共有するとともに、高齢

者ケアに関わる専門職としての倫理的

感性を磨く。

高齢者虐待・身体拘束・成年後見制度な

ど、高齢者の人権侵害と人権擁護につい

て学び、看護者としての倫理的感性を高

める。

高齢者の生活を支える各社会制度の歴

史的変遷、目的や施策を概観し、制度に

おける今日的課題を整理する。

倫理的感性

エイジズム

身体拘束

高齢者虐待

防止法、成年

後見制度

老人福祉法

高齢者医療

確保法、介護

保険制度

地域包括ケ

アシステム

テキスト

系統看護学講座 専門分野Ⅱ 老年看護学 医学書院 2014 定価2,700円

看護学テキストNiCE 老年看護学技術-最後までその人らしく生きることを支援する- 南江堂 2013

定価3,200円

看護学テキストNiCE リハビリテーション看護-障害をもつ人の可能性とともに歩む-南江堂 2012

定価2,400円

その他、必要に応じてプリントを配布する。

参考文献

1)「ケアを問いなおす-深層の時間と高齢化社会-」 広井良典 ちくま新書 1997

2)「老年期 生き生きしたかかわりあい」 E.H.エリクソンら みすず書房 1999

3) 「厚生の指標 国民衛生の動向」 (財)厚生統計協会 最新版

4)「高齢社会白書」 Web 最新版

その他、授業の都度紹介する。

評価方法授業に関連して提出を求めるレポートとグループワークの参加度ならびに成果物(25点),定期

試験(75点)によって評価する。

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その他

<自己学習に関する指針>

・高齢者関連の学会・シンポジウム・講演会等に参加したり、マスコミが取り上げる高齢者関連のニュ

ースやレポート等に関心を持ち、新しい知見を得てそれに対する自分の意見を持つ努力をする。

・高齢者と話したり地域や高齢者施設のボランティア活動等に参加し、高齢者と直接接する機会を持つ

ことによって多様な高齢者像を持つように努力して欲しい。

・高齢者の権利擁護の学習において、「高齢者が活き活きと暮らせる社会とは」をテーマにラベルワーク

をする。自分や家族そして社会の人々が、日常生活の中で高齢者や高齢者の行動をどのように見つめ、

感じているかを、意識的に捉え言語化できるように準備しておいて欲しい。

<その他の通知事項>

授業内容に関する質問や意見は、基本的には授業中に発言して欲しい。授業は履修者と教員が相互に学

び合える機会としたい。授業内容や高齢者の理解に関する個別の学習活動、国家試験の準備学習などで

質問がある場合は、オフィスアワーに研究室で受け付ける。あるいは学内メールかECILS(参画支

援ソフトウェア)でも対応する。

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科目分類 看護専門分野 臨床看護学 対象学年 2

授業科目 発達健康看護論Ⅲ(小児) 学期 前(春学)期

担当教員 准教授 高橋 恵美子 選択/必修 必修

科目コード I4242102 授業形態 講義 単位数 2

授業の概要

【科目概要】

小児看護は、一人ひとりの子どもと家族が、個人の権利を保障され、生き生きとより健康に成長・発

達をとげられるように支援するものである。そのために、小児看護の理念と特徴、小児期各期の発達特

性、子どもの日常生活、子どもを取り巻く環境、健康問題に関する知識を学び、子どもと家族に必要な

養育と看護について学習する。また、子どもと家族を取り巻く社会的状況とその動向から、現代の子ど

もと家族の抱える問題を広い視点からとらえ、小児看護の果たす役割を考える。

【到達目標】

1.小児期各期の成長・発達を理解する。

2.健全な成長・発達を促すための各期における養育と看護を理解する。

3.現代家族の特徴、子どもと家族を取り巻く社会を理解する。

4. 小児看護の変遷と現状を学び、小児看護が抱える課題について理解する。

授業の内容

【1】(ガイダンス・講義)

授業のガイダンス

小児看護の特徴と理念

小児看護の対象

小児看護の目標と役割

キーワード:年齢、家族、社会、少子化、育児不安、成長・発達、健康増進、自己決定

【2】(講義)

小児看護と医療の変遷

小児看護の課題

キーワード:児童観、育児観、成育医療、疾病構造の変化、小児救急医療

【3】(講義)

小児看護と倫理

キーワード:子どもの権利条約、親権、代理決定、子どもの自律性、インフォームドアセント

【4】【5】(講義・VTR)

子どもの成長と発達

成長発達の一般的原則

成長発達に影響する因子

成長発達の評価

キーワード:カウプ指数、ローレル指数、肥満度、知能指数、発達指数、

JDDST全訂版田中ビネー知能検査、WISC-Ⅲ

【6】【7】(講義・VTR)

小児の栄養

子どもにとっての栄養の意義

発達段階別の子どもの栄養

キーワード:離乳、偏食、欠食、食育

【8】(講義)

新生児の成長・発達の特徴と生活

キーワード:胎児循環、新生児期の適応、生理的体重減少、生理的黄疸、反射

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【9】(講義・VTR)

乳児の成長・発達の特徴と生活

キーワード:身体発育、運動機能、微細運動、認知機能、愛着、喃語

【10】【11】(講義・VTR)

幼児の成長・発達と生活

キーワード:自己中心性、言語の獲得、自律性、遊び

【12】(講義)

学童の成長・発達と生活

キーワード:勤勉性、ギャングエイジ、不適応行動、生活習慣病

【13】(講義)

思春期・青年期の成長発達と生活

キーワード:第二次性徴、自我、性的傾向、自殺、飲酒、喫煙

【14】(講義・VTR)

子どもと家族の統計・島根の現状

子どもの安全と事故予防

キーワード:合計特殊出生率、乳児死亡率、

小児死亡 3大原因、年齢階級別事故の特徴、事故予防、injury

【15】(講義)

家族の特徴とアセスメント

キーワード:少子化、核家族化、家族の構造・機能的枠組み、家族発達論的枠組み

子どもと家族を取り巻く社会

キーワード:学校保健、病児教育児童福祉法、児童虐待防止法、学校保健法、予防接種法、

定期予防接種

定期試験

テキスト 「系統看護学講座専門 22 小児看護学[1]」 医学書院

参考文献

「小児看護学概論・小児保健」 松尾宣武、濱中喜代 編集 メヂカルフレンド社

「小児看護学概論」 二宮恵子、今野美紀 編集 南江堂

「生涯人間発達論」 服部祥子 医学書院

「小児の成長と発達」 青木継稔他 編集 金原出版株式会社

「小児の発達と看護」 中野綾美 編集 メディカ出版

評価方法 定期試験 80%、授業態度(出席状況、授業中の態度)20%により総合的に評価する。

その他

<自己学習に関する指針>

・自己の成長発達に関する資料(母子手帳など)を持参する。

・新聞やテレビ等から、現代の子どもや家族を取り巻く社会状況に関心を持ち情報を得る。

<その他の通知事項>

・遅刻は授業開始後 30分まで、それ以降は欠席として扱う。

・授業中の出入りはしない。携帯電話は電源を切る。私語をしない。飲食禁止。

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科目分類 看護専門分野 臨床看護学 対象学年 2

授業科目 発達健康看護論Ⅳ(母性) 学期 前(春学)期

担当教員 准教授 長島 玲子 選択/必修 必修

科目コード I4242103 授業形態 講義・演習 単位数 2

授業の概要

【授業科目の概要】

女性の性と生殖に関する健康と権利を守ることを基盤とし、女性のライフサイクルにおける健康問題

や健康の保持・増進に必要な看護について学ぶ。主な対象は、性機能が急速に発達する思春期から、性

成熟期である妊娠・分娩・産褥期及び性機能が衰退する更年期の女性とその家族である。この時期に特

有な身体・心理・社会的特性を理解するとともに、母性看護の基盤となる概念、母子を取り巻く社会の

変遷と現状、母性保護に関与する法令について学ぶ。それらを基に、急速な社会変化に対応した母性看

護の課題や役割を考える。

【到達目標】

1)母性看護の基盤となる概念、女性・母子を取り巻く社会の変遷と現状、法令について理解する。

2)母性看護を展開するにあたり基盤となる専門的援助技術を理解する。

3)女性の性と生殖に関する健康と権利を守る視点から、女性のライフサイクルにおける健康課題や

健康の保持・増進に必要な看護を理解する。

4)少子化の進行や生殖医療の進歩に伴う母性看護における倫理と課題について考える。

授業の内容

【1】母性看護の基盤となる概念 (講義・VTR)

①母・父性や親性の意味、人間の性の特徴、

【2】 ②リプロダクティブヘルス/ライツ

③生殖医療の進歩と課題、母性看護における倫理

【3】母性看護の対象を取り巻く社会の変遷と現状 (講義・演習)

①母性看護の歴史的変遷、

②母性看護に関連する保健統計

【4】 ③母性看護に関連する組織及び制度

④母性看護の対象を取り巻く社会環境と今日的課題

【5】女性の生殖器の形態・機能(講義・演習)

①性周期とホルモン動態

②妊娠成立とホルモン動態の変化

【6】女性のライフサイクルと家族 (講義・演習)

①多様化する女性のライフスタイルと課題

②女性を取り巻く現代社会の問題

【7】母性の発達・成熟・継承 (講義・演習)

①人間の発達段階と課題(E・H・エリクソン)

②ハーロウ(H・F・ハーロウ)の実験と母性意識発達の促進要因

③母性の世代間伝達

【8】母性看護に必要な看護技術 (講義・演習)

①母性看護の対象

②母性看護の対象の全体像を把握するための視点

③女性の意思決定を支える技術

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【9】女性のライフステージ各期の健康問題と看護 (講義・演習)

①思春期の問題行動とその背景、健康問題と看護

【10】 ②成熟期女性の健康問題(子宮頸がん含む)と看護

【11】 ③家族計画と受胎調節法 (健康教育)

【12】 ④更年期女性の特徴、康問題と看護

【13】ライフサイクル各期にかかる健康問題と看護 (講義・演習)

①喫煙者の動向、喫煙女性の健康と看護

②性感染症の予防と感染者の看護

③人工妊娠中絶、性暴力を受けた女性の看護

【14】母性看護の今日的課題と役割

*課題学習のための時間を一コマ(90分)確保します。図書館等で自由に学習して下さい。

課題学習について

・課題学習については、初回のガイダンスで示します。

・発表時の配布資料は、A4両面1枚以内に要旨をまとめたものとする。

・要旨には、現状と課題、担当した課題を通して母性看護の役割についても考察すること。

・発表はパワーポイントを使用する。

・発表時間 15分

・質疑応答 10分 活発な意見交換を期待しています。質問に対し、回答できなかったも

のについては、後日グループで調べて回答します。

・参考文献を記載する。

・インターネットの切り貼りにならぬよう、本学にある図書を複数冊活用する。

テキスト系統看護学講座専門Ⅱ 母性看護学概論,森 恵美他,医学書院

参考文献

母子保健の主なる統計,財団法人母子衛生研究会,母子保健事業団

ウイメンズヘルスナーシング概論,村本淳子編,HIROKAWA

ナーシング・グラフィカ30母性看護実践の基本,横尾京子編,メディカ出版

必要に応じテーマに関連する資料を配付します。

評価方法出席状況・授業への参加度・小テスト(10%),レポ−ト(20%)定期試験(70%)により評価する。

その他

・具体的な授業計画・内容は初回の授業に関するガイダンスで示します。

・毎回、授業開始前に復習と予習に関する小テストを行ないます。

・母性看護に関連する社会情勢に関心を向け、新聞、テレビ、雑誌等からも情報を得ましょう。

・質問には授業終了後及びメールに対応します。

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科目分類 看護専門分野 臨床看護学 対象学年 2

授業科目 精神健康看護論 学期 前(春学)期

担当教員 教授 石橋照子 選択/必修 必修

科目コード I4242104 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

目標1 精神健康-不健康について考え,精神の健康とはどういう状態をさすのか考察する。

目標2 心理・社会的側面から,心のはたらきについて理解する。

目標3 生物学的側面から,精神機能と精神症状を理解する。

目標4 精神障がいの診断と分類から対象を理解する。

目標5 心を病む人の主観的体験として,「心を病む」意味について考察できる。

目標6 精神健康の意味について自分の言葉で表現し,どのように支援するか考察する。

授業の内容

1回目 「ガイダンス」

「精神の健康-不健康」(講義,グループワーク)

・精神の健康-不健康とはどのような状態をさすのかグループワークを通して考える。

2回目 「精神の健康の定義」(講義,グループワーク)

・精神健康の定義や基準を紹介しながら,精神の健康を理解する。

「精神障がいの捉え方」

・精神障がいを説明するモデルを用いて,精神障がいをどのように捉えるか理解する。

3回目 「精神分析と精神力動理論」(講義,小テスト)

・自我の構造,不安と防衛機制について理解する。

4回目 「パーソナリティの成長発達モデル(1)」(講義,小テスト)

・自我の発達段階,エリクソンの漸成的発達理論について理解する。

5回目 「パーソナリティの成長発達モデル(2)」(講義,小テスト)

・自我の発達段階,エリクソンの漸成的発達理論について理解する。

6回目 「心の危機とストレス」(講義,小テスト)

・危機理論とストレス理論,ストレスコーピングについて理解する。

7回目 「精神機能の障がい」(講義,小テスト)

・思考,感情,意欲,知覚,意識,記憶の障がいについて理解する。

8回目 「精神障がいの診断と疾患分類(1)」(講義,小テスト)

・統合失調症の診断基準や症状・病型などの特徴について理解する 。

9回目 「精神障がいの診断と疾患分類(2)」(講義,小テスト)

・気分(感情)障害の診断基準や症状・病型などの特徴について理解する。

10回目 「精神障がいの診断と疾患分類(3)」(講義,小テスト)

・神経症性障害,ストレス関連障害および身体表現性障の病名や診断基準・症状などの特徴

について理解する 。

11回目 「精神障がいの診断と疾患分類(4)」(講義,小テスト)

・生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群の診断基準や症状などの特徴について

理解する。

12回目 「精神障がいの診断と疾患分類(5)」(講義,小テスト)

・精神作用物質関連障害の物質や診断基準,症状などの特徴について理解する 。

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13回目 「精神障がいの診断と疾患分類(6)」(講義,小テスト)

・パーソナリティ障害,器質性精神障害の病名や診断基準・症状などの特徴について理解す

る。

14回目 「精神障がいの診断と疾患分類(7)」(講義,小テスト)

・発達障害,注意欠陥/多動性障害,心身症の病名や診断基準・症状などの特徴について理

解する。

15回目 「心を病む体験」(講義,グループワーク)

・ある精神障がい者の闘病体験を語った DVD をみて,心を病むとはどういうことか,当事者

の主観的体験としてその意味を考える 。

テキスト

看護学テキスト NiCE 精神看護学 こころ・からだ・かかわりのプラクティス,萱間真美・野田文隆

編集,南江堂,3,150円

その他、必要に応じて資料を配付する。

参考文献

学生のための精神医学,太田保之・上野武治 編著,医歯薬出版株式会社,3,400円

精神看護学 学生-患者のストーリーで綴る実習展開,田中美恵子 編著,医歯薬出版株式会社,2,400

評価方法

定期試験(70%),課題学習(20%),小テスト(10%)などを加えて総合的に評価する。

その他

【課題】「ポートフォリオ学習」

◇自分にとってかけがえのない人を選び,その人のより精神の健康な状態を考え,それを叶えるための

主体的学習をする。そのプロセスと結果を通して,精神健康の意味について自分の言葉で表現し,ど

のように支援するか考察する。

【通知事項】

◇授業中に小テストを行う。

◇毎回の講義終了時、参画支援システムECILSに授業の内容に示した目標を意識した学びを「メッセー

ジ投稿」する。

◇授業内容に示した目標が達成できるよう、積極的に参加する。

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科目分類 看護専門分野 臨床看護学 対象学年 2

授業科目 老年地域看護論 学期 後(秋学)期

担当教員 教授 伊藤 智子 講師 加藤 真紀 選択/必修 必修

科目コード I4242105 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

高齢者にとって、住み慣れた地域での暮らしがQOL(生活の質)を維持する1つの要因と考えられて

います。この科目では、加齢による身体・心理・社会的な変化に伴い出現する健康課題を取り上げ、住

み慣れた地域で暮らし続けるための支援方法を学びます。

また、健康障がいを持つことで、暮らしの場が変わっても、生活の継続性に着眼した高齢者ケアが重要

であることから、高齢者施設での支援方法について学びます。

授業の内容

1.高齢者の暮らしと看護【講義】

・ガイダンス

・日本の高齢社会の概要

・高齢者看護の基本的視点と役割

2.高齢者の栄養・食生活と看護【講義】

・高齢者の食生活に関する意識・ニーズ

・高齢者の栄養状態と食行動

・低栄養が高齢者に与える影響と看護

3.高齢者の口腔と看護【招致講義:さいとう歯科医院 院長 齋藤誠氏】

・高齢者の口腔・歯牙の特徴

・高齢者の口腔とQOL

・高齢者の訪問歯科診療活動の実際と課題

4.高齢者の排泄と看護【講義】

・高齢者の排泄に関する意識・ニーズ

・高齢者の排泄に関わる生活機能

・尿失禁のメカニズムと看護

・尊厳ある高齢者の排泄を支援するための看護

5.高齢者の社会活動と看護【講義】

・高齢者の社会活動の特徴

・高齢者の「閉じこもり」の要因

・高齢者のエンパワメントを促進する看護

・高齢者の活動と休息のバランスと看護

6.高齢者の認知機能障がいと看護Ⅰ【講義】

・認知障害を抱える高齢者の動向

・高齢者認知症とは

・BPSD 悪化の要因と看護

7.高齢者の認知機能障がいと看護Ⅱ【講義】

・認知症高齢者の看護目標

・認知症高齢者の看護展開(見当識障害に対する看護・帰宅願望に対する看護

被害妄想に対する看護)

・認知症高齢者に対する薬物療法と非薬物療法

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8.介護を要する高齢者の家族に対する看護【講義】

・介護を担う家族の実態

・介護を担う家族のアセスメント

・介護を担う家族への看護

9. 高齢者の生活を支える政策とサービス【講義】

・高齢者保健福祉政策の概要

・高齢者のための医療保険制度と介護保険制度

・高齢者看護に求められる介護予防の視点

・介護予防推進のための看護職の役割

・成年後見制度

・高齢者虐待防止法

10. 認知症高齢者グループホームと看護【講義】

・グループホームケアとは

・認知症高齢者のためのグループホームケアの実践

・グループホームに暮らす高齢者に必要な看護

・地域の中でのグループホームの機能・役割

11. 特別養護老人ホーム・老人保健施設と看護【講義】

・特別養護老人ホーム・老人保健施設の特徴と役割

・特別養護老人ホーム・老人保健施設に暮らす高齢者の特徴

・特別養護老人ホーム・老人保健施設の看護師の役割と機能

12. 地域で暮らす高齢者のケアマネジメント【講義】

・高齢者のケアマネジメントとは

・高齢者のケアマネジメントのための生活の捉え方

・高齢者のケアマネジメントプロセス

・看護師が行う高齢者ケアマネジメント

13. 14. 地域で暮らす高齢者のエンド・オブ・ライフケア【講義】

・エンド・オブ・ライフケアとは

・地域で暮らす高齢者の終末期を支える看護

・高齢者の終末期医療と意思決定

15. これからの高齢者看護と地域包括ケア【講義】

・地域包括ケアとは

・高齢者看護と地域包括ケア

テキスト

系統老年看護学講座 老年看護学 医学書院 2014 価格:2,700円

看護学テキスト NiCE 老年看護学技術-最後までその人らしく生きることを支援する- 南江堂

2011 定価 3,360円

生活機能からみた老年看護過程+病態・生活機能関連図 第 2版 医学書院 2012 定価 3,780円

参考文献

老年看護学 看護の科学社

アセスメントからはじまる高齢者ケア -生活支援のための 6領域ガイド- 六角僚子 他 医学書院

生活機能のアセスメントにもとづく老年看護過程 奥宮暁子 他 医歯薬出版

高齢者の生活援助 元気高齢者・虚弱高齢者・要介護高齢者別 その医学的理解と援助のポイント

林泰史 文光堂

評価方法定期試験にて評価を行います。

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その他

<学習の進め方>

・日常生活の中で高齢者とのコミュニケーションや、ボランテイア活動を積極的に行って下さい。高齢

者は普段、どんなことを不便に思っているのか、困っているのか皆さんと対話しながら講義を進めたい

と思います。

<学生の質問への対応法>

質問は講義終了後時間をとって対応します。出席カードに質問内容を書いてもタイムリーに対応できな

いので、カードに質問内容を書かず、直接聞いて下さい。

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科目分類 看護専門分野 臨床看護学 対象学年 2

授業科目 成人臨床看護論Ⅰ(急性・回復期) 学期 後(秋学)期

担当教員 准教授 三島 三代子 教授 若崎淳子 講師 別所 史恵 選択/必修 必修

科目コード I4242106 授業形態 講義・演習 単位数 2

授業の概要

【授業科目の概要】

急性期から回復期にある成人を対象とした個別的看護の実践に必要な基礎的能力を修得することを目

的に、機能障害及び発達特性に応じた急性期から回復期の援助方法を学ぶ。急性心筋梗塞・急性呼吸不

全等を取り上げた急性期看護の実際、胃切除術、ストーマ造設術、乳房切除術、肺切除術、心臓手術等

を取り上げた周手術期看護の実際を学ぶことにより、主として呼吸機能、循環機能、栄養代謝機能の障

害に応じた看護実践の基本を理解する。

【到達目標】

1)クリティカルケア、周手術期看護の概念と看護の基本が理解できる。

2)生命の危機状況にある成人、手術を受ける成人と家族の特徴が理解できる。

3)呼吸・循環・栄養の機能障害をもつ患者とその家族への看護実践の基本が理解できる。

4)病態・病期や治療の特徴を踏まえて、個別の看護を展開する基礎的な力を修得できる。

授業の内容

−Ⅰ.急性期・クリティカルケア−

【1】【2】(講義/三島)

1.急性期看護とは

1)急性期看護の概念

2)急性期にある人の特徴

3)急性期にある人の看護援助

目標:急性期看護の対象と看護の概要をつかむ。

【3】~【6】(講義・VTR視聴/三島)

2.クリティカルケア看護

1)クリティカルケア看護とは

クリティカルケア看護の特性と対象となる患者・家族の特徴

2)クリティカルな患者のアセスメント

3)クリティカルな患者のケア

過大侵襲を受けた患者の生体反応

栄養・呼吸・循環の障害とケア

せん妄とケア

患者・家族の心理的危機への対応

Key Word:二次救命処置 ショック 集中治療室

目標:①クリティカルな患者の主要な病態の特徴と看護を理解する。

②クリティカルな状況下にある患者と家族の心理的反応とその支援方法を理解する。

【7】~【10】(講義/三島)

3.機能障害に応じた看護(内科的看護)

1)循環機能障害時の看護−急性心筋梗塞の看護

Key Word:急性心筋梗塞、心臓カテーテル検査と治療、合併症、心臓リハビリテーション、

自己管理指導

【11】(講義/別所)

2)呼吸機能障害時の看護−急性呼吸不全患者の看護

Key Word:急性呼吸不全、酸素療法

【12】まとめ(三島)

−Ⅱ.周手術期看護−

【13】【14】(講義・VTR視聴/三島)

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1.周手術期の看護とは

1)周手術期の看護の特徴

2)麻酔の基礎知識と身体への影響

3)手術侵襲による生体反応と回復過程

目標:周手術期の概念と看護の特徴を理解する。

手術・麻酔の侵襲と生体反応、回復過程を理解する。

【15】【16】(講義・VTR視聴/三島)

2.周手術期の看護の実際

1)手術前の看護

Key Word:術前不安、術前検査、術前訓練、術前処置

【17】(講義/三島)

2)手術中の看護

Key Word:外回り看護師、器械出し看護師、術者の手洗い、無菌的被覆、麻酔導入、

麻酔覚醒、体位固定

【18】(招致講義)

「手術中の看護の実際」手術室看護認定看護師

【19】【20】(講義/三島)

3)手術後の看護

手術後の回復促進のための看護

術後合併症の予防と発症時の対応

創傷治癒の看護

Key Word:疼痛緩和、術後合併症、早期離床

3.手術を受ける患者の看護

【21】【22】(講義・VTR視聴/三島)

1)開腹術

(1)胃切除術を受ける患者の看護

Key Word:胃切除術、胃管カテーテル、腹腔内ドレーン

【23】【24】(演習/三島)

手術を受ける患者の看護過程(胃切除)

事例を用いてアセスメントし、術前・術後の看護計画を立案する。

【25】(講義・VTR視聴/別所)

(2) 大腸切除術・ストーマ造設術を受ける患者の看護

Key Word:大腸切除術、消化器ストーマ、ストーマ合併症、ストーマケア

【26】(講義/若崎)

2)乳房切除術を受ける患者の看護

Key Word:乳房切除術、女性性喪失、ボディイメージの変容

【27】【28】(講義/若崎)

3)開胸術

(1)肺切除術を受ける患者の看護

Key Word:肺切除術、胸腔ドレナージ

【29】【30】(講義・VTR視聴/三島)

4)心臓手術を受ける患者の看護

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Key Word:人工心肺(体外循環)、心筋保護、補助循環、心嚢ドレーン、

心臓リハビリテーション

テキスト

「系統看護学講座別巻1 臨床外科看護総論」医学書院

「系統看護学講座別巻2 臨床外科看護各論」医学書院

「クリティカルケア看護論」ヌーベルヒロカワ

その他 病態治療学の授業で用いた「系統看護学講座 成人看護学②呼吸器」(医学書院)、「系統看

護学講座成人看護学③循環器」(医学書院)を使用するので、指示があれば持参すること。

参考文献

「救急看護学講座別巻4 救急看護学」医学書院

竹内登美子編著:周手術期看護1 外来/病棟における術前看護、医歯薬出版、2001.

竹内登美子編著:周手術期看護2 術中/術後の生体反応と急性期看護、医歯薬出版、2001.

竹内登美子編著:周手術期看護3 開腹術/腹腔鏡下手術を受ける患者の看護、医歯薬出版、2001.

岡堂哲雄、鈴木志津枝:危機的患者の心理と看護、中央法規出版.

矢貫 隆:救えたはずの生命 救命救急センターの10000時間、平凡社.

評価方法定期試験(80%)、出席状況・授業態度・課題(20%)の総合評価とする。

その他

1.既習の知識を活用し、さらに医療と関係の深い分野なので解剖、生理、疾患、病態、治療、検査、

基礎看護技術の事前学習が重要である。病態治療学で用いた教科書等を各自併用して理解に努めるこ

と。

2.自己の学習スキルを身につけることも重要である。不明な点は、下記の文献等を活用してまず自分

で調べること。それにより各自の学習手段を増やすことができる。

例)「看護学大辞典」メヂカルフレンド社、「臨床看護事典」メヂカルフレンド社、「今日の治療指針」

医学書院、「日本医薬品集」薬業時報社、「検査値のみかた」中外医学社、「医学英和辞典」「医

学略語辞典」

3.授業時間の都合上、この分野の全てを説明することはできないので、「腹腔鏡手術と看護」「心臓カ

テーテル検査と看護」など主体的に自己学習すること。わかりやすくまとめておくと、3年生の実習

で用いることが多いので役立つ。

4.質問がある場合は講義終了時、あるいは研究室で受け付けます。不在の場合は、e-mail で連絡して

ください。

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科目分類 看護専門分野 臨床看護学 対象学年 2

授業科目 成人臨床看護論Ⅱ(慢性・終末期) 学期 後(秋学)期

担当教員 教授 平野 文子 講師 別所 史恵 選択/必修 必修

科目コード I4242107 授業形態 講義・演習 単位数 2

授業の概要

【授業科目の概要】慢性期と終末期にある成人を対象とした個別的看護の実践に必要な基礎的能力を修得すること目的に、機能障害及び発達特性に応じた慢性期と終末期の援助方法を論理的に学ぶ。慢性・終末期にある患者・家族の特徴、セルフコントロールへの援助、がん治療に伴う看護、終末期にある患者・家族への看護、患者の権利・生命倫理の視点に基づいた倫理的課題と看護の役割について学ぶことにより、主として糖代謝機能、肝機能、内分泌機能、腎機能の障害に応じた看護実践の基本を理解する。【到達目標】1)発達健康看護論Ⅰ(成人)、病態治療学などで学習した内容を踏まえ、成人に起こりやすい慢性・終

末期の健康障害を理解する。2)慢性期・終末期看護の概念と看護の基本が理解できる。3)糖代謝・肝臓・内分泌・腎臓の機能障害をもつ患者とその家族への看護実践の基本が理解できる。4)病態・病期や治療の特徴を踏まえて、個別の看護を展開するアセスメント能力を高める。5)病・死について考え、自分の死生観や看護観について説明できる。

授業の内容

【1】~【4】1.慢性に経過する健康問題を有する患者と家族の特徴 (講義/平野)

1)慢性疾患の概念と特徴2)慢性疾患を有する患者と家族の理解

(1)患者の身体的、心理・社会的特徴、家族の特徴(2)病気および障害を受け入れるプロセス(3)慢性疾患および治療が及ぼす自己概念への影響

3)慢性疾患を有する患者と家族への援助・支援の基本(1)セルフマネジメントの基盤となる主な理論・概念

セルフケア理論 自己効力理論 アドヒアランス トランスセオレティカルモデルなど(2)教育的支援(3)社会資源の活用

Key Words:慢性期、セルフマネジメント、セルフケア、生活習慣・ライフスタイルの修正、自己概念の修正、行動変容、病と共に生きる

【5】~【8】2.代謝の障害に応じた看護 (講義/平野)

1)肝機能障害時の看護(1)肝機能障害の観察とアセスメント(2)肝機能障害時の看護:肝臓庇護のための生活指導

非代償期にある患者の看護Key Words:代謝、肝臓の機能、ウイルス性肝炎の経過、ウイルスマーカーの意味、

インターフェロン、肝炎基本法、腹水・黄疸・昏睡【9】~【14】2.代謝の障害に応じた看護 (講義・演習/平野)

2)糖代謝障害時の看護(1)疾病の理解:糖尿病と合併症(2)糖代謝障害の観察とアセスメント

・糖代謝障害状態の把握・糖代謝障害による二次障害の把握と看護

(3)糖尿病の自己管理:食事療法・薬物療法・運動療法(4)看護過程「糖代謝障害患者のセルフケア」(課題学習)

<事例>糖尿病教育入院をする患者の看護【15】【16】4.内部環境調節機能障害に応じた看護 (講義・DVD 視聴/別所)

1)体液の調節障害時の看護(1)体液調節の観察とアセスメント(2)腎機能障害時の生活への影響と看護(3)血液透析・腹膜透析時の生活指導と看護

【17】【18】2)内分泌機能障害時の看護 (講義/平野)

(1)内分泌機能の観察とアセスメント(2)甲状腺機能障害時の生活への影響の把握

生活指導と看護【19】~【24】5.がんの治療と看護 (講義・VTR視聴・演習/平野)

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1)がん医療の現在と病態・臨床経過2)新しい概念と動向

Cancer Survivorship−がんと共に生きるがんのチーム医療:チームオンコロジー

3)がん治療に対する看護(1)化学療法とセルフケア

<事例>化学療法を受ける患者の看護 (演習)(2)放射線療法とセルフケア

4)がん看護における倫理的問題(1)倫理的判断の指針・観点(2)倫理的課題と看護の役割:知る権利・拒否権・自己決定

5)Cancer Survivorと家族への支援:「がんと共に生きる」(招致講義)6)コミュニケーション

(1)がん患者とのコミュニケーション(2)ロールプレイング(演習:教員・臨地実習指導者)

Key Words:Cancer Survivorship、がんの動向:がん対策基本法、手術・化学・放射線療法、チームオンコロジー、インフォームド・コンセント、自己決定権、倫理的課題、がんとの共生のプロセス、Search for meaning

【25】看護過程 コメント返し【26】~【29】5.終末期にある患者と家族への支援 (講義・演習・DVD視聴/平野)

1)終末期にある患者と家族の理解2)緩和ケア:苦痛の緩和とQOL

トータルペイン、チームアプローチ、緩和ケアにおけるチーム医療、症状の緩和3)在宅における終末期看護

Key Words:終末期、緩和ケア、トータルペイン、QOL、叙痛ラダー、死のアウアネス、死にゆく人の心理過程、家族のニーズ

【30】まとめ (講義/平野)

看護過程の展開:レポート返却 ほか

テキスト

成人看護学 慢性期看護:鈴木久美, 野澤明子, 森一恵編集, 南江堂系統看護学講座 別巻 がん看護学:小松浩子, 中根実編集, 医学書院成人看護学 緩和・ターミナルケア看護論:鈴木志津枝, 内布敦子編集, ヌーヴェルヒロカワ

その他、病態治療学の授業で用いたテキストを使用するので、指示があれば持参すること。成人看護学4 血液・造血器, 成人看護学5 消化器, 成人看護学6 内分泌・代謝, 成人看護学 11 アレルギー 膠原病 感染症, 医学書院など

参考文献

「Nursing : Concepts of practice」:オレム看護論:Dorothea E.Orem著 小野寺杜紀訳, 医学書院「Chronic Illness:慢性疾患を生きる」:Strauss,Anselm L.編 南 裕子監訳, 医学書院「Awareness of Dying:死のアウエアネス理論と看護」:Glaser,Barmey G.and Strauss,Anselm L.: 木下康仁訳,医学書院「The Illness Narratives:病の語り-慢性の病をめぐる臨床人類学」:Arthur Kleinman 著 江口重幸他訳,誠信書房「がん患者学−臨床に活かすがん看護の基礎と実践」:大西和子, 飯野京子編集, ヌーベルヒロカワ新体系看護学 疾病の成り立ちと回復の促進 5呼吸器疾患/腎疾患,6循環器疾患/血液・造血器疾患,7消化器疾患/栄養 ・代謝疾患,メディカルフレンド社その他、必要に応じて資料配布・紹介する。

評価方法定期試験(70%:6割は取得していること)、小テスト(10%)、課題レポート(20%)により評価する。科目に関連する課外での研修・講演会、自主グループや地域での活動などに積極的に参加し、学習レポート(400字程度)を提出した場合、成績に加算する。

その他

<自己学習に関する指針>・授業テーマに関する既習の学習内容を想起(復習)して授業に臨んでください。・成人を取り巻く健康問題・社会状況に関連する研修・講演会・学会へ参加したり、マスメディアによる情報発進(新聞、雑誌、テレビのニュース等)に関心を持ち、最新の知見を得るようにしましょう。

・ 社会の動向とともに島根県での取り組みにも注目しましょう。・ 「課題学習ガイダンス」を配布します。それを参考に自己学習の計画を組み、学習内容の理解を深めてください。オレムのセルフケア理論、看護過程の展開方法の基本を理解しておいてください。・ 具体的な計画は追って示します。<その他の通知事項>・オフィスアワー:e-mailで連絡を頂ければ時間設定をします~315研究室・招致講義では、がん患者さんの告知から現在に至るまでの療養体験等を語っていただきます。真摯な態度で講義に臨んでください。

・課題は、提出方法・場所・時間を指示しますので厳守してください。・皆さんの理解度や講師の都合により講義の順番等が変更となることがありますが、事前に連絡します。

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科目分類 看護専門分野 臨床看護学 対象学年 2

授業科目 老年臨床看護論 学期 後(秋学)期

担当教員 教授 梶谷 みゆき 教授 伊藤 智子 講師 加藤 真紀 選択/必修 必修

科目コード I4242108 授業形態 講義・演習 単位数 2

授業の概要

複数の慢性疾患に罹患していることが多く非定型的な症状を呈すること、また疾患の急性増悪や続発

症の発症により自立的な生活が成り立たなくなる状況を招きやすいことなど健康障害をもつ高齢者の特

徴を理解し、適切な看護を実践できる能力を身につける。具体的には高齢者の入院生活や薬物療法・手

術療法・リハビリテーションなどの各治療方法の基礎的な知識と看護について、また脳血管障害・認知

症・慢性閉塞性肺疾患・大腿骨骨折等、高齢者が罹患しやすい代表的な疾患の基礎知識と看護について

学び、生活の再構築のためのアセスメントと援助方法を講義と演習を通して修得する。また、高齢者の

ターミナルケアや家族への看護についてもその必要性と考え方について学ぶ。

【到達目標】

1.発達健康看護論Ⅱ、病態治療学などで学習した内容を踏まえ、高齢者に起こりやすい健康障害を理

解する。

2.健康障害を持つ高齢者の看護を展開するためのアセスメント能力を高める。

3.事例を用いた看護過程の展開演習を通して、健康障害を持つ高齢者に必要な看護実践を理解する。

4.高齢者を支える家族が抱える課題を理解しその看護を理解する。

5.高齢者にとっての老い・病・死について考え、老年観や死生観さらには自らの老年看護観について

言語化する。

授業の内容

回数 学習内容 学習方法 学習目標 Key Words

1

2

3

4

5

6

7

ガイダンス

健康障害を持つ高齢者の看護

疾病を持つ高齢者の看護過程

[看護過程演習課題の提示]

高齢者における入院生活

検査を受ける高齢者の看護

手術療法を受ける高齢者の看護

薬物療法を受ける高齢者の看護

脳血管障害のある高齢者の看護

1)脳血管障害患者のリハビリテーション看護

概説

2)運動麻痺のある高齢者の看護

3)言語障害のある高齢者の看護

4)摂食・嚥下機能障害のある高齢者の看護

講義

講義

講義

加藤講師

講義

講義

講義

講義

加藤講師

老年臨床看護論の学習計画を立案する。

健康障害を持つ高齢者の特徴を理解する。

健康障害を持つ高齢者を対象とする看護過

程展開の基盤となる理論を学ぶ。

検査を受ける高齢者の特徴を知り最小限の

侵襲で正確なデータを得るための援助方法

を学ぶ。

手術療法が高齢者に与える影響を理解し、

周手術期をスムーズに乗り越えるための援

助方法を学ぶ。

高齢者における薬物動態の特徴を知り、有

効な薬物療法を実施するための援助方法を

学ぶ。

脳血管障害の病態を復習し、急性期・回復

期におけるリハビリテーション看護の要点

を学ぶ。

脳血管障害に起因する片麻痺と言語障害の

病態を復習し、それらの障がいを持つ高齢

患者の特性を理解する。運動麻痺・言語障

害のリハビリテーション看護について学習

する。

脳血管障害に起因する言語障害(特に失語

症)の病態と治療(リハ)、患者と家族の

体験世界を理解し、必要な看護について検

討する。

脳血管障害による摂食・嚥下機能障害の病

態を復習し、摂食・嚥下機能を高めるため

の看護と食を楽しむ援助方法を学ぶ。

疾患を持つ高

齢者の特徴

看護理論

意思決定

インフォームド・コンセ

ント,合併症予

防,疼痛管理,

術後せん妄

薬物動態、服

薬コンプライアンスア

ドヒアランス

ICF、国際障害

分類、ADL、障

害受容、FIM

出血性病変、

閉塞性病変

運動麻痺、

痙性

失語症、構音

障害、コミュニケー

ション手段

嚥下機能評価

間接訓練、直

接訓練、高齢

者ソフト食

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8

9

10

11

12

13

14

15

高齢者におけるリハビリテーション

島根県立中央病院

リハビリテーション技術科長

祝部 俊成 氏

呼吸機能障害(慢性閉塞性肺疾患)による生活

機能低下のある高齢者の看護

老年看護過程 個人ワーク個別指導

運動機能障害のある高齢者の看護

(大腿骨頚部骨折、変形性膝関節症)

感覚機能障害のある高齢者の看護

(白内障、老人性難聴)

高齢者に対する感染管理

[看護過程演習意見交換会]

脳血管障害高齢患者の事例展開 個人ワーク提

出レポートの発表ならびに意見交換

入院治療が必要になった認知症高齢者の看護

進行性変性疾患(パーキンソン病)による生活

機能低下のある高齢者の看護

医療施設で終末期を迎える高齢者のケア

健康障害をもつ高齢者とその家族の看護

老年看護の今日的課題と展望

招致講義

講義

演習

老年看護学

担当教員

講義

講義

老年看護担

当教員

臨床実習指

導者

講義

伊藤

講義

講義

脳血管障害を中心として、急性期・回復期

におけるリハビリテーションの概念とリハ

ビリテーション療法士による介入の実際を

学ぶ。

慢性閉塞性肺疾患について病態や治療を復

習し、それらの疾患を持つ高齢者の生活機

能低下に対する看護を学ぶ

提示課題に対応できるための既習学習の

整理や、学生が抱えている疑問点を明確に

して個別指導に臨み、提出課題の精度を高

める。

大腿部頚部骨折の病態を復習し、手術療法

後の急性期・回復期における看護の要点を

学ぶ。

変形性膝関節症の病態を理解し、疼痛緩和

や生活支援などの看護の要点を学ぶ。

白内障や老人性難聴などの感覚機能障害

を持つ高齢者の看護を学ぶ。

高齢者に起こりやすい感染性疾患を理解

し、予防管理を学ぶ。

授業開始時に提示した脳血管障害のある高

齢者の事例で各自が看護過程を展開してレ

ポート提出する。提出レポートに基づいて

意見交換を行い学びを共有するとともに、

脳血管障害を持つ高齢者の理解、さらに看

護アセスメントとプランの具体化を学ぶ。

入院治療が必要になった認知症高齢者が

効果的に入院治療が受けられ、せん妄や転

倒などの二次的な障害発症を予防するた

めの看護を学ぶ。

神経系進行性変性疾患の代表疾患である

パーキンソン病について病態と治療を復

習し、生活機能低下に対する看護を学ぶ。

医療施設で終末期のケアを受ける高齢者と

その家族を理解し、状況に合わせた看護を

学ぶ。

脳血管障害を持つ高齢患者と家族が歩む急

性期から回復期、在宅療養までの心理プロ

セスを理解する。さらにそれぞれの状況に

おける効果的な看護介入を学ぶ。

老年看護学領域におけるジェネラリスト

としての今日的課題を検討する。

リハビリテーション,

急性期・回復

期リハ

機能評価

ゴール設定

COPD,包括的

呼吸リハ,HOT

CO2ナルコーシス

目標志向の看

護過程

もてる力

関連図

骨折の病態・

合併症、疼痛

管理、人工股

関節、術後良

肢位

白内障

老人性難聴

インフルエンザ

ノロウィルス、白癬

目標志向、

もてる力、

関連図

看護アセス

メント

中核症状、周

辺症状、サー

カディアンリ

ズム、RO、回

想法、せん妄

パーキンソン

病,ホーン・ヤ

ールの分類

緩和ケア

平穏死、尊厳

家族アセスメ

ント、家族看

護介入

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テキスト

系統看護学講座 専門分野Ⅱ 老年看護学 医学書院 2014 定価2,700円

看護学テキストNiCE 老年看護学技術-最後までその人らしく生きることを支援する- 南江堂 2013

定価3,200円

看護学テキストNiCE リハビリテーション看護-障害をもつ人の可能性とともに歩む-南江堂 2012

定価2,400円

生活機能からみた老年看護過程 病態+生活機能関連図 第2版 医学書院 2012 定価3,780円

その他、必要に応じてプリントを配布する。

参考文献

1)臨床病態学で使用した教科書、各種 病態学専門書

2)「新老年学」 折茂 肇 編 東京大学出版会 1999

3)「エビデンスに基づく高齢者の看護ケア」 後閑容子 著 中央法規 2003

4)「ベストプラクティスのための高齢者看護プロトコル」 阿部俊子 監訳 医学書院 2003

5)「老年者のリハビリテーション」 平井俊策 編著 ワールドプランニング 1997

6)高齢者ソフト食 黒田留美子 著 厚生科学研究所 2002

その他、授業の都度紹介する。

評価方法看護過程の課題レポート(20点)、定期試験(80点)によって評価する。

出席状況、授業中の発言、メッセージ投稿内容(ECILS)なども評価に加味する。

その他

<自己学習に関する指針>

・高齢社会における社会制度や課題解決のための提言など、この分野の考え方は日々変化している。ま

た認知症・脳血管障害などの高齢者に多い疾患の病態解明や治療・予防医学・リハビリテーションな

ども日々進化している。高齢者関連の学会・シンポジウム・講演会等に参加したり、マスコミが取り

上げるニュースやレポート等に関心を持ち、新しい知見を得てそれに対する自分の意見を持つ努力を

して欲しい。

・高齢者と話したり地域や高齢者施設のボランティア活動等に参加し、高齢者と直接接する機会を持つ

ことによって多様な高齢者像を持つように努力して欲しい。

・脳血管障害や認知症など当事者やその家族が講演したり闘病記を著したりしている。看護者として病

を持つ高齢者やその家族の体験世界を具体的に理解できるよう、彼等が社会に向けて発している言葉

に関心を向けて欲しい。

<その他の通知事項>

授業内容に関する質問や意見は、基本的には授業中に発言して欲しい。授業は履修者と教員が相互に学

び合える機会としたい。授業内容や高齢者の理解に関する個別の学習活動、国家試験の準備学習などで

質問がある場合は、オフィスアワーに研究室で受け付ける。あるいは学内メールかECILS(参画支

援ソフトウェア)でも対応する。

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科目分類 看護専門分野 臨床看護学 対象学年 2

授業科目 精神臨床看護論 学期 後(秋学)期

担当教員 教授 石橋照子 選択/必修 必修

科目コード I4242112 授業形態 講義・演習 単位数 2

授業の概要

目標1 現代社会における精神保健医療へのニーズの高まりの背景を理解する。

目標2 生物学的側面・社会的側面・心理学的側面からアプローチする主な検査・治療法を理解する。

目標3 ケアの原則および目標・役割について基本的な考え方を理解する。

目標4 患者-看護師関係論および関係のアセスメント方法について理解する。

目標5 精神看護におけるコミュニケーションスキルを理解する。

目標6 精神看護におけるアプローチ方法を理解する。

目標7 セルフケア理論を用いたアプローチの考え方・手立てを理解する。

目標8 精神科における看護の役割を理解する。

目標9 事例を通して,精神障がいをもつ人への看護介入を理解する。

授業の内容

1回目 「ガイダンス」

「心のケアと現代社会」(講義,小テスト)

・現代社会における精神保健・看護へのニーズの高まりの背景を理解する。

「精神科領域で行われる検査・診断」

・生物学的側面からアプローチする検査,心理学的側面からアプローチする検査,社会的機

能を知る尺度を理解する (講義,小テスト)

2回目 「生物学的側面からアプローチする治療(1)」(講義,小テスト)

・薬物療法,電気けいれん療法について理解する。

「社会的側面からアプローチする治療(2)」

・活動療法,リハビリテーション療法について理解する。

3回目 「心理学的側面からアプローチする治療(3)」(講義,小テスト)

・精神療法について理解する。

「精神看護の目標・役割,ケアの原則」

・精神看護の目標と役割について理解し,そこに求める知識と技術,アプローチ方法を理解

する。

4回目 「精神看護におけるアプローチ方法(2)」(講義,課題学習)

・オレム・アンダーウッドのセルフケアモデルを理解する。

・オレム・アンダーウッドのセルフケアモデルを用いた看護過程の展開について,理解する。

5回目 「セルフケア理論を用いて,各事例の看護実践計画」(演習)

・事例を用いて,看護過程を行う(演習)

6回目 「患者-看護師関係論」(講義,ポートフォリオ学習)

・患者−看護師関係論について概要を理解し,対象理解に役立てる。

・ナラティブアプローチ論について概要を理解し,関わりに役立てる 。

7回目 「精神看護におけるコミュニケーションスキル」(講義,演習)

・インタビューのスキル,受容・傾聴・共感のスキルについて理解する。

・プロセスレコードの書き方・アセスメント法を理解する。

8回目 「精神看護におけるアプローチ方法(1)」(講義,演習)

・エンパワメント理論,コーチングのスキルについて概要を理解し,関わりに役立てる 。

・リラクセーション技法の概要を理解し,関わりに役立てる 。

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9回目 「精神科における看護の役割(1)」(講義,小テスト)

・入院治療の意味について理解する。

・治療的環境をつくる。 ・安全を守り,緊急事態に対処する。

10回目 「精神科における看護の役割(2)」(講義,小テスト)

・医療機関における精神科におけるリハビリテーションの基本的な考え方・方法論を理解す

る。

・入院と地域をつなぐ関わりについて学び,包括リハビリテーションについて理解する。

11回目 「主な精神疾患に対する看護実践モデルの理解(1)」(グループ発表,講義,小テスト)

・統合失調症患者(慢性期)の看護実践モデルを理解する。

・統合失調症患者(社会復帰前)の看護実践モデルを理解する。

12回目 「主な精神疾患に対する看護実践モデルの理解(2)」(グループ発表,講義,小テスト)

・躁状態にある患者の看護実践モデルを理解する。

・うつ状態にある患者の看護実践モデルを理解する(グループ発表)

13回目 「主な精神疾患に対する看護実践モデルの理解(3)」(グループ発表,講義,小テスト)

・神経症患者の看護実践モデルを理解する。

・人格障がい患者の看護実践モデルを理解する。

14回目 「主な精神疾患に対する看護実践モデルの理解(4)」(グループ発表,講義,小テスト)

・アルコール依存症患者(急性期・リハビリ期)の看護実践モデルを理解する。

・摂食障がい患者の看護実践モデルを理解する。

15回目 「精神科における身体のケア」(講義)

・精神科身体合併症の主な疾患について理解する。

・精神科身体合併症のケアと予防について理解する。

テキスト

看護学テキストNiCE 精神看護学 こころ・からだ・かかわりのプラクティス,萱間真美・野田文隆 編

集,南江堂,3,150円

その他、必要に応じて資料を配付する。

参考文献

1.学生のための精神医学,太田保之・上野武治 編集,医歯薬出版株式会社 ,3,570円

2.オレムのセルフケアモデル事例を用いた看護過程の展開[第2版],宇佐見しおり・鈴木啓子・

Patricia Underwood 共著,ヌーベルヒロカワ,1,890円

3.精神看護学 学生-患者のストーリーで綴る実習展開,田中美恵子 編著,医歯薬出版株式会社,

2,400円

4.感性を磨く技法 第1巻 看護場面の再構成,宮本真巳 著,日本看護協会出版会,1,529円

評価方法定期試験(70%),小テスト(10%),看護過程及び発表(10%)で評価する。

ポートフォリオ学習(10%)は,加点とする。

その他

【課題】

◇「セルフケア理論を用いて,各事例の看護実践計画」

グループで事例を用いて,看護過程を行う。提出までに2回(1回目:アセスメントと退院目標,

2回目:長期・短期目標とケアプラン)担当教員の指導を受ける。( 12 月4 日提出)

【ポートフォリオ学習】(自主参加)

◇提示された看護場面を見て登場人物の体験を追体験し,行動の意味づけをし,どのように関わるか

方向性を考察する。(1 月29日提出)

【通知事項】

◇授業中に小テストを行う。

◇毎回の講義終了時、参画支援システムECILSに授業の内容に示した目標を意識した学びを「メッセ

ージ投稿」する。

◇授業内容に示した目標が達成できるよう、積極的に参加する。

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科目分類 看護専門分野 地域看護学 対象学年 2

授業科目 在宅看護概論 学期 後(秋学)期

担当教員 准教授 吾郷 ゆかり 講師 三原かつ江 選択/必修 必修

科目コード I4242200 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

【授業科目の概要】

地域で生活する療養者、家族、地域社会等の対象理解及び在宅療養者の多様なニーズを理解し、療

養者のQOL向上の観点から訪問看護の機能と役割について考える。また、日本における在宅看護の

歴史と発展過程を踏まえ、単に看護提供の場が医療施設から在宅へ移ったという理解ではなく、在宅

療養者や家族介護者の意思決定を尊重した関わりや権利擁護者としての役割について考え「在宅で看

護するとはどういうことか」、「在宅看護の特性」について学習する。

【到達目標】

1)在宅看護や訪問看護の対象を理解し、支援の必要性について理解できる。

2)医療(看護)・福祉(介護)の動向に関心をもち在宅ケアを支える制度の概要を理解できる。

3)在宅療養をする人、介護をされた人の話しを聞き、ニーズについて考えることができる。

4)在宅看護における倫理的課題と権利保障について考えを深めることができる。

5)「在宅看護の特性」について、ポートフォリオ学習により主体的に学習を進めることができる。

6)演習ではメンバーが連携・協力しあい、学びを効果的に記録することができる。

授業の内容

以下、①テーマ・内容 ②授業の方法、進め方 ③目標、課題等 について記す。

【1】在宅看護を主体的に学ぶために (吾郷)

オリエンテーション:在宅看護論の学習方法(学習ファイルの方法)

①・在宅看護とは。在宅療養環境と訪問看護の様子

・地域ケアを支える領域(地域、在宅看護、訪問看護)の位置づけ

・在宅看護論を学ぶ意義

②講義・DVD視聴

③目標:自己学習の目標設定

【2】地域療養を支える看護(吾郷)

①・日本の社会背景の変化と在宅看護の変遷

・背景にある法律と制度

・地域包括ケアを担う在宅看護の役割

②講義・DVD視聴 グループ編成

③課題:自分の生活する地域を調べ、グループメンバーと情報交換をする。

【3】在宅看護の対象(吾郷)

①在宅療養において支援を必要とする人々

・難病療養者 (医療依存度の高い人々)

・障がいのある人々

・終末期にある人々(在宅緩和ケアの必要な人々)

②講義・DVD視聴

③課題:自宅療養者や家族介護者へのインタビューの実施について

【4】在宅看護の基本理念(吾郷)

①療養者中心の医療・看護

・在宅看護の目的と看護を提供する場の特徴

・在宅看護における基本理念の理解

・自己決定の尊重 ・自立支援 ・エンパワメント ・パートナーシップ

在宅療養の成立する条件

②講義、グループワーク

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③目標:在宅療養をする人、および介護者のニーズについて考えることができる

【5】在宅ケアを支える訪問看護(吾郷)

①訪問看護制度

・訪問看護ステーションの設置と管理

・訪問看護サービス利用の流れと特徴

・訪問看護サービスの内容と利用にかかる費用

②講義・DVD視聴

③課題:「在宅療養を送るためにどのような支援が必要か」について考える。

【6】在宅看護における倫理的課題と権利保障(三原)

①自己決定支援、権利擁護(アドボカシー)、成年後見制度、高齢者の虐待防止、情報管理

②講義・DVD視聴

③学びを記録

【7】在宅療養を支える看護 (三原担当:招致講義/訪問看護実践者)

①訪問看護活動の実際

②招致講義(訪問看護ステーションやすらぎ所長:加藤典子氏)

③課題:学びの記録

【8】学びの再構築(吾郷)

①療養者が住みたい“まち”を考え、その中で看護職の果たす役割を考える

②演習:グループワーク、在宅看護の学びの再構築

③目標:在宅療養者の地域の暮らしをイメージし、自己の成長を確認する

課題:一枚ポートフォリオの作成 と学びのレポート

テキスト

<ナーシング・グラフィカ >

在宅看護論-地域療養を支えるケア- 櫻井尚子編集 メディカ出版 3400円+税

*その他、必要に応じてプリントを配布します。

参考文献

・「在宅ケアの不思議な力」「在宅ケアのつながる力」「在宅ケアのはぐくむ力」秋山正子著、医学書院

・「新版 在宅看護論」 木下由美子編著、医歯薬出版株式会社

・「在宅看護論」 石垣和子、上野まり編著、南江堂

・「逝かない身体 ALS的日常を生きる」 川口有美子著、医学書院

その他 厚生労働白書、看護系雑誌;訪問看護と介護、コミュニティケアなど

評価方法

■定期試験 50%

■課題評価 学習ファイルとレポート等 50%

(時系列にファイルされた学習ファイルを下記評価基準により行う。)

□評価基準

①目標が明瞭で振り返りがなされているか ②実施記録:確かな根拠(情報・体験等)があるか

③筋道立てた考え方があり、幅広い視点があるか ④時系列に整理され、分かりやすいか

⑤学びを資料にしてメンバーにプレゼンしたか(伝えたい内容が伝わったか)

その他

<自己学習に関する指針>

在宅ケアに関する動向に関心を持ち、最新の在宅ケア情報や在宅に関連のある新聞記事、インターネ

ット情報を収集します。看護系専門雑誌の記事のコピーや、テレビの関連番組等を見た感想、および地

域のボランティア活動に参加しその感想や記録等を学習ファイルに蓄積してください。

<その他の通知事項>

1. 受講にあたって準備する物品

在宅看護専用の2穴綴じファイルを1冊準備し、授業の日は持参して下さい。

2. 質問への対応法

講義終了後、あるいは時間を調整後に対応します。

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科目分類 専門基礎分野:健康と疾病の理解 対象学年 3

授業科目 疫学 学期 後(秋学)期

担当教員 非常勤講師 尾崎米厚、金城文 選択/必修 選択

科目コード 14141109 授業形態 講義 単位数 2

授業の概要

疫学とは何か、健康状態の指標と活用、疫学調査法、スクリーニング、疫学と倫理等の疫学の基礎的な

面を中心に学び、地域診断に用いて役立てることから、特に公衆衛生や地域保健分野の職種にとって必

要不可欠とされる疫学について理解する。また感染症の実態把握と対策の樹立、慢性疾患、生活習慣病、

公害病、難病等の原因究明、特に予防対策等、主な疾患の疫学について学び、集団の健康状態の把握や

分析するために幅広く活用されている疫学の技法を修得する。

授業の内容

テキストに基づいて講義し、要所で演習を行い、講義内容の理解の確認をしながら進める。

1.疫学の概念、歴史

2.集団の健康状態の把握;罹患率、死亡率、有病率

3.集団の健康状態の比較;年齢調整の方法

4.疫学研究方法論;記述疫学

5.疫学研究方法論;分析疫学

6.曝露効果の指標;寄与危険度、寄与危険度割合、集団寄与危険度、集団寄与危険度割合

7.疫学研究方法論;介入研究

8.疫学研究方法論;臨床疫学

9.疫学情報の収集;疾病登録、モニタリング、サーベイランス

10.誤差、バイアス;バイアスの種類、交絡、交絡の調整方法

11.因果推論、因果関係の立証

12.疾病の予防とスクリーニング;検査の信頼性、妥当性

13.アウトブレイク時の疫学;流行調査

14.主な疾患の疫学;主要な疾患の疫学、衛生統計

15.疫学調査のデータ解析に用いる統計学

16.疫学調査の実際の事例

17.新しい疫学;社会疫学、政策疫学、環境疫学等

テキスト

標準保健師講座2 疫学・保健統計学 医学書院 <2015年に新国家試験出題基準準拠の全面改定版

出版予定>

国民衛生の動向 2015/2016 厚生労働統計協会

参考文献公衆衛生学みえる メディックメディア

評価方法出席状況・態度と学期末試験により評価

その他

保健師の国家試験受験予定者は必須科目

質問は電子メールなどで対応します。

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科目分類 専門基礎分野:環境の理解 対象学年 3

授業科目 保健医療福祉行政論 学期 前(春学)期

担当教員 准教授 永江尚美 選択/必修 選択

科目コード I4141203 授業形態 講義・演習 単位数 2

授業の概要

【ねらい】

保健医療福祉行政と保健師活動の共通理念を理解するために、保健医療福祉行政の理念やしくみ、機能

について基礎的知識や地域の健康課題解決に必要な社会資源並びに保健医療福祉サービスに関する法的

制度及び行財政について学ぶ。また、各種法律や制度のもとに実施されている保健医療福祉活動の現状

と課題について学び、保健医療福祉計画の概要と意義を理解する。また、事例を用いて、個人・家族・

集団・地域の健康課題について施策化する方法を学ぶ。

【目標】

1)保健医療福祉行政と保健師活動の共通理念について理解できる。

2)保健医療福祉行政のしくみと機能について理解できる。

3)保健師の地域づくり活動のための基礎的方法論について理解できる

授業の内容

【1】【2】保健医療福祉行政のめざすもの・理念・しくみ(講義)

わが国における保健医療福祉行政を学ぶ上で基盤となる根拠や公衆衛生の定義を理解し、国際的な健康

政策とのつながりを理解する。国及び地方公共団体の行政の役割・財政の仕組みを理解する。

【3】【4】社会情勢の変化と保健医療福祉行政の変遷(講義)

公衆衛生施策の基盤形成の過程、その変遷の中で法の整備や主要施策がどのように開始され発展して

きたのか、新たな課題に対応した戦略としての制度の充実等、行政施策の考え方について理解する。

【5】【6】社会保障制度(講義、演習)

社会保障の目的・根拠を理解し、社会保障の方法・財源給付の実施について学ぶ。また、社会保障の

概念・法体系などを総論的に学び、各制度の沿革や概要を理解する。

【7】【8】医療制度と医療提供体制(講義、演習)

医療制度の目標・理念を理解し、医療法を基礎とする医療提供体制などについて学び、医療制度の問

題と医療費適正化対策などの動向、今後の生活習慣病対策及び法制度について学ぶ。

【9】【10】介護保険制度と地域保健の役割(招致講義、演習)

介護保険制度創設の背景及び介護保険法の体系を理解し、市町村及び各サービス提供者の役割と体制

について学ぶ。また、介護予防活動の展開や行政機関における保健師の役割・機能について考察する。

【11】【12】地域保健行政と保健師活動(講義、演習)

わが国の地域保健行政の基本となる法体制を理解し、国および地方公共団体の責務と役割について学

ぶ。また、各種法律のもとに実施されている保健活動の現状と課題を学び、地域における保健師活動に

ついて考察する。また、健康危機管理における保健師活動を考察する。

【13】【14】保健医療福祉行政に関わる基本計画と評価(講義、演習)

地方公共団体の保健医療福祉行政施策を計画策定−実施−結果評価のプロセスを具体的に学び、各種

行政計画の必要性と意義を理解する。

【15】まとめ(演習)

保健活動に必要な行政の理念を確認し、保健医療福祉を取り巻く今後の方向性を整理する。

テキスト

最新保健学講座7「保健医療福祉行政論」 編集:野村陽子 メヂカルフレンド社

最新保健学講座5「公衆衛生看護管理論」 編集:平野かよ子 メヂカルフレンド社

「保健師業務要覧 第3版」 日本看護協会監修 日本看護協会出版会

「これからの保健医療福祉行政論 第 2版」編集:星 旦二,麻原きよみ 日本看護協会出版会

「国民衛生の動向」2014/2015年版 厚生統計協会

参考文献

厚生労働白書」厚生労働省編 日経印刷株式会社

「事例から学ぶ保健活動の評価」平野かよ子他編 医学書院

その他、随時授業中に紹介する。

評価方法 定期試験(70%)、レポート(20%)、出席状況・授業態度(10%)により、総合的に評価する。

その他

・行政が成り立つ仕組み、行政サービスとは何か、その根拠になるものは何か等について、国の保健医

療福祉に関する書物および県内の保健活動報告書を参考に自己学習を行って欲しい。

・授業に関する質問や意見など積極的に行い、皆で共有し学んで欲しい。

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科目分類 看護専門科目:臨床看護学 対象学年 3

授業科目 成人・老年臨床看護技術論 学期 前(春学)期

担当教員 教授 梶谷みゆき 教授 若崎淳子 教授 平野文子

准教授 三島三代子 准教授 伊藤智子 講師 別所史恵

講師 加藤真紀

選択/必修 必修

科目コード I4242109 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

【授業科目の概要】

既学習の知識を踏まえ、成人・老年期の人の持つ多様な健康問題のアセスメントと健康問題解決のた

めの看護技術に関する基本的な能力を修得することを目的に、演習を通して実践的に学ぶ。具体的には、

急変時の処置、呼吸管理技術、術中における無菌操作技術、術後の看護技術、糖尿病患者への看護支援

技術、用具を用いた移動・移乗の技術、摂食・嚥下障害のアセスメントと援助技術、排泄障害のアセス

メントと援助技術、認知症患者とのコミュニケーション技法等について学ぶ。

【到達目標】

1)各健康期(周手術期・急性期・慢性期・回復期・維持期・終末期)にある成人・老年の看護実践

に必要な基礎的知識と技術を習得する。

2)ヘルスアセスメントの技術および臨床判断技術の基礎を習得する。

3)患者・家族のセルフマネジメント学習の支援方法について理解する。

授業の内容

【1】【2】高齢者のヘルスアセスメント(講義・演習/加藤)

高齢者の特性を踏まえたヘルスアセスメント

【3】【4】生活行動援助:移動・移乗の援助(講義・演習/加藤)

活動を支える移動補助具の選択、シーティング、ポジショニング

【5】【6】生活行動援助:食事の援助(講義・演習/加藤)

摂食・嚥下障害のアセスメント、誤嚥予防、口腔ケアの方法、

経管栄養・胃瘻による栄養摂取と管理

【7】生活行動援助:排泄の援助(講義・演習/梶谷)

排泄のアセスメント、排泄用具の選択・使用方法

【8】認知症患者とのコミュニケーション技法(講義・演習/伊藤)

ライフヒストリー聴取の技術、非言語的コミュニケーションの活用

【9】【10】緊急時の看護(講義・演習/別所)

心肺蘇生法、気道確保、心電図モニター、末梢静脈路の確保、直流除細動、前胸部叩打法

【11】【12】集中管理化での看護技術(講義・演習/別所)

動脈ライン、S-Gカテーテル、輸血、人工呼吸器、気管内吸引

【13】呼吸管理技術(講義・演習/三島)

呼吸理学療法:体位ドレナージ、スクイージングの演習

【14】呼吸管理技術(講義・演習/別所)

人工呼吸器装着患者の看護・気管内吸引の演習

【15】【16】術前の看護技術(講義・演習/別所)

術前訓練・指導、術前処置

【17】【18】術中の看護技術(講義・演習/別所)

無菌操作技術-帽子・マスク・手袋の着用、ガウンテクニック-、術中体位

【19】【20】術後の看護技術(講義・演習/別所)

痛みのケア、ガーゼ交換・創部の観察、ドレーンの管理、輸液ポンプ

【21】セルフマネジメント学習支援の実際(講義・演習/平野)

糖尿病患者の患者教育

【22】セルフマネジメント学習支援の実際(講義・演習/別所)

血糖自己測定・インスリン自己注射指導の実際

【23】ストーマ患者への看護技術、腹膜透析患者への看護技術(講義・演習/若崎)

テキスト

・成人看護学 成人看護技術 野崎真奈美他編集 南江堂 3,000円+税

・老年看護技術 最後までその人らしく生きることを支援する、真田弘美・正木治恵、南江堂、3,200

円+税

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・根拠と事故防止からみた老年看護技術、亀井智子、医学書院、3,800+税

参考文献

・写真でわかる臨床看護技術1、本庄恵子監修、インターメディカ、2012、2,835円

・写真でわかる臨床看護技術2、本庄恵子監修、インターメディカ、2012、3,150円

・根拠と事故防止からみた 基礎・臨床看護技術 任和子他編集 医学書院 5,500円+税

その他、必要に応じて資料配布、紹介する。

評価方法定期試験70%、日常点(出席状況、授業後の感想カード記載状況、授業態度、演習への積極的参加度な

ど)30%の総合評価とする。

その他

<自己学習に関する指針>

・使用テキストのみでなく、1.2年次の関連科目のテキストも併用し十分に予習・復習を行うこと。

・演習で行った技術は、必ず復習しておくこと。

・「自分で調べる」という自己学習の習慣を身につけること。図書館の本、資料、視覚教材などを最大限

活用すること。

<その他の通知事項>

・服装はユニフォームとする。髪の毛、身支度をきちんと整えること。

・質問は授業後の感想カード、授業終了直後、もしくは学内電子メールなどにて対応する。

・演習時のグループ分けに関しては学籍番号順、もしくは無作為にグループ編成を行うが、演習の性質上

男女別れて実施することもある。その都度提示する。

・クルリーナブラシを購入してもらいます。(講義の中で購入の案内をします。)

・演習室等の関係で講義内容の順番を変更する場合がありますが、事前に連絡します。

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科目分類 看護専門分野:臨床看護学 対象学年 3

授業科目 成人看護学実習 学期 後(秋学)期

担当教員 教授 平野 文子 教授 若崎 淳子 准教授 三島 三代子

講師 別所 史恵 助教 伊藤 奈美 助教 石橋 鮎美

助手 坂根 可奈子

選択/必修 必修

科目コード I4242110 授業形態 実習 単位数 5

授業の概要

成人の特性を理解し、健康上の課題を持つ成人への個別的な看護に必要な基礎的能力を養うこと

を目的として、成人看護実践の理論と方法を踏まえ、急性・回復期と慢性・終末期の患者とその家

族を対象に、看護過程を実践する。

【急性・回復期】

主として消化器、肺、心臓、血管の手術を受ける患者や虚血性心疾患、心不全などの患者を受

け持ち、看護過程を展開する。周手術期の看護、生命の危機的状況から回復に向けての看護、心

理的危機状況にある患者への看護および退院後の生活に向けての指導教育の実際を学ぶ。手術見

学により、手術室における看護の実際についても学ぶ。

【慢性・終末期】

主として血液疾患、内分泌疾患、肝疾患などや終末期の患者を受け持ち、病棟で看護過程を展

開し、退院後の外来、地域での支援の必要性を学ぶ。患者のセルフケア能力に合わせた指導や化

学療法・放射線療法に伴う看護、心理的危機状況にある患者への看護、緩和ケアなど、病と共に

生きる患者と家族への支援の実際を学ぶ。また、患者の意思決定や尊厳、自立性を擁護するため

の現状と課題についても学ぶ。

授業の内容

Ⅰ.実習目的

成人の特性を踏まえ、急性・回復期(周手術期を含む)と慢性・終末期にある患者・家族への看

護の実践を学ぶ。

Ⅱ.実習目標

【急性・回復期】

1.発達特性・疾病および治療・病期の特性を踏まえた情報収集と看護判断(アセスメント)が

できる。

(1) 意図的に主観的・客観的データを得ることができ、データベースを作成することができる。

(2) 得られたデータ(情報)をもとに全体像(病態・人物・生活)を描くことができる。

(3) (1)と(2)から看護を必要とする問題(看護上の問題)とその根拠を明らかにできる。

(4) 看護を必要とする問題の優先度を判断できる。

2.看護計画の立案・実施・評価ができる。

(1) 実習期間中に達成可能な目標(期待する結果)を設定できる。

(2) 具体策は、5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)を取り入れて記述

できる。

(3) 患者の状態の変化に応じて行動計画を速やかに修正できる。

(4) 看護計画に基づき、安全性・安楽性の確保、ならびに自立性の促進などをふまえて実施で

きる。

(5) 実施したケアと患者の状態をわかりやすく経過記録や体温表に記録できる。

(6) 実施したケアの有効性と根拠を明確にして評価できる。

(7) 日々の評価に基づいて看護計画の修正・変更ができる。

3.急性・回復期にある患者や手術を受ける患者への基本的援助ができる。

(1) 呼吸・循環・代謝機能の維持・回復への援助ができる。

(2) 合併症などによる悪化の早期発見や予防ができる。

(3) 症状の改善・苦痛の緩和を図ることができる。

(4) 回復過程に応じた日常生活の援助および指導ができる。

(5) インフォームドコンセントに留意できる。

(6) 患者や家族の気持を配慮・察知・傾聴することができる。

(7) 障害受容への援助ができる。

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(8) 家族へ情緒的サポートや情報提供的サポートができる。

4.看護チームや他の医療チームとの協力的態度を養う。

(1) 行動計画表を用いて、その日の目標と計画、実施とその結果を受け持ち看護師に報告し、

情報を共有することができる。

(2) 医療チームの中で看護学生としての自覚と責任をもった行動がとれる。

5.主体的に学習する姿勢を養う。

(1) ケア・処置・検査などの実施や見学に際しては事前学習をして臨むことができる。

(2) 文献や指導者(看護師)・医師・教師などの社会的資源を活用し、専門的知識や判断力の

習得に努めることができる。

(3) カンファレンスなどにおいて表出的役割と目標指向的役割を担えるよう努めることがで

きる。

(4) 自分を振り返って、言動を客観視することができる。

6.生命を尊重し、人権を擁護することができる。

(1) 人としての尊厳を重んじ、適切な言葉づかいで節度のある態度がとれる。

(2) 患者・家族のプライバシーを保護できる。

(3) 患者の価値観を尊重し、自己決定を支えることができる。

(4) 生命の重みとそれに関わる責任を理解することができる。

【慢性・終末期】

1.発達特性・疾病および治療・病期の特性を踏まえた情報収集と看護判断(アセスメント)が

できる。

(1) 主観的データ、客観的データを得ることができる。

(2) 形態・機能・病態・病期をアセスメントできる。

(3) 病気・治療の生活への影響についてアセスメントできる。

(4) 疾病を持ちながら生活する患者・家族のセルフケアに必要な知識・技術についてアセスメ

ントできる。

(5) 患者の発達課題への影響とコーピング行動の理解ができる。

(6) (2)、(3)、(4)、(5)を統合してセルフケア上の問題がとらえられる。

2.セルフケアに向けての看護計画の立案・実施・評価ができる。

(1) 実習期間中に達成可能な目標(期待する結果)を設定できる。

(2) 具体策は、5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)を取り入れて記述

できる。

(3) 患者のその日の状態の変化に合わせて行動計画を修正できる。

(4) 立案した看護計画に基づいて実施ができる。

(5) 経過記録をわかりやすく記録できる。

(6) 実施したケアの有効性を、根拠を明確にして判断できる。

(7) 目標の達成状況が判断できる。

(8) 日々の評価に基づいて、計画の修正、変更ができる。

3.慢性期あるいは終末期にある患者への基本的援助ができる。

(1) 患者のセルフケア能力を生かした自己管理への援助および指導ができる。

(2) 患者が検査・治療に協力できるように援助できる。

(3) 病状・病期に応じた日常生活への援助ができる。

(4) 症状の改善・苦痛の緩和を図ることができる。

(5) 病気や死の受容過程に応じた援助ができる。

(6) 患者の家族あるいは重要他者との協力的関係を考えることができる。

4.看護チームや他の医療チームとの協力的態度を養う。

(1) 行動計画表を用いて、その日の計画ならびに実施とその結果を受け持ち看護師に報告でき

る。

(2) 指導・教育にかかわる医療チームの中で、看護学生としての行動がとれる。

5.主体的に学習する姿勢を養う。

(1) ケア・処置・検査などの実施や見学に際しては事前学習をして臨むことができる。

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(2) 文献や指導者(看護師)・医師・教師などの社会的資源を活用し、専門的知識や判断力の

習得に努めることができる。

(3) カンファレンス・反省会で質問、意見を述べることができる。

(4) 自分を振り返って、言動を客観視することができる。

(5) 援助過程を振り返り、病と共に生きることについての患者および看護について自分の考え

を述べることができる。

6.生命を尊重し、人権を擁護することができる。

(1) 人としての尊厳を重んじ、適切な言葉づかいで節度のある態度がとれる。

(2) 患者・家族のプライバシーを保護できる。

(3) 病と共に生きる患者の意思、価値観を尊重することができる。

(4) 慢性期・終末期にある患者の看護を通して生と死について考えることができる。

Ⅲ.実習方法

1.実習期間:3年次 10月~2月 5週間

2.実習施設:島根県立中央病院

【急性・回復期】10階西病棟、7階東病棟、7階西病棟

【慢性・終末期】10階東病棟、8階東病棟、8階西病棟

3.実習方法

・5週間の実習を前半と後半に分け、【急性・回復期】【慢性・終末期】の2種類の実習のいず

れかを前半2.5週で、もう一方を後半2.5週で実習する。その際実習病棟も移動する。

・一度に受け持つ患者は原則として1名とするが、学生1名が急性・回復期、慢性・終末期に

ある患者をそれぞれ1名以上受け持つ。

・原則として、毎日カンファレンスを行う。意見交換を通して、看護に対しての学びを深める。

【急性・回復期】

(1) 原則として1名の患者を受け持ち、看護過程を展開する。

(2) 受け持ちの患者が手術を受ける場合は、患者の同意を得て手術室で手術を見学する。

(3) 受け持ちの患者が集中治療室(ICU)に移動した場合は、可能な範囲でICUで看護を継

続する。

(4) 手術室のオリエンテーションは全員に行う。

【慢性・終末期】

(1) 受け持ち患者の看護過程を展開する(オレムのセルフケア理論)。

(2) 実習初日に病棟、受け持ち患者、外来化学療法室、がんサロンのオリエンテーションを実

施する。

(3) 実習の状況にあわせてカンファレンス、反省会を実施し、グループメンバーの相互学習を

促進する。

(4) 病棟のカンファレンスに主体的に参加し、スタッフからの情報収集や看護計画実施に向け

てのアドバイスを得る場として活用する。

(5) 受け持ちの患者が化学療法を受ける場合は、外来化学療法室の見学実習を半日程度行う。

がん患者を受け持つ場合は、がんサロンの訪問実習を半日程度行う。

テキスト

参考文献

評価方法

<急性・回復期>と<慢性・終末期>の実習を各50%の割合で総合評価する。各期の実習は、そ

れぞれの実習目標の達成状況(90%)、その他、出席状況、実習指導者からのコメント、実習記録

など(10%)で評価する。

その他

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科目分類 看護専門分野:臨床看護学 対象学年 3

授業科目 老年看護学実習 学期 後(秋学)期

担当教員 教授 梶谷 みゆき 准教授 伊藤 智子 講師 加藤 真紀

助教 林 健司 助教 平塚 知子選択/必修 必修

科目コード I4242111 授業形態 実習 単位数 5

授業の概要

高齢者の加齢による心身の変化や健康問題への看護、その中でも高齢者の生活史や価値観を重視し、

疾患や障がいを抱えながらも心身の機能の向上を目指し、また、その人らしい生活を営むことができる

ような看護を探求する。

5単位のうち、2単位を「高齢者施設実習」、3単位を「医療施設」で実習する。具体的には、高齢者

施設実習の2週間で、高齢者の生活を基盤とするその人らしさを尊重した看護のあり方と実践を学ぶ。

医療施設の3週間で、自分らしい生活を取り戻すためのリハビリテーション看護を学習し、老年看護の

実践力を修得する。それら一連の看護過程を展開する中で、医療場面における高齢者の権利擁護や各専

門職間の連携・協働についても学ぶ。

授業の内容

【高齢者施設実習】〔必修3年次 秋学期 2単位90時間〕

Ⅰ.実習目的

この実習では、施設生活を営んでいる高齢者の特性を、生活史、価値観、健康問題、社会とのつなが

り等に重点をおいて理解し、生活の継続性を大切にした高齢者看護について考え、個別性のある看護の

創意・工夫ができる基礎的能力を修得する。さらに、地域に密着した高齢者施設の役割に基づいた、高

齢者を中心とする保健・医療・福祉の連携・協働、その中での看護職のあり方について洞察を深める。

Ⅱ.実習目標

[共通]

1.地域の中での高齢者保健福祉施設の機能と役割について理解する。

2.高齢者保健福祉施設サービス利用者の特性を理解する。

3.高齢者保健福祉施設での生活の継続性を大切にしたケアの特徴を理解する。

4.高齢者保健福祉施設で行う看護の専門性について理解する。

5.高齢者保健福祉施設内外におけるチームケアの重要性を理解する。

6.高齢者に対する人権尊重の態度と倫理性を養う。

7.主体的に実習に取り組み、障がいをもつ高齢者看護の実践者としての自己の課題を明

確にする。

[認知症対応型グループホーム実習]

1.高齢者のもつ疾患・障がい・生活様式を述べることができる。

2.高齢者の生活史・価値観・健康問題を把握することができる。

3.高齢者が有する障がいや生活史を踏まえ、ケアが実践できる。

4.認知症対応型グループホームの地域における役割と機能について説明できる。

5.認知症看護実践者としての自己の課題を述べることができる。

[特別養護老人ホーム・老人保健施設実習]

1.高齢者が有する疾患・障がい・生活様式について述べることができる。

2.高齢者のニーズと生活の継続性を重視したケアの展開について述べる事ができる。

3.高齢者が有する障がいや疾患に対応した看護師の役割を説明できる。

4.特別養護老人ホーム、老人保健施設での看護師の役割・機能について説明できる。

5.特別養護老人ホーム、老人保健施設の地域の中での役割と機能について説明できる。

6.施設看護の実践者としての自己の課題を述べることができる。

Ⅲ.実習方法

認知症対応型グループホームでの1週間実習と特別養護老人ホーム又は介護老人保健施設での1週間

実習を連続的に行う。

1.事前学習:実習初日までに、実習関係資料を基に事前学習を行う。

2.福祉or保健施設実習:実習ORを受けた後、ケアワーカー・看護師・サービス利用者と共に行

動し、生活の継続性を重視した個別性のある看護について学ぶ。

3.グループホーム実習:スタッフと共に認知症高齢者の日常生活援助を行いながら、認知症ケアを

学ぶ。

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【医療施設実習】 [必修 3年次秋学期 3単位 135時間]

Ⅰ.実習目的

健康障害をもち入院治療を受けているリハビリテーションもしくは回復期にある高齢患者を受持ち、

病態や治療計画・高齢患者の生活史や価値観(信念)・人的ならびに物的な生活環境などを総合的にアセ

スメントし、患者・家族(支援者)と目標の共有化を図りながら個別的な看護を実施・評価できる能力

を習得する。

Ⅱ.実習目標

1.医療機関に入院している健康障害を持った高齢者の諸特性を理解できる。

(1) 健康障害をもった高齢者に適合したコミュニケーション方法を工夫できる。

(2) 健康障害を持った高齢者の身体的・生理的側面を理解することができる。

(3) 健康障害を持った高齢者の心理的・精神的側面を理解することができる。

(4) 健康障害を持った高齢者の社会(環境)的側面を理解することができる。

(5) 健康障害が高齢者の発達段階に与えた影響を理解することができる。

(6) 高齢者の健康回復レベル(リハビリテーションのゴール)をイメージできる。

(7) 高齢者の健康回復に活用すべき資源を理解できる。

2.高齢者の健康回復と生活の再構築に向けて、看護をアセスメント・計画・実施・ 評価できる。

(1) 高齢者がもつ諸特性と病態の知識を踏まえて情報収集ができる。

(2) 収集した情報を基に目標志向型思考で、初期アセスメントができる。

(3) 高齢者の生活史や価値観を基盤に、疾病や機能障害がもたらす生活への影響を総

合的に判断し「もてる力」を捉えることができる。

(4) 目標志向型思考で看護の焦点を明確にできる。

(5) その人らしい生活の姿を想像し、看護計画を立案できる。

(6) 廃用症候群予防、合併症予防の視点をもって、看護計画が実施できる。

(7) 高齢者と家族の関係性に配慮した援助ができる。

(8) 実施した援助を客観的に評価できる。

(9) 評価をもとに看護計画の修正・追加を行い、その実施ができる。

(10) 実施した看護を総合的に評価できる。

3.高齢者の健康回復に向けて、他職種との連携・協働のあり方と看護職の役割について理解し相互

に協力・協働できる能力を養う。

(1) 医療施設における他職種のメンバーとの連携や協働のあり方について理解できる。

(2) 高齢者の生活の自立に向けて、他職種のメンバーと連携し協働した援助ができる。

(3) 医療機関における高齢者のケアの中で看護職に期待される役割を理解できる。

(4) 医療機関における高齢者のケアの中で看護職に期待される役割の一部を実践できる。

4.高齢者との相互のかかわりを振り返り、自己の老年看護観(もしくは高齢者におけるリハビリテ

ーション看護観)を深めることができる。

(1) 自らの援助過程を振り返り、実践した看護の意味づけができる。

(2) 実習を通して捉えた高齢患者の対象理解や老年看護実践について述べ、看護者としての自己

の課題を明確にすることができる。

5.高齢者の人権と権利を擁護する態度を養う。

(1) 基本的なプライバシーの保護ができる。

(2) 高齢者を尊重した言葉づかいや名前の呼び方ができる。

(3) ケアの現場における高齢者の人権と権利にかかわる問題に気づくことができる。

(4) 高齢者の人権と権利の擁護のあり方について考えることができる。

Ⅲ.実習方法

県立中央病院もしくは地域医療機能推進機構 玉造病院、いずれかの医療施設で実習を展開する。

1.実習施設:島根県立中央病院(神経内科病棟・脳神経外科病棟・整形外科病棟・皮膚科等)

地域医療機能推進機構 玉造病院(回復期リハビリテーション機能病棟)

2.実習方法

(1) 原則として、学生は回復期もしくはリハビリテーション期にある高齢患者を1名受け持ち、

看護過程を展開する。

(2) 実習2日目に、受け持ち患者の看護を担当する日勤看護師の追跡実習を1日行なう

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看護師追跡実習のねらい

① 患者の1日の流れや看護内容を捉え、受け持ち患者理解に繋げる。

② 看護師の臨床判断とその判断に基づいた個別的な看護実践の実際、ならびに複数の患者を

受け持つ中での優先度の判断の実際を知る。

(3) 実習の中間と終了時にカンファレンスを行い、グループメンバーの相互学習を促進する。そ

の他にも、毎日ショートカンファレンスをもつ。

(4) 受け持ち患者にかかわる病棟カンファレンス等にも参加し、患者や家族の理解ならびに保

健・医療・福祉のメンバーの協働のあり方について学ぶ。

【合同カンファレンス】

実習5週間での学びや実習を通して生まれた関心・問題意識を実習メンバーが相互に共有し、意

見交換することで、老年看護実践者としての視野を広げ、自らの課題を明らかにする。

1.資料作成の手順

(1) 5週間の老年看護学実習を振り返り、関心をもったこと、問題意識を持ったこと、

他のグループにも伝えたいことなど、テーマを決める。

例)大腿骨頸部骨折をした認知症高齢者のリハビリテーション看護

在宅生活に戻るために必要な看護師の役割、高齢者福祉施設と病院の連携 など

(2) テーマに沿ったプレゼンテーションの計画を立て、担当教員に1度相談する

(3) 資料を作成する。(A4版 4枚程度)

<内容>

〇テーマ、実習期間、実習施設、実習メンバー

〇テーマ設定の理由

〇テーマに関連した学生の実習体験内容

〇グループの考え・主張

〇参考・引用文献

テキスト

ならびに

参考書

老年看護学の授業で使用したテキストならびに参考書、研究論文 等

その他、対象理解やケアに必要な文献を各自が検索、入手し、看護アセスメントや実践に活用する。

評価方法

【実習の評価】 以下の内容をふまえて総合的に評価する。

1.提出された実習記録等

(1) 論理性(主題の明確さ、データの提示、分析の妥当性・客観性、結論の明確さ等)

(2) 文章表現の明解さ(適切な専門用語、文章の長さ、段落設定、接続詞の用い方、語尾の統一 等)

2.カンファレンスへの参加状況

3.実習態度(誠実性、向上心、援助者としての自己の客観視、人権への配慮等)

4.出席状況

【総合評価項目と評価割合】

・高齢者施設実習················35%

・医療施設実習··················45%

・合同カンファレンス ·············5%

・実習レポート··················10%

・知識確認テスト・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5%

その他

<自己学習に関する指針>

・老年看護学実習では、実習する施設の社会的・地域的な役割・機能や、高齢者ケアにおける多職種間

連携や協働などを学ぶ。医療・福祉に関わる法律や制度を理解しておくことが、基盤として必要なの

で、座学の内容を整理して臨むこと。

・看護アセスメントやケアを検討する上で、根拠をもって論理的にケアの必要性を説明できること、高

齢者と家族がもっている「もてる力」に着眼した目標志向の看護過程展開を行うので、既習の学習内

容を整理しておくとともに、明らかになっている自らの課題を改善するよう努めること。

・老年看護技術論をはじめ、既習の看護技術について技術力を高めるとともに、聞き書きや高齢者との

コミュニケーション方法について復習しておくこと。

・実習前・中・後、常に図書館等を活用し、文献や研究論文などの知見を実践に取り込むよう努力する

こと。

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科目分類 看護専門分野 臨床看護学 対象学年 3

授業科目 精神地域看護論 学期 前(春学)期

担当教員 教授 石橋 照子 選択/必修 必修

科目コード I4242113 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

目標1 精神保健・医療・福祉の歴史的変遷を理解する。

目標2 精神保健福祉の法制度を理解し,課題について考える。

目標3 地域における精神看護の基本的な考え方と生活を支える方法を理解する。

目標4 精神科以外での精神看護とリエゾンナースの活動について理解する。

目標5 生活の場におけるメンタルヘルスについて理解する。

目標6 看護師のメンタルヘルスについて考える。

目標7 当事者との関わりを通して,社会生活のしづらさや希望について知り,支援の方法について考え

る。

授業の内容

1回目 「社会の中の精神障がい」

・精神障がいと治療の歴史的変遷を理解する。

2回目 「精神科領域で必要な法律と制度(1)」

・権利擁護に関する法律と制度について考える

3回目 「精神科領域で必要な法律と制度(2)」

・医療を受けるための法律と制度について考える

4回目 「精神科領域で必要な法律と制度(3)」

・生活を保障するための法律と制度について考える

5回目 「地域における精神看護(1)」

・地域で生活するための原則と,精神障がい者に地域生活を支える方法を理解する。

6回目 「地域における精神看護(2)」

・退院支援や生活維持への支援の実際を理解する。

7回目 「地域における精神看護(3)」

・就労支援や家族支援の実際を理解する。

8回目 「生活の場におけるメンタルヘルス(1)」

・家庭におけるメンタルヘルス問題を理解する。

9回目 「生活の場におけるメンタルヘルス(2) 」

・学校におけるメンタルヘルス問題を理解する。

10回目 「生活の場におけるメンタルヘルス(3) 」

・職場におけるメンタルヘルス問題を理解する。

11回目 「リエゾン精神看護」

・リエゾン精神看護の役割とリエゾン精神ナースの活動を理解する。

12回目 「一般病床における精神科的問題と看護介入」

・一般病床で起こりやすい精神科問題について理解し看護介入方法を知る。

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13~15回「ポートフォリオ学習:地域生活を支える施設訪問」

・施設訪問計画を立案し,提出する。

・教員の許可が出た者から施設交渉をし,訪問日程を決める。

・精神障がい者が利用する社会福祉施設を訪問し,活動体験をする。

・休憩時間等を利用して,社会生活のしづらさや希望についてインタビューする。

・文献を活用しながら,社会生活の支援についてまとめる。

テキスト

1.系統看護学講座 専門分野Ⅱ 精神看護の基礎 精神看護学[1],武井麻子 編著,医学書院,

2,310円

2.系統看護学講座 専門分野Ⅱ 精神看護の展開 精神看護学[2],武井麻子 編著,医学書院,

2,310円

その他、必要に応じて資料を配付する。

参考文献

1.精神障害者の退院支援と地域支援,田中美恵子 編著,医歯薬出版株式会社,3,150円

2.精神障害者の地域支援ネットワークと看護援助 退院計画から地域支援まで,田中美恵子 編著,

医歯薬出版株式会社,4,200円

評価方法

定期試験(70%),小テスト(10%),ポートフォリオ学習の成果物(10%),課題の成果物(10%)で評

価する。

その他

【課題】

◇実習前の学習として「プロセスレコードを用いたコミュニケーション学習」を計画している。様式・

提出方法等について授業中に説明する。

【通知事項】

◇授業中に小テストを行う。

◇毎回の講義終了時、参画支援システムECILSに授業の内容に示した目標を意識した学びを「メッセー

ジ投稿」する。

◇授業内容に示した目標が達成できるよう、積極的に参加する。

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科目分類 看護専門分野:臨床看護学 対象学年 3

授業科目 精神看護学実習 学期 後(秋学)期

担当教員 教授 石橋 照子 助教 和田 由佳 助教 松谷 ひろみ 選択/必修 必修

科目コード I4242114 授業形態 単位数 2

授業の概要

医療施設に入院中の精神障がい者を受け持ち、疾病や入院・治療が患者に及ぼす影響を理解するととも

に、社会復帰に向け、患者が望む生活を具現化するための援助を考える。

具体的には、一人の患者を受け持ち、①患者と共に将来の生活設計を考える、②患者の自己決定能力を

高める援助を考える、③セルフケアの維持・拡大への援助を行う、④病気や薬とのつきあい方を獲得するため

の援助について考え、看護過程を展開できる基礎的能力を修得する。

併せて、患者-看護師関係を振り返り、援助者としての自己理解や、精神障がい者の人権と権利を擁護す

る態度を養う。

授業の内容

1.実習期間:3年次 9月~3月 2週間

2.実習施設:島根県立こころの医療センター(リハビリⅠ病棟、リハビリⅡ病棟、多機能病棟)県立中央病院

精神科病棟

3.実習方法

1)実習初日、実習病棟の概要や患者の情報提供を受け、受け持ち患者を決定する。

2)実習2日目からは、毎朝、その日の自己の実習目標及び行動予定を実習指導者に伝え、アドバイスを得

ながら看護過程を実践する。

3)ケアプランは、以下の点について留意しながら立案し、教員・実習指導者のアドバイスを得ながら、修正・

実践する。

・疾病や入院・治療が患者に及ぼす影響について考える。

・社会復帰に向け、患者と共に将来の生活設計を考える。

・患者の自己決定能力を高める援助を考える。

・セルフケアの維持・拡大への援助を行う。

・病気や薬とのつきあい方を獲得するための援助について考える。

4)受け持ち患者との関わりについて、プロセスレコード等を用いて以下の点について振り返る。

・患者-看護師関係として振り返り、援助者としての自己理解や、効果的なコミュニケーションの持ち方

を考える。

・精神障がい者の人権と権利を擁護する態度について考える。

5)原則として、毎日カンファレンスを行う。意見交換を通して、看護に対する学びを深める。

6)実習中の記録やケースレポートのテーマに関するデータ等を蓄積する。

テキスト

看護学テキストNiC E 精神看護学 こころ・からだ・かかわりのプラクティス,萱間真美・野田文隆 編集,南江

堂,3,150円

その他,講義中に配付した資料

参考文献

1.学生のための精神医学,太田保之・上野武治 編集,医歯薬出版株式会社 ,3,570円

2.オレムのセルフケアモデル事例を用いた看護過程の展開[第2版],宇佐見しおり・鈴木啓子・

Patricia Underwood 共著,ヌーベルヒロカワ,1,890円

3.精神看護学 学生-患者のストーリーで綴る実習展開,田中美恵子 編著,医歯薬出版株式会社,

2,400円

4.感性を磨く技法 第1巻 看護場面の再構成,宮本真巳 著,日本看護協会出版会,1,529円

評価方法

実習中のパフォーマンス50%(看護過程の展開、患者との関わり、看護技術、カンファレンスへの参加度など)

実習中の成果物30%(看護過程記録、プロセスレコード、その他、自分で調べたり学習したもの)

実習終了後提出したケースレポート20%

その他

【事前学習】

1)実習開始前に、現地での施設見学オリエンテーションを受け、病院の機能、構造、看護体制などを理解して

おくこと。

2)実習要項をよく読み、実習の目的・目標を理解した上で、自己の実習目標を設定し、学習計画を立案してお

くこと。

3)統合失調症患者の基本的看護、症状、プロセス・レコードの目的、書き方について学習しておくこと。

【課題】

・毎日国家試験の過去問を提出する。

・自分で目標設定し、実習を通して自己学習し、実習修了後ケースレポートにまとめる。

【通知事項】

実習中毎日カンファレンスを行う。積極的に参加すること。

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科目分類 看護専門分野 臨床看護学 対象学年 3

授業科目 小児臨床看護論 学期 前(春学)期

担当教員 准教授 高橋 恵美子 選択/必修 必修

科目コード I4242115 授業形態 講義・演習 単位数 2

授業の概要

【科目概要】

小児期に特有な健康問題を学ぶとともに、病気・障がいや入院が子どもと家族に及ぼす影響を知り、

病気や障がいのある子どもとその家族に対して看護を実践するための基礎的知識を学ぶ。

【到達目標】

1.病気や障がいが子どもと家族に及ぼす影響を理解する。

2.小児期によく見られる症状の看護について理解する。

3.健康課題をもち、さまざまな状況にある子どもと家族の看護について理解する。

4.小児期に特有な疾患について、病態生理、症状、診断、治療、看護について理解する。

授業の内容

【1】【2】(ガイダンス・講義・演習)

病気や障がいをもつ子どもと家族の看護

キーワード:病気・障がいの理解、分離不安、インフォームドアセント

入院中の子どもと家族の看護

キーワード:入院環境、入院に伴う苦痛、プレパレーション、退院支援

【3】【4】(講義・VTR)

外来における子どもと家族の看護

キーワード:外来環境、感染症予防、トリアージ、育児支援

災害時の子どもと家族の看護

キーワード:被災地の環境、急性ストレス障害、PTSD

【5】【6】【7】【8】(講義)

小児期のよく見られる症状と看護

痛み、発熱、痙攣、下痢、便秘、嘔吐、脱水、呼吸困難、咳嗽

キーワード:症状の観察、フェイススケール、アセスメント、苦痛の緩和

【9】【10】(講義・VTR)

急性期の子どもと家族の看護

キーワード:生命の維持、安全の確保、不安の緩和、家族の支援

周手術期の子どもと家族の看護

キーワード:インフォームドアセント、事故防止、合併症予防

【11】【12】(講義・VTR)

慢性期の子どもと家族の看護

キーワード:セルフケアの自立、キャリーオーバー、食事制限

終末期の子どもと家族の看護

キーワード:苦痛の緩和、家族への支援、同胞への支援

【13】【14】(招致講義)

重症心身障害児の看護

キーワード:運動・姿勢維持の障害、摂食の障害、呼吸の障害、療育、ポジショニング

医療的ケア、在宅療養

【15】【16】(講義・VTR)

発達障がいのある子どもの看護

キーワード:DSM-5、自閉スペクトラム症、限局性学習障害、注意欠如・多動症

薬物療法、行動療法

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【17】【18】(演習・グループワーク)

子どもの虐待と看護

キーワード:リスク要因、愛着障害、PTSD

【19】【20】(招致講義)

新生児・染色体異常・体内環境から発症する先天異常と看護

キーワード:低出生体重児、染色体異常、先天異常

【21】【22】(演習発表・講義)

感染症と看護

学生GW発表「麻疹」「ダウン症候群」

キーワード:隔離、感染予防、ウイルス感染症、細菌感染症

【23】【24】(演習発表・講義)

循環器・呼吸器疾患と看護

学生GW発表「川崎病」「肺炎」

キーワード:先天性心疾患、川崎病、運動制限

【25】【26】(演習発表・講義)

消化器・腎泌尿器・耳鼻科疾患と看護

学生GW発表「腸重積」「ネフローゼ症候群」

キーワード:先天性形態異常、腸重積、中耳炎

【27】【28】(演習発表・講義)

アレルギー性疾患、免疫・代謝性疾患と看護

学生GW発表「気管支喘息」「1型糖尿病」

キーワード:新生児マス・スクリーニングテスト、アレルギー体質、食物アレルギー

【29】【30】(演習発表・講義)

悪性新生物・神経・運動器疾患と看護

学生GW発表「白血病」「先天性股関節脱臼」

キーワード:小児がんの種類、化学療法・移植の看護、先天性股関節脱臼、骨折

定期試験

テキスト 「系統看護学講座専門Ⅱ 小児看護学[1]「2」 医学書院

参考文献

「健康障害をもつ小児の看護」 松尾宣武、濱中喜代 編集 メヂカルフレンド社

「臨床病態学小児編」 北村聖 総編集、鈴木葉子、本間哲 編集 ヌーヴェルヒロカワ

「重症心身障害療育マニュアル」 江草安彦 監修 医歯薬出版株式会社

「こどもの病気の地図帳」 鴨下重彦、柳澤正義 監修 講談社

評価方法 定期試験 80%、演習・発表参加度 10%、出席状況 10%により総合的に評価する。

その他

<自己学習に関する指針>

・新聞やテレビ等から、現代の子どもや家族を取り巻く社会状況に関心を持ち情報を得る。

<その他の通知事項>

・遅刻は授業開始後 30分まで、それ以降は欠席として扱う。

・授業中の出入りはしない。携帯電話は電源を切る。私語をしない。飲食禁止。

・出席は毎回感想カードにてとります。

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科目分類 看護専門科目 臨床看護学 対象学年 3

授業科目 母性臨床看護論 学期 前(春学)期

担当教員 教授 秦 幸吉 准教授 長島玲子 選択/必修 必修

科目コード I4242116 授業形態 講義・演習 単位数 2

授業の概要

【授業科目の概要】

新しい家族の誕生を望む妊娠前の女性や妊娠・分娩・産褥期の女性及び新生児とその家族に対する援助

方法についてオムニバス方式で学ぶ。

【到達目標】

1)不妊治療中の女性の心理・社会的特徴を理解する

2)妊娠の生理的経過を理解する

3)妊婦の身体的・心理的・社会的特性をふまえ必要な看護を理解する

4)分娩の生理的な経過を理解する

5)分娩進行に伴う産婦の身体的・心理的・社会的特性をふまえ必要な看護を理解する

6)褥婦の生理的な経過を理解する

7)褥婦の身体的・心理的・社会的特性をふまえ必要な看護を理解する

8)新生児の生理的な経過を理解する

9)新生児の特性をふまえ必要な看護を理解する

10)異常妊娠・分娩・産褥・新生児について理解する

11)異常妊娠・分娩・産褥・新生児に必要な看護を理解する

授業の内容

【1】【2】妊娠の成立と生理的な経過 (講義・VTR)

・妊娠の成立、胎盤の形成、胎盤と羊水の生理

・胎児の発育と生理的特徴

・妊娠に伴う心身の変化とマイナートラブル

・異常の予防と安産のための身体と心の準備

【3】【4】【5】妊婦のフィジカルアセスメントと看護 (講義・演習)

・妊娠初期~末期の初産婦の事例をもとにアセスメントと看護

妊婦の健康診査

妊娠経過・胎児の発育、妊婦の心理、妊婦の生活のアセスメント

・妊娠期のアセスメントに基づく必要な看護

※部分的な状況設定に基づくアセスメントと看護を考える

【6】【7】分娩の生理的経過 (講義・VTR)

・分娩の三要素と生理的経過

・分娩進行に伴う産婦の身体・心理的変化、家族の心理

・分娩進行が胎児に及ぼす影響

【8】【9】分娩進行及び産婦・胎児のフィジカルアセスメント(講義・演習)

・分娩進行状態及び産婦・胎児の観察

・産婦と胎児及び家族の心身の安全と安楽を促進するための看護

【10】【11】分娩進行及び産婦・胎児のフィジカルアセスメントと看護 (講義・演習)

・妊娠期に続く事例について入院時から出産後2時間までの経過を基にアセスメント

・アセスメントに基づく必要な看護

※部分的な状況設定に基づくアセスメントと看護を考える

【12】試験:妊娠・分娩の生理と看護 (60分)

【13】【14】産褥期の生理的経過と看護 (講義・VTR)

・産褥期の身体的変化:進行性変化、退行性変化、全身の変化

・産褥期の心理・社会的変化:母親への適応過程、父親の心理的変化、ソーシャルサポート

・褥婦の健康状態・母親役割行動・産後のサポート体制のアセスメント

【15】【16】【17】褥婦のフィジカルアセスメントと看護 (講義・演習)

・妊娠期から継続した事例において子宮復古が遅延している褥婦を基にアセスメント

・アセスメントに基づく必要な看護

※部分的な看護場面についてグル-プ別にロ-ルプレイを行なう

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【18】新生児の生理 (講義・VTR)

・新生児の生理的特徴、新生児の機能:子宮外生活適応現象,ビリルビン代謝と生理的黄疸

【19】【20】新生児のフィジカルアセスメントと看護 (講義・演習)

・新生児の健康状態のアセスメント:妊娠,分娩によるリスク因子の評価,発育の評価,黄疸の評

価,新生児マススクリーニング,新生児の行動評価,母子関係の評価,保育環境

・子宮外生活を促進するための看護:身体の清潔、沐浴、臍帯の処置、栄養、医療事故、医療安全

【21】【22】【23】妊娠期・分娩期・産褥期の異常(病態のみ) (講義/秦 幸吉)

・妊娠期:ハイリスク妊娠(糖尿病、心疾患)、妊娠期の感染症、妊娠悪阻、多胎妊娠、子宮外妊娠

・分娩期:産道の異常、娩出力の異常、胎児の異常による分娩障害、胎児の付属物・羊水の異常、

異常出血、分娩誘発、吸引分娩、帝王切開

・産褥期:マタニティーブルー、産褥期の発熱

【24】不妊治療を受ける夫婦の看護

・出生前診断を受ける人への看護

・不妊症の治療を受ける女性と家族の身体・心理社会的特徴と看護

【25】低出生体重児の看護

・低出生体重児の特性と予後及び看護

・新生児集中治療室とは、高ビリルビン血症とその看護

【26】地域における母子看護

・施設退院後の地域における母子の生活実態

・家庭で生活する母子がかかえる問題点

【27】【28】妊娠・分娩・産褥期の異常と看護 (講義・演習)

・切迫流産・切迫早産の看護、妊娠高血圧症候群妊婦の看護

・腹式帝王切開術を受ける産婦の看護、分娩時異常出血のある産婦の看護、前期破水の産婦の看護

・児を亡くした褥婦と家族の看護

・乳頭・乳房トラブルのある褥婦の看護、マタニティブルーズの看護

【29】【30】周産期の母子の事例看護展開、

・母子のアセスメントに基づく看護計画の実施・・・部分的実施

・現職者(3実習施設)3名を招致し、学生のロールプレイについて、助言を得る

・詳細はガイダンスで示す。

テキスト 系統看護学講座専門分野Ⅱ 母性看護各論②,森 恵美編,医学書院

参考文献

最新産科学正常編,荒木勤,文光堂

ウェルネスからみた母性看護学過程+病態関連図,佐世正勝 編,医学書院

根拠と事故防止からみた 母性看護技術,石村由利子編,医学書院

ナーシンググラフィカ30 母性看護学母性看護実践の基本,横尾京子編,メディカ出版

病気がみえる 産科,MEDIC MEDIA

評価方法

出席・授業への参加度・随時行う小テスト10%、レポート20%、試験3回(①妊娠・分娩の生理と看護、

②産褥・新生児の生理と看護、③妊娠・分娩の異常(病態)と看護)70%により総合的に評価する。

その他

具体的な授業計画・内容や自己学習課題は講義に関するガイダンスで示す。

随時小テストを行い知識の理解度を確認する。事前学習と復習を怠らない。

各自で図書館のビデオ・DVDを視聴し、対象のイメージ化をはかる。

事例のアセスメントについては、状況設定を充分に読み込みイメージ化と共に疑問点や不足情報を考え

て授業に臨む。

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科目分類 看護専門分野 臨床看護学 対象学年 3

授業科目 小児・母性臨床看護技術論 学期 前(春学)期

担当教員 准教授 長島 玲子 准教授 高橋 恵美子 選択/必修 必修

科目コード I4242117 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

【科目概要】

母と子を包括的に捉え、小児看護・母性看護を展開するのに必要な基本的看護技術を身につけ、看

護実践能力を向上させることを目的とする。保育所での学習では、保育士と一緒に子どもの世話を体

験することにより、乳児期から幼児期の子どもの理解と養育の技術を修得する。学内演習では、妊産

褥婦、新生児、小児に必要な看護基本技術を、小グループに分かれモデル人形を使い実施することに

より修得する。

【到達目標】

1.小児の成長発達と健康状態について、正常

と異常のアセスメントに必要な知識と技術

を修得する。

2.小児看護に必要な基本的技術を修得する。

3.健康な小児の成長発達を理解し、発達に応

じた養育を体験する。(保育所実習)

【到達目標】

1.妊婦の健康診査とアセスメント及び看護に必要

な基本的技術を修得する。

2.褥婦の健康診査とアセスメント及び看護に必要

な基本的技術を修得する。

3.新生児の健康診査とアセスメント及び看護に必

要な基本的技術を修得する。

授業の内容

【1】【2】(講義)

小児のフィジカルアセスメント

【3】【4】(講義・演習)

計測(身長、体重、頭囲、胸囲)、だっこ、オムツ交換、更衣

【5】【6】(演習)

小児のバイタルサイン測定

・体温、呼吸、脈拍、血圧、観察

【9】【10】(講義・演習)

処置を受ける小児の看護技術

・点滴、吸引、吸入、経管栄養

【13】【14】(講義・演習)

検査を受ける小児の看護技術

・採血、採尿、穿刺、超音波検査

【7】【8】(講義・演習)

妊婦のフィジカルアセスメント

・レオポルド触診法、子宮底・腹囲の測定他

【11】【12】(講義・演習)

褥婦のフィジカルアセスメント

・退行性変化、進行性変化、授乳他

【15】【16】(講義・演習)

新生児のフィジカルアセスメント

・全身観察、沐浴他

【17】【18】(演習)

母性技術演習

【19】~【23】

保育所実習 7月2日又は7月9日 のどちらか1日

学生4~5名のグループで、出雲市内の保育所10カ所に分かれて実施する。

クラスを受け持ち、担任保育士の指示を受けながら体験学習をする。

テキスト「系統看護学講座 専門分野Ⅱ 小児看護学①」

医学書院

「系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学各論

② 医学書院

参考文献

「写真でわかる小児看護技術」インターメディカ

「カラー写真で学ぶ子どもの看護技術」医歯薬出

版株式会社

「こどものフィジカルアセスメント」金原出版

「ナーシング・グラフィカ 小児看護技術」メディ

カ出版

「写真でわかる母性看護技術」インターメディカ

「カラー写真で学ぶ周産期の看護技術」医歯薬出

版株式会社

「ナーシンググラフィカ 母性看護技術」メディ

カ出版

評価方法 定期試験80%、演習中の態度20%により総合的に評価する。

その他

<自己学習に関する指針>

事前の予習をしっかりして授業に臨む。

演習中の私語は慎み、演習に集中する。

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科目分類 看護専門科目:地域看護学 対象学年 3

授業科目 在宅ケアマネジメント 学期 前(春学)期

担当教員 准教授 吾郷ゆかり、講師 三原かつ江 選択/必修 必修

授業形態 I4242201 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

【授業科目の概要】

在宅支援に関わる法律や制度の基本的知識を元に、在宅療養者や障がいを有する人々が地域で生活す

るためのケアマネジメントの理解を目的とする。要介護高齢者の事例によるケアプラン作成のプロセス

を展開する。また、介護保険制度に関連する福祉用具の導入や住環境整備支援など保健医療福祉に関連

する社会資源の学習を通して在宅ケアシステムを学習し、サービス利用のための情報提供について学ぶ。

(病院から施設・在宅への地域医療連携場面の演習により、多職種と看護職との協働と連携を学ぶ。)

【到達目標】

1)地域包括ケアシステムについて学び、在宅ケアを支える制度と社会資源を理解する。

2)ケアマネジャーの役割とケアマネジメント・プロセスを理解する。

3)社会資源活用における看護師の役割を理解する。

4)サービス利用者へのケアプラン作成や情報提供の方法を学習する。

5)継続看護を含め多職種との協働・連携について学ぶ。

6)事例を用いてケアプランを作成する。

7)地域医療連携のシステムを知る。

8)グループメンバーと連携・協力しあい、主体的に学習を進める。

授業の内容

【1】在宅ケアマネジメントと居宅介護支援

内容:地域包括ケアシステムについての学び方、ケアマネジメントと看護について

方法:全体オリエンテーション,講義

目標:関連職種との連携方法について理解する。

【2】在宅に関連するサービス・社会資源の理解

内容:介護保険制度における居宅サービスについて。

方法:講義、在宅グループワークの準備

目標:居宅介護支援に関連するサービス・社会資源に関する知識を整理する。

課題:身体障害者を支える制度と社会資源に関連した身近な在宅ケアシステムを調べる。

【3】ケアマネジメント・プロセスの理解

内容:ケアプラン(居宅介護サービス計画)について

方法:講義、演習

目標:事例を用いて居宅介護サービス計画立案の方法を学ぶ。

【4】退院調整と退院支援

内容:病院で行われる退院調整、退院支援について理解する。

方法:講義、演習

目標:わが国の医療の動向と地域医療連携のしくみについて理解する。

【5】在宅ケアプラン作成

内容:在宅療養者の希望するケアプランを作成

方法:グループ演習

目標:要介護高齢者の事例を用いて居宅介護サービス計画を立案する。

【6】福祉用具・福祉機器の活用と住宅改修(住環境支援)(日程別連絡)(招致講義)

内容:介護保険制度を利用した福祉用具の活用方法を学ぶ

方法:いずも福祉用具プラザにて講義、演習(講師:ハートピア出雲、住環境コーディネータ伊藤氏)

目標:様々な福祉用具についてその活用法を理解する。

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【7】ケアマネジャーの役割

内容:在宅ケアに関連するケアマネジャー仕事と多職種との連携について

方法:講義、DVD 視聴

目標:ケアマネジャーの役割を理解する。

【8】多職種連携による在宅療養を支える効果的な支援

内容:作成したケアプランの内容説明とカンファレンス(発表用シナリオ作成)

方法:ロールプレイによる演習(模擬利用者、家族にサービス利用について説明と提案の場面)

目標:ケアマネジャーと訪問看護師の連携について理解する。

テキスト

<ナーシング・グラフィカ 21>

在宅看護論-地域療養を支えるケア- 櫻井尚子編集 メディカ出版 3400円+税

*その他、必要に応じてプリントを配布します。

参考文献

1.「医療福祉総合ガイドブック」 村上須賀子、佐々木哲二郎編集代表 医学書院

2.「介護保険のすべて、しくみ、使い方、お金」 中林 梓、飯田道子監修 ナツメ社

3. 「MDS方式によるケアプラン事例集1」 新津ふみ子、インターライ日本委員会 医学書院

4.「ヘルプマン1~15」 くさか里樹著 講談社

その他、雑誌;ケアマネジャー、コミュニティケアなど

評価方法 課題と演習 50%、 定期試験 50%により総合的に評価する。

その他

<自己学習に関する指針>

在宅ケアに関する動向に関心を持ち、最新の介護保険に関する報道や番組を視聴して情報を得ます。

<その他の通知事項>

在宅演習グループにより演習します。

質問がある場合は講義終了時、あるいは申し出により時間を調整します。

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科目分類 看護専門科目:地域看護学 対象学年 3

授業科目 在宅看護技術論 学期 前(春学)期

担当教員 准教授 吾郷ゆかり、講師 三原かつ江 選択/必修 必修

授業形態 講義・演習 単位数 2

授業の概要

【授業科目の概要】

在宅における療養者の日常生活援助、在宅リハビリテーション、医療処置管理の具体的支援方法を学

習する。また、訪問看護過程の展開、訪問時のコミュニケーションや相談面接技術を講義と演習により

学ぶ。事例により、長期療養する難病療養者、身体や精神に障がいを有する療養者、および療養する子

どもの在宅看護の特性について学ぶ。訪問看護ステーションの理学療法士、訪問看護師や医療機器整備

に係る現職者の招致講義により理解を深める。さらに、在宅看護の役割と特質を踏まえ、訪問看護師の

基本姿勢や倫理的配慮、および退院支援について講義と演習により学習する。

【到達目標】

1)在宅における日常生活援助や医療処置管理方法などの訪問看護技術について理解する

2)在宅療養者や家族と信頼関係を形成するマナーやコミュニケーション方法を学ぶ

3)訪問看護過程の特徴を理解し、情報収集を行い計画立案までを展開する

4)継続看護と退院支援の必要性について理解する

5)地域の社会資源と他職種の役割を理解し、連携の重要性を理解する

6)在宅療養における看護職の役割を説明できる

7)グループメンバーが協力しあい、主体的に学習を進めることができる

授業の内容

【1】【2】オリエンテーション、訪問看護活動の特徴

内容:在宅療養を支える訪問看護活動

方法:講義

【3】【4】訪問看護過程の特徴

内容:在宅看護過程の特徴と情報収集、アセスメント、実践、評価の一連のプロセス

方法:講義

目標:事例を通して具体的な在宅看護過程の展開方法を理解する 。

【5】【6】在宅での基本的な生活を支える日常生活援助1

内容:食事、服薬、清潔など日常生活援助技術を理解する。

方法:講義、VTR視聴、演習

【7】【8】在宅での基本的な生活を支える日常生活援助2

内容:排泄、移動、福祉用具・福祉機器の活用

方法:講義、VTR視聴、演習

【9】【10】訪問看護 実践演習:在宅でのコミュニケーション・面接技術

内容:家庭訪問時のマナー、相談場面による信頼関係の形成

方法:講義、演習

目標:信頼関係の形成に必要な専門職としての資質・能力を考える。

【11】【12】訪問看護 実践演習 24時間ケアを要する難病療養者

内容:難病療養者と介護する家族の現状と支援の特徴

方法:講義、DVD視聴、演習(透明文字盤等の道具を用いたコミュニケーション方法)

目標:訪問看護事例について在宅看護のポイントを理解する。

【13】【14】在宅緩和ケア (客員教授特別講義の振り替え)6月3日(水)4限

演題:「生きて逝く力を引き出す在宅緩和ケア」

方法:特別講義(あすか山訪問看護ステーション統括所長 平原優美氏 )

【15】【16】訪問看護 実践演習在宅療養を支える医療処置管理

内容:褥瘡、膀胱内留置カテーテル、ストーマ、在宅中心静脈栄養

方法:講義・VTR視聴

【17】【18】在宅療養を支える医療処置管理(招致講義)

内容:在宅療養における呼吸(在宅酸素療法、在宅人工呼吸療法)の支援

方法:招致講義・演習(フクダライフテック中国:在宅酸素業者第1種高圧ガス販売主任)

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【19】【20】医療処置を伴う訪問看護実践

内容:医療処置(胃ろうによる栄養管理、浣腸による排泄支援)を伴う訪問看護実践

方法:ロールプレイ演習

目標:提示された訪問看護計画に基づきグループ担当の医療処置場面についてシナリオを作成する。

実践場面をシミュレーションし、訪問看護についての理解を深める。

【21】地域で療養する子ども

内容:子どもの療養と介護する家族の現状と在宅看護のポイント、訪問看護事例について

方法:講義

【22】精神に障がいのある人々

内容:在宅における精神障がい者の援助

方法:講義、DVD視聴

【23】【24】訪問看護過程の展開

内容:難病療養者の事例設定に基づき個人で訪問看護計画を立案する。

方法:演習

【25】【26】学生シンポジウム開催準備

内容:在宅療養支援における看護職の役割の理解

方法:学生による学びの発表演習

【27】【28】退院調整・退院支援と多職種との連携 (シンポジウム)

内容:退院支援の必要性、多職種との連携・協働、継続看護の現状を理解する。

方法:シンポジウム(退院調整看護師、訪問看護師、ケアマネジャー、理学療法士予定)

【29】【30】

内容:退院前の模擬療養者と家族に訪問看護活動について説明する

方法:各自の学びをメンバーにプレゼンし、学生同士で相互評価を行う

テキスト

<ナーシング・グラフィカ 21>

在宅看護論-地域療養を支えるケア- 櫻井尚子編集 メディカ出版 3400円+税

*その他、必要に応じてプリントを配布します。

参考文献

1.「よくわかる在宅看護」 角田直枝 編集 Gakken

2. 「系統看護学講座 在宅看護論」 河原加代子著者代表 医学書院

3. 「新版 在宅看護論」 木下由美子編 医歯薬出版株式会社

4. 「写真でわかる訪問看護」 押川眞喜子 監修 インターメディカ

5.「もっと!らくらく動作介助マニュアル 寝返りからトランスファーまで」中村惠子監修 医学書院

6.「逝かない身体 ALS的日常を生きる」 川口有美子著 医学書院

7.「退院支援実践ナビ」 宇都宮宏子 編著 医学書院

8.「退院支援・退院調整 ステップアップQ&A 実践者からの知恵とコツ」 宇都宮宏子他 編

看護協会出版会

その他、国民衛生の動向、厚生労働白書、看護系雑誌;訪問看護と介護、コミュニティケアなど

評価方法

学習ファイル評価基準

①目標が明瞭で振り返りがなされているか ②実施記録:確かな根拠(情報・体験等)があるか

③筋道立てた考え方があり、幅広い視点があるか ④時系列に整理され、分かりやすいか

⑤一番の学びを資料にしてメンバーにプレゼンしたか(伝えたい内容が伝わったか相互評価がある。)

その他

<自己学習に関する指針>

地域で行われる在宅関連の講演会に参加したり、ボランティアや在宅医療に関する新聞記事や、看護

系専門雑誌、テレビ番組等を見た感想の記録等は全て学習ファイルにファイリングしてください。

<その他の通知事項>

在宅演習グループで演習をするときは、時間厳守です。私語を慎み、主体的に行動してください。

質問については事前に申し出てもらえばいつでも受け付けます。

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科目分類 看護専門分野:地域看護学 対象学年 3

授業科目 公衆衛生看護学概論 学期 前(春学)期

担当教員 教授 齋藤 茂子 選択/必修 必修

科目コード I4242204 授業形態 講義・演習 単位数 2

授業の概要

【ねらい】

看護学、社会科学、公衆衛生学等の知識により、個人、家族、集団、組織の有機的な連携のもとに地

域の様々な健康課題に取り組む公衆衛生看護の概念を理解する。保健師活動の歴史や保健師の活動事例

を分析することにより、保健師の専門性を考察する。また、公衆衛生の3分野である地域保健、学校保

健、産業保健の健康戦略とされるヘルスプロモーションの促進のために看護職や関係職種が行う協働活

動のあり方や保健医療福祉分野をつなぐ地域活動の根拠や基本的な活動方法について理解する。

【キーワード】

公衆衛生看護学、コミュニティ、健康課題、ヘルスプロモーション、協働活動、保健師の専門性

授業の内容

【1】保健師教育の歴史と教育課程の概要(講義)

目標:公衆衛生看護学の科目間の関係と内容を把握し、保健師教育の全体像を理解する。

【2】公衆衛生看護学の成り立ちと公衆衛生看護の動向(講義・演習)

目標: 公衆衛生看護学の概念、公衆衛生看護の定義・目的および公衆衛生看護の動向について理解す

る。

【3】地域で生活する人々の個人、家族、集団、組織の特性と有機的関連(講義・演習)

目標:個人、家族、集団、組織、地域の関連をとおしてコミュニティの特性を理解する。

【4】ヘルスプロモーションの理念とわが国の健康政策(講義)および公衆衛生看護活動(講義)

目標:ヘルスプロモーションの理念を理解し、公衆衛生看護活動とわが国の健康政策の関連を考察す

る。

【5】公衆衛生看護活動の歴史と公衆衛生看護の視点(講義・ビデオ)

目標:保健師活動の歴史をとおして公衆衛生看護の視点を理解する。

【6】保健医療福祉計画に基づく公衆衛生看護活動 (講義)

目標:保健医療福祉計画をとおして社会ニーズと取り組むべき課題を分析する。

【7】公衆衛生看護活動における地域住民に対するアプローチ(講義・演習)

目標:地域の課題に応じた公衆衛生看護活動を行うための技法について理解する。

【8】~【10】地域診断による地域の健康課題と公衆衛生看護活動(講義・課題学習;グループ)

目標:地域の健康課題の事例をとおして保健師活動を理解する。

事例・・・①子育て支援、②高齢者の生きがいづくり、③糖尿病対策 等

【11】保健師活動の場の特性について・・・地域保健、学校保健、産業保健 (講義)

目標:保健師や養護教諭の多様な活動分野の特性を理解し、協働活動の基本を養う。

【12】公衆衛生看護活動の展開方法・・・マネジメントサイクル(PDCA:計画から評価まで(講義)

目標:PDCAサイクルによる具体的な保健師活動の展開方法について事例をとおして理解する。

【13】地域づくり・ネットワークづくりを目指した公衆衛生看護活動(講義)

目標:公衆衛生看護活動の成果に着目し、それが地域づくり、ネットワークづくりにつながることを

事例をとおして理解する。

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【14】求められる保健師の能力と保健師の専門性(講義)

目標:保健師に求められる能力を分析し、保健師の専門性を考察する。

【15】まとめ・・・全講義を振りかえる。

目標:公衆衛生看護学の要点をおさえ、新たに自己学習課題を設定する。

テキスト

「 第 3版 公衆衛生看護学.JP 」 荒賀直子、後閑容子編集 インターメディカル

「最新保健学講座1 公衆衛生看護学概論」 金川克子編集 メヂカルフレンド社

「保健師業務要覧 第 3版」日本看護協会監修 日本看護協会出版会

「公衆衛生実践キーワード」 鳩野洋子,島田美喜著 医学書院

「国民衛生の動向 2014/2015」 一般財団法人厚生統計協会

参考文献

「健康支援と社会保障② 公衆衛生」NURSING GRAPHICUS メディカ出版

「踏みしめて 70年老人保健法施行約 30年間の激動の時代を支えた保健師活動の足跡」 奥山則子ほか

日本公衆衛生協会

「保健医療福祉の統合」 前田信夫著 剄草書房

「駐在保健婦の時代 1942-1997」 木村哲也著 医学書院

「保健師、このステキな仕事 あの人の思い出カバン」 中村峯子著 社会保険研究所

評価方法 ①定期試験(90%)、②出席状況(10%)により総合評価する。

その他☆公衆衛生看護活動の根拠や基盤となる法律や制度に関連する科目と連動させて学習すること。

☆【8】~【10】課題学習;グループ学習とする。

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科目分類 看護専門分野:地域看護学 対象学年 3

授業科目 健康政策論 学期 前(春学)期

担当教員 准教授 永江尚美 助教 祝原あゆみ 助教 小川智子 選択/必修 選択

科目コード I4242205 授業形態 講義・演習 単位数 2

授業の概要

ねらい:

保健師として必要とされるコミュニティの把握、政策形成、保健医療福祉活動、活動の評価までの一

連の過程をとおして、地域において行われる保健医療福祉活動の科学的根拠を考察する。また、地域の

具体的な健康課題を取り上げ、その健康課題の政策形成過程、健康政策、施策、事業、業務の関連、政

策評価等について理解し、地域の健康課題の解決手法について学ぶ。

目標:

・保健医療福祉政策の基本を理解する

・地域診断の一連の過程とウエルネス看護診断の意義を理解する

・行政における保健師活動の特徴と独自性について考察する

・政策づくりの過程をとおして行政担当者とのパートナーシップについて考察する

・地域の健康課題をもとに、保健師活動の具体的な計画の立て方、事業計画に関わる保健師の役割や機

能について理解する

・保健医療福祉活動の評価の視点やその特徴を理解する

キーワード:

地域診断 健康課題 健康政策・施策・事業 保健師活動

授業の内容

【1】 我が国の保健医療福祉の動向の概観(講義)

【2】 健康ニーズ・健康課題と保健医療福祉政策(講義)

【3】~【4】地域診断の概念及び過程(講義と演習)

【5】~【6】地域診断・コミュニティアセスメントの理解(講義と演習)

【7】~【8】公衆衛生の特性及び公衆衛生看護活動の目標(講義と演習)

【9】 行政における保健師活動の特徴と保健師の役割(講義)

【10】 地域の健康課題と健康政策づくり(招致講義とディスカッション)

【11】~【12】保健師活動計画の立案、事業計画の立案、予算のしくみ(講義と演習)

【13】 保健医療福祉活動における行政評価(講義)

【14】 保健医療福祉活動における保健師の役割

【15】 まとめ(演習)

テキスト

最新保健学講座1「公衆衛生看護学概論」 編集:金川克子 メヂカルフレンド社

最新保健学講座5「公衆衛生看護管理論」編集:平野かよ子 メヂカルフレンド社

最新保健学講座7「保健医療福祉行政論」 編集:野村陽子 メヂカルフレンド社

「保健師業務要覧 第3版」 日本看護協会監修 日本看護協会出版会

「これからの保健医療福祉行政論 第 2版」編集:星 旦二,麻原きよみ 日本看護協会出版会

「国民衛生の動向」 2013/2014年度版 厚生統計協会

「地域看護診断 ~技法と実際~」金川克子著 東京大学出版会

「地域看護アセスメントガイド」佐伯和子編著 医歯薬出版KK

「コミュニティアズパートナー」エリザベスT.アンダーソン他著 医学書院

参考文献

「健康増進のためのウエルネス看護診断」小西恵美子他 南江堂

「今を読み解く保健活動のキーワード」尾崎米厚ほか編集 医学書院

その他、随時授業中に紹介する。

評価方法 ①定期試験 70% ②レポート20% ③出席状況及び授業への参加態度 10%により、総合評価する

その他

・日頃から地域の身近な健康問題について、行政、住民、専門家それぞれの取り組みに関心をよせること

・「コミュニティ実習」に直接関連する。

・「コミュニティ実習の実習要項」を準備すること。

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科目分類 看護専門科目:地域看護学 対象学年 3

授業科目 公衆衛生看護活動論Ⅰ(生涯の健康づくり) 学期 前(春学)期

担当教員 教授 吾郷美奈恵 選択/必修 選択

科目コード I422206 授業形態 講義 単位数 2

授業の概要

人間の身体は外部環境からの刺激に対して様々に反応して日常生活を営んでいることを理解し、人の

誕生から死に至るまでのライフステージにおける健康課題とその保健対策について考察する。具体的に

は、子育て支援、介護予防、虐待や自殺防止、感染症対策、生活習慣病予防、各種健診や検診等のポピ

ュレーションアプローチについて具体的に学び、ハイリスクアプローチとの関係について理解する。

また、生涯を健康で過ごすための公衆衛生看護活動と地域づくりについて展望する。

【目的】

授業内容に示した①~㉒が達成でき、生涯を健康で過ごすための公衆衛生看護活動を理解し、地域づ

くりについて展望する。

授業の内容

【1】加齢の統御と生涯における健康づくり

目標①:発達し続ける人間であることを認識し、発達に影響を及ぼす因子、各ライフステージにお

ける健康課題について理解できる。

目標②:ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチについて理解し、ライフスタイル改

善を目指した生涯における健康づくりについて理解できる。

【2】母子保健:母子の健康課題・保健対策と母子保健の動向

目標③:母子の健康課題・保健対策の現状と母性各期の特徴を理解できる。

目標④:母子保健の動向を理解し、母子保健の考え方について考察できる。

【3】母子保健:乳幼児の成長・発達と発達相談としての健康診査

目標⑤:乳幼児の成長・発達と乳幼児健康診査の実際について理解できる。

目標⑥:低出生体重児の発達やハイリスク児について理解し、継続支援について考察できる。

【4】母子保健:子どもの離乳食、予防接種、事故予防

目標⑦:離乳食の進め方が理解できる。

目標⑧:子どもの予防接種が理解できる。

目標⑨:子どもの事故予防対策が理解できる。

目標⑩:母子健康手帳の活用方法が理解できる。

【5】成人保健:成人の健康課題と成人保健の動向

目標⑪:成人の健康課題とライフスタイル改善について理解できる。

目標⑫:成人保健の動向を理解し、母子保健の考え方について考察できる。

【6】成人保健:特定健康診査と特定保健指導

目標⑬:特定健康診査と特定保健指導について理解できる。

【7】高齢者保健:高齢者の健康課題と高齢者保健福祉の動向

目標⑭:高齢者の特徴や健康課題、生活に必要なケアを理解し、高齢者の健康を支える法律・制度

やソーシャルサポートシステムについて考察できる。

【8】高齢者保健:介護予防活動の実際

目標⑮:虚弱高齢者の生活機能低下と健康維持、介護予防活動について理解できる。

【9】口腔保健と健康

目標⑯:歯科保健の動向と歯科保健対策について学び、生涯を通じた口腔保健について理解できる。

【10】食生活と健康

目標⑰:食行動の重要な宿主要因であるヒューマンセンサーとしての味覚を理解し、食行動と支援

について考察できる。

【11】健康と身体活動

目標⑱:ライフサイクルと健康状態に応じた運動について理解し、生涯を通じた運動について考察

できる。

【12】感染症保健活動

目標⑲:感染症対策の変遷を理解し、感染症成立の要因とその対策について理解できる。

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【13】結核対策

目標⑳:結核対策について理解できる。

【14】地域精神保健活動

目標㉑:社会病理を背景とする精神的問題と対策を理解し、心の健康づくりついて考察できる。

【15】生涯の健康づくり

目標㉒:ソーシャルサポート、ソーシャルネットワーク、自助・互助・共助・公助、一次・二次・

三次予防、等による生涯の健康づくりについて展望できる。

テキスト

最新保健学講座3 公衆衛生看護活動論1 メヂカルフレンド社

最新保健学講座4 公衆衛生看護活動論2 メヂカルフレンド社

国民衛生の動向2013/2014 厚生労働統計協会

母子健康手帳

その他、必要に応じてプリントを配布する。

参考文献 授業中に必要に応じて紹介する。

評価方法

「定期試験」70%、「メッセージ投稿」と「レポート」30%により、総合的に評価する。

◇レポートについて

テ ー マ:「生涯の健康づくりに必要な公衆衛生看護活動とは」

提出締切:定期試験の際に提出

注 意 点:A4用紙 1枚(表紙不要)、様式は自由だがECILSに「メッセージ投稿」した内容から作

成し、最上段に「タイトル」、2行目に学籍番号、氏名を記載する。

その他

<自己学習に関する指針>

◇学んだことを自分や家族の生活に置き換えて考え、授業でわからなかったことなどは次回までに適切

な方法で解決しておく。

<その他通知事項>

◇毎回の講義終了時に、毎時の目標を念頭に“生涯の健康づくりのために必要なこととは”を意識して、

授業終了時に ECILSに「メッセージ投稿」する。

◇授業中は自分の考えが述べられ、質問できるように積極的に参加する。

◇質問は講義中に行い全体で共有することを希望するが、講義中に質問できなかった場合は、講義終了

時、あるいは研究室で受け付ける。

◇シラバスに従って進めるので毎時の授業内容を確認し、該当する教科書と国民衛生の動向を持参する。

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科目分類 公衆衛生看護学専攻科目 活動領域 対象学年 3

授業科目 公衆衛生看護活動論Ⅱ(特別なニーズと支援) 学期 前(春学)期

担当教員 教授 齋藤 茂子 選択/必修 選択

科目コード I4242207 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

【ねらい】

障がいを有する児・者および難病をもつ人々等の特別なニーズについて理解を深め、自立とQOLを

促進する支援方法および当事者の諸権利を尊重する地域づくりについて考察する。また、地域における

セルフヘルプ・グループ活動の支援、当事者主体の支援ネットワークづくりに必要な公衆衛生看護機能

について認識する。講義には構造学習理論を適用し、特別なニーズに対応する保健師活動の課題を明ら

かにする手法で展開し、特別なニーズに対する感受性を高める。

【キーワード】

障がい児・者支援 難病支援 特別なニーズ エンパワメント 支援ネットワーク 構造学習理論

授業の内容

【1】障がい児・者のニーズ(ビデオ視聴・講義)

目標:当事者の生涯をとおした生活および健康ニーズについて考察する。

【2】障がい児・者支援のための保健・医療・福祉・教育の視点とシステム(講義)

目標:保健・医療・福祉・教育の視点で地域における障がい児・者支援を考察する。

【3】特別なニーズと支援・・・ 構造学習理論の紹介とグループ編成(演習)

目標:1)障がい児・者支援に対する個々の問題意識を確認する。

2)社会的支援を必要とする事例をとおし、特別なニーズについて考察する。

【4】心の健康づくりと精神保健医療福祉活動・社会病理を廃背景とする健康問題(講義)

目標:地域精神保健医療福祉の課題および支援活動を理解する。

【5】地域における難病患者と家族の生活支援(講義)

目標:難病患者および家族の地域生活における課題および支援活動を理解する。

【6】当事者主体の障がい児・者支援(講義)

目標:学校や地域における当事者主体の具体的な障がい児・者支援について理解する。

(セルフヘルプ・グループ活動、支援ネットワークづくり)

【7】 地域における障がい児・者支援(難病支援)について概念地図を作成する。(グループ学習)

目標::概念地図作成することで戦略志向を養う。

【8】まとめ

概念地図を活用し、特別なニーズと支援についての学びをまとめて報告する。

テキスト

「第3版 公衆衛生看護学.JP」 荒賀直子、後閑容子編集 インターメディカル

「国民衛生の動向 2014/2015」 一般財団法人厚生統計協会

「 最新保健学講座4 公衆衛生看護活動論②」 金川克子編集 メヂカルフレンド社

「特別支援教育のための精神神経医学」 杉山登志郎、原仁著 学研

参考文献

「エンパワメントと人権」 森田ゆり 解放出版社

「精神保健マニュアル」 吉川武彦 南山堂

「地域保健活動のための発達障害の知識と対応 ライフサイクルを通じた支援に向けて」

平井幹男 医学書院

「自殺は予防できる」本橋豊・渡邉直樹著 すぴか書房

評価方法 ①グループ学習への参加状況(20%)、②授業のまとめ(70%)、③出席(10%)により総合評価する。

その他

☆地域における障がい児・者支援および難病支援に関する疑問を明らかにして授業に臨むこと。

☆地域で実施されている研修会や活動に積極的に参加すること。

☆最後(学びのまとめ)に、学生による概念地図を活用したレクチャーを計画している。(グループ)

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科目分類 看護専門分野:地域看護学 対象学年 3

授業科目 家族ケア論 学期 前(春学)期

担当教員 小田美紀子 選択/必修 選択

科目コード I4242211 授業形態 講義・演習 単位数 2

授業の概要

【概要】

家族を単位とした健康課題解決のための支援活動が展開できることを目的として、現代家族をと

りまく社会的背景を考察し、家族の発達課題や生活力量等、家族を理解する視点、保健師が行う家

族ケアの意義、家族ケアのプロセス、地域看護機能について学ぶ。また、家族をとらえる代表的な

理論の概要を理解し、その活用についても考察する。家族自身の問題解決能力についても理解する。

さらに、演習を通して、家族ケアを効果的に展開するために必要な家庭訪問等、家族へのアプロー

チの基本を身につける。

【到達目標】

1.現代家族の特徴とその社会的背景を理解し、家族の健康生活のための課題を明らかにする。

2.保健師が関わることによって問題解決ができた事例を参考にし、家族ケアの意義を理解する

3.家族ケアの一連のプロセスを理解する。

4.公衆衛生看護における家族発達理論、家族システム理論、家族の危機理論の活用について考察

する。

5.ウエルネス看護の視点と考え方を身につける。

6.地域社会の中で家族を捉え、家族の力量を肯定的に理解することにより、家族の問題解決能力

と社会活動について考察する。

7.家庭訪問等、家族ケアを展開するための技術を身につける。

8.実例を通して学んだ家族ケアにおける公衆衛生看護の役割や機能を考察する。

授業の内容

【 1】現代家族の特徴と健康課題、家族ケアの概念 (講義)

・家族とは何かについて考察できる。

・保健師による家族の捉え方、保健師活動の対象となる家族について理解できる。

・現代家族の特徴とその社会的背景を理解し、家族の健康生活のための課題を明らかにできる。

・家族ケア・家庭訪問の定義・目的・対象・場、優先順位について理解できる。

・家族ケア、家庭訪問の意義が理解できる。

【 2】家族ケアのプロセス (講義)

・家族ケアのプロセスが理解できる。

・家庭訪問のプロセスが理解できる。

【 3】家族アセスメント (講義と演習)

・家族アセスメントの視点が理解できる。

・家族生活力量モデルを活用したアセスメントについて理解できる。

【 4】家族支援技術1:当事者、家族の観察とアセスメント (講義と演習)

・乳幼児に対するアセスメントの視点が理解できる。

・乳幼児の家族に対するアセスメントの視点が理解できる。

【 5】家族ケアの記録1:記録の種類、家族ケア計画 (講義と演習)

・家族ケア計画と記録について理解できる。

【 6】家族を理解するための理論1:家族発達理論 (講義)

・家族をとらえる代表的な理論の概要が理解でき、その活用について考察できる。

・理論を活用して事例の状況を客観的に理解することができる。

【 7】家族を理解するための理論2:家族システム理論、家族危機理論 (講義)

・家族をとらえる代表的な理論の概要が理解でき、その活用について考察できる。

・理論を活用して事例の状況を客観的に理解することができる。

【 8】訪問計画作成1(講義と演習)

・家庭訪問の訪問計画を作成することができる。

【 9】家族ケアの記録2:分りやすい経過記録 (講義と演習)

・記録記載内容について理解できる。

【10】訪問計画作成2(演習)

・教員によるコメントを元に訪問計画を必要時加筆・修正することができる。

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・家庭訪問のロールプレイの準備を行うことができる。

【11】家族支援技術2:相談対応(講義と演習)

・乳幼児がいる家族の相談内容と対応について理解できる。

【12】家族支援技術3:家庭訪問のロールプレイ(演習)

・作成した訪問計画を元にロールプレイを実施・見学することにより、家庭訪問の実践力を

身につける。

【13】家族の力量を活かした社会活動(招致講義)

・家族自身の問題解決能力と社会活動について考察できる。

【14】事例検討:自死、家庭内暴力、ひきこもりの事例 (講義と演習)

・事例を通して家族へのアプローチの基本を理解することができる。

【15】公衆衛生看護における家族ケアの意義・役割 (講義)

・公衆衛生看護における家族ケアの位置づけが理解できる。

テキスト

最新保健学講座第2巻「公衆衛生看護支援技術」 村嶋幸代他 メヂカルフレンド社

家族生活力量モデル、家族ケア研究会、医学書院

健康増進のためのウエルネス看護診断、小西恵美子・太田勝正、南江堂

こう書けばわかる!保健師記録、長江弘子、医学書院

母子健康手帳、東京法規出版

参考文献

公衆衛生看護学.jp、荒賀直子他著、インターメディカル

標準保健師講座第 2巻「地域看護技術」 中村裕美子他 医学書院

遠城寺式乳幼児分析的発達検査法、遠城寺宗徳、慶應義塾大学出版会

評価方法① 定期試験70%、②訪問計画10%、③メッセージ投稿10%、④授業への参加状況10%により総

合的に評価する。

その他

〈自己学習に関する指針〉

・乳幼児の成長・発達の過程、身体計測、発達の確認方法については、事前学習をしておくこと。

・家族の構造や機能については、事前学習をしておくこと

・家族ケアを展開するための技術は、コミュニティ実習と関連づけて理解を深める。

◇「メッセージ投稿」は授業中に指示したテーマについて、授業日 24 時までに ECILS に投稿する

こと。

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科目分類 看護専門分野:看護の探求と発展 対象学年 3

授業科目 看護総合演習Ⅰ 学期 前(春学)期

担当教員 公衆衛生看護学担当教員を除く看護専任教員全員 選択/必修 必修

科目コード I4242310 授業形態 演習 単位数 1

授業の概要

【授業科目の概要】

看護実践力として重要な、対象の理解をケアに反映していくこと、状況に応じたコミュニケーション

や判断力を育成することを目的とする。4人一組のグループワークを基本に、アセスメント、設定場面

におけるケアプランの立案、プランに基づいたケアの練習を行う。その後、模擬患者に設定場面のケア

を実践し、模擬患者、グループメンバー、看護職アドバイザー、教員からフィードバックを受ける演習

を2回実施する。模擬患者参加による実際の臨床場面に近い状況での看護実践やその後、学生間の相互

評価、模擬患者、看護職アドバイザー並びに教員からのフィードバックを通して、自己の看護実践上の

課題を明確にし、臨地実習における看護実践力修得への手がかりとする。

【到達目標】

(1) 事例のアセスメントに基づいた個別性のあるケアプランの立案ができる

(2) 立案したケアプランを基にその場の状況に応じたケアの実施ができる

(3) 学生相互の実践について,演習事例の目的に沿った振り返りのディスカッションができる

(4) 実践を通して演習事例のケア技術が確実に修得できる

(5) 実施したケアの振り返りを通して,自己の看護実践上の課題を明確にできる

授業の内容

<スケジュール>

【1】オリエンテーション

【2~4】(演習)第1事例 演習に向けてグループ学習

【5・6】(演習)第1事例 SP参加型演習

【7】 (演習)第1事例 演習を踏まえてグループ学習

【8~10】(演習)第2事例 演習に向けてグループ学習

【11・12】(演習)第2事例 SP参加型演習

【13】 (演習)第2事例 演習を踏まえてグループ学習

【14・15】(演習)レポート作成

<方法>

①演習に向けてのグループ学習

・事前課題への取り組み

・事例の理解

・ケアプラン立案

・ケアプランに基づいた練習

②SP参加型演習

・ケアプランを基にその場の状況に応じたケアの実施をする

・実施したケアについて振り返り(フィードバックとデブリーフィング)を行う

③演習を踏まえてグループ学習

・ケアプランの修正し,担当教員に提出する

・事前課題を整理し,担当教員に提出する

・ケア技術の再確認

④レポート

・課題「SP参加型演習を通しての学びと自己の看護実践上の課題」2000字程度

・締切:最終講義終了時 提出先:担当教員

⑤すすめ方

・1グループ4~5名メンバーでグループ学習とする。

・全体のグループをA~Dの4群に分けて群ごとのスケジュールで演習を行う。

・詳細スケジュールはオリエンテーションで提示する

テキスト 必要に応じて提示する

参考文献 必要に応じて提示する

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評価方法 事前課題学習(30%),SP参加型演習の参加度(30%),レポート(40%)により評価する。

その他

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科目分類 看護専門分野:看護の探求と発展 対象学年 3

授業科目 看護研究の基礎 学期 後(秋学)期

担当教員 教授 吾郷美奈恵 教授 石橋 照子 選択/必修 必修

科目コード I4242313 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

研究を通して自らの専門領域に関する知識・技術の創造と開発に努めることは専門職業人としての責

務であることを認識し、看護研究の意義、研究論文の種類と価値、看護研究倫理、文献検討、論文の構

成と書き方について学ぶ。また、主な研究のタイプを量的研究と質的研究に分け、研究のプロセス、研

究計画書、主な方法と分析について具体的に学ぶ。

【目的】

目標の①~⑰が達成でき、看護専門職として「私にとって研究とは」と4年次に希望する「看護研究

概要」を可視化する。

授業の内容

※看護研究ガイダンス

【1】看護研究の意義と概略(講義:吾郷美奈恵)

目標①:看護研究の意義を理解し、公表の必要性が認識できる。

目標②:公表として、学会等の論文や発表について理解できる。

【2】看護研究倫理(講義:吾郷美奈恵)

目標③:看護研究倫理の必要性について説明できる。

目標④:研究プロセスの各段階における倫理的配慮が理解できる。

【3】質的研究のプロセスと特徴(講義:石橋照子)

目標⑤:質的研究例から質的研究手法の特徴が理解できる。

目標⑥:質的研究の適用と展開上の留意点が理解できる。

【4】質的研究の分析とまとめ(講義:石橋照子)

目標⑦:質的研究におけるデータの分析方法が理解できる。

目標⑧:質的研究データの分析結果をまとめる図・表の書き方が理解できる。

【5】質的研究計画書、ケーススタディとケースレポート(講義:石橋照子)

目標⑨:質的研究計画書の特徴が理解できる。

目標⑩:ケーススタディとケースレポートについて理解できる。

【6】量的研究のプロセスと特徴(講義:吾郷美奈恵)

目標⑪:量的研究例から量的研究手法の特徴が理解できる。

目標⑫:量的研究の適用と展開上の留意点が理解できる。

目標⑬:量的研究における変数と分析方法の関係が理解できる。

【7】量的研究データの分析と図表の書き方(講義:吾郷美奈恵)

目標⑭:量的研究データの主な分析方法と分析結果をまとめる図・表の書き方が理解できる。

目標⑮:量的研究計画書の特徴が理解できる。

【8】論文の構成と書き方(講義:吾郷美奈恵)

目標⑯:多様な研究論文のスタイルと論文の書き方が理解できる。

目標⑰:文献検討について理解できる。

テキスト看護研究サポートブック改定3版、足立はるゑ、メディカ出版

その他、必要に応じて資料を配付する。

参考文献 授業中に必要に応じて紹介する。

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評価方法

提出された2つのレポートと授業の「メッセージ投稿」と参加状況等により、担当教員2名で総合的

に評価する。

◇レポートについて

テ ー マ:(1)「私にとって看護研究とは」

・A4用紙 1枚(表紙不要)、様式は自由だがECILSに「メッセージ投稿」した内容か

ら作成し、最上段に「タイトル」、2行目に学籍番号、氏名を記載する。

(2)「看護研究の概要」

・4年次に希望する看護研究についてまとめる。

提出締切:12月 6日(日)24:00

提出方法:吾郷美奈恵にメール添付で提出し、受け取り確認メールを受信した段階で提出したことと

なる。

その他

<自己学習に関する指針>

◇この科目は4年次の[看護研究Ⅰ](春学期)、[看護研究Ⅰ](秋学期)の基礎となる科目である。授業内

容を十分に理解し、日頃から看護現象に関心を持ち、「おやっ」「なぜ」と問う感性や姿勢を大切に、

講義・演習・実習での学びや経験から看護の視点で疑問を感じたり、関心を持ったことを意識して授

業に参加することを望む。

<その他の通知事項>

◇毎回の講義終了時、参画支援システムECILSに授業の内容に示した目標を意識した学びを「メッセー

ジ投稿」する。

◇授業内容に示した目標が達成できるよう、積極的に参加する。

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科目分類 看護専門分野:臨床看護学 対象学年 3

授業科目 小児看護学実習 学期 後(秋学)期

担当教員 准教授 高橋 恵美子 助手 小村 智子 助手 内谷 香澄 選択/必修 必修

科目コード I4242118 授業形態 実習 単位数 2

授業の

概要

子どもの健康問題を総合的に把握し健全な育成をめざして、子どもと家族に対し個別的な看護ができる基礎的

能力の修得と小児看護の役割について実践を通して学ぶ。総合病院小児病棟及び重症心身障がい児(者)病棟

において各1週間の実習をする。受け持ち患児 1 名の看護ケアを展開し、病気や障がいが子どもの成長・発達

と家族に及ぼす影響を理解すると同時に、子どもの人権を尊重しながら、健康レベルと成長・発達段階に応じ

た援助の方法を学ぶ。

授業の

内容

【実習目的】

子どもとその家族の健康レベルを理解し、成長・発達過程にある子どもと家族が、人として尊重され、

その人らしく生活していけるよう適切な看護を実践するための知識、技術、態度を学ぶ。

【実習目標】

1.子どもと家族の健康レベル、成長発達、生活を理解し、病気や入院が子どもと家族に及ぼす影響に

ついて考えることができる。

(1) 小児病棟の概要と看護の特徴を述べることができる。

(2) 子どもの健康レベル、発達段階、生活を理解し、病気や入院の影響を述べることができる。

(3) 子どもの反応から、生活の規制や治療・検査をどのように受け止めているかを述べることがで

きる。

(4) 家族の反応から、子どもの病気や入院が家族に及ぼす影響を述べることができる。

2.子どもと家族の健康の保持、増進、回復のために、適切な援助を計画、実施、評価できる。

(1) 子どもと家族の健康に関わる必要な情報を、適切な方法で収集できる。

(2) 既存の知識を使い子どもと家族の健康課題を適切に判断し、発達段階を考慮した援助計画を立

案できる。

(3) 子どもの発達段階に応じたケアの工夫ができる。

(4) 実施した看護を客観的に評価し、次に繋げることができる。

3.子どもと家族を取り巻く倫理的問題について考え、子どもと家族の人格や権利を尊重する態度を養

う。

(1) 子どもに対し、誠実で良心的な態度で接することができる。

(2) 検査・治療・処置の時に、子どもの発達段階に応じた分かりやすい説明が実施できる。

(3) 子どもと家族にとって、最善の行いであるかを常に考えながら行動できる。

4.小児保健医療チームの一員として他職種との協働、連携の重要性を認識し、看護師の役割を理解で

きる。

(1) 受け持ちの子どもと家族に関わる福祉・教育を述べることができる。

(2) 他職種との連携における看護師の役割について考えることができる。

5.主体的に学習する態度を養う。

(1) 事前学習を十分に行い実習に臨むことができる。

(2) ケアや処置の見学・体験など積極的に取り組むことができる。

6.変化する社会に応じた小児看護の役割を考える。

【実習方法】

1.実習期間:3年次秋学期 2単位 90時間

2.実習施設:島根県立中央病院小児病棟・国立病院機構松江医療センター2F

3.実習方法

(1) グループを2チームに分け、各施設1週間ずつ実習を行う。

(2) 実習初日にオリエンテーションを受け、病棟の設備、構造、看護体制、患者の生活等、実習病

棟の概要を知る。

(3) 受け持ち患者を1名受け持つ。受け持ち患者の決定は原則実習初日に行う。カルテから情報収

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集をするとともに、担当看護師について患者へのケアを見学し、看護の実際を知る。

(4)行動計画表は子どもの生活リズム・日課・及び看護チームの動きを考慮し、看護計画に基づいた

援助計画を立てる。

(5)1日の行動開始前に行動計画を教員・指導者に提示し、計画内容の確認、助言を受ける。

(6) 受け持ち患者のケアは、指導者または教員の指導を受けながら基本的援助技術を応用して実施

する。看護ケアを通して患者を理解する。

(7)ケアを実施した後はリフレクションの時間をとり、対象の理解や実施したケアに対するフィー

ドバックを受ける。

(8) 経験したい看護技術や検査・処置は主体的に計画し指導者に申し出る。

(9) 毎日実習終了前30分間を使ってカンファレンスを行う。学生同士の意見交換を通し小児看護に

関する学びを深める。

➀司会者を事前に決めておく。

➁司会者がその日の実習指導者にも連絡しておく。

(10) 水曜日は、立案したケア計画についてコメントをもらいケア計画の修正をする。

この機会を通して、対象の理解、ケア方法の見直しと修正を行う。

(11)実習最終日に合同カンファレンス、個人面接を行う。

【午前】合同カンファレンスは、ラベルワーク技法を活用しグループ毎に小児看護の学びを整理

する。発表会において、それぞれのグループの学びを共有し深める。

詳細については別紙配付資料を参照する。

【午後】個人面談は、実習全体を振り返り自己の子ども観や看護観を考える機会とする

月 火 木 金 月 火 木 金

1チーム

【午前】 合同カン

ファレンス

【午後】

個人面談2チーム

4.課題レポート

患児や家族と関わる中で特に印象に残った場面や関わりを通して、自分の看護を振り返り、小児看

護の学びをまとめる。

5.提出ファイル

実習終了後は記録物を整理し担当の教員に提出する。表紙の提出物チェック表に基づき整理し、様

式ごとにインデックスをつけて(様式2-1~様式5までは病院毎に日付別)整理する。

テキス

「系統看護学講座専門Ⅱ 小児看護学[1]「2」 医学書院

参考文

「健康障害をもつ小児の看護」 松尾宣武、濱中喜代 編集 メヂカルフレンド社

「臨床病態学小児編」 北村聖 総編集、鈴木葉子、本間哲 編集 ヌーヴェルヒロカワ

「重症心身障害療育マニュアル」 江草安彦 監修 医歯薬出版株式会社

他に講義で配布した資料も参考のなります。

評価方

実習目標の達成状況を看護実践、実習記録、課題レポート、実習態度から総合的に評価する。

その他

〈自己学習に関する指針〉

・発達健康看護論Ⅲ、小児臨床看護論で学習した内容を十分復習する。

・小児・母性臨床看護技術論で学んだ技術をしっかり練習しておく。特に、計測、バイタルサイン、フィジカ

ルアセスメントは実施後のアセスメントができるよう正常値を理解しておく。

〈その他〉

・学生として病気をもつ子どもを受け持たせて頂くことを忘れず、身だしなみ、言葉遣い、マナーにしっかり

気を配ること。

・自己の体調管理に十分注意する。

国立病院機構松江医療センター

島根県立中央病院 国立病院機構松江医療センター

島根県立中央病院

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科目分類 看護専門分野:臨床看護学 対象学年 3

授業科目 母性看護学実習 学期 後(秋学)期

担当教員 准教授 長島 玲子 講師 井上 千晶 助教 吉川 憂子 選択/必修 必修

科目コード I4242119 授業形態 実習 単位数 2

授業の概要

発達健康看護論及び母性臨床看護論で学んだ諸理論を踏まえ、妊娠・分娩・産褥・新生児各期の特性を

理解し、母子の安全と安楽な生活及び母親役割行動の獲得に向けた看護を実践する。妊娠・分娩・産褥・

新生児各期の経過は生理的現象であるが、ひとたび異常に移行すれば生命を脅かす危険性もあり、異常の

早期発見と予防のための看護が必要であることを理解する。常に母体と胎児、褥婦と新生児の母子関係を

重視した健康の維持・増進や異常からの回復に向けた看護を実践するための基礎的能力を修得する。

授業の内容

Ⅰ.実習目的

妊産褥婦及び新生児に対する健康の維持・増進や異常からの回復、看護実践に必要な基礎的能力を養う。

Ⅱ.実習目標

1.褥婦・新生児の健康を維持・増進するための看護を計画し、実施・評価する。

(1) 褥婦・新生児及び家族の状況を意図的に情報収集する。

① 褥婦・新生児の生理的変化を形態・機能面より観察する。

② 褥婦の心理的・社会的側面の変化を観察する。

(2) 褥婦・新生児及び家族から得た情報を分析、統合し、看護診断する。

① 生理的な経過か、逸脱状態にあるかを判断する。

② ウェルネスな状態あるいは看護上の問題を明確にする。

(3) 褥婦・新生児及び家族に必要な看護目標を設定する。

(4) 設定した看護目標を達成するための具体策を立案する。

(5) 褥婦・新生児に適した方法で看護を実施する。

① 褥婦の心理や日常生活上の変化、地域での生活を考慮した援助を行なう。

② 新生児の子宮外生活への適応を促進するための援助を行なう。

(6) 計画に基づいて実施した看護を評価する。

実施した看護の結果を明らかにし、目標の達成度を判断し記述する。

(7) 実施した看護の評価及び地域での生活における褥婦・新生児の健康状態を判断するために電話

訪問を計画・実施する。褥婦・新生児の退院時要約を基に退院後の計画を立案し、実施・報告・

評価する。

(8)母子に関与する社会資源(組織・法律、職種、地域でのサービス等)を理解する。

2.妊婦、産婦、胎児、出生直後の新生児、正常を逸脱した新生児、異常妊婦の特性を理解し、看護

を実施する。

(1) 妊婦及び胎児を観察し、健康状態を判断する。

(2) 妊婦の身体的、心理的、社会的ニーズを判断する。

(3) 分娩期の母体・胎児を観察し、健康状態や分娩経過を判断する。

(4) 産婦の身体的、心理的、社会的ニーズを判断する。

(5) 産婦の産痛や不安を軽減するための看護を実施する。

(6) 出生直後の新生児の生理と看護の視点を理解する。

(7) 低出生体重児を中心としたNICU・GCUに入院している正常を逸脱した児とその家族に必要な援

助を理解する。

3.妊産褥婦・新生児と家族の人権を尊重した態度を身につける。

(1) 患者情報の秘密を守る。

(2) 妊産褥婦のプライバシーを保護することができる。

(3) 妊産褥婦・新生児と家族の意思や価値観を尊重することができる。

4.生命の創造・生命の尊厳について自己の考えがもてる。

Ⅲ.実習方法

1.実習期間:3年次 10月~3月 2週間

2.実習施設:島根県立中央病院、マザリー産科婦人科医院、松江赤十字病院

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3.実習方法

(1) オリエンテーション:「母性看護実習の手引き」を別途配布しオリエンテーションを行う。

(2) 実習展開について:実習は褥婦・新生児または妊婦を必ず1例受け持ち、看護過程の展開を行

う。受け持ち事例以外の実習については、あらかじめどのような内容の実習が可能かを把握し、

それぞれの実習目標とスケジュールにあわせて選択していくこととなる。経験できない内容につ

いてはグループメンバーとの積極的な学びの共有が必要である。また、母性領域で特有の看護技

術については学習できる機会を逃さないように実習計画を立てる必要がある。

4.実習内容

(1)受け持ち対象について

①正常経過の褥婦・新生児を受け持ち退院まで継続して受持つ。

②正常経過の受持ち対象がなければ、異常のある妊婦(軽度の妊娠高血圧症候群、切迫早産)

や腹式帝王切開の手術前・中・後を受け持つこともある。

③対象者の入院状況等により一組の母子を学生2名が母親側と新生児側から受持つ場合が

ある。学生は相互に情報交換を行い、母子を一体として学習するように努める。

(2)病棟実習について

① 病棟の設備、構造、看護体制、患者の生活等、実習病棟の概要を知る。

② 母子同室、分娩室(LDR)において実習する。

③ 産婦の看護:産婦と胎児の健康状態や分娩進行状態の観察、産婦・家族の心理の観察、産

痛緩和への援助、出産の立ち会い、出産後の母子の観察を行なう。

④褥婦の看護:褥婦の産褥経過の観察、全身及び局所の復古への援助、授乳や育児技術獲得

への援助、生活や諸届けに関する指導の見学、退院後の生活状況・健康状態を把握するた

めの計画立案・実施・評価を行なう。

⑤ 新生児の看護:受持ち新生児の生理的経過の観察、子宮外生活の適応への援助、母子相互

作用の観察、母子関係成立への援助、退院後の健康・生活状態を把握するための計画立案・

実施・評価を行なう。

⑥ 異常妊産褥婦の看護:切迫早産・妊娠高血圧症候群・腹式帝王切開術の前中後の看護につ

いても、学習の機会があれば体験する。

⑦ 電話訪問:受け持ち褥婦・新生児の退院後の生活理解のために電話訪問計画・実施を行う。

(3)NICU(Neonatal Intensive Care Unit)・GCU(Growing Care Unit)実習について

・NICU・GCUの看護:低出生体重児の観察と看護(呼吸・循環・体温・栄養・感染予防・

ディベロップメンタルケア・ファミリーケア・地域との連携等)について学ぶ。

(4)外来実習について

①妊婦の看護:妊娠の生理的経過と生活の把握、保健指導(個別)、妊婦とその家族に対す

る出産・育児に関する教室(母親教室など)の見学を行なう。

②褥婦の看護:母乳外来、産後1か月健診の見学を行なう。

(5)カンファレンスについて

・原則として、毎日カンファレンスを行う。中間に事例検討カンファレンス、最終日に最終

カンファレンスを設け、意見交換を通して看護の学びを深める。

(6)その他の留意点

①体調により実習不可(欠席)とする場合がある。体調管理は予防接種を含め最大限努力す

る。必要時各自で準備したマスクを装着すること。毎朝体温を測定し、37℃以上、風邪や

下痢、発疹などの症状があれば実習開始前に必ず教員または指導者に報告相談する。

②分娩立ち会いにより実習時間の延長を希望する学生は教員・臨床指導者に相談し、実習時

間延長の許可を得る。

5.実習記録: 「母性看護実習の手引き」を参照 、記録様式はメールで添付する。

テキスト 系統看護学講座 母性看護学概論・各論,医学書院

参考文献 講義中に示した資料及び図書一式

評価方法

母性看護実習評価表(様式12)に基づき実習目標の達成状況を総合的に評価する。

評価項目は事前学習・看護の実際(35%)、看護過程(35%)、

実習記録の内容や提出状況・実習態度・出席状況(30%)

その他【学内での事前学習】

実習目標に基づき、母性看護に必要な基礎的知識及び看護技術について自己学習しておく。

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科目分類 看護専門分野:地域看護学 対象学年 3

授業科目 コミュニティ実習 学期 前(春学)期

担当教員 教授 吾郷美奈恵 教授 佐藤 公子 教授 齋藤茂子

准教授 落合のり子 准教授 永江尚美 講師 小田美紀子

助教 祝原あゆみ 助教 小川智子

選択/必修 選択

科目コード I4242215 授業形態 実習 単位数 2

授業の概要

実習地の政策と保健・医療・福祉計画や地区組織について、実習指導者の説明や既存の資料をも

とに理解し、家庭訪問や保健指導等の保健・医療・福祉活動に参加する。地区視診や各種情報を整

理して地域診断を体験し、健康課題と保健・医療・福祉活動との関係や保健師と住民が協働する意

義等について学び、地域の特性を理解し、地域づくりについて考察する。

また、住民一人ひとりの生活について考え、生活を支える専門職や施設・機関、学校や産業につ

いて理解する。

授業の内容

【実習目的】

実習地の政策と保健医療福祉計画や地区組織を理解し、保健医療福祉活動に参加することで地域診断

を体験し、地域づくりについて考察する。

【実習目標】

1.実習地の政策と保健医療福祉計画や地区組織を理解する。

1) 実習地の政策とその背景を理解できる。

2) 実習地の保健医療福祉計画の概要を理解できる。

3) 地区組織について理解できる。

2.保健医療福祉活動に参加し、保健医療福祉計画との関係を理解する。

1) 家庭訪問に同伴し、その目的や方法について説明できる。

2) 継続した保健指導を学び、その手法について理解できる。

3) 参加した活動と保健医療福祉計画との関係が説明できる。

3.学校と産業について理解する。

1) 教育機関の現状が理解できる。

2) 地域の産業が理解できる。

4.地域診断について理解する。

1) 統計情報や既存の資料が収集でき、情報として整理できる。

2) 地区視診ができる。

3) 実習地の保健医療福祉に関連する社会資源を列挙できる。

4) 地域の特性を明確にすることができる。

【実習期間】 4月~7月 10日間(木曜日)

【実習機関】 出雲市

【実習方法】

鳶巣、川跡、高浜、四絡、国富のコミュニティセンターに分かれて地域診断を行うと共に、各地区で

開催される健康教室に参加する。また、出雲市で実施される乳幼児健康診査に参加すると共に、保健師

の家庭訪問に同行する。

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【実習目標と方法】

実習目標 実習方法

実習地の政策と保健医療福祉

計画や地区組織を理解する。

① 提供された各種資料や収集した統計情報を分析する。

② 招致講義の内容を理解し、分析した統計情報を元にアセスメン

トする。

保健医療福祉活動に参加し、

保健医療福祉計画との関係を

理解する。

③ 乳幼児健康診査の一連を児に付き添い、健康診査と保健指導の

実際に参加する。

④ 健康教室に参加し,保健師の役割や保健医療福祉計画との関係

を考察する。

⑤ 保健師が行う家庭訪問に同行し,その目的や方法,法的根拠な

どを学ぶ。

⑥ 必要に応じて関係者にインタビューを行う。

学校と産業について理解す

る。

⑦ 既存の資料から、教育環境について理解する。

⑧ 地区踏査により、地域における子どもや高齢者などと働く世代

の生活について考察する。

地域診断について理解する。 ⑨ 「コミュニティ・アズ・パートナーモデル」を活用して分析す

る。

⑩ 統計情報や既存の資料を収集し,情報として整理・分析する。

⑪ 実習地の保健医療福祉に関連する社会資源を整理・分析する。

⑫ 実習中の移動中も地域視診に務める。

⑬ 報告会を開催し、地域の特性について共有する。

〇地域診断に関する資料は出雲市から提供を受けてグループ毎に閲覧できるように準備するが、その他

の必要な統計資料等は各グループで収集する。また、必要に応じて指導者や関係者にインタビューを

行う。

〇学生によりその日の実習内容が異なるので、事前に確認し、本時の目標と実習内容について担当教員

の助言を得る。

〇実習時は、その時の指導者に、本時の目標と実習内容を伝え、助言を得る。

〇保健医療福祉活動の実際に参加する場合は、指導者から必要に応じて説明を受け、保健医療福祉計画

との関係を理解する。

〇必要に応じて、各グループでカンファレンスを行う。

テキスト 「コミュニティアズパートナー」エリザベスT.アンダーソン他著 医学書院

参考文献

「国民衛生の動向」2014/2015 厚生統計協会

出雲市の資料等(334演習室の書庫管理)

その他、必要に応じて紹介する。

評価方法実習記録(60%)、実習報告会(10%)、実習態度および出席状況(30%)をもとに、実習目標の到達

度で総合的に評価する。

その他

◇オリエンテーションの内容を理解し、主体的に取り組むこと。

◇必要に応じて実習要項を確認し、指導者に助言を求めること。

◇学内メールでの連絡を原則とするが、タイムリーな連絡も対応できるようにエシリスに登録すること。

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科目分類 看護専門分野:地域看護学 対象学年 4

授業科目 在宅看護論実習 学期 前(春学)期

担当教員 准教授 吾郷 ゆかり 講師 三原 かつ江

助教 阿川 啓子 助教 吉松 恵子選択/必修 必修

科目コード I4242203 授業形態 実習 単位数 2

授業の概要

地域包括ケアの考え方を基盤に、在宅療養を支える訪問看護の展開について理解し、健康上の課題に

対応する多様な在宅看護活動を学ぶ。 また、居宅介護支援の実際や地域医療連携室における退院調整、

障がいを有する人々への総合自立支援や地域の多様な支援活動に参加し、多職種間の連携や継続看護の

実際を理解する。さらに、主体的に在宅療養者・家族の権利擁護について考え、家庭訪問時におけるマ

ナーや信頼関係を基盤とした専門職としてのコミュニケーション技術と態度を学ぶ。

授業の内容

【実習目的】

1.訪問看護活動に参加し、在宅看護の特性を理解する。

2.居宅介護支援活動に参加し、在宅ケアマネジメントやケアマネジャーの役割を理解する。

3.地域の保健医療福祉活動に参加し、支援の多様性や、多職種との連携・協働の重要性について理解

する。

4.1~3.をとおして、地域包括ケアシステムについて理解し、継続看護や看護連携を実践するため

の基礎的能力を養う。

【実習目標】

1.地域包括ケアにおける在宅看護の理解

(1) 在宅ケア、在宅看護、訪問看護、継続看護の特徴を理解する。

① 在宅看護、訪問看護の対象は療養者、介護者を含めた家族であることを理解する。

② 対象者への支援の多様性を理解する。

2.在宅療養を支える訪問看護の特性の理解

(1)訪問看護活動の特徴を理解する。

① 個々の訪問看護の目的を考える。

② 生活環境に応じた個別性のある支援方法を考える。

③ 訪問看護師の判断と責任について考える。

(2)対象の特性を理解する。

① 対象者の疾患や障がいについて理解する。

② 病気や障がいをもち地域で生活することを考える。

③ 療養者・家族の多様な価値観や生活信条を理解する。

(3)関係機関との連携や他の職種との協働する活動であることを理解する。

① 療養者・家族を中心とした支援体制について知る。

② 看護職と他職種との連携や協働の方法を理解する。

③ 連携や協働における看護者の役割について考える。

(4)病院(施設)・在宅間の継続看護について理解する。

① 病院(施設)から在宅への継続看護に関わる人々を理解する。

② 継続看護に必要な情報と連携方法を理解する。

(5)在宅看護過程の展開を通して、訪問看護の特徴を理解する。

① 対象のニーズを把握するため広範囲にわたる情報収集を理解する。

② 情報を整理し療養生活における看護、支援の必要性についてアセスメントする。

③ 療養者・家族の健康上、生活上の課題やニーズの抽出を行う。

④ 療養者・家族の健康課題への支援やニーズ充足のための優先順位を考える。

⑤ 療養者・家族の希望や意思を反映した看護目標を設定する。

⑥ 自立を目標にした具体的支援を考え、在宅看護計画を立案する。

3.介護保険制度における居宅介護支援の理解

(1)在宅療養者に関するケアマネジメントの理解

① 療養者が利用している社会資源の種類やサービス利用方法を知る。

② サービス利用までの対象者や家族への介入方法を理解する。

③ サービス調整や社会資源導入のためのケアマネジャーの役割を知る。

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(2)介護支援専門員(ケアマネジャー)の役割の理解

① 情報提供やサービス提供の手続き、モニタリングにおける役割を理解する。

② 訪問調査や居宅介護計画(ケアプラン)立案の実際を知る。

③ サービス担当者会議における多職種の連携を推進する役割を理解する。

(3)地域保健医療福祉活動における専門職・非専門職の協力体制を理解する。

① 訪問看護師や保健師、理学療法士、社会福祉士等の多様な職種の役割を理解する。

② 非専門職である地域の人々とのつながりを考える。

4.在宅療養者・家族の権利擁護や倫理的課題の理解

(1)療養者・家族の自己選択・自己決定を尊重する。

① 療養者・家族の意思を尊重した関わりをもつ。

② 療養者・家族の考えに基づいた生活を尊重する。

③ 療養者と家族の思いが異なる場合の対応について考える。

(2)療養者・家族のプライバシーに配慮する

(3)療養者・家族を取り巻く権利擁護について考える。

5.主体的な学習行動

(1)自己の実習目標を適切に設定し、看護学生・社会人として責任ある行動をとる。

① 家庭訪問や実習中のマナーを守り、看護学生として責任ある行動をとる。

② 自分の言動が相手にどのように影響するかを考えて行動する。

③ 重要な判断を伴う場合は、指導者・教員に相談し、必要な事項は報告する。

【実習方法】

1.実習期間 4年次 4月~7月 4週間

2.実習場所

(1)訪問看護ステーション

(2)居宅介護支援事業所

(3)地域保健医療福祉事業および関連機関

① 保健医療福祉行政に関連する事業

② 障がい者(児)総合支援事業の実施施設

③ 病院における地域医療連携部署

3.実習方法

オリエンテーションを受け、パターン①~④の順に週2日間の実習を継続して4週間実施する。

臨地実習指導担当者の指導のもとに、訪問看護活動や居宅介護支援等の訪問に同行する形式で、主

に見学実習を行う。カンファレンス等で実習をふり返り、知識を統合し、学びと課題を明確にする。

*地域保健医療福祉活動実習の2日目は、学内でグループワークを行う(学びの共有化、課題の明確化、その他)。

1週目 2週目 3週目 4週目

木曜 金曜 木曜 金曜 木曜 金曜 木曜 金曜

パターン①訪問看護ステーション

居宅介護支援事業所 地域保健医療福祉活動

パターン② 地域保健医療福祉活動 居宅介護支援事業所

パターン③ 居宅介護支援事業所 地域保健医療福祉活動訪問看護ステーション

パターン④ 地域保健医療福祉活動 居宅介護支援事業所

テキスト 特に指定しない

参考文献

・在宅看護論 第 4版(2,013)、メディカ出版

・関連図で理解する在宅看護過程 第 4版(2,014)、メヂカルフレンド社

・写真でわかる訪問看護 改訂第 3版(2,011)、インターメディカ

・その他資料:臨地実習要項、在宅看護論実習のてびき

評価方法 実習評価票(50%)と実習記録(50%)に基づいて、総合的に評価する。

その他

・「在宅看護論実習のてびき」を熟読して実習に臨んでください。

実習の心得:本実習で求められる姿勢、マナー、社会的ルール、主体的な学習態度、健康管理と対

象者への感染予防、緊急時の対応等具体的に理解しておくこと。

事前学習を充分に行って、有意義な実習とすること。

実習施設ごとの違い(留意点、事前学習等)も把握し、実習効果を高めるように準備すること。

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科目分類 看護専門分野:地域看護学 対象学年 4

授業科目 産業保健論 学期 前(春学)期

担当教員 准教授 落合 のり子 選択/必修 選択

科目コード I4242208 授業形態 講義・講演 単位数 2

授業の概要

産業保健・看護の理念と目的、その制度とシステムを理解する。産業社会の場における健康に関する

諸問題を概観し、職場環境や作業条件や生活が、労働者の健康に及ぼす影響について考察する。また、

看護専門職として産業看護の具体的な展開方法を理解する。工場や事務所などの見学をとおして、事業

場で働く人々の健康と安全、労働環境に対する理解を深め、産業保健における保健師の役割や地域保健

との連携について考察する。

授業の内容

【1】産業保健の目的と看護職の貢献(講義)

1.産業保健の定義と目的

2.組織における看護職 の立場、役割

3.産業保健活動のポイント

*産業保健の3管理5分野

【2】産業保健の歴史と現状(講義)

1.産業保健の発展経緯と重点課題の変遷

2.産業看護職の活動の歴史

3.労働災害及び業務上疾病の推移と現状

*労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)

【3】関連法令の理解と産業保健活動(講義)

1.労働安全衛生に関する法規

2.事業所の産業保健体制(ビデオ視聴)

3.労働者の健康支援を行う関連機関と人材

【4】健康診断の実施と事後措置(講義)

1.一般健康診断と事後措置

2.特殊健康診断と事後措置

*安全配慮義務と自己保健義務

【5】長時間労働者の健康管理(講義)

1.過重労働対策

*ワーク・ライフ・バランス

【6】メンタルヘルスケア(講義)

1.メンタルヘルス対策

2.職場復帰支援

【7】健康な職場づくり(講義)

1.職場の健康づくり対策

2.高齢労働者対策

3.障害者雇用対策

【8】VDT作業者の健康管理(講義・演習)

1.VDT作業対策

2.VDT作業の労働衛生教育

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【9】女性労働者への健康支援(講義)

1.女性労働者への支援策

2.産業看護職の役割

【10】職場巡視と産業看護職の役割(講義)

1.職場巡視(ビデオ視聴)

2.職場の安全管理

3.事業場見学オリエンテーション

【11】産業保健活動に必要な知識とスキルⅠ(講義・演習)

1.企画書・報告書の作成

2.プレゼンテーションのスキル

【12】産業保健活動に必要な知識とスキルⅡ(講義)

1.行動科学と保健指導

2.産業保健の活動評価

【13】・【14】 事業場見学 産業保健師による【招致講義】を含む。

目的:工場や事務所など、事業場で働く人々の健康と安全、労働環境に対する理解を深め、

看護専門職としての活動の実際を知る。

内容:健康管理、作業管理、作業環境管理に関する実際の業務内容の理解のため、作業現場や

健康管理室の見学などを行う。また、健康問題(メンタルヘルスを含む)への専門的な

対応の実際について、安全・健康管理担当者から説明を受ける。あらかじめ産業保健師

への質問を提出し、保健師との質疑応答を行う。

課題:下記のテーマでレポートを提出する

「働く人々の健康と安全を考える -健康管理・作業管理・作業環境管理の実際をふまえて-」

提出期限 事業場見学終了後10日

【15】産業保健活動の将来展望(講義)

1.産業保健活動の動向

2.産業看護職に求められる自己研鑽の方法

テキスト最新保健学講座第3巻 「公衆衛生看護活動論①」金川克子ほか メヂカルフレンド社

「産業保健ハンドブック」産業保健ハンドブック編集委員会編 労働調査会

参考文献

≪書籍≫

「看護職のための産業保健入門」森 晃爾編 保健文化社

「産業看護マネジメント-経営学的視点による産業看護活動-」栗岡住子 産業医学振興財団

「改訂 写真で見る職場巡視のポイント」森 晃爾編 労働調査会

「産業保健担当者のための経営学入門」森 晃爾、岩﨑尚人、柴田善幸編 労働調査会

「労働衛生のしおり 平成26年度」中央労働災害防止協会編 中央労働災害防止協会

≪ビデオ≫

「会社のかかりつけ医は産業医」 産業医学振興財団

「職場巡視 -産業医活動の原点-」 産業医学振興財団

≪DVD≫

「石綿 アスベスト健康被害と救済」環境再生保全機構

「生活シーンからの熱中症予防対策:起床から就寝まで」中央労働災害防止協会安全衛生映像研

究所

評価方法 課題レポート30%、定期試験70%により総合的に評価する。

その他 この科目は、保健師免許だけでなく、第一種衛生管理者免許取得に関係する科目である。

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科目分類 看護専門分野:地域看護学 対象学年 4

授業科目 学校保健論 学期 前(春学)期

担当教員 教授 佐藤 公子 選択/必修 選択

科目コード I4242209 授業形態 講義・演習 単位数 2

授業の概要

学童期・思春期の成長を促すことや児童・生徒、教職員の発達課題、健康課題が解決できるように、

養護教諭として学校保健の場において取り組むこと、また保健師、養護教諭として学校保健と地域保健、

産業保健と協働した取り組みのあり方について考察する。学校保健の目的や役割機能、学校保健組織、

学校保健活動を担う人材、特に養護教諭に求められる役割機能について学ぶ。また、児童・生徒、教職

員の発達課題や健康課題解決に向けた地域保健や産業保健との連携による取り組みについて、現状を理

解し、今後のあり方を考察する。

授業の内容

【 1】児童・生徒の健康課題

・児童・生徒の発達段階からみた特徴と発達課題が説明できる。

・児童・生徒の健康課題と対策について考察できる。

【 2】教職員の健康課題

・教職員の発達段階からみた特徴と発達課題が説明できる。

・教職員の健康課題と対策について考察できる。

【 3】学校保健の制度とシステム

・学校保健行政に関する法体制について説明できる。

・学校保健の理念と目的・役割機能について説明できる。

・学校保健の領域・内容について説明できる。

【 4】保健組織活動

・地域保健との連携について考察できる。

・産業保健との連携について考察できる。

【 5】学校保健活動を担う人材

・学校保健活動を担う人材と役割について説明できる。

・学校看護師、養護訓導、養護教諭の歴史的変遷について説明できる。

【 6】養護教諭の役割

・養護教諭の職務について説明できる。

・養護教諭の養成について理解できる。

・保健室の管理運営について説明できる。

【 7】児童・生徒の健康把握と評価

・学校保健計画について理解できる。

・児童・生徒の健康診断の意義、実施の流れ、結果の活用について説明できる。

・保健調査と健康観察の意義や機会等について説明できる。

【 8】【 9】養護教諭の活動の実際・・・・招致講義

【10】学校における感染症の予防と対策

・学校での感染症に関する法令が説明できる。

・学校において予防が必要な感染症が説明できる。

・感染症への対応が説明できる。

【11】学校環境管理、学校給食

・環境調整の目的や意義が説明できる。

・環境衛生検査の項目が説明できる。

・学校給食と食育について理解できる。

【12】学校における安全管理・危機管理

・学校安全計画について理解できる。

・安全教育、安全管理、組織活動について理解できる。

・学校で起こりやすい事故と救急処置について理解できる。

・学校における危機管理について考察できる。

【13】学校における保健教育

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・保健学習について理解できる。

・保健指導について理解できる。

【14】特別支援教育

・特別支援教育の種類と対応について理解できる。

・地域保健との連携について考察できる。

【15】 小テスト

まとめ

テキスト最新保健学講座第3巻「公衆衛生看護活動論①」 金川克子ほか メヂカルフレンド社

「国民衛生の動向」2014/2015 厚生統計協会

参考文献

「標準保健学講座3 対象別地域看護活動」 松田正巳他 医学書院

「学校保健の動向」 財団法人日本学校保健会出版会 丸善出版株式会社

「学校保健マニュアル」 衞藤隆他 南山堂

「学校ハンドブック」 教員養成系大学保健協議会 ぎょうせい

「養護教諭の活動と実際」 静岡県養護教諭研究会編著 東山書房

「児童生徒の健康診断マニュアル(改訂版)」 文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課 日本学

校保健会

「日本子ども資料年鑑2014」 日本子ども家庭総合研究所編著 KTC中央出版

評価方法① 定期試験75%、②小テスト5%、③授業への参加状況・メッセージ投稿20%により、総合的に評価

する。

その他 ◇「メッセージ投稿」は授業中に指示したテーマについて、授業終了時にECILSに投稿すること。

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科目分類 看護専門分野:地域看護学 対象学年 4

授業科目 地域ケアシステム論 学期 前(春学)期

担当教員 教授 齋藤 茂子 選択/必修 選択

科目コード I4242210 授業形態 講義・演習 単位数 2

授業の概要

【ねらい】

地域の保健医療福祉ニーズの把握から地域ケアシステム構築までの過程を学ぶ。まず、個人、家族、

集団、地域のエンパワメント理論や地域保健活動の類型とその特徴をもとに公衆衛生看護活動のあり方

を考察する。また、公衆衛生活動を展開するための手法としてケアマネジメント、ケアコーディネーシ

ョンの基本を演習により習得する。地域組織活動、自主グループ活動、ネットワークづくりなど多様で

かつ具体的な活動事例を分析することにより、健康課題に即したシステム構築の過程を理解する。

【キーワーズ】

地域ケアシステム エンパワメント ケアマネジメント ケアコーディネーション 地域保健活動

の類型 グループ支援 地域組織活動

授業の内容

【1】個人、家族(集団)、地域のエンパワメント(講義)

目標:エンパワメントに着目した公衆衛生看護活動を理解する。

【2】地域保健活動の類型(講義)

目標:地域保健活動の類型それぞれの特徴を理解する。

【3】地域ケアシステムの要素と条件(講義)

目標:公衆衛生看護活動に必要とされる地域ケアシステムづくりの要素や条件を理解する。

【4】健康課題と地域ケアシステム(講義・演習)

目標:想定される地域の健康課題に基づく地域ケアシステム化の事例を考察する。

【5】公衆衛生看護活動のプロセスと地域ケアシステム(講義)

目標:公衆衛生看護活動のプロセスに関連させてシステムづくりを理解する。

【6】地域の社会資源の適用と開発(講義・演習)

目標:・保健医療福祉に関わる社会資源の適用と開発について理解する。

【7】地域組織活動、自主グループ活動、ネットワークづくり(講義)

目標: 1) 地域に存在する多様な組織やグループ活動の実態を知り、その特徴を理解する。

2) 組織とネットワーク論をもとに、地域の健康問題を組織的に解決する基本を理解する。

【8】保健師によるケアマネジメントとケアコーディネーション(講義・演習)

目標:ケアマネジメントとケアコーディネーション技法について理解する。

【9】保健師とコミュニティづくり(講義)

目標:住民主体、住民参加を基調としたコミュニティづくりにおける保健師の機能を理解する。

【10】~【11】システム思考と地域ケアシステムの構築(講義)

目標:保健師としてシステム思考を養い、地域ケアシステム構築のプロセスを理解する。

【12】ヘルスケアチームづくりとパートナーシップ (講義・演習)

目標:ヘルスケアチームの一員として住民のパートナーとしての保健師の専門性を理解する。

【13】保健医療福祉計画に基づくシステムづくり・地域包括ケアシステムのポイント(講義・演習)

目標:保健医療福祉に関わる各種の計画の中で意図されているシステムづくりを分析する。

【14】地域ケアシステムづくりに必要な保健師としての視点[仮題](保健師による招致講義)

目標:地域づくりをめざすために必要な保健師としての活動の視点を理解する。

【15】まとめ(演習・講義)

目標:全講義をふりかえり、公衆衛衛生看護学実習における自己学習課題を明らかにする。

テキスト「第3版 公衆衛生看護学.JP」 荒賀直子・後藤容子編集 インターメディカル

「最新保健学講座1 公衆衛生看護学概論」 金川克子編集 メヂカルフレンド社

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「最新保健学講座2 公衆衛生看護支援技術」 村嶋幸代 メヂカルフレンド社

「最新保健学講座4 公衆衛生看護活動論②」 金川克子編集 メヂカルフレンド社

「最新保健学講座5 公衆衛生看護管理論」 平野かよ子編集 メヂカルフレンド社

「コミュニティエンパワメントの技法」 安梅勅江編著 医歯薬出版KK

「国民衛生の動向 2014/2015年版」 一般財団法人 厚生統計協会

「公衆衛生実践キーワード」 鳩野洋子、島田美喜 編集 医学書院

参考文献

「保健・医療・福祉のシステム化と意識改革」 山本勝著 新興医学出版

「エンパワメントのケア科学」 安梅勅江著 医歯薬出版KK

「これからの保健医療福祉行政論 地域づくりを推進する保健師活動」

星旦二、浅原清美編集 日本看護協会出版会

評価方法 ①定期試験(90%)、②授業への参加(10%)により総合評価する。

その他

☆第一線の保健師に、なるべく多く出会う機会をつくること。

☆地域の健康課題や健康問題に関する情報を自主的に把握すること。

☆法律や制度については、「保健医療福祉行政論」に関連させて学習すること。

☆本科目は、講義のみではイメージしにくい。質問、疑問をもって授業に臨むこと。

☆招致講義:講師の都合により変更の可能性あり。

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科目分類 看護専門分野:地域看護学 対象学年 4

授業科目 健康教育論 学期 前(春学)期

担当教員 准教授 落合 のり子 選択/必修 選択

科目コード I4242212 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

健康教育の中心課題や展開方法の変化を学ぶと共に、健康教育の最終目的である主体的な行動変容を

目指した健康学習について理解する。生活習慣病等の予防と治療に必要な健康行動理論、個別健康教育

に必要なヘルスカウンセリングやライフスタイル療法への理解を深める。また、健康教育の技術として

プレゼンテーション技術、教育媒体作成の技術、話し合いの技術について具体的に学ぶ。さらに、健康

教育の評価と保健師の役割について考察する。

授業の内容

【1】健康教育の位置づけと健康教育の定義(講義)

公衆衛生看護における健康教育の中心課題や展開方法の変化を学ぶとともに、健康教育

の目的・目標を理解する。

学習と教育の基本を理解し、適切な学習方法の選択や教育技術を理解する。

【2】健康に関する行動の変容と維持(講義)

生活習慣病をはじめとする多くの疾患の予防と治療に必要な、保健行動理論を理解する。

【3】健康教育の展開過程(講義)

健康教育の企画書・実施計画書の作成に必要な内容を理解する。

【4】個別健康教育の考え方(講義)

健康行動理論を応用した特定保健指導等の基本的な考え方、進め方を理解する。

【5】健康教育の技術(1)プレゼンテーション(講義・演習)

プレゼンテーションの基本的な考え方、手順(計画・実施・評価)、表現技術の工夫、質

疑応答の方法について学ぶ。

1分間の自己紹介用原稿を作成し、プレゼンテーションを行う。

【6】健康教育の技術(2)教育媒体の作成(講義・演習)

教育媒体の種類と選定について理解する。

確かな情報収集に基づいて、効果的な教育媒体を作成する方法を学ぶ。

「健康だより」を作成し、学生間で相互に評価する。

【7】健康教育の技術(3)話し合いの技術(講義・演習)

さまざまな話し合いによる学習方法とその支援について理解する。

グループワークのミニレポートを提出する。

【8】健康教育の評価(講義)

健康教育の成果や影響を把握するための評価方法を理解する。

テキスト① 最新保健学講座 第2巻 「公衆衛生看護支援技術」村嶋幸代編集 メヂカルフレンド社

②「公衆衛生看護学 .jp 第3版データ更新版」荒賀直子・後閑容子編 インターメディカル

参考文献 「医療・保健スタッフのための健康行動理論の基礎 生活習慣病を中心に」 松本千明著 医歯薬

出版

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「図解 相手の心に届く保健指導のコツ 行動変容につながる生活習慣改善支援 10 のポイント」

足達淑子編 医歯薬出版

「健康教育・ヘルスプロモーションの評価」武藤孝司・福渡 靖著 篠原出版新社

評価方法プレゼンテーション(自己紹介)10%、作成した教育媒体「健康だより」30%、ミニレポート10%、

定期試験50%により総合的に評価する。

その他

・保健行動理論については、保健師国家試験問題等も参考にして理解を深めてほしい。

・効果的な自己紹介を工夫し、自己表現能力を高めてほしい。

・講義終了後の実習において、チラシづくり、集団に対する健康教育や報告会でのプレゼンテーシ

ョン、グループワークでの話し合いなどについて実践的に学んでほしい。

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科目分類 看護専門分野:地域看護学 対象学年 4

授業科目 健康相談技術論 学期 前(春学)期

担当教員 講師 小田 美紀子 選択/必修 選択

科目コード I4242213 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

【概要】

相談者の健康課題の解決や生活改善、不安の緩和等を的確に支援することができるように、講義

と演習を通して、支援者としての基本姿勢と多様化する相談内容を認識する視点を養い、相談支援

の展開方法の基本を身につける。相談の契機も様々であり、具体的には、地域、学校、職場等の生

活の場による特徴や相談者からのもとめに応じるものと支援者からアプローチするものそれぞれ

についての対応の仕方についても理解する。また、課題を抱える当事者だけでなく、必要時に家族

や地域で当事者を支える人材へと支援を広げる視点も養う。

【到達目標】

1.保健師が行う健康相談の目的、特性、対象、方法について理解できる。

2.多様化する相談内容と支援者の対応について理解できる。

3.相談者自らが行動変容し、課題を解決できるための支援者としての技術を理解し、身につける

ことができる。

授業の内容

【1】健康相談の目的、対象者と健康課題(講義)

・保健師が行う健康相談の目的について説明できる。

・健康相談の対象者と健康課題が説明できる。

・健康相談を行う上での保健師に必要な能力、観点が理解できる。

【2】相談内容と支援の展開方法(講義)

・様々な場で行われる健康相談の特徴が理解できる。

・多様化する相談内容を認識する視点が理解できる。

・基本的な健康相談のプロセスと実践のポイントが理解できる。

【3】健康相談技術の実際1:積極的傾聴法(講義と演習)

・支援者としての基本姿勢である傾聴について理解し、身につけることができる。

【4】健康相談技術の実際2:信頼関係づくり(講義と演習)

・相談者との信頼関係づくりの基本と具体的な方法が理解できる。

・「承認」の目的、効果、種類、方法について理解し、承認するための視点を広げることが

できる。

【5】健康相談技術の実際3:相談者の課題解決力を引き出す(講義と演習)

・課題の焦点化の方法を理解することができる。

・「質問」の目的、種類、方法について理解することができる。

・課題解決の提示の仕方を理解することができる。

【6】健康相談技術の実際4:行動変容を促す方法(講義と演習)

・行動変容を促すためのステップを理解し、身につけることができる。

【7】健康相談技術の実際5:対象者に合わせた健康相談(講義と演習)

・対象者に合わせた支援方法について理解できる。

【8】まとめ(講義)

テキスト最新保健学講座第1巻「公衆衛生看護学概論」 金川克子編集 メヂカルフレンド社

最新保健学講座第2巻「公衆衛生看護支援技術」 村嶋幸代編集 メヂカルフレンド社

参考文献

標準保健師講座第2巻「地域看護技術」 中村裕美子他 医学書院

「看護に活かす積極的傾聴法」 三島徳雄他編著 メディカ出版

その他、必要に応じて授業中に紹介する。

評価方法 ①定期試験80%、②授業への参加状況・メッセージ投稿20%により、総合的に評価する。

その他

〈自己学習に関する指針〉

・講義の中で学んだ技術については、日常生活の中でも実践し、身につけること。

◇「メッセージ投稿」は授業中に指示したテーマについて、授業日 24 時までに ECILS に投稿する

こと。

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科目分類 看護専門分野:地域看護学 対象学年 4

授業科目 公衆衛生看護管理論 学期 後(秋学)期

担当教員 准教授 永江 尚美 選択/必修 選択

科目コード I4242214 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

公衆衛生看護管理の特徴を保健師の専門性から理解し、事例管理、地区管理、事業・業務管理、組織

運営管理、予算管理、人材育成・人事管理、情報管理、健康危機管理などについて学ぶ。また、住民ニ

ーズの変化や活動基盤など社会情勢の変化について理解し、適切に対応するために必要な保健師として

の能力や専門性について考察する。

授業の内容

【1】公衆衛生看護管理の特色と公衆衛生看護管理の基本(講義)

公衆衛生看護管理の目的・領域・方法、職業倫理について

【2】事例管理・情報管理 (講義)

情報の収集と発信、情報公開と個人情報保護、医療保健情報の電子化とセキュリティー、

情報の活用について

【3】組織運営・管理(講義)

組織運営の管理的な機能および民主的な組織運営について

【4】事業・事業管理、地区管理(講義・演習)

地域特性・地域課題に基づく事業計画の実施・運営・評価について

【5】予算管理(講義)

予算編成・予算執行のしくみについて

保健事業計画と予算の確保について

【6】人事管理・人材育成(講義)

働きやすい職場環境づくり、人事評価と自己実現、人材育成の目的と方法について

【7】地域ケアの質保証(講義)

提供されるサービスの質の維持・向上およびその方法、社会資源の開発について

【8】まとめ:住民ニーズに基づいた地域づくり (演習)

Plan-Do-See のプロセスに基づく地域づくりの実際について

テキスト

最新保健学講座5 「公衆衛生看護管理論」 編集:平野かよ子 メヂカルフレンド社

最新保健学講座7 「保健医療福祉行政論」 編集:野村陽子 メヂカルフレンド社

「第3版 公衆衛生看護学.JP」 編集:荒賀直子,後閑容子 インターメディカル

「保健師業務要覧 第3版」 日本看護協会監修 日本看護協会出版会

「国民衛生の動向」2015/2016年版 厚生統計協会

参考文献 「事例から学ぶ保健活動の評価」 編集:平野かよ子・尾崎米厚 医学書院

評価方法 定期試験 70%、レポート 20%、出席状況及び授業態度 10%により、総合的に評価する。

その他・授業中は自分の考えが述べられ、質問できるように積極的に参加すること

・地区に関する演習・実習、公衆衛生看護学実習での学びと連動させて保健師の活動を考察すること

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科目分類 看護専門分野:地域看護学 対象学年 4

授業科目 公衆衛生看護学実習 学期 後(秋学)期

担当教員 教授 吾郷美奈恵 教授 佐藤公子 教授 齋藤茂子

准教授 落合のり子 准教授 永江尚美 講師 小田美紀子

助教 祝原あゆみ 助教 小川智子

選択/必修 選択

科目コード I4242216 授業形態 実習 単位数 3

授業の概要

実習地で企画されている保健福祉活動に参加し、講義によって明らかにした学習課題について問題意

識を高める。既存資料や指導者の説明により実習地の概要をまとめて実習に臨み、展開されている保健

医療福祉活動の特徴や公衆衛生看護機能を理解する。又、実習地の住民、行政、専門職の協働による健

康課題への具体的な取り組みについて理解し、保健師活動を展開する基本的な方法についても学ぶ。

さらに、日常の活動において行われている保健師の力量形成について考察する。

授業の内容

【実習の目的】

実習地における住民、行政及び専門職の協働活動に参加することにより、保健師に必要とされる力量

や機能を理解し、保健師の専門性について認識する。

【実習の目標】

(1)実習市町村の特性を把握し、保健医療福祉の現状と課題を認識する

①実習市町村の地域特性が説明できる

②実習市町村の行政組織と財政基盤について理解する

③実習地域の保健医療福祉計画の概要を理解する

④実習地域の健康課題について説明できる

⑤実習地域の保健医療福祉に関わる社会資源を列挙できる

(2)住民、行政及び専門職の協働による保健福祉活動について理解する

①地域で展開される保健医療福祉活動の根拠や意義を述べることができる

②住民や当事者の主体的な活動を支援する関係者および関係機関の連携について考察する

③コミュニティづくり、まちづくりのための具体的な活動を列挙できる

④地域の人々の生涯をとおした健康づくり活動の事例が述べられる

⑤健康課題を取り上げて、個人、家族、集団および地域の力量を引き出すケアシステム化について

考察する

(3)健康課題に対する多様な公衆衛生看護活動をとおして保健師の専門性を認識する

①健康課題を取り上げて、地域のニーズ把握から施策化、健康政策づくりまでの過程を理解する

②ケアマネジメントやケアコーディネーションの場面をとおして、その基本を身につける

③多様化するニーズと保健師に必要とされる機能について考察する

④保健福祉活動をとおして、生活者の人権を尊重した倫理的態度を身につける

⑤日常業務における保健師の力量形成について考察する

⑥保健所保健師と市町村保健師それぞれの専門性を認識する

【実習期間】

平成 27年 10月 5日(月)~10月 23日(金)

【実習機関】

島根県内の保健所と管内の市町村

【実習前後のスケジュール】

・5月中旬頃:実習依頼

・7月 14日(火):実習連絡会議

・9月末~10月始め頃:実習前招致講義(人権同和問題について)

・11月 9日(月):実習報告会及び検討会

テキスト 「国民衛生の動向」 2015/2016年度版 厚生統計協会

参考文献 実習機関で作成された保健・医療・福祉・教育関係資料

評価方法 ①実習記録 60%、②実習態度 20%、③実習報告会への参加10%、④出席状況 10%により総合評価する。

その他

・実習機関の資料をもとに、実習地の概要について事前学習をする。

・関連講義を参考に実習における自己学習課題を明らかにする。

・実習前に3回程度の実習オリエンテーションを行う。詳細は「公衆衛生看護学実習要項」を参照。

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科目分類 看護専門分野:看護の探求と発展 対象学年 4

授業科目 看護管理論 学期 後(秋学)期

担当教員 講師 三原 かつ江 選択/必修 必修

科目コード I4242300 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

【授業の目的】

看護の対象となる人々に最も有効で良質な看護を提供するための「しくみ」について学び、その

内容(看護管理の基礎知識)や方法についての理解を深める。

【到達目標】

1.看護管理の概念について説明できる。

2.看護をとりまく諸制度(保健・医療・福祉のしくみ)について説明できる。

3.看護職の役割と機能について説明できる。

4.チーム医療における看護職の責任と役割、他職種との連携・協働について説明できる。

5.看護サービスを提供するための組織内のしくみについて説明できる。

6.組織の一員として、自覚と責任ある行動、自らの役割を果たす重要性について説明できる。

7.対象者のプライバシーや個人情報を保護するための情報管理について説明できる。

8.医療安全の基本的な考え方と看護師の役割について説明できる。

9.看護の質の向上に向けて、看護師として専門性を発展させていく重要性について説明できる。

10.医療を取り巻く社会環境の変化について関心を持ち、看護管理の今日的課題を認識し、解決策を

検討することができる。

授業の内容

授業の進め方は、講義と演習です。

【1】オリエンテーション

・看護管理の概念 ・考え方の変遷

【2】看護をとりまく諸制度

・看護・看護職の定義 ・看護職と法制度 ・看護職の法的責任 ・医療法 ・その他の法規

【3】・職業倫理 ・看護職の教育制度 ・医療制度

【4】・看護ケアのマネジメントと看護職の機能 ・患者の権利擁護

【5】・安全管理

【6】・チーム医療に必要な機能 ・看護職の責任と役割 ・他職種との連携・協働

【7】・看護サービスのマネジメント

・組織として看護サービスをマネジメントする ・組織目的達成のマネジメント

【8】看護サービス提供のしくみづくり ・看護ケア提供システム

【9】人材のマネジメント

・キャリアディベロップメント ・人材フローのマネジメント ・労働環境

【10】・施設・設備のマネジメント ・物品のマネジメント

演習:看護管理の今日的課題について、関心のあるテーマ別にグループを編成する。

【11】・情報のマネジメント ・組織におけるリスクマネジメント ・サービス評価

【12】マネジメントに必要な知識と技術

・組織とマネジメント ・リーダーシップとマネジメント ・組織の調整 ・組織と個人

【13】招致講義(認定看護管理者:島根県立中央病院看護局長 小田原みち江氏)

・看護管理の実際

【14】演習:グループワーク(10グループ)

「看護管理の今日的課題」について、テーマ別グループで解決策を話し合う。

【15】演習・講義 グループ発表、まとめ

テキスト上泉和子他著:系統看護学講座 統合分野 看護管理 看護の統合と実践① 医学書院

参考文献 必要に応じて提示する。

評価方法筆記試験(80%)、授業への参加状況および出席状況(20%)により評価する。

その他 授業に臨む態度として、テキストの関連ページには目を通しておくこと。

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科目分類 看護専門分野:看護の探求と発展 対象学年 4

授業科目 看護倫理 学期 前(春学)期

担当教員 教授 吉川 洋子 選択/必修 必修

科目コード I4242301 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

看護職者に必要な倫理の知識を学び、倫理的問題に直面したときに必要な行動を選択するプロセスにつ

いて学習する。看護職者として倫理的な判断をするための基礎的能力を養うため、対象の人権とその擁

護に関わるさまざまな事例を検討し、すべての看護職者に共通する役割としての対象擁護の本質及びそ

の重要性を学ぶ。

授業の内容

1.オリエンテーション 看護倫理について

2.倫理についての歴史的過程

3.生命倫理 人権擁護に関係する法律および倫理宣言

4.倫理原則と看護、患者の権利とインフォームドコンセント

5.アドボカシー、ケアリング

6.倫理的意思決定のステップ

7.看護倫理 倫理原則・倫理綱領

8.専門職の倫理 看護実践の倫理

9.倫理的問題へのアプローチ 看護実践において遭遇する倫理的問題

10.事例検討 討論とレポート作成 ①

11.事例検討 討論とレポート作成 ②

12.事例検討 討論とレポート作成 ③

13.事例検討 討論とレポート作成 ④

14.事例検討 討論とレポート作成 ⑤

15.事例検討発表、まとめ

テキスト

適宜資料を配付する

参考文献

吉川洋子、杉谷藤子:学生のための患者さんの声に学ぶ看護倫理、日本看護協会出版会、2010.

杉谷藤子、川合政恵:ベッドサイドの看護倫理事例 30、日本看護協会出版会、2007

小西恵美子編:看護倫理 よい看護・よい看護師への道しるべ

松葉祥一、石原逸子、吉田みつ子他:看護倫理、医学書院、2014

宮脇美保子:身近な事例で学ぶ看護倫理、中央法規、2008

サラT..フライ、メガン-ジェーン・ジョンストン/片田範子、山本あい子訳:看護実践の倫理第 2版、

日本看護協会出版会、2005

評価方法

筆記試験 50%、提出物 50%

その他

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科目分類 看護専門分野:看護の探求と発展 対象学年 4

授業科目 医療と安全 学期 前(春学)期

担当教員 教授 秦 幸吉 選択/必修 必修

科目コード I4242302 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

安全な医療を提供するための環境、人、モノ、情報を調整し、組織やシステムを構築していくことの重

要性を認識し、チームの一員として医療安全に取り組むための知識と方法論を学ぶ。実際の事故事例か

ら、自由な討論を通して一人ひとりが自己の安全に対する考えをみつめ、安全やリスク回避について具

体的に考えていく。また、医療事故に対する看護の法的責任についても学ぶ。

授業の内容

1) 医療事故防止の考え方

2) 診療の補助の事故防止(I) 患者に投与する業務における事故防止

3) 診療の補助の事故防止(I) 患者に投与する業務における事故防止

4) 診療の補助の事故防止(I) 患者に投与する業務における事故防止

5) 診療の補助の事故防止(II) 継続中の危険な医療行為の観察・管理における事故防止

6) 診療の補助の事故防止(II) 継続中の危険な医療行為の観察・管理における事故防止

7) 療養上の世話の事故防止

8) 療養上の世話の事故防止

9) 療養上の世話の事故防止

10) 常務領域をこえて共通する間違いと発生要因

11) 常務領域をこえて共通する間違いと発生要因

12) 医療安全とコミュニケーション

13) 医療安全とコミュニケーション

14) 組織的な安全管理体制への取り組みとわが国の医療安全対策の展望

15) 総合討論

テキスト

系統看護学講座 医療安全 (医学書院)

参考文献

評価方法

出席状況・授業態度・レポート(以上20%)、定期試験(80%)などから総合的に評価する。

その他

膨大な量の医学知識を短時間で学習する必要があるため、重要事項を明記するなど、要点を絞ってでき

るだけわかりやすく講義を行うが、理解を深めるため、各自、予習・復習を行うこと。

質問などがある場合には、随時、研究室に訪ねて来て下さい。

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科目分類 看護専門分野:看護の探求と発展 対象学年 4

授業科目 健康危機管理論 学期 前(春学)期

担当教員 教授 齋藤 茂子 選択/必修 必修

科目コード I4242303 授業形態 講義・演習 単位数 2

授業の概要

【ねらい】

健康危機管理の概念や事前管理・発生管理などの基本的枠組みを理解し、感染症、食中毒、精神保健

医療関連、生活及び健康支援について学ぶ。特に災害支援については、具体的な対応や機能について過去

の教訓や先駆的取り組みについて考察し、支援の基本を身につけることを目的とする。多種多様な健康

危機の事例を通して自己の危機意識を高め、健康危機管理のシステム及び概要を理解する。また、シミ

ュレーションなどにより、地域において展開されている防災・減災活動について具体的な活動をイメー

ジできる機会をもち、災害サイクルに即した自助、共助、公助による地域の防災力を高めるための関係

者の協働活動について考察する。

【キーワード】

健康危機 健康危機管理 防災・減災 トリアージ 災害サイクル 災害看護 災害保健

授業の内容

【1】災害および災害看護に関する基礎的知識(講義・DVD)

目標:災害看護における基本的知識と災害看護に期待される能力を理解する。

【2】災害各期における看護活動(講義・DVD)急性期・亜急性期の病院における看護活動

目標:急性期・亜急性期の病院における看護活動についてイメージを深め理解する。

【3】災害時に必要な技術(講義)トリアージ(STARTトリアージ)

目標: STARTトリアージを理解する。

【4】災害時に必要な技術(演習)トリアージ(STARTトリアージ)

目標:STARTトリアージを体験的に理解する。トリアージタッグの取り扱いを理解する。

【5】災害時に必要な技術(講義・DVDによるシミュレーション演習)救護所における二次トリアージ

目標:二次トリアージを理解する。

【6】災害時に必要な技術(講義・演習)応急処置と看護・移動・搬送

目標:応急処置と看護・移動・搬送について理解する。

【7】災害が人々の生命や生活に及ぼす影響・こころのケア・各領域における災害と看護(講義)

目標:災害時の被災者と援助者のストレスについて理解する。

【8】健康危機、健康危機管理の概要・健康危機管理システム(講義)

目標:健康危機の定義や健康危機管理の目的、基本方針等、健康危機の概要を理解する。

健康危機管理システムと具体的な機能について考察する。

【9】災害の種類、災害サイクル(講義・DVD)

目標:災害の種類、災害サイクルについて理解する。

【10】災害サイクルと災害保健活動(講義)

目標:災害サイクルに応じた災害保健活動をイメージできる。

【11】様々な災害事例から学ぶ (演習・クロスロード研修)

目標:災害事例を分析し、災害対応における自らの判断を養う。

【12】地域主体の防災・減災活動(招致講義:自主防災組織スタッフ)

目標:地域の自主的な防災活動をとおして自助・共助・公助の関連を考察する。

【13】平時の活動と有事(災害発生時)の活動 (講義)

目標:災害発生時の活動に必要な平時の活動について理解する。

【14】保健所をはじめとする行政に期待される健康危機管理(講義)

目標:新興感染症、食中毒、精神保健医療関連等の各危機に対応するための基本を理解する・

【15】まとめ:健康危機管理の基本・災害支援者のケア(講義・演習)

目標:健康危機管理の要点をまとめ、災害保健管理についても学習を深める。

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テキスト

「系統看護学講座 統合分野 災害看護学・国際看護学」日本赤十字社編集 医学書院

「第3版 公衆衛生看護学.JP 」 荒賀直子、後閑容子編集 インターメディカル

「最新保健学講座4 公衆衛生看護活動論②」 金川克子編集 メヂカルフレンド社

「保健師業務要覧 第3版」 日本看護協会監修 日本看護協会出版会

「最新保健学講座5 公衆衛生看護管理論」 平野かよこ編集 メヂカルフレンド社

参考文献

「災害時の公衆衛生」 國井 修編 南山堂

「保健所健康危機管理マニュアル」 健康危機発生時における行政機関相互の適切な連携体制及び活動

内容に関する研究班編集 日本公衆衛生協会

「大槌町 保健師による全戸訪問と被災地復興」 村嶋幸代、鈴木るり子、岡本玲子編集 明石書店

「放射線健康科学」 草間朋子、甲斐倫明、伴 信彦著 杏林書院

「災害時のこころのケア サイコロジカル・ファーストエイド実施の手引 」アメリカ国立子どもトラウ

マティックストレス・ネットワーク、アメリカ国立PTSDセンター著 兵庫県こころのケアセンター訳

「各地域の災害支援報告書」

評価方法 ① 定期試験 (90%)、② 授業への参加 (10%) により総合評価する。

その他☆災害看護、災害保健に関わる看護師および保健師それぞれの専門的な支援について理解すること。

☆招致講義については、講師の都合により日程変更の可能性あり。

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科目分類 看護専門分野:看護の探求と発展 対象学年 4

授業科目 発達障がいと看護 学期 後(秋学)期

担当教員 教授 山下 一也 准教授 高橋 恵美子 選択/必修 選択

科目コード I4242304 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

看護に携わる専門職として、発達障がいに対する正しい知識とその支援の方法について修得する。具体

的には、発達障がいとして、自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorders)、注意欠如・多動症

(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)、限局性学習障害(Specific Learning Disorder)の原因、

症状、支援の基本を学び、いずもサマースクールに参加し実際の体験を通して、具体的な子どもへの支

援方法を修得する。

授業の内容

【1】 発達障がい等支援を必要とする児童生徒の理解(山下一也) 日時:未定

・発達障害とは

・発達障害の有病率

・自閉スペクトラム症の病態、特徴

・注意欠如・多動症の病態、特徴

・限局性学習障害の病態、特徴

・サマートリートメントプログラム(包括的治療)について

【2】 いずもサマースクールの基本 (高橋恵美子) 日時:6月 27日(土)午前

・いずもサマースクールとは

・実際の 1日(登校・朝の会・スポーツ・学習・お楽しみ会・下校)

【3】いずもサマースクールの実際 (高橋恵美子) 日時:7月 11日(土)午前

・ポイントシステムについて

・DRCについて

・ご褒美について

・SSTについて

・タイムアウト・ベンチングについて

*参加児童が決定すれば、役割を決定します。

*実施までのところで、ロールプレイをします。(日程については皆さんの都合を考慮します)

【4】~【8】

2015年いずもサマースクールの参加

日時 : 平成 27年 8月 17日~8月 21日

場所 : 島根県立大学出雲キャンパス

内容 : ADHDの子ども達のトリートメントプログラムのスタッフ

役 割 子どもの支援・活動リーダー

参加児童 市内の小学3年生~6年生 12名程度の予定

※いずもサマースクール終了後にレポートを提出

テキスト

「ADHDをもつ子どものための支援プログラム」山下裕史朗、向笠章子編、遠見書房

くるめSummer Treatment Program 研修資料

必要な資料はプリント配布します。

参考文献「小児科臨床ピクシス②発達障害の理解と対応」 五十嵐隆 総編集、中山書店

授業の中で紹介します

評価方法授業への参加状況(20%)、いずもサマースクールへの参加状況(70%)レポート(10%)

その他

本科目は、秋学期開講科目ですが、いずもサマースクール(8 月 17 日~21 日)を体験するために、6

月7月の休日に集中授業をします。履修を希望する人は、事前に高橋(308研究室)にご相談ください。

いずもサマースクールに参加経験のある方は、講義を考慮します。いずもサマースクール未経験者も歓

迎です。

いずもサマースクールは出雲市立第一中学校とその校区内小学校の教諭と共同で開催します。

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科目分類 看護専門分野:看護の探求と発展 対象学年 4

授業科目 がん看護 学期 前(春学)期

担当教員 教授 平野 文子 選択/必修 選択

科目コード I4242305 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

がん患者の主体的な治療参加とその人らしい生活の維持を支援するために必要な基礎知識と援助方法

を修得する。がん罹患により脅かされる生命・生活について関心を深めながら、がんとともに生きる患

者と家族の体験に触れ、がんの診断時から必要な緩和ケアの理念、全人的視点での健康問題とニーズに

ついて理解する。チーム医療、がん医療現場の実際と看護の専門性及び自主グループ等(がんサロン)

の活動について学び、がん看護の役割について考察する。

授業の内容

【1】ガイダンス

*がん医療と患者・家族を取り巻く現状について、関心のあるテーマについて考えてくる。

【2】がんの看護実践に有用な考え方(理論) [講義]

【3】がん患者・家族と緩和ケア [講義]

【4】チーム医療と看護の専門性 [招致講義:がん専門看護師]

【5】がん患者・家族を取り巻く現状と課題 (1)[グループ学習]

【6】がん患者・家族を取り巻く現状と課題 (2)[グループ学習]

【7】がん患者・家族を取り巻く現状と課題 (3)[グループ学習]

【8】学習発表会・意見交換会

まとめ

テキスト 必要に応じて資料等を配付する。

参考文献

・系統看護学講座 別巻 がん看護学:小松浩子, 中根実編集, 医学書院

・がんサバイバーシップ がんとともに生きる:近藤まゆみ, 嶺岸秀子編著, 医歯薬出版

その他適宜、紹介する。

評価方法 出席・参加度(50%)、課題レポート(50%)により総合的に評価する。

その他

がんを取り巻く状況について、がん対策基本法とがん対策推進基本計画、新聞記事等メディアの情報に

も関心を持って臨んでください。

これまでの講義・演習、臨地実習での実践内容等も含め、学習テーマに繋げていってほしいと思います。

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科目分類 看護専門分野:看護の探求と発展 対象学年 4

授業科目 感染看護 学期 後(秋学)期

担当教員 妹尾 千賀子 選択/必修 選択

科目コード I4242306 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

臨床現場における感染関連の問題に対する幅広い適応能力を身につけることを目指す。感染看護の概念

と歴史、感染症とそれに対する生体防御機能に関する基本的理解と感染症に関する環境の影響を理解す

る。施設内感染予防の重要性を理解し、予防対策と拡大防止に関する感染管理の基礎的知識と実際を学

習する。さらに、感染にかかわる倫理的な問題について考え、感染予防に対する看護の役割と機能を理

解する。

授業の内容

第1回 感染管理について

院内感染とは 関連する法令 感染管理の変遷 感染管理組織 等

第2回 標準予防策

第3回 感染経路別予防策

第4回 医療処置関連感染防止策と看護ケア①

膀胱内留置カテーテル関連感染 人工呼吸器関連肺炎

第5回 医療処置関連感染防止策と看護ケア②

手術部位感染 血管内留置カテーテル関連感染

第6回 職業感染防止対策

針刺し・切創・粘膜曝露 結核 感染性ウイルス疾患

第7回 洗浄・消毒・滅菌とファシリティ・マネジメント(病院環境管理)

第8回 サーベイランスとアウトブレイク対応

スライド・DVDを使用した講義を中心に、一部演習を交えて進める。

講義の後に適宜、講義に関するアンケートや感想の提出を求めることがある。

テキストプリントを配布する

参考文献

矢野邦夫他訳・編 改訂2版医療現場における隔離予防策のための CDC ガイドライン メディカ出版

2007年

日本看護協会教育委員会監修 看護技術 DVD 学習支援シリーズ新人ナース・指導者必携!看護場面に

おける感染防止 インターメディカ 2007年

島崎豊著 医療器材の洗浄から滅菌まで ヴァンメディカル 2013年

尾家重治編著 ここが知りたい! 消毒・滅菌・感染防止のQ&A 照林社 2006年

この他必要に応じて紹介する。

評価方法出席及び授業への参加態度 40%程度、期末テスト 60%程度。

その他

感染対策はチームで行うものであり、だれか一人でも守らない人がいれば、感染を防ぐことはできない。

看護学生も医療機関に実習に訪れる際は、このチームの一員であることに自覚を持つ必要がある。

本講義は医療機関の職員だけでなく、学生実習を行うにあたっても必要な項目であるので、是非実習に

生かしてほしい。

質問がある場合は講義終了時受け付ける。

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科目分類 看護専門分野:看護の探求と発展 対象学年 4

授業科目 臨床家族看護 学期 前(春学)期

担当教員 教授 梶谷 みゆき 選択/必修 選択

科目コード I4242307 授業形態 講義・演習 単位数 1

授業の概要

臨床現場における家族看護の必要性と重要性を理解し、家族のセルフケア能力の強化、さらに療養に

おける患者と家族の意思決定支援や家族発達を促すための、ジェネラリストとしての家族看護実践の基

礎的能力を習得する。

家族看護に関わるアセスメントモデルと看護介入モデルを概観するとともに、カルガリー家族看護ア

セスメントモデルおよびカルガリー家族看護介入モデルの基礎知識を学習した上で、慢性疾患患者と家

族あるいは介護を要する患者(脳血管障害後遺症を有する患者、認知症を有する高齢患者など)と家族

の事例を用いて、家族アセスメントならびに看護介入についてグループ討議する。

[学習目標]

1.家族看護の目的と役割を理解する。

2.家族の理解ならびに家族看護アセスメントと家族看護実践に有用な代表的理論を学ぶ。

3.健康障がいを発症した成員をもつ家族の家族アセスメントと看護介入について、事例検討を通して

学ぶ。

4.ジェネラリストナースに求められる家族看護介入力量について考察する。

授業の内容

【1】ガイダンス

グループ討議の事例提示と選択

家族とは、家族看護の目的と役割 [講義]

家族の理解を促進する技法としてのジェノグラムとエコマップ

【2】家族を理解するために有用な代表的理論 [講義]

家族システム理論、家族発達理論、家族ストレス対処理論、役割理論

【3】家族アセスメントと看護実践に有用な理論 [講義]

カルガリー家族アセスメントモデルならびにカルガリー家族看護介入モデルの概要

感情領域・認知領域・行動領域への介入手法

【4】家族アセスメントと看護介入 事例検討(1) [グループ討議]

【5】家族アセスメントと看護介入 事例検討(2) [グループ討議]

【6】家族アセスメントと看護介入 事例検討(3) [グループ討議]

【7】事例検討発表会ならびに意見交換会

【8】事例検討発表会ならびに意見交換会

まとめ

テキスト森山美知子編著:ファミリーナーシング プラクティス 家族看護の理論と実践、医学書院

2001年、3,400円+税

参考文献

1)法橋尚宏編著:新しい家族看護学 理論・実践・研究、メヂカルフレンド社、2010年、4,500円

2)杉下知子編著:家族看護学入門、メヂカルフレンド社、2000年、3,100円

3)小林奈美著:グループワークで学ぶ家族看護論 カルガリー式家族看護モデル実践へのファースト

ステップ、医歯薬出版株式会社、2006年、2,400円

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4)小林奈美著:実践力を高める家族アセスメント PartⅠ カルガリー式家族看護モデル実践への

セカンドステップ ジェノグラム・エコマップの描き方と使い方、医歯薬出版株式会社、2009年、

3,200円

5)小林奈美著:実践力を高める家族アセスメント PartⅡ カルガリー式家族看護モデル実践への

セカンドステップ ファシリテートのエキスパートをめざして、医歯薬出版株式会社、2011 年、

3,200円

評価方法ゼミ参加における自己の課題の明確化と目標到達状況(20%)、事例検討における討議内容と成果発表

内容(50%)、家族看護実践に関する最終レポート(30%)によって総合的に評価する。

その他

現代の家族を理解するために、新聞記事や各種リポートに興味を持ち注視するとともに、現代家族が

もつ特性や課題について、検討しておく。

3年次までの看護学実習で遭遇した療養者と家族の状況や、受け持って看護を展開した場合には実践

した看護を振り返り、自己の看護の意味づけと課題について明確にしておく。

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科目分類 看護専門分野 看護の探求と発展 対象学年 4

授業科目 救急看護 学期 後(秋学)期

担当教員 非常勤講師 西尾 万紀 選択/必修 選択

科目コード I4242308 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

突然の病気や事故、災害に遭遇した時の救急処置や、施設における救命救急の基本的な知識・技術を学

習し、患者の病態の急激な変化を予測するとともに、重症化を回避するための援助方法を学習する。ま

た、急性期にある重症患者及び家族に対し、生活者としての視点から適切なアセスメントを行い、早期

リハビリテーションが実施できるよう学習する。救急医療の置かれた現状や問題について医療システム

全体の中で捉え、救急医療のあり方を看護の視点から展望できるよう学習する。

【到達目標】

1)生命危機状態にある患者や家族の特徴が理解できる。

2)生命危機状態にある患者の呼吸・循環・神経のアセスメントが理解できる。

3)生命危機状態にある患者の生命維持、早期リハビリテーション、QOL 向上のための看護援助を考

えることができる。

4)生命危機状態にある患者の家族への看護援助を考えることができる。

授業の内容

【1】(講義)

生命危機状態にある患者や家族の特徴と看護

【2】(講義)

生命危機状態にある患者に必要な看護技術

・トリアージ

・BLS

・ACLS など

【3】(講義・演習)

生命危機状態にある患者の観察・アセスメント・看護

・呼吸

【4】(講義・演習)

生命危機状態にある患者の観察・アセスメント・看護

・循環

【5】(講義・演習)

生命危機状態にある患者の観察・アセスメント・看護

・神経系

【6】(講義・演習)

生命危機状態にある患者の観察・アセスメント・看護

・体温管理

【7】(講義・演習)

生命危機状態にある患者の観察・アセスメント・看護

・二次的合併症予防、QOL向上に向けた援助

【8】(シミュレーション)

生命危機状態にある患者の観察・アセスメント・看護

・シミュレーション

・まとめ

テキスト 必要に応じて、資料を配布する。

参考文献系統看護学講座 別巻 救急看護学

系統看護学講座 別巻 クリティカルケア看護学

評価方法 レポート課題 70%、演習参加状況 30%

その他 ・質問がある場合は、講義終了時に受け付けます。

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科目分類 看護専門分野:看護の探求と発展 対象学年 4

授業科目 国際保健と国際協力 学期 後(秋学)期

担当教員 非常勤講師 尾崎 米厚 選択/必修 選択

科目コード I4242309 授業形態 講義 単位数 1

授業の概要

国際保健分野の基本的な知識を学習し、今後どのように取り組んでいくのかを考える。具体的には、世

界の健康問題を理解し、保健医療供給体制、保健医療実践の実態を知る。視聴覚教材の利用も含め、N

GO、国際協力機構の国際協力事例を知り、国際保健の実態と課題を理解する。国際保健分野へ進む、

キャリアパスについての理解も深める。学習が発展すれば、ケースメソッド、や Project Cycle

Management (PCM) 手法を用いた演習等を行い、理解を深める。

授業の内容

1.世界の健康問題

先進国、発展途上国の保健、医療、福祉に関する統計を知る

発展途上国の健康関連問題の実態と課題を知る

健康問題に関連する生活環境、歴史、伝統、風習などを知る。

国際保健にまつわる課題について、視聴覚教材もふまえ実態を学ぶ

2.国際保健医療協力の実際

世界保健機関など、国際的な保健医療協力に関係する機関の意義、業務内容を知る

わが国の保健医療協力の実際を知る

国際協力機構の意義、体制、業務内容を知り、具体的なプロジェクト活動を知る

世界や日本のNGO,NPO活動の実際と課題を理解する

具体的な国際保健医療協力の活動事例をDVD、ビデオなどで知る

3.国際協力分野で働くには

国際協力分野で働くために必要な知識や技術を理解する

国際保健分野で働くためのキャリアパスを知る

できれば、ある課題についてのディスカッションを行う。

また、ある架空事例における問題解決のためのワークショップを行う(ケースメソッド)。

国際協力機構などで用いている国際協力案件の企画、実施、評価方法である Project cycle

management (PCM) についての学習、実習なども取り組む。

テキスト

参考文献国際保健医療学 第 2版 日本国際保健医療学会編 杏林書院

国際看護学 徳永瑞子、他編、クオリティケア社

評価方法

出席状況・態度と定期試験

再試験はレポート

その他

興味のある学生を希望します。

質問は電子メールなどで対応します。

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科目分類 看護専門分野:看護の探求と発展 対象学年 4

授業科目 看護総合演習Ⅱ 学期 前(春学)期

担当教員 看護専任教員(公衆衛生看護学担当教員を除く) 選択/必修 選択

科目コード I4242311 授業形態 講義・演習 単位数 1

[授業のねらい・到達目標]

・場面や状況設定による看護演習を通して実践的に対応を学び、臨床判断力と看護実践力を養う。

[授業内容]

1.シミュレーターやモデル、医療機器等を用いて、臨床場面で遭遇する可能性の高い緊急時の臨床判断とその対応を

学習する。

2.領域別実習を終えた4年次生における基礎看護技術やアセスメント能力の修得状況、並びに看護者としての自己の

課題を明確にし、既修の学習内容を発展させる。

3.臨床状況の理解を促進し、臨床看護で活用できる複合的な知識・技術を修得する。

教室:217演習室、215実習室、216実習室

回 授業日程 授 業 計 画 学習形態 担 当

14月8日(水)

ガイダンス 一斉 成人看護学

担当教員「自己の課題」の明確化 個人

その1:事例の理解と検討 個人

担当教員

全員

2

4月15日(水)

事例に係る思考の展開 個人

3 事例に関する討議 グループ

44月22日(水) シミュレーターを用いた看護演習 グループ

5

65月13日(水)

臨床判断と自己の看護実践の評価 個人・グループ

7評価に基づくシミュレーターを用いた看護

演習グループ

8 5月20日(水) その2:事例の理解と検討 個人

95月27日(水)

事例に係る思考の展開 個人

10 事例に関する討議 グループ

116月3日(水) シミュレーターを用いた看護演習 グループ

12

136月10日(水)

臨床判断と自己の看護実践の評価 個人・グループ

14評価に基づくシミュレーターを用いた看護

演習グループ

15 6月17日(水)

2事例を通して「自己の課題」の達成状況と今後の課

題の整理個人 成人看護学

担当教員まとめ 一斉

事例について:

[事例1:循環器疾患患者の病状変化と緊急時の対応]

[事例2:輸血時の観察と副作用出現時の対応]

授業中、適宜紹介する。

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授業中、適宜紹介する。

[レポート] 50%(事例に係る思考の展開状況、学習成果として事例に係る知識を記述式小テストにより確認する。)

[課題レポート]20%(自己の課題の達成状況と看護者としての今後の目標に関する課題を課す。レポート展開状況に

より評価する。)

[受講態度]30%((出席状況、場面や状況への対応力:臨床判断力・看護実践力を演習内容より評価する。)

1.グループ編成は、履修登録確定後に行なう。

2.受講生は、2事例について学習を展開する。

[担当教員からのメッセージ]

既習の講義や演習、実習における学習内容を基盤として、看護者としての基礎的な態度、判断力、実践力を発展的

に身に付けることができるよう、主体的に学習を進めましょう。

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科目分類 看護専門分野:看護の探求と発展 対象学年 4

授業科目 看護総合実習 学期 前(春学)期

担当教員 看護専任教員全員(公衆衛生看護学担当教員を除く) 選択/必修 必修

科目コード I4242312 授業形態 実習 単位数 2

授業の概要

卒業後、臨床看護の現場で働く際の実践能力を高めるために、臨床実践に近い形で看護を学ぶ。

基礎看護学実習や領域別看護学実習をすべて終えた時期に、既習の学習内容を統合するとともに、

医療安全の知識や技術、倫理的な判断能力を駆使し、患者の個別性・安全性を踏まえた総合的な看

護実践能力を修得する。さらに、複数の患者を受け持ち、看護の優先度や時間配分を考えた多重課

題に対応していく能力を養う。また、看護チームの中でのメンバーやチームリーダーの役割を理解

し、多職種との連携・協働についても学ぶ。

授業の内容

Ⅰ.実習目的

複数の患者を受け持ち、多重な課題に対応していく実践能力を養うとともに、医療安全、倫理的判

断にもとづく主体的な行動、医療チームの一員としての連携・協働について学ぶ。

Ⅱ.実習目標

1.複数の患者を受け持ち、優先度、時間配分を考えて看護を展開する。

(1) 複数患者の情報を簡潔に把握できる。

(2) 看護上の問題と必要な看護を、速やかに判断できる。

(3) ケアの緊急度・重要度を判断し、優先順位を適切に決定できる

(4) 複数患者に対するタイムスケジュールを、時間配分を考慮して作成・修正できる。

(5) (1)~(4)を統合して、必要なケアを責任をもって時間内に実施できる。

2.対象の個別性・安全性を考慮した看護援助を、倫理的判断をふまえて積極的に体験する。

(1) 安全管理において管理者の果たす役割を理解することができる。

(2) 患者に起こりうるリスクを予測し、そのリスクを最小限にしたケアや処置ができる。

(3) 患者の人権や平等性に配慮した看護援助ができる。

(4) 複数の患者との信頼関係を築くことができる。

3.チーム医療における他職種との連携・協働を学ぶとともに、看護チームの中でのメンバー、リー

ダーの役割と、メンバーシップについて理解する。

(1) 実習組織の看護提供体制(看護方式)を理解することができる。

(2) チーム医療における看護職の役割と他職種の役割を理解することができる。

(3) 適切な人に適切な内容の報告・連絡・相談ができる。

(4) リーダーおよびメンバーの役割を理解し、メンバーとしての責任をもった行動がとれる。

Ⅲ.実習方法

1.実習期間 :4年次 7月21日(火)~7月31日(金)

2.実習施設 :下記医療施設4か所のうちの1か所で実習する

島根県立中央病院

島根県立こころの医療センター

島根大学医学部附属病院

松江赤十字病院

3.実習方法

(1) 各実習施設の日勤帯の病棟スケジュールに準じて実習を行なう。

(2) 学生1名で2名以上の患者を同時に受け持つ。

(3) 毎日の実習行動計画を立て、実習指導者に提示し、指導を受ける。

(4) 担当看護師の指導のもとに、複数の患者のケアを実施する。実習進度に従って徐々にケア実施

における学生の主体性を高め自立的に看護できるようにする。

(5) その日の実習終了時に担当看護師と1日のケアを振り返り、指導・助言を受ける。

(6) 実習初期にスタッフ看護師の追跡実習を1日行ない、複数の患者を受け持つ中での優先度の判

断や個別的なケアの実際を学ぶ。

(7) 病棟管理者(看護師長)の追跡実習を行ない、その役割と管理業務の実際について学ぶ。

(8) 1週目の終わりと、実習最終日にカンファレンスを行ない、実習目標の到達状況を確認すると

共に、グループメンバー相互で学びを共有化する。

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(9) 学生は、「タイムスケジュール表」「行動計画」「受持患者記録」等の記録用紙を用いて、ケ

アを実施するにあたり十分な事前学習を行なうとともに、日々の実践を評価する。なお、各実

習施設における看護記録に、学生は記載しない。

テキスト

ならびに

参考書

既習の看護学に関わるテキストならびに参考書 等

評価方法

実習目標の達成状況ならびに以下の内容を踏まえ、学生の自己評価、実習指導者による評価をも

とに総合的に行う。

① 実習記録の記載内容と提出状況

② カンファレンスへの参加度

③ 実習内容・態度

④ 出席状況 等

その他

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科目分類 看護専門分野:看護の探求と発展 対象学年 4

授業科目 看護研究Ⅰ 学期 前(春学)期

担当教員 看護専任教員全員(講師以上) 選択/必修 必修

科目コード I4242314 授業形態 演習 単位数 1

授業の概要

看護研究I」は、3 年次の「看護研究の基礎」において学んだ看護研究方法論の基本をふまえ、個人

またはグループで研究テーマを設定し、文献検索と検討を行い、具体的な研究計画書の作成に応用する

ことを目的とする。

【到達目標】

以下の項目に従って、研究計画書を作成できる。

(1)研究テーマ、研究メンバー

(2)研究の背景・意義

(3)文献検討

(4)研究目的

(5)研究方法(対象、データ収集方法、データ分析方法、倫理的配慮、スケジュール、役割分担、

予算など)

授業の内容

【授業内容】

指導教員と相談しながら研究計画を立てていくが、一般的には下記のような内容を行う。

1. 探求したい問題や現象から研究テーマを設定する。

2. 上記研究テーマの可能性、妥当性などを検討し、研究テーマを絞り込む。

3. 絞り込んだ研究テーマに関連した文献を検索し、検討する。

4. 研究テーマ、目的に合った研究方法を選択する。

5. 必要な形式にしたがって研究計画書を作成する。

【授業の進め方】

1. 指導教員は看護専門分野担当の講師以上の看護専任教員とする。

2. 同一指導教員内の学生で個人またはグループ(2人程度)で研究計画書を立案する。

3. 指導教員と相談しながら研究計画書を立案する。

4. 研究計画書は、期日(平成 27年度は 7月 31日[金]午後17時)までに「だんだんeポートフォ

リオ」の課題提出機能を用いて提出する(時間厳守)。提出に際しては「看護研究科目 学修ガイド」

の執筆要領および提出方法にしたがう。

5. 「看護研究Ⅰ」に要する費用はすべて学生の個人負担とする。

※ 「看護研究Ⅱ」について、研究計画書作成後、指導教員の了解が得られれば、前期(夏季休業)中

にデータ収集などの研究を開始することは可能である。

テキスト「看護研究サポートブック(改定3版)」、足立はるゑ、メディカ出版

テキスト以外に「看護研究の基礎」で配付した資料を含む。

参考文献 「看護研究科目 学修ガイド」他、授業中に紹介されたもの

評価方法

◇提出された看護研究計画書(80%)と授業の参加状況など(20%)により判断する。

◇作成した看護研究計画書の評価は、指導教員が以下の観点で行う。

①研究の着眼点、意義、必要性

②研究課題に対する研究方法の適切性

③研究の独自性・独創性

④看護研究計画書の形式と論理性・明確性・簡潔性

⑤研究に取り組む積極性・主体性

その他

履修に必要な事前知識】

「看護研究の基礎」の内容を復習しておくこと。

【キーワード】

看護方法論の基礎、研究テーマの設定、文献検索、文献検討

【オフィスアワー・研究室等】

指導教員の決定後に確認する。

【受講上の注意事項】

履修資格:3年次の「看護研究の基礎」(1単位・必修)の単位を修得した者。

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科目分類 看護専門分野:看護の探求と発展 対象学年 4

授業科目 看護研究Ⅱ 学期 後(秋学)期

担当教員 看護専任教員全員(講師以上) 選択/必修 必修

科目コード I4242315 授業形態 演習 単位数 2

授業の概要

看護研究Ⅱ」は、「看護研究I」で作成した研究計画書に基づいて、研究を実施し、デー夕を収集し、そ

れを科学的に分析・記述し、研究論文としてまとめることを目的とする。

【到達目標】

以下の3つのプロセスに従い、APAフォーマットに準拠して研究論文を作成する。

(1)データ収集

(2)分析

(3)抄録・論文作成

授業の内容

【授業内容】

指導教員と相談しながら研究を実施していくが、一般的には下記のような内容を行う。なお、「看護研究

I」で研究計画書作成後、春学期期間(夏季休業中)にデータ収集などの研究を開始することは可能で

ある。

1. 研究計画書をもとにデータを収集する。

2. 収集したデータを分析する。

3. 分析結果を考察し、結論を導き出す。

4. 研究論文としてまとめる。

5. 研究抄録を作成し、研究発表会の準備をする。

6. 研究発表会後、意見を踏まえて研究論文を修正し、完成させる。

【授業の進め方】

1. 「看護研究I」において作成した研究計画書にもとづき、研究を進める。

2. 抄録は期日(平成 27年 11月 11日[水]午後 17時)までに提出する。

3. 研究発表会(平成 27年 12月 9日[水])を行う。

4. 抄録、論文、研究計画書を一つにまとめて表紙をつけ、期日(平成 27年度は 12月 22日[火])午

後 17 時までに「だんだんeポートフォリオ」の課題提出機能を用いて提出する(時間厳守)。提出

に際しては「看護研究科目学修ガイド」の執筆要領および提出方法にしたがう。

5. 「看護研究Ⅱ」に要する費用はすべて学生の個人負担とする。

テキスト「看護研究サポートブック(改定3版)」、足立はるゑ、メディカ出版

テキスト以外に「看護研究の基礎」で配付した資料を含む。

参考文献 「看護研究科目 学修ガイド」他、授業中に紹介されたもの

評価方法

◇提出された看護研究論文、研究抄録、プレゼンテーション、授業の参加状況などにより、総合的に判

断する。

◇作成した看護研究抄録とプレゼンテーションは指導教員が以下の観点で行う。

① プレゼン資料(抄録・ポスター)のわかりやすさ、見やすさ

② プレゼン内容の論理性・明確性・簡潔性

③ 話し方・態度の適切性、主体性

◇作成した看護研究論文は指導教員が以下の観点で行う。

① データ収集の適切性

② データ分析の適切性

③ 論文の形式および論理性・明確性・簡潔性

研究に取り組む積極性・主体性

その他

【履修に必要な事前知識】

「看護研究I」で作成した研究計画書を再検討し、しかるべき変更がある場合は速やかに担当教員に

相談しておくこと。

【キーワード】

論文作成、APAフォーマット

【オフィスアワー・研究室等】

指導教員の決定後に確認する。

【受講上の注意事項】

履修資格:4年次春学期の「看護研究Ⅰ」(1単位・必修)の単位を修得した者。