埼玉工業大学 2011年秋学期 ボランティアの研究 第9回...
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埼玉工業大学にて2011年秋学期に行われた講義「ボランティアの研究」の講義資料です。マイプロジェクトという教育手法を用いた講義です。TRANSCRIPT
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埼玉工業大学 2011年度秋学期
『ボランティアの研究』
第 9回 新しいボランティア論・ ボランティア社会と組織
2011.12.12 須子 善彦
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本日のスケジュール
講義:新しいボランティア論・ボランティア社会と組織
マイプロジェクトの相互発表
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今日の提出物
マイプロのシート ME 編とプロジェクト編 (LIKE 編は自由 ) 自分の為に 1 部コピーをとっておきましょう オリジナル原稿 or コピー、どっち出しても OK
コメントシートは回収しません 相手に渡してあげてください
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先週のおさらい:
コーチングインタビュー マイプロジェクトを考える時間
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質問など
今回のプリントにのっていたのが先生のマイプロの例ですか? → はい、そうです。
マイプロシートの書き方が分からない マイプロのレポートのサンプルを見せて 最終的にマイプロは全て提出?達成しなけ
ればマイプロの意味が無いのでは まだテーマが決まっていなくても PRJ 編は提
出しなければならないですか?その場合はLIKE 編を出した方が良いですか?
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コーチングインタビューについて 1
自分が聴かせてもらったマイプロの内容は、確かにこれがあったならいいだろうなと思えるものだったので、相手の方はニーズをつかめていると思いました。(篠原くん
自分でも相手のマイプロの内容(自転車のマナー改善)で理解できるところがあった。(塩田くん
インタビューでは、同じ事を考えている人をも付けたため、協力してみたいと思った(石田くん他
自分と同じテーマの人にインタビューをしたけど、同じテーマでも人によって、そのテーマに対する見方、考え方が違うことに気づいた(門脇くん
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コーチングインタビューについて 2
最初インタビューするとき、面倒だと思っていたが、話し合っている最中、だんだんと楽しくなっていった。インタビューシートが時間内にすべて埋まらなかった。後日、再開しようと思う(竹藤くん
同じ事をやろうとしている人にインタビューをしたが、細かい部分が意見が違ったのが少し驚きました。(佐藤くん
話し合ってみても、なかなか考えがまとまらない。相手に頼ってしまうと、自分の考えではなくなってしまいそう。そうなれば、後で振り返った時に、またわからなくなりそう。たぶん、相手も同じように考えているかもしれない。そうじゃなくても、そうならないように、うまく考えを引き出してあげないといけないのでとても難しい(黒澤くん
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マイプロについて 意外とマイプロジェクトは楽しくなりそうだと思
いました。みんなでできるので一つのテーマに向かって、みんなで精進しようと思います。(生出さん
運営する人(企画者)も楽しむ。企画して終わりでは無い(鈴木くん
自分のマイプロの対象となる人が少数派だったのでもう少し考えたいと思いました(今くん
人の観点の違いによって自分のプロジェクトが全てを笑顔にすることはできないと感じた(鈴木くん
マイプロが部活に沿って行っていたので、オフシーズンに入ってしまって活動が難しい
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新しいボランティア論・社会と組織 ヒエラルキー(縦)社会から、ボランティ
ア社会(フラットな社会)へ 「しょうがない」時代の終焉
・正解が分からない。先が見えない・変化が激しい・情報やチャンスはみんな持てる・組織より個人のパワーが強くなった・組織よりつながりの チカラが強くなった
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ヒエラルキー時代の「しくみ」 階級を作るひとつの価値観
学歴社会・年功序列・大企業や安定=幸せ
ルールはごく一部の上の人が決める 庶民はみんな仲良く最下層
考えなくても幸せになれる 働いて稼いで、お金払ってモノ買ってね 異質な人:お互いに潰しあう 問題意識を持たせない 「しょうがない」「しかたない」を口癖
にさせる サラリーマン=不条理
一応、競争への参加権利はある
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ヒエラルキー社会からの「目覚め」 右上がりの時代の終焉: 未来は不確実なものに
貧富の差、チャンスの差、将来展望の多様化 価値観の多様化(ローリスクローリタン、ハイリスクハイリターン) 物質的な欠乏感が無い時代
所有よりもシェア: 賢いお金の使い方 一人よりもみんな: 消費よりも体験 シェアハウス: 唯一のデフレ例外=家賃 カッコイイ車を持つことがダサい
組織や学歴を信じない 高学歴者ほど学歴への信頼がない ニートという選択肢: 10年前との賃金比較 起業でもない、新しい生き方・働き方
その他の変化 自信喪失 → そんな場合ではない or 考えない 自分探し → 元々、ナチュラル 真面目・努力: カッコ悪い → かっこいい
若い層ほど、この変化が「あたりまえ」に
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ヒエラルキー(縦)組織とフラットな組織
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組織にも二つのタイプがある
ヒエラルキー組織 フラットな組織
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ヒエラルキー(縦)組織 メンバーの間に権限の格差がある
上の人が偉い 業務命令 先輩命令 評価、ルールは上の人が決める
上意下達 上から下に「命令」が降りてくる 下から上には「報告」が上がる
縦の秩序を守るルール 年功序列 終身雇用 懲罰
特徴 意思決定が早い 効率的な組織パワーを使える 一人ひとりが分断されてしまう(組織の歯車) 下の人は「自分で考えなくなる」可能性
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フラットな組織(水平型組織) メンバーの間の権限格差は少ない
誰かが偉い、というわけではない 命令が発動されることが少ない 評価、ルールはみんなが決める
情報は横に共有される 相互に「報告」「連絡」「相談」 みんなが同じ情報を持っていることが多
い 特徴
意思決定が遅い(みんなで決めるから) 効率より多様性の組織パワー みんなが主役 みんな「自分で考え」て動く
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考えてみよう(1)
ヒエラルキー or フラット? 考えたことは自分メモに書こう フィードバックシートにも書こう
身の回りの組織はどっち? 高校のクラス、部活、会社、バイト先、自衛隊、
サークル(同好会)、 NPO マクドナルド vs. スターバックス
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考えてみよう(2)
ヒエラルキー or フラット? 考えたことは自分メモに書こう フィードバックシートにも書こう
どっちの組織に当てはまる? メンバー一人ひとりが自分で考えている 仕事の意味、自分の存在意義が分かりにくい 競争するならどっちが強い? ターゲット(お客さん)の声に近いのは?
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考えてみよう(3)
マイプロで創るチームはどっちだろう? ボランティアが集まるチームはどっちだろ
う? フラットな組織の強さって? フラットな組織を創るときに気を付けない
といけないこと
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フラットな組織を創るときに気を付けないといけないこと
みんな「好き」で参加している 義務や忍耐ではない しかたなく稼ぐお金のためではない みんな平等
みんなをワクワクさせるような目的・ビジョン 僕らってこんなすごいことやってるんだぜ!
一人ひとりの想い、役割、居場所を大切にする 命令はできない → やる気にさせる お願い・お詫び・お礼:「お」の三原則 時には「お願い」すらしない高度なワザ
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ビジネス・会社、そして社会 会社で働くことは辛いこと? 自分の問題意識・自分のやりたい事を仕事にし
てはいけない? サラリーマン ミュージシャン、ゲームプログラマ、スタイリス
ト 会社を作る人の動機(起業家)
もうけるため? 自分のやりたい事をするため? 自分の問題意識のため? 社会のため?
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社会起業家
社会のため、を仕事にしている人たち 起業:お金儲け、と思われがち 社会起業:社会のための起業
社会問題を解決することをビジネスとして行う人達 病気の子どもの保育 高校生・大学生に斜めの関係を ネットの力で NPO支援 環境問題を解決する自然エネルギーの開発
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仕事:苦/趣味:楽 → ○○○?
仕事:苦しいもの 趣味・娯楽:楽しいもの 週 5 日間苦しい思いして、 2 日遊ぶ?
自分のしたいことを仕事にして、週 7 日楽しむ
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日本は課題先進国
日本は社会問題の先進国 すなわち、社会起業の最先端 みんなにチャンスがある!
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マイプロジェクト発表会 (2)
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マイプロジェクト発表会 (2)
3 人一組になって、マイプロを発表しあう 発表の仕方
軽く ME 編。なぜそのプロジェクトをやろうとおもったのか、そのきっかけがあれば
プロジェクト編:問題意識と、そのターゲットがどう変わるかをメインに
発表する側の目的: 自分の想いや問題意識、プロジェクトに共感を集めるチカラ プロジェクトに新しい視点・アドバイスを貰う
アドバイスする側の目的: 相手の想いや問題意識に共感する コーチングする: 相手の想いを引き出す質問 ティーチングする:具体的なアドバイスをする(人の紹介、アイデアな
ど) ティーチングはある程度、相手のテーマの知識がないとできない。コーチング
はそうではない。
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マイプロジェクト発表会 (2)
今日は、プロジェクト計画が一応完成 3 人一組になって、マイプロを発表しあう
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発表会は重要な練習です 発表をする・アドバイスをする、しあう、は「マ
イプロ」の一部です。重要です。 ボランタリー(自発性)の要素を学ぶため
に。。。 実際にやってみると何を感じるか? 自分が何をしたいのか。それを社会と結びつける 自分のしたいこと(自発性)の根源って何なのか? したことに共感や応援をもらうとき何を感じる? 相手の想いに、自分の感想や共感で答える 共感が行動を生む、そういった社会がボランタリー
社会 そのエッセンスを体験してほしい
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今日の提出物 フィードバックシート
いつものように、学びを他の受講生にシェア マイプロのシート
ME 編とプロジェクト編 自分の為に 1 部コピーをとっておきましょう オリジナル原稿 or コピー、どっち出しても OK
コメントシートは回収しません マイプロに関する質問は以下までどうぞ
class @ bado.tv ← @ を半角にして繋げて下さい 学校のメールアドレスも見てください。メールを送るか
もしれません
![Page 28: 埼玉工業大学 2011年秋学期 ボランティアの研究 第9回 新しいボランティア論・社会と組織](https://reader036.vdocuments.pub/reader036/viewer/2022081419/559221491a28ab864b8b478b/html5/thumbnails/28.jpg)
お疲れさまでした!
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