学校だより 令和2年12月23日発行 椎の木 第25号 流山市立東部中 …

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学校だより 令和2年12月23日発行 第25号 流山市立東部中学校 千葉県地域防災力向上知事表彰受賞! 令和2年12月21日 千葉県庁にて地域防災力向上知事表彰を受賞しました。平成25 年から続く、地域と一体となった合同防災訓練及び防災教育実践が評価されました。 椎の木 防災教育の実践(概要)研究論文より抜粋 学校教育を通して地域社会の結びつきを育てる取り組み(社会に開かれた教育課程の実践) <実践の要旨> 本校の実践報告は、新学習指導要領における「社会に開かれた教育課程」に提唱される「よりよい学校教 育を通じてよりよい社会を創る」という理念の実現のための取り組みである。 本校の取り組みとして以下の3つを重点に置いている。 ①学校教育の内容を地域の方や保護者に伝え、地域の教育力を活用し学校教育を充実させること。 ②学校教育を通じて、保護者・地域の連携を強化し、地域コミュニティの活性化を図ること。 ③生徒に地域の一員としての自覚を持たせること。 これらの取り組みを充実させていくことで、学校と保護者と地域の連携が強化され、コミュニティスクールの礎 になると考えている。 そのためにも平成25年から続いている地域合同防災訓練への取り組みを改善し、学校と地域、家庭との連 携を図り、地域社会の活性化につなげていきたいと考えた。 具体的には地域合同防災訓練を防災学習の発表および体験の場にする。そのために総合的な学習の時 間に防災教育を各学年8時間組み込み、その学習の過程で保護者と一緒に取り組ませることで、保護者の関 心を高める。自治会からも合同防災訓練への参加の要請をかけ、保護者の地域合同防災訓練への参加に つなげる。 これをひとつのきっかけにし、保護者の自治会への関心を高めてもらい、地域への結びつきを高め、地域の活 性化を図りたいと考えた。 本校の学校教育目標は「笑顔・熱中・思いやり・そして命を大切に」であったが、その一部を変え、「笑顔・熱 中・思いやり、そして共に歩む東部中生」にした。 学校教育目標に「共に歩む東部中生」を付け加えたのは、これからの変化の激しい社会の中で生徒達に生 き抜く力として「共生」の力を身につけて欲しいと考えたからである。「共生」とは広く周りの人を理解し、共に力を合 わせ伸びていこうとする力であり、身近なところでは「友達と共に、家族と共に、地域と共に歩んでいける力」を育 てたいと考えた。 この目標を達成するために、すべての教育活動を通して,学級経営を母体にした、人間関係調整能力育成を 図ることを重点にした仲間づくりに取り組むことと、総合的な学習の時間の目標を「共生の力の育成」とした。 防災学習では1学年では自助(自分で自分の命を守る)2学年では共助(仲間と力を合わせ命を守る)3学 年では公助(地域の一員として地域の人達の命を守る)を目標に取り組み、地域合同防災訓練をその発表の 場と訓練の場に設定し、取り組んだ実践である。 (今年度は新型コロナウイルス感染予防のため合 同訓練は中止し、体験学習は縮小しました。)

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学校だより 令和2年12月23日発行

第25号 流山市立東部中学校

千葉県地域防災力向上知事表彰受賞!

令和2年12月21日 千葉県庁にて地域防災力向上知事表彰を受賞しました。平成25年から続く、地域と一体となった合同防災訓練及び防災教育実践が評価されました。

椎 の 木防災教育の実践(概要)研究論文より抜粋

学校教育を通して地域社会の結びつきを育てる取り組み(社会に開かれた教育課程の実践)

<実践の要旨>本校の実践報告は、新学習指導要領における「社会に開かれた教育課程」に提唱される「よりよい学校教

育を通じてよりよい社会を創る」という理念の実現のための取り組みである。本校の取り組みとして以下の3つを重点に置いている。

①学校教育の内容を地域の方や保護者に伝え、地域の教育力を活用し学校教育を充実させること。②学校教育を通じて、保護者・地域の連携を強化し、地域コミュニティの活性化を図ること。③生徒に地域の一員としての自覚を持たせること。これらの取り組みを充実させていくことで、学校と保護者と地域の連携が強化され、コミュニティスクールの礎

になると考えている。そのためにも平成25年から続いている地域合同防災訓練への取り組みを改善し、学校と地域、家庭との連

携を図り、地域社会の活性化につなげていきたいと考えた。

具体的には地域合同防災訓練を防災学習の発表および体験の場にする。そのために総合的な学習の時間に防災教育を各学年8時間組み込み、その学習の過程で保護者と一緒に取り組ませることで、保護者の関心を高める。自治会からも合同防災訓練への参加の要請をかけ、保護者の地域合同防災訓練への参加につなげる。これをひとつのきっかけにし、保護者の自治会への関心を高めてもらい、地域への結びつきを高め、地域の活

性化を図りたいと考えた。本校の学校教育目標は「笑顔・熱中・思いやり・そして命を大切に」であったが、その一部を変え、「笑顔・熱

中・思いやり、そして共に歩む東部中生」にした。学校教育目標に「共に歩む東部中生」を付け加えたのは、これからの変化の激しい社会の中で生徒達に生

き抜く力として「共生」の力を身につけて欲しいと考えたからである。「共生」とは広く周りの人を理解し、共に力を合わせ伸びていこうとする力であり、身近なところでは「友達と共に、家族と共に、地域と共に歩んでいける力」を育てたいと考えた。

この目標を達成するために、すべての教育活動を通して,学級経営を母体にした、人間関係調整能力育成を図ることを重点にした仲間づくりに取り組むことと、総合的な学習の時間の目標を「共生の力の育成」とした。防災学習では1学年では自助(自分で自分の命を守る)2学年では共助(仲間と力を合わせ命を守る)3学

年では公助(地域の一員として地域の人達の命を守る)を目標に取り組み、地域合同防災訓練をその発表の場と訓練の場に設定し、取り組んだ実践である。 (今年度は新型コロナウイルス感染予防のため合同訓練は中止し、体験学習は縮小しました。)