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Page 1: 平成 25 年度飯舘村仮設処理施設に係る仮置場及び橋梁設置のための測量設計業務

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平成 25 年度飯舘村仮設処理施設に係る仮置場及び橋梁設置のための測量設計業務

特記仕様書

1.業務の目的

「平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故

により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法」(以下「特措

法」という。)に基づき、除染特別地域については特別地域内除染実施計画を定め、これに

基づき除染を実施することとなっている。

本業務では、飯舘村において除染廃棄物等の仮設処理施設に係る仮置場及び橋梁設置に

係る発注図書(案)を作成することを目的とする。

また、本業務は本特記仕様書及び「除染関連業務共通仕様書(第1版)」に従って実施す

るものとする。

2.業務の内容

請負者は、下記に記載するいずれの業務も、環境省担当官と十分協議をして行うこと。

また、今年度及び昨年度の環境省による関連諸業務と十分な連携を取りつつ行うこと。さ

らに、福島環境再生事務所に対して随時、進捗報告を行うこと。

業務実施の場所は、福島県相馬郡飯舘村蕨平地内とする。特に同地内で実施されている

「平成 25年度除染特別地域における除染等工事に伴って生じる廃棄物処理に係る調査・検

討業務」の請負者と緊密な連携を取ること。

(1)業務遂行のための人員の配置

①請負者は、(2)~(5)の業務を円滑に遂行するために、十分な人員を配置すること。

特に綿密な連携を取りつつ業務を遂行する必要がある事から、福島環境再生事務所及び支

所の要請に応じ、通常の勤務時間内においては、常に複数の人員がこれらの場所に出頭で

きる体制を整えること。

②請負者は、本業務遂行のために管理技術者、又は照査技術者及び担当技術者を配置す

ること。管理技術者、又は照査技術者及び担当技術者は下記の資格を満たすこと。

技 術 者 資 格 技術部門 選 択 科 目

管理技術者及び又は照査技

術者

技術士 衛生工学

又は

建設部門

衛生工学部門の場合、廃棄物処

理又は廃棄物管理

建設部門の場合、鋼構造及びコ

ンクリート

担当技術者1 技術士 建設 鋼構造及びコンクリート

担当技術者2 技術士 環境 環境保全計画

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(2)除染廃棄物等の仮設処理施設に必要となる仮置場及び橋梁の設置に係る検討、発注

図書(案)の作成

福島県飯舘村における除染廃棄物等の仮設処理施設に必要となる仮置場及び橋梁(図

1参照)の設置に必要な発注図書(案)等を作成する。発注図書(案)等は環境省にお

いて発注を行ううえで必要な資料の全てを含み、少なくとも下記を含むものとする。作

成にあたっては、特措法、福島県の条例等、関連法令上の規制の有無を確認し、環境省

と福島県、飯舘村及び関係機関との協議内容を踏まえ、反映させることとする。作成・

徴収した発注図書(案)等については、環境省担当官からの修正・更新指示に対応する

こと。

① 仮置場設置に関する造成設計案(詳細設計、許認可関係協議を含む)

図1に示す3箇所の仮置場の造成設計を行うものとし、仮置場間の取付け道路ルート

検討、道路設計などを含むものとする。

ア)設計条件の整理

1) 既存資料の収集整理と現地調査

仮置場造成設計にあたって、既存資料を収集整理するとともに、現地の状況、自然環

境及び社会的環境等を把握するため、現地調査を行うこと。

2)設計条件の整理

上記1)をもとに、仮置場造成の設計条件を整理すること。

・ 地質・地形条件

・ 法的規制条件

・ 環境保全条件

・ 準拠すべき設計基準

・ その他

イ)仮置場造成の詳細設計

上記ア)をもとに、下記の仮置場造成の詳細設計を行って、工事に必要な図面作成を

実施すること。

1)造成工

設計項目は、下記の項目とする。

・仮置場の平面的形状

・法面の勾配等造成形状

・掘削土量と盛土土量

・安定計算

・その他

2)雨水集排水工

設計項目は、下記の項目とする。

・雨水流量計算

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・雨水集排水工(雨水調整池を含む)の平面的配置と形状、構造等の決定

・構造計算

・その他

3)道路工

設計項目は、下記の項目とする。

・道路の平面線形、縦断線形の決定

・切土、盛土の形状と安定計算

・石積み、擁壁等の平面的位置、構造

・舗装の構造

・外渠工の構造

・その他

4)雨水等進入防止対策工

5)地下浸透防止対策工

6)その他必要施設

ウ)工事発注図書(案)の作成

1)数量計算

以上の成果に基づいて、工事費算定に必要な工事数量を算定すること。

2)概算工事費の算定

以上の設計書及び工事数量に基づき、概算工事費を算定すること。

3)特記仕様書(案)の作成

仮置場造成工事について、標準仕様書に記載のない事項について、とりまとめた特記

仕様書を作成すること。

エ)関係機関との協議支援

関係機関に提出する図書に関し、必要な協議資料を作成すること。関係機関との協議

は3回程度を想定する。

② 橋梁設計案(詳細設計、許認可関係協議を含む)

二級河川比曽川を渡河する既設橋(3橋)の架け替えに係る橋梁の上部工・下部工

の詳細設計(橋長 L=10.0m、プレテンションホロー桁)及び河川管理者等との協議用

資料作成を行うものである。なお、新設橋は原位置または隣接して架橋するものとし、

既設橋撤去に係る設計、架橋位置のルート検討、取付け道路設計など必要となる場合

は別途協議による。

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表 1 橋梁設計案

工 種 種 別 細 別 単位 数量 摘要

橋梁設計 座標計算 橋 3

施工計画 橋 3

関係機関との協議資料作成

式 1 1 業務あたり

現地踏査 式 1 1 業務あたり

上部工詳細設計 プレテンションホロー桁

橋 3 L=10.0m

予備無し、斜角無

下部工詳細設計 橋台工(基本) 基 3 直接基礎を想定

橋台工(類似) 基 3

(3)現地調査

上記(2)の実施に必要な下記の現地調査を行う。

仮置場及び橋梁の設置にあたって、事前に候補地の状況を把握しておくため、表 2に

示すような現地調査を行うこと。現地状況調査では、仮置場及び橋梁候補地の現地踏査、

測量及び地盤調査を実施し、仮置場及び橋梁建設のための基礎情報を整理すること。な

お、測量範囲及びボーリング深度などについては、現地の状況に応じて別途協議による。

表 2 仮置場及び橋梁の設置に係る現地調査 分 類 調査内容 地点

現地状況調査(仮置場、橋梁)

測 量 基準点、水準、地形 縮尺 1/500 作業量 7.2ha 程度

地 盤(橋梁)

ボーリング、標準貫入試験 6 箇所 (各 9m 程度)

3.手当等の支給

(1)請負者は、除染特別地域内において現地調査に従事する作業員に対し、労賃に加え、

特殊勤務手当として、東日本大震災に対処するための人事院規則9―30(特殊勤務手当)

の特例(平成 23 年人事院規則9―129)に定める手当額(1 日の作業時間が4時間に満

たない場合は、手当に 60/100 を乗じた額)を支給しなければならない。ただし、本業務と

同程度に特殊な勤務に就くことを前提としている者について、その労賃の一部が特殊勤務

手当に相当する額を構成していることを合理的に説明できる場合は、この限りではない。

(2)請負者は、除染特別地域内において現地調査に従事する作業員に係る労働条件通知

書(労働基準法第15条に規定する労働条件を明示した書面)に、特殊勤務手当に関する

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事項が適切に反映されるよう周知等必要な措置を講じなければならない。

(3)請負者は、適正な賃金及び特殊勤務手当が支給されたことを証するため、環境省担

当官が指定する書類に賃金台帳等の書類を添付して、業務終了後速やかに、環境省担当官

に提示しなければならない。

4.留意事項

本業務の実施にあたっては、以下の事項に留意して調査すること。

ア) 地域住民同意の状況等によって用地選定の進捗状況が異なることを十分に考慮

すること。

イ) 平成 25 年 10 月 11 日現在で、業務実施場所は東京電力福島第一原子力発電所事

故に伴い設定した居住制限区域に指定されている。居住制限区域の作業については、

以下の規則、ガイドライン等に準拠し、施工監理の従事者の放射線防護・管理体制

について十分考慮すること

・「東日本大震災により生じた放射性物質により汚染された土壌等を除染するための業

務等に係る電離放射線障害防止規則」(平成 23 年厚生労働省令 152 号)

・「除染等業務に従事する労働者の放射線障害防止のためのガイドライン」(平成 23 年

基発第 1222 第 6 号)

・「東日本大震災により生じた放射性物質により汚染された土壌等を除染するための業

務等に係る電離放射線障害防止規則等の施行について」(平成 23 年基発第 1222 第 7

号)

5.業務履行期限

契約締結の日から平成 26年 3月 26 日までの間に行うものとする。

ただし発注図書(案)は至急作成するものとし、その提出期限は別途環境省担当官と協

議して決定するものとする。

6.成果物

報告書 3部(A4版)

発注図書(案)3部(A4版)

報告書及び発注図書(案)の電子データを収納した電子媒体(DVD-ROM) 2式

報告書及びその電子データの仕様及び記載事項は、別添によること。

提出場所 環境省福島環境再生事務所

7.著作権等の扱い

(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以下

「著作権等」という。)は、環境省が保有するものとする。

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(2)成果物に含まれる請負者又は第三者が権利を有する著作物等(以下、「既存著作物」

という。)の著作権等は、個々の著作者等に帰属するものとする。

(3)納入される成果物に既存著作物が含まれる場合には、請負者が当該既存著作物の使

用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとする。

8.情報セキュリティの確保

請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。

(1)請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその実施

方法及び管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。

(2)請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機密性

の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。

また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官からの指

示に応じて適切に取り扱うこと。

(3)請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の履

行が不十分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報セキュリティ事

故が発生したときは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリティ対策に関す

る監査を受け入れること。

(4)請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要になっ

た場合には、確実に返却し又は廃棄すること。

また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当官からの指

示に応じて適切に廃棄すること。

(5)情報システムを構築・改良する業務にあっては、請負者は、環境省情報セキュリテ

ィポリシーに準拠したシステムを構築すること。

(6)ホームページの構築・運営等を含む業務(イベント等の周知のためのホームページ

を含む)にあっては、環境省 Web サーバ(www.env.go.jp)内での運用を原則とし、利

用するアプリケーション等の都合により別途のサーバ環境を利用する場合であっても、

ドメイン名は政府機関の属性型ドメインとなる「*.go.jp」を利用すること。

(7)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報告す

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ること。

(参考)環境省情報セキュリティポリシー

http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf

9.その他

請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、ある

いは本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協議しその指示に従

うこと。

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(別添)

1.報告書等の仕様及び記載事項

報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 25年 2月 5日

閣議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。

なお、「資材確認票」(基本方針 183 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又はデジタ

ル印刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 184 頁、表4参照)を提出す

るとともに、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、以下の表示例を参考

に、裏表紙等に表示すること。リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます

この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の基準に

したがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用いて作製してい

ます。 なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針

(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に適切な

表示を行うこと。

英語サマリーについては、以下により作成すること。

(1)以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。

① 環境用語和英対訳集(EIC ネット http://www.eic.or.jp/library/dic/)

② 法令用語については、日本法令英訳プロジェクトの標準対訳辞書

(http://www.japaneselawtranslation.go.jp/)

(2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペースは使用

しないこと。特に以下に注意すること。

・丸数字は使用不可。「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」

・記号はすべて半角。例:「“ ”」→「" "」、「`」「’」→「'」、「-」→「-」

・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)。1/4 文字にしない。二度目以降は化

学記号のみでも可。例:carbon dioxide (CO2)

・環境省の略称は「MOE」(大文字)

2.電子データの仕様

(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。

(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。

・文章;ワープロソフト Justsystem 社一太郎(2011 以下)、又は Microsoft 社 Word(フ

ァイル形式は Word2010 以下)

・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下)

・画像;BMP 形式又は JPEG 形式

(3)(2)による成果物に加え、「PDF ファイル形式」による成果物を作成すること。

(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R とする。事業年度及び事業名称等を収納ケース及

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び DVD-R に必ずラベルにより付記すること。

(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。

3.その他

成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償で速

やかに必要な措置を講ずること。

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図1 仮置場及び橋梁候補地位置図