平成 26 nojimunext/iryouhi/h26/gigi320.pdf1 平成26...

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1 平成 26 年度診療報酬改定等に係る質疑応答について(No.1標記について、会員病院から寄せられた代表的な質問を以下のとおり回答いたしますの で、周知方よろしくお願いします。 なお、本回答は、厚生労働省保険局医療課に確認済みですので、ご了知ください。 入院診療計画書 (問1)入院診療計画書(別紙2の3)における「総合的な機能評価」は、総合評価加算(精 神病床算定不可と思われるが)を算定しない場合は記載不要か。 (答) 精神科においては記載不要です。 【根拠条文等】 総合評価加算 (1) 介護保険法施行令第2条各号に規定する特定疾病を有する 40 歳以上 65 歳未満である 者及び 65 歳以上である者については,入院当初から退院後にどのような生活を送るかとい うことを念頭に置いた医療を行うことは特に重要なことであり,身体機能や退院後に必要 となりうる介護サービス等について総合的に評価を行い,入院中の診療や適切な退院調整 に活用する取組みを評価するものである。なお,特定疾病に該当するか判断するに当たっ ては,要介護認定における「認定調査票記入の手引き」,「主治医意見書記入の手引き」及 び「特定疾病にかかる診断基準」について(平成 21 年9月 30 日老老発 0930 第2号)を参 考に診断する。 (2) 病状の安定が見込まれた後できるだけ早期に,患者の基本的な日常生活能力,認知機 能,意欲等について総合的な評価(以下「総合的な機能評価」という)を行った場合であ って,当該総合的な機能評価を行った時点で現に介護保険法施行令第2条各号に規定する 特定疾病を有する 40 歳以上 65 歳未満である者及び 65 歳以上である者について,入院中1 回に限り算定する。 問 入院診療計画書の総合的な機能評価については,A240 後期高齢者総合評価加算(編 注;総合評価加算)を算定しない患者では,行う必要はないのか。 答 その通り。(平 20.5.9 事務連絡) 精神保健福祉士配置加算と精神科地域移行実施加算の併算定

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Page 1: 平成 26 Nojimunext/iryouhi/H26/gigi320.pdf1 平成26 年度診療報酬改定等に係る質疑応答について(No.1) 標記について、会員病院から寄せられた代表的な質問を以下のとおり回答いたしますの

1

平成 26 年度診療報酬改定等に係る質疑応答について(No.1)

標記について、会員病院から寄せられた代表的な質問を以下のとおり回答いたしますの

で、周知方よろしくお願いします。

なお、本回答は、厚生労働省保険局医療課に確認済みですので、ご了知ください。

入院診療計画書

(問1)入院診療計画書(別紙2の3)における「総合的な機能評価」は、総合評価加算(精

神病床算定不可と思われるが)を算定しない場合は記載不要か。

(答)

精神科においては記載不要です。

【根拠条文等】

総合評価加算

(1) 介護保険法施行令第2条各号に規定する特定疾病を有する 40 歳以上 65 歳未満である

者及び 65 歳以上である者については,入院当初から退院後にどのような生活を送るかとい

うことを念頭に置いた医療を行うことは特に重要なことであり,身体機能や退院後に必要

となりうる介護サービス等について総合的に評価を行い,入院中の診療や適切な退院調整

に活用する取組みを評価するものである。なお,特定疾病に該当するか判断するに当たっ

ては,要介護認定における「認定調査票記入の手引き」,「主治医意見書記入の手引き」及

び「特定疾病にかかる診断基準」について(平成 21 年9月 30 日老老発 0930 第2号)を参

考に診断する。

(2) 病状の安定が見込まれた後できるだけ早期に,患者の基本的な日常生活能力,認知機

能,意欲等について総合的な評価(以下「総合的な機能評価」という)を行った場合であ

って,当該総合的な機能評価を行った時点で現に介護保険法施行令第2条各号に規定する

特定疾病を有する 40 歳以上 65 歳未満である者及び 65 歳以上である者について,入院中1

回に限り算定する。

問 入院診療計画書の総合的な機能評価については,A240 後期高齢者総合評価加算(編

注;総合評価加算)を算定しない患者では,行う必要はないのか。

答 その通り。(平 20.5.9 事務連絡)

精神保健福祉士配置加算と精神科地域移行実施加算の併算定

Page 2: 平成 26 Nojimunext/iryouhi/H26/gigi320.pdf1 平成26 年度診療報酬改定等に係る質疑応答について(No.1) 標記について、会員病院から寄せられた代表的な質問を以下のとおり回答いたしますの

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(問2)精神科地域移行実施加算は、1 月 1 日から 12 月 31 日までに実績を作った場合、

翌年の 4 月 1 日から翌々年の 3 月 31 日まで算定できることになっている。2013 年も実績

をクリアしたので、14 年 4 月 1 日から 15 年 3 月 31 日まで精神科地域移行実施加算を算定

できると解されるが、精神保健福祉士配置加算を 14 年 4 月 1 日から算定した場合、昨年の

実績にかかわらず精神科地域移行実施加算は算定できなくなるのか。

(答)

そのとおり。精神保健福祉士配置加算を算定する病棟の入院患者については、精神保健

福祉士配置加算を算定した患者については、精神科地域移行実施加算は、算定できない。

なお、精神保健福祉士配置加算を算定しない病棟の入院患者に対しては、精神科地域移

行実施加算は算定できる。

【根拠条文等】

A103 精神病棟入院基本料(1日につき)

注8 精神保健福祉士配置加算を算定した場合は、区分番号A230-2に掲げる精神科地

域移行実施加算、区分番号B005に掲げる退院時共同指導料2、区分番号B005-1

-2に掲げる介護支援連携指導料、区分番号I011に掲げる精神科退院指導料及び区分

番号I011-2に掲げる精神科退院前訪問指導料は、算定しない。

A312 精神療養病棟入院料(1日につき)

注7 精神保健福祉士配置加算を算定した場合は、注5に規定する加算、区分番号A230

-2に掲げる精神科地域移行実施加算、区分番号I011に掲げる精神科退院指導料及び

区分番号I011-2に掲げる精神科退院前訪問指導料は、算定しない。

院内標準診療計画加算

(問3)

①院内標準診療計画の書式は決まったものがあるか。

②病院独自に作成したものでよいか。

(答)

①平成 26 年 3 月 28 日付け事務連絡「平成 26 年度診療報酬改定関連通知の一部訂正及び官

報掲載事項の一部訂正について」において別紙様式37又は37の2が示されている。

②病院独自に作成したものが別紙様式37又は37の2に準じた様式であれば可能。

【根拠条文】

注4 当該病棟に入院している、別に厚生労働大臣が定める状態にある患者に対して、入院

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した日から起算して7日以内に、当該保険医療機関の医師、看護師、精神保健福祉士等が

共同して院内標準診療計画を作成し、当該患者が入院した日から起算して 60 日以内に当該

計画に基づき退院した場合に、院内標準診療計画加算として、退院時1回に限り 200 点を

所定点数に加算する。(医科診療報酬点数表)

(9) 「注4」に規定する加算は、統合失調症、統合失調型障害若しくは妄想性障害又は気

分(感情)障害の患者に対して、入院日から起算して7日以内に、医師、看護師、精神保

健福祉士等の関係職種が共同して、別紙様式 37 又は 37 の2若しくはこれに準じた様式を

用いて院内標準診療計画書を策定し、患者又は家族等に対して説明の上、当該計画に基づ

き患者が 60 日以内に退院した場合に、退院時1回に限り算定する。ただし、死亡又は他の

医療機関への転院による退院については、算定しない。なお、ここでいう退院時とは、第

2部通則5に規定する入院期間が通算される入院における退院のことをいい、入院期間が

通算される 後の退院時において1回に限り算定できる。

(10) 患者の病態により当初作成した院内標準診療計画書に変更等が必要な場合には、新た

な院内標準診療計画書を作成し、説明を行う必要がある。

(11) 院内標準診療計画は、第2部通則7に定める入院診療計画とは別に作成すること。(留

意事項通知)

別添1の2

<通則>

医科診療報酬点数表に記載する診療等に要する書面等は別紙様式のとおりである。

なお、当該様式は、参考として示しているものであり、示している事項が全て記載されて

いる様式であれば、当該別紙様式と同じでなくても差し支えないものであること。

(留意事項通知)

精神科急性期医師配置加算(16:1)

(問4)

配置する医師は、施設基準の「当該病棟に常勤の精神保健医師が 1 名以上配置」以外は、

パート医師の常勤換算でも条件を満たしていれば算定可か。

(答)

常勤換算は不可。

常勤医師の配置が必要です。

【根拠条文等】

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A311-2 精神科急性期治療病棟入院料

注4 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届

け出た病棟に入院している患者(精神科急性期治療病棟入院料1を算定する患者に限る。)

については、精神科急性期医師配置加算として、1日につき 500 点を所定点数に加算する。

(医科の診療報酬(点数表))

(5)精神科急性期医師配置加算の施設基準

イ 当該病棟において、常勤の医師は、当該病棟の入院患者の数が十六又はその端数を増

すごとに一以上配置されていること。

ロ 精神科救急医療に係る実績を相当程度有していること。(施設基準告示)

2 精神科急性期治療病棟入院料の「注4」に掲げる精神科急性期医師配置加算の施設基準

(1) 当該病棟における常勤の医師は、当該病棟の入院患者の数が 16 又はその端数を増すご

とに1以上配置されていること。なお、当該病棟における常勤の医師は、他の病棟に配置

される医師と兼任はできない。(取扱い通知)

精神科急性期医師配置加算(16:1)

(問5)

①医師配置数 16:1 の算出にあたって、医師の端数処理 ex)3.1 人は 4 人とみなすのか。

②一日平均患者数はどの期間の平均患者数なのか。

(答)

①そのとおり。

配置される医師数は、(1 日平均入院患者数÷16)を超える人員数(つまり、小数点を切

り上げ、整数とする。)であることが要件となる。

②直近 4 カ月の一日平均患者数。

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精神科急性期医師配置加算(16:1)

(問6)

精神科急性期医師配置加算の加算対象となる患者には、急性期治療病棟に90日を超過し

て入院していて、15対1の算定となっている患者も含まれるのでしょうか。

(答)

15 対 1 の算定対象の患者は、対象外。

【根拠条文等】

A311-2 精神科急性期治療病棟入院料

「注 4 病棟に入院している患者(精神科急性期治療病棟入院料1を算定する患者に限る。)

については、精神科急性期医師配置加算として、1日につき 500 点を所定点数に加算する。」

(医科点数表告示)

精神科急性期医師配置加算(16:1)

(問7)

16 対 1 医師配置加算は、6 割以上在宅へ移行することになっているが、6 割とは年間平均

で 6 割あればいいとの解釈か。それとも、月単位で見てひと月でも 6 割以下があるといけ

ないのか。

(答)

入院日から起算して 3 月以内に退院し、在宅へ移行した実績割合を毎月クリアする必要が

ある。

【根拠条文等】

2 精神科急性期治療病棟入院料の「注4」に掲げる精神科急性期医師配置加算の施設基準

(2) 措置入院患者、鑑定入院患者及び医療観察法入院患者を除いた新規入院患者のうち6

割以上が入院日から起算して3月以内に退院し、在宅へ移行すること。「在宅へ移行する」

とは、患家又は精神障害者施設へ移行することである。なお、退院後に、医科点数表第1

章第2部通則5の規定により入院期間が通算される再入院をした場合は、移行した者とし

て計上しない。(取扱い通知)

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精神科急性期医師配置加算(16:1)

(問8)

「「在宅へ移行する」とは、患家又は精神障害者施設へ移行することである。」と取扱い通

知に規定されているが、グループホームや特別養護老人ホーム等の施設への入所は、「在宅

へ移行」に含まれるのか。

(答)

介護老人保健施以外の施設(グループホームや特別養護老人ホーム等)は、「在宅へ移行」

として扱われる。

下図を参照のこと。

【根拠条文等】

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精神療養病棟の医師配置

(問10)

①改定には、専任の常勤の精神科医師が1名配置されていること、とあるが、それには但

し書きがあり、専任の常勤精神科医は他の病棟との兼任はできない、となっている。これ

は他の病棟での施設基準の届け出をする時、療養病棟の専任医師では届け出ができないが、

他の病棟内での業務は行ってもよい、との解釈でいいのか。

②重症者加算は精神科医でも算定可能なのか。

(答)

①そのとおり。ただし、当該医師の外来業務及び他病棟の入院患者の診療業務への従事は

週2日以内となる。

②重症者加算の施設基準等の要件は、「当該病棟を有する保険医療機関が以下のいずれかの

要件を満たすこと。」となっていますので、保険医療機関が要件を満たせば、精神科医で算

定可能です。

【根拠条文等】

第 17 精神療養病棟入院料

1 精神療養病棟入院料の施設基準等

(2) 当該病棟に精神科医師である常勤の専任医師及び常勤の作業療法士又は作業療法の経

験を有する常勤の看護職員が配置されていること。

(3) 当該病棟における専任の精神科医師は他の病棟に配置される医師と兼任はできない。

また、当該医師の外来業務及び他病棟の入院患者の診療業務への従事は週2日以内とする

こと。

当該病棟を有する保険医療機関が以下のいずれかの要件を満たすこと。

(1) 精神科救急医療体制整備事業の常時対応型精神科救急医療施設,身体合併症対応施設,

地域搬送受入対応施設又は身体合併症後方搬送対応施設であること。

(2) 精神科救急医療体制整備事業の輪番対応型精神科救急医療施設又は協力施設であっ

て,ア又はイのいずれかに該当すること。

ア 時間外,休日又は深夜における入院件数が年4件以上。そのうち1件以上は,精神

科救急情報センター(精神科救急医療体制整備事業),救急医療情報センター,救命救急セン

ター,一般医療機関,都道府県(政令市の地域を含むものとする。以下重症者加算1にお

いて同じ),市町村,保健所,警察,消防(救急車)等からの依頼であること。

イ 時間外,休日又は深夜における外来対応件数が年 10 件以上であること。なお,精神

科救急情報センター(精神科救急医療体制整備事業),救急医療情報センター,救命救急セ

ンター,一般医療機関,都道府県,市町村,保健所,警察,消防(救急車)等からの依頼

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の場合は,日中の対応であっても件数に含む。

(3) 当該保険医療機関の精神保健指定医が,精神科救急医療体制の確保への協力を行って

いること。具体的にはア又はイのいずれかに該当すること。

ア 時間外,休日又は深夜における外来対応施設(自治体等の夜間・休日急患センター

等や精神科救急医療体制整備事業の常時対応型又は輪番型の外来対応施設等)での外来診

療又は救急医療機関への診療協力(外来,当直又は対診)を年6回以上行うこと(いずれ

も精神科医療を必要とする患者の診療を行うこと)。

イ 精神保健福祉法上の精神保健指定医の公務員としての業務(措置診察等)について,

都道府県に積極的に協力し,診察業務等を年1回以上行うこと。具体的には,都道府県に

連絡先等を登録し,都道府県の依頼による公務員としての業務等に参画し,(イ)から(ホ)の

いずれかの診察あるいは業務を年1回以上行うこと。

(イ) 措置入院及び緊急措置入院時の診察

(ロ) 医療保護入院及び応急入院のための移送時の診察

(ハ) 精神医療審査会における業務

(ニ) 精神科病院への立ち入り検査での診察

(ホ) その他都道府県の依頼による公務員としての業務

精神療養病棟の医師配置

(問11)精神療養病棟入院料等の改定前の施設基準では専任という言葉が使われていな

いが、どのように解釈すべきか。(精神保健指定医 → 精神科医に緩和されたのは承知し

ている)

(答)

改定前は、病棟配置医師が外来診療等を行う場合は、代替え医師を配置する必要があっ

たが、改定後は、週 2 日内であれば、代替え医師を配置することなく外来診療等が可能と

なった。

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精神療養病棟の医師配置

(問12)

当該医師の外来及び他病棟での従事は2日以内となっていますが、所定労働時間が1日8

時間の場合、1週間での外来及び他病棟での従事時間が合計16時間以内との理解でよい

か。

時間換算は不可。

精神療養病棟の退院支援相談員

(問13)

平成 26 年 3 月 31 日以前から精神療養病棟に入院されている患者は「退院支援委員会」の

対象外か。

(答)

そのとおり。

【根拠条文等】

(7) 当該病棟の入院患者の退院に向けた相談支援業務等を行う者(以下「退院支援相談員」

という)を、平成 26 年4月1日以降に当該病棟に入院した患者1人につき1人以上、入院

した日から起算して7日以内に指定し、当該保険医療機関内に配置していること。

精神療養病棟の退院支援相談員

(問14)

精神保健福祉士配置加算の配置精神保健福祉士は当該病棟の退院支援相談員を兼務できる

か。

(答)

精神保健福祉士配置加算の配置精神保健福祉士は、当該配置病棟の患者に対してのみ退院

支援相談の兼務が可能。

退院支援相談員の選定に当たっては、下図を参照のこと。

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【根拠条文等】

平成 26 年 3 月 31 日付け事務連絡「疑義解釈資料の送付について(その1)」

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精神保健福祉士配置加算

(問15)

精神療養病棟が複数ある場合、7割の実績の計算は、複数の病棟をまとめて計算するのか、

それとも1病棟ずつ計算するのでしょうか。

(答)

精神保健福祉士配置加算を算定する病棟単位で実績をカウントする。

【根拠条文等】

A103 精神病棟入院基本料

注7 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして保険医療機関が地方

厚生局長等に届け出た病棟に入院している患者について、精神保健福祉士配置加算として、

1日につき 30 点を所定点数に加算する。(医科点数表告示)

(7) 「注7」の精神保健福祉士配置加算は、入院中の患者の早期退院を目的として精神保

健福祉士の病棟配置を評価したものであり、当該病棟のすべての入院患者に対して、医師、

看護師、作業療法士、臨床心理技術者等の関係職種と共同して別紙様式6の2又はこれに

準ずる様式を用いて、退院支援計画を作成し、必要に応じて患家等を訪問し、患者の希望

を踏まえ、適切な保健医療サービス又は福祉サービス等を受けられるよう、障害福祉サー

ビス事業所、相談支援事業所等と連携しつつ、在宅療養に向けた調整を行った場合に算定

る。なお、病棟に配置された精神保健福祉士は当該病棟の入院患者の退院調整等を行うも

のであり、他病棟の患者の退院調整について行うことはできない。(留意事項通知)

(6)精神保健福祉士配置加算の施設基準

イ 当該病棟に専従の精神保健福祉士が一名以上配置されていること。

ロ 入院患者の退院が着実に進められている保険医療機関であること。(施設基準告示)

12 精神病棟入院基本料の注7に規定する精神保健福祉士配置加算の施設基準

(1) 当該病棟に、専従の常勤精神保健福祉士が1名以上配置されていること。

(2) 当該保険医療機関内に退院支援部署を設置し、当該部署に専従の常勤精神保健福祉

士が1名以上配置されていること。なお、当該病棟に専従する精神保健福祉士と退院支援

部署に専従する精神保健福祉士は兼任できないが、退院支援部署は、退院調整加算又は精

神科地域移行実施加算の退院支援部署又は地域移行推進室と同一でもよい。(取扱い通知)

A312 精神療養病棟入院料

注6 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして保険医療機関が地方

厚生局長等に届け出た病棟に入院している患者について、精神保健福祉士配置加算として、

1日につき 30 点を所定点数に加算する。(医科点数表告示)

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(6)精神保健福祉士配置加算

イ 当該病棟に専従の精神保健福祉士が一名以上配置されていること。

ロ 入院患者の退院が着実に進められている保険医療機関であること。(施設基準告示)

4 精神保健福祉士配置加算の施設基準

(1) 当該病棟に、専従の常勤精神保健福祉士が1名以上配置されていること。

(2) 当該保険医療機関内に退院支援部署を設置し、専従の精神保健福祉士が1名以上配置

されていること。なお、当該病棟に専従する精神保健福祉士と退院支援部署に専従する精

神保健福祉士は兼任できないが、退院支援部署は、退院調整加算又は精神科地域移行実施

加算の退院支援部署又は地域移行推進室と同一でもよい。(取扱い通知)

夜間休日救急搬送医学管理料 精神疾患患者等受入加算 400 点

(問16)

施設基準に二次救急医療機関とあるが、輪番制の精神科救急医療施設は対象に含まれるの

か。

(答)

含まれる。

【根拠条文等】

夜間休日救急搬送医学管理料に関する施設基準

(1) 休日又は夜間における救急医療の確保のために診療を行っていると認められる次に掲

げる保険医療機関であって,医療法第 30 条の3の規定に基づき都道府県が作成する医療計

画に記載されている第二次救急医療機関である,又は都道府県知事の指定する精神科救急

医療施設である。

ア 地域医療支援病院(医療法第4条第1項に規定する地域医療支援病院)

イ 救急病院等を定める省令(昭和 39 年厚生省令第8号)に基づき認定された救急病院

又は救急診療所

ウ 「救急医療対策の整備事業について」に規定された病院群輪番制病院,病院群輪番

制に参加している有床診療所又は共同利用型病院

なお,精神科救急医療施設の運営については,平成7年 10 月 27 日健医発第 1321 号厚

生省保健医療局長通知に従い実施されたい。

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向精神薬多剤処方

(問17)

多剤処方した場合の減算規定の除外項目(二)に該当する場合、診療録並びにレセプトにはど

のような記載が必要となるのか。

(答)

診療録には(ニ)に該当する医師の記名・押印があればよいと思われるが、レセプトに

理由を記載する必要があることから、診療録にもその理由を記載する必要があると思われ

る。

なお、多剤処方した場合の減算規定の適用は、平成 26 年 10 月 1 日からとなりますので、

ご留意ください。

【根拠条文等】

(24) 「投薬」欄について

(オ) 1回の処方において、抗不安薬を3種類以上、睡眠薬を3種類以上、抗うつ薬を4種

類以上又は抗精神病薬を4種類以上投与した場合であって、薬剤料を所定点数の100分

の80に相当する点数で算定した場合は、「摘要」欄に、「診療報酬の算定方法の一部改正

に伴う実施上の留意事項について」(平成 26 年3月5日保医発 0305 第3号)別添1の第2

章第5部第2節F100処方料の(2)に定める内容を記載するとともに、薬剤名の下に

算定点数を記載(合計点数のみを記載)し又は算定点数から所定点数の合計を控除して得

た点数を△書きにより記載し、その区分の前に精減と表示すること。

また、処方料又は処方せん料について、(2)の(イ)から(ニ)に定める内容に該当する

場合には、診療報酬明細書の摘要欄に向精神薬多剤投与に該当するが「1」の所定点数を

算定しない理由を記載すること。(「診療報酬請求書等の記載要領等について」)

「精神科継続外来支援・指導料」

(2) 「注2」については、当該保険医療機関が、1回の処方において、抗不安薬を3種

類以上、睡眠薬を3種類以上、抗うつ薬を4種類以上又は抗精神病薬を4種類以上投与(以

下「向精神薬多剤投与」という。)した場合には、算定しない。

ただし、区分番号「F100」処方料(2)のアの(イ)から(ニ)のいずれかに該当する場合

は算定することができる。

なお、この場合においては、診療報酬明細書の摘要欄に向精神薬多剤投与に該当するが、

精神科継続外来支援・指導料を算定する理由を記載すること。(留意事項通知)

精神科継続外来支援・指導料の療養生活環境を整備するための加算を算定した場合は、

「摘要」欄に「精外療加」と記載すること。また、1回の処方において、抗不安薬を3種

類以上、睡眠薬を3種類以上、抗うつ薬を4種類以上又は抗精神病薬を4種類以上投与(以

下「向精神薬多剤投与」という。)した場合であっても、「診療報酬の算定方法の一部改正

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に伴う実施上の留意事項について」(平成 26 年3月5日保医発 0305 第3号)別添1の第2

章第5部第2節F100処方料の(2)のアの(イ)から(ニ)のいずれかに該当し、算定する

場合においては、「摘要」欄に、向精神薬多剤投与に該当するが、精神科継続外来支援・指

導料を算定する理由を記載すること。(「診療報酬請求書等の記載要領等について」)

精神科訪問看護・指導料

(問18)

同一建物における3人以上の患者に対して、同一日に訪問看護を行った場合の評価を引き

下げる場合の患者数のカウントについて、同一建物に保健師または看護師が訪問看護を行

った場合の患者数のカウントは訪問看護を行った人毎にカウントするのでしょうか、例え

ば 同一保険医療機関から保健師1名と看護師1名が同一建物を同一日に訪問看護を行っ

た場合4名まで減算しない点数で請求することは可能でしょうか。

(答)

同一医療機関から同一日に同一建物を訪問した場合は、「同一日に 3 人以上」の算定となる。

【根拠条文等】

(7) 精神科訪問看護・指導料(Ⅲ)は、精神科訪問看護・指導を受けようとする同一建物居住

者に対して、当該患者を診察した精神科を標榜する保険医療機関の保健師等を訪問させて、

看護又は療養上必要な指導を行った場合に、以下のア又はイにより算定すること。

ア 同一建物居住者が2人の場合は、当該患者全員に対して、イの(1)又はロの(1)により

算定

イ 同一建物居住者が3人以上の場合は、当該患者全員に対して、イの(2)又はロの(2)に

より算定

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認知症患者リハビリテーション料

(問19)

認知症リハビリテーション料、リハビリテーション総合計画評価料は、認知症治療病棟入

院料の「医科診療報酬点数表」(告示)の注 4 に包括除外となっていないが、認知症治療病

棟の重度認知症の状態にある患者に対して算定可能か。

(答)

算定可能です。

「平成 26年度診療報酬改定関連通知の一部訂正及び官報掲載事項の一部訂正について」(平

成 26 年 3 月 28 日付け事務連絡)において、(原稿誤り)として「区分番号 H003-2に

掲げるリハビリテーション総合計画評価料、区分番号 H003-3に掲げる認知症患者リ

ハビリテーション料」が包括除外に訂正追加されました

認知症患者リハビリテーション料

(問20)

認知症リハビリテーション料は、認知症疾患医療センターの指定を受けている病院の精神

病棟に入院している重症認知症の状態にある患者に対しても算定可能か。

(答)

出来高病棟の重症認知症の状態にある患者に対しては算定可能です。

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認知症患者リハビリテーション料

(問21)

認知症患者リハビリテーション料について、算定要件の一つに「理学療法士、作業療法士

又は言語聴覚士と患者が 1 対1で行う」とあるが、ここでいう作業療法士は、当該認知症

治療病棟入院料の施設基準の一つである「専従の作業療法士」が兼務できると解して良い

か。

(答)

不可。

【根拠条文等】

三の三 認知症患者リハビリテーション料の施設基準

(1)認知症治療病棟入院料を算定する保険医療機関又は認知症疾患医療センターである

こと。

(2)当該保険医療機関内に重度認知症患者に対するリハビリテーションを行うにつき、

十分な経験を有する専任の常勤医師が一名以上配置されていること。

(3)当該保険医療機関内に重度認知症患者に対するリハビリテーションを担当する専従

の常勤理学療法士、常勤作業療法士又は常勤言語聴覚士が一名以上配置されていること。

第 47 の3 認知症患者リハビリテーション料

1 認知症患者リハビリテーション料に関する施設基準

(2) 専従の常勤理学療法士、常勤作業療法士又は常勤言語聴覚士が1名以上勤務してい

ること。

ただし、ADL維持向上体制加算、回復期リハビリテーション病棟入院料及び地域包括ケ

ア病棟入院料を算定する病棟並びに地域包括ケア入院医療管理料を算定する病室を有する

病棟における常勤理学療法士、常勤作業療法士又は常勤言語聴覚士との兼任はできない。

なお、当該保険医療機関において、認知症患者リハビリテーションが行われる日・時間が

当該保険医療機関の所定労働時間に満たない場合には、当該リハビリテーションの実施時

間以外に他の業務に従事することは差し支えない。

認知症治療病棟入院料の施設基準等

(3) 認知症治療病棟入院料1の施設基準

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ア 当該保険医療機関内に,精神科医師及び認知症治療病棟に専従する作業療法士がそ

れぞれ1人以上勤務している。

(「疑義解釈資料の送付について(その4)」平成 26 年 4 月 23 日医療課事務連絡)

A205 救急医療管理加算1及び2に係る診療報酬明細書の記載について

(問22)「診療報酬請求等の記載要領」において、「救急医療管理加算については、「摘要」

欄に「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」別添1第1章第

2部A205救急医療管理加算の(2)のアからケに規定するもののうち、該当するもの

を記載すること。また、救急医療管理加算2を算定する場合は、アからケに準ずる重篤な

状態について具体的に記載すること。」(「診療報酬請求等の記載要領」等の一部改正」平成

26年3月26日保医発0326第3号)となっているが、都道府県知事の指定する精神

科救急医療施設において、「緊急に入院を必要とする重症患者(精神疾患であり、入院させ

なければ医療及び保護を図る上で支障がある状態)」に対して救急医療が行われた場合は、

診療報酬明細書の「摘要」欄の記載はどうなるのか。

(答)

「緊急に入院を必要とする重症患者(精神疾患であり、入院させなければ医療及び保護

を図る上で支障がある状態)」に対して救急医療が行われた場合は、「診療報酬の算定方法

の一部改正に伴う実施上の留意事項について」別添1第1章第2部A205救急医療管理

加算の(2)(3)ではなく(5)に該当するものであるので、診療報酬明細書の「摘要」

欄には、ア~コを記載する必要はありませんが、救急医療管理加算1又は2を算定した根

拠となる「患者の状態」を記載してください。

なお、「緊急に入院を必要とする重症患者(精神疾患であり、入院させなければ医療及び

保護を図る上で支障がある状態)」に対して救急医療が行われた場合は、4月10日付け事

務連絡「疑義解釈資料の送付について(その3)」の(問 10)において「患者の状態による。」

と解釈が示されておりますので、ご留意ください。

おって、救急医療管理加算2を算定した場合は、当該患者に係る概要について、別添7

の様式14の3により毎年 7 月に地方厚生(支)局長に報告することになりますので、併

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せてご留意ください。

(「疑義解釈資料の送付について(その3)」平成 26 年 4 月 10 日医療課事務連絡)

(参考)

A205 救急医療管理加算

(1) 緊急に入院を必要とする重症患者に対して救急医療が行われた場合に、入院した日か

ら起算して7日に限り算定できる。なお、ここでいう入院した日とは、第2部通則5に規

定する起算日のことをいい、入院期間が通算される入院の初日のことをいう。

(2) 救急医療管理加算1の対象となる患者は、次に掲げる状態にあって、医師が診察等の

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結果、緊急に入院が必要であると認めた重症患者をいう。なお、当該加算は、入院時にお

いて当該重症患者の状態であれば算定できるものであり、当該加算の算定期間中において

継続して重症患者の状態でなくても算定できる。

ア 吐血、喀血又は重篤な脱水で全身状態不良の状態

イ 意識障害又は昏睡

ウ 呼吸不全又は心不全で重篤な状態

エ 急性薬物中毒

オ ショック

カ 重篤な代謝障害(肝不全、腎不全、重症糖尿病等)キ 広範囲熱傷

ク 外傷、破傷風等で重篤な状態

ケ 緊急手術を必要とする状態

(3) 救急医療管理加算2の対象となる患者は、(2)のアからケに準ずる重篤な状態にあって

医師が診察等の結果、緊急に入院が必要であると認めた重症患者をいう。なお、当該加算

は、入院時においてアからケに準ずる重篤な状態であれば算定できるものであり、当該加

算の算定期間中において継続してアからケに準ずる重篤な状態でなくても算定できる。

(4) 救急医療管理加算は、入院時に重篤な状態の患者に対してのみ算定するものである。

(5)都道府県知事の指定する精神科救急医療施設において,緊急に入院を必要とする重症患

者(精神疾患であり,入院させなければ医療及び保護を図る上で支障のある状態)に対し

て救急医療が行われた場合にも算定できる。ただし,精神科応急入院施設管理加算又は精

神科措置入院診療加算を算定した患者については算定できない。なお,精神科救急医療施

設の運営については,平成7年 10 月 27 日健医発第 1321 号厚生省保健医療局長通知に従い

実施されたい。

(6)加算の起算日となる入院日については,夜間又は休日において入院治療を必要とす

る重症患者に対して救急医療を提供した日(午前0時から午後 12 時まで)であって,その

旨を地域の行政部門,医師会等の医療関係者及び救急搬送機関等にあらかじめ周知してい

る日(あらかじめ定められた当番日以外の日でもよい)とする。また,午前0時をまたいで夜

間救急医療を提供する場合においては,夜間の救急医療を行った前後2日間とする。なお,

当該加算の起算日に行う夜間又は休日の救急医療にあっては,第二次救急医療施設として

必要な診療機能及び専用病床を確保するとともに,診療体制として通常の当直体制のほか

に重症救急患者の受け入れに対応できる医師等を始めとする医療従事者を確保しているこ

ととする。(留意事項通知)

「救急医療管理加算については、「摘要」欄に「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施

上の留意事項について」別添1第1章第2部A205救急医療管理加算の(2)のアから

ケに規定するもののうち、該当するものを記載すること。また、救急医療管理加算2を算

定する場合は、アからケに準ずる重篤な状態について具体的に記載すること。」(「診療報酬

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請求等の記載要領」等の一部改正」平成26年3月26日保医発0326第3号)

医療法施行規則第 19 条に基づく医師の標準配置について

(問23)

4 月 1 日に施行された医療法施行規則の一部改正により、精神科の外来患者に係る医師配置

標準は、医師 1 人当たりの外来患者数の標準が 80 人に改められたが、医師数の算定式はど

のようになるのか。

(答)

医師 1 人当たりの外来患者数の標準が 40 人から 80 人に改められたことにより、医師の配

置標準の計算方法は以下のとおりとなる。

精神科単科病院において必要な医師数に係る計算式(A)

総合病院において必要な医師数に係る計算式 (B)

小数第 2 位以下切り捨て

精神病床の一日平均入院患者数

3+

一日平均外来患者数

5= A

(1)A が 52 までは

医師:3 人

(2)A が 52 を超える場合には

医師: +3 人 A-52

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精神病床及び療養病床

の一日平均入院患者数

3+

①以外の

一日平均外来患者数

2.5 = B

精神病床及び療養病床

以外の一日平均入院患者

精神科、耳鼻咽喉科又は眼科の

一日平均外来患者数①

5+

小数第2位以下切り捨て

合計数を小数第 2 位以下切り捨て

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【根拠条文等】

第十九条 法第二十一条第一項第一号の規定による病院に置くべき医師及び歯科医師の

員数の標準は、次のとおりとする。

一 医師 精神病床及び療養病床に係る病室の入院患者の数を三をもつて除した数と、精

神病床及び療養病床に係る病室以外の病室の入院患者(歯科、矯正歯科、小児歯科及び歯科

口腔外科の入院患者を除く。)の数と外来患者(歯科、矯正歯科、小児歯科及び歯科口腔外科

の外来患者を除く。)の数を二・五(精神科、耳鼻咽喉科又は眼科については、五)をもつて

除した数との和(以下この号において「特定数」という。)が五十二までは三とし、特定数が

五十二を超える場合には当該特定数から五十二を減じた数を十六で除した数に三を加えた

医療法施行規則

(昭和二十三年十一月五日)

(厚生省令第五十号)

「医療法第25条第1項の規定に基づく立入検査要綱」

「1日平均入院患者数」の欄には、年度間の入院患者延数をそれぞれ暦日で除した数を記

入する。(小数点第2位以下を切り捨て小数点第1位まで)

・入院患者延数とは、年度間における毎日24時現在に在院している患者数を合計した数

である。

「1日平均外来患者数」の欄には、年度間の外来患者延数を実外来診療日数で除した数を

記入する。(小数点第2位以下を切り捨て小数点第1位まで)

・外来患者延数とは、年度間における毎日の新来、再来、往診、巡回診療及び健康診断の

数を合計した数をいう。

・同一患者が2以上の診療科で診療を受けた場合は、それぞれの診療科に計上する。

(1)B が 52 までは

医師:3 人

(2)B が 52 を超える場合には

医師: +3 人 B-52

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・入院中の患者が、他の診療科で診療を受け、その診療科で診療録(カルテ)が作成され

た場合は、その診療科の外来患者として計上する。

別紙

常勤医師等の取扱いについて

1.一日平均患者数の計算における診療日数

(1) 入院患者数

ア 通常の年は、365 日である。

イ 病院に休止した期間がある場合は、その期間を除く。

(2) 外来患者数

ア 実外来診療日数(各科別の年間の外来診療日数で除すのではなく、病院の実外来診療日

数で除すこと。)

イ 土曜・日曜日なども通常の外来診療体制をとっている場合及び救急の輪番日などによ

り外来の応需体制をとっている場合は、当該診療日数に加える。

ウ 病院に定期的な休診日がある場合は、その日数を除く。

エ イに掲げる体制をとっていない場合で、臨時に患者を診察する場合は、診療日数に加

えない。