学会誌編集者の心得-機関リポジトリからの情報発信のために
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三大学連携 機関リポジトリ研修会 2014年8月5日(火)で使用したスライドです。TRANSCRIPT
学会誌編集者の心得 機関リポジトリからの情報発信のために
科学技術・学術政策研究所 林 和弘
三大学連携 機関リポジトリ研修会2014 年 8 月 5 日(火)
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組版
論文誌の電子ジャーナル化・投稿査読システムの開発・郵送時代からの運用経験・投稿者・編集委員、審査員代理
・ J-STAGE の開発協力・ Web 先行公開、 OA 対応・新着お知らせ+ RSS・化学会 HP の改善と PR・ EJ 購読管理体制の構築・マーケティング、宣伝
投稿者電子投稿
読 者アクセス
他機関とのリンク
査読者
投稿者著者校正
・ SGML から XML 出版を確立・ ePub 技術立証・論文校正アルバイト
査読依頼
結果
投稿・掲載の流れ
冊子体 web 公開
1994-2010
Research Interest 2006-2014+
電子ジャーナルの未来
電子ジャーナルの先の学術コミュニケーション
学会 大学図書館、出版社の将来
国産電子ジャーナルの地位確立
研究評価と政策(大学、 URA )
学会誌編集者
• 学会誌– マガジン(会誌)– ジャーナル(論文誌)– 紀要(ほとんどない)
• 編集者– Editor (狭義の編集担当)– Editorial Officer (編集事務担当)– Publisher (出版担当)
• 議論の単純化のために– 「紀要の編集事務」と「ジャーナルの出版」を対比– 人文社会系よりは理工医学系に少し寄せた解説
何をお伝えしたいか• 図書館の方が情報発信に目を向けるのは必然
– IR と出版社のサーバーの類似性• 紀要の編集事務であれば、 IR の経験が大いに
役立つ– まずはココからというのは自然
• 出版社的な活動のためにはマインドチェンジが必要– IR 発信とは似て非なる点
• 境界領域の出現– データパブリケーションの編集、出版にはライブラ
リアンの資質が役立つ可能性が十分にある• とりあえず、 IR 発情報ベンチマークやってみ
ませんか?
なぜ出版、情報発信のことを気にしなければならないか
Digital Resources management tools
E-journalE-journal
E-journal
DB DB
DB
E-journalE-journal
E-journal
DB
Google (Scholar)
Secondary information DB
Citation DB
Reference-linking
Via portal site
Secondary DB
TitlesPackages
InstitutionalKnowledge DB
Packaging
Internet
( linking each article with DOI, OpenURL)
Specialty of readers
# of readers
High
Low Many
Few
License Management by Libraries
EJ:Many Routes, Many Readers
Reader
Publisher
Librarian
Government Officer, Citizens
DB Vendor
学術情報発信に向けた大学図書館機能の改善について (報告書) 4.発信する学術情報の充実 大学からの学術情報の発信機能を強化するためには、図書館機能の改善とともに、発信される学術情報そのものの充実も重要である。大学等から発信する学術情報は多種多様であるが、ここでは、研究成果、研究者・研究機関情報、教育情報、図書館情報等の四つに大別して、大学全体で網羅的に収集して電子化したり、新たにメタデータやリンク情報などを付して付加価値の高い学術情報へと充実を図る等の取組状況を紹介する。
(1)研究成果 ①逐次刊行物(電子ジャーナル・紀要類)・図書等 大学で発行される紀要類の電子化は、海外の学協会や学術出版社等の電子ジャーナルに比べると、一時的な試行であったり、一部の部局による実験であったりするものが多かった。しかし、次第に大学の代表的な紀要を電子化したり、学内のすべての紀要を対象にした正式事業として発展している事例もある。一橋大学では、学内の研究紀要の各編集委員会と協力して「一橋論叢」を含む9タイトル(和文3誌、欧文6誌)について創刊号からの全部をPDF(画像)化し、著作権処理が済んだものから順次公開する予定になっている。また、山形大学では、学内のすべての紀要について編集出版を管理する出版委員会を附属図書館が所掌しており、紀要の電子化に係る全学調整を積極的に行っている。投稿規程に、出版権の許諾、電子化、図書館サーバによる公開などを明記して電子化した紀要をインターネットで公開するなど図書館が主体的に行っている。
平成15年3月17日 文部科学省研究振興局情報課
出版社的活動IR からの情報発信とは似て非なる点が多い• プラットフォームより、まずコンテンツ
出したい情報、届けたい情報があってこその器• ストックではなくフロー寄りの情報を扱う
情報の活きの良さ、即時性• 発信元(機関)の顔、色を出す
ブランディング• ビジネスサステナビリティとマーケティング
運転資金は出版による収入から• 研究者のキャリアを背負うメディア
トップジャーナルへの掲載は研究者人生を左右
データパブリケーションとライブラリアンの親和性
ミニワークショップ
• 機関リポジトリから発信される一次情報の定性的ベンチマーキング– そもそも機関リポジトリから発信されている一次情
報の現状は?– 「あの」大学の IR から発信されている一次情報
は?
• その大学の顔と強みを知る一助に– 人文社会学系が多いところ
• 特に強い学部のコンテンツが反映されているところ– 数学が強いところ– 全く無いところ– 中規模大学が一番面白い?
参加者募集!してみる
三大学 タイトル数千葉大 16お茶大 12横国 12平均 13.3
RU11北大 58東北大 46東大 40筑波大 67慶応 32早稲田 56名古屋 35京大 76阪大 45九大 67東工大 0平均 52.2(東工大を除く)
何をお伝えしたいか• 図書館の方が情報発信に目を向けるのは必然
– 出版社の図書館化、図書館の出版社化(双方向性)• 紀要の編集事務であれば、 IR の経験が大いに
役立つ– すでに沢山、 10 年の昔からあることを確認
• 出版社的な活動のためにはマインドチェンジが必要だが結構難しい– 研究者のキャリアを背負うメディアになれるか
• 境界領域の出現と新しい可能性– データ出版の品質保証は、図書受入れメタデータコ
ントロールに近い→キュレーター• とりあえず、 IR 発情報ベンチマークやってみ
ませんか?
ご清聴ありがとうございました
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Kazuhiro Hayashi (with a picture)