高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

22
高高高高高高高高高高高高高高 高高高高高高高高高高高高高高高 高高高高高高 高高高高

Upload: calix

Post on 07-Jan-2016

40 views

Category:

Documents


2 download

DESCRIPTION

高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化. 分子科学講座  田中宏志. ・紫外線 ・熱 ・薬品. シリカガラス. ほぼ 100 %  SiO ₂ からなる非晶質材料. 特性. ・光をよく通す ( 真空紫外~近赤外) ・耐久性に優れている. シリカガラスの種類. ・溶融石英ガラス. ・金属不純物の有無 ・ OH 基の有無 ・光学的均質性. 製法. ・電気溶融法 ・プラズマ溶融法 ・酸水素火炎溶融法. ・合成シリカガラス. 製法. ・直接法 ・スート法 ・プラズマ法 ・ゾル - ゲル法. 用途により使い分け. - PowerPoint PPT Presentation

TRANSCRIPT

Page 1: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

高輝度放電ランプ用管球材料の熱処理および点灯による構造変化

分子科学講座  田中宏志

Page 2: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

シリカガラスほぼ 100 %  SiO₂ からなる非晶質材料

特性・光をよく通す ( 真空紫外~近赤外)

・耐久性に優れている・紫外線

・熱

・薬品

Page 3: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

シリカガラスの種類・溶融石英ガラス 製法 ・電気溶融法

・プラズマ溶融法

・酸水素火炎溶融法

・合成シリカガラス製法 ・直接法

・スート法

・プラズマ法

・ゾル - ゲル法

・金属不純物の有無

・ OH 基の有無

・光学的均質性

用途により使い分け

Page 4: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

OH 基と仮想温度・ OH 基

・仮想温度, TF  

・ Si-OH 基の形でシリカガラス中に存在

・熱処理などにより OH 基が増減する。

・仮想温度とはガラスの構造が凍結したと考えられる温度

・長時間高温で加熱後、急冷したガラスを測定することにより, 構造の仮想温度依存性を求められる← 本研究では,代用特性 ( 赤外吸収ピーク位置 ) から

測定

Page 5: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

HID ( 高輝度放電)ランプ

特徴・ランプ1灯あたりの光束が大きい

・電球やハロゲン電球に比べ発光効率に優れる

用途 プロジェクター

    リソグラフィー

    自動車

High Intensity Discharge Lamp

Page 6: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

ランプ管球

ショートアーク水銀ランプ(リソグラフィー用)

80

mm

90 mm

Measured   Area

Hydrogen-Oxygen

Flame

Measured   Area

27

mm

34

mm

Page 7: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

研究の背景HID ランプの使用が増加

 管球使用にともなう構造変化の知見がない

熱処理に伴うデータをとる

Page 8: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

測定方法サンプル

 ・厚さ約 0.5mm

 ・幅 1.5mm ~ 3.6mm

測定器 

 ・日本分光製 FT/IR-600Plus

  フーリエ変換赤外分光光度計

   +IRT-30 型赤外顕微鏡

   アパーチャー 30μm□

測定項目 

 ・ OH 濃度

 ・仮想温度

Page 9: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

測定機器の写真

Page 10: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

3400 3500 3600 3700 38000

0.1

0.2

0.3

0.4

0.5

ES

Wavenumver (cm-1)

Abs

orba

nce

OH 濃度の測定方法

3400 ~ 3800cm-1 付近の赤外吸収スペクトル

・ OH 濃度の計算 1000

cm

1ppmOH A

t

t : サンプルの厚みA : ピーク位置高さ

3400 3500 3600 3700 38000

0.1

0.2

0.3

0.4

0.5

ES

Wavenumver (cm-1)

Abs

orba

nce

A

Page 11: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

仮想温度の測定方法

2220 2240 2260 2280 2300

0.23

0.24

0.25

Wavenumver (cm-1)A

bsor

banc

e

ES

2220 ~ 2300cm-1 付近の赤外吸収スペクトル

・仮想温度の計算

fT

Kcm21.43809cm64.2228ν

11

 :仮想温度

ν :ピーク位置の波数T f

参考文献

A. Agarwal, K. M. Davis, and M. Tomozawa, J. Non-Cryst. Solids, 185, 191 (1985)

Page 12: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

実験の種類

1 . HID ランプ用管球の熱処理2 . HID ランプの点灯による 構造変化

3 . HID ランプに封入したシリカ ガラスの構造変化

Page 13: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

1 . HID ランプ用管球の熱処理・熱処理条件

  サンプル      熱処理条件     A           未処理     B          900℃ , 5h     C          1050℃ , 5h     D          1050℃ , 10h     E          1150℃ , 5h     F          1200℃ , 10h     G          合成,未処理

Page 14: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

1 .OH 濃度の測定結果

位置 ㎛

  A   B   C   D   E   F   G

処理温度( )℃

未処理 900 1050 1050 1150 1200 合成,

処理時間 (h)   5

   5

10 5 10 未処理

15 760 176 592 578 203 192 1187

25 980 248 412 no 253 261 887

45 740 nd nd nd nd nd 327

100 nd nd

(単位:ppm )

     nd :測定限界以下   no :測定なし

Page 15: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

1 . 仮想温度の測定結果

0 500 1000 15001000

1200

1400

1600

1800

2000

Distance From Outside (m)

Fic

tive

Tem

pera

ture

(K

)

C

B

D

A

E

F

G

ABCDEFG

B (5h)

C (5 h), D (10 h)

E (10 h)F (10 h)

A: 未処理

G (合成未処理)

Page 16: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

2 .HID ランプの点灯使用サンプル

点灯時間の違う HID ランプ ( 小型 1cm )

    点灯時間

12

    10 分   2000 時間

Page 17: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

2 .OH 濃度の測定結果

0 500 1000 15000

50

100

150

Distance From inside (m)

OH

con

t. (p

pm)

点灯2000h

点灯10分間

Page 18: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

2 . 仮想温度の測定結果

0 500 1000 1500

1000

1200

1400

1600

1800

Distance From inside (m)

Fict

ive

Tem

prat

ure

TF (

K)

点灯10分間約1450K

点灯2000h約1250K

Page 19: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

3 .HID ランプに封入したシリカガラス

・使用したランプ管球

・サンプル試料名     材質 製造方法 OH 量(pp

m)ED-A 合成石英ガラス スート法 80

N 有水溶融石英ガラス

火炎溶融 100~200

HR 無水溶融石英ガラス

電気溶融

ES 合成シリカガラス 直接法 700~1500

ショートアーク水銀ランプ( 10cm )

片面を酸水素火炎処理

Page 20: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

3 .OH 濃度の測定結果

0 1000 2000 30000

100

200

300

OH

con

t. (p

pm)

Distance From Surface (m)

ED-A(70ppm)

0 1000 2000 30000

100

200

OH

con

t. (p

pm)

Distance From Surface (m)

HR(10ppm)

0 1000 2000 30000

100

200

OH

con

t. (

ppm

)

Distance From Surface (m)

N(110ppm)

0 1000 2000 30000

1000

2000

OH

con

t. (p

pm)

Distance From Surface (m)

ES(1000ppm)

Page 21: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

3.仮想温度の測定結果

0 1000 2000 30001100

1200

1300

1400

1500

Fict

ive

Tem

prat

ure

TF (

K)

Distance From Surface(m)

ES1200~1300K

0 1000 2000 30001100

1200

1300

1400

1500

Fict

ive

Tem

prat

ure

TF (

K)

Distance From Surface(m)

ED-A1300~1400K

0 1000 2000 30001100

1200

1300

1400

1500

Fict

ive

Tem

prat

ure

TF (

K)

Distance From Surface(m)

HR1350~1450K

0 1000 2000 30001100

1200

1300

1400

1500

Fict

ive

Tem

prat

ure

TF (

K)

Distance From Surface(m)

N1350~1450K

Page 22: 高輝度放電ランプ用管球材料の 熱処理および点灯による構造変化

まとめ・ HID ランプの熱処理による構造変化

・ HID ランプの点灯による構造変化

・ OH基の除去には限界がある

・長い間点灯すると内側に OH基が入り込む

・シリカガラスの種類によって構造変化の様子が違う

今後の課題・構造変化に対する点灯時間依存性の把握