明電ディスク形ブレーキ

クレーン・一般産業・鉄鋼圧延補機用

高速対応の

コンパクト設計

BRP2形交流操作直流電磁ブレーキ

BRP2形交流操作直流電磁ブレーキは、インバータなど回生制動制御付き電動機の制動に対応した、コンパクトなディスク形電磁ブレーキです。

クレーン・一般産業・鉄鋼圧延補機用

明電ディスク形ブレーキ

特 長

●エアダンパを標準装備していますので、ショックが少なく、低騒音です。

●ブレーキライニングの上下ギャップ調整に、自動調整式を採用しています。

● 主なピン部に無給油ブッシュを採用していますので、一般的な屋内環境では無給油使用が可能です。

● ブレーキライニングの材質は、焼結合金を使用していますので、フェード現象がなく高温まで安定した制動カを発揮します。

● ブレーキ（ライニング）は左右対称になっていますので、ディスクロータのどちら側でも取り付け可能です。（但し、端子箱は逆側に取り付け）

定 格ブレーキの種類 BRP2形　交流操作直流電磁ブレーキ

作動方法 無励磁作動（瞬時強励磁形）

用途 クレーン巻き上げ・走行・横行用、産業機械用（インバータなど回生制動制御付き電動機に適用）

周囲温度 一 10〜十 40℃

操作部保護構造 防じん形（本体は無保護形）

操作部絶縁種類 B種絶縁

定格電圧及び定格周波数 200V 50Hz、220V 60Hz、400V 50Hz、440V 60Hz

操作部使用率 60%

操作部動作回数 400（回／時）

塗装色 マンセル　5B5／ 0.5

仕 様（ディスクロータはオプションです。）

ブレーキ形式 電磁石形式 制御箱形式 制動トルク（N・m）

ディスクロータ径（mm）

非常最大制動仕事量（kJ） 非常最大制動回転速度（min-1）注30m／ s以下 80m／ s

BRP2-180-1

MD15D BRD-SC

150〜240 φ350 568 343 4300

175〜280 φ400 764 461 3800

BRP2-180270〜395 φ350 568 343 4300

310〜460 φ400 764 461 3800

BRP2-225-1

MD17D BRD-SC

410〜610 φ400 764 461 3800

475〜700 φ450 941 568 3300

540〜790 φ500 1130 676 3000

BRP2-225

625〜885 φ400 764 461 3800

720〜1020 φ450 941 568 3300

810〜1150 φ500 1130 676 3000

BRP2-280-1

MD24D BRD-SC

920〜1380 φ450 941 568 3300

1050〜1580 φ500 1130 676 3000

1310〜1970 φ600 1680 1010 2500

1580〜2370 φ700 2190 1310 2150

BRP2-280

1410〜1930 φ450 941 568 3300

1610〜2200 φ500 1130 676 3000

2010〜2750 φ600 1680 1010 2500

2410〜3300 φ700 2190 1310 2150

BRP2-355-1 MD29D BRD-SC

2230〜3240 φ600 1680 1010 2500

2700〜3920 φ700 2190 1310 2150

3170〜4590 φ800 2960 1770 1900

BRP2-355 MD31D BRD-LC

3610〜5700 φ600 1680 1010 2500

4360〜6890 φ700 2190 1310 2150

5120〜8080 φ800 2960 1770 1900注．常用制動回転速度は非常最大制動回転速度の 1／ 10程度でご使用ください。

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明電ディスク形ブレーキ

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外形寸法

外形寸法表（mm）

ブレーキ形式ブレ一キ本体 ロータ外径 有効半径 ディスクロータ（オプション） カップリング兼用ディスクロータ（オプション）

BA BB BC BG BH BP BK BQ BE BF BM BN BS BZ BT KD 質量（kg) φDD DE DL J（kg・m2） 質量（kg） DL CL J（kg・m2） 伝達トルク（N・m） 質量（kg）

BRP2-180-1BRP2-180

122（145）292 180 13 563 350 213 481 60 115 150 260 11 15 125 28 55

350 145150

0.34 33150 300

0.41 380 26 ／ 15

400 170 0.58 40 0.65 430 34 ／ 20

BRP2-225-1BRP2-225

138（160）328 225 14 699 465 234 612 70 135 185 320 0 24 135 28 85

400 165

170

0.58 42

170 335

一 一 一

450 190 0.95 53 1.17 1100 49 ／ 41

500 215 1.43 67 1.60 1450 ／ 1940 58 ／ 45

BRP2-280-1BRP2-280

170（185）341 280 22 863 557 306 745 75 160 200 370 8 28 150 28 175

450 175

200

0.95 57

200 350

一 一 一

500 200 1.43 72 一 一 一

600 250 3.00 103 3.25 2800 89 ／ 76

700 300 5.50 141 5.85 3400 115 ／ 85

BRP2-355-1 213（234）394 355 22 1076 714 362 935 100 210 270 490 0 35 194 34 330

600 240

240

3.00 104

240 400

一 一 一

700 290 5.50 163 5.93 4500 123 ／ 108

800 340 9.00 189 9.75 6800 171 ／ 165

BRP2-355 213（234）454 355 22 1086 704 382 935 100 210 270 490 0 35 194 34 375

600 240

240

3.00 104

240 465

一 一 一

700 290 5.50 163 5.93 4500 123 ／ 108

800 340 9.00 189 9.75 6800 171 ／ 165

外形図 1　ブレーキ外形寸法図（mm）

DE

BE BEBM

φDD

(t=30)

φBK

BH

BP

BQ

BC

BG

4－φBZ

30

φKD

BT BA

DL

BF BFBN BS

CL

BB

外形図 2　制御箱　BRD-SC（mm） 外形図 3　制御箱　BRD-LC（mm）

外形図 4　制御箱回路図

注．カッコ内寸法はブレーキライニングが摩耗し、限界厚さに達した時の寸法です。

本体（質量：2.4kg）

ケース付（質量：3.9kg）

15015

7

110 4 810593

16020 110

115 18 2520

6530 45

4-φ7

φ28 ブレーキコイル端子口（MN）φ28 交流入力端子口（UV）

4-M6防振ゴム

156

175

190

216

156

12

本体（質量：5.2kg）

ケース付（質量：10.5kg）

28510 160 105 10

142125 17

265

323 200305 170 30

60 40 110

20

6-M6

4-φ9.5

φ28 ブレーキコイル端子口（MN）φ28 交流入力端子口（UV）

225

345

325

305

205

1010

※ブレーキコイルの接続◎入力電圧200V級回路の時……並列◎入力電圧400V級回路の時……直列

ブレーキコイル

M1

M2 M2

M1

N1 N1

N2 N2

並列 直列

M

DR

N

プリント板

X

XT

ZNR

制御箱

TR

U

V

A

FUSE

X

M

電動機

XA SCR3

SIR1

2

G K

H

HX

明電ディスク形ブレーキ

ブレーキの選定は下記の手順に従って行ってください。

巻き上げ………電動機トルクの 200～ 185％

横行、走行……電動機トルクの 100～ 70％

最高回転速度が非常最大制動回転速度を超えないこと。

※ 常用制動回転速度は非常最大制動回転速度の１／ 10程度としてください。

ブレーキ 1台制動の場合はディスクロータ軸に曲げモーメントが作用しますので応力の確認を行ってください。

応力が大きい場合は制動トルクを半分にし、ディスクロータの両側（2台）に置く選定に変更してください。

※ 巻き上げ用途では電動機トルクの 100％× 2台

制動仕事量が非常最大制動仕事量を超えないこと。

※ 制動仕事量が非常最大制動仕事量を超えた場合は再度検討

●ブレーキ、ディスクロータの設置場所

電動機が両軸の場合は、直結側にディスクロータを設置してください。※原則的に自冷ファン側の軸には設置できません。

●ディスクロータの面振れについて

ディスクロータの面振れは 0.07mm以下にしてください。

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EB＝AB×Z（J／min）

EB′＝AB′×Z（kgf・m／min）

制動距離は停止までの電動機の回転量を算出し、電動機の回転速度と負荷の速度から比例計算により求めます。

●停止までの電動機の回転量

1. 制動トルク

2. 制動時間

3. 制動開始時の回転速度

4. 制動距離

5. 制動仕事量

TB＝ ×F（N・m）9550×kWn

TB′＝ ×F（kgf・m）974×kWn

tB＝ （s）J×n

9.55×（TB±TL）

R＝ ×　 ×Δt＋ （回転）n＋nB60

nB60

12 ×　 ×tB

12

S＝ V ×　 （m）Rn

AB＝ ×　　　　（J）J×n2

183TB

TB±TL

AB′＝ ×　　　　（kgf・m）GD2×n2

7160TB′

TB′±TL′

＝ （s）GD2×n

375×（TB′±TL′）

nB＝n＋Δn

　＝n＋ （min－1）9.55×（±TL）×Δt

J

（min－1）375×（±TL′）×Δt

GD2 ＝n＋

●１回当りの制動仕事量

● 制動距離

●毎分当りの制動仕事量

TB： 制動トルク（N・m）

TB′： 制動トルク（kgf・m）

kW：電動機の出力（kW）

n： 電動機の回転速度（min－1）

F： 負荷条件や停止時間に関する定数 巻き上げ…　　　　　横行・走行…1.0～0.7

J： ブレーキ軸に換算した全慣性モーメント （kg・m2） GD2＝4J…はずみ車効果（kgf・m2）

tB： 制動時間（s） TL： 負荷トルク（N・m）

TL′：負荷トルク（kgf・m） 但しブレーキ軸に換算した値 －符号はブレーキトルクと逆方向（巻き下げ） ＋符号はブレーキトルクと同方向（巻き上げ）

Δn：デットタイムによる電動機の回転速度変化（min－1）

Δt： ブレーキ制動開始までのデットタイム（s）

nB： 制動開始時の回転速度（min－1） R： 停止までの電動機の回転量（回転）

S： 制動距離（m）

V： 負荷の速度（m／min）

Z： 制動頻度（回／min）

AB： １回当りの制動仕事量（J）

AB′： １回当りの制動仕事量（kgf・m）

EB： 毎分当りの制動仕事量（J／min）

EB′： 毎分当りの制動仕事量（kgf・m／min）

選 定 ブレーキ計算に使用する一般式

ブレーキ形式の決定

ディスクロータ径の決定

ディスクロータ軸の応力検討

非常制動時の制動仕事量確認

制動トルクの決定

2.0〜1.85、

明電ディスク形ブレーキ

■　仕様は機能・性能向上などのため変更することがありますのでご了承ください。

安全に関するご注意この製品に関するお問い合わせは

ご使用の前に、「取扱説明書」又はそれに準ずる資料をよくお読みのうえ正しくお使いください。

本　社　〒141-6029 東京都品川区大崎 2-1-1 ThinkPark Tower

XX00-0000 A 2010年4月現在2010-4ME（0L）0.0L

北 海 道 支 店 Tel.（011）752-5120東 北 支 店 Tel.（022）227-3231横 浜 支 店 Tel.（045）937-1701北 関 東 支 店 Tel.（048）859-7032東 関 東 支 店 Tel.（043）286-2270

静 岡 支 店 Tel.（054）251-3931北 陸 支 店 Tel.（076）261-3176中 部 支 社 Tel.（052）231-7181関 西 支 社 Tel.（06）6203-5261四 国 支 店 Tel.（087）822-3437

中 国 支 店 Tel.（082）543-4147九 州 支 店 Tel.（092）476-3151カスタマーセンター Tel.（0120）099-056

●以下の事項をお知らせください。

１．用途： クレーンの種類、巻き上げ・横行・走行などの区別並びに使用率、動作回数、負荷側の慣性モーメント

２．使用環境：屋内・屋外の区別、周囲温度

３．ブレーキ形式とディスクロータ径

４． 適用電動機の定格： 出力・負荷時間率・電圧・周波数（インバータ制御の回生制動の有無）

５．制動トルク

６．操作電源：電圧、周波数

７．特殊付属品（必要な場合）：ディスクロータなど

８．予備品

ご注文及びご照会に際して

CK6-2785 C 2010年4月現在2010-4ME（5L）0.5L