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Page 1: はじめに - Imabari · 【1】地域包拢ケアシステムの構築に向けた地域支援事業の充実 在宅医療・介護連携の推進 医療と介護の連携の推進については、介護保険法の地域支援事業のうち、包括的支援事業
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はじめに

12 市町村の合併で誕生した新今治市は、このたび合併 10周年を迎えました。新今治市が誕生

して以来、年々市民の皆さまの交流の輪が広がり、徐々に新市としての一体感の醸成が進んでい

ると感じております。

一方で本市の高齢化率は年々上昇を続けており、認知症高齢者やひとり暮らし高齢者の増加が

見込まれているところです。団塊の世代が後期高齢者となる 2025年に向け、介護サービスの充実

や市民の皆さまによる見守りや手助けなど、超高齢社会を支える仕組みづくりが求められていま

す。

本市においては、高齢者が住み慣れた地域で安心して自分らしい暮らしを続けることができる

ように、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供される「地域包括ケアシステム」

の構築を推進してきました。第5期(平成 24年度~平成 26年度)においては、特別養護老人ホ

ーム・グループホーム等の介護基盤整備を行うとともに、地域包括支援センターを3箇所から6

箇所に増設し、市民の皆さまの身近な相談窓口としての機能を果たして参りました。

平成 27年度以降もこの取り組みを強化するため、平成 27年度から平成 29 年度までを計画期間

とする「第6期高齢者福祉計画・介護保険事業計画」を策定いたしました。『おもいやりの心で

支え合い、安心して健康に暮らせるまち』を基本理念に、在宅医療・介護の連携、認知症対策、

生活支援・介護予防サービスの基盤整備等の事業を推進してまいります。自助・互助・共助・公

助により、地域包括ケアシステムの構築を進め、誰もが「住んでよかった」「これからもずっと

住み続けたい」と感じられるまちづくりに取り組んでまいりますので、市民の皆さまのご理解・

ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

結びに、本計画の策定にあたり、様々な視点からご審議いただきました「今治市介護保険運営

協議会」の皆さまをはじめ、各種調査にご協力いただきました皆さま並びに関係各位に心からお

礼を申し上げます。

平成27年3月

今治市長 菅 良二

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目 次

第 1 章 計画の概要 ............................................. 1 1 計画策定の背景・主旨 .............................................................................................................................................. 3

2 介護保険制度のポイント .......................................................................................................................................... 4

3 計画の性格・位置付け .............................................................................................................................................. 6

4 計画の期間 ....................................................................................................................................................................... 7

5 計画の策定体制 ............................................................................................................................................................. 7

第2章 高齢者を取り巻く今治市の現状 ........................... 9

1 高齢者の状況 ............................................................................................................................................................... 11

2 高齢者人口等の推計 ................................................................................................................................................ 17

3 日常生活圏域別の状況 ........................................................................................................................................... 20

第3章 計画の基本的な考え方 .................................. 31

1 基本理念 ......................................................................................................................................................................... 33

2 基本方針 ......................................................................................................................................................................... 34

3 圏域の設定 .................................................................................................................................................................... 36

4 地域包拢ケアの考え方 ........................................................................................................................................... 37

5 施策体系 ......................................................................................................................................................................... 38

第4章 施策展開 .............................................. 39

1 健康づくり・介護予防の総合的な促進 ......................................................................................................... 41

2 社会参加・生きがいづくりの促進 ................................................................................................................... 46

3 安心して暮らせるまちづくりの促進 .............................................................................................................. 49

4 認知症高齢者に対する支援 .................................................................................................................................. 59

5 医療と介護の連携強化 ........................................................................................................................................... 65

6 生活支援サービスの充実と家族介護者への支援 ...................................................................................... 68

7 高齢者の住まいの確保 ........................................................................................................................................... 74

第5章 介護保険事業の推進 .................................... 77

1 介護保険事業の実施状況 ....................................................................................................................................... 79

2 介護保険の利用見込み ........................................................................................................................................... 82

3 地域支援事業について ........................................................................................................................................... 97

4 第6期の介護保険料について ............................................................................................................................. 99

5 介護保険のサービスの質の向上と円滑な運営 ......................................................................................... 101

資料......................................................... 103

1 アンケート調査結果 .............................................................................................................................................. 105

2 介護保険運営協議会名簿 ..................................................................................................................................... 146

3 介護保険条例(抜粋) ......................................................................................................................................... 147

4 介護保険運営協議会規則 ..................................................................................................................................... 148

5 開催経緯 ....................................................................................................................................................................... 149

6 用語解説 ....................................................................................................................................................................... 150

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第 1 章 計画の概要

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1 計画策定の背景・主旨

平成 12年に介護保険がスタートして以来、14年が経過しました。

この間、高齢化の進展に伴う要介護者の増加、それに起因する介護給付費の増加、さらに介護

保険料の高騰、介護サービス提供体制の充実を支える介護従事者の育成・確保、地域医療と介護

の連携、認知症対策など、様々な課題が顕在化してきています。

こうした中、団塊の世代が 75歳以上となる 2025年(平成 37年)を見据えて、たとえ介護が必

要になっても、住み慣れた地域で安心して自分らしい暮らしを続けることができるように、医療・

介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築が必要となっ

ています。また、介護保険制度改正も踏まえて、介護サービス事業所によるサービスの充実とと

もに、市民一人ひとりが介護を自分自身の問題としてとらえ、地域住民の協力により、地域福祉

の推進、福祉を通した地域づくりを進めることも重要な課題となっています。

本市では平成 24年3月に策定した「第5期高齢者福祉計画・介護保険事業計画」において、『お

もいやりの心で支え合い、安心して健康に暮らせるまち』を基本理念に、地域包括ケアシステム

の確立に向けての体制の構築や、高齢者を支える地域福祉活動の推進をはじめ、介護予防の強化、

介護サービスの基盤強化等に取り組んできました。

今回の計画では、これらの取り組みなどを基礎としつつも、社会情勢の変化に対応するととも

に、今後の高齢化対策をより一層推進します。本市が目指すべき高齢者福祉と介護保険事業の基

本的な方針を定め、具体的に取り組むべき施策を明らかにすることを目的に、「第6期高齢者福

祉計画・介護保険事業計画」(以下、本計画という。)として策定することとします。

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2 介護保険制度のポイント

国の制度改正と方向性の主な内容

【1】地域包拢ケアシステムの構築に向けた地域支援事業の充実

■在宅医療・介護連携の推進

医療と介護の連携の推進については、介護保険法の地域支援事業のうち、包括的支援事業

に位置づけ、市町村が主体となり、医師会と連携しつつ取り組む。

■認知症施策の推進

標準的な認知症ケアパス(状態に応じた適切なサービス提供の流れ)を構築する。認知症

施策を、介護保険法の地域支援事業に位置づける(「認知症初期集中支援チーム」の設置、 認

知症地域支援推進員の配置など)。

■地域ケア会議の推進

「地域ケア会議」を、個別事例の検討を通じて、多職種協働によるケアマネジメント支援

を行うとともに、地域のネットワーク構築につなげるなど、実効性あるものとして定着・普

及させる。

■生活支援サービスの充実・強化

多様な生活支援サービスが利用できるような地域づくりを市町村が支援するため、制度的

な位置づけの強化を図る。「生活支援サービスコーディネーター」の配置などについて、介

護保険法の地域支援事業に位置づける。

【2】予防給付の見直しと地域支援事業の充実

予防給付のうち訪問介護・通所介護について、市町村が地域の実情に応じた取り組みができ

る介護保険制度の地域支援事業へ移行(平成 29年度末まで)する。既存の介護事業所による既

存のサービスに加えて、NPO、民間企業、ボランティアなど地域の多様な主体を活用して高

齢者を支援できるようになり、高齢者は支え手側に回ることも可能となる。

【3】特別養護老人ホームの重点化

原則、特別養護老人ホームへの新規入所者を要介護度3以上の高齢者に限定し、在宅での生

活が困難な中重度の要介護者を支える施設としての機能に重点化する(既入所者は除く)。た

だし、軽度(要介護1・2)の要介護者について、やむを得ない事情により、特別養護老人ホ

ーム以外での生活が著しく困難であると認められる場合には、市町村の関与の下、特例的に入

所を認める。

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【4】低所得者の保険料の軽減割合の拡大

給付費の5割の公費とは別枠で公費を投入し、低所得高齢者の保険料の軽減を強化する。(平

成 27年度(第6期介護保険事業計画)から実施)

【5】一定以上の所得のある利用者の自己負担引上げ

保険料の上昇を可能な限り抑えつつ、制度の持続可能性を高めるため、これまで一律1割に

据え置いている利用者負担について、一定以上の所得のある利用者の自己負担割合を2割とす

る。

【6】補足給付の見直し (資産等の勘案)

施設入所等にかかる費用のうち、食費及び居住費は本人の自己負担が原則となっているが、

住民税非課税世帯である入居者については、その申請に基づき、補足給付を支給し負担軽減を

行う制度がある。福祉的な性格や経済的な性格を有する制度であり、預貯金や有価証券等を保

有するにもかかわらず、保険料を財源とした給付が行われることは不公平であることから、資

産を勘案するなどの見直しを行う。

【7】サービス付き高齢者向け住宅の住所地特例の適用

現在、サービス付き高齢者向け住宅は有料老人ホームに該当しても特例の対象外であったが、

今後は所在市町村の負担を考慮し、その他の有料老人ホームとの均衡を踏まえ、住所地特例の

対象とする。

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3 計画の性格・位置付け

(1)法令の根拠

本計画は、老人福祉法第 20条の8の規定に基づく老人福祉計画と介護保険法第 117条の規定に

基づく介護保険事業計画とを合わせ、一体的に策定したものです。

(2)関連計画との関係

本計画は、「今治市総合計画」に基づく分野別計画に位置づけられるとともに、地域福祉の基

本計画である「今治市地域福祉計画」を踏まえ、本市における高齢者の保健・福祉に関する基本

的な考え方及び施策を示すものです。

本計画は、高齢者の福祉、保健、医療、介護保険、生きがいや社会参加、住みやすいまちづく

りなど、高齢者施策全般にかかわる行政計画であるとともに、市民の参画及び関係機関・団体と

の協働により計画の推進を図るものです。

第6期高齢者福祉計画・

介護保険事業計画

障害者計画及び障害福祉計画

健康づくり計画

子ども・子育て支援事業計画

整 合

ゆとり彩りものづくり

みんなで奏でる

海響都市

いまばり

総合計画 地域福祉計画

愛媛県高齢者保健福祉計画・

介護保険事業支援計画

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4 計画の期間

計画期間は、平成 27 年度から平成 29年度までの3年間と定めます。

5 計画の策定体制

本計画の策定にあたっては、地域の福祉・医療等の各分野を代表する関係者の方々で構成され

る「今治市介護保険運営協議会」をはじめ、広く市民の方から本市の目指すべき高齢社会への対

応についての意見をいただきながら、高齢者に関する問題や課題、対策、今後における施策の方

向性などを中心に協議を行いました。

また、計画案については、平成 27年2月2日~2月 16日までの間、本市高齢介護課窓口・ホ

ームページ上におきまして、パブリックコメント(意見聴取)を行いました。

第 5 期

平成 24~26 年

第6期

平成 27~29 年 第 7 期

平成 30~32 年

第 8 期

平成 33~35 年

第9期

平成 36~38 年

団塊世代が 65 歳に 団塊世代が 75 歳に

<2025 年までの見通し>

2015 2025

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第2章 高齢者を取り巻く

今治市の現状

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単位:人、%

区  分 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年総人口 171,177 169,710 170,127 168,183 166,468

年少人口  (0~14歳)

21,199 20,907 20,620 20,170 19,699

  総人口比 12.4 12.3 12.1 12.0 11.8

生産年齢人口  (15~64歳)

101,811 100,534 99,789 96,827 94,138

  総人口比 59.5 59.2 58.7 57.6 56.6

高齢者人口  (65歳以上)

48,167 48,269 49,718 51,186 52,631

  総人口比 28.1 28.4 29.2 30.4 31.6

171,177 169,710 170,127 168,183 166,468

48,167 48,269 49,718 51,186 52,631

28.1 28.4 29.2 30.4 31.6

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

0

40,000

80,000

120,000

160,000

200,000

平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年

総人口 高齢者人口 高齢化率

(人) (%)

1 高齢者の状況

<統計資料からみる今治市>

(1)高齢者数の推移

総人口は、平成 22年 171,177人から平成 26年 166,468人に減尐しており、高齢化率は平成 22

年では 28.1%だったのに対して、平成 26年には 31.6%と住民の3割以上が高齢者となっており、

尐子高齢化が進行しています。

※総人口には年齢不詳を含むため内訳の合計と一致しない場合がある

資料:住民基本台帳(各年9月末日現在)

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単位:人、%

区  分 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年高齢者人口 48,167 48,269 49,718 51,186 52,631

前期高齢者  (65~74歳)

23,320 23,005 23,924 25,197 26,482

  高齢者人口比 48.4 47.7 48.1 49.2 50.3

後期高齢者  (75歳以上)

24,847 25,264 25,794 25,989 26,149

  高齢者人口比 51.6 52.3 51.9 50.8 49.7

21,199 20,907 20,620 20,170 19,699

101,811 100,534 99,789 96,827 94,138

48,167 48,269 49,718 51,186 52,631

0

50,000

100,000

150,000

200,000

平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年

年少人口(0~14歳) 生産年齢人口(15~64歳) 高齢者人口(65歳以上)

(人)

171,177 170,127 168,183 166,468169,710

23,320 23,005 23,924 25,197 26,482

24,847 25,264 25,794 25,989 26,149

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年

後期高齢者(75歳以上) 前期高齢者(65~74歳)

(人)

■年齢3区分別人口割合の推移

年齢3区分別の人口構成をみると、年尐人口(0~14歳人口)は減尐しており、生産年齢

人口(15~64歳人口)も同様の傾向がみられます。これに対し、高齢者人口(65歳以上人口)

は年々増加しています。

■前期・後期高齢者人口の推移

資料:住民基本台帳(各年9月末日現在)

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1,302 1,295 1,282 1,3101,153

1,990 1,9962,215 2,193 2,238

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度

出生数 死亡数

(人)

(2)出生数と死亡数

死亡数は、年々増加している一方で、出生数は増減を繰り返しています。死亡数が出生数を超

過する自然減となっています。

■出生数と死亡数の推移

資料:愛媛県保健統計年報

(3)平均寿命

本市の平均寿命は、平成 17(2005)年から平成 22(2010)年にかけて、男女ともに伸びており、

国や県と比較すると、平均寿命は短くなっています。

■平均寿命の国・県との比較

区 分 平成 17年 平成 22年

今治市 男性 77.8歳 78.8歳

女性 85.2歳 86.2歳

愛媛県 男性 78.3歳 79.1歳

女性 85.7歳 86.5歳

国 男性 78.8歳 79.6歳

女性 85.8歳 86.4歳

資料:国勢調査

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単位:人、%

平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年

48,167 48,269 49,718 51,186 52,631

9,502 9,881 10,001 10,462 10,794

1,072 1,119 949 1,208 1,310

1,310 1,272 1,391 1,400 1,409

1,581 1,728 1,749 1,809 1,966

1,786 1,944 1,965 1,938 1,951

1,398 1,370 1,427 1,454 1,532

1,062 1,076 1,146 1,243 1,251

1,293 1,372 1,374 1,410 1,375

19.7 20.5 20.1 20.4 20.5

要介護1

要介護2

要介護3

要介護4

要介護5

認定率

区  分

高齢者人口

認定者数

要支援1

要支援2

48,167 48,269 49,718 51,186 52,631

9,502 9,881 10,001 10,462 10,794

19.7 20.5 20.1 20.4 20.5

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年

高齢者人口 認定者数 認定率

(人) (%)

(4)要介護(要支援)認定者数の推移

要支援・要介護認定者数は年々増加しており、平成 26年では 10,794人となっています。

認定率については、平成 22年は 19.7%でしたが、平成 26年には 20.5%となっています。

■要支援・要介護度別認定者数の推移

資料:介護保険事業状況報告(各年9月末日現在)

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松山市

東温市

砥部町

今治市

西予市

上島町

久万高原町

松前町

新居浜市

四国中央市

西条市

伊予市 大洲市 八幡浜市

愛南町

内子町

松野町

鬼北町

伊方町

宇和島市

愛媛県

15.0%

17.0%

19.0%

21.0%

23.0%

25.0%

20.0% 24.0% 28.0% 32.0% 36.0% 40.0% 44.0% 48.0%

認定率

高齢化率

(5)認定と給付についての県下市町の比較

【1】高齢化率と認定率(平成 26年3月)

*政府公表の介護保険事業状況報告書を利用しているため、市の保有のデータと若干の違いがあります。

高齢化率では全国平均を 6.2ポイント、県平均(28.7%)を 2.5ポイントと上回っています。

認定率においては、全国平均を 2.6ポイント上回っているものの、県平均(21.2%)と比べ

ると 0.4ポイントと、やや下回っています。

【2】第1号被保険者1人当たり在宅サービス・施設サービス給付月額

(保険者比較)(平成 26年3月)

第1号被保険者1人当たり在宅サービス給付月額では県平均(17,052円)を 2,903円下回っ

ているものの、全国平均と比べると 195円と、やや上回っています。

施設サービス給付月額においては、全国平均を 1,593円、県平均(8,925円)を 1,028円上

回っています。

松山市東温市

砥部町

今治市

西予市

上島町

久万高原町

松前町

新居浜市

四国中央市

西条市伊予市

大洲市八幡浜市愛南町

内子町

松野町

鬼北町

伊方町

宇和島市

愛媛県

9,500

10,500

11,500

12,500

13,500

14,500

15,500

16,500

17,500

18,500

19,500

20,500

21,500

6,500 7,500 8,500 9,500 10,500 11,500 12,500 13,500 14,500 15,500 16,500

在宅サービス(

地域密着含む)

給付月額(円)

施設サービス(補足給付含む)給付月額(円)

全国平均 25.0%

全国平均 8,360円

全国平均 18.2%

認定率:20.8%

高齢化率:31.2%

在宅サービス給付月額:14,149円 施設サービス給付月額:9,953円

全国平均 13,954円

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16

松山市東温市

砥部町

今治市

西予市

上島町

久万高原町松前町

新居浜市

四国中央市

西条市

伊予市

大洲市 八幡浜市

愛南町

内子町

松野町

鬼北町

伊方町

宇和島市

愛媛県

9,000

11,000

13,000

15,000

17,000

19,000

21,000

10.0% 11.0% 12.0% 13.0% 14.0% 15.0% 16.0% 17.0% 18.0%

在宅サービス給付月額(円)

在宅サービス受給率

松山市

東温市

砥部町

今治市

西予市

上島町

久万高原町

松前町新居浜市

四国中央市

西条市

伊予市

大洲市

八幡浜市

愛南町

内子町

松野町

鬼北町

伊方町

宇和島市

愛媛県

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

11,000

12,000

13,000

14,000

15,000

16,000

2.0% 2.5% 3.0% 3.5% 4.0% 4.5% 5.0% 5.5%

施設サービス給付月額(円)

施設サービス受給率

【3】在宅サービス受給率と第1号被保険者1人当たり在宅サービス給付月額

(保険者比較)(平成 26年3月)

在宅サービス受給率では県平均(15.2%)を 1.4ポイント下回っているものの、全国平均と

比べると 1.3ポイント上回っています。

在宅サービス給付月額においては、県平均(17,052円)を 2,903円下回っているものの、全

国平均と比べると 195 円と、やや上回っています。

【4】施設サービス受給率と第1号被保険者1人当たり施設サービス給付月額

(保険者比較)(平成 26年3月)

施設サービス受給率では全国平均を 0.5ポイント、県平均(3.0%)を 0.3ポイント上回って

います。

施設サービス給付月額においては、全国平均を 1,593円、県平均(8,925円)を 1,028円上

回っています。

全国平均 12.5%

在宅サービス給付月額:14,149円 在宅サービス受給率:13.8%

全国平均 8,360円

全国平均 13,954円

全国平均 2.8%

施設サービス給付月額:9,953円 施設サービス受給率:3.3%

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17

165,129 163,715 162,226 157,403 148,526

53,617 54,286 54,670 54,258 51,748

32.5 33.2 33.7 34.5

34.8

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

0

40,000

80,000

120,000

160,000

200,000

平成27年 平成28年 平成29年 平成32年 平成37年

総人口 高齢者人口 高齢化率

(人) (%)

単位:人、%

区  分 平成27年 平成28年 平成29年 平成32年 平成37年総人口 165,129 163,715 162,226 157,403 148,526

年少人口  (0~14歳)

19,330 18,992 18,611 17,635 15,738

  総人口比 11.7 11.6 11.5 11.2 10.6

生産年齢人口  (15~64歳)

92,182 90,438 88,945 85,510 81,040

  総人口比 55.8 55.2 54.8 54.3 54.6

高齢者人口  (65歳以上)

53,617 54,286 54,670 54,258 51,748

  総人口比 32.5 33.2 33.7 34.5 34.8

2 高齢者人口等の推計

<コーホート変化率による人口推計>

(1)高齢者数の推計

総人口は、平成 27年 165,129人から平成 29年には 162,226人に減尐し、高齢化率は平成 27年

では 32.5%、平成 29年には 33.7%と住民の3分の1以上が高齢者となることが見込まれます。

また、団塊の世代の方が後期高齢期を迎える平成 37年では、総人口は 148,526 人となり、高齢

化率も 34.8%となることが見込まれています。

第6期計画期間

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18

27,125 27,139 27,049 25,89320,089

26,492 27,146 27,621 28,36631,659

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

平成27年 平成28年 平成29年 平成32年 平成37年

後期高齢者(75歳以上) 前期高齢者(65~74歳)

(人)

単位:人、%

区  分 平成27年 平成28年 平成29年 平成32年 平成37年高齢者人口 53,617 54,286 54,670 54,258 51,748

前期高齢者  (65~74歳)

27,125 27,139 27,049 25,893 20,089

  高齢者人口比 50.6 50.0 49.5 47.7 38.8

後期高齢者  (75歳以上)

26,492 27,146 27,621 28,366 31,659

  高齢者人口比 49.4 50.0 50.5 52.3 61.2

(2)前期・後期高齢者数の推計

前期高齢者と後期高齢者の推計について、平成 29年以降、前期高齢者は減尐することが予想さ

れます。団塊の世代の方が平成 37年に後期高齢期を迎えるにあたって、高齢者人口の約 60%が

後期高齢者となることが予想されます。

第6期計画期間

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19

53,617 54,286 54,670 54,258 51,748

11,114 11,432 11,807 12,538 13,038

20.7 21.1 21.6 23.1

25.2

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

平成27年 平成28年 平成29年 平成32年 平成37年

高齢者人口 認定者数 認定率

(人)(%)

<介護保険ワークシートによる認定者推計>

(3)要介護(要支援)認定者数の推計

認定者数の推計について、要支援・要介護認定者数は年々増加する見込みとなっており、平成

37年では 13,038人の見込みとなっています。

認定率については、平成 27年は 20.7%、平成 37 年には 25.2%まで上昇することが見込まれて

います。

単位:人、%

平成27年 平成28年 平成29年 平成32年 平成37年

53,617 54,286 54,670 54,258 51,748

11,114 11,432 11,807 12,538 13,038

1,413 1,520 1,645 1,770 1,809

1,415 1,420 1,426 1,464 1,527

2,121 2,272 2,443 2,726 2,815

1,952 1,952 1,956 2,029 2,088

1,576 1,619 1,665 1,749 1,837

1,250 1,251 1,254 1,333 1,430

1,387 1,398 1,417 1,466 1,532

20.7 21.1 21.6 23.1 25.2

要介護1

区  分

高齢者人口

認定者数

要支援1

要支援2

要介護2

要介護3

要介護4

要介護5

認定率

第6期計画期間

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20

3 日常生活圏域別の状況

(1)日常生活圏域別の人口・認定者の状況

平成 26年9月末現在の日常生活圏域ごとの人口及び要支援・要介護認定者(以下「認定者」と

いう。)数などの基礎データについては以下のとおりとなっています。

■ 基礎データ 単位:人、%

圏域 人口 高齢者人口 前期高齢者 後期高齢者 高齢化率 認定者数 認定率

美須賀 23,412 7,582 3,478 4,103 32.4 1,837 24.2

日吉

近見 10,564 3,274 1,730 1,544 31.0 643 19.6

立花 19,345 5,188 2,818 2,370 26.8 958 18.5

桜井 15,089 4,426 2,484 1,942 29.3 768 17.4

南 19,114 5,425 3,075 2,350 28.4 1,007 18.6

西 18,740 4,799 2,555 2,244 25.6 889 18.5

北郷 14,774 4,582 2,428 2,154 31.0 940 20.5

朝倉 4,636 1,565 739 826 33.8 399 25.5

玉川 5,313 1,930 887 1,043 36.3 449 23.3

大西 8,576 2,491 1,400 1,091 29.0 441 17.7

菊間 6,389 2,501 1,092 1,409 39.1 566 22.6

大島 6,779 2,797 1,199 1,598 41.3 625 22.3

伯方 6,950 2,553 1,207 1,346 36.7 490 19.2

大三島 6,286 3,187 1,268 1,919 50.7 671 21.1

関前 501 332 122 210 66.3 111 33.4

計 166,468 52,631 26,482 26,149 31.6 10,794 20.5

※ 高齢化率は、人口に対する 65歳以上の高齢者人口の割合

※ 認定率は、高齢者人口に対する認定者数の割合

※ 美須賀地区は日吉地区に統合

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21

(2)日常生活圏域別の認知症高齢者の状況

平成 26年9月末現在の日常生活圏域ごとの高齢者数に対する、認定者のうち認知症有病者であ

る方の割合は以下のとおりとなっています。

■ 認知症高齢者等の状況 単位:人、%

圏域 認知症高齢者の日常生活自立度

計 認知症 罹患率 Ⅰ Ⅱa Ⅱb Ⅲa Ⅲb Ⅳ M

美須賀 116 80 97 86 33 75 11 498 18.1

日吉 227 122 202 145 61 103 18 878

近見 124 68 103 92 32 55 8 482 14.7

立花 177 104 137 115 53 83 18 687 13.2

桜井 143 67 89 111 35 55 16 516 11.7

南 168 114 147 155 49 95 21 749 13.8

西 180 86 148 146 39 81 20 700 14.6

北郷 169 110 137 166 50 86 7 725 15.8

朝倉 56 33 57 63 14 36 4 263 16.8

玉川 76 49 87 86 18 30 10 356 18.4

大西 90 57 81 58 21 29 13 349 14.0

菊間 97 105 76 101 34 47 14 474 18.9

大島 118 98 108 104 46 47 9 530 18.9

伯方 61 108 112 80 24 29 7 421 16.5

大三島 121 74 143 102 38 67 23 568 17.8

関前 16 17 23 24 6 6 0 92 27.7

計 1,939 1,292 1,747 1,634 553 924 199 8,288 15.7

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22

【参考】認知症高齢者の日常生活自立度の判定基準

ランク 判断基準 見られる症状・行動の例

Ⅰ 何らかの認知症を有するが、日常生活は

家庭内及び社会的にほぼ自立している。

日常生活に支障を来たすような症状・行

動や意思疎通の困難さが多尐見られて

も、誰かが注意していれば自立できる。

Ⅱa 家庭外で上記Ⅱの状態が見られる。

たびたび道に迷うとか、買い物や事務、

金銭管理などそれまでできていたことに

ミスが目立つ等

Ⅱb 家庭内でも上記Ⅱの状態が見られる。

服薬管理ができない、電話の応対や訪問

者との対応など一人で留守番ができない

日常生活に支障を来たすような症状・行

動や意思疎通の困難さが見られ、介護を

必要とする。

Ⅲa 日中を中心として上記Ⅲの状態が見られ

る。

着替え、食事、排便、排尿が上手にでき

ない、時間がかかる。やたらに物を口に

入れる、物を拾い集める、徘徊、失禁、

大声・奇声をあげる、火の不始末、不潔

行為、性的異常行為等

Ⅲb 夜間を中心として上記Ⅲの状態が見られ

る。 ランクⅢaに同じ

日常生活に支障を来たすような症状・行

動や意思疎通の困難さが頻繁に見られ、

常に介護を必要とする。

ランクⅢに同じ

著しい精神症状や問題行動あるいは重篤

な身体疾患が見られ、専門医療を必要と

する。

せん妄、妄想、興奮、自傷、他害等の精

神症状や精神症状に起因する問題行動が

継続する状態等

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23

(3)日常生活圏域別の施設・事業所・高齢者支援施設の整備状況

平成 26年9月末現在の日常生活圏域ごとの施設整備状況については以下のとおりとなってい

ます。

■ 介護保険3施設整備状況 単位:人、%

圏域

定員数

施設整備率 介護老人 福祉施設

介護老人 保健施設

介護療養型 医療施設

合計

美須賀 51 210 261 7.3

日吉 164 126 290

近見 0.0

立花 0.0

桜井 55 80 135 3.1

南 56 100 16 172 3.2

西 105 85 190 4.0

北郷 52 50 94 196 4.3

朝倉 50 50 3.2

玉川 53 53 2.7

大西 30 84 114 4.6

菊間 53 53 2.1

大島 50 50 1.8

伯方 50 50 100 3.9

大三島 50 50 1.6

関前 0.0

計 655 823 236 1,714 3.3

※ 施設整備率は、高齢者人口に対する施設利用定員の割合

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■ 地域密着型サービス事業所整備状況(夜間対応型訪問介護を除く) 単位:人、%

圏域

定 員 数 事業所 整備率

地域密着型介護老人 福祉施設

認知症対応型通所介護

認知症対応型共同生活

介護

小規模 多機能型 居宅介護

複合型 サービス

合計

美須賀 18 25 25 68

2.5

日吉 12 63 50 125

近見 36 50 86 2.6

立花 54 68 122 2.6

桜井 36 50 86 1.9

南 29 36 25 90 1.7

西 29 24 27 50 130 2.7

北郷 3 45 25 73 1.6

朝倉 18 25 43 2.7

玉川 18 25 43 2.2

大西 18 25 43 1.7

菊間 3 18 25 46 1.8

大島 27 25 52 1.9

伯方 25 25 1.0

大三島 27 22 49 1.5

関前 18 18 5.4

計 58 78 423 490 50 1,099 2.1

※ 事業所整備率は、高齢者人口に対する事業所定員等の割合

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■ 高齢者支援施設の整備状況(介護保険外) 単位:か所

圏域 老人福祉 センター

老人憩の家・老人ふれあいの家

グループ リビング

生活支援 ハウス

養護老人 ホーム

美須賀

日吉

近見

立花

桜井 1

南 1 1

西

北郷 3

朝倉 1 1

玉川 1

大西 1

菊間 1 1 1

大島 1 2

伯方 5

大三島 1 8 1

関前 1 1

計 7 20 1 1 4

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26

(4)日常生活圏域別の課題

① 各日常生活圏域における地域課題について

各日常生活圏域ごとに、地域ケア会議等において明らかになった地域課題について抽出してみ

ました。

美須賀圏域

○近所付き合いの希薄化。

・空き家が増え、近所付き合いが減ってきている。

○地域内の孤立や閉じこもり。

日吉圏域

○高齢者の集いの場の不足。

○地域の絆の希薄化。

・賃貸住宅が多く地域のつながりが薄く、安否確認も困難。

○移動時の危険。

・道が狭く交通量が多いため、移動に常に危険が伴う。

近見圏域

○医療機関や商店などの社会資源の不足。

○移動時の危険。

・国道、線路沿いは自動車が多く危ない。

○高齢者の集いの場の不足。

・高齢者、認知症の方が気軽に集まれる場所がない。

○近所付き合いの希薄化。

・近隣との交流がない、空き家が多い。

立花圏域

○移動時の危険。

・自転車やシルバーカー、杖では歩道が狭く路面も悪くて危険。

○高齢者の集いの場の不足。

・レクリェーションやサロン活動等で気軽に集まれる場所が尐ない。

○認知症高齢者の増加。

・独居で認知症の方が多い。

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27

桜井圏域

○交通の不便さ。

○高齢者の集いの場の不足。

・気軽に高齢者が集う場所がない。

南圏域

○高齢化による地域活動の担い手不足。

○交通の不便さ。

・路線バスが尐なく不便。

西圏域

○交通の不便さ。

・車がないと買い物や病院受診が不便。

○近所付き合いの希薄化。

○地域の絆の希薄化。

・自治会・老人会などの組織に加入している人が尐ない。

北郷圏域

○交通の不便さ。

○高齢化による地域活動の担い手不足。

・サロン主体の交流が盛んであるが、世話人・参加者ともに高齢化している。

朝倉圏域

○交通の不便さ。

・交通の便が悪く、買い物や通院に困っている。

○高齢者の相談窓口が近くに尐ない。

○医療機関や商店などの社会資源の不足。

・近くに病院や買い物できる店が尐ない。

玉川圏域

○交通の不便さ。

・交通の便が悪く、買い物や通院に困っている。

○医療機関や商店などの社会資源の不足。

・近くに病院や買い物できる店が尐ない。

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28

大西圏域

○交通の不便さ。

・国道沿い以外の地区では公共交通機関がない。

○認知症高齢者の増加。

・認知症高齢者による徘徊などが増加している。

菊間圏域

○交通の不便さ。

○医療機関や商店などの社会資源の不足。

・総合病院まで距離が遠く、定期通院が難しい。

大島圏域

○高齢化による地域活動の担い手不足。

・世話人の高齢化による地域行事、イベント、サロンなどでの人手不足。

○ゴミ出しの困難さ。

・ゴミの分別や集積所までもっていくことが困難な高齢者が多い。

伯方圏域

○消費者被害についての不安が強い。

・消費者問題については身近な問題として、不安を持っている人が多い。

○交通の不便さ。

・車を運転しない人の交通手段がない。

○地域内の孤立や閉じこもり。

○近所付き合いの希薄化。

・隣近所での見守りが希薄になってきている。

大三島圏域

○交通の不便さ。

○定期バス・タクシーが尐なく買い物や通院が困難。

○医療機関などの社会資源の不足。

・医療に不安をかかえている人が多いが、医療機関が尐なく休日・夜間対応が困難。

○介護サービスなどの社会資源の不足。

・サービス事業所が尐なく、利用者が選ぶことができない。

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29

関前圏域

○交通の不便さ。

・船での移動になり、天候に左右され、時間の拘束も大きい。

○医療機関などの社会資源の不足。

・医療に不安をかかえている人が多いが、医療サービスが尐なく、重度化すると島に住めない。

○人口の減尐、高齢化による地域活動の担い手不足。

② 課題に対する検討事項・対応策

Ⅰ.各圏域共通の課題について

・認知症施策・介護サービスの充実。

・空き家や集会所等を利用したサロン活動等、地域の方がいつでも集まって話ができる場所

の創設。

・支え合い活動に対する地域住民の意識の醸成、見守り体制の整備充実を図る。

・配食・買い物・移動支援等生活支援サービスについては、現在本市や民間事業者でおこな

っているサービスの周知を図るとともに、新しい総合事業を開始するにあたり、必要なサ

ービスの検討を行う。

Ⅱ.島嶼部における課題について

・医療・介護サービスの不足については、今治市医師会や介護サービス事業者等に対し、協

力を要請しながら資源の確保に努める。

・高齢化・人口減が顕著、地域活性化策に対する支援が必要。

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30

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31

第3章 計画の基本的な考え方

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32

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33

1 基本理念

高齢化が進展する中で、高齢者が心身の健康を維持しながら、自らの有する能力を最大限に活

かし、住み慣れた地域で活力ある生活を送ることができるような長寿社会の実現が強く求められ

ています。

一方、要介護認定者も増加する中、たとえ介護が必要になっても住み慣れた地域で安心して自

分らしい暮らしを続けることができるように、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に

提供される地域包括ケアシステムの推進が必要となっています。

高齢者と若い世代が共に思いやりの心を持って支え合い、価値観や生き方が尊重された自分ら

しい人生を送ることができるよう、おもいやりの心で支え合う社会を目指します。

なお、第4期・第5期計画では、下記の基本理念のもと、高齢者福祉・介護に関わる様々な施

策を推進してきました。本計画は、第4期計画並びに第5期計画の延長線上に位置づけられるこ

とから、第6期においても、本理念を継承するものとします。

おもいやりの心で支え合い、安心して健康に暮らせるまち

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34

2 基本方針

第5期の基本指針を引き継ぐとともに、平成 27 年度介護保険法改正内容を加味して、以下のと

おり、第6期の基本方針を定めます。

1 地域包括ケア体制の整備充実及び地域福祉活動の推進

様々な課題を抱える高齢者に対して、それぞれの状態に応じて、必要な時に必要なとこ

ろで、必要なサービスが切れ目なく円滑に提供されるよう、日常生活の場で高齢者を支え

る医療・介護・予防・住まい・生活支援事業の適切な組み合わせによる地域包括ケアシス

テムの構築を引き続き推進します。第6期においては、在宅医療・介護の連携、認知症施

策の推進、生活支援・介護予防サービスの基盤整備の推進・高齢者の居住安定にかかる施

策について重点的に取り組みます。

また地域包括ケア体制構築のため、高齢者を含む地域住民が主体となって行う、自主的

な取り組みなどを行政・ボランティア・NPOなどが支援し、地域全体で支え合う体制の

構築に取り組みます。

2 地域とともに歩む総合福祉サービスの推進

高齢者の中には、健康保持意識の高まりなどにより、いつまでも働き続けたいと考えて

いる人が多くなっています。高齢者が年齢にとらわれずに主体的に自己の生き方を決定し、

多様なライフスタイルを実践していくことができる環境づくりに取り組みます。

また、生涯現役の観点から、高齢者が様々な分野で他世代と共に活躍できるよう、生き

がいづくりを促進するとともに、まちづくり、生涯学習、スポーツ活動、世代間の交流、

ボランティア活動などを含めた幅広い社会参加と、地域交流の活性化を促進します。

1 地域包括ケア体制の整備充実及び地域福祉活動の推進

~協働で支え合う地域社会をめざして~

2 地域とともに歩む総合福祉サービスの推進

~高齢者が積極的に社会参加できる地域社会をめざして~

3 生涯健康づくり・介護予防の推進

~誰もが健康で過ごせる地域社会をめざして~

4 介護保険制度の円滑な運営・推進

~地域で支え合う介護保険をめざして~

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3 生涯健康づくり・介護予防の推進

健康づくりに積極的に取り組む高齢者を支援する施策を推進します。

また、高齢者ができる限り要介護(要支援)状態になることなく、健やかな生活を営むこと

ができるよう、疾病への早期対応、生活習慣の改善などを通じた健康づくりを支援します。

4 介護保険制度の円滑な運営・推進

高齢者一人ひとりの生活環境や心身の状況に応じたサービスを市内全域で確保するために、

計画的な介護保険サービスの基盤整備の充実に取り組みます。また介護保険法改正に伴い、新

しく導入される介護予防・日常生活総合支援事業の円滑な導入に向け、事業の周知・サービス

提供体制の整備を促進します。

*第6期計画の具体的取組施策

1 健康づくり・ 介護予防の総合的な促進

2 社会参加・生きがいづくりの促進

3 安心して暮らせるまちづくりの促進

4 認知症高齢者に対する支援

5 医療と介護の連携強化

6 生活支援サービスの充実と家族介護者への支援

7 高齢者の住まいの確保

8 介護保険事業の推進

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36

3 圏域の設定

日常生活圏域の設定

第3期計画より、それぞれの地域特性に配慮して、陸地部においては中学校区又は旧行政区を、

島しょ部においては各島を単位として市内全域で 16か所の日常生活圏域を設定しています。

美須賀中学校は日吉中学校と統合しましたが、前期計画と比べて、地理的条件・社会的条件・

施設設備の状況などに大きな変動がないことから、第6期計画も引き続きこの圏域設定を踏襲し

ます。

■ 日常生活圏域図

圏域名 圏域名

陸地部

旧今治市

旧波方町

美須賀 陸地部

旧玉川町 玉川

日吉 旧大西町 大西

近見 旧菊間町 菊間

立花

島しょ部

旧吉海町 大島

桜井 旧宮窪町

南 旧伯方町 伯方

西 旧上浦町 大三島

北郷 旧大三島町

旧朝倉村 朝倉 旧関前村 関前

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37

4 地域包括ケアの考え方

本市におけるこれまでの取り組みを踏まえながら、2025年(平成 37年)を見据えて、今治ら

しい地域包括ケアシステムの構築に取り組むことが求められる中、できる限り住み慣れた地域で

暮らし続けながら、必要に応じて医療や介護等のサービスを使い、最期を迎えられるような体制

づくりが必要です。

そのためには、地域に暮らす一人ひとりの暮らし方に関する選択と心構えを前提に、多様な関

係機関がネットワーク化を図ることが必要不可欠です。

住み慣れた地域で生活を送る高齢者の多様な生活ニーズに応えられる仕組みをつくるためには、

「公助」「共助」だけでなく、「自助」を基本としつつ、多様な主体と市が協働しながら地域全

体を支え合う「互助」の体制をつくっていくことが非常に重要となります。

市民総ぐるみで介護の問題に取り組むとともに、福祉を通した地域づくりを進めることが重要

です。

今治らしい地域包括ケアを着実に推進するにあたり、地域の中でだれがどのような役割を担う

か、それをどのように実践していくか検討し、取り組んでいくものとします。

■ 2025年の地域包括ケアシステムの姿

在宅医療・介護の連携

通所・入所

住まい

介護

医療

生活支援・介護予防

相談業務やサービスのコーディネートを行います。

・地域包括支援センター ・在宅介護支援センター ・ケアマネジャー

地域包括ケアシステムは、おおむね 30分以内に必要なサービスが提供される日常生活圏域を単位として想定

かかりつけ医 通院・入院

訪問

自治会、ボランティア、NPO など

生きがい、社会参加

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38

5 施策体系

基本理念

基本方針

第5章 8 介護保険事業の推進

(1)介護保険事業の実施状況 (2)介護保険の利用見込み

(3)地域支援事業について (4)第6期の介護保険料について

(5)介護保険のサービスの質の向上と円滑な運営

6 生活支援サービスの充実と家族介護者への支援

(1)生活支援サービスの充実 (2)介護予防・日常生活総合支援事業

(3)家族介護者への対応

1 健康づくり・介護予防の総合的な促進

(1)介護予防の推進 (2)健康づくりの推進

2 社会参加・生きがいづくりの促進

(1)社会参加の推進 (2)生きがいづくりの推進

3 安心して暮らせるまちづくりの促進

(1)日常生活への支援 (2)高齢者虐待への対応について

(3)地域福祉活動の推進 (4)地域包括支援センターの機能強化

4 認知症高齢者に対する支援

(1)支援体制の充実 (2)認知症高齢者・家族等への支援

5 医療と介護の連携強化

第 4章

7 高齢者の住まいの確保

(1)高齢者の生活支援施設等の活用

(2)特別養護老人ホーム・公営住宅の整備について

おもいやりの心で支え合い、安心して健康に暮らせるまち

1 地域包括ケア体制の整備充実及び地域福祉活動の推進

2 地域とともに歩む総合福祉サービスの推進

3 生涯健康づくり・介護予防の推進

4 介護保険制度の円滑な運営・推進

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第4章 施策展開

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40

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41

1 健康づくり・介護予防の総合的な促進

現状・課題

○超高齢社会を迎え、高齢者が健康で自立した生活を送ることができる社会の実現が求められ

ています。

○要支援・要介護状態となることを予防するため、介護予防事業などを進めてきましたが、早

期からの取り組みに向けた意識付けをはじめ、さらなる推進が必要です。

○介護予防事業については、これまで高齢者の運動機能や栄養状態の心身機能の改善が中心で

したが、日常生活の活動を高め、社会参加を促進するための取り組みが求められています。

○アンケート調査の結果、がんや生活習慣病にならないための工夫や、認知症予防についての

関心が高くなっており、健康づくりに関する情報発信が求められています。

■ 健康について知りたいこと<複数回答あり>

施策の方針

○今治市健康づくり計画に基づく様々な取り組みにより、関係機関と連携し、健康づくりを推

進していきます。

○高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた介護予防事業を推進します。リハビリテ

ーション職等を活かした自立支援に資する取り組みを推進し、要介護状態になっても、生き

がい・役割を持って生活ができる地域の実現を目指します。

40.8

26.3

16.1

10.8

29.3

8.2

39.0

6.7

1.3

16.2

19.8

18.1

15.8

5.1

43.5

7.4

37.3

6.7

1.9

27.6

0% 20% 40% 60%

がんや生活習慣病(高血圧など)に

ならないための工夫について

望ましい食生活について

運動の方法について

健康診断・各種検診の内容や

受け方などについて

寝たきりの予防について

歯の健康について

認知症の予防について

うつ病の予防について

その他

不明・無回答

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

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42

(1)介護予防の推進

① 通所型介護予防事業

要支援・要介護状態になる可能性が高く、虚弱な状態にあると認められる高齢者(二次予防事

業対象者)に、運動器の機能向上及び口腔機能の向上、栄養改善を目的としたプログラムを実施

しています。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

運動器の機能向上 利用者数 74人 53人 47人

口腔機能の向上 利用者数 4人 6人 3人

(各年度とも、栄養改善の利用者なし)

② 介護予防普及啓発事業

高齢者を対象に、専門職による講話・実技により、介護予防の必要性・重要性を周知し、自主

的な介護予防への取り組み及び、介護予防に対する知識の向上を目的とした健康教育や健康相談

を実施しています。

【介護予防教室・健康相談等】

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

介護予防普及啓発事業

実施回数 1,531回 1,943回 1,773回

参加延べ人数 20,715人 22,722人 24,774人

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43

③ 地域介護予防活動支援事業

介護予防に携わるボランティアなどの人材を育成するための研修や、介護予防に資する地域活

動組織の育成及び支援をしています。

【高齢者の健康づくりサポーター養成講座・健康づくりボランティア等養成事業等】

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

地域介護予防活動

支援事業

実施回数 73回 110回 112回

参加延べ人数 1,262人 1,892人 1,900人

(2)健康づくりの推進

① 健康相談・出前健康ひろば

心身の健康に関する相談に応じ、必要な指導・助言をおこない、家族における健康管理を支援

します。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

健康相談・出前健康

ひろば

実施回数 962回 953回 960回

参加延べ人数 8,156人 7,622人 8,000人

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44

② 健康教育

生活習慣病予防その他健康に関する事項について、正しい知識の普及を図ることにより、認識

と自覚を高め、一人ひとりが健康づくりに取り組めるよう支援します。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

健康教育

実施回数 78回 83回 85回

参加延べ人数 2,064人 2,243人 2,500人

③ 関節痛改善教室

運動器の痛みを持つ方に、疾患や症状の理解・日常生活の注意点・家庭でできる体操を知って

もらうことにより、痛みの自己管理による生活動作の改善を図ることを目的としています。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

関節痛改善教室

実施回数 9回 12回 12回

参加延べ人数 164人 260人 270人

④ 健康診査(特定健康診査・特定保健指導・各種がん検診等)

がん・脳卒中・心臓病等の早期発見を図るため、これらの疾患の疑いのある方、又は危険因子

を持つ方をスクリーニングし、必要な方に対し、栄養や運動等に関する保健指導、健康管理に関

する正しい知識の普及を目的としています。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

健康診査 受診者数 40,906人 40,568人 41,000人

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⑤ 歯科歯周病検診

壮年期及び高齢期に、歯科疾患を予防することによって健康の維持増進を図るため、普段あま

り歯科医にかからない方にも口腔の状態を知ってもらう機会を設けるとともに、歯の手入れや歯

科保健意識の向上を図ることを目的としています。特定健康診査と併せて実施しています。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

歯科歯周病検診

実施回数 5回 5回 5回

参加延べ人数 42人 41人 50人

⑥ 歯磨き指導及び歯科歯周病相談

健康診査時や健康教育時に、歯周病のチェックや歯磨き指導などを実施し、口腔疾患の予防を

図ります。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

歯磨き指導及び

歯科歯周病相談

実施回数 37回 38回 38回

参加延べ人数 530人 552人 550人

⑦ 生活習慣病の予防

第2号被保険者の介護認定率は県内でも高い状況であり、要介護認定者の原因疾患は、脳血管

疾患や心疾患、糖尿病など生活習慣病が占める割合が高くなっています。今後は生活習慣病の重

症化予防に積極的に取り組んでいきます。

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2 社会参加・生きがいづくりの促進

現状・課題

○高齢者が元気に生涯を送るためには、心の豊かさや生きがいを持って暮らすとともに、社会

との関わりを持ち続けることが大切です。

○本市では介護支援ボランティア事業を実施しており、事業へ参加をすることで介護予防や健

康増進につなげています。

○アンケートの結果、ボランティアや各種グループ等に参加されていない方が過半数を超える

結果となっています。

■ 会・グループ等への参加頻度(一部抜粋)

施策の方針

○高齢者が自身の社会経験を活かして、積極的に社会参加ができる体制の整備を引き続き進め

ていきます。高齢者の豊富な社会経験を活かすことができる環境づくりが重要で、生きがい

を持ち、充実した生活を送ることができるよう支援します。

○介護支援ボランティア事業の周知を図るとともに、シルバー人材センター・今治市社会福祉

協議会・老人クラブ等と連携し、高齢者が積極的に社会参加できる体制づくりを推進します。

0.5

0.8

0.6

4.9

6.9

71.9

14.4

0.1

0.7

0.4

1.7

3.6

76.6

16.9

0% 30% 60% 90%

週4回以上

週2~3回

週1回

月1~3回

年に数回

参加していない

不明・無回答

②老人クラブ

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

0.6

1.8

2.3

5.5

9.9

61.8

18.1

0.6

0.7

0.4

1.9

1.7

77.2

17.5

0% 30% 60% 90%

週4回以上

週2~3回

週1回

月1~3回

年に数回

参加していない

不明・無回答

①ボランティアのグループ

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

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(1)社会参加の推進

① 就労の機会の確保

高齢者の知識と経験は、地域社会を支える貴重な社会資源であり、今後その必要性は益々高ま

ります。この資源を活かし、高齢者が地域社会で活躍できるよう、シルバー人材センターへの支

援を行うとともに、公共職業安定所とも連携を図りながら、雇用促進・啓発に努めます。また、

ボランティア・NPO団体などとも協力しながら、多様な就労機会の確保に努めます。

② 介護支援ボランティア事業

地域貢献や社会参加を通じた高齢者の健康増進や介護予防を推進するため、平成 24年度より、

高齢者が介護保険施設などで取り組むボランティア活動に対して「ポイント」を付与し、このポイ

ントに応じた交付金を交付する介護支援ボランティア事業を実施しています。今後も本事業につ

いて積極的に周知を行い、事業参加を促進していきます。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

介護支援ボランティア事業

登録人数 109人 166人 190人

交付金 37,000円 171,600円 220,000円

◆介護支援ボランティア事業の概要

今治市(事業実施主体)

受入機関の指定・転換交付金交付決定及び交付

⑥申請伝達

⑦交付金交付

委託 指定決定通知書

管理機関

今治市社会福祉協議会

・ボランティア登録

(講習会・保険加入)

・ボランティア活動調整

・ポイント管理・付与

②ボランティア手帳 介護支援

ボランティア

指定申請書

活動記録簿

・評価ポイント

1時間程度の活動で 1個のスタンプ

(1日 2個が上限)

スタンプ 1個につき 100ポイント

(年間 5,000ポイントが限度)

交付金は 100ポイント=100円

受入機関

(介護保険施設等)

⑤転換交付金交付申請

①ボランティア登録申請

③活動

④スタンプ

押印

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(2)生きがいづくりの推進

① 生涯学習の推進

高齢になっても自分の人生にあった生きがいを見いだし、健康的な生活を送れるよう、様々な

学習の場を設け、ボランティア、NPO団体、社会福祉協議会、大学などとも協力をしながら、

地域資源を有効に活用できる環境を整えます。また、高齢者自身が、今度は生涯学習のリーダー

となって指導的役割を担うことにより、生涯学習の輪を広げられるよう活動を支援します。

ことぶき大学では、法律や行政の問題から、健康や介護、文化・歴史について、外部専門講師

を招き、月1回講義を開催しています。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

ことぶき大学 参加延べ人数 1,010人 968人 1,020人

② 参加・交流、余暇活動などへの支援

「おもいやりの心で支え合い、安心して健康に暮らせるまち」を目指し、交流の輪を広げて、

誰もが気軽に誘い合いながら余暇活動に参加できる環境を整えることが重要です。そのため、老

人クラブ活動への支援とともに、シルバー生きがい農園事業、今治市総合福祉センター等で開催

している趣味・教養講座等事業の推進を図ります。

また、公衆浴場の割引入浴券、あんま・マッサージ利用助成券の発行や、老人福祉車(シルバ

ーカー)の購入費補助を行うことにより、外出機会の確保や地域との交流を促進します。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

老人クラブ 加入者数 11,585人 11,957人 11,887人

シルバー生きがい農園 区画数 304区画 278区画 268区画

公衆浴場割引入浴券 利用延べ人数 49,625人 53,480人 56,570人

あんま・マッサージ利用

助成券 利用延べ人数 5,234人 4,942人 5,165人

老人福祉車購入補助 申請者数 126人 113人 120人

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49

3 安心して暮らせるまちづくりの促進

現状・課題

○高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らすためには、介護保険サービスの提供のほか、日常

生活における見守りや相談等の支援体制が必要です。

○福祉ボランティアの育成を行っていますが、ボランティア登録されている方はまだまだ尐な

いと言えます。

○本市においては、高齢者や障害のある方など避難行動要支援者に対し、災害時に的確な支援

が行えるよう、支援体制の仕組みを構築しています。

○絆を大切にして福祉コミュニティづくりを進めることが求められています。

■ 高齢者保健福祉についての希望度

72.8

56.7

31.5

43.0

37.5

23.6

29.6

53.8

9.3

18.0

27.8

25.6

26.5

31.6

26.6

14.1

3.4

7.1

20.1

11.5

14.6

22.4

23.3

12.9

14.5

18.1

20.6

20.0

21.4

22.3

20.6

19.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

心配ごとを気軽に

相談できる人がいるとよい

日常のささいな困りごとを

頼めるサービスがあるとよい

定期的に自宅に来て、

声をかけてくれる人がいるとよい

いつでも集まって人と話ができる

場所が近くにあるとよい

身近に日常的に参加できる講座や

教室など色々な活動があるとよい

地域や社会で自分の力を

発揮できる機会があるとよい

日常の買物を頼める

サービスがあるとよい

外出する際、気軽に使える

交通手段があるとよい

■一般高齢者(N=1,401)

そう思う どちらともいえない 思わない 不明・無回答

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50

施策の方針

○地域包括支援センター等において行っている相談業務について周知を図り、気軽に相談でき

る体制づくりに努めます。

○地域における福祉活動を推進し、地域で高齢者を支える体制の整備を図ります。

70.1

60.2

48.7

41.4

26.6

18.8

44.1

57.7

6.3

11.3

17.6

20.7

26.9

26.1

16.1

10.5

2.3

4.0

8.8

10.9

16.8

23.5

13.6

7.2

21.2

24.5

24.9

27.0

29.8

31.6

26.2

24.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

心配ごとを気軽に

相談できる人がいるとよい

日常のささいな困りごとを

頼めるサービスがあるとよい

定期的に自宅に来て、

声をかけてくれる人がいるとよい

いつでも集まって人と話ができる

場所が近くにあるとよい

身近に日常的に参加できる講座や

教室など色々な活動があるとよい

地域や社会で自分の力を

発揮できる機会があるとよい

日常の買物を頼める

サービスがあるとよい

外出する際、気軽に使える

交通手段があるとよい

■認定者(N=1,276)

そう思う どちらともいえない 思わない 不明・無回答

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51

(1)日常生活への支援

① 総合相談支援業務

各地域包括支援センターにおいて相談窓口を設け、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活を

継続するために、地域における保健・医療・福祉などの適切なサービスや機関、制度の利用につ

なげるように支援しています。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

総合相談件数 7,680件 9,498件 9,500件

② 権利擁護業務

各地域包括支援センターにおいて相談窓口を設け、成年後見制度の活用や施設への措置入所、

虐待への対応、消費者被害の防止など、高齢者の権利擁護のために必要な支援を専門的・継続的

に行っています。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

権利擁護相談件数 217件 323件 350件

③ 心配ごと相談所

今治市社会福祉協議会において、福祉サービス以外にも、悪徳商法への対処相談や一般的な悩

みや心配事についての相談に応じています。

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52

(2)高齢者虐待への対応について

虐待は、高齢者に対する最も重大な権利侵害です。高齢者への虐待を未然に防ぐため、周知・

啓発を図るとともに、在宅で高齢者を養護、介護する家族、同居人などの養護者に対する支援を

行うなど、虐待のない地域づくりを目指します。

また、現に起きている虐待を解消させ、高齢者が安全で安心な環境の下での生活を再構築でき

るよう、地域包括支援センターが中心となって高齢者の権利擁護に取り組んでいきます。

■ 高齢者虐待の種類

類 型 内 容

身体的虐待 高齢者の身体に外傷が生じる、又は生じるおそれのある暴行を加え

ること

介護・世話の放棄 高齢者を衰弱させるような著しい減食、又は長時間の放置、養護者

以外の同居人による虐待行為の放置など、養護を著しく怠ること

心理的虐待 高齢者に対する著しい暴言、又は著しく拒絶的な対応、その他、高

齢者に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと

性的虐待 高齢者にわいせつな行為をすること、又は高齢者をしてわいせつな

行為をさせること

経済的虐待 養護者又は高齢者の親族が当該高齢者の財産を不当に処分するこ

と、その他高齢者から不当に財産上の利益を得ること

① 高齢者虐待を未然に防ぐためのアプローチ

高齢者虐待を未然に防ぐためには、高齢者の権利擁護に関する啓発、認知症や精神疾患などに

対する正しい理解や介護知識の習得のほか、介護保険サービスの利用により介護者の負担を軽減

することが有効です。地域包括支援センターが中心となり、各種啓発事業に取り組んでいきます。

② 高齢者虐待の早期発見・早期対応

高齢者虐待への対応は、問題が深刻化する前に発見し、高齢者や養護者に対する支援を開始す

ることが重要です。民生児童委員や地域組織、警察、保健・医療・福祉関係機関とのネットワー

クを構築し、早期発見・早期対応ができる体制を整備します。

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53

③ 専門的人材の確保・育成

高齢者虐待の相談・通報件数は、年々増加傾向にあり、高齢者や養護者が認知症や精神疾患を

抱えているケースには、専門機関との連携が不可欠です。また、虐待対応を終結させた後も、高

齢者が安心して生活を送るための環境整備や支援を行う必要があるなど、高齢者虐待への対応に

は高い専門性が求められることから、虐待対応を適切に行えるよう、専門的人材の確保・育成に

努めます。

④ 施設における虐待の対応

高齢者虐待防止法では、高齢者の福祉・介護保険サービス業務に従事する者による虐待の防止

について規定されています。施設における虐待の通報があった場合は、速やかに事実確認を行う

とともに、県担当課等と連携をとり、事態の終結に努めます。

⑤ 養護者への支援

家庭内における高齢者虐待は、介護負担や生活上の課題などさまざまな要因によって引き起こ

されます。根本的な解決のために、地域包括支援センターが中心となって、各関係機関との連携

を図り、養護者の支援に努めます。

⑥ 虐待を受けた高齢者の保護

高齢者虐待防止法では、高齢者の生命又は身体に重大な危険が生じている恐れがあると認めら

れる場合には、虐待の防止及び高齢者の保護が図られるよう、適切に老人福祉法の措置を講じる

ことが規定されています。迅速な対応が可能になるよう、関係機関との連携に努めます。

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54

(3)地域福祉活動の推進

① 福祉ボランティアの育成

福祉的なボランティアを行うため、今治市社会福祉協議会に登録されている団体は、平成 26年

1月末現在 63団体、また個人で登録されている方は、平成 23年度が 120人、平成 24年度が 153

人、平成 25年度は 178人となっており、増加傾向となっておりますが、まだまだ登録者数が尐な

いという現状があります。

活動の担い手となる「人づくり」の活動について、今治市社会福祉協議会と連携をとりながら、

幅広い年齢層を対象に、ボランティアスクールの開催や活動のきっかけづくりを行います。また、

ボランティア活動を活発化させるための広報・啓発活動も推進していきます。

② 地域福祉活動への支援

地域福祉活動を行うにあたっては、小学校区など日常生活にゆかりの深い地域や近隣の人々の

理解ある協力が大切です。小学校区を単位に、民生児童委員・自治会・婦人会・老人クラブ・社

会福祉協議会などの協力を得ながら、小規模地域のネットワーク活動・サロン活動などを通じて、

地域住民が積極的に参加し、高齢者が交流を深めながら行う地域福祉活動を支援します。現在活

動中のサロン数は 274となっております。

■活動中のサロン数 平成 26年 10月 10日現在

地区 今治 美須賀 日吉 別宮 常盤 近見 立花 鳥生 城東

サロン数 6 7 5 4 2 6 7 14 6

地区 桜井 国分 富田 清水 日高 乃万 波止浜 朝倉 玉川

サロン数 4 4 9 20 10 9 6 10 7

地区 大西 波方 菊間 吉海 宮窪 伯方 上浦 大三島 関前

サロン数 26 22 29 11 16 11 16 5 2

③ 民生児童委員や見守り推進員との連携

民生児童委員は、地域住民にとってより身近な存在で、生活相談・情報提供・支援活動などを

行う重要な役割を担っています。また、見守り推進員は、民生児童委員と協同しながら、ひとり

暮らしや虚弱な高齢者世帯などを訪問し、安否の確認を行ってニーズの把握や日常生活の支援を

行っています。今後も地域包括支援センター・在宅介護支援センター・社会福祉協議会などが連

携しながら地域包括ケアの充実を図ります。

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55

④ 今治市避難行動要支援者支援制度

災害が発生した時や災害の恐れがある時に、自力で若しくは家族だけで避難することが困難な

高齢者や障害のある方等、避難行動要支援者に対して災害時に的確な支援が行えるよう、避難行

動要支援者の同意を得て、「避難行動要支援者名簿」を、市と個人情報保護を目的とした協定書

を締結した地域の支援団体(自治会や自主防災組織)に提供し、この情報をもとに、近隣の避難

支援協力者と協力して、地域の支え合い(共助)の体制を整備し、避難行動要支援者を支援しま

す。

■イメージ図

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56

(4)地域包拢支援センターの機能強化

① 地域包拢支援センターの活動の推進

地域包括支援センターを本市における総合相談・支援機能を担う中核機関と位置付け、これを

中心として、多様な相談に対して包括的に対応が可能な総合相談・支援体制の構築を目指します。

また、在宅介護支援センター・社会福祉協議会・医師会・歯科医師会などとも連携を図り、地

域包括ケアネットワークの構築を目指します。運営にあたっては、高齢化の進行に伴う相談件数

の増加や困難事例への対応状況等を勘案し、センターの専門職が地域への訪問や実態把握等の活

動を十分行えるよう、適切な人員配置を確保するとともに、新しく位置づけられる包括的支援事

業についても、高齢者の総合相談から適切な支援につながる体制の構築と、制度改正や社会情勢

の変動にも柔軟に対応していけるよう、職員の資質向上に向けた取り組みを推進します。

② 地域ケア会議の推進

高齢者個人に対する支援の充実と、それを支える社会資源の整備とを同時に進めるため、地域

包括支援センターが中心となって、在宅介護支援センター・民生委員などの関係機関が参加する、

地域ケア会議の開催を推進します。

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57

◆地域包括支援センターの概要

■ 担当区域 ■ 地域包括支援センター概要

番号 担当地区 名 称 住 所

① 美須賀・立花 今治市地域包拢支援センター

美須賀・立花 今治市黄金町二丁目 2 番 5 号

② 日吉・近見 今治市地域包拢支援センター

日吉・近見 今治市北日吉町一丁目 10 番 20 号

③ 西・南 今治市地域包拢支援センター

西・南 今治市別名 272 番地

④ 桜井・朝倉・玉川 今治市地域包拢支援センター

桜井・朝倉・玉川 今治市玉川町大野甲 86 番地1

⑤ 北郷・大西・菊間 今治市地域包拢支援センター

北郷・大西・菊間 今治市大西町宮脇甲 501 番地 2

吉海・宮窪

伯方・上浦

大三島・関前

今治市

伯方地域包拢支援センター

今治市伯方町木浦甲 1235 番地

(今治市役所 伯方支所)

⑥-1 吉海・宮窪 サブセンター大島 今治市吉海町八幡 211 番地

(今治市役所 吉海支所)

⑥-2 上浦・大三島 サブセンター大三島 今治市大三島町宮浦 5708 番地

(今治市役所 大三島支所)

関前

菊間

玉川

宮窪

伯方

朝倉

北郷

美須賀

近見

桜井

⑤ ③

西

大西

① 立花

日吉 ⑥-1

⑥-2

吉海

上浦

大三島

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58

◆地域包括支援センターの整備

地域包括支援センターには、①保健師、②社会福祉士、③主任介護支援専門員、その他これら

に準ずる者が配置されることが必要で、その員数は、担当区域の第1号被保険者数がおおむね

3,000人以上 6,000人未満ごとに、それぞれ各1人を専従で配置することとし、6,000人を超える

場合は、おおむね 2,000人までごとに①~③のうちから1人を追加して配置します。

この配置基準を踏まえ、介護保険制度改正に伴う新たな包括的支援事業の実施状況、各圏域の

地理的・社会的条件や事業者の体制及び整備状況などを勘案し、慎重に推移を見守りつつ適切な

運営が行われるよう検討を進めていきます。

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59

4 認知症高齢者に対する支援

現状・課題

○高齢化が一層進行することに伴い、認知症高齢者が増加することが予測されます。

○認知症の人が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、本人やその家族に対し、より一層の

支援を図る必要があります。

○アンケート調査の結果、認知症施策として望む事については、早期診断・治療ができる病院

の充実が多くなっています。また、認定者については、入所できる施設の充実が多くなって

います。

■認知症施策として望む事<複数回答あり>

31.7

57.2

31.5

43.8

28.8

5.8

2.9

11.4

12.1

21.8

0.9

15.3

0% 20% 40% 60% 80%

認知症初期の支援体制の充実

認知症の早期診断・治療ができる病院の充実

緊急時に対応できる病院・施設の充実

入所できる施設の充実

認知症の人が利用できる在宅サービスの充実

認知症家族の会等の充実

成年後見制度等の権利擁護の充実

徘徊高齢者見守りネットワークの充実

認知症の講習会や予防教室等の充実

認知症の正しい知識と理解をもった地域づくりの充実

その他

不明・無回答

【一般(N=1,401)】

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60

施策の方針

○今治市認知症高齢者等見守りネットワーク事業「いまからネット」を広く市民の方に周知し、

認知症についての正しい知識の普及や支援体制の充実を図ります。

○認知症の早期診断・早期対応に向け、認知症初期集中支援チームの設置について検討を進め

ます。

○認知症施策や事業の企画調整を行う、認知症地域支援推進員の設置を検討します。

○認知症ケアパスの普及、啓発、活用に努めます。

26.3

42.5

33.5

48.5

29.9

5.1

3.9

11.8

8.4

21.6

0.5

20.1

0% 20% 40% 60% 80%

専門相談窓口の充実

認知症の受診・治療ができる病院の充実

緊急時に対応できる病院・施設の充実

入所できる施設の充実

認知症の人が利用できる在宅サービスの充実

認知症家族の会等の充実

成年後見制度等の権利擁護の充実

徘徊高齢者見守りネットワークの充実

認知症の講習会や予防教室等の充実

認知症の正しい知識と理解をもった地域づくりの充実

その他

不明・無回答

【認定者(N=1,276)】

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61

(1)支援体制の充実

① 今治市認知症高齢者等見守りネットワーク事業「いまからネット」

本市では、協力機関、地域の方等による日々のゆるやかな見守りと、認知症に関する知識の普

及・啓発、行方不明高齢者等の早期発見・早期対応のための連携を図る認知症高齢者等見守りネ

ットワークに取り組み、認知症になっても、安心して暮らせる地域づくりを目指しています。

Ⅰ.認知症高齢者等見守り事業

地域の皆さまと協力機関の皆さまに、認知症高齢者等の早期発見と、日頃からのゆるやか

な見守りを行っていただきます。何か異変を感じたり、気になる方を発見した場合には、地

域包括支援センターに連絡していただき、連携して速やかに対応できる仕組みを作ります。

いまから

ネット

今治市認知症

高齢者等見守り

ネットワーク

認知症高齢者等

見守り事業

徘徊高齢者等

SOS事業

認知症

サポーター

養成事業

包括

センター

ネットワークイメージ

※ネットワークは3つの

事業があります

認知症に関する

知識の普及啓発

認知症高齢者等の早期発見

日々のゆるやかな見守り

行方不明高齢者の

早期発見・早期対応

協力

機関

地域

住民

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62

Ⅱ.認知症サポーター養成事業

認知症に対する正しい理解を深め、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを市民

の手で展開していくために、認知症サポーター養成講座を開催しています。サポーターとな

った方には、認知症高齢者等見守り事業へのご協力をお願いしています。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

認知症サポーター養成講座

開催回数 16回 23回 60回

養成人数 535人 740人 1,500人

Ⅲ.徘徊高齢者等SOS事業

認知症になると、記憶力や判断力が低下し、道を間違えたり、自分の家がわからなくなっ

たりすることがあります。そうした高齢者等が行方不明になった場合に、協力機関等への情

報提供を行い、早期発見を目指します。

② 認知症高齢者への介護サービス等の充実

市内各所に整備された認知症対応型共同生活介護事業所や小規模多機能型居宅介護事業所・認

知症対応型通所介護事業所を地域の拠点とし、認知症高齢者への介護サービスの充実を図ります。

③ 認知症初期集中支援チーム

認知症の人やその家族に早期に関わる、認知症初期集中支援チームを平成 30年4月までに整備

し、認知症の早期診断・早期対応に向けた支援体制の構築を目指します。

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63

④ 認知症地域支援推進員

認知症疾患医療センターを含む医療機関や、介護サービス事業者及び地域の支援機関の間の連

携を図るための支援や、認知症の人やその家族を支援する相談業務等を行う認知症地域支援推進

員を配置し、医療と介護の連携強化や、地域における支援体制の構築を図ります。

■イメージ図

⑤ 認知症ケア向上推進事業

認知症による行動・心理症状等の対応困難な事例に関するアドバイスの実施や、家族・地域住

民が、認知症に関する知識を習得・情報交換する場の提供を行うなど、認知症ケアの向上推進を

図ります。

⑥ 認知症ケアパスの普及

認知症の人の生活機能障害の進行にあわせ、いつ、どこで、どのような医療・介護サービスを

受けることができるのか、具体的な機関名やケア内容等を、あらかじめ認知症の人とその家族に

提示する認知症ケアパスの普及に努めます。

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(2)認知症高齢者・家族等への支援

① 徘徊高齢者家族への支援

認知症で徘徊の症状がある高齢者を在宅で介護している方が、位置情報探索サービス(GPS

を利用した位置情報端末(発信機)を高齢者が携帯し、行方がわからなくなった際にコールセン

ターやインターネットを通じて居場所を調べるサービス)を申し込んだ際に、初期経費を補助し

ています。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

徘徊高齢者位置情報探索

サービス利用費補助金

件数 3件 3件 2件

補助金額 24,700円 27,350円 17,560円

② 認知症高齢者への権利擁護の推進

認知症高齢者は、判断能力の低下により他人に権利を侵害されることがあります。地域包括支

援センターが中心となって、認知症により判断能力が低下した方の自己決定の尊重や権利擁護の

視点から、成年後見制度の周知や利用支援に努めます。また、申立てに必要な診断書作成等のた

め、地域の医療機関と連携を図り、成年後見人等の候補者を推薦することができる団体等と連携

を図ります。

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65

5 医療と介護の連携強化

現状・課題

○要介護者の多くは介護ニーズと医療ニーズを併せ持っており、様々な生活支援ニーズに対応

した包括的なケアのためには、医療と介護の連携が不可欠となります。

○在宅での生活を続けていくためには、かかりつけ医や介護支援専門員、介護サービス事業者

等が連携し、総合的・継続的なケアを受けることができる環境が必要です。

○アンケートの結果、80%以上の方が、現在通院していると答えています。

■ 通院状況

■ 通院頻度(「通院している」と回答した人のみ)

施策の方針

○高齢者が住み慣れた地域で自分らしく安心して暮らすことができるよう、在宅医療と介護サ

ービスを一体的に提供するために、医療機関と介護サービス事業者などの関係者の連携を推

進します。

○24時間対応の在宅医療・介護サービスの充実強化を図ります。

8.4

15.7

15.1

18.7

49.6

47.4

16.1

10.7

8.2

4.1

2.7

3.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,125)

認定者(N=1,052)

週1回以上 月2~3回 月1回程度

2ヶ月に1回程度 3ヶ月に1回程度 不明・無回答

80.3

82.4

17.1

11.0

2.6

6.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

認定者(N=1,276)

はい いいえ 不明・無回答

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66

① 地域の医療・介護サービス資源の把握

地域の医療機関・介護事業者等の住所・機能等を調査し、マップ又はリストを作成します。マ

ップ等は広く公開することを予定しています。

② 在宅医療・介護連携の課題の抽出と対応の協議

地域の医療機関・ケアマネジャー等介護関係者等が参加する会議を開催し、在宅医療・介護連

携の現状と課題の抽出、解決策等を協議します。今後のビジョンを共有すると共に、お互いの顔

の見える関係を構築します。

③ 在宅医療・介護連携支援センター(仮称)の設置・運営

平成 30年4月までに在宅医療・介護連携支援センター(仮称)を設置します。センターには介

護保険の知識を有する看護師、医療ソーシャルワーカー等を配置し、地域の医療・介護関係者、

地域包括支援センター等からの相談を受付けます。

■在宅医療・介護連携支援センター(仮称)の設置・運営イメージ

在宅医療・介護連携支援センター(仮称)

(在宅医療と介護の連携についての相談窓口)

(郡市区医師会等)

医療及び介護保険の知識を有する

看護師、社会福祉士等の配置

医療・介護関係者、地域包括

支援センター等からの相談

の受付けおよび情報提供

退院支援ルールが整備されていない地域における、医

療機関から在宅への円滑な移行が困難な事例につい

て、医療・介護の関係者に対して調整支援を行う

医療・介護の連携について調整

多面的(制度横断的)支援の展開

行政機関、保健所、医療機関、

児童相談所など

必要なサービスにつなぐ

介護サービス ボランティア

ヘルスサービス 成年後見制度

地域権利擁護 民生委員

医療サービス 虐待防止

介護相談員

地域包拢支援センター

主任ケアマネジャー 社会福祉士等 保健師等

総合相談支援業務

住民の各種相談を幅広く受付けて、

制度横断的な支援を実施

介護予防 ケアマネジメント

業務

権利擁護業務

包括的・継続的

ケアマネジメント

支援業務

市 町 村

連携

連携

相談

支援

地域包括支援センターが

十分に役割を発揮できて

いない点を支援

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67

④ 在宅医療・介護サービス等の情報の共有支援

地域連携パス等の情報共有ツールや、情報共有の手順等を定めたマニュアルを活用し、在宅医

療・介護の情報共有について支援を行います。

⑤ 在宅医療・介護関係者の研修

地域の医療関係者に介護に関する研修会の開催、介護関係者に医療に関する研修会の開催を行

い、相互理解を深めていきます。

⑥ 24 時間 365 日の在宅医療・介護サービス提供体制の構築

切れ目なく在宅医療・介護サービスが一体的に提供されるよう、地域の医療・介護関係者の協

力を得ながら、体制の整備を計画的に行います。

⑦ 地域住民への普及啓発

在宅医療・介護サービスに関する講演会開催・パンフレットの作成・配布等により在宅医療・

介護連携について理解の促進を図ります。

⑧ 二次医療圏内・関係市町の連携

退院後の在宅医療・介護サービスが円滑に提供されるよう、同一の二次医療圏内にある市町が

連携し、当該二次医療圏域内にある病院と、介護サービス事業者間における情報共有等の方法に

ついて協議していきます。

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68

35.4

18.5

15.4

6.2

0.0

1.5

1.5

9.2

0.0

12.3

19.2

9.2

13.9

8.7

0.7

0.6

16.9

24.4

1.6

5.0

0% 10% 20% 30% 40% 50%

配偶者(夫・妻)

息子

子の配偶者

兄弟・姉妹

介護サービスのヘルパー

介護施設の職員

その他

不明・無回答

一般(N=65) 認定者(N=1,025)

6 生活支援サービスの充実と家族介護者への支援

現状・課題

○高齢者が住み慣れた自宅で暮らしていくためには、介護保険給付対象サービス以外にも、必

要な福祉サービスを充実させる必要があります。またその介護や支援を行っている介護者を

支えるサービスも重要となります。

○アンケート調査より、主な介護者は配偶者である場合が多く、老老介護世帯の占める割合が

大きいことが見てとれます。

■ 主な介護・介助者(「現在、何らかの介護を受けている」と回答した人のみ)

施策の方針

○介護保険給付対象外の生活支援サービスについての充実を図ります。

○生活支援サービスについては、平成 29年度末までに移行する「介護予防・日常生活支援総合

事業」において、サービスの見直し・充実を図ります。

○家族介護教室や家族介護者交流事業等のさらなる充実・PRに努め、家族介護者の精神的負

担や経済的負担の軽減を図ります。

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(1)生活支援サービス(介護保険給付対象外)の充実

① 要介護認定で要支援・要介護には該当しない方に対する支援

必要に応じて、ふれあいホームヘルプサービス、いきいきデイサービス、又はあんしんお泊ま

りサービスの提供などを行い、生活を支援します。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

ふれあいホームヘルプ

サービス

派遣

延べ時間 1,709時間 1,388時間 1,200時間

いきいきデイサービス 利用

延べ人数 5,541人 4,606人 3,300人

あんしんお泊まりサービス 利用

延べ日数 18日 66日 10日

② 身寄りのない方に対するサービス

入院中に必要な洗濯や買い物などの支援を、親族に代わって行う入院ヘルパーを派遣し、入院

生活の不便解消を図ります。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

入院ヘルプサービス 年間派遣

延べ時間 184時間 273時間 250時間

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③ ひとり暮らしの高齢者の方等に対するサービス

栄養バランスの取れた食事の宅配と安否確認、福祉電話貸与による安否確認、緊急通報用の装

置貸与により、ひとり暮らしの高齢者を支援します。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

配食サービス 年間延べ配食数 32,424食 30,145食 26,200食

福祉電話貸与 貸与件数 42件 39件 32件

緊急通報装置の貸与 貸与件数 443件 397件 358件

④ 公共交通機関が尐ない地域で生活する方に対するサービス

外出支援サービスの提供を継続することにより、適切な医療受診を促し、要介護状態への移行

を防ぐとともに自立支援を図ります。また、近くに商店などがなく、自動車などの移動手段もな

い高齢の買い物弱者に対しては、ふれあいホームヘルプサービスによる買い物支援の充実を図る

とともに、民間事業者の協力を得て、ネットスーパー等各種サービスを活用した支援体制を整備

します。また、新しい総合事業の中で、外出支援・買い物支援等の生活支援サービスの位置付け

を検討することとします。

さらに、市の交通政策として、高齢者等の交通弱者の足として重要な、生活交通バス路線に維

持確保に引き続き努めるとともに、新たな交通システムについても調査・研究を進めていきます。

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(2)介護予防・日常生活総合支援事業(新しい総合事業)

① 介護予防・日常生活支援総合事業(新しい総合事業)の取り組み

介護保険法の改正に伴い、介護予防給付の訪問介護及び通所介護については、平成 29年度末ま

でに市町村が行う介護予防・日常生活支援総合事業に移行されます。

移行するにあたっては、現在本市が取り組んでいる事業の見直しを行うとともに、既存の介護

事業所による既存のサービス相当に加え、民間企業・NPO・ボランティア等多様な主体により

多様なサービスが提供されるよう受け皿の確保に努めます。また混乱を招かぬよう、充分な周知

期間を設けることとします。

■ 介護予防・日常生活支援総合事業(新しい総合事業)のイメージ

介護予防

給付

訪問看護、福祉用具等

※全国一律の人員基準、運営基準

※訪問介護・通所介護は総合事業

によるサービスへ移行

介護予防・生活支援サービス事業

①訪問型・通所型サービス(運動・口腔・栄養改善事業等を含む)

②栄養改善を目的とした配食、定期的な安否確認・緊急時対応 等

※事業内容は、市町村の裁量を拡大、柔軟な人員基準・運営基準

一般高齢者

地域包括支援センターが介護予防ケアマネジメントを実施

※基本チェックリストで判断

一般介護予防事業

(要支援者等も参加できる住民運営の通いの場の充実等。全ての高齢者が対象。)

従 来 の 要 支 援 者

※要支援認定

※二次予防事業対象者把

握のための基本チェックリストの配布は行わない

要支援者 介護予防・生活支援サービス事業対象者

総合事業

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② 生活支援体制整備事業

新しい総合事業に移行するにあたり、生活支援コーディネ-ター(地域支え合い推進員)や協

議体の設置等を通じ、多様なサービスが提供されるよう取り組みを進めます。

コーディネ-ターは、高齢者の生活支援・介護予防サービスの体制整備を推進していくことを

目的に、地域において資源の開発やネットワークの構築の機能を果たします。協議体は、各地域

におけるコーディネーターと生活支援・介護予防サービス提供主体が参画し、定期的な情報共有

と、連携強化を図ります。

■「生活支援サービスコーディネーター」及び「協議体」の設置・運営に係るフロー例

今 治 市 協 議 体 コーディネーター

○協議体の活動開始 ・初めは情報収集などから開始

・ニーズや地域資源の情報共有、

連携の強化

・既存のサービス、集いの場等の

活用

・開発が必要なサービスの議論

・コーディネーター養成に関する

検討

○コーディネーターの選出 ※コーディネーターが選出されたら、協議体・コーディネーター

が中心に実施

○コーディネーターと協議体の連携による生活支援の担

い手の養成やサービスの開発

○ニーズと地域資源の把握

○市の方針の決定

○協議体を設置

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(3)家族介護者への対応

① 家族介護支援事業

介護を必要とする高齢者の家族に対し、介護に必要な知識を学ぶことができる教室を開催して

います。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

家族介護教室 実施回数 76回 31回 35回

② 家族介護継続支援事業

要介護高齢者の介護者に対し、介護に関する相談・勉強ができる交流会の開催、介護激励金や

介護用品購入補助券の支給を行い、在宅での介護を支援しています。

■ 事業実施状況

区 分 実 績 見 込

平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度

家族介護者交流事業 実施回数 11回 11回 11回

介護激励金 給付対象者数 1,194人 1,245人 1,307人

介護用品支給 給付対象者数 851人 949人 1,063人

③ 各種事業の周知

介護保険制度や各種サービス、在宅介護者激励金等について、広報紙やホームページ等を活用

し、周知に努めます。

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89.7

5.4

1.7

1.3

0.8

1.1

80.0

4.9

2.1

1.0

5.0

7.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

持家

民間賃貸住宅

公営賃貸住宅

(市・県営、都市機構、公社等)

借間

その他

不明・無回答

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

49.2

1.9

7.9

30.0

0.1

10.8

57.8

3.0

17.9

7.8

0.8

12.8

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

介護サービスを利用しながら、できる限り、現在の住

まいや地域に住み続けたい

ケア付き住宅(高齢者向けの各種サービスの利用

が可能な住宅)に早めに住み替えたい

施設(特別養護老人ホーム等)に入所したい(し続け

たい)

よくわからない

その他

不明・無回答

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

7 高齢者の住まいの確保

現状・課題 ○アンケート調査の結果、8割以上の方が持家で暮らしていると回答されています。また将来

についても、介護サービスを利用しながら、できる限り現在の住まいや地域に住み続けたい

と答えられた方が約5割となっています。

○一方で、将来的には施設(特別養護老人ホーム等)やケア付住宅への住み替えを検討されて

いる方も多数おられます。

■ 住まいの所有形態

■ 将来の住まいと介護サービスの利用について

施策の方針

○入所施設の整備とあわせて、高齢者の状態や希望に応じた住まいの場の確保などを検討し

ます。

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(1)高齢者の生活支援施設等の活用

生活に関する不安の解消や、寝たきりにならないための予防事業を推進する場として、高齢者

の生活支援施設等の活用を図ります。

■ 生活支援施設等

Ⅰ.グループリビング

平成 26年度現在、1か所(定員9人)設置されています。

平成 27年度以降、現在の水準を維持していくこととします。

Ⅱ.生活支援ハウス

平成 26年度現在、1か所(定員 10人)設置されています。

平成 27年度以降、現在の水準を維持していくこととします。

Ⅲ.養護老人ホーム

平成 26年度現在、4か所(定員 220人)設置されています。

平成 27年度以降、入所者の状況に応じ施設を運営していくこととなります。

Ⅳ.ケアハウス

平成 26年度現在、9か所(定員 273人)設置されています。

今後も、現在の水準が維持されると見込まれます。

種 類 内 容

グループリビング ひとりで生活するには不安のある方が、福祉サービスを利用

しながら共同で生活する施設です。

生活支援ハウス 独居に不安のある方などに、住居の提供及び地域との交流な

どの便宜を総合的に提供する施設です。

養護老人ホーム 低所得者世帯で介護の必要がない高齢者が入所できる施設で

す。

ケアハウス 居宅で生活することが困難な方に日常生活上必要なサービス

を提供する施設です。

有料老人ホーム 入居者に対し生活介助や家事支援、健康管理などを行う施設

です。

サービス付き高齢者向け住宅 バリアフリー構造等を有し、介護・医療と連携して高齢者を

支援するサービスを提供する住まいです。

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Ⅴ.有料老人ホーム

平成 26年度現在、9か所(定員 273人)設置されています。

今後、増加傾向になると見込まれます。

Ⅵ.サービス付き高齢者向け住宅

平成 23年 10月、改正高齢者住まい法が施行され、従来の「高齢者円滑入居賃貸住宅(高円

賃)」「高齢者専用賃貸住宅(高専賃)」「高齢者向け優良賃貸住宅(高優賃)」を廃止し、

サービス付き高齢者向け住宅に一本化されました。設備面は床面積 25㎡以上、便所・洗面設備

等の設置、バリアフリー構造、サービス面では尐なくとも安否確認・生活相談サービスを提供

することが登録の要件となっています。

平成 26年度現在、5か所(定員 108人)設置されています。

今後、増加傾向になると見込まれます。

(2)特別養護老人ホーム・公営住宅の整備について

① 特別養護老人ホームの整備

特別養護老人ホームについては、第5期介護保険事業計画において、既存の広域型特別養護老

人ホーム 22床増床、小規模特別養護老人ホーム2施設(58床)の整備を計画し、平成 27年3月

末現在で、今治市内に計 15施設 731床が整備予定となっております。

しかしながら、特別養護老人ホームの入所待機者は年々増加しており、在宅生活が困難な方の

地域生活の継続を支援するため、第6期計画においても特別養護老人ホーム2施設(広域型1施

設 50床、地域密着型1施設 29床)の整備を図ります。

② 公営住宅の整備

今後整備される市営住宅については、3階以上の住棟にエレベーターを設置し、また全戸バリ

アフリーとするなど、高齢者に配慮した良好な居住環境の形成を図ります。

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第5章 介護保険事業の推進

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1 介護保険事業の実施状況

(1)給付実績

要介護者を対象とする介護給付費について、計画値と実績値を比較すると、平成 24年度は計画

値の 98.5%、平成 25年度は計画値の 96.0%と、ほぼ計画値と同水準の実績値となっています。

■ 介護給付費

区分 平成 24 年度 平成 25 年度

計画 実績 割合 計画 実績 割合

(1)居宅サービス 5,563,153 5,658,772 101.7 5,859,579 5,978,742 102.0

訪問介護 831,242 900,659 108.4 856,810 1,004,573 117.2

訪問入浴介護 81,953 83,378 101.7 85,916 87,492 101.8

訪問看護 102,218 92,927 90.9 102,899 99,073 96.3

訪問リハビリテーション 76,074 74,769 98.3 81,254 71,972 88.6

居宅療養管理指導 15,925 16,695 104.8 16,339 19,732 120.8

通所介護 1,730,454 1,679,202 97.0 1,887,653 1,755,957 93.0

通所リハビリテーション 937,556 916,446 97.7 972,414 959,323 98.7

短期入所生活介護 363,330 355,367 97.8 367,324 351,564 95.6

短期入所療養介護 102,050 87,887 86.1 103,217 98,950 95.9

福祉用具貸与 280,429 317,204 113.1 302,648 349,694 115.5

住宅改修 63,666 65,021 102.1 67,355 56,022 83.2

特定福祉用具販売 17,797 19,478 109.4 18,338 17,150 93.5

特定施設入居者生活介護 340,102 400,450 117.7 340,102 426,524 125.2

居宅介護支援 620,352 649,285 104.7 657,304 680,710 103.6

(2)地域密着型サービス 1,928,222 1,907,884 98.9 2,352,761 1,987,764 84.5

定期巡回・随時対応型訪問介護看護 19,020 0 ― 82,797 0 ―

夜間対応型訪問介護 0 357 ― 0 482 ―

認知症対応型通所介護 107,799 110,334 102.4 112,174 117,922 105.1

小規模多機能型居宅介護 648,548 668,217 103.0 667,743 706,610 105.8

認知症対応型共同生活介護 1,117,596 1,090,894 97.6 1,226,067 1,097,654 89.5

地域密着型特定施設入居者生活介護 0 0 0 0 0 0

地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 0 0 0 177,195 0 ―

複合型サービス 35,255 38,079 108.0 86,784 65,095 75.0

(3)施設サービス 5,854,036 5,574,639 95.2 5,854,03

5,543,438 94.7

介護老人福祉施設 1,996,799 1,906,003 95.5 1,996,799 1,915,041 95.9

介護老人保健施設 2,693,737 2,554,320 94.8 2,693,737 2,580,527 95.8

介護療養型医療施設 1,163,498 1,114,315 95.8 1,163,498 1,047,869 90.1

介護給付費計 13,345,411 13,141,296 98.5 14,066,377 13,509,945 96.0

単位:千円、%

【資料】介護保険事業報告書

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要支援者を対象とする介護予防給付費について、計画値と実績値を比較すると、平成 24年度は

計画値の 83.9%、平成 25年度は計画値の 82.6%と、計画値をやや下回る実績値となっています。

■ 介護予防給付費

区分 平成 24 年度 平成 25 年度

計画 実績 割合 計画 実績 割合

介護予防サービス 803,794 675,287 84.0 825,726 685,756 83.0

介護予防訪問介護 172,116 142,802 83.0 176,290 139,720 79.3

介護予防訪問入浴介護 0 0 0 0 0 0

介護予防訪問看護 3,027 3,148 104.0 3,421 3,609 105.5

介護予防訪問リハビリテーション 6,807 6,580 96.7 7,165 5,002 69.8

介護予防居宅療養管理指導 926 914 98.4 1,059 1,677 158.4

介護予防通所介護 312,822 245,279 78.4 318,871 251,076 78.7

介護予防通所リハビリテーション 105,170 103,183 98.1 107,460 111,382 103.6

介護予防短期入所生活介護 6,149 4,463 72.6 6,435 3,542 55.0

介護予防短期入所療養介護 1,161 561 48.3 1,306 273 20.9

介護予防福祉用具貸与 27,405 26,809 97.8 31,204 27,047 86.7

特定介護予防福祉用具販売 6,092 5,696 93.5 6,312 4,759 75.4

介護予防住宅改修 40,802 36,115 88.5 43,448 31,132 71.7

介護予防特定施設入居者生活介護 39,849 24,751 62.1 40,231 26,039 64.7

介護予防支援 81,460 74,979 92.0 82,517 80,493 97.5

地域密着型介護予防サービス 32,886 26,328 80.1 36,216 26,052 71.9

介護予防認知症対応型通所介護 146 275 187.8 293 0 ―

介護予防小規模多機能型居宅介護 30,590 24,173 79.0 33,772 23,972 71.0

介護予防認知症対応型共同生活介護 2,149 1,879 87.4 2,149 2,079 96.7

予防給付費計 836,681 701,616 83.9 861,942 711,808 82.6

※千円未満切捨てのため、各区分の単純合計と総給付費は合わないことがあります。

単位:千円、%

【資料】介護保険事業報告

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81

35.4 50.6 9.2 2.3

2.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

認定者(N=915)

満足している どちらかと言えば満足している

どちらかと言えば満足していない 満足していない

不明・無回答

39.5

29.5

24.1

3.4

6.4

4.7

32.2

36.4

42.2

24.8

27.7

29.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

特別養護老人ホーム

老人保健施設

グループホーム

認定者(N=1,276)

少ない 今のままで良い わからない 不明・無回答

介護給付費と介護予防給付費を合わせた総給付費は、計画値と実績値を比較すると、平成 24

年度は計画値の 97.6%、平成 25年度は計画値の 95.3%とほぼ計画値と同水準の実績値となっ

ています。

■ 総給付費

平成 24 年度 平成 25 年度

計画 実績 割合 計画 実績 割合

総給付費(合計) 14,182,092 13,842,912 97.6 14,928,319 14,221,754 95.3

(2)アンケート調査からみる介護保険サービス

■サービスを利用している方の満足度

要介護認定者の利用している介護保険サービスの満足度についてみると、「どちらかと言

えば満足している」が 50.6%と最も高く、次いで「満足している」が 35.4%、「どちらかと

言えば満足していない」が 9.2%となっています。

■現在の施設等の整備状況について

要介護認定者の現在の施設等の整備状況についてみると、「特別養護老人ホーム」では『尐

ない』が 39.5%と最も高く、次いで『わからない』が 32.2%となっています。「老人保健施

設」、「グループホーム」ではともに『わからない』がそれぞれ 36.4%、42.2%と最も高く、

『尐ない』がそれぞれ 29.5%、24.1%となっています。

単位:千円、%

【資料】介護保険事業報告書

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82

2 介護保険の利用見込み

(1)居宅サービスの利用見込み

① 訪問介護、介護予防訪問介護

平成 27年度以降は、訪問介護・介護予防訪問介護ともに増加すると見込んでいますが、介護予

防訪問介護については、平成 29年度末までに総合事業への移行を予定しているため、平成 29年

度見込み量の約半分を計画値としています。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

訪問介護

給付費(千円/年) 900,659 1,004,573 1,027,155 1,135,384 1,258,475 1,390,250

回数(回/年) 351,866 391,839 405,244 455,109 504,871 558,260

人数(人/年) 20,910 21,906 22,488 24,924 27,504 30,456

介護予防訪問介護

給付費(千円/年) 142,802 139,720 140,577 144,219 149,106 80,370

人数(人/年) 8,165 8,050 8,316 8,712 9,036 4,908

※平成 24 年度・平成 25 年度は介護保険事業報告による実績、平成 26 年度は見込み額。平成 27~29

年度は計画値。以下同じ。

② 訪問入浴介護、介護予防訪問入浴介護

平成 27年度以降は、訪問入浴介護については増加、介護予防訪問入浴介護は利用なしと見込ん

でいます。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

訪問入浴介護

給付費(千円/年) 83,378 87,492 90,680 100,528 109,043 123,760

回数(回/年) 7,222 7,571 8,040 9,081 9,862 11,191

人数(人/年) 1,415 1,443 1,536 1,728 1,872 2,124

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83

③ 訪問看護、介護予防訪問看護

平成 27年度以降は、訪問看護・介護予防訪問看護ともに増加すると見込んでいます

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

訪問看護

給付費(千円/年) 92,927 99,073 111,940 123,682 136,218 149,089

回数(回/年) 15,633 17,242 19,503 22,020 24,362 26,797

人数(人/年) 2,043 2,215 2,520 2,856 3,180 3,516

介護予防訪問看護

給付費(千円/年) 3,148 3,609 3,786 3,937 4,175 4,471

回数(回/年) 786 1,043 1,104 1,170 1,243 1,332

人数(人/年) 132 145 156 168 180 192

④ 訪問リハビリテーション、介護予防訪問リハビリテーション

平成 27年度以降は、訪問リハビリテーション・介護予防訪問リハビリテーションともに増加す

ると見込んでいます。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

訪問リハビリテーション

給付費(千円/年) 74,769 71,972 73,854 77,407 80,477 85,247

回数(回/年) 26,356 25,459 25,954 27,678 28,798 30,480

人数(人/年) 2,327 2,191 2,256 2,424 2,544 2,724

介護予防訪問リハビリテーション

給付費(千円/年) 6,580 5,002 5,570 6,220 7,002 7,879

回数(回/年) 2,340 1,790 2,059 2,341 2,638 2,967

人数(人/年) 221 189 216 240 264 288

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⑤ 居宅療養管理指導、介護予防居宅療養管理指導

平成 27年度以降は、居宅療養管理指導、介護予防居宅療養管理指導ともに増加すると見込んで

います。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

居宅療養管理指導

給付費(千円/年) 16,695 19,732 24,992 29,659 34,391 39,627

人数(人/年) 2,438 2,860 3,624 4,392 5,100 5,880

介護予防居宅療養管理指導

給付費(千円/年) 914 1,677 2,233 2,710 3,197 3,678

人数(人/年) 111 217 300 384 456 528

⑥ 通所介護、介護予防通所介護(デイサービス)

平成 27年度以降は、通所介護、介護予防通所介護ともに増加すると見込んでいますが、小規模

な通所介護事業所(利用定員 18人以下)については、平成 28年4月より地域密着型通所介護に

移行予定であるため、計画値は減尐しています。また介護予防通所介護については、平成 29年度

末までに総合事業への移行を予定しているため、平成 29年度見込み量の約半分を計画値としてい

ます。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

通所介護

給付費(千円/年) 1,679,202 1,755,957 1,859,841 1,913,637 1,550,464 1,624,890

回数(回/年) 213,484 223,100 237,396 250,954 205,573 217,620

人数(人/年) 22,283 23,211 24,912 26,520 21,852 23,244

介護予防通所介護

給付費(千円/年) 245,279 251,076 253,196 249,669 250,571 126,747

人数(人/年) 7,397 7,662 7,812 7,956 8,100 4,164

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⑦ 通所リハビリテーション、介護予防通所リハビリテーション(デイケア)

平成 27年度以降は、通所リハビリテーション、介護予防通所リハビリテーションともに増加す

ると見込んでいます。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

通所リハビリテーション

給付費(千円/年) 916,446 959,323 1,005,351 1,027,820 1,053,521 1,094,036

回数(回/年) 104,940 111,406 116,035 120,849 124,279 129,535

人数(人/年) 10,959 11,448 11,820 12,192 12,408 12,792

介護予防通所リハビリテーション

給付費(千円/年) 103,183 111,382 115,322 115,762 118,276 121,816

人数(人/年) 2,660 2,884 2,988 3,096 3,204 3,336

⑧ 短期入所生活介護、介護予防短期入所生活介護

平成 27年度以降は、短期入所生活介護、介護予防短期入所生活介護ともに増加すると見込んで

います。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

短期入所生活介護

給付費(千円/年) 355,367 351,564 377,560 399,305 419,037 439,021

利用日数(日/年) 42,961 42,099 44,596 47,994 50,410 52,855

人数(人/年) 5,027 4,913 5,088 5,352 5,532 5,724

介護予防短期入所生活介護

給付費(千円/年) 4,463 3,542 4,044 4,455 4,926 5,417

利用日数(日/年) 767 628 717 804 888 972

人数(人/年) 137 107 108 108 108 108

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⑨ 短期入所療養介護、介護予防短期入所療養介護

平成 27年度以降は、短期入所療養介護については増加、介護予防短期入所療養介護はほぼ横ば

いで見込んでいます。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

短期入所療養介護

給付費(千円/年) 87,887 98,950 105,256 114,757 127,234 144,864

利用日数(日/年) 8,294 9,439 10,045 11,190 12,555 14,412

人数(人/年) 1,155 1,232 1,344 1,488 1,596 1,776

介護予防短期入所療養介護

給付費(千円/年) 561 273 194 190 188 188

利用日数(日/年) 79 47 38 37 37 37

人数(人/年) 17 5 12 12 12 12

⑩ 福祉用具貸与、介護予防福祉用具貸与

平成 27年度以降は、福祉用具貸与、介護予防福祉用具貸与ともに増加すると見込んでいます。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

福祉用具貸与

給付費(千円/年) 317,204 349,694 377,178 393,362 404,087 417,216

人数(人/年) 28,353 30,715 32,676 34,644 36,216 38,232

介護予防福祉用具貸与

給付費(千円/年) 26,809 27,047 29,172 31,655 34,374 37,580

人数(人/年) 4,576 5,027 5,484 5,976 6,516 7,152

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⑪ 特定福祉用具販売、特定介護予防福祉用具販売

平成 27年度以降は、特定福祉用具販売、特定介護予防福祉用具販売ともに増加すると見込んで

います。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

特定福祉用具販売

給付費(千円/年) 19,478 17,150 20,484 23,063 25,120 27,933

人数(人/年) 979 828 888 1,008 1,104 1,236

特定介護予防福祉用具販売

給付費(千円/年) 5,696 4,759 5,553 6,369 7,219 8,158

人数(人/年) 364 288 336 384 432 492

⑫ 住宅改修・介護予防住宅改修

平成 27年度以降は、住宅改修・介護予防住宅改修ともに増加すると見込んでいます。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

住宅改修

給付費(千円/年) 65,021 56,022 64,217 70,734 78,942 85,913

人数(人/年) 728 695 720 792 876 936

介護予防住宅改修

給付費(千円/年) 36,115 31,132 37,304 42,436 47,795 53,741

人数(人/年) 375 343 396 456 504 576

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⑬ 特定施設入居者生活介護、介護予防特定施設入居者生活介護

平成 27年度以降は、特定施設入居者生活介護、介護予防特定施設入居者生活介護ともにほぼ横

ばいで見込んでいます。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

特定施設入居者生活介護

給付費(千円/年) 400,450 426,524 443,547 436,325 435,584 435,584

人数(人/年) 2,160 2,241 2,352 2,352 2,352 2,352

介護予防特定施設入居者生活介護

給付費(千円/年) 24,751 26,039 29,571 29,252 29,202 29,202

人数(人/年) 276 286 312 312 312 312

⑭ 居宅介護支援、介護予防支援

平成 27年度以降は、居宅介護支援、介護予防支援ともに増加すると見込んでいます。また介護

予防支援については、総合事業の開始に伴い、平成 29年度見込み量の約半分を計画値としていま

す。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

居宅介護支援

給付費(千円/年) 649,285 680,710 707,025 707,642 711,320 723,896

人数(人/年) 49,120 50,808 52,020 53,208 53,796 54,996

介護予防支援

給付費(千円/年) 74,979 80,493 83,590 85,095 88,164 46,085

人数(人/年) 17,680 18,116 18,816 19,512 20,256 10,596

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(2)地域密着型サービスの利用見込み

地域密着型サービスについては、施設の形態ごとに、それぞれの日常生活圏域におけるニーズ

に配慮しながら整備を図ります。

① 定期巡回・随時対応型訪問介護看護

定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは、平成 24年度から創設されたサービスで、訪問介護と

訪問看護の密接な連携による短時間の定期的な巡回と、随時のサービスが提供されることにより、

日中・夜間を通じ、在宅での生活を支援するサービスです。

第5期中においてサービス提供はありませんでしたが、事業者に対し、本サービスに関する情

報提供を行うとともに、国の補助金等を活用し、第6期中のサービス提供開始を目指します。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

定期巡回・随時対応型訪問介護看護

給付費(千円/年) 0 0 0 0 38,880 77,459

人数(人/年) 0 0 0 0 180 360

② 夜間対応型訪問介護

夜間対応型訪問介護とは、在宅療養を支えるため、定期的な夜間の巡回に加え、利用者からの

通報により、排せつや転倒時の介助など、必要に応じてヘルパーが訪問するサービスです。

平成 26年9月末現在、4事業所が開設されています。今後も各圏域におけるニーズを見極めな

がら、事業者による参入を促し、サービス提供体制の整備を図ります。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

夜間対応型訪問介護

給付費(千円/年) 357 482 16,708 31,958 47,077 61,747

人数(人/年) 38 51 168 288 408 552

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③ 認知症対応型通所介護、介護予防認知症対応型通所介護

認知症対応型通所介護とは、認知症の高齢者の方が、デイサービスセンターなどに通い、入浴、

排せつ、食事などの介護、その他の日常生活上の世話や、機能訓練など認知症の特性に配慮した

サービスです。

平成 26年9月末現在、7事業所が開設されています。今後も認知症高齢者の増加が見込まれる

ことから、事業者による参入を促し、サービス提供体制の整備を図ります。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

認知症対応型通所介護

給付費(千円/年) 110,334 117,922 123,467 131,767 139,507 149,117

回数(回/年) 11,129 11,329 11,744 12,708 13,414 14,293

人数(人/年) 1,010 996 1,032 1,116 1,176 1,248

介護予防認知症対応型通所介護

給付費(千円/年) 275 0 0 0 0 0

回数(回/年) 33 0 0 0 0 0

人数(人/年) 4 0 0 0 0 0

④ 小規模多機能型居宅介護、介護予防小規模多機能型居宅介護

小規模多機能型居宅介護サービスとは、通いを中心として、登録した利用者の状態や希望に応

じて訪問や泊まりを組み合わせたサービスです。

平成 26年9月末現在、20事業所(定員 490人)が開設されています。在宅での生活維持を支

援するサービスであることから、多様化するニーズに応えるため、今後も事業者の参入が見込ま

れます。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

小規模多機能型居宅介護

給付費(千円/年) 668,217 706,610 801,453 909,587 1,016,759 1,138,975

人数(人/年) 3,381 3,448 4,044 4,728 5,352 6,072

介護予防小規模多機能型居宅介護

給付費(千円/年) 24,173 23,972 24,199 24,752 25,851 27,316

人数(人/年) 393 374 396 420 456 492

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⑤ 認知症対応型共同生活介護、介護予防認知症対応型共同生活介護

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)とは、認知症のある要援護者が共同で生活し、

家庭的な環境のもとで、入浴、排せつ、食事などの介護、その他の日常生活上の世話や、機能訓

練を行うサービスです。

平成 26年9月末現在、24事業所(47ユニット、定員 423人)が開設されています。現在の入

所待機者、今後の認知症高齢者の増加を踏まえ、平成 27年度から平成 29年度にかけて、3事業

所(6ユニット、定員 54人)の整備を図ります。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

認知症対応型共同生活介護

給付費(千円/年) 1,090,894 1,097,654 1,225,055 1,287,609 1,445,779 1,445,779

人数(人/年) 4,493 4,518 4,860 5,208 5,856 5,856

介護予防認知症対応型共同生活介護

給付費(千円/年) 1,879 2,079 0 2,450 2,445 2,445

人数(人/年) 9 10 0 12 12 12

⑥ 地域密着型特定施設入居者生活介護

地域密着型特定施設入居者生活介護とは、定員 29人以下の有料老人ホーム等において、介護や

日常生活の世話、機能訓練などを行うサービスです。

平成 27年度以降のサービス利用は見込んでいません。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

地域密着型特定施設入居者生活介護

給付費(千円/年) 0 0 0 0 0 0

人数(人/年) 0 0 0 0 0 0

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⑦ 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護とは、常時介護が必要で、居宅での生活が困難な

方が入所する定員 29人以下の特別養護老人ホームで、日常生活上の世話や機能訓練などを行うサ

ービスです。

平成 26年9月末現在、2事業所(定員 58人)が開設されています。入所待機者調査の結果を

踏まえ、平成 27年度から平成 29年度にかけて、1事業所(定員 29人)の整備を図ります。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

給付費(千円/年) 0 0 173,298 169,163 168,876 253,106

人数(人/年) 0 0 696 696 696 1,044

⑧ 複合型サービス

複合型サービスとは、要介護度が高く、医療ニーズの高い高齢者に対応するため、小規模多機

能型居宅介護と、訪問看護の機能を有したサービスです。

平成 26年9月末現在、2事業所(定員 50人)が開設されています。今後も各圏域におけるニ

ーズを見極めながら、事業者による参入を促し、サービス提供体制の整備を図ります。

なお平成 27年4月より、名称が「看護小規模多機能型居宅介護」に変わります。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

複合型サービス

給付費(千円/年) 38,079 65,095 108,544 214,070 278,726 340,676

人数(人/年) 158 259 444 900 1,200 1,500

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⑨ 地域密着型通所介護

地域密着型通所介護とは、小規模な通所介護事業所(利用定員 18人以下)で入浴、排せつ、食

事などの介護その他の日常生活上の世話や機能訓練などを行うサービスです。平成 28年4月より

地域密着型サービスとなります。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

地域密着型通所介護

給付費(千円/年) 0 0 0 0 429,694 450,321

回数(回/年) 0 0 0 0 56,972 60,310

人数(人/年) 0 0 0 0 6,060 6,444

(3)地域密着型サービスの必要利用定員数の設定

第6期計画期間における、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、認知症対応型共同生

活介護、地域密着型特定施設入居者生活介護の必要利用定員総数を下記のとおり定めます。

■ 今治市全体の地域密着型サービスの必要利用定員数

区分 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

地域密着型 介護老人福祉施設入所者生活介護

58 58 87

認知症対応型共同生活介護 423 477 477

地域密着型特定施設入居者生活介護 0 0 0

※介護療養型医療施設からの転換分は含みません。

単位:人

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94

(4)施設サービスの利用見込み

① 介護老人福祉施設

平成 27年度以降は、ほぼ横ばい推移すると見込んでいます。入所待機者調査の結果を踏まえ、

平成 29年度までに、1事業所(定員 50人)の整備を図ります。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

介護老人福祉施設

給付費(千円/年) 1,906,003 1,915,041 2,004,357 1,984,168 1,980,152 2,125,887

人数(人/年) 7,768 7,788 8,004 8,076 8,076 8,676

② 介護老人保健施設

療養病床(医療保険適用)からの転換を見込んでいます。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

介護老人保健施設

給付費(千円/年) 2,554,320 2,580,527 2,546,874 2,533,014 2,649,775 2,649,775

人数(人/年) 9,942 9,984 9,744 9,876 10,344 10,344

③ 介護療養型医療施設

介護療養型医療施設については、老人保健施設等への転換はないと見込んでいます。平成 27年

度以降は、大きな増減はなく推移すると見込んでいます。

■ 各年度の年間見込量

区分 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

介護療養型医療施設

給付費(千円/年) 1,114,315 1,047,869 1,030,363 929,342 927,764 927,764

人数(人/年) 3,423 3,060 2,964 2,724 2,724 2,724

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95

(5)保険給付費の推計

■ 介護給付費の見込み

平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

(1)居宅サービス

訪問介護 1,135,383,712 1,258,475,231 1,390,249,878

訪問入浴介護 100,527,880 109,042,770 123,760,098

訪問看護 123,682,061 136,218,452 149,089,168

訪問リハビリテーション 77,407,189 80,476,744 85,247,172

居宅療養管理指導 29,658,873 34,391,152 39,626,774

通所介護 1,913,637,206 1,550,464,222 1,624,889,690

通所リハビリテーション 1,027,820,119 1,053,520,959 1,094,036,205

短期入所生活介護 399,305,399 419,036,736 439,020,955

短期入所療養介護 114,756,579 127,233,834 144,863,748

福祉用具貸与 393,361,725 404,086,629 417,215,690

特定福祉用具販売 23,062,758 25,120,278 27,933,345

住宅改修 70,733,662 78,942,495 85,913,058

特定施設入居者生活介護 436,324,738 435,583,949 435,583,949

居宅介護支援 707,642,245 711,319,649 723,896,065

(2)地域密着型サービス

定期巡回・随時対応型訪問介護看護 0 38,880,356 77,459,128

夜間対応型訪問介護 31,958,451 47,076,526 61,747,276

認知症対応型通所介護 131,766,916 139,506,781 149,117,148

小規模多機能型居宅介護 909,586,912 1,016,758,553 1,138,975,314

認知症対応型共同生活介護 1,287,609,004 1,445,778,611 1,445,778,611

地域密着型特定施設入居者生活介護 0 0 0

地域密着型介護老人福祉施設入所者 生活介護

169,162,811 168,875,607 253,105,770

複合型サービス 214,069,971 278,725,624 340,676,324

地域密着型通所介護 0 429,694,000 450,321,000

(3)施設サービス

介護老人福祉施設 1,984,168,214 1,980,151,654 2,125,886,577

介護老人保健施設 2,533,013,761 2,649,775,387 2,649,775,387

介護療養型医療施設 929,341,514 927,763,684 927,763,684

介護給付費計 14,743,981,700 15,546,899,883 16,401,932,014

単位:円

【資料】厚生労働省ワークシート

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■ 予防給付費の見込み

平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

(1)居宅サービス

介護予防訪問介護 144,218,747 149,106,270 80,370,438

介護予防訪問入浴介護 0 0 0

介護予防訪問看護 3,936,841 4,174,723 4,471,025

介護予防訪問リハビリテーション 6,219,500 7,002,497 7,879,089

介護予防居宅療養管理指導 2,709,845 3,197,387 3,677,962

介護予防通所介護 249,669,007 250,571,218 126,747,383

介護予防通所リハビリテーション 115,761,613 118,276,196 121,816,246

介護予防短期入所生活介護 4,455,089 4,926,063 5,416,526

介護予防短期入所療養介護 189,593 188,160 187,541

介護予防福祉用具貸与 31,655,250 34,373,788 37,579,546

特定介護予防福祉用具販売 6,368,862 7,219,012 8,158,364

介護予防住宅改修 42,436,163 47,795,166 53,741,419

介護予防特定施設入居者生活介護 29,252,026 29,202,362 29,202,362

介護予防支援 85,094,993 88,164,141 46,085,082

(2)地域密着型サービス

介護予防認知症対応型通所介護 0 0 0

介護予防小規模多機能型居宅介護 24,752,431 25,851,140 27,316,400

介護予防認知症対応型共同生活介護 2,449,592 2,445,433 2,445,433

予防給付費計 749,169,552 772,493,556 555,094,816

■ 総給付費の見込み

平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

総給付費(合計) 15,493,151,252 16,319,393,439 16,957,026,830

■ 総給付費の見込み (一定以上所得者負担の調整後)

平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

総給付費(合計) 15,440,225,797 16,234,575,501 16,868,405,150

単位:円

単位:円

【資料】厚生労働省ワークシート

単位:円

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3 地域支援事業について

(1)地域支援事業の考え方

平成 27年度より、地域支援事業の枠組みが現行制度から見直されます。

具体的に、介護予防給付の訪問介護・通所介護について、平成 29年度までにはすべての市町村

で地域支援事業に移行します。また、現行制度の介護予防事業は、介護予防・日常生活支援総合

事業となります。さらに、包括的支援事業についても、新たな業務が追加されます。

本計画では、計画の理念、方針に基づき、施策に反映しています。

■地域支援事業の枠組みの推移

現行制度 見直し後 (H27.4から順次事業開始)

介護予防給付の内…

訪問介護・通所介護

地域支援事業

■介護予防事業

二次予防支援事業

一次予防支援事業

■包括的支援事業 介護予防ケアマネジメント

総合相談支援事業

権利擁護事業

包括的・継続的マネジメント事業

■任意事業 介護給付費適正化事業

家族介護支援事業

その他の事業

地域支援事業

・介護予防・生活支援サービス事業

①訪問型サービス

(従来の身体介護・生活援助、掃除・洗濯・ゴミ出し等の生活支援)

②通所型サービス

(機能訓練、ミニデイ、コミュニティサロン、口腔ケア等の教室)

③生活支援サービス

(配食・見守り等)

④介護予防支援事業(ケアマネジメント) など

→サービス、事業主体の多様化

・一般介護予防事業

(その他の体操教室等の普及啓発事業 等)

介護予防の推進

■包括的支援事業 総合相談支援業務

権利擁護業務

包括的・継続的ケアマネジメント業務

在宅医療・介護連携の推進

認知症施策の推進

地域ケア会議の制度化による強化

生活支援サービスの基盤整備

■任意事業 介護給付費適正化事業

家族介護支援事業

その他の事業

■新しい介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)

地域包括支援 センターの 機能強化

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(2)地域支援事業の見込み

平成 27年度から平成 29年度における地域支援事業費は、年々増加していくことが予想されま

す。

■ 地域支援事業費の見込み

平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

地域支援事業費

介護予防 日常生活総合支援事業

103,720,000 109,000,000 367,371,000

包拢的支援事業 任意事業

319,200,000 338,840,000 340,000,000

単位:円

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4 第6期の介護保険料について

(1)費用の負担割合

介護保険サービスを利用した場合、費用の1割(平成 27年8月より一定以上所得者については

2割)を利用者が負担し、残りは保険給付により賄われます。介護保険制度では、公費と保険料

とで給付費の 50%ずつを負担します。公費分は、国、県、市がそれぞれ分担して負担し、保険料

は第1号被保険者(65歳以上)及び第2号被保険者(40歳~64歳)が負担します。

平成 24年度から平成 26年度までの第1号被保険者の負担割合は 21%でしたが、平成 27年度

から平成 29年度においては 22%に変更されます。

■ 介護保険給付費の負担割合

居宅給付費 施設等給付費

(2)第1号被保険者の保険科

第1号被保険者の月額保険料は、所得段階に応じた定額保険料になります。

介護保険事業にかかる給付費及び被保険者数等をもとに計算した、第1号被保険者の保険料基

準額(月額)は次のとおりです。

調整交付金(国)

5.0%

15.0%

愛媛県17.5%

今治市

12.5%

第2号被保険者

28.0%

第1号被保険者22.0%

調整交付金(国)

5.0%

20.0%

愛媛県

12.5%

今治市

12.5%

第2号被保険者

28.0%

第1号被保険者22.0%

月額保険料基準額:5,718 円(年額 68,600 円)

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(3)第6期の介護保険料設定について

本市においては、被保険者の負担能力に応じたきめ細かい保険料段階の設定を行うとする国の

考え方に沿った形で、高所得者への応能負担による多段階化を実施し、9段階とします。また低

所得者の負担軽減を図るため、公費投入による軽減措置が設けられます。

■ 所得段階別対象者と調整率

所得段階 対象となる方 基準額 調整率 保険料(年額)

第1段階

○生活保護受給者の方

○老齢福祉年金受給者で、世帯全員が住民税非課

税の方

○前年の合計所得金額と課税年金収入額の合計が

80万円以下の方で世帯全員が住民税非課税の

68,600 円

(年額)

5,718 円

(月額)

×0.5 34,300 円

第2段階

世帯全員が住

民税非課税

前年の合計所得金額と課税年金収

入額の合計が120万円以下の方 ×0.75 51,500 円

第3段階 上記以外の方 ×0.75 51,500 円

第4段階 本人が住民税

非課税で、世

帯内に住民税

を課税されて

いる方がいる

前年の合計所得金額と課税年金収

入額の合計が80万円以下の方 ×0.9 61,800 円

第5段階 上記以外の方 ×1.0 68,600 円

第6段階

本人が住民税

課税

前年の合計所得金額が120万円

未満の方 ×1.2 82,300 円

第7段階 前年の合計所得金額が120万円

以上190万円未満の方 ×1.3 89,200 円

第8段階 前年の合計所得金額が190万円

以上290万円未満の方 ×1.5 102,900 円

第9段階 前年の合計所得金額が290万円

以上の方 ×1.7 116,600 円

※ 低所得者に対する軽減強化(予定) 平成 27 年度~ 第1段階 調整率 0.5 ⇒ 0.45

平成 29 年度~ 第1段階

第2段階

第3段階

0.45 ⇒ 0.3

0.75 ⇒ 0.5

0.75 ⇒ 0.7

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5 介護保険のサービスの質の向上と円滑な運営

介護保険制度が円滑かつ適正に運営されるためには、サービスの質の確保・向上に努めていく

必要があります。利用者の選択により、適切かつ良質なサービスが提供されるよう、引き続き体

制整備に取り組んでいきます。

(1)介護保険制度の普及啓発

高齢者やその家族が介護保険制度に対する理解を深めることは、介護保険の安定的な運営やサ

ービスの円滑な利用の基本となります。

介護保険サービス利用の前提となる要介護認定申請からサービス利用の方法、また、利用者負

担に係る各種軽減制度の手続きなどについて、ホームページ、パンフレットなどにより市民啓発

を積極的に行います。

(2)要介護認定の適正な実施

要介護認定は、サービスを利用するための大前提です。要介護度により被保険者が利用できる

介護サービスの種類や回数などを決定する重要な要素であることから、要介護認定の公正かつ迅

速な実施が求められています。

本業務に携わる認定調査員、介護認定審査会委員の資質の向上を図るため、県や関係機関と連

携し、研修を継続的に実施するなかで、適正な要介護認定に努めます。

(3)介護給付の適正化の推進

介護給付の適正化は、介護給付を必要とする受給者を適切に認定したうえで、受給者が真に必

要とする過不足のないサービスを、事業所が適切に提供するよう促すことが基本となります。

本市においては、平成 20年度から県と一体となり介護給付の適正化を進めてきました。今後

2025年を見据え、地域包括ケアシステムの構築を進めるためには、適正化事業を引き続き実施す

ることが不可欠となります。①要介護認定の適正化、②ケアプランの点検、③住宅改修等の点検、

④縦覧点検・医療情報との突合、⑤介護給付費通知の送付に重点を置きながら、国保連介護給付

適正化システムなどにおける給付実績の活用についても積極的に取り組みます。

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(4)サービス事業者の指導監督

介護保険における施設・事業所に対する指導監督は、適正な制度運用を確保する観点から極め

て重要です。保険者の立場から、サービス事業者に対して立ち入り調査等を実施することにより、

サービスの質の向上や保険給付の適正な実施を図ります。

また、市が指定・指導監督権限を有する地域密着型サービス事業者に対しても、実地指導等に

より適切に指導を行い、法令遵守及びサービスの質の確保・向上に努めます。

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資料

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1 アンケート調査結果

(1)調査の目的

第6期高齢者福祉計画及び介護保険事業計画策定にあたり、日常生活圏域ごとにおける被保険

者の心身の状況、その置かれている環境、その他の事情を正確に把握する必要があるため、本調

査を実施しました。

(2)調査設計

調査対象者 :市内在住の平成 26年6月1日時点における以下の対象者

一般高齢者調査…65歳以上の自立高齢者のうち 2,000人を無作為抽出

要支援・要介護認定者調査…要支援・要介護認定を受けている 65歳以上の方のう

ち、2,000人を無作為抽出

調査期間 :平成 26年7月1日(火)~平成 26年7月 18日(金)まで

調査方法 :調査票による本人記入方式(本人が記入できない場合は家族または施設職員等)

郵送配布・郵送回収による郵送調査方法

(3)回収結果

配布数 有効回収数 有効回収率

一般高齢者 2,000 件 1,401 件 70.0%

要支援・要介護認定者 2,000 件 1,276 件 63.8%

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106

16.4

22.9

80.7

55.7

1.2

20.1

1.7

1.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

認定者(N=1,276)

一人暮らし 家族などと同居(二世帯住宅を含む)

その他(施設入居など) 不明・無回答

57.4

18.8

8.0

4.0

2.9

1.2

0.3

7.4

44.3

26.0

12.9

5.3

3.4

1.0

0.7

6.3

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

2人

3人

4人

5人

6人

7人

8人以上

不明・無回答

一般(N=1,130) 認定者(N=711)

【1】家族や生活の状況について

① 家族構成

家族構成についてみると、「家族などと同居(二世帯住宅を含む)」が一般高齢者、要介護認

定者でそれぞれ 80.7%、55.7%と最も高く、次いで「一人暮らし」がそれぞれ 16.4%、22.9%と

なっています。

■ 家族構成

家族などと同居していると回答した人に、同居家族の人数をたずねると、「2人」が一般高齢

者、要介護認定者でそれぞれ 57.4%、44.3%と最も高く、次いで「3人」がそれぞれ 18.8%、26.0%、

「4人」がそれぞれ 8.0%、12.9%となっています。

■ 世帯人員(「家族などと同居」と回答した人のみ)

グラフ中の「N」は基数で、その質問に対する該当者数を表す。以下同じ。

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77.1

25.2

15.9

9.8

12.3

1.5

3.4

3.5

49.9

41.6

19.5

30.2

18.1

1.5

1.7

3.7

0% 30% 60% 90%

配偶者(夫・妻)

息子

子の配偶者

兄弟・姉妹

その他

不明・無回答

一般(N=1,130) 認定者(N=711)

28.4

25.7

44.7

50.2

22.7

19.5

4.2

4.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,130)

認定者(N=711)

よくある たまにある ない 不明・無回答

家族などと同居していると回答した人に、同居の家族についてたずねると、一般高齢者では「配

偶者(夫・妻)」が 77.1%と最も高く、次いで「息子」が 25.2%、「娘」が 15.9%となってい

ます。要介護認定者では「配偶者(夫・妻)」が 49.9%と最も高く、次いで「息子」が 41.6%、

「子の配偶者」が 30.2%となっています。

■ 同居家族(「家族などと同居」と回答した人のみ)<複数回答あり>

家族などと同居していると回答した人に、日中に一人になる可能性についてたずねると、一般

高齢者では「たまにある」が 44.7%と最も高く、次いで「よくある」が 28.4%、「ない」が 22.7%

となっています。要介護認定者では「たまにある」が 50.2%と最も高く、「よくある」が 25.7%、

「ない」が 19.5%となっています。

■ 日中一人になること(「家族などと同居」と回答した人のみ)

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83.4 7.0 4.6 5.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

介護・介助は必要ない

何らかの介護・介助は必要だが、現在は受けていない

現在、何らかの介護を受けている

不明・無回答

15.5 80.3 4.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

認定者(N=1,276)

何らかの介護・介助は必要だが、現在は受けていない

現在、何らかの介護を受けている

不明・無回答

② 介護が必要な高齢者の状況

介護・介助の必要性についてみると、一般高齢者では「介護・介助は必要ない」が 83.4%と最

も高く、次いで「何らかの介護・介助は必要だが、現在は受けていない」が 7.0%「現在、何ら

かの介護を受けている」が 4.6%となっています。要介護認定者では「現在、何らかの介護を受

けている」が 80.3%と最も高く、「何らかの介護・介助は必要だが、現在は受けていない」が 15.5%

となっています。

■ 介護・介助の必要性

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109

12.9

13.5

6.7

4.9

11.0

8.6

3.7

14.7

11.0

17.2

5.5

22.1

5.5

18.4

20.8

12.0

3.5

4.5

13.0

28.6

4.4

8.4

9.9

24.7

6.8

33.0

4.6

5.7

0% 10% 20% 30% 40% 50%

脳卒中(脳出血・脳梗塞等)

心臓病

がん(悪性新生物)

呼吸器の病気(肺気腫・肺炎等)

関節の病気(リウマチ等)

認知症(アルツハイマー病等)

パーキンソン病

糖尿病

視覚・聴覚障害

骨折・転倒

脊椎損傷

高齢による衰弱

その他

不明・無回答

一般(N=163) 認定者(N=1,025)

「何らかの介護・介助は必要だが現在は受けていない」「現在、何らかの介護を受けている」

と答えた方に、介護・介助が必要になった原因についてたずねると、一般高齢者では「高齢によ

る衰弱」が 22.1%と最も高く、次いで「骨折・転倒」が 17.2%、「糖尿病」が 14.7%となって

います。要介護認定者では「高齢による衰弱」が 33.0%と最も高く、次いで「認知症(アルツハ

イマー病等)」が 28.6%、「骨折・転倒」が 24.7%となっています。

■ 介護・介助が必要になった原因

(「何らかの介護・介助は必要だが現在は受けていない」「現在、何らかの介護を受けている」と

答えた方のみ)<複数回答あり>

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110

35.4

18.5

15.4

6.2

0.0

1.5

1.5

9.2

0.0

12.3

19.2

9.2

13.9

8.7

0.7

0.6

16.9

24.4

1.6

5.0

0% 10% 20% 30% 40% 50%

配偶者(夫・妻)

息子

子の配偶者

兄弟・姉妹

介護サービスのヘルパー

介護施設の職員

その他

不明・無回答

一般(N=65) 認定者(N=1,025)

44.6

51.4

24.6

16.3

16.9

14.0

4.6

7.8

9.2

10.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=65)

認定者(N=1,025)

64歳以下 65~74歳 75~84歳 85歳以上 不明・無回答

③ 主な介護者の状況

「現在、何らかの介護を受けている」と答えた方に、主な介護者についてたずねると、一般高

齢者では「配偶者(夫・妻)」が 35.4%と最も高く、次いで「息子」が 18.5%、「娘」が 15.4%

となっています。要介護認定者では「介護施設の職員」が 24.4%と最も高く、次いで「配偶者(夫・

妻)」が 19.2%、「介護サービスのヘルパー」が 16.9%となっています。

■ 主な介護・介助者(「現在、何らかの介護を受けている」と回答した人のみ)

「現在、何らかの介護を受けている」と答えた方に、介護者の年齢についてたずねると、一般

高齢者では「64歳以下」が 44.6%と最も高く、次いで「65~74歳」が 24.6%、「75~84歳」が

16.9%となっています。要介護認定者では「64歳以下」が 51.4%と最も高く、次いで「65~74

歳」が 16.3%、「75~84歳」が 14.0%となっています。

■ 主な介護・介助者の年齢(「現在、何らかの介護を受けている」と回答した人のみ)

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111

22.2

20.6

36.8

38.9

31.7

29.2

3.5

4.5

5.8

6.7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

認定者(N=1,276)

苦しい やや苦しい ややゆとりがある ゆとりがある 不明・無回答

51.4

15.3

23.8

5.4

0.6

0.6

3.0

54.5

12.2

19.1

6.1

0.9

2.1

4.9

0% 20% 40% 60% 80%

国民年金

厚生年金(企業年金あり)

厚生年金(企業年金なし)

共済年金

無年金

その他

不明・無回答

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

④ 経済的な状況

年金の種類についてみると、一般高齢者では「国民年金」が 51.4%と最も高く、次いで「厚生

年金(企業年金なし)」が 23.8%、「厚生年金(企業年金あり)」が 15.3%となっています。

要介護認定者では「国民年金」が 54.5%と最も高く、次いで「厚生年金(企業年金なし)」が 19.1%、

「厚生年金(企業年金あり)」が 12.2%となっています。

■ 年金の種類

経済状況についてみると、一般高齢者では「やや苦しい」が 36.8%と最も高く、次いで「やや

ゆとりがある」が 31.7%となっています。要介護認定者では「やや苦しい」が 38.9%と最も高く、

次いで「ややゆとりがある」が 29.2%となっています。

■ 経済的にみた暮らしの状況

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112

92.4

82.7

5.6

8.8

2.0

8.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

認定者(N=1,276)

一戸建て 集合住宅 不明・無回答

89.7

5.4

1.7

1.3

0.8

1.1

80.0

4.9

2.1

1.0

5.0

7.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

持家

民間賃貸住宅

公営賃貸住宅

(市・県営、都市機構、公社等)

借間

その他

不明・無回答

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

⑤ 住まいの状況

住居形態についてみると、一般高齢者では「一戸建て」が 92.4%、「集合住宅」が 5.6%とな

っています。要介護認定者では「一戸建て」が 82.7%、「集合住宅」が 8.8%となっています。

■ 住まいの種類

賃貸状況についてみると、一般高齢者では「持家」が 89.7%と最も高く、次いで「民間賃貸住

宅」が 5.4%となっています。要介護認定者では「持家」が 80.0%と最も高く、次いで「民間賃

貸住宅」が 4.9%となっています。

■ 住まいの所有形態

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113

18.1

18.2

78.2

74.9

3.7

6.9

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

認定者(N=1,276)

はい いいえ 不明・無回答

8.3

31.5

87.8

65.1

3.9

3.4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=254)

認定者(N=232)

はい いいえ 不明・無回答

居室の階数が2階以上にあるかについてみると、一般高齢者では「いいえ」が 78.2%、「はい」

が 18.1%となっています。要介護認定者では「いいえ」が 74.9%、「はい」が 18.2%となって

います。

■ 居室の階数

居室の階数が2階以上と回答した人にエレベーターの設置についてたずねると、一般高齢者で

は「いいえ」が 87.8%、「はい」が 8.3%となっています。要介護認定者では「いいえ」が 65.1%、

「はい」が 31.5%となっています。

■ エレベーターの設置の有無(「2階以上」と回答した人のみ)

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114

89.5

24.4

19.1

7.4

61.7

74.7

3.1

13.9

6.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

週に1回以上は外出していますか

昨年と比べて外出の回数が減っていますか

外出を控えていますか

【一般(N=1,401)】

はい いいえ 不明・無回答

60.3

49.5

57.5

30.9

33.4

32.1

8.9

17.1

10.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

週に1回以上は外出していますか

昨年と比べて外出の回数が減っていますか

外出を控えていますか

【認定者(N=1,276)】

はい いいえ 不明・無回答

39.0

30.3

9.1

53.6

25.4

1.9

7.1

0.3

1.1

0.4

1.9

6.7

0.2

1.2

21.1

4.2

0.8

5.5

41.7

0.6

4.5

17.8

17.2

2.4

13.2

23.4

0.7

10.7

0% 20% 40% 60%

徒歩

自転車

バイク

自動車(自分で運転)

自動車(人に乗せてもらう)

電車

路線バス

病院や施設のバス

車いす

電動車いす(カート)

歩行器・シルバーカー

タクシー

その他

不明・無回答

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

【2】外出について

外出に関する状況についてみると、『週に1回以上は外出していますか』の設問に対し、一般

高齢者は「はい」が 89.5%となっていますが、要介護認定者では 60.3%となっています。

『昨年と比べて外出の回数が減っていますか』、『外出を控えていますか』の設問については、

一般高齢者では「いいえ」が「はい」を上回っていますが、要介護認定者では「はい」が「いい

え」を上回っています。

■ 外出の状況

外出する際の移動手段についてみると、一般高齢者では「自動車(自分で運転)」が 53.6%と

最も高く、次いで「徒歩」が 39.0%、「自転車」が 30.3%となっています。要介護認定者では「自

動車(人に乗せてもらう)」が 41.7%と最も高く、次いで「タクシー」が 23.4%、「徒歩」が

21.1%となっています。

■ 外出の際の移動手段<複数回答あり>

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115

12.1

3.9

11.6

13.0

1.7

6.2

0.9

1.6

54.0

14.5

27.4

16.0

10.4

14.7

8.0

8.9

12.2

3.0

18.2

27.1

0% 20% 40% 60%

道路などに階段や段差が多い

公共交通機関の乗り降りが難しい

公共交通機関が少ない

交通費が高い

外出先で利用する建物の設備が不備

歩道がないところが多い

介助者がいない

その他

特に困ることはない

不明・無回答

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

外出する際の困ることについてみると、一般高齢者では「特に困ることはない」が 54.0%と最

も高くなっていますが、要介護認定者では「道路などに階段や段差が多い」が 27.4%と最も高く

なっています。

■ 外出の際に困ること<複数回答あり>

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116

24.3

40.5

32.8

59.8

13.6

69.5

50.5

59.7

35.5

79.4

6.1

8.9

7.6

4.7

7.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

この1年間に転んだことがありますか

転倒に対する不安は大きいですか

背中が丸くなってきましたか

以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか

杖を使っていますか

【一般(N=1,401)】

はい いいえ 不明・無回答

51.2

76.8

56.7

77.6

51.4

36.4

9.6

27.4

7.5

34.6

12.4

13.6

15.9

14.9

14.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

この1年間に転んだことがありますか

転倒に対する不安は大きいですか

背中が丸くなってきましたか

以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか

杖を使っていますか

【認定者(N=1,276)】

はい いいえ 不明・無回答

【3】転倒について

転倒に関する状況についてみると、一般高齢者では『以前に比べて歩く速度が遅くなってきた

と思いますか』で「はい」が 59.8%、『転倒に対する不安は大きいですか』で「はい」が 40.5%

と高くなっています。要介護認定者については、一般高齢者に比べると認定を受けていることも

あり、全ての問で「はい」の割合が高くなっています。

■ 歩行や転倒の状況

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117

89.1

39.6

8.1

55.3

2.8

5.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

歯磨き(人にやってもらう場合も含む)を毎日していますか

定期的に歯科受診(健診を含む)をしていますか

【一般(N=1,401)】

はい いいえ 不明・無回答

78.6

24.7

16.5

66.8

4.9

8.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

歯磨き(人にやってもらう場合も含む)を毎日していますか

定期的に歯科受診(健診を含む)をしていますか

【認定者(N=1,276)】

はい いいえ 不明・無回答

【4】口腔・栄養について

口腔についてみると、『歯磨き(人にやってもらう場合も含む)を毎日していますか』で「は

い」と答えた方は、一般高齢者で 89.1%、要介護認定者で 78.6%となっています。

『定期的に歯科受診(健診を含む)をしていますか』で「はい」と答えた方は、一般高齢者で 39.6%、

要介護認定者で 24.7%となっています。

■ 口腔・栄養の状況

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118

17.9

85.8

27.8

85.4

75.7

11.8

69.0

10.1

6.4

2.4

3.2

4.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

周りの人から「いつも同じ事を聞く」

などの物忘れがあると言われますか

自分で電話番号を調べて、電話を

かけることをしていますか

今日が何月何日かわからない時が

ありますか

5分前のことが思い出せますか

【一般(N=1,401)】

はい いいえ 不明・無回答

47.7

42.8

59.2

56.7

40.8

50.9

34.2

33.0

11.5

6.3

6.6

10.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

周りの人から「いつも同じ事を聞く」

などの物忘れがあると言われますか

自分で電話番号を調べて、電話を

かけることをしていますか

今日が何月何日かわからない時が

ありますか

5分前のことが思い出せますか

【認定者(N=1,276)】

はい いいえ 不明・無回答

【5】物忘れについて

① 物忘れ

物忘れに関する状況についてみると、一般高齢者では全ての項目で肯定的な回答が大半を占め

ているものの、『今日が何月何日かわからない時がありますか』では「はい」が 27.8%となって

います。一方、要介護認定者では、『周りの人から「いつも同じ事を聞く」などの物忘れがある

と言われますか』、『今日が何月何日かわからない時がありますか』、『5分前のことが思い出

せますか』で「はい」が「いいえ」を上回っており、物忘れがあると感じている人が多くなって

います。

■ 物忘れの状況

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119

88.7

36.3

7.6

29.0

1.1

12.8

0.5

16.6

2.1

5.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

認定者(N=1,276)

困難なくできる

いくらか困難であるが、できる

判断するときに、他人からの合図や見守りが必要

ほとんど判断できない

不明・無回答

84.8

40.4

10.3

31.9

2.6

13.4

0.4

10.3

1.9

4.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

認定者(N=1,276)

伝えられる いくらか困難であるが、伝えられる

あまり伝えられない ほとんど伝えられない

不明・無回答

② 活動の判断

その日の活動(食事をする、衣服を選ぶなど)の判断についてみると、一般高齢者では「困難

なくできる」が 88.7%と最も高く、次いで「いくらか困難であるが、できる」が 7.6%となって

います。要介護認定者では「困難なくできる」が 36.3%、次いで「いくらか困難であるが、でき

る」が 29.0%となっています。

■ 活動の判断状況

③ 自分の考えの伝達

人に自分の考えをうまく伝えられるかについてみると、一般高齢者では「伝えられる」が 84.8%

と最も高く、次いで「いくらか困難であるが、伝えられる」が 10.3%となっています。

要介護認定者では「伝えられる」が 40.4%と最も高く、次いで「いくらか困難であるが、伝えら

れる」が 31.9%となっています。

■ 自分の考えの伝達状況

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120

75.4

78.6

63.8

77.9

76.2

13.7

15.2

22.6

16.3

17.5

7.6

3.6

10.5

3.5

4.9

3.2

2.6

3.1

2.3

1.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

(問1)バスや電車で一人で外出していますか

(問2)日用品の買物をしていますか

(問3)自分で食事の用意をしていますか

(問4)請求書の支払いをしていますか

(問5)預貯金の出し入れをしていますか

【一般(N=1,401)】

できるし、している できるけどしていない できない 不明・無回答

15.8

23.6

25.0

35.3

30.8

11.5

14.9

10.9

11.2

15.4

67.3

55.0

57.2

47.8

50.4

5.3

6.5

6.9

5.7

3.4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

(問1)バスや電車で一人で外出していますか

(問2)日用品の買物をしていますか

(問3)自分で食事の用意をしていますか

(問4)請求書の支払いをしていますか

(問5)預貯金の出し入れをしていますか

【認定者(N=1,276)】

できるし、している できるけどしていない できない 不明・無回答

【6】日常生活について

① 日常生活

日常生活に関する状況についてみると、一般高齢者では全設問で「できるし、している」と答

えた割合が高くなっています。一方、要介護認定者では一般高齢者と比べると、「できない」と

答えた割合が高く、特に『バスや電車で一人で外出していますか』が 67.3%と最も高く、次いで

『自分で食事の用意をしていますか』が 57.2%となっています。

■ 日常生活の状況

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121

97.7

65.0

0.6

17.1

0.3

14.8

1.4

3.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

認定者(N=1,276)

受けない 一部介助があればできる 全面的な介助が必要 不明・無回答

98.3

74.9

0.5

15.4

0.2

7.4

1.0

2.4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

認定者(N=1,276)

できる 一部介助(おかずを切ってもらうなど)があればできる できない 不明・無回答

② 基本動作

食事は自分で食べられるかについてみると、一般高齢者では「できる」が 98.3%と最も高くな

っています。要介護認定者では「できる」が 74.9%と最も高く、次いで「一部介助(おかずを切

ってもらうなど)があればできる」が 15.4%、「できない」が 7.4%となっています。

■ 食事を自分で食べられるかについて

寝床に入るときの介助についてみると、一般高齢者では「受けない」が 97.7%と最も高くなっ

ています。要介護認定者では「受けない」が 65.0%と最も高く、次いで「一部介助があればでき

る」が 17.1%、「全面的な介助が必要」が 14.8%となっています。

■ 寝床に入るときの介助について

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122

94.9

67.2

1.4

17.7

1.8

11.5

1.9

3.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

認定者(N=1,276)

できる 支えが必要 できない 不明・無回答

98.4

67.9

0.6

15.7

0.4

13.7

0.6

2.7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

認定者(N=1,276)

できる 一部介助があればできる できない 不明・無回答

座っていることについてみると、一般高齢者では「できる」が 94.9%と最も高くなっています。

要介護認定者では「できる」が 67.2%と最も高く、次いで「支えが必要」が 17.7%、「できない」

が 11.5%となっています。

■ 座っていることについて

自分で洗面や歯磨きができるかについてみると、一般高齢者では「できる」が 98.4%と最も高

くなっています。要介護認定者では「できる」が 67.9%と最も高く、次いで「一部介助があれば

できる」が 15.7%、「できない」が 13.7%となっています。

■ 自身での洗面や歯磨きについて

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123

98.8

96.7

95.0

0.5

1.3

1.6

0.2

0.6

1.9

0.5

1.4

1.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

自分でトイレができますか

自分で入浴ができますか

50m以上歩けますか

できる 一部介助があればできる できない 不明・無回答

【一般(N=1,401)】

68.2

42.9

41.8

14.4

27.4

19.2

14.7

27.0

35.5

2.7

2.7

3.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

自分でトイレができますか

自分で入浴ができますか

50m以上歩けますか

できる 一部介助があればできる できない 不明・無回答

【認定者(N=1,276)】

自身でのトイレ、入浴、50m以上の歩行についてみると、一般高齢者ではすべての設問で9割

以上の方が「できる」と答えています。要介護認定者では、トイレ、入浴、50m以上の歩行につ

いて、「できる」がそれぞれ 68.2%、42.9%、41.8%となっています。

■ 自身でのトイレ、入浴、50m以上の歩行について

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124

92.5

97.5

3.3

0.9

2.6

0.2

1.6

1.4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

階段を昇り降りで

きますか

自分で着替えがで

きますか

できる 介助があればできる できない 不明・無回答

【一般(N=1,401)】

29.4

59.2

23.6

22.3

43.6

15.8

3.4

2.7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

階段を昇り降りで

きますか

自分で着替えがで

きますか

できる 介助があればできる できない 不明・無回答

【認定者(N=1,276)】

階段の昇り降り、自分で着替えができるかについてみると、一般高齢者では『階段を昇り降り

できますか』『自分で着替えができますか』で「できる」がそれぞれ 92.5%、97.5%と最も高く

なっています。要介護認定者では『階段を昇り降りできますか』で「できない」が 43.6%と最も

高く、次いで「できる」が 29.4%となっています。『自分で着替えができますか』では「できる」

が 59.2%と最も高く、次いで「介助があればできる」が 22.3%となっています。

■ 階段の昇り降り、自身での着替えについて

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125

85.1

82.2

72.4

89.0

61.2

81.6

92.0

80.2

78.2

81.9

12.5

15.4

23.8

8.8

35.8

14.5

5.7

16.5

18.2

12.3

2.4

2.4

3.8

2.2

3.0

3.9

2.3

3.3

3.6

5.9

0% 20% 40% 60% 80% 100%

年金などの書類

(役所や病院などに出す書

類)が書けますか

新聞を読んでいますか

本や雑誌を読んでいますか

健康についての記事や番

組に関心がありますか。

友人の家を訪ねていますか

家族や友人の相談にのっ

ていますか

病人を見舞うことができま

すか

若い人に自分から話しかけ

ることがありますか

趣味はありますか

生きがいはありますか

はい いいえ 不明・無回答

【一般(N=1,401)】

【7】社会参加について

① 社会生活

社会生活に関する状況についてみると、一般高齢者では全ての設問で「はい」が「いいえ」を

大きく上回っています。『趣味はありますか』で「はい」は 78.2%、『生きがいはありますか』

で「はい」は 81.9%となっています。

■ 社会生活の状況

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126

28.2

41.7

33.0

52.4

15.1

30.8

34.5

44.8

35.7

40.0

67.8

54.2

62.3

42.8

80.5

64.0

59.8

49.2

57.5

47.4

4.0

4.2

4.7

4.8

4.4

5.2

5.7

6.0

6.8

12.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

年金などの書類

(役所や病院などに出す書

類)が書けますか

新聞を読んでいますか

本や雑誌を読んでいますか

健康についての記事や番

組に関心がありますか。

友人の家を訪ねていますか

家族や友人の相談にのっ

ていますか

病人を見舞うことができま

すか

若い人に自分から話しかけ

ることがありますか

趣味はありますか

生きがいはありますか

はい いいえ 不明・無回答

【認定者(N=1,276)】

要介護認定者では、ほとんどの設問で「いいえ」が「はい」を上回っています。『趣味はあり

ますか』で「はい」は 35.7%、『生きがいはありますか』で「はい」は 40.0%となっています。

■ 社会生活の状況

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127

55.5

17.9

29.1

28.3

7.4

29.9

1.1

2.3

4.1

25.3

24.8

32.4

23.6

4.5

10.3

6.8

6.0

10.7

0% 20% 40% 60% 80%

配偶者

同居の子ども

別居の子ども

兄弟姉妹・親戚・親・孫

近隣

友人

その他

そのような人はいない

不明・無回答

①あなたの心配事や愚痴を聞いてくれる人

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

58.6

23.6

30.7

13.4

0.9

3.4

0.9

4.2

4.4

26.6

30.9

32.5

13.6

0.9

1.7

8.7

5.3

8.2

0% 20% 40% 60% 80%

配偶者

同居の子ども

別居の子ども

兄弟姉妹・親戚・親・孫

近隣

友人

その他

そのような人はいない

不明・無回答

②あなたが病気で数日間寝込んだときに、看病や世話をしてくれる人

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

② 相談等

心配事や愚痴を聞いてくれる人についてみると、一般高齢者では「配偶者」が 55.5%と最も高

く、次いで「友人」が 29.9%、「別居の子ども」が 29.1%となっています。要介護認定者では、

「別居の子ども」が 32.4%と最も高く、次いで「配偶者」が 25.3%、「同居の子ども」が 24.8%

となっています。

■ 心配事や愚痴を聞いてくれる人について<複数回答あり>

看病や世話をしてくれる人についてみると、一般高齢者では「配偶者」が 58.6%と最も高く、

次いで「別居の子ども」が 30.7%、「同居の子ども」が 23.6%となっています。要介護認定者で

は、「別居の子ども」が 32.5%と最も高く、次いで「同居の子ども」が 30.9%、「配偶者」が

26.6%となっています。

■ 看病や世話をしてくれる人について<複数回答あり>

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128

7.6

6.5

23.4

4.9

8.5

41.3

19.0

0% 20% 40% 60%

自治会・町内会・老人クラブ

社会福祉協議会・民生委員

医師・歯科医師・看護師

地域包括支援センター・役所

その他

そのような人はいない

不明・無回答

【一般(N=1,401)】

1.9

6.7

37.1

21.6

10.8

7.2

28.0

14.3

0% 20% 40% 60%

自治会・町内会・老人クラブ

社会福祉協議会・民生委員

ケアマネジャー

医師・歯科医師・看護師

地域包括支援センター・役所

その他

そのような人はいない

不明・無回答

【認定者(N=1,276)】

家族や友人・知人以外で相談する相手についてみると、一般高齢者では「そのような人はいな

い」が 41.3%と最も高く、次いで「医師・歯科医師・看護師」が 23.4%となっています。要介護

認定者では「ケアマネジャー」が 37.1%と最も高く、次いで「そのような人はいない」が 28.0%、

「医師・歯科医師・看護師」が 21.6%となっています。

■ 家族や友人・知人以外で相談する相手について<複数回答あり>

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129

0.6

1.8

2.3

5.5

9.9

61.8

18.1

0.6

0.7

0.4

1.9

1.7

77.2

17.5

0% 30% 60% 90%

週4回以上

週2~3回

週1回

月1~3回

年に数回

参加していない

不明・無回答

①ボランティアのグループ

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

0.5

0.8

0.6

4.9

6.9

71.9

14.4

0.1

0.7

0.4

1.7

3.6

76.6

16.9

0% 30% 60% 90%

週4回以上

週2~3回

週1回

月1~3回

年に数回

参加していない

不明・無回答

④老人クラブ

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

0.9

1.5

1.9

6.1

12.8

58.9

18.0

0.6

1.3

1.0

1.6

3.3

74.3

17.8

0% 30% 60% 90%

週4回以上

週2~3回

週1回

月1~3回

年に数回

参加していない

不明・無回答

⑦その他の団体や会

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

2.8

6.1

4.5

3.7

3.4

63.6

15.9

0.4

0.7

0.5

0.8

0.9

79.3

17.4

0% 30% 60% 90%

②スポーツ関係のグループやクラブ

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

0.4

0.8

1.4

5.6

28.3

48.0

15.6

0.0

0.0

0.1

1.6

5.1

76.2

17.0

0% 30% 60% 90%

⑤町内会・自治会

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

2.9

5.4

6.3

8.7

6.2

54.6

15.8

0.3

1.0

2.0

2.4

2.3

74.7

17.3

0% 30% 60% 90%

③趣味関係のグループ

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

0.4

0.8

1.5

5.1

5.8

69.9

16.6

0.0

0.5

0.6

1.0

0.9

79.8

17.2

0% 30% 60% 90%

⑥学習・教養サークル

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

③ 地域活動への参加状況

会・グループ等への参加頻度についてみると、いずれの会・グループ等においても、一般高齢

者、要介護認定者ともに「参加していない」の割合が最も高くなっています。

『町内会・自治会』では「年に数回」参加している人が一般高齢者で 28.3%、要介護認定者で 5.1%

と他の会・グループ等と比較して高くなっています。

■ 会・グループ等への参加頻度

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130

42.4

3.9

11.6

12.5

10.6

4.9

11.6

8.1

11.8

4.2

4.5

2.4

1.1

1.3

0.5

17.8

7.2

4.1

11.4

8.1

39.7

15.9

20.4

14.3

6.0

7.2

9.8

8.5

25.6

12.7

4.7

1.4

4.0

21.8

3.7

21.5

10.2

5.2

2.2

5.5

0% 20% 40% 60%

高血圧

脳卒中(脳出血・脳梗塞等)

心臓病

糖尿病

高脂血症(脂質異常)

呼吸器の病気(肺炎や気管支炎等)

胃腸・肝臓・胆のうの病気

腎臓・前立腺の病気

筋骨格の病気(骨粗しょう症、関節症等)

外傷(転倒・骨折等)

がん

血液・免疫の病気

うつ病

認知症(アルツハイマー病等)

パーキンソン病

目の病気

耳の病気

その他

ない

不明・無回答

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

11.3

3.4

64.7

34.3

16.2

29.2

5.6

27.0

2.1

6.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

認定者(N=1,276)

とても健康 まあまあ健康 あまり健康でない 健康でない 不明・無回答

【8】健康について

① 主観的健康感

健康状態についてみると、一般高齢者では「まあまあ健康」が 64.7%と最も高く、次いで「あ

まり健康でない」が 16.2%となっています。要介護認定者では「まあまあ健康」が 34.3%と最も

高く、次いで「あまり健康でない」が 29.2%となっています。

■ 自分自身の健康について

② 治療中又は後遺症のある病気

治療中・後遺症のある病気についてみると、一般高齢者では「高血圧」が 42.4%と最も高く、

次いで「目の病気」が 17.8%、「糖尿病」が 12.5%となっています。要介護認定者では、「高血

圧」が 39.7%と最も高く、次いで「筋骨格の病気(骨粗しょう症、関節症等)」が 25.6%、「認

知症(アルツハイマー病等)」が 21.8%となっています。

■ 治療中・後遺症のある病気<複数回答あり>

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131

80.3

82.4

17.1

11.0

2.6

6.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

認定者(N=1,276)

はい いいえ 不明・無回答

8.4

15.7

15.1

18.7

49.6

47.4

16.1

10.7

8.2

4.1

2.7

3.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,125)

認定者(N=1,052)

週1回以上 月2~3回 月1回程度

2ヶ月に1回程度 3ヶ月に1回程度 不明・無回答

10.5

68.4

81.7

26.2

7.8

5.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,125)

認定者(N=1,052)

はい いいえ 不明・無回答

③ 通院状況

通院しているかについてみると、一般高齢者では「はい」が 80.3%、「いいえ」が 17.1%とな

っています。要介護認定者では「はい」が 82.4%、「いいえ」が 11.0%となっています。

■ 通院状況

通院していると回答した人に、通院頻度についてたずねると、一般高齢者では「月1回程度」

が 49.6%と最も高く、次いで「2ヶ月に1回程度」が 16.1%、「月2~3回」が 15.1%となっ

ています。要介護認定者では「月1回程度」が 47.4%と最も高く、次いで「月2~3回」が 18.7%、

「週1回以上」が 15.7%となっています。

■ 通院頻度(「通院している」と回答した人のみ)

通院していると回答した人に、通院に介助が必要かどうかについてたずねると、一般高齢者で

は「はい」が 10.5%、「いいえ」が 81.7%となっています。要介護認定者では「はい」が 68.4%、

「いいえ」が 26.2%となっています。

■ 介助の必要性(「通院している」と回答した人のみ)

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132

22.6

20.6

47.4

21.6

41.0

69.5

71.1

46.9

69.8

51.5

7.9

8.3

5.7

8.6

7.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

(ここ2週間)毎日の生活に充

実感がない

(ここ2週間)これまで楽しんで

やれていたことが楽しめなく

なった

(ここ2週間)以前は楽にでき

ていたことが、今ではおっくう

に感じられる

(ここ2週間)自分が役に立つ

人間だと思えない

(ここ2週間)わけもなく疲れた

ような感じがする

【一般(N=1,401)】

はい いいえ 不明・無回答

53.2

55.8

74.5

50.1

62.9

29.2

26.7

11.5

29.9

19.9

17.6

17.5

14.0

20.0

17.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

(ここ2週間)毎日の生活に充

実感がない

(ここ2週間)これまで楽しんで

やれていたことが楽しめなく

なった

(ここ2週間)以前は楽にでき

ていたことが、今ではおっくう

に感じられる

(ここ2週間)自分が役に立つ

人間だと思えない

(ここ2週間)わけもなく疲れた

ような感じがする

【認定者(N=1,276)】

はい いいえ 不明・無回答

④ 心や身体の状態

日々の充実感についてみると、一般高齢者では『(ここ2週間)以前は楽にできていたことが、

今ではおっくうに感じられる』が 47.4%と最も高く、次いで『(ここ2週間)わけもなく疲れた

ような感じがする』が 41.0%となっています。

一方、一般高齢者に比べ、要介護認定者では、全設問で割合が高くなっており、特に『(ここ2

週間)以前は楽にできていたことが、今ではおっくうに感じられる』が 74.5%、『(ここ2週間)

わけもなく疲れたような感じがする』が 62.9%となっています。

■ 心や身体の状態

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133

40.8

26.3

16.1

10.8

29.3

8.2

39.0

6.7

1.3

16.2

19.8

18.1

15.8

5.1

43.5

7.4

37.3

6.7

1.9

27.6

0% 20% 40% 60%

がんや生活習慣病(高血圧など)に

ならないための工夫について

望ましい食生活について

運動の方法について

健康診断・各種検診の内容や

受け方などについて

寝たきりの予防について

歯の健康について

認知症の予防について

うつ病の予防について

その他

不明・無回答

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

⑤ 健康について知りたいこと

健康について知りたいことについてみると、一般高齢者では「がんや生活習慣病(高血圧など)

にならないための工夫について」が 40.8%と最も高く、次いで「認知症の予防について」が 39.0%

となっています。要介護認定者では「寝たきりの予防について」が 43.5%と最も高く、次いで「認

知症の予防について」が 37.3%となっています。

■ 健康について知りたいこと<複数回答あり>

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134

21.6

9.1

9.0

5.8

21.0

67.9

10.2

4.8

2.2

1.3

12.3

10.7

4.9

10.9

6.3

11.8

55.7

36.4

13.4

2.0

2.2

18.2

0% 20% 40% 60% 80%

友人・近隣等

民生委員

地域包括支援センター

在宅介護支援センター

市役所(高齢介護課・支所住民サービス課)

病院・診療所

ケアマネジャー(介護支援専門員)

介護サービス事業所(ホームヘルパー等)

認知症の家族会等ボランティア団体

その他

不明・無回答

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

【9】認知症について

① 身近なところでの認知症

身近な方に認知症の疑いがあるときに、どこに相談するかについてみると、一般高齢者では「病

院・診療所」が 67.9%と最も高く、次いで「友人・近隣等」が 21.6%、「市役所(高齢介護課・

支所住民サービス課)」が 21.0%となっています。要介護認定者では「病院・診療所」が 55.7%

と最も高く、次いで「ケアマネジャー(介護支援専門員)」が 36.4%、「介護サービス事業所(ホ

ームヘルパー等)」が 13.4%となっています。

■ 身近な方に認知症の疑いがあるときの相談先について<複数回答あり>

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135

31.7

57.2

31.5

43.8

28.8

5.8

2.9

11.4

12.1

21.8

0.9

15.3

0% 20% 40% 60% 80%

認知症初期の支援体制の充実

認知症の早期診断・治療ができる病院の充実

緊急時に対応できる病院・施設の充実

入所できる施設の充実

認知症の人が利用できる在宅サービスの充実

認知症家族の会等の充実

成年後見制度等の権利擁護の充実

徘徊高齢者見守りネットワークの充実

認知症の講習会や予防教室等の充実

認知症の正しい知識と理解をもった地域づくりの充実

その他

不明・無回答

【一般(N=1,401)】

26.3

42.5

33.5

48.5

29.9

5.1

3.9

11.8

8.4

21.6

0.5

20.1

0% 20% 40% 60% 80%

専門相談窓口の充実

認知症の受診・治療ができる病院の充実

緊急時に対応できる病院・施設の充実

入所できる施設の充実

認知症の人が利用できる在宅サービスの充実

認知症家族の会等の充実

成年後見制度等の権利擁護の充実

徘徊高齢者見守りネットワークの充実

認知症の講習会や予防教室等の充実

認知症の正しい知識と理解をもった地域づくりの充実

その他

不明・無回答

【認定者(N=1,276)】

② 安心して暮らしていくための施策

認知症施策として望むことについてみると、一般高齢者では「認知症の早期診断・治療ができ

る病院の充実」が 57.2%と最も高く、次いで「入所できる施設の充実」が 43.8%、「認知症初期

の支援体制の充実」が 31.7%となっています。

■ 認知症施策として望む事<複数回答あり>

要介護認定者では「入所できる施設の充実」が 48.5%と最も高く、次いで「認知症の受診・治

療ができる病院の充実」が 42.5%、「緊急時に対応できる病院・施設の充実」が 33.5%となって

います。

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136

72.8

56.7

31.5

43.0

37.5

23.6

29.6

53.8

9.3

18.0

27.8

25.6

26.5

31.6

26.6

14.1

3.4

7.1

20.1

11.5

14.6

22.4

23.3

12.9

14.5

18.1

20.6

20.0

21.4

22.3

20.6

19.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

心配ごとを気軽に

相談できる人がいるとよい

日常のささいな困りごとを

頼めるサービスがあるとよい

定期的に自宅に来て、

声をかけてくれる人がいるとよい

いつでも集まって人と話ができる

場所が近くにあるとよい

身近に日常的に参加できる講座や

教室など色々な活動があるとよい

地域や社会で自分の力を

発揮できる機会があるとよい

日常の買物を頼める

サービスがあるとよい

外出する際、気軽に使える

交通手段があるとよい

■希望度(N=1,401)

そう思う どちらともいえない 思わない 不明・無回答

32.0

7.9

11.1

10.1

9.2

5.4

6.9

14.5

26.5

31.5

28.3

27.4

28.2

31.6

25.6

20.8

12.0

26.8

25.4

28.4

27.5

26.6

31

29.3

29.5

33.8

35.1

34.1

35.1

36.3

36.5

35.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

心配ごとを気軽に

相談できる人がいるとよい

日常のささいな困りごとを

頼めるサービスがあるとよい

定期的に自宅に来て、

声をかけてくれる人がいるとよい

いつでも集まって人と話ができる

場所が近くにあるとよい

身近に日常的に参加できる講座や

教室など色々な活動があるとよい

地域や社会で自分の力を

発揮できる機会があるとよい

日常の買物を頼める

サービスがあるとよい

外出する際、気軽に使える

交通手段があるとよい

■実現度(N=1,401)

そう思う どちらともいえない 思わない 不明・無回答

【10】高齢者保健福祉について

高齢者保健福祉についての希望度についてみると、一般高齢者では『心配ごとを気軽に相談で

きる人がいるとよい』、『日常のささいな困りごとを頼めるサービスがあるとよい』、『外出す

る際、気軽に使える交通手段があるとよい』の順で希望があるものの、実現度についてはいずれ

も低くなっています。

■ 高齢者保健福祉についての希望度と実現度について

【一般高齢者】

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137

70.1

60.2

48.7

41.4

26.6

18.8

44.1

57.7

6.3

11.3

17.6

20.7

26.9

26.1

16.1

10.5

2.3

4.0

8.8

10.9

16.8

23.5

13.6

7.2

21.2

24.5

24.9

27.0

29.8

31.6

26.2

24.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

心配ごとを気軽に

相談できる人がいるとよい

日常のささいな困りごとを

頼めるサービスがあるとよい

定期的に自宅に来て、

声をかけてくれる人がいるとよい

いつでも集まって人と話ができる

場所が近くにあるとよい

身近に日常的に参加できる講座や

教室など色々な活動があるとよい

地域や社会で自分の力を

発揮できる機会があるとよい

日常の買物を頼める

サービスがあるとよい

外出する際、気軽に使える

交通手段があるとよい

■希望度(N=1,276)

そう思う どちらともいえない 思わない 不明・無回答

27.4

15.1

21.5

8.9

4.6

2.4

14.1

11.4

26.2

25.1

24.5

25.5

26.0

24.5

21.9

20.7

12.1

22.5

17.7

27.0

29.3

31

25.4

29.2

34.4

37.3

36.3

38.6

40.0

42

38.6

38.7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

心配ごとを気軽に

相談できる人がいるとよい

日常のささいな困りごとを

頼めるサービスがあるとよい

定期的に自宅に来て、

声をかけてくれる人がいるとよい

いつでも集まって人と話ができる

場所が近くにあるとよい

身近に日常的に参加できる講座や

教室など色々な活動があるとよい

地域や社会で自分の力を

発揮できる機会があるとよい

日常の買物を頼める

サービスがあるとよい

外出する際、気軽に使える

交通手段があるとよい

■実現度(N=1,276)

そう思う どちらともいえない 思わない 不明・無回答

要介護認定者の希望度でも、『心配ごとを気軽に相談できる人がいるとよい』、『日常のささ

いな困りごとを頼めるサービスがあるとよい』、『外出する際、気軽に使える交通手段があると

よい』の順で希望があるものの、実現度についてはいずれも低くなっています。

【要介護認定者】

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138

5.0

37.4

84.2

46.2

10.8

16.4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

認定者(N=1,276)

利用したことがある 利用したことはない 不明・無回答

10.0

48.6

15.7

4.3

1.4

31.4

7.1

2.9

26.6

23.1

29.4

7.3

0.6

56.2

2.5

1.3

0% 20% 40% 60% 80%

介護予防事業に参加する時の連絡、訪問

家族の介護等について相談

自分の健康や福祉サービス等について相談

認知症、認知症の予防について相談

高齢者の虐待について相談

家族・本人が要支援認定を受けての連絡、訪問

その他

不明・無回答

一般(N=70) 認定者(N=477)

【11】地域包括支援センターについて

地域包括支援センターの利用についてみると、一般高齢者では「利用したことはない」が 84.2%

となっています。要介護認定者では「利用したことはない」が 46.2%、「利用したことがある」

が 37.4%となっています。

■ 地域包括支援センターの利用状況

地域包括支援センターを利用したことがあると回答した人に、その利用目的についてたずねる

と、一般高齢者では「家族の介護等について相談」が 48.6%と最も高く、次いで「家族・本人が

要支援認定を受けての連絡、訪問」が 31.4%、「自分の健康や福祉サービス等について相談」が

15.7%となっています。

要介護認定者では「家族・本人が要支援認定を受けての連絡、訪問」が 56.2%と最も高く、次

いで「自分の健康や福祉サービス等について相談」が 29.4%、「介護予防事業に参加する時の連

絡、訪問」が 26.6%となっています。

■ 利用した内容(「利用したことがある」と回答した人のみ)<複数回答あり>

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139

43.0

27.8

35.0

20.8

24.9

13.0

28.3

5.4

18.4

17.0

28.8

13.6

35.3

33.5

41.8

15.5

29.5

12.1

32.7

6.5

14.3

16.8

29.3

16.5

0% 20% 40% 60%

医療の充実

認知症施策の充実

介護保険サービスの充実

健康づくり・介護予防事業の充実

生活支援(配食・買い物支援)・

安否確認等サービスの充実

生きがいづくり・各種高齢者向け講座の充実

家族介護者支援策の充実

権利擁護事業(高齢者虐待・消費者被害防止・

成年後見制度利用支援等)の充実

高齢者の相談窓口機能の充実

高齢者に配慮した住環境の整備

高齢者の外出に配慮した交通手段の整備・確保

不明・無回答

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

【12】施策の方向性について

高齢者施策について力をいれてほしいことについてみると、一般高齢者では「医療の充実」が

43.0%と最も高く、次いで「介護保険サービスの充実」が 35.0%、「高齢者の外出に配慮した交

通手段の整備・確保」が 28.8%となっています。要介護認定者では「介護保険サービスの充実」

が 41.8%と最も高く、次いで「医療の充実」が 35.3%、「認知症施策の充実」が 33.5%となっ

ています。

■ 高齢者施策について、今後力をいれてほしいこと<複数回答あり>

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140

71.7 15.8 12.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

認定者(N=1,276)

している していない 不明・無回答

35.0 28.7 11.0 25.4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

認定者(N=1,276)

本人や家族の負担が軽減されるなど、全体的に満足している

本人や家族の負担があまり変わらず、よく分からない

本人や家族の負担が増加するなど、全体的に不満がある

不明・無回答

35.4 50.6 9.2 2.3

2.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

認定者(N=915)

満足している どちらかと言えば満足している

どちらかと言えば満足していない 満足していない

不明・無回答

【13】介護保険制度について

① 制度に対する評価(要支援・要介護認定者のみ)

要介護認定者の介護保険制度に対する評価についてみると、「本人や家族の負担が軽減される

など、全体的に満足している」が 35.0%と最も高く、次いで「本人や家族の負担があまり変わら

ず、よく分からない」が 28.7%となっています。

■ 介護保険制度に対する評価

② 介護保険サービスの利用状況(要支援・要介護認定者のみ)

要介護認定者の介護保険サービスの利用についてみると、「利用している」が 71.7%、「利用

していない」が 15.8%となっています。

■ 介護保険サービスの利用状況

現在、介護保険サービスを利用していると回答した人に、利用している介護保険サービスの満

足度についてたずねると、「どちらかと言えば満足している」が 50.6%と最も高く、次いで「満

足している」が 35.4%、「どちらかと言えば満足していない」が 9.2%となっています。

■ 介護保険サービスの満足度(「利用している」と回答した人のみ)

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141

30.7

43.1

6.9

6.9

10.9

8.9

5.0

11.4

7.9

2.5

13.9

0% 10% 20% 30% 40% 50%

家族が介護しているから

まだ利用するほど困っていないから

利用したいサービスがないから

他人を自宅に入れたくないから

利用する機会がなかったから

利用者負担が高いから

利用することに抵抗を感じるから

利用の仕方がわからないから

介護保険以外のサービスを利用しているから

その他

不明・無回答

認定者(N=202)

現在、介護保険サービスを利用していないと回答した人に、その理由をたずねると、「まだ利

用するほど困っていないから」が 43.1%と最も高く、次いで「家族が介護しているから」が 30.7%、

「利用の仕方がわからないから」が 11.4%となっています。

■ 介護保険サービスを利用しない理由(「利用していない」と回答した人のみ)<複数回答あり>

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142

49.2

1.9

7.9

30.0

0.1

10.8

0% 20% 40% 60% 80%

介護サービスを利用しながら、できる限り、

現在の住まいや地域に住み続けたい

ケア付き住宅(高齢者向けの各種サービスの利用が

可能な住宅)に早めに住み替えたい

施設(特別養護老人ホーム等)に

入所したい

今のところ、よくわからない

その他

不明・無回答

【一般(N=1,401)】

57.8

3.0

17.9

7.8

0.8

12.8

0% 20% 40% 60% 80%

介護サービスを利用しながら、できる限り、

現在の住まいや地域に住み続けたい

ケア付き住宅(高齢者向けの各種サービスの利用が

可能な住宅)に早めに住み替えたい

施設(特別養護老人ホーム等)に

入所したい(し続けたい)

よくわからない

その他

不明・無回答

【認定者(N=1,276)】

③ 今後の暮らし方に対する考え

将来の住まいと介護サービスの利用についてみると、一般高齢者、要介護認定者ともに「介護

サービスを利用しながら、できる限り、現在の住まいや地域に住み続けたい」がそれぞれ 49.2%、

57.8%と最も高くなっています。次いで、一般高齢者では「今のところ、よくわからない」が 30.0%、

「施設(特別養護老人ホーム等)に入所したい」が 7.9%となっています。

要介護認定者では、「施設(特別養護老人ホーム等)に入所したい(し続けたい)」が 17.9%、

「よくわからない」が 7.8%となっています。

■ 将来の住まいと介護サービスの利用について

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143

39.5

29.5

24.1

3.4

6.4

4.7

32.2

36.4

42.2

24.8

27.7

29.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

特別養護老人ホーム

老人保健施設

グループホーム

認定者(N=1,276)

少ない 今のままで良い わからない 不明・無回答

14.5

10.9

30.0

36.4

0.9

7.3

21.1

9.2

47.4

17.5

3.5

1.3

0% 20% 40% 60%

施設入所の方が

十分なサービスが期待できるから

緊急時の対応の面で安心だから

家族による介護が困難であるため

家族に迷惑をかけたくないから

その他

不明・無回答

一般(N=110) 認定者(N=228)

将来の住まいと介護サービスの利用について、施設に入所したいと回答した人に、入所を希望

する理由をたずねると、一般高齢者では「家族に迷惑をかけたくないから」が 36.4%と最も高く、

次いで「家族による介護が困難であるため」が 30.0%となっています。要介護認定者では、「家

族による介護が困難であるため」が 47.4%と最も高く、次いで「施設入所の方が十分なサービス

が期待できるから」が 21.1%となっています。

■ 施設入所を希望する理由(「施設に入所したい」と回答した人のみ)

④ 施設等の整備状況(要支援・要介護認定者のみ)

要介護認定者の現在の施設等の整備状況についてみると、「特別養護老人ホーム」では『尐な

い』が 39.5%と最も高く、次いで『わからない』が 32.2%となっています。「老人保健施設」、

「グループホーム」ではともに『わからない』がそれぞれ 36.4%、42.2%と最も高く、『尐ない』

がそれぞれ 29.5%、24.1%となっています。

■ 施設等の整備状況

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144

40.1

38.8

3.2

3.4

39.5

39.0

17.2

18.7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

認定者(N=1,276)

利用したい 利用したくない わからない 不明・無回答

35.0

35.0

2.2

2.5

43.0

41.7

19.7

20.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

認定者(N=1,276)

利用したい 利用したくない わからない 不明・無回答

⑤ 在宅サービスの利用

在宅サービスの利用についてみると、「訪問介護と訪問看護を一体的に受けることができる 24

時間対応のサービス」(定期巡回・随時対応型訪問介護看護)は一般高齢者では『利用したい』

が 40.1%、『わからない』が 39.5%となっています。要介護認定者では、『利用したい』が 38.8%、

『わからない』が 39.0%となっています。

■ 訪問介護と訪問看護を一体的に受けることができる24時間対応のサービス(定期巡回・随時対応

型訪問介護看護)の利用意向

「1つの事業所で2つ以上のサービス(小規模多機能型居宅介護と訪問看護)が一体的に提供

されるサービス」(複合型サービス)の利用については、一般高齢者では『利用したい』が 35.0%、

『わからない』が 43.0%となっています。要介護認定者では、『利用したい』が 35.0%、『わか

らない』が 41.7%となっています。

■ 1つの事業所で2つ以上のサービス(小規模多機能型居宅介護と訪問看護)が一体的に提供される

サービス(複合型サービス))の利用意向

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145

0.7

3.2

15.0

28.1

42.9

31.6

28.9

27.5

12.5

9.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般(N=1,401)

認定者(N=1,276)

どちらかというと安いと思う おおむね妥当だと思う どちらかというと高いと思う

わからない 不明・無回答

14.6

8.6

20.1

17.4

28.3

11.0

16.9

13.8

25.2

8.9

25.2

10.1

0% 20% 40% 60%

保険料が高くなっても、介護保険サービス

(在宅サービス:通所介護・訪問介護等)が充実している方がよい

保険料が高くなっても、介護保険サービス(施設サービス:特別養

護老人ホーム・老人保健施設等)が充実している方がよい

保険料も介護保険サービスも今くらいが妥当である

介護保険サービスを抑えても保険料が低い方がよい

わからない

不明・無回答

一般(N=1,401) 認定者(N=1,276)

⑥ 介護保険料

現在の介護保険料についてみると、一般高齢者、要介護認定者ともに「どちらかというと高い

と思う」がそれぞれ 42.9%、31.6%と最も高くなっています。次いで、一般高齢者では「わから

ない」が 28.9%、要介護認定者では「おおむね妥当だと思う」が 28.1%となっています。

■ 介護保険料について

今後の介護保険のあり方についてみると、一般高齢者では「わからない」が 28.3%と最も高く、

次いで「保険料も介護保険サービスも今くらいが妥当である」が 20.1%、「介護保険サービスを

抑えても保険料が低い方がよい」が 17.4%となっています。

要介護認定者では、「保険料も介護保険サービスも今くらいが妥当である」、「わからない」

がともに 25.2%と最も高く、次いで「保険料が高くなっても、介護保険サービス(在宅サービス:

通所介護・訪問介護等)が充実している方がよい」が 16.9%となっています。

■ 今後の介護保険のあり方

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146

2 介護保険運営協議会名簿

今治市介護保険運営協議会委員名簿

区 分 役 職 名 氏 名 備 考

学識経験者

今治明徳短期大学教授 眞 鍋 誠 子

今治市老人クラブ連合会長 新 居 田 利 忠

今治市連合婦人会長 川 本 登 倭 子

今治市連合自治会監事 田 坂 勝 彦

医療・保健・福祉

関係者

今治市医師会 副会長 仁 志 川 髙 雄

今治市歯科医師会代表理事 國 延 明 正

波方中央病院院長 臼 谷 直 純

白石医院院長 白 石 安 比 古

今治市社会福祉協議会長 片 上 修 二 郎

今治市民生児童委員協議会長 丹 下 甫 澄

介護サービス

事業者

ケアマネジャ- 白 石 和 美

今治市老人福祉施設連絡協議会会長 宇 山 裕 二

愛媛県老人保健施設協議会事務局長 新 田 勇 人

ホ-ムヘルパ- 杉 山 賀 子

地域密着型サービス事業所施設長 原 文 香

行政関係者 愛媛県東予地方局健康福祉環境部

今治支局今治保健所保健統括監 冨 田 直 明

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3 介護保険条例(抜粋)

○今治市介護保険条例(抜粋)

平成 17年 1月 16日

条例第 155号

(運営協議会)

第 7 条 介護保険及び高齢者の保健福祉に関する施策の円滑かつ適切な実施に資するため、今治

市介護保険運営協議会(以下「運営協議会」という。)を置く。

(所掌事務)

第 8 条 運営協議会は、次に掲げる事項について調査審議し、市長に提言するものとする。

(1) 介護保険事業計画、高齢者保健計画及び高齢者福祉計画の策定、見直し及び進ちょく状

況に関する事項

(2) 苦情、問題点の処理等、介護保険事業の円滑な運営に関する事項

(3) 前 2号に掲げるもののほか、高齢者の保健福祉に関する事項

(組織)

第 9 条 運営協議会は、25人以内の委員で組織する。

2 委員は、次に掲げる者のうちから市長が委嘱する。

(1) 学識経験者

(2) 医療・保健・福祉関係者

(3) 介護サービス事業者

(4) 行政関係者

3 委員の任期は、3年とする。ただし、補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。

4 委員は、再任されることができる。

(委任)

第 10条 第 7条から前条までに定めるもののほか、運営協議会に関し必要な事項は、規則で定め

る。

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4 介護保険運営協議会規則

○今治市介護保険運営協議会規則

平成 17年1月 16日

規則第 127号

改正 平成 25年9月9日規則第 28号

(趣旨)

第1条 この規則は、今治市介護保険条例(平成 17年今治市条例第 155号)第 10条の規定に基

づき、今治市介護保険運営協議会(以下「協議会」という。)に関し必要な事項を定めるもの

とする。

(会長及び副会長)

第2条 協議会に会長及び副会長1人を置く。

2 会長及び副会長は、委員の互選により定める。

3 会長は、会務を総理し、会議の議長となる。

4 会長に事故があるとき又は会長が欠けたときは、副会長がその職務を代理する。

(会議)

第3条 協議会は、必要に応じて会長が招集する。

(関係者の出席)

第4条 会長が必要があると認めるときは、関係者の出席を求め、意見を聴くことができる。

(専門部会)

第5条 会長が必要があると認めるときは、協議会に専門部会を置くことができる。

2 専門部会の委員は、協議会委員のうちから会長が協議会に諮って指名する。

3 専門部会に部会長を置き、専門部会に属する委員のうちから互選する。

4 専門部会の部会長は、会務を掌理し、経過及び結果を協議会に報告する。

(事務局)

第6条 協議会の事務局は、高齢介護課に置く。

(委任)

第7条 この規則に定めるもののほか、協議会の運営に関し必要な事項は、会長が協議会に諮っ

て定める。

附 則

この規則は、平成 17 年1月 16日から施行する。

附 則(平成 25 年9月9日規則第 28号)

この規則は、平成 25 年 10月1日から施行する。

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5 開催経緯

■ 今治市介護保険運営協議会開催経緯

日時 内容

平成 26年6月 26日

平成 26年度第1回介護保険運営協議会

・第6期高齢者福祉計画・介護保険事業計画の概要について

・計画策定のスケジュールについて

平成 26年9月 11日

平成 26年度第2回介護保険運営協議会

・高齢者の暮らしと介護についてのアンケート調査結果について

・今治市の介護保険事業の現状について

平成 26年 11月 27日

平成 26 年度第3回介護保険運営協議会

・人口推計・要介護(支援)認定者の推計結果について

・施設整備方針について

・第6期高齢者福祉計画・介護保険事業計画の骨子(案)について

平成 26年 12月 25日 平成 26年度第4回介護保険運営協議会

・第6期高齢者福祉計画・介護保険事業計画の素案について

平成 27年3月5日 平成 26年度第5回介護保険運営協議会

・第6期高齢者福祉計画・介護保険事業計画案の提示について

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6 用語解説

■ 福祉サービス(※については、要介護認定で非該当に相当する方のみを対象としたサービス)

ことぶき大学 生きがいづくりを目的として、60歳以上の高齢者を対象に、

月1回程度、外部専門講師を招いて講義を開催します

シルバー生きがい農園事業 生きがいづくりを目的として、一区画当たり約 30平方メー

トルの農地を無料で利用できます

公衆浴場の割引利用券 65歳以上の高齢者に対して、公衆浴場を利用できる割引券

を交付します

あんま・マッサージ利用助成券 70歳以上の高齢者に対して、指定事業所であんま・マッサ

ージを利用する費用の一部を助成します

老人福祉車購入補助 歩行時に支えを必要とする高齢者に対して、老人福祉車(手

押し車・シルバーカー)の購入費を補助します

徘徊高齢者位置情報探索サービス

利用費補助

認知症で徘徊の症状がある高齢者を在宅で介護している方

に対して、GPSを利用した位置情報探索サービスを導入

する際の初期経費を補助します

ふれあいホームヘルプサービス

(※)

週1回1時間、ホームヘルパーが自宅を訪問し、家事援助・

指導や日常生活に関する助言などを行います

いきいきデイサービス(※) 週1回程度、デイサービスセンターなどで入浴・昼食・健

康チェックなどが受けられます

あんしんお泊まりサービス(※) 家族が冠婚葬祭などの理由で一時的に介護ができない場合

に、老人ホームなどに短期入所できます

配食サービス 食事の調理などが困難なひとり暮らし高齢者などに、食事

を届け、安否確認を行います

電話による安否確認・福祉電話貸

ひとり暮らしなどで安否確認の必要な高齢者に対し、定期

的に電話をかけて安否確認や健康相談を行います

緊急通報装置の貸与 虚弱なひとり暮らし等の高齢者の自宅に、緊急時にボタン

ひとつで連絡可能な通報機器を無料で貸与します

介護激励金の支給 要介護3以上の高齢者を在宅で常時介護している方に対し

て、激励金を支給します

介護用品の支給

寝たきり又は重度の認知症高齢者(要介護4、5)などを

在宅で常時介護している方に対して、紙おむつなどの介護

用品を支給します

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■ 在宅サービスの内容

訪問介護

(ホームヘルプサービス)

ホームヘルパーが家庭を訪問し、入浴、排せつ、食事の介

助などの介護や、調理、洗濯、炊事などの必要な日常生活

の世話が受けられます

訪問入浴介護 介護士と看護師が移動入浴車などで家庭を訪問し、入浴の

介助を行い、身体の清潔保持と心身機能の維持を図ります

訪問看護

主治医の指示により看護師などが家庭を訪問し、療養上の

世話や必要な診療の補助を行い、心身機能の維持回復を図

ります

訪問リハビリテーション

主治医の指示により理学療法士や作業療法士が家庭を訪問

して、必要なリハビリテーションを行い、心身機能の維持

回復を図ります

居宅療養管理指導 医師・歯科医師・薬剤師などが通院困難な利用者の家庭を

訪問し、療養上の管理や指導が受けられます

通所介護

(デイサービス)

デイサービスセンターなどに通い、入浴、排せつ、食事な

どの介護や生活面での相談やアドバイス、機能訓練及びレ

クリエーションなどが受けられます

通所リハビリテーション

(デイケア)

老人保健施設や病院などに通い、理学療法士や作業療法士

が必要なリハビリテーションを行い、心身機能の維持回復

を図ります

短期入所生活介護

(ショートステイ)

特別養護老人ホームなどに短期間(連続 30日まで)一時的

に入所しながら、入浴、排せつ、食事などの介護その他の

日常生活上の世話及び機能訓練が受けられます

短期入所療養介護

(ショートステイ)

介護老人保健施設などに短期間(連続 30日まで)一時的に

入所しながら、看護、医学的な管理のもと、介護、機能訓

練その他必要な医療や日常生活上の世話が受けられます

福祉用具の貸与 車いすや特殊寝台などの必要な福祉用具をレンタルで利用

して、日常生活の自立と介護者の負担軽減を図ります

福祉用具の購入費の支給

腰掛便座、自動排せつ処理装置の変更可能部分、入浴補助

用具、簡易浴槽、移動用リフトのつり具の部分などを購入

した場合に、購入費(1年度当たり 10万円を限度とする)

の9割が支給されます

住宅改修費の支給

手すりの取り付け、段差の解消などの小規模の住宅改修を

行った場合、対象工事費(20万円を限度)の9割が支給さ

れます

特定施設入居者生活介護

ケアハウスや有料老人ホームなどに入居して、入浴、排せ

つ、食事などの介護や機能訓練など、日常生活上の支援や

介護が受けられます

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■ 施設サービスの内容

介護老人福祉施設

(特別養護老人ホーム)

常時介護が必要で、居宅での生活が困難な方が入所する施

設で、日常生活上の世話や機能訓練、健康管理などを行う

入所定員が 30人以上の特別養護老人ホームです

介護老人保健施設

病状が安定し、リハビリに重点をおいたケアが必要な方が

在宅復帰を目指して入所する施設で、看護、医学管理下で

の介護、機能訓練などの必要な医療が受けられます

介護療養型医療施設

急性期の治療を終え、長期の治療を必要とする方が入所す

る医療機関の病床で、療養上の管理、看護、医学的管理下

での介護の世話などが受けられます