ここんとーく in 大分 (opencoconのご紹介と次期バージョンの予告)
TRANSCRIPT
ここんとーく in 大分
SHIMADA Hirofumi,@shimadah
opencoconとは
旧型PCをシンクライアント
として再利用する
Linuxディストリビューション
opencoconの大きな特徴
●デスクトップ環境なし●メモリ64MBで動作●ネットワーク接続(有線、無線)必須
●読み込んでも、書き込まない(READ ONLY)
CDを入れて
接続プロトコル選んで
接続先(ホスト名、ユーザ名など)入れて
Windows 8.1
Mac OS X
Libretto 50 で Windows8
opencoconの強みとは?
謎めいたユーザインターフェイス
古いPCで動くLinuxカスタマイズ
Read-only アーキテクチャ
イベント駆動開発
色々できる
● シンクライアント:X, VNC, RDP, SPICE
● Webブラウザ:midori
● VPNクライアント:SSH (Port Forwarding), SoftEther ほか
● NTPクライアント、音量調節、タッチパッド調整など
Read Onlyアーキテクチャ
● シンクライアントは書き込まない● Live CD・Live USB
● できるだけswapも使わない● 不便な点は設定ファイル(cocon.cnf)等で補う
カスタマイズ要素● 自動設定ファイル(cocon.cnf)の読み込みに対応
– USBメモリ等に置いて、刺して起動すると全自動で読み込む
– 自動接続(シンクライアントセッション・VPN)
– キーボード配列– ネットワーク設定(試験対応)
– などなど● 一部の(大人の事情でバンドルできない)ファームウェアの読み込みに対応
cocon.cnf の例
COCON_AUTOVPN=seCOCON_SE_HOST=twinface.org:443COCON_SE_USER=shimadaCOCON_SE_HUB=VPNCOCON_SE_AUTH_METHOD=PASSCOCON_SE_SET_GATEWAY_ONVPN=0
COCON_AUTOCONNECT=rdpCOCON_RDP_HOST=192.168.30.10COCON_RDP_USER=shimada
古いPC向けのカスタマイズ
● 最低メモリ:64MB (HDD起動:32MB)
● 初代Pentium以降● 原則スワップなし● 新旧さまざまなPCに(局所的に)対応
– PC/ATは多種多様な機種があるため、フォーカスする機種を定めて対応作業を行っている
謎のこだわり
新型<旧型
フォーカスしている機種
● Libretto (50, L1など)● LOOX● SONY PCG-C1● Poulsbo 各種note● などなど●
opencocon v9シリーズ
● 昨年夏にリリース、以降順調にバージョンアップを重ねているブランチ
● X86 PC, Raspberry Pi● マイナーバージョンアップ 5回 (過去最多)
おおまかなリリース
名古屋あわせ:v9京都あわせ:v9a
島根あわせ : v9b 広島あわせ : (v9b) 東京あわせ : (v9b)
KOF あわせ : v9c 福岡あわせ : (v9c)
年末の小江戸らぐ薄い本あわせ:v9d大分/浜名湖あわせ:v9e ← いまここ
主な追加機能
今年のロードマップ
opencocon v10
opencocon v10シリーズ
● 今年前半に出そうと思っています(多分..)
見た目が少し変わります
● ウィンドウマネージャを、PDA の香りがするMatchbox から他のものに取り替えます
● それに伴い左バーも変わる可能性があります● 使い勝手は変えません
より安心して使えるように...
● v10 より TOMOYO Linux を段階的に導入● Live-CD Linuxにはありがちの、rootとuserの謎の混合をなんとかしたい
● 例えば、opencocon 上のシェルで HDD をフォーマットしたり、指定スクリプト以外でマウントすることができなくなります– 最初は不具合も出ると思うので、いきなり有効にはしません
間に合えばやるかも● 日本語変換 (uim, izumo を予定)● 別途配布のファームウェアが必要な場合、アラート
を出すように (Broadcom等)● フォトフレーム機能● PulseAudio を用いた音声転送● VPN (OpenVPN, PPTP, L2TPなど)● TeamViewer のサポート
– Wine が動けばやるかもしれません
内部的な話
● OpenEmbedded/Yocto Project 1.7 (dizzy) ベースになります– ちなみに v9 は 1.6 (daisy) ベースです
● 各種ARMプラットフォームとの相性が良くなった気がするので、いくつか対応マシン増やすと思います
対応マシン● X86 PC:現状通り(変態マシンお待ちしております)● Raspberry Pi:引き続きリリース出します
– RasPi 2 は Yocto 側の対応を待って出すと思います● Dynabook AZ:内部ビルドをちまちま作っています● BagleBone:多分できるんじゃないかと思います● Linux Zaurus:そのうちやります● NetWalker:Kernel の移植にトライしていますが、いつ出せるかはわかりません
● PowerPC Mac : 内部的には動いていますが、出せるかは未定です
まとめると
● opencocon は、古いコンピュータにシンクライアント、という わらない変 価値を提供し続けます
● 今年は使いやすさの向上と、謎マシンへの移植がんばります
opencocon よろしくお願いします。
● ご意見、ご要望おねがいします● 勿論ソースあります。commit, fork歓迎!● 開発のご支援おねがいします
http://opencocon.org/