労働経済学 課題 powerpoint
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“ グローバル化”とは…
*グローバル化 (全地球化 ) = 経済などのシステムが、国を超えて世界的なものになる動き
・証券、金融分野での世界市場化
・多国籍企業の国際戦略 など
(参考文献 : 春学期 『国際社会論』 プリントより)
のことをさす
今と昔の“グローバリゼーション” “グローバリゼーション”は、今に始まったことではない。
<昔> <今>
・ゲルマン民族の大移動 ・金融システムや貿易の発展
・宗教の世界宗教化 ・移住者の増加
( キリスト教・ユダヤ教… ) ・異文化交流の機会の増加
・大航海時代の大陸発見 ・疾病の世界的流行
・ 14 世紀半ばのペスト大流行 ( 黄砂や PM 2 . 5の問題… ) など など
グローバル化の“光”について < 1980 年代>
*人・カネ・モノが国境を越えて移動し始める
⇒ 自由貿易主義が浸透し、後進国に雇用が生まれ経済発展が可能に! ( 貿易の発展による )
* IT 産業や金融ビジネスの発展によって、世界の産業が一つに結びつき、
他方で中国が「世界の工場」として発展した
( マーケット・証券市場が投機の対象に ) 2008 年の リーマンショック
「リーマンショック」とは?
*「リーマンショック」
= 2008 年 9 月に、アメリカの投資銀行「リーマン・ブラザーズ」が破綻
それに伴って、続発的に世界的金融危機が
発生!!
⇒ 日本の日経平均株価も大打撃 株価も大暴落した!
グローバル化の“影”について *先進国の製造業が衰退し、失業問題が深刻化
⇒ ヨーロッパを中心に移民が拡大。宗教対立や文化摩擦も深刻に ex) イギリスの EU 離脱問題
*社会的な格差が拡大し、民主主義を支える中産階級が減少
( = 豊かな階層と貧しい階層の二極分化 ) ex) アメリカでの “トランプ現象”
( 大統領へ! )
地方経済の衰退と中国への工場移転
*地方経済を支えていた工業団地 ( 主に地方 ) ⇒ そこへと進出した企業が雇用を支えていた
<“世界の工場” 中国へ> ・ 1978 年 改革・開放政策を導入 外貨の受け入れ
・ 1980 年代~ 中国などへ工場が移転
具体的にどう変化した?
① 地方の工業団地に進出していた日本企業の多くが、 中国へと工場を移転した ( 一人当たりの賃金が安いため )
<原因&結果>
・ リカードの『比較生産費説』に沿った企業行動
・ 地方経済の衰退
⇒ 東京など大都市への人口の移動
「日本的経営」について *「日本的経営」 の特徴といわれる制度は5つある
① 終身雇用制 (長期安定雇用 ) ② 年功型賃金
③ 年功型昇進
④ 企業別労働組合 (職種別労働組合、産業別労働
組合 ) ⑤ 高いレベルでの福利厚生制度
雇用調整の方法
*企業は景気変動に対応して雇用調整をしなければならない
<日本企業のやり方>
・ “正規社員” と “非正規社員” を作ることで雇用構造を二重化 (不景気の際は、非正規社員から解雇し雇用調整する )
非正規社員 正規社員非正規社員正規社員
非正規社員 正規社員
雇用調整の方法
<アメリカの企業でのやり方>
*ブルーカラー ( 工場労働者 ) には、レイオフ制度が適用される
その後景気が回復しない場合は、失業者になってしまう…
不景気の際に、勤続年数の短い人から一時解雇されるというもの
正社員の雇用調整の方法 *正社員を雇用調整する方法 ( 日本の場合 ) は全部で5つある
① 雇用調整助成金制度の活用
② 新卒採用の減少、あるいはゼロにする
③ 関連子会社へと出向く
④ 退職金をアップすることで自主退職させる
⑤ 解雇する
グローバル化と「日本的経営」
* 1980 年代から本格化したグローバル化の波は、日本の経営諸制度の 変革を求め、極端な市場経済の原理を各分野に浸透させた
⇒ マネー
資本主義 * 1989 年のバブル経済以降
アメリカ的な成果主義・能力主義的管理が
浸透し、日本的経営の諸制度が大きく変化
⇒ 企業における人材育成システムが弱体化!
「日本的経営」の強みについて *知の秘匿・私事代が少なく“知の共有”・“知の移転”・“知の創造”が
組織内や企業内でスムーズに行われている
1 ) アメリカ的能力主義・成果主義の採用
2 ) 中途採用、即戦力化
3 ) 労働力市場の流動化と人材育成の軽視
(非正規・正規雇用 )
これらのプロセスを可能にしていたのが、伝統的な「日本的経営」の
制度
“ グローバル化”に対する批判 *“グローバル化”は賛否両論、必ずしも良い面ばかりではない
A ) 「マネー資本主義」の問題
⇒ 2008 年の「リーマンショック」 以降、
より深刻に
B ) イギリスの「 EU 離脱問題」
C ) 「トランプ現象」
「 EU 離脱問題」とは?
*「 EU 離脱問題」
= イギリスが、 EU (欧州連合 ) に残るかまたは抜けるかの問題 (残留派) (離脱派)
<残留派の意見>
・ 離脱することで生じる経済的リスクを懸念 ⇒ 景気後退や経済的自傷も起こるのではないか<離脱派の意見>
・ 移民や難民をこれ以上自国に受け入れたくない ⇒ 国民の一人当たりの税負担が重くなるから
「トランプ現象」とは? *「トランプ現象」
= 他国には一定以上関わらないという“一国主義”に基づく
ナショナリズムの考え方
ex) 日米安全保障条約
日本: 自国が危なかったら、アメリカから
支援が受けられる
アメリカ: 自国が危なくなっても、日本からの
支援は受けられない 不平等