#015 ももクロが採用した様々な戦略

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Entertainment & Humor


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私の名前はハルコ。 しかし私がどこの誰か?などということは、あなたにとって些末なことです。 それよりも重要なのは、これから私があなたに語るその内容です。 まず最初に、私から地球の皆さんにお伝えしたい事があります。

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前回の警告では、家元としてのももクロを頂点としたピラミッド構造について解説しました。 世界征服を実現できるほどの巨大なピラミッドを構築するためには、底辺の幅と厚みを最大化しなければなりません。 そのためには顕在化していない「ファン未 満」を、いかにファンへと引き上げるかが重 要となってきます。 その意味で、ユニバース(仮)がこれまで に採用してきた戦略は、潜在的なファンを顕 在化させるための方法論であると解釈すれば すべてつじつまが合うのです。

ももクロのピラミッド

ももクロ

後輩グループ

フリ完コピノフ

コスプレイヤーノフ

モノノフ

大勢のモノノフ を集めて

次元上昇させる

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ユニバース(仮)が採用してきた戦略としては、例えば以下のようなものが考えられます。 ▶個性的でバラエティに富んだメンバーでグループを結成した(ハーマンモデル戦略)(*1) ▶これまでアイドルに興味のなかった層を開拓する。(ブルーオーシャン戦略)(*2) ▶オジサンのファンがカミングアウトしやすい空気を作った。(ポジショニング戦略)(*3) ▶女性アイドルなのに、女性ファンを積極的に取り込む。(ロングテールモデル戦略)(*4) ▶子供祭りなどの活動を行い、幼年期から青田買いしておく。(ライフタイムバリュー戦略)(*5) ▶芸能人や文化人など、影響力の大きい人物から自発的に宣伝してもらう。(ステルスマーケティング戦略)(*6)

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そして繰り返しになりますが、ももクロの場合巨大なピラミッドを構築しているにもかかわらず、その建設はあくまで水面下で行われてきたことも特筆に値するのです。 ▶ CDの売り上げよりライブの動員数を重視してきた。 ▶必ずしも旬とは言えない芸能人と積極的にコラボしてきた。 ▶TV出演を積極的に狙わず、主戦場をラジオやネット配信に絞った。 ▶水着グラビアを公開しないため、結果として雑誌メディアの出演が少ない。 ▶望まないタイミングでのリリースを強要されないため、レコード会社移籍した。

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支持者を獲得し、巨大なピラミッドを建築すること。そしてその建設そのものをあえて隠し、水面下で進めること。 ある意味、相反するこのふたつの命題をここまでスマートに構築しつつある例が他にあるでしょうか? もし完成したピラミッドが突如眼前に姿を現した時のインパクトは、まさに黒船級(ディープインパクト)と言えるでしょう。

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ユニバース(仮)がももクロという巨大なピラミッドを建設していることは、すでに明るみになりました。 しかしまだまだその全容は判明していません。顕在化している部分はあくまで氷山の一角でしかないと私は考えています。 そして今日も地球の皆さんが気づかないうちに、ももクロによる『人類アイドル化計画』は粛々と進んでいると考えられます。 受け入れるも受け入れないも、それはあなた次第――――。

極秘

人類アイドル化計画

スターダストプロモーション最高幹部会

第**次中間報告

人類アイドル化委員会 2016年度業務計画概要

総括編

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(*1)ハーマンモデル戦略 ハーマンモデルは、もともと、GE(General Electric社)のマネージャーであったネッド・ハーマンが、ビジネスに活用するために開発したとされる。 これは人間の脳は大脳新皮質の左右半球と辺縁系の左右半球の合計4つのパーツで構成され、それぞれ異なる機能を持っているという立場をとっており、簡単に言えば我々人類には得意不得意や好き嫌いなど思考の特性で、「利き脳」が存在しているとする説である。 (*2)ブルーオーシャン戦略 フランスの欧州経営大学院(INSEAD)教授のW・チャン・キムとレネ・モボルニュが著したビジネス書の中で述べられている経営戦略論。 既存の商品やサービスを改良することで、高コストの激しい「血みどろ」の争いを繰り広げる既存の市場を「レッド・オーシャン」、競争者のいない新たな市場でまだ生まれていない、無限に広がる可能性を秘めた未知の市場空間を「ブルー・オーシャン」と命名した。 競争の無いブルー・オーシャンという新しい価値市場を創造し、ユーザーにとっての高付加価値を低コストで提供することで、利潤の最大化を実現するというのが、この戦略の狙い。 (*3)ポジショニング戦略 攻略すべき市場を明確にし、その市場に対してどのような立場で臨むのかを定義するための戦略。 それはターゲット顧客の中で、自社製品のユニークな価値を認めてもらうことで、競合製品に対して優位に立つことを目的にしている。

(*4)ロングテールモデル戦略 一般的にある特定の分野における売り上げは上位の20%の品目が全体の売上げの80%を占めるというパレートの法則に従っているという考え方がある。 これに対しロングテール戦略は「少数の人気商品に頼るのではなく、その他大勢のニッチな売れない商品の販売量を積み重ねることで、全体の売上げを確保する」という理論である。 Amazonなどのネットショップ特有のビジネスモデルとして、米『WIRED』誌の編集長・クリス・アンダーソンによって提唱された。 (*5)ライフタイムバリュー戦略 ライフ・タイム・バリュー(Life Time Value)とは、一人当たりの顧客が、製品の購買者となってから離れて行くまでの間にもたらしてくれる累積利益額のことである。 その算出方法は「平均客単価×年間平均購入回数×平均購入継続年数」であり、その指標を最大化するためには、顧客維持率、顧客単価、新規顧客獲得費用、顧客維持費用、ブランド維持費用などの関係を、継続的かつ長期的に把握して、綿密なマーケティング戦略や経営戦略を行うことが要求される。 (*6)ステルスマーケティング戦略 ステルスマーケティングとは、消費者に対してそれが「宣伝」や「広告」と気付かせずに、宣伝行為や集客を図るマーケティング手法あるいはその戦略全般を指す。 もちろん意図的に行えばモラルの点で問題があると言わざるを得ないが、それが本当に自発的な情報発信だとするならば、かなり強力な手法であることは間違いない。

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つづく

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【注記1:ご覧の皆様へ】 皆さん大人なんで分かっていらっしゃるとは思いますが、このコンテンツは著者によるお遊びであって、どのように受け取るかは読者の手に委ねられます。 この警告文を読んで反応したことにより、何らかの不利益を被ったとしても、著者としては責任の持ちようがありません。あくまで自己責任の範囲において参照して頂けると幸いです。 【注記2:モノノフの皆さんへ】 コンテンツの特性上、ももクロに対して批判的な立場をとっています。しかしそれは彼女たちの偉大さを際立たせるため、あえてそうしているのだとご理解ください。 またこのコンテンツはあくまで私個人の主観によるもので、世間一般の論調と異なる場合があります。あくまで著者の主観による一方的な内容となっております。例え「そりゃ違うんじゃないか?」という見解に出くわしたとしても華麗にスルーしてください。反論されても困ります。 さらに事実と反する、あるいは完全に創作である場合もありますのでご容赦ください。 【注記3:ももいろクローバーZおよび関係者へ】 著者自身がモノノフであり、愛情の発露として制作をしているつもりです。 コンテンツの特性上、ももクロに対して批判的な立場をとっていますが、メンバーの活動や存在を貶める意図はまったくありません。 万が一、メンバーや所属事務所、あるいは所属レコード会社などの関係各位の不利益になると判断された場合には、著者へご一報ください。削除や訂正などのご指示に従うつもりです。 ⇒ 著者Twitterアカウント @gen3gen3gen3 【注記4:掲載URLについて】 記事に掲載されているURL等の情報は執筆当時のものです。 将来的にはリンク元の都合によってアクセス出来なくなっている場合もありますので、その場合にはご容赦ください。 【注記5:その他】 制作に際しては「いらすとや」様が提供しているフリー素材を使用させて頂きました。この場を借りまして、こっそりお礼申し上げます。 ⇒ かわいいフリー素材集 いらすとや http://www.irasutoya.com/ ※掲載している写真や画像類の著作権は各著作権者に帰属しています。 ※掲載している写真や画像類は「引用」の範囲と認識しておりますが、問題があるようでしたら著者までご一報ください。