輸出にHACCPが必要な国・地域

平成30年2月現在

日本から食品を輸出するためには、輸出先国が求めるHACCPに対応することが必要です。日本から輸出する際に、日本政府または国内の第三者認証機関等によるHACCPを実施していることの証明が必要な国・地域と対象食品

※食肉及び水産食品の輸出に関する施設等の登録要件（厚生労働省）は裏面をご覧ください。

EU●水産物●水産加工品●牛肉

米国●水産物●水産加工品●牛肉

ブラジル●水産物●水産加工品●牛肉

ニュージーランド●二枚貝

（ホタテ貝の貝柱を除く）●牛肉

（対米又は対EU認定施設）

香港●牛肉

マレーシア●牛肉

シンガポール●牛肉●豚肉

（HACCP又はHACCPと同等）

フィリピン●牛肉

メキシコ●牛肉

台湾●牛肉

インドネシア●牛肉

カナダ●牛肉

表面

食肉及び水産食品の輸出に関するHACCP等に係る施設認定等要件

世界の食品安全の流れ～ＨＡＣＣＰによる衛生・品質管理を求める潮流～

EU 米国食品の製造・流通がグローバル化している今、食品の安全性を向上させていくことが世界の各国・地域での共通の課題となっています。世界の食品安全対策は、①フードチェーン全体での食品の安全管理②科学的根拠に基づく判断・対応③工程管理を重視し、食品事故を未然に防止に重点がおかれるようになっており、それぞれの国・地域でこの考え方に基づく取組が進んでいます。

1997年からHACCPによる衛生管理が一部の食品（水産物及びジュースの加工・輸入、食肉及び食肉製品）に義務付けられています。また、2011年1月には「食品安全強化法（FSMA）」が成立し、2016年9月から段階的に、米国内で消費される食品の製造・加工、包装、または保管を行う全ての施設において、HACCPの考え方を取り入れた措置の計画・実行が義務付けられています。

2004年から、一次生産を除く全て（※）の食品の生産、加工、流通事業者に、HACCPによる衛生管理が義務付けられ、2006年には完全適用となりました。（※原則として、全ての食品の事業者。ただし、小規模事業者等に対しては弾力的に運用されています。）

食肉

※この他、農林水産省が管轄する動物衛生要件がある。

水産食品

※ニュージーランドについては二枚貝（ホタテガイの貝柱のみの場合を除く。）が対象。

（出典：厚生労働省ホームページ等）

輸出先国・地域（畜種）

米国（牛肉）カナダ（牛肉）香港（牛肉）

シンガポール（牛肉・豚肉）ＥＵ（牛肉）メキシコ（牛肉）ニュージーランド（牛肉）フィリピン（牛肉）台湾（牛肉）

マレーシア（牛肉）インドネシア（牛肉）

主な輸出要件施設認定

衛生証明書の添付施設認定

衛生証明書の添付施設認定・衛生証明書の添付30か月齢未満の牛由来

衛生証明書の添付

施設等認定者等

厚生労働省

厚生労働省

厚生労働省

都道府県等施設認定 シンガポール政府

衛生証明書の添付

衛生証明書の添付

都道府県等及び動物検疫所施設認定 厚生労働省

衛生証明書の添付 都道府県等

都道府県等

施設認定 メキシコ政府

衛生証明書の添付 都道府県等施設認定 マレーシア政府

衛生証明書の添付 都道府県等施設認定 台湾政府

衛生証明書の添付 都道府県等施設認定 インドネシア政府

衛生証明書の添付 都道府県等施設認定 ブラジル政府ブラジル（牛肉）

施設認定等の要件

HACCP

HACCP

　

HACCP

HACCP

施設認定衛生証明書の添付 都道府県等 　

対米又は対EU認定施設が輸出可能

HACCP

HACCP

HACCP

HACCP

HACCP

HACCPHACCP又はHACCPと同等

輸出先国・地域

米国

ＥＵ

ブラジル

ニュージーランド

主な輸出要件

施設認定

施設認定衛生証明書の添付

施設認定者等

都道府県（衛生部局）民間機関

都道府県（衛生部局）水産庁

施設認定等の要件

施設登録衛生証明書の添付ラベルの登録

衛生証明書の添付

登録検査機関

都道府県（衛生部局）

FDA-HACCP

EU-HACCP

HACCP

EU-HACCP

裏面