1 水・空気を通した 第 回 生き物のかかわり - z会...学習時間 学習日 月 日...
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学習時間
月 日学習日
第 回水・空気を通した生き物のかかわり1
生き物と水
●植物と水植物は,根から吸
す
い上げた養分(肥料)や葉で作った養分を,水にとかして,からだの各部分に運んでいます。
植物の葉からは,水(水すい
蒸じょう
気き
)がどんどん空気中に出ていきます。そこで植物は,からだの中の水が不足しないように,つねに根から水を吸い上げています。水を吸い上げることができなくなると,植物はからだの中の水が不足するので,かれてしまいます。
養分(肥料)のとけた水
養分のとけた水
水は,水の中にすむ生き物だけではなく,陸上にすむ生き物にとっても,なくてはならないものだよね。
植物のからだは,たくさんの水をふくんでいるよ。多くの植物では,からだの重さ の 80 ~ 90% は, 水の重さなんだ。
そうだね。今回は地球上の水と空気の流れについて考えてみよう。
空気だって,陸上にすむ生き物だけではなく,水の中にすむ生き物にとっても,必要なものだよね。
01MPM605-S1B1-
●動物と水人や,そのほかの動物のからだにも,多くの水がふくまれています。
血液にも,多くの水がふくまれています。人のからだに必要なものだけではなく,必要のないものをからだの外に出すためにも,血液が使われています。また,食べ物を消化するときにも,多くの水が必要です。
地球上の生き物のからだには,(① )がたくさんふくまれています。生き物が生きていくためには,(① )が必要です。
答えは『答えと考え方』
60~70%
水
=
人のからだにふくまれる水わたしは体重が
40kg だ か ら,24~ 28kgぐらいの水がふくまれているんだね!
からだのすみずみまで養分などが運ばれるのは,からだの中に水が多くふくまれていて,常に流れているからなんだ。
体内の水分は,にょうやあせとして出ていくだけでなく,からだの表面から蒸
じょう
発はつ
したり,呼こ
吸きゅう
のときに出ていったりもするんだ。
出ていった水を補おぎな
うために,毎日,何かを食べたり飲んだりして,水を体内にとり入れているんだね。
02MPM605-S1B1-
●人の生活と水人は,ふだんの生活の中でも,洗
せん
濯たく
や食事の用意,風ふ
呂ろ
などで,たくさんの水を使っています。また,ホテルやデパート,工場などでも,たくさんの水が使われています。
水を多く使う都市部では,人が使ったあとの水は,(② )できれいにしてから,川や海などに流しています。
答えは『答えと考え方』
●水のじゅんかん人は,雨として降ってきた水や地下水などを利用して生活しています。水を多く使う都市部では,使い終わったあとの水を下
げ
水すい
処しょ
理り
場じょう
できれいにしてから,川や海などに流しています。そうしないと,よごれた水が川や海などを通して広がり,はなれた場所もよごしていくことになります。地上の水は,太陽の熱であたためられて水蒸気となり,上空で雲になります。そして,再び雨や雪などになって地上に降ってきます。このように,水は姿
すがた
をかえながら,生き物とかかわり合っています。
川地下水
湖や海
雲
水蒸気
雨や雪
人は毎日どんどん水を使っているけれど,水はなくならないの? 人が使ったあとの水も,やが
て,また雨になって降ふ
ってくるんだよ。
03MPM605-S1B1-
生き物と空気
●空気中の成分
日光が当たると,多くの植物は,水と(③ )から養分を作り,(④ )を出します。
答えは『答えと考え方』
●植物の役やく
割わり
ちっ素約80%
酸素約20%
二酸化炭素,水蒸気など
空気の成分
日光
酸素
酸素
酸素
酸素
二酸化炭素
二酸化炭素
二酸化炭素
二酸化炭素
生き物の呼吸では,酸素を吸い,二酸化炭素を出すんだよね。
植物は,日光と二酸化炭素と水から養分を作るだけではなく,酸素も出しているんだ。
ろうそくなどが燃えるときにも,酸素が使われ,二酸化炭素が出るよ。どんどん酸素を使って二酸化炭素を出しているのに,空気中の酸素と二酸化炭素の割
わり
合あい
は,どうしてかわらないんだろう?
04MPM605-S1B1-
植物と空気
●植物の光こう
合ごう
成せい
① 晴れた日の朝,緑色の葉がしげっている植物にポリエチレンのふくろをかぶせる。② ストローを使って,ポリエチレンのふくろの中の空気を吸い,再びふくろの中にふきこむ。③ ②の操
そう
作さ
を数回くり返したあと,気体検知管を使って,ふくろの中の酸素と二酸化炭素の割合をはかる。④ ストローや気体検知管を使うために開けた,ポリエチレンのふくろの穴
あな
をセロハンテープでふさぎ,よく日光が当たる場所に植物を置いておく。
植物が二酸化炭素を使って,酸素を出すことを確かめよう。
植物は,日光が当たると,根から吸きゅう
収しゅう
した水と,葉から吸収した二酸化炭素を使って,養分を作り,酸素を出します。このような植物のはたらきを,光合成といいます。
⑤ 数時間後に,再び酸素と二酸化炭素の割合を調べ,③の割合と比べる。
G
6
8101214161718192021222324
31E
0779
酸素%50ml採取器
水
気体検知管
空気がもれないように,しばる。
ふくろに穴を開ける。
(例)酸素 二酸化炭素
G6
8
10
12
14
161718192021222324
31E0779
酸素%
50ml
採取器
G
6
8
10
12
14
161718192021222324
31E0779
酸素%
50ml
採取器
採取器
G
0.5
1
2
3
4
5
6
7
8
2EL2069
酸化%
50ml
採取器
G
0.5
1
2
3
4
5
6
7
8
2EL2069
酸化%
50ml
③の結果 ⑤の結果 ③の結果 ⑤の結果
酸素の割合が増えて,二酸化炭素の割合が減っているよ!
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●植物の呼吸植物も,動物と同じように呼吸をしています。次のような実験で,植物が呼吸をしていることを確かめてみましょう。
① 夜に,緑色の葉がしげっている植物にポリエチレンのふくろをかぶせる。② 気体検知管を使って,ふくろの中の酸素と二酸化炭素の割合をはかる。③ ポリエチレンのふくろの穴をセロハンテープでふさぎ,植物を光の当たらない場所に置いておく。
植物が呼吸をしていることを確かめよう。
水
気体検知管
空気がもれないように,しばる。
G
6
8101214161718192021222324
31E
0779
酸素%50ml採取器
G
6
8
10
12
14
161718192021222324
31E0779
酸素%
50ml
採取器
G6
8
10
12
14
161718192021222324
31E0779
酸素%
50ml
採取器
採取器
G
0.5
1
2
3
4
5
6
7
8
2EL2069
酸化%
50ml
採取器
G
0.5
1
2
3
4
5
6
7
8
2EL2069
酸化%
50ml
②の結果 ④の結果 ②の結果 ④の結果
植物も,動物と同じように,呼吸によって酸素をとり入れ,二酸化炭素を出しています。
植物も,動物と同じように,呼吸によって(⑤ )をとり入れ,(⑥ )を出しています。 答えは『答えと考え方』
④ 数時間後に,再び酸素と二酸化炭素の割合を調べ,②の割合と比べる。
(例)酸素 二酸化炭素酸素の割合が減って,二酸化炭素の割合が増えているね。植物は常に呼吸をしているけれど,昼は光合成のはたらきが大きいから,呼吸をしていることがわかりにくいんだよ。
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第 回食べ物を通した生き物のかかわり2
生き物と養分
●植物と養分植物の葉に日光が当たると,二酸化炭素と水から,でんぷんなどの養分ができます。このとき,同時に酸素が作られます。
水
日光
二酸化炭素
酸素
養分
わたしたちは,野菜や果物などの植物や,肉や魚などの動物を食べて生きているよね。人以外の動物は,何を食べているんだろう?
今回は,生き物どうしが食べ物を通して,どのようにつながっているかを見ていくよ。
植物は,日光と二酸化炭素と水から養分を作るんだよ。
01MPM605-S1B2-
植物は,日光が当たると,(① )と(② )から,養分を作って酸素を出し,この養分を使って生きています。動物は,自分で養分を作ることが(③ できる ・ できない )ので,食べ物を食べることで養分をとり入れ,生きています。
答えは『答えと考え方』
●動物と養分
水
日光 二酸化炭素
もうダメ……。
毎日,水だけでは……。
植物は自分で養分を作れるのに,なぜ肥料が必要なの?
植物は,水と二酸化炭素から,でんぷんや糖とう
などの“炭たん
水すい
化か
物ぶつ
”とよばれるものや,“しぼう”とよばれるものを作ることができます。しかし,植物のからだをつくるには,炭水化物やしぼうのほかに,たんぱく質も必要です。このたんぱく質を植物が作るときには,肥料が必要です。肥料がないと,じょうぶなからだをつくることができず,植物はあまり育ちません。
でも,動物は,植物のようには養分を作れないよね?
だから,食べ物を食べて,養分をとり入れているんだね。
02MPM605-S1B2-
植物を食べる動物
●植物を食べるこん虫ちゅう
植物を食べるこん虫とその食べ物・アゲハ……………ミカンなどの葉(幼虫),花のみつ(成虫)・モンシロチョウ…キャベツなどの葉(幼虫),花のみつ(成虫)・オオクワガタ……くさった木(幼虫),樹
じゅ
液えき
(木のしる)(成虫)・アブラゼミ………樹液・トノサマバッタ…草
チョウやセミなどは,(④ 植物 ・ 動物 )が作った養分をとり入れ,生きています。リスやシマウマ,ゾウ,キリンなどは,(⑤ 植物 ・ 動物 )を食べることで,(⑤ 植物 ・ 動物 )が作った養分をとり入れ,生きています。
答えは『答えと考え方』
こん虫の中には,植物を食べているものがたくさんいます。この中には,幼よう
虫ちゅう
のときと成虫のときで,食べ物がちがうこん虫もいます。
シマウマ
ゾウ キリン
●植物を食べる動物
リス
こん虫のほかにも,植物を食べる動物はたくさんいるよ。探さが
してみよう。
03MPM605-S1B2-
肉食動物は,草食動物やほかの肉食動物を食べて,生きるために必要な養分をとり入れています。肉食動物に食べられる草食動物は,植物を食べて,生きるために必要な養分をとり入れています。つまり,動物がとり入れている養分は,元をたどれば,すべて植物が作った養分なのです。
植物 草食動物 肉食動物
動物を食べる動物
動物は,食べ物を食べて養分をとり入れないと,生きていけないんだよね。
そのとおり!草などの植物を食べる動物を「草
そう
食しょく
動どう
物ぶつ
」,ほかの動物を食べる動物を「肉
にく
食しょく
動どう
物ぶつ
」というよ。
植物を食べないライオンやトラは,ほかの動物を食べることで,養分をとり入れて生きているんだね。
肉食動物でも,小さいものは,ほかの大きな肉食動物に食べられることがあるよ。自然界では,いろいろな植物と動物が,食べるものと食べられるものという関係でつながっているんだ。
食べる。=養分として
とり入れる。食べる。 =養分としてとり入れる。
04MPM605-S1B2-
食べるものと食べられるもの
●生き物の数のつり合い自然界では,生き物は食べるものと食べられるものの関係でつながっています。ふつう,食べられる生き物のほうが,食べる生き物よりも数が多いので,数のつり合いがとれています。数のバランスがかわるとどうなるか,見てみましょう。
肉食動物が減ると……。① 草食動物は肉食動物に食べられることが減るので,数が増えます。すると……。
② 増えた草食動物に食べられて,植物が少なくなってしまいます。
食べる。食べる。
植物が減る。
食べられ ない。
③ 草食動物の食べ物が足りなくなり,草食動物が死んでしまいます。
死ぬ。
死ぬ。
草食動物が少なくなると,今度は植物が食べられることが減るので植物が増える。すると,植物を食べる草食動物の数が増え,また草食動物を食べる肉食動物も増える。長い時間をかけてこのような流れをくり返すことによって,生き物の数は適切に保たれているんだよ。
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●食しょく
物もつ
れんさ
基本的に,食べられる生き物は数が多く,食べる生き物はそれよりも数が少ないんだ。これを図に表すと,右の図のようなピラミッドになるよ。それぞれの面積は,生き物の数を表しているんだ。
食べる生き物のほうが数が多いと,食べられる生き物は,どんどん減ってしまうんだね。
ふつうは,食べられる生き物の数のほうが,食べる生き物の数よりも(⑥ 多く ・少なく )なります。生き物の食べる・食べられるの関係のつながりは(⑦ )とよばれています。 答えは『答えと考え方』
ピラミッドの最も下の層そう
にある植物は,日光と水と二酸化炭素を利用して,自分で養分 (でんぷん )を作ります。植物より上の層にある動物は,植物やほかの動物を食べることにより,生きるための養分を得ています。生き物どうしのつながりは,例えば,草をバッタが食べる→バッタをカマキリが食べる→カマキリをスズメが食べる→スズメをタカが食べる,というように,1つの鎖
くさり
のようにつながっています。このことから,生き物の食べる・食べられるの関係のつながりは,「食物れんさ」(漢字では「食物連
れん
鎖さ
」と書きます )とよばれています。
大きな肉食動物
小さな肉食動物
草食動物
植物
わたしたちの命は,たくさんのほかの生き物の上に成り立っているんだね。
人間は,大型の肉食動物と同じ,ピラミッドのいちばん上の層にいるんだよ。
06MPM605-S1B2-
学習時間
月 日学習日
第 回自然界の「そうじ屋」たち3
森や林をそうじする動物
●ダンゴムシダンゴムシは 14本のあしをもつ虫で,しげきを受けると丸くなります。かれ葉や雑草などを食べて育ちます。
特集
秋には森や林がかれ葉 (落ち葉 )でいっぱいになるけれど,毎年どんどん積もっていったら,いつかあふれてしまうんじゃないかな。
ダンゴムシは,かれ葉を食べて,森や林がかれ葉でうまってしまわないようにしてくれているんだね。
いいところに気がついたね。かれ葉がどんどん積もっていっても,あふれないのは,くさって土に混ざっていったり,動物に食べられたりするからなんだよ。今回は,自然界の「そうじ屋」とよばれる生き物について,見ていこう。
01MPM605-S1B3-
●ミミズミミズは,くさった葉が混ざっている土をまる飲みにし,その中の葉の養分の一部分をとり入れます。余った葉は,土などといっしょにふんとなって出ていきます。ミミズは口から土を飲みこみながら穴
あな
をほり進むので,ミミズがたくさんいる場所では,土が耕されてふんわりし,植物が育ちやすくなります。
●アリアリは,あまい物が好きなことが知られていますが,動物の死がいなども食べます。
森や林がかれ葉や動物のふん,死がいなどでうめつくされてしまわないのは,これら(① を食べる動物がいる ・ は消えてしまう )からです。
答えは『答えと考え方』
アリは,とても力持ちなんだよ。自分の体重よりもはるかに重いものを,引きずって運ぶことができるものもいるんだよ。
いろいろな動物が,森や林をそうじしているんだね。
森や林をそうじしてくれる動物たちは,とてもたくさんいるんだよ。しかも,よく食べる。だから,森や林の中は,かれ葉やふんなどでうめつくされないんだね。
02MPM605-S1B3-
かれた植物を食べる動物
ダンゴムシが,かれ葉を食べるようすを調べよう。
① サクラのかれ葉(しめっているもの)を拾ってくる。② ダンゴムシをつかまえてくる。③ 下の の図のようなペトリ皿に,水で少ししめらせたろ紙をしき,その上にかれ葉をのせ,ダンゴムシを入れる。
④ 暗くて静かな場所に置いて,観察する。
ダンゴムシは,おもにかれ葉を食べて生きています。日がたつにつれて,かれ葉が減り,ふんが増えていくようすを観察しましょう。
ダンゴムシだけではなく,ミミズなども,かれ葉を食べます。
1日目 2日目 3日目
かれ葉やほし草など,かれた植物にも養分は残っています。植物は,かれたあとも,いろいろな動物に食べられ,動物のからだをつくり,動物が生きるために使われます。
ぼくが育てていたカブトムシの幼よう
虫ちゅう
は,くさりかけたかれ葉を食べたし,クワガタムシの幼虫は,くさった木を食べていたよ。
牧場に行ったら,ウシやウマがほし草を食べていたよ。
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カビやキノコなどのきん類や,それよりももっと小さい細きん類とよばれる生き物は,植物や動物の死がい,ふんなどから養分を吸収して生きています。
●きん類カビやキノコのなかまを,まとめて「きん類」といいます。
森や林をそうじするきん類・細さい
きん類
クロカビ(けんび鏡写真)
シイタケ
コウジカビ(けんび鏡写真)
ダンゴムシやミミズなどのことだよね。ダンゴムシやミミズ以外では,どのような生き物が森や林をそうじしているのかな。
森や林をそうじしてくれるのは,自分では養分を作れない生き物なんだよ。
口を使って直接食べるのではない方法で,森や林をそうじしているものもいるよ。ほかの生き物やその死がいなどから養分を吸
きゅう
収しゅう
して,生きているんだ。
きん類のからだは,目に見えないほど細い糸のようなものが集まってできているんだよ。この糸をのばして,死がいやふんから養分を吸収しているんだ。
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●細きん類
細きん類はとても小さく,1mmの 11000 ぐらいの大きさしかありません。
●きん類・細きん類のはたらききん類や細きん類は,植物や動物の死がい,ふんなどから,養分をとり入れています。このとき,死がいやふんなどは細かくされて,水,二酸化炭素,アンモニアなどになります。そして,これらの水,二酸化炭素,アンモニアなどは,再び植物にとり入れられ,植物が養分を作ったり,大きく成長したりするために使われます。
乳にゅう
酸さん
きん(けんび鏡写真) 納なっ
豆とう
きん(けんび鏡写真)
きん類や細きん類は,かれた植物や動物の死がい,ふんなどから養分を
(② とり入れています ・ とり入れていません )。答えは『答えと考え方』
細きん類の中には,サルモネラきんのように,食中毒などの原因になるものもいるけれども,みんなが食べる物を作ってくれるものもいるんだよ。乳酸きんは,ヨーグルトを作るときに活
かつ
躍やく
するし,納豆きんは納豆を作るときに使われるんだ。
森や林が,かれた植物や動物の死がい,ふんなどでうめつくされないのは,きん類や細きん類がこれらを細かくしているからでもあるんだね!
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生き物のじゅんかん
植物や動物,きん類や細きん類は,養分を通じて,おたがいにかかわり合って生きています。この関係を図に表すと,下のようになります。
植物 草食動物 肉食動物そうしょくどうぶつ にくしょくどうぶつ
ダンゴムシ,アリ などきん類・細きん類
かれる。 死がい, ふん
死がい,ふん二酸化炭素,水, 肥料
動物を食べる植物!?
植物の中には,なんと虫をつかまえて,その養分を吸収してしまうものがいます。このような植物は「食
しょく
虫ちゅう
植しょく
物ぶつ
」といい,ウツボカズラやハエトリソウなどがこのなかまです。植物がよく育つには,水や日光,適当な温度,空気のほかに,肥料(養分)も必要です。ウツボカズラなどの食虫植物は,自分で養分を作ることはできるのですが,養分の少ない土地に生えているため,足りない養分を虫で補
おぎな
っているのです。ウツボカズラは,右の写真のように,葉の先にふくろがついています。ふくろの中には液(消化液)がたまっていて,中に落ちた虫がおぼれ死ぬようになっています。ウツボカズラは,この虫を消化,吸収し,養分をとり入れています。
目に見えない小さな生き物も,森や林をそうじしていたんだね。
きん類・細きん類やダンゴムシ,アリなどは自然界の「そうじ屋」とよばれているんだよ。
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