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株主、投資家のみなさまへ 103rd 103期 事業報告書 200441日-2005331

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Page 1: 103103 rd 第103期 事業報告書 2004年4月1日-2005年3月31日 2 ごあいさつ 株主のみなさまには、ますますご清栄のことと およろこび申しあげます。

株主、投資家のみなさまへ

103rd

第103期 事業報告書 2004年4月1日-2005年3月31日

Page 2: 103103 rd 第103期 事業報告書 2004年4月1日-2005年3月31日 2 ごあいさつ 株主のみなさまには、ますますご清栄のことと およろこび申しあげます。

2

ごあいさつ

 株主のみなさまには、ますますご清栄のこととおよろこび申しあげます。  第103期の事業報告書のお届けにあたり、ひとことごあいさつを申しあげます。    当期の当社を取りまく事業環境につきましては、半導体製造装置、液晶製造装置、工作機械、ロボットなどのFA関連の業界に活発な動きがあり、また海外市場での需要も増大してまいりました。  こうした中で当社およびグループ各社では、昨年4月、当期から3年間の「第4次中期経営計画」をスタートさせ、「どのような環境の変化にも左右されない、安定的な利益を確保する」ことを最大の目的とし、それを支えるために「受注の確保」と「損益分岐点の引き下げ」の二つを最重要方針と位置づけ、その実現のために、下記の戦略を実施いたしました。

 そして、これらの戦略のそれぞれについて目標を定め、具体的な活動を実施した結果、当期では主に下記のような成果をあげることができました。

1.

2.

3.

4.

5.

製品のブランド力を高める 魅力ある製品の開発をする グループの総合力を活かす 協業による相乗効果を活用する 販売とサービスとを融合させた営業を行う

2.

3.

生産や販売などに関わる周辺の業務の多くをグループ内に取り込むことによって、収益性の改善ができました。 全世界の販売拠点において、修理やメンテナンスなどのサービス業務ができる体制が、ほぼできあがりました。

1. 顧客のビジネスの成功に役立つ新製品が数多く開発され、市場での需要が高まりました。

 これらにより、当期の業績は後述のとおりとなりました。  なお、期末配当金につきましては、中間配当金が1株あたり4円でありましたのに対しまして、1株あたり5円とさせていただくことといたしました。  今期は、すべての製品群について、引き続いて性能・品質を高めた製品開発と生産を行い、あわせて顧客へのサービス体制の強化に取り組み、市場におけるブランド力を高める所存です。  株主のみなさまには、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申しあげます。

代表取締役兼社長 山本茂生 2005年6月

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3

山洋電気グループでは、製品を販売するだけでなく、お客さまが望んでいることや抱えている問題点を技術的に解決し、製品の納入時には技術支援を行い、また稼働中の製品のメンテナンスや修理が迅速に行えるように、全世界の子会社と販売拠点にサービス体制を確立いたしました。 これにより、山洋電気が誇る高品質のサービスを、日本国内のお客さまだけでなく、全世界のお客さまにご提供できることとなりました。 このサービス業務は、子会社である山洋電気テクノサービス株式会社が行います。

販売とサービスを融合させた営業の取り組み

製品に対する 高評価、信頼感 の醸成

お客さまとの 密接な関係から 生まれる対話

お客さまの声を 新製品に

フィードバック

新たな要望や 問題点の 発見

〈 サービスの追求による好循環 〉

山洋電気

サービス

サービス

サービス サービス

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Europe

4

海外市場への取り組み

2004年4月に開始された3年間の第4次中期経営計画におきましては、海外市場への売上高を3年間で40%

増加させる目標を掲げ、以下の施策を実施いたしました。

海外販売拠点の新設

Asia

Europe

Europe10%

Asia35%

NorthAmerica55%

販売子会社SANYO DENKI EUROPEでは、ドイツにおける展示会「ハノーバメッセ」への出展効果により、一般産業機械、半導体製造装置、医療機器メーカなどからの引き合いが活発になりました。イタリアやオーストリアでは、一般産業機械メーカから、ACサーボシステム「SANMOTION Q」の大量受注がありました。また、通信機械メーカからの冷却ファン「San Ace」の受注にも成功しました。

海外売上高〈単体〉

03/3 04/3 05/3

127 132

183(億円)

1

海外販売代理店網の拡充 2

海外展示会への出展の強化 3

当期の成果は、海外市場への売上高は183億円(前期比38%増)となり、当社の全売上高の32%となりました。

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North America

Asia

5

NorthAmerica

売上高

03/3 04/3

17 1719

05/3

売上高

03/3 04/3

34 39

64

05/3

販売子会社SANYO DENKI AMERICAでは、半導体製造装置メーカからACサーボシステムおよびキャビネット・アッセンブリの大量受注を獲得しました。また、ハードディスク用スパッタ装置メーカからはACサーボシステム「SANMOTION QH」を、ゲーム機器メーカからはステッピングモータの新規受注に成功しました。情報機器メーカからは、冷却ファン「San Ace」の大量受注を獲得しました。さらに、新たに小容量UPSの市場投入を行いました。

台湾・香港・上海のアジア地区3販売拠点の業績は、順調に伸びました。特に、台湾市場における情報機器メーカ向けの冷却ファン「San Ace」、中国市場における工作機械や刺繍機メーカ向けのサーボモータやステッピングモータの販売が増加しました。

売上高

03/3 04/3

76 76100

05/3

(億円) (億円)

(億円)

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事業ハイライト(連結)

売上高 経常利益(損失)

当期純利益 部門別売上高構成比

フリー・キャッシュ・フロー/キャッシュ・フロー 設備投資/減価償却額

自己資本/株主資本利益率 総資産/総資産利益率

(百万円) (百万円)

(百万円) (百万円)

(%) (百万円)

フリー・キャッシュ・フロー 設備投資 減価償却額 キャッシュ・フロー

自己資本(百万円) 株主資本利益率(%) 総資産(百万円) 総資産利益率(%)

(注)算出は02/3より証券取引法に基づくものに変更

02/3 02/301/3 03/3 04/3 05/3

01/3 02/3 03/3 04/3 05/3

01/3 02/3 03/3 04/3 05/3 01/3 02/3 03/3 04/3 05/3

01/3 02/3 03/3 04/3 05/3 01/3 02/3 03/3 04/3 05/3

サーボシステム 事業部 46.3

クーリング システム 事業部 39.8

パワーシステム事業部 13.9

01/3 03/3 04/3 05/3

48,96459,980

50,473 49,307

63,025

2,756

1,863

305 516

2,386

1,420

4,296

5,658 5,379

△624

2,900

1,686

4,419

3,156

1,776

27,473

10.41

29,348 28,986 29,647 31,825

6.60

1.05 1.76

7.76

4,062 4,194

1,450

△1,105 △117

2,2111,985 1,927

1,713 1,6681,543

759717830

1,775

61,381

4.50 4.25

55,743

3.18

54,052 55,565 56,602

0.56 0.94

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事業ハイライト(単体)

(百万円) (百万円)

(百万円) (百万円) フリー・キャッシュ・フロー 設備投資 減価償却額 キャッシュ・フロー

(百万円)

自己資本(百万円) 株主資本利益率(%) 総資産(百万円) 総資産利益率(%)

サーボシステム 事業部 49.2

クーリング システム 事業部 35.4

パワーシステム事業部 15.4

(%)

売上高 経常利益(損失)

当期純利益 部門別売上高構成比

フリー・キャッシュ・フロー/キャッシュ・フロー 設備投資/減価償却額

自己資本/株主資本利益率 総資産/総資産利益率

02/3 02/301/3 03/3 04/3 05/3

01/3(注)算出は02/3より証券取引法に基づくものに変更

02/3 03/3 04/3 05/3 01/3 02/3 03/3 04/3 05/3

01/3 02/3 03/3 04/3 05/3 01/3 02/3 03/3 04/3 05/3

01/3 03/3 04/3 05/3

01/3 02/3 03/3 04/3 05/3

58,664 56,41344,788 42,215 46,661

3,105

1,517 1,609

600

6

3,801

1,193

490 602 623

1,2172,149 2,204

3,0222,539

4,820

2,1591,835

1,529 1,380 1,352

3,1143,509

2,749

△ 184

27,926 28,858 28,259 29,045 30,448

0.022.10

5.30 5.40

11.65

4,216

3,208

1,469

△551△1,711

60,46853,657

49,894 51,169 50,981

0.011.19

3.152.83

5.30

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営業の概況(連結)

 当事業部においては、情報技術産業分野が堅調であるなか、冷却ファン「San Ace」シリーズの高性能新製品が大手サーバ、コンピュータ分野の顧客から採用され受注が増加し、CPU冷却ファンは受注変動はあるものの安定した受注を確保いたしました。また新しいテクノロジー製品として液体冷却システムを発売いたしました。さらに耐久シリーズとして防油、防水の機能を持った新しいシリーズを製品化し、新規市場の開拓を図りました。  海外市場では、北米・中国などの好調な市場からの受注・引合が増加し、中国で冷却ファン「San Ace」シリーズの生産を開始いたしました。  以上のような活動により、当期の連結売上高は前期比51.5%増の25,088百万円となりました。当事業部では、より高い性能の製品を開発すること、より多くの機能の製品を提供すること、海外生産の強化をすすめることにより、競争力の強化を図り、さらに海外市場での拡販および新規市場の開拓をすすめてまいります。

クーリングシステム事業部

売上高構成比率(%)

22,736

16,556

10,144

12,592

売上高(百万円) 上期 下期

39.8

03/3

7,675

8,881

04/3

25,088

12,903

12,185

05/3

 当期におけるわが国の経済環境は、企業収益の改善や個人消費の拡大など、景気回復基調で始まりましたが、秋口以降、輸出の伸び悩みや自然災害による個人消費の抑制などから減速感が強まりました。また、原油価格が高騰するなか、デフレ傾向が続いており、企業を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続いています。  このような情勢のもと、当社企業グループは第4次中期経営計画において、「どのような環境の変化にも左右されない、安定的な利益を確保する」ことを目的とし、「受注の確保」と「損益分岐点の引き下げ」を推進した結果、当期の連結売上高は63,025百万円(前期比27.8%増)となりました。  損益面につきましては、当期の連結経常利益は4,194百万円(前期比189.2%増)となり、さらに退職給付会計基準変更時差異の当期償却などを計上した結果、当期の連結純利益は2,386百万円(前期比362.3%増)となりました。

DC冷却ファン防油型 「San Ace WF」

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パワーシステム事業部

 主力製品であるACサーボシステム、ステッピングシステムの売上高は、春先以降の好調な需要に支えられ推移しましたが、10月以降は各業界の生産調整基調もあり減速し、その結果、当期の連結売上高は前期比19.3%増の29,161百万円となりました。好調な要因は、主に、中国EMSメーカの部品実装機、射出成型機、基板加工機など、設備増強需要による国内メーカへのサーボシステムの売上増によるものです。また自動車業界の設備増強需要にともない、工作機械、溶接ロボット関連受注も期を通じて好調に推移し、半導体製造装置業界につきましても、国内向けも含み年内は好調な受注を確保いたしました。一方、海外におけるサービス拠点を北米・欧州に設立し、現地展示会への出展などによる相乗効果により欧州ではサーボシステムの売上に成果が得られました。今後さらに売上拡大が見込まれます。  来期につきましては、複写機メーカからのステッピングモータに対する中国生産、供給要請もあり、現地生産の計画、顧客へのさらなるサービス向上および現地での販売促進を図ってまいります。

サーボシステム事業部

 IT関連への設備投資は後半から回復基調になり、当事業部の主要顧客であるNTTグループやコンピュータメーカへの売上は順調に伸びました。新方式の無停電電源装置の「SANUPS E」は半導体、液晶製造装置をはじめとする工場の設備用電源として引き続き好調を維持しています。加えて、小容量UPS・中大容量UPSや非常用発電装置なども順調に伸びました。その結果、当期の連結売上高は前期比5.6%増の8,775百万円となりました。  今後も光ネットワーク、IP電話などの情報通信分野やコンピュータ分野で電源装置の需要が見込まれます。また、主要顧客からの受注・売上の拡大に努めるとともに、成長が期待できるFA分野へも幅広く展開してまいります。さらに環境ビジネスへの展開にも注力し、新製品の太陽光発電システム用パワーコンディショナやニッケル水素電池搭載の新UPSの拡販にも取り組み、安定した売上と利益の確保に努めてまいります。

売上高構成比率(%)

売上高構成比率(%)

10,193

9,788

売上高(百万円) 上期 下期

46.3

03/3

7,2838,311

売上高(百万円) 上期 下期

03/3

11,425

13,01419,981

24,439

04/3

15,268

13,893

29,161

05/3

04/3 05/3

2,908 3,526

4,785

8,775

3,227

5,5484,375

13.9

ステップ型シンクロナスモータ&ドライバシステム 「SANMOTION G」

UPS「SANUPS A11F」

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10

トピックス

ステップ型シンクロナスモータ& ドライバシステム 「SANMOTION G」

従来品に比べて質量を10%削減、電力変換効率が3%向上しました。UPSが定期的に自動でバッテリチェックを行い、バッテリの経年変化による劣化を早めにお知らせし、トラブルの発生を低減できます。

バッテリのチェック機能を搭載した 常時インバータ給電方式UPS 「SANUPS A11F」

従来品に比べて騒音を2dB[A]低減、冷却性能を0.004K/W向上しました。従来の温度可変速機能に加えて、CPUの冷却に最適な回転速度にファンをコントロールするPWMコントロール機能を追加しました。必要最低限の回転速度に設定でき、装置の低騒音化に有効です。

PWMコントロール機能を追加した CPU冷却ファン 「SAN ACE MC」

RoHS指令対応の製品です。外乱や負荷の変動に影響されない正確な速度制御や、1台のドライバで複数のモータを完全同期動作することができます。

耐油性に優れた材料で巻線・電子部品を保護する構造のため、オイルミストが発生する厳しい環境下でも安定

した動作を保ちます。装置のメンテナンス費用を大幅に低減することができます。

オイルミストの環境下で使用できる DC冷却ファン防油型 「San Ace WF」

従来品(10kW)に比べて体積を25%削減、質量を32%削減しました。電力変換効率は92%で、太陽電池の電力を最大限に活用できます。

小型の太陽光発電システム用 パワーコンディショナ 「SANUPS P73E」10kW~60kW

注)「SANUPS P73E」は(財)電気安全環境   研究所(JET)の認証品です。

2004年度に出展した展示会

●ハノーバメッセ 2004会期:2004年4月19~24日 場所:ハノーバ(ドイツ)

●テクノフロンティア 2004会期:2004年4月21~23日 場所:幕張メッセ(日本)

●COMPUTEX TAIPEI 2004会期:2004年6月1~5日 場所:Taipei World Trade Center(台湾)

●セミコン・ジャパン 2004会期:2004年12月1~3日 場所:幕張メッセ(日本)

CPU冷却ファン 「SAN ACE MC」

ステップ型シンクロナスモータ& ドライバシステム 「SANMOTION G」

太陽光発電パワーコンディショナ 「SANUPS P73E」

UPS「SANUPS A11F」

DC冷却ファン防油型 「San Ace WF」

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環境に対する取り組み

 当期はゼロエミッション(リサイクル率98%以上と定義)が昨年度の99.4%に対して99.6%と向上し、さらに廃棄物のリサイクル化をすすめました。また、全売上高に対するエコプロダクツの売上比率は、目標の10%を上回る12.5%を達成することができました。  これからも持続可能な社会の発展に向け、自主基準の策定や具体的な目標の設定などにより、環境保全活動の継続的な改善を図ってまいります。

 当期は、新たに12機種開発しました。 ※写真は代表的なエコプロダクツ8機種です。

エネルギー使用によるCO2排出の削減 エネルギーCO2排出換算量

0

5,000

10,000

15,000

20,000

001/3 02/3 03/3 04/3 05/3

(t-CO2/億円) (t-CO2)

11,718

2,658

938

6721,812

9,034

985 916

1,769

8,907 9,132

1,879

31

28

3115,314

11,518 11,661 11,927

9,488

1,844

その他 A重油 電力 生産高原単位

1,098

40

30

20

10

環境適合設計製品 「エコプロダクツ」の創出

29

2612,430

高風量DCブロア 「San Ace B97」 97mm角33mm厚

UPS 「SANUPS A11F」

3kVA

サーボアンプ 「SANMOTION Q」

DC24V入力

ステップ型シンクロナスドライバ 「SANMOTION G」

2相ステッピングモータ 「SANMOTION F」

86mm角1.8°

AC クローズドループステッピングドライバ 「SANMOTION PB」

太陽光発電用パワーコンディショナ 「SANUPS P73E」

太陽光発電用パワーコンディショナ 「SANUPS P83A」

 地球温暖化の対策として、省エネルギー活動によるCO2排出抑制を最重要課題と捉え、エネルギー使用効率の向上とクリーン化による省エネルギー活動を推進しています。当期は、生産増により前期と比べ電力使用量が増加し、CO2排出量も増加しましたが、生産高原単位は減少しました。

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12

要約財務諸表(連結)

(単位:百万円)

資産の部

科  目 当期末(05/ 3)

流動資産

固定資産

 有形固定資産

 無形固定資産

 投資その他の資産

資産合計

35,385

21,216

15,938

241

5,036

56,602

前期末(04/ 3)

34,08421,48116,192

2815,007

55,565

増減額

1,301△ 265△ 254△ 39

29

1,036

負債の部

少数株主持分 606 574 31

流動負債

固定負債

負債合計

22,458

1,712

24,170

23,3012,043

25,344

△ 842△ 330△1,173

資本の部 資本金

資本剰余金

利益剰余金

土地再評価差額金

その他有価証券評価差額金

為替勘算調整勘定

自己株式

資本合計

負債、少数株主持分および資本合計

9,526

11,059

10,878

1,062

265

△ 131

△ 836

31,825

56,602

9,52611,0589,0081,062

241△130△1,11929,647

55,565

―1

1,869―230

2832,177

1,036

(注)記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。

貸借対照表

財務体質の健全化 近年、積極的にすすめております短期・長期借入金などの返済を行った結果、有利子負債は前期末に比べ29.6%減少しました。これにより、総資産に対する有利子負債依存度も前期末から5.4ポイントの低下となりました。 03/3 04/3

(百万円) 有利子負債

05/3

11,0799,688

6,820

(%)

03/3 04/3 05/3

有利子負債依存度

20.5

17.4

12.0

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13

(単位:百万円)

科  目 当期(04/ 4~05/ 3)

売上高

営業利益

経常利益

税金等調整前当期純利益

当期純利益

63,025

4,422

4,194

3,883

2,386

前期(03/ 4~04/ 3)

49,3071,8161,4501,145

516

増減額

13,7172,6062,7442,738

1,870

損益計算書

(単位:百万円)

科  目 前期(03/ 4~04/ 3)

営業活動によるキャッシュ・フロー

投資活動によるキャッシュ・フロー

財務活動によるキャッシュ・フロー

現金および現金同等物に係る換算差額

現金および現金同等物の増加(△減少)額

現金および現金同等物の期首残高

現金および現金同等物の期末残高

1,776△ 89

△1,703△148△1653,083

2,917

当期(04/ 4~05/ 3)

5,379

△ 959

△ 3,293

△ 28

1,097

2,917

4,015

キャッシュ・フロー計算書

(注)記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。

収益力の向上 受注の確保と損益分岐点の引き下げを行った結果、売上高・営業利益とも大幅な増加となり収益力が高まりました。その結果、売上高に対する営業利益率は3.3

ポイント増の7.0%となりました。

営業活動によるキャッシュ・フロー 税金等調整前当期純利益が大幅に増加したことに加え、受注増加に伴う支出を資金回収・在庫管理などの徹底を行うことで抑えました。その結果、営業活動によるキャッシュ・フローは5,379百万円の収入となりました。

03/3 04/3 05/3

(百万円) 営業利益

401

1,816

4,422

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14

要約財務諸表(単体)

(単位:百万円)

資産の部

科  目 当期末(05/ 3)

流動資産

固定資産

 有形固定資産

 無形固定資産

 投資その他の資産

資産合計

31,174

19,806

14,646

186

4,973

50,981

前期末(04/ 3)

30,98220,18614,883

2325,070

51,169

増減額

191△ 379△ 236△ 45△ 97

△187

負債の部 流動負債

固定負債

負債合計

19,163

1,369

20,533

20,5401,582

22,123

△1,377△ 212△1,590

資本の部 資本金

資本剰余金

利益剰余金

土地再評価差額金

その他有価証券評価差額金

自己株式

資本合計

負債および資本合計

9,526

11,059

9,370

1,062

265

△ 836

30,448

50,981

9,52611,0588,2761,062

241△1,11929,045

51,169

―1

1,093―23

2831,402

△187

(注)記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。

貸借対照表

株主資本比率の向上 財務体質強化の一環で有利子負債の削減をすすめたことで、負債総額が減少しました。さらに当期純利益の増加により企業の蓄えである利益剰余金が増加したことで、株主資本が充実しました。その結果、総資本の中に占める株主資本の割合である株主資本比率は前期末に比べ、2.9

ポイント増加し安全性が高まりました。 04/3 05/3

59.7

03/3

(%) 株主資本比率

56.6 56.8

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(単位:百万円)

科  目 当期(04/ 4~05/ 3)

売上高

営業利益

経常利益

税引前当期純利益

当期純利益

56,413

3,327

3,208

2,738

1,609

前期(03/ 4~04/ 3)

46,6611,6581,4691,156

600

増減額

9,7521,6691,7391,582

1,009

損益計算書

(単位:百万円)

科  目 前期(03/ 4~04/ 3)

営業活動によるキャッシュ・フロー

投資活動によるキャッシュ・フロー

財務活動によるキャッシュ・フロー

現金および現金同等物に係る換算差額

現金および現金同等物の増加額

現金および現金同等物の期首残高

現金および現金同等物の期末残高

3,02291

△ 3,031△ 22

601,210

1,270

当期(04/ 4~05/ 3)

3,509

△759

△ 2,678

4

75

1,270

1,346

キャッシュ・フロー計算書

(注)記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。

売上高は大幅に増加しました。これに加え売上原価の低減により、売上高総利益率は前期の13.9%から15.1%に向上したことで営業利益が増加しました。また、損益分岐点は前期の41,805百万円から当期は46,933百万円となりました。

受注確保と損益分岐点の引き下げ

財務活動によるキャッシュ・フロー

11.1

13.9

04/3 05/3

15.1

03/3

(%) 売上高総利益率

借入金の返済を積極的に行い、短期借入金については1,750百万円、長期借入金については733百万円の減少となりました。さらに配当金の支払479百万円などにより、財務活動によるキャッシュ・フローは2,678百万円の支出となりました。

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株式情報

99,000,000株

63,135,935株

9,744名

7,404 11.72

2,179 3.45

2,098 3.32

1,888 2.99

1,598 2.53

1,573 2.49

970 1.53

561 1.36

800 1.26

795 1.25

協 同 興 業 株 式 会 社

株 式 会 社 み ず ほ 銀 行

株主名 持株数(千株) 出資比率(%)

会 社 が 発 行 す る 株 式 数

発 行 済 株 式 の 総 数

当 期 末 株 主 数

山 洋 開 発 株 式 会 社

東京海上日動火災保険株式会社

山 洋 工 業 株 式 会 社

日 本 生 命 保 険 相 互 会 社

住 友 信 託 銀 行 株 式 会 社

山 洋電気協力会社持株会

ドレスナー バンク エージー フランクフルト エクイティーズ カスタマーズ アカウント

日本マスタートラスト信託銀行株式会社

(注) 1. 持株数は、千株未満を切り捨てて表示しております。 2. 当社は自己株式2,947千株を所有しておりますが、上記の表には記載して おりません。

株式総数および株主数

大株主

所有者分布(株式数と比率)

株価・出来高の推移

その他(証券会社を含む) 4,445,092株 7.04%

個人 31,541,367株 49.96%

外国法人など 3,368,100株 5.33%

その他国内法人 13,688,477株 21.68%

金融機関 10,092,899株 15.99%

発行済株式数 63,135,935株

株価(円)

株式売買高(万株)

0

200

400

03/10(年/月)

04/1 05/10

200

03/10(年/月)

04/1 05/1

6,072

600

800

400

600

800

1,000

7,000

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一株当たり当期利益 (円)

一株当たり配当金 (円)

配当性向 (%)

(注)単体数値のみ表示

PER

(倍)

PBR

(倍)

PCFR

(倍) PER= (株価収益率)

時価総額税引後利益

PBR= (株価純資産倍率)

時価総額 株主資本

PCFR= (株価キャッシュフロー倍率)

時価総額 キャッシュフロー

株式データ(連結)

01/3

44.38

38.71

30.20

02/3 03/3 04/3 05/3

10.00

6.00

22.5

59.5

33.6

19.55.12

8.04

97.7

01/3

9.00

5.00

02/3

6.00

03/3 04/3 05/3 01/3 02/3 03/3 04/3 05/3

01/3 02/3 03/3

9.5 3.2

21.3

13.2

6.4

3.5

10.8

36.3

45.6

0.4

0.8

1.1 1.1

0.6

01/3 02/3 03/3 01/3 02/3 03/3 04/3 05/304/3 05/3

14.3

04/3 05/3

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会社概要

設立      1936年12月31日

資本金     9,526,738,587円

社員数     単体 1,512名(2005年3月31日現在)

        連結 2,188名(2005年3月31日現在)

授権株式数   99,000,000株

発行済株式数  63,135,935株

組織図(2005年6月21日現在)

株式データ(連結)

※代表取締役 山本 茂生 ※取締役 小谷 武福 ※取締役 菅原  晟 ※取締役 田村  薫 ※取締役 児玉 展全  取締役 山本  尚  取締役 三宅雄一郎  常勤監査役 小松 周吉  常勤監査役 畑中 佐近  監査役 鈴木  徹  監査役 小倉 久幸

社長 山本 茂生 専務執行役員 小谷 武福 常務執行役員 菅原  晟 常務執行役員 田村  薫

児玉 展全

北村 恵一

常務執行役員

執行役員

技術開発担当

営業部門担当、営業本部本部長

事業部門担当、上田事業所所長、 資材統括部部長

執行役員 宮田繁二郎 サーボシステム事業部事業部長

情報システム管理部部長、 企画部部長

岡松 由次 執行役員 営業本部副本部長

サーボシステムビジネス担当

松本 吉正 執行役員 営業本部副本部長

クーリングシステムビジネス担当

寺島 義雄 執行役員 SANYO DENKI AMERICA, INC.

代表取締役社長

村田 茂人 執行役員 山洋電気テクノサービス株式会社

代表取締役社長

※印の取締役は、執行役員を兼務しています。

取締役および監査役(2005年6月21日現在)

執行役員(2005年6月21日現在)

技術特許対策委員会

執行役員会

社 長 執行役員

取 締 役 会

代表取締役 取締役 監査役会

事業部門

監査部

営業部門

営業本部

管理部門

サーボシステム 事業部

パワーシステム 事業部

クーリングシステム 事業部

安全保障輸出管理委員会

業務革新推進委員会

教育委員会

テクニカルレポート編集委員会

社内報編集委員会

企業行動規範委員会

環境対策委員会

懲戒委員会

危機管理委員会

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ネットワーク

仙台営業所

札幌営業所

宇都宮営業所

本社

名古屋支店

京都営業所

豊田営業所

静岡営業所

大阪支店

広島営業所

九州営業所

本社 国内支店 国内事業所 国内営業所 国内生産子会社

フランスSANYO DENKI EUROPE SA.

ドイツSANYO DENKI EUROPE SA.

GERMAN LIAISON OFFICE

香港SANYO DENKI CO., LTD. HONG KONG BRANCH

フィリピンSANYO DENKI PHILIPPINES, INC.

イリノイ州SANYO DENKI AMERICA, INC.

MIDWEST OFFICE

マサチューセッツ州SANYO DENKI AMERICA, INC.

NEW ENGLAND OFFICE

日本            (本社)

カルフォルニア州SANYO DENKI AMERICA, INC.

SILICON VALLEY OFFICE

ジョージア州SANYO DENKI AMERICA, INC.

SOUTHEASTERN OFFICE

テキサス州SANYO DENKI AMERICA, INC

SOUTHERN STATES OFFICE

カルフォルニア州SANYO DENKI AMERICA, INC.

ジョージア州AUTOMATION INTELLIGENCE, INC.

海外子会社および関連会社 本社 海外支店 海外生産子会社 海外販売代理店

台湾SANYO DENKI CO., LTD. TAIWAN BRANCH

上海 SANYO DENKI CO., LTD. SHANGHAI BRANCH

Head Office

上田事業所

山洋電気テクノサービス株式会社

上田営業所

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決算期

株主メモ

定時株主総会

利益配当金受領株主確定日

中間配当金受領株主確定日

公告掲載新聞

名義書換代理人

同事務取扱場所

毎年3月31日

毎年6月中

毎年3月31日

毎年9月30日

東京都において発行する

日本経済新聞

東京都中央区日本橋茅場町1丁目2番4号

日本証券代行株式会社

東京都中央区日本橋茅場町1丁目2番4号

日本証券代行株式会社 本店

郵便物送付先 お問合せ先

〒137-8650

東京都江東区塩浜2丁目8番18号

日本証券代行株式会社 代理人部

(住所変更等用紙のご請求)   0120-707-842

(その他のご照会)      0120-707-843

同取次所 日本証券代行株式会社 各支店

ホームページ http://www.sanyodenki.co.jp

本社 〒170-8451 東京都豊島区北大塚 1-15-1 電話(03) 3917 5151(大代)

本紙は地球環境を配慮した100%再生紙、大豆インキを使用し、水なし方式での印刷をしております。

●株式お手続用紙のご請求をインターネットでもお受付けいたしております。 ホームページアドレス http://www.jsa-hp.co.jp/name/index.html (一部の用紙は、お手持ちのプリンターで印刷できます。)

●貸借対照表・損益計算書は、当社ホームページに掲載しております。 また、バックナンバーをご覧になりたい方は、「IR情報」内の「財務情報」をご覧ください。 ホームページ「IR情報」アドレス http://www.sanyodenki.co.jp/ir/

※「お手続き用紙のご請求」をご参照願います。 ※証券保管振替制度をご利用の方は、お取引口座のある証券会社へご照会ください。

本事業報告書には、業績予想等に関する記述が含まれておりますが、実際の業績は様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。