140305ご当地エネルギー告知用
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電気、熱…エネルギーは当然美作でもつかっているのに、つくっていない。エネルギーってつ
くれちゃうんです。それがご当地エネルギー。
森林だらけで温泉施設の多い美作は、温泉を温めるのに灯油から薪にシフトする、薪ボイラー
というアイテムがぴったり。
2012 年から、そんな調査と仕掛けを続けるみまさかグリーンパワー協議会と一緒に、美作ご当
地エネルギーを考えましょう。
レクチャー&座談会
2014.3.5( 水 )15:00~17:00湯郷地域交流センター 2F和室 /参加無料
※17:00- 懇親会もあります(実費)
主催 みまさかグリーンパワー協議会/共催 美作市地域おこし協力隊
申込・問い合わせ [email protected] 090-2269-9300(井筒)
ぼくたちが、進行します!
僕が国産材にこだわる訳
季譜の里 佐々木慎太郎
西粟倉の「木工房ようび」の家具を入れて2年目になる。お客様から「綺麗な家具ね」
「木は落ち着くね」等と頂いた声は数知れず。よく日の当たる場所は真っ白だった桧
も今では光るような飴色になり、いい感じにロビーに落ち着いている。こんな風にお
客様にも喜ばれ、旅館にも馴染む理由は、木の持つ特性だけでなく心の琴線に触れる
何かがある。
皆さんご存知の通り、国産材の需用は非常に少ない。昭和 30 年代後半年から輸入
材の自由化が始まり、それに伴い国産材の価格も急激に下落した。昭和 30 年 9 割以
上だった木材の自給率が現在では2割にまで落ち込んでいる。国土面積の 67%を占
める森林大国の経済成長が生んだ仕方ない出来事だったのかも知れない。
また一方の日本が輸入する木材の輸出国はよくなったのかと言えばそんな事はな
い。誰もが一度は耳にした事があると思う。熱帯雨林地域の貧しい国が安価であろう
と木が無くなるほど森林を伐採し、そこに住んでいた動物達はいなくなり、二酸化炭
素の排出により地球の温暖化が急激に進んだ等の話。こんな話は数限りなくある。
お客様にとって旅館に来る理由が癒しだとしたら、その癒しが和だろうが洋だろう
がそこは其々の考え方。休暇を過ごす為の宿泊施設の目的はお客様が日常生活に戻っ
た時にリフレッシュされる事にある。その際にとても喜ばれるのが、季譜の里の場合
は間伐材を賢く利用した家具だったという一つの事例に過ぎない。
都会では普段触れる事のない無垢の感触が味わえる木材に触れ癒されている時に、
それがどんな風に作られているのか、ようびの家具の制作過程はお客様の罪悪感を消
す。それは、森林を活かす為の間伐、人の手による木工、天然素材の塗料、笑顔の職
人さん達、長く大事に使われる家具、どれを取ってもいい事しかその過程に存在しな
いからだ。もしその逆だとしたら、せっかく癒されていた気持ちが半減、もしくはそ
れ以上に萎えてしまう。
この度の井筒耕平の考えもこれに似ている。今まで私たちはお金だけで豊かさを手
に入れてきた。しかし、私たちには、先祖が残してくれた山があり、川があり、田があり、
食べるだけなら何の不便もない基礎が備わっている。その基礎を掘り起こし、資源と
して利用する事で私たちがより豊かになるという仕組みを復活させようという。これ
もまたいい事しかその過程に存在しない昔の日本人が作っていた仕組みの一つだ。僕
はこの仕組みを発掘した井筒耕平の話をもう一度聞きたい。
電気、熱…エネルギーは当然美作でもつかっているのに、つくっていない。エネルギーってつ
くれちゃうんです。それがご当地エネルギー。
森林だらけで温泉施設の多い美作は、温泉を温めるのに灯油から薪にシフトする、薪ボイラー
というアイテムがぴったり。
2012 年から、そんな調査と仕掛けを続けるみまさかグリーンパワー協議会と一緒に、美作ご当
地エネルギーを考えましょう。
レクチャー&座談会
2014.3.5( 水 )15:00~17:00湯郷地域交流センター 2F和室 /参加無料
※17:00- 懇親会もあります(実費)
主催 みまさかグリーンパワー協議会/共催 美作市地域おこし協力隊
申込・問い合わせ [email protected] 090-2269-9300(井筒)
ぼくたちが、進行します!
僕が国産材にこだわる訳
みまさかグリーンパワー協議会 佐々木慎太郎(季譜の里)
西粟倉の「木工房ようび」の家具を入れて2年目になる。お客様から「綺麗な家具ね」
「木は落ち着くね」等と頂いた声は数知れず。よく日の当たる場所は真っ白だった桧
も今では光るような飴色になり、いい感じにロビーに落ち着いている。こんな風にお
客様にも喜ばれ、旅館にも馴染む理由は、木の持つ特性だけでなく心の琴線に触れる
何かがある。
皆さんご存知の通り、国産材の需用は非常に少ない。昭和 30 年代後半年から輸入
材の自由化が始まり、それに伴い国産材の価格も急激に下落した。昭和 30 年 9 割以
上だった木材の自給率が現在では2割にまで落ち込んでいる。国土面積の 67%を占
める森林大国の経済成長が生んだ仕方ない出来事だったのかも知れない。
また一方の日本が輸入する木材の輸出国はよくなったのかと言えばそんな事はな
い。誰もが一度は耳にした事があると思う。熱帯雨林地域の貧しい国が安価であろう
と木が無くなるほど森林を伐採し、そこに住んでいた動物達はいなくなり、二酸化炭
素の排出により地球の温暖化が急激に進んだ等の話。こんな話は数限りなくある。
お客様にとって旅館に来る理由が癒しだとしたら、その癒しが和だろうが洋だろう
がそこは其々の考え方。休暇を過ごす為の宿泊施設の目的はお客様が日常生活に戻っ
た時にリフレッシュされる事にある。その際にとても喜ばれるのが、季譜の里の場合
は間伐材を賢く利用した家具だったという一つの事例に過ぎない。
都会では普段触れる事のない無垢の感触が味わえる木材に触れ癒されている時に、
それがどんな風に作られているのか、ようびの家具の制作過程はお客様の罪悪感を消
す。それは、森林を活かす為の間伐、人の手による木工、天然素材の塗料、笑顔の職
人さん達、長く大事に使われる家具、どれを取ってもいい事しかその過程に存在しな
いからだ。もしその逆だとしたら、せっかく癒されていた気持ちが半減、もしくはそ
れ以上に萎えてしまう。
この度の井筒耕平の考えもこれに似ている。今まで私たちはお金だけで豊かさを手
に入れてきた。しかし、私たちには、先祖が残してくれた山があり、川があり、田があり、
食べるだけなら何の不便もない基礎が備わっている。その基礎を掘り起こし、資源と
して利用する事で私たちがより豊かになるという仕組みを復活させようという。これ
もまたいい事しかその過程に存在しない昔の日本人が作っていた仕組みの一つだ。僕
はこの仕組みを発掘した井筒耕平の話をもう一度聞きたい。