[2年生] 熊本県の地域医療の現状・原因・対策

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熊本県の地域医療の 現状・原因・対策 熊本大学医学部医学科二年 大山 岡田 友田 中村 松岡 森脇 山下 吉田

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熊本県の地域医療の現状・原因・対策

熊本大学医学部医学科二年

大山 岡田 友田 中村松岡 森脇 山下 吉田

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地域医療の現状は?

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1 国勢調査実施年(S40~H7,H12,H17)は総務省統計局「国勢調査」。その他の年は県統計調査課「熊本県推計人口調査」2 年少人口指数:(0歳~14歳)/(15歳~64歳)×100

3 老年人口指数:65歳以上/(15歳~64歳)×1004 従属人口指数:(0歳~14歳+65歳以上)/(15歳~64歳)×100

5 老年化指数:65歳以上/(0歳~14歳)×100

昭和

40年

45年

50年

55年

60年

平成

2年

3年

4年

5年

6年

7年

8年

9年

10年

11年

12年

13年

14年

15年

16年

17年

18年

19年

20年

21年

22年

23年

0

200000

400000

600000

800000

1000000

1200000

1400000

人口

(人)熊本県の年齢階級(3区分)別人口

年少人口 (0~14歳)

生産年齢

人口 (15~64歳)

老年人口 (65歳以上)

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地域医療の現状は?

・高齢化が急速に進んでいて、高齢の患者が多い。(熊本では特に顕著)

・無医地区、無歯科医地区が増加しており,かつ過疎地域に偏在している。

・へき地医療拠点病院の、常勤医師数が減り、負担が大きくなっている。

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地域医療の現状

医療の需要と供給が成り立っていない!!

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患者の高齢化の原因

•若者が、職を求めたり、より生活に便利な地域を求めて都市部へ流出していき、へき地では高齢者だけが取り残される、その繰り返し、という悪循環に陥るため。

※特に、熊本県の高齢化は全国平均と比べて、7年先行しているといわれている。

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無医、無歯科医地区増加の原因

● 交通の便が悪いなどの理由で、診療所が閉鎖されたことなどが原因として見られる。

● 新研修医制度導入によって医局に所属する研修医が激減し、へき地に若手医師を送り込むことが困難

● 市場第一主義的な政策によって、採算の合わないへき地の医療に十分な予算が配分されない。

● 一人の医師がすべての診療をこなすことが多いため、基本的にへき地医療は休める時間が少なく過酷である。

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へき地医療拠点病院常勤医師数減少の原因

•一人の医師の身体的、精神的負担が大きすぎること。

•もともとの地域医療に貢献する医師数が少ないのにあいまって、負担が大きくなって、それに耐えきれなかった医師が次々にやめる、それが原因で人が集まらない、という悪循環に陥る。

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対策①

•熊本県内には、17カ所のへき地診療所(うち歯科併設3カ所)と2カ所のへき地歯科診療所が設置されている。

•これらのへき地診療所に対してへき地医療支援機構やへき地医療拠点病院、へき地医療支援病院、郡医師会による医師派遣サポートが行われている。

•医師数の確保。

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対策①

•無医地区、もしくは無歯科医地区のある市町村では、自治体、医師会、歯科医師会などの関係機関が連携・協議し、巡回診療のための医師派遣や巡回医療車の導入などを行っている。

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対策②

医師一人に対する負担の軽減!!

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医師一人に対する負担の軽減

・より幅広い範囲を診療できる医師を増やす。

・専門科に医師の偏在がある中、自分の専門のみ、それも臓器や領域ごとに細分化された範囲のみの診療を行う医師が多いと、医師が不足している科の負担が増えてしまう。

・皆が広範囲の診療を行えるようになると、負担を分け合うことができる。

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対策③

研修医の呼び込み

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研修医の呼び込み

● 研修医の中には、先進医療を学びたいと望んでいる人もいる。

● しかし、地方の病院では先進医療を学べないのではないかという不安がある。

● 地方の病院の設備を整えることで、その病院で扱える症例を増やすことができ、先進医療も可能になる。

● もしくは、地方の病院に勤めていても、都市部の設備の整った病院に行くことも可能にするシステムを充実させる。

● それにより地方の病院に研修医を呼び込むことが可能になるのではないか。

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感想

• 現在は、医療機関の偏在が顕著であり、対策として

今述べたような体制を充実させることで医師数の増加、確保、医療体制の安定が図れ、それによって地域住民も安心して生活できることが、若者の都市部流出を防ぐ条件であると思った。

• 現在の問題は単に医師の人数だけを増やせば解決するものではなく、地域をめぐる他の課題と総合的に考えて悪循環を断ち切ることが必須であると感じた。

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参考にしたサイトのURL•熊本地域医療ステーション

•http://iryou.pref.kumamoto.jp/

•厚生労働省

•http://www.mhlw.go.jp/

•熊本県の高齢者を取り巻く状況

•http://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/life/1047156_1090975_misc.pdf

•第11次 熊本県へき地保健医療計画

•http://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/life/1072923_1179843_misc.pdf