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新クロック供給装置システムとは
削減 環境負荷が従来手段に比べて削減
現行の従来型CSMを、再度製作した従来型CSMに置換する。置換作業に多くの稼働を要し、置換期間が長くなるため老朽化したCSM装置が長く稼働することになり、寿命起因の故障への対応件数が多い他、更改後も品質測定に現地派遣が必要
現行の従来型CSMを、再度製作した従来型CSMに更改して運用
老朽化した従来型CSMの設置ビル
保守拠点
従来型CSM装置(旧)
人執務
人執務
人移動 人移動
再作製した従来型CSMに更改が完了したビル従来型CSM装置
(新)
再作製CSM装置本体
人執務
品質測定のために現地派遣で作業
寿命起因の故障のために復旧作業・サービス復旧・顧客帯の稼働が、更改が完了するまで長期間にわたって発生するため対応件数が多い
寿命起因の故障のために現地派遣で作業
品質測定のために現地派遣で作業
現行CSM装置本体
現行の従来型CSMを、新CSMに置換する。新CSMの機能によって、置換期間を短くできるため老朽化したCSM装置の稼働期間が短くなり、寿命起因の故障への対応件数が少なくて済む他、遠隔制御機能により品質測定のための現地派遣が不要。
現行の従来型CSMを新CSMに更改して運用
老朽化した従来型CSMの設置ビル
保守拠点
従来型CSM装置(旧)
人執務
人執務
削減
削減
削減人移動
新CSMに更改が完了したビル
新CSM装置(新)
新CSM装置本体
品質測定のために現地派遣で作業
遠隔で品質測定できるため、現地派遣なし。測定稼働削減
寿命起因の故障のために復旧作業・サービス復旧・顧客帯の
稼働が発生するが、更改期間が短いため対応件数も従来よりも少ない
寿命起因の故障のために現地派遣で作業
現行CSM装置本体
NW
NWインフラ利用
人執務
消費電力削減
削減
増加
〈凡例〉評価対象 増加 環境負荷が従来手段に比べて増加
評価モデル図
環境貢献評価
新クロック供給装置システム(CSM*)は、大規模なディジタルネットワークの交換機や伝送装置等を高精度で同期させ、通信品質を維持するための同期クロックを供給する装置です。現行のCSMシステムは、今後、製品の生産や販売終了な
どを迎えることにより、老朽化による故障など不具合の多発が予想されていることから、新たなCSMシステムの開発を行いました。新CSMシステムは現行システムと比べ低消費エネルギー
であるとともに、品質監視機能や遠隔制御機能により保守運用にかかわる稼働や現地移動を削減します。またクロック自動置換機能により置換期間が短縮できるため、現行CSMシステムの老朽化に起因する故障への対応も削減できるなど、電力利用や作業員の移動・稼働による環境負荷削減が可能になりました。*CSM: Clock Supply Module
●評価条件現行CSMシステムの更改にあたり、新CSMシステムへ
更改して運用する場合と、現行CSMシステムと同じ装置を再度製作して更改・運用する場合のCO2排出量を比較し、新CSMシステムの環境貢献度を定量化しました。
●評価結果開発技術の導入により、10万t-CO2/運用年数(削減率
26.2%)の環境貢献度となりました。従来型と比べて、新CSM装置自体の収容数あたりの負荷が削減されたことが主な削減要因です。
東京(大手町) 大阪(淡路)
CSM CSM
CPM
CPM
ビル分散
装置分散
中継伝送装置
中継伝送装置
中継伝送装置
中継リング ルート分散
CSMCREC(E)CREC(N)
E系クロック
N系クロック
64kクロック
64kクロック
Bビル
Aビル
Cビル
0
5
10
15
20
25
30
35
40
CO2排出量(万t-CO2/運用年数)
従来型CSMを再作製 新CSM開発
■ 人移動
■ 人執務
■ NWインフラ
■ ICT機器
クロックパス網構成
評価結果
10万t-CO2/運用年数(削減率26.2%)削減効果
6
E N V I R O N M E N T A L R E P O R T 2 0 1 7
特 集
2環境に貢献する研究開発
NTT情報ネットワーク総合研究所
新クロック供給装置システム(CSM)