2003 年3月 日本貿易振興会 海外調査部...240 2.主要農産品の輸出実績...

39
アフリカ主要国の農水産業・食品加工分野に おける対外ビジネス有望産業 (アフリカ食品ガイドブック) 南アフリカ共和国編 2003 年3月 日本貿易振興会 海外調査部

Upload: others

Post on 12-Jun-2020

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

アフリカ主要国の農水産業・食品加工分野に

おける対外ビジネス有望産業

(アフリカ食品ガイドブック)

南アフリカ共和国編

2003 年3月

日本貿易振興会

海外調査部

序 文 農水産業はアフリカ地域の GDPの3割、就業機会の 6割以上を生み出す、域内最大

の産業部門であり、その開発、振興は地域全体の経済、社会的発展のカギを握る。対外

貿易面でも、アフリカ地域の輸出の 4割が農水産物・同加工品で占められており、偏在する鉱物・エネルギー資源と比較して、当該産品は地域横断的な主力輸出品となってい

る。 農水産業での生産性・付加価値向上と商品多角化、輸出促進は、域内雇用機会の創出

や外貨収入の増加、輸入代替の促進など多大な経済効果をもたらす。このためアフリカ

各国は、当該産業の育成と外国市場へのアプローチ強化を新たな中長期地域開発戦略

NEPAD(アフリカ開発のための新パートナーシップ)の中でも重点課題の一つに盛り込んでいる。一方、近年では域内の政治、経済的安定が着実に広がるなか、米国やアジ

ア系企業などによる当該分野への新規参入の動きもみられ、欧州系企業の独壇場であっ

た過去のイメージも徐々に変化しつつある。 本報告書は、本会アフリカ域内ネットワークを駆使し、アフリカ域内主要 12カ国の

農水産業および同加工品分野において、近年、生産・輸出、外資参入、政府・公的機関

の育成支援が強化されている品目を抽出し、生産・流通構造、主要市場、資源量、品質、

生産・技術供与主体、成長潜在性・課題など諸要素を網羅的に調査、「アフリカ食品ガ

イドブック」の形に取りまとめたものである。本書が我が国企業にとり新たな対アフリ

カ・ビジネス機会(輸入品発掘、各国市場の開拓、開発輸入等)の端緒となり、また

NEPADの理念を側面的に支援するものとなることを祈念する。

2003年 3月

日本貿易振興会

海外調査部

中東アフリカ課

237

南アフリカ共和国の農水産業・食品産業 (1 米ドル=8.69 ランド。2003 年 1 月時点)

目 次

第 1 部 南ア主要農産品・食品加工分野の概況............................................238 1.主要産品及び生産構造・規模、雇用...................................................................... 238 2.主要農産品の輸出実績 ........................................................................................... 240 (1)食用の果実及びナッツ、柑橘類の果皮等.......................................................... 242 (2)飲料・アルコール及び食酢 ............................................................................... 243 (3)糖類及び砂糖菓子 ............................................................................................. 244 (4)魚並びに甲殻類、軟体動物及びその他の水棲無脊椎動物................................. 245 (5)南ア・野菜、果実、ナッツ等の調製品 ............................................................. 246 3.南ア農産品の対日輸出実績 .................................................................................... 247 4.投資状況................................................................................................................. 249 5.国内・国内販売拠点及び流通ルート...................................................................... 250 (1)港湾サービス.....................................................................................................250 (2)鉄道 ................................................................................................................... 251 (3)空港 ................................................................................................................... 251 (4)道路 ................................................................................................................... 251 6.政府等による輸出促進支援策 ................................................................................ 252 (1)輸出市場開拓および投資誘致支援スキーム(EMIA) .............................................. 252 (2)国際見本市出展 ................................................................................................. 252

第2部 南ア・対外ビジネス有望産品の生産・流通実績と潜在性........................259 1.果実加工品 ............................................................................................................. 259 (1)ジュース............................................................................................................ 259 (2)ジャム................................................................................................................. 263 (3)ドライフルーツ .................................................................................................. 266 2.スパイス、ソース、コンディメント...................................................................... 268 (1)生産・輸出動向と近年の変化・推移 ................................................................. 268 (2)主要企業と対日ビジネス有望企業...................................................................... 270

238

第 1 部 南ア主要農産品・食品加工分野の概況

1.主要産品及び生産構造・規模、雇用

西部の砂漠地域と東部海岸の亜熱帯地域を除き、南アフリカは温暖で過ごしやすい気候と言える。夏

季(12 月~2 月)が雨季であるが、南端沿岸地域は冬(6~8 月)でも雨が降り、葡萄とワインで有名な西

ケープ州は地中海に似た気候を呈している。こうした気象条件から生み出される農産品の質は高く、伝

統的にとうもろこし(メイズ)、小麦、砂糖、果実などの生産が盛んであると同時に、それらの輸出国でもあ

る。ただし、全体に降雨量は少なく、かつ不安定であるため、旱魃と洪水が頻繁に発生し、農業生産は

灌漑を不可欠としている。農業では過去 5 年間に流通、輸出を管理していたマーケティングボードが廃

止され補助金が削減され規制緩和が進んでいる。

雇用は農業・狩猟・林業・漁業で8%を占め、製造業も入れると10%前後になると言われている。産業別

国内生産(2001 年価格)は農業が 3%、製造業(食費・飲料・タバコ)が3%となっており、関連産業を含

めると 15%程度になると言われている。

メイズ、小麦、砂糖、ソルガム、果実、野菜など生産種類は豊富で国内の自給はほぼ達成されている。

年によっては天候の影響でメイズを輸入することもある。南アは、砂糖が世界 10 位、ひまわり種が 11 位、

ワインが7位の生産者である。果実ではりんご、ぶどう、梨、オレンジ、グレープ・フルーツなどが主要産

品となっている。お茶も南ア産のルイボス茶、ハニーブッシュ茶が西ケープ州で生産されている。酪農で

は、牛が 1,350 万頭、羊が 2,860 万頭で、85%の肉は国産で自給可能、15%を近隣のナミビア、ボツワ

ナ、スワジランドから輸入している。またダチョウ肉の生産は世界の 80%を占めており主要輸出品に成

長している。

(表1)産業別雇用統計・構成比(%)

出所:南ア統計局(1999 年世帯調査)

業種 1980年 1985年 1991年 1996年 1999年農業、狩猟、林業、漁業 15.0 13.6 10.5 8.9 8.1鉱業、採石業 9.6 8.6 7.2 5.9 3.5製造業 16.8 15.9 12.2 12.3 11.1電気、ガス、水道サービス 0.9 1.1 0.9 1.2 0.6建設 5.3 6.4 4.5 6.1 4.2卸売・小売業 11.6 10.8 11.7 12.0 15.4運輸・倉庫・通信 4.9 4.8 4.3 5.3 4.0金融・保険・不動産・ビジネスサービス 3.3 3.9 4.3 7.5 6.9社会サービス 23.1 22.6 22.7 28.9 14.7その他 9.3 12.4 21.6 11.8 8.3経済的活動人口 100.0 100.0 100.0 100.0 76.8

239

(表2)産業別国内生産(2001 年価格)・構成比(%)

出所:南ア統計局

(表3)主要作物生産高 2000 年(単位:1,000 トン)

出所:South Africa Yearbook 2001/02

メイズ 10,943小 麦 2,132粗糖 23,896ナッツ類 136ひまわりの種 567ソルガム 472夏季果実 1,484柑橘類 1,529亜熱帯果実 588野菜 1,866じゃがいも 1,555

産業 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年第一次産業 10.5 10.1 9.8 10.0 11.0 農業・林業・漁業 4.0 3.6 3.4 3.2 3.5  農業 3.4 3.0 2.8 2.6 2.8  林業 0.5 0.5 0.5 0.5 0.6  漁業 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 鉱業・採石業 6.5 6.4 6.3 6.8 7.5  石炭 1.4 1.4 1.3 1.3 1.5  金 2.6 2.4 2.1 2.1 2.1  その他金属 1.7 1.9 2.0 2.7 3.1  その他鉱物 0.8 0.8 1.0 0.7 0.8第二次産業 26.2 25.7 24.7 24.3 24.0 製造業 19.9 19.1 18.7 18.6 18.6  食品・飲料・タバコ 3.3 3.3 3.2 3.0 3.0  テキスタイル、衣料、革製品 1.2 1.1 1.1 1.0 0.9  製材・製紙業;印刷業 2.0 1.9 2.0 1.9 1.9  石油製品・化学・ゴム・プラスチック 3.8 3.9 3.9 4.0 4.1  非金属鉱物製品 0.8 0.7 0.6 0.7 0.7  金属、金属製品、機械、機器 4.5 4.2 3.7 3.9 3.8  電気機器、機械 0.6 0.6 0.5 0.5 0.5  ラジオ、テレビ、楽器、時計 0.2 0.3 0.3 0.3 0.2  輸送機器 1.5 1.3 1.4 1.4 1.7  家具 2.0 1.9 1.9 1.8 1.8 電気・水道 3.2 3.3 3.0 2.8 2.5  電気 2.8 2.8 2.6 2.4 2.2  水道 0.4 0.5 0.4 0.4 0.4 建設 3.2 3.2 3.1 3.0 2.9第3次産業 63.3 64.2 65.5 65.6 65.0 卸売・小売・ホテル・レストラン 13.7 13.3 13.1 13.3 13.3  卸売 4.4 4.2 4.1 4.3 4.4  小売 6.6 6.6 6.5 6.4 6.3  自動車販売 1.6 1.4 1.3 1.5 1.6  ホテル・レストラン 1.1 1.1 1.1 1.0 0.9 運輸・通信 9.2 9.4 9.7 10.0 9.9  運輸 6.2 6.2 6.1 6.2 5.8  通信 3.0 3.2 3.6 3.8 4.0 金融・不動産・ビジネスサービス 17.6 18.4 19.7 19.9 19.8  金融・保険 7.6 7.6 8.8 8.9 8.7  不動産 6.3 6.7 6.8 6.9 6.9  ビジネスサービス 3.8 4.1 4.1 4.1 4.2 社会サービス 2.8 2.9 3.0 3.0 3.1 政府サービス 17.2 17.3 16.9 16.4 16.0 その他 2.8 3.0 3.1 3.1 3.1合計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0

240

2.主要農産品の輸出実績

2001 年の南アの主要輸出相手国は、1 位が英国(222 億 100 万ランド)、2 位が米国(221 億 7,300 万ラ

ンド)、3 位がドイツ(169 億 9,500 万ランド)、4 位が日本(133 億 8,200 万ランド)、5 位がオランダ(96 億 4,300

万ランド)であった。欧州、米国、日本、SADC(南部アフリカ開発共同体)が主要輸出国である。2001 年の農産品の

輸出額は 210 億 1,700 万ランドで全輸出額に占めるシェアは 9.2%であった。食用果実及びナッツ、柑橘

類の果皮(47億2,3万ランド)、飲料、アルコール及び食酢(34億1,300万ランド)、糖類及び砂糖菓子(29億3,000

万ランド)、魚介類(21 億 8,300 万ランド)、調製食料品(16 億 7,500 万ランド)が主な輸出農産品である。

(表4)2001 年・南ア輸出(国別)

1999年 2000年 00/01金額 金額 金額 シェア (%)

世界 164,568 209,420 228,513 100.0 9.11 英国 15,224 18,439 22,201 9.7 20.42 米国 16,923 25,350 22,173 9.7 ▲ 12.53 ドイツ 13,193 16,135 16,995 7.4 5.34 日本 11,229 16,902 13,383 5.9 ▲ 20.85 オランダ 6,156 7,025 9,643 4.2 37.36 ベルギー 5,416 6,523 6,714 2.9 2.97 イタリア 4,319 5,922 6,650 2.9 12.38 モザンビーク 3,994 4,951 5,704 2.5 15.29 ジンバブエ 5,144 4,800 5,397 2.4 12.4

10 ザンビア 2,410 4,511 4,908 2.2 8.811 スペイン 3,082 3,517 4,652 2.0 32.312 フランス 3,171 3,972 4,591 2.0 15.613 イスラエル 2,827 3,558 4,342 1.9 22.014 韓国 4,206 4,147 3,857 1.7 ▲ 7.015 台湾 3,549 3,714 3,834 1.7 3.216 中国 1,657 2,397 3,826 1.7 59.617 オーストラリア 2,617 3,457 3,724 1.6 7.718 インド 2,363 2,961 3,255 1.4 9.919 アンゴラ 1,265 1,364 2,615 1.1 91.7

20 香港 2,355 2,351 2,595 1.1 10.4その他 53,468 67,423 77,456 33.9 14.9

出所:南ア歳入庁

2001年(単位:百万ランド)

国順位

241

(表5)2001 年・南ア輸出(品目別:上位 50 品目)

1999年 2000年

金額 金額 金額 シェア

世界 164,568 209,420 228,513 100.0 9.1

1 71 貴石、貴金属等 48,493 65,989 53,949 23.6 ▲ 18.3

2 27 鉱物性燃料及び鉱物油等 13,937 18,608 26,097 11.4 40.3

3 72 鉄鋼 13,987 18,892 18,024 7.9 ▲ 4.6

4 87 車両及び部品 9,462 12,004 17,581 7.7 46.5

5 84 機械及び部品 8,613 11,407 17,543 7.7 53.8

6 26 鉱石、スラグ及び灰 6,633 7,547 9,066 4.0 20.1

7 76 アルミニウム及びその製品 5,195 6,323 7,305 3.2 15.5

8 85 電気機器及びその部品 3,434 4,498 5,547 2.4 23.3

9 28 無機化学品 3,529 4,414 5,066 2.2 14.8

10 08 食用果実及びナッツ、柑橘類の果皮等 4,560 4,049 4,723 2.1 16.6

11 48 紙及び板紙並びに製紙用パルプ 2,359 2,983 3,926 1.7 31.6

12 22 飲料、アルコール及び食酢 1,903 2,616 3,414 1.5 30.5

13 94 家具、寝具、マットレス等 2,818 2,882 3,393 1.5 17.7

14 29 有機化学品 2,018 2,635 3,141 1.4 19.2

15 17 糖類及び砂糖菓子 1,597 2,030 2,930 1.3 44.4

16 73 鉄鋼製品 2,154 2,599 2,752 1.2 5.9

17 39 プラスティック及びその製品 1,817 1,987 2,750 1.2 38.4

18 47 木材パルプ等 2,231 3,309 2,698 1.2 ▲ 18.5

19 44 木材 1,773 2,231 2,625 1.2 17.7

20 38 各種化学工業品 1,405 1,748 2,295 1.0 31.3

21 03 魚並びに甲骨類 1,474 1,700 2,184 1.0 28.4

22 88 航空機、宇宙飛行体及びその部品 1,248 2,149 1,852 0.8 ▲ 13.8

23 20 野菜、果実、ナッツ等の調製品 1,386 1,543 1,675 0.7 8.6

24 41 原皮及び革 1,061 1,502 1,462 0.6 ▲ 2.7

25 74 銅及びその製品 1,348 1,295 1,403 0.6 8.3

26 40 ゴム及びその製品 1,049 1,250 1,391 0.6 11.3

27 51 羊毛、維獣毛等及びその織物 1,028 1,099 1,253 0.6 14.0

28 24 たばこ 624 750 1,196 0.5 59.4

29 25 塩、硫黄、土石類 959 1,035 1,188 0.5 14.8

30 90 光学機器、写真用機器、映像用機器、測定機器、精密機器、医療機器及びその部品

820 968 1,175 0.5 21.4

31 61 衣類(メリヤス編み又はクロセ編み) 468 781 1,087 0.5 39.2

32 31 肥料 948 928 1,078 0.5 16.1

33 10 穀物 608 662 1,026 0.5 55.0

34 86 鉄道用又は軌道用の機関車及び車両、部品等 1,215 941 871 0.4 ▲ 7.4

35 62 衣類(メリヤス編み又はクロセ編みのものは除く) 559 674 842 0.4 24.9

36 32 なめしエキス、染色エキスタンニン及びその誘導体 591 630 810 0.4 28.6

37 33 精油、レジノイド、調製香料及び化粧品 404 518 682 0.3 31.5

38 68 石、プラスター、セメント等 578 596 658 0.3 10.4

39 54 人造繊維の長繊維及びその織物 424 477 649 0.3 36.1

40 82 卑金属の工具、道具等並びにこれらの部品 446 625 648 0.3 3.7

41 34 せっけん、有機界面活性剤等 358 436 603 0.3 38.4

42 30 医療薬品 421 677 554 0.2 ▲ 18.2

43 2 肉及び食用のくず肉 236 294 545 0.2 85.5

44 75 ニッケル及びその製品 475 715 543 0.2 ▲ 24.1

45 70 ガラス及びその製品 362 438 498 0.2 13.5

46 12 採油用の種及び果実、各種の種及び果実、工業用又は医療用の植物並びにわら並びに飼料用植物

333 334 491 0.2 46.8

47 21 各種の調製食料品 280 357 473 0.2 32.6

48 11 穀粉、加工穀物、麦芽、澱粉等 365 311 374 0.2 20.3

49 52 綿及び綿織物 273 261 342 0.2 30.9

50 15 動物性又は植物性の油脂等 284 291 313 0.1 7.3

その他 6,025 6,430 5,824 3.0

順位

出所:南ア歳入庁

(単位:百万ランド)

2001年 01/00(%)

品目HS

242

(表6)2001 年・南ア農産物輸出

(1)食用の果実及びナッツ、柑橘類の果皮等

果実、ナッツ、柑橘類果皮等の 2001 年の対世界輸出は 47 億 2,300 万ランドで、前年度比 16.6%増で

あった。上位 3 カ国は、第1位のオランダが 10 億 1,800 万ランド(前年比 32.4%増)で、シェアが 21.6%。

第2 位の英国が 9 億8,600万ランド(前年比14.4%)で、シェアが 20.9%。第3 位のベルギーが4 億6,600

万ランド(前年比33.4%減)で、シェアが9.9%であった。日本は、1 億 4,200 万ランド(前年比 28.8%増)

で第 10 位であった。品目別では、柑橘類の果実が最も多く 18 億 1,200 万ランド(前年比 20.4%増)、ぶ

どう(13 億 3,600 万ランド)、りんご、なし及びマルメロ(8 億 2,900 万ランド)と続く。

(表7)

1999年 2000年金額 金額 金額 シェア

世界 164,568 209,420 228,513 100.0 9.110 8 食用果実及びナッツ、柑橘類の果皮等 4,560 4,049 4,723 2.1 16.612 22 飲料、アルコール及び食酢 1,903 2,616 3,414 1.5 30.515 17 糖類及び砂糖菓子 1,597 2,030 2,930 1.3 44.421 3 魚並びに甲骨類 1,474 1,700 2,184 1.0 28.423 20 野菜、果実、ナッツ等の調製品 1,386 1,543 1,675 0.7 8.628 24 たばこ 624 750 1,196 0.5 59.433 10 穀物 608 662 1,026 0.5 55.043 2 肉及び食用のくず肉 236 294 545 0.2 85.546 12 採油用の種及び果実、各種の種及び果実、工業用又は医療

用の植物並びにわら並びに飼料用植物333 334 491 0.2 46.8

47 21 各種の調製食料品 280 357 473 0.2 32.648 11 穀粉、加工穀物、麦芽、澱粉等 365 311 374 0.2 20.350 15 動物性又は植物性の油脂等 284 291 313 0.1 7.354 9 コーヒー、茶、マテ及び香料 165 230 265 0.1 15.556 4 酪農品、鳥卵、天然はちみつ等 396 258 260 0.1 1.057 6 生きている樹木等 223 223 248 0.1 11.063 7 食用の野菜 201 154 201 0.1 30.565 18 ココア及びその調整品 168 134 173 0.1 28.966 19 穀物、穀粉、でん粉又はミルクの調整品及びベーカリー製品 120 130 171 0.1 31.369 16 肉、魚又は甲骨類等の調整品 136 142 133 0.1 ▲ 6.079 1 動物(生きているもの) 77 77 100 0.0 29.580 5 動物性生産品 77 81 74 0.0 ▲ 7.886 13 ラック並びにガム、樹脂その他の植物性の液汁及びエキス 23 19 41 0.0 111.695 14 植物性の組物材料及び他の類に該当しない植物性生産品 9 7 7 0.0 ▲ 1.0

15,245 16,392 21,017 9.2出所:南ア歳入庁

合計

(単位:百万ランド)順位 HS 品目 2001年 01/00

(%)

1999年 2000年金額 金額 金額 シェア

世界 4,560 4,049 4,723 100.0 16.61 オランダ 593 769 1,018 21.6 32.42 英国 1,052 862 986 20.9 14.43 ベルギー 876 699 466 9.9 ▲ 33.44 米国 185 189 241 5.1 27.65 サウジアラビア 302 202 218 4.6 7.96 ドイツ 191 99 187 4.0 89.17 フランス 129 180 179 3.8 ▲ 0.78 香港 205 136 172 3.7 27.09 スペイン 93 82 143 3.0 73.5

10 日本 152 110 142 3.0 28.8

南ア・食用の果実及びナッツ、柑橘類の果皮等の輸出(2001年)

出所:南ア歳入庁

2001年順位 国(単位:百万ランド)

01/00

243

(表8)

(2)飲料・アルコール及び食酢

飲料・アルコール及び食酢の 2001 年の対世界輸出は、34 億 14 百万ランドで、前年比 30.5%増であ

った。上位 3 カ国は、第 1 位の英国が 7 億 9,400 万ランド(前年比 13.6%増)で、シェアが 23.3%。第 2

位のオランダが 4 億 4,200 万ランド(前年比 31.3%増)で、シェアが 13.0%。第 3 位にアンゴラが 204.1%

増の 3 億 7,600 万ランドで、シェアが 11.0%となった。日本は、3,100 万ランド(112.6%減)で 17 位であっ

た。品目別では、ぶどう酒が 19 億 7,500 万ランド(前年比 16.9%増)でシェアが 57.9%と半分以上を占

める。

(表9)

1999年 2000年 01/00

金額 金額 金額 シェア (%)08 食用の果実及びナッツ、柑橘類の果皮 4,560 4,049 4,723 100.0 16.60805 柑橘類の果実 1,791 1,505 1,812 38.4 20.40806 ぶどう(生鮮・乾燥) 1,264 1,253 1,336 28.3 6.70808 りんご、なし及びマルメロ(生鮮) 888 703 829 17.6 18.00809 あんず、さくらんぼ、桃、プラム等 276 206 257 5.4 24.50804 なつめやしの実 151 183 175 3.7 ▲ 4.50802 その他のナッツ(生鮮・乾燥) 82 100 153 3.3 54.00810 その他の果実 41 41 59 1.3 44.80813 乾燥果実 37 30 49 1.0 61.20811 冷凍果実及び冷凍ナッツ 9 15 36 0.8 137.80807 パパイヤ及びメロン 9 5 6 0.1 29.80814 柑橘類の果皮及びメロン 4 5 5 0.1 9.50803 バナナ(生鮮・乾燥) 1 2 3 0.1 78.80812 一時的な保存に適する処理をした果実

及びナッツ6 2 2 0.0 7.9

0801 ここやしの実、ブラジルナッツ及びカシュ-ナッツ(生鮮・乾燥)

1 1 1 0.0 0.2

出所:南ア歳入庁

HS

南ア・食用の果実及びナッツ、柑橘類の果皮等の輸出(2001年)(単位:百万ランド)2001年品目

1999年 2000年金額 金額 金額 シェア

世界 1,903 2,616 3,414 100.0 30.5

1 英国 497 699 794 23.3 13.6

2 オランダ 216 337 442 13.0 31.3

3 アンゴラ 186 124 376 11.0 204.1

4 米国 58 151 228 6.7 50.9

5 ドイツ 105 153 182 5.3 18.5

6 ナイジェリア 62 66 102 3.0 54.4

7 シンガポール 6 24 98 2.9 315.7

8 カナダ 46 71 91 2.7 29.3

9 モザンビーク 68 134 81 2.4 ▲ 39.8

17 日本 30 35 31 0.9 ▲ 12.6出所:南ア歳入庁

南ア・飲料・アルコール及び食酢の輸出(2001年)(単位:百万ランド)

順位 国 2001年 01/00(%)

244

(表10)

(3)糖類及び砂糖菓子

糖類及び砂糖菓子の 2001 年の対世界輸出は、29 億 3,000 万ランドで、前年比 44.4%増であった。

上位 3 カ国は、第1位の韓国が 3 億 5,800 万ランド(前年比 61.0%増)でシェアが 12.2%。第 2 位のモ

ザンビーク 3 億 4,000 万ランド(前年比44.4%)で、シェアが11.6%。日本が第 3 位で、3 億 1,800 万

ランド(69.3%増)のシェアが 10.9%であった。品目別では、甘しや糖が 26 億 2,300 万ランド(前年比 45.6%

増)で、シェアは 89.5%と大半を占める。

(表11)

1999年 2000年 01/00

金額 金額 金額 シェア (%)22 飲料、アルコール及び食酢 1,903 2,616 3,414 100.0 30.52204 ぶどう酒 1,221 1,689 1,975 57.9 16.92207 エチルアルコール(不変性、80%以上) 206 371 532 15.6 43.52202 水(香味料を加えたもの)、その他のア

ルコールを含有しない飲料161 256 311 9.1 21.6

2208 エチルアルコール(不変性、80%以下) 149 160 304 8.9 90.52203 ビール 137 105 247 7.2 135.22206 その他の発酵酒 22 23 33 1.0 42.32201 水(天然または人造の鉱水及び炭酸水

を含むもの)5 10 7 0.2 ▲ 27.1

2209 食酢及び酢酸から得た食用代用物 1 2 3 0.1 28.22205 ベルモットその他のぶどう酒 0 0 1 0.0 156.7出所:南ア歳入庁

南ア・飲料・アルコール及び食酢の輸出(2001年)(単位:百万ランド)

HS 2001年品目

1999年 2000年金額 金額 金額 シェア

世界 1,597 2,030 2,930 100.0 44.4

1 韓国 178 223 358 12.2 61.0

2 モザンビーク 142 236 340 11.6 44.4

3 日本 192 188 318 10.9 69.3

4 イラン 170 320 278 9.5 ▲ 13.0

5 パキスタン 0 40 172 5.9 330.3

6 ケニア 97 133 160 5.5 20.1

7 マレーシア 70 30 158 5.4 420.6

8 米国 42 139 123 4.2 ▲ 11.8

9 フィリピン 2 1 122 4.2 8061.4

10 マダガスカル 42 23 91 3.1 289.5出所:南ア歳入庁

南ア・糖類及び砂糖菓子の輸出(2001年)(単位:百万ランド)

順位 国 2001年 01/00

245

(表12)

(4)魚並びに甲殻類、軟体動物及びその他の水棲無脊椎動物

魚並びに甲殻類のなど水産物の 2001 年の対世界輸出は、21 億 8,400 万ランドで、前年比 28.4%増で

あった。上位 3 カ国は、第 1 位のスペインが 5 億 2,500 万ランド(前年比 39.2%増)で、シェアが 24.0%。

第2 位のイタリアが3 億5,000 万ランド(前年比17.4%増)でシェアが16.0%。日本が第3 位で、2億1,100

万ランド(前年比 19.2%増)でシェアが 9.7%であった。品目別では、魚のフィレその他の魚肉(生鮮・冷

蔵・冷凍)が 6 億 900 万ランド(前年比 32.2%増)でシェアが 27.9%、魚(冷蔵)が 5 億 3,400 万ランド(前

年比 23.6%増)でシェアが 24.5%、魚(生鮮・冷蔵)が 3 億 9,400 万ランド(前年比 45.3%増)でシェアが

18.0%、甲殻類が 3 億 2,500 万ランド(前年比 40.1%増)でシェアが 14.9%と続く。

(表13)

1999年 2000年

金額 金額 金額 シェア

世界 1,474 1,700 2,184 100.0 28.4

1 スペイン 338 377 525 24.0 39.2

2 イタリア 270 298 350 16.0 17.4

3 日本 104 177 211 9.7 19.2

4 米国 124 145 179 8.2 23.2

5 オーストラリア 109 125 153 7.0 22.1

6 フランス 103 82 136 6.2 64.8

7 ポルトガル 92 106 116 5.3 9.0

8 香港 99 100 91 4.2 ▲ 9.2

9 ドイツ 24 29 53 2.5 83.1

10 英国 19 32 53 2.4 65.9出所:南ア歳入庁

南ア・魚並びに甲殻類、軟体動物及びその他の水棲無脊椎動物の輸出(2001年)

(単位:百万ランド)

順位 国 2001年 01/00

1999年 2000年

金額 金額 金額 シェア17 糖類及び砂糖菓子 1,597 2,030 2,930 100.0 44.41701 甘しゃ糖、てん菜糖及び化学的に純

粋なしょ糖1,444 1,802 2,623 89.5 45.6

1704 砂糖菓子(ホワイトチョコレートを含む、ココアを含有しないもの)

127 165 181 6.2 10.1

1702 その他の糖類 17 31 86 2.9 174.01703 糖みつ 8 32 39 1.4 24.7出所:南ア歳入庁

南ア・糖類及び砂糖菓子の輸出(2001年)(単位:百万ランド)

HS 品目 2001年 01/00(%)

246

(表14)

(5)南ア・野菜、果実、ナッツ等の調製品 野菜、果実、ナッツ等調製品の 2001 年の対世界輸出は、16 億 7,500 万ランドで、前年比 8.6%増であ

った。上位 3 カ国は、第 1 位が日本で、2 億 8,700 万ランド(前年比 8.0%増)でシェアが 17.2%。第 2 位

のオランダが 2 億 2,700 万ランド(前年比 26.5%増)でシェアが 13.6%。第 3 位の米国が、1 億 7,800 万ラ

ンド(前年比 4.2%増)でシェアが 10.7%であった。品目別では、野菜、果実、ナッツ等の調製品(落下生、

フルーツ缶詰等)が 9 億 1,600 万ランド(前年比 16.4%増)でシェアが 54.7%、果実又は野菜のジュースが

6 億 5,700 万ランド(前年比 0.6%増)でシェアが 39.2%と、上記2品目で 90%以上を占める。

(表15)

1999年 2000年金額 金額 金額 シェア

03 魚並びに甲殻類、軟体動物及びその他の水棲無脊椎動

1,474 1,700 2,184 100.0 28.4

0304 魚のフィレその他の魚肉(生鮮・冷蔵・冷凍)

364 460 609 27.9 32.2

0303 魚(冷蔵) 341 432 534 24.5 23.60302 魚(生鮮・冷蔵) 256 271 394 18.0 45.30306 甲殻類 196 232 325 14.9 40.10307 軟体動物 278 257 280 12.8 9.30305 魚(乾燥、塩蔵又は塩漬けに

したもの)38 48 42 1.9 ▲ 12.7

0301 魚(生きているもの) 1 1 1 0.0 ▲ 30.0出所:南ア歳入庁

南ア・魚並びに甲殻類、軟体動物及びその他の水棲無脊椎動物輸出(2001年)(単位:百万ランド)

HS 品目 2001年 01/00(%)

1999年 2000年金額 金額 金額 シェア

世界 1,386 1,543 1,675 100.0 8.61 日本 205 266 287 17.2 8.02 オランダ 176 180 227 13.6 26.53 米国 88 171 178 10.7 4.24 英国 112 92 119 7.1 30.45 ドイツ 131 122 119 7.1 ▲ 2.46 ガーナ 86 107 91 5.5 ▲ 14.97 イスラエル 45 51 68 4.1 34.08 スイス 38 59 54 3.2 ▲ 9.29 ベルギー 52 45 44 2.6 ▲ 1.9

10 モザンビーク 37 44 37 2.2 ▲ 14.6出所:南ア歳入庁

南ア・野菜、果実、ナッツ等の調製品の輸出(2001年)(単位:百万ランド)

HS 品目 2001年 01/00(%)

247

(表16)

3.南ア農産品の対日輸出実績

2001 年日本の財務省・貿易統計によると、日本にとって南アは第 24 位(2 億 7,521 万ドル)の食品輸

入相手国である。日本の輸入上位 5 品目は、とうもろこし、粗糖、グレープフルーツ、えび、もも缶詰であ

った。

また、日本の輸入の中で、南アのシェアが高かった品目としては、ミックスフルーツ缶詰(554 万ドル、

シェア28.2%)、なし缶詰(381 万ドル、シェア45.5%)、アプリコット缶詰(264 万ドル、シェア73.8%)、

変性アルコール(7 万ドル、シェア96.0%)の4品目があげられ、いずれもシェアは第1位の品目であっ

た。このほか、とうもろこし(9,972 万ドル、シェア5.1%)、グレープフルーツ(2,600 万ドル、シェア11.

5%)、もも缶詰(1,395 万ドル、シェア22.8%)、ぶどうジュース(895 万ドル、シェア18.1%)、乾燥ぶど

う(177 万ドル、シェア4.9%)、ミックスジュース(102、万ドル、シェア8.7%)の6品目は 2 位を占めた。

1999年 2000年金額 金額 金額 シェア

20 野菜、果実、ナッツ等の調製品 1,386 1,543 1,675 100.0 8.62008 果実、ナッツその他植物の食用部分 795 787 916 54.7 16.42009 果実又は野菜のジュース 478 653 657 39.2 0.62005 調製し又は保存に適した処理をした野菜 42 47 50 3.0 4.52007 ジャム、フルーツゼリー、マーマレード、果実又はナッツ

のピューレ又はペースト55 41 31 1.8 ▲ 24.2

2001 食酢又は酢酸により調製し又は保存に適した処理をした野菜、果実、ナッツその他の植物の食用部分

6 4 8 0.5 97.9

2002 調製し又は保存に適した処理をしたトマト 3 3 5 0.3 56.82004 調製し又は保存に適した処理をしたその他の野菜 3 2 4 0.3 76.32006 砂糖により調製した野菜、果実、ナッツ、果皮その他植

物の部分2 2 2 0.1 50.0

2003 調製し又は保存に適した処理をしたきのこ及びトリュフ 2 3 2 0.1 ▲ 44.7

南ア・野菜、果実、ナッツ等の調製品の輸出(2001年)

出所:南ア歳入庁

(単位:百万ランド)HS 品目 2001年 01/00

(%)

248

(表17)2001 年・日本の南アからの食品輸入

品目 金額(US$) シェア 順位肉、食用くず肉 15,921.00 0.0% 36 米国 42.1% オーストラリア 14.7% デンマーク 13.5% 鯨及びその他の肉(生鮮、冷蔵、冷凍) 15,921.00 3.8% 7 ニュージーランド 32.3% フランス 29.8% カナダ 10.5%魚、甲骨類、軟体動物 29,862,179.00 0.3% 31 米国 11.7% 中国 9.9% ロシア 9.1% キハダマグロ(生鮮、冷蔵) 170,370.00 0.1% 20 インドネシア 29.2% シンガポール 14.3% 台湾 10.5% その他マグロ(生鮮、冷蔵) 1,164,441.00 0.3% 28 スペイン 24.4% オーストラリア 18.1% インドネシア 8.5% その他魚(生鮮、冷蔵) 147,049.00 0.1% 23 中国 60.5% オーストラリア 8.0% 韓国 7.4% ビンナガマグロ(冷凍) 136,103.00 1.2% 5 カナダ 32.6% 韓国 25.3% 米国 19.6% キハダマグロ(冷凍) 6,421.00 0.0% 37 台湾 45.3% 韓国 32.7% インドネシア 4.7% その他マグロ(冷凍) 22,188.00 0.0% 41 台湾 38.9% 韓国 20.8% オーストラリア 13.8% イワシ(冷凍) 660,711.00 3.3% 5 米国 43.6% メキシコ 21.8% オランダ 18.0% その他魚(冷凍) 4,722,439.00 19.0% 19 米国 23.2% 中国 15.6% ノルウェー 7.6% タラ及びニシン等の肝臓、卵及びしらこ(冷凍) 105,666.00 0.0% 18 米国 52.4% ロシア 37.4% カナダ 3.0% 冷凍したフィレ 617,133.00 0.1% 33 中国 29.2% チリ 16.4% ノルウェー 8.3% その他魚肉(冷凍したフィレを除く) 22,785.00 0.0% 39 米国 40.9% タイ 25.8% 中国 9.9% サケ科のもの&その他の魚 43,546.00 0.6% 9 タイ 24.8% ベトナム 20.2% 中国 19.8% いせえびその他のいせえび科のえび(冷凍) 9,167,230.00 9.6% 3 オーストラリア 27.5% キューバ 19.9% 南ア 9.6% ロブスター(冷凍) 537,035.00 2.8% 4 カナダ 74.4% オーストラリア 9.7% 米国 4.9% いせえびその他のいせえび科のえび(冷凍してないもの) 5,934,640.00 10.3% 3 オーストラリア 65.4% ニュージーランド 22.9% 南ア 10.3% ロブスター(冷凍してないもの) 9,582.00 0.0% 8 カナダ 60.3% 米国 36.8% フランス 1.3% いか(冷凍、乾燥または塩漬けにしたもの) 1,325,927.00 0.5% 12 タイ 31.6% 中国 27.3% ベトナム 16.2% たこ(冷凍、乾燥または塩漬けにしたもの) 18,024.00 0.0% 20 モロッコ 70.4% モーリタニア 12.8% 中国 4.8% 貝柱等(生鮮、冷蔵) 4,756,077.00 1.0% 10 韓国 23.4% 中国 18.5% 米国 17.6% 貝柱等(冷凍、塩漬けにしたもの) 294,812.00 0.1% 26 タイ 31.4% 中国 21.0% チリ 9.6%食用野菜、果実、ナッツ 39,439,209.00 1.0% 13 中国 32.8% 米国 27.0% フィリピン 11.0% アスパラガス(生鮮、冷蔵) 2,177.00 0.0% 15 オーストラリア 26.0% メキシコ 22.1% フィリピン 17.2% ハラタケ属のキノコ(生鮮、冷蔵) 5,219.00 0.0% 16 中国 72.5% 韓国 11.9% カナダ 7.1% スイートコーン 96,915.00 0.2% 7 米国 76.9% ニュージーランド 19.9% 中国 1.2% その他乾燥野菜 4,401.00 0.0% 27 中国 83.2% 米国 8.4% 台湾 2.0% 乾燥インゲン豆 1,759.00 0.0% 19 中国 31.9% カナダ 31.1% 米国 19.2% ソラ豆 14,075.00 0.3% 10 中国 60.4% 韓国 11.3% 米国 9.4% びんろう子、マカダミアナット等 972,544.00 3.2% 6 オーストラリア 31.5% 中国 26.8% ケニヤ 18.3% グァバ、マンゴー、マンゴスティン(生鮮、乾燥) 10,771.00 0.0% 9 フィリピン 52.3% メキシコ 29.7% オーストラリア 7.7% オレンジ(生鮮、乾燥) 4,965,680.00 4.6% 3 米国 84.5% オーストラリア 6.4% 南ア 4.6% レモン(生鮮、乾燥) 2,145,174.00 1.9% 3 米国 77.2% チリ 17.7% 南ア 1.9% グレープフルーツ(生鮮、乾燥) 25,999,181.00 11.5% 2 米国 82.1% 南ア 11.5% イスラエル 4.8% 乾燥ブドウ 1,764,639.00 4.9% 2 米国 86.7% 南ア 4.9% トルコ 2.6% その他果実、ナッツ(冷凍) 2,366,683.00 2.8% 8 カナダ 21.8% 中国 21.4% 米国 20.7% 乾燥アプリコット 429,539.00 9.1% 3 米国 54.8% トルコ 26.3% 南ア 9.1% 乾燥果実(アプリコット、プルーン、アップル除く) 2,769.00 0.0% 19 中国 76.4% ドイツ 13.6% 米国 6.8% 柑橘類の果皮及びメロンの皮 657,683.00 19.6% 3 中国 24.5% スペイン 23.1% 南ア 19.6%穀物、穀粉、加工穀物 99,719,541.00 2.5% 5 米国 62.5% オーストラリア 12.2% カナダ 11.0% トウモロコシ(種を除く) 99,719,541.00 5.1% 2 米国 86.9% 南ア 5.1% アルゼンチン 2.7%コーヒー、茶、スパイス 5,507.00 0.0% 81 中国 21.0% ブラジル 13.0% コロンビア 12.1% ミックス・スパイス 5,507.00 0.4% 10 米国 36.9% 韓国 34.1% ドイツ 15.1%調整食料品、飲料 98,480,844.00 0.8% 17 米国 30.7% 中国 20.9% タイ 8.6% 甘しや糖 47,018,633.00 13.0% 3 タイ 45.4% オーストラリア 36.3% 南ア 13.0% 食酢または酢酸により調製した野菜(きゅうり以外の野菜) 12,213.00 0.0% 19 中国 79.8% タイ 7.4% メキシコ 2.1% ジャム、フルーツゼリー、マーマレード等(かんきつ類以外) 5,307.00 0.0% 32 フランス 46.4% 中国 9.3% 英国 9.1% かんきつ類缶詰 639,700.00 1.1% 6 中国 78.4% 米国 5.7% メキシコ 5.3% なし缶詰 3,811,121.00 45.5% 1 南ア 45.5% オーストラリア 37.5% 米国 6.1% アプリコット缶詰 2,642,652.00 73.8% 1 南ア 73.8% 中国 8.1% スペイン 5.1% もも缶詰 13,953,064.00 22.8% 2 中国 51.3% 南ア 22.8% ギリシヤ 17.2% ミックスフルーツ缶詰 5,537,404.00 28.2% 1 南ア 28.2% タイ 21.5% ギリシヤ 17.3% その他果実の缶詰 13,144.00 0.0% 34 中国 51.5% タイ 15.1% 米国 14.7% オレンジジュース(冷凍) 39,064.00 0.0% 9 ブラジル 61.3% 米国 23.1% ベリーズ 9.5% オレンジジュース(冷凍していないもの、ブリックス値20以上) 2,210.00 0.0% 14 ブラジル 90.9% オーストラリア 4.7% 米国 1.6% グレープフルーツジュース 46,484.00 0.1% 12 米国 72.2% イスラエル 15.6% ベリーズ 3.0% かんきつ類果実ジュース(オレンジ&グレープフルーツ除く) 7,410.00 0.0% 17 イスラエル 37.3% イタリア 26.2% アルゼンチン 18.3% ブドウジュース 8,949,968.00 18.1% 2 米国 42.9% 南ア 18.1% ブラジル 12.1% アップルジュース 6,037,053.00 5.7% 5 中国 31.2% オーストラリア 18.8% 米国 18.0% その他果実&野菜ジュース 751,091.00 0.9% 12 米国 41.1% オーストラリア 18.6% オランダ 8.6% ミックスジュース 1,017,800.00 8.7% 2 米国 76.5% 南ア 8.7% ドイツ 3.2% 酵母(活性のものに限る) 131,392.00 0.4% 13 台湾 41.1% 米国 23.5% インドネシア 7.9% 酵母(不活性のもの)、その他の単細胞微生物 42,801.00 0.0% 33 米国 19.8% オランダ 18.8% タイ 18.0% アイスクリーム&その他の氷菓 21,377.00 0.0% 15 米国 44.7% オーストラリア 15.1% ニュージーランド 14.8% 水(鉱水及び炭酸水、砂糖その他の甘味料、香味料を加えたもの) 2,366.00 0.0% 24 米国 86.7% 韓国 3.9% フランス 2.5% 非アルコール飲料(水&ジュースを除く) 1,328,113.00 1.6% 7 米国 64.6% 中国 12.7% コスタリカ 3.4% ビール 15,801.00 0.0% 38 メキシコ 21.2% オランダ 12.2% 米国 11.6% スパークリング・ワイン 147,964.00 0.1% 7 フランス 79.0% イタリア 10.2% スペイン 6.1% シェリー、ポートその他の強化ぶどう酒(2リットル以下の容器入り) 3,993,629.00 0.6% 9 フランス 58.3% イタリア 15.3% 米国 8.2% シェリー、ポートその他の強化ぶどう酒(2リットル以上の容器入り) 730,122.00 2.6% 11 米国 22.8% フランス 15.7% アルゼンチン 14.7% その他のぶどう搾汁 479,283.00 4.8% 3 アルゼンチン 89.1% チリ 6.0% 南ア 4.8% エチルアルコール(変性させてないものでアルコール分80%以上) 26,174.00 0.0% 16 中国 31.8% タイ 18.2% ブラジル 10.9% 変性アルコール(アルコール分のいかんを問わない。) 69,336.00 96.0% 1 南ア 96.0% 米国 4.0% なし 0.0% たばこ(全部又は一部の骨を除いたものに限る。) 986,271.00 0.2% 16 米国 61.3% ブラジル 13.7% マラウイ 6.8%その他の動物及び野菜 1,424,867.00 0.1% 44 米国 28.0% オーストラリア 14.3% ニュージーランド 7.8% 動物(生きているものに限る。馬、牛、家禽を除く。 595,939.00 1.7% 10 米国 33.1% 中国 16.3% オランダ 10.8% 観賞用の魚、こい及び金魚 21,775.00 0.1% 31 シンガポール 19.3% ブラジル 14.6% インドネシア 13.9% 殻なしの鳥卵(乾燥したもの。) 84,455.00 0.8% 7 米国 56.6% カナダ 19.9% インド  8.1% 魚又は甲殻類、軟体動物、その他の水棲無脊椎動物の粉。 603,719.00 0.2% 19 ペルー 49.6% チリ 27.9% デンマーク 4.1% でん粉製造の際に生ずるかすその他これに類するかす 105,020.00 0.2% 7 米国 65.2% 中国 31.6% フランス 1.3% 飼料用に供する種類の調製品。(犬及び猫用を除く。) 13,959.00 0.0% 28 米国 31.8% カナダ 21.8% ドイツ 13.6%

第3位第1位 第2位

出所:財務省貿易統計

249

4.投資状況

民間調査会社ビジネス・マップ社によれば、2001 年の南ア対内直接投資額(発表ベースの 1,000 万ラ

ンド以上の投資)のうち、農業・林業・漁業は17億ランド(2億ドル)、食品・飲料・タバコは 14 億ランド(1

億 9,000 万ドル)であった。2000年12月時点の南アの対外投資残高を産業別にみると、食品・飲料・タ

バコは103億ランドで通信・IT部門(135億ランド)に次いで第2位となっている。食品分野における近年

の大型投資案件を見ると、2000 年に Cadbury Schweppes Plc(英)が 16 億ランド、コカ・コーラ(米)が

1995 年の SA Bottling Co.を買収(14 億 4,、000 万ランド)、2000 年にも 14 億ランドを投資、2001 年に

Cirio(伊)が 13 億 3,000 万ランドを投資している。

(表18)南アフリカへの業種別直接投資(1994 年~2001 年)

出所:ビジネスマップ社

(表19)南アフリカにおける大型直接投資案件(1994 年~2001 年)

順位 業種 金額1 通信・IT 13,534.202 食品・飲料・タバコ 10,313.003 エネルギー・石油 9,017.004 自動車・部品 8,041.105 鉱業・採掘 5,458.006 金属製品及び鉱物加工 5,382.007 輸送・輸送機器 5,222.008 不動産 4,501.009 ホテル・観光 3,665.60

10 その他製造業 3,530.00

(単位:100万ランド)

被投資/買収企業名 投資企業 国名 分野 金額 年Telekom SBC Communication/ Telecom Malasya 米国/マレーシア 通信・IT 5,630 1997Engen Petronas マレーシア エネルギー・石油 4,000 1998Cell C Saudi Oger サウジアラビア 通信・IT 3,132 2001Sentrachem Dow Chemicals 米国 化学・プラスティック・ゴム 2,320 1997BMW SA BMW ドイツ 自動車・部品 2,200 2001Engen Petronas マレーシア エネルギー・石油 1,900 1996Highveld Steel Acerinox スペイン 金属・鉱物加工 1,651 2001Cadbury Schweppes Cadbury Schweppes Plc 英国 食品・飲料・タバコ 1,600 2000Blue Circle Cement Lafarge フランス 建設 1,530 1998SA Bottling Co. Coca-Cola 米国 食品・飲料・タバコ 1,440 1995Western Areas Ltd Placer Dome Inc カナダ 鉱業 1,410 1998South African Airway Swissair スイス 輸送・輸送機器 1,400 1999Tavistock Collieries Lonrho Plc 英国 鉱業 1,400 1998Coca-Cola Coca-cola 米国 食品・飲料・タバコ 1,400 2000Del Monte Foods Cirio イタリア 食品・飲料・タバコ 1,333 2001N/A Malaysian Resources Corp Berhad マレーシア 不動産 1,300 2001Safmarine A P Moller デンマーク 輸送・輸送機器 1,222 1999Mondi assets Global Environment Fund 米国 農林水産 1,068 2001Fast Fleet(Telcom) Debis Fleet Management ドイツ プロフェッショナル・サービス 1,000 2000IHM Project Ticor オーストラリア 鉱業 961 2000

(単位:100万ランド)

250

5.国内・国内販売拠点及び流通ルート

南アの交通インフラの大半は政府が所有するトランスネット Transnet によって運営されている。トラン

スネット社は鉄道事業のスプ―ルネット Spoornet、港湾事業のポートネット Portnet 、道路事業のオート

ネットAutonet、パイプライン事業のペトロネット Petronet、航空事業の南ア航空(SAA)の5つの部門を持

ち、各社が独立採算で事業を行っている。トランスネットによると、年間1億8,000 万トン以上の輸送貨物

を取り扱っており、その内訳は、210万トンが道路輸送、250万人が輸送、1億 9,400 万トンが海上輸送、

154 億リッターがパイプラインである。

(1)港湾サービス 南アはアフリカ随一の港湾インフラを持ち、輸出入両面において南アのみならずアフリカ大陸全体の

ハブ港として機能している。トランスネットの港湾部門であるポートネットが南アの7つの商業港(ダーバ

ン港、ケープタウン港、ポートエリザベス港、イーストロンドン港、サルダナ港、モッセルベイ港、リチャー

ズベイ港)を運営、管理しており、積み下ろしを除いた全ての港湾サービスを提供している。ただし、ど

の港においてもフリー・ポート・ゾーンは設置されていない。農産物の輸出については、ダーバン港とケ

ープタウン港が要港となっている。

・ダーバン港

ダーバン港は南アの深水港における一般船荷取扱いの20%を占める。南アで最大の船荷取扱い港

で、年間 5,000 の商業船が二,600万トン船荷を取扱っている。年間500億ランドの売上高を記録してお

り、南アの港湾収益の65%を占める。ダーバンのコンテナターミナルは年間 88 万 TEU(TEUは20フィ

ート換算個数)以上を取り扱っており、極東地域へのハブ港として利用されている。主に石炭、陶器、鉄

鋼、柑橘類、粗糖、穀物、鉱物資源、鉱石、御影石、米、木材や石油化学物質などが取り扱われている。

ダーバンの地理的優位性からハウテン州向けの商品の荷受・積荷の第一港として利用されている。ダ

251

ーバン港には57バースあり21のターミナルがサービスを提供している。ポートネットが乗客用、コンテナ

用や木材用のターミナルを運営している一方、石炭、紙パルプ、粗糖、柑橘類、穀物、御影石のターミ

ナルが商業ベースで運営されている。

・ケープタウン港

ケープタウン港も深水港における一般船荷のフルサービスを提供している。中でも、落葉果実、生鮮

果実、冷凍果実の輸出で有名である。また、水産関係も同様に有名である。ケープタウンはその立地条

件から戦略的に世界の海上輸送の ルートに組み込まれており欧州と米国、アフリカ、アジア、オセアニ

ア間の船荷のハブ港となっている。ハウテン州からは離れているが、ハウテン州に拠点を置く輸入業者

の中には今でも欧州や米国からの高額な船荷や賞味期限が限定されているなど時間管理の必要な船

荷については同港を利用している。

(2)鉄道 南アフリカ国内 2 万 1,300 キロメートルに及ぶ鉄道路線網は、世界で最も大規模な狭軌鉄道を全国的

に発達させた鉄道網であり、この鉄道網を利用して年間1億6,000万トン以上の貨物(その大半が石炭)

が輸送されている。南ア鉄道路線網は、国内すべての大規模な農業地域、鉱業地域、産業地域、さらに

は国内主要の港を繋ぎ、さらに、近隣諸国の鉄道路線とも接続している。鉄道路線では、通常の貨物輸

送用貨車の他に、石炭、鉱石、穀物、爆発物、木材、果物や腐敗しやすい食品類などの大量のばら積

みの委託貨物を輸送するための特殊な貨物用貨車も利用されている。鉄道のインフラストラクチャーは、

アフリカ大陸では確かに最高であると言え、そのネットワ-クの45%は電化されている。

(3)空港 ザ・エアポート・カンパニー社は、ブルムフォンテイン、ケープタウン、ダーバン、イーストロンドン、ヨハ

ネスブルグ、キンバリー、ポート・エリザベス、ジョージ、アッピングトンの 9 つの国営空港を経営している。

9つの空港のうち、ヨハネスブルグ、ダーバン、ケープタウンの3つの空港は、国際空港に指定されてい

る。南アフリカでもっとも重要な空港は、ヨハネスブルグ国際空港である。ヨハネスブルグ国際空港には、

機械化されたカーゴ・ターミナルを利用することによってあらゆるタイプの貨物の出し入れを処理する設

備が整っている。腐敗しやすい商品を取り扱う設備も整備されている。果物、生花、野菜、肉、魚、薬品

の貿易に必要な冷凍庫や冷蔵室も整っている。ケープタウンおよびダーバンの2つの国際空港にもこう

いった設備は整っているが、規模的にはヨハネスブルグ国際空港と比較すると小さい。南アフリカ航空

(SAA)は、アフリカ大陸においてもっとも大きな民間航空会社であり、現在、世界でもっとも大きな航空

会社50社の一つに評価されている。年間の利用客数は500万人。世界各地32の空港へ運航している。

SAA は旅客機の運航だけではなく、4機の貨物専用機によって南アフリカ国内および海外へ貨物輸送

も行っている。

(4)道路 南アフリカ国内を運搬する貨物全体のおよそ80%が道路輸送による。道路輸送産業は、南ア GDP の

7%近くを占めている。国営道路設備によって、国内の主要都市ならびに近隣諸国への接続が提供さ

れている。この中には、1,440 キロメートルの往復分離式の高速道路、292 キロメートルの単側式高速道

路および 4,401 キロメートルのアクセス無制限の単側式主要道路が含まれている。トランスネットの部門

の一つであるオートネットでは、一般的な貨物、タンカー、冷蔵輸送などを専門に取り扱っている。

252

6.政府等による輸出促進支援策

南ア通産省(The Department of Trade and Industry :DTI)は輸出促進と産業育成の双方に力を入れ

ている。南ア通産省の外郭団体で貿易・投資促進を行う南ア貿易・投資促進庁(TISA:Trade &

Investment South Africa) のアグロ・プロセッシング課には、生鮮果実、飲料(ジュース、茶、ワイン)、ゲ

ームミート(山羊、オーストリッチ、ワニ)、自然繊維、家具の5分野を重点項目に指定し、分野ごとに担当

者を置き政策を実施している。具体的な支援策として、輸出市場開拓および投資誘致支援スキーム

Export Marketing and Investment Assistance Scheme (EMIA)と国際食品見本市出展支援を紹介する。

(1)輸出市場開拓および投資誘致支援スキーム(EMIA) 南ア輸出業者による輸出市場の開拓や投資誘致の際に生じる費用の一部を費用負担するスキーム

で、(a)申請者の商品、サービスを国際市場で展示、(b)申請者のマーケティングコストを支援の2つがあ

る。申請企業はミッションや見本市やマーケット調査などのイニシャルコストまたは全経費の負担が可能

である必要がある。例外は見本市のナショナル・パビリオンで、航空運賃やブース設営・維持費、スペー

ス費について規程内であれば全額、規程を超える場合は上限金額が EMIA スキームによって支援され

る。申請企業は請求が提出された後審査基準を満たしていれば資金を得ることができる。対象、審査基

準は以下のとおり。

(対象)

・ 南アの中小企業、PDI(黒人企業など過去に不利益を被ってきた企業)を含む製造業者

・ 南アの輸出業者

・ 南アの中小企業 または PDI を代表する代理人

・ 南アの輸出振興機関、業界団体等

・ 輸出振興機関や TISA が認定したプロジェクトベースのサービスビジネス。

(審査基準)

・ 申請企業の輸出/生産実績

・ 申請者の輸出マーケティング能力

・ 申請企業の輸出/生産能力

・ 輸出マーケティング戦略の具体性

・ 対象商品の輸出適正と国内マーケティング実績

・ 進出場所への要件と技術力の基準を満たしていること

・ その産業におけるその企業のプレゼンス

・ 輸出振興機関の会員企業化否か

・ TISA の戦略商品かどうか

(2)国際見本市出展 各国で開催される国際食品展においてナショナル・パビリオンを展開し、南ア加工食品のプロモ

ーションを実施しており、上述の EMIA スキームによる支援が行われている。日本においても在京

南ア大使館が中心となり隔年でFOODEXに参加している。2003年3月のFOODEXは隔年開催

の年にあたるはずであったが、ナショナルパビリオンは展開されなかった。2002年に EMIA スキ

ームを使用して欧米の国際食品見本市に参加した南ア食品企業は事項のとおり。

(表20)INTERNATIONAL FANCY FOOD(2002年5月5日~7日、シカゴ)

253

No. 会社 連絡先 商品1 Dewfresh Products

(Exporters no: 849293)Frik GroblerTel: (011) 736 7738Fax: (011) 736 8209Email: [email protected]

果物ジュース、UHTロング・ライフ・ミルク

2 Allifa Spices(Export no: 345664)

Mr . MohammedTel: ( 031) 912 2410Fax: ( 031) 912 2407Email : [email protected]

スパイス

3 Khoisan Tea Import Export(Exporters no: 1577601)

Reinhard von LudwigerTel: (021) 421 3111Fax: (021) 421 3444Email: [email protected]

ルイボス茶

4 CapeSpan (Pty) Ltd(Export no: 1028518)

Mr Willem HanekomTel: (021) 917 2716Fax: (021) 949 1699E-mail:[email protected]

ケープ・果物・バイト

5 Chateau Gateaux (Pty) Ltd(Exporters no: 1330636)

Ian LipschitzTel: (031) 304 2727Fax: (031) 304 2772Email: [email protected]

トロピカル果物ネクタ-、100%果物ジュース

6 Anchor Yeast t/a Rymco (Pty)Ltd(Export no: 976712)

Mr. Johan LangeveldtTel: (011) 248 8200Fax: (011) 474 8381E-mail: [email protected]

イースト菌

8 The famous Stock Company(Export no: 1793203)

Mr. Sven NothardTel:( 011) 706 0279Fax: ( 011) 706 0279E-mail: [email protected]

デザートトッピング

10 Banditos Chile Co. MamaAfrica’s Brand(Export no: 1592145)

Ms. Doris Mac RaeTel: (011) 616 2458Fax: (011) 616 5472E-mail: [email protected]

ホットソース,ピクルス

11 Kees Beyers Chocolates(Export no: 662894)

Ms. Barbara QueallyTel: ( 011) 394 6892Fax: (011) 394 6896E-mail: [email protected]

チョコレート,ビスケット

12 T.D Rabie ta Africa Indala(Exporter no: 1514036)

Ms. Teresa RabieTel: (021) 557 6817Fax: (021) 557 6817E-mail: [email protected]

ジャム、コーヒー、ワイン、お茶、柑橘類の果物

13 Kwality Biscuits (Pty) Ltd(Export no: 1150042)

Mr. H. CassimTel: (012) 374 2037Fax: (012) 374 3068E-mail:

ビスケット

14 New Adventure Investments 32(Pty) Ltd(Export no: 1786909)

Mr C. Van NiekerkTel: (021) 982 2247Fax: (021) 982 2246E-mail: [email protected]

プラスチックパッケージ

15 Good Hope InternationalBeverages Ltd(Export no: 1086784)

Mr. Tian Du ToitTel: (021) 529 3980Fax: (021) 555 3033E-Mail: [email protected]

果物ジュース,豆乳

16 Fruitique (Pty) Ltd(Export no: 1849660)

Mr. R. BurtonTel: (021) 557 7339Fax: (021) 557 7595E-mail: [email protected]

果実調整品

17 Clover SA Ltd t¥a NCD(Export no: 1147204)

Mr. Tony GasparTel: (011) 471 1416Fax: (011) 471 1516E-mail: [email protected]

チューダーチーズ、ゴーダーチーズ、UHT、コンデンスミルク

254

(出所:TISA)

18 Wavelengths 84 (Pty) Ltd Ms. C. BlandTel: (011) 447 6397Fax: (011) 447 1767E-mail: [email protected]

ルイボス茶、ヌガー、オリーブオイル

19 Nocal (Pty) Ltd(Export no: 1882435)

Ms. J. WeidemannTel: (011) 466 3556Fax: (011) 318 3330E-mail: [email protected]

パプリカパウダー、ソース&ピクルス

20 R.F.F. Foods (Pty) Ltd t/aRhodes Foods(Export no: 1773123)

Mr A. PayneTel: (021) 870 4000Fax: (021) 874 1445E-mail: [email protected]

洋ナシ缶詰、アプリコット缶詰、桃缶詰

21 Manrotrade t/a WhymarInternational Ltd(Export no: 1917048)

Mr. Ian BrownTel: (021) 949 1130Fax: (021) 949 1136E-mail: [email protected]

赤ワイン& 白ワイン、チョウセイニンジンの食前酒、果物ジュース

23 Berfin (Pty) Ltd(Export no: 941741)

Mr. Grant Mc GregorTel: (021) 794 0320Fax: (021) 794 0321E-mail: [email protected]

果物ジュース、ビスケット

24 Parmalat SA (Pty) Ltd(Export no: 816177)

Mr. Kobas MulderTel: (021) 809 1496Fax: (021) 8866509E-mail: [email protected]

ピュア果物ジュース、チューダーチーズ

25 Logeco Investments ( Pty) Ltd(Export no: 1832017)

Mr .Doug BottomelyTel : ( 031) 303 2270Fax :( 031) 312 3930E-mail : [email protected]

ナッツクランチ、チョコレート、ストロベリーヨーグルト

26 Mrs. Govender’s Curry Paste(Export no: 1829807)

Tel: ( 033) 397 1333Fax : ( 033) 345 2775E-mail: [email protected]

ベジタブルチリ、カレーペイスト

27 Woodlands Diary (Pty) Ltd(Export no: 1691576)

J.P VenterTel: ( 042) 291 0054Fax: ( 042) 2910 940E-mail:

UHT ミルク、UHTカスタード、チーズ、バター

28 Vinvalley Wine Exports Mr Wessel JacobsTel: ( 011) 392 3412Fax: ( 011) 392 1804E-mail:

ワイン

29 Pappadew International(Export no: 1396585)

Mr. J SteenkampTel :(015) 303 2161Fax:(015) 303 2166E- mail:

果物

30 The Export House & ExpoSource(Export no: 1875022)

Mr. Keith DuvalTel : (031) 764 2735Fax : ( 031) 764 0391Email: [email protected]

ビスケット & マフィン、果物ジュース、果物ワイン、果物ビール

32 Groene Cloof Wynlandgoed(Pty) Ltd(Export no: 1280457)

Mr. A. J v/d BergTel : ( 022) 492 2839Fax: ( 022) 492 3261E-mail: [email protected]

ワイン

33 Thabani Wines (Pty) Ltd Mr. Trevor SteynTel: (021) 882 8790Fax: (021) 882 8792E- mail: [email protected]

ワイン

31 Dreams Beverage Corporation(Export no:20051607)

Mr. Nick TsiaousisTel: ( 011) 608 0404Fax: ( 011) 608 0505E-mail: [email protected]

ノンアルコールカクテルミックス

255

(表21)SIAL(2002年10月20日~24日、パリ)

No. 会社 連絡先 商品1.   Camdeboo Meat Processors Ltd

(Exporter Number: 117 5701)Mr. Zorb CaryerTel: (049) 89 10622Fax: (049) 89 25317E-mail: [email protected]

レイヨウ肉、オーストリッチ肉

2.   Eskort Limited(Exporters Number: ZA43)

Ms E ErasmusTel: (036) 352 2112Fax: (036) 252 2906Email: [email protected]

3.   Etlin International (Pty) Ltd(Export number: 81622)

Andy SmithTel: (021) 418 3850Fax: (021) 418 4151E-mail: [email protected]

牛肉、羊肉、 豚肉、家禽肉

4.   Imex Choice Ostrich(Exporter Number: 919900)

Mr.P StrijdomTel: (012) 325 1472/3Fax: (012) 326 4703E-mail: [email protected]

オーストリッチ肉

5.   Klein Karoo Co-operative Ltd Mr, Nuno GomesTel.: 044-203-5100Fax: 044-279-2330E-Mail: [email protected]

オーストリッチ肉

6.   Law Wholesalers Meat Mr. W.J van WykTel:( 054)833 0041Fax ( 054) 833 0045E-mail: [email protected]

チリソース漬けのラム肉

7.   Mosstrich LTD(Export Number : 9612001108)

Mr. Jimmy WrightTel: (044) 697 7052Fax: (044) 697 7055E-mail: [email protected]

オーストリッチ肉

8.   Philippe Geniune OstrichProduct(Export Number : 1543920)

Mr. Philip VermaakTel: 046 622 6567Fax: 046 622 6567E-mail: [email protected]

オーストリッチ肉

9.   Samic(Exporters Number: 1779296)

Dr Gerrit BruwerTel: (012) 361 4545Fax: (012) 361 9837E-mail: [email protected]

A. 肉

No. 会社 連絡先 商品1.   Ashton Canning Company (Pty)

Ltd(Exporters Number: 33348)

E. G. OosthuizenTel: (023) 615 11Fax: (023) 615 1992E-mail: [email protected]

果物缶詰

2.   Langeberg Foods International(Export Number: 42362)

Tel: (021) 970 4126Fax: ( 021) 9704103E-mail:[email protected]

果物缶詰、ジャム缶詰、野菜缶詰

3.   R.F.F. Foods (Pty) Ltd t/aRhodes Foods(Export Number: 1773123)

Mr A. PayneTel: (021) 870 4000Fax: (021) 874 1445E-mail: [email protected]

缶詰

4.   South Canned Products/Collondale Cannery (Pty) Ltd(Exporters number: 1500389)

Jurgen FischerTel: (021) 510 6750Fax: (021) 510 6774Email: [email protected]

果物缶詰

5.   Summer Pride Fruits (Pty) Ltd(Export Number.: 111785)

Russell TicknerTel: (043) 731 1770Fax: (043) 731 1544E-mail: [email protected]

B.缶詰

256

No. 会社 連絡先 商品1.   ASNAPP Ms Venter

Tel: (021) 808 2922Fax: (021) 808 2917E-mail: [email protected]

お茶他

2.   Banditos Chile Co.(Export Number : 1592145)

Mrs. Doris MacraeTel: (011) 616 2458Fax: ( 011) 616 5472E-nail: [email protected]

ホットソース、ピクルス

3.   Berfin (Pty)Ltd(Exporters Number: 941741)

AngelGrant McGregorTel: (021) 794 0320Fax:( 021) 794 0321Email: [email protected]

果物ジュース、ショートブレッドビスケット、パスタ、スナック

4.   Bokomo Foods & Sugarbird (Pty)Ltd)

David RabieTel: (021) 534 5211Fax:( 021) 534 5058Email: [email protected]

糖衣をかけた果物、シリアル、ジャム

5.   Brotrade (Pty) Ltd t/a Nandos(Exporters Number: 149 732)

Chris ThorpeTel: 011 442 4039Fax: 011 442 4071

ソース、マリネ

6.   Cape Fruit Vinegar Factory(Exporters Number.: 159120)

Mrs Sue LongTel: (022) 448 1581Fax: (022) 461 2143E-mail: [email protected]

果物ドレッシング

7.   Capespan (Pty) Ltd(Exporters Number.: 1681768)

Jasper CoetzeeTel: (021) 917 2600Fax: (021) 917 2602E-mail:

アイステイー

8.   Cass Abrahams Cape Cuisine(Pty) Ltd(Exporters Number: 1460889)

Mark ParsonsTel: (021) 853 4703Fax:(021) 853 4705Email: [email protected]

スパイス、調理用ソース、パスタ

9.   Dawn Light Investments 101CC(Export Number.: 1877998)

Jacobus KokTel: (013) 788 6195Fax: (013) 788 6195E-mail: [email protected]

ローストマカダミアの実

10. 

Dreams Beverage Corporation(Export.Number:20051607)

Nick TsiaousisTel:(011) 6080404Fax:(011) 6080505

11. 

Good Hope InternationalBeverages (Pty) Ltd(Exporters Number: 1086784)

Mr Rein MyburghTel: (021) 529 3980Fax: (021) 555 3033Email: [email protected]

果物ジュース、豆乳

12. 

Green Farms Nut Company (Pty)Ltd(Export Number: 937389)

Mr. P KuilmanTel: (015) 583 0371Fax: (015) 583 0371E-mail: [email protected]

マカダミアナッツ

13. 

H M Food Processing (Pty) Ltd(Exporters Number: 860 910)

Ms J McCourtTel: (011) 450 1230Fax: (011) 450 4526Email: [email protected]

アボカドピューレ

14. 

Iqlaas Food (Pty) Ltd(Export Number.:20066654)

Muhammad OsmanTel: (031) 569 2122Fax: (031) 569 2126E-mail: [email protected]

調整品

15. 

Kwality Biscuits (Pty)Ltd(Export Number: 1150042)

Mr. Hussein CassimTel:(012)374 2037Fax:(012)374 3068email:

ビスケット

C.その他

257

(出所:TISA)

16. 

Logeco Investments ( Pt y) Ltd(Export Number: 01832017)

Mr Dough BottomelyTel:(031)313 1618Fax:(031)312 3930E-mail [email protected]

シリアル、豆乳、ブドウフルーツ

17. 

Mrs Govender’s All In OneCurry Paste(Exporters Number.: 1829807)

Mrs Vino GovenderTell (033) 397 1333Fax: (033) 397 1333Email: [email protected]

カレーペイスト

18. 

Murraydale Fruit Juices ( Pty)Ltd(Export Number : 1614285)

Miss. Karen HaywardTel: ( 031) 765 6330Fax: ( 031) 765 63E-mail: [email protected]

フルーツカクテル、ライチカクテル、ライムカクテル(Hs code: 104.05.02)

19. 

Natural Extractions (Pty) Ltd(Export Number: 1431970)

Mr. Mike SmithTel: ( 012) 250 2484Fax: ( 012) 250 3240E-mail; [email protected]

パプリカ

20. 

Numbercal (Pty) Ltd(Exporters Number.: 1882)

Alan BirdTel: (011) 466 3566Fax: (011) 466 3470E-mail: [email protected]

ソース

21. 

Peppadew International (Pty)Ltd(Export Number.: 1396585)

John SteenkampTel: (015) 303 2161Fax: (015) 303 2168E-mail:

スパイシーペッパー、ソース

22. 

Raver Import & ExportInternational(Exporters Number: 1901738)

Norman CookTel: (011) 803 8279Fax: (011) 803 8279E-mail: [email protected]

菓子

23. 

Rooibos Ltd(Exporter Number : 63376)

Miss. Gerda De WetTel: (027) 482 2155Fax; (027) 482 1844E-mail: [email protected]

ルイボス茶

24. 

The Cape Herb & SpiceCorporation(Export Number: 1214086)

Mr. P. JipsonTel:(021)701 5140Fax:(021)701 5148E-mail: [email protected]

ハーブ &スパイス

258

ジュース、ソース、塩、茶(ルイボスティー、ハニーブッシュティー)等が既に日本へ輸出されている。

(表22)南アから日本に輸出されている主な商品、輸出企業

出所:在京南ア大使館資料等をもとに作成

南ア産の食品は、例えばアマルーラ・フルーツ・リキュール、ワイルド・クリーム・リキュール、ルイボステ

ィー、ハニーブッシュティー等南アオリジナルの商品と、フルーツ缶詰、フルーツジュース等原料調達の

優位性を活かして高品質で価格競争力のある商品が日本で成功していると言える。南アオリジナルの

商品については、ニッチ市場であるため数量は多くないが確実に定着している。

ルイボスティーは、現在、年間平均約4,000トンが輸入されているといわれているが、中小企業によ

るバルク輸入が大半を占めている(完成品輸入約2%、バルク輸入約98%)。日本市場の健康志向は

引き続き堅調であるため大手メーカー等による製品化が実現されれば更なる市場拡大が期待される。

フルーツ缶詰は、南アからの輸入が第1位であるが、これは各社が南ア企業と OEM 契約を結び、品

質管理指導を行い、日本語の表示ラベルを現地で貼って日本に輸出するなど徹底した品質管理を行

っている。ただし、フルーツ缶詰は日本では充分な供給量があり需要は飽和状態に近いと言われてい

る。100%フルーツジュース(マンゴ・グァバ・ライチ・パッションフルーツ等)は、南ア産の高品質な原料

果実を使用した100%フルーツジュース(ストレート果汁・濃縮還元果汁)は味が良く、価格競争力もあ

るため「Dewlands」、「Cape」、「Ceres」等既に定着しているブランドも多く、今後も需要拡大が望める商

品といえる。

今後の新規ビジネスの発掘関しては、主要な商品、企業は既に日本へ入っているため容易ではない

が、フルーツジュース等果実関連製品は高品質で価格競争力のある商品を提供可能な企業の中には

まだ日本に入っていない商品もあり今後に期待が持てる。また、果実関連製品に限らずケープタウンを

中心とする西ケープ州には原料調達の優位性を活かし、高品質な製品を製造し急成長している中小企

業も多数見られる。これらの企業の中には、ブランドイメージを重視した戦略をとり、高品質・高付加価値

商品を製造し欧州向け輸出で成功している企業も多い。第 2 部では、果実関連製品等今後の新規ビジ

ネスの可能性が高いと思われる分野を取り上げ、生産、輸出動向等とともに高付加価値商品を取り扱う

有望中小企業の紹介を行う。

カテゴリー 会社名 商品名South African Brewery (Pty) ltd. カッスル・ラガー、カッスル・ミルク・スタウトAmalula (Pty) Ltd アマルーラ・フルーツ・リキュールWild Cape Liqueurs (Pty) ltd. ワイルド・クリーム・リキュールAppletiser (Pty) Ltd. アップル・タイザー、グレープタイザー(赤・白)Ashton Canning Co (Pty) Ltd フルーツ缶詰Langeberg Food Processors Ltd フルーツ缶詰

ドライフルーツ SAD (Pty) Ltd ドライ・フルーツCeres (Pty) Ltd. Ceres 100% フレッシュフルーツジュースGood Hope Intyernational Beveage (Pty) Ltd. Dewlands 100% フレッシュフルーツジュースCape Span (Pty) ltd. Cape 100% フレッシュフルーツジュース

ソース Nando's Nando's ぺりぺりソース塩 Swartkops Sea salt (Pty) ltd. 塩(Marina Sea)

Rooibos Ltd. ルイボス・ティーCape Natural Tea Products (Pty) ltd. ルイボス・ティーKhoisan Tea Import Export (Pty) LTD. ルイボス・ティーHerb africa (Pty) Ltd. ハニーブッシュ・ティー

フルーツジュース

フルーツ缶詰

アルコール・飲料

259

第2部 南ア・対外ビジネス有望産品の生産・流通実績と潜在性

1.果実加工品 (1)ジュース ①生産・輸出動向と近年の変化・推移

2001年のフルーツジュースの生産高は 21 万 8,908キロリットルで、97年から5年間で約21%減少し

ているが、これは消費者の食生活の変化による国内市場の減少が原因と考えられる。一方、同期間に

輸出は 41.8%増加しており今後も成長が期待される。南アではあらゆる種類のジュースが生産されてい

る。種類別の生産統計は公表されていないが、グレープ、グレープフルーツ、アップル、オレンジが大半

を占め、ライチ、マンゴー、ベリーなどはわずかなマーケットシェアを占めていると考えられる。

2001年のジュースの輸出先は、オランダが 2,456 万 3,808 キログラムで 1 位(21.8%)、日本は 1,891

万 2,522 キログラムで 2 位(16.8%)、米国が 1,176 万 8,444 キログラムで3位(10.4%)、カナダが

1,161 万 2,300 キログラムで4位(10.3%)であった。上位4カ国で約60%を占める。

(表23)南ア・フルーツジュースの生産量(1997 年-2001 年)

(表24)南ア・ジュースの輸出・品目別(1997 年-2001 年)

(表25)南ア・ジュースの輸出・国別(2001 年)

1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 01/97(%)

フルーツジュース 277,903 256,112 223,682 217,168 218,908 -21.2%

(単位:キロリットル)

(出所:南ア統計局)

1997年 1998年 1999年 2000年数量 数量 数量 数量 数量 シェア

20099010 フルーツミックスジュース 34,506,255 30,346,471 23,777,317 26,273,668 25,149,185 22.3% -27.1%200970 林檎ジュース 21,335,912 12,242,151 28,094,981 25,752,956 24,985,817 22.1% 17.1%200920 グレープフルーツジュース 2,895,764 7,597,844 10,213,511 15,287,720 15,786,263 14.0% 445.2%200960 葡萄ジュース 6,987,152 9,960,283 10,813,361 12,284,167 12,576,322 11.1% 80.0%200911 冷凍オレンジジュース 2,098,059 7,011,091 8,747,246 10,724,646 12,474,451 11.1% 494.6%200940 パイナップルジュース 5,094,779 5,536,461 4,904,788 8,062,994 7,518,172 6.7% 47.6%20098010 他のフルーツジュース 3,103,893 6,527,030 6,140,816 12,860,542 7,202,623 6.4% 132.1%200930 他の柑橘類ジュース 1,757,229 748,121 1,802,625 3,624,521 4,323,193 3.8% 146.0%200919 他のオレンジジュース 1,412,344 1,631,972 1,859,234 2,591,430 2,237,027 2.0% 58.4%20098020 野菜ジュース 101,411 24,138 153,044 681,513 596,670 0.5% 488.4%20099020 野菜ミックスジュース 291,536 103,447 56,175 73,742 17,447 0.0% -94.0%200950 トマトジュース 19,289 91,913 12,610 9,286 14,070 0.0% -27.1%

79,603,623 81,820,922 96,575,708 118,227,185 112,881,240 100.0% 41.8%

2001年

(単位:KG)

01/97

(出所:南ア統計局)

合計

HS 品名

順位 国名 数量 シェア1 オランダ 24,563,808 21.8%2 日本 18,912,522 16.8%3 米国 11,768,444 10.4%4 カナダ 11,612,300 10.3%5 ドイツ 4,932,668 4.4%6 イスラエル 3,444,526 3.1%7 モザンビーク 2,914,400 2.6%8 台湾 2,860,704 2.5%9 モーリシャス 3,436,090 3.0%

10 デンマーク 1,838,263 1.6%その他 26,597,515 23.6%合計 112,881,240 100.0%

(単位:KG)

(出所:南ア統計局)

260

②主要企業と対日ビジネス有望企業

現在、日本に輸入されているフルーツジュースは、紙パックなどの紙パック容器(1リットル)にパックさ

れた最終製品を輸入するビジネスと濃縮ジュースをバルクで輸入し日本で濃縮還元しパックするビジネ

スに分かれる。オレンジ、りんご、グレープフルーツはバルク輸入が大半で、マンゴー、グアバ、ライチ、

パッションフルーツ、フルーツミックス等は紙パック製品(1リットル)の輸入が主流となっている。紙パック

製品(1 リットル)は、南アにおいても主要メーカーである以下 4 社から輸入されている。

(表26)日本に輸入されている紙パックフルーツジュース

以下にまだ日本に輸入されていない企業で対日輸出の可能性が高いと思われる 2 社を紹介する。

(a) Quali Juice (Levubu) (Pty) Ltd. T/A Valley Farms Valley Farms Processing

・ 企業概要

1996 年に南ア北部州でフルーツ農園を営む経営者同士のジョイントベンチャーにより設立された

濃縮果汁ピューレ、100%濃縮還元フルーツジュースの製造企業。原料から最終製品まで一貫生

産している。グアバ、マンゴーの濃縮ピューレは米国のトロピカーナ Tropicana 社へ供給している。

・ 有望商品

1リットルの紙パック入り 100% 濃縮還元ジュース(ブランド名:Denova)を輸出用に開発し、2002 年

10 月より製造開始。種類は6 種類(グアバ、ライチ、マンゴー、パッション・フルーツ、パイナップル、

フルーツカクテル)。現在、米国の輸入業者と交渉中で、2003年2月にサンプル輸出(20フィート

FCL で1コンテナ)。日本でも 2003 年 3 月の FOODEX に出展。

・ 最小ロット

20フィート FCL で1コンテナ。1コンテナは1,400 ケース。(1ケースは1リットルの紙パック12本入

り)

・ 価格(C&F 東京/横浜)

会社名 ブランド名 種類

Capespan (Pty) Ltd. Cape ピーチ、マンゴー、トロピカルフルーツ、りんご、グアバ、ライチ、レッドグレープ

Ceres (Pty) Ltd. Ceres グアバ、ライチ、マンゴー、メドレーオブフルーツ、パパイヤ、ナシ、ヤングベリー

Good Hope Beverage International (Pty) Ltd. Dewlands パッションフルーツ、ライチ、マンゴー、グアバ、フルーツカクテル

Paramalat SA (Pty) Ltd. PureJoy ライチ、マンゴー、グアバ、ピーチ、白ぶどう)

住所 Plot 159, Levubu 0929P.O. Box 163, Levubu 0929

担当者 Mr. Kevin Gilbert, DirectorTEL 27-15-583-0472FAX 27-15-583-0472E-mail [email protected] http://www.valley-farms.com会社設立 1996年従業員数 約50名資本金 US$ 2,400,000年間売上高 US$ 9,500,000(2001年)商品 ・濃縮果汁ピューレ(グアバ、マンゴー)

・100% 濃縮還元ジュース(Denova)

261

スクリュータイプの蓋付パックは US$ 70セント/1 本、フラットタイプの蓋付パックは US$ 68セント

/1本。過去 1 年間大幅な値上げはしていない。

・ 賞味期限

1 年間(開封後は冷蔵庫にて 5 日間まで)

・ 原料調達

全て南ア産。グアバ、マンゴー、ライチは自社農場(3家族で所有)で各1,200ヘクタール。パッショ

ン・フルーツ、パインナップルは契約農場から調達。収穫時期は、マンゴー(1月中旬~3月下旬)、

グアバ(3月下旬~8月上旬)、ライチ(12月中旬~1月中旬)。マンゴーの品種は、大半が「センセ

ーション」で、「ジル」、「セイバ」も栽培。グアバは有機栽培。マンゴーとライチは化学肥料を使用し

ているがHACCEPの基準に従っている。

・ 物流

ジュースのパッキングは自社では行わずケープタウンの Good Hope International Beverage (Pty)

Ltd.に委託。発注から出荷までのリードタイムは3~4週間。船積みはケープタウンから。

・ 品質管理

SGFのメンバーでもある。

・ 対日輸出

現在、賞味期限は月/年しか印字されていないが、年/月/日と印刷することは可能。ラベルは、日

本からのデザインを e-mail で受けて現地で印刷可能。OEM 対応も可能。

・ 対日ビジネスの可能性

C&F 東京/横浜で US$ 70セント/1 本~US$~68セント/1本であれば、日本での小売価格は

300 円~400円の価格帯と予想される。パッケージのデザインも洗練されており、高級品を品揃えと

するスーパー等で可能性があると思われる。

(b) PACMAR (Pty) Ltd

・ 企業概要

100%果汁ジュースの製造業者。パッキングの専用工場を持ち、紙パックタイプの紙パックやロング

ライフ用パッキングに関する優れたパッキング技術を持っている。契約ベースのパッキング事業も大

きな柱で、南ア国内大手のスーパー(“Wool Worth”及び“Pickn’s Pay”)や南アの大手食品製企業

である Tiger Brand(Pty) Ltd.のロングライフ製品のパッキングも受託している。1日24時間、2シフ

ト制の週6日操業。同社のモットーは、“最高、しかし最大ではない Best but not biggest”で、会社の

住所 Pont Street, Industrial Park, Wellington 7654P.O.Box 542 c/o Oudenbryg & Oude

担当者 Mr. Kabous MarraTEL 27-21-873-3101FAX 27-21-873-1536E-mail [email protected] 無し会社設立 1997年従業員数 約150人資本金 1億ランド商品 100%果汁ジュース(Wilde)

262

4大基本方針は「品質」、「コスト」、「サービス」、「リレーションシップ」。年間総生産能力は、1リットル

の紙パックで4,400万リットル。1リットルのキャップ付き紙パックが1,000万リットル。200mlの小サ

イズ容器が2,000万リットル。パッキングラインは7つあり、紙パック容器用ラインが4つ、プラスチッ

ク容器用のライン2つ、キャップ付き紙パック用ラインが1つ。現在、機械の稼働率は現在85%。

・ 有望商品

100%果汁ジュース(ブランド名:「Wilde」)で、種類はアップル、グレープ、パッションフルーツ、パ

インナップル、トマト、ニンジン、ベリーブレンド(ブラックベリー、ヤングベリー、ブラックカレント、ラズ

ベリーのブレンド)等。ブランド名は、「Wild」をアフリカーンス語で「Wilde」と読むことから命名。

アップルジュースは他社のジュースと異なり、色が透明ではなく、黄色く濁っているがこれは製法の

違いによるもの。一般的なアップルジュースは、アップルをミルで砕き、プレスしてジュース状にし、

遠心力を利用して汚物を取り除いた後に、フィルターに通して洗浄し、蒸発機にかけてシロップ状

にし、そのシロップに水やフレーバーを加えて酸味の付いたジュースを製造する。しかし、同社のア

ップルジュースは、遠心力を利用して汚物を取り除く工程で終了するため、100%ピュアなアップル

ジュースといえる。 “Wilde”は国内市場において年率85~100%と急成長を続けており、同社の

収益の20~25%を稼いでいる。現在、台湾へは同製品を「BIOES」というブランドで、20フィートコ

ンテナ12~15コンテナ/月を輸出している。中国本土へも「BIOES」の輸出契約(150コンテナ(2

0フィート)/年)を結んだばかりで、2003年1月に8コンテナ(20フィート)を出荷済み。

・ 最小受注量

20フィート FCL で1コンテナ。1コンテナは1,400 ケース。(1ケースは1リットルの紙パック12本入

り)。

・ 賞味期限

国内向けの「Wilde」は6ヶ月。台湾向けの「BIOES」は12ヶ月。

・ 原料調達

オレンジ、アップルは自社農場から調達。農場内にある工場でジュース加工している。オレンジの

品種はネーブルとバレンシア。ブラックベリーは中国から輸入。パッション・フルーツの一部も中国か

ら輸入。

・ 物流

シーフレイトでケープタウンから日本までは21~22日かかる。リードタイムはインキュベーションの

期間も含めて15日。

・ 品質管理

2002年10月にHACCEP取得。南アフリカのジュース製造会社として唯一の HACCEP 取得企業。

ISOは紙による品質管理システムのため取得に対して積極的ではない。

・ 対日輸出

商品に日本語のラベルを貼ることも可能。製品の賞味期限を通常の表示法から年/月/日の順番に

書き換えることも可能。アウターカートンやシュリンクカバーなどのフルラッピングも可能。

・ 対日ビジネスの可能性

他の南アジュースに比較すると価格が10~15%高いが、アップルジュースは濃縮還元ではなく10

0%ピュアである高級品を取り扱うスーパー等で可能性があると思われる。

③南ア産フルーツジュースの対日ビジネスの今後の展望

紙パック入りジュース(1リットル)は既に大手4社が日本に輸出実績があり、南ア産ジュースは消費者

による認知度も浸透していると言えるため今後も需要拡大の可能性は高いが、問題は価格である。特に

263

紙パック製品(1リットル)の主流である熱帯性果実ジュースは東南アジア製と競合しており、価格面で厳

しい競争を強いられている。南ア産紙パック入りジュース(1リットル)は日本での小売価格が300円~4

00円の価格とやや高めのため、南ア産の高品質の果実を使用したジュースとして斬新なパッケージデ

ザインとともに高級品を取り扱うマーケットセグメントに入り込めれば今後も市場拡大の可能性が高いと

考えられる。

(2)ジャム ①生産・輸出動向と近年の変化・推移

2001年は 3 万 7,844 トンのジャム、ゼリーが製造された。1997年に比較すると6.8%増となった。ア

プリコットジャムが総生産の42.2% 、マーマレードが4.8%、桃が4.1%、残りの約48.8%は、その

他(ストロベリー、ブラックカレント<小粒の種無しブドウ>、ラズベリー、スイカ等)となっている。輸出は1

997年から2001年の5年間に68.2%減少している。2001年の輸出先はギリシャ(15.5%)、オランダ

(12.6%)、ドイツ(12.0%)、イスラエル(9.5%)、モザンビーク(9.3%)で日本は1%以下であっ

た。

(表27)南ア・ジャム、ゼリー生産(1997 年-2001 年)

(表28)南ア・ジャム、ゼリー輸出・品目別(1997 年-2001 年)

1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 シェア(2001年)

97/01

アプリコット 10,888 11,812 14,666 17,042 15,980 42.2% 46.8%マーマレード 2,089 1,993 1,510 1,345 1,821 4.8% -12.8%ピーチ 2,570 2,198 2,091 2,372 1,558 4.1% -39.4%その他 19,885 14,561 17,271 20,216 18,485 48.8% -7.0%合計 35,432 30,564 35,538 40,975 37,844 100.0% 6.8%

(単位:トン)

(出所:南ア統計局)

HS 品名 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 シェア(2001年)

97/01

200791 柑橘類 958,377 1,793,599 4,054,297 2,312,391 1,089,417 21.3% 13.7%200710 Homogenised

preparations42,177 65,432 113,919 145,133 487,082 9.5% 1054.9%

200799 その他 15,040,042 10,237,888 9,804,886 6,742,922 3,530,550 69.1% -76.5%16,040,596 12,096,919 13,973,102 9,200,446 5,107,049 78.7% -68.2%

(単位:KG)

合計

(出所:南ア統計局)

264

(表29)南ア・ジャム、ゼリー輸出・国別(2001年)

②主要企業と対日ビジネス有望企業

Landgeberg Foods (Pty) Ltd.と Bromor Foods (Pty) Ltd.が国内主要企業だが、いずれも対日輸

出は行っていない。Landgeberg Foods(Pty) Ltd.は、国内最大手食品製造企業の Tiger Brands (Pty)

Ltd.の一部で、All Gold、Kooのブランドでジャムを製造している。同社は、フルーツ缶詰を年間 1,200

~1,300 コンテナ(20フィート)日本に輸出している。同社によると、ジャムはフルーツ缶詰と砂糖で容易

に製造可能なため、日本では輸入缶詰を使用してジャムを製造するケースが多いのが輸出を行ってい

ない理由とのこと。Bromor Foods (Pty) Ltd.は、Rose ブランドと Hall のブランドでジャムを製造してい

る。同社は、英国 Cadbury Schweppes 社のグループ企業であり、同グループの米国、英国、オーストラ

リア等への輸出拠点となっており、製造キャパシティーに余裕がないため対日輸出は行っていない。ま

た、同社のジャムは Cadbury Scheppes 社からのライセンス供与により生産しているため、同社が輸出マ

ーケティングが不可能な点もあげていた。国内大手企業については対日輸出の可能性は低いが、添加

物、保存料、香料、人工着色料等を使用しない高品質の高付加価値製品を製造し成長している中小企

業を対日ビジネス有望企業として以下のとおり紹介する。

Hillcrest Berry Orchards

・ 企業概要

1990年にフレッシュベリーの栽培という小規模事業からスタートしたファミリービジネスで、ベリー

の農場、ジャム工場、レストラン・ショップを経営。主要製品は、フレッシュベリーおよびそれらを原

料としたジャム、チャツネ、ジェリー、スパイス、デザートトッピング等。

順位 国名 数量( kg) シェア1 ギリシャ 789,381 15.5%2 オランダ 645,822 12.6%3 ドイツ 614,076 12.0%4 イスラエル 484,385 9.5%5 モザンビーク 473,324 9.3%6 香港 216,472 4.2%7 英国 157,618 3.1%8 デンマーク 104,951 2.1%9 スェーデン 104,316 2.0%

10 日本 2,018 0.0%その他 1,514,686 29.7%合計 5,107,049 100.0%

(出所:南ア統計局)

(単位:KG)

住所 P.O. Box 2091, Dennesig 7601,Stellenbosch, South Africa

担当者 Ms. Betty O´GRADYTEL 27-21-885-1629FAX 27-21-885-1624E-mail [email protected] http://www.hillcrestberries.co.za会社設立 1990年従業員数 80名商品 フレッシュベリー、ジャム、チャツネ、

ジェリー、スパイス、デザートトッピング

265

・ 有望商品

5種類のベリー(ブラックベリー、タイベリー、ラズベリー、ブルーベリー、ケープグースベリー)のジ

ャム。現在 14 種類のジャムを製造している。ジャムにはフルーツ、砂糖、クエン酸などのフルーツ

ペクチン(フルーツに含まれるペクチン)が含まれているだけで添加物、保存料、香料、人工着色

料は一切使用していない。砂糖はかんしょ糖(さとうきびから取れる砂糖)を使用。ブルーベリージ

ャム100gに対し、56gが果肉で44%が砂糖。果肉と砂糖を混ぜて加熱することにより甘味が増す

ため、最終製品の総砂糖含有量は100gあたり60g(Brix)である。フルーツの含有量が砂糖の含

有量より多いため価格が一般のジャムよりも高くマーケットとしては高級品のセグメントに属する。

南ア国内では、5つ星の高級ホテル、高所得層向けショップ等を対象としている。現在、輸出は、

モーリシャスのみで、5つ星の高級ホテルが中心。スポットで英国へ輸出することもある。同社は、

南ア市場への安定供給を第一に考えているため、輸出量が総生産量に占める割合を常に10%

以下であるように意識している。

・ 最小受注量

20フィートコンテナが希望だが、最初はトライアルオーダーで少量から始め徐々に取引量を増や

していくのが良い。1 ケースにつき425gの瓶は12個、50gの瓶は48個、30gの瓶は120個。

・ 賞味期限

国内市場向けは6ヶ月。輸出向けは1年。但し、実際の賞味期限は2~3年。3年後も変色はする

が味に変わりはない。開封後は冷蔵庫で保管するように表示しているが、実際は常温保管でも問

題は無い。

・ 原料調達

5種類のベリー(ブラックベリー、タイベリー、ラズベリー、ブルーベリー、ケープグースベリー)は自

社農園(15~17ha)で栽培したものを使用。ブラックカレントとレッドカレントは英国のエージェント

を通して輸入。ベリーにはシーズンがあるが、シーズンオフ時には冷凍したフルーツを使用してお

り、年間を通じた供給は可能である。

・ 対日輸出

対日輸出用にジャムの瓶(425g、50g、30gの瓶)に、シュリンク・ラップを付けることは可能。ラベ

ルは、日本から e-mail でポジを送ってもらい南アで印刷しシールの作成、貼り付けを行うことは可

能。瓶の形状によってはラベル貼りが難い場合もあるが、その場合南ア向け製品でもネック・ラベ

ルを使用しているため、対日輸出向けでもネック・ラベルの可能性も応相談。OEMも可能。支払

方法は保証金を先に払うこと(Upfront Payment)。良い関係が設立されれば TT 決済も可能。

・ 対日ビジネスの可能性

同社の強みは 14 種類のジャムを製造しており、品質が高いこと。日本で売れ筋のブルーベリージ

ャム、ストロベリージャム、オレンジマーマレードの加え、ブラックベリー、タイベリー、ラズベリー、

ケープグースベリー、ベリーミックス等同社オリジナル品を品揃えとして提供することができる点で

ある。日本においても対象市場は、南ア同様に高級デパート、高級品取り扱いスーパー、ホテル

関係などのニッチ市場であると思われる。

266

③南ア産フルーツジャムの対日ビジネスの今後の展望

大手2社による対日輸出実績がないことから、量販店向け等のボリューム取引の可能性は低い。た

だし、Hillcrest Berry Orchards 社のように、豊富な品揃えで添加物、保存料、香料、人工着色料等を

使用しない高品質の高付加価値ジャムであれば、高級品セグメントで受け入れられる可能性は高い

と思われる。

(3)ドライフルーツ ①生産・輸出動向と近年の変化・推移

2001 年は、2,567,497 キログラムが輸出された。内訳は、アプリコットが 1,280,084 キログラムで最大

(49.9%)で、ミックスフルーツ(8.7%)、プルーン(5.0%)と続く。1997 年に比較すると 7.9%減少した。

2001 年の主な輸出先はオーストラリア(35.2%)、英国(14.2%)、ニュージーランド(9.7%)、ドイツ

(9.2%)で日本は第6位(5.5%)となっている。

(表30)南ア・ドライフルーツ輸出・品目別(1997 年-2001 年)

(表31)南ア・ドライフルーツ輸出・国別(2001 年)

②主要企業と対日ビジネス有望企業

国内最大手の SA Dried Fruit(SAD)が南アの対世界輸出の約85%を占めており、日本へも年間約1,

000トンのドライフルーツを輸出している。SAD 以外は中小企業で、各社の輸出数量は少ないが、中に、

高付加価値商品を開発し英国など欧州に輸出実績を持つ企業もある。以下に、対日輸出に強い意欲

を持ち、独自の製法により高付加価値により英国への輸出実績のある企業を紹介する。

HS 品名 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 シェア(2001年)

97/01

81310 アプリコット 900,386 1,135,628 1,259,757 932,828 1,280,084 49.9% 42.2%81320 プルーン 59,113 51,046 204,502 483,293 127,459 5.0% 115.6%81330 アップル 109,039 94,703 118,321 233,904 69,764 2.7% -36.0%81340 他フルーツ 1,503,399 2,093,810 1,097,365 479,185 866,656 33.8% -42.4%81350 ミックス 216,854 170,529 219,133 130,922 223,534 8.7% 3.1%

2,788,791 3,545,716 2,899,078 2,260,132 2,567,497 100.0% -7.9%

(単位:KG)

合計(出所:南ア統計局)

順位 国 数量 シェア1 オーストラリア 903,429 35.2%2 英国 365,510 14.2%3 ニュージーランド 248,251 9.7%4 ドイツ 235,451 9.2%5 オランダ 202,405 7.9%6 日本 140,804 5.5%7 ジンバブエ 113,412 4.4%8 フランス 79,857 3.1%9 米国 73,042 2.8%

10 その他 205,336 8.0%2,567,497 100.0%

(出所:南ア統計局)

(単位:KG)

合計

267

Zoas Pure Foods (Pty) Ltd

・ 企業概要

1995年設立のドライフルーツ製造企業。浸透性溶解処理という特殊な製法により通常のドライフル

ーツに比べソフトな食感のドライフルーツが主力製品のベンチャー企業。従業員は30名。

・ 有望商品

“Nu-Fruit”というブランドの新しい食感のドライフルーツ。種類は、マンゴー、パパイヤ、パイナップ

ル。浸透性溶解処理(一旦乾燥させたフルーツを再びシロップに漬けて柔らかさを戻す製法)とい

う特殊な処理により、通常のドライフルーツよりもソフトな食感を保っているのが特徴。人口着色料

は不使用。輸出先は英国のハロッズに過去3年間供給。また、水分を含んだドライフルーツに果汁

ピューレを浸透させて“Nu-Fruit”よりも更にソフトな食感の“FRUITAZA“というドライフルーツも新

たに開発。種類は、アプリコット、マンゴー、ピーチ。

・ 最小受注量

要交渉。

・ 価格(C&F東京、横浜)

*“Nu-Fruit”

-エアフレイト:

マンゴー(US$12.00/Kg)、パイナップル(US$10.00/Kg)、パパイヤ(US$11.00/Kg)

-シーフレイト:

マンゴー(US$10.00/Kg)、パイナップル(US$8.00/Kg)、パパイヤ(US$9.00/Kg)

住所 P.O Box 2915, White River, 1240,South Africa

担当者 Mr. Stephen HughesTEL 27-13-751-3911FAX 27-13-750-0883E-mail [email protected] http://www.zoas.com会社設立 1995年従業員数 30人資本金 US$ 100,000商品 ドライフルーツ(マンゴー、パパイ

ヤ、パイナップル)

268

・ 賞味期限

“Nu-Fruit”は9ヶ月。“FRUITAZA“は6ヶ月。

・ 原料調達

バナナはイースタンケープ、マンゴーとパパイヤは同社周辺のマララーン地区で契約栽培。

・ 物流

英国へはヨハネスブルク国際空港より空輸。

・ 対日ビジネスの可能性

英国のハロッズに輸出実績があるなど品質は高く、ソフトな食感の珍しさから、高級デパートや高

級輸入食材店などやギフト市場等で可能性があると思われる。ただし対日輸出の場合は、シーフ

レイトを使用した場合は受注から納品まで約2ヶ月かかるため、賞味期限を伸ばすことができるか

が今後の課題である。

③南ア産ドライフルーツの対日ビジネスの今後の展望

最大手の SAD が対日輸出の大半を占めているため、新規の企業を発掘する場合は、ジャム同様に添

加物、保存料、香料、人工着色料等を使用しない高付加価値製品や、Zoas 社のような特徴のある商品

であれば高級品セグメントでの需要拡大の可能性はあると思われる。

2.スパイス、ソース、コンディメント

(1)生産・輸出動向と近年の変化・推移 南アはスパイスの世界的産地ではないが、国内市場は比較的好調で数社のスパイス製造業者、貿易

業者が存在する。南ア国内では、近年、スパイシー・フードが好まれる傾向にあり、高付加価値スパイス

市場が堅調に成長している。高付加価値市場においては、インド、中国など海外から厳選した輸入スパ

イスをミックスし、製品コンセプト・ブランドイメージ、洗練されたパッケージデザインとともにファッションの

一部として売り出す企業が多い。これら企業の中には欧州市場で成功を収めている企業も多い。チャツ

ネ、トマトソース、マヨネーズ、サラダクリーム、ソース等のコンディメントの生産は減少傾向にある。

(表32)南ア・スパイス、ソース、コンディメントの生産高(2000 年~20001年)

2001年、南アは11,483 トンのスパイス、9,438トンのソース、コンディメントを輸出。1997年から2

001年の過去5年間で輸出はスパイスが27.9%増、ソース、コンディメントが61.6%増加した。

2001年のスパイス輸出の大半がとうがらし属の果実で63.4%を占めた。これは主にパプリカで、南

アは世界第2位の高品質パプリカの生産国といわれている。最大の輸出先はスペインで86.4%を占め

た。

商品 2000年 2001年 00/01(%)チャツネ、トマトソース(トン) 28,916 27,770 -4.0%ウスターソース(キロリットル) 1,483 1,379 -7.0%マヨネーズ、サラダクリーム(トン) 27,639 25,883 -6.4%ピーナッツバター(トン) 17,062 17,302 1.4%スパイス、コンディメント(トン) 35,991 38,644 7.4%出所: 南ア統計局

269

(表33)南ア・スパイス輸出(1997 年-2001 年)

(表34)南ア・とうがらし属果実の輸出・国別(1997年・2001年)

2001年のソース、コンディメントの輸出の大半はその他ソースで、58.4%を占めた。以下、トマトケチ

ャップ(17.1%)、ソースおよび調味料(16.3%)、ビネガー(7.0%)であった。その他ソースは、ペリペ

リソース、チリソース、フルーツチリソースなどの様々なソースを含む。

(表35)南ア・ソース、コンディメント輸出(1997 年-2001 年)

9041100 ペッパー(破砕及び粉砕のいずれもしていないもの) 776,329 380,445 73,538 170,644 78,847 0.7 -89.8%9041200 ペッパー(破砕し又は粉砕したもの) 1,996,647 4,673,323 1,629,084 431,665 482,691 4.2 -75.8%9042030 とうがらし属の果実 3,338,731 4,310,871 2,433,799 2,011,207 7,274,853 63.4 117.9%9042050 ピメンタ属の果実 333,670 1,778,689 656,698 574,608 625,822 5.4 87.6%9050000 バニラ豆 7,755 10,719 5,476 1,921 5,190 0.0 -33.1%9061000 シナモン(破砕及び粉砕のいずれもしていないもの) 1,926 2,332 902 18,423 4,326 0.0 124.6%9062000 シナモン(破砕し又は粉砕したもの) 2,481 2,199 3,379 20,347 9,342 0.1 276.5%9070000 丁子 4,188 3,782 882 1,222 988 0.0 -76.4%9081000 肉ずく 2,798 1,647 1,685 2,387 2,273 0.0 -18.8%9082000 肉ずく花 10 91,520 - 1 86 0.0 760.0%9083000 カルダモン類 100 114,816 2 1,218 51 0.0 -49.0%9101010 しょうが(破砕及び粉砕のいずれもしていないもの) 340,228 1,051,492 566,099 299,768 119,826 1.0 -64.8%9101020 しょうが(破砕し又は粉砕したもの) 34,240 101,940 98,873 11,098 3,276 0.0 -90.4%9102000 サフラン 14,042 126 328 327 764 0.0 -94.6%9103000 うこん 10,632 6,236 7,378 6,188 10,363 0.1 -2.5%9104000 月桂樹 2,234 7,339 2,070 3,780 2,758 0.0 23.5%9105000 カレー 316,373 175,170 303,323 426,148 428,545 3.7 35.5%9109100 ミックス 53,037 122,246 53,500 76,951 115,359 1.0 117.5%9109900 その他のもの 1,743,097 1,564,012 2,091,858 2,639,366 2,318,167 20.2 33.0%

8,978,518 14,398,904 7,928,874 6,697,269 11,483,527 100.0 27.9%

(単位:KG)

合計

出所: 南ア統計局

HS 品目 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 97/01

1997年数量 数量 シェア

1 スペイン 1,981,707 6,287,961 86.4% 217.3%2 アルゼンチン 0 179,045 2.0% -3 英国 0 172,810 2.0% -4 フランス 59,000 152,000 2.0% 157.6%5 ドイツ 486,000 140,000 2.0% -71.2%6 オランダ 314,325 62,575 1.0% -80.1%7 インド 0 44,000 1.0% -8 スロバキア 0 44,000 1.0% -9 米国 178,000 39,000 1.0% -78.1%

10 モーリシャス 878 33,085 0.0% 3668.2%31 日本 0 2 0.0% -

その他 318,821 120,375 1.7% -62.2%3,338,731 7,274,853 100.0% 117.9%合計

(単位:KG)

出所: 南ア統計局

順位 国 97/012001年

1997年 1998年 1999年 2000年数量 数量 数量 数量 数量 シェア

21031000 醤油 70,936 34,337 32,863 74,736 72,169 0.8 1.7%21032000 トマトケチャップ、その他のトマト

ソース1,107,914 454,934 662,446 721,973 1,612,938 17.1 45.6%

21033010 マスタードの粉及びミール 2,679 6,958 6,077 15,414 11,743 0.1 338.3%21033020 調製マスタード 36,958 28,201 126,633 51,089 19,911 0.2 -46.1%21039010 ソースおよび調味料 247,813 82,980 371,572 1,059,942 1,542,446 16.3 522.4%21039090 その他ソース 3,879,195 5,029,455 6,354,465 8,052,938 5,515,893 58.4 42.2%22090000 ビネガー 495,780 781,575 451,858 802,453 663,663 7.0 33.9%

5,841,275 6,418,440 8,005,914 10,778,545 9,438,763 100.0 61.6%

97/01(単位:KG)

出所: 南ア統計局

2001年HS 品目

合計

270

(表36)南ア・その他ソースの輸出・国別(1997年・2001年)

スパイス、ソース、コンディメントの対日輸出は非常に少なく、1997年から2001年の5年間では減少

傾向にある。

(表37)南ア・スパイス、ソース、コンディメントの対日輸出(1997年・2001年)

(2)主要企業と対日ビジネス有望企業 ソース、薬味類は Tiger Brands (Pty)Ltd.がマーケットリーダーで、ALL Gold、Koo のブランドでトマト

ピューレ、パスタソース、マヨネーズ等を供給している。Nestle South Africa (Pty)Ltd.も Maggi、Cross&

Blackwell のブランドでソースやマヨネーズ等を供給しており Maggi ブランドのマヨネーズは国内で42%

のシェアを占める。その他、Unilever のグループ企業の Unifoods(Pty)Ltd.が Ryoco ブランド、

Robertosons Food(Pty)Ltd.が Knorr ブランドでソースを供給している。その他、チキンのファーストフー

ドチェーンを展開する Nandso‘sがペリペリソース(チリソース)等を小売用に販売しており、日本へも輸

出されている。スパイスは Robertosons Food(Pty)Ltd がマーケットリーダーでその他中小企業が数社存

在する。以下に高付加価値製品で欧州輸出に成功しているスパイス企業を紹介する。

1997年数量 数量 シェア

1 英国 544,215 1,865,782 33.8% 242.8%2 オーストラリア 123,955 800,670 14.5% 545.9%3 モザンビーク 856,714 743,478 13.5% -13.2%4 ジンバブエ 495,584 323,932 5.9% -34.6%5 ザンビア 222,365 211,210 3.8% -5.0%6 DRC 23,089 166,566 3.0% 621.4%7 オランダ 439,126 139,701 2.5% -68.2%8 イスラエル 2,410 135,754 2.5% 5532.9%9 米国 91,283 122,968 2.2% 34.7%

10 パキスタン - 97,131 1.8% -45 日本 15,474 752 0.0% -95.1%

その他 1,064,980 907,949 16.5% -14.7%3,879,195 5,515,893 100.0% 42.2%

出所: 南ア統計局合計

(単位:KG)順位 国 2001年 97/01

順位 国 1997年 2001年 97/01(%)

9041100 ペッパー(破砕及び粉砕のいずれもしていないもの)

1,584 0 -100.0%

9041200 ペッパー(破砕し又は粉砕したもの) 0 90 -9042030 とうがらし属の果実 0 2 -9101020 しょうが(破砕及び粉砕のいずれもし

ていないもの)12 0 -100.0%

9105000 カレー 235 0 -100.0%9109100 混合物 34 0 -100.0%9109900 その他の香辛料 67 7,022 10380.6%

21031000 醤油 8,528 1 -100.0%21032000 トマトケチャップその他のソース 116 44 -62.1%21033020 調整したマスタード 253 0 -100.0%21039010 ソース、調味料 796 0 -100.0%21039090 その他のソース 15,474 752 -95.1%22090000 ビネガー 2,596 0 -100.0%

29,695 7,911 -73.4%

(単位:KG)

出所: 南ア統計局合計

271

(a) NOMU Brands Pty Ltd.

・ 企業概要

2000年12月設立の従業員7名のベンチャー企業。パンにつけたりサラダや蒸した野菜にかけるデ

ィップと肉や魚の下味をつけたりサラダのドレッシングに混ぜて味付けをするシーズニング・ミックス

製造。総生産量の80%が輸出向け、20%が国内販売向け。Director の Ms. Tracy Foulkes は

BBC の料理番組への出演が決まっているなど海外の市場開拓に積極的。

・ 有望商品

ディップ(製品名:Egyptian Dukkah)とシーズニング・ミックス(ブランド名:「Rib」)。シーズニング・ミ

ックスの種類は21種類。材料はインド、中国など海外の産地から厳選されたスパイスを輸入し、協

力会社でミックスした後、同社で中国から輸入した缶にパッキングしている。シーズニング・ミックス

は創業時はアイテム No.1 から No.5 の5種類から開始。生産能力は、現在手作業でパッキングして

いるため日産1,000缶だが、2003年3月に自動化するため日産 9,000 缶の予定。2002年秋より

オランダへの輸出を開始。同年12月には英国へも輸出を開始。ノルウェー、スエーデン、デンマ

ークとも現在交渉中。オランダでは Egyptian Dukkah(ディップ)、Moroccan Rub、 African Rub など

が人気商品である。

ITEAM NO. 商品名 ITEAM NO. 商品名1 EGYPTIAN DUKKAH 12 BEEF RUB2 BBQ RUB 13 LAMB RUB3 PROVENCAL RUB 14 PORK RUB4 CAJUN RUB 15 SEAFOOD RUB5 HOT RUB 16 VEGGIE RUB6 MOROCCAN RUB 17 CURRY RUB7 AFRICAN RUB 18 TEDOORI RUB8 ORIENTAL RUB 19 MASALA RUB9 SPANISH RUB 20 SWEET RUB10 JUNIPER RUB 21 ITALIAN RUB

アイテム一覧

住所 P.O. Box 12735, Mill street,8010, Cape Town

担当者 Ms, Tracy Foulkes, DirectorTEL 27-21-465-7777FAX 27-21-465-7766E-mail [email protected] http://www.nomu.co.za会社設立 2000年従業員数 7人年間売上高 100万ランド商品 ディップ、シーズニング・ミックス

272

・ 最小受注量

1カートン=18箱×6缶=108缶

・ 賞味期限

ディップ:12ヶ月、シーズニング:18ヶ月

・ 原料調達

原料は95%海外から輸入。輸入先は主にインド、西アジア、中国、ロシア、フランス、イタリア等。

・ 物流

受注から船積みまでのリードタイムは約1ヶ月。

・ 品質管理

ミックシングを依頼している協力会社は HACCEP の認証を取得している。

・ 対日ビジネスの可能性

欧州向け同様、ギフト市場や20代、30代向けにファッションの一部として売り込めば可能性あり。

ただし、日本人はスパイスの使用に慣れていないため定着時間がかかるため、日本向けに現在よ

り缶を一回り小さくする、プロモーション用の使いきりの小袋を作成するなどの工夫が必要。

(b) The Cape Herb & Spice Company

・ 企業概要

1992年設立の高付加価値スパイスの製造業者。総生産の75%が輸出用。現在、米国、カナダ、

英国、オーストラリア、ニュージーランド、アイスランド、中東・アフリカ諸国へ輸出。工場は週5日、1

シフト。9時間操業。1998年に世界で初めて透明なグラインダータイプのスパイス用パッケージを

製品化した。

住所 50 Bell Cresent, Water Lake BusinessPark, West Lake Estate, Tokai, 7945P.O. Box 118, Constantia, 7848,South Africa

担当者 Mr. Dale KneenTEL 27-21-701-5140FAX 27-21-701-5148E-mail [email protected] http://www.capeherb.com会社設立 1992年従業員数 35人商品 スパイス

273

・ 有望商品

スパイス(14種類)とシーズニングラブ(8種類)と塩。スパイスの売れ筋上位3品目は、「SPRIT OF

FIRE」、「FRUITS ALFRESCO」、「OH!ZONE」。「キャビア・ソルト」と呼ばれるキャビアの形状をした

塩も人気がある。輸出向けの50%が英国で、ハロッズやテスコに販売されている。

・ 最小受注量

400 ケース(12 本/1ケース)

・ 賞味期限

18ヶ月

・ 原料調達

ラベンダー、塩は南アで調達。カモミールは英国の代理店より仏製を輸入。

・ 物流

リードタイムは生産に2~3週間。日本への輸送期間は4週間。

・ 対日ビジネスの可能性

NOMU Foods同様に、ギフト市場や20代、30代向けにファッションの一部として売り込めば可能性

あり。

③南ア産スパイス、ソース、コンディメントの対日ビジネスの今後の展望

ソース、コンディメントは南アオリジナルの Nandso‘sのペリペリソース(チリソース)等特徴のある商品に

限られる。スパイスもバルクで輸入をして日本で製品化するビジネスが主流である。欧州への輸出で成

功している NOMU 社や Cape Herb 社のように、製品コンセプト・ブランドイメージ、洗練されたパッケージ

デザインにより、ファッションの一部として売り込む企業にチャンスがあるとみられる。

商品 成分(グラインダータイプのスパイス) PILLAR OF SALT 岩塩 GRAINS OF DESIRE 岩塩、カモミール、ライム、ラベンダー、ブルーポピー等 EARTH'S ENERGY 岩塩、ブラックペッパー、ガーリック、オニオン、チャイニーズジンジャー、クローブ等 CRYSTAL POOLS 岩塩、カモミール、ライム、ラベンダー等 SPIRIT OF FIRE チリ、スイートベルペッパー、ペッパーデュー、ブラックペッパーコーン MAGIC MUSHROOMS 岩塩、マッシュルーム、ポルチーニ、オニオン、チャイブ等 SPLASH 岩塩、ブラックペッパー、コリアンダー、バジル、チリ、レモングラス等 FRUITS ALFRESCO サンドライドトマト、ブラックペッパー、オリーブ、ガーリック、ベルペッパー、バジル等 OH!ZONE 岩塩、チャイニーズジンジャー、レモンの皮、ミント、コリアンダー、セロリ等 ATMOSPHERE 岩塩、ラベンダー、スイートバジル等 HEAT WAVE 岩塩、グリーンチリ、コリアンダーの葉、ジンジャー、ホースラディッシュ等 HERB GARDEN グリーンペッパーコーン、スイートベルペッパー、スイートバジル、ローズマリー、岩塩等 DARLING BUDS 岩塩、ラベンダー、カモミールの花、キンセンカの花等 ROCK OF AGES ブラックペッパーコーン、岩塩(缶入りのRub) MAMA AFRICA ペリペリチリ、砂糖、岩塩、コリアンダーの種、オニオンフレーク、レッドベルペッパー等 ZEST FOR LIFE 岩塩、オニオンフレーク、ローズマリー、レモン等 OLIVE GROVE サンドライドトマト、岩塩、サンドライドブラックオリーブ等 HOLEY SM(O)KE ソフトブラウンシュガー、メープル、岩塩、ジンジャー、チリ等 BED OF ROSES ジンジャー、岩塩、砂糖、パプリカ、地理、コリアンダー、ブラックペッパー、ウコン等 ZEN GARDEN ブラックセサミシード、ホワイトセサミシード、ブルーポピーシード、岩塩、わさび、のり等 THAIPHOON 岩塩、バジル、コリアンダーの葉、砂糖、ブラックペッパー等 MEXICAN WAVE ライムの葉、ハラペーニョチリ、コリアンダーの種、コリアンダーの葉、岩塩等

主要アイテム一覧