20070913共同作業としての大型カタログ制作

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http://www.dascorp.co.jp/ →「カタログ研究アーカイブ」 2007/09/13 デジタル・アド・サービス 松田 (1/ 53) 共同作業としての大型カタログ制作 クリエイティブの自由さ/ツールがもたらす不自由さ 1.最初に 2.自己&会社紹介 3.そもそも商品カタログとは何か? 4.商品カタログにおけるクリエイティブとは? 5.商品カタログ制作工程 6.商品カタログはなぜ InDesign を使うべきなのか? 7.InDesign だけでは何が解決できなったのか? 8.カタログコンポーザー 9.ある関西の印刷会社のカタログコンポーザー導入事例 10.今後の課題 11.InDesignCS 6か7か8に望む機能 12.商品カタログが紙であることの意義

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共同作業としての大型カタログ制作クリエイティブの自由さ/ツールがもたらす不自由さ1.最初に2.自己&会社紹介3.そもそも商品カタログとは何か?4.商品カタログにおけるクリエイティブとは?5.商品カタログ制作工程6.商品カタログはなぜ InDesign を使うべきなのか?7.InDesign だけでは何が解決できなったのか?8.カタログコンポーザー9.ある関西の印刷会社のカタログコンポーザー導入事例10.今後の課題11.InDesignCS 6か7か8に望む機能12.商品カタログが紙であることの意義

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最初に(ダイジェスト)

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最初に 1

商品カタログ作り・すごく地味な話です。

詰め込みすぎかもしれません・時間を見ながら端折ります。・資料:http://www.dascorp.co.jp/ の「カタログ研究アーカイブ」からダウンロード可能。

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概要・大型カタログの役割とクリエイティブ要素の関わり。その条件下でカタログを共同作業として合理的に制作するための手法と,カタログ制作に特化した InDesignCS 用プラグイン「カタログコンポーザー」を紹介します。特にツールの要求する規則性と,クリエイティブで必要な自由度をいかに両立させるかという苦労について,また自分が今後のInDesign に期待する機能をお話します。

最初に 2

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商品カタログ作りの技法・情報システム開発/ビル建築等・エンジニアリングであるべき。・未整備。・モダンプロジェクトマネジメント(PMBOK)

最初に 3

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商品カタログにはなぜ InDesign か?・建前:共同作業のための機能が充実。・本音:他に選択肢はない。学習リソースの限界。・商売:カタログコンポーザーがある。

最初に 4

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商品カタログと自動組版・レイアウト作業:自動化は可能か?・レイアウト情報:誰かが何らかの形で与えなければならないが,実際にはオペレーションの中で帰納的に決まる。→ <論点先取の誤り>・商品カタログ:見開き単位で情報をまとめることに意義がある。スクロール前提のWebアナロジーは不適切。

最初に 5

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カタログコンポーザー・商品カタログ制作用 InDesign プラグイン・型番&表組指向のデータベース・パブリッシングツール・半自動組版

紙メディアの未来・「紙はなくならない」のか?・紙メディアの未来がない → InDesign の未来もない

最初に 6

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自己&会社紹介(ここから本番)

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自己紹介・メインフレームベースの業務システム開発:業務帳票をオンラインで配布し,パソコンに取り込んで利用するツールの開発・OASYSでマニュアル制作:WYSIWYG(MacOS6.0.7 & Aldus PageMaker 3.0)の衝撃。・DAS:デジタル・アド・サービス設立(1993 年)・WYSIWYGでバッチ処理・HyperCard + PageMaker4.5 のスクリプト環境

自己&会社紹介 1

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会社紹介・業務内容:大型の商品カタログの制作。・発注側と直接コミュニケーションできる体制。・カタログコンポーザーの販売とサポート。・「何でもします」営業では仕事がとれなくない。・魚を買う客は魚屋へ → カタログにフォーカス・営業コストを落とす。

自己&会社紹介 2

nagashima
取り消し線
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そもそも商品カタログとは?

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基本定義・商品点数 1万前後。1000 ページ前後。・商品を比較させる「表組み」が多くある。・共同作業:発注側受注側で相当数の人間が関与する。

そもそも商品カタログとは 1

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広告の観点から見た定義・種類:会社広告(イメージ,ブランディング)/商品広告(性能特徴,スペック,製品のメリット,事例)・規模:Above the Line(マス4媒体)/Below the Line(イベント,ダイレクトメール,店頭POP,口コミ)・機能:プレ・シンパシーとポスト・シンパシー・「Below the Line & ポスト・シンパシー 」な商品広告。

そもそも商品カタログとは 2

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DASの定義・読み手に購入させる,または更なる関心(物欲)を引き起こさせるもの(エモーショナル/ギミック)。・読み手視点で商品情報がわかりやすく整理されたもの(ロジカル/ユーザビリティー)。

分類・発注側のビジネス形態:生産財/消費財,メーカー/流通・表のパターン:単品型,比較表型,関連表型

そもそも商品カタログとは 3

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商品カタログにおけるクリエイティブとは?

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エモーショナル要素(注意をひきつけるギミック)・アテンション獲得(グラフィックス/コピー)・飽きさせない(ページをめくりたくなる)・不規則性の中に見出される規則性に何らかのストーリーを感じさせる。

商品カタログにおけるクリエイティブとは 1

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ロジカル要素(信頼感 → ブランド確立)・わかりやすさ(コンテキストの提供)・同種の情報を同じように表現・正確性・検索性

商品カタログにおけるクリエイティブとは 2

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情報デザイン(ユーザビリティー)・情報受信者の視点に立った上で発信者の伝えたい情報を配置する。・アテンション(注意力)をどの優先順位で消費するべきかわかりやすい。

DASの考える商品カタログのクリエイティブ・エモーショナル要素とロジカル要素の両立。・一貫性の中に違和感を埋め込む。・不規則性の中に規則性を感じさせる。

商品カタログにおけるクリエイティブとは 2

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商品カタログ制作工程

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商品カタログ制作工程 1

準備・術語の確認:あいまいな用語や独自の用語を定義して共有。・調査:対象ターゲット,現在のカタログの利用のされ方,競合,型番体系・内容:コンセプト,ビジュアル,表紙,背表紙,特集,発注方法,カテゴリー設計,台割,索引・フォーマット:アイコン,ヘッダー,フッター,ツメ,スタイル(文字/表組)→ InDesign & SmartStyles,約物の使い方設計(カンマ,括弧,区切文字),索引用一般名称設計(商品名シソーラス)→ Web 検索で重要

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商品カタログ制作工程 2

・商品情報データベース:有無,項目分析と整理,データの信頼性,データ編集の必要性確認,誰がいつ更新するのか,フィードバック方法・業務ワークフロー・スケジューリング:進行管理ツールを使う?・データをやりとりする仕組みと管理システム:共有ファイルサーバ,メーリングリスト)・校正の方法: 何を正として校正を行うか メーカー校正(分解校正)の手法の確認・コスト計算方法の策定

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商品カタログ制作工程 3

作業(繰り返し性が低い)・商品オリエンテーション・ページネーション:発注側がつくる,受注側が手書きで,受注側がDTPツールを使って(前版データがある場合)

作業(繰り返される)・元原稿と素材:商品情報(商品情報データ)+写真(撮影指示)+イラスト+コピー(コピーライター手配)・指定原稿作成:レイアウト作業のベースになる原稿・レイアウト&校正

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商品カタログ制作工程 4

事後処理・PDF/X-1a 生成以降は原則印刷会社任せ。・記載情報を商品情報データベースに戻す。

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商品カタログはなぜ InDesign を使うべきなのか

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商品カタログはなぜ InDesign を使うべきなのか 1

共同作業の効率を上げるための標準化・カタログ制作の繁忙期と閑散期に対応:熟練者のみに頼った体制では経営が成り立たない。・同じ人が同じところを修正するとは限らない。・初心者でもすぐ業務を覚えられるための標準化

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商品カタログはなぜ InDesign を使うべきなのか 2

自由度を下げるための標準化・商品カタログは共有して守るべきルールが極端に多い。・ルールを作っても,ルールが守られているかをチェックするのは大変。・システム的に自由度を制限する仕組みが必要。・無用なチェックしないための標準化

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商品カタログはなぜ InDesign を使うべきなのか 3

この機能が便利・表組み機能:昔のDTPは表組みが決定的に辛かった。・ライブラリ機能によるオブジェクトの共有・スタイルの共有(DTPの基本の基本)・ショートカットの共有:作業を教えるときに無駄が少ない。・スクリプト:スクリプトラベル・ブック機能:見開き1ファイル・SmartStyles が使える。・カタログコンポーザが使える。

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商品カタログはなぜ InDesign を使うべきなのか 4

結論・作業標準化のためのさまざまな共有機能が充実。・事前に予測できない不規則性(全く同じではない繰り返し)→WYSIWYGが一番経済的!・適度な自由度と適切な不自由度を両立できる。 → InDesign

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商品カタログはなぜ InDesign を使うべきなのか 4

おまけ:スクリプトのうまい使い方・大きい処理を行おうとする野望を持たない。・100%を目指すのではなく 80%を目指す。・処理パターンを再利用可能な適切な大きさに分解する。 ・DOM → http://www.indesignscriptingreference.com/・サンプル→ http://www.adobe.com/support/forums/・処理を行うよりも作業のチェックを行うタイプの使い方の方が有効。

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InDesign だけでは何が解決できなったのか?

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InDesign だけでは何が解決できなったのか 1

商品情報データベースを要求・型番単位の情報管理(ファイルでもなくページでもなく型番)・目的: 社内の情報管理 提案書の作成 Web カタログのソース メーカー → 流通企業

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InDesign だけでは何が解決できなったのか 2

商品カタログの自動組版 → 実用性?・データベースという言葉は非常に曖昧に使われている。・商品情報データが用意できないのなら無意味。・レイアウト情報:どこから入手するのか?商品情報からだけで生成可能か? → 誰かが何らかの形で与えなければならない。・レイアウト情報:オペレーションしながら帰納的に決定されることが極めて多い。・ページの面積という物理的制限:Webとの違い。

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InDesign だけでは何が解決できなったのか 3

・商品カタログ:見開き単位で情報をまとめる。余白領域の量により掲載される商品情報自体も影響を受ける。・規則的に組まれた商品カタログ:「小組みパターン」が多過ぎるなら普通にDTPやるのと同じ。・準備の負荷→普通にDTPしたほうがまし。・デザインの変更は日常茶飯事→システム開発投資がなかなかペイしない。・組版だけが最適化されても全体は効率化されない。・情報収集ややりとりの部分が大事。・ツールを使うことが最終目的ではない。

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カタログコンポーザー

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カタログコンポーザー 1

画像を扱うように文字や表組みも扱えないか?・データベースを更新したらDTPデータも更新したい。・データベースを更新しながらDTPを行う。

型番だけで原稿情報をやりとりできないか?・やりとりする情報が少なくいと間違いも減る。

データベース側を更新したら InDesign 側も更新・Copy By Value ではなくCopy By Refernce。・表計算ソフトのセル参照のような機能。

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デモカタログコンポーザー 2

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カタログコンポーザー 3

部分的な自動組版を実現・オブジェクト単位である程度の自動的なデザインは可能。・SmartStyles のおかげ。

カタログをつくると商品情報データベースができる・商品情報データベースの運用コストはあまり考えらていない。

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カタログコンポーザー 4

メリット・台割指定(原稿整理作業)をデジタルで行うことができ,その結果をDTP作業でそのまま利用できる。・完全データが用意されない状況から組版を始めても,デザイン作業は生きる(リフレッシュ機能)。・表単位でビジュアルデザインの一貫性が実現(台割DB側で制御可能)。・ビジュアルデザインの自由度は犠牲にならない・WYSIWYG万歳!

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カタログコンポーザー 5

デメリット・Windows 環境必須。・用意された表組みパターンでは表現できない情報構造もある。・台割DBの整備の習得に時間がかかる。・今までのやり方をそのまま適用すると失敗する。

所詮ツール・ツールだけで解決する問題は少ない。・ツールはなくても業務は改善できる

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ある関西の印刷会社のカタログコンポーザー導入事例

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ある関西の印刷会社のカタログコンポーザー導入事例 1

たぶん日本で一番大きいカタログ・8000 ページ(分冊)・10 万 SKU

体制・サーバは京都・VPNでネットワーク構築・制作拠点:大阪 3箇所と中国 1箇所・クライアント数は 30弱

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ある関西の印刷会社のカタログコンポーザー導入事例 2

成功要因・事前の合理化への取り組みがあった。→ 表組みのパターンが整理されていた。・表組みを生成するルールがありそのツールが用意できた。・表組み処理のためのさまざまなスクリプトを開発。

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今後の課題

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今後の課題 1

情報を集める部分をいかにうまく行うか・発注側を意識させずに気持ちよく作業に巻き込める仕組みはないか。・発注側が商品の管理をしながら「指定原稿」に近いものを作る仕組みはないか。

コラボレーションとワークフローの進行管理・ルールを守っているか誰がどうチェックするのか?・業務の進行状況と遅れをいかに把握するのか?・海外のリソースを利用したい。

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今後の課題 2

コストダウンへ・内部コスト > 外部コスト・無駄な作業を排して無駄なコストと無駄な時間を減らすワークフロー・システム開発と同じ:「とりあえず作ってみる」が一番よくない。

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InDesignCS 6か7か8に望む機能

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InDesignCS 6か7か8に望む機能 1

ページやファイル以外の情報管理単位・PrePage / PostPage = PrePress / PostPress・ファイルを意識しないで作業できる。・オブジェクトを単位としてで共同作業が行える環境。・進行状況をWebで共有できる機能

その他・SmartStyles の機能そのもの。・オブジェクトの属性で表示するしないを設定できる機能。・そのままスクリプティング

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商品カタログが紙であることの意義

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商品カタログが紙であることの意義 1

前置き・人の持つアテンション(注意力)という資源は一定なのに処理するべき情報は爆発的に増えている。

タンジビリティー(具体性)・一般的:使いやすい/見やすい/楽しい/美しい ・全体:「厚み」で把握するべき情報が物理的に把握できる。・開いたとき:見開き以上に神経を使わないでいい安心感。・限定された情報空間に掲載可能な量に情報を圧縮する「編集」能力は非常に重要!

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商品カタログが紙であることの意義 2

コストがかかる(逆説)・コストがかかることで必要な情報を精選できる。・コストのかかる印刷物を用意することは「提供している商品やサービスに自信がある」というメッセージ,ブランディングになる。

締めが発生する(逆説)・印刷という工程があることで「締め」が発生する。・Webしかないときは間違いだらけの情報も「締め」のおかげで正確性が増す。→ 無理矢理感アリ!

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