2013 ede 日本語レポート 1日目-15日目

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エコビレッジ デザイン エデュケーション レポート 2013 EDE コース 木の花ファミリー 日本 1日目-15日目) 著者 リック・ミッケルソン 翻訳 美智枝・ミッケルソン 日記の翻訳 ようこちゃん、ともちゃん、みちよちゃん

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2013 EDE 日本語レポート 1日目-15日目

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Page 1: 2013 EDE 日本語レポート 1日目-15日目

エコビレッジデザイン

エデュケーションレポート

2013 EDE コース木の花ファミリー

日本(1日目-15日目)

著者 リック・ミッケルソン翻訳 美智枝・ミッケルソン

日記の翻訳 ようこちゃん、ともちゃん、みちよちゃん

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構成

 このレポートは、日本の“木の花(このはな)ファミリー”のエコビレッジの概要から始まります。 エコビレッジデザインエデュケーション(EDE)コースの間、私が毎日書いたレポートと日記より構成され、催しと過程を含めた要約の後に、*日記が続きます。いずれ、私のエコビレッジで実行したいと思う、最良と思われる情報を盛り込んだつもりです。

 EDE受講者が、順番で書いた毎日のレポート(日本語のみ)もあります。コチラ→ http://ede.konohana-family.org/category/traineeblog_2013/

更なる詳細や木の花ファミリーの働きについての洞察、そしてEDEグループの成長をご覧頂けます。

    *木の花ファミリーは、どんな小さなことでも、全ての気持ちを共有することに    とてもオープンです。私自身も、“私の印象”というタイトルで、とても個人的な    気持ちを多く明かしています。とは言っても、知り得た他人の詳細には触れず、    プライバシーの維持に努めました。このレポートに、私の日記を加えることを選    んだ理由は、人生の困難を越えて、心からシェアし助け合うという過程が、木の    花ファミリーの成功に最も重要だからです。

概要

 2013年2月17日より3月19日まで、日本の木の花ファミリーにおいて、EDE

コースに参加できたことはとても幸運でした。私は、網地島という日本の北東の海岸沖にある小さな島で、妻と共にエコビレッジを始めるための技術と知識を得るために、このコースに申し込みをしました。

 計14人のメンバーの内、13人は日本人です。私は、アメリカ出身ですが、日本に住んでおり、妻と共にエコビレッジを始めるため準備中です。これから記すことは、カリキュラムから学んだことと、私自身が木の花ファミリーの日常を目にする中で学んだこともあります。私の日本語能力は堪能ではなく、多くの講義で通訳をして頂きました。そのため、私の知る限りの範囲と知識で、真実かつそのままを記しています。

謝辞

 まずは、多くのサポーターのご好意のおかげ様を持ちまして、このコースに参加することが出来ました。費用を募るために、私の住む島のゴミ清掃チャレンジをしました。

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( ハイライト: www.dreamseedfarms.com/blog)この資金調達方法が、網地島のエコビレッジサポーターの連帯感を得るため、最初のステップになるようにとの想いがありました。  サポートして下さった皆さまに、心より感謝致します。また、私の経験を記した、このレポートを読んで下さる皆さまにも感謝致します。興味のありそうな方に広めて頂けると幸いです。エコビレッジを始めるための第一歩として、皆さまの価値ある支えに感謝申し上げます。どうぞ網地島に来て、あなたの支えがどう活かされているのかをご覧下さい!

 私の感謝の気持ちを、仲間のEDEメンバーへも捧げます。日本で、いや世界中でも、こんなに素晴らしい人々のグループには出会ったことがありません。私をグループに受け入れてくれたこと、心のシェアをしてくれたことに感謝しています。最後には皆がファミリーになりました!

 毎日、朝から晩まで通訳をしてくれた沢山の木の花ファミリーのメンバーと仲間のEDE

メンバーに、言葉を越えて感謝の気持ちでいっぱいです。コースが始まったばかりの数日は、私自身の日本語力のなさに疲れきりましたが、皆さんの揺るぎない支えを通じて事の核心を理解することができました。

 また、私の日記を通訳し、奥深い感情の表現に尽力してくれたようこちゃんとともちゃんとみちよちゃん、それから、あなた達なしには私はとても困ったであろう、講義の間いつも近くにいてくれたあわちゃんとゆがちゃん、毎晩の大人ミーティングの理解を深めてくれた、こうちゃんやともちゃんを始め多くの皆さんに、特別に感謝申し上げます。じゅんこちゃん、手を差し伸べ、私をEDEへと導いてくれたこと。いさどん、私自身と私を取り巻く世界への認識を高めてくれたこと。みちよ、素晴らしい先生の一人として、多方面で重要な人物でいてくれたこと!人生を変える体験をさせてくれた、EDEと木の花ファミリーの皆さまには感謝してもしきれません!

 加えて、いつも協力的でとても辛抱強い妻のミッチーに感謝します。あなた無しで、私達のエコビレッジには心も魂も込められません。今、私達がこの場所にいること、そして未来の夢を叶えるための動機は、他ならぬあなたであると言っても過言ではありません。 木の花ファミリーへようこそ

 木の花ファミリーは、インテンショナルコミュニティー(意図的な共同体)で富士山の西麓にエコビレッジとして存在します。静岡県富士宮市は東京から約2時間の南西に位置しています。2013年3月には、木の花ファミリーが誕生して19年目になります。 1994年に、愛知県で15名の女性と5名の男性から始まり、まもなく現在の富士宮市

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に移りました。今では85人が人生を共に歩んでいます。34人の男性と51人の女性、そして、61人が大人で24人が子供です。

木の花ファミリー • 住所 419-0302 静岡県富士宮市猫沢238-1

• 電話 0544-66-0250 / FAX 0544-66-0810

• ウェブサイト http://www.konohana-family.org/

• メールアドレス [email protected] 

コミュニティーの目的

 木の花ファミリーのコミュニティーには、明示されたビジョンがありません。しかし、彼らは全ての問題に対応し、柔軟に解決へと向かう過程を心得ています。夕食後には毎晩ミーティングがあり、大人全員が参加し、どんな小さなことも全てを話し合います。個人的であったり、対人関係であったり、問題や成功したことなどを本音で心から共有します。コミュニティー全体の大人が耳を傾け、全ての問題に対して皆で一緒に取り組んで行きます。この一連の過程は、自分一人では困惑してしまうような個人的な問題でさえも、コミュニティー全体が受け止めてくれます。この共有によって、個人の重荷は軽くなり、他のメンバーのおかげで、新しい視野が広がり、解決法が見つかるのです。他人との日々の関わりの中で、その人の角をそぎ落とし、正直に自分と向き合い、内面の葛藤に取り組むこと、彼らのゴールは“心磨き”です。

木の花ファミリーにおける、エコビレッジデザイン4つの構成要素

社会: 木の花ファミリーは、皆の合意のもとで運営されています。全ての決定は、毎晩開かれる大人ミーティングで話し合われて決まります。メンバーは、敷地内のいくつかの家で暮らし、親やその他の大人とは別に、子供達全員とお世話係は一つ屋根の下で眠ります。夫婦には一つの部屋があり、また、未婚者は同性数名と同室になり、交流を図るために定期的に部屋を入れ替えます。子供達は、両親を“お母さん”“お父さん”とは呼ばず、代わりにニックネームで呼びます。全ての大人達が全ての子供達の面倒を見るため、血縁を越えて皆が愛を持って接します。大人達がそれぞれのチームで休みなく毎日働く間、子供達は地元の学校へと通います。

 チームは、農業、調理、清掃など日常に欠かせないものが中心です。また、‘ケア’チームは、心身に何らかの問題を抱えたゲストへの、セラピーと支援を担当します。このケアゲストは、滞在期間中、ファミリーと同じように働き、暮らしていきます。大人ミーティ

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ングでの‘心磨き’を含めた、ファミリーの暮らしに完全に浸透することが、回復には欠かせません。

経済: 木の花ファミリーは、メンバー全員の全ての収入と出費を共有する、一つの銀行口座(共有のお財布)を持ちます。地元の税務署の提案により、大人のメンバーは、支払われる年俸をそれぞれの貯蓄口座に蓄えます。この年俸は、通常、課税分岐点を下回ります。この口座のお金は、全く、もしくは殆ど使われません。洋服や衛生用品、大学の授業料さえも含めた個人的な出費は、共有口座から全てが支払われます。そのため、木の花ファミリーでは、三つの主となる事業を展開しています。−農事組合法人;水稲・畑作・養鶏・養蜂・山羊飼育・果樹・体験民宿など−NPO法人ぐりーんぐらす;自然療法プログラムや(EDEのような)教育研修など−個人事業主の集まり;見学やプレゼンの実施・本やCDの販売など

環境: 木の花ファミリーは、農業を主体としたコミュニティーです。野菜畑や水田に囲まれた土地で暮らし働きます。有効微生物の特殊な調合液(EM菌)を作り、畑全体に使用し、 飼育している鶏、山羊、蜜蜂が取り込むだけでなく、メンバーさえもそれを飲みます。彼らの畑の有機材料から作られるこのEM調合液は、酵素と有効微生物の数を増やすために発酵させられます。土壌では、生物活性と肥沃度を増し、一種のプロバイオティクスとして動物達にも効果があります。この調合液は、肥沃や生産性の役に立ち、農場の全ての健康を保ちます。

 人や食品や農機具などの移動には、保有する乗り物を共有して使います。過去には、メンバー全員が収まる、最もコストを抑えられる古い小さな家に暮らしていました。近年、老人ホームだった二つの現代的な建物と、隣接したゲストハウスを購入しました。どちらも、多くの人が暮らすための台所やお風呂、洗濯機や事務所などの必要なものが揃っています。また、いくつかのグリーン建築の技法や材料を取り入れた、最初のセルフビルドの家も完成間近です。

 エコロジカルフットプリント (www.footprintnetwork.org/pt/index.php/GFN/page/

calculators/)に基づいて、木の花ファミリーのスコアは0.8でした。彼らの消費量に対する必要な地球は0.8個で、つまりは節約生活を送れています。 比較までに、アメリカの平均値は5.3で、日本の平均値は2.4です。彼らの低いスコアには、家や車、テレビや洗濯機の共有や、洋服の再利用やリサイクル、菜食に欠かせない農産物を育てていることが理由として挙げられます。

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世界観: コミュニティーに特定の宗教はありませんが、木の花ファミリーは、あらゆる自然物・自然現象に霊魂があるとする神道と、キリスト教の様々な側面と仏教の教えにも賛同しています。彼らの信念体系の中心には、生まれ変わりとカルマの概念があります。占星術の観測を通して、誕生日時と、太陽と惑星の位置関係によってその人の潜在的性格が決められると信じています。また、与えられた名前によって、その潜在的性格は解放され表面化してくるというのです。信じていることの、その実践が、コミュニティーにおける‘心磨き’です。カルマと人格から個人の問題の根本を理解することで、心の中をよく見て、問題を見つけて表現し、コミュニティーとして一緒にそれを解決して行きます。この過程が、悟りへと到達するための道のりです。

現段階における状況

 木の花ファミリーは、メンバーに特定の制限を設けずに85名に至っています。メンバーが望む場合に、離れて行くのは自由で、仮メンバーになることも誰にも制限はありません。ただし、本メンバーになるには、1年間の仮メンバーの後にグループ皆の合意を得ます。今後、更に拡大させるかどうかについて 、はっきりとした予定はありません。木の花ファミリーは、総意の下で柔軟性と適応性を重視します。 コミュニティーの変化の必要性に応じて、夜の大人ミーティングで話し合いを持ち、決定していきます。

 とはいえ、木の花ファミリーは近日、日本におけるエコビレッジのアースファミリーネットワーク(EFN)を全国的に起動させようとしています。彼らは、総意により、平等なファミリーメンバーとして‘大町ビレッジ’という、始まったばかりのエコビレッジを受け入れました。100km以上も離れているにも関わらずです。法律の許す範囲で、また法人としての観点から、それぞれのメンバーは、EFN組織の枝分かれとしてみなされ、自由に物々交換できることになるでしょう。これは例えば、あるエコビレッジが特定の地元食材などを、他のエコビレッジの特産品と(効果的に、課税のない物々交換として)交換したりと、その可能性は広がります。EFNの、より具体的な詳細決定には至っていません。木の花ファミリーの柔軟性をEFNへも進展させ、それが根ざして広まって行くことを願います。

毎日のレポートと日記

 以下に続く、私が書いたレポートと日記は、 EDEコースの31日間を記したものです。カリキュラムは、世界中のEDEが推薦する共通の内容です。と言っても、私は、木の花ファミリーが取り入れている、暮らし、働き、そして人生の困難を皆で共に解決して行く

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姿は、他に類がないと思います。このレポートを通じて、彼らがどのように毎日暮らしているか、そのスピリットが輝くことを期待します。

 “私の印象”は、私が毎日綴った日記と、木の花ファミリーの創設者であり、スピリチュアルリーダーのいさどんからのフィードバックを含めています。EDEメンバー全員が、日記を綴り、“心磨き”としていさどんや他のメンバーと共有し、各自の問題について皆と一緒に取り組みました。私は、学んだことをシェアするため、そして、全体の流れをより分かりやすくするため、各日記の最後にいさどんのコメントを含めることにしました。

EDE(エコビレッジ・デザイン・エデュケーション)の始まり!

2013.2.171日目

Today’s Events and Curriculum (TEC): 本日の催しと課程

 私は、他の生徒達よりも一日早く到着したので、今朝まで皆が来る前にお手伝いが出来ました。このレポートには、沢山のチームについて書いていくつもりです。今夜の夕食の準備を‘キッチンチーム’としたり、私自身のレシピを使って‘スナックチーム’とピーナッツバタークッキーを約200個作りました!

 11時頃に受付が始まり、体調の確認がなされました。また、ここにいる間は必要ないとのことで、皆が財布を預けました。(休みの日の土曜日には、財布は手元に戻されます。)それから、木の花ファミリーのメンバーと共にお昼ご飯を頂いた後、オリエンテーションを受けました。直接サポートをしてくれる20名のKFメンバーを交え、EDE参加者14名が約2分間の自己紹介をしました。そして、この1ヶ月間の予定や、毎日の活動や役割分担、特別なイベントや注意事項などが確認されました。    自家製玄米と野菜の美味しい夕食の後には、コンサートが開かれました。木の花ファミリーのメンバーが、EDE生徒の歓迎にと、6曲程を披露してくれました。最後には、大きな円陣を組んで、左右に揺れてひとつになりました。

【大人会議】 例外なく、木の花ファミリーは大人ミーティングを開催します。どんなに遅くなっても、全てが話し合われるまで会話は続きました。ファミリーの情報、翌日の予定、収入と支出など金銭面、それから“シェアリング”。心のシェアの時間は、どんな感情やアイディア、何でも正直に分かち合います。

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My Impressions (MI): 私の印象

 昨日木の花ファミリーの建物「ひまわり」に到着するとすぐに、沢山のファミリーメンバーによってあたたかく迎えられました。みなさん社交的で、親しみやすく、たいへんオープンです。私にとって最も印象的だったことは、多くの子供たちが走りまわり、笑い、にこにこしているのを間のあたりにしたことです。私が出会ったすべての子供たちが私のもとに駆け寄り、握手をするか、挨拶をするか、何らかの形で交流してくれたことに非常に驚きました。私が日本の学校で教師をしていたとき、子供たちがどれほど内向的であったのか、そしていかに子供たちの人格が厳しい教師たちや不必要な教義によって強制されてきたのかを見てきました。私は木の花というモデル、そしてこんなに子供たちが自由に自分を表現できるということにとても勇気づけられました。

 二日間という短期間で、そのような自己表現に対するオープンさが大人メンバーの中にも同様に実践されていることを見てきました。大人会議では、立ち入ってはいけないトピックがないように感じられます。昨日、今日の最大の議題は二人のメンバー間の報われない愛の事例のようでした。多くのメンバーによって表現された意見から、一人が自らのエゴに打ち勝てないことによってコミュニティ全体の崩壊になりうると感じました。失恋のような、私がプライベートな問題と個人的に捉えていたことが、すべてのメンバーによってオープンに議論されていたことに驚きました。

 網地島でエコビレッジを建ち上げる過程で私にとっての大きな課題は、私の心を開き、ここでメンバーが行なっているように共有していくことだと思っています。これは私が今日いただいたメッセージ、「あなたの役割は大きい。まずは精神性を高めよ」につながっています。どのようにそれをしていったらいいのか、明確にはわかっていませんが、EDE期間中にどのようにそれを始めたらいいのかを学ぶことができるだろうと感じ、そう願っています。

 実務的なこととして、夜大人会議の間、メンバーが選別している豆や種に大きな虫がいることに気がつきました。話し合いをずっと聞きながら、メンバーは良い種から悪いものを除いていました。大人会議はこの作業を行なうのに素晴らしい時間です。さもなければ退屈な作業です。私が網地島で共に活動する多くの仲間を得ることができたら、大きな仕事をより小さく、扱いやすくできるのでしょう。

 最後に、過去数カ月にわたって私が受けてきたすべての支援に対してたいへん感謝しております。EDEスタッフのみなさん、EDE受講生である私の仲間たち、そして私の網地島クリーンアップチャレンジに寄付をしてくれた寛大な方たち一人一人に感謝しています。みなさんのサポートと励ましをありがたく思っています。

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いさどんコメント:1ヶ月間のEDE期間中に私たちが伝えたいことがあなたに伝わり、あなたのこれからのビジョンの役に立つことを願っています。そのために自らの考え方やビジョンを積極的にみんなに共有するようにしてください。

Useful Items for Ajishima (UIA): 網地島で役立てたいこと  

【とても実用的だと思ったこと】 夜の大人ミーティング時に、大きな袋に豆や種が入っていて、その分別を皆が行っていること。討議の間、悪い豆を選り抜いたり、面倒な作業をこなすのには、もってこいの時間だと思いました。多くの人数で一緒に作業できれば、面倒な作業もより小さく、より管理しやすくなります。

 今夜の演奏♪…音楽は世界共通語で、素晴らしいおもてなし。網地島で急成長する私達のエコビレッジの伝統にもしたい。

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Photo Credit: Konohana Family (KF)

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2013.2.182日目 Today’s Events and Curriculum (TEC): 本日の催しと課程

 Today’s Events and

【世界中のエコビレッジを旅したみちよによる、今朝の最初のクラス】◎一番最初のエコビレッジが、どのように成長と発展をしてきたか

【設立者であり、木の花ファミリーのスピリチュアルリーダーでもあるいさどんによる二番目のクラス】◎私達は宇宙のどこに存在しているか、そして全てがどのように繋がり合っているか

【他己紹介エクササイズ】①紙に、自分のいくつかの情報を簡潔に書く。②小さなグループ毎に、その人についての詳細を更に聞いていく。③その情報を、他の人が全体に伝えることで、その人の特徴が伝わっていくというもの。

【木の花ファミリー最新ドキュメンタリー映画の鑑賞】 1年かけて撮影されたドキュメンタリー映画は、今夜がその初公開でした。 私は、この映画が世界中で鑑賞されるよう、英語の字幕の手伝いをしたいと立候補しました。

My Impressions (MI): 私の印象

 みちよさんのプレゼンテーションの始めに、「エコビレッジ」という言葉を聞くと何を連想するのか質問されました。真っ先に私の心に浮かんだことは、土壁とわらぶき屋根のある小さな家々、そして菜園で働く沢山の人々でした。しかし、EDEコースの最初のたった二日間で、特に今日の講座から、エコビレッジとは単なる物理的な構造以上のものであると感じ始めています。それは人と人、人と自然そして宇宙全体のさらなる相互のつながりのようです。

 私は西洋世界で育ちました。そこでは非常に個人主義であること、そしてすべてに疑問を持つよう教えられてきました。私たちには還元主義の傾向があり、あらゆるものをバラバラに壊し、それらがどのように作用するのかを知るために個々の小さなかけらすべてを見ます。しかし、私たちはそのかけらを分裂した一部としてだけ見て、全体を形成するためにそういったパーツがどのように相互に作用しているのか、そして全体はそのまわりを取りかこむすべてとどのように互いに影響しあっているのかを見ることは大抵の場合しません。

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 私はEDEコースの精神面の多くについて疑問を抱いています。精神性があるかのように見せかけ、私を強制してきた組織的な宗教とのネガティブな経験があるからです。人間というものは互いに単独なものだと私は思っています。精神性とは個人が人生を通して歩んでいくときに自ら見つけていくものだと私は信じています。その道のりにおいて、私たちは他者と交流し、互いに学び合い、教え合うことはできますが、私たちの精神性は個人としてのものであり、私たちひとりひとりがユニークな存在であるのと同じように、私たちの精神性もユニークなものであるのです。

 私は組織化された宗教に属したくはありませんが、私自身の精神性を高めたいとは強く願っています。私の内に、そしてより広いコミュニティ内で調和を見出す何らかの方法を学ぶことができればと願っています。私は妻と、家族と、網地島の私のコミュニティの仲間と調和的な人生を歩みたいと願っています。訪れる人誰もが自らの平和と調和を見つけられる安息の地のような平和的な場を網地島に創りたいと思っています。

 今日私たちはバックミンスター・フラーの引用を読み、たいへん感銘を受けました。「今ある現実と闘ったところで物事を変えることは不可能である。物事を変えるには、現存するモデルを廃れさせるような新しいモデルを構築よ。」

 人を何者でないのかと定義すること、そして自らのイメージに当てはめさせるためにその定義と闘うことは簡単なことです。いつも物事と闘うために私のエネルギーを無駄にしたくはありません。私はフラーの引用に意欲を見出したいと思っています。人々を惹きつけ、網地島に実行可能なライフスタイルを創るのに役立つ新たなモデルを構築するために活動したいと思っています。

いさどんコメント:(2日目と3日目のコメントはまとめてあります)

Useful Items for Ajishima (UIA): 網地島で役立てたいこと

【心に残る言葉】 バックミンスター・フラー(アメリカの建築家、思想家、デザイナー、詩人)引用『今ある現実と戦うことによって、物事が変わったことはこれまでにない。何かを変えるには、今あるモデルを時代遅れにする新たなモデルを作るのだ。』

 自分はそうではないと、自分自身を定義することは簡単です。そして、自分がそのイメージに合うようにもがきます。私は、自分のエネルギーをそこに費やしてばかりいたくありません。フラーの言葉のように、新しいモデルを構築して人々を惹き付け、網地島での実行可能なライフスタイルを築いて行きたいです。

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KF

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2013.2.193日目 Today’s Events and Curriculum (TEC): 本日の催しと課程

【いさどんによる“ワンネス”】◎KFの紹介と歴史のお話 日本の愛知県から始まり、1994年に静岡県富士宮(富士山の近く)に移る。創立時は20名。現在は、先週産まれたばかりの赤ちゃんを加えて、計85名。

 男性34名 女性51名(大人61名、子供24名)

 両親とはちょっと離れて、木の花ファミリーの全ての子供達は一緒に暮らします。子供達の家には‘お世話係’がいます。子供達は、‘お母さん’‘お父さん’ではなく、ニックネームを使います。そうすることで、皆が皆に対処できます。それにより、子供はどの大人も、そして大人はどの子供も平等に愛せると信じています。実際に、私は、こんなにしっかりしていて元気な子供達を、日本ではほとんど見たことがありません。この環境が良いのかもしれません。 ◎農のある暮らし 8.5ヘクタールの畑 9ヘクタールの田んぼ 11のグリーンハウス 670羽の実用鶏(食用卵) 5頭の山羊(ヤギミルク) 数えきれない蜂(蜂蜜やその他の製品用)

 木の花ファミリーで暮らす全ての人、動物、植物そして土は、特殊培養された自家製のEM菌を取り込みます。この微生物と善玉菌が、彼等の健康を維持しているとのことでした。できれば、いずれクラスで、その作り方や応用の仕方について学びたいと思いました。

【二番目のクラスは、木の花ファミリーのケアプログラム】◎いさどんとようこ(ケアサポーター)が、ケアプログラムの症例を紹介。ゲストの症状に合わせて、数週間から数ヶ月の精神的ケアをするというものでした。

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【‘ファシリテーション’について】 この滞在中に、皆が大人ミーティングの進行役を務めなければなりません。今は基本を学んで、それを夜の実際の会議で活かせるようにゲームやロールプレイを通して準備していきます。

My Impressions (MI): 私の印象

「子供を育てるには一つの村が必要だ」という考えには多くの欠点があるというのが、私の経験です。私はアメリカの大きな学区(通学区域)で働き、他人が子供を育てるという考えがどのように実の親から責任を解放させたのかを見てきました。多くの子供たちの世話をし、育てる負担は教師や学校の経営陣に強いられました。こういったことはその考えとは逆の意図であるのですが、残念ながらこの考えが乏しく実施された結果がこれでした。

 こういった経験により、子供を育てるのに村は必要ない、むしろ一人もしくは二人の子供を育てるのに携わる親がいればいいのだと感じています。しかしながら、子育てに関する木の花の好ましい方法の背景には論理的根拠があると理解しているとは思っています。子供たちが世話をしてくれる多くの大人たちに接することで感情的に豊かになる利点は知っています。それは子供たちに自分の親以外の大人を怖がらないこと、より多くの人を愛するよう心を広げることを教えてくれるはずです。同じことが子供を持たない多くの大人にとっても真実であるに違いありません。彼らが沢山の子供たちと愛を共有し、子供たちの指導・精神的成長への貢献を助けることができるからです。

 私の場合、私たち夫婦に子供たちがいるので、子供たちと離れて暮らすだろう、もしくは離れて暮らしたいとは考えていません。私は他の大人たちに対する貢献に関わりたいと願っていますし、自分の子供たち以外の人生に個人的に関わっていきたいと思っていますが、網地島の私自身のエコビレッジにおいて木の花の分離のレベルを描けるとは思っていません。

 別の視点からすると、今日の午後、木の花がこれまで携わってきたケア滞在者の事例すべてを知ることは私にとってとてもショックなことでした。私の母国、アメリカでは、患者のプライバシーを保護する沢山の、沢山の法律があります。ケアを提供するものが患者の物理的・精神的健康状態に関するいかなることを公開することは、絶対的に違法です。ケアを提供するものは患者の名前、年齢、そしてどんな詳細についても言及できないのです。私はこういったプライバシーの保護を強く支援します。誰も他人の物理的な状況について知る権利も必要もないのだと思います。

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 そうは言っても、木の花のようなオープンで自由にシェアできるコミュニティの生活スタイルにおいて、メンバーがいかに自分たちの状態を安心してみんなと共有しているのか、見ることができます。今日の昼食時、このことについて何人かのEDEのクラスメートと話すことができました。彼らもそういった多くの詳細を聞いてショックを受けていました。会話の後、もし患者が自分の意志で情報を公開することを選択するのであれば、私はそれを支援することができると思いました。それが木の花の本質だと思っています。つまり、全てのメンバーがオープンに正直に生活するということです。私のクラスメートは、問題を他者と共有することによってそれは単なる自分の問題ではなくなるという説得力のある議論をしていました。他者は当事者とは違った視点から問題に取り組むことができますし、どのように対処すべきかというアドバイスを提供することができます。一人で問題に向き合う必要もなくなりますし、それが人を安心させうるのです。

 他の多くの事柄のようにこの話題においても、ここ木の花で、私、私の家族、網地島のエコビレッジのために最善に作用するもののバランスを見つける必要があるのだと思っています。できる限り多くの学びを得られるよう楽しみにしています。

いさどんコメント:(2日目と3日目のコメントはまとめてあります)人の視点により価値観や善し悪しは変わって観えるものですね。

Useful Items for Ajishima (UIA): 網地島で役立てたいこと  

【薬効のある野菜】 シモン芋、紫ウコン(ガジュツ)と赤ウコン(うこん)など、薬効のある野菜についてもっと学びたいと思いました。誰かの説明から理解したところによると、シモン芋は切り傷の凝固と血液循環を促進し、ウコン類は癌に効き、抗炎症生があると言われています。シモン芋は、サツマイモで有名な網地島ではよく育つでしょう。根菜作物ということは、島の土壌でウコンだってよく育つに違いありません。

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2013.2.204日目 Today’s Events and Curriculum (TEC): 本日の催しと課程

【農について】◎午前8時から午後9時半まで、休憩とお風呂の時間を除いて、今日はみっちり農!KFメンバーになろうとしている、長野県松本市からのゲスト講師:わたわた 昨夜、到着した彼の横にたまたま座って夕食を共にしました。彼は、震災後に石巻市でボランティアしたことについて話してくれました。彼と何名かは、善玉菌などが混ぜられたEM(有効微生物)を、町中のあちこちの土壌に入れ込みました。その微生物は、津波による瓦礫の腐敗臭を取り除くことと、土壌再生に多いに役立ちました。

−植物や動物の出現と進化について、簡単な紹介。−植物と動物の間に生じた、光合成による違い。−特にも植物にとっては、多彩な意味合いを持つ生殖について。−具体的なコンパニオンプランツの混植、輪作(作物ローテーション)、採種の仕方。

 私は、網地島の畑に出て、すぐにでも何かを育てたくなりました!

My Impressions (MI): 私の印象

 夕食後、私は少し疲れているように感じました。20時にもう一つの講義が予定されていたので、少し休みたいと思っていました。しかし、そうすると子供ミーティングに出ないことになります。私は、食堂から休憩室へ行き、また食堂の大きなドアの所に戻って来て、中に入るのをためらっていました。私にとって大きな優先順位と言えるプライベートな時間を見つけるのは、ここでは難しいことです。講義やミーティングがほぼ終日ある中で、皆と一緒にご飯を食べたりお風呂に入ったりと、一人の時間を見つけることは難しいのです。

 とにかく、私はドアの窓からホールを覗き、誰も私に気付いていないことに気付きました。そして、私は自由にこの場を去ることが出来るのだと感じ、自分の部屋へ向かって歩き始めましたが、再びためらっていました。私は、ミーティングに行く義務を感じたので引き返し、子供ミーティングがちょうど始まった時に食堂に入りました。夕食の時に座っていたのと同じ席に着こうとましたが、すでに誰かが座っていました。そして、空いている席を探し、目に入った最初の席に座りました。おそらく偶然、私の個人的サポーターであるたっちゃんの隣に座りました。彼は笑い、肩にマッサージをしてくれました。とてもリラックス出来ました。ミーティングに参加するという、正しい決断をしたことに対するご褒美をもらったように感じました。私は、グループとの交流と、プライベートな一人の

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時間とのバランスを心から見つけたいと思っています。同時に、コミュニティーで暮らすことの良さを、より感じ始めています。

いさどんコメント:プライベートな時間が必要な時にはいつでも、遠慮なくスタッフに知らせて下さい。その点は、今後の私達の課題とします。EDEコース以外の日程には、無理に参加する必要はありません。とは言っても、結果として、参加したことは良いことでした。EDEコースの間の更なる学びで、あなたのプライバシーの価値が、更に変わるかもしれません。

Useful Items for Ajishima (UIA): 網地島で役立てたいこと

【自然農の教え】 わたわたは、肥料や堆肥を加えないことについて話しました。輪作をし、畑で緑肥を育てることで、外からは何も加えずとも土壌の生産性は向上するというのです。これは、網地島という土地柄、自分達で作れないものをフェリーで運ぶ必要がなく、私達にとってとても有益です。緑肥の有効活用は、島内で栄養素を循環させることができるのです。パーマカルチャー仲間では常識ですが、島でそれを受け入れてもらうには時間がかかりそうです。

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2013.2.215日目 Today’s Events and Curriculum (TEC): 本日の催しと課程

【名前の漢字と性格】◎いさどんによるクラスのタイトルは‘カーマ’

 木の花ファミリーが、メンバーそれぞれの人柄を理解するのには、個人の下の名前の漢字が一躍買っているようです。彼らによると、その人の正体を知る手掛かりがそこにあり、個人の問題を解決する手掛かりにもなるのだそうです。

 まずは、それぞれの漢字の画数を確認しました。(名字は、個人的な性格に影響を与えることなく、家系の歴史に刻まれています。)下の名前の画数と文字数で、その人の性格の陰と陽が決まってきます。陰か陽のどちらかの優位性とその強さに基づいて、その人の性格がはっきりします。私は、西洋の名前を持っているので、漢字の代わりに占星術のようなもので私の性格を判断してもらいました。

【自然の農法の土作り】◎この日の午後は、自然の農法には欠かせない、とても実用的な土作りを学びました。−緑肥の利用−畑で緑肥の活用−輪作−様々な堆肥についてとその活用法−土のミネラルと栄養分配についてと元気な土を保つ方法

My Impressions (MI): 私の印象

 漢字の名前の画数から人格を理解する今日の講義には、沢山の沢山の質問があります。まず、このプロセスは輪廻の概念を前提としています。私は、来世という宗教的な信仰に同意していません。一般的なキリスト教の教育に基づくと、今世で良いことをする全ての人を待ち受けるご褒美や楽園があると、私は願いたいです。これは、悪いことをする人達への罰を強制することかもしれません。これは、陰と陽のひとつの例でもありますか?私は、宗教的な教義における天国と地獄を信じていませんが、これは今の話のポイントではありません。

 講義の間に、この仕組みを知る両親は、自分の子供の名前を決める時にある特定の特徴を与えるのか、私は質問しました。すると、子供は自分で名前と人格を決めてくること、それが親にも関係していることを知りました。それから私は、なぜ子供はバランスの取れたものより、難しい人格を選ぶのか質問しました。これは、私の通訳をしてくれたとも

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ちゃんから学んだことで、輪廻をした人は更に自分自身について学び、精神的に成長するために、難しい課題の多い人生を次に選ぶのだと聞いたからでした。ともちゃんは、人生の価値はどれだけ多く学び、より良く自分自身を変化させたかにあると言っていました。どれだけ自分自身を改善させたかが人生の価値を測るものである、ということに、私は絶対的に賛成しています。しかし、失礼ながら、私は輪廻の概念を疑っています。

 ともちゃんは、私に神を信じるか質問しました。宗教の教義的な意味において、私は神を信じていないと答えました。私はともちゃんに、‘何か’神のような何かはいるかもしれないと言いましたが、個人的な確信はありませんでした。ともちゃんは、私に‘その何か’を信じているのか聞いてきましたが、私はそれを信じないが、そこに何かがいると信じたいのだと伝えました。

 私は、人生を通して様々な形で祝福を受けてきました。おそらくそれは、神からかもしれません。宇宙かもしれませんし、単なる偶然かしれません。もしくは、運が良いだけかもしれません。私が、輪廻やキリストの神を疑っている間は、そういったものの存在の可能性を否定します。今、私の大きな課題は、もし存在するのであれば、この‘何か’と個人的な繋がりを見つけることです。私自身の精神性を見つけたいですが、まずはどこを探せばいいのか、分かっていません。

いさどんコメント:初期のキリスト教にも、輪廻の理論があります。いずれにせよ、 異なった文化と前向きに向き合って下さい。あなたが分からないことについては、疑って良いと思います。でも、その場合には、それが間違っていると決めつけ ず、分からないだけと思った方が良いと思います。それは、ちょっとした試練かもしれませんが、私は、あなたがいつかその神秘を解明すると確信しています。

Useful Items for Ajishima (UIA): 網地島で役立てたいこと

【混植による効果】 私は、ライ麦を育てた後にキャベツを育てるような、簡単な過程の緑肥を試してみるのがとても楽しみです。バンカープランツ(障壁)として異なった植物を植えることで害虫に対応する方法としては、そら豆の間に大麦を育てることで、アブラムシを抑えられます。害虫が発生した場合、彼らは大麦を食べるので、豆を残すことができます。私はもっと勉強して網地島に合った輪作の仕方と、土壌を改善する植物の利用法について学んでいく必要があります。

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2013.2.226日目 Today’s Events and Curriculum (TEC): 本日の催しと課程

【日の出】 昨日の朝、5日ぶりに外へ出ました。多くの講義が毎日一日を通してあるため、夜にはもう寝るだけでしたが、昨日は、講義の前に10分程の余裕があったので短い散歩にいきました。とても爽やかで、一日じゅう活発に過ごせました。そんな私は、今日の予定を見て、とても楽しみでなりませんでした。

−6時起床−富士山の近くの木の花ファミリーの果樹園へ−日の出を鑑賞

◎戻って来てから、シンプルな活動をして、それはどんどん大きくなっていきました。−日の出を見て、印象や創造的刺激を言葉にする:散文、詩、単に言葉を並べるのもOK

−クレヨンやカラーペンシルで、幼稚園児のように思うがまま描いてみる−言葉を発表して、描いたものをそれぞれが発表 講師のみかちゃんは、楽器の箱を持ってきました。−マラカスやベル、木のブロックなどの打楽器−私達が書いた言葉を、歌に♪−仲間に好みの楽器で参加をしてもらいながら−順番に14人が、お互いの歌を心から楽しみました

【未来のエコビレッジのビジョン】  午後からは、各自が自分の未来のエコビレッジに何を思い描くか、想像してみました。そして、印象に残ったものを書き出し、皆の前で読み上げました。それから、交渉していくつかの小さなグループに分かれました。

◎私が網地島に思い描いたいくつかのもの−島のおばあちゃん達と共に 、網地島の高齢化をサポートする地域支援農業(CSA)

−料理や食事を共にしたり、手作り音楽を楽しんだり、お祭りに参加したり、誕生日会や、お米や野菜を作ること等を一緒にしていくこと−福島第一原発による放射能を、微生物により土壌浄化し、持続可能なモデルとなり、東北、宮城県、石巻市の復興の一助となること

 私は、自然の薬、老化防止、間伐、自然建築やトランジションタウンに興味を持ったさだちゃん、ちえちゃんとペアになりました。そして、さだちゃんの施設で働くという設定

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で考え始めました。ちえちゃんと私は、追加できそうなものを提案し、その案をグループプロジェクトにして、それを個人プロジェクトにも反映させることにしました。

My Impressions (MI): 私の印象

 日の出を見てから音楽を創るという、朝の野外での講義の後、私が書いたことと描いた絵について考えてみました。両方の核となるものは、私達は全て繋がっているということでした。全てのもの、全ての人は、互いに繋がっているということです。私のプレゼンの後、EDEのクラスメートは「リック、あなたはとてもスピリチュアルだね」と言いました。それに対して、何も考えずに私が答えのは、「まだそうじゃない!」でした。私は、そのやりとりについて考えていて、現在の私の傾向としては、こうです。ほぼ全てのものの間の繋がりに、直感的に気付き始めています。そのことに気付いているとは言え、まだそれを完全には信じてはいません。

 私の還元主義心は、いまだに全てのものを小さなパーツに分けようとします。私の心は、そこに繋がりがあることを知っているのに、客観的な理由で、そのパーツの繋がりの存在に反論しようとするのです。また、これはおそらく私の最も主流な思考パターンのひとつだと実感をしました。私が、新たな経験や反射現象に出会う時は、決まってすぐにそれを却下し、その正当性を否定するのです。これは多分、他者の視点を考慮することから自分を守ろうとする防御システムです。けれども、たいていは良い方向へ行き着きます。いったん私が、心の中でそういった状況を分解し、反対するものが何も無くなると、たいてい新たな考えを喜んで受け入れるようになります。これは変化の幅により、数秒、数分、数日、数週間、数ヶ月と掛かることもあります。

 私は、この活力がどこから来るのか分かりませんが、一日中とても多くのエネルギーに満ち溢れていました。きっと、今朝ひじょうに早く目覚めたからか、日の出を見たからか、もしくは大きな輪の中で手をつないだからか、あるいは他の何かが理由なのかもしれません。日の出を見た私達の感動を歌い始めてみると、私のエネルギーの強さはどんどん大きくなっていきました。まるで、12杯もコーヒーを飲んだかのように、昼食時には震えていました!それがどこから来ているにせよ、私はこの経験を喜び、もっとこういった経験をしたいと思いました。

いさどんコメント:私達は、一度の人生を、ひとつの地球で、ひとつの宇宙に存在します。つまりは、あなたが新しい考えに、いつも後ろ向きとは限りません。新しい経験は、人々を成長させる動機になります。何かを経験した後、どうして評価するのでしょうか?

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Useful Items for Ajishima (UIA): 網地島で役立てたいこと

【音楽】 音楽を創ることを考えるだけで、ワクワクドキドキしました。私は、13~14年前にバンドでベースを弾いていました。10年以上も音楽を創っていないので、その時間が恋しいです。私は、今日の音楽の時間を楽しんでから、島のコミュニティーの日常に、もしくは特別なお祝いなどでは欠かさずに、自分たちで創る音楽を取り入れたいと考えています。妻と私は、夏には大きな野外コンサートを開きたいとも話していました。週末に、島でキャンプでもしながら様々な音楽でお祝いです。さて、今から素敵なバンドを予約しておかなくちゃ…

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2013.2.237日目 − 休息日

 今夜の誕生会における、わたしたちのEDEグループのプレゼンの準備のなかで、わたしたち生徒はいくつかの選択肢を話し合いました。わたしはいさどんの紹介と、太陽系の渦のモデルのビデオからひらめきを得た考えを提示しました。また、わたしが至るところで見始めているつながりから得たひらめきも取り入れました。みんなはわたしが提案した考えを発表することを決めました。いったんグループ内にその考えが吹き込まれると、その考えはより大きな概念に発展しはじめました。わたしの考えがわたしたちグループの考えになり、それ自身のいのちを発展させたかのようでした。わたしが若かったころ、わたしはプレゼンのすべての面をコントロールしようとしていましたが、今はそれが自由におかれ、発展し、グループ全体の栄養満点のエネルギーによって補給されているのを見て、すっかり満足していました。もし、わたしの考えが愛のためではなく、グループの残りのひとたちからのインプットがなければ、わたしの考えは単なる1枚の紙きれ上の走り書きのメモにしかすぎなかったでしょう。たいていわたしは自分ですべてをしようとしますが、グループによる互いの相乗効果によってうみだされるものの美しさを理解しています。わたしはそのすばらしさを信じていますし、それをわたしの人生の一部にしたいと思っています。

いさどんコメント:人には色々な個性があるのですが、その個性は自分で活かすことよりも、自然の仕組みのように、それをつなげてネットワーク化することによって、さらに大きな多様性の世界へと発展する可能性を持っています。ですから、そういう意味ではネットワークを通じて、自分の考えを発展させていくことは、とても豊かなことですね。

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2013.2.248日目 Today’s Events and Curriculum (TEC): 本日の催しと課程

【エコビレッジ経済】◎エコビレッジまたは意図的なコミュニティーにおける経済の可能性 多くの人々は、他人とではなく、何か大いなるものとだけ繋がっているという話から始まりました。この繋がりの認識不足から、人々は対立したり競争したりするのです。この状況から、搾取と適者生存型の経済から見えてくるものは、限られた資源を追い求めるために皆が誰かしらと争うということです。  私達は、他にもいくつか学びました。−地域通貨 地域で作った、または印刷したお金をメンバーもしくは訪問者が使えるという地域通貨(地域銀行)。これにより、地元企業(商店)と下請けに利益が還元されます。− ビュッフェ経済

 木の花ファミリーは、 皆が見れるように、ポトラックスタイルで全てをテーブルに並べるような “ビュッフェ経済”という、新しい経済モデルを取り入れようとしています。各自もしくはグループは、必要なものだけ手にします。この方法は、皆が何を提供し何を消費するかが見えるので透明性があります。

−アースファミリーネットワーク(EFN) 木の花ファミリーは、EFNと呼ばれる日本のいくつかのエコビレッジで、より大きな経済組織を始めようとしています。エコビレッジメンバーの全ての収入はネットワークに集められ、各エコビレッジの人数により再分配されるものです。自分達の地域で出来ない物やサービスは、エコビレッジ間で交換することになります。つまりは、EFNのエコビレッジ間での物々交換です。木の花ファミリーは、この方法を政府や国々が取り入れていくと考えています。

【全員がリーダーという考え方】 午後には、いくつかのリーダーシップの訓練をしました。それは、全員がリーダーで、個人がリーダーという時代遅れのモデルからの脱却に役立ちます。私は、自分自身のリーダーシップのスタイルについて多くの学びを得ました。 より良いリーダーになる為に、

自分が求めるものだけに進むのではなく、他者との指導的役割を共有し、それをどう取り入れて行くかを学びました。

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My Impressions (MI): 私の印象

 昨日の素晴らしい誕生日会のお祝いのあと、私はすっかり疲れきっていました。私は私たちのプレゼンと、狂人のように踊ることに私のすべてのエネルギーを必要以上に注ぎました。素晴らしく、楽しい経験でしたが、その後私は完全に機能が停止していました。私のエネルギーは落ち、大人ミーティングの間、自分が少し鬱的になりはじめていることに気付きました。ミーティングが終わると、私は部屋に戻り、私は出来るだけ急いですべてを録音し、書きとめました。(私はいさどんのタッキーへのアドバイスを受け、できるだけ早く私が受けとったことを表現しました。次のステップはそれを他者に話すことです。)

 私は鬱的状態の原因を解決せずに眠りに落ちました。翌朝、私は仲間であるEDE受講生にこのことすべてを話し、シェアしたのは短時間でしたが、そのあと、巨大な負担が自分から外れるのを感じました。そして、私たちEDE受講生は私たち自身のシェアの時間を持つことを決定しました。私はグループにはっきりと、自分はシェアをしたいのだがそれを恐れていると伝えました。他の誰もが率直に話し出し、みんな恐れているのだと言いました!グループとして、私たちは互いをサポートすることに同意しました。それぞれ問題を抱える人々のグループがシェアしあい、無条件に互いをサポートしていくことを知ることは、とても素晴らしい感覚でした。

いさどんコメント:みんなの心が磨かれて、互いを想い合うネットワークができていくことは素晴らしいですね。

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【網地島の地域通貨】 妻と私は、網地島の地域通貨について話をしたことがあります。エコビレッジ内のシステムをサポートするよう、将来的に島に人が集まったら取り入れたいです。

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2013.2.259日目 Today’s Events and Curriculum (TEC): 本日の催しと課程

【発酵食品と自然肥料】 実践しながら学ぶことが好きな私にとって、今日が最高の日でした。6種類の違った日本の漬け物を作りました。発酵させた豆の、納豆作りもしました。午後には畑に出て、一番古いもので5年前、そして一番新しいもので昨年の末に作られたという、大きな5つのコンポストの山を見ました。その後、2種類の自然肥料作りをしました。−善玉菌を含んだ‘ぼかし’(一種の堆肥) 残飯や雑草の微生物による、とても元気な堆肥に有機物を加え、土に混ぜ込んだもの−EM菌(有効微生物) 木の花ファミリーの生活全般の基盤となるもの鶏、山羊、蜜蜂が消費し、それは木の花ファミリーが育てる植物、野菜、木へと運ばれていきます。木の花ファミリーのメンバーは、濃厚なヨーグルトのように作用するEM液を飲んだりもします。

My Impressions (MI): 私の印象

 日本の漬物をつくるとき、とても重い石で押し付けることを私たちは学びました。これは、野菜自らが漬物となるよう、野菜を塩水の中に浸水し続けるためです。こういった石はまわりのエネルギーが野菜の中に入るよう圧力を加えるのだと学びました。このエネルギーは食べ物が腐るのを防ぎ続けます。私にはワンパターンの反応があり、エネルギーによって野菜が腐るのを防ぐということは馬鹿げたことだと思っていました。それが塩、酢、砂糖、乳酸などの化学作用であり、有益ではない微生物が育つのに適さない環境をつくっているのだと知っていました。しかしそれから、化学的なプロセスを通した保存は単にそういったエネルギーの表現なのだろうと感じていました。食べ物を農閑期のために維持するために保存することは人間にとっての贈りものです。私は自分の最初のネガティブな反応に驚きましたが、その半秒後には私が別の考えを持ったことにはさらに驚きました。そしてそれは至るところにある相互関連性を再び私に示してくれたのでした。

 その後畑で、私たちはそこに何があるのかを見るためにコンポストの山を掘っていました。以下のことは私に起きたことです:コンポストの山は相互関連性の微生物的な例です。すべての生き物は葉、藁、鶏糞などを分解するための役割を持っています。すべては特化した機能を持っていますが、何一つ、単独で作用しているものはありません。他のものがその仕事をするまで、一つのものがそのプロセスを始めることはできないのです。あるものは他を食べますが、それは命のつながりです。そのままにしてある山が土になるま

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で5年かかり、それは長くゆっくりとした命のプロセスを示しています。これは私たちが倣うべきバランスや調和のモデルだと思っています。

いさどんコメント:この世界の仕組みは多数のものが単独で存在しているように見えるのですが、それは相互が関連し合い、ネットワークし、いのちの仕組みが成り立っているのですね。

スペシャル断食レポート 1日目:

 今日は5人のEDE受講生、木の花メンバー、ケア滞在者、ヘルパーとともに参加している断食の初日です。昨晩のミーティング後、私たちはそうすることを決めました。これ(以下の記述)はこれまで私が経験してきたことです。私は物理的な空腹を感じましたが(私の胃はおそらく食べ物を期待しているのか、激しく動いています)、食べ物に対する精神的な飢えはないことに気付きました。時々私は食べ物に依存し、私の鬱や無気力をなぐさめるためドラッグのように乱用します。以前も何度と断食してきましたが、このようなサポートのある場で断食したことは一度もありませんでした。断食を通して、私の欲望へのコントロールを身につけたいと願っています。

いさどんコメント: 断食に対する、精神性を重要にした前向きな捉え方をしていますね。

Useful Items for Ajishima (UIA): 網地島で役立てたいこと

 網地島でもっと、食べ物全般や漬け物などを作っていきたいです。シェフとして働いた経験から、美味しい食べ物を沢山作ることは得意です。私達にとって、育てて収穫して保管して食べ物を作ることよりも、悪くなる前にかぶりついてくれるペコペコの人達が必要です。誰か、食事に来たい方は?

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2013.2.2610日目 Today’s Events and Curriculum (TEC): 本日の催しと課程

【名前の漢字と性格】 個人の名前の漢字がどのように性格に影響するかについて、先日に引き続いていさどんの講義がありました。様々な人間関係にどう影響するかについても、掘り下げて話されました。

【土の中の生き物】 午後には、いくつかの温室や野菜畑の異なった土の層の中に、どんな生き物がいるか土を掘って調べました。数日前の、自然の農法のクラスのまとめになりました。

My Impressions (MI): 私の印象

 昨晩の大人ミーティングで、ユニークで驚くべきものを私たちは目撃したと思っています。何日もの間(私の記憶が正しければおそらく先月から)、木の花メンバーは3時間半離れているもうひとつのエコビレッジに参加するかどうかを話し合ってきています。最終的にメンバーはそれを進めることを決めました。その決断は、私が考えられる以上に心が広範囲に広がることを示す大偉業であったのですが、それは重大な決断に至るまでのプロセスでした。長い話し合いの間、多くのメンバーはコミュニティ全体が崩壊し分裂するかもしれないという想いを表わしました。みんなは心から考え感じていることを直接シェアし、最終的にはここで互いを愛し合うように、たとえ将来いつか別々の建物に暮らしたとしても、他のエコビレッジを愛すのだという意見に一致しました。この新しいモデルは、私たちの心がどこまでも広がりうる愛の可能性と、相互関連性が次の段階へ至るプロセスを残りの世界に示しています。

 私が解釈するプロセスはこれです:心から正直に話しシェアする、誠実に聞く、他者の想いを消化する、聞く、消化するの繰り返しです。今日いさどんは、みなさんの本当の生活とはみなさんの日常生活であると言いました。上のプロセスはみなさんの日常生活のすべての面に適用され、継続した適用を通してそのプロセスがみなさんの心を磨きます。そのプロセスはゆっくりで、新しくユニークであるゆえに痛みを伴う可能性があります。しかし、これは互いやすべての相互関連性のよりよい理解に向けて新たに現われつつあるモデルなのです。

いさどんコメント:木の花メンバーは3時間半離れている大町エコビレッジに参加するのではなく、これから木の花のエコビレッジのひとつとして、そこを発展させていくことです。それは以前から決まっていたことで、その心構えを今話し合っているのです。木の花

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の取り組みは今までにない取り組みで、モデルがありませんから、自分たちの中で共有しながら今その方向性を見つけているところです。

スペシャル断食レポート2日目:

 私の心は沢山の思考とともに駆け巡り、講座と今晩の自己紹介プレゼンの準備で忙しくしていました。私は自分の体に注意を注ぐ時間をそれほど持てていません。胃に緊張を感じることができる一方で、空腹感はまったくありません。エネルギーレベルでは上がり下がりがあり、午後少し疲れているのを感じました。過去に私が断食をしたときには、ひとりでするか、もしくは私の妻と行ない、家でただ過ごしているだけでした。そのときは今以上に空腹に多くの思考を費やし、私が考える以上にそれがどんどん大きくなっていきました。ここでは私は忙しすぎて空腹について考えることがありません。しかしながら、私は空腹感をコントロールできているように感じています。

いさどんコメント:断食の目的はただ空腹に耐えているだけでは達成できません。もし空腹を感じているようであれば、なぜ断食をするのかというほうに自分の意識を持っていくと、空腹は和らぐものです。

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【屋外プールを温室に】 今日、いくつかの温室で過ごしたことで、昨年思いついた計画を思い出しました。島には、以前の小学校が病院になった所に、使われていない屋外プールがあります。裏庭のプールに小さな温室を建て、そこで何でも作るという賢い人達について調べたことがありました。もし私達が、島のプールを温室として活用できたら、縦にもスペースを十分に使うと、バナナだって育てられるのです!

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2013.2.2711日目 Today’s Events and Curriculum (TEC): 本日の催しと課程

【惑星の整列】 今朝は、ゲスト講師かいちによる、どのように全ての天体が相互作用しているのか、惑星の整列についての説明がありました。地球からどんどん離れて、天の川も何光年と銀河の果てへと離れて、今度は地球へ、そして人の細胞へ、DNAの素粒子までへといく映像を見ました。宇宙から、私達の身体の中へは、渦を巻く銀河とDNA、銀河団と神経のようなネットワークとも言える繰り返しのパターンがありました。

【 木の花ファミリーの始まり】 午後には、 建築基準や税務について、また新しいメンバーの受け入れ過程など、エコビレッジを創り始めた時の実際のステップについて学びました。約20名の創立者で19年前に始まりました。お金のあったいさどんは家を買い、じゅんじまんが農具を買い、えこばっちゃんが農地を買いました。他の人々は貧しいか、借金がありました。数名の裕福な人達は、財布を分かち合ったり、集められたお金がファミリーのために使われていくことに抵抗を感じて離れていきました。しかし、残りのメンバーによりファミリーはゆっくりと成長し、昨年購入した老人ホームを生活拠点にしています。

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スペシャル断食レポート3日目:

 今朝はほぼ昨日のように快調でした。今私が感じている最大の課題は、(断食明けの)最初の数回の食事をどのように私が扱うかということです。まず、(野菜なしの)みそスープのみから始め、固形物を摂るために次の食事まで待つ、ということを想像しています。餌入れに顔を入れる豚のように私は行動しないだろうか、それとも私が摂る食事量と食べるスピードを測り、コントロールするだろうかと、想いを巡らせています。私は後者を望んでいます。私は空腹をコントロールすることをさらに学ぶために、5~7日ぐらいの断食について考えたことがありました。それから私は他のことを考えました。いずれにせよ、自分はコントロールマニアなのだから、私の空腹をコントロールしたいという欲望はより多くのことをコントロールしたいという欲望なのだろうか?コントロールマニアとして、コントロールの出発点は何なのか?

 私のコントロールマニアの傾向は私が変えることができないことに対する反応なのでしょうか?私はこの世界の問題を見ると、こうした問題に取り組み、変えるために自分が役に立たないと感じ、憂鬱になります。だから、私がすぐに取り組める妻や犬たちとの日

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常生活のような小さな出来事をコントロールすることによって、コントロールの指標を得ようと努力するのです。いつもではありませんが、私がたいへん支配的であり、結婚生活に問題を引き起こしているという後悔から湧きあがる憂鬱を和らげるために食べるときもあります。

いさどんコメント:自己コントロールというのは欲望と闘うというよりも、欲望が湧き出たときにそれを冷静にやり過ごしていくというイメージを持つといいですね。また、「私がすぐに取り組める妻や犬たちとの日常生活のような小さな出来事をコントロールすることによって」については、相手を尊重しながら調和していくことが大切です。そのときに自分の考えが優れていれば、自分の考えのほうにいざなっていくということです。それはとても民主的な方法でいいと思います。ちなみに、奥さんの名前は漢字でどう書くのですか?

Useful Items for Ajishima (UIA): 網地島で役立てたいこと

【EFNの可能性】 今日のランチの後、木の花ファミリーが今年の後半から地元で取り入れようしている、アースファミリーネットワーク(EFN)について更にみちよから学びました。EFNのメンバーになることが、網地島のエコビレッジでも可能かもしれないと思いました。また世界中に、 EFNの幅を広げていく可能性もあることを話しました。メンバーは、地球上の様々なエコビレッジを自由に移動し、最適と思うエコビレッジで働けるかもしれません。

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2013.2.2812日目 Today’s Events and Curriculum (TEC): 本日の催しと課程

【国際化と地方化】◎今朝は、ゲスト講師によるグローバリゼーション(国際化)とローカリゼーション(地方化)の講義でした。私達は、国際化の根本を辿り、世界の物やサービスに通じることで皆が幸せになったかどうか検証しました。

プラスの効果−以前は手に入らなかった薬が手に入るようになったこと−対人関係の拡大−インターネットを通じて、国境を越えた情報共有

 その後、国際化による負の効果に対する救済策について考え、出てきた答えは地方化でした。−地域で、もっと有機の食べ物を作ること−洋服も、もっと家に近い所から−コミュニティー銀行−再生可能エネルギーなど

【コミュニティー銀行】◎午後は、他のNPOで利用されているコミュニティー銀行について 彼は、普通の銀行員でしたが十年前に退職し、愛知県で‘momo’というコミュニティーユースバンクを設立しました。−出資者は、一万円をmomoに渡し、それはNPOの設立や進行予算に貸し出される−金利は2~2.5%で、NPOは、契約によって長期に渡るローンで返済−ローンの滞納は少なく、先の出資者には、後で一万円が戻る(利益はなし)

 momoは、ニュースレターの購読料とコミュニティー銀行のセミナーや講義、大規模な政府補助金により経済が成り立ちます。彼らは、補助金を無くし、自立していく予定でいます。ローンに加えては、NPOの組織活動にボランティアを送ったり、ウェブサイトを作成することさえも手伝います。

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My Impressions (MI): 私の印象

スぺシャル断食補足レポート

 今朝、(野菜なしの)味噌スープ小一杯とともに私は断食を明けました。それは非常においしかったです。84時間の間、水以外のすべてを断っていました。それは私の絶対的な目標ではなかったのですが、3日間と少しで4kg減量しました。面白いことに、EDEの最初の1週間で私は4kgやせました。山のように食べ物を摂り、ほぼ毎回の食事で2度3度のおかわりをしていたにも関わらずです。これは、私が家でしていたような甘いものやお菓子を多く摂らず、ビールを飲んでいなかったことが原因だと思っています。私はつまらないときや何かから自分の心を紛らわすために飲食します。私は食べることをいつも楽しみ、それがおいしい食べ物を育て、料理する私の情熱に大きく関係しているのだと思っています。しかし、私がある一定の方向を感じるために食べ物やお酒を摂る必要はないのだと気付いています。

 私は全か無か、妥協を許さない人格を持っています。それは私が100%事をするか、それとも全くしないかを意味します。私が大量の飲酒をする頻度は数日おき、数週おき、数ヶ月おきということになるでしょう。しかし、たとえば、もし私がポテトチップを食べるとすると、1袋すべてを食べてしまいます。ビールを飲むと、必要以上に飲んでしまいます。しかし、この特徴にはひとつ利点があります。でも、私の邪魔をするもうひとつのものは、私の無気力と失敗に対する恐れです。こういったことがプロジェクトやアイデアに取りかかることから私を妨げ、それから私の100%の姿勢が作動し、100%の引きこもり状態になり、鬱になり、悲しみを隠すために食べるのです。これはそこから抜け出すことが難しいサイクルです。

いさどんコメント:そこまで自分の性質に問題を感じているのであれば、こういった EDEの取り組みを機会に自己コントロールすることをマスターすることも必要ですね。

Useful Items for Ajishima (UIA): 網地島で役立てたいこと

 網地島で、プロジェクトを始める際に、コミュニティー銀行からお金を借りることは有益です。お金を借りることに抵抗はありますが、一般的に知られる低金利のコミュ二ティー銀行には価値があります。momoは、愛知県にほぼ限定されていますが、コミュニティー銀行は日本のあちこちに広がっているようです。私は、宮城県に存在するかどうか調べてみる必要があります。

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2013.3.113日目 Today’s Events and Curriculum (TEC): 本日の催しと課程

【名前の漢字と性格】 今朝は、いさどんによる三度目の性格を読み取る講義で、三人のEDE生徒の性格について説明がなされました。三人共、彼の説明に納得の様子でした。自分がどんな人間で、どんな人間になりたいのかを知ったとして、どうやって変わっていったらいいかは、私にとって分からないままでした。

【Majo Medicine Man】 午後は、プロジェクトグループに分かれました。ちえちゃんとさだちゃんと私は、グループの名前を‘魔女メディスンマン’に決めました。理由は、さだちゃんのプランに沿って、彼女の地域の年配の方への薬草ヒーリングサロンという設定で進めているからです。場所は、長野県の予定です。サロンやゲストルーム、またウーフやインターンシッププログラムで、有機農産物や薬草を育てたり収穫したり加工などの手作業をしてくれる若者を集める方法などについてざっと計画しました。私達は、地域支援農業(CSA:コミュニティーサポートアグリカルチャー)や地域支援のお薬(CSM:コミュニティーサポートメディスン)という、登録して周辺地域へ配達するプログラムはどうかについても話し合いました。

My Impressions (MI): 私の印象

 私たちは簡単なプレゼンをし、私たちのグループのエコビレッジプロジェクトに対するフィードバックをもらいました。私たちに欠けている主なポイントは、私たちのコミュニティをともに束ねる「グル―」でした。これは本質的に精神性が共有されていないことを意味します。これはみんなにとって良い練習でしたが、特に私にとっては良い機会でした。私は妻(美智枝)とより調和的な関係を持ちたいです。網路島の私たちのエコビレッジに平和の感覚をしみこませたいです。木の花メンバーが好んで言う「心磨き」を私もしたいです。私は私が何者で、どのように現在に至っているのか把握していて、変えたい多くの面を持っています。しかし、私はそれをどのようにすればいいのかわかりません。どんな提案も受け入れます。

いさどんコメント:(13日目~15日目のコメントはまとめてあります)

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Useful Items for Ajishima (UIA): 網地島で役立てたいこと

 私達は、グループプロジェクトとしてひとつのエコビレッジについて掘り下げていますが、いくつかの自由もあります。各自が、自分のエコビレッジでしたいことを付け加えることができます。CSAの案は、私が網地島で実行したいことです。年配の方へのヒーリングサロンというさだちゃんの案にも、とてもワクワクしています。私が彼女のグループに参加することを決めた理由は、網地島の高齢化に対して、何らかのケアについて学びたいと考えたからです。

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2013.3.214日目−休息日 - 私は二つの世界を歩いています。

 私は昼食後一人で散歩に行き、暗い松の森奥深くで自分自身を見つけました。突然、景色が変わり、私が両手で囲むよりも大きな竹に私は囲まれていました。二つの明らかに違う生態系は、松の側には侵入しているたけのこがあり、竹の側には腐った松の幹の端があって互いに隣接していました。私は座り、風に揺れる高い竹の枝のカタカタする音を聞き、森の上のほうからまだらの光がぽつぽつと来るのをを観ていました。私がまず気付いたことは、変化・進行・相続は(一つの植物の種が森の他のものを上回るという意味において)不可避で抵抗できないということです。私が求める個人的な変化は私にとって難しいことではありますが、いったん私の心をそれに集中させれば、私は達成できるのだと知っています。

 私が来た道を戻り始めたとき、二つ目の出来事が起こりました。私は二つの世界を歩いているのだと気付きました。文字通り、私は二つの互いに相容れない森の種類の端にいて、特定した一つの区域に住むのではなく、両方の感覚すべてを経験していたのです。振り返ると、私は二つ、たいていは多くの違った世界に住むという人生の傾向を観ることができます。高校では賢いフットボール選手であり、ドイツではアメリカ人の交換留学生、ステーキレストランのベジタリアンのシェフ、内向的なチームリーダー、そして日本のエコビレッジを建ち上げようとする自己中心のよそ者という幅広い世界です。

 私には外の視点から物事を観る能力があるのだと信じています。そして、この傾向から私は洞察力を得たのだと感じています。しかし、これまで世界は本当に私を受け入れず、私は心地よく感じることもありませんでした。それが、私が何度も世界中を移動し、多くの職を試みる理由なのでしょう。これは、心が内側に向かい、外の世界やすべての人をシャットアウトするという私の最もどうしようもない特徴の因果の両方なのだとも思っています。私は一人でいることを完全に心地よく感じています。他者に頼る必要性も感じていませんし、他者のニーズに多くの関心を向けることもありません。

 その後、私はいさどんとようこちゃんの面談を受け、それによって基本的に私はこういったすべてを確認しました。私はコミュニティ(木星)とのつながりがなく、自ら変化を起こすことに葛藤しています。私が二つの世界を歩いている一方で、両方のバランスを取ることは私を疲れさせています。私はずっと一人でいる側に本当に落ちたくないのです。だから、コミュニティへの道を見つけるため、私は他者の話を聞き、信頼し、ともに共有する必要があります。これは私の結婚生活、エコビレッジの建ち上げ、そして精神性を高めることにまで役に立つでしょう。

いさどんコメント:(13日目~15日目のコメントはまとめてあります)

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2013.3.315日目 Today’s Events and Curriculum (TEC): 本日の催しと課程

【自然建築】 今朝は、前回のEDEクラスの助けによって、昨年木の花ファミリーが建てたコンポストトイレを主に例に挙げて、 自然建築についての説明を受けました。

【味噌作り】 午後は、味噌作りをしました。大豆は既に火を通してあったので、私達の役目は、材料を混ぜて、潰して、タッパーに詰めることでした。皆が数キログラムずつ持ち帰り、少なくとも1年は寝かせて、それからようやく味が良くなってきます!

My Impressions (MI): 私の印象

 昨晩の大人ミーティングのあと、何人かのEDE受講生と私は二次会のために集まりました。私は会話を始めると、数分間考えていることすべてをただ話し、誰かがみんなのために訳してくれるのを待ち、コメントを聞き、こうやって基本的に私の参加が終わるという傾向に気付きました。これは私がグループと交流しようとする大きな実例ですが、その後すぐに自分の内側に心が戻ってしまいます。私はただ自分自身のことを話し、その後他者の話を聞きません。その一部は言語の壁が原因しており、先週私は自分の日本語能力の限界に至りました。多くの親切なEDEメンバーは私のために訳し、私はそのことを非常に感謝しています。ともかく、今朝私は、私の気付いた傾向について何人かのEDEメンバーに話しました。これから、私は始めから人の話を聞き、私の考えがみんなの会話の流れに沿っているときだけ口をはさむようにします。 いさどんコメント:(13日目~15日目のコメントはまとめてあります)自分の内面を客観的に観て、それを判断し、これから新たな方向へ向かおうとしていることは、あなたの人生において新しい扉が開くことになるでしょう。ぜひ、達成してそのことの成果を味わってください。

Useful Items for Ajishima (UIA): 網地島で役立てたいこと

【コンポストトイレ】 私は、自分でコンポストトイレについて沢山調べたことがあります。そして、 見たことがあるものは、写真に収めたりもしました。今日の話し合いの中で、木の花ファミリーのコンポストトイレでとても良いと思ったひとつが、土の特定の層を加えるというもの。これは、 1メートルの深い穴の底(腐葉土の下)の“AO”と呼ばれる土です。多くの微生物が

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含まれていて、トイレの分解に多いに役立ちます。木の花ファミリーはまた、トイレを使用した後は毎回、ぼかしでカバーします。このふたつは、網地島のコンポストトイレにぜひとも取り入れたいです。

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