20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

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○●● 紅茶と ●● ビールと ○●● 図書館の旅 Tee 坂本 拓 (附属図書館 雑誌情報掛) 八木澤 ちひろ (医学図書館) 梶谷 春佳 (附属図書館 参考調査掛) ku-libarians #174 2014.02.20 Thu. H25(2013)年度 海外研修報告

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Page 1: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

●●○●●●● 紅茶と ●●●●●● ビールと ●○●●● 図書館の旅

Tee

坂本 拓 (附属図書館 雑誌情報掛)

八木澤 ちひろ (医学図書館)

梶谷 春佳 (附属図書館 参考調査掛)

ku-libarians #174 2014.02.20 Thu.

H25(2013)年度 海外研修報告

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ジョン万プログラム

• 若手人材を対象に、海外経験等の機会を支援し、国際的な活動を奨励・促進することを目的として、大学が主体となって次世代のグローバル人材を積極的に養成する全学的プログラム

• http://www.john-man.rp.kyoto-u.ac.jp/index.html [accessed

2014.02.16]

Page 3: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

図書系職員海外調査研修

• 図書館職員が、海外の学術機関の図書館

における先端的運営の調査等を行うこと

により、得られた成果を本学の施策、業

務に活用することを目的とした研修プロ

グラム

Page 4: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

11/11 University of Warwick

11/12 University of Oxford

11/13 Jisc Collections

11/14 City University London

11/15 Europe PubMed Central (British Library)

Coventry

Oxford

London

11/10(日)出発 11/11(月) ウォーリック大学 University of Warwick 11/12(火) オックスフォード大学 University of Oxford 11/13(水) 英国情報システム合同委員会 Jisc 11/14(木) シティ大学ロンドン City University London 11/15(金) 英国図書館 British Library 11/16(土)移動日(英→独)

Page 5: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

11/18 Universität Regensburg

11/20 Universität Göttingen

11/21 DFG

11/22 ZB-MED

Frankfurt am Main

München

Regensburg

Göttingen Köln

Bonn

11/17(日)移動日 (Frankfurt→München)

11/18(月) レーゲンスブルク大学 Universität Regensburg 11/19(火)予備日 11/20(水) ゲッティンゲン大学 Universität Göttingen 11/21(木) ドイツ研究振興協会 DFG 11/22(金) ドイツ医学中央図書館 ZB-MED 11/23(土)帰国

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本日のお品書き

• APC(論文投稿料)の管理と支援

+ドイツにまつわるエトセトラ

• 医学情報とオープンアクセス

• 大学図書館におけるモバイル端末向けサービス

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○●●●●●●●●●

APCの管理と支援 + ドイツにまつわるエトセトラ

1.

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APC(Article Processing Charge) とは何か?

学術情報の流通コスト・負担者の変化 ◆従来 ◆現在

研究者

出版社 図書館

論文の執筆

雑誌として編集 雑誌のアクセス環境の整備、

購読料の支払い

研究者

出版社 図書館

徐々に移行

Page 9: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

調査機関と内容

■APC

イギリス

・Jisc Collections - Jisc APC Pilot Project

・Oxford 大学

ドイツ

・DFG - Open Access Publizieren

・ゲッティンゲン大学図書館

■その他

・DFG - ナショナル・ライセンス

・レーゲンスブルク大学 - EZB

Page 10: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

調査機関と内容

■APC

イギリス

・Jisc Collections - Jisc APC Pilot Project

・Oxford 大学

ドイツ

・DFG - Open Access Publizieren

・ゲッティンゲン大学図書館

■その他

・DFG - ナショナル・ライセンス

・レーゲンスブルク大学 - EZB

Page 11: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

イギリスにおけるOAの背景

• Finch レポートの発表 (2012年6月) RIN(英国研究情報ネットワーク)が、英国でのOAは、Green OA よりもGold OAによって実現されるべきであるとするもの。

• RCUKの新しいOA方針の発表(2013年4月) RCUK(英国研究会議)の助成を受けた研究成果は、OA誌への投稿、あるいはハイブリッド誌のOAオプションを利用すること等を義務付けるもの。

Gold OA処理の激増が予想され、Jisc Collections が

何らかのインフラを提供する必要が生じた。

Page 12: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

Jisc APC Pilot Project

• 2013年4月から、1年間の期限付きのプロジェクト

• 目的:

1. 英国におけるAPCの実情の調査

2. 英国の大学、研究者、出版社が共同で使用

できるAPC処理のためのプラットフォームの構築

Page 13: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

英国におけるAPCの実情の調査

• 全英の51機関への調査の結果

67%が、既にAPCのための財源を準備。

(全く準備していない機関が6%、現在検討中が16%)

0

5

10

15

20

25

30

35

40

Yes or in process No In discussion about settingup fund

No response

Nu

mb

er

of

insti

tuti

on

s

Does your institution have a fund for paying APCs?

Page 14: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

Jisc APCのワークフロー

著者

出版社

著者or 所属機関

Jisc APC

プラットフォームシステム内にて、ベンダー(OAK)が、

Invoiceを基に

論文のメタデータを作成

Jisc APC

プラットフォームから論文のメタデータ

を入力。

著者

Jisc APC

・デポジットした研究費

・APC支援財源 etc

管理者

論文の投稿

(アカウント有)

サイン・イン

(アカウント無)

Invoice送付

Invoice転送

APC支払い必要の連絡

予算の選択

予算執行の可否を判断

Page 15: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

ステークホルダーの温度差

• 出版社

Elsevier等の大手出版社 - 消極的

中小規模の出版社・学会 - 非常に積極的

• 大学

UCL、Oxford、Manchester 等 - 消極的

中小規模の大学 - 積極的

Page 16: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

調査機関と内容

■APC

イギリス

・Jisc Collections - Jisc APC Pilot Project

・Oxford 大学

ドイツ

・DFG - Open Access Publizieren

・ゲッティンゲン大学図書館

■その他

・DFG - ナショナル・ライセンス

・レーゲンスブルク大学 - EZB

Page 17: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

オックスフォード大学のOA

• 以前から、学内でGreen OA を推進するOAポリシーが存在。

• Green OA はAPCを必要としないため。

• フィンチレポート以後、学内研究者より、OAについての問い合わせが非常に増えたため、ガイダンスを開催するまでに至っている。

Page 18: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

調査機関と内容

■APC

イギリス

・Jisc Collections - Jisc APC Pilot Project

・Oxford 大学

ドイツ

・DFG - Open Access Publizieren

・ゲッティンゲン大学図書館

■その他

・DFG - ナショナル・ライセンス

・レーゲンスブルク大学 - EZB

Page 19: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

DFG - Open Access Publizieren

• DFG(Deutsch Forscungsgemeinschaft):

ドイツ国内の研究者の自治機関。国内の研究インフラ整備

のためのファンディングを行う。

• Open Access Publizieren プログラム ・2010年~2014年までの5年期限プロジェクト。

・ドイツ国内研究者のAPCの75%を援助。

・純粋なOA誌のAPCのみ支援。(ハイブリッドは認めない)

・2,000€ 以内のAPCのみ支援。

Page 20: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

現場での実際の運用(1)

• DFG支援外の25%については、各大学で準備する必要性。→各大学がOAファンドを準備。

しかし図書館だけで負担することは難しい・・・

対策例:

・医学部等のOAの志向が強い学部から予算をもらったり、

・25%のうち、全て機関が負担するのではなく、著者も

何割か負担するCo-paymentの制度

Page 21: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

現場での実際の運用(2)

・大規模研究大学は、8ヶ月でこの予算を使い

きってしまったり・・・

・若手研究者が、教授等の目上の研究者に遠慮を

して、彼らまでAPCが回ってこないことも。

対策例:

・1研究者につき支援論文数の上限の設定

・若手研究者のためだけの、予算の取り置き

Page 22: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

プログラムの今後

• 契機: ・研究者より、APC専用の支援プログラムを求める声が寄せられ できた。 ・研究者個人への支援か、機関を通しての支援かで激しい議論 が起きたが、最終的には現在の形態に。

• 効果: プロジェクト被支援機関の年間発表論文中、平均8%がOAに。 初年度から支援を受けている機関は、平均20% 。

• 今後: ・2015年以降は、現在の75%という支援割合を徐々に減らして いき、最終的には、機関が独自に、永続可能な財政制度を確 立することを期待。

Page 23: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

調査機関と内容

■APC

イギリス

・Jisc Collections - Jisc APC Pilot Project

・Oxford 大学

ドイツ

・DFG - Open Access Publizieren

・ゲッティンゲン大学図書館

■その他

・DFG - ナショナル・ライセンス

・レーゲンスブルク大学 - EZB

Page 24: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

ゲッティンゲン大学のOA

• SpringerとのOpen Choice包括契約は、2011年をもって終了。

• 2012年度、約3,400本の学術雑誌論文が執筆され、

その約10%がOA 。 (割合は年々増加傾向に。)

• 2012年度、104論文がDFGの支援によりOAに。そのうち約6割が医学系研究者による論文。

• APCの残り25%を支援するためのファンドを創設。

(図書館と医学部の予算による)

Page 25: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

ゲッティンゲン大学でのAPCフロー

研究者

出版社

論文の投稿

査読後にInvoiceの送付

ゲッティンゲン大学 電子出版部署

(図書館内)

【確認】 ・当該誌が、純粋なOA誌か ・APCは2,000€以下か ・学内研究者による論文か

図書館の受入システムにて支払データを渡す。

経理 部署

Page 26: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

課題

• 財政的・人員的に永続可能な枠組みの構築

・DFGによる、75%の支援が終了した場合、どうするのか?

・医学部ほど研究費が潤沢でない学部の予算をどのように

確保するか?

• 迅速な支払処理

・査読終了後は、出版社も著者も、一刻も早い刊行に向け

て編集作業を進めたい。しかし図書館内での支払処理に

時間がかかり、遅延することも。

Page 27: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

調査機関と内容

■APC

イギリス

・Jisc Collections - Jisc APC Pilot Project

・Oxford 大学

ドイツ

・DFG - Open Access Publizieren

・ゲッティンゲン大学図書館

■その他

・DFG - ナショナル・ライセンス

・レーゲンスブルク大学 - EZB

Page 28: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

ドイツのナショナル・ライセンス(1)

Nationallizenz • DFGにより2004年からスタート。

• 費用は全額DFGからの支援。

• コンテンツはEJのバックファイル、DB、E-Book。

• タイトルの選定や契約交渉などは、国内の大規模図書館が担当。

徐々に、カレント分への要求が研究者から高まる。

2008年-2010年、カレント分のナショナルライセンス

を目指して、パイロットプロジェクトを実施。

(Sage, Annual Review 等の中堅規模の12社が参加)

Page 29: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

ドイツのナショナル・ライセンス(2)

Alianz-Lizenzen (2011-) • Opt in 方式(契約に参加する機関のみ購読できる)

• “Moving Wall”

1年間のエンバーゴで、過去分はナショナル・ライセンスに。

• 費用の25%をDFGが支援。

• 契約実績

電子ジャーナル21製品(パッケージ含む)、

データベース10、電子ブック3 [2013年11月時点]

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レーゲンスブルク大学のEZB

EZB (Elektronische Zeitschriftenbibliothek)

・600を超える参加機関による、相互入力式の電子ジャーナル

総合目録。(米国議会図書館も参加。)

・1997年(17年前!!)から実働。

・書誌と所蔵(EJのメタデータと各館の契約情報)のデータに

よって構成。

・約 72,600タイトルを収録。

・年間1,600万アクセス (各ジャーナルの書誌詳細画面)

Page 31: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

EZB 検索結果一覧

青:OAで誰でもどこでも読めるジャーナル。

黄:所属機関が契約しており、認証を通過することでアクセス可能になるもの。

赤:現在、アクセス権が無いジャーナル。

Page 32: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

EZB 書誌詳細画面

Page 33: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

論文からのリンクシステム

Page 34: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

2回目の海外研修を終えて

• 大ケガは若い時にした方が良い

• 毎年、枠が有るというありがたさ!

• ただし、受入相手があってこその海外研修

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○●●●●●●●●●

医学情報とオープンアクセス

2.

Page 36: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

オープンアクセス医学情報の需要

※ウイルス研・再生研・iPS研・放生研・放射性同位元素総合セ

http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/stats [accessed 2014.02.16]

86%

14%

2013年総論文ダウンロード数:約110万件

医・関連部局※ …95万件

その他 …15万件

Page 37: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

医学情報がオープンアクセスになると

• 高額な学術雑誌・論文のPPVを購入できないような、研究者や医師、メディカルスタッフ、患者さんも、最新の研究成果を無料で入手することができる!

Page 38: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

世界最大の医学・生命学関連OAアーカイブ

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/ [accessed 2014.02.16]

NIH(米国国立衛生学研究所)の助成を受けた研究成果論文は、発行後12ヶ月以内にPMCへの登録が義務付けられている

Page 39: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

イギリスにおけるOAの義務化

• 2013.04- RCUKによるオープンアクセス指針を施行

• くわしくは坂本さんの担当分で!

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ドイツにおけるOAの義務化

• “Gesetz zur Nutzung verwaister und vergriffener Werke und einer weiteren Änderung des Urheberrechtsgesetzes”

• http://dipbt.bundestag.de/extrakt/ba/WP17/524/52444.html [accessed 2014.02.19]

(ドイツ連邦議会) • 2013.10.01 著作権法第38節を改正。施行は2014年

から。50%以上公的資金を投入された研究成果は、出版から12カ月後以降には公開する。

• 参考:http://kluwercopyrightblog.com/2013/12/03/open-access-to-scientific-articles-comparing-italian-with-german-law/ [accessed 2014.02.19]

Page 41: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

日本には…

• 国立医学図書館や医療情報の中心機関が、現在のところ存在しない(構想はあります→”日本版NIH”)

• オープンアクセスの医学文献ポータルがない(有料ならあります→医中誌Web)

• 公的資金投入研究成果の公開義務(mandate)がない →Coming Soon…?

Page 42: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

リポジトリの視認性 - ORA

• ORA (Oxford University Research Archive)

• http://ora.ox.ac.uk/ [accessed 2014.02.16]

Page 43: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

リポジトリの認知度を上げるには

• 研究の流れを知る協力者を増やす(リサーチ・アドミニストレータ、サブジェクトライブラリアンなど)

• 研究者に「研究成果が利用されている」と目で見てわかるように!(views/downloads)

• フルテキストの掲載が望ましいが、不可能であれば書誌情報でも有効(ID/OA)

Page 44: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅
Page 45: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

価値ある医学情報を提供する - Europe PubMed Central

• PMC(米国)のミラーサイト:UK PubMed Centralとしてスタート

• http://europepmc.org/

Page 46: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

分野特化型のOAポータル

• 査読済(←Point)のフルテキストを掲載

• Welcome Trustをはじめ欧州の24の助成機関が参加

• 本家PMCの論文情報だけでなく独自コンテンツを拡張

• 研究者に知名度を上げたい

• 機関リポジトリのデータと統合していく方策を探っている(行き届いていないリポジトリへの危惧)

Page 47: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

学会とタッグを組む - gms

• ドイツ医学中央図書館ZB-MEDが運用する、質の高い医学論文のオープンアクセス出版プロジェクト

• http://www.egms.de/dynamic/de/index.htm

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図書館員=編集者

• 査読はドイツ科学医学会連合(AWMF)が担当、ZB-MEDは編集作業・連絡調整・プラットフォームの提供

• 2013.11現在11誌が刊行、うち7誌がMEDLINEに収録

• 図書館員が学会に赴き、広報を行っている

• 取り組みは学会側にも理解が得られ、10年以上継続して一定の成果をあげている

Page 49: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

まとめ

• Gold OAを推進したポリシーが施行されてもGreen OAも増加している

• Goldの手段とGreenの手段が共存していく必要性(保存=図書館の役割)

• どちらの手段も適切に助言できる人員が大学内に必要

Gold Green OR ではなく Gold Green AND

Page 50: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

これからできること?

• リポジトリの視認性を高める(公的資金による義務化も検討に入れる)

• OA誌への投稿・リポジトリへの投稿の流れを解説する説明会やフライヤーを作る?

• フルテキストの有無にかかわらず、論文情報を掲載する • View数・Download数を視覚的に • Article Linkerからリポジトリに直接ジャンプできるように

する • 京都大学研究活動データベースからリポジトリにジャンプ

できるようにする • リポジトリを利用した査読付ジャーナルを刊行する

etc.…いうだけならタダ

Page 51: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

研修のススメ

• 英語ができるできないではなく、伝えたいことを伝えられる力が必要

• もやっとした疑問の言語化

• たのしい

Page 52: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

○●●●●●●●●●

大学図書館におけるモバイル端末向けサービス

3.

Page 53: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

背景と目的

国内におけるスマートフォンの普及

• Google “Our Mobile Planet” …全体で 約25%の普及率(2013)

18-24歳と25-34歳ではそれぞれ52%、44%

http://www.thinkwithgoogle.com/mobileplanet/ja/

• 総務省による実態調査「平成25年度青少年のインターネット・リ

テラシー指標等」では高校1年生の84%がスマートフォンを保有 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_02000120.html

英独2ヶ国の大学図書館におけるモバイル端末サービスの現状や課題 等を調査し、日本や本学におけるサービスの検討・改善に繋げる

今後モバイル端末を通した図書館サービスや、 学術情報へのアクセスの需要が高まると考えられる

Page 54: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

モバイル端末 向けサービス

アプリ

端末にインストールが必要

蔵書検索や図書館情報等の提供

Univ. Warwick

City Univ. London

OAコンテンツを含む学術情報の提供

Mobile EZB

(Univ. Regensburg)

レスポンシブ Webデザイン

端末にインストール不要

学術情報リテラシー教育(オリエンテーション)

Univ. Oxford

Webでアクセス可能なものも

Page 55: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

アプリとレスポンシブWebデザイン

Native App Web App Responsive Web

概要

モバイル端末向けの アプリケーションで 端末にインストールして利用される。

モバイル端末からWeb上でアクセスできるアプリ。端末へのインストールは不要。

あらゆるデバイスに最適化したWebサイトを単一のHTMLで実現する制作手法。

利点

レスポンスが速い。 オフライン機能。 デバイスに備わる機能を利用できる。

発見しやすくインストールの手間がない。 開発コストが低い。 リアルタイム更新。

メンテナンスしやすい。 URLを統一できる。

欠点

インストールの手間。 OSや端末ごとのテスト・開発が必要。 ストアの承認審査等。

レスポンスはネイティブアプリよりも遅い。 デバイスに備わる機能の利用は限定される。

構築にかかるコスト。 表示速度が遅くなる場合も。

Page 56: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

○●●●●●●●●●

University of Warwick Library

Page 57: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

概要

University of Warwick

創立 1965年

学生数 学部学生13,091人・大学院生9,853人→計22,944人

教職員数 5,075人(Academics 988人・Researchers 617人)

所在地 イングランド中部ウェスト・ミッドランズ州コベントリー

URL http://www2.warwick.ac.uk/

Library

蔵書冊数 約130万冊

登録利用者 25,000人以上

職員数 約175人 (c.125 full time equivalent)

モバイル端末向けサービス

• モバイル端末向けOPAC • モバイル端末向けのアプリを2種作成・提供 • アプリの他にも、iPadを使った“Roving enquiry

support”や“Branded QR codes”も

URL http://www2.warwick.ac.uk/services/library/

Page 58: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

(1) Library App とは

• Android, iPhone, iPod touch, iPad 向けアプリ

http://www2.warwick.ac.uk/newsandevents/interactive/mobileapps/libraryapp/

• 2011年公開

• Google play や app store で無料インストール可能

• 2014.2.17現在のインストール数は Google play で

「100-500」

• 蔵書検索などの様々な機能を持つ

• app store における図書館のプレゼンスを高める試み

Page 59: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

Library App - Home

Menu Contents

0. ロゴ・インフォメーション アプリの説明

1. 検索窓 検索場所や書影の表示の有無を設定

2. Opening Hours 各施設のアクセスや開館時間、マップなど

3. Floor Plans フロアマップを表示

4. Classmark Locations 請求記号からフロアマップを表示

5. Available Workstations 各施設のPC利用状況のサイトを表示

6. My Account ログイン

7. Library Website 図書館ウェブサイトを表示

Page 60: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

Library App とモバイル OPAC の比較

モバイルOPACシステム “AirPAC” http://m.lib.warwick.ac.uk/

• モバイルOPACの方が詳細な情報を確認できる

• 「利用者もモバイルOPACを

よく利用しているのでは?」

→モバイル端末向けのOPACでも、

情報や機能が十分に利用できる

ことが重要

Page 61: 20140220 ku-librarians勉強会#174 :海外研修報告:紅茶とビールと図書館の旅

(2) libmap とは

• 2012年8月公開のAndroid, iPhone, iPod touch, iPad 向けアプリ

• Google play や app store で無料でインストール可能https://play.google.com/store/apps/details?id=com.library.libmap

https://itunes.apple.com/jp/app/libmap/id551032708?mt=8

• 2014.2.17現在のインストール数は、Google playで「100-500」

• iOS端末では…

• Webブラウザからアクセス可能なものもあるhttp://www2.warwick.ac.uk/services/library/using/libspaces/main/floorplans/

Menu Contents

1. Home ロゴ、アプリの説明や動画へのリンク

2. Browse 館内立体図からフロアを選択、各エリアの説明や写真を確認

3. Search 請求記号やエリア名からフロアマップを検索

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libmap - Photo

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libmap – 開発の背景

• アプリは利用者に1つの機能を提供すべき、という考えのもと「館内の施設や資料の所在を探す機能」に特化

• 短期間での開発

• Gemixin社に課題を伝え、デザインワークを任せる

• ❝ デザイン経験のある企業が見つかれば、自身の課題

を相手に伝え、自分自身で解決しないように ❞

資料等の所在に関する問い合わせが常に寄せられる (問い合わせ記録によって利用者のニーズを把握)

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将来求められる機能

“Near Field Communication” 10cm程度の範囲内で、接触せずに双方向の通信を行う技術

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CITY UNIVERSITY LONDON

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City University London

歴史 1852年に遡る歴史を有し、1894年にノーサンプトン研究所として設立、1966年に大学となった

学生数 Full-time:13,501人・Part-time:5,837人 →計19,338人

所在地 ロンドン中心街

URL http://www.city.ac.uk/about

概要

City University London Library

蔵書冊数 約30万冊

モバイル端末向けサービス

アプリ “Library Anywhere” を導入

URL http://www.city.ac.uk/library

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Library Anywhere とは

• LibraryThing 社の Android, BlackBerry, iPhone向けアプリ

• Google playやapp storeで無料でインストール可能

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.phonegap.LibraryAnywhere

https://itunes.apple.com/jp/app/libanywhere/id397718881?mt=8

• モバイル端末のブラウザからアクセスできるバージョンもある

https://www.libanywhere.com/m/229

• 複数の図書館が導入・利用→利用者は利用館を設定して利用

• 主な機能は…蔵書検索、貸出期間更新、ブックマークなど

• 各館のトップページは図書館側でカスタマイズ可能

• 低コスト(金銭面および管理面)

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Library Anywhere の利用設定

➊ Select a library ❸ United Kingdom ➎ City Univ. London

❷ Browse all libraries

❹ London

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City University London のトップページ

Menu Contents

0. ロゴ

1. Hours and locations 各館のアクセスや開館時間など

2. My account ログイン

3. Mobile Friendly databases モバイル端末で利用可能なDBへのリンク

4. Online Subject Guides モバイル版 LibGuide へのリンク

5. Contact your Subject Librarian サブジェクトライブラリアンにメール

6. Follow us on twitter Twitter(@CityUniLibrary)にアクセス

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City University London の Library Anywhere

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City University London の Library Anywhere

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利用状況

• 図書館側で利用統計を出力・表示可能

• 実際の利用状況は…

• 利用者の反応・フィードバックは…

• 広報は…

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【約4年前】アプリの導入を検討

• モバイル端末上で図書館ウェブサイト等を十分に閲覧できない

• 最も重要と思われた蔵書検索をモバイル端末上で可能にしたい

導入の背景

予算・機能・管理面の利点から Library Anywhere を導入

• OSごとの開発・テストが必要

• アプリを利用するには存在を知る必要がある

• アプリを利用するにはダウンロードが必要

レスポンシブ Web デザインを志向 全てのサービスを全ての端末で同じように利用可能にすることが重要

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Universitätsbibliothek Regensburg

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Mobile EZB

• Android端末向けのEZB公式アプリ

• Universitätsbibliothek Regensburg が開発

• 2013年3月公開、Google play で無料でインストール可能 https://play.google.com/store/apps/details?id=de.unibib.regensburg.ezb&hl=ja

• 2014.2.17現在のインストール数は Google Play で「1,000-5,000」

主な機能

1. ジャーナル名等での検索

2. アルファベット順リストや分野でのブラウズ・絞り込み

3. 青・黄・赤の信号アイコンを用いたフルテキスト利用可否の表示

4. 各ジャーナルの詳細情報やフルテキストへのURLの表示

5. IPアドレスによる所属機関の自動選択

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利用者の反応と今後の課題

• 利用者からの反応は批判的

機能がデスクトップ版とほとんど同様で、アプリ独自の追加機能や付加価値が少ないため

• 実際は…

端末の画面サイズに合わせた見やすいインターフェース

モバイル端末におけるネット使用料金に配慮してデータ転送を圧縮

• 今後の課題は… レスポンシブで、異なる環境のOS間でも共通して使える

クロスプラットフォームのWebインターフェースの構築

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Oxford University Bodleian Libraries

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University of Oxford

学生数

学部学生11,772人 大学院生・Postgraduate Research 5,403人 ・Postgraduate Taught 4,447人 VRO(Visiting and Recognised student) 494人 →計22,116人

教職員数 10,998人

URL http://www.ox.ac.uk/

概要

Bodleian Libraries

概要 2000年に設立、約40の図書館で構成

蔵書冊数 11,171,048冊

職員数 530.5(FTE)

利用者 University cards 46,223人 Library card (external) 19,698人

モバイル端末向けサービス

オンライン式オリエンテーションを開発。ラドクリフサイエンス図書館などでは“Mobile use survey”を実施。

URL http://www.bodleian.ox.ac.uk/

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Library Assistant for Oxford Freshers

• ボードリアン図書館が開発した、モバイル端末向けのオンライン式オリエンテーション(以降「オリテ」)

URL:http://www.bodleian.ox.ac.uk/assistant

• 2012年にJISC “Programme Strand A – Enhanced

student exercise” に採択されたプロジェクト“Ask ALF -

Developing a mobile induction for Oxford University

Libraries” によって作成

• 2013年10月から提供、対面式のオリテと並行して使用

Jisc - Programme Strand A - Enhanced student experience: http://www.jisc.ac.uk/whatwedo/programmes/transformations/stranda.aspx

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Menu Contents

0. 検索窓

1. Which libraries to use どの図書館を利用するか

2. Understanding reading lists 文献リストの読み方を解説

3. Finding and borrowing 資料の見つけ方と貸出方法

4. Printing, photocopying and scanning 印刷サービス等の概要

5. Computers, WiFi and passwords 端末のログインやWiFi接続方法等を掲載

6. Library induction and tours カレッジ等に応じたオリテの検索

7. Support for students with disabilities 障がいのある学生へのサポート

8. Library A-Z and opening times 詳細な図書館情報へのリンクや開館時間

9. Help and contacts FAQやチャット、LibGuidesへのリンク等

入学後に必要となる重要な 情報を必要な時に利用可能!

Library Assistant for Oxford Freshers

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Library Assistant

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Library Assistant

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Library Assistant

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背景

図書館 学生 モバイル端末利用

• 100以上の図書館があり多様

• カレッジの図書館は独自運営

• 他館のオリテで、何がカバーされているか未把握

• オリテには時間的制約等がある

• 役立つ情報が異なるサイトに散らばっていて見つけづらい

• 複数の図書館に精通する必要があるが、分かり辛い

• Freshers’ Week中のオリテでは、情報過多で詳細を覚えられない

• 複数のオリテに出席するのは時間がかかり内容も重複時間割上参加できない事も

• 教えるタイミングの問題

• PC等のパスワードが分からなくて困る場合がある

• 第1週から読書課題がある

• イギリス16-24歳の80%以上がモバイル端末でネットに接続

• 必要な時にモバイル端末から利用できるサービス等の需要増加

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目標

学部生が関係する全図書館をカバーし、入学直後に新

入生が必要とする情報に焦点を当て、必要な時に繰り

返し参照可能なモバイルオリエンテーションを作成

学内の図書館が連携し、各図書館特有の機能や分野に

特化した有用性の高い情報に専念する時間を得ること

によって、対面式のオリエンテーションを変化させる

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モバイルオリエンテーションの開発

• JISC Mobile Learning Infokit などを活用

• 異なる画面サイズに対応するレスポンシブWebサイトとして作成

Transformations Bodleian Libraries University of Oxford

https://jiscinfonetcasestudies.pbworks.com/w/page/68165262/Transformations%20Bodl

eian%20Libraries%20University%20of%20Oxford

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開発とその成果

学生のフォーカスグループ

新入生の情報ニーズや 困難だったこと等を尋ねる

|| 内容

職員のフォーカスグループ

学生のフォーカスグループを元にメニューの並び等を決定

|| 配列

学生によるユーザビリティテスト = 肯定的評価

図書館に関する膨大な情報の中で入学直後に必要な情報に絞る

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開発とその成果

Oxford中の図書館員を集めオリテの改善を考察

これまでは…

• 各館個別に開発

• 他館のオリテに

ついて知らない

• 内容に重複

• オリテに対するより深い理解

• 内容の重複を減らす

• 詳細情報はLibrary Assistantを案内し独自の情報を提供

• オリテ以外の活動でも連携すべきとのコンセンサス

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職員の連携

• カレッジの図書館や異なる分野から図書館員を巻き込み、

ワーキンググループを作成

• 職員のフォーカスグループには全ての図書館員を招待し、

多くの図書館員が参加

• 図書館員と話す時間を多く持つことで、図書館員らが、

自らをプロジェクトの一員であると感じる

• ブログで情報発信することで活動を追いかけられる

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マーケティング・広報

• 情報過多な新入生に認知させるのは課題の1つ

• 専門のグラフィックデザイナーが広報物などを作成

• ウェブサイト、スマートフォンサイズのフライヤー、

ポスター掲示、Fresher’s Fairなどで広報

• 9月の図書館員向け最終ワークショップでアナウンス

• オリテ実施館に宣伝を依頼、PPTスライドを送付

• 学生を惹きつける広報物をデザインするために、適切な

マーケティング予算を有することは極めて重要

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今後

• Google Analyticsで利用状況を分析

• 新学期に学生のフォーカスグループを実施予定

• 大学院生やビジターなど、学内の他の利用者グループに対する、モバイル端末向けオリエンテーションの需要がある

• 情報の更新の問題

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アプリ 端末にインストールが必要

蔵書検索や図書館情報等の提供

Warwick Univ.

City Univ. London

OAコンテンツを含む学術情報の提供

Mobile EZB

(Univ. Regensburg)

レスポンシブ Webデザイン

端末にインストール不要

学術情報リテラシー教育(オリエンテーション)

Univ. Oxford

⇩ レスポンシブ 対応が課題

⇩ City Univ. Londonは レスポンシブを志向

★アプリとして開発する意義 ★アプリとしての存在意義 まとめ

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海外研修に参加して…

海外研修は…

• 海外の図書館員と会い議論・海外の図書館を実見

• 貴重かつ刺激的な機会

• 語学のスキルアップ

何年か先にまた機会があれば…

• 語学力を高めて突っ込んだ議論を

• 私からもプレゼン・情報提供を

• 今度はおもてなしする側になれたら…