20150625 金沢大学-地域ビジネス論

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配布資料についてhttp://www.slideshare.net/masaki.minami/20150625-49818446

地域ビジネス論@金沢大学

研究をビジネスに〜アクセリア・慶應 SFC の経験から〜

慶應義塾大学/アクセリア株式会社

南 政樹  <[email protected]>

自己紹介

• 南 政樹(みなみまさき)– 石川県野々市市出身(生まれは根上)

• 菅原小・布水中・二水高・慶應大

– 慶應義塾大学環境情報学部 講師

– アクセリア株式会社 取締役(技術戦略担当)• インターネットを通じたコンテンツ配信を支援する事業

• Contents Delivery Network (CDN)

– 研究領域は「コンピュータ・コミュニケーション」• 「超高速インターネット技術」「大規模分散処理」「 Internet of

Things」「ソーシャルコンピューティング」「 Computer Mediated

Communication」

今日お話すること

• イノベーション–革新は誰のもの?

• 私が二足のわらじを履く理由–ものさしは社会

• インターネット前提社会– Before Internet vs After Internet

イノベーション

物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。一般には新しい技術の発明を指すと誤解されているが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する。つまり、それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す。

Wikipedia 「イノベーション」より引用

学問のススメ福澤諭吉

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス

11

建設予定地にテントを張って、未来創造塾に思いを巡らせる

13

松田龍太郎さん

講義後の懇親会

加藤たけしさん

セミナーゲストハウスでの滞在

二足のわらじ大学教員と企業経営者

大学教員の仕事適正の異なる3つの仕事

教育 研究

学校運営

大学教員によくある誤解

• 大学の教員の本当の姿を知ってますか?–学生と同じで長い休みがあっていいですね!

–講義以外は家でテレビ観てるんでしょ?

–国や企業から莫大な研究費をもらってるんでしょ?

17

面白法人カヤック  CEO柳澤大輔さん(環 1996 年卒)

卒業生も相まみえたグループワーク

大学教員は意外と大変

• 異なる3つの適正が必要な仕事– 全て均等ではなく、時期によってウェイトが変化

– 時間の調整や資料作成などの雑務も多い• 秘書を雇って雑務部分を任せるケースは多い

• 教育プログラムがない– 「研究」は大学院で学べるがそれ以外は独学

• 企業経験者と未経験者の最も異なる点

• 高いモラル・倫理観が求められる– 全て自己管理・自己完結しているので、研究者・教育者・経営者として真っ当に行動しなければならない

商売( business )とは?

亀山社中・海援隊坂本龍馬日本で最初の商社

経営者の仕事

• リーダーシップ– リーダーシップとは、組織の使命を考え抜き、それを目に見える形で明確に確立すること

– リーダーとは、目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持する者

• モノサシづくり– いろいろな考えを持った人が集まる会社

– 価値ある一つの目的に向かって進む会社

– 自分がいないところでも一人ひとりが判断できるモノサシづくり

私が二足のわらじを履いたワケ

• 研究のものさしは社会であるべき–それは役に立つ研究ですか?

–人々や社会をどう変化させますか?

• インターネット研究の哲学– 「片手に研究・片手に運用、そして強い奥歯」

– 理論と応用(実践)は同じくらい大切

インターネット前提社会

ここからの話題は、MITメディアラボ所長 伊藤穰一氏によるTEDでのスピーチを引用します

https://youtu.be/VsjTVGIw4z8

インターネットが全て変えた

• BI( Before Internet)– 人々は法則を見つけ出し未来を予測しようとした

• 実際、法則を使ってある程度予測できた

• AI( After Internet)– 世界は複雑に、物事が安く、速くなった

• 世界は予測不能に

• BI時代に用いられた法則のありがたさが薄まる

• 世界は別の「新たな法則」に基いて動いている

BI のイノベーション

• Money first, then do it.

– 何かをはじめるとき、ハードウェア、ソフトェア、ネットワークを作りこむ

– 何億円ものコストがかかる

• MBA first, then you can build up the project.

– MBAがプラン、 VCや企業から出資を募る

– デザイナーやエンジニアを雇い、プロジェクトを組み上げる

AI のイノベーション

• No permission, you can start without money.

– 新規導入に対するコストがほぼゼロ• 共同経営、流通、コミュニケーションコストの低下

• Project first, you can start with idea.

– 許可も面倒な手続きも不要なイノベーション

– 可能性を示し、資金を得る

– その後、ビジネスプランを模索し、MBAを雇う

インターネットがビジネスにもたらした変化

• スタートアップの手順– BI:MBAがモデルを立ち上げ、デザイナー、エンジニアが組み立てる

– AI:デザイナー、エンジニアが立ち上げ運営し、後にMBAがビジネスプランを組み立てる

• イノベーションはどこから?– BI:巨大な機関・組織、巨大な資本

– AI:全ての人、学生寮の一室

AI のイノベーションに必要なこと

• 「 Deploy or die」– 活用せよ、さもなくば死あるのみ

– 創りあげたプロジェクトを、実際に活用できるように仕上げなければならない• 自分たちの手で創りあげること

– イノベーションはもっと身近なものだ、という意識• OSS( Open Source Software)のように、公開し活用できるようにするという流儀が、ツールの進化によってより手軽に、だれでも挑戦できるようになった

AI のイノベーション例

出典:ニコニコ学会Webサイトより

アーキテクチャの生態系濱野智史( NTT出版)

Deploy or Die

• 活用せよ、さもなければ死あるのみ

–ネグロポンテの「 Demo or Die」(実行せよ、さもなければ死あるのみ)を AI的観点で刷新

AI 時代のイノベーションを起こす法則

• 混沌化– インターネットがもたらした変化によって、誰もがイノベーションに参加できるようになった

– 大衆的で、コントロールが難しい

– 従来の考え方とは大きな違いがある

• 「 Learning over Education」

• 「 Compass over Map」

• 「 Pull over Push」

Learnig over Education

• 教育を超えた学び– 教育:人々が誰かに働きかける

– 学び:自分自身に働きかける

• 教育とは…– 辞書の隅から隅まで暗記させようとする

– 成績をあげることが当然のことだと教えられる

• 学びとは…– 何をどう学ぶかは全く自由

Compass over Map

• コンパスは地図を超える– 全体像を描く必要はない

– 明確な目標と強力なツール(インターネット)があれば、場当たり的でもいい結果が得られる

• 最初に全体のプランを考えない– リーンスタートアップ

Pull over Push

• 引き寄せの法則– アイデアを隠すのではなくオープンにすることで、賛同してくれたり力を貸してくれたりする人と繋がれる

– 全てをコントロールする時代から、必要に応じてインターネットを通じて資源を引き寄せる時代へ

インターネット利用者数の変化(世界を数では引っ張らない)

2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 20120

100,000,000

200,000,000

300,000,000

400,000,000

500,000,000

600,000,000

700,000,000

中国

香港

日本

アメリカ

韓国

イギリス

スウェーデン

ノルウェー

シンガポール

インド

インドネシア

Internet User Ratioインターネットの普及利用率の推移(単位 %)

世界中が日本のようになる

2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 20120

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

中国香港日本アメリカ韓国イギリススウェーデンノルウェーシンガポール

Internet User Ratioインターネットの普及利用率の推移(単位 %)

世界中が日本のようになる

企業による産業領域の研究開発

大学による学術領域の研究開発

社会

直接的な貢献 直接的なフィードバック

大学と社会( Before Internet)

研究成果 (論文、標準化 など)

社会

直接的なフィードバック

大学による学術領域の研究開発

企業による産業領域の研究開発

直接的な貢献・働きかけ

研究成果

産学官民連携

アマチュアによるユーザ領域の研究開発

大学と社会( After Internet )

課題

• AI時代に起きた「イノベーション」の例を挙げてください。そして、それがイノベーションだと感じた最大のポイントを一つ挙げ、説明してください。

• 140字以内で簡潔にかつポイントが明瞭になるように書いてください。

議論・質問・批評・意見・修正

ありがとうございました!