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2016 2 Chiba University F ormula Project 2016 Regular Report 04

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Page 1: 2016 年2 月 Chiba University Formula ProjectFormula Project 2016 Regular Report 04 設計・製作レポート 各設計担当者から、開発、および設計製作の現状をお伝えします。

2016 年 2 月

Chiba

University

Formula

Project

2016

Regular Report 04

Page 2: 2016 年2 月 Chiba University Formula ProjectFormula Project 2016 Regular Report 04 設計・製作レポート 各設計担当者から、開発、および設計製作の現状をお伝えします。

設計・製作レポート

各設計担当者から、開発、および設計製作の現状をお伝えします。

1. 吸気 機械工学科 2年 吉田 直人

全ての吸気パーツはフレームとタイヤとを結んだ包絡線内に収めなければならないため、

フレームの大幅な変更に伴って吸気システムの変更が不可欠となりました。タイヤの

10inch 化という改革が行われる関係上、樹脂製サージタンクを作り直すことは予算的に厳

しいため、その他の策が必要でしたが、幸いサージタンク~エンジン間の距離を延長して

いた管を取り除くだけで、全吸気パーツが包絡線内部に収まることがわかりました。

この方法では吸気管長が変わり、エンジンの出力に少なからず影響が出てしまうため、

対策としてサージタンクの内部にエアファンネルを設置しました。短縮した管長分の長さ

のエアファンネルを置くことで、実質的な吸気管長は変更せずサージタンクの高さを抑え

ることができました。

エアファンネル自体はもともと可変吸気機構用に用意してあったものを下側に固定しま

した。サージタンクと同時に 3Dプリンタで精確に成形されたもので、サージタンク本体と

隙間なく組み合わせることが出来ました。

フレームの変更によって、止む無く形状を変更することになりましたが、この対策方法

によってどの程度の影響が出るのか今後の走行等で確認し、以降の設計に活かしていくつ

もりです。

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2. 冷却 機械工学科 1年 塩沢 智也

今年は平面ではなく曲面型のラジエーターを採用する予定です。ラジエーターを配置す

る位置、角度などを工夫して昨年より高い冷却効果を出すことを目指します。また、ラジ

エーター後方から冷却用ファンまでの間をシュラウドで囲い、ラジエーターを抜ける空気

の流れとファンの効率を向上させます。純正のラジエーターをそのまま取り付けた場合、

ラジエーター上部のホースがレギュレーションの高さ制限に違反してしまう可能性がある

ため、純正の取り入れ口を一度切り、アルミで自作した口を取り付けてホースの向きを変

えることで高さ制限をクリアすることにしました。

3. アーム 機械工学科 1年 松藤 あかり

今年度、タイヤを 10inchに変更したことにより、従来の Aアームでは操舵時にホイール

と干渉し十分な舵角が確保できなくなりました。そのため、下記の写真のような形状に変

更することで、アームをホイール内部に入れても干渉しないようにいたしました。なお、

リアのアッパーアームは、例年通りの A アームでも干渉しなかったため、A アームを採用

しました。全体として擦り合わせや溶接など製作が複雑になりましたが、メンバーの協力

のおかげで例年より速いペースで製作が進んでおります。この調子で 2 セット目の製作に

も取り組んでいきたいです。

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4. ファイアウォール 機械工学科 1年 兼坂 洋祐

CF16 のファイアウォールは例年通り、深井製作所から支援して頂いている複層、単層の

エンボス材を用いて製作しています。今年のマシンは排気系と燃料系、バッテリーなどで

シート裏が非常に混み合っているので、製作が困難です。特に、エキマニと燃料タンクの

距離が近いので、しっかり断熱できるように製作します。また作業効率の向上として、で

きるだけファイアウォールを外さずにパーツの組み付けと取り外しができるように固定方

法や形状を工夫して製作します。シェイクダウンの予定日まであと少しなので頑張ります。

5. 製作進捗 機械工学科 2年 小泉 咲人

2月 5日に、フレームを治具から外すことが出来

ました。現在は、アームやペダル、パーツのブラケ

ット製作を行っています。

工作機械を扱う工場作業では、ベルクランクや、

デフマウントが完成し、走るための準備が着々と進

んでいます。燃料系や吸排気系のパーツ、エンジン

の搭載も終了し、2月 23日に点火が成功しました。

電装などに小さなトラブルが起きましたが、無事に

成功して良かったです。春休みに入り、作業時間が

増えたので、足りないパーツの製作を急ぎたいと思

います。

これからは、シェイクダウンが成功するように努

めたいと思います。

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〈完成部品〉

製作が完了した部品を以下に記します。

燃料系

燃料タンクを無事マシンに搭載することが

出来ました。去年はネックやタンクが干渉し

て搭載するまでにかなり時間がかかってしま

いましたが、今年は受け取りに伺ったその日

中に搭載できました。バッテリーとの干渉を

防ぐために、ポンプ類の配置をきれいにまと

められなかったのは気がかりです

デフマウント

デフマウントが完成しました。デフマウン

トの製作は、その他の製作物に比べ、労力が

かかる作業なので、今年度のデフマウントは、

肉抜き部分を貫通穴にしたり、左右同形にし

たりと、加工しやすさも意識した設計になっ

ています。

ステアリングホイール

軽量化・サイズ縮小を目的とし新しく製作

したステアリングホイールの基になるプレー

トが完成しました。実測により約 200[g]の軽

量化が達成でき、ドライバーが手にした感触

も良いとのことでした。これからグリップを

付け足し、操作しやすい形状に仕上げていこ

うと思います。

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今後も定期的に私たちの活動の様子をお伝えして参ります。

CUFP2016 活動報告書 Vol.4

千葉大学フォーミュラプロジェクト

2016 年度プロジェクトリーダー 小川和也

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