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2.平成 27 年度(2015 年度)トピックス
◆「としょかん今年で70年!」記念パネル展
昭和 20 年の開館から 70 年を迎え、平成 27 年 3 月の岡町図書館での館内展示をはじめ各館でさまざま
な行事を実施した。28 年 2 月には市役所市民ロビーでの記念パネル展をおこなった。
図書館とともに歩んできた市民グループからのあたたかいメッセージのほか、開館当時の写真、動く図
書館や障害者サービス、地域活性の取組みや「くらしの課題解決」、「学校図書館と公共図書館との連携」
などこれまでの図書館の取組みを広く周知する機会となった。
来場の市民との交流を通じて普段耳にすることのない市民の声を聴くとともに、図書館を支えてきた市
民への感謝を伝える機会となった。今後も「地域の知の拠点」として多くの市民に親しまれるよう取り組
んでいく。
○日時:平成 28 年 2 月 1 日(月)~2 月 5 日(金)*最終日は 15 時まで
○場所:豊中市役所第二庁舎市民ロビー南側
○来場者:322 人(5 日間合計)
70周年パネル展会場の様子
70 周年パネル展チラシ 職員考案の 70 周年ロゴマーク
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◆「音楽あふれるまち とよなか」の取組みで豊中市が文化庁長官表彰
文化庁では、文化庁長官表彰に「文化芸術創造都市部門」を設け、市民参加のもと文化芸術の力により
地域の活性化に取組み特に顕著な成果をあげている市町村を表彰している。
「音楽あふれるまち とよなか」を実現した「とよなか音楽月間」、大阪音楽大学・大阪大学・日本セン
チュリー交響楽団との連携協力による多彩な音楽イベント、「しょうない REK」の協働による創造性の高
い事業開催、平成 28 年度オープン予定の文化芸術センターの運営に日本センチュリー交響楽団が関わる
ことなどにより、27 年度は豊中市が表彰された。
「しょうない REK」は日本センチュリー交響楽団・大阪音楽大学などとともに、作曲家・野村誠さん
を迎えて「世界の音楽ワークショップ」、「世界のしょうない音楽祭」を開催した。また「とよなか音楽月
間」では図書館も連動した取組みを各館で実施した。
◆ICタグを活用したセルフ貸出機・セルフ返却機・予約e棚の導入
平成 28 年 2 月、セルフ貸出機を庄内・服部・東豊中に各 2
台、高川・蛍池に各1台導入し、庄内幸町を除く全館にセルフ
貸出機が設置された。これにより、カウンターでの待ち時間短
縮とプライバシー保護の効果をさらに上げることができた。
また、ICタグの効果的な活用により、資料点検に要する時
間の短縮をはかり、開館日数を増やした。さらに、千里では予
約e棚(予約資料自動受渡システム)を活用し、資料点検期間
中も予約資料を受取ることができるようにした。
今後も、セルフ機器導入による業務の効率化をさらに検証
し、より細やかな接客やフロアワークの充実をはかるととも
に、利用者サービスのさらなる向上をめざす。
◆グランドデザイン・特定事業*の取組み
豊中市立図書館は、赤ちゃんから高齢者まですべての人にあらゆる資料や情報を提供する「地域の知の
拠点」として、関係機関・関係部局と連携しながらきめ細やかなサービスを展開してきた。一方で図書館
事業は、市全体として行財政改革の視点から進行管理を行う「特定事業」に指定されている。そのため「特
定事業の見直し(平成 25 年 3 月公表)」を実施し、以後毎年進捗状況を継続して公表している。(27 年度
分については 28 年 3 月公表)
高川図書館セルフ貸出機
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「選挙はじめまして」プレイベント 講演会チラシ
このような状況のもと、限られた資源を有効活用し、効率的・効果的な市民サービスを維持向上させる
ため、『豊中市立図書館の中長期計画』(26 年策定。以下「グランドデザイン」という)について 27 年度
の達成状況を確認し、28 年度に優先して取組むべきプランの確認をおこなった。
図書館では、「特定事業の見直し」で示した方向にそって、ICT(Information and Communication
Technology)の活用による業務の効率化、人的資源の再配置と経費の削減、職員の役割分担明確化に取組
んでいる。今後も市民に必要なサービスを見きわめ、継続してグランドデザインの進捗状況を把握し、着
実にすすめていく。(29 ページ参照、グランドデザイン進行管理報告書部分)
*特定事業:22 年度実施の「事業等の戦略的たな卸し」において継続討議となった事業
◆その他の新たな取組み
<18 歳選挙権>
平成 28 年 6 月施行の選挙権年齢を 18 歳からに引き下
げる公職選挙法の改正に伴い、選挙管理委員会・大阪大学
等と連携して、「新有権者」に向けて市制施行 80 周年記
念事業「選挙はじめまして」の準備に取組んだ。
27 年度はプレイベントとして 10 月に講演会「有権者へ
期待すること」を大阪大学会館で開催した。模擬選挙推進
ネットワーク事務局長の林大介さんを講師に招き、選挙
権年齢引き下げの意義や新有権者に対する啓発事業の心
構えを学んだ。
また、「選挙はじめまして」の本格実施に向け、新有権
者に送付する啓発資料の一環として千里図書館で活動す
る学生ボランティア“YAらぼ”発行の「YA!BOOK
S通信」が採用され、関係部局、大阪大学の待兼山文學会
などと協力して準備をすすめた。
<ビジネスゼミナール>
平成25年度から「暮らしの課題解決講座・図書館で
ビジネス」と題し、千里図書館・岡町図書館に
おいて2年間で3回の講座をおこなってきたが、新たに
27年度より産業振興課との共催で年4回の「ビジネス
ゼミナール(通称Bゼミ)」が始まった。企画段階か
らの連携による取組みをすすめている。
第 3 回Bゼミ「“起業”という働き方を選んだ理由」
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27 年度は各分野の専門家を招いて講演をおこない、産業振興課職員による豊中市の産業振興施策や支
援についての紹介、図書館職員による関連資料やビジネス支援サービスについての紹介もあわせておこ
なった。
講演後、参加者からの質問や相談を受け、アンケートでは身近な図書館で気軽にビジネスの講演会に
参加できるとの感想もあった。
<私の本棚>
平成 27 年 4 月より、広報広聴課との連携企画「私
の本棚」を開始した。「広報とよなか」で、豊中にゆ
かりの著名人がおすすめの本を紹介するとともに、
図書館でもその本や関連本を各館で巡回展示し、Web
サイトでも掲載している。27 年度は、淺利敬一郎市
長・林マオさん・押尾コータローさん・小長谷有紀さ
ん・大和信夫さん・古川圭子さんが登場した。紹介さ
れた本の利用も多く、豊中にゆかりの方やその愛読
書を身近に感じることで、本に親しむ新たな機会と
なっている。
<就航都市>
「空港を活かしたまちづくりの推進」を担当する
都市活力部空港課と連携し、大阪国際空港就航都市
のうち、「空港で結ぶ友好都市協定」を締結した自治
体の関連資料による紹介を開始した。10月より島根
県隠岐の島町・出雲市・益田市、鹿児島県和泊町・
奄美市、福島県須賀川市・玉川村、大分県国東市に
関する資料を、市内 4図書館で巡回展示した。
また個別の行事内についても、就航都市の図書館
職員の協力を得たり、就航都市の地方紙を活用する
など、空港を活かしたまちづくりを意識して取組んだ。
「広報とよなか」4 月号「私の本棚」記事
蛍池図書館での玉川村・須賀川市関連資料展示