平成24年度 科学を創造を創造する人財育成事業 (鳥取県高校生 ... ·...

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平成 平成 平成 平成24 24 24 24年度 年度 年度 年度 科学 科学 科学 科学を創造 創造 創造 創造する する する する人財育成事業 人財育成事業 人財育成事業 人財育成事業 (鳥取県高校生科学 鳥取県高校生科学 鳥取県高校生科学 鳥取県高校生科学セミナー セミナー セミナー セミナー第3回事業 回事業 回事業 回事業) 報告 報告 報告 報告 鳥取県立米子高等学校 鳥取県立米子高等学校 鳥取県立米子高等学校 鳥取県立米子高等学校

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報 告 書報 告 書報 告 書報 告 書

鳥取県立米子東高等学校鳥取県立米子東高等学校鳥取県立米子東高等学校鳥取県立米子東高等学校

目 次目 次目 次目 次

事業概要 1

来賓 2

数学コンテスト・科学実験指導者 3

参加者数 4

開会挨拶 5

来賓祝辞 6

講演 7

数学コンテスト 14

科学実験

� 物理分野 22

� 化学分野 26

� 生物分野 29

演奏 34

アンケート結果 35

予算執行状況 41

実行委員会組織・スケジュール 42

資料等

� 発文書 45

� PR記事 54

- 1 -

事 業 概 要事 業 概 要事 業 概 要事 業 概 要

Ⅰ 名 称

平成24年度鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」講演会・数学コンテスト

・科学実験(平成24年度「鳥取県高校生科学セミナー」第3回)

Ⅱ 目 的

米子東高等学校生徒、県内・近県高校の希望生徒を対象として、最先端の科学に関する講演、数

学コンテストや物理・化学・生物に関する実験体験をとおして、科学に対する興味・関心を高める

とともに、科学を追究することの意義や楽しさを理解させることにより、より高い知的創造力を育

成し、もって地域の知的基盤の強化を図る。また、本事業は、鳥取県教育委員会が主催する平成

24年度「鳥取県高校生科学セミナー」の第3回事業として実施する。

Ⅲ 日 時 平成24年10月6日(土)

9:00 9:20 9:50 10:00 12:00 13:00 16:00

受 演 開 数学コンテスト(米子東高 第二体育館)

日程 会 講 演 会

付 奏 式 昼食・休憩 科学実験【物理】( 〃 [物理]実験室)

(米子東高大会議室) 科学実験【化学】( 〃 [化学]実験室)

(会場) (米子東高 第一体育館)

科学実験【生物】( 〃 [生物]実験室)

Ⅳ 主 催 鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」実行委員会

Ⅴ 共 援 鳥取県教育委員会

Ⅵ 協 賛 独立行政法人 科学技術振興機構

Ⅶ 協 力 化学オリンピック支援委員会

Ⅷ 演奏・開会式(午前9時20分~午前10時、米子東高等学校第一体育館)

○演 奏・弦楽部 「チャイコフスキー作曲『弦楽セレナーデ第Ⅱ楽章』」

・吹奏楽部「星出尚志 編曲『ディズニー・ファンティリュージョン』」

・弦楽部&吹奏楽部合同オーケストラ「メンデルスゾーン作曲『結婚行進曲』」

○開会式 校長挨拶、来賓祝辞(鳥取県教育委員会 山根孝正 参事監兼高等学校課長)、来賓紹介

Ⅸ 講演会(午前10時~正午、米子東高等学校第一体育館)

(1)演 題 「医者の仕事」

(2)講 師 社会福祉法人 三井記念病院 呼吸器内科 科長 國頭 英夫 氏

Ⅹ 数学コンテスト(午後1時~午後4時、米子東高等学校第二体育館)

・数学の問題をStepごとに出題(標準→発展→ハイレベル)し、参加生徒が各エリアで各Stepの問

題の答案を作成する

・審査員が解答を審査し合格すれば次のエリアに進出することとし、全てのエリアをクリアする速

さを競う

Ⅺ 科学実験(午後1時~午後4時、米子東高等学校理科棟[物理・化学・生物]実験室)

(1)指導者 米子東高等学校理科教員

(2)協力者 東京農工大学工学部有機材料化学科 教授 米澤 宣行 氏、

京都大学理学部1回生 齊藤 颯 氏、県内外高校理科教員

(3)実験内容 物理分野「弦の共鳴」

化学分野「無機化合物の分析」

生物分野「カエルの解剖」

- 2 -

来 賓来 賓来 賓来 賓

社会福祉法人 三井記念病院 呼吸器内科 科長 國頭 英夫 氏(講演会講師)

東京農工大学工学部有機材料化学科 教授 米澤 宣行 氏(科学実験(化学分野)指導)

【独立行政法人 科学技術振興機構派遣】

京都大学 理学部 1回生 齊藤 颯 氏(科学実験(化学分野)指導)

【化学オリンピック支援委員会派遣】

鳥取県教育委員会事務局参事監兼高等学校課長 山根 孝正 氏

〃 高等学校課指導担当係長 中島 靖雄 氏

〃 高等学校課高校教育企画室指導主事 内仲 弘 氏(講演会講師紹介)

〃 高等学校課指導担当指導主事 酒井 信彦 氏

〃 高等学校課指導担当指導主事 岩本 孝治 氏

〃 高等学校課指導担当指導主事 井上祐一郎 氏

鳥取県立米子東高等学校 PTA会長 前田 昇 氏(学校関係者評価委員)

- 3 -

数学数学数学数学コンテストコンテストコンテストコンテスト・・・・科学実験指導者科学実験指導者科学実験指導者科学実験指導者

Ⅰ 数学コンテスト

(敬称略)

鳥取県立米子東高等学校 教諭 中原 達夫

〃 教諭 河田 健志

〃 教諭 加藤 公則

〃 教諭 倉光 博史

〃 教諭 米江 慶典

〃 教諭 手島 斉人

〃 教諭 野口 俊彦

〃 教諭 桑名 康二

〃 講師 村田 和章

Ⅱ 科学実験

(敬称略)

鳥取県立鳥取東高等学校 講師 井上 伸之 (生物分野)

鳥取県立鳥取西高等学校 教諭 佐々木 努 (化学分野)

鳥取県立倉吉東高等学校 教諭 寺谷 尚史 (化学分野)

鳥取県立倉吉東高等学校 教諭 前田 将司 (物理分野)

島根県立松江北高等学校 教諭 井村 孝之 (化学分野)

島根県立出雲高等学校 教諭 板垣 亨 (生物分野)

鳥取県立米子東高等学校 教諭 大森 教雄 (化学分野)

〃 教諭 澤田 信吾 (化学分野)

〃 教諭 井田 明人 (物理分野)エキスパート教員

〃 教諭 田中 繁 (物理分野)

〃 教諭 森 大吉 (物理分野)

〃 教諭 宮本 圭介 (生物分野)エキスパート教員

〃 教諭 古屋里枝子 (生物分野)

〃 教諭 細田真由美 (化学分野)

〃 教諭 岩﨑 美子 (生物分野)

〃 教諭 遠藤 幸惠 (生物分野)

〃 教諭 今村香代子 (化学分野)

- 4 -

参 加 者 数参 加 者 数参 加 者 数参 加 者 数

Ⅰ 講演会参加者数

鳥取県立米子東高等学校 第1学年 生徒 321名

〃 第2学年 生徒 324名

〃 第3学年 生徒 316名

県内高校 生徒 45名

県外高校 生徒 24名

生徒数計 1,030名

一 般 約100名

Ⅱ 数学コンテスト・科学実験参加生徒数

※生物実験に参加した米子東高生35名のうち8名は別日(10月9日)に実験を実施した

1年 2年 1年 2年 1年 2年 1年 2年

鳥取東高等学校 2 2 3 2 9

鳥取西高等学校 3 2 1 2 1 9

八頭高等学校 3 3

鳥取県

中部

倉吉東高等学校 3 3 2 2 2 12 12

松江北高等学校 3 3

松江東高等学校 2 2 2 6

出雲高等学校 9 2 1 1 1 1 15

境高等学校 3 4 7

米子松蔭高等学校 4 1 5

米子東高等学校 6 6 5 17 18 16 8 27 103

人数計 172 69

グループ数

鳥取県

西部

34 52

数学 生物

5135

地区 学校名

化学物理

島根県 24

21

鳥取県

東部

他校

参加

12

12 10 25 44

- 5 -

開 会 挨 拶開 会 挨 拶開 会 挨 拶開 会 挨 拶

科学を創造する人財育成事業実行委員会委員長

鳥取県立米子東高等学校長 依 藤 典 篤

平成24年度「科学を創造する人財育成事業」の開会にあ

たり、県教委高等学校課から 山根 孝正 参事監をはじめと

する6名の方々、化学実験の指導者として科学技術振興機構

から東京農工大学工学部教授 米澤 宣行 先生、化学実験の

助手として化学オリンピック支援委員会から京都大学理学部

1年生の齋藤 颯さんをお迎えし、また、他校から69名もの

高校生の参加を得て、この事業が盛大に開催できますことを、

主催者としてお礼申し上げます。

加えて、地域の皆様にもご案内したところ、多数参加いただき感謝いたします。

本事業は、今年3年目を迎えます。午前中は、本校卒業生でもある三井記念病院呼吸器内科科長の

國頭 英夫 先生によるご講演、午後は他校生と本校生徒の有志による数学コンテスト及び物理・化学

・生物の科学実験を行います。縁あって今日この会場に集まった皆さんが、学校の枠を超えて共に学

び、刺激し合い、競い合いながら、それぞれの県をリードする人財に育ってくれることを強く期待い

たします。

さて、「学ぶ」とはいったいどういうことなのでしょうか。私には、ある哲学者の言葉がとても印

象に残っています。もう4年も前のことになりますが、ある新聞に「悩みのレッスン」というコラム

が連載されました。若者の相談に3人の回答者が交代で答えていくというものであり、「人はなぜ生

きるのか」、「自分を好きになるとはどういうことか」など数々の重大かつ深刻な問題に対し、なるほ

どと感心させられる視点での回答が多く、興味深く読んだことを覚えています。その相談の1つに、

ある浪人生から「受験に落ちたショックから、新たな気持ちで勉強できない」、「大学に行きたいとい

う強い意志が薄れ、自分が大学に行こうとしていたのはなぜなのか?自分がこだわっていた学問って

何なのか?これくらいの興味で学部を選んでいいのだろうか?という疑問ばかりが頭に浮かぶ」、「大

学に入る意義など何かヒントがいただけないでしょうか」という相談が寄せられました。それに対し、

哲学者の永井 均さんという方が、次のような趣旨の回答をされました。「高校までの勉強は、残念な

がら学問そのものというよりは、現在までのところ知られている学問の成果を理解して、記憶するこ

とが中心である」、「歴史を例にとってみると、高校までは、現在のところ史実とされている内容を記

憶し、定説となっている因果関係を理解することが中心である」、「そのため、『そのような史実はど

のような手続きを経て史実とされるに至ったのか』、『多くの知られている史実の中から、どうしてこ

のような史実がピックアップされて教科書に書かれているのか』、そして、『過去にそういうことが起

こったからといって、それが何だというのか』といったような最も肝心なところが素通りされていく」、

「大学に入って初めて、答えではなく『問い』を学ぶことができる」、「それと同時に、今の学者たち

の意見が一致していない、最先端の論争状況を知ることができる」、「そのような視点に立ったとき、

はじめて人間とは何であり、何のために生きているのかという問いと、無味乾燥に見えた学問とのつ

ながりが理解できる」、「だから大学に行ってみた方がいいと思いますよ」、このような回答でした。「大

学では『問い』を学ぶことができる」。この言葉が特に印象に残っています。

今日の國頭先生の話は、「医者の仕事」という演題で、「生命倫理」に関する内容と伺っています。

「生命の意味とは何か」、「安楽死、尊厳死をどう考えるか」、「終末期医療はどうあるべきか」など、

いくつもの問いを立てて考えることができるような示唆に富み皆さんの知的好奇心を大いに刺激する

話になると思います。

終りになりますが、他校の引率の先生方、午後の科学実験でお手伝いをいただく県教委や他校の理

科の先生方にも深く感謝するとともに、本事業が参加者皆さんにとって実りあるものになることを期

待して開会のあいさつとします。

- 6 -

来 賓 祝 辞来 賓 祝 辞来 賓 祝 辞来 賓 祝 辞

鳥取県教育委員会 参事監兼高等学校課長 山 根 孝 正 様

本事業「科学を創造する人財育成事業」における、

人財の財は宝、皆さんのことです。創造はクリエイト、

21世紀の日本を支える自然科学・社会科学・人文科

学のあらゆる科学をクリエイトする人財の育成を表し

ています。

県教育委員会は今、「学校の枠を超えた切磋琢磨」を

キーワードに様々な取組みを行っています。皆さんの

中には、大山で行われた難関大学の勉強合宿や倉吉東

高校の国際フォーラムに参加した人もいると思います。

また昨年、この事業に参加した鳥取西高校の生徒は、第1回「科学の甲子園」全国大会で6位入賞

を果たしました。今年もぜひそれに続いて欲しいと思います。

今年は、松江北高校、松江東高校、出雲高校からも参加をいただいています。山陰の高校生が知で

競い合うのは、高校生クイズだけではありません。

本日は、午前中の三井記念病院の國頭 英夫 先生の講演をとおして、自分の進路や生きかたのヒン

トをつかみ、午後の競技や実験の中で、他校の生徒との触れ合いや競い合いをとおして、日頃の学習

の成果を発揮して欲しいと思います。

ここに集まった生徒の皆さんの中から、今後、日本を、そして世界をリードする人財が育ってくれ

ることを期待しています。

終わりになりますが、本事業の準備、指導をいただいた先生方に感謝して、挨拶とさせていただき

ます。

- 7 -

講 演講 演講 演講 演

演 題 「医者の仕事」

講 師 社会福祉法人 三井記念病院 呼吸器内科 科長 國 頭 英 夫 氏

<<<<講演概要講演概要講演概要講演概要>>>>

� 自己紹介①

1980年 米子東高校卒

1986年 東京大学医学部卒

1990年~ 横浜市立市民病院

1996年~ 国立がんセンター中央病院

2009年~ 三井記念病院

� 自己紹介②(私の仕事)

・日常臨床

-入院患者10~15人(9割は肺癌)

-外来週3日

・臨床研究

-進行肺癌の治療

-生物統計学によるデータ解析、解釈

・基礎研究

-遺伝子による治療効果の予測

-肺癌易罹患性遺伝子の研究

○○○○ QuestionQuestionQuestionQuestion 医者になりたいと思っている生徒は挙手してください

○○○○ RecommendationRecommendationRecommendationRecommendation 考え直せ!

�DisclaimerDisclaimerDisclaimerDisclaimer (お断り)

これから申し上げることは、国頭個人の見解であり、私がかつて所属した、もしくは現在所属

している、いかなる団体のものを代表もしくは反映しているものでもありません。

これは医療者の立場から作ったものですので、この中での「我々」とは主に医者を指します。

� 本日のテーマ

科学の発展 医学の進歩 人類の未来

�(本当の)本日のテーマ

・・・・生生生生きているきているきているきている患者患者患者患者にににに対対対対してしてしてして

-「-「-「-「インフォームドコンセントインフォームドコンセントインフォームドコンセントインフォームドコンセント」」」」のののの現実現実現実現実とととと限界限界限界限界

・・・・死死死死んでいくんでいくんでいくんでいく患者患者患者患者にににに対対対対してしてしてして

----いわゆるいわゆるいわゆるいわゆるDNR(DNR(DNR(DNR(Do Not ResuscitateDo Not ResuscitateDo Not ResuscitateDo Not Resuscitate))))オーダーオーダーオーダーオーダーについてについてについてについて

- 8 -

� 本日の前提

・正解はありません

・よって、私がお話するのは私見であって、「正解」の提示ではありません

・ご自分でお考えになることをお勧めします

� 自己紹介③

2003~04年「白い巨塔」監修

2005年 「救命病棟24時(3)」協力

2006年 「Dr.コトー2006」協力

2008年 「コードブルー」協力

2010年 「コードブルー(2)」原案作製

� 言葉の解説

・インフォームドコンセント

-誤訳「説明と同意」

-"informed"された上での "consent"

・パターナリズム

・自己決定権

� インフォームドコンセントについて

・パターナリズム(父親的温情主義):ヒポクラテス以来の伝統

・ナチスの人体実験の衝撃

・タスキギー事件(1932~1972年、アメリカ)の反省

・ヘルシンキ宣言(1964年)

� インフォームドコンセントの現状批判

・本来、「インフォームド・コンセント」 とは、患者(と家族)が病状と治療について十分理解し

ていないといけない。

・しかし実際には、面談の後でインタビューしてみると、理解度は非常に低い。

・これでは本来のインフォームドコンセントになっていない。

� インフォームドコンセントの本来の姿

・患者と家族は、それぞれの治療のメリットとデメリットを十分に理解する。

・そこから以降は患者と家族の選択である。

・医者が、「単に生命予後が良いから」などという理由だけで、結論を下すことはしてはならない。

・医者は、自分の価値観に沿うように、患者を誘導してはならない。

-「あんたに決められたくはない」

� 一般論として考える

・患者や家族には、病態に関する知識は限られる。「判断がつかない」状況に陥ることがあるのは

当然である。

・一刻を争う救急医療において、それは決定的なものとして現れるが、本質的にはどこでも同じと

考えてよい。

・だから「お任せします」と我々は言われるのである。

- 9 -

� 医者-患者関係の4つのモデル(EmanuelEmanuelEmanuelEmanuel)

・Paternalistic model -パターナリズム:医者=保護者

・Informative model -情報提供モデル:医者=熟練工

・Interpretive model -解釈モデル:医者=カウンセラー

・Deliberative model -協議モデル:医者=教師もしくは友人

� 医者-患者関係のモデル(SchneiderSchneiderSchneiderSchneider)

・Consumer choice model -患者の自律性の強調、自己決定権の尊重は、患者の利益にならない

(Schneider)

・Consumer welfare model -プロとして「ベストのもの」を勧める

-大概の場合、これが最良になる

・Sommelier model (Sato) -患者の好みを考慮に入れて、プロが勧める

� 認識すべきこと

・我々が患者から得る「インフォームド・コンセント」とは、圧倒的多くの場合、我々のバイアス

のかかった提示の結果である。

・どこまでが、患者の自律性ないし自己決定権に鑑みて許容範囲内か、明確な境界線はない。

・そして、これも圧倒的多くの場合、患者と家族はそれを望んでいる

-「(患者が)先生の母親だったらどうしますか?」

� インフォームドコンセント再考論(カール・シュナイダー)

・倫理学者たちは、強制的な自律性とも言うべきものに向かっている。すなわち、患者は、好む好

まざるに関わらず、自己決定をしなければならないというものである。

・換言すれば、倫理学者は、インフォームドコンセントの規準をより厳しくしている。経験的には

そんなものほとんど無理だということが分っているのだが。

� インフォームドコンセント再考論(カール・シュナイダー)

・医者を判断するはずの規範(インフォームドコンセント)は、実際に現場で有能な医者が行って

患者に受け容れられていることと、常にずれている。ということはもうその「規範」自体を再考

すべき時なのである。

・患者と医者の良い関係のために、患者の満足のために、健康のためまた生命のためには、インフ

ォームドコンセントで満点を取る以外のことを考えるべきなのではないか。

� 医者の資格(フランツ・インゲルフィンガー)

・食道癌の権威

・自らが食道癌になり、治療選択に悩む

・みな心配していろいろ言ってくれるが、役に立たない;仕事も手につかない

・友人の一言

-フランツ、君に必要なのは「ドクター」だよ

� 医者の資格(フランツ・インゲルフィンガー)

・患者の前に「できること一覧」を並べて、「あんたの人生だから、自分で選んでくれ(Go ahead,

it's your life)」というだけの医者は、過誤を犯しているのではないとしても、自分の義務を矮

小化している。

・医者は、自分で責任を負わねばならない。患者の方に負わせてはいけない。

� 医者の資格(フランツ・インゲルフィンガー)

・自分の修業や経験を駆使して患者の前に具体策を提示することをしようとしないような医者

(physician)は、あの、だいぶ燻ってはきたがそれでもなお輝かしい、「ドクター(doctor)」

の称号に値しない。

- 10 -

� 我々はどうするのか

・治療法の提示において、ニュートラルに徹するべきなのか。

・「お任せします」と言われたら、どうするのか。患者が、明らかに「正しい」治療を断ったらど

うするのか(愚行権)。

・患者が、適応のない治療を要求したらどうするのか。

� 本日のテーマ(再掲)

・・・・生生生生きているきているきているきている患者患者患者患者にににに対対対対してしてしてして

-「-「-「-「インフォームドコンセントインフォームドコンセントインフォームドコンセントインフォームドコンセント」」」」のののの現実現実現実現実とととと限界限界限界限界

・・・・死死死死んでいくんでいくんでいくんでいく患者患者患者患者にににに対対対対してしてしてして

----いわゆるいわゆるいわゆるいわゆるDNR(DNR(DNR(DNR(Do Not ResuscitateDo Not ResuscitateDo Not ResuscitateDo Not Resuscitate))))オーダーオーダーオーダーオーダーについてについてについてについて

� 福田恒存:安楽死について

・安楽死は宜しく一医師の個人的判断と良心に委ねるべきであり、法といふ外的メカニズムに委ね

てはならない。医者の判断と良心に委ねられてゐる限り、彼は自分の判断の正否に悩み、…良心

の痛み、後ろめたさを感じる筈である。その後ろめたさを感じる事によつて彼は人間であり得、

人格を保ち得る。

� 本日のテーマ(再掲)

・・・・生生生生きているきているきているきている患者患者患者患者にににに対対対対してしてしてして

-「-「-「-「インフォームドコンセントインフォームドコンセントインフォームドコンセントインフォームドコンセント」」」」のののの現実現実現実現実とととと限界限界限界限界

・・・・死死死死んでいくんでいくんでいくんでいく患者患者患者患者にににに対対対対してしてしてして

----いわゆるいわゆるいわゆるいわゆるDNR(DNR(DNR(DNR(Do Not ResuscitateDo Not ResuscitateDo Not ResuscitateDo Not Resuscitate))))オーダーオーダーオーダーオーダーについてについてについてについて

� DNRオーダーとは?

・DNR:Do Not Resuscitate

・本来は、蘇生術(心臓マッサージ・人工呼吸管理など)を行えば救命の可能性があるが、QOLは

期待できないような場合、患者が蘇生術を行わないように希望すること。

・最近は、そもそも回復の見込みがない場合に、患者もしくは家族から「蘇生術をしなくてよい」

という了解を取ること。

・上記のような場合、主治医から、医療チームに、「この患者は心肺停止の場合でも蘇生術の対象

にはならない」と周知すること。

� 何が問題か

・脳死は確定している。

・臓器移植法によると、脳死は人の死であるが、それは臓器移植を前提とした場合であって、それ

以外の場合では「脳死患者の治療が不十分になることがないように」配慮しなければならない、

ということになっている。

・つまり、まだ患児は「死んで」いない。

・回復の見込みはどのみちなくても、その時の対応について了解をとっておかないといけない。

� 何を優先すべきか

・患児は救命の方法はないので、残酷なようだが配慮すべきことはない。

・あとは家族(母親)のケアである。

・この状況で、この目的のために、医者のできること、なすべきことは何か?DNR書類にサイン

をもらうことか?

� ところで、ありがちなこと

・あとから、それまで来なかった「家族」が出てくる。

- 11 -

� 本日のおさらい①

・最善の方法に誘導してやるのも医者の仕事だ。

� 本日のおさらい②

・そもそも治せないかも知れないなんて言ってる医者に、自分の命を預ける患者がいるのか?

・医者は神様じゃない。患者と同じ人間だ。

� 本日のおさらい③

・医者が謝るべき時はただ一つ、患者のためにならないことをした時だけです。

� 医者の仕事とは

・夜中に叩き起こされて死に行く患者を見送ることである。

-昔は坊さんの仕事であったが、今は他にやるべき人間はいない

-100%病気を治してしまうような、例えば優れた外科医は、医者ではない(医者よりもはるか

に世の中の役に立つ技術者であるが)

○○○○ QuestionQuestionQuestionQuestion では、どうして私は「医者の仕事」を続けているのか

まだ30代の女性患者さんが、肺癌脳転移で意識が悪化し、そろそろという時、家族を別室に集めて説明し

た。患者さんのご両親、ご主人と、10歳前の女の子がいた。その患者さんは初診から4年ほどずっと診てい

たので、その子にとって小学校に上がる前から私は「お母さんの先生」だったことになる。その子は話を聞

きたいという。お母さんの命はもうすぐなくなる、今の意識状態から回復することはないだろうと話した。

この子は私の目を必死になって見つめて、いくつか私に質問をした。私は、一々解説しながらではあるが、

医学用語を使って説明した。

数日後の午前1時過ぎ、患者さんが亡くなった時、その子はお父さんに、次いで私に抱きついて泣いた。

それから、私を恨むでも責めるでもなく、「長い間ありがとうございました」と頭を下げてくれた。私はお

別れの時、その子の両腕をつかみ、「大人になったら、私をもう一度訪ねてきてほしい。その時もう一度、

お母さんのことをお話ししたい」と頼んだ。その子は頷いていた。

私は10年後この子に、お母さんの病気について、闘病について、医学のそして我々の無力について、を話

さなければならない。もしかしたらその時このお嬢さんは、初診から亡くなるまで4年間自分の母親を診続

けたこの医者のことを、羨ましいと思ってくれるのではないかなと、私はなんとなく考えている。

朗読 米子東高等学校3年 井上 望

Thank you for your attention.See you again.

Hideo Kunitoh, [email protected]

- 12 -

<質問1>どのように勉強したら学力が高まるか(米子東高2年)

→・学校の勉強はゲームみたいなものだから、ゲームに長けていたかもしれないが、そんなことは

どうでもいい

・どこの大学かということは卒業してみればほとんど関係ない、受験勉強は適当にしておけばよ

・自分は喘息をもっていたため医者にしかなることがなかった、体育はほとんど見学で体育がで

きる皆さんが羨ましい

<質問2>他の職業も仕事をして感謝されることはあると思われるが、何故医者の仕事をすること

により患者から感謝されることが魅力的と思われるのか(米子東高2年)

→・どの仕事でも自分の本分をきちんとやって感謝される

・私が言ったのは医者をやっていればこんな風に(感謝される)ということ

・冒頭に「医者を志す者は考え直せ」と言ったが、感謝されないことも多い

・夜中にたたき起こされて病棟に行くと、9割は感謝されるが1割は嫌みを言われる

・本来は金のためではなくてそういうことによって仕事をするのが人間の仕事だと思う

<質問3>今日の講演の中で、医療と並んで法律の面で多くの問題があったと思われる。自分は法

学を目指しており、法改正の方向に対する御意見を伺いたい(米子東高2年)

→・私は、自分の立場から言うと厳密に規定しないでもらいたいと思う

・規定しようとすればするほど訳の分からないことになっていく

・医者も「あれを決めてくれ」、「これを決めてくれ」と言わない方がいいと思う

・尊厳死、安楽死などの規準を決めるという議論があるが、福田恒存先生の言われるように自分

の責任で決めるべきである

・逆に、医者に命を決められるのはたまったものではないと思うかも知れないが、それに恥じな

いようにするのが我々の仕事である

・法律は、ここを超えたらアウトということを決めるのであって、あれをやれこれをやれという

のを決めるものではないと私は思う

<質問4>お話しの中に、医者の責任で決めるということが何点か出てきたが、過去の診断で後悔

したことはあるか(米子東高2年)

→・当然ある

・医者が責任を回避することはおかしい

<質問5>自分は医者になろうと思っており、「考え直せ」と言われたが、今日の講演を聞いてよ

り意欲が高まったが、先生が考える医者の適性とは何か(米子東高1年)

→・医者を選ぶのに受験勉強のゲームでよいかという議論がある

・全人的な試験を目指しているようだが、不合格の場合は立ち直れないのでは

・研修医の時には使い走りで私のような医者から怒鳴られる

・看護師サイドからすれば、針をさすのが上手い・下手で評価されるようだ

・一番大事なことは患者と話しができるかということ

・コミュニケーション能力が重要視される

・患者は圧倒的多数が自分より年上であり、病気と関係ないことでどういう話しができるのか、

関係あることをどういうふうに言えるのかということが重要である

・コミュニケーション能力においては、顔かたちも影響するし、話し方も適性として大事である

- 13 -

講師略歴講師略歴講師略歴講師略歴

講師紹介講師紹介講師紹介講師紹介 鳥取県教育委員会高等学校課高校教育企画室

指導主事 内仲 弘 氏(米子東高等学校76期生)

國頭英夫(くにとう・ひでお)氏

米子東高等学校76期生(昭和55年卒業)

現:社会福祉法人 三井記念病院 呼吸器内科 科長

経歴

1977 年(昭和52年)3 月 米子市立後藤ヶ丘中学校卒業

1977 年(昭和52年)4 月 鳥取県立米子東高等学校入学

1980 年(昭和55年)3 月 鳥取県立米子東高等学校卒業

1980 年(昭和55年)4 月 東京大学教養学部理科Ⅲ類入学

1986 年(昭和61年)3 月 東京大学医学部医学科卒業

研修先 東京大学附属病院

都立墨東病院救命救急センター

国立がんセンター病院

1988 年(昭和63年)6 月 東京大学第 4 内科入局

1990 年(平成 2年)1 月 横浜市立市民病院呼吸器科(6年間)

1996 年(平成 8年)1 月 国立がんセンター中央病院第一領域外来部医員(6年間)

2002 年(平成14年)4 月 国立がんセンター中央病院総合病棟部 14A 病棟医長(7年間)

2009 年(平成21年)3 月 三井記念病院呼吸器内科科長

併任

2011 年 4 月- 杏林大学腫瘍内科客員教授

日本癌学会・日本臨床腫瘍学会・日本肺癌学会評議員

厚生労働省薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会委員

書籍の紹介(里見清一)

『偽善の医療』(新潮社)

『希望という名の絶望―医療現場から平成ニッポンを診断する―』(新潮社)

『誰も教えてくれなかった癌臨床試験の正しい解釈』(中外医学社)

学会認定学会認定学会認定学会認定

日本呼吸器学会専門医

専門分野専門分野専門分野専門分野

肺癌ほか呼吸器悪性腫瘍の内科的治

療・集学的治療

- 14 -

数 学数 学数 学数 学 コ ン テ ス トコ ン テ ス トコ ン テ ス トコ ン テ ス ト

ⅠⅠⅠⅠ 設 定設 定設 定設 定

段 階 エリア 問題レベル 問題数

Step1 第1エリア 標準問題 10問

Step2 第2エリア 発展問題 3問

Step3 第3エリア ハイレベル問題 1問

<<<<実施方法実施方法実施方法実施方法>>>>

・数学の問題をStepごとに出題(標準問題→発展問題→ハイレベル問題)し、参加生徒が各エリ

アで各Stepの問題の答案を作成する

・審査員が解答を審査し合格すれば次のエリアに進出することとし、全てのエリアをクリアする

速さを競う

<<<<会場図会場図会場図会場図>>>>

ⅡⅡⅡⅡ 出場校出場校出場校出場校・・・・チームチームチームチーム((((人数人数人数人数))))

鳥取東高(2)、鳥取西高(3)、倉吉東高(3)、松江北高(3)、松江東高(2)、出雲高A(3)、

出雲高B(3)、出雲高C(3)、米子東高A(3)、米子東高B(3)、米子東高C(3)、

米子東高D(3)

計計計計12121212チームチームチームチーム((((34343434人人人人))))

第第第第1111エリアエリアエリアエリア

第第第第2222エリアエリアエリアエリア ((((StepStepStepStep1111 標準問題標準問題標準問題標準問題))))

((((StepStepStepStep2222 発展問題発展問題発展問題発展問題)))) 第第第第3333エリアエリアエリアエリア

((((StepStepStepStep3333 ハイレベルハイレベルハイレベルハイレベル問題問題問題問題))))

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○○ ○ ○ ○ ○ ○ ○○ ○ ○ ○ ○ ○ ○○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

○ i ○ f ○ c a ○ d ○ g ○ j ○○ i ○ f ○ c a ○ d ○ g ○ j ○○ i ○ f ○ c a ○ d ○ g ○ j ○○ i ○ f ○ c a ○ d ○ g ○ j ○

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○○ ○ ○ ○ ○ ○ ○○ ○ ○ ○ ○ ○ ○○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○○ ○ ○○ ○ ○○ ○ ○ 審 審審 審審 審審 審 ○ ○ ○○ ○ ○○ ○ ○○ ○ ○

○ h ○ e ○ b○ h ○ e ○ b○ h ○ e ○ b○ h ○ e ○ b 査 査査 査査 査査 査 b ○ e ○ h ○b ○ e ○ h ○b ○ e ○ h ○b ○ e ○ h ○

○ ○ ○○ ○ ○○ ○ ○○ ○ ○ 員 員員 員員 員員 員 ○ ○ ○○ ○ ○○ ○ ○○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○○ ○ ○ ○ ○ ○ ○○ ○ ○ ○ ○ ○ ○○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

○ j ○ g ○ d ○ a c ○ f ○ i ○○ j ○ g ○ d ○ a c ○ f ○ i ○○ j ○ g ○ d ○ a c ○ f ○ i ○○ j ○ g ○ d ○ a c ○ f ○ i ○

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○○ ○ ○ ○ ○ ○ ○○ ○ ○ ○ ○ ○ ○○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

解答者席 解答者席解答者席 解答者席解答者席 解答者席解答者席 解答者席

審査員審査員審査員審査員

ルールルールルールルール掲示掲示掲示掲示

傍 観傍 観傍 観傍 観 エ リ アエ リ アエ リ アエ リ ア 賞賞賞賞GOALGOALGOALGOAL

品品品品

等等等等

進捗状況掲示進捗状況掲示進捗状況掲示進捗状況掲示

問題問題問題問題・・・・正解掲示正解掲示正解掲示正解掲示

入口入口入口入口

- 15 -

ⅢⅢⅢⅢ ルールルールルールルール

<<<<StepStepStepStep1111>>>>

・解答用紙は全問で1枚とし、答えのみを解答用紙に記入

・チームメンバーで分担して解けばよい

・10問解答できたチームは、Step1の審査員に提出し、採点を受ける

・不正解がある場合は、もう一度席に戻り解答

・10問正解したチームは、第2エリアに学校札と計算用紙を持って進出しStep2の問題を解答、席は自

・14時には、残りの全チームが解答用紙を審査員に提出し、学校札と計算用紙を持って第2エリアに移

動し、Step2の問題を解答

・Step2での答案作成中に審査員が採点し、

(不正解の問題数)×2分を最終の終了時間に加算

<<<<StepStepStepStep2222>>>>

・解答用紙は1問につき1枚とし、答えだけでなく説明も記入する

・チームメンバーで分担して解けばよい

・3問解答できたチームは、Step2の審査員に提出、採点を受ける

・不正解がある場合は、もう一度席に戻り解答

・わかりやすい説明の方が早く通過できる

・3問正解したチームは、第3エリア(元の第1エリア)に学校札と計算用紙を持って進出しStep3の

問題を解答、席は自由

・繰上げなし

<<<<StepStepStepStep3333>>>>

・解答用紙は1枚とし、答えだけでなく説明も記入する

・解答できたチームは、Step3の審査員に提出、採点を受ける

・不正解の場合は、もう一度席に戻り解答

・わかりやすい説明の方が早く通過できる

・クリアしたチームは、傍観エリアで静かに待機する

・最終の終了時間に、Step1の

加算時間を合わせた時間の早いチームから順位付け

・Step3が終了していない場合は、Step2の終了時間と加算時間で順位付け

・上位3チームを表彰する

ⅣⅣⅣⅣ 進 行進 行進 行進 行

時刻 段 階 各時刻 段 階 各時刻 段 階 各時刻 段 階 各チームチームチームチームのののの動動動動きききき 設 定 備 考設 定 備 考設 定 備 考設 定 備 考

13:00 開会 傍観エリアに学校・チーム

ルール説明 ごとに整列 全チーム第1エリアに移動

13:10 StepStepStepStep1111 10101010問問問問((((解答用紙解答用紙解答用紙解答用紙1111枚枚枚枚)))) 答答答答のみのみのみのみ

全問正解者はStep2に進出 学校札を持って第2エリアに進出

14:00 終了 解答用紙提出→採点 (不正解の問題数)×2分をStep3の終了時間

に加算

直ちにStep2へ 全チーム学校札を持って第2エリアに移動

StepStepStepStep2 32 32 32 3問問問問((((解答用紙解答用紙解答用紙解答用紙3333枚枚枚枚)))) 要説明要説明要説明要説明

全問正解者はStep3に進出 繰上なし 学校札を持って第3エリア(元第1エリア)

に進出

StepStepStepStep3 13 13 13 1問問問問((((解答用紙解答用紙解答用紙解答用紙1111枚枚枚枚)))) 要説明要説明要説明要説明 正解者はゴール

15:30 終了 Step3終了者がいない場合はStep2のクリア

時間で順位付け

15:40 成績発表・表彰式

15:50 アンケート記入

16:00 解散

- 16 -

ⅤⅤⅤⅤ 問題問題問題問題・・・・正解正解正解正解

<<<<StepStepStepStep1111>>>>

問題問題問題問題1111

3つの容器A,B,Cにそれぞれ1%,2%,3%の食塩水が1kgずつ入れてある.Aからakg

を取り出してBに入れ,よく混ぜた後BからakgをCに入れ,またよく混ぜた後CからakgをA

に戻した.このときA,B,Cの中の食塩水の濃度がそれぞれχ%,y%,z% に変わったとする.

χ,y,zをaの式で表せ.

【【【【解解解解】】】】

3つの容器 A,B,C の状態を次の(ⅰ)から(ⅳ)の状態で調べることにする.便宜上,表記を以下のようにする.

容器名

)kg(

)(kg)( ,

100, 食塩の質量

%濃度

溶液の質量   

(ⅰ)初期状態 A

100

1,

100

1,1    ,B

100

2,

100

2,1    ,C

100

3,

100

3,1   

(ⅱ)A から a kg を取り出して B に入れよく混ぜたときの状態

A

−−100

1,

100

1,1

aa    ,B

+++⋅+

100

2,

1

2

100

1,1

a

a

aa   

(ⅲ)B から a kg を取り出して C に入れよく混ぜたときの状態

このとき,題意から B の濃度は以後,不変であるから y % である.よって

a

ay

++⋅=

1

2

100

1

100 ∴

a

ay

++=

1

2

また,この a kg 中の食塩の質量は ay

100 kg であるから C

+

++

+ ay

ay

aa

100100

3,

100100

3

1

1,1   

(ⅳ)C から a kg を取り出して A に入れよく混ぜたときの状態

このとき,題意から C の濃度は不変であるから z % である.よって a

ay

++=

1

2 とから

++

= ay

a

z

100100

3

1

1

100 ∴

( )2

2

1

53

    a

aaz

+++=

また,この a kg 中の食塩の質量は az

100 kg であるから A

+−+−a

zaa

za

100100

1,

100100

1,1   

このとき,題意から A の濃度は x % である.よって ( )2

2

1

53

    a

aaz

+++= とから

azax

100100

1

100+−= ∴

( )( )2

2

1

21

 

 

  

  

a

ax

++=

以上,(ⅰ)~(ⅳ)により

( )( )2

2

1

21

 

 

  

  

a

ax

++= ,

a

ay

++=

1

2,

( )2

2

1

53

    a

aaz

+++=

となる.

- 17 -

問題問題問題問題2222

45を引いても44を足しても平方数となる自然数を求めよ。

【【【【解解解解】】】】

求める自然数を χ とする

χ-45 は平方数だから χ-45=m

(mは自然数)…① とおける

χ+44 も平方数だから χ+44=n

(nは自然数)…② とおける

②-① から n

-m

=89

(n-m)(n+m)=89

89は素数だから n-m=1

n+m=89

これを解いて m=44 ,n=45 よって χ=m

+45=1981

問題問題問題問題3333

99!を計算すると末尾に何個 0 がつくか。

【【【【解解解解】】】】

1から99までの数を素因数分解したとき、2と5の個数を考える

2の倍数は49個

4の倍数は24個

8の倍数は12個

16の倍数は6個

32の倍数は3個

64の倍数は1個 2は合計 95個

5の倍数は19個

25の倍数は3個 5は合計 22個

2と5を1個ずつかけると 0 がひとつつくから 0 は 22個

問題問題問題問題4444

【【【【解解解解】】】】 15分

ⅰ) 12で行き、1で帰る(3分)

ⅱ) 48で行き、2で帰る(10分)

ⅲ) 12で行く (2分)

問題問題問題問題5555

□1□2□3□4□5□6□7□8□9=100 が成り立つように□に+,-,×,÷の記号を

入れよ。ただし、括弧は用いないこととする。

【【【【解解解解】】】】

<例> +1+2+3+4+5+6+7+8×9=100

+1×2×3-4×5+6×7+8×9=100

-1+2×3×4+5×6+7×8-9=100

右図のように、船頭が1人いて、4隻の船を対岸に運ぶこと

を考える。船を運ぶのに、2隻連ねて対岸に向かい、対岸にあ 1

るどれか1隻でもどるものとする。(2往復半で4隻は運ばれる)

また、4隻の船は片道1,2,4,8分かかり、2隻連ねた場 2

合おそい方の時間がかかるものとする。

4隻を対岸に運ぶのに最低何分かかるか。 4

- 18 -

問題問題問題問題6666

【【【【解解解解】】】】

2色 1通り

3色 1通り

4色 1通り

合計 3通り

問題問題問題問題7777

HIGASHIの7文字を1列に並べるとき、おなじ文字が隣り合わない場合の数を求めよ。

【【【【解解解解】】】】

問題問題問題問題8888

1から9の自然数を使って、縦、横、斜めの和が等しくなるように、

右のマスに数を記入しなさい。

【【【【解解解解】】】】

4 9 2

3 5 7

8 1 6

問題問題問題問題9999

あるイベントに集まった100人に、缶ジュースを1人1本ずつ配ることにした。1本50円の缶ジ

ュースを、A商店で購入すると、10本買うとき2本のおまけが付いてくる。全員に1本ずつの缶

ジュースを準備するためにはいくらかかるか。

【【【【解解解解】】】】

80本買うと16本のおまけが付くから、あと4本買えばよい

50×84=4,200円

4等分した円盤(右図)を境界がわかるように塗り分ける。

塗り分け方は何通りあるか。

並べ方の総数は

7!

2!2!

=1260 通り

H が隣り合うのは

6!

2!

=360 通り

I が隣り合うのは

6!

2!

=360 通り

Hも Iも隣り合うのは 5!=120 通り

求める場合の数は 1260-(360+360-120)=660 通り

- 19 -

問題問題問題問題10101010

51χ+31y=1を満たす整数の組(χ,y)を二組求めよ。

【【【【解解解解】】】】

<<<<StepStepStepStep2222>>>>

問題問題問題問題1111

【【【【解解解解】】】】

次のルールで、4個ずつの○、●を最も少ない操作で並び替える手順を図で示せ。

○○○○●●●● → ○●○●○●○● または ●○●○●○●○

ルール 1.隣り合った2個を同時に1個以上の丸を飛び越えて動かす。

2.隙間ができれば、次の操作で埋める。

(3個の場合)

○ ○ ○ ● ● ●

○ ● ● ● ○ ○

○ ● ● ○ ● ○

● ○ ● ○ ● ○

○ ○ ○ ○ ● ● ● ●

○ ○ ● ● ● ● ○ ○

○ ● ● ○ ● ● ○ ○

○ ● ● ○ ● ○ ● ○

● ○ ● ○ ● ○ ● ○

51-31=20

31-20=11

20-11=9

11- 9=2

9-2×4=1 より

9-(11-9)×4=1 から 9×5-11×4=1

(20-11)×5-11×4=1 から 20×5-11×9=1

20×5-(31-20)×9=1 から 20×14-31×9=1

(51-31)×14-31×9=1 から 51×14-31×23=1

よって 解の一つは x=14,y=-23

一般解は x=14-31k ,y=-23+51k (kは整数) だから

k=1 として x=-17 ,y=28

(x,y)=(14,-23),(-17,28)

- 20 -

問題問題問題問題2222

0から9までの自然数がかかれたカードがそれぞれ無数にある。

このカードで整数3808を表示するには、3808の4枚のカードが必要である。

(1) 1から1000までのすべての整数を同時に表示するには、何枚のカードが必要であるか。

(2) (1)の中で0は何枚あるか。

【【【【解解解解】】】】

(1) 1桁 1~ 9 9個×1= 9枚

2桁 10~ 99 90個×2= 180枚

3桁 100~ 999 900個×3= 2700枚

4桁 1000 1個×4= 4枚 合計2893枚

(2) 2桁 1020・・・,90 で9個

3桁 ・百の位が1~9で、下二桁は上の場合 9個×9=81個

・百の位が1で、下二桁は000102・・・ 09の場合11個

百の位が2~9も同様だから 計11個×9=99個

4桁 1000 で3個

合計 192個

問題問題問題問題3333

123・・・と番号が書いてあるカードが、上から番号の小さい順に重ねてある。

「いちばん上のカードを捨てて、その次にいちばん上になったカードを残りのカード

のいちばん下に入れる」という操作を繰り返す。

(1) カードの枚数が32枚のとき、最後まで残るカードの番号はいくつか。

(2) カードの枚数が52枚のとき、最後まで残るカードの番号はいくつか。

(3) カードの枚数が100枚のとき、最後まで残るカードの番号はいくつか。

【【【【解解解解】】】】

(1) 1~32 が一まわりした後に残るのは

2,4,6, ・・・ ,30,32 の16枚

もう一回りすると残るのは

4,8,12,16,20,24,28,32 の8枚

さらに一回りして残るのは

8,16,24,32 の4枚

次は 16,32 の2枚

最後は 32

(2) 一回り 2,4,6, ・・・ ,48,50,52 の26枚

二回り 4,8,12, ・・・ ,48,52 の13枚

三回り 8,16,24,32,40,48

52を捨てた後だから 次は 8,24,40

48を捨てた後だから 次は 8,40 最後は 40

(3) 2,4,6,8, ・・・ ,96,98,100 50枚

4,8,12, ・・・ ,96,100 25枚

8,16,24, ・・・ ,96 12枚

8,24,40,56,72,88

8,40,72

8,72

72

- 21 -

<<<<StepStepStepStep3333>>>>

問題問題問題問題

1から100までの数が書かれている100枚のカードの束がある。カードの束から2枚適当に取り

出し、その2枚のカードの数を足して1引いた数のカードを新たに束に加える(例えば、取り出

したカードが50と60だったとき、50+60-1=109のカードを新たに束に加える)。ただし取り出

した2枚のカードは元に戻さないものとする。このような作業を繰り返したとき、最後に残るカ

ードの数は何か。

ただし、1から100までのすべての整数の総和は5050であることは用いてよい。

【【【【解解解解】】】】

1回目の操作で、カードは1枚減って100-1=99枚になり、

99枚の総和は1減って5050-1=5049

2回目の操作で、カードはさらに1枚減って100-2=98枚になり、

98枚の総和もさらに1減って5050-2=5048

99回目の操作で、カードはさらに1枚減って100-99=1枚になり、

1枚の総和もさらに1減って5050-99=4951

つまり、最後に一枚の数は 4951

ⅥⅥⅥⅥ 記 録記 録記 録記 録

ⅦⅦⅦⅦ 順 位順 位順 位順 位

第第第第1111位 鳥取西高位 鳥取西高位 鳥取西高位 鳥取西高 ((((2222年年年年))))野口 敦裕野口 敦裕野口 敦裕野口 敦裕

鶴崎 修功鶴崎 修功鶴崎 修功鶴崎 修功

三島 潤平三島 潤平三島 潤平三島 潤平

第第第第2222位 米子東高位 米子東高位 米子東高位 米子東高A (A (A (A (2222年年年年))))板持 秀晃 新宮 直人 菅原 啓板持 秀晃 新宮 直人 菅原 啓板持 秀晃 新宮 直人 菅原 啓板持 秀晃 新宮 直人 菅原 啓

第第第第3333位 松江東高位 松江東高位 松江東高位 松江東高 ((((2222年年年年))))土江 遼平 野津 光土江 遼平 野津 光土江 遼平 野津 光土江 遼平 野津 光

第第第第4444位 出雲高位 出雲高位 出雲高位 出雲高 C (C (C (C (2222年年年年))))藤原 諒 森山 大樹 余村 駿介藤原 諒 森山 大樹 余村 駿介藤原 諒 森山 大樹 余村 駿介藤原 諒 森山 大樹 余村 駿介

第第第第5555位 倉吉東高位 倉吉東高位 倉吉東高位 倉吉東高 ((((2222年年年年))))濵本 伸吾 藤里 法輝 堀江 航濵本 伸吾 藤里 法輝 堀江 航濵本 伸吾 藤里 法輝 堀江 航濵本 伸吾 藤里 法輝 堀江 航

第第第第6666位 松江北高位 松江北高位 松江北高位 松江北高 ((((1111年年年年))))佐佐佐佐々々々々木大輔 青山 知史 長谷川泰昌木大輔 青山 知史 長谷川泰昌木大輔 青山 知史 長谷川泰昌木大輔 青山 知史 長谷川泰昌

第第第第6666位 出雲高位 出雲高位 出雲高位 出雲高 B (B (B (B (2222年年年年))))江角 汐莉 大谷江角 汐莉 大谷江角 汐莉 大谷江角 汐莉 大谷まどかまどかまどかまどか 長廻 京香長廻 京香長廻 京香長廻 京香

第第第第8888位 出雲高位 出雲高位 出雲高位 出雲高 A (A (A (A (2222年年年年))))板倉 健太 岩崎 寛範 廣瀨 純平板倉 健太 岩崎 寛範 廣瀨 純平板倉 健太 岩崎 寛範 廣瀨 純平板倉 健太 岩崎 寛範 廣瀨 純平

Step3

問題1 問題2 問題3

鳥取東高 4 12分 78分 69分 不通過 - -

鳥取西高

5→7→

  9→10

48分 0分 86分 56分 78分 86分 94分 94分 1

倉吉東高 4 5 10分 111分 65分 110分 111分 142分 152分 5

松江北高 2 2 16分 82分 95分 99分 99分 138分 154分 6

出雲高A 1 18分 96分 83分 129分 129分 - 8

出雲高B 4 12分 137分 77分 95分 137分 142分 154分 6

出雲高C 4 4 12分 120分 71分 74分 120分 129分 141分 4

松江東高 4 4 12分 103分 93分 83分 103分 112分 124分 3

米子東高A 5→7 7 6分 97分 65分 90分 97分 102分 108分 2

米子東高B 5 5 10分 65分 不通過 - -

米子東高C 3 3 14分 90分 130分 不通過 - -

米子東高D 4 5 10分 83分 76分 不通過 - -

13:03

通過時間

Step1 Step2 最終結果

チーム名 開始時刻

進捗状況 通過時間 正解数

通過時間

(Y)

合計時間

(X+Y)

順位

進捗状況加算時間

(X)

- 22 -

科 学 実 験科 学 実 験科 学 実 験科 学 実 験((((物 理 分 野物 理 分 野物 理 分 野物 理 分 野))))

---- 弦弦弦弦 のののの 共 鳴共 鳴共 鳴共 鳴 ----

○ × ×

○ × ×

○ × × ○ ×

× × ○ ○

○:腹の位置 ×:節の位置

基本振動

2倍振動

3倍振動

図図図図 2

弦弦弦弦のののの共鳴実験共鳴実験共鳴実験共鳴実験

目的目的目的目的::::弦の音程が何によって決まるかを導く.

1111....実験実験実験実験のののの背景背景背景背景

波波波波のののの要素要素要素要素

波は三角関数で表すことができる.波長λ[m]や振幅

A[m]を図 1 のようにとると,図の波が波長λだけ進行する

と,見た目では元の波形と同じになる.波が波長λだけ進

む時間を周期 T[s]とする.また,単位時間に同じ形が現

れる回数を振動数f[Hz]とする.

波が進行する速さは

v = λT = fλ

と表される.

弦弦弦弦にできるにできるにできるにできる波波波波

弦を振動させる場合,両端は固定されていて振動することが出来ない.このような場合,波

は固定された点で反射し両端は振動しない点(節)とならなければならない.

振幅,振動数の等しい正弦波が逆方向に同じ速さで進行しているとき定常波が生じ,この

ような振動が可能となる.計算によると,定常波の節と節の間隔はλ/2となり,節と節の中点

には,元の振幅の2倍の振幅の振動をする点

(腹)が生じることがわかる.

弦の長さがℓの場合,そこに生じる定常波の

波長は,図2のように特定のものだけとなり,基

本振動λ1=ℓ /2,2倍振動λ

2=ℓ,3倍振動

λ3=2ℓ /3 等である.n 倍振動の波長は

λn = 2n ℓ となり,振動数はfn = v

2ℓn となる.こ

れを弦の固有振動数と呼ぶ.これらの固有振動数のうち,人が聞いて音階を判断するのは基

本振動数の音である.

音階音階音階音階

十二平均律音階では,振動数が二倍になると1オクターブ音階が高くなるように決められてい

て,1オクターブを12の半音で分割している.等比数列なので,半音高い音は √212倍の振動

図図図図 1

- 23 -

数となる.また,ラの音が 440Hz と決められていて,半音二つで基本的に音階が一つ上が

るが,ミとファの間とシとドの間は半音である.

ギターギターギターギター

ギターには6本の弦があり,細い方から1弦~6弦と呼ばれる.フィンガーボードには金属で

フレットが刻まれていて,指で押さえると,弦の振動部分を半音ずつ変化させることができる.

例えば,12フレットを押さえると弦の振動部分の長さは半分になり,開放弦の場合の1オクター

ブ上の音が鳴る.

標準的なチューニングでは,開放弦の音階が6弦から順に,2オクターブ下のミ,2オクター

ブ下のラ,1オクターブ下のレ,1オクターブ下のソ,1オクターブ下のシ,ミとなっている.標準

的なチューニングのギターの振動数を図3に示す.

標準的なチューニングのギターの振動数

解放 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

6弦 82.4 87.3 92.5 98.0 103.8 110.0 116.5 123.5 130.8 138.6 146.8

5弦 110.0 116.5 123.5 130.8 138.6 146.8 155.6 164.8 174.6 185.0 196.0

4弦 146.8 155.6 164.8 174.6 185.0 196.0 207.7 220.0 233.1 246.9 261.6

3弦 196.0 207.7 220.0 233.1 246.9 261.6 277.2 293.7 311.1 329.6 349.2

2弦 246.9 261.6 277.2 293.7 311.1 329.6 349.2 370.0 392.0 415.3 440.0

1弦 329.6 349.2 370.0 392.0 415.3 440.0 466.2 493.9 523.3 554.4 587.3

図図図図 1

アコースティックギターの弦は金属製で,高い音の弦ほど細いが,クラシックギターをみると,

高音弦は金属ではなく太さも細くない.このことから,弦の太さではなくて質量が音の高さを左

右する要因であると推測できる.また,糸巻きを巻くほど音は高くなるので,弦の張力も音の高

さを左右する要因と考えられる.また,音の高さは基本振動数f1 = v2ℓ [Hz]と表されるのが,ℓは

ギターの長さなので変化しないので,弦の質量や張力を変えると,弦を伝わる音の速さ

v[m/s]が変化していることになる.

ここで,弦の単位長さ当たりの質量(線密度)をρ[kg/m],弦の張力を S[N]とする.弦を伝

わる音の速さが線密度と張力のみで決まると考えv = kραSβ (kは単位を持たない比例定数と

する)の形で表されるとすると,両辺の単位の比較からα=-1/2,β=1/2でなければな

らない.従ってv = k�Sρ 振動数はf = k

2ℓ�Sρ となる.

- 24 -

2222....実験装置実験装置実験装置実験装置とととと方法方法方法方法

クラシックギターの弦を一本はずし,測定用の弦をとりつける.ただし,糸巻きには巻かず,

糸巻きを滑車として利用し,先端にバケツを取り付ける.バケツに水を入れ,測定用の弦を鳴

らし,外していないチューニング済みの弦のどこの音と一致するかを調べる.水の量を変えて

張力と振動数の関係を測定する.また,線密度の異なる弦に変え,同様に行う.

水の質量を m[kg]とすると S=mg[N](g は重力加速度 9.8[m/s2])なのでf = k2ℓ�mg

ρ となり,

f2 = k2g4ℓ2

mρ を得る.振動数の2乗が m/ρに正比例する.その傾きから k の値を決めることが

出来る.

ナイロンテグス(測定用弦)データ

製品名 規格 長さ(m) 質量(g) 線密度(kg/m) 直径(mm)

TORAY 銀鱗 1号 10 0.28 0.000028 0.165

〃 2号 10 0.55 0.000055 0.235

〃 3号 10 0.79 0.000079 0.285

〃 4号 10 1.07 0.000107 0.333

〃 6号 10 1.67 0.000167 0.405

〃 8号 10 2.25 0.000225 0.47

実験装置

- 25 -

3333....データデータデータデータのののの整理整理整理整理

結果が原点を通る直線になることが予想される

場合,測定データから最も確からしい傾きを計算す

る方法を考える.

傾き a の直線と,N 個の測定データのうちの i

番目の測定データ(xi,yi)の差を di とすると,

di2 = �a�� − �� 2 と書ける.

全てのデータについてd�2を計算し,和をとった

ものが最小になるようなaが最も確からしい傾きと考

えられる.

!�a�� − �� 2N

�=1= !�a2

N

�=1��2 + ��2 − 2$���� = a2 !��2

N

�=1− 2a!����

N

�=1+ !��2

N

�=1

となり,下に凸な a の2次式となるので,頂点が最小値となる.変形して頂点を求めると,

=∑ ��2N�=1 &a2 − ∑ ����N�=1∑ ��2N�=1

'2 + ∑ �2N�=1 − (∑ ����N�=1 )2∑ ��2N�=1

従って,

a = ∑ ����N�=1∑ ��2N�=1

が得られる.

x

y

×

×

×

×

×

y=ax

xi

yi

axi di

i 番目の測定データ

- 26 -

科 学 実 験科 学 実 験科 学 実 験科 学 実 験((((化 学 分 野化 学 分 野化 学 分 野化 学 分 野))))

---- 無 機 化 合 物無 機 化 合 物無 機 化 合 物無 機 化 合 物 のののの 分 析分 析分 析分 析 ----

ⅠⅠⅠⅠ 実験実験実験実験のののの流流流流れれれれ ⅡⅡⅡⅡ 問 題問 題問 題問 題

1 開会のことば 試薬番号①~⑦の水溶液には次に示した陽イオ

2 講師紹介 ンおよび陰イオンがそれぞれ1種類ずつ含まれてい

東京農工大学工学部有機材料化学科 る。(ここでは溶媒の水から生じるイオンは無視で

米澤 宣行 教授 きるものとする。)

京都大学理学部1回生 陽イオン:Ag

+

(銀イオン)

(化学オリンピック支援委員会派遣) NH4

+

(アンモニウムイオン)

齊藤 颯 さん Ba

2+

(バリウムイオン)

3 米澤宣行教授、齊藤颯さん挨拶 Pb

2+

(鉛イオン) 、H

+

、Na

+

4 指導教員紹介 陰イオン:NO3

(硝酸イオン)

松江北高:井村孝之先生 SO4

2-

(硫酸イオン)

倉吉東高:寺谷尚史先生 CH3COO

(酢酸イオン)

鳥取西高:佐々木努先生 Cl

、I

(ヨウ化物イオン)

5 実験の説明(課題,解答用紙の配布) OH

(水酸化物イオン)

6 実験開始 HS

(硫化水素イオン)

-実験中経過をみながらヒントを出していく- 試薬番号①~⑦の水溶液に含まれている未知化

(実験結果のまとめ方、その結果の確認事項、 合物を特定し、解答用紙に記入せよ。

正しい結果の内容) ただし, この中には強酸および強塩基の水溶液

7 実験結果をまとめて考察 が1種類ずつ含まれている。

8 各班をまわりながら、解答を確認 注)

9 廃液の処理、片付け、正解の配布、アンケー 1) 蒸留水, pH試験紙を用いてもよい。

ト用紙の配布 2) 溶解性を示す表 (p.2)を参照してもよい。

10 米澤宣行先生からの講評 3) 解答および結果を導くに至った過程を解答

11 最後の指示 用紙にすべて記入せよ。

(名札・アンケートの回収、提出後は大会議 実験器具実験器具実験器具実験器具

室へ移動) ミニ試験管(11 本),ビーカー (洗浄用),ピンセッ

12 閉会のことば ト,pH試験紙,ろ紙 (短冊状)

試料試料試料試料

各水溶液はラベルした点眼びんに入っている。

試薬番号:① (水色ラベル),② (黄色ラベル)

③ (赤色ラベル),④(青色ラベル)

⑤ (白色ラベル),⑥ (橙色ラベル)

⑦ (桃色ラベル)

- 27 -

実験実験実験実験のののの流流流流れれれれ ⅢⅢⅢⅢ 解 答解 答解 答解 答

(1)pHのチェック

強酸・強塩基のチェック

pH試験紙を用いると溶液の酸性度(塩基性

度)が確認できる。

・強酸はpHの値が小さいのでpH試験紙は赤

く変色する。

・強塩基はpHの値が大きいのでpH試験紙は

青紫に変色する。 ⅣⅣⅣⅣ 実験実験実験実験のののの流流流流れれれれ

☆強酸:HCl (塩酸) , HNO3 (硝酸) , H2SO4 (硫 (1)pHのチェック

酸) , HI(ヨウ化水素) 強酸・強塩基のチェック

☆強塩基:NaOH (水酸化ナトリウム ) , (2)強酸と酢酸塩, 強塩基とアンモニウム塩の

Ba(OH)2 (水酸化バリウム) 反応

・強酸1種類、強塩基 1 種類が試薬①~⑦の 強酸と酢酸塩を反応させると弱酸である酢

どれかに含まれている。 酸が生成する。

(2)強酸と弱酸塩(酢酸塩・硫化水素塩)、 強 ⇒酢酸の生成は臭いで確認する。

塩基と弱塩基塩(アンモニウム塩)の反応 強酸と硫化水素塩を反応させると弱酸であ

★強酸と弱酸塩を反応させると弱酸が生成す る硫化水素が生成する。

る。 ⇒硫化水素の生成は臭いで確認する。

★強塩基と弱塩基塩を反応させると弱塩基が 強塩基とアンモニウム塩を反応させると弱

生成する。 塩基であるアンモニアが生成する。

・弱酸・・・酢酸(CH3COOH)、硫化水素(H

2S) ⇒アンモニアの生成は臭いで確認する。

・弱塩基・・・アンモニア(NH3) (3)沈殿反応

・臭いで生成を確かめてみよう。 溶解性の表を参照。

(3)沈殿反応

溶解性の表を下に示す。ここで「空欄」は ⅤⅤⅤⅤ 実験結果実験結果実験結果実験結果

溶ける化合物, 「↓↓↓↓」は溶けない化合物で (Y) pHのチェックの結果

黄色;(W)白色; (B)褐色;(Bl)黒色はその色 ②,④以外の水溶液は、色の変化はあまりない。

を意味している。 ②濃い紫色に変化

例えば, 左上の欄はAg2SO

4が水に溶解する →②の水溶液は強塩基であることがわかる。

ことを示し, 2段目の左から4つ目の欄「↓↓↓↓ ④濃い赤色に変化

(W)」はBaSO4が水に不溶で陽イオンBa

2+

と陰イ →④の水溶液は強酸であることがわかる。

オンSO4

2-

が結びつくと白色沈殿を生じること 沈殿反応の結果

を表している。 水溶液どうしを反応させ, 変化を観察する。

表 塩表 塩表 塩表 塩のののの溶解性溶解性溶解性溶解性

Ag+ Pb2+ Ba2+ Na+ NH4+ H+

SO42- ↓(W) ↓(W)

HS- ↓(Bl) ↓(Bl)

NO3-

CH3COO-

OH- ↓(Br)

少量↓(W)

過剰量溶解

4.7

Cl- ↓(W) ↓(W)

I- ↓(Y) ↓(Y)

空欄:溶ける物質 ↓:溶けない物質

数字は溶解度を示し、25℃における水 100gに対する化合物の質量 g/100g水 で表示。

(Y)=黄色,(W)=白色,(Bl)=黒色,(Br)=褐色

番号 物質名 化学式 陽イオン 陰イオン

① 硫酸アンモニウム (NH4)2SO4 NH4+ SO4

2-

② 水酸化ナトリウム NaOH Na+ OH-

③ 硝酸銀 AgNO3 Ag+ NO3-

④ 塩酸 HCl H+ Cl-

⑤ ヨウ化バリウム BaI2 Ba2+ I-

⑥ 酢酸鉛(Ⅱ) Pb(CH3COO)2 Pb2+ CH3COO-

⑦ 硫化水素ナトリウム NaHS Na+ HS-

↓:沈殿白 ×:沈殿なし

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦

① ×

アンモニア臭

× × 白色↓ 白色↓ ×

② ×

アンモニア臭

褐色↓ × × 白色↓ ×

③ × 褐色↓ 白色↓ 淡黄色↓ × 黒色↓

④ × × 白色↓ × 白色↓

酢酸臭

×

硫化水素臭

⑤ 白色↓ × 淡黄色↓ × 黄色↓ ×

⑥ 白色↓ 白色↓ × 白色↓

酢酸臭

黄色↓ 黒色↓

⑦ × × 黒色↓ ×

硫化水素臭

× 黒色↓

- 28 -

ⅥⅥⅥⅥ 解 説解 説解 説解 説

○pHチェック・沈殿反応の結果から次の可能性が ○白色沈殿に注目すると・・・

考えられる。 ・①(NH4

を含む)と⑥(Pb

2+

を含む)で白色沈

・②は強塩基であるので、②にはOH

が含まれてい 殿が生じた。NH4

と結びついて沈殿する陰イオ

る。②の可能性としては、強塩基であるNaOH,B ンはないので、Pb

2+

の沈殿を考える。Pb

2+

の白

a(OH)2が考えられるが、溶解性の表より、Ba(OH) 色沈殿はPbSO

4とPbCl

2である。④HClと⑥で白色

2は水に溶けにくいので、②はNaOHとなる。 沈殿が生じているのでこの沈殿はPbCl

2である。

②②②②::::NaOHNaOHNaOHNaOH よって、①と⑥で生じる沈殿がPbSO4であるから、

①にはSO4

2-

が含まれる。よって、①は(NH4)2SO

4

・④は強酸であるので、④にはH

が含まれている。 となる。

④の可能性としては、強酸であるH2SO

4,HNO

3,H ①①①①::::((((NHNHNHNH4444

))))2222SOSOSOSO4444

Cl,HIが考えられる。④を滴下して沈殿するの

が2つある。NO3

が結びついて沈殿する陽イオン ・①(NH4)2SO

4と⑤(I

を含む)で白色沈殿が生じ

はないので、④はHNO3である可能性はない。 た。SO

4

2-

が結びついて沈殿するイオンはBa

2+

とP

b

2+

である。⑥にPb

2+

が含まれているので、⑤に

○次に、有色沈殿に着目すると・・・ はBa

2+

が含まれている。よって、⑤はBaI2とな

・⑤に他の溶液を滴下して、淡黄色沈殿,黄色沈 る。 ⑤⑤⑤⑤::::BaIBaIBaIBaI2222

殿が生じたので、⑤にはI

が含まれている。

・③に他の溶液を滴下して、淡黄色沈殿,褐色沈 ・⑦(HS

を含む)に含まれる陽イオンは、Na

+

殿,黒色沈殿が生じたので、③にはAg

が含まれ か残っていないので、⑦はNaHSである。HS

は硫

ている。 化物イオンS

2-

を生成するので、③でAg2Sや⑥で

・③に④を滴下して白色沈殿が生じているので、 PbSの黒色沈殿を生成することに矛盾はない。

④にはCl

が含まれている。(④は強酸であり、A ⑦⑦⑦⑦::::NaHSNaHSNaHSNaHS

g

と沈殿を生じるのはHClだけである。)よって、

④はHClとなる。 ④④④④::::HClHClHClHCl ・③(Ag

を含む)に含まれる陰イオンは、NO3

か残っていないので、③はAgNO3である。

○強酸・強塩基との反応に注目すると・・・ ③③③③::::AgNOAgNOAgNOAgNO3333

・①に②NaOHを滴下するとアンモニア臭がしたの

で、①にはNH4

が含まれている。

・⑥に④HClを滴下すると酢酸臭がしたので、⑥に

はCH3COO

が含まれている。また、白色沈殿が生

じたので、⑥にはPb

2+

が含まれている。よって、

⑥はPb(CH3COO)

2となる。

⑥⑥⑥⑥::::PbPbPbPb((((CHCHCHCH3333COO)COO)COO)COO)

2222

・⑦に④HClを滴下すると硫化水素臭がしたので、

⑦にはHS

が含まれている。(⑦の水溶液はもと

もと含硫化合物の臭いがある。)

○黒色沈殿に注目すると・・・

・③と⑥それぞれに⑦HS

を滴下すると、両方とも

黒色沈殿が生じているので、③にはAg

,⑥には

Pb

2+

が含まれていることに矛盾はない。

- 29 -

科 学 実 験科 学 実 験科 学 実 験科 学 実 験((((生 物 分 野生 物 分 野生 物 分 野生 物 分 野))))

---- カ エ ルカ エ ルカ エ ルカ エ ル のののの 解 剖解 剖解 剖解 剖 ----

<<<<実習実習実習実習>>>>アフリカツメガエルアフリカツメガエルアフリカツメガエルアフリカツメガエルのののの解剖手順解剖手順解剖手順解剖手順 <<<<外部形態外部形態外部形態外部形態のののの観察観察観察観察>>>>

麻酔のかかっている、ツメガエルの外部形態を

ここでは、アフリカツメガエル(Xenopus laevis) 観察し、特徴を記録しておく。

を解剖する手順を説明する。当然、生きている生

物を教材として使用するため、生命に対する畏敬 ⅰ前肢・後肢の特徴

や感謝の気持ちを忘れずに、真剣に取り組むこと。

ⅱ目の配置、構造

<<<<使用器具使用器具使用器具使用器具>>>>

解剖バサミ、眼科バサミ、ピンセット、先細ピ ⅲ口内

ンセット、解剖バット(大小2つ)、マチ針、神経

刺激用電源、神経刺激用電極、デシケータ、脱脂 ⅳ体側の側線

綿、光学実体顕微鏡、検鏡用具、ストロー、シャー

レ(大3枚、小2枚)、蒸留水、手袋 ⅴ耳

<<<<解剖解剖解剖解剖のののの手順手順手順手順>>>>

注意注意注意注意))))眼科ばさみは柔らかい臓器や腸間膜を切 解剖バットには薄く水を張り、ツメガエルの背

るのに用いる。骨など硬いものを切ると使えな を下にして解剖バットの底に固定した黒色のゴム

くなる。 上に置く。四肢をマチ針で固定する。

<<<<使用薬品使用薬品使用薬品使用薬品> A.> A.> A.> A.皮膚皮膚皮膚皮膚のののの切開切開切開切開

ジエチルエーテル(麻酔用)、0.65%NaCl水溶液 a.ツメガエル

(カエル用生理食塩水) を仰向けにし

て、腹部①(右

<<<<麻酔麻酔麻酔麻酔のかけのかけのかけのかけ方方方方>>>> 図参照)を1c

①デシケータにツメガエルをいれ、エーテルを適 mほど、矢印

量しみこませた脱脂綿を入れふたをする。(20頭 方向に切開す

/80mL) る。このとき、

②密閉状態で、30~60分ほど様子を見る。眼球や ①をあらかじ

喉の動きに注意し、刺激を与えても動かなけれ めピンセット

ば麻酔がかかっていると考えてよい。 で持ち上げて

③麻酔のかかったカエルを取り出し、体の硬さを おくと切開し

確認しながら十分に水洗いをして、エーテルの やすい。

においを除去する。

b.次に②の方向(正中線)に向かって下顎まで

切開し、③、④、⑤(前肢、後肢の順)の方

向へ切開する。波線の部分は切開してもしな

くても良い。はさみの先は、必ず持ち上げる

ように注意し、刃先で筋肉が傷つかないよう

にする。切開した皮膚は折り返し、マチ針で

固定する。刃の丸い方を下にすること。

- 30 -

B.B.B.B.筋肉筋肉筋肉筋肉のののの切開切開切開切開

c.皮膚の一部は、透明なリンパ組織を介して、 a.下腹部の腹膜(筋肉の切開の仕方参照)を#

筋肉と接続しているので、はさみの先を用い cmほど①のように切開し、②の方向に、剣

てきれいに切り取る。このとき、前肢付近を 状軟骨にぶつかるまで、正中線上方に切開す

通る筋皮静脈(皮膚の毛細血管が集合した太い る。この際前腹静脈を傷つけないよう、やや

血管)を切断しないように注意する。 正中線からずれた位置を切開すること。皮膚

の切開と同様に、はさみの先をやや持ち上げ

d.皮膚を切開したら、皮下の構造を観察する。 柔らかな、内臓を傷つけないように留意する

筋肉の切開時に必要になるため、白線(資料 こと。

7参考)剣状軟骨、烏口骨(資料8)の位置

を確認する。ピンセットのみを用いるのでは b.次に③の方向に向かって腹壁を左右に切開

なく、手で触って確認をすること。気付いた する。切開位置は烏口骨の下にすると良い。

ことがあれば、記録をしておく。

c.さらに、④を切開する。この際、ぼうこうな

どを傷つけないように解剖ばさみの刃先に注

意する。①の方向の切開が足りない場合、こ

こでしっかり切開をしておく。

d.胸部は胸骨が覆っているため、さらに上方

に向かって切開する。胸骨を切断する際は、

心臓を傷つけないように胸骨を左手に持った

ピンセットで持ち上げながら、正中線に沿っ

てはさみの根元を使い、前方に向かってのど

の前端近くまで切り開く。難しい場合は、波

線の切開線を試してみる。

e.切った腹壁の筋肉、および胸骨は内臓が見

えるよう開き、マチ針で固定する。

- 31 -

C.C.C.C.内臓内臓内臓内臓のののの観察観察観察観察

a.自然な状態で内臓を観察し、資料図を参考

にしながら、確認する。肺がわかりにくい場

合、口にストローを入れ、軽く息を吹き込み

ふくらませて観察するのも良い。

b.ピンセットを用い、内臓を傷つけないよう

に動かし資料図を参考に臓器を確認する。

c.雌の試料の場合、腹部の卵巣に排卵前の大

量の卵が存在するため、これを小バットに剖

出する。(後に実体顕微鏡で観察)

d.胃を術者の右側にピンで留める。(右上図)

肝葉を前に回してピンで動かないようにする。

ただし、ピンに寄りかからせるようにさせ、

ピンで突き刺してはいけない。心臓がよく見

えるように位置を直す。小腸を、ピンセット

でつまみ、取り出しやすいよう腸間膜を切断

する。但し、胃付近の十二指腸および直腸付

近の腸間膜は切断しないこと。

e.小腸を取り出して、術者の右側にピンで留

める。(右下図)小腸と同様な手法で、右卵管

を取り出して術者の左側にピンで留める。

f.図を参考に、臓器名称を確認する。

- 32 -

D.D.D.D.心臓心臓心臓心臓のののの観察及観察及観察及観察及びびびび剖出剖出剖出剖出 E.E.E.E.内臓内臓内臓内臓のののの剖出剖出剖出剖出

a.心臓の部分がよく見えるように、十分に開 a.脂肪体、及び卵管を小バットに剖出する。

く。囲心嚢を切り開き、心臓を露出させ観察

する。肝葉を留めているピンが邪魔な場合取 b.肺、肝臓、胆嚢、すい臓、脾臓、をつけた

り外す。 まま(はずれても良い)で食道から大腸に至

る消化管全体を小バットに剖出する。このと

b.下左図を参考に心臓を腹側から動脈幹を観 き、腎臓や生殖巣などの泌尿生殖系の臓器は

察する。 カエルの背側に残しておくこと。この際、大

腸は膀胱より前方(胃寄り)で、食道は咽頭の

c.心臓を前方に回し、静脈洞を観察する。 部分で切断する。

c.剖出した臓器を小バットに張った水の中に

広げて観察する。十分に広がらず観察しづら

い場合、腸間膜を少しずつ切り取り消化管を

伸ばしていく。

d.自然な位置では見えない臓器やそのつなが

りを観察する。

e.卵管(一部)肺・胃及び小腸を切除しシャー

レに入れる。(後に実体顕微鏡で観察)

f.その他、実体顕微鏡観察をしたい、臓器を

シャーレに入れる。

F.F.F.F.実体顕微鏡観察実体顕微鏡観察実体顕微鏡観察実体顕微鏡観察

実体顕微鏡観察では、手袋を外し手をよく洗

ってから顕微鏡を扱う事。また、各シャーレの

外部が汚れている場合、キムワイプなどで拭き

清潔にしておくこと。また、実体顕微鏡は人数

分無いため、交代で使用すること。

d.心臓からつながっている動脈、静脈を確認 a.剖出済みの、卵、心臓、卵管、肺、胃、小

後、なるべく心臓より遠位で切断する。 腸を実体顕微鏡で観察する。

e.0.65%生理食塩水を入れた小シャーレ中に b.次に内部を切り開き詳細に観察する。

剖出した心臓をいれる。(後に実体顕微鏡で観

察)

f.取り出した心臓の拍動の様子を観察する。

- 33 -

G.G.G.G.泌尿生殖器泌尿生殖器泌尿生殖器泌尿生殖器のののの観察観察観察観察

a.諸臓器を取り除いた後の泌尿生殖器を観察

する。

b.観察の後、泌尿生殖器を丁寧に取り除く。

この際、脊髄からでる脊髄神経を切断しない

ようにする。

H.H.H.H.脊髄神経脊髄神経脊髄神経脊髄神経のののの観察観察観察観察

a.泌尿生殖器を取り除いた後の脊髄神経を観

察する。

I.I.I.I.脊髄神経脊髄神経脊髄神経脊髄神経へのへのへのへの電気刺激電気刺激電気刺激電気刺激

a.神経刺激用電源、神経刺激用電極を用い、

脊髄神経に直流電流を流し、観察を行う。

- 34 -

演 奏演 奏演 奏演 奏

ⅠⅠⅠⅠ 弦楽部弦楽部弦楽部弦楽部「「「「チャイコフスキーチャイコフスキーチャイコフスキーチャイコフスキー作曲作曲作曲作曲『『『『弦楽弦楽弦楽弦楽セレナーデセレナーデセレナーデセレナーデ第第第第ⅡⅡⅡⅡ楽章楽章楽章楽章』』』』」」」」 指揮 桑名康二指揮 桑名康二指揮 桑名康二指揮 桑名康二

ⅡⅡⅡⅡ 吹奏楽部吹奏楽部吹奏楽部吹奏楽部「「「「星出尚志 編曲星出尚志 編曲星出尚志 編曲星出尚志 編曲『『『『ディズニーディズニーディズニーディズニー・・・・ファンティリュージョンファンティリュージョンファンティリュージョンファンティリュージョン』』』』」」」」 指揮 鈴木博志指揮 鈴木博志指揮 鈴木博志指揮 鈴木博志

ⅢⅢⅢⅢ 弦楽部弦楽部弦楽部弦楽部&&&&吹奏楽部合同吹奏楽部合同吹奏楽部合同吹奏楽部合同オーケストラオーケストラオーケストラオーケストラ「「「「メンデルスゾーンメンデルスゾーンメンデルスゾーンメンデルスゾーン作曲作曲作曲作曲『『『『結婚行進曲結婚行進曲結婚行進曲結婚行進曲』』』』」」」」 指揮 桑名康二指揮 桑名康二指揮 桑名康二指揮 桑名康二

- 35 -

ア ン ケ ー トア ン ケ ー トア ン ケ ー トア ン ケ ー ト 結 果結 果結 果結 果

問1 あなたの所属はどこですか(○で囲んでください)

鳥取東高 鳥取西高 八頭高 倉吉東高 境高 米子松蔭高 松江北高

松江東高 出雲高 米子東高

問2 あなたはどの分野に参加しましたか(○で囲んでください)

数学コンテスト 科学実験【物理】 科学実験【化学】 科学実験【生物】

◆◆◆◆アンケートアンケートアンケートアンケート回収数回収数回収数回収数

学校名 数学 科学実験

コンテスト 物理分野 化学分野 生物分野

鳥取東高 2 2 5 9

鳥取西高 3 2 3 1 9

八頭高 3 3

倉吉東高 3 3 4 2 12

境高 3 4 7

米子松蔭高 4 1 5

松江北高 3 3

松江東高 2 2 2 6

出雲高 9 3 2 1 15

米子東高 12 20 34 26 92

計 34 33 51 43 161

問3 講演会はいかがでしたか

( )内は前年度割合

選択肢 数学コンテスト 物理分野 化学分野 生物分野 計

たいへんよかった 88.2%(39.1) 84.8%(45.0) 96.1%(51.0) 95.3%(45.9) 91.9%(46.6)

ふつう 11.8%(60.9) 15.2%(55.0) 3.9%(47.1) 4.7%(45.9) 8.1%(50.4)

あまりよくなかった 0.0%( 0.0) 0.0%( 0.0) 0.0%( 2.0) 0.0%( 8.1) 0.0%( 3.1)

問4 数学コンテストまたは科学実験はいかがでしたか

( )内は前年度割合

選択肢 数学コンテスト 物理分野 化学分野 生物分野 計

たいへんよかった 88.2%(60.9) 54.5%(65.0) 86.3%(88.2) 95.3%(94.6) 82.6%(81.7)

ふつう 11.8%(30.4) 42.4%(35.0) 11.8%( 9.8) 4.7%( 5.4) 16.1%(16.0)

あまりよくなかった 0.0%( 8.7) 3.0%( 0.0) 0.0%( 0.0) 0.0%( 0.0) 0.6%( 1.5)

無記入 0.0%( 0.0) 0.0%( 0.0) 2.0%( 2.0) 0.0%( 0.0) 0.6%( 0.8)

問5 講演会、数学コンテスト又は科学実験に参加して、科学に対する興味・関心が高まりましたか

( )内は前年度割合

選択肢 数学コンテスト 物理分野 化学分野 生物分野 計

高まった 70.6%(56.5) 66.7%(90.0) 82.4%(72.5) 86.0%(91.9) 77.6%(77.9)

ふつう 29.4%(34.8) 30.3%( 5.0) 17.6%(25.5) 11.6%( 8.1) 21.1%(19.1)

高まらなかった 0.0%( 8.7) 3.0%( 5.0) 0.0%( 2.0) 0.0%( 0.0) 0.6%( 3.1)

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問6 来年度に向けて、午後に実施してほしいと思う分野または内容を記載してください

<<<<数学数学数学数学コンテストコンテストコンテストコンテスト> <> <> <> <物理分野物理分野物理分野物理分野>>>>

・地学 ・特になし(17)

・時間がもう少しほしい ・原子力

・リベンジ数学 ・薬学

・数学コンテスト ・地学、天体(3)

・数学コンテストをまたやってほしい ・カエルの解剖の定員を増やして欲しい(2)

・数学コンテストは是非とも実施してほしい ・アナログな実験(デジタル計測器を使わないもの)

・同じもの ・電流で今回みたいに定数を求めるもの(2)

・今年度と同じく数学コンテストをしてほしい ・理論物理

・このまま続けてほしい ・仕事や運動に関する実験

・ペーパー以外の数学コンテストの問題(道具を使 ・化学分野の定員を増やして欲しい

ってやる) ・力学的な分野(2)

・数学だけでなく、物理のコンテストなど ・電流と磁界

・同じようなイベント

・化学・物理などのコンテスト

・規則性

<<<<化学分野化学分野化学分野化学分野> <> <> <> <生物分野生物分野生物分野生物分野>>>>

・科学実験 ・生物の解剖

・地学 ・カエルの解剖

・粉じん爆発 ・文系分野で法律や歴史のこと

・哲学、宗教 ・生物の胚の観察

・化学、生成 ・有機化合物についての実験

・3年生にもやらせてほしいです ・中和適定、還元

・化学実験、生物実験、物理実験、数学コンテスト ・電気に関する実験

・3年になってもやれるようにしてほしいです ・情報の実習

・今年と同じような内容 ・地学の鉱石など

・このままでいいと思う(3) ・細胞分裂の様子

・化学の実験は楽しかったです。ただ、グループご

とに試薬が違えば良いのにと思いました

・化学、生物、数学、物理、国語

・科学実験(化学!)

・化学(2)

・動物の赤ちゃんを観察

・地学…天体観測、生物…イカの解ぼう、化学…錯

イオン

・生物で、生き物の解体

・特になし

・地学の部、鉱石の鑑定とか

・化学で何かを作る実験がしたいです

・来年も化学の実験したいです

・カエルの解剖

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問7 本事業全体をとおして、感想・意見を自由に記載してください

<<<<数学数学数学数学コンテストコンテストコンテストコンテスト>>>>

・講演はDVDなどもあってとても分かりやすい。

・コンテストは悔しかった。

・楽しかった。

・STEP2問題1の考え方が難しかった。でも楽しかった。

・来年は絶対に最後のステージまで行く。とても面白かった。

・講演会は面白かった。

・難しい。

・悔しいけど、楽しかったです。たくさん頭を使わされました。とてもいい経験ができました。

・すごく頭を使って疲れました。クリアしたかったです。

・頭を使いすぎて、もう煙が出そうです。できればクリアしたかったです。楽しかったです。これから頑張

ります。

・自分の実力を実感できたような気がします。もっとレベルを上げたい。

・問題を解けた時のスッキリ感が素晴らしいです。STEP3もう少し難しくしたほうが良い。

・とても興味深い。数学コンテストはとても難しい問題が多く、興味深かった。

・難易度に問題ごとの差が大きすぎるように感じました。STEP3をもう少し難しくするべきではないでし

ょうか。

・数学への興味が高まりました。来年度はSTEP3に行って、優勝したいと思います。

・惜しい。

・とても有意義で楽しかった。

・数学コンテストは最高に面白かった。

・講演会は一昨年、昨年と内容が異なり、つまらないかと思ったら、最初から最後まで多くを考えさせられ

て、ただ勉強というよりも重要なことについて学べてよかった。数学コンテストは時間制限の中でいかに

速く解くか、チームの2人の実力の高さに驚くとともに、さらに高みを目指そうという原動力になった。

信頼も深まったと思う。

・講演会はつまらないだろうと思っていたのに予想を裏切られてとても面白かった。数学コンテストは緊張

したが優勝できてよかった。

・優勝できてよかった。講演会は意外と面白かった。

・講演会では面白い話を聞くことができてよかった。数学コンテストは問題が難しかったが、解けたときの

達成感がよかった。

・今回の講演会は面白かった。数学コンテストは最高に面白かった。

・いい刺激を受けることができた。

・今回、講演会は特に印象に残りました。自分がもしあの状況で医者だとしたら、どういった行動をとるべ

きかなど、考えさせられる内容で、自分が将来役立てられる部分もあるのではないかと思いました。

・来年頑張ります。

・数学コンテストで、STEP2、STEP3が解けたときは大変嬉しかった。ただ、STEP1は正直ボ

ロボロだったので、来年リベンジして入賞を狙いたい。

・大変面白かったです。日頃交流のない他校の生徒さんと競い合うというのはなかなかできないことである

ため、貴重な経験ができました。

・テストなどの問題とは違って、計算では答えが出なくて難しかったけど面白かった。

・ひらめきって大切だと思います。

・数学コンテストを通して、3人で協力して結束が高まり、また、テストとは違った種類の問題でまた違っ

た楽しさもあって、非常に楽しめた。

・悔しい。

<<<<物理分野物理分野物理分野物理分野>>>>

・音程を図る装置があれば、自分たちの耳で聴くよりも正確で良かったかもしれない。

・これから学習をし、多くの知識を得たくなった。自分でも発見できるように頑張りたい。

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・文化ホールでの講演会がいいです。

・とてもいい講演でした。(2)

・特になし。(3)

・実験結果から答えを導くよりも、その前の準備の工程でつまづいてしまった。自分たちで工夫をして実験

の結果を導きやすい環境をつくりながら精密に行う事が大切だと思った。

・講演会はとても面白かった。

・班で協力して実験を楽しむことが出来た。

・楽しかったです。(2)

・正確に音を聞き取ることが出来なかったので失敗したと思う。音を正確に特定出来る道具があればいいと

思う。

・電卓が欲しかった。

・すごく大変だった。何の実験をしたのか最初は分からなけったけど、自分は今回何をしに物理の実験をし

に来たのかもう少し把握すればよかった。

・事前準備が難しかったので手間取ったが、意外とよい値が出た。

・午前1コマ(講演会)、午後1コマ(実験)の計2コマから、1日3コマに増えるといいと思った。もっと

いろいろな分野に触れたいと思った。

・学校では前で先生がされたことをするだけでしたが、今回は自分で考えてすることができ、楽しかったで

す。

・勉強になる。(2)

・音の高低を自分たちの感覚を頼りにして実験していくのは難しいと感じました。

・今までの授業でやっていた実験とは違って、出てくる数値も計算もぴったりの数字ではなく、とてもやり

がいがあった。

・講演会はとても楽しい講師の先生でよかった。

・実験は難しくてよくわからなかった。

・素晴らしかった。

・講演会では一生懸命語って下さって、様々なことを学ぶことができて良かったです。午後の事件では自分

たちだけで工夫する場面が多くて熱心に取り組むことが出来ました。

・講演も興味深く、実験もわかれば楽しく、参加したのはよかったと思います。

・今回を通して、「科学」にもっと興味を持つことが出来ました。教科書に載っている実験ではなくもっと発

展させたようなことを学ぶことができてよかったです。頑張って計算したり、式を立てたりするのはとて

も楽しかったです。次回の時はもっと計算が楽になるように電卓があればうれしいです。

・楽しく話を聞けたり実験を行う事が出来てよかった。また実験でもある程度いい結果がでたので良かった。

ただ、計算に時間が多くかかり過ぎた気がした。

・「物理」について元々興味があったが、更に高まった。

・医学分野にも興味が湧いた。(2)

<<<<化学分野化学分野化学分野化学分野>>>>

・講演も実験も最初思っていたよりずっとおもしろくてよかった。

・普段の授業の根本的な所を用い、最大限いかし応用する力を身につけたい。予定を論理的にたてることは、

数学や科学ならずその他すべて生活にも必要であるとわかった。人生限られた時間を最大限遊び楽しむた

めにも無駄な時を過ごさぬように予定作りをしたい。

・講演会も科学実験も講師の方の説明がわかりやすくて、楽しみながら行うことができた。

・良かった。講演会も(見る限り)寝ている人がいなくて雰囲気も良かった。実験はよくわからないなりに

楽しかった。来年は分かるようにもっと勉強したい。

・とても勉強になりました。とくに国頭先生のお話が印象に残りました。

・科学実験で、協力して未知試料をみちびきだすのが、すごいたのしかったし、はじめてのことだったので

おもしろかったです。習ってないこともできて難しかったけど、この科学実験に参加できて良かったと思

っています。

・よかった。

・実験を自分たちで考えて行うのが難しかったが、勉強になった。

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・科学実験がとても難しいので苦労したけど段取りをしっかりすることや新たな化学知識をふやせれてよか

ったです。

・たいへんよかったです。普段の授業でも、先生が見せて下さる反応をもっとちゃんと見ておけばよかった

です。いい経験でした。ありがとうございました!! テスト悪くて化学苦手だなぁと思っていましたが、

今回ので大好きになりました!!

・最初は上手く出来るか不安だったけど、パートナーと協力して頑張ることが出来ました。僕は元々化学が

好きだけど今日の実験でもっと好きになりました。

・科学に対してすごく興味が出てきました。難しかったけど、とても楽しい実験でした。実験が成功したり、

結果が出たときは嬉しかったです。最後に全部特定できてよかったです。来年もぜひ参加しようと思いま

す。

・化学をもっとがんばりたいと思った。

・途中の過程をもっとハッキリと書いておけばよかったなーと思いました。でも、何らかの根拠をもとに、

答えを導いていくという作業はすごくおもしろかったです。機会があればまた参加したいと思いました!!

・僕は化学が少し苦手で、でもこのような実験を通して、実験の楽しさ、考えることの楽しさなどを感じる

ことができた。

・楽しかった。(4)

・モチベーションが高まってよかった。

・化学実験のおもしろさが分かった。化学に対する興味・関心が高まった。来年もまた参加したい。

・今までになかった経験をする機会をいただいて、1年生の私にはけっこうむずかしくて大変だったけど分

かった時の達成感などもあって、やってよかったと思いました。化学はもとから好きでしたが、今回でも

っと興味もわいて好きになりました。

・むずかしかったけど楽しかったです。結局全部できなかったから、リベンジしたいです。

・長い時間実験することはなかなかないので、とてもいい経験になりました。すごくたのしかったです。

・とてもおもしろい実験でした。化学の興味が高まりました。

・化学に対して興味がわいた。化学のおもしろさがわかった。

・講演会では深く考えさせられるところがあった。化学実験では自ら調べて正解に近づいていくのがおもし

ろかった。

・実験をやっていて最初は分けがわからなかったけどだんだん理解ができたので解くことができた。

・とてもおもしろかったです。化学が好きになりました。

・物事には順序があると思った。

・講演はとてもおもしろくて、医者を目指しているわけでもなかったけど、とても魅力を感じました。どん

な辛いことがあっても、”これが自分の仕事”だと思えるような誇りをもてる人になりたいです。実験は最

後まで正解できなかったのが悔しいけど、楽しかったです。

・普段は絶対出来ないような実験ができてよかった。化学は奥が深いですね。

・論理的に考えていくのは楽しかった。

・もう少しこういう機会を増やしてほしい。

・講演、午後の実験、ともに普段聞けないこと、できないことで、大変興味深い内容だった。来年も期待し

たい。

・とても面白い話が聞けてよかった。

・午前中の講演では、色々と考えさせられる話を聞けた。昔からの思想と現代の医療の関係、法と医療の関

係など、今抱えている多くの問題がわかった。午後の実験では、楽しむことはできたが、正解にたどり着

けず、悔しかった。

・講演会を聞いて、頭の良い人は独創的な発想をしていておもしろいなと思いました。正直、眠たくなるか

もしれないと思っていましたが、眠気も起こらないほど、興味深く、人を引きつける講演でした。

・講演会ではいろいろと興味深い話も聞けておもしろかった。実験は自分の知識不足でぜんぜん力にならな

かったのでもっと勉強してリベンジしたいです。

・講演会はとても感動し、かなり体力を使いましたが、それを飛きとばす位、後半の化学実験は充分してい

ました。最初は、「どうすれば」と止まってしまいましたが、先生方からヒントを少しずつもらい、それが

つながった時は快感でした。とてもすばらしい体験をありがとうございました。来年も参加したいです!

・講演会の内容がわかりやすく、ためになった。インフォームド・コンセントについて名前と、少し内容は

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しっていたが、その限界などくわしくわかった。

・講演会が斬新でおもしろかったです。化学の実験は難しかったです。黄色の沈殿を初めてみました。イオ

ンの片方を特定するのが大変でした。来年もやってほしいです。

・今までやったことのないような実験だったので楽しかったです。

・とてもいい体験になった!化学実験のやり方、など色々わかった!

<<<<生物分野生物分野生物分野生物分野>>>>

・今回参加したことでさらに生物に興味を持った。

・講演会では貴重な話で良い経験になった。

・講演会の内容がとてもおもしろく時間がたつのが早かった。

・解剖をすることは精神的につらかったけど、やってみると意外に楽しめたので良かった。

・解剖の時、米東の方々が優しくしてくれて助かった。

・科学に対する興味が高まる良い機会でした。

・初めて解剖したがテンポ良くでき良かった。

・卵の動物極を確認でき、生物の理解に役立ったと思う。

・解剖してみると血管や心臓を切ってしまい、時間がかかった。が、生命のリアルなシステムが僕を歓迎し

てくれ、気持ち悪さも遠くへ行ってしまった。

・これからは解剖学問を深く、学んでいきたい。

・講演会の内容が考えさせられるもので、テーマの深さに対して、自分独自の意見を持つことができなかっ

た。これからも科学探究を続けていきたい。

・カエルの体の中を見るのは初めてだったので、衝撃でした。脳もみてみたかったです。

・講演会は初めて寝ずに最後まで聞くことができ、興味の持てる内容で良かった。

・初めての解剖で楽しく意欲的に取り組めて良かった。

・講演会は非常に興味深い内容で、自分の将来を深く考えさせられる内容でした。

・カエルの解剖を非常に楽しみにしていたが、期待通り、意欲的に取り組めた。

・解剖ができるように気持ちがならなかったのが心残り。

・講演会も解剖も最高でした。

・本で見るより生で見ると迫力があり、とても良い勉強をすることができた。

・生物で習ったことが自分の目で確認できて良かった。

・来年もまた来たい。

・知らなかったことをたくさん学べて良かった。

・講演会も解剖もすごいよかったです。貴重な経験になりました。参加して良かった。カエルを克服できた

が、もう解剖はしたくない。

・来年もおもしろい講演会を期待します。

・講演会感動した、来年も同じ人がいいです。

・他校の人と交流しながらできるのが良かった。

・医療についての理解が深まり、今後生きていく上での視野が広がったと思う。

・普段できないことをさせていただいてとてもおもしろかった。

・自分の手で解剖でき、学ぶことが多かった。

・小腸や胃のひだをみることができ、神経に電流を流すと足が動いたので、おもしろかった。

・土曜に出て来たかいがあった。楽しかった。

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予 算 執 行 状 況予 算 執 行 状 況予 算 執 行 状 況予 算 執 行 状 況

科 目 予算額 支出済額 残 額 内  訳

報償費 68,000 67,000 1,000

・講演  國頭英夫科長 20,000円

・実験  米澤宣行教授 30,000円

・数学コンテスト賞品(図書券)17,000円

特別旅費 69,000 69,000 -

・講演  國頭英夫科長 23,700円

・実験  米澤宣行教授 45,300円

役務費 40,000 18,427 21,573 白衣クリーニング代

使用料及び賃借料 391,000 308,700 82,300 音響等使用料

需用費(消耗品費) 432,000 351,585 80,415

・物理実験   28,077円

・化学実験   25,255円

・生物実験   143,908円

・参加賞    105,493円

・ポスター印刷 29,400円

・その他    19,452円

合計 1,000,000 814,712 185,288

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実行委員会組織実行委員会組織実行委員会組織実行委員会組織・・・・スケジュールスケジュールスケジュールスケジュール

Ⅰ 実行委員会

◆委 員 長 依藤 典篤

◆副委員長 小澤 敏正

◆事務局長 田中 宏

◆事 務 局 岩好 茂

◆渉外担当 主任 園 俊朗

案内状・記録 美柑 貢 渡部 育朗 冨田美千代

野間 勤 山口 敦史

参加証・名札 狩野 尚志

ポスター 伊達 優子

◆講演担当 主任 増山 斉吾

会場 井畑 浩次 永田 律 古田 克彦

佐々木由佳 白石 知之 井坂 早希

司会 森田 美幸

オペレーター 狩野 尚志

講師接待 大坪 千尋

演題・看板 増山 斉吾

誘導・マイク 秦 修一 森重 拓士

演奏 鈴木 博志 桑名 康二

生徒指導 藤原真二郎 河田 健志 田後 孝治

石破 清志 吉村 真司 吉田 雅子

内門 久美 福田 将士 完田 一郎

小笠原雅史 松本 陽子 原田 加奈

小椋 研 景山 浩之 高口 勝人

河田 訓子

◆実験担当 主任 深田 洋史

◆予算担当 主任 景山 明

予算執行等 渡邉美和子 木島 和美

施設・整備 永井 博幸 仲曽 幸男

接待 堀尾 悠香

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Ⅱ 実行委員会組織編成

平成24年度「科学を創造する人財育成事業」実行委員会

平成24年10月6日(土)開催

午前10時~午前11時30分> <午後1時~午後4時>< 委員長 依藤校長

■■■■講演講演講演講演 ■■■■数学数学数学数学コンテストコンテストコンテストコンテスト

・講師 三井記念病院呼吸器内科科長 ・会場 米子東高等学校第二体育館

國頭 英夫 氏 ・指導者 米子東高等学校数学科教員副委員長 小澤副校長

■■■■科学実験科学実験科学実験科学実験【【【【物理物理物理物理・・・・化学化学化学化学・・・・生物生物生物生物】】】】・演題 「医者の仕事」

・会場 米子東高等学校第一体育館 ・会場 米子東高等学校理科棟実験室

・参加者 ・指導者 米子東高等学校理科教員事務局長 田中教頭

米子東高等学校 第1・2・3学年 ・協力者 【科】2名、( )、 事務局 岩好事務長

県内外高校の希望生徒、保護者、 県内外高校理科教員6名

一般県民 ・参加者 県内外高校の生徒チーム実施要項、依頼文書等

【科】…独立行政法人科学技術振興機構(JST)

*主任

渉外担当 講演担当渉外担当 講演担当渉外担当 講演担当渉外担当 講演担当 コンテストコンテストコンテストコンテスト・・・・実験担当 予算担当実験担当 予算担当実験担当 予算担当実験担当 予算担当担

*園 *増山 *深田洋 *景山次長当

ポスターポスターポスターポスター 会場 数学会場 数学会場 数学会場 数学コンテストコンテストコンテストコンテスト 予算執行予算執行予算執行予算執行井畑 永田 古田

((((ポスターポスターポスターポスター印刷印刷印刷印刷、、、、実験材実験材実験材実験材伊達 佐々木由 白石 中原 河田健 加藤

実験参加生徒名札 料購入実験参加生徒名札 料購入実験参加生徒名札 料購入実験参加生徒名札 料購入、、、、参加賞購入参加賞購入参加賞購入参加賞購入、、、、講講講講井坂 倉光 米江 手島

参加証 司会 師謝金旅費参加証 司会 師謝金旅費参加証 司会 師謝金旅費参加証 司会 師謝金旅費、、、、バスバスバスバス運賃支運賃支運賃支運賃支分 森田 野口 桑名 村田

講師接待 物理分野 払講師接待 物理分野 払講師接待 物理分野 払講師接待 物理分野 払、、、、会場使用料支払会場使用料支払会場使用料支払会場使用料支払))))狩野 大坪

増山 井田 森 田中繁 景山次長 渡邉案内状案内状案内状案内状・・・・記録記録記録記録・・・・受付 演題受付 演題受付 演題受付 演題・・・・看板看板看板看板

誘導誘導誘導誘導・・・・質問質問質問質問マイクマイクマイクマイク 化学分野 施設化学分野 施設化学分野 施設化学分野 施設・・・・整備整備整備整備美柑 渡部 冨田 秦 森重

山口 野間勤 鈴木 桑名 澤田 大森 細田 永井 仲曽演奏演奏演奏演奏

藤原 河田健 今村生徒指導生徒指導生徒指導生徒指導

田後

石破 吉村 【科】東京農工大学1111年年年年

吉田雅 米澤宣行教授

内門 福田将 京都大学理学部1年2222年年年年

さん完田 小笠原 齊藤 颯

松本掌

3333年 生物分野年 生物分野年 生物分野年 生物分野原田 小椋

景山浩 高口 宮本 古屋 岩﨑

河田訓 遠藤

・ポスターの制作 ・第一体育館シート、 ・参加者一覧表の作成 ・ポスター印刷

・実験参加生徒名札 パイプ椅子510設置 ・受付簿(→渉外担当) ・物品購入

・参加証の作成 生徒椅子640搬入 ・数学問題作成 ・参加記念品購入準

・案内状(他校生徒、引 ・演題・看板の作成 ・数学審査員割当て ・アクティブプロ折衝

率教員以外)の作成 ・バス行程表の作成 ・第二体育館会場準備 ・ステージ、玄関前看板備

・一般参加者の受付表 ・実験計画 設置

・スクリーン、音響 ・購入物品の選定 ・講演ステージ花準備内

→ウェブプラン ・予備実験の実施 ・講師謝金、特別旅費準

・バス予約(2台) ・ 科】との連絡調整 備容 【

→高等学校課 ・ 科】の動静表 ・学校環境整備【

・各実験室前表示

・講演の一般参加者受付 ・司会進行 ・数学審査 ・来賓接待

・一般参加者用事業概要 ・水差しセット配置 ・実験の実施 ・マスコミの受付当

配布 ・生徒点呼、生徒指導 ・参加記念品の贈呈 ・学校玄関前看板設置

・講演、実験の記録 ・バスの誘導、駐車 ・アンケート実施(実験 <後日>日

・紅白リボン手交 ・生徒への移動指導 終了後) ・各使用料・賃借料等支

・第一体育館シート、 払対 <<<<実験補助実験補助実験補助実験補助>>>>

<後日> パイプ椅子片付け 【物】倉東・前田、

・アンケート集約 【化】鳥西・佐々木、倉東・寺谷、松北・井村応

【生】鳥東・井上、出雲・板垣

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Ⅲ スケジュール

月 日 曜 事務局 渉外担当 講演担当 数学コンテスト・科学実験担当 予算担当

6 7 木 講演会講師打診

6 15 金 講演会講師内諾

6 21 木

【職】実行委員会組織構成表(案)打診

開催要項・通知起案

6 22 金 ポスター制作

6 25 月

開催要項制定→学校関係者評価委員等通知・協賛

名義【JST】依頼(メール)

ポスター業者入札通知

6 29 金 ポスター業者決定→発注

7 6 金 【JST】協賛承諾通知受理

7 18 水 各校通知 ポスター納品(80枚)

8 27 月 【JST】実験講師決定連絡受け

9 7 金 他校参加申込一次締切 参加生徒・教員一覧作成 講演会担当業者見積合せ通知

9 10 月

講演会講師・【JST】講師依頼→メール送信

松江北高・松江南高・松江東高参加再打診

科学セミナー参加生徒突合

9 12 水 主任会議①(担当確認) 主任会議① 主任会議① 主任会議① 主任会議①

9 13 木 参加賞、賞品選定

9 14 金 米東生募集開始

9 14 金 【WebPlan】打合せ① 講演会担当業者決定

9 19 水

【WebPlan】打合せ②

日本海新聞事前記事資料提供

9 20 木

【職】実行委員会組織構成表確定、準備・役割分

担徹底、米東生申込締切、他校参加生徒集計完了

参加米東生一覧作成 参加賞最終発注

9 21 金 保護者通知発出 生物実験参加生徒くじ引き

9 24 月 参加校(参加者名簿、バス配車計画等)通知発出

横断幕・講師紹介・玄関

前表完成

参加者名簿確定 カエル最終注文

10 2 火

講演会工程表完成、マスコミ資料提供、

数学コンテスト表彰状受理、

倉吉駅発バス点呼担当依頼

参加者名札、参加証完成

【物化生】実験手順書確定

(含役割分担)

10 3 水

【WebPlan】打合せ③

主任会議②、アンケート作成、講演配布資料作成

日本海新聞事前記事掲載

主任会議②

【WebPlan】打合せ③

主任会議②

実験室前表示完成

主任会議②

主任会議②

10 4 木 講演会工程表配布

参加賞・参加証書・名札

セット

【生】「カエル」納品 参加賞納品

10 5 金 生徒指示事項配布 受付簿作成 【JST】出迎え

講師謝金・特別旅費準備

玄関前看板完成

10 6 土 当日対応 当日対応 当日対応 当日対応 当日対応

10 9 火 振替休日 振替休日 振替休日 振替休日 振替休日

【職】職員会議、【JST】科学技術振興機構、【数】数学、【物】物理、【化】化学、【生】生物、【WebPlan】講演会担当業者「ウェブプラン」

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資 料 等資 料 等資 料 等資 料 等

Ⅰ 開催通知

米 東 高 第 8 4 7 号

平成24年7月18日

各 高 等 学 校 長 様

鳥取県立米子東高等学校長

( 公 印 省 略 )

平成24年度鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」講演会・

数学コンテスト・科学実験の開催について(依頼)

標記事業について、昨年度に引き続き別添要項のとおり開催いたします。

事業の開催にあたり、是非とも貴校の多くの生徒に参加いただきたいと存じます。

つきましては、参加生徒の募集をお願いするとともに、引率教員の派遣についてよろしくお願

いします。

なお、別紙参加申込書につきましては、必要事項を記入いただき、平成24年9月7日(金)

までにファクシミリで送信していただきますようお願いします。

おって、本事業は、鳥取県教育委員会が主催する平成24年度「鳥取県高校生科学セミナー」

の第3回事業とされておりますが、科学セミナーへの参加する鳥取県内の生徒も、あらためて本

事業への参加申込をしてください。

1 事業名 平成24年度鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」講演会・

( 「 」 )数学コンテスト・科学実験 平成24年度 鳥取県高校生科学セミナー 第3回

2 主 催 鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」実行委員会

(委員長:鳥取県立米子東高等学校長 依藤典篤)

3 共 催 鳥取県教育委員会

4 協 賛 独立行政法人 科学技術振興機構

5 事業概要

(1)事業目的

米子東高等学校生徒、県内・近県高校の希望生徒を対象として、最先端の科学に関する講

演、数学コンテストや物理・化学・生物に関する実験体験をとおして、科学に対する興味・

関心を高めるとともに、科学を追究することの意義や楽しさを理解させることにより、より

高い知的創造力を育成し、もって地域の知的基盤の強化を図る。また、本事業は、鳥取県教

育委員会が主催する平成24年度「鳥取県高校生科学セミナー」の第3回事業として実施す

る。

(2)日 時 平成24年10月6日(土)午前9時20分から午後4時まで

(3)場 所 鳥取県立米子東高等学校

(4)事業内容 講演、数学コンテスト及び科学実験(物理分野・化学分野・生物分野)

6 添付資料 開催要項(参加申込書を含む 、ポスター(2部))

担当:実行委員会事務局 田中宏

住所:鳥取県米子市勝田町1番地

T E L:0859-22-2178

F A X:0859-22-2170

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Ⅱ 参加申込書

(別紙)鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」実行委員会事務局 行

ファクシミリ番号:0859-22-2170

平成平成平成平成24242424年度鳥取県立米子東高等学校年度鳥取県立米子東高等学校年度鳥取県立米子東高等学校年度鳥取県立米子東高等学校「「「「科学科学科学科学をををを創造創造創造創造するするするする人財育成事業人財育成事業人財育成事業人財育成事業」」」」講演会講演会講演会講演会・・・・数学数学数学数学コンテストコンテストコンテストコンテスト

・・・・科学実験科学実験科学実験科学実験((((平成平成平成平成24242424年度年度年度年度「「「「鳥取県高校生科学鳥取県高校生科学鳥取県高校生科学鳥取県高校生科学セミナーセミナーセミナーセミナー」」」」第第第第3333回回回回))))参加申込書参加申込書参加申込書参加申込書

学校名 高等学校 記載者職・氏名

◆◆◆◆参加生徒参加生徒参加生徒参加生徒

参加する分野

チーム 小学科名 コース名 学年 生 徒 氏 名 性別 備 考( )

(いずれかを○で囲む)

数学コンテスト

物理実験

化学実験

生物実験

数学コンテスト

物理実験

化学実験

生物実験

数学コンテスト

物理実験

化学実験

生物実験

数学コンテスト

物理実験

化学実験

生物実験

数学コンテスト

物理実験

化学実験

生物実験

◆◆◆◆生徒引率生徒引率生徒引率生徒引率されるされるされるされる教員教員教員教員

科学実験の補助員として協力いただける分野

職 名 氏 名 担当教科

(○で囲んでください)

物理 化学 生物 なし

物理 化学 生物 なし

(○で囲んでください )◆◆◆◆移動方法移動方法移動方法移動方法 。

鳥取駅南口乗車 倉吉駅前乗車 途中乗車・下車(学校単位に限ります)

(場所: )

(注)・平成24年度「鳥取県高校生科学セミナー」への参加生徒も、あらためて本事業への参加申込をしてください。

・1チームの生徒数は、数学コンテスト及び物理実験は原則3名(3名編成できない場合は2名でも可 、化学実)

験は原則2名、生物実験は1人とします。

・5チーム以上参加される場合は、別様としてください。

・引率教員による科学実験の補助内容につきましては、後日連絡いたします。

・平成24年9月7日(金)までにファクシミリでお申込みください。

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Ⅲ-① 協賛名義依頼

米 東 高 第 8 4 7 号

平成24年6月25日

独立行政法人 科学技術振興機構

理事長 中 村 道 治 様

鳥取県立米子東高等学校

校長 依 藤 典 篤

平成24年度鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」講演会・

数学コンテスト・科学実験の協賛について(依頼)

このことについて、昨年度に引き続き標記事業を別添開催要項のとおり開催いたします。

つきましては、本事業への協賛を賜りますようお願い申し上げます。

1 主 催 鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」実行委員会

(委員長:鳥取県立米子東高等学校長 依藤典篤)

2 共 催 鳥取県教育委員会

3 協賛の趣旨

本事業に協賛いただくことで、高校生をはじめとする県民の科学に対する興味・関心や理解

を深め、より多くの参加者を望むことができるため。

4 事業概要

(1)事業目的

米子東高等学校生徒、県内・近県高校の希望生徒を対象として、最先端の科学に関する講

演、数学コンテストや物理・化学・生物に関する実験体験をとおして、科学に対する興味・

関心を高めるとともに、科学を追究することの意義や楽しさを理解させることにより、より

高い知的創造力を育成し、もって地域の知的基盤の強化を図る。また、本事業は、鳥取県教

育委員会が主催する平成24年度「鳥取県高校生科学セミナー」の第3回事業として実施す

る。

(2)日 時 平成24年10月6日(土)午前9時20分から午後4時まで

(3)場 所 鳥取県立米子東高等学校

(4)事業内容 講演、数学コンテスト及び科学実験(物理分野・化学分野・生物分野)

(5)協賛内容 科学実験(化学分野)の実施協力

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Ⅲ-② 協賛名義承諾

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Ⅳ-① 講師依頼

米東高第1382号

平成24年9月10日

社会福祉法人 三井記念病院

呼吸器内科 科長 國頭 英夫 様

鳥取県立米子東高等学校

校 長 依 藤 典 篤

( 公 印 省 略 )

平成24年度鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」講演会の開催

について(依頼)

本校では平成22年度から標記事業を実施しているところですが、3回目となる今年度は別添要項

のとおり開催することとしています。

つきましては、公務ご多忙の折、はなはだ恐縮に存じますが、講演いただきますようよろしくお願

いいたします。

1 講演会

(1)演 題 「医者の仕事」

(2)日 時 平成24年10月6日(土)午前10時~午前11時30分

(3)会 場 米子東高等学校 第一体育館

(4)参加者 米子東高等学校(第1・2・3学年 、県内・近県高校の希望生徒、保護者、一般県民)

約1,100名

2 事業概要

(1)事業名 平成24年度鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」講演会・

数学コンテスト・科学実験(平成24年度「鳥取県高校生科学セミナー」第3回)

(2)事業目的

米子東高等学校生徒、県内・近県高校の希望生徒を対象として、最先端の科学に関する講演、

数学コンテストや物理・化学・生物に関する実験体験をとおして、科学に対する興味・関心を高

めるとともに、科学を追究することの意義や楽しさを理解させることにより、より高い知的創造

力を育成し、もって地域の知的基盤の強化を図る。また、本事業は、鳥取県教育委員会が主催す

る平成24年度「鳥取県高校生科学セミナー」の第3回事業として実施する。

(3)主 催 鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」実行委員会

(委員長:鳥取県立米子東高等学校長 依藤典篤)

(4)共 催 鳥取県教育委員会

(5)協 賛 独立行政法人 科学技術振興機構

3 その他

(1)報償費、旅費につきましては、当日現金でお渡ししますので、印章を当日ご持参ください。

(2)講演会の詳細につきましては別途連絡させていただきます。

担当:実行委員会事務局 田中宏

住所:鳥取県米子市勝田町1番地

T E L:0859-22-2178

F A X:0859-22-2170

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Ⅳ-② 講師依頼

米東高第1382号

平成24年9月10日

社会福祉法人 三井記念病院

院長 髙本 眞一 様

鳥取県立米子東高等学校

校 長 依 藤 典 篤

( 公 印 省 略 )

平成24年度鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」講演会の開催

について(依頼)

本校では平成22年度から標記事業を実施しているところですが、3回目となる今年度は別添要項

のとおり開催することとしています。

つきましては、下記により、貴院 呼吸器内科 科長 國頭 英夫 氏に講演会講師をお願いしたい

と存じますので、派遣いただきますようよろしくお願いいたします。

1 講演会

(1)演 題 「医者の仕事」

(2)日 時 平成24年10月6日(土)午前10時~午前11時30分

(3)会 場 米子東高等学校 第一体育館

(4)参加者 米子東高等学校(第1・2・3学年 、県内・近県高校の希望生徒、保護者、一般県民)

約1,100名

2 事業概要

(1)事業名 平成24年度鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」講演会・

数学コンテスト・科学実験(平成24年度「鳥取県高校生科学セミナー」第3回)

(2)事業目的

米子東高等学校生徒、県内・近県高校の希望生徒を対象として、最先端の科学に関する講演、

数学コンテストや物理・化学・生物に関する実験体験をとおして、科学に対する興味・関心を高

めるとともに、科学を追究することの意義や楽しさを理解させることにより、より高い知的創造

力を育成し、もって地域の知的基盤の強化を図る。また、本事業は、鳥取県教育委員会が主催す

る平成24年度「鳥取県高校生科学セミナー」の第3回事業として実施する。

(3)主 催 鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」実行委員会

(委員長:鳥取県立米子東高等学校長 依藤典篤)

(4)共 催 鳥取県教育委員会

(5)協 賛 独立行政法人 科学技術振興機構

担当:実行委員会事務局 田中宏

住所:鳥取県米子市勝田町1番地

T E L:0859-22-2178

F A X:0859-22-2170

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Ⅳ-③ 講師依頼

米東高第1382号

平成24年9月10日

国立大学法人東京農工大学

工学部有機材料化学科

教 授 米 澤 宣 行 様

鳥取県立米子東高等学校

校 長 依 藤 典 篤

( 公 印 省 略 )

平成24年度鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」の開催について

(依頼)

本校では平成22年度から標記事業を実施しているところですが、3回目となる今年度は別添要項

のとおり開催することとしています。

つきましては、公務ご多忙の折、はなはだ恐縮ですが、科学実験(化学分野)の講師をお願いした

いと存じますので、よろしくお願いします。

1 科学実験(化学分野)

(1)日 時 平成24年10月6日(土)午後1時~午後4時

(2)会 場 米子東高等学校理科棟化学実験室

(3)参加者 県内外高校の生徒チーム(2名/チーム)最大人数40名(現時点では未定)

2 事業概要

(1)事業名 平成24年度鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」講演会・

数学コンテスト・科学実験(平成24年度「鳥取県高校生科学セミナー」第3回)

(2)事業目的

米子東高等学校生徒、県内・近県高校の希望生徒を対象として、最先端の科学に関する講演、

数学コンテストや物理・化学・生物に関する実験体験をとおして、科学に対する興味・関心を高

めるとともに、科学を追究することの意義や楽しさを理解させることにより、より高い知的創造

力を育成し、もって地域の知的基盤の強化を図る。また、本事業は、鳥取県教育委員会が主催す

る平成24年度「鳥取県高校生科学セミナー」の第3回事業として実施する。

(3)主 催 鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」実行委員会

(委員長:鳥取県立米子東高等学校長 依藤典篤)

(4)共 催 鳥取県教育委員会

(5)協 賛 独立行政法人 科学技術振興機構

3 その他

(1)報償費、旅費につきましては、当日現金でお渡ししますので、印章を当日ご持参ください。

(2)科学実験の詳細につきましては別途連絡させていただきます。

担当:実行委員会事務局 田中宏

住所:鳥取県米子市勝田町1番地

T E L:0859-22-2178

F A X:0859-22-2170

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Ⅳ-④ 講師依頼

米東高第1382号

平成24年9月10日

国立大学法人東京農工大学

学長 松 永 是 様

鳥取県立米子東高等学校

校 長 依 藤 典 篤

( 公 印 省 略 )

平成24年度鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」の開催について

(依頼)

本校では平成22年度から標記事業を実施しているところですが、3回目となる今年度は別添要項

のとおり開催することとしています。

つきましては、下記により、貴学工学部有機材料化学科 教授 米澤宣行 氏に科学実験(化学分野)

の講師をお願いしたいと存じますので、派遣いただきますようよろしくお願いいたします。

1 科学実験(化学分野)

(1)日 時 平成24年10月6日(土)午後1時~午後4時

(2)会 場 米子東高等学校理科棟化学実験室

(3)参加者 県内外高校の生徒チーム(2名/チーム)最大人数40名(現時点では未定)

2 事業概要

(1)事業名 平成24年度鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」講演会・

数学コンテスト・科学実験(平成24年度「鳥取県高校生科学セミナー」第3回)

(2)事業目的

米子東高等学校生徒、県内・近県高校の希望生徒を対象として、最先端の科学に関する講演、

数学コンテストや物理・化学・生物に関する実験体験をとおして、科学に対する興味・関心を高

めるとともに、科学を追究することの意義や楽しさを理解させることにより、より高い知的創造

力を育成し、もって地域の知的基盤の強化を図る。また、本事業は、鳥取県教育委員会が主催す

る平成24年度「鳥取県高校生科学セミナー」の第3回事業として実施する。

(3)主 催 鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」実行委員会

(委員長:鳥取県立米子東高等学校長 依藤典篤)

(4)共 催 鳥取県教育委員会

(5)協 賛 独立行政法人 科学技術振興機構

担当:実行委員会事務局 田中宏

住所:鳥取県米子市勝田町1番地

T E L:0859-22-2178

F A X:0859-22-2170

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Ⅴ 保護者通知

平成24年9月21日

保 護 者 様

鳥取県立米子東高等学校長

平成24年度鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」講演会・数学コンテスト

・科学実験の開催について(御案内)

標記事業について、昨年度に引き続き下記のとおり開催いたします。

つきましては、当日の10月6日(土)は全日制課程全学年及び専攻科を課業日とし、10月9日(火)

を休業日としますので、御承知ください。

また、講演会には、保護者の皆様にも参加いただきたいと存じますので、参加を希望される方は、当日の

開始時刻までに会場にお越しくださいますよう御案内申し上げます。

なお、自家用車でお越しの際は、本校駐車場を御利用ください。

1 事業名 平成24年度鳥取県立米子東高等学校「科学を創造する人財育成事業」講演会・数学コンテ

スト・科学実験(平成24年度「鳥取県高校生科学セミナー」第3回)

2 期 日 平成24年10月6日(土)

3 事業概要

(1)事業目的

米子東高等学校生徒、県内・近県高校の希望生徒を対象として、最先端の科学に関する講演、数学コ

、 、ンテストや物理・化学・生物に関する実験体験をとおして 科学に対する興味・関心を高めるとともに

科学を追究することの意義や楽しさを理解させることにより、より高い知的創造力を育成し、もって地

域の知的基盤の強化を図る。また、本事業は、鳥取県教育委員会が主催する平成24年度「鳥取県高校

生科学セミナー」の第3回事業として実施する。

(2)講演会

ア 演 題 「医者の仕事」

イ 講 師 社会福祉法人 三井記念病院 呼吸器内科 科長 國頭 英夫 氏

(本校第76期卒業、1980年4月 東京大学理科Ⅲ類入学、1986年3月 東京大学医学部医学科卒業)

ウ 時 間 午前10時~午前11時30分

エ 会 場 米子東高等学校第一体育館

オ 参加者 米子東高等学校全校生徒、県内外高校の希望生徒、保護者、一般県民等

(3)数学コンテスト・科学実験【物理・化学・生物】

ア 時 間 午後1時~午後4時

イ 会 場 米子東高等学校第二体育館、理科棟(物理・化学・生物)実験室

ウ 参加者 米子東高等学校希望生徒チーム及び県内外高校生徒チーム

エ 数学コンテスト実施方法

・数学の問題をStepごとに出題(標準→発展→ハイレベル)

・各エリアで各Stepの問題の解答を作成する

・審査員が解答を審査し合格すれば次のエリアに進出する

・全てのエリアをクリアする速さを競う

オ 科学実験内容 物理分野「弦の共鳴 、化学分野「無機化合物の分析 、生物分野「カエルの解剖」」 」

4 10月6日(土)の日程

8:30 SHR

9:15まで 掃除、第一体育館移動

9:20~10:00 吹奏楽部・弦楽部の演奏、開会式

10:00~11:30 講演会(全学年生徒参加)終了後 第一体育館片付け

13:00~16:00 数学コンテスト・科学実験(数学コンテスト・科学実験参加生徒のみ)

(13:00~15:20 授業40分×3限(数学コンテスト・科学実験参加生徒以外 ))

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Ⅵ PR記事

平成24年10月3日(水)日本海新聞