26年度事業計画・予算案を承認 - totokyo.or.jp · 28年 10月に創立...

15 •••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••• 2 13 調12 退27 26 10 26 27 10 12 73 9 10 26 27 15 20 25 26 18 調26 21 28 10 50 26 12 16 使国交省・有識者懇が初会合 例年にない年度末繁忙期 安全確保へ「特別声明」 東ト協 理事会 26年度事業計画・予算案を承認 第4回 ☆ス タ ン ド 128.6〜127.5 円 平均 =128.02☆ロ ー リ ー 124.1〜114.6 円 平均 =117.91☆元売り発行カード 131.1〜117.7 円 平均 =125.13ディーラー発行カード 141.8〜116.7 円 平均 =123.3126 3 7 2014年 平成261052

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春の全国交通安全運動

4月6〜15日

4月8日は東ト協街頭活動/統一実施日

••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••

2月分

 全日本トラック協会は

3月13日、交通対策委員

長の伊藤昭人副会長名で

「年度末輸送繁忙期にお

ける安全確保等に係る特

別声明」を発し

た。

 

今年度末は、

景気の回復傾向

による需要増大

に加え、消費税

増税前の「駆け

込み」需要など

により、例年に

ない繁忙状態に

なるのは必至な

情勢にある。一

方、業界では車

両・運転者不足

が顕在化していることか

ら、輸送需給が逼迫する

可能性がある。

 このため「特別声明」

では、「無理な運行等によ

る交通事故や労災事故の

増加も懸念されることか

ら、安全を最優先

とし、法令遵守の

更なる徹底を図る

必要がある」と強

調。

 業界として「過

労運転の防止をは

じめ、過積載運行

の禁止、点検整備

の励行、荷役作業

時の安全確保等に

万全を期す」とし、

各事業者に取り組

み強化を求めると

ともに、荷主業界に対し

ても理解と協力を呼びか

けた。 

 国土交通省は3月12日、

トラック産業の健全化・

活性化に向けた有識者懇

談会を設置し、初会合を

開いた。

 健全化対策については、

「正直者が損をしない」適

切な市場を整備していく

ため、不適正事業者の指

導強化・退出促進および

優良事業者への配慮、適

正運賃収受のための新た

な取り組み、多層構造の

適正化、新規参入時にお

ける事前チェック強化な

どを検討する。

 一方、トラ

ック産業の活

性化対策の観

点からは、喫

緊の課題であ

る人材確保を

はじめ、トラ

ック産業の新

たな事業展

開、一層の社

会機能の発揮

などに向けた

対策も議論す

る。

 6月中を目

途に今後の取

り組みを整理し、同省の

平成27年度予算概算要求

に反映させる。

 初会合では、健全化対

策の一環として、安全性

優良事業所(Gマーク事

業所)に対するインセン

ティブを拡充し、26年度

からGマーク取得事業所

に対する表彰制度を実施

することが了承された。

 Gマークを連続して10

年以上取得している事業

所が対象で、運転者教育

が定期的に実施されてい

ることや、デジタルタコ

グラフまたはドライブレ

コーダーが装着されてい

ることなどが要件。26年

度から運輸支局長表彰を

開始し、27年度以降、運輸

局長表彰を行う。

 4月から施行される運

送取引の書面化について

は、事業者による交渉力

強化を支援するほか、普

及・定着に向けたフォロ

ーアップを実施するとと

もに、利用運送事業者の

安全阻害行為への対応を

検討する。

 適正化事業実施機関と

連携した悪質違反の速報

制度については、昨年10

~12月の速報件数73件の

うち、9割が保有車両10

台以下であったことから、

小規模事業者の指導・監

査に向けた対策を検討し

ていく方針。

 一方、活性化対策とし

ては、トラック運転者の

確保・育成に向け、運転

者の公的資格制度を検討

していくことを了承した。

 大髙会長はあいさつで、

昨年4月の一般社団法人

への移行に伴い、常任委

員会の見直しなど組織体

制の整備を進めてきたと

し、引き続き「残された

懸案事項について確実に

検討を進め、より良い協

会運営の体制をつくって

いきたい」と述べ、協力

を呼びかけた。

 26年度事業計画の重点

方針(要約)は次の通り。

 ①事故防止の徹底に努

め、健康起因事故防止の

ため、健康診断の受診率

向上を図る

 ②総合的に環境対策を

推進し、特にグリーン・

エコプロジェクト(GE

P)事業は、参加インセ

ンティブ付与などで継続

的活動の促進を図る

 ③さらなる原価意識の

徹底、および「トラック

運送業における書面化推

進ガイドライン」の周知

徹底を図り、コストに見

合った適正運賃確保と、

燃料サーチャージ導入や

車両留置料・付帯業務料

の収受など、荷主との公

正取引の実現に取り組む

 ④東京都災害備蓄倉庫

における荷役作業などの

運営体制整備と、業務の

習熟を図る

 ⑤軽油引取税・旧暫定

税率廃止を含め燃料の価

格安定策、および大規模

災害時などにおける営業

用トラックへの優先・安

定供給に関する要望活動

を強力に推進する

 ⑥高速道路料金の大口・

多頻度割引について、27

年度以降の継続・拡充な

ど、大幅な負担軽減要望

を展開する 

 ⑦マスメディアなどを

活用し、広報活動を積極

的に展開する

 加えて、引き続き一般

社団法人としての組織体

制整備を進め、懸案の中

型免許問題や駐車問題な

どの課題解決に努める。

 重点事項は15項目。交

通安全対策では、安全意

識向上に役立つ警視庁主

 東京都トラック協会(大髙一夫会長)は3月20日、東

ト総合会館で平成25年度第4回理事会を開催し、平

成26年度事業計画書・予算書案や委員会規程の改正

案などを審議・承認した。事業計画では引き続き「安

全・安心の確保」「環境問題への対応」「再生産可能な

適正運賃の収受」、および「大規模災害時の緊急輸送

体制の確立」を重点施策の柱に位置付け推進するとと

もに、「会員・支部重視」の観点から、事業経営に資す

る各種講習会を拡充する方針。

催セーフティドライバー・

コンテストへの参加助成

枠を1千人増の1万5千

人に拡大する。また初任

運転者特別講習(18回)

を継続実施するほか、運

行管理者確保対策として

運管試験事前講習会(6

回)を行う予定。

 事故防止大会のあり方

については、外部発信型

・都民参加型の方向で、引

き続き見直しを検討する。

 さらに、定期健診受診

率向上のための実証調査

の一環として、新たに本

部における集団健診(土・

日曜日に各2回程度)を

実施する。

 環境対策ではGEP事

業の推進とともに、低公

害化促進事業としてエコ

タイヤ導入補助(燃料費

高騰対策、100台分)に

加え、新たに東ト協単独

の環境タイヤ(リトレッ

ドタイヤ)導入補助(10

0台分)を実施する。

 経営環境改善事業とし

ては、適正運賃収受に向

けて原価計算セミナーを

継続実施するとともに、

書面取引の普及・定着に

努める。また特に運転者

不足が深刻化する中、労

働力確保対策を推進する

ほか、消費税増税の転嫁

対策に取り組む。

 26年度予算では、運輸

事業振興助成交付金の減

額(約800万円減と試

算)が見込まれるため、事

業を見直し効果的に実施

する。東ト協の総事業費

は約21億6千万円(前年

度比2・2%減)。

 なお、28年10月に創立

50周年を迎えることから、

記念事業の引当資産とし

て26年度から3年間、毎

年500万円・合計15

00万円を積み立てる。

 委員会規程の一部改正

は、昨年12月の理事会で

承認した常任委員会の再

編(物流政策委員会の新

設など)に伴うもので、4

月1日付で改正し、通常

総会開催の6月16日から

実施する。

 

なお、理事会が選任・

解任を行う「重要な使用

人」は、「役員待遇職員」

とすることを承認した。

事業経営に役立つ各種講習を拡充

常任委員会再編で規程改正

トラック産業

健全化・活性化へ議論

国交省・有識者懇が初会合

全 ト 協例年にない年度末繁忙期

安全確保へ「特別声明」

東ト協 理事会26年度事業計画・予算案を承認

第4回

☆ス タ ン ド 128.6〜127.5 円 平均 =128.02円☆ロ ー リ ー 124.1〜114.6 円 平均 =117.91円☆元売り発行カード 131.1〜117.7 円 平均 =125.13円☆ディーラー発行カード 141.8〜116.7 円 平均 =123.31円

国交省、新高速道路料金を許可

2月のWebKIT成約運賃指数

東ト協、労務厚生・環境各委員会

東ト協、事故防止委員会を開催

全ト協、26年度事業計画を決定

23457

2014年(平成26年)

1052

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国土交通省は3月14

日、高速道路各社が申請

していた4月以降の新料

50%割引に拡充する。

 また、平日朝夕割引に

関して、トラック運送業

界の要望を考慮し、コー

ポレートカード利用も適

用対象とした。適用開始

時期などは今後決める。

 消費税増税の転嫁につ

いては10円単位で端数処

理する。

 首都高速道路に関して

は、基本料金および各種

割引は、消費税増税を考

慮した上で、27年3月末

まで現行水準・制度を継

続する。

 消費税増税の料金への

転嫁は10円単位で端数処

理し、ETC車の基本料

金については、普通車が

下限(6㌔㍍以下)51

0円から上限(24㌔㍍超)

930円、大型車が下限

1030円から上限18

50円までの5段階の料

金となる。

 ※東名高速道路上り線

東京料金所および東名阪

道路亀山料金所を流出す

る車両に対する、深夜割

引の前倒し(午後11~12

時の間も深夜割引適用)

も3月31日で終了する。

4月1日午前零時までに

流出すれば5割引が適用

されるが、これを超えて

流出した場合は、新制度

の3割引となる。

金について許可した。

 NEXCO高速道路の

料金水準は、普通区間・

大都市近郊区間・海峡部

等特別区間の3つの水準

に統一し、これに伴う料

金水準の引き下げは、当

面10年間実施する。

 料金割引は、時間帯割

引が縮小される

一方、物流対策

として大口・多

頻度割引は最大

40%割引とし、

激変緩和措置と

して平成27年3

月末まで、最大

 

全日本トラック協会

は、平成25年度補正予算

による「トラック輸送の

省エネ対策の推進」(燃

料費高騰対策)の一環と

して、3月24日から31日

まで、エコタイヤ導入補

助制度の申請受付を行

う(既報3月10日号)。

 ただし3月24・25日の

2日間で、補助金申請額

が予算額(25・2億円)を

超過した場合、その時点

で受付終了。超過しない

場合、26日以降1日単位

で延長する。

 保有車両5台以上30台

以下の一般貨物自動車運

送事業者などが対象。

 

補助対象となるエコ

タイヤは、①25年12月12

日から26年3月25日まで

に導入されたもの(受付

延長の場合は最終日、期

間内での納品・支払い完

了が要件、リースは対象

外)、②全ト協が定めるも

の(商品・型式・サイズ

 

関東運輸局は3月12

日、東ト総合会館で第9

回関東地区・東京都トラ

ック輸送適正取引推進パ

ートナーシップ会議を開

など)、③車

両総重量12㌧

超の事業用ト

ラック(新車

を除く)のタ

イヤ全てに導

入されたもの。

 補助率は導入費用(装

着費用などを除く)の4

分の1以内で、上限額は1

台当たり9万円(トラッ

ク協会との協調補助で最

大18万円)。1事業者3

台分を上限に補助する。

 補助金申請額が各都道

府県協会における予算額

を超過する場合、安全性

優良事業所(Gマーク事

業所)の申請を優先し、

まず申請額が最も高い1

 

国土交通省自動車局

は、車両安定性制御装置

(EVSC)装備の義務付

け対象範囲を車両総重量

20㌧以下の貨物自動車に

順次拡大する。また衝突

被害軽減制動制御装置

(AEBS)の性能基準を

強化するとともに、車両

総重量3・5㌧超の中・

大型貨物自動車に順次、

義務付ける。

 このほど、道路運送車

両・保安基準関係の依命

通達を一部改正したもの。

 EVSCは、既に20㌧

超の貨物自動車への義務

付けが決まっており、新

型車の場合、22㌧超は平

成26年11月1日、20㌧超

22㌧以下は28年11月1日

から義務付ける。

 なお、第五輪荷重を有

するけん引車で、車両総

重量13㌧超への義務付け

は26年11月1日、3・5

㌧超の被けん引車は27年

9月1日から。

 これに加え、義務付け

対象を拡大するもので、

新型車の場合、総重量8

㌧超20㌧以下は30年11月

1日、8㌧以下は31年11

月1日から義務付ける。

 AEBSについては、

新型車の場合、総重量22

㌧超は29年11月1日、8

㌧超20㌧以下と20㌧超22

㌧以下は30年11月1日、

3・5㌧超8㌧以下は31

年11月1日から義務付け

る。

 なお、第五輪荷重を有

するけん引車で、車両総

重量13㌧超への義務付け

は30年11月1日から。

台目について交付決定す

る。これにより予算額を

超過する場合は、自動車

登録番号による抽選とな

る。

 一方、予算額を超過し

ない場合は、Gマーク事

業所以外の申請につい

て、各都道府県協会の予

算額の範囲内で申請額が

最も高い1台目の交付決

定を行い、これにより予

算額を超える場合は抽選。

 さらに、予算が残る場

合は同様の方式で2台目、

3台目の交付決定を順次

行う。

 申請要項の詳細につい

ては、全ト協ホームペー

ジ参照。

ぞれ、書面化推進や軽油

高騰対策、労働災害防止

への取り組みについて説

明した。

 齋藤課長は、書面化推

進に向けた貨物自動車運

送事業輸送安全規則の改

正や「トラック運送業に

おける書面化推進ガイド

ライン」制定など、一連

の措置について説明した

上で、昨年の会議で指摘

された電子媒体の活用や

印紙税などに関する意見

を「ガイドライン」に反

映させたと報告。

 綿引専務理事は、書面

化の普及・定着に向けた

施策として、マニュアル

の作成やホームページの

活用、セミナー開催など

を挙げ、積極的に取り組

むとした。

 軽油高騰対策に関して

は、齋藤課長が行政によ

る経済団体に対する燃料

サーチャージ導入の協力

要請などについて説明

し、今後、転嫁状況の実

態調査を実施し、フォロ

ーアップを行うとした。

 一方、業界の対応につ

いては綿引専務理事が説

明。「燃料高騰対策本部」

を設置し、アイドリング・

ストップなどの対策とと

もに、燃料サーチャージ

導入に向けて荷主業界団

体や個別企業に対する協

力要請活動を行っている

とした。

 意見交換では、書面化

について「スポット輸送

では難しい面がある」「運

賃と料金の違いを理解し

ていただけていない荷主

も多い」などの問題が指

摘された。また「運転者

不足が現実問題となって

おり、対応を考えなけれ

ばならない」などの意見

が出された。

 最後に、奈良部長が改

めて書面化について言及

し、「輸送の安全を確保

する観点から、適正取引

のために書面化を推進し

ていただきたい」と述べ

た。

催し、議題として①経済

の好循環実現に向けた政

労使の取り組み②書面化

など適正取引の推進③軽

油高騰対策の推進④消費

税転嫁対策――について

意見交換した。

 開催に当たり、奈良和

美自動車交通部長があい

さつ。「トラック輸送の

適正取引の推進が以前に

も増して重要になってい

る」と書面化推進の必要

性を強調した上で、「経

済の好循環実現」に

向けた政府の方針な

どについて説明した。

 

会議ではまず、関

運局自動車交通部の

齋藤隆貨物課長、関

東トラック協会の綿

引正明専務理事(東京

都トラック協会専務

理事)、東京労働局

労働基準部の船井雄

一郎安全課長(オブザ

ーバー参加)がそれ

北陸道バス事故の教訓

健康起因事故が増加傾向

健診徹底など対策強化を

新高速料金を許可

国交省

衝突被害軽減ブレーキ

総重量3.5トン超へ義務付け

国交省

エコタイヤ導入補助

Gマーク事業所を優先

全ト協

トラック輸送適正取引推進P S 会 議

書面化推進を中心に意見交換

申請受付期間3/24〜31

パートナーシップ

4月1日から移 行

 北陸自動車道で3月3

日、高速乗合バスが停車

中の大型トラックに衝突

する死傷事故が起きた。

 

高速バス事故といえ

ば、多くの死傷者が出た

2年前の関越自動車道に

おける高速ツアーバス事

故を想起させるが、トラ

ック業界にとっても、他

人事ではない問題を含ん

でいる。

 北陸道での事故原因は

究明中だが、事故当時、

運転者は意識喪失の状態

だったという。また健康

状態について、睡眠時無

呼吸症候群(SAS)の要

経過観察と診断されてい

たことや、事故当日まで

11日間連続で勤務してい

たと報じられている。

 国土交通

省はこの事

故を受けて

3月6日、

日本バス協

会に運転者の過労運転防

止や健康状態の確認など

の徹底を求める通達を発

出した。

 事故原因として、何ら

かの体の疾患や、過労運

転などが疑われるという

ことだろう。

 トラック業界において

も、過労運転の防止など

適正な運行管理の徹底が

かねてからの課題だ。加

えて近年、健康起因事故

が多くなっており、運転

者の健康状態の確認・治

療指導を含めた健康管理

の徹底が、今後の大きな

課題の一つとなってきて

いる。

 業界では、運転者の長

時間労働や高齢化などに

伴い、定期健康診断に

おける疾患などの有所見

率が高く、脳・心疾患な

ども多いという。もし万

一、こうした疾患が運転

中に悪化・発症すれば、

重大事故につながるリス

クが高いだけに、対策強

化が急がれるところだ。

 SASに関しては、業

界でスクリーニング検査

促進のための助成が行わ

れているが、健康管理の

前提となる定期健診の受

診率は、他産業に比べて

かなり低い状況だ。さら

に、脳・心疾患に至る可

能性がある、生活習慣病

対策の推進なども今後の

課題といえる。 

こうした

中、国交省

は平成25年

度から、運

輸事業振興

助成交付金による定期健

診に対する助成を認め

た。

 その背景には言うまで

もなく、近年の健康起因

事故の増加傾向がある。

業界において健診受診率

を高め、適切な健康管理

を推進する狙いがある。

 ただ現実問題として、

中小企業においては、運

行前の点呼などで健康状

態の確認は確実に行う必

要があるにしても、生活

習慣病の予防や改善指導

などまで行えるかとなる

と、なかなか手が回らな

いのが実情ではないか。

当然、費用負担の問題も

ある。

 健康管理は、第一義的

には業界なり、個々の事

業者の自助努力で対応す

べき問題だろうが、こう

した業界実態を踏まえる

と、やはり一定の限界が

あるのは否めない。 

 現在、事故防止対策支

援推進事業として運行管

理の高度化や、各種の安

全装置導入などに対して

は支援策が講じられてい

るが、あわせて健康管理

面についても、対策措置

をさらに強化し、本格的

に取り組む必要があるの

ではないか。

 (Y)

第1052号 (2)総 合2014年(平成26年)3月25日

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 有識者懇談会の検討

課題のうち、活性化方

策の最大の課題はトラ

ック産業の人材確保だ。

 最近のトラック輸送

市場は、年度末の繁忙

期を迎え活況を呈して

いるが、消費税引き上

げ前の駆け込み需要も

あって、供給不足が指

摘されている。車両と

人手不足の状況にあ

り、特に「クルマはあ

るが、人がいない」と

の声が多く、運転者不

足が深刻化している。

 景気が緩やかに回復

する中、人手不足はト

ラック産業に限った問

題ではないが、中長期

的にみても、他産業に

比べて長時間労働で、

低賃金なトラック運転

者の確保は、一筋縄で

はいかない。

 国交省が有識者懇談

会で打ち出した、トラ

ック運転者に対する公

的資格制度は、平成20

年に国交省の検討会が

創設を提言していたも

ので、運転者の地位向

上やキャリアアップに

資する制度の創設につ

いて、改めて検討して

いくことになった。

 同省では、技術や技

能、管理能力が優れた

運転者を試験などで評

価し、国として優良な

運転者と認める制度を

想定している。この資

格を持つ運転者が在籍

することで、運送事業

者にもメリットが出る

ようにしていきたい考

えだ。

 こうした制度創設に

より、運転者の定着率

向上に役立つような制

度の実現を期待した

い。

 トラック産業を活性

化させるためには、市

場が健全である必要が

ある。そして、運転者

の待遇を改善するため

には、健全な市場で適

正な運賃水準により、

取引が行われる必要が

ある。

 その意味では、健全

化方策が非常に重要だ

が、国交省が有識者懇

談会に提示した新たな

健全化方策としては、

安全性優良事業所(G

マーク事業所)認定を

10年以上連続で取得し

ている事業所に対する

表彰制度の創設や、悪

質な違反が多い小規模

事業者の効果的な指導

・監査に向けた対策の

検討だけで、それ以外

は、従来の施策を並べ

るにとどまった。

 参入時基準の強化に

ついては、これまでに

実施した所要資金の見

直し、損害賠償能力の

強化といった基準強化

後の状況を注視し、「運

用強化を検討する」と

の方向性を示しただけ

だ。

 全日本トラック協会

は3月13日に開催した

理事会で26年度事業計

画を決めたが、最重点

施策は「参入基準の厳

格化等規制緩和の見直

しの促進」だ。

 新規参入事業者の参

入基準の厳格化や、多

層構造による弊害の解

消などに向けて、行き

過ぎた規制緩和の見直

しを促進するととも

に、需給調整や運賃規

制に関する施策につい

ては、他業界の動向も

参考に、業界の実態や

関連法規を踏まえて、

十分な検討を行うとし

ている。

 トラック輸送市場の

健全化に向け、抜本的

な対策が求められてい

る。

 (ジャーナリスト

  

 

伊集院 豪)

 全日本トラック協会の

まとめによると、2月の

求荷求車情報ネットワー

クWebKITの成約運

賃指数(平成22年4月を

100とした指数)は1

15で、前年同月比9ポ

イントの大幅上昇となっ

た。これにより、10か月

連続で前年同月を上回

り、引き続き高い水準で

推移している。

 

成約運賃指数(22年度

を100とした指数)を

年度別にみると、25年度

(今年2月まで)は108

・3で、前年度比4・8ポ

イント上回る。

 荷物重量別にみると、

4㌧以下が109・7

で同5・9、4㌧超は

108・5で同5・1ポ

イントのそれぞれ上昇と

なっている。

 

荷物情報(求車)の登

録件数は約9万2992

件で前年同月比81・8%

増と1・8倍にも増加し

ているが、成約件数は

1万1374件で同8・

3%増にとどまり、成約

率は12・2%で同8・3

ポイントも低下した。

 車両の確保が、一段と

難しくなっていることを

うかがわせる。

 例年、年度末の繁忙期

に当たる3月は輸送需給

が一段とタイト化する

が、今年度は消費税増税

前の駆け込み需要も加わ

り、運賃指数もさらに大

きくはね上がる可能性が

ある。

 経済産業

省・中小企

業庁は、3

・4月を「消

費税転嫁対

策強化月

間」と位置

付け、公正

取引委員会

と連携して

転嫁拒否行

為などの監

視・取り締まりなどを強

化し、拒否行為の未然防

止に取り組む方針。

 4月からの消費税増税

に伴い、増税分の「減額」

や「買いたたき」などの転

嫁拒否行為が多く発生す

るおそれがあるためだ。

 具体的には、下請取引

適正化ガイドラインを改

訂し、円滑・適正な転嫁

の遵守を位置付けるとと

もに、監視体制を強化。

特に大規模小売事業者に

重点を置いた特定事業者

(買い手側)に対し、公取

と合同で書面調査を実施

する。

 一方、特定供給事業者

(売り手側)については、

全 ト 協

「運送引受書」基本様式ホームページに掲載

 

全ト協は、「ドライバ

ー等安全教育訓練促進助

成制度」による平成26年

度の訓練助成を実施す

る。助成の申し込み手続

きは、各都道府県トラッ

ク協会を通じて行う。

 全ト協が定める特定お

よび指定研修施設で、ド

ライバーおよび安全運転

管理者の教育訓練を行う

会員事業者に対して、そ

の受講料を助成する。実

施期間は、4月1日から

27年3月31日まで。

 特別研修は受講料の7

割を助成。ただし、安全

性優良事業所(Gマーク

事業所)については全額

を助成する。一般研修に

ついては定額助成(1講

座につき1万円)。

 〈特定研修施設〉

 愛知県トラック協会中

部トラック総合研修セン

ター▽埼玉県トラック協

会埼玉県トラック総合教

育センター

 〈指定研修施設〉

 自動車安全運転センタ

ー安全運転中央研修所▽

クレフィール湖東交通安

全研修所▽総合交通教育

センタードライビングア

カデミーONGA▽同ア

カデミー北海道

 なお、各施設では3月

7日から、受講申し込み

の受付を行っている。

 申し込み手続きは、所

属協会に資格・要件や助

成人数などを事前確認の

上、各事業者が受講する

各施設に予約し、所属協

会に申込書を提出する。

研修終了後、実施報告書

を提出すると、助成金が

支給される。

 なお、同助成制度の詳

細は全ト協ホームページ

に掲載。

 全ト協は、国土交通省が制定した「トラック運送業における書面化推進ガイドライン」で発出がルール化された「運送引受書」の基本様式をホームページ(HP)に掲載し、活用を呼びかけている。 荷主など運送を委託する側が発出する「運送状」を活用して作成する場合の基本様式で、個別の取引実態にあわせて、運送条件・業務内容などを追加記載することができる。 また、荷主などとの間で別途、基本契約や覚書などを取り交わしている場合には適宜、記載事項を省略することも可能。 この書面には「注意書き」として、国交省の

「書面化推進ガイドライン」に基づき発行される書面で、委託者がこの書面と相違した運送を強要した場合には貨物自動車運送事業法に基づく荷主勧告、社名公表が行われる場合がある旨、記載されている。 この基本様式は、全ト協のHPからダウンロードして使用可能。

消費税転嫁対策調査官

(Gメン)によるパトロー

ルなどを実施する。

 さらに取り締まりを強

化し、転嫁拒否行為をく

まなく発見するため、公

取と合同で中小企業・小

規模事業者を対象に書面

調査を実施。あわせて消

費税転嫁対策特別措置法

に基づく事前調査や立ち

入り検査において、下請

代金法上の違反を発見次

第、同法に基づく指導な

ど厳正に対処する。

 広報・相談体制も強化

し、3・4月は土曜日も

電話相談を受け付け、3

月末からは日曜日も相談

対応を行う。    

 国土交通省は3月 12 日、トラック産業の健全化・活性化に向けた有識者懇談会を立ち上げた。トラック産業の将来ビジョン検討会の下に設置されていた「取組作業部会」の後継組織として設置されたもの。「正直者が損をしない」市場を整備するための健全化方策とともに、人材確保策をはじめとする活性化方策を検討する。初会合では、人材確保策の一環として、トラック運転者に対する公的資格制度の創設について検討を進めることになったが、市場の健全化に向けた抜本策は、これといったものが見当たらない。

2月

115で大幅アップ

10か月連続で前年上回る

経産省・中小企業庁3・4月は

「消費税転嫁対策強化月間」

全ト協

26年度

安全教育で助成

受講予約

受付中

公取と連携し監視・取締り強化

市場の健全化に向けて抜本策を人材確保へ資格制度創設を検討

トラック産業・有識者懇が発足

WebKIT成約運賃指数

(3) 第1052号経 営 2014年(平成26年)3月25日

Page 4: 26年度事業計画・予算案を承認 - totokyo.or.jp · 28年 10月に創立 50周年を迎えることから、 ... 明。全産業の労災は昭和 48年をピークに減少し3

•••••••••••••••••••••••

労災防止・労働関係法令テーマに

•••••••••••••••••••••••••••

 東京都トラック協会労

務厚生委員会(水野功委

員長)は3月11日、東ト

総合会館で委員会を開催

し、平成26年度の労務厚

生関係事業計画案を審

議・承認した。健康診断

助成事業については、助

成対象事業者を保有車両

30台以下とする制限を廃

止するとともに、健診の

受診機会拡大のため、新

たに本部での集団健診を

実施することを決めた。

 冒頭、あいさつに立っ

た水野委員長は、北陸自

動車道で発生した高速乗

合バス事故に言及し、原

因は究明中としながら

「運転者の健康管理が重

要なことを再認識したと

ころ」と述べ、業界にお

いても一層の健康管理の

徹底を促した。

 議事では25年度労務厚

生関係事業の実施状況を

 東ト協環境委員会(彦田

昌昭委員長)は3月13日、

平成25年度第7回委員会

を開催し、グリーン・エコ

プロジェクト(GEP)を

中心とした環境対策の推

進状況を報告するととも

に、26年度の環境対策事

業計画案について審議・

承認した。

 彦田委員長はあいさつ

で、まず運賃動向に言

及。上昇圧力が強まって

いる最近の情勢を踏まえ

「運賃を上げてもらうの

はこの1年。人や車が足

らなくなることを荷主に

アピールし、交渉してい

くべき時期ではないか」

と指摘した。その上で、

GEP活動や東京都「貨

物輸送評価制度」への対

応について、「参加して

良かったという形にして

いきたい」とし、改めて

積極的な取り組みを呼び

かけた。

 議事では、まず環境対

策の現況を報告。GEP

参加事業者は2月28日現

在で608社で、新規参

加は29社。参加車両は都

外ナンバーを含め1万7

858台に達する。

 環境対策関連補助の申

請状況は、特に省エネ対

策用機器の導入補助に対

して、ドライブレコー

ダー用車載器を中心に多

くの申請が寄せられ、予

算の1・4倍に達したこ

となどを報告した。

 また、国の25年度補正

予算による先進環境対応

型ディーゼル・トラック

やエコタイヤ導入補助制

度、および26年度の都「貨

物輸送評価制度」の実施

について説明。都「評価

制度」は4月に説明会を

実施し、5月の連休明け

にも評価申請の受付が行

われる見通し。

 26年度の環境対策事業

計画では、引き続きGE

P活動を積極的に推進し

拡充を図るとともに、都

「評価制度」評価認定の

取得を推進する。加えて

グリーン購入ネットワー

クが制定した日本初の

「輸配送(貨物自動車)

契約ガイドライン」に基

づき、GEP参加事業者

の「エコ商品ねっと」へ

の掲載促進を図る。

 さらに、低公害化促進

事業としてCNGを中心

とした低公害トラックの

導入促進、およびエコド

ライブ管理システム用機

器、ドライブレコーダー

用機器、環境タイヤ(リ

トレッドタイヤ)を含め

た省エネ対策用機器の導

入促進を図る。

 特に、新たに対象とし

たリトレッドタイヤは、

日本での普及率は20%程

度と低いことから、資源

の有効利用を促進するた

め、導入費用の一部を補

助(100台分)する方

針。

 東ト協は3月4日、東

ト総合会館で平成25年度

労務講習会を開催。陸上

貨物運送事業労働災害防

止協会・安全管理士の堀

野弘志氏が「なくそう労

災事故」、社会保険労務

士で東ト協労務相談員の

高橋眞幸氏が「労務管理

の実務について」と題し

て講演した。

 堀野氏はまず、労働災

害発生状況について説

明。全産業の労災は昭和

48年をピークに減少し3

分の1以下になっている

が、陸運業では横ばい、

ないしは微減にとどまっ

ているとした。

 特に、荷役作業中の「転

落、墜落」などの労災事

故が多いと指摘し、改め

て注意喚起。厚生労働省

が策定した「安全対策ガ

イドライン」に基づく対

策の推進を求めた。

 引き続き、高橋氏は、

労働時間管理に関する

「36協定」や「変形労働

時間制に関する協定届」

 東ト協は

2月27日、

東ト総合会

館で第4回

経営者実務

セミナーを

開催。物流

コンサルタ

ント会社・

プロデキューブの高柳勝

二代表取締役が「運送会

社の管理者に期待されて

いる役割~ルールを守る

ドライバーを育てる」と

題して講演した。

 同氏は、社内ルールを

守らせるための手法につ

いて説明。事故防止など

のためのルールを徹底的

に守らせることが、荷主

からするとサービス品質

となり、評価を高めるこ

とにもなると指摘した。

の記載方法など関係書類

作成の実務について説明

するとともに、最近の関

係法令の改正に対応し、

就業規則の見直しなどを

行う必要があるとした。

 特に改正「高齢者雇用

安定法」では希望者全員

が継続雇用の対象になる

ことや、改正「労働契約

法」における有期労働契

約の期間の定めのない契

約への転換など、改正内

容について説明し、適切

に対応するよう促した。

 

なお、同日に続き、3

月5日・7日の合計3回、

労務講習会を開催し、2

75人受講した。

報告した後、26年度事業

計画案について審議。

 健康起因事故防止事業

として、25年度から「定

期健康診断受診率向上の

ための実証調査」(受診

料1人1千円助成)を実

施しているが、さらに受

診率向上を図るため、助

成対象事業者について、

保有車両30台以下の制限

を廃止する。ただし、助

成の上限は1社30人分ま

で。

 こうした助成措置など

をさらに周知し、受診促

進を図る。

 なお、25年度の健診助

成は支部健診以外を含

め、1万3263人(3

月11日現在)。

 加えて、新たに本部で

の集団健診も実施する。

日常業務の都合上、支部

健診を受診できない場合

が少なくないことから、

これを補完する形で実施

し、受診機会の拡大を図

る。

 26年度はトライアルと

して、土・日曜日に各2

回程度の実施を計画し、

延べ800人程度の受診

を想定。実施時期につい

てはアンケート調査を

行った上で、決定する。

 さらに、会員事業者の

運転者における大型自動

車運転免許の取得をサポ

ートするため、都内の自

動車教習所と特別優遇契

約(教習料金の割引など)

を締結することを基本的

に承認した。

 少子化や若年者の自動

車離れなどを背景に、大

型免許取得者が減少傾向

にあり、今後、運転者の確

保が一層困難になること

が予想されるためで、都

内23区と多摩地区の教習

所2か所と締結する方針

だ。

 このほか、睡眠時無呼

吸症候群(SAS)の検査

費用の一部助成を引き続

き実施する。また、福利

厚生対策事業研修会につ

いては、従業員の家族も

含め、参加対象を広げた

研修会を新たに企画・実

施する方針。

7日㈪ 13時30分=鉄骨

 ・橋梁専門部会全体会

議(東ト総合会館)▼14

時=「トラック運送業

における書面化の推進」

に関する研修会(同)

8日㈫ 

一斉街頭指導活

動「統一実施日」▼10

時30分=ダンプ専門部

会全体会議(東ト総合

会館)▼15時45分=関

東・甲信越重量部会正

副部会長会議(全ト協)

▼17時=青年部正副本

部長会(東ト総合会館)

9日㈬ 10時30分=食料

 ・酒類飲料専門部会役

2日 運行管理者試験

3日 事務局部長会▽広

報委員会▽「トラック

運送業における書面化

の推進」に関する研修

会▽サポート事業(5・

6・10・12・14日)

4日 労務講習会(~5日)

5日 

総務委員会▽物流

経営士課程▽東京運輸

支局・街頭検査に協力

▽食糧専門部会麦・粉

委員会

6日 ロジ研正副本部長

会議▽同フォーラム▽

国交省補正予算「トラ

ック輸送の省エネ対策

の推進(燃料費高騰対

策)」説明会(~7日)

▽関東ブロック適正化

事業指導員連絡会議

7日 支部事務局事務長

会議▽労務講習会

8日 食糧専門部会砂糖

委員会(~9日)

9日 物流経営士課程

10日 事務局部長会▽近

代化基金運営委員会▽

物流経営士研修交流事

業研修会▽同交流会▽

関東ブロック各都県ト

協会長会議

11日 労務厚生委員会▽

正副会長会▽東京都交

付金事業審議委員会▽

人材養成基本問題検討

委員会▽グリーン・エ

コプロジェクトセミナ

ー(~14日)

12日 女性部一日研修見

学会▽物流経営士課程

▽事故防止委員会▽建

設専門部会全体会議

13日 経営者実務セミナ

ー▽環境委員会正副委

員長会議▽同委員会

14日 東京都トラック交

通遺児等助成財団理事

会▽東京都貨物自動車

運送適正化事業実施機

関評議委員会

 

田中 

義則氏(丸三容

器代表取締役・杉並支部)

3月7日、死去。59歳。通

夜は3月14日、告別式は

同15日にそれぞれ杉並区

和泉の龍光寺大師堂で。

喪主は妻・美江子さん。

 星野 

彦九郎氏(星野

港運社長・深川支部)3

月9日、死去。83歳。通

夜は3月13日、告別式は

同14日にそれぞれ江東区

富岡の富岡斎場第二式場

で。喪主は妻・アツ子さん。

員会(東ト総合会館)

10日㈭ 

10時30分=タン

クトラック専門部会役

員会(東ト総合会館)▼

正午=重量品専門部会

委員会(同)

11日㈮ 10時30分=都庁

・区役所専門部会役員

会(東ト総合会館)▼14

時=出版・印刷・製本

 ・取次専門部会役員会

(同)

14日㈪ 10時・14時=「引

越事業者優良認定制

度」申請に係わる説明

会(東ト総合会館)

15日㈫ 13時30分=セメ

ント専門部会全体会議

(東ト総合会館)▼18時

=木材専門部会全体会

議(ルートイン東京東

陽町)

【4月1〜15日】

【3月1〜15日】

東 ト 協

労務厚生委員会

健診助成で台数制限廃止に

受診機会拡大へ本部健診

東 ト 協

環境委員会

26年度 事業計画案を承認GEP推進、環境タイヤ補助

第4回経営者実務セミナー

ルールを守らせる手法

大型免許取得サポート

労務講習会

第1052号 (4)協 会2014年(平成26年)3月25日

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交通安全運動

の初日

•••••••••••••••••••••••••••••••

••••••••••••••••••••••••••••••••••••••

初任運転者

•••••••••••••••••••••••••••••••••••

••••••••••••••••••••••

 東京都トラック協会事

故防止委員会(江森東委

員長)は3月12日、東ト

総合会館で平成25年度第

6回委員会を開催し、警

視庁と東京運輸支局の担

当官が、春の全国交通安

全運動に関して説明し

た。また2月に新企画で

開催した事故防止大会の

実施結果などについて意

見交換した。

 冒頭、あいさつに立っ

た江森委員長は、先の事

故防止大会に触れ「概ね

好評だったのではない

か」とした上で、会員第

一当事者の死亡事故につ

いて「今年は今のところ

ゼロ。これを継続できる

よう取り組んでいただき

たい」と呼びかけた。

 議事ではまず、警視庁

交通部交通総務課の山下

憲一交通安全組

織係長が、25年

の事業用トラッ

クの交通事故発

生状況について

説明。前年に比

べ約300件減

少しているが、

交差点での安全

確認違反による

事故が多いと注

意を促した。

平成 26 年度/第 35 回東ト協

ドライバー・コンテスト ◆ 一般参加募集期間  5月7日~6月 13 日 ◆ 競技部門 2トン・4トン・11 トン・トレーラ・女性の5部門。10月に開催される全国大会の東京都代表選手の選考を兼ねて実施。ただし、2トン部門は東ト協大会のみ。

 〈学 科 競 技〉  7月12日 東ト総合会館 〈実 科 検 定〉

  ▽ トレーラ部門/7月22日、日立物流松戸研修所 ▽一般・女性部門/7月27日、警視庁府中運転免許試験場

 〈表 彰 式〉 7月27日、警視庁府中運転免許試験場。一般・女性部門の実科検定終了後に行う。

本部・多摩会場

合計で18回開催

 東ト協は4月から、平

成26年度初任運転者特別

講習を順次開催する。4

月に行う第1回講習(既

報3月10日号)を皮切り

に、本部会場(東ト総合

会館)で延べ12回、多摩

会場(三多摩自動車会館)

で延べ6回、合計で18回

実施する。受講料は無料。

 開催日程・申込期間な

どは左表の通り。

 申し込みは、所定の「受

講申込書」に記入の上、

 東ト協は、春の全国交通安全運動初日の4月6日、一般紙4紙(朝日・読売・毎日・東京新聞)に、業界の事故防止活動をアピールする広告(写真㊤)を掲載する。 広告デザインは、交通事故が多い交差点での事故防止のため、左右の安全確認や「ブレーキ足乗せ」による防衛運転の励行を促す

「運転者注意喚起ステッカー」をメーンとしたもの。全5段・白黒で、各紙の都内・多摩版に掲載。日常的に、安全運転の励行に努める業界の取り組みをPRする。

 東ト協は3月10日、東

ト総合会館で物流経営士

交流会記念講演・交流会

を開催した。今年で4回

目で、今回は初めて全日

本トラック協会の後援を

得て開催。特別期から13

期までの物流経営士が出

席し、世代を超えて交流

した。

 冒頭、東ト協の安藤明

常務理事が主催者あいさ

つ。東ト協は一般社団法

人移行に伴い、物流経営

士課程をはじめ人材養成

事業を継承・実施してお

り、「重要な公益目的事

業の一つに位置付けてい

る」とし、積極的な受講

を呼びかけた。

 後援の全ト協・村田省

蔵常務理事は、講演・交

流会を「物流経営士の

質的向上を目的とする

とともに、現場で活躍

する皆さんの意見を聞

く場として活用してい

きたい」とするととも

に、今後「物流経営士

の社会的認知度を高め

ていく施策も検討して

いきたい」と述べた。

 引き続き、物流経営

士課程の講師でカリキ

ュラム作成・修了判定を

担当する東京都市大学の

武田正治名誉教授が、ア

ベノミクスやTPPが物

流業界に及ぼす影響など

について講演した。

 特にアベノミクスの影

響について、物流コスト

も改善に向かう可能性が

あるが、そのためには

「荷主との運賃交渉が必

要で、まず原価計算によ

る自社の数値データを把

握することが重要」と強

調。その上で「武田式運

送原価計算システム」の

活用法を説明した。

 さらに、今後の運賃交

渉では運転者不足が重要

な鍵になると指摘し、大

型免許保有者数などの具

体的なデータを荷主に示

して説明し、理解を得る

必要があるとした。

 

講演後、交流会を開

催。安藤常務理事のあい

さつに続き、橋場之廣審

議役が乾杯の発声を行っ

た。

本部会場 【東京都トラック総合会館】開催日 申込期間

4月19日(土) 4月20日(日) 4月 1日(火)〜4月14日(月)

6月14日(土) 6月15日(日) 5月16日(金)〜 6月 6日(金)

8月 2日(土) 8月 3日(日) 7月 4日(金)〜7月25日(金)

10月 4日(土) 10月 5日(日) 9月 5日(金)〜9月26日(金)

12月 6日(土) 12月 7日(日) 11月7日(金)〜11月28日(金)

平成27年 2月7日(土) 2月8日(日)

平成27年1月 9日(金)〜1月30日(金)

多摩会場 【三多摩自動車会館】開催日 申込期間

4月 9日(水) 受付中 〜 4月 3日(木) 5月23日(金) 4月25日(金)〜5月15日(木) 7月 9日(水) 6月16日(月)〜7月 1日(火) 9月11日(木) 8月15日(金)〜9月 3日(水) 11月14日(金) 10月17日(金)〜11月5日(水) 平成27年 1月14日(水)

         平成27年12月19日(金)〜1月6日(火)

FAX送信する(受講会

場により申込先などが異

なるため、要注意)。

 申し込み・問い合わせ

先は次の通り。

 【本部会場】

 東ト総合会館=東ト協

運行管理部(☎03・33

59・3618、FAX

03・3359・4983)

 【多摩会場】

 三多摩自動車会館=東

ト協多摩支部(☎042

・524・3469、FA

X042・525・17

75)

施日」を4月8日に設定

し、これを中心に効果的

に春の交通安全活動を実

施することを確認した。

 さらに、事故防止大会

の実施結果や今後の対応

などに関して意見交換。

大会内容を見直し、一般

都民や荷主企業を交えた

シンポジウムや、著名人

による講演を実施したが、

「新鮮な感じを受けた」「興

味を引く内容だった」な

どの感想が聞かれた。

 

今後の対応について

は、大会を「対外的に発

信する方向で実施すべ

き」「積極的に一般の人

が参加する企画

を」などの意見

 東ト協ロジスティクス

研究会(松本有司本部

長)は3月6日、東ト総

合会館で「フォーラム

8」を開催し、一般参加

者を含め約100人が参

加した。

 冒頭、松本本部長があ

いさつし、フォーラムで

の意見・提言を踏まえ、

 

その上で、春

の交通安全運

動における運

動の基本や重

点について説

明し、特に死

亡事故の4割

を占める高齢

者の事故や、

地域重点に掲

げた二輪車の

事故防止を呼

びかけた。

 また東京運

輸支局の野﨑

雄太陸運技術

専門官は、春

の交通安全運動における

国土交通省の実施計画に

ついて説明。安全意識の

高揚とともに、特に過労

運転防止や運転者の健康

起因事故防止などのた

め、適正な運行管理を行

うよう求めた。

 引き続き、東ト協の取

り組みについて審議し、

街頭指導活動の「統一実

が出された。

 

江森委員長は、見直し第

一段階として「80点ぐら

いでは」とコメントし、

今後さらに充実・活性化

を図るため、継続して検

討を進める考えを強調し

た。

 このほか、26年度ドライ

バー・コンテストの日程

や、事業用トラック関与

の交差点死亡事故の傾向

と分析結果などについて

報告・説明した。

 なお、議事終了後、関

東交通共済協同組合の岡

崎好孝専務理事、および

陸上貨物運送事業労働災

害防止協会東京都支部会

の古角豊事務局長が、そ

れぞれの事故防止活動に

ついて説明した。

「『持続性の実現』をテー

マとするロジ研の今後の

活動方針を固めていきた

い」と述べた。

 フォーラムでは、「『運

送業界を取り巻く環境の

変化』~業界・協会・会

員が持続するには何をな

すべきか?」と題してパ

ネルディスカッション。

具体的には、主に①労働

力確保②燃料高騰③国際

物流④一般市民へ

の理解――の4つの

テーマについて議

論した。

 

松本本部長がコ

ーディネーターを

務め、パネリスト

は流通経済大学教

授の野尻俊明氏、

作家で評論家の三

橋貴明氏、立教大

学経営学部教授の

高岡美佳氏、関東運輸局

自動車交通部長の奈良和

美氏の4氏。

 野尻氏は「社会的イン

フラとしての役割が重要

な産業ほど、経営者の姿

勢が問われる。高い志を

持ってほしい」とアドバ

イス。また三橋氏は「か

つての、将来に不安があ

っても投資をして儲けよ

うという魂『アニマルス

ピリット』を取り戻して

いただきたい」と述べた。

 高岡氏は「国際物流の

ように物流の標準化が進

むと、付加価値が減り、

事業者の取り分も減る

が、これに対応せざるを

得ない」と指摘した。

 奈良氏は、書面化につ

いてロジ研との意見交換

を通じて「業界の生の声

を聞き、より実効性を持

たせるため、努力義務と

なった。今後も率直な意

見をいただきたい」と述

べた。

 松本氏は「業界はもっ

と自負を持ってもいいの

ではないか」と述べた上

で、「需給バランスをはじ

めとし、この1年で風向

きが変わった」と指摘。「ス

ピード感を持って変化に

即応し、具体的にアクシ

ョンを起こせるかが重要

になる」と強調した。

東 ト 協

事故防止委員会

東 ト 協 26年度初任運転者特 別 講 習

※講習時間:午前8時50分~午後4時(途中休憩含む)

事故防止大会をさらに充実へ

効 果 的 に春の交通安全運動展開

東 ト 協

一般紙にPR広告 東ト協 ロジ研

「フォーラム8」開 催

業界「もっと自負持つべき」

スピード感持ち変化に即応を

東ト協 物流経営士交流会記念講演会世代を超えて交流・意見交換

(5) 第1052号2014年(平成26年)3月25日協 会

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••••••••••••••

 平成26年春の全国交通

安全運動が4月6日から

15日までの10日間、全国

一斉に行われる。「交通

事故死ゼロを目指す日」

は4月10日。

 運動の基本は「子ども

と高齢者の交通事故防

止」。運動の重点は全国

共通の①「自転車の安全

利用の推進」(特に、自

転車安全利用五則の周知

徹底)、②「全ての座席

のシートベルトとチャイ

ルドシートの正しい着用

の徹底」、③

「飲酒運転の

根絶」、およ

び東京都内の

地域重点「二

輪車の交通事

故防止」の4

項目。

 

都内では、「やさしさ

走るこの街

この道路」

をメーンスローガンに実

施される。

 東ト協はこれに対応し、

4月8日を街頭指導活動

の「統一実施日」とし、

各支部ができるだけ歩調

を合わせて、集中的に街

頭活動を行う。

 東京運輸支局はこのほ

ど、「平成26年春の全国

交通安全運動実施細目」

(トラック事業)を策定

した。「実施細目」では

安全運行の確保に向けて、

特に経営トップから現場

までの安全意識の高揚や、

適切な運行管理を行うよ

う求めている。

 【事業用自動車の安全

運行の確保】

 ⑴運輸安全マネジメン

ト制度の徹底のため、輸

送の安全が最優先である

という意識を内部で浸透

させ、経営トップから現

場まで組織が一体となっ

て、輸送の安全性の向上

に努めるよう意識の高揚

を図ること

 ⑵適切な運行を確保す

るため、運送事業者、運

行管理者は次の事項に重

点を置いた安全運行の徹

底を図ること

 ①過労運転を防止する

ため、適切な運行指示書

の作成や、長距離運転ま

たは夜間の運転に従事す

る際の乗務時間の遵守な

どの運行管理を徹底する

こと

 ②点呼の際、運転者の

疾病等の状況、医薬品の

服用状況等の健康状態の

確認を徹底するとともに、

異常が認められた場合に

は、運転者を交替させる

など、適切な運行管理を

図ること

 ③歩行者および自転車

利用者(特に子どもと高

齢者)の安全に配慮する

こと

 ④飲酒運転の根絶のた

め、運転者に対する適切

な指導監督を実施すると

ともに、点呼時に酒気帯

びの確認を行う際のアル

コール検知器の使用を徹

底し、厳正な点呼の実施

を徹底すること

 ⑤自立的、自主的に安

全に関する法令を遵守す

ることができる、社内の

 警察庁の交通事故統計

(2月末累計)によると、

事業用貨物自動車の死亡

事故件数(第一当事者、

軽貨物車含む)は67件で、

前年同期比16件(31・4

%)増加となっている。

 車種別にみると、大型

貨物車による死亡事故は

36件で同5件(16・1%)、

中型貨物車は

23件で同5件

(27・8%)

のそれぞれ増

加。加えて普通貨物車が

5件で同3件増と2倍以

上に増加。

 これらの内数であるト

レーラは、前年と同じ4

件だった。また、軽貨物

車は前年同期にはゼロだ

ったが、3件発生した。

 昨年の事業用貨物車の

死亡事故件数は年間36

1件で、前年比27件(7・

0%)の減少に転じたが、

今年に入って一転、1月

が35件で前年同月比12件、

2月も32件で同4件のそ

れぞれ増加と前年を上回

って推移。業界として警

戒を要する状況にある。

 なお、2月末累計の死

亡事故全体では650件

で前年同期比9件(1・

4%)、死者数は662人

で同19人(2・8%)のそ

れぞれ減少となっている。

環状2号線 新橋~虎ノ門間3月29日に開通

 東京都が整備を進めていた都市計画道路環状第2号線・新橋~虎ノ門間が3月29 日に開通し、同日午後3時から交通開放される。 今回、開通するのは第一京浜(港区新橋4丁目)から外堀通り(同区虎ノ門2丁目)までの約1. 4km(うち本線地下トンネル区間は約0. 9km)で、幅員は 40m。地下トンネル構造の本線道路および地上部道路が同日から、交通開放される。 第一京浜と外堀通りがつながり、これにより都心部の道路ネットワークが強化され、周辺交通の円滑化が図られる。

運行管理体制の整備・充

実など安全運行を徹底す

ること

 ⑥基準緩和車両の運行

に係る制限外積載許可、

特殊車両通行許可の取得

および許可書に示された

条件違反運行の禁止を徹

底すること

 ⑦踏切事故を防止する

ため、踏切通行時におけ

る安全確保の徹底を図る

こと

 ⑶安全規制の遵守を徹

底すること 

関東交通共済

後退事故防止

ステッカー配布

 関東交通共済協同組合

(大髙一夫理事長)は、平

成26年春の全国交通安全

運動における取り組みと

して、新たに後退事故防

止ステッカーを作成・配

布し、注意喚起する。

 後退事故が対物事故の

約4分の1と多いためで、

運転席貼付用のステッカ

ー「後退時は 必ず降り

て 目で確認」を作成し

たものだ。

高速道路上に「人」がいないという思い込みは危険 !!!

日 時 3月1日(土) 0 時 03分頃発生

場 所 足立区内(首都高〈川口線下り〉)

当事者 自転車(男性63歳 死亡) ×事業用大型貨物車(30歳代前半)

順番は過失の軽重を示すものではありません

状 況

概 要

自転車は、首都高速道路川口線下りの鹿浜橋入口から本線上に進入し、そのまま本線上を横断しようとしたところ、第一通行帯を江北 JCT方向から川口JCT方向に進行してきた事業用大型貨物車と衝突したもの。

日 時 3月13日(木) 5 時 43分頃発生

場 所 板橋区内(中山道〈国道 17 号〉)

当事者 事業用中型貨物車(60歳代前半)×自動二輪車(男性51歳 死亡)

順番は過失の軽重を示すものではありません

状 況

概 要事業用中型貨物車は、中山道を大和町方向から仲宿方向へ進行する際、同方向へ進行中の自動二輪車に未発見のまま追突して転倒させ、右前輪で轢過したもの。

2月の交通事故統計

事業用貨物車

死亡事故67件で16件増

東京運輸支局

交通安全運動実施細目

適切な運行管理の徹底を

春の全国交通安全運動運動の基本

「子どもと高齢者 の交通事故防止」

警 察 庁

第1052号 (6)総 合2014年(平成26年)3月25日

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東ト協

•••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••

全ト協

 

●運行管理者試験セン

ター、平成26年度臨時運

行管理者試験の実施を公

示する。保有車両5台未

満の事業者に対する運行

管理者選任義務付けなど

に伴い、受験者の増加が

見込まれるため(10日)

 ●政府、道路法等の一

部を改正する法律案を閣

議決定。この一環として

道路整備特別措置法の改

正により、高速道路の料

金徴収期間を現行より15

年間延長する方針(12日)

 

●全日本トラック協

会、平成26年度から創設

する「引越事業者優良認

定制度」(引越安心マーク

認定制度)の運用開始に

ついて発表。4月から申

請書を頒布し、7月1日

から14日まで申請受付を

行い、12月に認定・公表

する予定(13日)

 

●東京都トラック協

会、第18回事故防止大会

を開催する。今回は大会

内容を見直し、新たな試

みとして一般都民・荷主

企業を交えたシンポジウ

ムや、著名人による講演

を実施。引き続き大会の

活性化とともに、業界の

取り組みを対外的に発信

する方向で見直しを検討

する(19日)

 ●東ト協、4月からの

消費税率8%への引き上

げに伴い、増税分の円滑

な転嫁について、都内の

荷主業界281団体に対

して要請文書を送付し、

理解を求める(20日)

 ●東ト協、東京都トラ

ック運送事業協同組合連

合会とともに、4月以降

の「新たな高速道路料金

(案)」に関するパブリッ

クコメントに意見提出。

大口・多頻度割引の最大

5割引を平成27年度以降

も継続するよう要望する

とともに、「平日朝夕割

引」のETCコーポレー

トカード利用への適用な

どを求める(20日)

 ●東ト協、「トラック運

送業における書面化の推

進」に関する研修会を開

催する。書面化推進に向

けて、国土交通省による

輸送安全規則(省令)や標

準貨物自動車運送約款の

改正、「書面化推進ガイド

ライン」制定を受け、い

ち早く研修会を実施する

(25日)

 

全日本トラック協会

(星野良三会長)は、3

月13日に開催した第

156回理事会で、平成

26年度事業計画などを決

めた。最重点施策は消費

税増税に伴う転嫁促進を

はじめ、軽油高騰対策の

推進など6項目で、業界

課題の克服に向けて積極

的に諸施策を推進する方

針。

 最重点施策は①参入基

準の厳格化など、規制緩

和の見直しの促進、②原

価管理に基づく適正な運

賃収受の推進、③軽油高

騰対策の推進と燃料サー

チャージの導入促進、④

消費税の増税に係る円滑

な転嫁の促進、⑤中型免

許制度の要件緩和、⑥高

速道路通行料金の引き下

げ、割引制度の充実。

 適正な運賃収受対策の

一環として、業界や荷主

業界に対して運賃を指数

化した情報を提供する。

軽油高騰対策として軽油

引取税の「当分の間税

率」廃止を引き続き働き

かけるとともに、石油製

品の価格変動要因などを

分析し、対応策を検討す

る。

 また、消費税増税に対

応し、転嫁・表示カルテ

 全ト協は平成26年春の

全国交通安全運動を迎

え、事業用トラック向け

対策を含めた実施計画を

策定し、安全運行の確保

に取り組む。重点

事項は次の通り。

 

①子どもと高

齢者の交通事故防

止、②夕暮れ時と

夜間の歩行中・自

転車乗用中の交通

事故防止、③シー

トベルトの正しい

着用の徹底、④飲

酒運転の根絶、

⑤追突事故の防止、⑥ト

レーラ事故の防止、⑦踏

切事故の防止、⑧交差点

の事故防止、⑨高速道路

上における人対車両事故

の防止、⑩過労運転の防

止、⑪過積載の防止、⑫

「WEB版ヒヤリハット

集」を活用した

安全意識の高揚。

 

また、全国の

高速道路などで

関係機関・団体

と連携して安全

共同パトロール

を実施するほか、

特に4月10日の

「交通事故死ゼ

ロを目指す日」

に重点を置いて、ラジオ

放送を活用した交通安全

運動のPRを行う。

 全ト協は環境・省エネ

対策として、新たに策定

した「環境基本行動計

画」と、これに基づく「低

炭素社会実行計画」を推

進する。

 

具体的には、地球環境

対策としてエコドライブ

の普及促進やアイドリン

グ・ストップの徹底、先

進環境対応車の導入促

進、輸送効率化の推進な

どに取り組む。

 あわせて同計画に基づ

 

シンポジウムで

は、一層の事故抑

止に努めるととも

に、参加・体験型イベン

トなどを実施して、社会

的に業界の取り組みをア

ピールし、さらには、ト

ラック輸送の役割を認識

してもらうようにすべき

ことなどが提言された

(各氏の発言は要旨)。

 

 ◇    ◇

 白石氏 

子供が様々な

仕事を体験できる「キッ

ザニア」がありますが、

トラックが大事な役割を

担っていることを知って

もらうための、「トラッ

ク博物館」のようなもの

があってもいいのではな

いですか。

 徳田氏 

先頃の大雪の

際に買い物に行ったら、

品物がない状態でして。

その時に、品物を運んで

いるトラックの重要さを

感じました。そうしたこ

とを、もっと知ってもら

うべきだと思います。

 松本氏 

それと、今の

業界に欠けているのは

「カッコ良さ」ではない

かと思います。ルールを

きちんと守ることが、安

全で「カッコ良い」とい

う方向にイメージを変え

ていきたいですね。

 白石氏 

協会では、一

般の方に業界の活動を知

ってもらうイベントなど

をお考えとか。

 

松本氏 

コドライブの

シミュレータ

ーのようなもので、参

加・体験型イベントを行

い、子供たちに知っても

らうようにすべきだと思

いますね。

 笠原氏 

実際に動いて

いるトラックに乗車し、

体験できるようなイベン

トを行い、身近に感じて

もらえるようにできない

か、青年部で

考えていると

ころです。

 

白石氏 

故を防ぐには

モラルや安全

意識に加え

て、道路構造

や標識などハ

ード面の問題

も大事では。

 

笠原氏 

に道路標識は

いろいろな種

類があって、

分かりづらい

感じですね。

直進していたら、いつの

間にか右折あるいは左折

レーンだったりして。そ

れで、慌てて事故になる

場合が多々あるのです。

標識がもっと分かりやす

くなるだけでも、事故が

随分と減るのではないか

と思います。

 松本氏 

最近、車のナ

ビゲーション装置が進化

し、事故の多い場所など

を警告してくれますが、

もう一つ、ドライブレコ

ーダーも大変役立つ装置

だと思います。

 例えば、納品ルートを

撮影して、ここは気を付

けなさいと映像で示して

指導できますし、事故の

映像を解析すれば、思い

もしなかった原因が分か

り、今後の対策に役立つ

わけです。

 徳田氏 

新宿区でも事

故が起きた場所の情報を

出していますが、ドライ

ブレコーダーで事故原因

を解明していただける

と、ありがたいですね。

ルを効果的に活用して、

増税分の適正かつ円滑な

転嫁を促進する。

 重点施策は7項目。引

き続き自動車関係諸税の

簡素化・軽減や、少子高

齢化に対応した労働力の

確保と人材育成、および

交通・労災事故の防止、

環境・省エネ対策の推進

などに取り組む。

 新たな施策として、ト

ラック運送業における契

約の書面化推進や、26年

度から開始する「引越事

業者優良認定制度」の円

滑な運用を図る。

 

書面化の推進に向け

て、国土交通省と連携し、

モデル運送契約書などを

活用した普及セミナーを

全国で実施する。また、

業界で深刻な問題になっ

ている若年労働力の確保

対策の一環として、新た

に採用した若年運転者を

対象に、中型免許の取得

助成を行う。

 交通事故防止に向けて

は、国交省制作の「トラ

ック追突事故防止マニュ

アル」の活用セミナー

や、全ト協制作のマニュ

アルによるドライブレコ

ーダーの導入・活用セミ

ナーなどを実施する。 

き、2020年度を目標

とした「低炭素社会実行計画」を策定した。

 

新たなCO2排出削減

目標としては、営業用ト

ラックの輸送トンキロ当

たりのCO2排出原単位

で、2005年度比22%

減の0・115㎏︱

CO2

/トンキロに設定。これ

は、今後の対策推進によ

り見込まれるCO2削減

量を試算し、その試算上

の上限値を目標とした。

 白石氏 

荷主の立場で

業界に望むことは。

 宇佐美氏 

トラックが

ライフラインを支えてい

ることを認識していない

人が、まだ多くいるわけ

です。ですから、トラッ

ク輸送の大切さを一般の

人にもっと知ってもらう

べきですね。

 それと望みたいのは、

いざという時の事業継続

力ですね。より安心して

仕事をお願いできますか

ら。そのためには収益を

上げていただき、安全や

事業継続力の向上に回し

ていただければと思いま

す。ですから、当社では

値引きはお願いしていま

せん(笑)。

 白石氏 

業界が事故防

止の取り組みを継続し、

深く浸透・徹底していく

ことが大事ですが、同時

に社会的にも、安全は不

可欠なもの、安全は「カ

ッコ良い」という認識を

つくっていくことが重要

ですね。

◇2月分 ◇

事故防止大会/シンポジウム(下)

第18回

トラックの役割アピールへ参加・体験型イベントを

春の交通安全運動実 施 計 画

消費税転嫁対策を推進

書面化推進へ普及セミナー

全 ト 協

26年度

事業計画

全 ト 協

新環境行動計画CO2排出

22%削減へ

星野会長

(7) 第1052号総 合 2014年(平成26年)3月25日

No.742

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 環境省が3

月17日に発表

した、地球温

暖化のもたら

す影響につい

ての報告書にはいささ

か驚いた。いつのこと

か、というと「今世紀

末」ではあるが、この

まま手立てを講じなけ

れば、大変なことにな

る、という検討結果な

のである。孫子の代よ

り先の話とはいえ、放

置できない「深刻さ」

がある◆内容をみる

と、年間の洪水被害額

が20世紀末の3倍以上

の約6800億円に達

し、砂浜は全国の85%

が消失する、という。

それに、暑さが原因

で死亡する人が2倍以

上に増え、亜熱帯の果

樹が首都圏で栽培でき

るようになるなど、環

境や農業にも影響が出

る、としている◆今の

段階では想定の域を出

ないが、現在、我々が

体感している状況から

類推してみると、あな

がち想定できないこと

ではない。地球温暖化

がもたらす影響が、単

なる絵空ごとではない

といえる◆これらの話

は、かつてトラックの

出す排出ガスが、悪者

扱いされた過去を甦え

らせるものがある。ま

たぞろ自動車への八つ

当たりがなければいい

と思う。今から対策は

しなければなるまい。

しかし、どんな対策

が?

 昨年は、記録的に早い開花

(3月16日)でしたが、今

年は平年並みとのこと。新

入学の子供たちを、満開の桜

で出迎えられそうです。

 さて、新聞やテレビ、イン

ターネットで、何気なく見て

いる桜の開花予想。実は、

国の機関である気象庁による

開花予想の発表は、平成21

年に中止となり、現在は、

民間気象会社の「ウェザーニ

ュース」「ウェザーマップ」「日

本気象協会」が、独自の分

析による開花予想を公表して

います。

 なお、気象庁では桜の開花

日などのデータの収集を継続

して行っています。

 

今年の開花予想は「昨年

より遅く、平年並み」とい

うことで、各社と

も同様な予想です。

 

ちなみに、毎日

の天気予報について

は、気象庁発表の

ものと違う予報を

する会社もあり、

民間会社ならで

は、ということでし

ょうか。

東京の桜の標本木住  所:千代田区九段北3-1-1(靖國神社内)

 3月18日、高知県から

ソメイヨシノ開花の知らせ

が届きました。

 

東京の開花を判断する

標本木は、靖國神社内に

ありますが、つぼみも少し

ずつ膨らみ出し、本格的

な春の到来に向けて、カ

ウントダウンが始まりまし

た。

『靖國神社内東京の桜の標本木』

昨年より遅く、平年並みの予想

 

八十八番札

所・大窪寺に

向かう途中に

「おへんろ交

流センター」がありま

す。八十六番札所近くの

民宿で、寄るようにとア

ドバイスされていたこと

もあり、「一息入れてい

こう」と入りました。

 写真や資料などが展示

されていて、四国遍路の

歴史を感じさせてくれま

す。また、ここでは歩き

遍路の証明書のような

「四国八十八ヶ所遍路大

使任命書」を出してくれ

ます。

 センターの人に励ま

されて出発し、いよい

よ最後の札所を打ちま

した。納札を一番札所

の本堂と大師堂に納め

てから、この八十八番

に納めるまでよく打て

たものとの満足感ととも

に、いろいろな人の好意

やお世話になった思いが

わいてきます。

 遍路の間では「お礼参

り」という、ならわしが

あるそうです。いつから

始められたのか分かりま

せんし、途中で一緒にな

ったお遍路さんたちもす

る人しない人、交々です。

 それでも〝お礼参りを

しておけば良かった〟と

後で思わないように、打

ち始めの一番札所に向か

いました。とにかく、や

れる時にやっておこうと

いうことなのです。やっ

てみれば、新しい楽しみ

があるかもしれません。

 八十八か所を巡ること

ができて本当に良かった

と思います。各地でいろ

いろな風景を見たり、多

くの人に出会いました。

 歩き遍路は、その土地

を通るにしても多くの時

間を使います。日頃、気

付かないことにも注意

が向くようになります。

〝滞在時間〟の大切さを

感じました。

 ところで、遍路をして

何が変わったかといえ

ば、一番変わったのは見

た目です。体重が遍路に

行く前と比べて13~15㌔

ぐらい減りました。ズボ

ンのベルトの穴が、3つ

ほど狭くなりました。

 2014年は、弘法大

師・空海が四国八十八か

所の霊場を開いて120

0年を迎えるという。そ

れぞれの思いを抱えて霊

場巡りをする、多くのお

遍路さんの姿が見られる

ことでしょう。

24最終回

八十八か所を経巡りようやく結願

サクラさくら

オリンパス OM-D E-M5、E-P1  M.ズイコーデジタル12~50 ミリ 12~42ミリ

 さくら前線北上中。東

京の予想は、例年並みの

4月2日ごろが満開の見

ごろとか。

 日本人はみな桜が好き

で、テレビ中継、雑誌グ

ラビア、写真誌は桜の撮

り方、と一足早く満開で

す。

 桜はいつから日本人の

こころといわれるように

なったのでしょうか。江

戸時代の学者・本居宣長

は、

 と詠みましたが、この

歌が、ぱっと咲いてぱっ

と散る、武士の心を特に

表しているとも思われま

せん。また、満開の下で

玉杯に花びらを受けて呑

む花見の宴は、日本人に

しか分からない世界だ、

などとも言っていないよ

うです。

 ぱっと咲いてぱっと散

るなんてくだらない、と

思っている人は、いま、

とても多いはずです。お

花見も、場所取りに苦労

して酒に酔うなんて世界

中で日本人だけ、恥ずか

しいと思っている人もい

ます。

 坂口安吾は「桜が咲く

と人々は酒をぶらさげた

り団子をたべて花の下を

歩いて絶景だの春ランマ

ンだのと浮かれて陽気に

なりますが、これは嘘で

す。」と書きます。花見の

宴は「江戸時代からの話

で、大昔は桜の花の下は

怖ろしいと思って」

いたと言うのです。

 『桜の森の満開

の下』は、荒くれ

た山賊が桜の花の

下で気がおかしく

なってしまう話で、

映画にもなりまし

た(篠田正浩監督)。

 

四方の山々や空

や雲までもオレの

ものだとうそぶく

山賊(若山富三郎)

は、日ごと旅人を

襲って暮らしてい

ましたが、ある時、京の

雅な旅人の女房(岩下志

麻)を奪い妻とします。が、

その妖艶な美しさに魅入

られて、逆に奴隷のよう

にかしずき、奉仕するよ

うになってしまいます。

 

女の満足を得るため

に、京の都へ行き、金品

を強奪し人を殺めていま

したが、それに飽きた山

賊が山へ戻り、女を背負

って満開の桜の森に入っ

た時、花吹雪の中で、背

中の妻は紫色の老婆と

なって山賊の首を絞めて

いきます。ふりほどいて

寝かせた美しい女は、花

にまみれて死んでいきま

す。

 山賊は、積もる花びら

をかき分けて女をさがし

触れようとしますが、た

だ花びらが舞い上がるだ

け…そして、いつしか山

賊自身も幻となって花の

中へ消えてしまうので

す。

 桜は、日本の多くの作

家たちの想像力を刺激し

てきました。日本最古の

小説『源氏物語』でも、

桜は主要なシーンを彩っ

ています。

 あまりにも残酷な勧善

懲悪の説話、『花咲爺さん』

のラストでは、枯れ木に

灰をふりかけますが、咲

いた花は桜でした。

 

桜の樹は生命力が強

く、どう猛で、その花は

官能的で妖気をはらんで

います。ぱっと咲いてぱ

っと散る潔さとはまるで

逆の印象です。

目黒川沿いの3・8㌔㍍に830

本のソメイヨシノ。中目黒桜祭り

は4月1〜10日。6日(日)はフラ

ダンスなどのイベントあり。

サクラさくら桜

満開の桜は、人の気をおかしくさせてしまう。

井の頭公園の池の周りに約250本

ソメイヨシノ。公園全体で500

本、山桜も数本混じる。

しき嶋の

やまとごゝろを人とは ゞ

朝日にゝほふ山ざくら花

(8)2014年(平成26年)3月25日第1052号