平成２８年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査

調査結果報告書

平成２９年３月 福岡県教育委員会

平成２８年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査「調査結果報告書」

目 次

Ⅰ 調査の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ １

１ 調査の目的 １

２ 調査対象の児童生徒 １

３ 調査事項 １

４ 調査実施時期 １

５ 調査参加状況 １

Ⅱ 体力・運動能力調査結果の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ２

１ 体力合計点及び総合評価の算出方法について ２

２ 体力合計点の調査結果の概要 ４

３ 体力合計点の全国及び福岡県の状況 ４

４ 体力合計点平均値の推移 ４

５ 体力合計点の各地区の状況 ６

６ 各種目の状況（Ｔ得点） ７

７ 総合評価の状況 ９

８ 市町村別の状況 １１

(1) 市町村別の体力合計点平均値の状況 １１

(2) 取組の成果が見られる市町村の状況 ２７

Ⅲ 児童生徒質問紙に関する調査結果の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・ ４２

１ １週間の総運動時間の分布 ４２

２ １週間の総運動時間と体力合計点の関係 ４４

３ 運動・スポーツへの興味・関心 ４５

４ 体育（保健体育）の授業の楽しさ ４８

５ 体育（保健体育）の授業における活動 ５１

６ 体育（保健体育）の授業でできるようになったきっかけ ５９

Ⅳ 学校質問紙に関する調査結果の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ６１

１ 学校全体での体力向上に関する取組状況 ６１

２ 調査結果を踏まえた取組等 ６４

１

平成２８年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査

調査結果報告書

Ⅰ 調査の概要

１ 調査の目的

（１）子供の体力等の状況に鑑み、国が全国的な子供の体力の状況を把握・分析するこ

とにより、子供の体力の向上に係る施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。

（２）各教育委員会、各国公私立学校が全国的な状況との関係において自らの子供の体

力の向上に係る施策の成果と課題を把握し、その改善を図るとともに、そのような

取組を通じて、子供の体力の向上に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。

（３）各国公私立学校が各児童生徒の体力や運動習慣、生活習慣等を把握し、学校におけ

る体育・健康に関する指導などの改善に役立てる。

２ 調査対象の児童生徒

○ 国・公・私立学校の以下の学年の原則として全児童生徒を対象。

小学校第５学年、特別支援学校小学部第５学年

中学校第２学年、中等教育学校第２学年、特別支援学校中学部第２学年

ただし、特別支援学校及び小・中学校の特別支援学級に在籍している児童生徒につ

いては、その障害の状態等を考慮して、参加の是非を判断する。

３ 調査事項

（１） 実技に関する調査

実 技 種 目（小・中各８種目）

握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20ｍシャトルラン【中学校は持久走（男

子 1500ｍ、女子 1000ｍ）との選択可】、50ｍ走、立ち幅とび、ソフトボール投げ【中

学校はハンドボール投げ】

（２） 質問紙調査に関する調査

児童生徒に対する調査 学校に対する調査

運動意欲、運動習慣、運動環境、体育科

・保健体育科の学習状況等に関する調査

体力向上に関する取組、体育科・保健体

育科の学習指導状況等に関する調査

４ 調査実施時期

（１） 実 技 調 査 ：平成２８年４月から７月末まで

（２） 学校質問紙調査 ：調査票到着から６月末まで

（３） 児童生徒質問紙調査：調査票到着から７月末まで

５ 調査参加状況 （政令指定都市を含む公立学校）

小 学 校 標 本 数 中 学 校 標 本 数

男

子

福岡県 21,914 男

子

福岡県 21,102

全 国 522,532 全 国 504,322

女

子

福岡県 20,973 女

子

福岡県 19,917

全 国 500,016 全 国 479,835

２

★種目別得点表★○小学校男子得点 握力 上体起こし 長座体前屈 反復横とび 20ｍシャトルラン 50ｍ走 立ち幅とび ソフトボール投げ

10 26ｋｇ以上 26回以上 49ｃｍ以上 50点以上 80回以上 8.0秒以下 192ｃｍ以上 40ｍ以上9 23～25 23～25 43～48 46～49 69～79 8.1～8.4 180～191 35～398 20～22 20～22 38～42 42～45 57～68 8.5～8.8 168～179 30～347 17～19 18～19 34～37 38～41 45～56 8.9～9.3 156～167 24～296 14～16 15～17 30～33 34～37 33～44 9.4～9.9 143～155 18～235 11～13 12～14 27～29 30～33 23～32 10.0～10.6 130～142 13～174 9～10 9～11 23～26 26～29 15～22 10.7～11.4 117～129 10～123 7～8 6～8 19～22 22～25 10～14 11.5～12.2 105～116 7～92 5～6 3～5 15～18 18～21 8～9 12.3～13.0 93～104 5～61 4ｋｇ以下 2回以下 14ｃｍ以下 17点以下 7回以下 13.1秒以上 92ｃｍ以下 4ｍ以下

○小学校女子得点 握力 上体起こし 長座体前屈 反復横とび 20ｍシャトルラン 50ｍ走 立ち幅とび ソフトボール投げ

10 25ｋｇ以上 23回以上 52ｃｍ以上 47点以上 64回以上 8.3秒以下 181ｃｍ以上 25ｍ以上9 22～24 20～22 46～51 43～46 54～63 8.4～8.7 170～180 21～248 19～21 18～19 41～45 40～42 44～53 8.8～9.1 160～169 17～207 16～18 16～17 37～40 36～39 35～43 9.2～9.6 147～159 14～166 13～15 14～15 33～36 32～35 26～34 9.7～10.2 134～146 11～135 11～12 12～13 29～32 28～31 19～25 10.3～10.9 121～133 8～104 9～10 9～11 25～28 25～27 14～18 11.0～11.6 109～120 6～73 7～8 6～8 21～24 21～24 10～13 11.7～12.4 98～108 52 4～6 3～5 18～20 17～20 8～9 12.5～13.2 85～97 41 3ｋｇ以下 2回以下 17ｃｍ以下 16点以下 7回以下 13.3秒以上 84ｃｍ以下 3ｍ以下

★総合評価基準★○小学校男女共通

段階 6歳（1年） 7歳（2年） 8歳（3年） 9歳（4年） 10歳（5年） 11歳（6年）A 39以上 47以上 53以上 59以上 65以上 71以上B 33～38 41～46 46～52 52～58 58～64 63～70C 27～32 34～40 39～45 45～51 50～57 55～62D 22～26 27～33 32～38 38～44 42～49 46～54E 21以下 26以下 31以下 37以下 41以下 45以下

Ⅱ 体力・運動能力調査結果の概要

１ 体力合計点及び総合評価の算出方法について

【種目別得点表について】

・全学年男女別種目別に、１０段階に分けて得点化している。

【体力合計点について】

・上掲の種目別得点表から、実技８種目の合計得点を算出した数値である。

（１０点満点×８種目＝８０点満点）

【総合評価基準について】

・体力合計点を年齢（学年）に応じた小学校男女共通の総合評価基準にあてはめ、総合

評価（A～E）を判定する。

・総合評価については、実技８種目すべてを実施した場合に判定するものとする。

３

★種目別得点表★○中学校男子得点 握力 上体起こし 長座体前屈 反復横とび 持久走 20ｍシャトルラン 50ｍ走 立ち幅とび ハンドール投げ

10 56ｋｇ以上 35回以上 64ｃｍ以上 63点以上 4'59"以下 125回以上 6.6秒以下 265ｃｍ以上 37ｍ以上

9 51～55 33～34 58～63 60～62 5'00"～5'16" 113～124 6.7～6.8 254～264 34～36

8 47～50 30～32 53～57 56～59 5'17"～5'33" 102～112 6.9～7.0 242～253 31～33

7 43～46 27～29 49～52 53～55 5'34"～5'55" 90～101 7.1～7.2 230～241 28～30

6 38～42 25～26 44～48 49～52 5'56"～6'22" 76～89 7.3～7.5 218～229 25～27

5 33～37 22～24 39～43 45～48 6'23"～6'50" 63～75 7.6～7.9 203～217 22～24

4 28～32 19～21 33～38 41～44 6'51"～7'30" 51～62 8.0～8.4 188～202 19～21

3 23～27 16～18 28～32 37～40 7'31"～8'19" 37～50 8.5～9.0 170～187 16～18

2 18～22 13～15 21～27 30～36 8'20"～9'20" 26～36 9.1～9.7 150～169 13～15

1 17ｋｇ以下 12回以下 20ｃｍ以下 29点以下 9'21"以上 25回以下 9.8秒以上 149ｃｍ以下 12ｍ以下

○中学校女子得点 握力 上体起こし 長座体前屈 反復横とび 持久走 20ｍシャトルラン 50ｍ走 立ち幅とび ハンドール投げ

10 36ｋｇ以上 29回以上 63ｃｍ以上 53点以上 3'49"以下 88回以上 7.7秒以下 210ｃｍ以上 ２３ｍ以上

9 33～35 26～28 58～62 50～52 3'50"～4'02" 76～87 7.8～8.0 200～209 20～22

8 30～32 23～25 54～57 48～49 4'03"～4'19" 64～75 8.1～8.3 190～199 18～19

7 28～29 20～22 50～53 45～47 4'20"～4'37" 54～63 8.4～8.6 179～189 16～17

6 25～27 18～19 45～49 42～44 4'38"～4'56" 44～53 8.7～8.9 168～178 14～15

5 23～24 15～17 40～44 39～41 4'57"～5'18" 35～43 9.0～9.3 157～167 12～13

4 20～22 13～14 35～39 36～38 5'19"～5'42" 27～34 9.4～9.8 145～156 11

3 17～19 11～12 30～34 32～35 5'43"～6'14" 21～26 9.9～10.3 132～144 10

2 14～16 8～10 23～29 27～31 6'15"～6'57" 15～20 10.4～11.2 118～131 8～9

1 13ｋｇ以下 7回以下 22ｃｍ以下 26点以下 6'58"以上 14回以下 11.3秒以上 117ｃｍ以下 7ｍ以下

★総合評価基準★○中学校男女共通

段階 12歳（中1） 13歳（中2） 14歳（中3） 15歳（高1） 16歳（高2） 17歳（高3）

A 51以上 57以上 60以上 61以上 63以上 65以上B 41～50 47～56 51～59 52～60 53～62 54～64C 32～40 37～46 41～50 41～51 42～52 43～53D 22～31 27～36 31～40 31～40 31～41 31～42E 21以下 26以下 30以下 30以下 30以下 30以下

【種目別得点表について】

・全学年男女別種目別に、１０段階に分けて得点化している。（小学校とは得点基準が

異なる）

【体力合計点について】

・上掲の種目別得点表から、実技８種目の合計得点を算出した数値である。

（１０点満点×８種目＝８０点満点）

【総合評価基準について】

・体力合計点を年齢（学年）に応じた中学校男女共通の総合評価基準にあてはめ、総合

評価（A～E）を判定する。

・総合評価については、実技８種目すべてを実施した場合に判定するものとする。

４

２ 体力合計点の調査結果の概要

平成２８年度 小学校男子 小学校女子 中学校男子 中学校女子

福岡県体力合計点平均値 54.73 55.51 42.65 49.00

全国体力合計点平均値 53.92 55.54 42.13 49.56

全国平均値との差 ＋0.81 -0.03 ＋0.52 -0.56

※体力合計点の算出方法については、P２・P３を参照のこと

３ 体力合計点の全国及び福岡県の状況

【全国の状況】

○ 体力合計点の全国平均値については、小学校及び中学校ともに女子が、平成２０

年度の調査開始以降、最高値であった。

○ 小学校男子は、調査開始以降、過去最低値を記録した２７年度より上昇した。

【福岡県の状況】

○ 体力合計点の本県平均値については、すべての区分で最高値であった。

○ 小学校男子が昨年度に続き、中学校男子が調査開始以降初めて全国平均値を上回

った。また、小学校女子及び中学校女子については、全国平均値を下回ったが、い

ずれも調査開始以降最高値であり、全国平均値との差は最小値であった。

※ 平成 20 年度から実施されている本調査については、平成 20・21・25・26・27・28 年度は悉皆調

査、平成 22・24 年度は抽出調査であった。なお、平成 23 年度は震災の影響により国が調査を実施

しなかった。

４ 体力合計点平均値の推移

(1)調査開始以降の体力合計点と全国平均との差の推移（表）

年度 県平均値 全国平均値 差 年度 県平均値 全国平均値 差

Ｈ２０ 53.22 54.18 -0.96 Ｈ２０ 52.98 54.84 -1.86

Ｈ２１ 53.74 54.19 -0.45 Ｈ２１ 53.01 54.59 -1.58

Ｈ２２ 53.35 54.36 -1.01 Ｈ２２ 52.92 54.89 -1.97

Ｈ２４ 53.53 54.07 -0.54 Ｈ２４ 53.51 54.85 -1.34

Ｈ２５ 53.49 53.87 -0.38 Ｈ２５ 53.58 54.70 -1.12

Ｈ２６ 53.62 53.91 -0.29 Ｈ２６ 53.99 55.01 -1.02

Ｈ２７ 54.05 53.80 +0.25 Ｈ２７ 54.76 55.18 -0.42

Ｈ２８ 54.73 53.92 +0.81 Ｈ２８ 55.51 55.54 -0.03

年度 県平均値 全国平均値 差 年度 県平均値 全国平均値 差

Ｈ２０ 39.59 41.50 -1.91 Ｈ２０ 45.46 48.38 -2.92

Ｈ２１ 39.75 41.36 -1.61 Ｈ２１ 45.39 47.94 -2.55

Ｈ２２ 39.43 41.71 -2.28 Ｈ２２ 44.87 48.14 -3.27

Ｈ２４ 40.70 42.32 -1.62 Ｈ２４ 47.08 48.72 -1.64

Ｈ２５ 40.66 41.78 -1.12 Ｈ２５ 46.57 48.42 -1.85

Ｈ２６ 40.66 41.74 -1.08 Ｈ２６ 46.85 48.66 -1.81

Ｈ２７ 41.56 41.89 -0.33 Ｈ２７ 48.16 49.08 -0.92

Ｈ２８ 42.65 42.13 +0.52 Ｈ２８ 49.00 49.56 -0.56

小学校男子

小学校女子

中学校男子

中学校女子

５

(2)調査開始以降の体力合計点と全国平均との差の推移（グラフ）

【小学校】

○ 平成２０年度との比較では、体力合計点について、男子が 1.51 点、女子が 2.53 点向上した。ま

た、平成２０年度の調査開始以降、全国平均値との差が、女子は 0.03点と最少となった。男子にお

いては、昨年度に続き全国平均値を 0.81点上回った。

【中学校】

○ 平成２０年度との比較では、体力合計点について、男子が 3.06 点、女子が 3.54 点向上した。ま

た、平成２０年度の調査開始以降、全国平均値との差が、女子は 0.56点と最少となった。男子にお

いては、調査開始以降初めて全国平均値を 0.52点上回った。

53.22

53.74

53.35 53.53 53.49

53.62

54.05

54.73

54.18 54.19 54.36

54.07 53.87 53.91

53.80 53.92

52

53

54

55

Ｈ２０Ｈ２１Ｈ２２Ｈ２４Ｈ２５Ｈ２６Ｈ２７Ｈ２８

小学校男子 県平均値 全国平均値

52.98 53.01 52.92

53.51 53.58

53.99

54.76

55.51 54.84 54.59

54.89 54.85 54.70

55.01 55.18

55.54

52

53

54

55

56

Ｈ２０Ｈ２１Ｈ２２Ｈ２４Ｈ２５Ｈ２６Ｈ２７Ｈ２８

小学校女子 県平均値 全国平均値

39.59 39.75

39.43

40.70 40.66 40.66

41.56

42.65

41.50 41.36

41.71

42.32

41.78 41.74

41.89

42.13

39

40

41

42

43

Ｈ２０Ｈ２１Ｈ２２Ｈ２４Ｈ２５Ｈ２６Ｈ２７Ｈ２８

中学校男子 県平均値 全国平均値

45.46 45.39 44.87

47.08 46.57

46.85

48.16

49.00

48.38 47.94 48.14

48.72 48.42

48.66 49.08

49.56

44

45

46

47

48

49

50

Ｈ２０Ｈ２１Ｈ２２Ｈ２４Ｈ２５Ｈ２６Ｈ２７Ｈ２８

中学校女子 県平均値 全国平均値

６

５ 体力合計点の各地区の状況

※ 県内を６つの教育事務所と政令市（福岡市・北九州市）の７つの地区に分けて分析した。

【本年度における全国との比較】

・ 小学校男子は、全地区で全国平均値を上回った。小学校女子は、福岡・北九州・南筑後・筑豊が、全

国平均値を上回った。

・ 中学校男子は、福岡・北九州・北筑後・筑豊、京築・政令市が、中学校女子は、福岡・北筑後が、全

国平均値を上回った。

【昨年度からの伸び】

・ 小学校男女ともに、北筑後以外の地区で昨年度を上回った。

・ 中学校男子は、全ての地区で昨年度を上回った。中学校女子は、京築以外の地区で昨年度を上回った。

【各地区の最大最小の差】

・ 小学校男女及び中学校男子においては、昨年度と比較すると、７つの地区間の最大最小の差は縮まっ

た。特に、中学校男子は、７つの地区間の最大最小の差が、昨年度の 3.71点から 2.20点となった。

-3-

55.25

53.99

55.11

55.93

54.50

53.79

52.93

55.30 54.88

54.62

56.40

55.37

54.49

54.17

50

51

52

53

54

55

56

57

福岡 北九州 北筑後 南筑後 筑豊 京築 政令市

小学校男子

H27

H28

全国平均値

県平均値

55.67 55.94

56.11

57.05

55.91

53.89

53.41

55.83 56.61

55.26

57.32

56.28

55.35

54.93

51

52

53

54

55

56

57

58

福岡 北九州 北筑後 南筑後 筑豊 京築 政令市

小学校女子

H27

H28

全国平均値

県平均値

42.21

43.42

42.14

39.71

42.00 41.74

41.32

43.41 43.46

42.63

41.26

42.74 43.25

42.48

37

38

39

40

41

42

43

44

福岡 北九州 北筑後 南筑後 筑豊 京築 政令市

中学校男子

H27

H28

全国平均値

県平均値

49.44 48.59 48.69

47.95

46.58

47.72 47.72

50.16 49.32 49.77 49.21

47.41

46.18

48.76

43

44

45

46

47

48

49

50

51

福岡 北九州 北筑後 南筑後 筑豊 京築 政令市

中学校女子

H27

H28

全国平均値

県平均値

７

６ 各種目の状況（T得点）

(1)福岡県の推移と全国との比較

※ Ｔ得点：全国平均値に対する本県平均値の相対的位置を示し、単位や標準偏差が異なる調査結果

を比較することができるもの。（全国平均値を５０点とする）

【福岡県の状況】

小学校男子の長座体前屈以外の種目、小学校女子の握力・上体おこし・ソフトボール投げ、中学校

男子の握力・上体おこし・反復横とび・２０ｍシャトルラン・立ち幅とび・ハンドボール投げ、中学

校女子の握力が、全国平均値を上回っている。

昨年度と比較すると、中学校男子の上体起こし・反復横とび・立ち幅とびが、0.8ポイント以上上昇

している。

50.3

49.1 49.5

49.8

48.5

49.8

49.3

50.0 49.9

48.0

48.5

49.0

49.5

50.0

50.5

51.0

握力 上体

起こし

長座

体前屈

反復

横とび

持久走 20ｍ

ｼｬﾄﾙﾗﾝ

50ｍ走 立ち

幅とび

ﾊﾝﾄﾞ

ﾎﾞｰﾙ

投げ

H27福岡県 H28福岡県 全国中学女子

50.6

50.2 49.8

50.5

49.1

50.5

49.9

50.8 50.6

48.0

48.5

49.0

49.5

50.0

50.5

51.0

握力 上体

起こし

長座

体前屈

反復

横とび

持久走 20ｍ

ｼｬﾄﾙﾗﾝ

50ｍ走 立ち

幅とび

ﾊﾝﾄﾞ

ﾎﾞｰﾙ

投げ

H27福岡県 H28福岡県 全国

50.8 50.7 49.8

50.5 50.8 50.2 50.2

52.0

48.0

49.0

50.0

51.0

52.0

53.0

握力 上体

起こし

長座

体前屈

反復

横とび

20ｍ

ｼｬﾄﾙﾗﾝ

50ｍ走 立ち

幅とび

ｿﾌﾄ

ﾎﾞｰﾙ

投げ

H27福岡県 H28福岡県 全国

50.4 50.1

49.5

50.0 50.0

49.3 49.5

50.8

48.0

48.5

49.0

49.5

50.0

50.5

51.0

握力 上体

起こし

長座

体前屈

反復

横とび

20ｍ

ｼｬﾄﾙﾗﾝ

50ｍ走 立ち

幅とび

ｿﾌﾄ

ﾎﾞｰﾙ

投げ

H27福岡県 H28福岡県 全国小学女子

小学男子

中学男子

８

(2)各地区の状況

※ 色付け部分は、昨年度と比較して向上した種目である。

※ 中学校男女北九州地区の持久走は実施していないため斜線としている。

■ 小学校男子

■ 小学校女子

■ 中学校男子

■ 中学校女子

【小学校の状況】

○ 昨年度の T 得点と比較すると、男子については、政令市が全８種目、南筑後と筑豊は７種目上回

った。また、女子については、政令市が７種目、京築は６種目上回った。

【中学校の状況】

○ 昨年度の T 得点と比較すると、男子については、福岡・京築が全９種目、南筑後と政令市は８種

目上回った。また、女子については、政令市が７種目上回った。

H28 握力 上体 長座 反復 持久走 シャトル ５０ｍ走 立ち幅 ボール投福岡 50.48 50.02 50.35 50.84 47.25 51.02 49.63 51.58 50.17

北九州 51.58 49.81 50.63 50.59 48.21 49.38 49.55 49.08

北筑後 49.85 48.41 49.07 49.82 49.28 50.05 50.00 51.09 50.15

南筑後 51.37 47.42 48.73 49.91 49.07 50.50 50.99 50.72 50.32

筑豊 49.74 48.02 49.00 49.73 42.74 46.53 47.53 48.82 48.78

京築 50.74 45.13 47.99 48.02 42.74 47.43 48.77 47.67 47.59

政令市 50.04 49.60 49.44 49.47 48.83 50.06 49.01 49.43 50.29

H28 握力 上体 長座 反復 持久走 シャトル ５０ｍ走 立ち幅 ボール投福岡 50.35 51.36 50.66 51.41 49.72 51.44 50.00 51.39 50.93

北九州 52.27 51.81 50.01 51.52 49.26 50.52 50.63 50.62

北筑後 50.43 48.90 48.67 50.27 49.36 50.34 50.52 52.10 51.05

南筑後 50.73 48.21 48.15 50.37 48.56 50.58 49.79 50.20 49.77

筑豊 50.97 49.95 50.32 50.90 43.98 48.93 50.41 50.11 50.02

京築 52.36 49.29 49.90 51.07 48.53 50.67 50.62 51.29 49.91

政令市 50.36 50.39 49.77 50.14 49.72 50.75 50.00 50.47 50.73

H28 握力 上体 長座 反復 シャトル ５０ｍ走 立ち幅 ボール投福岡 51.22 51.34 51.81 50.64 50.99 50.70 50.12 51.39

北九州 50.53 52.03 50.20 52.14 50.03 50.10 49.73 50.82

北筑後 51.12 50.58 49.17 50.40 50.67 50.50 49.87 52.04

南筑後 51.36 51.44 49.37 52.96 53.83 51.60 52.01 53.01

筑豊 50.80 51.58 50.46 51.96 50.82 50.00 51.13 51.20

京築 51.38 50.05 50.41 49.50 50.72 50.20 50.62 51.93

政令市 50.40 50.07 48.93 49.92 50.43 49.80 49.98 52.55

H28 握力 上体 長座 反復 シャトル ５０ｍ走 立ち幅 ボール投福岡 50.24 50.01 51.05 50.00 49.93 49.40 49.31 50.10

北九州 51.30 52.04 49.99 52.85 50.53 49.76 49.38 51.00

北筑後 50.19 50.02 48.70 49.86 50.34 49.28 48.72 50.39

南筑後 51.01 50.51 48.47 52.33 54.14 51.20 51.63 51.76

筑豊 51.57 50,64 50.42 50.89 49.76 49.04 50.42 50.44

京築 51.38 49.49 49.64 49.08 49.61 49.40 49.85 50.17

政令市 50.16 49.28 48.86 49.41 49.32 48.92 49.37 51.20

９

７ 総合評価の状況

(1)福岡県の推移と全国との比較

※ 総合評価の基準等については、P２・P３を参照のこと。

【福岡県の状況】

・ 昨年度と比較すると、小中学校男女すべてにおいて、A＋B の値が向上している。特に、小学校女

子は、４％以上向上している。小学校男子及び中学校男子が、全国平均値を上回った。

・ 昨年度と比較すると、小中学校男女すべてにおいて、D＋Eの値が減少している。特に、中学校男

子は、３％以上減少している。小学校男女及び中学校男子が、全国平均値を下回った。

11.7

13.0

11.2

25.1

27.0

25.3

33.5

33.5

34.4

20.6

19.1

21.0

9.1

7.4

8.1

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

H28全国

H28県

H27県

小学校男子 Ａ Ｂ Ｃ Ｄ Ｅ

7.8

7.9

6.2

26.1

27.3

25.2

37.9

39.0

39.3

21.6

20.3

22.5

6.5

5.5

6.8

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

H28全国

H28県

H27県

中学校男子 Ａ Ｂ Ｃ Ｄ Ｅ

28.9

27.4

24.4

32.5

31.7

31.8

26.1

27.1

28.9

10.6

11.8

12.6

2.0

2.0

2.3

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

H28全国

H28県

H27県

中学校女子 Ａ Ｂ Ｃ Ｄ Ｅ

15.4

14.4

12.3

27.2

28.1

26.1

33.7

34.1

35.4

18.1

18.2

20.2

5.6

5.2

6.1

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

H28全国

H28県

H27県

小学校女子 Ａ Ｂ Ｃ Ｄ Ｅ

１０

(2)各地区の状況

【小学校の状況】

・ A＋B の値が全国値（男子 36.8％ 女子 42.6％）より高いのは、男子が政令市を除く６地区、女子が

北九州・北筑後・南筑後・筑豊・京築である。また、D＋E の値が全国値（男子 29.7％ 女子 23.7％）

より高いのは、女子の政令市のみである。

【中学校の状況】

・ A＋B の値が全国値（男子 33.9％ 女子 61.4％）より高いのは、男子が全地区、女子が福岡・北九州

・北筑後・南筑後である。また、D＋E の値が全国値（男子 28.1％ 女子 12.6％）より高いのは、女子

の筑豊・京築・政令市である。

11.6

13.9

16.1

17.1

17.9

13.1

13.4

25.1

28.3

28.3

31.1

31.9

26.7

28.2

34.2

31.7

33.7

31.6

31.2

34.5

34.0

20.8

18.7

15.3

15.7

13.5

19.3

18.1

8.3

7.3

6.7

4.6

5.6

6.4

6.3

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

政令市

京築

筑豊

南筑後

北筑後

北九州

福岡

小学校男子 A B C D E

12.5

16.3

17.6

19.2

20.1

16.7

14.6

26.9

27.0

31.3

30.7

32.0

35.2

27.9

35.1

35.3

31.4

33.9

30.1

31.9

34.6

19.9

16.9

15.2

12.2

15.2

11.8

17.8

5.7

4.5

4.5

4.2

2.6

4.3

5.1

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

政令市

京築

筑豊

南筑後

北筑後

北九州

福岡

小学校女子 A B C D E

8.4

7.6

7.0

8.1

7.3

9.2

8.4

26.8

31.4

31.9

27.8

30.7

28.0

29.4

39.4

39.3

37.8

38.9

41.0

37.4

38.7

19.9

17.2

16.9

19.9

17.2

19.0

19.2

5.6

4.5

6.4

5.4

3.9

6.5

4.3

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

政令市

京築

筑豊

南筑後

北筑後

北九州

福岡

中学校男子 A B C D E

27.1

17.9

21.5

28.6

27.5

28.6

32.6

31.8

29.8

30.9

34.4

36.2

33.9

30.9

27.2

31.6

30.3

25.6

25.9

26.1

24.6

12.5

16.4

12.1

9.6

8.4

9.4

10.3

1.6

4.4

5.3

1.8

2.1

2.0

1.5

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

政令市

京築

筑豊

南筑後

北筑後

北九州

福岡

中学校女子 A B C D E

１１

８ 市町村別の状況

(1) 市町村別の体力合計点平均値の状況

※ 同意を得た市町村のみ掲載

県教育委員会としては、市町村立学校別の公表はしないため、市町村内の学校

数が１小学校、１中学校である場合は公表しない。

【筑紫野市】

【春日市】

【大野城市】

【宗像市】

30

40

50

60

男子 女子

小学校

筑紫野市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

筑紫野市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

春日市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

春日市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

大野城市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

大野城市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

宗像市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

宗像市 福岡県 全国

１２

【太宰府市】

【古賀市】

【福津市】

【糸島市】

30

40

50

60

男子 女子

小学校

太宰府市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

太宰府市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

古賀市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

古賀市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

福津市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

福津市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

糸島市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

糸島市 福岡県 全国

１３

【那珂川町】

【宇美町】

【篠栗町】

【志免町】

30

40

50

60

男子 女子

小学校

那珂川町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

那珂川町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

宇美町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

宇美町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

篠栗町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

篠栗町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

志免町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

志免町 福岡県 全国

１４

【須恵町】

【新宮町】

【久山町】

【粕屋町】

30

40

50

60

男子 女子

小学校

須恵町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

須恵町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

新宮町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

久山町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

粕屋町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

粕屋町 福岡県 全国

※町立中学校が1校のため、公表しない。

※町立中学校が1校のため、公表しない。

１５

【直方市】

【中間市】

【宮若市】

【芦屋町】

30

40

50

60

男子 女子

小学校

直方市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

直方市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

中間市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

中間市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

宮若市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

宮若市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

芦屋町 福岡県 全国

※町立中学校が1校のため、公表しない。

１６

【水巻町】

【岡垣町】

【遠賀町】

【小竹町】

30

40

50

60

男子 女子

小学校

水巻町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

水巻町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

岡垣町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

岡垣町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

遠賀町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

遠賀町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

小竹町 福岡県 全国

※町立中学校が1校のため、公表しない。

１７

【鞍手町】

【久留米市】

【小郡市】

【うきは市】

30

40

50

60

男子 女子

小学校

鞍手町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

久留米市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

久留米市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

小郡市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

小郡市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

うきは市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

うきは市 福岡県 全国

※町立中学校が1校のため、公表しない。

１８

【朝倉市】

【筑前町】

【東峰村】

【大刀洗町】

30

40

50

60

男子 女子

小学校

朝倉市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

朝倉市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

筑前町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

筑前町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

大刀洗町 福岡県 全国

※町立中学校が1校のため、公表しない。

※村立中学校が1校のため、公表しない。※村立小学校が1校のため、公表しない。

１９

【大牟田市】

【柳川市】

【八女市】

【筑後市】

30

40

50

60

男子 女子

小学校

大牟田市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

大牟田市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

柳川市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

柳川市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

八女市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

八女市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

筑後市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

筑後市 福岡県 全国

２０

【大川市】

【みやま市】

【大木町】

【広川町】

30

40

50

60

男子 女子

小学校

大川市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

大川市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

みやま市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

みやま市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

大木町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

広川町 福岡県 全国

※町立中学校が1校のため、公表しない。

※町立中学校が1校のため、公表しない。

２１

【飯塚市】

【田川市】

【嘉麻市】

【桂川町】

30

40

50

60

男子 女子

小学校

飯塚市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

飯塚市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

田川市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

田川市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

嘉麻市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

嘉麻市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

桂川町 福岡県 全国

※町立中学校が1校のため、公表しない。

２２

【香春町】

【添田町】

【糸田町】

【川崎町】

30

40

50

60

男子 女子

小学校

香春町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

香春町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

添田町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

川崎町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

川崎町 福岡県 全国

※町立中学校が1校のため、公表しない。

※町立中学校が1校のため、公表しない。※町立小学校が1校のため、公表しない。

２３

【大任町】

【赤村】

【福智町】

【行橋市】

30

40

50

60

男子 女子

小学校

大任町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

福智町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

福智町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

行橋市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

行橋市 福岡県 全国

※町立中学校が1校のため、公表しない。

※村立中学校が1校のため、公表しない。※村立小学校が1校のため、公表しない。

２４

【豊前市】

【苅田町】

【みやこ町】

【吉富町】

30

40

50

60

男子 女子

小学校

豊前市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

豊前市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

苅田町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

苅田町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

みやこ町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

みやこ町 福岡県 全国

※町外一市中学校組合立中学校が

1校のため、公表しない。※町立小学校が1校のため、公表しない。

２５

【上毛町】

【築上町】

【北九州市】

【福岡市】

30

40

50

60

男子 女子

小学校

上毛町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

築上町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

築上町 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

北九州市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

北九州市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

小学校

福岡市 福岡県 全国

30

40

50

60

男子 女子

中学校

福岡市 福岡県 全国

※町立中学校が1校のため、公表しない。

２６

【県立中学校・県立中等教育学校】

30

40

50

60

男子 女子

中学校

県立 福岡県 全国

※県立小学校はない。

２７

(2) 取組の成果が見られる市町村の状況

春日市〔小学校〕

【成果につながった取組の内容】

１ 春日市教育委員会の取組

＜平成２６年度＞

・小学３・４年の児童を対象とした第１回「体力アップチャレンジ」の実施

（手軽に取り組むことのできる運動を体験し、運動の楽しさを実感）

＜平成２７年度＞

・「家庭で手軽にできる運動」を啓発するリーフレットの配付

（チャレンジカードを兼ねており、２日に１回以上のペースで運動した児童を表彰）

・第２回「体力アップチャレンジ」の実施

２ 春日市の小学校の取組

（１）実践内容

・Ａ小学校…各クラスへの握力計の配置及び全校での腕相撲大会の実施

（毎日、握力計での計測ができる環境を整え、結果の伸びを実感）

・Ｂ小学校…「○○ウォーク」の実施

（毎朝、全校で運動場を競歩で周回、異学年の教え合い、地域住民の参加）

・Ｃ小学校…体育授業の導入時等、「サーキットトレーニング」の実施

（年間を通しての計画的な実施）

（２）目標設定

・Ｄ小学校…前年度の体力テスト結果より、やや高めの個人目標の設定

（意欲、意識の向上）

（３）研修会の実施

・Ｅ小学校…教員間で、体力テスト各種目の動きのコツについて情報共有

３ 保護者や地域と連携した取組

・保護者や市スポーツ推進委員による体力テストの計測

（正確な計測と励ましの効果）

【調査結果から見えてきた課題と今後の更なる手立て】

本市では、体力合計点は、男女とも全国平均値を上回っているが、男子は、２０ｍシャトル

ラン・立ち幅跳び、女子は、２０ｍシャトルラン・５０ｍ走・ソフトボール投げに課題のある

学校があった。各小学校において成果があった取組を市全体で情報共有できる体制を構築す

る。

※ 顕著な改善が見られる又は良好な結果を維持している

市町村のうち、同意を得られた市町村の体力合計点の推

移と成果につながった取組の内容を表示

※ 標本数が少ない H２２・２４の抽出調査結果は除く

２８

【写真１】投てき練習

【写真２】鉄棒ぶら下がり

糸島市〔小学校〕

【成果につながった取組の内容】

１ 糸島市の取組状況

○外部の人材等を活用した学校支援の実施【平成 26年度より】

体力テストや体育授業の充実のため、運動能力に秀でたアスリートやスポーツに親しむこ

との楽しさを伝えるスポーツ指導員の活用

２ 糸島市の小学校の実践

（１）Ａ小学校における実践【平成 25年度より】

・新体力テストの内容説明を行った上で休み時間を活用し、新体

力テストの運動練習の機会の設定（写真 1）

・学校全体における学期１回のスポーツ大会の実施〔１学期：大

なわ跳び大会、２学期：運動会児童会種目（H28 はスポコン広場記録会）、３学期：ド

ッジボール大会〕

・年間５回以上の更新を目標としたスポコン広場（チャレンジランキングゾーン）の取組

及び校内記録会の実施

（２）Ｂ小学校における実践 【平成 25年度より】

・中当て（巧緻性）、長縄（跳躍力）、鉄棒ぶら下がり（筋力）、

ＰＫ（巧緻性）、しっぽとり（瞬発力）、ストラックアウト（巧

緻性）、どっこい相撲（筋力）の種目の中から、１学期の新体

力テストの結果を踏まえた自分の課題の項目を中心にチャレン

ジさせるスポーツフェスタの実施（写真２）

（３）Ｃ小学校における実践 【平成 27年度より】

・体育を専門とする複数の教師による、他学級や他学年での交換授業や体育科実技研修の

実施を通して、教師の指導力向上の場の設定

・運動場にランニングコースの設定、ビブスやコーンなどの体育用品貸し出しコーナーの

設置等、日頃から運動に親しむことができる環境整備

【調査結果から見えてきた課題と今後の更なる手立て】

本市は、体力・運動能力、運動習慣等について全国並みとなっているが、男女間及び学校

間の差が大きい。そのため、市全体で継続的・意欲的に取り組むことができる体力向上の取

組を共有したり、新体力テストの実施方法等を共有したりする糸島市教育センター研修事業

「体力向上研修」を、各学校の体育主任を対象に開催する。

２９

篠栗町〔小学校〕

【成果につながった取組の内容】

１ 篠栗町の取組状況

〈平成２６年度までの取組〉

・「１校１取組」の実施を徹底

〈平成２７年度〉

・福岡県重点課題研究指定・委嘱に基づくＡ小学校での篠栗町体力向上モデル事業の

実施

〈平成２８年度〉

・Ａ小学校の実践を基にした体力向上プロジェクト会議の実施

・Ａ小学校中間報告会への全小中学校参加

・Ａ・Ｂ小学校・Ｃ中学校における小中一貫体力向上カリキュラムの検討

２ 篠栗町の小学校の実践

〈平成２６年度までの実践〉

（１）全小学校においてすべての体育の時間に３０分以上の運動時間の確保

（２）全小学校において学校行事、遊びにおける運動、スポ－ツ活動の充実

（３）全小学校において徒歩での登下校・学校外の運動の啓発

〈平成２７年度〉

（１）Ａ小学校では研究主題を「自ら豊かに体力を高める子どもの

育成」とし、スポ－ツ医・科学に基づく、体育指導及び健康教

育の研究を推進（スポーツ医・科学に基づく体育授業内容の改

善、健康教育指導内容の改善、「ジョギングタイム」【写真１】 【写真１】

「体幹エクササイズ」「基礎運動技能向上のための体操」

【写真２】の実施）

（２）全小学校において平成２６年度（１）～（３）の継続実施

〈平成２８年度〉

（１）全小学校において平成２７年度の内容の継続

（２）Ａ小学校において福岡県重点課題研究指定中間報告会を実施 【写真２】

【調査結果から見えてきた課題と今後の更なる手立て】

Ａ小学校の研究の成果として、数値が低かった項目の改善が見られる。この成果を基にして、

効果的であった実践を汎用化し、すべての小学校において実施する。また、Ａ小学校とＣ中学

校の体力向上プランを小中一貫化し、平成３１年度に実施する。その中で、「さらに専門的に

スポ－ツをしたい」と考える児童に対応するため、小学校において部活動を実施したり、小学

校の体育の授業に中学校の保健体育教師が入って指導を行ったり、Ａ小学校の体力向上の取組

を発展させたり、中学校においても継続して指導を行う。

３０

新宮町〔小学校〕

【成果につながった取組の内容】

町の主要施策として「健やかな体をはぐくむ教育の充実」を掲げ、健康教育の充実を図るとと

もに、体育・スポーツ活動の充実を通して、子どもの運動への動機付けを図り、習慣化を促す取

組を推進した。

具体的には、町のスポーツ推進委員の協力の下、全小中学校で新体力テストを実施し、その結

果や「『１校１取組』運動を位置付けた体力向上プラン」に基づき体育の授業や体力向上に係る

取組に生かした。各小中学校で次のような取組を行った。

（１）コミュニティスクール（以下、ＣＳと表記）の日に学校・家庭・地域の三者が連携

した新体力テストの実施

・ＣＳの新体力テスト実施日に向けて、日常的に練習ができる環境作り

・当日は地域の方や保護者が、測定者や補助者として参加（記録付けや声かけ）

（２）各学校の課題に応じた取組の実施

・筋力（上体起こし）や瞬発力（立ち幅跳び）を改善するために、毎朝、全校「スク

ワット運動」の奨励と実施

（３）「チャレンジアップシート」を活用した日常的な取組の実施

・「歩いて登下校」の奨励 ・「外遊び」の日の奨励

・発達段階に応じた「持久走記録会」の奨励と実施

・一輪車乗りなどのチャレンジタイムの取組

・学校行事「大縄大会」の奨励と実施

（４）福岡県「子どもの体力向上広場」を活用した取組の実施

・スポコン広場の登録と実施

・スポコン広場の競技に特化した「チャレンジランキングクラブ」の設置と実施

（５）その他

・相島分校においての部活動（卓球、陸上）の実施

・相島ギネスの設定と実施

【調査結果から見えてきた課題と今後の更なる手立て】

・ 新体力テストの結果分析による課題の焦点化を図るとともに、各学校の体力向上プランを

基にした町主催の研修事業実施により、各学校の課題に応じた取組の推進を図る。

・ ＣＳとして体力向上プランの作成・活用、子どもの体力向上広場登録、「１校１取組」運

動など、子どもの体力アップ推進事業について家庭・地域への周知に一層努める。 ・ スポーツ推進委員の各種研修会への参加により、地域スポーツのニーズへの対応強化に努

めるとともに、町内小中学校の新体力テストにおいて、判定員としてスポーツ推進委員や地

域・保護者による指導・援助を引き続き依頼する。

３１

柳川市〔小学校〕

【成果につながった取組の内容】 １ 特色のある学校の取組 (Ａ校)・重点目標に体力向上に関する内容を明示し、その達成に向けて全職員が組織的に取り組

むようにした。 ・体力向上コーディネーターの指導のもと、体幹トレーニングに関する校内研修を実施した。

・体育科の準備運動や整理運動の際に効果的な体幹トレーニング（バランスボールやストレッチボール等）を取り入れた。

・週 4 日、朝、全校で体幹トレーニングやランニングを行った。本年度途中からは、毎日実施している。

・「体力向上ルーム」を設置し、新体力テストを行う際のポイントを掲示したり、運動器具（ストレッチポール）を置いて子どもが自由に使えるようにしたりした。更に、体力測定を２学期にも実施し、子どもたち自身が伸びを実感できるようにした。

・「バトンロケット」などを設置し、いつでも新体力テストに関する運動ができるようにしている。

(Ｂ校)・新体力テスト時の自己体力把握、目標設定、「チャレンジ認定証」「目標達成認定証」の授与等を通して取組への意欲付けを行った。

・子どもたちの目にふれやすい場所に「体力アップシート」を掲示し、担当者（体育主任）を中心に継続的な呼びかけを行った。

・課題である握力の向上を目指して、運動場の遊具を新設（登り棒、雲梯）し、体育の導入での継続的で積極的な活用等を呼びかけた。

(Ｃ校)・家庭との連携を図るために「記録カード」を作成し、家庭における運動習慣の定着を図った。

・運動に対する意欲をさらに高めるために、体育委員会を中心に「記録カード」の回収及び個人、学級の記録の掲示、全校への放送等を行った。

２ 市内の取組 （１）市内陸上記録会に向けた指導の充実

１１月の市内陸上競技会（参加は６年生）に向けて全小学校で、目標を持つことができるよう体育や業間で体力向上、記録向上に取り組んでいる。競技は、全員参加の１００ｍ走と他１種目の計２種目に全員出場している。学校賞（１００ｍ走の平均で決定）を授与することにより、毎年、どの学校も意欲的に取り組んでいる。学校によっては練習に４年生から参加したところもある。ＧＴを招聘して練習を行った学校も多く、専門的な指導を受けたことが教師の指導力向上及び指導の充実につながった。

（２）地域の文化を伝承する相撲大会の取組 郷土出身の第１０代横綱 雲龍久吉を顕彰する相撲大会（１１月実施）への参加を強く奨

励した。本年度は夏期休業中に指導者研修会（全小学校担当１名以上参加）も実施したことで、市内全ての小学校より３００名を超える児童が参加した。また、出場選手は朝や休み時間、放課後を利用して練習に取り組んだ。

【調査結果から見えてきた課題と今後の更なる手立て】 ○ 柔軟性や持久力に課題があることから、体育の体つくり運動において、意図的・継続的に、児童自身が課題意識を持って活動できるような授業づくりを推進する。

○ 日常生活においても適度な運動を継続し、自身の健康状態を自己管理できるように、家庭と連携し健康教育の充実を図る。

３２

広川町〔小学校〕

【成果につながった取組の内容】

○広川町の小学校の実践

＜平成２７年度～平成２８年度＞

１ Ａ小学校では、体力テストの課題である握力を高めるために、地域総合型スポーツクラブ

に依頼して、「Ａサスケサーキット」というサーキットトレーニングを導入した。また、校

内研修で運動の仕方と効果を学び、体育の授業に取り入れた。さらに、「サスケサーキット」

で高まった力を評価するために、昼休みに「サスケサーキット検定」を行い、２ヶ月に１度

評価と記録を行った。

２ Ｂ小学校では、体力向上プロジェクトにより、体育科における重点指導内容を、１学期は

水泳、２学期は器械運動、３学期はボール運動とし、体育サポーター（外部指導者）を重点

的に配置した。その結果、「模範演技の提示」「課題解決に資する効果的な場づくりや効果

的な助言」「体育サポーターとの協働的な授業実践の積み上げ」ができ、児童の活動意欲と

体力の向上に資することができた。また、昼休みに体育委員会主催のスポーツ教室やクラス

マッチを企画し、器械運動やボール運動などができる場を設定した。

３ Ｃ小学校では、筋力強化のために、遊具を使ったサーキットトレーニング等、準備運動の

工夫を行った。また、体力アップシートを活用し、外遊びの奨励と運動の日常化を図った。

さらに、「Ｃオリンピック」を実施し、新体力テストで課題となった握力強化のために、鉄

棒、雲梯、肋木を使った運動種目に特化した運動への挑戦を行った。

【調査結果から見えてきた課題と今後の更なる手立て】

１ Ａ小学校は、重点課題であった握力が、継続した取組により向上しつつある。今後も「サ

スケサーキット」を体育の学習で行うなどの取組を継続させていく。また、投力にも課題が

あるため、現在行っている取組の成果と課題を体づくり部会で見直し、次年度に向けた取組

を考案する。

２ Ｂ小学校は、課題改善を図る取組として、授業の導入時に敏捷性を高めるダンスを取り入

れた結果、反復横跳びの伸びが見られた。また、全国平均を超える項目が平成２８年度は９

６項目中５３項目と改善が見られた。しかし、全国平均に達していないボール投げと握力に

課題があるため、体育サポーターとの協働による授業改善を推進することにより、限られた

場所や用具の効率的活用による運動量の確保を図る。また、体育授業の改善（工夫）を通し

て、児童が遊びたい、運動をしたいという意欲の高揚を図る。さらに、学年による休み時間

の運動場使用割を示すことで、全学年に運動する機会を充実させる。

３ Ｃ小学校は、男女ともに多くの種目で県平均値を上回っており、望ましい状況にある。し

かし、男女ともに２０ｍシャトルランは県平均に達していないため、全身持久力の強化に向

けて、持久走（校内マラソン大会）に取り組む。また、女子に課題のあったソフトボール投

げ（巧緻性）の向上に向け、ドッジボール等の手軽なボール運動に各学級で取り組むように

する。

３３

飯塚市〔小学校〕

【成果につながった取組の内容】

１ 教育委員会の取組

市内全学校、全学年の新体力テストの結果を集約し、市としての結果分析を実施している。

具体的には、８つの種目（男女別）×学年の合計項目数（小学校９６項目，中学校４８項目 全

１４４項目）のうち、全国平均を上回っている項目数を指標として分析し、成果と課題を明ら

かにしている。その結果を３学期の校長会議において提示し、各学校の課題克服を目指した次

年度の体力向上プラン等の具体的な計画の作成と取組の実施を依頼している。

２ 各学校の取組

（１）弱点克服の取組

新体力テストの結果をもとに、重点種目（全国平均や県平均より低い種目）を設定し、体育

授業の開始５分間で行っているサーキットトレーニングの内容の工夫や、休み時間の遊びの中

で課題である運動を児童が自由に取り組むことができるように多様な運動の場の設定を行っ

た。また、重点種目について、３学期に重点種目の再測定を実施し、取組の効果検証を行って

いる学校もあった。

（２）基礎的な体力づくりの取組

多くの学校が、体育授業開始の５分間をサーキットトレーニングの時間として位置付け、年

間を通して筋力や巧緻性、持久力の向上を目指した取組を実施し運動量を確保している。また、

校内研修等に、サーキットトレーニングに先進的な内容を取り入れることで成果を上げた学校

の先生を講師として招聘し、指導内容や方法の改善を図る学校も多かった。

（３）スポコン広場の活用

Ａ小学校では、学校全体で「スポコン広場」福岡県大会への出場を目指し、「スポコンタイ

ム」を設定して、日常的・継続的に運動できる環境づくりに全児童、全職員で取り組んだ。（Ａ

小学校は、８種目×６学年×男女別の９６項目のほぼすべての項目で全国平均を上回る結果で

あった。）

（４）外遊びや運動に取り組める環境づくり

Ｂ小学校では、体育主任が中心となり、学校全体で休み時間や昼休みに外遊びを呼びかけ、

なわとび集会などを実施した。また、たてわり班活動を通した異学年交流を積極的に行い、児

童が教え合い、楽しみながら体力・運動能力の向上を図っている。

【調査結果から見えてきた課題と今後の更なる手立て】

本市では、小・中学校ともに、握力及びスプリント能力に課題がある。それに加えて小学校

では、投能力に課題があることが分かった。今後は、成果が見られた学校の取組を他の学校に

広める機会をつくることで市全体の体力向上を図りたい。

３４

豊前市〔小学校〕

【成果につながった取組の内容】 １ 各学校の実態に応じた「１校１取組」運動の実施 市内１０校それぞれにおいて新体力テストの調査結果等を分析し、児童の課題を明確にした上で、具体的な数値目標の設定及び重点的に取り組む内容の決定を行っている。

（１）業間・昼休みに、毎日少しずつ継続して取り組むことができるようにする。 （２）全体の目標だけでなく、実現可能な個に応じた目標を決め、カード等(体力アッシートも

含む)で達成状況を可視化する。 （３）定期的に表彰したり、成果を披露する場を設定したりすることで、一人一人が成就感を味

わい、次への意欲を持つことができるようにする。 ２ 外遊びの奨励 （１）「１校１取組」運動との連携を図り、計画的な活動に取り組む。 （２）児童会活動を主体とした集会活動(大縄跳び集会・スポーツ集会等)の練習を設定し、目標

達成のために一定期間、継続して活動に取り組む。 （３）ペア学年や縦割り学年など異学年交流のできる「遊び」を実施し、みんなで汗をかいて遊

ぶことや身体を動かすことの楽しさ・喜びを味わうことができるようにする。 ３ 学校行事等と関連付けた取組の充実 （１）「持久走大会」「縄跳び大会」「大縄跳び大会」「相撲大会」等の学校行事に向けて、必

要な能力を段階的に習熟度別に身に付けることができるようにする。 （２）相撲大会等では、地域の指導者を活用し専門的な動きを学ぶことができるようにする。 （３）行事へ向けて、家庭での運動習慣の定着が図られるよう、保護者に協力を依頼する。 ４ スポコン広場の活用 （１）各学校・学級単位でチャレンジランキングゾーンへ積極的に登録する。 （２）学校全体での参加の例《Ａ小学校：平成２７年度県大会入賞》 【調査結果から見えてきた課題と今後の更なる手立て】 １ 課題 〇 日常的に運動をしている児童とそうでない児童、運動が好きな児童とそうでない児童の体

力や運動能力に差がある。 〇 「長座体前屈」が男女ともに全国平均を下回っており柔軟性に課題がある。

２ 今後の更なる手立て 〇 学校や指導者により、体育科の学習内容や指導、体育授業における運動時間の割合に差が出ないよう研修会等を実施し、教員の指導力向上と体育科学習の充実を図る。

〇 体育授業の準備運動において、各学校の課題を改善できる内容を反復して取り組むようにする。

〇 日常的に楽しく取り組むことができる体力向上や運動に親しむための物的な環境整備の充実を図る。

「Ａ小スポコンチャレンジ」を通じて持久力や瞬発力、投力、柔軟性の向上を図る。 〇１学級４種目以上登録し、学年ごとの目標設定、学期に一度の更新を目指す。 〇１学期の「スポーツ集会」と関連付けて、全校児童で取り組み、動きの「こつ」を学び、みんなで協力して記録の更新を目指す。

〇校内に記録を掲示・更新することで、よりよい競争を促し、運動に対する意欲を高める。（京築地区大会・県大会に向けて数値を可視化する）

〇体力向上につながる体育科学習での準備運動を工夫し、継続して取り組む。

３５

古賀市〔中学校〕

【成果につながった取組の内容】 １ 古賀市教育委員会主催研修事業による支援 （１）市教委主催の体力向上推進会議における、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の

結果分析と改善策の検討 ・結果分析から、小中学校の体育科担当教員が【校種別共通実践４項目】を決定。

【小学校】（平成２４～２８年度まで） 【中学校】（平成２４～２８年度まで） ア 年２回の○○大会（縄跳び、持久走等） イ 外遊びの環境整備 ウ 体育の授業改善に向けた研究の実施 エ 新体力テストの周知徹底

ア 年１回のクラスマッチの実施 イ 授業における補強運動の継続化 ウ 昼休みの運動場使用の活性化 エ 部活動の奨励（目標８０％）

・土曜授業を活用した○○大会の開催により、地域・家庭の意識向上と生徒の成功体験の蓄積。 ・小学校内に遊びや競技ができる仕掛けづくり。課題に応じたコツの伝授。 ・９年間を見通す課題の共有と運動習慣定着のしくみづくり、授業改善に関する情報交換。 ・部活動の奨励による部活動加入率向上（３中学校の加入率平均 80.7％）

（２）生涯学習推進課と連携した「こがっ子元気アップチャレンジ」の導入 ・平成２４年度から各小学校にスポーツ推進委員を派遣。第２・４土曜日に小学校の体育館で遊びを通した効果的な運動を実践。地域や家庭登連携した体力向上に努めた。専門家による支援が、運動に対する苦手意識の克服と運動を楽しむ態度の育成に寄与していると考える。 ※参加児童数→Ｈ２７：のべ 1431人 Ｈ２８：1200人超（１月現在）

２ 中学校女子に対する体育の授業改善 運動は好き 男子＋ 3.5Ｐ 女子＋ 8.4Ｐ

スポーツは大切 男子＋ 5.3Ｐ 女子＋9.7Ｐ

振り返り活動の設定 男子－4.9Ｐ 女子＋10.8Ｐ

助け合いや役割 男子＋2.6Ｐ 女子＋17.5Ｐ

話し合う活動 男子－0.1Ｐ 女子＋19.0Ｐ

学んだことを生かそう男子＋5.5Ｐ 女子＋12.5Ｐ

・質問紙結果から、中学校の授業改善が進ん でいることが明らかになった。【表１】

３ 成果 ・小学校時代からの長期的なスパンで、意図 的な運動習慣の定着と成功体験の蓄積、家 庭・地域と連携した啓発【表 1】を図ることによって、生徒が運動を好意的に受け止め自信 を持つことができたと考える。

・小中学校の教師の共通認識と授業改善によって、意図的・主体的な学習活動を仕組み、生徒の活動に価値づけがなされ、生徒が達成感・成就感を抱いていることが窺える。

【調査結果から見えてきた課題と今後の更なる手立て】 ◆課題 ・立ち幅跳び等の瞬発的な脚力向上のための継続的な取組の不足 ・授業の中心となる内容と補強運動の時間配分 ・９年間の男子・女子の課題の共有の徹底と授業改善の推進 ・児童生徒と教師の課題意識の継続

◇今後の更なる手立て 【小中共通実践４項目】の徹底―体力を伸ばす３つの「間」（時間・空間・仲間）を意識 ア 立腰の徹底・継続 イ 小学校：年２回の○○大会の実施 中学校：年１回のクラスマッチの実施 ウ 小中連携で体育授業における継続的・系統的・発展的なウォーミングアップの工夫 エ 新体力テストの再測定の実施―課題解決に向けた意欲付けと手立ての工夫

３６

志免町〔中学校〕

【成果につながった取組の内容】

１ 町内中学校の取組状況

(1) A中学校の取組状況

① 保健体育科の体力向上プランに、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果分

析から、「50m走の記録向上」に取り組むことを位置づけたこと。

② 保健体育授業において、毎時間、導入部分に各単元の主運動につながるトレーニ

ング（アジリティー、パワー、瞬発力等）を取り入れ、記録測定を実施することで、

生徒が記録の「伸び」を実感できる等、生徒のモチベーションを高める仕組みを作った

こと。

③ 単元はじめに、単元に対する見通しを持つことができるようにオリエンテーションを

位置づけたこと。

(2) B中学校の取組状況

① 保健体育授業における運動量を６０％以上確保したこと。

② 新体力テストを全校一斉に測定し、生徒の競争意識を高め記録向上を図ったこと。

③ 授業のはじめに、体力向上につながる補強運動を取り入れたこと。

④ 昼休みに、運動場を開放し生徒の運動の日常化を図ったこと。

【調査結果から見えてきた課題と今後の更なる手立て】

○ 本町では、体力合計点は、上昇傾向にあるが、種目別では全国平均値を下回ってい

る種目もある。単元に応じた毎時間（導入時）のトレーニング内容を工夫し、意図的

・計画的に仕組む授業づくりを推進する。

○ 小学校おいて「１校１取組」運動に取り組んでいる目的や内容を中学校区で共有す

る体制を作り、教科や行事、休み時間における取組等の見直しを行う。

○ 各学校では、志免町※新スリーアップ運動の「習慣づくり」において、学習規律が定着

し、生徒に充実感、達成感をもたせる授業づくりができてきた。今後は、A中学校で考え

ているトレーニングドリルの開発等の成果を町内全中学校に示していく。

○ 小中学校において、運動の習慣化を図る体力アップシートの活用を推進する。

また、中学校では、運動部活動においても、各学校の課題である体力を高めるための活

動に取り組むよう推進する。

※新スリーアップ運動とは、授業づくり、集団づくり、習慣づくりのこと

３７

中間市〔中学校〕

【成果につながった取組の内容】 １ 新体力テストの結果分析に基づく体力向上プランの作成 ○ 学校ごとに、新体力テストの結果分析により明らかになった課題を解決するために、重点的に取り

組む内容を検討し、「１校１取組」運動として体力向上プランに位置付けた。 ≪「１校１取組」運動実践例≫ ・体育科学習指導における毎時間導入時の補強運動の位置づけ

・新体力テスト結果の表彰 ・生徒会活動と連携した体育的活動

○ 教育委員会において、提出された新体力テストの結果分析と体力向上プラン及び「１校１取組」運動の内容を確認し、必要に応じて指導助言を行った。

２ 全教職員による体力向上への意識喚起 ○ 管理職及び教職員への体力向上に対する意識喚起を図り、学校全体での組織的な体力向上プランの

実施を促進した。 ・ 校長会議及び教頭会議、教務主任会議等において、教育長から体力向上の取組の必要性について

訓示を行った。 ・ 校長会議及び教頭会議、教務主任会議等において、全国・県の平均と市の平均を比較・分析した

資料を提示し、市全体の傾向及び課題や新体力テストの実施について説明及び指導助言を行い、新体力テストの実施に向けて教職員の意識を高めた。

・ 体育実技指導者講習や走力記録会（小学校）等の市教育委員会主管事業の内容について各種会議等で周知し、市内小中学校一丸となって体力向上に取り組む意識の高揚を図った。

・ 日本体育大学との協定事業（生涯学習課）による講演会等を通じて、市全体で体力向上に取り組む雰囲気づくりに努めた。

３ 新体力テスト期間を有効に活用したテストの実施 ○ 新体力テストの実施にあたっては、実施期間を設定し（５～７月）、その期間を十分に活用しなが

ら効果的に測定を実施するようにした。 ・ 期間中、測定の場を常設し、生徒が自主的に練習できるようにした。 ・ 測定において一人一人の持てる力が十分に発揮できるよう、保健体育科授業等において動きのポ

イントなどを指導した。 【調査結果から見えてきた課題と今後の更なる手立て】 １ 小中連携した取組の推進 ○ 中学校区での、小中一貫した継続的な体力向上の取組を検討する。 ○ 中学校保健体育科教員の出前授業や職員研修等、保健体育科についての専門性をもった教員による

小中間の交流を検討する。 ２ 運動習慣の定着に向けた日常的な取組の推進 ○ 子どもたちが日常的に運動に取り組めるよう、校内の環境整備を促進する。 ○ 運動することの喜び・楽しさを味わうことができる活動について情報提供を行う。 ３ 教員の体力向上に関する資質・能力の向上 ○ 教員に新体力テストの実施目的等の理解を深め、体力測定技術の向上を図る研修会を実施する。

３８

朝倉市〔中学校〕

【成果につながった取組の内容】

１ 朝倉市教育委員会の取組

本年度の朝倉市教育施策要綱で、「知・徳・体」からの主要課題を設け、特に「健やかな体」

の観点には体力・運動能力の向上を図る取組の推進を掲げ、評価指標として次の２点を設定し

た。

○ 全国、県体力テストにおいて、本市の体力合計点平均値が、都道府県順位１５位以内

○ 課題のある種目が前年度比較で向上

上記の指標達成のために、次の２点を位置づけるようにした。

○ ショートトレーニングの実施

○ 一日一回の外遊び（小）、文化部等における運動の奨励（中）

２ 学校の取組

市内Ａ中学校では、全校生徒の３９％がＣ，Ｄ，Ｅの総合評価であった。その要因として文

化部生徒や部活動未加入生徒の運動時間が少ないこと、運動嫌いの生徒の体力が低下している

ことがあった。そのため、次のような取組を行っている。

○ 運動に継続して取り組めるよう陸上部を誰でも参加できる部活動とし、３つのコースを

準備して全校生徒の体力向上を図る（スポーツステーション）

○ 保健体育授業始めのランニング、補強運動の実施、定期的な記録会を実施する。（ワン

ランクアッププロジェクト）

○ ウォーク＆ラン教室、トレーニング教室、運動サポートを実施する。（運動不足解消指

導）

【調査結果から見えてきた課題と今後の更なる手立て】

本年度調査の結果、Ｔ得点（全国平均５０）で、男子は前年度比較で０．２ポイント、女子

は０．９ポイント向上した。しかし、種目別では、男子が長座体前屈、５０ｍ走、女子が握力、

上体起こし、長座体前屈で課題があった。一方、学校間の格差もあり、市全体でこれまでの成

果及び課題を周知し、体力向上に向けた取組の継続と、学校における課題解決に向けた取組の

奨励を行っていく必要がある。

また、運動部活動への加入率の向上や日常的な体力づくりの推進など、総合評価における低

位層にある生徒に視点をあてた取組を行っていくことが重要である。

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筑前町〔中学校〕

【成果につながった取組の内容】

１．Ａ中学校の実践

（１） 学級対抗クラスマッチの導入

① ミニクラスマッチ

・バレーボール：円陣パス（3分間）における毎時間の最高記録を各学級別に掲示

・バスケットボール：各授業時間のシューティングの記録を他学級と競う

・長縄：授業の５分間を使って長縄を行い、連続記録を他学級と競う

② 球技クラスマッチ、校内駅伝及びマラソン大会

※駅伝の部（学年を超えて１２学級対抗） マラソンの部（各学年４学級対抗）

（２） 体力・技能向上に向けた授業実践

① 腕立て・腹筋・馬跳び・ももあげダッシュの「Ａ中サーキット」を毎時間導入

② 各運動種目の「ポイント」の掲示による、技能向上につながる思考・判断の促進

③ ペア・トリオでの相互チェック、グループでの戦術や課題の話し合いの場の設定

２．Ｂ中学校の実践

（１） 過去４年間の継続した取組

① 「１校１取組」運動（W-upコーディネーション

トレーニングの要素を取り入れた運動の実施）

② 体力向上プランの作成及び見直し

③ 新体力テストのデータ分析及び掲示【写真１】

④ 課題となる体力の再測定

⑤ 各種スポーツ大会（昼休み）の実施 【写真１】

⑥ 握力や柔軟性が日常的に測定できる場の設定

⑦ 部活動合同練習

（２） 平成２７年度～平成２８年度の特徴的な取組

① 外遊びの日の設定と種類の紹介及び体育館使

用割の設定

② 運動に関する掲示コーナーの設置

③ 体力アップシートの活用（家庭への情報提供）

④ 小学校の新体力テスト実施補助【写真２】

【写真２】

【調査結果から見えてきた課題と今後の更なる手立て】

○様々な取組を検証し、その上で効果的な取組を徹底し継続していく。また生徒会による自

主的で組織的な取組や小中連携による生徒の意識向上を図っていく。

○体育科の学習内容が休み時間や放課後の運動実践につながるよう、場の設定や道具の準備

等、環境整備について再検討していく。

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八女市〔中学校〕

【成果につながった取組の内容】 １ 八女市の取組状況 ① 新体力テストの結果や年度毎の状況及び成果につながった取組をまとめ、定例校長会や定

例教頭会にて紹介。 ② 小・中学校が連携した体力向上への取組を推進。

２ 八女市の中学校の実践「１校１取組」 (1) 保健体育授業 ① Ｈ校：インターバルトレーニング、ストレッチタイム、ラダートレーニングを実施。 ② Ｄ・Ｅ校：体幹運動を取り入れたトレーニングを準備運動後に実施。 ③ Ｎ校：保健体育授業の導入段階で毎時間、上体起こしを実施。生徒が意欲的に取り組むことができるように、１ヶ月ごとにランキングの発表・掲示。

④ Ｍ校：授業を通して困難なことに取り組み、できないことができるようになって「楽しい」と感じることができる保健体育の授業づくり。

(2) 部活動 部活動生全員によるサーキットトレーニングや合同走や長距離走、駅伝練習を実施。

(3) 生徒会 Ａ校では、生徒会行事の健康フェスタ（クラスマッチ形式スポーツ大会）を生徒に立案・

計画させて実施。また、生徒会健康専門委員会を中心として、「体力アップ活動」を全校生徒で実施。朝の活動において、年３回・週３日の持久的トレーニングを実施。

(4) 体力テストの実施に向けて ① Ｄ校：昨年度の個人記録を確認させ目標設定を行い、練習期間を経て測定を実施。 ② Ａ校：生徒の体力の現状を全職員が共通理解し、全職員で測定を実施。体力テストを学校行事として位置づけ、生徒の意欲向上を図っている。

(5) その他 ① Ａ校：ＰＴＡと生徒会が協働して、徒歩や自転車による通学を奨励。（ある期間だけ車で

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