平成30年度 特許出願動向調査報告書 －マクロ調 …平成30...
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平成３０年度
特許出願動向調査報告書
－マクロ調査－
平成３１年３月
特 許 庁
要 約
－ 1 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
第１章 調査概要
第１節 調査の目的と概要
１．調査の目的
我が国が国際経済社会の中で競争力を維持し発展を続けていくために、我が国企業等
の国際市場における活動を支援する施策の実現が求められている。また、企業において
は、経済のグローバル化が進展する中、世界市場を視野に入れた研究開発戦略・知的財
産戦略の策定が求められている。これらのためには、技術・市場の動向を世界規模で継
続的に把握していく必要があり、その指標として知的財産の一つである“特許”を用い
ることは非常に有効である。
そこで、本調査では、主要な特許出願先国（地域）である日本、米国、欧州、中国、
韓国を中心に技術分野別の特許出願動向を詳細に調査し、技術開発や市場の観点から分
析を行うことで、これらの国（地域）の技術・市場の動向を把握する。さらに、世界各
国（地域）において、特許出願の上位を占める出願人の業種・国籍を調査することで、
世界規模での技術・市場の動向及び企業の知財戦略の状況を把握することを目的とする。
これらの状況を把握することは、特許庁における施策の企画立案のための基礎資料を
整備する上で活用できるとともに、企業活動等においても、特許出願戦略等の策定を支
援するための有益な情報となり得るものである。
２．調査の概要
平成 30 年度特許出願動向調査（マクロ調査）の概要は下記のとおりである。
（１） 日本、米国、欧州、中国、韓国における出願動向に関して、特許出願件数、特
許登録件数及び実用新案登録件数について調査を行う。
（２） PCT 出願及び各国・地域の各国（地域）における出願件数上位者の調査を行
うとともに、出願件数上位者の業種・国籍について調査を行う。
（３） 日本、米国、欧州、中国及び PCT における標準化ベンチャー企業の出願動向
等に関する調査を行う。
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本編
第１部
第２部
第３部
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第５部
第６部
要約
目次
第２節 調査・解析方法
１．特許情報取得のためのデータベースと留意事項
本調査では特許情報を取得するためのデータベースとして、Derwent World Patents
Index（作成・提供元：クラリベイト・アナリティクス（作成・提供元：クラリベイ
ト・アナリティクス、以下データベース名は WPI という）及び INPADOC（作成元：
ヨーロピアン・パテント・オーガナイゼーション）を利用した。
ここで、第３章において、WPI 又は INPADOC のいずれか、又は両方の収録対象国
ではあるが、データに関して、収録公報の種別が異なる、収録期間が短いあるいは収録
率が低いと考えられるインドネシア、タイ及びマレーシアの３か国については、株式会
社情報管理研究社が提供するデータベース（アセアンパットニュース）を利用した。
WPI では、優先権や発明者等の情報から同じ発明と特定された各国での公開（登録）
特許を一つのパテントファミリーとして構成し、これを１件（レコード）としてカウン
トしている。そのため、例えば、国内優先権による複数の日本出願は原出願とまとめて
１件としてカウントされる。
また、日本出願１件を優先権の基礎として米国に２件の出願をした場合、優先権が同
じであるので米国での２件の出願は、出願日が同年であれば日本国籍出願人からの米国
出願１件の扱いとなる。分割出願や米国における一部継続出願、あるいは欧州における
域内の複数国への出願等の場合、優先権ごとに WPI の一つのレコードの中に表記され、
まとめて１件としてカウントされる。WPI におけるこのようなファミリー単位でのカ
ウントの仕方について留意が必要である（１発明１ファミリー（１レコード）の考え方
については、資料編５．参考資料を参照のこと）。
さらに、WPI による出願人国籍については、ファミリーの中で最初に出願を行った
国（優先権主張に基づく出願においては優先権主張の基礎となった特許出願の出願先国
（当該基礎となった特許出願が複数ある場合には最先の基礎出願の出願先国））を出願
人国籍とした。
INPADOC においても１発明１ファミリーを１件としてカウントしているが、各々
ファミリーの考え方が WPI と同じでないことに留意が必要である（詳細については、
資料編５．参考資料を参照のこと）。アセアンパットニュースを利用した、インドネシ
ア、タイ及びマレーシアにおいては、１発明１出願（１件）としてカウントしている。
また、本調査の第４章における標準化ベンチャー企業の企業情報及び特許出願情報を
取得するためのデータベースとして、Orbis（作成・提供元：ビューロー・ヴァン・ダ
イク社（オランダ））及び Orbis Intellectual Property（以下 Orbis-IP と記載する。作
成・提供元：ビューロー・ヴァン・ダイク社（オランダ））の２つのデータベースを利
用した。
ここで、上述のデータベースを利用したのは、本調査では、各種企業データを設定し
てベンチャー企業の条件に見合う日本、米国、欧州及び中国のベンチャー企業の群を作
成し、その企業集団の分析を行うとともに、それらの企業集団が保有する特許情報を取
得してその分析を行うことが求められる。そこで、世界各国（地域）について、上場企
業だけでなく、ベンチャー企業のような非上場企業の企業情報も含めて幅広く収録する
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第１部
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第５部
第６部
要約
目次
データベースが求められ、また、それらの企業データ（会社名、会社コード）から、１
対１で特許情報のデータベースとリンクすることが求められるからである。
なお、Orbis-IP の特許データは、LexisNexis TotalPatent One（作成・提供元：レ
キシスネキシス）より作成されたものである。
２．「日米欧中韓における出願動向等に関する調査」（第２章）のデータ取得方法
日米欧中韓における出願動向に関して、特許出願件数及び特許登録件数について、全
体及び出願人国籍別の調査を行った。
本調査でいう欧州への出願とは、オーストリア、ベルギー、スイス、チェコ、ドイツ、
デンマーク、スペイン、フィンランド、フランス、イギリス、ハンガリー、アイルラン
ド、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、ルーマニア、ス
ウェーデン、スロバキア、ポーランドへの出願及び EPC 出願とする。
また、欧州国籍の出願とは、最先の優先権主張国がアルバニア、オーストリア、ベル
ギー、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィン
ランド、フランス、ドイツ、ギリシア、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イ
タリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、モナ
コ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、サンマリノ、セル
ビア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、マケドニア旧ユー
ゴスラビア、トルコ、イギリス、及び EPC 出願である出願とする。
データベースには WPI を用いた。WPI を用いるのは、日米欧中韓を含む 50 の国
（地域）・機関が発行した公開特許公報（国（地域）・機関によっては、登録特許公報）
について、１発明を１レコードとしてまとめるという方法で、収録率が高く、日米欧中
韓各国（地域）・機関における特許出願あるいは登録特許の調査に適しているからであ
る。
調査期間は、特許出願に関しては優先権主張年 2007 年から 2016 年とし、また登録
特許に関しては登録公報発行年 2008 年から 2017 年とした。
また、実用新案登録公報は、登録公報発行年 2008 年から 2017 年とした。
また、日米欧中韓の出願動向における技術分野別解析として、WIPO（世界知的所有
権機関）が設定した、IPC（国際特許分類）を基準に作成された技術分野（第２章第２
節参照）に基づき、各国（地域）・機関への特許出願件数及び特許登録件数について、
それぞれ技術分野別及び出願人国籍別について調査を行った。
なお、ここでいう出願人国籍とは、１発明を１ファミリー（１件、１レコード）とし
てカウントする WPI において、当該ファミリーの中で最初に出願を行った国（優先権
主張に基づく出願においては優先権主張の基礎となった特許出願の出願先国（当該基礎
となった特許出願が複数ある場合には最先の基礎出願の出願先国））をいう。
日米欧中韓（全体）への特許出願件数及び特許登録件数の調査では、昨年度までと同
様に、ファミリー件数を用いた。
また、本調査では、外国出願率を以下のように設定して調査を行った。
外国出願率（％）＝（出願件数／ファミリー件数）×１００－１００
また、本調査のデータ取得は 2018 年 10 月から 2019 年１月に実施した。
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要約
目次
３．「各国（地域）及び機関における上位出願人に関する調査」（第３章）のデータ取得
方法
調査対象となる国（地域）及び機関として、44 の国（地域）・機関を選定し、選定し
た対象国（地域）・機関における上位出願人について調査を行った。
対象国（地域）・機関の決定に当たっては、まず先進国（地域）を抽出し、さらに
BRICs、ネクスト 11、MENA（ミーナ）といった、先進国に次ぐと考えられる国々を
加える観点から、中南米諸国、東欧諸国、地中海沿岸を主とするアフリカ諸国、東南・
南西アジア諸国を選んだ。それらの国（地域）が加盟する知的所有権機関について、
データ取得の可否及びデータの信頼性の観点から、以下の二つの条件を両方とも満たす
国（地域）・機関を、第３章における調査対象国（地域）・機関とした。
１）毎年の特許出願（又は特許登録）件数が 1,000 件程度以上で、データの継続性及
び信頼性が確認できる国（地域）・機関（信頼できる機関のデータベースにて
データの確認ができる国（地域）・機関）であって、2010 年以後のデータが取得
可能な国（地域）・機関
２）人口が 500 万人程度以上で、WTO（世界貿易機関）加盟国（地域）
ただし、平成 19 年度から平成 29 年度の特許出願動向調査（マクロ調査）にて採用
した対象国（地域）・機関において、本年度の調査期間では１）、２）の基準を満たして
いない国（地域）・機関についても、分析のためのデータ継続性の観点から、データの
信頼性に明らかな瑕疵がある場合を除き、本年度も引き続き調査対象とした場合がある。
なお、公開公報が発行されない国（地域）・機関、あるいは取得できない国（地域）・
機関において、登録特許公報が発行される、あるいは件数が取得できる国（地域）・機
関においては、公開特許の代わりに登録特許を収録している。
また、本調査のデータ取得は 2018 年 11 月から 2018 年 12 月に実施した。
４．「日米欧中及び PCT における標準化ベンチャー企業の出願動向等に関する調査（第４
章）のデータ取得方法
標準化ベンチャー企業の調査対象国（地域）は、日本、米国、欧州及び中国とした。
ここで欧州は、EPC 加盟国としている。また、この章の報告の中国には台湾、香港及
びマカオの地域は含まない。
標準化ベンチャー企業の設定は、以下の主条件及び補足条件で行った。
主条件及び補足条件は、初期設定条件及び標準化条件の２つケースについて各設定し
て調査を行った。以下は標準化条件のものである。
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（主条件）
（ア）であり、（イ）または（ウ）である企業
（ア）1997 年から 2016 年に設立（第１章と変わらず）
（イ）VC、CVC 等からの投融資を受けているまたは受けていた、あるいは M&A
の対象になった。
（ウ）従業員数が、最新の決算期から過去５年間の中で、６人から 2,000 人であっ
た時期がある。
（補足条件）以下の条件ではない企業
（１）銀行、証券会社
以上の主条件及び補足条件にて作成された日米欧中の各々の標準化ベンチャー企業の
概要を調査し、次いでこれら企業群の企業番号（BVD-ID 番号）から Orbis-IP にて、
各種特許出願・登録情報について調査した。
また、本調査のデータ取得は 2018 年 11 月から 2019 年２月に実施した。
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第２章 日米欧中韓における出願動向に関する調査
第１節 出願件数収支
日米欧中韓への出願件数に関する優先権主張年 2014 年の収支を図 2-1 に示す。この
図において、円グラフの大きさは各国（地域）への出願件数に、また各国（地域）間に
引かれた矢印の太さは、各国（地域）籍出願人が、他の国（地域）へ出願した件数に比
例している。
日本、韓国及び中国では自国籍出願人の出願が占める割合が高い。
また、日本国籍出願人による他国（地域）への出願件数は、米国への出願が最も多く、
以下中国、欧州、韓国の順である。
いずれの国（地域）との関係においても、中国籍出願人の他国（地域）への出願件数
よりも、他国（地域）籍出願人からの中国への出願件数が多いことが把握できる。
図 2-1 出願件数収支（日米欧中韓、優先権主張年 2014 年）
データベース：WPI
日本国籍
13,046件
7.5%
米国籍
14,693件
8.5%
欧州国籍
8,761件
5.1%
中国籍
2,216件
1.3%
韓国籍
130,583件
75.5%
その他
3,582件
2.1%
韓国への出願
172,881件
日本国籍
23,872件
11.4%
米国籍
48,516件
23.1%欧州国籍
109,743件
52.3%
中国籍
6,488件
3.1%
韓国籍
6,853件
3.3%その他
14,536件
6.9%
欧州への出願
210,008件日本国籍
208,843件
80.2%
米国籍
20,970件
8.1%
欧州国籍
14,807件
5.7%
中国籍
3,237件
1.2%
韓国籍
3,787件
1.5%
その他
8,711件
3.3%
日本への出願
260,355件
日本国籍
33,334件
4.1%米国籍
36,827件
4.5%欧州国籍
28,343件
3.5%
中国籍
694,735件
84.8%
韓国籍
10,906件
1.3%
その他
15,454件
1.9%
中国への出願
819,599件
日本国籍
49,716件
14.8%
米国籍
181,915件
54.3%
欧州国籍
41,051件
12.2%
中国籍
14,853件
4.4%
韓国籍
21,666件
6.5%
その他
25,971件
7.7%
米国への出願
335,172件
20,970件
3,237件49,716件 3,787件
14,807件23,872件
48,516件
41,051件
21,666件
14,853件
6,488件
6,853件
36,827件
33,334件
28,343件
14,693件
13,046件8,761件
10,906件
2,216件
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第２節 技術分野別解析
第２章の技術分野別解析では、表 2-1 に示す WIPO（世界知的所有権機関）が設定し
た IPC（国際特許分類）を基準に作成された技術分野（IPC AND TECHNOLOGY
CONCORDANCE TABLE）に基づいて、各国（地域）への出願件数及び登録件数につ
いて、調査した結果を示す。
なお、IPC は、１公報に複数付与される場合が多いので、以後の調査結果では、前
節の出願件数と一致しない。
表 2-1 技術分野
分類 対応 IPC
Ⅰ－電気工学
電気機械、電気装置、電気エネルギー F21, H01B, H01C, H01F, H01G, H01H, H01J, H01K, H01M, H01R, H01T, H02, H05B,
H05C, H05F, H99Z
音響・映像技術 G09F, G09G, G11B, H04N-0003, H04N-0005, H04N-0007, H04N-0009, H04N-0011,
H04N-0013, H04N-0015, H04N-0017, H04N-0019, H04N-0101, H04R, H04S, H05K
電気通信 G08C, H01P, H01Q, H04B, H04H, H04J, H04K, H04M, H04N-0001, H04Q
デジタル通信 H04L, H04N-0021, H04W
基本電子素子 H03
コンピューターテクノロジー G06(G06Q を除く), G11C, G10L
ビジネス方法 G06Q
半導体 H01L
Ⅱ－機器
光学機器 G02, G03B, G03C, G03D, G03F, G03G, G03H, H01S
計測 G01B, G01C, G01D, G01F, G01G, G01H, G01J, G01K, G01L, G01M, G01N(G01N-
0033 を除く), G01P, G01Q, G01R, G01S; G01V, G01W, G04, G12B, G99Z
生物材料分析 G01N-0033
制御 G05B, G05D, G05F, G07, G08B, G08G, G09B, G09C, G09D
医療機器 A61B, A61C, A61D, A61F, A61G, A61H, A61J, A61L, A61M, A61N, H05G, G16H
Ⅲ－化学
有機化学､化粧品 C07B, C07C, C07D, C07F, C07H, C07J, C40B, A61K-0008, A61Q
バイオテクノロジー C07G, C07K, C12M, C12N, C12P, C12Q, C12R, C12S
製薬 A61K(A61K-0008 を除く), A61P
高分子化学、ポリマー C08B, C08C, C08F, C08G, C08H, C08K, C08L
食品化学 A01H, A21D, A23B, A23C, A23D, A23F, A23G, A23J, A23K, A23L, C12C, C12F,
C12G, C12H, C12J, C13D, C13F, C13J, C13K, C13B-0010, C13B-0020, C13B-0030,
C03B-0035, C13B-0040, C13B-0050, C13B-0099
基礎材料化学 A01N, A01P, C05, C06, C09, C10, C11, C99Z
無機材料、冶金 C01, C03C, C04, C21, C22, B22
表面加工 B05C, B05D, B32, C23, C25, C30
マイクロ構造、ナノテクノロジー B81, B82
化学工学 B01B, B01D-000, B01D-001, B01D-002, B01D-003, B01D-0041, B01D-0043,
B01D-0057, B01D-0059, B01D-006, B01D-007, B01F, B01J, B01L, B02C, B03, B04,
B05B, B06B, B07, B08, D06B, D06C, D06L, F25J, F26, C14C, H05H
環境技術 B01D-0045, B01D-0046, B01D-0047, B01D-0049, B01D-0050, B01D-0051, B01D-
0052, B01D-0053, B09, B65F, C02, F01N, F23G, F23J, G01T, E01F-0008, A62C
Ⅳ－機械工学
ハンドリング機械 B25J, B65B, B65C, B65D, B65G, B65H, B66, B67
機械加工器具 A62D, B21, B23, B24, B26D, B26F, B27, B30, B25B, B25C, B25D, B25F, B25G,
B25H, B26B
エンジン、ポンプ、タービン F01B, F01C, F01D, F01K, F01L, F01M, F01P, F02, F03, F04, F23R, G21, F99Z
繊維、製紙 A41H, A43D, A46D, C14B, D01, D02, D03, D04B, D04C, D04G, D04H, D05, D06G,
D06H, D06J, D06M, D06P, D06Q, D99Z, B31, D21, B41
その他の特殊機械 A01B, A01C, A01D, A01F, A01G, A01J, A01K, A01L, A01M, A21B, A21C, A22, A23N,
A23P, B02B, C12L, C13B-0005, C13B-0015, C13B-0025, C13B-0045, C13C, C13G,
C13H, B28, B29, B33Y, C03B, C08J, B99Z, F41, F42
熱処理機構 F22, F23B, F23C, F23D, F23H, F23K, F23L, F23M, F23N, F23Q, F24, F25B, F25C,
F27, F28
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本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
分類 対応 IPC
機械部品 F15, F16, F17, G05G
運輸 B60, B61, B62, B63B, B63C, B63G, B63H, B63J, B64
Ⅴ－その他
家具、ゲーム A47, A63
その他の消費財 A24, A41B, A41C, A41D, A41F, A41G, A42, A43B, A43C, A44, A45, A46B, A62B,
B42, B43, D04D, D07, G10B, G10C, G10D, G10F, G10G, G10H, G10K, B44, B68,
D06F, D06N, F25D, A99Z
土木技術 E02, E01B, E01C, E01D, E01F-0001, E01F-0003, E01F-0005, E01F-0007, E01F-
0009, E01F-001, E01H, E03, E04, E05, E06, E21, E99Z
（2018 年 3 月時点の改正まで反映）
注： 本調査の検索では、過去の調査報告書とのデータの整合性の観点から、IPC 第７版の分類も考慮した検索式
を用いた。
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本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
１．日米欧中韓への技術分野別特許出願ファミリー件数推移
分野別の特許出願ファミリー件数推移を図 2-2 に示す。日米欧中韓への出願件数合計
では、「コンピューターテクノロジー」分野の件数が最も多く、以下、「電気機械、電気
装置、電気エネルギー」、「計測」、「デジタル通信」、「音響・映像技術」分野と続いてい
る。
図 2-2 日米欧中韓への技術分野別出願ファミリー件数推移
（優先権主張年 2007 年から 2016 年）
データベース：WPI
注：本調査の実施時、WPI において優先権主張年 2015、2016 年の収録データが十分でない可能性があるため注
意が必要である。
電気機械、電気装置、電気エネルギー 81,926 87,304 90,909 100,902 112,803 121,571 129,897 130,626 137,758 148,057 1,141,753
音響・映像技術 73,856 71,297 66,201 66,014 65,973 65,640 65,289 63,708 64,936 64,253 667,167
電気通信 64,425 58,135 50,140 45,953 46,600 49,721 48,716 47,231 49,773 49,560 510,254
デジタル通信 56,338 57,654 57,780 59,040 67,029 76,016 82,604 85,801 89,454 89,516 721,232
基本電子素子 14,953 13,883 13,288 12,859 13,203 13,166 13,719 13,064 12,506 11,647 132,288
コンピューターテクノロジー 110,967 111,010 106,408 113,457 122,133 134,597 144,810 147,392 152,832 164,770 1,308,376
ビジネス方法 24,730 22,712 22,041 23,775 28,093 31,847 35,492 37,359 40,433 48,814 315,296
半導体 60,863 60,882 57,330 60,039 63,452 63,237 61,839 56,735 53,217 49,587 587,181
光学機器 59,277 57,495 52,654 52,087 52,178 51,600 51,543 50,426 52,317 49,468 529,045
計測 60,780 62,965 64,290 68,991 75,710 85,940 96,084 101,975 110,719 122,417 849,871
生物材料分析 9,386 9,771 9,034 9,689 10,156 10,638 11,645 12,157 12,946 12,792 108,214
制御 32,353 32,727 31,805 31,743 34,743 40,401 45,803 51,315 58,023 65,995 424,908
医療機器 42,195 42,549 42,736 45,094 47,829 50,997 58,053 58,784 64,178 64,271 516,686
有機化学、化粧品 28,183 29,780 29,607 30,606 32,673 34,780 38,001 39,703 42,459 40,132 345,924
バイオテクノロジー 21,457 22,797 23,814 25,975 26,790 28,385 31,360 31,857 34,425 31,007 277,867
製薬 34,135 34,628 33,278 34,252 36,795 43,659 51,556 61,952 69,355 59,498 459,108
高分子化学、ポリマー 21,394 22,667 23,482 26,236 29,262 33,495 38,448 40,296 44,014 50,057 329,351
食品化学 16,483 17,513 19,908 22,327 26,019 32,100 43,410 53,624 64,350 70,729 366,463
基礎材料化学 31,740 32,217 35,485 39,164 42,322 49,075 58,731 64,712 70,302 80,812 504,560
無機材料、冶金 26,445 29,205 32,467 35,813 40,414 46,048 51,499 55,681 58,757 64,810 441,139
表面加工 32,394 32,739 32,850 34,240 36,628 37,946 39,689 40,560 40,718 42,956 370,720
マイクロ構造、ナノテクノロジー 4,216 5,270 6,059 6,523 7,624 6,799 6,744 6,540 6,118 6,336 62,229
化学工学 31,809 32,800 35,336 37,893 41,429 45,631 51,578 55,172 63,878 72,674 468,200
環境技術 21,150 22,643 24,340 26,909 28,887 31,320 34,415 38,434 45,589 54,240 327,927
ハンドリング機械 33,199 33,611 34,815 36,449 39,352 44,733 50,043 53,776 59,053 67,844 452,875
機械加工器具 31,205 33,838 36,800 39,970 45,030 51,288 57,661 61,936 66,704 73,103 497,535
エンジン、ポンプ、タービン 30,897 33,380 33,242 34,768 38,706 41,179 42,145 41,106 42,648 43,189 381,260
繊維、製紙 27,337 27,307 26,257 26,984 29,160 30,828 33,266 32,366 35,112 38,260 306,877
その他の特殊機械 40,521 41,888 44,259 48,323 52,384 59,913 71,152 77,075 88,460 102,821 626,796
熱処理機構 22,474 24,833 25,631 27,274 29,215 31,913 33,831 35,049 37,914 41,837 309,971
機械部品 37,703 38,554 38,015 40,827 44,949 50,336 54,199 56,552 59,661 62,664 483,460
運輸 54,837 56,526 53,464 57,795 64,799 70,125 75,885 80,850 86,184 94,660 695,125
家具、ゲーム 38,198 37,761 36,768 38,227 41,091 45,461 49,439 49,827 55,071 64,508 456,351
その他の消費財 26,669 26,592 27,430 28,235 31,586 36,051 41,560 40,202 43,504 46,237 348,066
土木技術 42,537 42,958 46,115 48,965 52,940 58,596 66,640 69,541 75,126 84,425 587,843
分野 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
合計
優先権主張年
－ 10 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
２．日米欧中韓への技術分野別外国出願率の推移
分野別の外国出願率推移について、日米欧中韓への優先権主張年 2007 年から 2016
年の平均出願率では、「マイクロ構造、ナノテクノロジー」分野の出願率が最も多く、
以下、「生物材料分析」、「有機化学、化粧品」、「表面加工」、「基本電子素子」分野と続
いている。
図 2-3 分野別の外国出願率推移（優先権主張年 2007 年から 2016 年）
データベース：WPI
注：本調査の実施時、WPI において優先権主張年 2015、2016 年の収録データが十分でない可能性があるため注
意が必要である。
電気機械、電気装置、電気エネルギー 61.9% 56.7% 60.7% 62.4% 60.1% 55.5% 51.0% 50.1% 42.0% 20.1% 52.1%
音響・映像技術 62.5% 60.2% 63.6% 68.7% 70.3% 70.0% 69.1% 69.2% 59.9% 31.2% 62.5%
電気通信 61.6% 63.8% 70.5% 70.6% 68.4% 67.1% 65.0% 65.5% 54.0% 23.8% 61.0%
デジタル通信 61.5% 60.1% 64.1% 62.3% 58.7% 58.0% 53.8% 54.3% 45.4% 14.2% 53.3%
基本電子素子 74.0% 73.0% 73.2% 73.4% 77.9% 70.4% 71.5% 72.7% 68.8% 43.0% 69.8%
コンピューターテクノロジー 55.5% 53.4% 57.1% 57.8% 56.2% 53.0% 49.6% 48.2% 41.4% 19.6% 49.2%
ビジネス方法 28.7% 30.4% 31.3% 33.1% 34.8% 33.0% 30.0% 28.9% 24.9% 9.1% 28.4%
半導体 68.7% 66.2% 71.8% 73.0% 69.4% 67.4% 68.5% 72.9% 71.5% 47.0% 67.7%
光学機器 63.0% 59.6% 64.2% 69.9% 69.5% 70.8% 71.5% 74.4% 68.0% 38.8% 65.0%
計測 56.0% 52.5% 53.4% 54.5% 51.8% 47.9% 43.4% 42.3% 34.5% 15.4% 45.2%
生物材料分析 92.3% 86.8% 91.2% 85.6% 83.4% 80.9% 76.1% 71.6% 53.9% 11.1% 73.3%
制御 53.2% 48.3% 51.3% 52.0% 52.1% 49.0% 44.8% 44.0% 37.5% 19.4% 45.2%
医療機器 64.3% 66.2% 68.4% 68.1% 66.3% 65.6% 63.1% 63.3% 50.7% 12.7% 58.9%
有機化学、化粧品 107.1% 106.0% 99.6% 88.0% 76.0% 67.4% 62.5% 59.1% 44.6% 6.4% 71.7%
バイオテクノロジー 85.0% 78.8% 75.6% 67.4% 64.9% 61.6% 60.8% 61.6% 46.3% 3.9% 60.6%
製薬 82.3% 79.4% 79.3% 71.1% 64.9% 54.4% 49.9% 40.4% 30.2% 2.1% 55.4%
高分子化学、ポリマー 92.4% 87.1% 88.0% 82.4% 75.1% 66.1% 58.5% 58.3% 45.3% 8.9% 66.2%
食品化学 34.9% 30.3% 29.7% 24.9% 22.1% 17.5% 13.6% 10.7% 7.6% 1.0% 19.2%
基礎材料化学 81.5% 80.3% 76.9% 69.9% 62.8% 55.3% 45.9% 41.8% 31.9% 6.6% 55.3%
無機材料、冶金 59.9% 56.3% 53.1% 52.4% 47.3% 43.1% 38.6% 36.1% 29.5% 8.1% 42.4%
表面加工 90.9% 90.3% 92.3% 85.1% 75.2% 69.1% 65.3% 62.5% 54.3% 17.1% 70.2%
マイクロ構造、ナノテクノロジー 107.2% 108.6% 107.5% 95.8% 83.6% 72.6% 64.6% 59.3% 49.2% 17.1% 76.6%
化学工学 74.5% 72.0% 66.2% 63.4% 57.3% 51.7% 45.8% 42.6% 31.9% 8.8% 51.4%
環境技術 47.8% 42.3% 43.4% 42.7% 40.3% 36.1% 32.3% 28.4% 21.8% 7.1% 34.2%
ハンドリング機械 48.0% 47.0% 48.5% 48.1% 43.6% 41.1% 37.1% 36.5% 29.8% 11.3% 39.1%
機械加工器具 55.7% 52.3% 52.2% 51.1% 44.6% 36.6% 32.0% 30.9% 24.6% 10.1% 39.0%
エンジン、ポンプ、タービン 64.2% 57.1% 63.6% 70.5% 65.5% 64.8% 61.7% 59.6% 55.6% 27.9% 59.0%
繊維、製紙 58.7% 53.5% 54.8% 58.5% 49.0% 46.0% 42.2% 44.9% 37.6% 17.7% 46.3%
その他の特殊機械 58.2% 55.6% 55.6% 52.4% 49.1% 43.5% 39.1% 38.0% 29.7% 8.7% 43.0%
熱処理機構 39.3% 39.9% 41.7% 40.3% 37.9% 35.7% 32.4% 30.7% 25.9% 8.9% 33.3%
機械部品 56.9% 51.3% 56.5% 58.3% 56.6% 54.2% 51.3% 49.3% 43.5% 20.3% 49.8%
運輸 48.2% 42.4% 49.1% 55.4% 57.3% 54.7% 53.7% 52.6% 47.6% 26.8% 48.8%
家具、ゲーム 26.5% 24.2% 26.4% 26.5% 24.2% 22.8% 21.7% 22.1% 17.7% 7.0% 21.9%
その他の消費財 45.4% 41.4% 42.6% 41.7% 37.3% 33.5% 31.5% 34.3% 30.2% 10.1% 34.8%
土木技術 23.9% 22.8% 23.3% 24.6% 23.3% 21.6% 20.0% 18.9% 15.0% 4.9% 19.8%
分野 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
平均
軸ラベル
優先権主張年
－ 11 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
３．分野別出願人国籍別の特許出願ファミリー件数
日米欧中韓へ出願された分野別の出願人国籍別特許出願ファミリー件数を図 2-4 に示
す。
日本国籍出願人、韓国籍出願人は「電気機械、電気装置、電気エネルギー」分野への
出願件数が最も多い。
米国籍出願人、中国籍出願人による出願件数が最も多いのは「コンピューターテクノ
ロジー」分野である。
また、欧州国籍出願人では「運輸」分野への出願件数が最も多い。
図 2-4 分野別出願人国籍別の特許出願ファミリー件数（優先権主張年 2014 年）
データベース：WPI
注：本調査の実施時、WPI において優先権主張年 2015、2016 年の収録データが十分でない可能性があるため注
意が必要である。
電気機械、電気装置、電気エネルギー 32,310 14,351 13,067 52,357 14,610 3,931 130,626
音響・映像技術 18,495 13,212 4,182 16,420 8,107 3,292 63,708
電気通信 11,311 11,501 3,069 14,438 4,376 2,536 47,231
デジタル通信 7,323 28,965 4,381 32,988 6,806 5,338 85,801
基本電子素子 2,783 4,076 1,207 3,265 1,066 667 13,064
コンピューターテクノロジー 22,252 45,202 7,065 52,387 13,512 6,974 147,392
ビジネス方法 5,708 12,366 1,561 9,614 6,757 1,353 37,359
半導体 17,530 11,583 2,982 12,547 9,919 2,174 56,735
光学機器 21,905 6,578 3,115 11,023 5,711 2,094 50,426
計測 15,900 14,847 11,244 49,121 8,018 2,845 101,975
生物材料分析 1,323 3,442 1,737 4,007 1,239 409 12,157
制御 8,693 10,393 4,919 21,739 3,828 1,743 51,315
医療機器 9,892 16,821 7,253 16,984 5,802 2,032 58,784
有機化学、化粧品 4,164 5,615 4,063 21,441 3,318 1,102 39,703
バイオテクノロジー 2,385 7,696 3,006 15,085 2,794 891 31,857
製薬 2,577 8,586 3,545 42,766 3,195 1,283 61,952
高分子化学、ポリマー 8,504 3,291 2,678 22,582 2,509 732 40,296
食品化学 2,542 2,542 1,623 42,305 4,217 395 53,624
基礎材料化学 8,565 5,940 4,165 40,594 4,049 1,399 64,712
無機材料、冶金 8,359 3,072 3,489 35,752 4,219 790 55,681
表面加工 10,542 5,110 3,474 17,122 3,260 1,052 40,560
マイクロ構造、ナノテクノロジー 795 1,061 755 3,173 546 210 6,540
化学工学 6,706 6,676 5,569 29,790 5,214 1,217 55,172
環境技術 5,233 3,238 3,548 21,605 4,196 614 38,434
ハンドリング機械 11,145 6,158 6,942 23,628 4,697 1,206 53,776
機械加工器具 8,021 4,756 5,641 38,375 4,207 936 61,936
エンジン、ポンプ、タービン 9,429 5,933 8,431 12,384 3,856 1,073 41,106
繊維、製紙 10,316 2,358 2,742 14,308 1,932 710 32,366
その他の特殊機械 11,282 9,391 8,037 39,913 7,060 1,392 77,075
熱処理機構 6,614 2,797 4,174 16,758 3,839 867 35,049
機械部品 11,458 7,253 11,566 20,623 4,289 1,363 56,552
運輸 18,633 11,150 16,952 20,617 11,872 1,626 80,850
家具、ゲーム 13,544 8,424 4,993 16,762 5,048 1,056 49,827
その他の消費財 5,470 6,429 5,133 17,408 4,549 1,213 40,202
土木技術 10,269 8,029 8,524 32,004 8,605 2,110 69,541
分野 日本 米国 欧州 中国 韓国 その他
総数
出願人国籍
－ 12 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
４．日米欧中韓への技術分野別出願人国籍別外国出願率
日米欧中韓へ出願された特許の出願人国籍別外国出願率を図 2-5 に示す。
分野別の外国出願率について、日本国籍出願人、米国籍出願人、欧州国籍出願人によ
る外国出願率が最も高いのは「高分子化学、ポリマー」分野である。
また、中国籍出願人では「光学機器」分野、韓国籍出願人では「基本電子素子」分野
の外国出願率が最も高い。
図 2-5 分野別出願人国籍別の外国出願率（優先権主張年 2014 年）
データベース：WPI
注：本調査の実施時、WPI において優先権主張年 2015、2016 年の収録データが十分でない可能性があるため注
意が必要である。
電気機械、電気装置、電気エネルギー 73.5% 87.5% 99.3% 6.9% 53.7% 120.5% 73.6%
音響・映像技術 78.9% 76.8% 114.0% 27.2% 82.5% 103.0% 80.4%
電気通信 66.1% 91.0% 107.5% 20.4% 78.0% 132.5% 82.6%
デジタル通信 79.6% 66.8% 103.5% 17.6% 66.7% 122.8% 76.2%
基本電子素子 83.8% 84.4% 121.9% 19.4% 88.2% 101.6% 83.2%
コンピューターテクノロジー 70.8% 53.3% 111.9% 14.0% 70.4% 91.3% 68.6%
ビジネス方法 33.7% 36.4% 71.0% 9.9% 17.6% 81.9% 41.8%
半導体 92.7% 78.3% 148.2% 20.5% 65.9% 116.6% 87.0%
光学機器 79.8% 95.8% 131.0% 29.7% 74.6% 100.6% 85.3%
計測 68.5% 84.6% 99.5% 3.8% 40.7% 116.9% 69.0%
生物材料分析 105.1% 111.4% 133.3% 4.0% 39.3% 126.2% 86.5%
制御 71.1% 66.3% 90.5% 5.5% 45.2% 123.2% 67.0%
医療機器 73.9% 89.6% 122.0% 5.6% 41.2% 130.4% 77.1%
有機化学、化粧品 95.7% 148.6% 167.8% 4.1% 51.1% 159.3% 104.4%
バイオテクノロジー 92.5% 124.9% 163.6% 3.1% 40.3% 144.2% 94.8%
製薬 93.9% 141.4% 175.9% 2.3% 39.2% 156.4% 101.5%
高分子化学、ポリマー 105.4% 172.5% 197.0% 2.2% 76.7% 160.2% 119.0%
食品化学 33.9% 70.9% 111.2% 0.4% 12.5% 144.1% 62.1%
基礎材料化学 100.6% 128.2% 148.5% 1.7% 54.1% 126.4% 93.3%
無機材料、冶金 92.6% 129.8% 139.6% 2.0% 35.2% 161.5% 93.5%
表面加工 97.0% 123.3% 139.5% 4.7% 53.6% 135.9% 92.4%
マイクロ構造、ナノテクノロジー 97.7% 125.3% 125.7% 7.6% 64.7% 109.5% 88.4%
化学工学 82.0% 102.5% 126.5% 2.6% 33.4% 129.4% 79.4%
環境技術 55.2% 82.8% 89.2% 2.0% 22.4% 132.6% 64.0%
ハンドリング機械 53.6% 65.6% 94.2% 2.1% 22.7% 126.5% 60.8%
機械加工器具 86.8% 85.5% 97.3% 1.4% 18.4% 143.7% 72.2%
エンジン、ポンプ、タービン 74.0% 98.1% 91.8% 4.7% 41.4% 166.3% 79.4%
繊維、製紙 66.6% 114.4% 121.8% 1.5% 24.9% 131.8% 76.8%
その他の特殊機械 79.5% 83.0% 100.0% 2.0% 26.8% 129.8% 70.2%
熱処理機構 43.5% 71.9% 71.8% 3.4% 31.3% 129.6% 58.6%
機械部品 74.1% 78.2% 82.3% 3.7% 39.8% 126.3% 67.4%
運輸 74.4% 78.9% 74.1% 3.9% 35.1% 142.8% 68.2%
家具、ゲーム 14.9% 34.8% 65.2% 3.7% 23.8% 93.1% 39.2%
その他の消費財 42.6% 49.8% 84.6% 4.5% 39.5% 111.1% 55.3%
土木技術 23.9% 40.8% 49.8% 1.6% 10.0% 85.0% 35.2%
分野日本 米国 欧州 中国 韓国 その他
平均
出願人国籍
－ 13 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
５．分野別出願先国別の登録特許件数
分野別出願先国別の特許登録件数を図 2-6 に示す。
日本での登録が最も多いのは「電気機械、電気装置、電気エネルギー」分野で、米国
での登録が最も多いのは「コンピューターテクノロジー」分野である。
また、欧州、中国、韓国での登録も「電気機械、電気装置、電気エネルギー」分野の
件数が最も多い。
図 2-6 分野別出願先国別の特許登録件数（登録年 2016 年）
データベース：WPI
電気機械、電気装置、電気エネルギー 30,466 35,265 17,775 45,193 13,508 142,207
音響・映像技術 18,281 33,629 8,017 19,037 8,225 87,189
電気通信 13,098 28,554 9,411 15,696 6,308 73,067
デジタル通信 11,193 43,935 10,706 25,179 8,292 99,305
基本電子素子 3,173 9,433 2,524 4,712 1,538 21,380
コンピューターテクノロジー 25,312 75,628 13,223 39,443 12,070 165,676
ビジネス方法 5,144 9,667 1,246 4,075 4,387 24,519
半導体 18,815 30,642 6,130 19,971 9,621 85,179
光学機器 20,323 22,749 6,102 15,730 6,384 71,288
計測 17,240 27,585 14,897 35,834 7,555 103,111
生物材料分析 3,029 5,550 3,514 4,604 1,234 17,931
制御 8,770 15,588 6,249 14,562 3,576 48,745
医療機器 14,042 24,647 14,213 15,585 5,626 74,113
有機化学、化粧品 9,731 13,986 10,543 18,551 4,398 57,209
バイオテクノロジー 6,569 12,204 7,182 10,474 3,052 39,481
製薬 8,717 14,511 10,195 14,660 3,977 52,060
高分子化学、ポリマー 10,216 8,163 6,277 18,242 4,019 46,917
食品化学 3,278 3,567 2,718 9,339 2,459 21,361
基礎材料化学 11,610 12,291 8,812 23,665 4,945 61,323
無機材料、冶金 10,372 7,250 5,624 26,052 5,231 54,529
表面加工 12,475 11,335 7,745 16,894 5,326 53,775
マイクロ構造、ナノテクノロジー 1,790 4,036 1,533 3,896 946 12,201
化学工学 9,552 13,005 9,346 22,372 6,107 60,382
環境技術 5,811 5,911 4,862 13,627 3,634 33,845
ハンドリング機械 11,120 10,928 9,558 17,222 4,403 53,231
機械加工器具 9,832 9,484 8,526 26,459 4,564 58,865
エンジン、ポンプ、タービン 10,148 11,271 11,039 15,273 3,719 51,450
繊維、製紙 9,366 7,642 5,112 12,203 2,103 36,426
その他の特殊機械 12,406 14,130 11,937 24,628 6,618 69,719
熱処理機構 6,431 5,224 5,329 11,187 3,312 31,483
機械部品 10,775 14,178 12,397 18,508 4,984 60,842
運輸 17,597 20,996 17,227 23,545 8,806 88,171
家具、ゲーム 15,120 10,704 6,057 7,836 3,679 43,396
その他の消費財 5,610 8,521 6,525 9,240 3,583 33,479
土木技術 8,868 11,172 10,170 22,759 6,916 59,885
分野日本 米国 欧州 中国 韓国
合計
出願先国
－ 14 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
６．米国での分野別登録件数推移
米国での分野別の特許登録件数推移を図 2-7 に示す。米国での登録件数は増加傾向に
あり、特に「電気機械、電気装置、電気エネルギー」、「音響・映像技術」、「電気通信」、
「デジタル通信」、「コンピューターテクノロジー」、「半導体」分野の登録が多い。
図 2-7 米国での分野別の特許登録件数推移
（登録年 2008 年から 2017 年）
データベース：WPI
電気機械、電気装置、電気エネルギー 18,056 19,304 24,305 24,386 26,414 28,535 31,234 33,737 35,265 37,907 279,143
音響・映像技術 19,348 20,832 25,351 26,251 31,194 31,185 34,035 33,854 33,629 34,706 290,385
電気通信 18,366 19,573 23,949 25,465 30,382 31,613 32,667 30,757 28,554 29,321 270,647
デジタル通信 14,193 15,837 20,253 21,468 26,282 30,401 38,185 41,858 43,935 47,119 299,531
基本電子素子 7,660 7,882 9,248 9,001 9,460 10,049 10,227 9,741 9,433 9,102 91,803
コンピューターテクノロジー 36,699 40,201 52,857 54,597 65,250 71,488 77,724 75,345 75,628 76,388 626,177
ビジネス方法 3,812 4,258 6,967 7,066 8,459 9,680 10,334 9,342 9,667 11,631 81,216
半導体 17,200 18,727 24,456 24,350 23,833 26,373 29,352 30,216 30,642 30,657 255,806
光学機器 15,813 16,361 20,008 19,267 20,033 20,866 22,560 23,092 22,749 23,045 203,794
計測 17,345 17,568 21,077 20,402 22,165 23,807 25,820 26,715 27,585 30,382 232,866
生物材料分析 3,732 3,666 4,960 4,953 4,960 5,310 5,465 5,631 5,550 6,155 50,382
制御 8,021 8,449 11,027 11,271 12,778 13,948 14,917 15,216 15,588 18,296 129,511
医療機器 9,074 10,131 15,486 16,769 19,687 22,490 24,407 24,175 24,647 26,605 193,471
有機化学、化粧品 9,013 9,731 12,424 12,689 13,868 15,659 16,261 15,493 13,986 13,515 132,639
バイオテクノロジー 6,971 7,426 9,510 9,687 10,604 11,677 12,554 12,343 12,204 12,515 105,491
製薬 8,041 8,576 11,466 11,486 13,088 14,926 15,931 15,307 14,511 15,303 128,635
高分子化学、ポリマー 3,802 4,058 6,158 6,210 6,721 7,581 8,331 8,143 8,163 8,172 67,339
食品化学 1,678 1,910 2,486 2,697 3,108 3,559 3,881 3,684 3,567 3,632 30,202
基礎材料化学 5,977 6,602 9,177 9,726 10,717 12,568 13,610 13,028 12,291 12,556 106,252
無機材料、冶金 3,553 4,029 5,592 5,465 5,990 6,461 6,910 7,383 7,250 7,765 60,398
表面加工 6,776 7,019 10,515 11,325 12,578 13,345 13,579 12,105 11,335 11,547 110,124
マイクロ構造、ナノテクノロジー 953 1,035 1,490 1,650 2,005 2,747 3,878 4,602 4,036 3,653 26,049
化学工学 7,239 7,285 10,026 10,345 11,201 12,235 13,082 13,371 13,005 13,550 111,339
環境技術 3,338 3,474 4,586 4,446 4,948 5,570 5,967 6,083 5,911 6,382 50,705
ハンドリング機械 6,042 6,086 8,234 8,420 9,134 10,564 11,308 11,011 10,928 11,548 93,275
機械加工器具 5,283 5,330 7,194 8,102 9,636 11,242 11,835 10,999 9,484 9,842 88,947
エンジン、ポンプ、タービン 6,427 6,229 7,641 7,929 9,742 10,243 11,230 11,388 11,271 12,851 94,951
繊維、製紙 6,168 5,898 7,809 8,049 8,334 8,697 9,273 8,563 7,642 7,063 77,496
その他の特殊機械 6,804 6,891 10,249 10,752 11,643 12,547 13,869 13,938 14,130 15,227 116,050
熱処理機構 2,334 2,303 3,179 3,232 3,687 4,203 4,632 5,033 5,224 6,146 39,973
機械部品 6,426 6,525 8,687 9,215 10,956 12,375 13,577 14,476 14,178 15,538 111,953
運輸 9,482 9,566 12,056 11,935 13,782 15,700 17,761 20,286 20,996 23,910 155,474
家具、ゲーム 5,554 5,758 8,135 8,188 9,251 9,742 10,768 10,738 10,704 11,589 90,427
その他の消費財 4,861 4,654 6,364 6,564 7,166 7,497 7,927 8,364 8,521 9,302 71,220
土木技術 5,125 5,464 7,611 7,281 8,282 9,491 10,568 11,108 11,172 12,134 88,236
分野 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
合計
登録年
－ 15 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
７．登録先国別技術分野別実用新案登録件数
日中韓での実用新案登録件数において、登録先国別技術分野別の実用新案登録件数を
図 2-8 に示す。
日本の実用新案登録では、「その他の消費財」及び「家具、ゲーム」が多く、中国の
実用新案登録では、「電気機械、電気装置、電気エネルギー」、「機械加工器具」、「土木
技術」が多く、韓国の実用新案登録では、「家具、ゲーム」及び「その他の消費財」が
多い。日本と韓国はかなり出願傾向が類似している。
図 2-8 分野別登録先国別の実用新案登録件数（登録年 2016 年）
データベース：WPI
電気機械、電気装置、電気エネルギー 535 101,067 358 101,960
音響・映像技術 305 26,350 74 26,729
電気通信 115 13,721 38 13,874
デジタル通信 18 5,207 5 5,230
基本電子素子 16 2,119 3 2,138
コンピューターテクノロジー 128 14,187 57 14,372
ビジネス方法 35 2,373 9 2,417
半導体 77 5,525 46 5,648
光学機器 153 12,055 55 12,263
計測 184 58,485 97 58,766
生物材料分析 15 3,763 9 3,787
制御 118 31,666 52 31,836
医療機器 499 45,368 170 46,037
有機化学、化粧品 10 1,566 4 1,580
バイオテクノロジー 12 3,172 2 3,186
製薬 2 287 2 291
高分子化学、ポリマー 4 763 5 772
食品化学 83 6,211 23 6,317
基礎材料化学 35 5,922 12 5,969
無機材料、冶金 31 13,700 5 13,736
表面加工 137 16,500 30 16,667
マイクロ構造、ナノテクノロジー 189 189
化学工学 142 65,213 103 65,458
環境技術 149 38,344 72 38,565
ハンドリング機械 659 73,548 318 74,525
機械加工器具 282 78,565 138 78,985
エンジン、ポンプ、タービン 99 22,535 52 22,686
繊維、製紙 102 18,793 31 18,926
その他の特殊機械 491 66,478 216 67,185
熱処理機構 108 37,348 119 37,575
機械部品 254 48,715 179 49,148
運輸 315 48,886 313 49,514
家具、ゲーム 1,138 46,205 427 47,770
その他の消費財 1,191 38,325 425 39,941
土木技術 688 78,708 363 79,759
分野日本 中国 韓国
合計
出願先国
－ 16 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
８．中国での技術分野別実用新案登録件数推移
中国での実用新案登録の技術分野別件数推移の調査結果を図 2-9 に示す。
「電気機械、電気装置、電気エネルギー」が 11 万件以上（2017 年）と非常に多く、
次いで「土木技術」及び「機械加工器具」分野が８万件以上であり、多くの技術分野に
おいて大幅に件数が増加していることが分かる。
図 2-9 中国での分野別の実用新案登録件数推移
（登録年 2008 年から 2017 年）
データベース：WPI
電気機械、電気装置、電気エネルギー 22,749 26,154 43,817 55,497 68,685 89,476 84,610 97,794 101,067 111,756 701,605
音響・映像技術 7,726 7,222 11,503 13,362 16,025 20,595 17,841 22,692 26,350 31,692 175,008
電気通信 4,430 3,919 5,991 8,089 8,931 12,158 10,112 12,468 13,721 15,576 95,395
デジタル通信 1,067 1,412 2,138 3,599 4,260 5,502 3,749 4,896 5,207 6,132 37,962
基本電子素子 787 908 1,373 1,392 1,704 2,480 2,265 2,533 2,119 2,139 17,700
コンピューターテクノロジー 4,006 3,942 6,514 8,265 9,815 12,840 11,011 13,845 14,187 18,449 102,874
ビジネス方法 135 156 359 485 788 1,147 853 1,844 2,373 2,908 11,048
半導体 1,726 1,757 3,193 4,128 6,151 6,881 5,763 5,751 5,525 6,378 47,253
光学機器 3,384 3,406 5,044 6,575 8,172 10,662 9,648 11,448 12,055 14,045 84,439
計測 10,318 11,259 19,804 24,472 32,750 44,992 44,387 52,566 58,485 67,339 366,372
生物材料分析 501 654 804 939 1,392 2,030 2,132 3,154 3,763 4,796 20,165
制御 5,755 6,079 9,452 11,803 15,199 23,696 20,638 28,989 31,666 36,191 189,468
医療機器 13,065 13,953 22,437 24,450 31,513 40,148 33,511 50,530 45,368 39,748 314,723
有機化学、化粧品 123 206 472 665 1,066 1,270 1,358 1,678 1,566 1,655 10,059
バイオテクノロジー 424 551 805 1,058 1,247 1,664 1,785 2,488 3,172 3,816 17,010
製薬 151 153 234 202 287 295 233 324 287 273 2,439
高分子化学、ポリマー 54 112 246 382 490 670 610 709 763 877 4,913
食品化学 1,002 1,063 1,896 2,260 2,831 3,758 4,181 5,789 6,211 7,438 36,429
基礎材料化学 1,012 1,396 2,211 2,732 3,449 4,733 4,716 5,505 5,922 6,640 38,316
無機材料、冶金 2,111 2,972 5,155 6,861 8,637 11,688 11,829 12,857 13,700 13,965 89,775
表面加工 2,398 2,995 4,821 7,388 10,662 15,003 12,476 14,538 16,500 17,679 104,460
マイクロ構造、ナノテクノロジー 10 23 67 86 91 145 129 153 189 237 1,130
化学工学 6,878 7,346 14,453 17,601 26,526 37,132 41,390 54,048 65,213 73,829 344,416
環境技術 4,528 5,451 9,179 11,732 14,527 20,941 22,799 31,074 38,344 42,171 200,746
ハンドリング機械 10,120 10,837 17,920 24,123 33,603 50,725 54,152 66,274 73,548 77,316 418,618
機械加工器具 10,388 13,055 21,726 28,579 42,135 59,565 62,485 73,448 78,565 83,317 473,263
エンジン、ポンプ、タービン 6,305 6,969 11,063 13,624 16,415 21,147 20,282 22,231 22,535 21,741 162,312
繊維、製紙 3,927 3,961 6,756 8,081 11,999 15,499 15,320 16,857 18,793 18,866 120,059
その他の特殊機械 8,919 9,919 15,932 19,799 27,929 40,357 43,151 56,111 66,478 73,874 362,469
熱処理機構 9,575 11,703 16,777 18,634 23,266 29,999 32,447 35,340 37,348 39,594 254,683
機械部品 11,829 12,299 19,281 25,991 33,028 46,749 45,447 48,893 48,715 49,257 341,489
運輸 9,730 12,066 17,810 21,037 26,347 36,894 37,613 44,700 48,886 52,275 307,358
家具、ゲーム 16,572 16,173 26,404 32,839 38,700 48,170 36,248 49,515 46,205 47,216 358,042
その他の消費財 12,970 12,843 20,128 26,124 31,457 37,538 27,035 35,898 38,325 38,855 281,173
土木技術 16,808 17,383 27,266 34,144 44,998 61,703 60,103 72,437 78,708 84,554 498,104
分野 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
合計
登録年
－ 17 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
第３節 技術分野別詳細解析
I から V の各技術分野（表 2-1）の中で、優先権主張年 2014 年の最も特許出願ファ
ミリー件数が多かった技術分野（図 2-2）である、「コンピューターテクノロジー」、
「計測」、「基礎材料化学」、「運輸」及び「土木技術」分野について、各技術分野の特許
出願件数収支を示す。
１．I－電気工学 「コンピューターテクノロジー」
「コンピューターテクノロジー」分野について、日米欧中韓の間の収支を検討した結
果を示す。
図 2-10 「コンピューターテクノロジー」分野における日米欧中韓の間の収支
データベース：WPI
日本国籍
1,015件
5.3%米国籍
3,153件
16.3%
欧州国籍
635件
3.3%
中国籍
741件
3.8%
韓国籍
13,173件
68.2%
その他
612件
3.2%
日本国籍
2,555件
10.5%
米国籍
9,485件
38.9%欧州国籍
6,858件
28.1%
中国籍
1,630件
6.7%
韓国籍
1,574件
6.5%
その他
2,280件
9.4%
日本国籍
3,486件
4.9%
米国籍
7,855件
11.1%
欧州国籍
2,013件
2.9%
中国籍
52,155件
74.0%
韓国籍
2,153件
3.1%
その他
2,812件
4.0%
日本国籍
9,231件
12.4%
米国籍
44,927件
60.4%
欧州国籍
4,280件
5.8%
中国籍
4,230件
5.7%
韓国籍
5,616件
7.5%
その他
6,145件
8.3%
日本国籍
21,729件
73.0%
米国籍
3,877件
13.0%
欧州国籍
1,185件
4.0%
中国籍
956件
3.2%
韓国籍
515件
1.7%その他
1,489件
5.0%
3,877件
日本への出願
29,751件
欧州への出願
24,382件
米国への出願
74,429件
中国への出願
70,474件
韓国への出願
19,329件
1,185件
956件515件
9,231件
4,280件
4,230件
5,616件
2,555件
9,485件
1,630件
1,574件
3,486件
7,855件
2,013件
2,153件
1,015件
3,153件
635件
741件
－ 18 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
２．Ⅱ－機器 「計測」
「計測」分野について、日米欧中韓の間の収支を検討した結果を示す。
図 2-11 「計測」分野における日米欧中韓の間の収支
データベース：WPI
日本国籍
857件
7.5%
米国籍
1,232件
10.8%
欧州国籍
900件
7.9%
中国籍
151件
1.3%
韓国籍
7,953件
70.0%
その他
276件
2.4%
日本国籍
2,811件
4.6% 米国籍
3,799件
6.2%
欧州国籍
3,311件
5.4%
中国籍
49,030件
80.5%
韓国籍
785件
1.3%
その他
1,199件
2.0%
日本国籍
2,649件
12.2%
米国籍
5,495件
25.3%
欧州国籍
11,107件
51.1%
中国籍
478件
2.2%
韓国籍
586件
2.7%
その他
1,419件
6.5%
日本国籍
4,706件
15.8%
米国籍
14,665件
49.1%
欧州国籍
5,321件
17.8%
中国籍
1,087件
3.6%
韓国籍
1,675件
5.6%
その他
2,423件
8.1%
日本国籍
15,772件
74.6%
米国籍
2,216件
10.5%
欧州国籍
1,788件
8.5%
中国籍
247件
1.2%
韓国籍
280件
1.3%その他
853件
4.0%
2,216件
日本への出願
21,156件
欧州への出願
21,734件
米国への出願
29,877件
中国への出願
60,935件
韓国への出願
11,369件
1,788件
247件280件
4,706件
5,321件
1,087件
1,675件
2,649件
5,495件
478件
586件
2,811件
3,799件
3,311件
785件
857件
1,232件
900件
151件
－ 19 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
３．Ⅲ－化学 「基礎材料化学」
「基礎材料化学」分野について、日米欧中韓の間の収支を検討した結果を示す。
図 2-12 「基礎材料化学」分野における日米欧中韓の間の収支
データベース：WPI
日本国籍
2,018件
24.3%
米国籍
1,128件
13.6%
欧州国籍
837件
10.1%
中国籍
89件
1.1%
韓国籍
4,018件
48.4%
その他
217件
2.6%
日本国籍
2,620件
5.4%
米国籍
2,232件
4.6%
欧州国籍
1,802件
3.7%
中国籍
40,586件
83.6%
韓国籍
692件
1.4%
その他
624件
1.3%
日本国籍
1,501件
15.7%
米国籍
2,772件
29.0%
欧州国籍
4,091件
42.8%
中国籍
160件
1.7%
韓国籍
280件
2.9%
その他
759件
7.9%
日本国籍
2,560件
19.4%
米国籍
5,827件
44.1%
欧州国籍
2,364件
17.9%
中国籍
322件
2.4%
韓国籍
922件
7.0%
その他
1,214件
9.2%
日本国籍
8,486件
69.9%
米国籍
1,598件
13.2%
欧州国籍
1,257件
10.4%
中国籍
115件
0.9%
韓国籍
326件
2.7%その他
353件
2.9%
1,598件
日本への出願
12,135件
欧州への出願
9,563件
米国への出願
13,209件
中国への出願
48,556件
韓国への出願
8,307件
1,257件
115件
326件2,560件
2,364件
322件
922件
1,501件
2,772件
160件
280件
2,620件
2,232件
1,802件
692件
2,018件
1,128件
837件
89件
－ 20 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
４．Ⅳ－機械工学 「運輸」
「運輸」分野について、日米欧中韓の間の収支を検討した結果を示す。
図 2-13 「運輸」分野における日米欧中韓の間の収支
データベース：WPI
日本国籍
761件
5.3%
米国籍
488件
3.4%欧州国籍
1,101件
7.7%
中国籍
60件
0.4%
韓国籍
11,768件
81.9%
その他
196件
1.4%日本国籍
3,988件
11.7% 米国籍
3,120件
9.1%
欧州国籍
4,447件
13.0%中国籍
20,502件
60.0%
韓国籍
1,329件
3.9%
その他
789件
2.3%
日本国籍
3,985件
14.6%
米国籍
4,273件
15.6%
欧州国籍
16,883件
61.8%
中国籍
314件
1.1%
韓国籍
910件
3.3%
その他
952件
3.5%
日本国籍
5,205件
20.7%
米国籍
11,038件
43.9%
欧州国籍
5,515件
21.9%
中国籍
412件
1.6%
韓国籍
1,703件
6.8%
その他
1,290件
5.1%
日本国籍
18,559件
83.1%
米国籍
1,032件
4.6%
欧州国籍
1,562件
7.0%
中国籍
129件
0.6%
韓国籍
332件
1.5%その他
721件
3.2%
1,032件
日本への出願
22,335件
欧州への出願
27,317件
米国への出願
25,163件
中国への出願
34,175件
韓国への出願
14,374件
1,562件129件
332件
5,205件
5,515件
412件
1,703件
3,985件
4,273件
314件
910件
3,988件
3,120件
4,447件
761件
488件
1,101件
60件
1,329件
－ 21 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
５．Ⅴ－その他 「土木技術」
「土木技術」分野について、日米欧中韓の間の収支を検討した結果を示す。
図 2-14 「土木技術」分野における日米欧中韓の間の収支
データベース：WPI
日本国籍
278件
2.9%
米国籍
198件
2.1%
欧州国籍
301件
3.2%
中国籍
36件
0.4%
韓国籍
8,587件
90.3%
その他
112件
1.2%
日本国籍
751件
2.1% 米国籍
967件
2.7%欧州国籍
1,313件
3.7%
中国籍
31,914件
89.2%
韓国籍
281件
0.8%
その他
535件
1.5%
日本国籍
592件
4.8%
米国籍
1,880件
15.2%
欧州国籍
8,452件
68.4%
中国籍
167件
1.4%
韓国籍
159件
1.3%
その他
1,105件
8.9%日本国籍
852件
6.3%
米国籍
7,972件
58.8%
欧州国籍
2,192件
16.2%
中国籍
333件
2.5%
韓国籍
314件
2.3%
その他
1,898件
14.0%
日本国籍
10,247件
89.2%
米国籍
285件
2.5%
欧州国籍
510件
4.4%
中国籍
72件
0.6%
韓国籍
125件
1.1%
その他
254件
2.2%
285件
日本への出願
11,493件
欧州への出願
12,355件
米国への出願
13,561件
中国への出願
35,761件
韓国への出願
9,512件
510件
72件
125件852件
2,192件
333件
314件
592件
1,880件
167件
159件
751件967件
1,313件
281件
278件
198件
301件
36件
－ 22 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
第４節 日米欧中韓への出願における、日本を出願対象国としない特許出願に関する調
査
過去の特許出願動向調査（マクロ調査）の日米欧あるいは日米欧中韓への出願動向の
調査において、欧米から中国への出願が増加する過程で、中国への特許出願の中に、日
本への特許出願がない（いわゆる日本パッシング）出願が増えているという傾向が示さ
れてきた。
そこで、本年度もこの傾向が続いているかどうかについて、以下の条件で調査した。
ファミリーに米欧、米欧中又は米欧中韓全てへの特許出願を有しているもの（図 2-
15）に占める、日本への特許出願を有していない特許出願のファミリー件数（図 2-16）
の割合において、米国籍、欧州国籍、中国籍出願人及び韓国籍出願人の出願ファミリー
件数の推移を検討した。
次いで、米国籍、欧州国籍、中国籍出願人及び韓国籍出願人の特許出願に占める、日
本への特許出願がないものの割合の変化について検討した結果を示す（図 2-17）。ここ
で、2016 年の出願は、日本への出願を有していないのではなく、日本への移行がなさ
れていない割合が高いと考えられるので、グラフ作成の対象から除外した。
日本への特許出願を有していないが、米欧、米欧中、米欧中韓全てへの出願がある特
許出願ファミリー件数は、増加傾向が続いている（図 2-15）。
その割合について、米欧中韓国籍出願人について検討した結果（図 2-17）からは、
中国籍出願人、韓国籍出願人では、割合に一定の傾向は見られなかったが、米国籍及び
欧州国籍出願人では増加の傾向が見られた。
技術分野別の検討では、分野間のばらつきはあるが、ほとんどの技術分野で日本への
特許出願を有しない件数が増加しており（図 2-19）、割合のグラフで見ると、優先権主
張年 2015 年では、最も少ない製薬では約 27％であるが、デジタル通信、基本電子素
子、コンピューターテクノロジー、制御、機械部品、運輸及び土木技術分野では 65％
以上と非常に高くなっていたことが分かる（図 2-20）。
－ 23 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
図 2-15 米欧、米欧中又は米欧中韓全てに特許出願があるが日本への出願を有しない、米欧、
米欧中は又は米欧中韓国籍出願人の出願人国籍別特許出願ファミリー件数推移 （優先権主張年 2008 年から 2016 年）
データベース：WPI
注：本調査の実施時、WPI において優先権主張年 2015、2016 年の収録データが十分でない可能性があるため注
意が必要である。
0
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ファミリー件数
優先権主張年
米欧
米国 欧州出願人国籍
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2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
ファミリー件数
優先権主張年
米欧中
米国 欧州 中国出願人国籍
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2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
ファミリー件数
優先権主張年
米欧中韓
米国 欧州 中国 韓国出願人国籍
－ 24 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
図 2-16 米欧、米欧中又は米欧中韓全てに特許出願がある、米欧、米欧中又は米欧中韓国籍出
願人の出願人国籍別特許出願ファミリー件数推移（優先権主張年 2008 年から 2016 年）
データベース：WPI
注：本調査の実施時、WPI において優先権主張年 2015、2016 年の収録データが十分でない可能性があるため注
意が必要である。
0
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2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
ファミリー件数
優先権主張年
米欧
米国 欧州出願人国籍
0
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10,000
15,000
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2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
ファミリー件数
優先権主張年
米欧中
米国 欧州 中国出願人国籍
0
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2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
ファミリー件数
優先権主張年
米欧中韓
米国 欧州 中国 韓国出願人国籍
－ 25 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
図 2-17 米欧、米欧中又は米欧中韓全てへの特許出願がある特許出願件数に占める、米欧、米
欧中又は米欧中韓への特許出願はあるが日本への出願を有しない特許出願件数の割合における米
欧、米欧中又は米欧中韓国籍出願人別割合の推移（優先権主張年 2008 年から 2015 年）
データベース：WPI
注：本調査の実施時、WPI において優先権主張年 2015、2016 年の収録データが十分でない可能性があるため注
意が必要である。
0%
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2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
米欧
米国 欧州
優先権主張年
特許出願件数の割合
出願人国籍
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2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
米欧中
米国 欧州 中国
優先権主張年
特許出願件数の割合
出願人国籍
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
米欧中韓
米国 欧州 中国 韓国
優先権主張年
特許出願件数の割合
出願人国籍
－ 26 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
（技術分野別調査）
図 2-18 米欧中全てに特許出願がある技術分野別特許出願ファミリー件数推移 （優先権主張年 2008 年から 2016 年）
データベース：WPI
注：本調査の実施時、WPI において優先権主張年 2015、2016 年の収録データが十分でない可能性があるため注
意が必要である。
電気機械、電気装置、電気エネルギー 5,670 6,584 7,076 7,496 7,792 7,987 8,307 7,187 2,980 61,079
音響・映像技術 3,480 3,563 3,878 4,244 4,490 4,586 4,772 4,202 1,487 34,702
電気通信 4,907 4,964 4,522 4,531 5,060 5,009 5,121 4,491 1,324 39,929
デジタル通信 5,680 6,465 6,508 7,096 8,413 8,569 9,387 8,736 1,899 62,753
基本電子素子 1,142 1,164 1,096 1,381 1,339 1,529 1,584 1,384 628 11,247
コンピューターテクノロジー 7,116 7,723 8,311 9,274 9,770 10,557 10,735 10,177 3,336 76,999
ビジネス方法 1,057 1,079 1,162 1,455 1,516 1,634 1,630 1,552 481 11,566
半導体 2,925 3,112 3,205 3,189 3,349 3,426 3,479 3,188 1,363 27,236
光学機器 2,003 2,228 2,185 2,312 2,674 2,866 3,208 3,054 765 21,295
計測 4,589 5,027 5,484 5,935 6,333 6,754 6,994 6,449 2,694 50,259
生物材料分析 1,322 1,384 1,359 1,348 1,472 1,600 1,510 1,375 139 11,509
制御 2,167 2,407 2,424 2,722 3,004 3,377 3,696 3,635 1,862 25,294
医療機器 4,292 4,800 4,922 5,385 5,778 6,730 6,593 6,399 966 45,865
有機化学、化粧品 5,513 5,171 4,767 4,398 4,113 4,432 4,235 3,586 196 36,411
バイオテクノロジー 3,155 3,262 3,091 3,145 3,237 3,588 3,676 3,453 98 26,705
製薬 4,793 4,763 4,357 4,338 4,328 4,842 4,581 4,422 108 36,532
高分子化学、ポリマー 3,047 3,160 3,017 2,908 3,119 3,111 3,211 2,670 250 24,493
食品化学 1,026 1,139 1,071 1,146 1,119 1,222 1,097 1,019 63 8,902
基礎材料化学 4,242 4,523 4,212 4,003 4,132 4,059 3,998 3,440 350 32,959
無機材料、冶金 2,209 2,322 2,341 2,351 2,476 2,536 2,546 2,280 432 19,493
表面加工 3,701 3,891 3,405 3,188 3,233 3,076 3,004 2,527 497 26,522
マイクロ構造、ナノテクノロジー 755 901 811 805 689 647 610 504 158 5,880
化学工学 4,002 4,018 4,039 3,945 3,942 4,067 3,998 3,623 685 32,319
環境技術 1,554 1,872 1,853 1,888 1,857 1,799 1,759 1,687 504 14,773
ハンドリング機械 2,285 2,602 2,607 2,627 2,857 2,988 3,037 2,722 809 22,534
機械加工器具 2,694 3,117 3,127 3,230 2,897 2,820 2,846 2,355 806 23,892
エンジン、ポンプ、タービン 3,117 3,862 4,335 4,493 4,850 4,456 4,072 4,137 1,894 35,216
繊維、製紙 1,635 1,661 1,711 1,595 1,674 1,647 1,810 1,558 333 13,624
その他の特殊機械 3,528 3,782 3,702 3,785 3,860 4,263 4,506 4,037 894 32,357
熱処理機構 1,541 1,680 1,705 1,610 1,716 1,605 1,560 1,397 380 13,194
機械部品 3,131 3,629 3,882 4,128 4,707 4,745 4,686 4,248 1,853 35,009
運輸 3,443 3,905 4,815 5,426 5,978 6,633 7,067 6,700 4,467 48,434
家具、ゲーム 1,426 1,567 1,657 1,679 1,694 1,792 1,897 1,664 518 13,894
その他の消費財 1,622 1,652 1,739 1,797 1,951 2,212 2,386 2,251 617 16,227
土木技術 1,688 1,863 2,128 2,252 2,202 2,326 2,172 1,903 614 17,148
分野2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
合計
優先権主張年
－ 27 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
図 2-19 米欧中全てに特許出願があるが日本への出願を有しない、技術分野別特許出願 ファミリー件数推移
（優先権主張年 2008 年から 2016 年）
データベース：WPI
注：本調査の実施時、WPI において優先権主張年 2015、2016 年の収録データが十分でない可能性があるため注
意が必要である。
電気機械、電気装置、電気エネルギー 2,445 2,885 3,477 3,837 4,167 4,241 4,469 4,465 2,250 32,236
音響・映像技術 1,334 1,487 1,747 1,957 2,256 2,229 2,473 2,593 1,127 17,203
電気通信 1,952 2,049 2,172 2,231 2,657 2,440 2,595 2,713 1,056 19,865
デジタル通信 2,458 2,900 3,409 3,819 4,989 4,813 5,236 5,758 1,553 34,935
基本電子素子 420 501 532 721 809 858 916 923 525 6,205
コンピューターテクノロジー 3,169 3,654 4,246 4,774 5,452 5,774 5,974 6,639 2,605 42,287
ビジネス方法 400 452 580 660 745 893 915 977 374 5,996
半導体 682 763 1,027 1,219 1,446 1,534 1,571 1,847 1,097 11,186
光学機器 570 696 746 885 1,123 1,084 1,353 1,623 516 8,596
計測 1,999 2,331 2,624 2,911 3,155 3,393 3,799 3,900 1,932 26,044
生物材料分析 285 327 375 333 385 461 437 570 84 3,257
制御 1,107 1,295 1,370 1,653 1,769 2,007 2,282 2,449 1,460 15,392
医療機器 990 1,237 1,421 1,610 1,661 1,917 2,099 2,881 561 14,377
有機化学、化粧品 904 945 1,030 932 846 1,039 983 1,249 81 8,009
バイオテクノロジー 662 760 723 717 707 823 828 1,212 50 6,482
製薬 543 645 603 562 529 650 604 1,200 54 5,390
高分子化学、ポリマー 770 805 834 871 962 1,016 1,005 1,191 88 7,542
食品化学 441 457 427 468 438 514 479 493 34 3,751
基礎材料化学 1,092 1,196 1,302 1,311 1,407 1,445 1,427 1,698 159 11,037
無機材料、冶金 629 665 682 777 780 773 876 1,058 209 6,449
表面加工 1,044 1,148 1,097 1,086 1,096 1,048 1,024 1,140 275 8,958
マイクロ構造、ナノテクノロジー 167 214 225 281 259 255 260 252 123 2,036
化学工学 1,466 1,461 1,630 1,567 1,665 1,712 1,732 1,911 425 13,569
環境技術 724 863 926 948 966 915 943 1,043 431 7,759
ハンドリング機械 959 1,189 1,196 1,246 1,430 1,603 1,513 1,595 573 11,304
機械加工器具 1,268 1,420 1,510 1,718 1,337 1,354 1,462 1,299 530 11,898
エンジン、ポンプ、タービン 1,620 1,960 2,430 2,799 2,601 2,491 2,399 2,455 1,367 20,122
繊維、製紙 570 560 684 657 783 671 750 849 167 5,691
その他の特殊機械 1,106 1,347 1,367 1,518 1,611 1,750 1,854 2,110 506 13,169
熱処理機構 731 772 827 913 909 859 850 887 275 7,023
機械部品 1,672 1,987 2,288 2,535 2,802 2,841 2,973 2,921 1,469 21,488
運輸 1,891 2,174 2,938 3,503 3,885 4,468 4,863 5,077 3,861 32,660
家具、ゲーム 679 677 754 788 846 935 992 1,042 394 7,107
その他の消費財 674 696 782 850 898 1,030 1,076 1,254 428 7,688
土木技術 1,019 1,165 1,423 1,539 1,431 1,659 1,484 1,440 527 11,687
分野2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
合計
優先権主張年
－ 28 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
図 2-20 米欧中全てへの特許出願がある特許出願件数に占める米欧中への特許出願はあるが 日本への出願を有しない特許出願件数の割合の技術分野別推移
（優先権主張年 2008 年から 2016 年）
データベース：WPI
注：本調査の実施時、WPI において優先権主張年 2015、2016 年の収録データが十分でない可能性があるため注
意が必要である。
電気機械、電気装置、電気エネルギー 43.1% 43.8% 49.1% 51.2% 53.5% 53.1% 53.8% 62.1% 75.5% 53.9%
音響・映像技術 38.3% 41.7% 45.0% 46.1% 50.2% 48.6% 51.8% 61.7% 75.8% 51.0%
電気通信 39.8% 41.3% 48.0% 49.2% 52.5% 48.7% 50.7% 60.4% 79.8% 52.3%
デジタル通信 43.3% 44.9% 52.4% 53.8% 59.3% 56.2% 55.8% 65.9% 81.8% 57.0%
基本電子素子 36.8% 43.0% 48.5% 52.2% 60.4% 56.1% 57.8% 66.7% 83.6% 56.1%
コンピューターテクノロジー 44.5% 47.3% 51.1% 51.5% 55.8% 54.7% 55.6% 65.2% 78.1% 56.0%
ビジネス方法 37.8% 41.9% 49.9% 45.4% 49.1% 54.7% 56.1% 63.0% 77.8% 52.8%
半導体 23.3% 24.5% 32.0% 38.2% 43.2% 44.8% 45.2% 57.9% 80.5% 43.3%
光学機器 28.5% 31.2% 34.1% 38.3% 42.0% 37.8% 42.2% 53.1% 67.5% 41.6%
計測 43.6% 46.4% 47.8% 49.0% 49.8% 50.2% 54.3% 60.5% 71.7% 52.6%
生物材料分析 21.6% 23.6% 27.6% 24.7% 26.2% 28.8% 28.9% 41.5% 60.4% 31.5%
制御 51.1% 53.8% 56.5% 60.7% 58.9% 59.4% 61.7% 67.4% 78.4% 60.9%
医療機器 23.1% 25.8% 28.9% 29.9% 28.7% 28.5% 31.8% 45.0% 58.1% 33.3%
有機化学、化粧品 16.4% 18.3% 21.6% 21.2% 20.6% 23.4% 23.2% 34.8% 41.3% 24.5%
バイオテクノロジー 21.0% 23.3% 23.4% 22.8% 21.8% 22.9% 22.5% 35.1% 51.0% 27.1%
製薬 11.3% 13.5% 13.8% 13.0% 12.2% 13.4% 13.2% 27.1% 50.0% 18.6%
高分子化学、ポリマー 25.3% 25.5% 27.6% 30.0% 30.8% 32.7% 31.3% 44.6% 35.2% 31.4%
食品化学 43.0% 40.1% 39.9% 40.8% 39.1% 42.1% 43.7% 48.4% 54.0% 43.4%
基礎材料化学 25.7% 26.4% 30.9% 32.8% 34.1% 35.6% 35.7% 49.4% 45.4% 35.1%
無機材料、冶金 28.5% 28.6% 29.1% 33.0% 31.5% 30.5% 34.4% 46.4% 48.4% 34.5%
表面加工 28.2% 29.5% 32.2% 34.1% 33.9% 34.1% 34.1% 45.1% 55.3% 36.3%
マイクロ構造、ナノテクノロジー 22.1% 23.8% 27.7% 34.9% 37.6% 39.4% 42.6% 50.0% 77.8% 39.6%
化学工学 36.6% 36.4% 40.4% 39.7% 42.2% 42.1% 43.3% 52.7% 62.0% 43.9%
環境技術 46.6% 46.1% 50.0% 50.2% 52.0% 50.9% 53.6% 61.8% 85.5% 55.2%
ハンドリング機械 42.0% 45.7% 45.9% 47.4% 50.1% 53.6% 49.8% 58.6% 70.8% 51.5%
機械加工器具 47.1% 45.6% 48.3% 53.2% 46.2% 48.0% 51.4% 55.2% 65.8% 51.2%
エンジン、ポンプ、タービン 52.0% 50.8% 56.1% 62.3% 53.6% 55.9% 58.9% 59.3% 72.2% 57.9%
繊維、製紙 34.9% 33.7% 40.0% 41.2% 46.8% 40.7% 41.4% 54.5% 50.2% 42.6%
その他の特殊機械 31.3% 35.6% 36.9% 40.1% 41.7% 41.1% 41.1% 52.3% 56.6% 41.9%
熱処理機構 47.4% 46.0% 48.5% 56.7% 53.0% 53.5% 54.5% 63.5% 72.4% 55.0%
機械部品 53.4% 54.8% 58.9% 61.4% 59.5% 59.9% 63.4% 68.8% 79.3% 62.2%
運輸 54.9% 55.7% 61.0% 64.6% 65.0% 67.4% 68.8% 75.8% 86.4% 66.6%
家具、ゲーム 47.6% 43.2% 45.5% 46.9% 49.9% 52.2% 52.3% 62.6% 76.1% 52.9%
その他の消費財 41.6% 42.1% 45.0% 47.3% 46.0% 46.6% 45.1% 55.7% 69.4% 48.7%
土木技術 60.4% 62.5% 66.9% 68.3% 65.0% 71.3% 68.3% 75.7% 85.8% 69.4%
分野2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
平均
優先権主張年
－ 29 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
第５節 新たな技術分野についての調査
日米欧中韓への特許出願において、技術分野間の重複が起きており、重複の多い分野
について、WIPO の 35 の技術分野を用いて出願動向を調べた。
２つの技術分野間の重なりの件数の推移は、技術分野の組み合わせによってかなりば
らついているが、重複が多い分野の組み合わせは、「製薬と食品化学」分野が最も多く、
以下、「ビジネス方法と制御」、「デジタル通信と制御」、「食品化学とその他の特殊機械」
分野となっていた。
詳細に検討してみると、最近注目されている IoT（もののインターネット）と関連が
深いと考えられる「ビジネス方法」では、他の多くの分野との重複が増加しているよう
に見受けられ、技術の動きを把握する指標としても有効であることが考えられる。
図 2-21 分野別の特許出願ファミリー件数推移（優先権主張年 2007 年から 2016 年）
データベース：WPI
注：本調査の実施時、WPI において優先権主張年 2015、2016 年の収録データが十分でない可能性があるため注
意が必要である。
電気機械、電気装置、電気エネル
ギー X その他の消費財742 693 722 918 944 1,044 1,332 1,448 1,545 1,785
11,173
電気通信 X 医療機器
546 534 448 505 576 633 866 773 758 847
6,486
電気通信 X 熱処理機構168 121 141 153 158 197 249 246 217 275
1,925
電気通信 X その他の消費財
436 403 397 418 576 614 675 712 810 803
5,844
デジタル通信 X 制御
2,483 2,612 2,487 2,416 2,667
3,098 3,559 4,600 4,863 5,240 34,025
デジタル通信 X 家具、ゲーム185 176 242 250 320 353 388 416 472 563
3,365
デジタル通信 X 土木技術90 116 118 175 189 239 235 262 297 351
2,072
コンピューターテクノロジー X 基礎材
料化学 135 121 126 165 247 256 277 371 300 268 2,266
コンピューターテクノロジー X 無機材
料、冶金 98 94 151 151 157 210 227 317 251 298 1,954
ビジネス方法 X 制御 3,050
2,868 2,772 2,563
3,083 3,447 3,849 4,428 5,249 6,533 37,842
ビジネス方法 X その他の特殊機械95 87 78 127 95 238 241 220 315 448
1,944
ビジネス方法 X 運輸211 238 293 341 541 488 573 616 805 1,103
5,209
半導体 X 有機化学､化粧品
1,038 1,111 1,265 1,394 1,609 1,839 2,313 1,885 1,878 1,909
16,241
光学機器 X 運輸
507 534 498 577 613 756 925 1,178 1,461 1,492
8,541
制御 X その他の特殊機械
445 369 434 447 487 643 809 1,030 1,188 1,500
7,352
制御 X 土木技術
954 970 1,048 1,011 1,021 1,242 1,527 1,727 1,916 2,183
13,599
有機化学､化粧品 X その他の消費
財 206 245 248 224 293 228 358 302 465 396
2,965
製薬 X 食品化学 3,100
2,661
3,110
2,843
3,154 3,787 4,655 6,676 8,045 8,643 46,674
高分子化学、ポリマー X その他の消
費財312 374 349 391 473 528 567 652 709 985
5,340
食品化学 X その他の特殊機械
1,532 1,638 1,820 1,568 1,717 2,068 2,796 2,789
3,315 5,807 25,050
無機材料、冶金 X マイクロ構造、ナ
ノテクノロジー1,037 1,064 1,415 1,528 2,279 2,353 2,206 2,295 2,105 2,442
18,724
化学工学 X 繊維、製紙
1,467 1,371 1,379 1,512 1,544 1,939 2,174 2,089 2,420
3,037 18,932
繊維、製紙 X その他の消費財
1,780 1,782 1,781 1,820 1,803 2,470
3,068
2,378 2,697 2,850
22,429
2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
合計
分野
優先権主張年
－ 30 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
第３章 各国（地域）及び機関における上位出願人に関する調査
44 の国（地域）及び機関において発行された公開特許公報又は特許公報についての
調査結果から、いわゆる BRICs を構成する国よりブラジル、ロシア、インド、中国を
選択し、日米欧中韓及び BRICs 以外で公開特許件数が多い国より、カナダ、オースト
ラリアを加えた計６か国について、公開件数上位 50 出願人の合計公開件数に占める出
願人の地域別割合（日本、韓国、その他アジア、北米、欧州、その他）及び業種別割合
を図 3-1 から図 3-12 に示す。
【中国】 図 3-1 公開件数上位 50 出願人の合計公開件数
に占める公開件数の国籍別比率 （中国、2016 年）
図 3-2 公開件数上位 50 出願人の合計公開件
数に占める公開件数の業種別比率 （中国、2016 年）
データベース：WPI
【インド】 図 3-3 公開件数上位 50 出願人の合計公開件
数に占める公開件数の国籍別比率 （インド、2016 年）
図 3-4 公開件数上位 50 出願人の合計公開件
数に占める公開件数の業種別比率 （インド、2016 年）
データベース：WPI
日本
2,230
2.2%
中国
85,954
83.3%
韓国
5,320
5.2%
欧州
2,687
2.6%
北米
6,958
6.7%
エレクトロニクス
42,453
41.2%
輸送用機器・部品
5,195
5.0%
機械・建設資材
1,461
1.4%
エネルギー
17,878
17.3%
研究機関
36,162
35.1%
日本
4,107
14.5%
インド
1,917
6.8%
韓国
1,922
6.8%
その他アジア
1,846
6.5%
欧州
9,504
33.5%
北米
9,081
32.0%
エレクトロニクス
18,144
63.9%
精密・医療機器
280
1.0%
輸送用機器・部品
2,365
8.3%
機械・建設資材
1,756
6.2%
鉄鋼・金属・鉱工業
273
1.0%
化学・繊維
2,725
9.6%
医薬
961
3.4%
家庭用品・化粧品
595
2.1%
食品
408
1.4%
研究機関
870
3.1%
－ 31 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
【ロシア】 図 3-5 公開件数上位 50 出願人の合計公開
件数に占める公開件数の国籍別比率 （ロシア、2016 年）
図 3-6 公開件数上位 50 出願人の合計公開件数
に占める公開件数の業種別比率 （ロシア、2016 年）
データベース：WPI
【カナダ】 図 3-7 公開件数上位 51 出願人の合計公開
件数に占める公開件数の国籍別比率 （カナダ、2016 年）
図 3-8 公開件数上位 51 出願人の合計公開件数
に占める公開件数の業種別比率 （カナダ、2016 年）
データベース：WPI
エレクトロニクス
2,186
43.3%
精密・医療機器
84
1.7%
輸送用機器・部品
1,131
22.4%
機械・建設資材
195
3.9%
エネルギー
109
2.2%
化学・繊維
460
9.1%
医薬
499
9.9%
家庭用品・化粧品
1
0.0%
食品
173
3.4%
個人・その他
210
4.2%
日本
558
9.1%
カナダ
147
2.4%
その他アジア
196
3.2%
欧州
1,911
31.0%
北米
3,348
54.4%
エレクトロニクス
1,339
21.7%
精密・医療機器
193
3.1%
輸送用機器・部品
907
14.7%
機械・建設資材
434
7.0%
鉄鋼・金属・鉱工業
101
1.6%
エネルギー
877
14.2%
化学・繊維
713
11.6%
医薬
748
12.1%
家庭用品・化粧品
235
3.8%
食品
193
3.1%
研究機関
420
6.8%
日本
202
3.9%
ロシア
412
7.9%
韓国
165
3.2%
その他アジア
234
4.5%
欧州
2,602
49.8%
北米
1,615
30.9%
－ 32 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
【ブラジル】 図 3-9 公開件数上位 50 出願人の合計公開
件数に占める公開件数の国籍別比率 （ブラジル、2016 年）
図 3-10 公開件数上位 50 出願人の合計公開件数
に占める公開件数の業種別比率 （ブラジル、2016 年）
データベース：WPI
【オーストラリア】 図 3-11 公開件数上位 50 出願人の合計公開
件数に占める公開件数の国籍別比率 （オーストラリア、2016 年）
図 3-12 公開件数上位 50 出願人の合計公開件数
に占める公開件数の業種別比率 （オーストラリア、2016 年）
データベース：WPI
本調査を実施した 44 の国（地域）・機関について、上位出願人に占める内国人出願
比率及び業種の傾向を以下に示す。
なお、一部の国（地域）については、国（地域）及び業種が特定できた出願人のみを
考慮して特徴を記している場合がある。
日本
1,727
14.4%
韓国
154
1.3%
その他アジア
629
5.2%
欧州
5,193
43.2%
北米
4,323
35.9%
エレクトロニクス
3,875
32.2%
精密・医療機器
119
1.0%
輸送用機器・部品
1,580
13.1%機械・建設資材
849
7.1%
鉄鋼・金属・鉱工業
274
2.3%
エネルギー
1,169
9.7%
化学・繊維
1,662
13.8%
医薬
1,101
9.2%
家庭用品・化粧品
964
8.0%
食品
273
2.3%
研究機関
160
1.3%
日本
128
2.4%
オーストラリア
183
3.5%
韓国
213
4.0%
その他アジア
101
1.9%
欧州
1,355
25.6%
北米
3,313
62.6%
エレクトロニクス
1,553
29.3%
精密・医療機器
469
8.9%
輸送用機器・部品
148
2.8%機械・建設資材
151
2.9%
エネルギー
688
13.0%化学・繊維
418
7.9%
医薬
1,002
18.9%
家庭用品・化粧品
236
4.5%
食品
231
4.4%
研究機関
397
7.5%
－ 33 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
【上位出願人に占める内国人出願比率について】
１）内国人出願比率が高い国（地域）・機関（40％以上）
日本、韓国、中国、イタリア、オーストリア、オランダ、スイス、スペイン、
ドイツ、フランス、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、チェコ、ポーラ
ンド
２）内国人出願比率が低い国（地域）・機関（10％以下）
香港、インドネシア、フィリピン、ベトナム、ロシア、湾岸協力会議、ユーラ
シア特許庁、欧州特許庁、南アフリカ、アフリカ広域知的財産機関、カナダ、メ
キシコ、ペルー、アルゼンチン、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランド、
国際出願
【上位出願人の業種について】
１）エレクトロニクスの出願人比率が高い（40％以上）国（地域）・機関
日本、韓国、中国、香港、台湾、インド、イギリス、ロシア、欧州特許庁、米
国、国際出願
２）エレクトロニクス及び医薬の出願人比率が高い（共に 20％以上）国（地域）・機
関
シンガポール
３）医薬及び他の１業種（エレクトロニクス以外）の出願人比率が高い（共に 20％
以上）国（地域）・機関
該当無し
４）医薬の出願人比率が高い（30％以上）国（地域）・機関
フィリピン、イスラエル、ユーラシア特許庁、アフリカ広域知的財産機関、ペ
ルー、ニュージーランド
５）出願人が多業種に分散している（20％よりも高い業種無し）国（地域）・機関
（研究機関、個人・その他除く）
マレーシア、スペイン、チェコ、ポーランド、メキシコ
６）機械・建設資材又は輸送用機器・部品の出願人比率が高い（どちらかが 30％以
上又は合わせて 50％以上）国（地域）・機関
オーストリア、オランダ、ドイツ、フランス、スウェーデン
７）研究機関の出願人比率が高い（30％以上）国（地域）・機関（上との重複を含む）
中国、スペイン、チェコ、ポーランド
－ 34 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
第４章 日米欧中及び PCT における標準化ベンチャー企業の出願動向等に関する調査
第１節 日米欧中の標準化ベンチャー企業の概要
日米欧中の標準化ベンチャー企業の設定条件をこの４つの国・地域で同一とした標準
化条件の下での日米欧中の標準化ベンチャー企業数は、日本約 13.7 万社、米国約 98
万社、欧州約 210 万社及び中国 14.3 万社であった。ここで、各々の国（地域）の検討
に際して指標とした企業について、含まれていた（ヒットした）企業は、日本企業 66
社（約 54％）、米国企業 83 社（約 70％）、欧州企業 18 社（約 49％）及び中国企業７
社（33％）であった。
地域としては、日本の標準化ベンチャー企業では、関東が全体の約 40％（そのうち
東京が約 50％）を占めており、関西は関東の約 50％、中部及び九州（沖縄を含む）は
関西の 80％程度の割合であり、米国では、カリフォルニア州が最も多く、次いでフロ
リダ州、テキサス州、ニューヨーク州の順となっており、欧州では、国単位で検討した
が、イタリアが最も多く、次いでドイツ、スペイン、ルーマニア、フランス、オランダ、
ブルガリア、イギリスの順となっており、中国では、華東（上海市、杭州市等）が最も
多く、次いで、華南（深圳市等）、華北（北京市等）の順となっていた。
設立年別の企業数の推移では、日本の標準化ベンチャー企業では年間 5 千社から 8
千社でほとんど変化がなく推移しており、米国では、2010 年頃までは毎年６万社程度
で推移してきたが、2011 年以後減少が続いており、欧州では、いわゆるリーマン・
ショックと呼ばれる世界的な金融・経済の収縮の時期を除くと概ね増加傾向から横ばい
で推移しており、2013 年に約 12 万件であり、中国では、2007 年頃に小さなピークが
あり 1.5 万社となったがその後は日本とほぼ同じ６千社前後で推移していた（図 4-1）。
図 4-1 日米欧中の標準化ベンチャー企業の設立年別企業数の推移（1997 年から 2016 年）
データベース：Orbis／ビューロー・ヴァン・ダイク
0
20,000
40,000
60,000
80,000
100,000
120,000
140,000
1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
標準化ベンチャー企業数
設立年
日本 米国 欧州 中国企業国籍
－ 35 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
従業員規模では、日本では６－10 人の標準化ベンチャー企業が最も多く、米国では
６－10 人が、欧州では６－10 人が、中国では 201－500 人が最も多い。
最新のデータから過去５年間のこれらのデータにおいて、１人から 50 人の規模で
あった時期がある標準化ベンチャー企業が非常に高い割合を占めているが、中国におい
ては、51－100 人以上の人数のカテゴリーの標準化ベンチャー企業の割合が、日米欧
に比べて高かった（図 4-1、図 4-2）。
図 4-2 日米欧中の標準化ベンチャー企業の最新年の従業員規模別ベンチャー企業数
データベース：Orbis／ビューロー・ヴァン・ダイク
図 4-3 日米欧中の標準化ベンチャー企業の全体に占める従業員規模別
ベンチャー企業数比率（最新年）
データベース：Orbis／ビューロー・ヴァン・ダイク
1
10
100
1,000
10,000
100,000
1,000,000
日本 米国 欧州 中国
最新年の従業員規模
標準化ベンチャー企業数（対数）
企業国籍
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
日本
米国
欧州
中国
企業数比率
標準化ベンチャー企業国籍
1－5人 6－10人 11－20人 21－30人 31－50人 51－100人
101－200人 201－500人 501－1,000人 1,001－2,000人 2,001人以上
最新年の
従業員規模
－ 36 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
第２節 日米欧中の標準化ベンチャー企業の特許出願動向
特許出願の状況を日米欧中の標準化ベンチャー企業別に記す。
日本の標準化ベンチャー企業の日米欧中及び PCT への特許出願の 20 年間（優先権
主張年 1997 年から 2016 年）の特許出願の合計件数は、約 36 万件であり、米国の標
準化ベンチャー企業では約 112 万件、欧州の標準化ベンチャー企業では約 142 万件、
中国の標準化ベンチャー企業では約 41 万件、と合計で約 330 万件であった（図 4-4 及
び図 4-5）。
日本の標準化ベンチャー企業の特許出願件数は、リーマン・ショックの頃の減少を除
いて、優先権主張年の経過とともに概ね増加の傾向を示してきたが、2012 年以後は横
ばいあるいはやや減少となっている。また、企業当たりの特許出願件数は、やはりリー
マン・ショックの頃の減少を除くと本調査の期間では大きく変わっていない。
米国の標準化ベンチャー企業では、優先権主張年の経過とともに概ね増加の傾向を示
してきたが、2006 年をピークに 2007 年に大きく減少し、その後緩やかに回復したが、
2013 年をピークに再び減少となっているように見える。企業当たりの特許出願件数で
は、企業の設立数が 1997 年から 2010 年頃まで大きく変わらずに続いているにもかか
わらず、出願件数が前述の状況であるので、本調査の期間当初から減少傾向となってい
るが、2011 年以後は設立数も減少しているので、横ばいとなっている。
図 4-4 日米欧中の標準化ベンチャー企業の日米欧中及び PCT への特許出願件数推移
データベース：Orbis-IP／ビューロー・ヴァン・ダイク
注：本調査の実施時、Orbis-IP において優先権主張年 2015、2016 年の収録データが十分でない可能性があるた
め注意が必要である。
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
30,000
35,000
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1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
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総数)
特許出願件数
特許出願件数
優先権主張年
日本 米国 欧州 中国 PCT 総数出願先
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日本 米国 欧州 中国 PCT 総数出願先
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総数)
特許出願件数
特許出願件数
優先権主張年
日本 米国 欧州 中国 PCT 総数出願先
日本の標準化ベンチャー企業 米国の標準化ベンチャー企業
欧州の標準化ベンチャー企業 中国の標準化ベンチャー企業
－ 37 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
欧州の標準化ベンチャー企業では、出願件数は米国同様に、優先権主張年の経過とと
もに概ね増加の傾向が続いているが、2011 年以後は横ばいとなっている。一方、企業
当たりの特許出願件数では、企業数の増加が、出願件数の増加を上回っているために、
本調査の期間ではやはり減少傾向が続いているが、減少の巾は小さくなってきている。
中国の標準化ベンチャー企業の特許出願件数は、大きな増減はあるが優先権主張年
2005 年辺りから大きく増加の傾向を示しており、かつ、日米欧の標準化ベンチャー企
業よりも増加が顕著であり、また外国特に PCT 及び欧州への出願件数の増加も 2009
年以後顕著である。これに伴って、企業当たりの特許出願件数でも、増減はあるが本調
査の期間では増加の傾向が見られ、特許出願に積極的な姿勢が見受けられる。
図 4-5 日米欧中の標準化ベンチャー企業の日米欧中及び PCT への特許出願件数の
企業当たりの特許出願件数推移
データベース：Orbis-IP／ビューロー・ヴァン・ダイク
注：本調査の実施時、Orbis-IP において優先権主張年 2015、2016 年の収録データが十分でない可能性があるた
め注意が必要である。
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1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
企業当たり特許出願件数
優先権主張年
日本 米国 欧州 中国 PCT出願先
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企業当たり特許出願件数
優先権主張年
日本 米国 欧州 中国 PCT出願先
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企業当たり特許出願件数
優先権主張年
日本 米国 欧州 中国 PCT出願先
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企業当たり特許出願件数
優先権主張年
日本 米国 欧州 中国 PCT出願先
日本の標準化ベンチャー企業 米国の標準化ベンチャー企業
欧州の標準化ベンチャー企業 中国の標準化ベンチャー企業
－ 38 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
WIPO の技術分野（35 分野）を用いた技術分野別特許出願件数では、日本国籍標準
化ベンチャー企業の特許出願件数は、「光学機器」、「半導体」、「コンピューターテクノ
ロジー」分野が多く、米国籍標準化ベンチャー企業では、「コンピューターテクノロ
ジー」、「医療機器」、「製薬」、「バイオテクノロジー」分野が多く、欧州籍標準化ベン
チャー企業では、「電気機械、電気装置、電気エネルギー」、「運輸」、「医療機器」、「バ
イオテクノロジー」分野が多く、中国籍標準化ベンチャー企業では、「デジタル通信」
を筆頭に、「コンピューターテクノロジー」分野等電気系が多い（図 4-6）。
図 4-6 日米欧中の標準化ベンチャー企業の技術分野別特許出願件数
データ：Orbis-IP／ビューロー・ヴァン・ダイク
注：本調査の実施時、Orbis-IP において優先権主張年 2015、2016 年の収録データが十分でない可能性があるた
め注意が必要である。
電気機械、電気装置、電気エネルギー 16,040 31,499 70,855 24,732 143,126
音響・映像技術 14,722 17,916 18,784 22,714 74,136
電気通信 3,902 22,144 22,166 19,439 67,651
デジタル通信 3,206 37,158 34,224 59,262 133,850
基本電子素子 3,892 9,484 10,487 2,424 26,287
コンピューターテクノロジー 21,188 101,276 46,172 33,042 201,678
ビジネス方法 2,274 23,246 5,006 1,441 31,967
半導体 21,891 22,811 39,884 11,820 96,406
光学機器 23,005 14,990 21,342 15,749 75,086
計測 10,684 35,001 54,718 11,346 111,749
生物材料分析 2,079 9,120 10,732 440 22,371
制御 2,528 14,434 18,157 4,949 40,068
医療機器 14,043 64,796 66,303 2,936 148,078
有機化学、化粧品 7,315 38,354 65,094 6,040 116,803
バイオテクノロジー 11,047 53,616 65,163 2,086 131,912
製薬 6,726 55,986 56,314 2,303 121,329
高分子化学、ポリマー 4,299 12,816 32,806 2,844 52,765
食品化学 3,280 8,669 13,006 872 25,827
基礎材料化学 7,008 22,744 41,189 3,925 74,866
無機材料、冶金 6,239 6,697 24,032 6,835 43,803
表面加工 7,289 9,541 19,821 3,351 40,002
マイクロ構造、ナノテクノロジー 233 1,197 1,738 137 3,305
化学工学 3,624 13,226 34,158 4,766 55,774
環境技術 2,466 5,635 20,590 2,176 30,867
ハンドリング機械 2,755 11,106 46,164 6,042 66,067
機械加工器具 2,602 6,535 30,962 7,780 47,879
エンジン、ポンプ、タービン 7,759 14,155 43,181 3,794 68,889
繊維、製紙 7,936 7,891 27,493 2,455 45,775
その他の特殊機械 4,464 12,117 44,575 3,221 64,377
熱処理機構 1,323 7,632 18,924 4,055 31,934
機械部品 5,677 10,216 42,491 5,589 63,973
運輸 9,598 15,248 69,165 5,827 99,838
家具、ゲーム 5,899 8,759 16,719 3,019 34,396
その他の消費財 1,862 6,036 19,873 2,797 30,568
土木技術 1,307 12,653 43,244 5,546 62,750
分野 日本 米国 欧州 中国
合計
出願先国
－ 39 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
第３節 日米欧中の標準化ベンチャー企業の設立からの経過年別の特許出願件数
日米欧中の標準化ベンチャー企業に関して、設立からの経過とともにどのように特許
出願がなされているかについて、設立からの経過年別に、出願先（日、米、欧、中、
PCT）別特許出願件数の推移について調査した結果を図 4-7 に示す。
日本の標準化ベンチャー企業では、設立後の７年ごろから減少する形を示し、米国の
標準化ベンチャー企業及び欧州の標準化ベンチャー企業では、設立後１年目または２年
目から減少する形であり、中国の標準化ベンチャー企業では、５年目頃に１つ目のピー
クがあり、その後 12 年目頃に２つ目のピークがきていた
図 4-7 日米欧中の標準化ベンチャー企業の日米欧中及び PCT への出願の総数及び
その総計についての設立からの経過年別特許出願件数の推移
データ：Orbis-IP／ビューロー・ヴァン・ダイク
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50,000
100,000
150,000
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250,000
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１年 ２年 ３年 ４年 ５年 ６年 ７年 ８年 ９年 １０年 １１年 １２年 １３年 １４年 １５年 １６年 １７年 １８年 １９年
特許出願件数
（総合計）
特許出願件数
設立後経過年
日本（総計） 米国（総計） 欧州（総計） 中国（総計） 総合計企業国籍
－ 40 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
第５章 今後のグローバル出願に向けて
第１節 日米欧中韓における特許出願動向及び各国（地域）・機関の上位出願人の解析結
果
第２章及び第３章の結果から日米欧中韓における特許出願動向に関わる注目点を記載
する。
（第２章から）
日本国籍出願人による他国(地域)・機関への出願件数は、米国への出願が最も多く、
以下中国、欧州、韓国の順である。また、中国籍出願人による他国への出願は、国内
出願の件数に比べると少ないものの、増加している。
日米欧中韓への出願について、出願人国籍別に出願ファミリー件数が最も多い分野
を見ると、日本国籍出願人は「電気機械、電気装置、電気エネルギー」分野、米国籍
出願人は「コンピューターテクノロジー」分野、欧州国籍出願人は「運輸」分野、中
国籍出願人は「コンピューターテクノロジー」分野、韓国籍出願人は「電気機械、電
気装置、電気エネルギー」分野である。
急激に増加している中国の特許及び実用新案登録件数についての調査結果からは、
内国人による出願件数の大幅な増加が大きく影響している一方で、日米欧国籍の出願
人による出願件数も増加傾向にあること、「コンピューターテクノロジー」分野にお
ける中国から米国への出願に見られるように、分野や技術によって積極的に外国出願
がなされていることが分かった。
米国籍及び欧州国籍出願人の日本への出願を有しない特許出願ファミリー件数は増
加しており、その比率も増加傾向にあることが確認された。
WIPO の技術分野で検討した、二つの技術分野間の重なりの件数の推移からは、
技術分野の組合せによってかなり異なった様相を呈しているが、最近注目されている
IoT（もののインターネット）と関連が深いと考えられる「ビジネス方法」では、各
分野との重複が増加しているように見受けられ、技術の動きを把握する指標としても
有効であることが考えられる。
（第３章から）
上位 50 出願人に占める出願人の国（地域）の割合では、出願先の国（地域）・機
関ごとに違いが見られ、日本、韓国及び中国のように、自国籍出願人の占める割合が
高い国がある一方で、インドのように、自国籍出願人の割合に較べて米欧国籍出願人
等他の国（地域）の出願人が占める割合の高い所があることが分かる。
また、国（地域）・機関によって、上位出願人が占める業種の割合に違いがあり、
「エレクトロニクス」、「輸送用機器・部品」あるいは「機械・建設資材」業種が占め
る割合が高い国（地域）・機関、「医薬」業種の出願人が占める割合が高い国（地
域）・機関及び、「研究機関」が占める割合が高い国（地域）・機関等の特徴があるこ
－ 41 －
本編
第１部
第２部
第３部
第４部
第５部
第６部
要約
目次
とが分かる。
第２節 日米欧中及び PCT における標準化ベンチャー企業の出願動向等に関する調査結
果
第４章の日米欧中の標準化ベンチャー企業の概要からは、まず、日米欧中の標準化ベ
ンチャー企業の地域性、標準化ベンチャー企業の偏りについて確認できた。
設立年別の企業数の推移からは、日本の標準化ベンチャー企業では年間 5 千社から 8
千社でほとんど変化がないこと、米国では、2010 年頃までは毎年６万社程度で推移し
てきたが、2011 年以後減少が続いていること、欧州では、概ね増加傾向から横ばいで
推移していること、中国では、2007 年頃に小さなピークがあったがその後は日本とほ
ぼ同じ程度で推移している。
従業員規模では、日米欧の標準化ベンチャー企業では、共に６－10 人の規模が最も
多いが中国では、51－100 人以上の規模の所が多いこと、また、データを持つ企業が
限られるが、売上高別では、米国及び中国の標準化ベンチャー企業の方が、日欧の標準
化ベンチャー企業よりも売上高の高い金額のカテゴリーの企業が多かった。
日米欧中の標準化ベンチャーの特許出願動向では、出願件数の推移からは増加傾向に
あるように見えても、企業当たりの件数で見ると、日本の標準化ベンチャー企業は横ば
い、米欧の標準化ベンチャー企業は減少しており、中国の標準化ベンチャー企業が積極
的に出願をしており、海外への出願にも積極的である。
企業の設立からの経過年と特許出願件数の関係について調査した結果からも、日米欧
の標準化ベンチャー企業では、経過するのに応じて特許出願は横ばいあるいは減少する
傾向であったが、中国の標準化ベンチャー企業では、逆に増加する傾向となっていた。
技術分野別の特許出願件数では、日本の標準化ベンチャー企業の特許出願件数は「光
学機器」、「半導体」、「コンピューターテクノロジー」分野が多く、米国の標準化ベン
チャー企業は「コンピューターテクノロジー」、「医療機器」、「製薬」、「バイオテクノロ
ジー」分野が多く、欧州の標準化ベンチャー企業は「電気機械、電気装置、電気エネル
ギー」、「運輸」、「医療機器」、「バイオテクノロジー」分野が多く、中国の標準化ベン
チャー企業は「デジタル通信」を筆頭に、「コンピューターテクノロジー」分野等電気
系が多い。
他の国（地域）のベンチャー企業の概要を確認し、また、特定の国のユニコーン等の
出願件数や出願先国あるいは、業種・サービスが類似のユニコーンについてそれらを検
討することは、今後のベンチャー企業のビジネスの展開の上でも有効と考えられる。
なお、今回の調査において、大企業の子会社や一般の中小企業等を除いて、ベン
チャー企業だけを的確に抽出する条件の設定には難しい点があった。今後はより精度を
上げるための更なる改善が必要と考えている。