バーチャル読書会第3回

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Page 1: バーチャル読書会第3回

バーチャル読書会 第3回2008/12/15(月) 22:00~23:00

@Meltingdots SIM & http://ac-adapt.net/meltingdots

“The Making of Second Life”(邦題:仮想コミュニティがビジネスを創りかえる)第3回 第5章~第8章土地販売というビジネスモデルとコピーボット問題http://satully.lolipop.jp/

Page 2: バーチャル読書会第3回

本日のタイムテーブル

• 【進行の確認、前回までを振り返る】22:00~22:10

• (1)2003年の税制反対運動と、リンデン社のビジネスモデルの変化、知的財産の承認【説明・解説】22:10~22:20

【テーマ議論】22:20~22:40

• (2)2006年のコピーボット問題と、libsecondlife

【説明・解説】22:40~22:50

【テーマ議論】22:50~23:10

Page 3: バーチャル読書会第3回

(1)2003年の税制反対運動と、リンデン社のビジネスモデルの変化、知的財産の承認

• セカンドライフは2003年7月に商用利用を始めました。その当時のセカンドライフの有料会員とは、月額会費を払うと一定量のリンデンドルが毎週支給され、一定区画の土地が支給され、一定量のプリム許容量が指定される、というものでした。この最後の「プリム許容量」がくせ者で、ユーザーがプリムを生成すればするほどお金がかかるという、いわば「プリム税」のようなもので、この仕組みであったがゆえに頓挫してしまったプロジェクトもあります。

• この仕組みに対する反対運動は2003年9月にピークとなり、一度沈静化しましたが、会員数の伸び悩みに苦しんでいたリンデン社はビジネスモデルを転換。「仮想土地」を販売するとともに、その管理費を徴収するという、今のスタイルに変更します。また、ローレンス・レッシグらを中心として、ユーザーが生成したオブジェクトやスクリプトなどのコンテンツに対する知的財産権を保障する仕組みも確立されました。

Page 4: バーチャル読書会第3回

(1)2003年の税制反対運動と、リンデン社のビジネスモデルの変化、知的財産の承認

<議論テーマ>

•いまの「SIM販売・管理費徴収」というリンデン社のビジネスモデルは(ビジネス的に、またはコミュニティにとって)最適なものか?そうでないとすれば望ましいかたちはあるだろうか?

•ユーザーの作ったコンテンツの知的財産権はきちんと保障されているか。mod-copy-transferという3つの基準に沿ったいまの形も適切なものか?フリーのオブジェクトの問題、利用にあたっての利便性の問題、コピー問題など。

Page 5: バーチャル読書会第3回

(2)2006年のコピーボット問題と、libsecondlife

• 2006年、libsecondlifeというグループが(リンデン社公認のかたちで)セカンドライフのプログラムのリバースエンジニアリングを開始しました。これはセカンドライフのクライアントアプリケーションの解析と改造に取り組むプロジェクトで、アバターの自動ログインやAI(人工知能)の搭載、SIMの情報収集などが試みられていました。

• このlibsecondlifeから生まれたアプリケーションの1つがコピーボットです。このアプリケーションは近くにいるアバターのデータをそっくりそのままコピーしてしまうというもので、コンテンツクリエイターにとって天敵ともいえるものでした。2006年秋、セカンドライフのコミュニティは大騒ぎになります。

Page 6: バーチャル読書会第3回

(2)2006年のコピーボット問題と、libsecondlife

<議論テーマ>

• 2006年当時のコピーボット騒動を知っている人に話をきく

• libsecondlifeプロジェクトの功罪

• ”コピー可能”というネットの本質を踏まえたうえで、セカンドライフの経済は将来的に安定して存続可能なのか?