47 5 1級土木学科...

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1 Contents 合格直結!短期集中ターゲット学習 初めてでも分かりやすい! 動画で学ぶ本! …………………………………………………… 2 1 級土木施工管理技術検定学科試験 受験ガイダンス …………… 無料 動画講習 6 完全合格ターゲット 重要事項を集約! ………………………………………………………… 12 分野別 最新問題演習&重要項目集 第 1 分野 土木一般 図解 無料 動画講習 1.1 土木一般 最新 10 年間の出題傾向 …………………………………… 89 1.2 土工 最新問題演習 ……………………………………………… 90 1.3 コンクリート工 最新問題演習 ……………………………………………… 127 1.4 基礎工 最新問題演習 ……………………………………………… 165 1.5 土木一般 重要項目集 ………………………………………………… 192 第 2 分野 専門土木 図解 無料 動画講習 2.1 専門土木 最新 10 年間の出題傾向 …………………………………… 208 2.2 構造物 最新問題演習 ……………………………………………… 210 2.3 河川・砂防 最新問題演習 ……………………………………………… 239 2.4 道路・舗装 最新問題演習 ……………………………………………… 273 2.5 ダム・トンネル 最新問題演習 ……………………………………………… 308 2.6 海岸・港湾 最新問題演習 ……………………………………………… 331 2.7 鉄道・地下構造物・塗装 最新問題演習 ……………………………………………… 354 2.8 上下水道・薬液 最新問題演習 ……………………………………………… 382 2.9 専門土木 重要項目集 ………………………………………………… 407 第 3 分野 土木法規 図解 無料 動画講習 3.1 土木法規 最新 10 年間の出題傾向 …………………………………… 419 3.2 労働関係法 最新問題演習 ……………………………………………… 420 3.3 国交省関係法・火薬類法 最新問題演習 ……………………………………………… 444 3.4 公害・港則関係法 最新問題演習 ……………………………………………… 475 3.5 土木法規 重要項目集 ………………………………………………… 492 第 4 分野 施工管理 図解 無料 動画講習 4.1 施工管理 最新 10 年間の出題傾向 …………………………………… 499 4.2 共通工学 最新問題演習 ……………………………………………… 501 4.3 施工計画 最新問題演習 ……………………………………………… 530 4.4 工程管理 最新問題演習 ……………………………………………… 558 4.5 安全管理 最新問題演習 ……………………………………………… 588 4.6 品質管理 最新問題演習 ……………………………………………… 653 4.7 環境保全 最新問題演習 ……………………………………………… 698 4.8 施工管理 重要項目集 ………………………………………………… 721 実力確認 実力判定模試 1 級土木施工管理技術検定学科試験 実力判定模試 ……………… 無料 動画講習 754

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Contents合格直結!短期集中ターゲット学習

■初めてでも分かりやすい! 動画で学ぶ本! …………………………………………………… 2

■1級土木施工管理技術検定学科試験受験ガイダンス…………… 無料 動画講習  6

■完全合格ターゲット 重要事項を集約!………………………………………………………… 12

分野別 最新問題演習&重要項目集

第 1 分野土木一般 図解 無料 動画講習

1.1 土木一般 最新 10 年間の出題傾向 …………………………………… 891.2 土工 最新問題演習 ……………………………………………… 901.3 コンクリート工 最新問題演習 ………………………………………………1271.4 基礎工 最新問題演習 ………………………………………………1651.5 土木一般 重要項目集 …………………………………………………192

第 2分野専門土木 図解 無料 動画講習

2.1 専門土木 最新 10 年間の出題傾向 ……………………………………2082.2 構造物 最新問題演習 ………………………………………………2102.3 河川・砂防 最新問題演習 ………………………………………………2392.4 道路・舗装 最新問題演習 ………………………………………………2732.5 ダム・トンネル 最新問題演習 ………………………………………………3082.6 海岸・港湾 最新問題演習 ………………………………………………3312.7 鉄道・地下構造物・塗装 最新問題演習 ………………………………………………3542.8 上下水道・薬液 最新問題演習 ………………………………………………3822.9 専門土木 重要項目集 …………………………………………………407

第 3分野 土木法規 図解 無料 動画講習

3.1 土木法規 最新 10 年間の出題傾向 ……………………………………4193.2 労働関係法 最新問題演習 ………………………………………………4203.3 国交省関係法・火薬類法 最新問題演習 ………………………………………………4443.4 公害・港則関係法 最新問題演習 ………………………………………………4753.5 土木法規 重要項目集 …………………………………………………492

第 4分野施工管理 図解 無料 動画講習

4.1 施工管理 最新 10 年間の出題傾向 ……………………………………4994.2 共通工学 最新問題演習 ………………………………………………5014.3 施工計画 最新問題演習 ………………………………………………5304.4 工程管理 最新問題演習 ………………………………………………5584.5 安全管理 最新問題演習 ………………………………………………5884.6 品質管理 最新問題演習 ………………………………………………6534.7 環境保全 最新問題演習 ………………………………………………6984.8 施工管理 重要項目集 …………………………………………………721

実力確認実力判定模試

■1級土木施工管理技術検定学科試験 実力判定模試……………… 無料 動画講習 754

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動画で学ぶ本!

初めてでも

   分かりやす

い!

転圧方向

移動

横断勾配の低い方から高い方に向かって転圧する

初転圧時には駆動輪を前方(アスファルトフィニッシャ側)に向ける 道路の端から中央に向かって

転圧する

低い高い

中心線

横断勾配

←駆動輪 ←駆動輪

←案内輪

無料 動画講習

空港

港湾

海岸

道路

鉄道

河川

地下鉄

下水道

上水道

■陸系□水系

どの本も解りにくい!

これなら解る!

動画講習付かイイナ。

本書スーパーテキスト®シリーズ分野別問題解説集

➡GET研究所

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合計23時間の学習で完全攻略!本書は最短の学習時間で国家資格を取得できる自己完結型の学習システムです!本書「スーパーテキスト®シリーズ 分野別 問題解説集」は、最新問題演習とYouTube 動画講習を融合させた、短期間で合格力を獲得できる自己完結型の学習システムです。

学習内容を先行して理解できる!YouTube 動画講習を活用しよう!YouTube 動画講習を活用すると、分単位で生じる生活の隙間時間に、スマートフォンやパソコンを通じて学習の全体像を把握することができます。

合計 23 時間の学習で対策完了!最新問題演習に取り組もう!本書の完全合格ターゲットには、学習の要点が集約されています。また、本書の最新問題演習では、最新10年分の試験問題を徹底解説しています。

海外派遣技術者にも広がる動画の力弊社のスーパーテキスト® シリーズは、累計 30 万部以上のベストセラーです。最近では、大手重機メーカーや大手電機メーカーなどにおいて、海外派遣技術者に本シリーズを携帯させるなどの事例が広がっています。いつでも・どこでも学ぶことができる YouTube を活用した学習方法を、是非ご利用ください。

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4

受講手順無料 動画講習

http://www.get-ken.jp/スマホから

スマホ版無料動画コーナー QRコードURL https://get-supertext.com/

(注意)スマートフォンでの長時間聴講は、Wi-Fi 環境が整ったエリアで行いましょう。

タップ

タップ

①スマートフォンのカメラでこのQR コードを撮影してください。

② 画面右上の「動画を選択」をタップしてください。

③ 受講したい受験種別をタップしてください。

④動画のタイトルをタップすると動画が再生されます。

※動画の視聴について不明な点がある場合は、弊社ホームページの「よくある質問」を参照し、解決できない場合は「お問い合わせ」をご利用ください。

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講習http://www.get-ken.jp/パソコンから

クリック

画面中央の再生ボタンをクリックすると動画が再生されます。

⑤受験種別に関する動画が抽出されます。

④受講したい受験種別をクリックしてください。

※動画下の YouTube ボタンをクリックすると、大きな画面で視聴できます。

① ②

クリック

クリック

クリック

③画面右上の「動画を選択」をクリックしてください。

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6

1 級土木施工管理技士 受験ガイダンス

3 月中旬~下旬 受験申し込み 学科試験免除者の実地受験申し込み

3月中旬~下旬

10月上旬(日) 実地試験

8月中旬 学科合格発表

8月中旬~ 8月下旬 当年学科合格

実地申し込み

7月上旬(日) 学科試験

翌年 1月中旬 実地合格発表

合格証交付申請

翌年 2月下旬 合格証交付

1級土木施工管理技士

講 習・申 請

監理技術者資格者証交付

1級土木施工管理技術検定学科試験

1級土木施工管理技術検定実地試験

受験申し込み用紙 提出・問い合わせ先

〒187-8540東京都小平市喜平町 2-1-2(財)全国建設研修センター 土木試験部

TEL 042-300-6860FAX 042-300-6868

受験ガイダンス&学び方講習 -1

1 学科試験の流れ図※試験日程は変更になる可能性もありますので、必ずご自身でご確認ください。

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6 7

GET 研究所ホームページでは、学科試験で使用されている用語について、その意味や使い方を分かりやすくまとめた基本用語辞典を公開しています。意味が分かっていない用語を曖昧なままにしておくと、問題文の正誤を判断する際に、重大な誤解が生じるおそれがあります。この基本用語辞典には、学科試験に必要なポイントとキーワードが集約されています。用語の意味を理解しておくと、問題文のどの部分が誤っているかを判断しやすくなります。是非ご活用ください。

基本用語辞典は、GET研究所ホームページから取得できます。

➡ ➡ ➡ 土木基本用語辞典GET研究所 資料ダウンロード スーパーテキスト付属資料

受験ガイダンス&学び方講習 -2

午前の部

午後の部

2 学科試験の出題数・解答数・出題内容

3 「土木施工管理技士 基本用語辞典」の活用

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Gゲット

ET研究所の動画サポートシステム

学習項目           無料 GET WEB 講習

受験ガイダンス受験ガイダンス&学び方講習

無料 動画講習

分野別 最新問題演習

土木施工管理技士 基本用語辞典技術検定問題解読のための基本事項集

GET研究所ホームページ

土木一般の要点解説

専門土木の要点解説

土木法規の要点解説

施工管理の要点解説

無料 動画講習

分野別 重要項目集

土工とコンクリート工の基礎知識

ネットワーク計算と工程管理

無料 動画講習

実力判定模試実力判定模試のポイント解説

無料 動画講習

本書を購入した方は、 無料 動画講習 を視聴することができます。本書の学習を始める前に、この動画講習を視聴すると、学習の全体像を把握し、理解力を高めることができます。是非ご活用ください。

無料 動画講習は、GET研究所ホームページから視聴できます。

受験ガイダンス&学び方講習 -3

➡GET研究所

4 「無料 動画講習」の活用

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8 9

分野 解答数 学習ターゲットの設定

土木一般15 問中12 問選択

A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 A10 A11 A12 A13 A14 A15

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × ×

専門土木34 問中10 問選択

A16 A17 A18 A19 A20 A21 A22 A23 A24 A25 A26 A27 A28 A29 A30 A31 A32 A33

× × ○ × × ○ × × × × × ○ ○ ○ × × × ○

A34 A35 A36 A37 A38 A39 A40 A41 A42 A43 A44 A45 A46 A47 A48 A49

× × × ○ × × × ○ × ○ × × × ○ × ×

土木法規12 問中 8 問選択

A50 A51 A52 A53 A54 A55 A56 A57 A58 A59 A60 A61

○ × ○ ○ ○ ○ ○ × × ○ ○ ×

施工管理35 問中35 問必須

B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10 B11 B12 B13 B14 B15 B16 B17 B18

● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●

B19 B20 B21 B22 B23 B24 B25 B26 B27 B28 B29 B30 B31 B32 B33 B34 B35

● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●

●:必須問題です。(学習は必須です)○:選択問題です。(学習が必要です)×:廃棄問題です。(学習は不要です)

初学者向けの学習ターゲット

受験ガイダンス&学び方講習 -4

5 学科試験に向けた勉強法

6 学習ターゲットの設定

※この勉強法は、初めて学科試験を受ける方に向けたものです。これまでにも学科試験を受けたことがあるなど、既に自らの勉強法が定まっている方は、その方法を踏襲してください。しかし、この勉強法は本当に効率的なので、勉強法が定まっていない方は、活用することをお勧めします。

1日1時間の学習を 23 日間、合計23 時間で対策完了!完全合格ターゲットを活用しよう!

学習ターゲットの設定(学習準備期間)

完全合格ターゲットの学習(16日間)1日に 4問題を学習する。

完全合格ターゲット(追補版)の学習(7日間)1日に 10 問題を学習する。

重要項目集による復習・補強(学習完了後)

無料

合格

実力判定模試の実施(既に試験を受けた経験がある方のみ)

動画講習の視聴(学習準備期間)学習の進め方

※ 各項目の詳細については下記を参照してください。

1 級土木施工管理技術検定学科試験では、全部で 96 問題が出題されますが、解答するのは 65 問題だけなので、96 問題すべてを学習するよりも、65 問題だけに絞って学習した方が効率的です。本書では、初めて学科試験を受ける方に向けて、学習すべき 65 問題を初学者向けの学習ターゲットとして厳選しています。※一例として、A 問題 1 ~A 問題 15 までの 15 問題は、12 問題を選択して解答することになっています。このうち、A 問題

13 ~A 問題 15 までの 3 問題は、基礎工に関する応用的な知識を問われるため、選択しないことを推奨しています。すなわち、A 問題 13 ~A 問題 15 を学習する時間は、他の問題を学習する時間に割り振った方が効率的です。

※学習時間に余裕のある方は、すべての問題を学習し、実務に役立つ知識をできるだけ多く身につけることも検討してください。

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10

分野 解答数 学習日程の提案

土木一般15 問中12 問選択

A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 A10 A11 A12 A13 A14 A15

1日 1日 1日 1日 2日 2日 2日 2日 3日 3日 3日 3日 × × ×

専門土木34 問中10 問選択

A16 A17 A18 A19 A20 A21 A22 A23 A24 A25 A26 A27 A28 A29 A30 A31 A32 A33

× × 4日 × × 4日 × × × × × 4日 4日 5日 × × × 5日

A34 A35 A36 A37 A38 A39 A40 A41 A42 A43 A44 A45 A46 A47 A48 A49

× × × 5日 × × × 5日 × 6日 × × × 6日 × ×

土木法規12 問中 8 問選択

A50 A51 A52 A53 A54 A55 A56 A57 A58 A59 A60 A61

6日 × 6日 7日 7日 7日 7日 × × 8日 8日 ×

施工管理35 問中35 問必須

B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10 B11 B12 B13 B14 B15 B16 B17 B18

8日 8日 9日 9日 9日 9日 10日 10日 10日 10日 11日 11日 11日 11日 12日 12日 12日 12日

B19 B20 B21 B22 B23 B24 B25 B26 B27 B28 B29 B30 B31 B32 B33 B34 B35

13日 13日 13日 13日 14日 14日 14日 14日 15日 15日 15日 15日 16日 16日 16日 16日 17日

7 完全合格ターゲットの学習

本書の 12 ページ~ 76 ページに掲載されている完全合格ターゲットは、令和元年度から平成 26 年度までの 6 回の試験に出題された問題のうち、初学者向けの学習ターゲットで選択されている問題について、正答の選択肢に着目し、その要点を徹底的に集約することで、「これだけは理解する必要がある」 事項をまとめたものです。本書の最新問題演習と照らし合わせながら学習を進めることで、短時間で効率的に実力を身につけることができるようになっています。

①各問題の学習時間は 15 分を目安とし、1 日で 4 問題を学習するのが標準的な学習手順となっています。しかし、この学習時間や 1 日に学習する問題数は、受験者の方が自身の都合や習熟度にあわせて設定するのが最適です。

②完全合格ターゲットでは、各問題について 2 つのチェック欄が付いています。左側のチェック欄には、その文章の内容が理解できたらチェックを付けてください。右側のチェック欄は、復習の時に使用してください。

③完全合格ターゲットでは、同じ内容が複数の年度に記されている場合があります。これは、同じ内容の問題が繰り返し出題されていることを意味します。このような問題は、特に重要と考えられるので、確実に習得しておく必要があります。

④完全合格ターゲットでは、各問題の要点をできる限り短い文章に集約しているため、表現が必ずしも正確ではない場合(前提条件や例外規定の省略など)があります。詳細な内容については、本書の対応する最新問題演習を参照してください。

⑤完全合格ターゲットでは、その問題番号に関する重要な用語や図について、各問題の下にまとめています。特に、土木一般と専門土木の分野については、文章で理解するよりも図で直感的に理解する方が分かりやすい場合があります。

完全合格ターゲットの標準的な学習日程

受験ガイダンス&学び方講習 -5

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10 11

分野 解答数 学習日程の提案

土木一般15 問中12 問選択

A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 A10 A11 A12 A13 A14 A15

17日 17日 17日 17日 17日 18日 18日 18日 18日 18日 18日 18日 × × ×

専門土木34 問中10 問選択

A16 A17 A18 A19 A20 A21 A22 A23 A24 A25 A26 A27 A28 A29 A30 A31 A32 A33

× × 18日 × × 18日 × × × × × 18日 19日 19日 × × × 19日

A34 A35 A36 A37 A38 A39 A40 A41 A42 A43 A44 A45 A46 A47 A48 A49

× × × 19日 × × × 19日 × 19日 × × × 19日 × ×

土木法規12 問中 8 問選択

A50 A51 A52 A53 A54 A55 A56 A57 A58 A59 A60 A61

19日 × 19日 19日 20日 20日 20日 × × 20日 20日 ×

施工管理35 問中35 問必須

B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10 B11 B12 B13 B14 B15 B16 B17 B18

20日 20日 20日 20日 20日 21日 21日 21日 21日 21日 21日 21日 21日 21日 21日 22日 22日 22日

B19 B20 B21 B22 B23 B24 B25 B26 B27 B28 B29 B30 B31 B32 B33 B34 B35

22日 22日 22日 22日 22日 22日 22日 23日 23日 23日 23日 23日 23日 23日 23日 23日 23日

8 完全合格ターゲット(追補版)の学習

9 重要項目集による復習・補強

10 実力判定模試の実施

本書の 77 ページ~ 87 ページに掲載されている完全合格ターゲット(追補版)は、平成 25 年度から平成 22 年度までの 4 回の試験に出題された問題について、その要点をまとめたものです。前頁の完全合格ターゲットの学習を一通り完了させてから、復習を兼ねて学習を進めると、学習の効果を高めることができます。

①各問題の学習時間は 6 分を目安とし、1 日で 10 問題を学習するのが標準的な学習手順となっています。完全合格ターゲット(令和元年度から平成 26 年度の問題)と重複する内容が多いので、素早く学習を進めることが可能です。

②その他の留意事項については、前頁の完全合格ターゲットと同じです。

ここまでの学習を進めることにより、学科試験に合格するための実力は十分に身につくと思われます。学習時間に余裕のある方は、本書の重要項目集を読み、最新問題演習を読み返すことで、復習と補強を行うことができます。

これまでに 1 級土木施工管理技術検定学科試験を受けたことのある方は、学習を開始する前に、本書の 754 ページ~ 767 ページに掲載されている実力判定模試に挑戦してみてください。現時点における自分の得意分野・苦手分野を把握することができます。

完全合格ターゲット(追補版)の標準的な学習日程

受験ガイダンス&学び方講習 -6

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完全合格ターゲット

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A 問題1 完全合格ターゲット これだけは完全に理解しよう!

最重要事項(最新6年間の出題内容) 土工 土質試験(目的と利用) チェック

R元 含水比試験の結果(水と土粒子の質量比)は、盛土の締固めの管理に用いる。

H30 粒度試験では、粒径加積曲線を描き、建設材料としての適性を判定する。

H29 スウェーデン式サウンディング試験は、静的貫入抵抗から締まりを調べる。

H28 粒径加積曲線がなだらかな土は、粒径の範囲が広く、締固め特性が良い。

H27 粘性土の沈下量は、圧縮指数から判定する。(塑性指数からは判定できない)

H26 施工機械のトラフィカビリティーは、ポータブルコーン貫入試験で調べる。

▶各種の土質試験の総まとめ R元

土質試験名 得られる情報 結果の利用法

含水比試験 水と土粒子の質量比 盛土の締固め管理

透水試験 平衡水位と透水係数 湧水量や排水工法の検討

粒度試験 粒径加積曲線(粒度分布) 建設材料としての適性の判定

圧密試験 圧縮性と圧密速度 地盤の最終沈下量の推定

締固め試験 締固め曲線(施工含水比) 盛土の締固め管理基準の決定

一軸圧縮試験 粘性土地盤のせん断強度 盛土・構造物の安定性の検討

液性限界・塑性限界試験 塑性指数 盛土材料としての適否の確認

標準貫入試験 貫入に必要な打撃回数(N 値) 土層の硬軟の判定

ポータブルコーン貫入試験 単位面積あたりの貫入抵抗 トラフィカビリティーの判定

スウェーデン式サウンディング試験 静的貫入抵抗 土層の締まり具合の判定

平板載荷試験 地盤反力係数 路床などの支持力の判断

ベーン試験 土の粘着力(せん断強さ) 斜面の安定の検討

CBR 試験 路床の支持力 舗装厚さの決定

▶粒径加積曲線 H28

完全合格ターゲット 重要事項を集約!

第1分野 土木一般(A問題 1~A問題 15) 出題数:15 問題 解答数:12 問題

曲線が立っている土(粒径が揃っており支持力が小さい)

曲線が立っていない土(粒度分布が良く締め固めやすい)

粒径[㎜]

粒径[㎜]

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完全合格ターゲット

12 13

土羽土(粘性土) ※粗粒土の法面に用いる

植生に適した被覆土

法尻(礫質土)

盛土本体(砂質土)

法肩(砂質土)

法面

A 問題2 完全合格ターゲット これだけは完全に理解しよう!

最重要事項(最新6年間の出題内容) 土工 盛土材料(土量の変化率) チェック

R元 地山の密度と土量の変化率Cが分かれば、土の配分計画を立てられる。

H30 「土量の変化率 C =締め固めた土量÷地山の土量」で、配分計画に用いる。

H29 土量の変化率Cは、土工の配分計画に重要で、工事費算定の要素でもある。

H28 砂質土は、土羽土としては使用できない。礫質土は、法尻に使用する。

H27 土量の変化率 C は、地山の土量と締め固めた土量の体積比から求める。

H26 まさ土・しらすなどの盛土材料は、粘着性が弱く、浸食や崩壊が起きやすい。

▶土量の変化率 R元土量の変化率 L(ほぐし率)=ほぐした土量÷地山の土量  (運搬計画に用いられる)土量の変化率 C(締固め率)=締め固めた土量÷地山の土量 (配分計画に用いられる)

求める作業量 基準作業量 地山の土量 ほぐした土量 締め固めた土量

地山の土量 1 1 ÷ L 1 ÷ C

ほぐした土量 1 × L 1 L ÷ C

締め固めた土量 1 × C C ÷ L 1

▶土ど ば ど

羽土を設けた法のりめん

面の締固め H28

▶施工に注意が必要となる盛土材料 H26

盛土材料 起こりやすい問題 施工の注意点

高含水比の粘性土 盛土の安定性の低下 こね返しによる強度低下に注意する。

コーン指数が低い土 トラフィカビリティーの低下 軟弱地盤上を走行できる建設機械を用いる。

まさ土・しらす 降雨による浸食(低い粘着性) 排水層を設けて帯水を早期に排除する。

寒冷地の盛土材料 凍上による障害 石灰やセメントによる安定処理を行う。

※まさ土は風化した花崗岩、しらすは火山灰や火山砂である。

運搬 125m3

地山 100m3

盛土 80m3

運搬

地山

盛土

①盛土÷C

②地山×L

①80÷0.8 =100

②100×1.25 =125

地山×C④

運搬÷L③

100× 0.8④=80

125÷1.25③=100

L=1.25

C=0.8

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完全合格ターゲット

24

A 問題18 完全合格ターゲット これだけは完全に理解しよう!

最重要事項(最新6年間の出題内容) 構造物 鋼道路橋(部材の接合) チェック

R元 トルシア形高力ボルトの本締めには、専用締付け機を使用する。

H30 高力ボルトの締付けに用いるフィラーは、複数枚を重ねてはならない。

H29 開先溶接の余盛りは、ビード幅と余盛高さが規定内なら、仕上げをしない。

H28 トラス橋は、架設の最終段階でのキャンバー(反り)の修正が困難である。

H27 コンクリート床版は、中央部を最初に打設し、支承部を最後に打設する。

H26 鉄筋の型枠に接するスペーサは、モルタル製またはコンクリート製とする。

▶トルシア形高力ボルト R元所定の締付け力が得られると、ピンテールが自動的に破断されるボルトである。⦿予備締めにはインパクトレンチを使用するが、本締めには専用の締付け機を使用する。⦿ボルト軸力の導入は、ナットを回して行うのを原則とする。

▶フィラー H30継手部の母材に板厚差がある場合に用いる薄い鋼板である。

▶開先溶接の余盛り H29

▶コンクリート床版の打設順序 H27

※ A問題 19~ A問題 20は、初学者向けの学習ターゲットではないため、省略しています。

第2分野 専門土木(A問題 16~ A問題 49) 出題数:34問題 解答数:10問題

ピンテール

ナット

添溶板

母材 母材

フィラー(適切な厚さのものを1枚だけ使用する)

高力ボルト

余盛高さ

ビード幅

一例として、ビード幅が 15㎜未満の場合、余盛高さが 3㎜以下であれば仕上げは不要だが、余盛高さが 3㎜を超えていればグラインダー等による仕上げが必要である。

コンクリート床版の打設は、変形が大きい所から順に行う。

④ ④② ②③ ③①

3 径間連続非合成鋼板桁

コンクリート床板

支承

変形が小さい 変形が大きい

トルシア形高力ボルト

(トルシア形ではない)高力ボルト

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完全合格ターゲット

34

A 問題50 完全合格ターゲット これだけは完全に理解しよう!

最重要事項(最新6年間の出題内容) 労働基準法 労働契約(賃金・休日) チェック

R元 労働時間を延長した場合は、2割 5分以上 5割以下の割増賃金を支払う。

H30 休日は、毎週少なくとも 1 回または 4 週間を通じて 4日以上とする。

H29 期間の定めのある労働契約は、3年を超える期間で締結してはならない。

H28 不履行に対して違約金や損害賠償額を予定する労働契約はできない。

H27 休日は、毎週少なくとも 1 回または 4 週間を通じて 4日以上とする。

H26 始業時刻・終業時刻・休憩時間・休日・休暇は、必ず就業規則に記載する。

▶労働時間・休憩・休日 H30⦿労働時間は、原則として、1 日に 8 時間以内、かつ、1 週間に 40 時間以内とする。⦿休憩は、6 時間を超える労働は 45 分以上、8 時間を超える労働は 1 時間以上とする。⦿休日は、毎週少なくとも 1 回、または、4 週間を通じて 4 日以上とする。

▶時間外・休日・深夜の割増賃金 R元 ▶労働契約における禁止事項 H28⦿労働契約の不履行について、違約金や損害賠償額

を予定する契約をしてはならない。⦿労働することを条件とする前貸の債権(前借金等)

と賃金を相殺してはならない。⦿期間の定めのある労働契約は、原則として、3 年

を超える期間で締結してはならない。⦿労働基準法や就業規則に達しない労働契約は、そ

の部分が無効となる。

▶就業規則 H26常時 10 人以上の労働者を使用する使用者は、就業規則を作成し、行政官庁に届け出る。

※ A問題 51は、初学者向けの学習ターゲットではないため、省略しています。

第3分野 土木法規(A問題 50~ A問題 61) 出題数:12問題 解答数:8問題

25%※ 25%※50%

35% 35%60%

※1ヶ月に60 時間を超えて 延長した分は50%

平日時間外労働

休日労働

時間外労働割増率

労働契約の効力

就業規則(必ず記載する事項)●始業時刻・終業時刻・休憩時間・休日・休暇

●賃金の決定・計算・支払方法・締切り・支払時期・昇給

●退職・解雇の事由

就業規則は労働基準法・労働協約以上の内容とする。

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完全合格ターゲット

42

B 問題1 完全合格ターゲット これだけは完全に理解しよう!

最重要事項(最新6年間の出題内容) 共通工学 測量(トータルステーション) チェック

R元 距離測定に伴う気象測定は、トータルステーションを整置した測点で行う。

H30 鉛直角観測値と距離測定値はすべて採用し、その平均値を用いる。

H29 トータルステーションは、各種の補正を行う前の角度を表示する。

H28 平面直角座標系の Y 軸は、子午線に直交する軸であり、真東側を正とする。

H27 気象補正のための気象測定は、距離測定の開始直前または終了直後に行う。

H26 トータルステーションは、気温・気圧・器械高の自動計測はできない。

▶トータルステーション(TS)による測量 R元

▶平面直角座標系(測量におけるX軸と Y軸) H28

第4分野 施工管理(B問題 1~ B問題 35) 出題数:35問題 解答数:35問題

気象補正を行えるよう、トータルステーションを整置した測点(観測点)で気温・気圧を測定する。

1視準 1読定、望遠鏡の正・反の観測を1対回とする。

1視準 2読定を1セットとする。

観測点と反射鏡を整置した測点(反射点)の標高差が 400m以上のときは、反射点でも気温・気圧を測定する。

鉛直角

反射鏡

トータルステーション

反射点

水平角観測の必要対回数に合わせて取得された鉛直角観測値と距離測定値は、すべて採用し、その平均値を用いる。

トータルステーション測距と測角を同時に行うことができる。

X軸:南北方向(経線方向/子午線と一致する軸)※真北に向かう方向が正(+)

Y軸:東西方向(緯線方向/子午線に直交する軸)※真東に向かう方向が正(+)

原点

N

SEW

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88

1.1 土木一般 最新10年間の出題傾向

1.2 土工 最新問題演習

1.3 コンクリート工 最新問題演習

1.4 基礎工 最新問題演習

1.5 土木一般 重要項目集

第1分野 土木一般

「土木施工管理技士 基本用語辞典」は、1 級土木施工管理技術検定試験を受験する方に向けて、土木施工に関する基本用語を、施工における留意点と共に、出題分野別の五十音順で並べたものである。各用語の説明は、過去の技術検定試験を徹底分析した上で、試験において問われやすい事項を重視して記述している。これは、単なる用語辞典ではなく、技術検定試験合格のための必携の書である。

■「基本用語辞典」は、Gゲット

ET 研究所ホームページから

取得できます。■「技術検定問題解読のための基本事項集」も併せて

ご利用ください。

➡ ➡GET研究所土木基本用語辞典

土木基本事項集➡資料ダウンロード スーパーテキスト付属資料

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88 89

土木一般

分野

学習主要項目と内容例 過去 10年間の出題項目

主要項目 内容の一例 R元 H30 H29 H28 H27 H26 H25 H24 H23 H22

土 工

原位置・土質試験 標準貫入試験 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●

土量計算・単位 土の変化率 ● ● ● ● ● ●

土工機械 走行性、適用土質 ● ● ●

盛土の施工 建設発生土、締固め ●●

●● ● ●

● ● ●●●

●●

●● ● ●

●●

軟弱地盤対策 サンドドレーン工法 ● ● ● ● ● ● ● ● ●

法面保護工・補強盛土

現場打ち法枠工● ● ●

コンクリート工

材料・骨材 混和材料、骨材 ●●

●●

●● ● ● ●

● ● ●●

●● ●

配合 水セメント比 ● ● ●●

●● ● ●

維持管理 耐久性、中性化 ●

運搬・打込・締固め 打込み時間暑中・寒中コンクリート

●●

●●

●●

●●

●●

●● ● ● ● ●

打継目、養生・型枠 鉛直打継目、湿潤養生

● ●●

●● ● ● ● ● ●

鉄筋工 常温加工、継手位置 ● ● ● ● ● ● ●

レミコン受入検査 スランプ値、空気量

基礎工

既製杭・溶接継手 建込み、打止め ● ● ●● ● ●

● ● ●●

埋込み杭 中掘工法 ● ● ● ● ● ●

場所打ち杭掘削 オールケーシング工法

● ● ● ● ●● ● ●

場所打ち杭の管理 トレミー管下端を2 m もぐらす

● ● ●

直接基礎 岩盤面凹凸仕上げ ● ● ● ● ●

ケーソン ニューマチックケーソン

土留め支保工 地中連続壁、鋼矢板 ● ● ● ● ● ● ● ●

1.1 土木一般 最新10年間の出題傾向

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90

土木一般

1.₂ 土工 最新問題演習

●土木一般は、全 15 問出題され、12 問を選択解答する。

●土工は、5問出題されている。また、土工は実地試験においても重要である。

● コンクリート工は、6 問出題されている。また、コンクリート工は実地試験においても重要である。

●基礎工は、4問出題されている。実地試験では土留め工・直接基礎工の施工が関係する。

●土工とコンクリート工は必須問題と考えて学習することが大切である。

土木一般分野の学習指針

R 元-A 問題1 土質試験結果の活用に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

チェック

■■

(1)土の含水比試験結果は、水と土粒子の質量の比で示され、切土、掘削にともなう湧水量や排水工法の検討に用いられる。

(2)土の粒度試験結果は、粒径加積曲線で示され、その特性から建設材料としての適性の判定に用いられる。

(3)CBR 試験結果は、締め固められた土の強さを表す CBR で示され、設計 CBR はアスファルト舗装の舗装厚さの決定に用いられる。

(4)土の圧密試験結果は、圧縮性と圧密速度が示され、圧縮ひずみと粘土層厚の積から最終沈下量の推定に用いられる。

ポイント解説 土の含水比試験結果は、盛土の締固めの管理に用いられる。 正解(1)

(1)誤 土の含水比試験結果は、土の間隙中に含まれる水と土粒子の質量の比で示され、乾燥密度と含水比の関係から、盛土の締固めの管理に用いられる。切土・掘削に伴う湧水量や排水工法の検討には、土の現場透水試験結果などが用いられる。よって、(1)は不適当。

(2)正 土の粒度試験結果は、粒径を対数目盛の横軸に、通過質量百分率を算術目盛の縦軸にとって表した粒径加積曲線で示される。その特性(粒度分布を示す粒径加積曲線の形状)から、建設材料としての適性の判定や、掘削工・基礎工などの施工法の決定に用いられる。

(3)正 CBR 試験結果は、直径 5㎝のピストンを土に一定速度で貫入し、貫入量 2.5㎜または 5㎜になったときの荷重強さと標準荷重強さとの比(百分率)で示される。CBR は、締め固められた土の強さを表しており、設計 CBR と修正 CBR に分類される。設計 CBR は、アスファルト舗装の舗装厚さの決定に用いられる。修正 CBR は、路盤材料や盛土材料の評価や選定のために用いられる。

(4)正 土の圧密試験結果は、圧縮性と圧密速度で示され、飽和粘性土地盤の沈下量と沈下時間の推定に用いられる。一般に、圧密試験結果から沈下量を推定する方法では、初期圧力と最終圧力を求め、その間の圧縮ひずみと粘土層厚の積から、最終沈下量を求める。

理解ができたらひとつめのチェック欄に✔を入れる

土の粒度試験結果は、粒径加積曲線で示され、その特性から建設材料としての適性の判定

ふたつめのチェック欄は復習の時に使用する

「土木一般の要点解説」の動画講習を、GET研究所ホームページから視聴できます。

➡GET研究所

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90 91

土木一般

H30-A 問題 1 土質試験における「試験の名称」、「試験結果から求められるもの」及び「試験結果の利用」に関する次の組合せのうち、適当なものはどれか。

チェック

■■

[試験の名称] [試験結果から求められるもの] [試験結果の利用](1)土の一軸圧縮試験 ……………………一軸圧縮強さ ………… 地盤の沈下量の推定(2)突固めによる土の締固め試験 ………圧縮曲線 ……………… 盛土の締固め管理基準の決定(3)土の圧密試験 …………………………圧縮指数 ……………… 斜面の安定の検討(4)土の粒度試験 …………………………粒径加積曲線 ………… 建設材料としての適性の判定

ポイント解説 粒度試験では、粒径加積曲線から建設材料としての適性を判定する。 正解(4)

(4)正 土の粒度試験は、土試料に含まれる粘性土・シルト・砂・礫の各質量を求める試験である。粒径による土の分類を行うために行われるこの粒度試験では、粘性土・シルト・砂・礫のふるい分けを行い、各ふるいに留まる土の質量から、粒径加積曲線を描くことで、その土の建設材料(盛土材料)としての適性を判定する。よって、(4)は適当。

(1)誤 土の一軸圧縮試験は、粘性土試料のせん断強さ(一軸圧縮強さ)を求めることで、粘性土地盤の支持力を推定する試験である。地盤の沈下量を推定するためには、土の圧密試験を行う必要がある。

(2)誤 突固めによる土の締固め試験は、締固め曲線を描くことで、盛土の締固め管理基準となる施工含水比等を決定する試験である。圧縮曲線を求めるためには、土の圧密試験を行う必要がある。

(3)誤 土の圧密試験は、圧縮指数・圧縮係数・透水係数などを求めることで、粘性土地盤の圧密沈下量や沈下速度を求める試験である。斜面の安定を検討するためには、ベーン試験を行う必要がある。

供試体の高さh

間隙比 e1=e-Δe間隙比 e

圧密開始前 圧密終了後

圧密量Δh 増加圧力Δp 供試体の初期圧力における間隙比「e」と最終圧力における間隙比「e1=e-Δe」を求め、その間の圧縮ひずみ「Δe÷(1+e)」と供試体層厚「h」の積から、最終圧密沈下量「Δh=h×Δe÷(1+e)」を求める。

供試体の圧密沈下

(2) 正 スウェーデン式サウンディング試験は、100㎏の荷重が載荷されたスクリューポイントを人力で回転させ、スクリューポイントを 1m貫入するのに必要な半回転数(NSW)から地盤の静的貫入抵抗を求めることで、土層の締まり具合を判定し、地盤の硬軟を判断する試験である。

令和2年度対策問題

スウェーデン式サウンディング試験は、静的貫入抵抗から地盤の締まり具合を判定。 正解(2)ポイント解説

H29-A 問題 1 土の原位置試験で、「試験の名称」、「試験結果から求められるもの」及び「試験結果の利用」の組合せとして、次のうち適当なものはどれか。

[試験の名称] [試験結果から求められるもの] [試験結果の利用](1)標準貫入試験 ………………………………… N値 ………………… 盛土の締固め管理の判定(2)スウェーデン式サウンディング試験 ……… 静的貫入抵抗 ……… 土層の締まり具合の判定(3)平板載荷試験 ………………………………… 地盤反力係数 ……… 地下水の状態の判定(4)ポータブルコーン貫入試験 ………………… せん断強さ ………… トラフィカビリティーの判定

チェック

■■

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92

土木一般

用語 サウンディングとは、地盤に剛体を貫入させ、その貫入抵抗から地盤の硬軟などの性状を調べることをいう。標準貫入試験・平板載荷試験・コーン貫入試験も、サウンディングの一種である。

(1) 誤標準貫入試験は、63 .5㎏のハンマーを約 76㎝の高さから落下させてサンプラ(試料採取器)を打撃し、サンプラを 30㎝貫入させるのに必要な打撃回数(N 値)を求めることで、土層の硬軟・種類・締まり具合などを判断する試験である。標準貫入試験で、盛土の締固め管理の判定を行うことはできない。盛土の締固め管理の判定は、土の締固め試験や単位体積質量試験などで行われる。

(3) 誤平板載荷試験は、直径 30㎝の円形鋼板を油圧で圧入し、その圧入抵抗から鉛直方向の地盤反力係数(K30

値)を求めることで、路床・路盤・舗装などの支持力を判断する試験である。平板載荷試験で、地下水の状態を判定することはできない。

(4) 誤ポータブルコーン貫入試験は、コーンペネトロメータに体重をかけて、その先端にあるコーンを人力で地盤に 10㎝圧入し、単位面積あたりの貫入抵抗から地盤のコーン指数(qc)を求めることで、その地盤のトラフィカビリティー(施工機械の走行しやすさ)を判断する試験である。ポータブルコーン貫入試験は、せん断強さを求める試験ではない。

平板載荷試験機

ポータブルコーン貫入試験機

スウェーデン式サウンディング試験機

この半回転数(NSW)は、スクリューポイントが 180 度回転するのを 1回として数えている。この試験は、軟らかい土には適するが、硬い土には適さない。よって、(2)は適当。

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92 93

土木一般

令和2年度対策問題 について 学科試験では、出題される問題のうち半数以上は、過去問題の焼き直しに留まっています。最も分かりやすい例として、本書の 146 ページにある H29-A 問題 9 の正答となる選択肢と、本書の 147 ページにある H28-A 問題 8 の正答となる選択肢は、完全に一致しています。GET 研究所では、過去問題の分析により、今年度の試験に出題される可能性が比較的高いと思われる問題を抽出し、令和 2 年度対策問題 のマークを付けています。※このマークを付けた問題を辿ってゆくと、精選された問題のみを対象とした模擬試験としても活用できます。(試験直前における学習

の最終確認などにご利用ください)※弊社は試験団体ではないため、このマークの精度を保証することはできませんのでご留意ください。(このマークを付けた問題のみを

学習することは推奨できません)

粒径の範囲が広い土は、締固め特性が良い。 正解(2)

(2) 誤粒度試験結果は、粒径加積曲線で表される。粒径加積曲線が立っている土(下図 Bのような曲線)は、粒度分布が悪い(粒径が揃っている)ので、支持力が小さい。粒径加積曲線がなだらかな土(下図Aのような曲線)は、粒度分布が良い(粒径が適度にばらついている)ので、締固めが容易である。よって、(2)は不適当。

ポイント解説

H28-A 問題 1 土質試験結果の活用に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)土の含水比試験結果は、土の間隙中に含まれる水の質量と土粒子の質量の比で示され、乾燥密度と含水比の関係から盛土の締固めの管理に用いられる。

(2)粒度試験結果は、粒径加積曲線で示され、曲線の立っているような土は粒径の範囲が狭く、土の締固めでは締固め特性のよい土として判断される。

(3)一軸圧縮試験結果は、飽和した粘性土地盤の強度を求め、盛土及び構造物の安定性の検討に用いられる。

(4)圧密試験結果は、飽和した粘性土地盤の沈下量ならびに沈下時間の推定に用いられる。

チェック

■■

粒径加積曲線

※ A の土は、粒度分布が良い良質土なので、盛土材料としての適性がある。※ B の土は、粘性土やシルトなどの細粒分が多いので、盛土材料としての適性がない。※ B の土を盛土材料として使用するときは、石灰などによる安定処理が必要である。

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144 145

土木一般

R 元-A 問題 9 暑中コンクリートに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。チェック

■■(1)暑中コンクリートでは、運搬中のスランプの低下や連行空気量の増加などの傾向があり、

打込み時のコンクリート温度の上限は、35℃以下を標準とする。(2)暑中コンクリートでは、練上がり温度の 10℃の上昇に対し、所要のスランプを得るために

単位水量が 2 ~ 5%増加する傾向がある。(3)暑中コンクリートでは、コールドジョイントの発生防止のため、減水剤、AE 減水剤及び流

動化剤について遅延形のものを用いる。(4)暑中コンクリートでは、練上がりコンクリートの温度を低くするために、なるべく低い温

度の練混ぜ水を用いる。

ポイント解説 暑中コンクリートは、連行空気量の低下などの傾向がある。 正解(1)

(1)誤 コンクリートの温度が高くなると、運搬中のスランプの低下や、連行空気量の減少などが生じやすくなる。暑中コンクリートでは、これらの弊害を防ぐため、打込み時のコンクリート温度の上限は、35℃以下を標準とする。よって、(1)は不適当。

(2)正 暑中コンクリートでは、所要のスランプを得るための単位水量と練上がり温度には一定の関係がある。一般に、練上がり温度が 10℃上昇するごとに、所要のスランプを得るために必要な単位水量が 2%~ 5%増加する。

(3)正 暑中コンクリートでは、コールドジョイントの発生を防止するため、減水剤・AE 減水剤・流動化剤については、遅延形のものを用いる。

(4)正 暑中コンクリートでは、練上がりコンクリートの温度を低くするために、なるべく低い温度の練混ぜ水を用いる。一般に、練混ぜ水の温度が 4℃低くなるごとに、コンクリートの温度が 1℃低くなる。

H30-A 問題 9 暑中コンクリートに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。チェック

■■(1)暑中コンクリートでは、練上がり温度の 10℃の上昇に対し、所要のスランプを得るための

単位水量が 2 ~ 5%増加する傾向にある。(2)暑中コンクリートでは、練混ぜ後できるだけ早い時期に打ち込まなければならないことか

ら、練混ぜ開始から打ち終わるまでの時間は、1.5 時間以内を原則とする。(3)暑中コンクリートは、最高気温が 25℃を超える時期に施工することが想定される場合に適

用される。(4)暑中コンクリートは、運搬中のスランプの低下、連行空気量の減少、コールドジョイント

の発生防止のため打込み時のコンクリート温度の上限は 35℃以下を標準としている。

ポイント解説 暑中コンクリートは、日平均気温が 25℃を超える時期に適用される。 正解(3)

(3) 誤 暑中コンクリートは、日平均気温が 25℃を超える時期に施工することが想定される場合に適用される。その日の最高気温は、暑中コンクリートの適否とは無関係である。よって、(3)は不適当。

(1) 正 暑中コンクリートでは、水分の蒸発が著しいため、練上がり温度が 10℃上昇するごとに、所要のスランプを得るために必要な単位水量が 2%~ 5%増加する。単位水量が多くなると、コンクリートの品質が悪化するので、暑中コンクリートの練上がり温度はできるだけ低くすることが望ましい。

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146

土木一般

暑中コンクリートでは、遅延形の混和剤を用いる。 正解(4)

(4) 誤 暑中コンクリート(日平均気温が 25℃を超える時期に施工するコンクリート)の施工では、コールドジョイント(不良打継目)の発生を防止するため、遅延形の減水剤・AE減水剤・流動化剤を用いることが望ましい。よって、(4)は不適当。

(1)正 暑中コンクリートの練混ぜ水は、練上がりコンクリートの温度を低くするため、なるべく低い温度とすることが望ましい。

(2)正 暑中コンクリートは、練混ぜ後、できるだけ早い時期に打ち込まなければならない。暑中コンクリートの練混ぜ開始から打ち終わるまでの時間は、1.5時間以内とする。

(3)正 暑中コンクリートでは、その練上がり温度が 10℃上昇するごとに、スランプが 2㎝~ 3㎝程度低下する。このスランプを回復するためには、単位水量を 2%~ 5%程度増やす必要がある。スランプの減少も単位水量の増加も、コンクリートの品質に悪影響を及ぼすため、暑中コンクリートの練上がり温度は、なるべく低い温度とする(低い温度の材料を配合する)ことが望ましい。

ポイント解説

H29-A 問題 9 暑中コンクリートに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)暑中コンクリートでは、練上がりコンクリートの温度を低くするために、なるべく低い温度の練混ぜ水を用いる。

(2)暑中コンクリートでは、練混ぜ後できるだけ早い時期に打ち込まなければならないことから、練混ぜ開始から打ち終わるまで 1.5時間以内に行う。

(3)暑中コンクリートでは、練上がり温度が 10℃上昇する場合、所要のスランプを得るために単位水量が 2~ 5%増加する。

(4)暑中コンクリートでは、コールドジョイントの発生防止のため、減水剤、AE減水剤及び流動化剤については標準形のものを用いる。

たて壁 たて壁

コールドジョイント

コールドジョイント(不良打継目)

かかと版

つま先版コンクリート擁壁のたて壁に生じたコールドジョイント

チェック

■■

(2) 正 暑中コンクリートは、練混ぜ後できるだけ早い時期に打ち込まなければならない。コンクリートの練混ぜ開始から打ち終わるまでの時間は、原則として、外気温が 25℃を超える場合

(暑中コンクリートである場合)は 1.5 時間以内、外気温が 25℃以下の場合(暑中コンクリートでない場合)は 2.0 時間以内とする。

(4) 正 暑中コンクリートは、運搬中のスランプの低下・連行空気量の減少・コールドジョイントの発生などを防止するため、打込み時におけるコンクリート温度を 35℃以下とすることが望ましい。

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146 147

土木一般

H28-A 問題 9 暑中コンクリートに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

(1)暑中コンクリートでは、運搬中のスランプの低下、連行空気量の減少などの危険性があるため、コンクリートの打込み温度をできるだけ低くする。

(2)暑中コンクリートでは、コールドジョイントの発生防止のため、減水剤、AE 減水剤及び流動化剤については標準形のものを用いる。

(3)暑中コンクリートでは、練混ぜ後できるだけ早い時間に行わなくてはならないことから練混ぜ開始から打ち終わるまで 1.5 時間以内に行う。

(4)暑中コンクリートでは、練上がり温度が 10℃上昇する場合、所要のスランプを得るために単位水量が 2~5%増加する。

暑中の施工では遅延形のAE剤、寒中の施工では促進形のAE剤を使用する。 正解(2)

(2) 誤暑中コンクリートは、日平均気温が 25℃を超えるときに施工するコンクリートである。暑中コンクリートの施工では、コールドジョイントの発生を防止するため、減水剤・AE減水剤・流動化剤については、遅延形のものを用いる。なお、寒中コンクリートの施工では、促進形のものを用いる。また、マスコンクリートの施工では、遅延形のものを用いる。よって、(2)は不適当。

(1) 正 暑中コンクリートは、運搬中の水分蒸発によるスランプの低下や、運搬中の振動による空気量の減少などの危険性がある。そのため、コンクリート製造時には、この運搬ロスを考慮してスランプ・空気量を割増しておき、現場での打込み時に適正なスランプ・空気量となるようにする。また、コンクリートの打込み温度が 35℃以下になるよう、プラントにおいてコンクリート材料の温度を調整する必要がある。

(3) 正 コンクリートを練り始めてから打ち終わるまでの時間(打込み時間)は、外気温が 25℃を超える(暑中コンクリートである)ときは 1.5 時間以内、外気温が 25℃以下のときは 2.0時間以内とする。この数値は、コンクリートを練り始めてから荷卸しするまでの時間(運搬時間)や、下層コンクリートの打込み終了から上層コンクリートの打込み開始までの時間(許容打重ね時間間隔)と混同しやすいので、よく整理して覚えておきたい。

運搬時間 スランプが 2.5㎝以下であれば、ダンプトラックで運搬し、1.0 時間以内スランプが 5㎝以上であれば、アジテータトラックで運搬し、1.5 時間以内

打込み時間 外気温が 25℃以下であれば、2.0 時間以内外気温が 25℃を超えるのであれば、1.5 時間以内

許容打重ね時間間隔

外気温が 25℃以下であれば、2.5 時間以内外気温が 25℃を超えるのであれば、2.0 時間以内

(4) 正 コンクリートの温度が 10℃上昇するごとに、スランプは 2㎝~ 3㎝程度低下する。これだけのスランプを回復するためには、単位水量を 2%~ 5%程度増やす必要がある。

ポイント解説

16㎝

12㎝

8㎝

4㎝

010℃ 20℃ 30℃ 40℃

スランプ

温度

フレッシュコンクリートの温度とスランプの関係

チェック

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スーパーテキストⓇシリーズ令和 2年度 分野別 問題解説集 1級土木施工管理技術検定学科試験

2020年1月20日 発行

発行者・編者  森 野 安 信GET研究所〒171 -0021東京都豊島区西池袋 3-1 -7藤和シティホームズ池袋駅前 1402http://www.get-ken.jp/株式会社 建設総合資格研究社

編集   榎 本 弘 之装丁・本文デザイン大久保泰次郎 

発売所 丸善出版株式会社〒101 -0051 東京都千代田区神田     神保町2丁目17番TEL:03-3512-3256FAX:03-3512-3270https://www.maruzen-publishing.co.jp/

印刷・製本 中央精版印刷株式会社

ISBN978-4-909257-47-5 C3051

[著 者] 森 野 安 信

著者略歴1963年京都大学卒業1965年東京都入職1978年 1級土木施工管理士 資格取得1991年建設省中央建設業審議会専門委員1994年文部省社会教育審議会委員1998年東京都退職1999年GET研究所所長

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