4.福島県の道路の現状と課題 - mlit- 13 - (2) 個別視点からみた現状と課題...

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- 11 - 4.福島県の道路の現状と課題 (1) 道路の現状と課題 「福島県新道路計画」では、本県における道路の現状と課題を、以下のように示してい ます。 ①・全国と比較して福島県の道路改良率、舗装率はかなり低い状況となっています。 ・道路改良率(注1)・・・全国平均 55.9 (%) → 福島県 53.1 (%)*全国30位 ・舗 率(注2)・・・全国平均76.4 (%) → 福島県 63.1 (%)*全国43位 注1)全道路延長に対する車道幅員5.5m 以上の道路延長 注2)全道路延長に対する舗装済の道路延長 福島県における道路改良率および舗装率は全国と比較して低い水準にあり、安全かつ 快適な交通環境が確保されておらず、特に積雪地域の山地部を中心とした道路の交通環 境改善が課題となっています(⇒P1 9 ) ②・県内に多くの通行不能区間や、異常気象時における通行規制区間があり、県民の 生活に支障をきたしています。 ・通行不能区間・・・・・・・・ 25 箇所、L= 92.2km ・冬期交通不能区間・・・・・・ 57 箇所、L= 405.2km ・異常気象時通行規制区間・・・164 箇所、L=1,135.6km *通行不能、通行規制がある区間は、国、県管理道路の約22%。(H14.3 月現在) 多くの通行不能区間等の存在により、地域間交流や連携が妨げられており、高速道路 等規格の高い道路整備や積雪地域の山地部を中心とした道路の交通環境改善が課題と なっています(⇒P1 4、19 ) ③・公共交通機関の発達していない福島県においては、自 動車への依存率が全国に 比べ高い状況にあります。 ・バス、鉄道などの公共交通機関の利用しやすさについて県民の約半数が不満を 持っている現況にあります。 自動車への依存率が全国と比較して高い福島県では、都市部および幹線道路を中心に 自動車の過度な集中による渋滞や交通事故が発生しており、都市部の幹線道路をはじめ とした渋滞解消および交通事故対策が課題となっています(⇒P1 6、21) ④・県内の主要 4 都市(福島市、郡山市、いわき市、会津若松市他)においては、 朝・夕の通勤通学時などに渋滞が激しい状況にあります。 通勤通学時の著しい交通集中により、県内の主要都市を中心に渋滞ポイント(渋滞が 発生している箇所)が存在しており、都市部をはじめとした渋滞ポイントの解消が課題 となっています(⇒P2 3) ⑤・病院の統廃合が進む中で、道路の未整備により救急車の速達性・定時制の確保 が不十分です。 救急自動車の平均収容所要時間(平成11年救急救助の現況・自治省) ・全国平均・・・27.1 ・福島県・・・・28.9 県内において高次救急医療施設への60分到達エリア(サービス圏)に地域格差が存在 しており、高次救急医療サービス圏の拡大が課題となっています(⇒P15)

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Page 1: 4.福島県の道路の現状と課題 - MLIT- 13 - (2) 個別視点からみた現状と課題 (1)に示す福島県の道路の現状と課題について、個別視点からみた詳細な分析ととりま

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4.福島県の道路の現状と課題 (1) 道路の現状と課題

「福島県新道路計画」では、本県における道路の現状と課題を、以下のように示してい

ます。

①・全国と比較して福島県の道路改良率、舗装率はかなり低い状況となっています。 ・道路改良率(注 1)・・・全国平均 55.9(%) → 福島県 53.1(%)*全国 30 位 ・舗 装 率(注 2)・・・全国平均 76.4(%) → 福島県 63.1(%)*全国 43 位

注 1)全道路延長に対する車道幅員5.5m 以上の道路延長 注 2)全道路延長に対する舗装済の道路延長

福島県における道路改良率および舗装率は全国と比較して低い水準にあり、安全かつ

快適な交通環境が確保されておらず、特に積雪地域の山地部を中心とした道路の交通環

境改善が課題となっています(⇒P19)

②・県内に多くの通行不能区間や、異常気象時における通行規制区間があり、県民の

生活に支障をきたしています。 ・通行不能区間・・・・・・・・ 25 箇所、L= 92.2km ・冬期交通不能区間・・・・・・ 57 箇所、L= 405.2km ・異常気象時通行規制区間・・・164 箇所、L=1,135.6km *通行不能、通行規制がある区間は、国、県管理道路の約 22%。(H14.3月現在)

多くの通行不能区間等の存在により、地域間交流や連携が妨げられており、高速道路

等規格の高い道路整備や積雪地域の山地部を中心とした道路の交通環境改善が課題と

なっています(⇒P14、19)

③・公共交通機関の発達していない福島県においては、自動車への依存率が全国に

比べ高い状況にあります。

・バス、鉄道などの公共交通機関の利用しやすさについて県民の約半数が不満を

持っている現況にあります。

自動車への依存率が全国と比較して高い福島県では、都市部および幹線道路を中心に

自動車の過度な集中による渋滞や交通事故が発生しており、都市部の幹線道路をはじめ

とした渋滞解消および交通事故対策が課題となっています(⇒P16、21)

④・県内の主要 4 都市(福島市、郡山市、いわき市、会津若松市他)においては、

朝・夕の通勤通学時などに渋滞が激しい状況にあります。

通勤通学時の著しい交通集中により、県内の主要都市を中心に渋滞ポイント(渋滞が

発生している箇所)が存在しており、都市部をはじめとした渋滞ポイントの解消が課題

となっています(⇒P23)

⑤・病院の統廃合が進む中で、道路の未整備により救急車の速達性・定時制の確保

が不十分です。 救急自動車の平均収容所要時間(平成11 年救急救助の現況・自治省)

・全国平均・・・27.1 分 ・福島県・・・・28.9 分

県内において高次救急医療施設への 60 分到達エリア(サービス圏)に地域格差が存在

しており、高次救急医療サービス圏の拡大が課題となっています(⇒P15)

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⑥・相双地方、会津地方で高速道路等規格の高い幹線道路網が未整備な状況にあり

ます。 規格の高い幹線道路の IC30 分アクセス可能圏域

・県全体面積の約59(%) ・県内90 市町村のうち61 市町村

高速道路等規格の高い道路網が未整備状況にあるため、高速道路へのアクセス利便性に地域格差が存在しており、高速道路等の整備が課題となっています(⇒P13)

⑦・高齢化が急速に進展しており、老人医療、介護医療を支援する道路整備が不十分です。

・中山間地域においては、過疎化に伴う学校統合によるスクールバス運行や、高

齢者などのデイサービス等に支障をきたしています。 ◆65 歳以上人口比率(H13 版県勢要覧)

・全国 16.7(%) ・福島県 19.7(%) ◆過疎地域に指定されている市町村の割合(H14.3.31 現在)

・全国 40.3(%) ・福島県 43.3(%)

中山間地域における高齢者への医療サービス充実を図るために、高次救急医療施設サービス圏の拡大が課題となっています(⇒P15)

⑧・通勤、通学路となる道路の歩道の整備がまだまだ不十分であり、交通安全の確

保が図られていない箇所が多い状況となっています。 ・歩道設置率・・・福島県 40.8(%)、東北 6 県 56.0(%)、全国 58.4(%)

福島県の通学路歩道整備状況は全国と比較して低く、通学児童が危険にさらされており、通学路歩道整備による安全な歩行空間の拡大が課題となっています(⇒P17)

⑨・福島県の人口あたり交通事故件数は、全国平均の約1.7倍と高い状況となっ

ています。

また、事故危険箇所は全国で3,956箇所指定されているなか、うち福島

県は東北で最多の60箇所が指定となっています。 ・人口あたりの交通事故件数(直轄国道のみ)・・・・全国 9.4 件/万人、福島県15.8 件/万人 ・事故危険箇所とは、10年に1度以上の確立で死亡事故が発生するおそれの高い箇所などをさします。

速度低下区間で発生する高い事故率、交通事故が発生した際の高い死亡率等に対応した重点的な交通事故対策が課題となっています(⇒P16)

⑩・防災点検により対策が必要な箇所は、3,271 箇所と非常に多く、道路交通上

の安全が確保されていない箇所が多い状況となっています。 ・国道775 箇所(解消率 24%) ・県道2496 箇所(解消率 8%) ・合計3271 箇所(解消率 12%)

落石や雪崩等により道路交通上の安全が確保されていない箇所が多く、冬期交通環境の改善や道路情報案内板設置および高度な情報管理が課題となっています(⇒P18~20)

⑪・現在供用している道路において構造物の劣化が激しく、至急の改築もしくは補

修が必要となっている箇所があります。

老朽構造物等の改築または補修が必要な箇所が多く、点検等とあわせて高度な情報管

理が課題となっています(⇒P20)

以上の様に福島県の道路は都市部や中山間地域において様々な問題を抱えています。

次ページ以降に、福島県の道路の現状と課題の詳細分析をとりまとめています。

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(2) 個別視点からみた現状と課題

(1)に示す福島県の道路の現状と課題について、個別視点からみた詳細な分析ととりま

とめを以下に示します

①規格の高い道路の整備状況および利用率

【現状】 ・ 福島県内の高速自動車国道整備状況(※1)は、東北縦貫および横断自動車

道については 100%となっているが、常磐自動車道の整備状況は 40%、東北中央自動車道の整備状況は 0%となっており、地域高規格道路の整備状況については、9%と低い状況となっています。

※1)福島県内の高速道路等規格が高い道路の計画延長に対する供用区間延長割合

・ IC まで 30 分で到達できない地域の人口は、全県人口の1割以上存在(会津、浜通りを中心)し、このような地域では急速に人口減少と高齢化が進行しています。

【指標からみた課題 その 1】 ・高速道路へのアクセス利便性の地域格差解消が必要です ・このため、「会津地方」および「浜通り地方」の高速道路の整備が必要です

●整備率が低い常磐および東北中央自動車道 ●高速 IC の 30 分アクセス可能地域 (地域高規格道路整備状況は9%) (ネットワーク整備が進んでいない

地域はサービスの空白地帯)

▲福島県の高速自動車国道整備状況 ▲高速 IC30 分カバー圏域

▲福島県地方別の規格の高い道路を使う割合(※2)

100% 100%

40%

0%

東北縦貫自動車道

東北横断自動車道

常磐自動車道

東北中央自動車道

全国平均60%

6.4% 7.7%

16.0%

22.6%

会津地方

中通り地方

浜通り地方

福島県平均

全国平均値12.8%

▲福島県全体の高齢化率の変化 (S60→H12)

▲福島県全体の人口の伸び (S60→H12)

会津地方 中通り地方

浜通り地方

人口カバー率:88%

●中通り地方の規格の高い道路を使う割合は全国平均の約2倍であるが、「浜通り地方」および「会津地方」は全国平均以下と低く地域格差が発生

全国平均値 12.8%

●高速 IC へのアクセスが 30 分以上の地域では、人口減少傾向および高齢化が進行しており、高速 IC へのアクセス条件により地域格差が発生

※2)地域全体における規格の高い道路の利用状況を示す指標(p29 参照)

S60→H12人口の伸び

3.8%増加

6.4%減少

IC30分圏内

IC30分圏外

11.5%

19.6%14.1%

24.5%

S60 H12

IC30分圏内高齢化率IC30分圏外高齢化率

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②都市間アクセス時間

【現状】

・ 福島県は広い県土に7つの特色ある生活圏が形成されており、生活圏相互の連携による県全体の魅力向上が重要です。

・ しかし、生活圏の中心都市相互間の連絡時間は地域により大きな格差が存在しています。

【指標からみた課題 その 2】

・都市間連絡時間の地域格差の解消が必要です。 ・なかでも、「浜通り地方」のサービス水準向上が重要です。

▲広大な福島県の面積 資料:福島県新道路計画

▲7つの生活圏の隣接中心 ▲生活中心地から隣接

都市間平均所要時間 生活圏中心までの平均所要時間

会津若松市

福島市

原町市

いわき市 白河市

郡山市

田島町

●首都圏1都3県分が、まるごと入る広大

な福島県

●7つの特色ある生活圏の連携イメージ

86 分 79 分

48分58 分

69 分

115分

91 分

49分 82分

107分

101分

●7つの生活圏間の平均所要時間は82分、最も所要時間が長い生活圏間は郡山市⇔田島町

の115分となっています。

●生活圏中心から最寄り生活圏までの所要時間は、福島市および会津若松市が71分と最も

短く、原町市が96分と最も長くなっており、生活圏間で最大25分の交流条件格差が発

生しています

102分

(分)

8182

71

92

95

71

96

60

70

80

90

100

福島市

白河市

郡山市

会津若松市

田島町

いわき市

原町市

中通り地方82分

会津地方84分

浜通り地方94分

最大25分の地域格差

が存在会津地方

中通り地方

浜通り地方

○県土面積・・・・・・・・・・ 13,782,48km2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・全国3位

(一目でわかる福島県の指標2002・福島県)

○可住地面積・・・・・・・・・ 4,218,02km2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・全国3位

(一目でわかる福島県の指標2002・福島県)

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③高次医療施設へのアクセス時間

【現状】

・ 救急搬送時の輸送時間は生命の安全確保に大きな影響を与えます。 ・ しかしながら、県内には高度な救急医療を実施できる病院に到着するま

でに 60 分以上の時間がかかる「救急医療の空白地帯」(※)が約3割(人口は約1割)も存在し、救急医療カバー率に地域格差が存在しています。 ※)多量出血の場合、1 時間を越えると死亡率が 100%近く(下記グラフ:カーラー曲線)

になる地域を示す

【指標からみた課題 その 3】

・高次救急医療サービス圏域の拡大が必要です。 ・なかでも、「浜通り地方」のサービス圏域の拡大が重要です。

▲高度な救急医療を担う主な病院までの 60 分圏域

●福島県平均の高次救急医療サービス圏人口カバー率は約9割であるが、「浜通り地方」については約7割と人口カバー率が低くなっています

▲福島県地方別の高度な救急医療を担う ▲緊急事態における経過時間と 主な病院までの 60 分カバー率 死亡率の関係(カーラー曲線)

90%96%

73%

89%

71%76%

47%

87%

会津地方

中通り地方

浜通り地方

福島県平均

人口カバー率 市町村数カバー率

会津地方

中通り地方

浜通り地方

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④交通事故の発生状況 【現状】

・ 福島県の人口あたり交通事故件数は、全国平均の約 1.7 倍と高い状況となっています。

また、事故危険箇所は全国で3,956箇所指定されているなか、うち福島県は東北で最多の60箇所が指定となっています。

・ 地域別には、「中通り地方」の交通事故発生件数が最も多く、事故件数当たりの死傷、死亡者数は「会津地方」が高くなっています。

【指標からみた課題 その 4】

・速度低下区間での事故率が高い「中通り地方」、事故が発生した際死亡率が高い「会津地方」について重点的な事故対策が必要です。

▲人口あたりの交通事故件数 ▲福島県地方別の交通事故件数状況 ▲福島県地方別の

(直轄国道のみ) 交通事故死傷・死亡状況

9.4

15.8

02468

1012141618

全国 福島県

(件/万人) 2.77

1.56

2.00

0.50

1.00

1.50

2.00

2.50

3.00

会津地方 中通り地方 浜通り地方

事故100件当りの死亡者数

●全国平均より高い 人口あたりの事故件数

●事故件数が多い 「中通り地方」

●事故死亡率が高い 「会津地方」

●速度低下区間での事故率が高い

「中通り地方」の事故

●正面衝突等の事故発生割合

が高い「会津地方」の事故

1.7倍

(件/年)

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

3500

4000

4500

5000

会津地方 中通り地方 浜通り地方

高速道路 直轄国道 補助国道 県道他

1082

4737

2355

福島平均 1.85

中通り生活圏事故発生状況

55.8

93.9

171.7

0 50 100 150 200

40km/h以上

20~40km/h

20km/h以下

事故率(件/億台キロ)

9.2%

7.5%

11.0%

43.1%

47.7%

46.2%

40.4%

39.9%

33.2%

1.9%

0.7%

1.7% 2.8%

1.4%

2.1%

5.0%

2.9%

3.2%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

中通り

浜通り

会津地方

正面衝突 すれ違い時 追突 右左折他 追越追抜時 その他車両相互

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⑤通学路における歩道設置状況 【現状】

・ 福島県の通学路歩道整備率は全国平均の約2/3と低い状況となっています

・ 交通安全指定区間でも、約 6 割が歩道の設置がなされていません

【指標からみた課題 その 5】

・福島県では安全な歩行空間の拡大が必要です。

交通安全指定道路延長のうち歩道等整備済区間延長は約4割となっており、全国の約

6割と比較して低い状況となっています

▲歩道整備状況

(歩道整備済延長/交安指定区間延長)

▲歩道の未整備状況

58.3

40.8

0

10

20

30

40

50

60

70

全国 福島県

(%)

国道 252 号

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⑥落石の恐れのある危険箇所状況 【現状】

・ 福島県には落石や岩石崩壊の危険性のある箇所が 2,587 箇所(道路防災総点検(H8)調査結果)存在し、落石等による交通障害が発生しています。

・ 落石の恐れのある危険箇所解消率は、17.3%(平成 14 年度末)と低い状況となっています。

【指標からみた課題 その6】

・落石の恐れのある危険箇所の解消が必要です

注 1)( )内は対策済(解消)箇所数を示す 注 2)解消率の母数は、落石・岩石崩壊の危険性のある箇所数(地方、全県別)

▲落石の恐れのある危険箇所解消率(平成 14 年度末)

▲落石発生状況

16.1%16.8%

19.0%

17.3%

会津地方 中通り地方 浜通り地方 全県

(125箇所)(169箇所)

(154箇所)

(448箇所)

県道古殿・須賀川線

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⑦積雪による交通環境の悪化状況

【現状】

・ 福島県には南北に貫く奥羽山脈および阿武隈高地が存在し、冬期は降雪が多く、「会津地方」においては特別豪雪地帯が存在しています。

・ 積雪時には、走行速度が低下し交通環境が悪化しています

【指標からみた課題 その7】

・山地部(奥羽山脈、阿武隈高地)を中心とした幹線道路における冬期交通

環境改善が重要です

▲福島県の積雪状況

▲会津若松市~田島町間の ▲冬期走行状況 冬期旅行速度および所要時間の変化

資料:プローブ調査結果(H14 年度)

●積雪により視認性悪化にとも

なう速度低下

会津地方

中通り地方 浜通り地方

通常期 積雪期

76分

96分約3割増加

通常期 積雪期

51km/h

40km/h

約10km/h低下

●積雪により走行速度の低下が発生し

会津若松市~田島町の所要時間が約3割増加

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⑧道路管理の高度化 【現状】

・ 福島県内の道路は、豪雨や積雪等の異常気象時に通行が規制される区間が平成 13 年 4 月現在 164 箇所(1135.6km)存在しており、これら

通行規制区間箇所においては、規制情報を道路利用者へ提供するために道路情報案内板設置等を行っています。

【指標からみた課題 その8】

・より安全で快適な道路交通を確保するために、道路管理の高度化が重要です

・ より安全で快適な道路交通を確保するために、道路情報案内板等の整備とあわせて、県全域の国土交通省事務所・自治体・日本道路公団・隣接他地

方整備局事務所が保有する道路状況監視カメラをはじめとする道路関連情報、災害情報等を道路管理者共通の専用ネットワークで連携・共有し、道

路管理の高度化を推進しています。 ・ また道路情報提供システムでは、共有化情報のうち、一般の道路利用者が

利用できる一部の情報をインターネット経由で配信していきます。

情報収集 情報処理 情報活用

東北地方 整備局

福島河川国道事務所

郡山国道 事務所

他地方整備局他事務所

磐城国道 事務所

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⑨渋滞損失時間 ~渋滞による損失時間をお金に換算した指標~

【現状】

・ 県内の渋滞損失時間は福島地方をはじめとした中通り地域で多く発生しており、その内訳は「都市部」、「直轄国道」が大きな割合を占めていま

す。

【指標からみた課題 その9】

・福島県では都市部の幹線道路をはじめとした渋滞対策が必要です。

・なかでも、「中通り地方」の渋滞対策が重要です。

主要幹線道路(直轄国道)の県内延長比は約8%と1割以下の状況になっていますが、

主要幹線道路の走行台キロ(注 1)は県内の約3割、渋滞損失時間(注 2)は約4割と、延

長比が少ない主要幹線道路に交通が集中し、大きな渋滞損失が発生している状況となっ

ています。

注 1:道路が担う交通量を示す

注 2:渋滞による損失時間

▲道路種別別延長・走行台キロ・渋滞損失時間状況

▲福島県における地域別渋滞損失額の割合(H14) ▲地方別渋滞損失状況

(559万台キロ)

(305km)

(197.3万人時間/年)

(1943.4万人時間/年)

(988万台キロ)

(474km)

(661万台キロ)

(1457km)

(928.2万人時間/年)

(2070.6万人時間/年)

(1269万台キロ)

(3911km)

0% 20% 40% 60% 80% 100%

渋滞損失時間

走行台キロ

延長区間

高速道路 直轄国道 補助国道 県道他

5 7.7

23.7 63.6

16.1

28.4 19 36.5

2.1

40.8

18

39.2

●県内で発生する渋滞損失時間は、約3/

4が都市部での発生となっています

●「中通り地方」の直轄国道を中心に大き

な渋滞損失時間が発生しています

(注 1)

(注 2)

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

1600

1800

南会津地方

会津地方

福島地方

郡山地方

白河地方

いわき地方

相双地方

高速道路 直轄国道

補助国道 県道他

61.9

300.0

1593.3

1148.9

769.2

318.5

847.9

会津地方 909.8

万人時間/年

中通り地方 3042.2

万人時間/年

浜通り地方 1087.7

万人時間/年

(万人時間/年)

都市73.9%

その他26.1%

福島県の渋滞損失時間

5039.6万人時間/年

※対象道路=国県道

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【福島県内の渋滞発生状況】 渋滞損失時間マップ

▲路線別渋滞損失時間

207

293

330

394

926

0 200 400 600 800 1,000

一般国道118号

一般国道13号

一般国道49号

一般国道6号

一般国道4号

(万人時間/年)

福島市

相馬市

郡山市

会津若松市

いわき市

国道 49 号

国道 4 号

国道 6 号

白河市

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- 23 -

⑩交通渋滞が著しい箇所の数 ~「新たな渋滞対策プログラムの策定に向けて」より~

【現状】

・ 県内では渋滞ポイントとして指定され、対策が必要とされている箇所が

78 箇所もあり、そのほとんどが「都市部」に存在しています。 ・ 渋滞の発生は燃料消費量の増大、事故の増加といった様々な悪影響を誘

発しています。

【指標からみた課題 その 10】

・福島県では都市部の幹線道路をはじめとした渋滞対策が必要です。

・なかでも、「中通り地方」の渋滞対策が重要です。

▼県内の渋滞ポイント

福島県内渋滞ポイント

箇所数

78箇所

都市 84.6%(66箇所)

その他 15.4%(12箇所)

●県内の渋滞ポイントは都市に集中

会津地方

中通り地方

浜通り地方

会津地方 13%

(10箇所)

浜通り地方29%

(23箇所)

中通り地方58%

(45箇所)

渋滞ポイント78箇所

郡山警察署西交差点・開成交差点、 白河市女石交差点 会津若松市一箕町交差点 など33カ所

いわき市正内町交差点、 鎌田交差点、 塚ノ町交差点 など23カ所

福島市伏拝交差点・鳥谷野交差点、北幹線東入口交差点など22カ所

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⑪景観に配慮して整備した道路延長(電線類地中化) 【現状】

・ 電線類の地中化による都市景観や歩行の安全性に配慮した道路の整備を推進しており、DID 地区における電線類地中化の整備率は 7%となって

います。

【指標からみた課題 その 11】

・都市景観や歩行安全性に配慮した道路整備の推進が必要です

▲県内 DID 地区における電線類地中化延長割合

整備区間19km

7%

未整備区間

250km93%

DID地区延長269km

注)DID とは、 人口 5,000 人以上を有し、 人口密度が 4,000 人/k ㎡以上の地区

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利用シーン別の道路全体の満足度(福島県計)

不満足 満足

5.0%

4.1%

23.4%

14.1%

37.8%

44.8%

21.5%

25.1%

27.1%

6.1%

8.7%

9.9%

7.0% 35.1% 30.3%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

車での移動    (n=605)

歩 く       (n=605)

自転車での移動 (n=605)    

満足 やや満足 どちらともいえない やや不満 不満

(3) 道路整備に対する県民ニーズ

福島県民の道路整備に対するニーズを以下に示す3つのアンケート調査結果から把握し

ます。

1) 道路に関する意識調査(平成 13 年 8 月・平成 14 年 1 月実施) 【福島県全体】

○道路整備については約 7 割の方が必要と回答しています

○道路利用時の不満内容は「幅が狭い」、「渋滞」、「歩道がないの

で危険」が高くなっています

【地方別】

<会津地方> 「冬期間、安心して通れる道路の整備」を 8 割近くの地域住民が望んでいます

<中通り地方>「渋滞を解消するための道路の整備」を約4割の地域住民が望んでいます

<浜通り地方>「高速道路の整備」を半数以上(相双地域)の地域住民が望んでいます

2) 道路利用者ニーズ・満足度(CS)調査(平成 14 年 1 月実施) 【福島県全体】

○道路全体の満足度は、「車での移動」での満足度が約4

割と最も高く、次いで「歩く」(満足度約 3 割)、「自

転車での移動」(満足度約2割)となっています

○移動手段別の不満事項は以下のとおりとなっています

・「 車 で の 移 動 」 時:「冬季の車の走行」(不満度約7割)、「駅での車からの乗り換えのしや

すさ」(不満度約5割)、「車で移動する時の安全性」(不満度約5割)

・「 歩 行 」 時:「冬季の歩行時の不便さ」(不満度約7割)、「歩行時の安全性」(不

満度約6割)、「道路の歩きやすさ」(不満度約5割)

・「自転車での移動」時:「走るスペースがなく、車が危険」(不満度約7割)、「デコボコや

段差があって走りづらい」(不満度約5割)、「電柱などの障害物が

多い」(不満度約5割)

▲福島県の道路づくり必要性

▲地域に見る冬期間安心して 通れる道路の整備望む割合

▲地域別で見る都市内の渋滞を解消 するための道路の整備を望む割合

▲地域別で見る高速道路の整備 と IC アクセス道路の整備を望む割合

5255

68

49

24

8376

59.3

33.4

100.0100.0

22.1 0.00.0

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

県北地域

県中地域

県南地域

会津地域

南会津地域

相双地域

いわき地域

0.0

20.0

40.0

60.0

80.0

100.0

120.0

冬期間安心して通れる道路の整備各地域に占める積雪地域及び特別豪雪地帯の面積割合

(単位:%)

会津地域

南会津地域

0%10%20%30%40%50%

県北地域 30%

県中地域 42%

県南地域 30%

会津地域 23%

南会津地域 6%

相双地域 17%

いわき地域 40%

県北地域 30%

県中地域 42%

県南地域 30%

20

10

5

6

14

34

14

9

11

14

20

52 19

12

0 20 40 60 80

いわき地域

相双地域

南会津地域

会津地域

県南地域

県中地域

県北地域

高速道路の整備高速道路ICへのアクセス道路の整備

福島県の平均値

(単位:%)

相双地

いわき地域

28

17

14

24

54

71

32

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【地方別】

<会津地方>「冬季の車の走行」や「大地震時の道路の不安感」の不満度が大きくなっています

<中通り地方>「冬季の車の走行」や「車で移動する時の安全性」の不満度が大きくなっています

<浜通り地方>「駅での車からの乗り換えのしやすさ」や「目的地周辺での駐車のしやすさの不

満度が大きくなっています

3) 福島県新道路計画への意見募集(平成 14 年 10 月実施) 【福島県全体】

○道路整備を進めるための8つのテーマのうち、住民が重要と回答したテーマは、「安全で安

心な暮らしを支えるふくしまの道づくり」が最も高く、次いで、「雪や寒さを克服するふく

しまの道づくり」、「地域連携・地域生活を支えるふくしまの道づくり」となっています。

【地方別】

○福島県全体の8テーマ別重要度と比較して、各地域別に重要度が福島県全体より高い地域特

有のテーマは以下の様になっています

<会津地方>「雪や寒さを克服するふくしまの道づくり」(会津地方 21.6%、県全体 14.7%)

<中通り地方>「都市活動を支えるふくしまの道づくり」(中通り地方 11.0%、県全体 8.3%)

<浜通り地方>「広域的な連携・交流を支えるふくしまの道づくり」(浜通り地方 13.1%、

県全体 10.5%)

テーマ1広域的な連携・交流を促すふくしまの道づくり

テーマ2地域連携・地域生活を支えるふくしまの道づくり

テーマ3安全で安心な暮らしを支えるふくしまの道づくり

テーマ4雪や寒さを克服するふくしまの道づくり

テーマ5思いやりを持ったふくしまの道づくり

テーマ6維持管理の充実を図るふくしまの道づくり

テーマ7都市の活動を支えるふくしまの道づくり

テーマ8自然環境や景観と調和したふくしまの道づくり

10.5%

10.3%

9.3%

14.6%

14.3%

15.0%

14.5%

15.8%

16.4%

17.0%

14.8%

14.7%

7.1%

10.0%

13.7%

15.1%

14.7%

12.3%

10.5%

10.1%

9.8%

11.2%

8.3%

11.3%

4.9%

12.0%

12.5%

12.4%

11.4%

13.1%

テーマ1 テーマ2 テーマ3

21.6%

テーマ4 テーマ5 テーマ6

11.0%

テーマ7 テーマ8

福島県全体

浜通り地方

中通り地方

会津地方

都市活動を支えるふくしまの道づくり広域的な連携・交流を支えるふくしまの道づくり 雪や寒さを克服するふくしまの道づくり

▲福島県全体と比較して住民ニーズが高い地域別特有のテーマ

4) 道路整備に対する県民ニーズのとりまとめ

3つのアンケート調査結果における県民ニーズをとりまとめると以下の様になり

ます。

【福島県全体】

○約7割の地域の住民が道路整備は必要と考えています

○「幅が狭い」、「渋滞」、「歩道がないので危険」、「冬季の交通環境悪化」等について地域住

民は不満を感じています

【地方別】

<会津地方>「冬期間、安心して通れる道路の整備」を地域住民は望んでいます。

<中通り地方>「渋滞を解消するための道路の整備」を地域住民は望んでいます。

<浜通り地方>「高速道路の整備」を地域住民は望んでいます。

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(4) 平成 15 年度福島県の業績評価指標の選定 「福島県新道路計画」の基本理念・基本目標を十分踏まえ、平成 19 年度までの

五箇年を目標とした「福島県新道路計画~実施計画~」を達成するための平成 15年度業績評価計画書における「業績評価指標」選定を以下にとりまとめます。

■福島県の課題

■住民ニーズ

■平成 15 年度業績評価指標 ■期待される効果例

・福島県新道路計画に沿っている重点目標であること ・県民に対してわかりやすい指標であること ・地域の特徴的な課題解消を目標とするなど、

指標選定の理由が明確なこと ・目標が客観的な数値(アウトカム指標)で表現でき、

データ取得も容易なこと

業績評価

指標 指標の概要

7 つの生活圏 中心都市間 の所要時間

県内の交流利便性に関する地域格差の改善度合いを評価する指標

規格の高い道路 を使う割合

県内の高速道路のアクセス利便性に関する地域格差の改善度合いを評価する指標

高次救急医療 アクセス 可能率

県内の各地が相互に連絡しあえるための基盤づくりを評価する指標

事故多発区間延長

事故の少ない安全な交通環境づくりを評価する指標

落石の恐れのある 危険箇所解消数

安全かつ安定した交通環境づくりを評価する指標

積雪により交通環境が悪化する区間

(積雪時の幅員 狭小区間数)

年間を通じて安定的な生活を送るための基盤づくりを評価する指標

通学路における 歩道整備延長

児童など交通弱者の安全な交通環境づくりを評価する指標

渋滞による損失時間

円滑な都市活動を支えるための基盤づくりを評価する指標

交通渋滞 が著しい箇所数

(渋滞ポイント数)

円滑な都市活動を支えるための基盤づくりを評価する指標

景観に配慮して整備した道路延長

(電線類地中化延長)

都市景観や安全な歩行環境に配慮した基盤づくりを評価する指標

「冬期間、安心して通れる道路の整備」を地域

住民は望んでいます

会津地方

「高速道路の整備」を地域住民は望んでいます

浜通り地方

「渋滞を解消するための道路の整備」を地域住

民は望んでいます

中通り地方

・約7割の地域の住民が道路整備は必要と考えています。 ・「幅が狭い」、「渋滞」、「歩道がないので危険」、「冬季の交通

環境悪化」等について地域住民は不満を抱えています。

【福島県全体】

【地方別】

・都市間所要時間の地域格差の解消

・規格の高い道路を使う割合の地域格差解消

・高次救急医療アクセス可能圏の拡大

・交通事故多発区間の解消

・安全な歩行空間の拡大

・落石の恐れのある危険箇所の解消

・山地部を中心とした積雪時の幅員狭小区間の解消

・道路管理の高度化

・渋滞損失時間の削減

・渋滞ポイントの解消・緩和

・都市景観や歩行安全性に配慮した道路整備の推進

会津地方

中通り地方

浜通り地方

【地方別特徴的課題】

・就業の場や機会が拡大します ・買い物等の日常生活行動エリアが拡大し

ます

・観光ルートが広域化されます ・物流の定時制や配達エリアが拡大します

・不慮の事故等による死亡する割合が減少します

・重度の後遺症発生の割合が減少します

・交通事故が少ない安全な移動が可能となります

・夏季と冬季の差が少ない年間を通して安定した生活が確保されます

・通学時の児童の安全性が向上します ・自動車運転者も安心して運転ができる様

になります

・通勤、通学時のバスの定時性が確保されます

・通勤時間短縮により余暇時間が増加します

・自動車による騒音や排気ガスによる大気汚染が減少し、環境が改善されます

・美しいまち並が形成されます

・突然発生する通行規制による迂回発生がなくなります

(7)都市の活動を支える ふくしまの道づくり

3 まち・活力(いきいき)

(8)自然環境や景観と調和した ふくしまの道づくり

4 環境・景観(うるおい)

(1)広域的な連携・交流を促す ふくしまの道づくり

(2)地域連携・地域生活を支える ふくしまの道づくり

1 交流・連携(ふれあい)

(3)安全で安心な暮らしを支える ふくしまの道づくり

(4)雪や寒さを克服する ふくしまの道づくり

(5)思いやりを持った ふくしまの道づくり

(6)維持管理の充実を図る ふくしまの道づくり

2 暮らし・安全(あんしん)

業績評価指標の考え方

■福島県の道路整備方針 (新道路計画「道づくり基本方針」)