5. 予測及び評価 - 2020games.metro.tokyo.lg.jp · 5-1-6 2) 二酸化硫黄(so2)...

104
5-1-1 5. 予測及び評価 5-1 大気 5-1-1 現況 (1) 8km 圏内及び各会場周辺の大気質の状況 1) 測定局の位置及び概要 8km 圏内における大気質は、図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)に示すとおり一般環境大気測定 局(以下「一般局」という)10 局及び自動車排出ガス測定局(以下「自排局」という)11 局において連続的に測定されている。 各測定局における測定項目等の概要は、表 5-1-1(p5-1-4)及び表 5-1-2(p5-1-5)に示す とおりである。 また、有害大気汚染物質等についても、一般局や自排局において定期的に測定されてい る。 各項目における最新年度の測定結果と環境基準の適合状況等を以下のとおり整理した。

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Page 1: 5. 予測及び評価 - 2020games.metro.tokyo.lg.jp · 5-1-6 2) 二酸化硫黄(SO2) 8km圏内及び8km圏外の各会場周辺の二酸化硫黄の状況について整理した。

5-1-1

5. 予測及び評価

5-1 大気

5-1-1 現況

(1) 8km 圏内及び各会場周辺の大気質の状況

1) 測定局の位置及び概要

8km 圏内における大気質は、図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)に示すとおり一般環境大気測定

局(以下「一般局」という)10 局及び自動車排出ガス測定局(以下「自排局」という)11

局において連続的に測定されている。

各測定局における測定項目等の概要は、表 5-1-1(p5-1-4)及び表 5-1-2(p5-1-5)に示す

とおりである。

また、有害大気汚染物質等についても、一般局や自排局において定期的に測定されてい

る。

各項目における 新年度の測定結果と環境基準の適合状況等を以下のとおり整理した。

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5-1-2

図 5-1-1(1) 大気質測定局位置(8km 圏内)

A 新設恒久会場

B 新設恒久会場(計画中)

C 仮設会場

D 既存会場(改修あり)

E 既存会場(改修なし)

会場類型(会場番号:赤文字)

一般局

自排局

測定局(測定局:黒文字)

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5-1-3

図 5-1-1(2) 大気質測定局位置(8km 圏外)

注:各図中の凡例は、「図 5-1-1(1) 大気質測定局位置(8km 圏内)」(p5-1-2)と同様である。

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5-1-4

表 5-1-1 大気質測定局の測定項目等の概要(一般局:平成 22 年度)

区分

市区町村

地点No(黒文字)

測定局名

用途地域名

設置主体

測定項目 会場No(赤文字・斜体)

会場名称 二酸化硫黄

二酸化窒素

一酸化炭素

光化学オキシダント

浮遊粒子状物質

SO2 NO2 CO OX SPM

8 km 圏 内

千代田区 1 千代田区神田司町 商 東京都 ○ ○ ○ ○ 7 国技館 中央区 2 中央区晴海 準工 東京都 ○ ○ ○ ○ OV 選手村 港区 3 港区白金 住 東京都

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 国 ○ ○ ○ ○ ○1 オリンピックスタジアム(国立霞ヶ

丘競技場) 2 東京体育館

江東区 5 江東区大島 準工 東京都 ○ ○ ○

港区 6 港区台場 準工 東京都 ○ ○ ○ ○

8 有明アリーナ

9 有明 BMX コース

10 有明ベロドローム

11 有明体操競技場

12 有明テニスの森

13 お台場海浜公園

14 潮風公園

15~16 東京ビッグサイト・ホールA、B

18 海の森クロスカントリーコース

19 海の森水上競技場

20 海の森マウンテンバイクコース

IBC/MPC 東京ビックサイト(IBC/MPC)品川区 7 品川区豊町 住 東京都 ○ ○ ○

品川区 8 品川区八潮 商 東京都 ○ ○ ○ 17 大井ホッケー競技場

渋谷区 9 渋谷区宇田川町 商 東京都 ○ ○ ○ 3 国立代々木競技場

江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 東京都 ○ ○ ○ 22 葛西臨海公園

8 km 圏外

和光市 - 和光 住 埼玉県 ○ ○ ○ 32 陸上自衛隊朝霞訓練場 新座市 - 新座 未 埼玉県 ○ ○ ○ ○

調布市 - 調布市深大寺南町 住 東京都 ○ ○ ○29 武蔵野の森総合スポーツ施設

30 東京スタジアム

札幌市 - 東月寒 住 札幌市 ○ ○ ○ 34 札幌ドーム

川越市 - 川越市霞ケ関測定局 住 川越市 ○ ○ ○ ○ 33 霞ヶ関カンツリー倶楽部

さいたま市 - さいたま市城南 未 さいたま市 ○ ○ ○ ○ 36 埼玉スタジアム 2002

横浜市 - 港北区総合庁舎 商 横浜市 ○ ○ ○ ○ 37 横浜国際総合競技場

利府町 - 利府 住 宮城県 ○ ○ ○ 35 宮城スタジアム

世田谷区 - 世田谷区成城 住 東京都 ○ ○ 杉並区 - 杉並区久我山 住 東京都 ○ ○ ○ 府中市 - 府中市宮西町 商 東京都 ○ ○ ○ 多摩市 - 多摩市愛宕 住 東京都 ○ ○ ○ ○ ○

測定局数 11 20 2 20 20

注 1:表中の地点 No あるいは測定局名は、図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)の黒文字、会場 No は同図の赤文字・斜体で示した 番号に準ずる。

注 2:用途地域は、「都市計画法」(昭和 43 年法律第 100 号)第 8 条第 1 項第 1 号に定めるものであって、略名は次のことを意味する。

住 :「第 1 種低層住居専用地域」、「第 2 種低層住居専用地域」、「第 1 種中高層住居専用地域」、「第 2 種中高層住居専用地域」、「第 2 種中高層住居専用地域」、「第 1 種住居地域」、「第 2 種住居地域」及び「準住居地域」に該当する地域

商 :「近隣商業地域」及び「商業地域」 準工:「準工業地域」 出典:環境 GIS 環境数値データベース(国立環境研究所)

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5-1-5

表 5-1-2 大気質測定局の測定項目等の概要(自排局:平成 22 年度)

区分

市区町村

地点No(黒文字)

測定局名

用途地域名

設置主体

測定項目会場No(赤文字・斜体)

会場名称

二酸化硫黄

二酸化窒素

一酸化炭素

光化学オキシダント

浮遊粒子状物質

SO2 NO2 CO OX SPM

8 km 圏 内

千代田区 11 日比谷交差点 商 東京都 ○ ○ ○ 5 皇居外苑 6 東京国際フォーラム

千代田区 12 国設霞が関 商 国 ○ ○ ○ ○ ○ 千代田区 13 国設北の丸 住 国 ○ ○ ○ ○ ○ 4 日本武道館 中央区 14 永代通り新川 商 東京都 ○ ○ 港区 15 第一京浜高輪 商 東京都 ○ ○ ○ 新宿区 16 国設新宿 住 国 ○ ○ ○ ○ ○ 江東区 17 京葉道路亀戸 商 東京都 ○ ○ ○ ○

江東区 18 三ッ目通り辰巳 住 東京都 ○ ○ ○

8 有明アリーナ 9 有明 BMX コース

10 有明ベロドローム 11 有明体操競技場 21 若洲オリンピックマリーナ

23~24 夢の島ユース・プラザ・アリー

ナA、B 25 夢の島公園 26 夢の島競技場

27~28 オリンピックアクアティクスセ

ンター ウォーターポロアリーナ

品川区 19 北品川交差点 商 東京都 ○ ○ ○ ○ 17 大井ホッケー競技場

品川区 20 中原口交差点 商 東京都 ○ ○ ○ 目黒区 21 山手通り大坂橋 商 東京都 ○ ○ ○

8 km 圏外

朝霞市 - 朝霞幸町自排 住 埼玉県 ○ ○ ○ 32 陸自衛隊朝霞訓練場

三鷹市 - 連雀通り下連雀 商 東京都 ○ ○ 29 武蔵野の森総合スポーツ施設

30 東京スタジアム

札幌市 - 月寒中央 商 札幌市 ○ ○ 32 札幌ドーム さいたま市 - 西原自排 未 さいたま市 ○ ○ 36 埼玉スタジアム 2002横浜市 - 鶴見区下末吉小学校 準工 横浜市 ○ ○

37 横浜国際総合競技場 横浜市 - 西区浅間下交差点 商 横浜市 ○ ○ ○

横浜市 - 資源循環都筑工場前 準工 横浜市 ○ ○

仙台市泉区 - 将監 準工 仙台市 ○ ○ ○ 35 宮城スタジアム

世田谷区 - 環八通り八幡山 住 東京都 ○ ○ 渋谷区 - 甲州街道大原 商 東京都 ○ ○ ○ 日野市 - 川崎街道百草園 住 東京都 ○ ○

測定局数 5 22 14 3 22

注 1:表中の地点 No あるいは測定局名は、図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)の黒文字、会場 No は同図の赤文字・斜体で示した 番号に準ずる。

注 2:用途地域は、「都市計画法」(昭和 43 年法律第 100 号)第 8 条第 1 項第 1 号に定めるものであって、略名は次のことを意味する。

住 :「第 1 種低層住居専用地域」、「第 2 種低層住居専用地域」、「第 1 種中高層住居専用地域」、「第 2 種中高層住居専用地域」、「第 2 種中高層住居専用地域」、「第 1 種住居地域」、「第 2 種住居地域」及び「準住居地域」に該当する地域

商 :「近隣商業地域」及び「商業地域」 準工:「準工業地域」 出典:環境 GIS 環境数値データベース(国立環境研究所)

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5-1-6

2) 二酸化硫黄(SO2)

8km 圏内及び8km 圏外の各会場周辺の二酸化硫黄の状況について整理した。

8km 圏内では一般局5局、自排局5局、8km 圏外では各会場周辺の一般局6局で測定が

行われており、平成 22 年度における測定結果は、表 5-1-3(p5-1-7)に示すとおりである。

これによると、8km 圏内外のすべての測定局で長期的評価、短期的評価のいずれも、環

境基準を達成している。

また、8km 圏内における過去(1970 年)からの年平均値の推移は図 5-1-2(p5-1-8)及び

図 5-1-3(p5-1-8)に示すとおりであり、いずれも低下傾向を示している。

環境基本法に基づく大気汚染に係る環境基準

大気汚染物質 環境上の条件

二酸化硫黄 1 時間値の 1 日平均値が 0.04ppm 以下であり、かつ、1 時間値が

0.1ppm 以下であること。

一酸化炭素 1 時間値の 1 日平均値が 10ppm 以下であり、かつ、1 時間値の 8 時

間平均値が 20ppm 以下であること。

浮遊粒子状物質 1 時間値の 1 日平均値が 0.10mg/m3 以下であり、かつ、1 時間値が

0.20mg/m3 以下であること。

二酸化窒素 1 時間値の 1 日平均値が 0.04ppm から 0.06ppm のゾーン内又はそれ

以下であること。

光化学オキシダント 1 時間値が 0.06ppm 以下であること。

微小粒子状物質 1 年平均値が 15μg/m3 以下であり、かつ、1 日平均値が 35μg/m3

以下であること。

ベンゼン 1 年平均値が 0.003mg/m3 以下であること。

トリクロロエチレン 1 年平均値が 0.2mg/m3 以下であること。

テトラクロロエチレン 1 年平均値が 0.2mg/m3 以下であること。

ジクロロメタン 1 年平均値が 0.15mg/m3 以下であること。

ダイオキシン類対策特別措置法に基づくダイオキシン類に係る環境基準

大気汚染物質 基 準 値

ダイオキシン類 0.6pg-TEQ/m3 以下

(2,3,7,8-四塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシンの毒性に換算した値とする。)

メ モ

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5-1-7

表 5-1-3 二酸化硫黄の測定結果(平成 22 年度)

注 1:表中の地点 No あるいは測定局名は、図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)の黒文字、会場 No は同図の赤文字・斜体で示した番号に準ずる。

2:表中の達成状況「○」は環境基準を達成、「×」は環境基準を未達成、「-」は未測定を表す。

出典:環境 GIS 環境数値データベース(国立環境研究所)

(ppm) (時間) (日) (ppm) (ppm) (有:×、無:○) (日)

千代田区 1 千代田区神田司町 商 東京都 0.002 0 0 0.017 0.005 ○ 0 ○ ○ 7 国技館

中央区 2 中央区晴海 準工 東京都 0.004 0 0 0.028 0.009 ○ 0 ○ ○ OV 選手村

港区 3 港区白金 住 東京都 - - - - - - - - -1 オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場)2 東京体育館

江東区 5 江東区大島 準工 東京都 - - - - - - - - -8 有明アリーナ

9 有明BMXコース

10 有明ベロドローム

11 有明体操競技場

12 有明テニスの森

13 お台場海浜公園

14 潮風公園

15~16 東京ビッグサイト・ホールA、B

18 海の森クロスカントリーコース

19 海の森水上競技場

20 海の森マウンテンバイクコース IBC/MPC 東京ビッグサイト(IBC/MPC)

品川区 7 品川区豊町 住 東京都 - - - - - - - - -品川区 8 品川区八潮 商 東京都 0.004 0 0 0.044 0.009 ○ 0 ○ ○ 17 大井ホッケー競技場

渋谷区 9 渋谷区宇田川町 商 東京都 - - - - - - - - - 3 国立代々木競技場

江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 東京都 - - - - - - - - - 22 葛西臨海公園

和光市 - 和光 住 埼玉県 - - - - - - - - - 32新座市 - 新座 未 埼玉県 0.000 0 0 0.017 0.002 ○ 0 ○ ○ 32

29 武蔵野の森総合スポーツ施設

30 東京スタジアム

札幌市 - 東月寒 住 札幌市 0.001 0 0 0.020 0.002 ○ 0 ○ ○ 34 札幌ドーム

川越市 - 川越市霞ケ関測定局 住 川越市 0.001 0 0 0.023 0.002 ○ 0 ○ ○ 33 霞ヶ関カンツリー倶楽部

さいたま市 - さいたま市城南測定局 未 さいたま市 0.001 0 0 0.015 0.003 ○ 0 ○ ○ 36 埼玉スタジアム2002横浜市 - 港北区総合庁舎 商 横浜市 0.005 0 0 0.027 0.009 ○ 0 ○ ○ 37 横浜国際総合競技場

利府町 - 利府 住 宮城県 - - - - - - - - - 35 宮城スタジアム

世田谷区 - 世田谷区成城 住 東京都 - - - - - - - - -杉並区 - 杉並区久我山 住 東京都 - - - - - - - - -府中市 - 府中市宮西町 商 東京都 - - - - - - - - -多摩市 - 多摩市愛宕 住 東京都 0.001 0 0 0.024 0.002 ○ 0 ○ ○

5 皇居外苑

6 東京国際フォーラム

千代田区 12 国設霞が関 商 国 0.002 0 0 0.017 0.006 ○ 0 ○ ○千代田区 13 国設北の丸 住 国 0.003 0 0 0.019 0.007 ○ 0 ○ ○ 4 日本武道館

中央区 14 永代通り新川 商 東京都 - - - - - - - - -港区 15 第一京浜高輪 商 東京都 - - - - - - - - -新宿区 16 国設新宿 住 国 0.001 0 0 0.017 0.004 ○ 0 ○ ○江東区 17 京葉道路亀戸 商 東京都 0.002 0 0 0.020 0.005 ○ 0 ○ ○

8 有明アリーナ

9 有明BMXコース

10 有明ベロドローム

11 有明体操競技場

21 若洲オリンピックマリーナ

23~24 夢の島ユース・プラザ・アリーナA、B

25 夢の島公園

26 夢の島競技場

27~28 オリンピックアクアティクスセンター

ウォーターポロアリーナ

品川区 19 北品川交差点 商 東京都 0.003 0 0 0.035 0.007 ○ 0 ○ ○ 17 大井ホッケー競技場

品川区 20 中原口交差点 商 東京都 - - - - - - - - -目黒区 21 山手通り大坂橋 商 東京都 - - - - - - - - -朝霞市 - 朝霞幸町自排 住 埼玉県 - - - - - - - - - 32 陸上自衛隊朝霞訓練場

29 武蔵野の森総合スポーツ施設

30 東京スタジアム

31 武蔵野の森公園

札幌市 - 月寒中央 商 札幌市 - - - - - - - - - 34 札幌ドーム

さいたま市 - さいたま市西原自排 未 さいたま市 - - - - - - - - - 36 埼玉スタジアム2002横浜市 - 鶴見区下末吉小学校 準工 横浜市 - - - - - - - - -横浜市 - 西区浅間下交差点 商 横浜市 - - - - - - - - -横浜市 - 資源循環都筑工場前 準工 横浜市 - - - - - - - - -仙台市泉区 - 将監 準工 仙台市 - - - - - - - - - 35 宮城スタジアム

世田谷区 - 環八通り八幡山 住 東京都 - - - - - - - - -渋谷区 - 甲州街道大原 商 東京都 - - - - - - - - -日野市 - 川崎街道百草園 住 東京都 - - - - - - - - -

11千代田区 東京都商日比谷交差点 ---------

東京都商連雀通り下連雀-三鷹市 ---------

---- ----調布市 - 調布市深大寺南町 住 東京都 -

○○0

年平均値

国住4 国設東京(新宿)新宿区

00.003

0.001 0 0 0.016 0.004 ○

○0.0090.025

- - - - - - -住

8km圏内

三ツ目通り辰巳18

8km圏外

自排局

江東区 東京都 -

0

-

1時間値

が0.1ppm

を超えた時

間数

日平均値が

0.04ppmを

超えた日数

1時間の最高値

日平均値の

2%除外

日平均値が0.04ppmを

超えた日が2日上連続し

たことの有無

環境基準の長期的評価

による日平均値が0.04ppmを

超えた日数

達成状況

○ ○

長期的評価

短期的評価

0

(赤文字・斜体

図中番号

施設名称

37 横浜国際総合競技場

陸上自衛隊朝霞訓練場

区分

市区町村

(黒文字

図中番号

測定局名

用途地域名

設置主体

一般局

8km圏内

8km圏外

港区 港区台場6 準工 東京都

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5-1-8

図 5-1-2 二酸化硫黄の経年変化(一般局)

図 5-1-3 二酸化硫黄の経年変化(自排局)

0.00

0.01

0.02

0.03

0.04

0.05

0.06

1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010

年平

均値

(pp

m)

一般局千代田区神田司町

中央区晴海

港区白金

国設東京(新宿)

江東区大島

港区台場

品川区豊町

渋谷区宇田川町

0.00

0.01

0.02

0.03

0.04

0.05

0.06

1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010

年平

均値

(pp

m)

自排局日比谷交差点

国設霞が関

国設北の丸

永代通り新川

第一京浜高輪

国設新宿

京葉道路亀戸

三ツ目通り辰巳

北品川交差点

中原口交差点

山手通り大阪橋

出典:「環境数値データベース」(国立環境研究所)

出典:「環境数値データベース」(国立環境研究所)

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5-1-9

3) 二酸化窒素(NO2)

8km 圏内及び8km 圏外の各会場周辺の二酸化窒素の状況について整理した。

8km 圏内では一般局8局、自排局 11 局、8km 圏外では各会場周辺の一般局 12 局、自排

局 11 局で測定が行われており、平成 22 年度における測定結果は、表 5-1-4(p5-1-10)に示

すとおりである。

これによると、8km 圏内では一般局6局すべて環境基準を達成しているものの、自排局

では 11 局のうち1局で達成されていない。

自排局のうち、各会場近傍では、国設北の丸(地点番号 13)の1局で環境基準を達成し

ていない。

また、過去( 1970 年)からの年平均値の推移は、図 5-1-4(p5-1-11)及び図

5-1-5(p5-1-11)に示すとおりであり、全体としてやや低下傾向を示している。

8km 圏外の各会場周辺では一般局及び自排局はともにすべての測定局で環境基準を達

成している。

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5-1-10

表 5-1-4 二酸化窒素の測定結果(平成 22 年度)

注 1:表中の地点 No あるいは測定局名は、図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)の黒文字、会場 No は同図の赤文字・斜体で示した番号に準ずる。

2:表中の達成状況「○」は環境基準を達成、「×」は環境基準を未達成、「-」は未測定を表す。

出典:環境 GIS 環境数値データベース(国立環境研究所)

市区町村

(黒文字

図中番号

測定局名

用途地域名

設置主体

(ppm) (ppm) (時間) (時間) (日) (日) (ppm) (日)

千代田区 1 千代田区神田司町 商 東京都 0.027 0.103 0 2 1 45 0.050 0 ○ 7 国技館

中央区 2 中央区晴海 準工 東京都 0.027 0.115 0 2 0 37 0.049 0 ○ OV 選手村

港区 3 港区白金 住 東京都 - - - - - - - - -1 オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場)2 東京体育館

江東区 5 江東区大島 準工 東京都 0.024 0.087 0 0 0 22 0.045 0 ○8 有明アリーナ

9 有明BMXコース

10 有明ベロドローム

11 有明体操競技場

12 有明テニスの森

13 お台場海浜公園

14 潮風公園

15~16 東京ビッグサイト・ホールA、B

18 海の森クロスカントリーコース

19 海の森水上競技場20 海の森マウンテンバイクコース IBC/MPC 東京ビッグサイト(IBC/MPC)

品川区 7 品川区豊町 住 東京都 0.021 0.101 0 1 0 19 0.045 0 ○品川区 8 品川区八潮 商 東京都 - - - - - - - - - 17 大井ホッケー競技場

渋谷区 9 渋谷区宇田川町 商 東京都 0.022 0.078 0 0 0 13 0.042 0 ○ 3 国立代々木競技場

江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 東京都 0.022 0.091 0 0 0 17 0.044 0 ○ 22 葛西臨海公園

和光市 - 和光 住 埼玉県 0.023 0.077 0 0 0 12 0.041 0 ○ 32 陸上自衛隊朝霞訓練場

新座市 - 新座 未 埼玉県 0.020 0.077 0 0 0 6 0.038 0 ○ 32 陸上自衛隊朝霞訓練場

29 武蔵野の森総合スポーツ施設

30 東京スタジアム

札幌市 - 東月寒 住 札幌市 0.013 0.087 0 0 0 0 0.032 0 ○ 34 札幌ドーム

川越市 - 川越市霞ケ関測定局 住 川越市 0.017 0.068 0 0 0 1 0.032 0 ○ 33 霞ヶ関カンツリー倶楽部

さいたま市 - さいたま市城南測定局 未 さいたま市 0.017 0.072 0 0 0 1 0.037 0 ○ 36 埼玉スタジアム2002横浜市 - 港北区総合庁舎 商 横浜市 0.021 0.090 0 0 0 17 0.043 0 ○ 37 横浜国際総合競技場

利府町 - 利府 住 宮城県 0.011 0.061 0 0 0 0 0.024 0 ○ 35 宮城スタジアム

世田谷区 - 世田谷区成城 住 東京都 0.019 0.082 0 0 0 6 0.039 0 ○杉並区 - 杉並区久我山 住 東京都 0.020 0.091 0 0 0 12 0.041 0 ○府中市 - 府中市宮西町 商 東京都 0.020 0.081 0 0 0 5 0.037 0 ○多摩市 - 多摩市愛宕 住 東京都 0.017 0.069 0 0 0 1 0.033 0 ○

5 皇居外苑

6 東京国際フォーラム

千代田区 12 国設霞が関 商 国 0.029 0.098 0 0 0 50 0.050 0 ○千代田区 13 国設北の丸 住 国 0.043 0.102 0 2 18 216 0.064 11 × 4 日本武道館

中央区 14 永代通り新川 商 東京都 0.036 0.124 0 5 2 137 0.055 0 ○港区 15 第一京浜高輪 商 東京都 0.030 0.100 0 1 0 76 0.051 0 ○新宿区 16 国設新宿 住 国 0.023 0.092 0 0 0 17 0.043 0 ○江東区 17 京葉道路亀戸 商 東京都 0.029 0.097 0 0 0 51 0.049 0 ○

8 有明アリーナ

9 有明BMXコース

10 有明ベロドローム

11 有明体操競技場

21 若洲オリンピックマリーナ23~24 夢の島ユース・プラザ・アリーナA、B

25 夢の島公園

26 夢の島競技場

27~28 オリンピックアクアティクスセンター

ウォーターポロアリーナ

品川区 19 北品川交差点 商 東京都 0.035 0.105 0 5 1 121 0.056 0 ○ 17 大井ホッケー競技場

品川区 20 中原口交差点 商 東京都 0.031 0.087 0 0 0 63 0.050 0 ○目黒区 21 山手通り大坂橋 商 東京都 0.034 0.109 0 2 2 130 0.056 0 ○朝霞市 - 朝霞幸町自排 住 埼玉県 0.035 0.103 0 1 1 146 0.054 0 ○ 32 陸上自衛隊朝霞訓練場

29 武蔵野の森総合スポーツ施設

30 東京スタジアム31 武蔵野の森公園

札幌市 - 月寒中央 商 札幌市 0.018 0.074 0 0 0 0 0.032 0 ○ 34 札幌ドーム

さいたま市 - さいたま市西原自排 未 さいたま市 0.025 0.085 0 0 0 21 0.045 0 ○ 36 埼玉スタジアム2002横浜市 - 鶴見区下末吉小学校 準工 横浜市 0.026 0.083 0 0 0 29 0.047 0 ○横浜市 - 西区浅間下交差点 商 横浜市 0.030 0.094 0 0 2 51 0.048 0 ○横浜市 - 資源循環都筑工場前 準工 横浜市 0.023 0.082 0 0 0 13 0.042 0 ○仙台市泉区 - 将監 準工 仙台市 0.021 0.075 0 0 0 4 0.038 0 ○ 35 宮城スタジアム

世田谷区 - 環八通り八幡山 住 東京都 0.034 0.106 0 2 0 96 0.053 0 ○渋谷区 - 甲州街道大原 商 東京都 0.030 0.086 0 0 0 71 0.051 0 ○日野市 - 川崎街道百草園 住 東京都 0.019 0.065 0 0 0 1 0.033 0 ○

0.031

8km圏内

江東区 18 三ツ目通り辰巳 住 東京都

東京都商

○00.043150000.0820.024

8km圏外

三鷹市 - 連雀通り下連雀 商 東京都

4 0.035 00.018 0.077 0 0 ○

8km圏外

調布市 0-

0.027 0.105 0

○0.082 0 0

0 3 0 42 ○0.047

0.021 0 9 0.040 0

○00.048500100.102

0.033 0.109 0 4 1 96 0.054 0

98%値評

価 による

日平均値が 0.06ppm

を 超えた日

1時間が

0.1ppm以上

0.2ppm以下の時間数

日平均値が

0.06ppmを

超えた日数

日平均値が

0.04ppm以上

0.06ppm以下の日

日平均値の年間

98%値

1時間の最高値

1時間値

が0.2ppm

を超えた時

間数

年平均値

達成状況

(赤文字・斜体

図中番号

施設名称

港区 6 港区台場

住 国

準工 東京都

住 東京都

自排局

区分

一般局

8km圏内

新宿区 4 国設東京(新宿)

調布市深大寺南町

37 横浜国際総合競技場

日比谷交差点11千代田区

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5-1-11

図 5-1-4 二酸化窒素の経年変化(一般局)

図 5-1-5 二酸化窒素の経年変化(自排局)

0.00

0.01

0.02

0.03

0.04

0.05

0.06

0.07

0.08

0.09

0.10

0.11

1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010

年平

均値

(pp

m)

一般局千代田区神田司町

中央区晴海

港区白金

国設東京(新宿)

江東区大島

港区台場

品川区豊町

品川区八潮

渋谷区宇田川町

江戸川区南葛西

0.00

0.01

0.02

0.03

0.04

0.05

0.06

0.07

0.08

0.09

0.10

0.11

1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010

年平

均値

(pp

m)

自排局日比谷交差点

国設霞が関

国設北の丸

永代通り新川

第一京浜高輪

国設新宿

京葉道路亀戸

三ツ目通り辰巳

北品川交差点

中原口交差点

山手通り大阪橋

出典:「環境数値データベース」(国立環境研究所)

出典:「環境数値データベース」(国立環境研究所)

Page 12: 5. 予測及び評価 - 2020games.metro.tokyo.lg.jp · 5-1-6 2) 二酸化硫黄(SO2) 8km圏内及び8km圏外の各会場周辺の二酸化硫黄の状況について整理した。

5-1-12

4) 一酸化炭素(CO)

8km 圏内及び8km 圏外の各会場周辺の一酸化炭素の状況について整理した。

8km 圏内では一般局1局、自排局 10 局、8km 圏外では各会場周辺の一般局1局、自排

局4局で測定が行われており、平成 22 年度における測定結果は、表 5-1-5(p5-1-13)に示

すとおりである。

これらによると、8km 圏内外のすべての測定局で長期的評価、短期的評価のいずれも、

環境基準を達成している。

また、過去( 1970 年)からの年平均値の推移は、図 5-1-6(p5-1-14)及び図

5-1-7(p5-1-14)に示すとおりであり、いずれも低下傾向を示している。

Page 13: 5. 予測及び評価 - 2020games.metro.tokyo.lg.jp · 5-1-6 2) 二酸化硫黄(SO2) 8km圏内及び8km圏外の各会場周辺の二酸化硫黄の状況について整理した。

5-1-13

表 5-1-5 一酸化炭素の測定結果(平成 22 年度)

注 1:表中の地点 No あるいは測定局名は、図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)の黒文字、会場 No は同図の赤文字・斜体で示した番号に準ずる。

2:表中の達成状況「○」は環境基準を達成、「×」は環境基準を未達成、「-」は未測定を表す。

出典:環境 GIS 環境数値データベース(国立環境研究所)

市区町村

(黒文字

図中番号

測定局名

用途地域名

設置主体

(ppm) (回) (日) (ppm) (ppm) (有:×、無:○) (日)千代田区 1 千代田区神田司町 商 東京都 - - - - - - - - - 7 国技館

中央区 2 中央区晴海 準工 東京都 - - - - - - - - - OV 選手村

港区 3 港区白金 住 東京都 - - - - - - - - -1 オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場)2 東京体育館

江東区 5 江東区大島 準工 東京都 - - - - - - - - -8 有明アリーナ

9 有明BMXコース

10 有明ベロドローム

11 有明体操競技場

12 有明テニスの森

13 お台場海浜公園

14 潮風公園

15~16 東京ビッグサイト・ホールA、B

18 海の森クロスカントリーコース

19 海の森水上競技場

20 海の森マウンテンバイクコース IBC/MPC 東京ビッグサイト(IBC/MPC)

品川区 7 品川区豊町 住 東京都 - - - - - - - - -品川区 8 品川区八潮 商 東京都 - - - - - - - - - 17 大井ホッケー競技場

渋谷区 9 渋谷区宇田川町 商 東京都 - - - - - - - - - 3 国立代々木競技場

江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 東京都 - - - - - - - - - 22 葛西臨海公園

和光市 - 和光 住 埼玉県 - - - - - - - - - 32 陸上自衛隊朝霞訓練場

新座市 - 新座 未 埼玉県 - - - - - - - - - 32 陸上自衛隊朝霞訓練場

29 武蔵野の森総合スポーツ施設

30 東京スタジアム

札幌市 - 東月寒 住 札幌市 - - - - - - - - - 34 札幌ドーム

川越市 - 川越市霞ケ関測定局 住 川越市 - - - - - - - - - 33 霞ヶ関カンツリー倶楽部

さいたま市 - さいたま市城南測定局 未 さいたま市 - - - - - - - - - 36 埼玉スタジアム2002横浜市 - 港北区総合庁舎 商 横浜市 - - - - - - - - - 37 横浜国際総合競技場

利府町 - 利府 住 宮城県 - - - - - - - - - 35 宮城スタジアム

世田谷区 - 世田谷区成城 住 東京都 - - - - - - - - -杉並区 - 杉並区久我山 住 東京都 - - - - - - - - -府中市 - 府中市宮西町 商 東京都 - - - - - - - - -多摩市 - 多摩市愛宕 住 東京都 0.4 0 0 2.2 0.6 ○ 0 ○ ○

5 皇居外苑

6 東京国際フォーラム

千代田区 12 国設霞が関 商 国 0.5 0 0 2.4 0.8 ○ 0 ○ ○千代田区 13 国設北の丸 住 国 0.6 0 0 3.5 1.1 ○ 0 ○ ○ 4 日本武道館

中央区 14 永代通り新川 商 東京都 - - - - - - - - -港区 15 第一京浜高輪 商 東京都 0.6 0 0 3.4 0.9 ○ 0 ○ ○新宿区 16 国設新宿 住 国 0.4 0 0 1.8 0.7 ○ 0 ○ ○江東区 17 京葉道路亀戸 商 東京都 0.4 0 0 2.8 0.7 ○ 0 ○ ○

8 有明アリーナ

9 有明BMXコース

10 有明ベロドローム

11 有明体操競技場

21 若洲オリンピックマリーナ

23~24 夢の島ユース・プラザ・アリーナA、B

25 夢の島公園

26 夢の島競技場

27~28 オリンピックアクアティクスセンター

ウォーターポロアリーナ

品川区 19 北品川交差点 商 東京都 0.5 0 0 5.0 0.9 ○ 0 ○ ○ 17 大井ホッケー競技場

品川区 20 中原口交差点 商 東京都 0.6 0 0 2.4 0.9 ○ 0 ○ ○目黒区 21 山手通り大坂橋 商 東京都 0.7 0 0 3.5 1.3 ○ 0 ○ ○朝霞市 - 朝霞幸町自排 住 埼玉県 0.6 0 0 2.1 1.0 ○ 0 ○ ○ 32 陸上自衛隊朝霞訓練場

29 武蔵野の森総合スポーツ施設

30 東京スタジアム

31 武蔵野の森公園

札幌市 - 月寒中央 商 札幌市 - - - - - - - - - 34 札幌ドーム

さいたま市 - さいたま市西原自排 未 さいたま市 - - - - - - - - - 36 埼玉スタジアム2002横浜市 - 鶴見区下末吉小学校 準工 横浜市 - - - - - - - - -横浜市 - 西区浅間下交差点 商 横浜市 0.7 0 0 2.8 1.3 ○ 0 ○ ○横浜市 - 資源循環都筑工場前 準工 横浜市 - - - - - - - - -仙台市泉区 - 将監 準工 仙台市 0.4 0 0 2.2 0.8 ○ 0 ○ ○ 35 宮城スタジアム

世田谷区 - 環八通り八幡山 住 東京都 - - - - - - - - -渋谷区 - 甲州街道大原 商 東京都 0.5 0 0 4.2 1.0 ○ 0 ○ ○日野市 - 川崎街道百草園 住 東京都 - - - - - - - - -

○0.82.200

---------三鷹市 - 連雀通り下連雀 商 東京都

調布市深大寺南町

- - - -

- - - -東京都 - - - --

-

達成状況

8時間値

20ppmを

超えた

回数

0.7 ○ 0 ○0.4国 0 0 1.8

東京都

東京都商日比谷交差点11千代田区 0.5 ○○0

0.3 0 ○

日平均値の

2%除外

環境基準の長期的評価

による日平均値が10ppmを

超えた日数

短期的評価

長期的評価

年平均値

日平均

値が10ppm

を超えた日

1時間値の

最高値

- - -

日平均値が10ppmを

超えた日が2日以上連

続したことの有無

-

国設東京(新宿) 住

港区台場 準工

0 2.1 0.6 ○ 0 ○

(赤文字・斜体

図中番号

施設名称

37 横浜国際総合競技場

区分

一般局

8km圏内

新宿区 4

港区 6

8km圏外

調布市 -

自排局

8km圏内

江東区 18 三ツ目通り辰巳 住 東京都

8km圏外

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5-1-14

図 5-1-6 一酸化炭素の経年変化(一般局)

図 5-1-7 一酸化炭素の経年変化(自排局)

0

1

2

3

4

5

6

7

8

1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010

年平

均値

(pp

m)

一般局千代田区神田司町

中央区晴海

港区白金

国設東京(新宿)

江東区大島

港区台場

品川区豊町

品川区八潮

渋谷区宇田川町

江戸川区南葛西

0

1

2

3

4

5

6

7

8

1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010

年平

均値

(pp

m)

自排局日比谷交差点

国設霞が関

国設北の丸

永代通り新川

第一京浜高輪

国設新宿

京葉道路亀戸

三ツ目通り辰巳

北品川交差点

中原口交差点

山手通り大阪橋

出典:「環境数値データベース」(国立環境研究所)

出典:「環境数値データベース」(国立環境研究所)

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5-1-15

5) 浮遊粒子状物質(SPM)

8km 圏内及び8km 圏外の各会場周辺の浮遊粒子状物質の状況について整理した。

8km 圏内では一般局9局、自排局 11 局、8km 圏外では各会場周辺の一般局 11 局、自排

局 11 局で測定が行われており、平成 22 年度における測定結果は、表 5-1-6(p5-1-16)に示

すとおりである。

これらによると、8km 圏内では一般局すべてで、自排局では 11 局のうち8局で短期的

評価、長期的評価のいずれも環境基準を達成している。

また、自排局のうち各会場近傍では国設北の丸(地点番号 13)、第一京浜高輪(地点番

号 15)、三ツ目通り辰巳(地点番号 18)の3局で短期的評価における環境基準を達成して

いない。

また、過去( 1974 年)からの年平均値の推移は、図 5-1-8(p5-1-17)及び図

5-1-9(p5-1-17)に示すとおりであり、いずれも低下傾向を示している。

8km 圏外の各会場周辺では、一般局 11 局の全ての測定局、自排局 11 局のうち 10 局で

短期的評価、長期的評価のいずれも環境基準を達成しているが、自排局のうち1局で短期

的評価における環境基準を達成していない。

<ディーゼル車に対する規制の効果>

東京都では、環境確保条例に基づき、2003 年(平成 15 年)10 月よりディーゼル車の排出ガスの規制

を実施しており、その結果、浮遊粒子状物質の環境基準達成率が大幅に改善するなど、東京都内の大気環境

は確実に改善している。

メ モ

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5-1-16

表 5-1-6 浮遊粒子状物質の測定結果(平成 22 年度)

注 1:表中の地点 No あるいは測定局名は、図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)の黒文字、会場 No は同図の赤文字・斜体で示した番号に準ずる。

2:表中の達成状況「○」は環境基準を達成、「×」は環境基準を未達成、「-」は未測定を表す。

出典:環境 GIS 環境数値データベース(国立環境研究所)

市区町村

(黒文字

図中番号

測定局名

用途地域名

設置主体

(mg/m3) (時間) (日) (mg/m3) (mg/m3) (有:×、無:○) (日)千代田区 1 千代田区神田司町 商 東京都 0.020 0 0 0.118 0.046 ○ 0 ○ ○ 7 国技館

中央区 2 中央区晴海 準工 東京都 0.023 0 0 0.112 0.050 ○ 0 ○ ○ OV 選手村

港区 3 港区白金 住 東京都 - - - - - - - - -1 オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場)2 東京体育館

江東区 5 江東区大島 準工 東京都 0.019 0 0 0.114 0.044 ○ 0 ○ ○8 有明アリーナ

9 有明BMXコース

10 有明ベロドローム

11 有明体操競技場

12 有明テニスの森

13 お台場海浜公園

14 潮風公園

15~16 東京ビッグサイト・ホールA、B

18 海の森クロスカントリーコース

19 海の森水上競技場

20 海の森マウンテンバイクコース

IBC/MPC 東京ビッグサイト(IBC/MPC)品川区 7 品川区豊町 住 東京都 0.022 0 0 0.141 0.058 ○ 0 ○ ○品川区 8 品川区八潮 商 東京都 0.018 0 0 0.102 0.048 ○ 0 ○ ○ 17 大井ホッケー競技場

渋谷区 9 渋谷区宇田川町 商 東京都 0.027 0 0 0.153 0.065 ○ 0 ○ ○ 3 国立代々木競技場

江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 東京都 0.021 0 0 0.130 0.050 ○ 0 ○ ○ 22 葛西臨海公園

和光市 - 和光 住 埼玉県 0.022 0 0 0.130 0.054 ○ 0 ○ ○ 32 陸上自衛隊朝霞訓練場

新座市 - 新座 未 埼玉県 0.024 0 0 0.158 0.058 ○ 0 ○ ○ 32 陸上自衛隊朝霞訓練場

29 武蔵野の森総合スポーツ施設

30 東京スタジアム

札幌市 - 東月寒 住 札幌市 - - - - - - - - - 34 札幌ドーム

川越市 - 川越市霞ケ関測定局 住 川越市 0.020 0 0 0.191 0.053 ○ 0 ○ ○ 33 霞ヶ関カンツリー倶楽部

さいたま市 - さいたま市城南測定局 未 さいたま市 0.020 0 0 0.143 0.052 ○ 0 ○ ○ 36 埼玉スタジアム2002横浜市 - 港北区総合庁舎 商 横浜市 0.024 0 0 0.114 0.056 ○ 0 ○ ○ 37 横浜国際総合競技場

利府町 - 利府 住 宮城県 0.027 0 0 0.135 0.055 ○ 0 ○ ○ 35 宮城スタジアム

世田谷区 - 世田谷区成城 住 東京都 0.018 0 0 0.090 0.042 ○ 0 ○ ○杉並区 - 杉並区久我山 住 東京都 0.025 0 0 0.168 0.062 ○ 0 ○ ○府中市 - 府中市宮西町 商 東京都 0.019 0 0 0.101 0.043 ○ 0 ○ ○多摩市 - 多摩市愛宕 住 東京都 0.018 0 0 0.098 0.044 ○ 0 ○ ○

5 皇居外苑

6 東京国際フォーラム

千代田区 12 国設霞が関 商 国 0.030 0 0 0.107 0.053 ○ 0 ○ ○千代田区 13 国設北の丸 住 国 0.033 1 0 0.230 0.063 ○ 0 × ○ 4 日本武道館

中央区 14 永代通り新川 商 東京都 0.032 0 0 0.174 0.073 ○ 0 ○ ○港区 15 第一京浜高輪 商 東京都 0.029 1 0 0.227 0.064 ○ 0 × ○新宿区 16 国設新宿 住 国 0.019 0 0 0.146 0.053 ○ 0 ○ ○江東区 17 京葉道路亀戸 商 東京都 0.026 0 0 0.145 0.062 ○ 0 ○ ○

8 有明アリーナ

9 有明BMXコース

10 有明ベロドローム

11 有明体操競技場

21 若洲オリンピックマリーナ

23~24 夢の島ユース・プラザ・アリーナA、B

25 夢の島公園

26 夢の島競技場

27~28 オリンピックアクアティクスセンター

ウォーターポロアリーナ

品川区 19 北品川交差点 商 東京都 0.025 0 0 0.195 0.053 ○ 0 ○ ○ 17 大井ホッケー競技場

品川区 20 中原口交差点 商 東京都 0.024 0 0 0.115 0.054 ○ 0 ○ ○目黒区 21 山手通り大坂橋 商 東京都 0.027 0 0 0.168 0.064 ○ 0 ○ ○朝霞市 - 朝霞幸町自排 住 埼玉県 0.024 0 0 0.144 0.060 ○ 0 ○ ○ 32 陸上自衛隊朝霞訓練場

29 武蔵野の森総合スポーツ施設

30 東京スタジアム

31 武蔵野の森公園

札幌市 - 月寒中央 商 札幌市 0.015 0 0 0.127 0.031 ○ 0 ○ ○ 34 札幌ドーム

さいたま市 - さいたま市西原自排 未 さいたま市 0.021 0 0 0.146 0.057 ○ 0 ○ ○ 36 埼玉スタジアム2002横浜市 - 鶴見区下末吉小学校 準工 横浜市 0.026 0 0 0.169 0.068 ○ 0 ○ ○横浜市 - 西区浅間下交差点 商 横浜市 0.026 1 1 0.223 0.066 ○ 0 × ○横浜市 - 資源循環都筑工場前 準工 横浜市 0.024 0 0 0.118 0.052 ○ 0 ○ ○仙台市泉区 - 将監 準工 仙台市 0.023 0 0 0.134 0.056 ○ 0 ○ ○ 35 宮城スタジアム

世田谷区 - 環八通り八幡山 住 東京都 0.023 0 0 0.114 0.055 ○ 0 ○ ○渋谷区 - 甲州街道大原 商 東京都 0.024 0 0 0.118 0.051 ○ 0 ○ ○日野市 - 川崎街道百草園 住 東京都 0.021 0 0 0.119 0.050 ○ 0 ○ ○

東京都商日比谷交差点11千代田区

○○0○0.0590.191000.022

施設名称

(赤文字・斜体

図中番号

○○0○0.0640.127000.027

○住 ○○ 0

日平均値の

2%除外

日平均値が0.10

mg/m3を

超えた日が

2日以上

連続したことの有無

達成状況

年平均値

1時間値が

0.20mg/m3

超えた時間数

環境基準の長期的

評価による

日平均値が0.10

mg/m3を

超えた日数

短期的評価

長期的評価

日平均値が

0.10mg/m3

超えた日数

1時間値の

最高値

0.025

横浜国際総合競技場37

○0.026 2

0 ○

0 ○ 0 ○

0.020 0 0 0.122 ○

0.188 0.0570

0.020 0 0 0.136 0.044

0.054 ○

0 0.242 0.071 ○ 0 ×

区分

一般局

8km圏内

8km圏外

調布市 - 調布市深大寺南町

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 国

港区 6 港区台場 準工 東京都

東京都

江東区 18 三ツ目通り辰巳 住 東京都

8km圏外

三鷹市 - 連雀通り下連雀 商 東京都

自排局

8km圏内

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5-1-17

図 5-1-8 浮遊粒子状物質の経年変化(一般局)

図 5-1-9 浮遊粒子状物質の経年変化(自排局)

0

0.01

0.02

0.03

0.04

0.05

0.06

0.07

0.08

0.09

1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010

年平

均値

(mg/m

3 )

一般局 千代田区神田司町

中央区晴海

港区白金

国設東京(新宿)

江東区大島

港区台場

品川区豊町

品川区八潮

渋谷区宇田川町

江戸川区南葛西

調布市深大寺南町

世田谷区成城

杉並区久我山

府中市宮西町

多摩市愛宕

0

0.01

0.02

0.03

0.04

0.05

0.06

0.07

0.08

1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010

年平

均値

(mg/m

3 )

自排局日比谷交差点

国設霞が関

国設北の丸

永代通り新川

第一京浜高輪

国設新宿

京葉道路亀戸

三ツ目通り辰巳

北品川交差点

中原口交差点

山手通り大阪橋

出典:「環境数値データベース」(国立環境研究所)

出典:「環境数値データベース」(国立環境研究所)

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5-1-18

6) 光化学オキシダント(Ox)

8km 圏内及び8km 圏外の各会場周辺の光化学オキシダントの状況について整理した。

8km 圏内では一般局9局、自排局3局、8km 圏外では各会場周辺の一般局 11 局で測定

が行われており、平成 22 年度における測定結果は、表 5-1-7(p5-1-19)に示すとおりであ

る。

これらによると、8km 圏内外ともにすべての測定局で環境基準を達成していない。

また、過去(1985 年)からの年平均値の推移は、図 5-1-10(p5-1-20)及び図

5-1-11(p5-1-20)に示すとおりであり、いずれも増加傾向を示している。

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5-1-19

表 5-1-7 光化学オキシダントの測定結果(平成 22 年度)

注 1:表中の地点 No あるいは測定局名は、図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)の黒文字、会場 No は同図の赤文字・斜体で示した番号に準ずる。

2:表中の達成状況「○」は環境基準を達成、「×」は環境基準を未達成、「-」は未測定を表す。

出典:環境 GIS 環境数値データベース(国立環境研究所)

市区町村

(黒文字

図中番号

測定局名

用途地域名

設置主体

(ppm) (日) (時間) (日) (時間) (ppm) (ppm)千代田区 1 千代田区神田司町 商 東京都 0.026 58 235 6 15 0.170 0.041 × 7 国技館

中央区 2 中央区晴海 準工 東京都 0.027 67 275 6 16 0.177 0.045 × OV 選手村

港区 3 港区白金 住 東京都 - - - - - - - -1 オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場)2 東京体育館

江東区 5 江東区大島 準工 東京都 0.028 69 289 7 17 0.187 0.045 ×8 有明アリーナ

9 有明BMXコース

10 有明ベロドローム

11 有明体操競技場

12 有明テニスの森

13 お台場海浜公園

14 潮風公園

15~16 東京ビッグサイト・ホールA、B

18 海の森クロスカントリーコース

19 海の森水上競技場

20 海の森マウンテンバイクコース

IBC/MPC 東京ビッグサイト(IBC/MPC)品川区 7 品川区豊町 住 東京都 0.032 89 447 7 21 0.210 0.050 ×品川区 8 品川区八潮 商 東京都 0.026 70 279 4 12 0.164 0.043 × 17 大井ホッケー競技場

渋谷区 9 渋谷区宇田川町 商 東京都 0.031 85 411 8 21 0.207 0.049 × 3 国立代々木競技場

江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 東京都 0.029 71 315 7 14 0.165 0.046 × 22 葛西臨海公園

和光市 - 和光 住 埼玉県 0.031 98 541 11 32 0.199 0.051 × 32 陸上自衛隊朝霞訓練場

新座市 - 新座 未 埼玉県 0.030 97 520 10 17 0.171 0.050 × 32 陸上自衛隊朝霞訓練場

29 武蔵野の森総合スポーツ施設

30 東京スタジアム

札幌市 - 東月寒 住 札幌市 0.039 41 197 0 0 0.093 0.050 × 34 札幌ドーム

川越市 - 川越市霞ケ関測定局 住 川越市 0.035 128 803 13 29 0.182 0.058 × 33 霞ヶ関カンツリー倶楽部

さいたま市 - さいたま市城南測定局 未 さいたま市 0.034 112 622 10 20 0.178 0.054 × 36 埼玉スタジアム2002横浜市 - 港北区総合庁舎 商 横浜市 0.025 59 258 3 8 0.165 0.040 × 37 横浜国際総合競技場

利府町 - 利府 住 宮城県 0.029 29 131 0 0 0.094 0.042 × 35 宮城スタジアム

世田谷区 - 世田谷区成城 住 東京都 - - - - - - - -杉並区 - 杉並区久我山 住 東京都 0.033 99 532 8 23 0.191 0.052 ×府中市 - 府中市宮西町 商 東京都 0.033 105 621 11 27 0.206 0.053 ×多摩市 - 多摩市愛宕 住 東京都 0.034 113 635 10 29 0.171 0.054 ×

5 皇居外苑

6 東京国際フォーラム

千代田区 12 国設霞が関 商 国 0.019 39 122 2 4 0.147 0.035 ×千代田区 13 国設北の丸 住 国 0.018 41 139 3 9 0.150 0.032 × 4 日本武道館

中央区 14 永代通り新川 商 東京都 - - - - - - - -港区 15 第一京浜高輪 商 東京都 - - - - - - - -新宿区 16 国設新宿 住 国 0.023 34 141 3 7 0.158 0.037 ×江東区 17 京葉道路亀戸 商 東京都 - - - - - - - -

8 有明アリーナ

9 有明BMXコース

10 有明ベロドローム

11 有明体操競技場

21 若洲オリンピックマリーナ

23~24 夢の島ユース・プラザ・アリーナA、B

25 夢の島公園

26 夢の島競技場

27~28 オリンピックアクアティクスセンター

ウォーターポロアリーナ

品川区 19 北品川交差点 商 東京都 - - - - - - - - 17 大井ホッケー競技場

品川区 20 中原口交差点 商 東京都 - - - - - - - -目黒区 21 山手通り大坂橋 商 東京都 - - - - - - - -朝霞市 - 朝霞幸町自排 住 埼玉県 - - - - - - - - 32 陸上自衛隊朝霞訓練場

29 武蔵野の森総合スポーツ施設

30 東京スタジアム

31 武蔵野の森公園

札幌市 - 月寒中央 商 札幌市 - - - - - - - - 34 札幌ドーム

さいたま市 - さいたま市西原自排 未 さいたま市 - - - - - - - - 36 埼玉スタジアム2002横浜市 - 鶴見区下末吉小学校 準工 横浜市 - - - - - - - -横浜市 - 西区浅間下交差点 商 横浜市 - - - - - - - -横浜市 - 資源循環都筑工場前 準工 横浜市 - - - - - - - -仙台市泉区 - 将監 準工 仙台市 - - - - - - - - 35 宮城スタジアム

世田谷区 - 環八通り八幡山 住 東京都 - - - - - - - -渋谷区 - 甲州街道大原 商 東京都 - - - - - - - -日野市 - 川崎街道百草園 住 東京都 - - - - - - - -

-- ------

------

東京都

0.032 98 543 10 25 0.179 0.052 ×

57 235 5 11 0.163

昼間の1時間値

が0.06ppm

を超えた時

間数

昼間の1時間値

が0.06ppm

を超えた日

達成状況

昼間の日最高1時間値

の年平均

昼間の1時間値

の最高値

0.186 0.044 ×280 5 14590.027

--東京都商日比谷交差点11千代田区

-

(赤文字・斜体

図中番号

施設名称

0.025

昼間の1時間値

の年平均

昼間の1時間値

が0.12ppm以上の時間数

昼間の1時間値

が0.12ppm以上の日数

×0.041

- - - -- - -

37 横浜国際総合競技場

東京都

住 東京都

自排局

8km圏内

東京都

8km圏外

三鷹市 - 連雀通り下連雀 商

区分

一般局

8km圏内

新宿区 4 国設東京(新宿) 住

港区 6 港区台場 準工

8km圏外

調布市 - 調布市深大寺南町

江東区 18 三ツ目通り辰巳 住

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5-1-20

図 5-1-10 光化学オキシダントの経年変化(一般局)

図 5-1-11 光化学オキシダントの経年変化(自排局)

0

0.01

0.02

0.03

0.04

0.05

0.06

1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010

昼間

の1

時間

値の

年平

均値

(pp

m)

一般局千代田区神田司町

中央区晴海

港区白金

国設東京(新宿)

江東区大島

港区台場

品川区豊町

品川区八潮

渋谷区宇田川町

江戸川区南葛西

0

0.01

0.02

0.03

0.04

0.05

0.06

1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010

昼間

の1

時間

値の

年平

均値

(ppm

自排局日比谷交差点

国設霞が関

国設北の丸

永代通り新川

第一京浜高輪

国設新宿

京葉道路亀戸

三ツ目通り辰巳

北品川交差点

中原口交差点

山手通り大阪橋

出典:「環境数値データベース」(国立環境研究所)

出典:「環境数値データベース」(国立環境研究所)

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5-1-21

7) 7月、8月及び9月(開催期間と同時期)の大気質

競技の開催時期と同じ7月、8月及び9月の状況について整理した結果は、表 5-1-8 に

示すとおりである。

大気質の状況を参考としてWHOの長期基準と比較すると、平成 22 年では7月、8月及

び9月において、いずれの項目も基準を下回っていた。

表 5-1-8(1) 全体(東京都内)における7月の大気質の状況

項目 単位 7 月調査結果 WHO

長期基準平成 17年 平成 18 年 平成 19 年 平成 20 年 平成 21 年 平成 22 年

二酸化硫黄(SO2) μg/m3 7 6 4 6 4 5 20

二酸化窒素(NO2) μg/m3 44 45 40 36 30 30 40

一酸化炭素(CO) mg/m3 0.4 0.5 0.4 0.4 0.4 0.4 10

浮遊粒子状物質(SPM) μg/m3 40 39 30 33 23 27 -

オゾン(O3) μg/m3 64 66 56 75 50 76 100

表 5-1-9(2) 全体(東京都内)における8月の大気質の状況

項目 単位 8 月調査結果 WHO

長期基準平成 17年 平成 18 年 平成 19 年 平成 20 年 平成 21 年 平成 22 年

二酸化硫黄(SO2) μg/m3 8 7 5 4 5 6 20

二酸化窒素(NO2) μg/m3 35 37 33 29 28 26 40

一酸化炭素(CO) mg/m3 0.3 0.4 0.3 0.3 0.4 0.4 10

浮遊粒子状物質(SPM) μg/m3 38 34 31 24 25 27 -

オゾン(O3) μg/m3 69 64 76 58 65 67 100

表 5-1-8(3) 全体(東京都内)における9月の大気質の状況

項目 単位 9 月調査結果 WHO

長期基準平成 17年 平成 18 年 平成 19 年 平成 20 年 平成 21 年 平成 22 年

二酸化硫黄(SO2) μg/m3 6 4 4 5 4 5 20

二酸化窒素(NO2) μg/m3 41 38 34 37 33 32 40

一酸化炭素(CO) mg/m3 0.4 0.4 0.3 0.4 0.4 0.4 10

浮遊粒子状物質(SPM) μg/m3 33 24 23 28 22 22 -

オゾン(O3) μg/m3 66 58 49 61 64 69 100

注 1:測定結果は、東京都内の一般環境測定局における9月の平均値とした。 注 2:SPM は粒径 10μm 以下の PM のみ捕集。 注 3:WHOの基準については長期基準を採用した。

(長期基準 SO2:24 時間平均値、NO2:年平均値、CO、O3:8 時間平均値) 出典:環境 GIS 環境数値データベース

注 1:測定結果は、東京都内の一般環境測定局における8月の平均値とした。 注 2:SPM は粒径 10μm 以下の PM のみ捕集。 注 3:WHOの基準については長期基準を採用した。

(長期基準 SO2:24 時間平均値、NO2:年平均値、CO、O3:8 時間平均値) 出典:環境 GIS 環境数値データベース

注 1:測定結果は、東京都内の一般環境測定局における7月の平均値とした。 注 2:SPM は粒径 10μm 以下の PM のみ捕集。 注 3:WHOの基準については長期基準を採用した。

(長期基準 SO2:24 時間平均値、NO2:年平均値、CO、O3:8 時間平均値) 出典:環境 GIS 環境数値データベース

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8)

均値

の傾

15μ

タイ

環境

て達

出典:東

成 2

して

では

微小粒子状

東京都内にお

値及び 98 パ

傾向を示して

これらによる

μg/m3)を達

イル値で 35

また、平成 2

境基準達成状

達成していな

東京都環境局

なお、微小粒

22 年度から

て測定を行っ

はない。

状物質(PM2

おける一般局

パーセンタイ

ている。

ると、平成 2

達成している

μg/m3)は一

23 年度は都

状況は、一般

ない。

図 5-1-1

局WEBページ

粒子状物質に

3 カ年かけ

っている都内

2.5)

局2局、自排

ル値の推移

22 年度にお

る測定局は一

一般局の1局

都内 28 局(一

般局では 16

12 微小粒

については、

けて、測定体

内 4 地点にお

5-1-22

排局2局にお

移は、図 5-1

ける測定結

一般局の1局

局、自排局の

一般局 16 局

局中 2 局で

粒子状物質

平成 21 年

制の整備を

おける結果で

おいて、過去

-12 に示す

果は、長期基

局であり、短

の1局であっ

局、自排局 1

で達成(達成率

(PM2.5)の

9 月に環境基

進めている

であり、東京

去からの微小

とおりであ

基準の環境基

短期基準(日

った。

2 局)で測定

率 13%)、自

の経年変化

基準が設定

。上記の結果

京都全体の状

小粒子状物質

り、全体と

基準(1年平

日平均の 98 パ

定が行われて

自排局では 1

され、東京都

果は、過去か

状況を評価

質の年平

して減少

平均値で

パーセン

ており、

2 局すべ

都では平

から継続

したもの

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5-1-23

9) 有害大気汚染物質

8km 圏内における有害大気汚染物質の測定は、一般局2局で行われている。

平成 22 年度における測定結果は、表 5-1-10 に示すとおりである。

これによると、すべての地点において、4物質(ベンゼン、トリクロロエチレン、テト

ラクロロエチレン、ジクロロメタン)のいずれも環境基準を達成している。

また、過去(平成 12 年度)からの年平均値の推移は、図 5-1-13(p5-1-24)に示すとおり

であり、全体として横ばいか、やや低下する傾向を示している。

表 5-1-10 有害大気汚染物質の測定結果(平成 22 年度)

(単位:mg/m3)

注 1:表中の地点 No は、図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)の黒文字で示した番号に準ずる。

注 2:達成状況は、以下のことを意味する。○;環境基準を達成、×;環境基準を未達成

出典:有害大気汚染物質のモニタリング調査(東京都環境局WEBページ)

年平均値達成

状況年平均値

達成

状況年平均値

達成

状況年平均値

達成

状況

千代田区 1 千代田区神田司町 ― ― ― ― ― ― ― ―

中央区 2 中央区晴海 0.0015 ○ 0.0007 ○ 0.0002 ○ 0.0020 ○

港区 3 港区白金 ― ― ― ― ― ― ― ―

新宿区 4 国設東京(新宿) 0.0012 ○ 0.0008 ○ 0.0003 ○ 0.0019 ○

江東区 5 江東区大島 ― ― ― ― ― ― ― ―

港区 6 港区台場 ― ― ― ― ― ― ― ―

品川区 7 品川区豊町 ― ― ― ― ― ― ― ―

品川区 8 品川区八潮 ― ― ― ― ― ― ― ―

渋谷区 9 渋谷区宇田川町 ― ― ― ― ― ― ― ―

江戸川区 10 江戸川区南葛西 ― ― ― ― ― ― ― ―

環境基準 0.003 以下 0.2 以下

地点No(黒文字)

ベンゼン

測定局名

テトラクロロエチレン

ジクロロメタン

トリクロロエチレン

0.15 以下0.2 以下

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5-1-24

注:港区白金において平成 22 年度は欠測であるため、代替データとして近傍の中央区晴海のデータを示す。

出典:有害大気汚染物質のモニタリング調査(東京都環境局WEBページ)

図 5-1-13 有害大気汚染物質の経年変化

0.0000

0.0010

0.0020

0.0030

0.0040

0.0050

0.0060平

成12

年度

平成13

年度

平成14

年度

平成15

年度

平成16

年度

平成17

年度

平成18

年度

平成19

年度

平成20

年度

平成21

年度

平成22

年度

有害

大気

汚染

物質

(mg/m

3 )

港区白金 *注

ベンゼン

トリクロロエチレン

テトラクロロエチレン

ジクロロメタン

0.0000

0.0010

0.0020

0.0030

0.0040

0.0050

0.0060

平成12

年度

平成13

年度

平成14

年度

平成15

年度

平成16

年度

平成17

年度

平成18

年度

平成19

年度

平成20

年度

平成21

年度

平成22

年度

有害

大気

汚染

物質

(mg/m

3 )

国設東京(新宿)

ベンゼン

トリクロロエチレン

テトラクロロエチレン

ジクロロメタン

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5-1-25

10) ダイオキシン類

8km 圏内における大気中のダイオキシン類の測定は、一般局4局で行われている。

平成 22 年度における測定結果は、表 5-1-11 に示すとおりである。

これによると、一般局4局すべてで環境基準を達成している。

また、過去(平成 12 年度)からのダイオキシン類の年平均値の推移は、図 5-1-14 に示

すとおりであり、いずれも低下傾向を示している。

表 5-1-11 大気中のダイオキシン類測定結果(平成 22 年度)

注:達成状況は、以下のことを意味する。○;環境基準を達成、

×;環境基準を未達成

出典:環境中のダイオキシン類調査結果(東京都環境局WEBページ)

出典:環境中のダイオキシン類調査結果(東京都環境局WEBページ)

図 5-1-14 大気中のダイオキシン類の経年変化

年平均値(pg-TEQ/m3)

平成22年度

中央区 中央区晴海 0.039 ○目黒区 目黒区碑文谷 0.027 ○大田区 大田区東糀谷 0.034 ○江戸川区 江戸川区春江町 0.045 ○

都道府県

市区町村

環境基準 0.600

測定地点名 達成状況

東京都

0.00

0.05

0.10

0.15

0.20

0.25

0.30

0.35

平成12

年度

平成13

年度

平成14

年度

平成15

年度

平成16

年度

平成17

年度

平成18

年度

平成19

年度

平成20

年度

平成21

年度

平成22

年度

ダイ

オキ

シン

類年

平均

値(pg‐TEQ/m

3 )

港区白金

目黒区碑文谷

大田区東糀谷

江戸川区春江町

中央区晴海

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5-1-26

11) 空間線量率

① 既存資料調査結果

会場予定地周辺の3か所で、平成 24 年 3 月に大気中の空間線量率の測定を行った。測定

結果は表 5-1-12 に示すとおりであり、空間線量率は 0.1μSv/h 前後となっている。

また、過去から連続的に空間線量率を測定しているモニタリングポストの日平均値の推

移(平成 23 年 3 月以降)は、図 5-1-15 に示すとおりである。平成 23 年の福島第一原子

力発電所の事故以降、東京都では空間線量率は徐々に低くなっており、 近 1 年間では約

0.04~0.14μSv/h の範囲にあり、年間を通じて自然由来を除いた年間被ばく線量は、国際

放射線防護委員会(ICRP)が定めている平常時の管理基 1mSv/年を下回っている。また、平

成 22 年 10 月の新宿の平均値では、空間線量率は 0.047μSv/h、自然由来を除いた年間被

ばく線量は約 0.06mSv/年であり、平常時の管理基準 1mSv/年を大きく下回っている。

(年間被ばく線量の算出方法は p5-1-27 参照)

表 5-1-12 大気中の空間線量率測定結果(平成 24 年3月)

調査地点 会場 競技 測定高さ

測定結果(μSv/h)

3 月 15 日(1 回目) 3 月 22 日(2 回目)

海の森 海の森クロスカントリーコース

馬術(クロスカントリー)

5 ㎝ 0.06 0.05

1m 0.05 0.06

中央防波堤外側東西水路

海の森水上競技場

カヌー(スプリント)/パラカヌー ボート

5 ㎝ 0.11 0.11

1m 0.10 0.10

中央防波堤外側埋立地

海の森マウンテンバイクコース

自 転 車 競 技(マウンテンバイク)

5 ㎝ 0.10 0.11

1m 0.09 0.10

注)各測定値は繰り返し 5 回の測定値の平均値を示した。

出典:2020 年東京オリンピック・パラリンピック会場予定地環境調査報告書(平成 24 年 3 月)

出典:環境放射線測定結果(東京都健康安全研究センター)

図 5-1-15 大気中の空間線量率の経月変化

0.00

0.02

0.04

0.06

0.08

0.10

0.12

0.14

0.16

2011

年3月

2011

年4月

2011

年5月

2011

年6月

2011

年7月

2011

年8月

2011

年9月

2011

年10

2011

年11

2011

年12

2012

年1月

2012

年2月

2012

年3月

2012

年4月

2012

年5月

2012

年6月

2012

年7月

2012

年8月

2012

年9月

2012

年10

空間

線量

率(μSv/h)

新宿

江東

足立

江戸川

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空間

調

Sv/

月~

と推

って

現地調査結

各競技の会場

間線量率の調

調査結果によ

/h 前後であ

空間線量率を

~平成 22 年

推定され、国

ていた(屋内

結果(平成

場において、

調査結果は、

よると、空間

った。

を平均 0.1μ

年 3 月の平均

国際放射線防

内滞在(1 日

図 5-1-16

24 年度)

図 5-1-16

表 5-1-13

間線量率は地

μSv/h、自然

均値)とする

防護委員会(

16 時間)にお

空間線量

5-1-27

6 に示す調査

3(p5-1-28)に

地盤面から高

然由来の空間

と、自然由来

(ICRP)が定め

おける低減

量率測定に

査位置で、平

に示すとおり

高さ5cm 及

間線量率を 0

来を除いた年

めている平常

効果(係数 0

関する調査

平成 24 年 6

りである。

び高さ1m

.035μSv/h

年間被ばく線

常時の管理基

0.4)を考慮)

地点位置図

月~9 月に実

の地点で平

(都内の平成

線量は約 0.

基準 1mSv/年

)。

実施した

均 0.1μ

成 21 年 3

3mSv/年

年を下回

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5-1-28

表 5-1-13 空間線量率調査結果(平成 24 年6月~9月)

調査 地点

会場 競技 時期 測定結果(μSv/h)

測定高さ 5cm 測定高さ 1m

海の森

海 の 森ク ロ スカ ン トリ ー コース

馬術(クロスカントリー)

6 月 27 日 0.06 0.07

6 月 29 日 0.07 0.07

7 月 13 日 0.07 0.06

7 月 23 日 0.06 0.06

8 月 3 日 0.06 0.06

8 月 20 日 0.06 0.06

9 月 4 日 0.05 0.06

9 月 11 日 0.06 0.06

平均値 0.06 0.06

中央防波堤外側東西水路

海 の 森水 上 競技場

カヌー(スプリント)/パラカヌーボート

6 月 27 日 0.15 0.11

6 月 29 日 0.14 0.10

7 月 13 日 0.13 0.09

7 月 23 日 0.14 0.10

8 月 3 日 0.11 0.10

8 月 20 日 0.10 0.09

9 月 4 日 0.11 0.09

9 月 11 日 0.13 0.10

平均値 0.13 0.10

中央防波堤外側埋立地

海 の 森マ ウ ンテ ン バイ ク コース

自転車競技(マウンテンバイク)

6 月 27 日 0.09 0.08

6 月 29 日 0.09 0.08

7 月 13 日 0.08 0.08

7 月 23 日 0.08 0.07

8 月 3 日 0.07 0.08

8 月 20 日 0.06 0.07

9 月 4 日 0.07 0.08

9 月 11 日 0.07 0.07

平均値 0.08 0.08

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5-1-29

(2) 屋外競技会場周辺の大気質の状況

各競技(屋外競技)の会場周辺の大気質(二酸化窒素、浮遊粒子状物質、光化学オキシダ

ント)の状況について整理した。

各競技の会場周辺における大気質については、表 5-1-14 に示す各測定局における平成 22

年度の測定結果のうち、競技を開催する夏季(7月、8月、9月)の状況について整理する

とともに環境基準値との比較を行った。

二酸化窒素の状況は表 5-1-15(p5-1-30~5-1-32)に、浮遊粒子状物質の状況は表

5-1-16(p5-1-33~5-1-35)に、光化学オキシダントは表 5-1-17(p5-1-36~5-1-38)に示すとお

りであり、平成 22 年度の測定結果では各競技会場周辺(一般局)において二酸化窒素、浮遊

粒子状物質は 7 月~9 月の全ての測定局で環境基準値を満足していたが、光化学オキシダン

トはいずれの月も環境基準値を上回る状況となっていた。

表 5-1-14 屋外競技周辺の大気測定局

競技 No. 競 技 名 競技会場 測定局

1

陸上競技 (マラソ

ン)

都内(オリンピックスタジアム(国

立霞ヶ丘競技場))を発着点として

新宿区、中央区、千代田区周辺)

図 5-1-17(1)(p5-1-39)

1.千代田区神田司町

2.中央区晴海

4.国設東京(新宿)

11.日比谷交差点

12.国設霞が関

14.永代通り新川

2

陸上競技(競歩) オリンピックスタジアム(国立霞

ヶ丘競技場)周辺(新宿区、渋谷

区、港区周辺)

図 5-1-17(1)(p5-1-39)

4.国設東京(新宿)

9.渋谷区宇田川町

3

自転車競技

(ロード・レース)

皇居外苑、甲州街道、多摩川周辺

(府中市、多摩市、稲城市周辺)

図 5-1-17(2)(p5-1-40)

1.千代田区神田司町

4.国設東京(新宿)

11.日比谷交差点、

12.国設霞が関、13.国設北の丸

(8km 圏外)

世田谷区成城、杉並区久我山、

府中市宮西町、調布市深大寺南町、

多摩市愛宕、環八通り八幡山、

甲州街道大原、川崎街道百草園

4

トライアスロン/

パラトライアスロ

お台場海浜公園(青海地区周辺)

図 5-1-17(3)(p5-1-40)

6.港区台場

5 水 泳 ( マ ラ ソ ン

10km)

お台場海浜公園

図 5-1-17(4)(p5-1-41)

6.港区台場

6 カヌー(スプリン

ト)/パラカヌー

海の森水上競技場

図 5-1-17(5)(p5-1-42)

6.港区台場

7 カヌー (スラロー

ム)

葛西臨海公園

図 5-1-17(5)(p5-1-42)

10.江戸川区南葛西

8 ボート 海の森水上競技場

図 5-1-17(6)(p5-1-43)

6.港区台場

9 セーリング 若洲オリンピックマリーナ(浦安

沖)図 5-1-17(7)(p5-1-43)

10.江戸川区南葛西

18.江東区三つ目通り辰巳

注:競技 No.は、表 1-3-38(p1-87)に示す競技 No.に準ずる

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5-1-30

表 5-1-15(1) 屋外競技の会場周辺の大気質測定結果(二酸化窒素:平成 22 年7月)

(黒文字

図中番号

測定局名

有効測定

日数測定時間

月平均値

1時間の

高値

日平均の

最高値

1時間値が

0.2ppmを

超えた時間

1時間値が

0.1ppm以

上0.2ppm以

下の時間数

日平均値が0.06ppmを

超えた日数

日平均値が0.04ppm以

上0.06ppm以

下の日数

(日) (時間) (ppm) (ppm) (ppm) (時間) (時間) (日) (日)

千代田区 1 千代田区神田司町 商 31 733 0.028 0.074 0.048 0 0 0 4 ○

中央区 2 中央区晴海 準工 30 724 0.027 0.067 0.044 0 0 0 4 ○

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 734 0.020 0.069 0.038 0 0 0 0 ○

千代田区 11 日比谷交差点 商 31 732 0.030 0.075 0.048 0 0 0 7 ○ 自排局のため参考値

千代田区 12 国設霞が関 商 31 737 0.027 0.070 0.044 0 0 0 6 ○ 自排局のため参考値

中央区 14 永代通り新川 商 31 731 0.033 0.084 0.052 0 0 0 12 ○ 自排局のため参考値

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 734 0.020 0.069 0.038 0 0 0 0 ○

渋谷区 9 渋谷区宇田川町 準工 31 734 0.020 0.067 0.036 0 0 0 0 ○

千代田区 1 千代田区神田司町 商 31 733 0.028 0.074 0.048 0 0 0 4 ○

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 734 0.020 0.069 0.038 0 0 0 0 ○

世田谷区 世田谷区成城 住 31 734 0.012 0.041 0.020 0 0 0 0 ○

杉並区 杉並区久我山 住 31 734 0.015 0.047 0.025 0 0 0 0 ○

府中市 府中市宮西町 商 31 733 0.013 0.037 0.022 0 0 0 0 ○

調布市 調布市深大寺南町 住 31 733 0.012 0.044 0.024 0 0 0 0 ○

多摩市 多摩市愛宕 住 31 734 0.012 0.035 0.021 0 0 0 0 ○

千代田区 11 日比谷交差点 商 31 732 0.030 0.075 0.048 0 0 0 7 ○ 自排局のため参考値

千代田区 12 国設霞が関 商 31 737 0.027 0.070 0.044 0 0 0 6 ○ 自排局のため参考値

千代田区 13 国設北の丸 住 31 737 0.033 0.085 0.053 0 0 0 15 ○ 自排局のため参考値

世田谷区 環八通り八幡山 住 31 734 0.030 0.088 0.049 0 0 0 6 ○ 自排局のため参考値

渋谷区 甲州街道大原 商 31 733 0.023 0.072 0.038 0 0 0 0 ○ 自排局のため参考値

日野市 川崎街道百草園 住 31 727 0.014 0.035 0.022 0 0 0 0 ○ 自排局のため参考値

4トライアスロン/パラトライアスロン

港区 6 港区台場 準工 31 732 0.027 0.064 0.047 0 0 0 4 ○

5 水泳(マラソン 10km) 港区 6 港区台場 準工 31 732 0.027 0.064 0.047 0 0 0 4 ○

6カヌー(スプリント)/パラカヌー

港区 6 港区台場 準工 31 732 0.027 0.064 0.047 0 0 0 4 ○

7 カヌー(スラローム) 江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 31 733 0.018 0.057 0.034 0 0 0 0 ○

8 ボート 港区 6 港区台場 準工 31 732 0.027 0.064 0.047 0 0 0 4 ○

江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 31 733 0.018 0.057 0.034 0 0 0 0 ○

江戸川区 18 三ツ目通り辰巳 住 31 732 0.030 0.074 0.049 0 0 0 5 ○ 自排局のため参考値

1 陸上競技(マラソン)

備考

環境基準との比較

3自転車競技(ロード・レース)

9 セーリング

屋外競技No

屋外競技名称

二酸化窒素

2 陸上競技(競歩)

注 1:競技 No.は表 1-3-38(p1-87)に表す競技 No.に準じ、地点 No.あるいは測定局名は図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)の黒文字で示した番号に準ずる。 注 2:地点 No.黒字の欄の「黄色」は一般局、「白色」は自排局を表す。 注 3:環境基準との比較については、「日平均値が 0.06ppm を超えた日数」が 0 日の場合を○、1 日以上の場合を×とした。 注 4:屋外競技では各競技実施期間中に車両の通行規制等、自動車による大気質の影響を軽減する措置が想定されているため、自排局の値を参考値とした。 出典:環境 GIS 環境数値データベース(国立環境研究所)

Page 31: 5. 予測及び評価 - 2020games.metro.tokyo.lg.jp · 5-1-6 2) 二酸化硫黄(SO2) 8km圏内及び8km圏外の各会場周辺の二酸化硫黄の状況について整理した。

5-1-31

表 5-1-15(2) 屋外競技の会場周辺の大気質測定結果(二酸化窒素:平成 22 年8月)

(黒文字

図中番号

測定局名

有効測定

日数測定時間

月平均値

1時間の

高値

日平均の

最高値

1時間値が

0.2ppmを

超えた時間

1時間値が

0.1ppm以

上0.2ppm以

下の時間数

日平均値が0.06ppmを

超えた日数

日平均値が0.04ppm以

上0.06ppm以

下の日数

(日) (時間) (ppm) (ppm) (ppm) (時間) (時間) (日) (日)

千代田区 1 千代田区神田司町 商 31 731 0.024 0.069 0.038 0 0 0 0 ○

中央区 2 中央区晴海 準工 26 688 0.021 0.072 0.038 0 0 0 0 ○

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 734 0.018 0.062 0.034 0 0 0 0 ○

千代田区 11 日比谷交差点 商 31 733 0.026 0.075 0.039 0 0 0 0 ○ 自排局のため参考値

千代田区 12 国設霞が関 商 31 737 0.022 0.069 0.035 0 0 0 0 ○ 自排局のため参考値

中央区 14 永代通り新川 商 31 731 0.028 0.088 0.042 0 0 0 3 ○ 自排局のため参考値

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 734 0.018 0.062 0.034 0 0 0 0 ○

渋谷区 9 渋谷区宇田川町 準工 31 734 0.017 0.050 0.033 0 0 0 0 ○

千代田区 1 千代田区神田司町 商 31 731 0.024 0.069 0.038 0 0 0 0 ○

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 734 0.018 0.062 0.034 0 0 0 0 ○

世田谷区 世田谷区成城 住 26 625 0.011 0.041 0.022 0 0 0 0 ○

杉並区 杉並区久我山 住 31 731 0.012 0.049 0.026 0 0 0 0 ○

府中市 府中市宮西町 商 31 735 0.012 0.038 0.021 0 0 0 0 ○

調布市 調布市深大寺南町 住 31 735 0.011 0.034 0.021 0 0 0 0 ○

多摩市 多摩市愛宕 住 31 735 0.011 0.027 0.019 0 0 0 0 ○

千代田区 11 日比谷交差点 商 31 733 0.026 0.075 0.039 0 0 0 0 ○ 自排局のため参考値

千代田区 12 国設霞が関 商 31 737 0.022 0.069 0.035 0 0 0 0 ○ 自排局のため参考値

千代田区 13 国設北の丸 住 31 737 0.028 0.081 0.047 0 0 0 7 ○ 自排局のため参考値

世田谷区 環八通り八幡山 住 31 733 0.027 0.087 0.041 0 0 0 3 ○ 自排局のため参考値

渋谷区 甲州街道大原 商 31 733 0.017 0.064 0.034 0 0 0 0 ○ 自排局のため参考値

日野市 川崎街道百草園 住 31 729 0.013 0.031 0.021 0 0 0 0 ○ 自排局のため参考値

4トライアスロン/パラトライアスロン

港区 6 港区台場 準工 31 733 0.022 0.088 0.042 0 0 0 1 ○

5 水泳(マラソン 10km) 港区 6 港区台場 準工 31 733 0.022 0.088 0.042 0 0 0 1 ○

6カヌー(スプリント)/パラカヌー

港区 6 港区台場 準工 31 733 0.022 0.088 0.042 0 0 0 1 ○

7 カヌー(スラローム) 江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 31 733 0.014 0.046 0.028 0 0 0 0 ○

8 ボート 港区 6 港区台場 準工 31 733 0.022 0.088 0.042 0 0 0 1 ○

江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 31 733 0.014 0.046 0.028 0 0 0 0 ○

江戸川区 18 三ツ目通り辰巳 住 31 731 0.024 0.071 0.041 0 0 0 1 ○ 自排局のため参考値

二酸化窒素

1 陸上競技(マラソン)

3自転車競技(ロード・レース)

9 セーリング

環境基準との比較

備考

2 陸上競技(競歩)

屋外競技No

屋外競技名称

注 1:競技 No.は表 1-3-38(p1-87)に表す競技 No.に準じ、地点 No.あるいは測定局名は図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)の黒文字で示した番号に準ずる。 注 2:地点 No.黒字の欄の「黄色」は一般局、「白色」は自排局を表す。 注 3:環境基準との比較については、「日平均値が 0.06ppm を超えた日数」が 0 日の場合を○、1 日以上の場合を×とした。 注 4:屋外競技では各競技実施期間中に車両の通行規制等、自動車による大気質の影響を軽減する措置が想定されているため、自排局の値を参考値とした。 出典:環境 GIS 環境数値データベース(国立環境研究所)

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5-1-32

表 5-1-15(3) 屋外競技の会場周辺の大気質測定結果(二酸化窒素:平成 22 年9月)

(黒文字

図中番号

測定局名

有効測定

日数測定時間

月平均値

1時間の

高値

日平均の

最高値

1時間値が

0.2ppmを

超えた時間

1時間値が

0.1ppm以

上0.2ppm以

下の時間数

日平均値が0.06ppmを

超えた日数

日平均値が0.04ppm以

上0.06ppm以

下の日数

(日) (時間) (ppm) (ppm) (ppm) (時間) (時間) (日) (日)

千代田区 1 千代田区神田司町 商 30 710 0.026 0.101 0.056 0 1 0 3 ○

中央区 2 中央区晴海 準工 30 709 0.025 0.115 0.057 0 2 0 3 ○

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 30 710 0.021 0.082 0.043 0 0 0 1 ○

千代田区 11 日比谷交差点 商 30 710 0.031 0.102 0.058 0 1 0 5 ○ 自排局のため参考値

千代田区 12 国設霞が関 商 30 712 0.028 0.098 0.060 0 0 0 5 ○ 自排局のため参考値

中央区 14 永代通り新川 商 30 709 0.036 0.124 0.068 0 5 1 9 × 自排局のため参考値

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 30 710 0.021 0.082 0.043 0 0 0 1 ○

渋谷区 9 渋谷区宇田川町 準工 30 711 0.020 0.071 0.040 0 0 0 1 ○

千代田区 1 千代田区神田司町 商 30 710 0.026 0.101 0.056 0 1 0 3 ○

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 30 710 0.021 0.082 0.043 0 0 0 1 ○

世田谷区 世田谷区成城 住 30 711 0.015 0.050 0.028 0 0 0 0 ○

杉並区 杉並区久我山 住 30 711 0.017 0.068 0.031 0 0 0 0 ○

府中市 府中市宮西町 商 30 709 0.017 0.054 0.030 0 0 0 0 ○

調布市 調布市深大寺南町 住 30 709 0.015 0.069 0.027 0 0 0 0 ○

多摩市 多摩市愛宕 住 30 709 0.014 0.044 0.025 0 0 0 0 ○

千代田区 11 日比谷交差点 商 30 710 0.031 0.102 0.058 0 1 0 5 ○ 自排局のため参考値

千代田区 12 国設霞が関 商 30 712 0.028 0.098 0.060 0 0 0 5 ○ 自排局のため参考値

千代田区 13 国設北の丸 住 30 713 0.040 0.098 0.067 0 0 2 14 × 自排局のため参考値

世田谷区 環八通り八幡山 住 30 710 0.033 0.106 0.053 0 2 0 8 ○ 自排局のため参考値

渋谷区 甲州街道大原 商 30 710 0.028 0.078 0.052 0 0 0 4 ○ 自排局のため参考値

日野市 川崎街道百草園 住 30 706 0.016 0.041 0.026 0 0 0 0 ○ 自排局のため参考値

4トライアスロン/パラトライアスロン

港区 6 港区台場 準工 30 710 0.027 0.102 0.058 0 2 0 4 ○

5 水泳(マラソン 10km) 港区 6 港区台場 準工 30 710 0.027 0.102 0.058 0 2 0 4 ○

6カヌー(スプリント)/パラカヌー

港区 6 港区台場 準工 30 710 0.027 0.102 0.058 0 2 0 4 ○

7 カヌー(スラローム) 江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 30 709 0.019 0.073 0.039 0 0 0 0 ○

8 ボート 港区 6 港区台場 準工 30 710 0.027 0.102 0.058 0 2 0 4 ○

江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 30 709 0.019 0.073 0.039 0 0 0 0 ○

江戸川区 18 三ツ目通り辰巳 住 30 707 0.032 0.097 0.058 0 0 0 7 ○ 自排局のため参考値

二酸化窒素

1 陸上競技(マラソン)

3自転車競技(ロード・レース)

9 セーリング

屋外競技No

2 陸上競技(競歩)

環境基準との比較

備考

屋外競技名称

注 1:競技 No.は表 1-3-38(p1-87)に表す競技 No.に準じ、地点 No.あるいは測定局名は図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)の黒文字で示した番号に準ずる。 注 2:地点 No.黒字の欄の「黄色」は一般局、「白色」は自排局を表す。 注 3:環境基準との比較については、「日平均値が 0.06ppm を超えた日数」が 0 日の場合を○、1 日以上の場合を×とした。 注 4:屋外競技では各競技実施期間中に車両の通行規制等、自動車による大気質の影響を軽減する措置が想定されているため、自排局の値を参考値とした。 出典:環境 GIS 環境数値データベース(国立環境研究所)

Page 33: 5. 予測及び評価 - 2020games.metro.tokyo.lg.jp · 5-1-6 2) 二酸化硫黄(SO2) 8km圏内及び8km圏外の各会場周辺の二酸化硫黄の状況について整理した。

5-1-33

表 5-1-16(1) 屋外競技の会場周辺の大気質測定結果(浮遊粒子状物質:平成 22 年7月)

(黒文字

図中番号

測定局名

有効測定日数

測定時間

月平均値

1時間値の

高値

日平均値の最高値

1時間値が

0.20mg/m3を

超えた時間数

日平均値が

0.10mg/m3を

超えた日数

環境基準(短期的評価)との比較

備考

(日) (時間) (mg/m3) (mg/m3) (mg/m3) (ppm) (ppm)

千代田区 1 千代田区神田司町 商 31 739 0.025 0.094 0.042 0 0 ○

中央区 2 中央区晴海 準工 31 740 0.029 0.093 0.050 0 0 ○

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 739 0.028 0.100 0.063 0 0 ○

千代田区 11 日比谷交差点 商 31 740 0.037 0.101 0.067 0 0 ○ 自排局のため参考値

千代田区 12 国設霞が関 商 31 740 0.037 0.091 0.057 0 0 ○ 自排局のため参考値

中央区 14 永代通り新川 商 31 739 0.045 0.115 0.081 0 0 ○ 自排局のため参考値

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 739 0.028 0.100 0.063 0 0 ○

渋谷区 9 渋谷区宇田川町 準工 31 739 0.037 0.107 0.066 0 0 ○

千代田区 1 千代田区神田司町 商 31 739 0.025 0.094 0.042 0 0 ○

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 739 0.028 0.100 0.063 0 0 ○

世田谷区 世田谷区成城 住 31 740 0.022 0.075 0.042 0 0 ○

杉並区 杉並区久我山 住 31 740 0.035 0.116 0.066 0 0 ○

府中市 府中市宮西町 商 31 739 0.023 0.063 0.038 0 0 ○

調布市 調布市深大寺南町 住 31 739 0.024 0.071 0.040 0 0 ○

多摩市 多摩市愛宕 住 31 739 0.024 0.079 0.044 0 0 ○

千代田区 11 日比谷交差点 商 31 740 0.037 0.101 0.067 0 0 ○ 自排局のため参考値

千代田区 12 国設霞が関 商 31 740 0.037 0.091 0.057 0 0 ○ 自排局のため参考値

千代田区 13 国設北の丸 住 31 740 0.039 0.107 0.068 0 0 ○ 自排局のため参考値

世田谷区 環八通り八幡山 住 31 740 0.029 0.091 0.055 0 0 ○ 自排局のため参考値

渋谷区 甲州街道大原 商 31 740 0.028 0.084 0.046 0 0 ○ 自排局のため参考値

日野市 川崎街道百草園 住 31 740 0.026 0.108 0.056 0 0 ○ 自排局のため参考値

4トライアスロン/パラトライアスロン

港区 6 港区台場 準工 31 739 0.035 0.142 0.060 0 0 ○

5 水泳(マラソン 10km) 港区 6 港区台場 準工 31 739 0.035 0.142 0.060 0 0 ○

6カヌー(スプリント)/パラカヌー

港区 6 港区台場 準工 31 739 0.035 0.142 0.060 0 0 ○

7 カヌー(スラローム) 江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 31 740 0.028 0.071 0.052 0 0 ○

8 ボート 港区 6 港区台場 準工 31 739 0.035 0.142 0.060 0 0 ○

江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 31 740 0.028 0.071 0.052 0 0 ○

江戸川区 18 三ツ目通り辰巳 住 31 740 0.040 0.148 0.083 0 0 ○ 自排局のため参考値

浮遊粒子状物質

1 陸上競技(マラソン)

3自転車競技(ロード・レース)

9 セーリング

屋外競技No

屋外競技名称

2 陸上競技(競歩)

注 1:競技 No.は表 1-3-38(p1-87)に表す競技 No.に準じ、地点 No.あるいは測定局名は図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)の黒文字で示した番号に準ずる。 注 2:地点 No.黒字の欄の「黄色」は一般局、「白色」は自排局を表す。 注 3:環境基準との比較については、「1 時間値が 0.20mg/m3を超えた時間数」、「日平均値が 0.10mg/m3を超えた日数」の両方がともに 0 時間(日)の場合を

○、それ以外の場合を×とした。 注 4:屋外競技では各競技実施期間中に車両の通行規制等、自動車による大気質の影響を軽減する措置が想定されているため、自排局の値を参考値とした。 出典:環境 GIS 環境数値データベース(国立環境研究所)

Page 34: 5. 予測及び評価 - 2020games.metro.tokyo.lg.jp · 5-1-6 2) 二酸化硫黄(SO2) 8km圏内及び8km圏外の各会場周辺の二酸化硫黄の状況について整理した。

5-1-34

表 5-1-16(2) 屋外競技の会場周辺の大気質測定結果(浮遊粒子状物質:平成 22 年8月)

(黒文字

図中番号

測定局名

有効測定日数

測定時間

月平均値

1時間値の

高値

日平均値の最高値

1時間値が

0.20mg/m3を

超えた時間数

日平均値が

0.10mg/m3を

超えた日数

環境基準(短期的評価)との比較

備考

(日) (時間) (mg/m3) (mg/m3) (mg/m3) (ppm) (ppm)

千代田区 1 千代田区神田司町 商 31 739 0.022 0.057 0.048 0 0 ○

中央区 2 中央区晴海 準工 31 737 0.028 0.089 0.057 0 0 ○

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 740 0.027 0.093 0.066 0 0 ○

千代田区 11 日比谷交差点 商 31 738 0.036 0.126 0.076 0 0 ○ 自排局のため参考値

千代田区 12 国設霞が関 商 31 738 0.032 0.078 0.057 0 0 ○ 自排局のため参考値

中央区 14 永代通り新川 商 31 736 0.040 0.113 0.083 0 0 ○ 自排局のため参考値

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 740 0.027 0.093 0.066 0 0 ○

渋谷区 9 渋谷区宇田川町 準工 31 740 0.036 0.104 0.078 0 0 ○

千代田区 1 千代田区神田司町 商 31 739 0.022 0.057 0.048 0 0 ○

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 740 0.027 0.093 0.066 0 0 ○

世田谷区 世田谷区成城 住 31 738 0.021 0.061 0.051 0 0 ○

杉並区 杉並区久我山 住 31 738 0.035 0.112 0.084 0 0 ○

府中市 府中市宮西町 商 31 740 0.025 0.101 0.047 0 0 ○

調布市 調布市深大寺南町 住 31 740 0.026 0.064 0.052 0 0 ○

多摩市 多摩市愛宕 住 31 739 0.026 0.068 0.050 0 0 ○

千代田区 11 日比谷交差点 商 31 738 0.036 0.126 0.076 0 0 ○ 自排局のため参考値

千代田区 12 国設霞が関 商 31 738 0.032 0.078 0.057 0 0 ○ 自排局のため参考値

千代田区 13 国設北の丸 住 31 741 0.038 0.103 0.069 0 0 ○ 自排局のため参考値

世田谷区 環八通り八幡山 住 31 739 0.030 0.088 0.065 0 0 ○ 自排局のため参考値

渋谷区 甲州街道大原 商 31 739 0.028 0.078 0.057 0 0 ○ 自排局のため参考値

日野市 川崎街道百草園 住 31 739 0.028 0.087 0.056 0 0 ○ 自排局のため参考値

4トライアスロン/パラトライアスロン

港区 6 港区台場 準工 31 737 0.032 0.135 0.067 0 0 ○

5 水泳(マラソン 10km) 港区 6 港区台場 準工 31 737 0.032 0.135 0.067 0 0 ○

6カヌー(スプリント)/パラカヌー

港区 6 港区台場 準工 31 737 0.032 0.135 0.067 0 0 ○

7 カヌー(スラローム) 江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 31 738 0.027 0.078 0.058 0 0 ○

8 ボート 港区 6 港区台場 準工 31 737 0.032 0.135 0.067 0 0 ○

江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 31 738 0.027 0.078 0.058 0 0 ○

江戸川区 18 三ツ目通り辰巳 住 31 739 0.035 0.166 0.100 0 0 ○ 自排局のため参考値

浮遊粒子状物質

1 陸上競技(マラソン)

3自転車競技(ロード・レース)

9 セーリング

2 陸上競技(競歩)

屋外競技No

屋外競技名称

注 1:競技 No.は表 1-3-38(p1-87)に表す競技 No.に準じ、地点 No.あるいは測定局名は図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)の黒文字で示した番号に準ずる。 注 2:地点 No.黒字の欄の「黄色」は一般局、「白色」は自排局を表す。 注 3:環境基準との比較については、「1 時間値が 0.20mg/m3を超えた時間数」、「日平均値が 0.10mg/m3を超えた日数」の両方がともに 0 時間(日)の場合を○、

それ以外の場合を×とした。 注 4:屋外競技では各競技実施期間中に車両の通行規制等、自動車による大気質の影響を軽減する措置が想定されているため、自排局の値を参考値とした。 出典:環境 GIS 環境数値データベース(国立環境研究所)

Page 35: 5. 予測及び評価 - 2020games.metro.tokyo.lg.jp · 5-1-6 2) 二酸化硫黄(SO2) 8km圏内及び8km圏外の各会場周辺の二酸化硫黄の状況について整理した。

5-1-35

表 5-1-16(3) 屋外競技の会場周辺の大気質測定結果(浮遊粒子状物質:平成 22 年9月)

(黒文字

図中番号

測定局名

有効測定日数

測定時間

月平均値

1時間値の

高値

日平均値の最高値

1時間値が

0.20mg/m3を

超えた時間数

日平均値が

0.10mg/m3を

超えた日数

環境基準(短期的評価)との比較

備考

(日) (時間) (mg/m3) (mg/m3) (mg/m3) (ppm) (ppm)

千代田区 1 千代田区神田司町 商 30 715 0.018 0.055 0.038 0 0 ○

中央区 2 中央区晴海 準工 30 714 0.023 0.079 0.046 0 0 ○

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 30 715 0.020 0.078 0.047 0 0 ○

千代田区 11 日比谷交差点 商 30 715 0.032 0.093 0.064 0 0 ○ 自排局のため参考値

千代田区 12 国設霞が関 商 30 717 0.029 0.085 0.053 0 0 ○ 自排局のため参考値

中央区 14 永代通り新川 商 30 714 0.036 0.105 0.073 0 0 ○ 自排局のため参考値

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 30 715 0.020 0.078 0.047 0 0 ○

渋谷区 9 渋谷区宇田川町 準工 30 716 0.030 0.111 0.065 0 0 ○

千代田区 1 千代田区神田司町 商 30 715 0.018 0.055 0.038 0 0 ○

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 30 715 0.020 0.078 0.047 0 0 ○

世田谷区 世田谷区成城 住 30 716 0.016 0.054 0.039 0 0 ○

杉並区 杉並区久我山 住 30 715 0.033 0.096 0.073 0 0 ○

府中市 府中市宮西町 商 30 715 0.020 0.063 0.044 0 0 ○

調布市 調布市深大寺南町 住 30 714 0.021 0.057 0.044 0 0 ○

多摩市 多摩市愛宕 住 30 713 0.020 0.068 0.050 0 0 ○

千代田区 11 日比谷交差点 商 30 715 0.032 0.093 0.064 0 0 ○ 自排局のため参考値

千代田区 12 国設霞が関 商 30 717 0.029 0.085 0.053 0 0 ○ 自排局のため参考値

千代田区 13 国設北の丸 住 30 717 0.034 0.093 0.060 0 0 ○ 自排局のため参考値

世田谷区 環八通り八幡山 住 30 716 0.025 0.076 0.053 0 0 ○ 自排局のため参考値

渋谷区 甲州街道大原 商 30 715 0.024 0.074 0.046 0 0 ○ 自排局のため参考値

日野市 川崎街道百草園 住 30 716 0.022 0.091 0.055 0 0 ○ 自排局のため参考値

4トライアスロン/パラトライアスロン

港区 6 港区台場 準工 30 714 0.025 0.087 0.050 0 0 ○

5 水泳(マラソン 10km) 港区 6 港区台場 準工 30 714 0.025 0.087 0.050 0 0 ○

6カヌー(スプリント)/パラカヌー

港区 6 港区台場 準工 30 714 0.025 0.087 0.050 0 0 ○

7 カヌー(スラローム) 江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 30 715 0.020 0.060 0.046 0 0 ○

8 ボート 港区 6 港区台場 準工 30 714 0.025 0.087 0.050 0 0 ○

江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 30 715 0.020 0.060 0.046 0 0 ○

江戸川区 18 三ツ目通り辰巳 住 30 716 0.028 0.124 0.067 0 0 ○ 自排局のため参考値

浮遊粒子状物質

1 陸上競技(マラソン)

3自転車競技(ロード・レース)

9 セーリング

屋外競技No

2 陸上競技(競歩)

屋外競技名称

注 1:競技 No.は表 1-3-38(p1-87)に表す競技 No.に準じ、地点 No.あるいは測定局名は図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)の黒文字で示した番号に準ずる。 注 2:地点 No.黒字の欄の「黄色」は一般局、「白色」は自排局を表す。 注 3:環境基準との比較については、「1 時間値が 0.20mg/m3を超えた時間数」、「日平均値が 0.10mg/m3を超えた日数」の両方がともに 0 時間(日)の場合を

○、それ以外の場合を×とした。 注 4:屋外競技では各競技実施期間中に車両の通行規制等、自動車による大気質の影響を軽減する措置が想定されているため、自排局の値を参考値とした。 出典:環境 GIS 環境数値データベース(国立環境研究所)

Page 36: 5. 予測及び評価 - 2020games.metro.tokyo.lg.jp · 5-1-6 2) 二酸化硫黄(SO2) 8km圏内及び8km圏外の各会場周辺の二酸化硫黄の状況について整理した。

5-1-36

表 5-1-17 (1) 屋外競技の会場周辺の大気質測定結果(光化学オキシダント:平成 22 年7月)

(黒文字

図中番号

測定局名

昼間有効測

日数

昼間測定時間

昼間の1時

間値の月平

均値

昼間の

1時間値が0.06ppmを

超えた日数

昼間の

1時間値が0.06ppmを

超えた時間

昼間の

1時間値が0.12ppm以

上の

日数

昼間の

1時間値が0.12ppm以

上の

時間数

昼間の

1時間値の

高値

昼間の

日 高1時間値の

月平均値

達成状況

備考

(日) (時間) (ppm) (日) (時間) (日) (時間) (ppm) (ppm)

千代田区 1 千代田区神田司町 商 31 462 0.028 9 50 3 10 0.170 0.053 ×

中央区 2 中央区晴海 準工 31 461 0.029 11 51 3 12 0.167 0.057 ×

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 461 0.033 11 65 3 12 0.186 0.059 ×

千代田区 11 日比谷交差点 商 - - - - - - - - - -

千代田区 12 国設霞が関 商 31 464 0.020 8 34 2 4 0.147 0.045 × 自排局のため参考値

中央区 14 永代通り新川 商 - - - - - - - - - -

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 461 0.033 11 65 3 12 0.186 0.059 ×

渋谷区 9 渋谷区宇田川町 準工 31 461 0.039 13 86 5 16 0.207 0.070 ×

千代田区 1 千代田区神田司町 商 31 462 0.028 9 50 3 10 0.170 0.053 ×

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 461 0.033 11 65 3 12 0.186 0.059 ×

世田谷区 世田谷区成城 住 - - - - - - - - - -

杉並区 杉並区久我山 住 31 461 0.041 15 103 5 15 0.179 0.070 ×

府中市 府中市宮西町 商 30 439 0.045 16 116 5 15 0.206 0.076 ×

調布市 調布市深大寺南町 住 31 459 0.045 18 130 6 18 0.179 0.074 ×

多摩市 多摩市愛宕 住 31 461 0.040 16 108 5 13 0.168 0.069 ×

千代田区 11 日比谷交差点 商 - - - - - - - - - -

千代田区 12 国設霞が関 商 31 464 0.020 8 34 2 4 0.147 0.045 × 自排局のため参考値

千代田区 13 国設北の丸 住 31 463 0.024 7 34 3 9 0.150 0.048 × 自排局のため参考値

世田谷区 環八通り八幡山 住 - - - - - - - - - -

渋谷区 甲州街道大原 商 - - - - - - - - - -

日野市 川崎街道百草園 住 - - - - - - - - - -

4トライアスロン/パラトライアスロン

港区 6 港区台場 準工 31 461 0.032 11 56 3 9 0.163 0.054 ×

5 水泳(マラソン 10km) 港区 6 港区台場 準工 31 461 0.032 11 56 3 9 0.163 0.054 ×

6カヌー(スプリント)/パラカヌー

港区 6 港区台場 準工 31 461 0.032 11 56 3 9 0.163 0.054 ×

7 カヌー(スラローム) 江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 31 461 0.031 11 50 3 7 0.145 0.055 ×

8 ボート 港区 6 港区台場 準工 31 461 0.032 11 56 3 9 0.163 0.054 ×

江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 31 461 0.031 11 50 3 7 0.145 0.055 ×

江戸川区 18 三ツ目通り辰巳 住 - - - - - - - - - -

光化学オキシダント

1 陸上競技(マラソン)

3自転車競技(ロード・レース)

9 セーリング

屋外競技No

屋外競技名称

2 陸上競技(競歩)

注 1:競技 No.は表 1-3-38(p1-87)に表す競技 No.に準じ、地点 No.あるいは測定局名は図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)の黒文字で示した番号に準ずる。 注 2:地点 No.黒字の欄の「黄色」は一般局、「白色」は自排局を表す。 注 3:環境基準との比較については、「昼間の1時間値が 0.06ppm を超えた日数」が 0(日)の場合を○、それ以外の場合を×とした。 注 4:屋外競技では各競技実施期間中に車両の通行規制等、自動車による大気質の影響を軽減する措置が想定されているため、自排局の値を参考値とした。 出典:環境 GIS 環境数値データベース(国立環境研究所)

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5-1-37

表 5-1-17 (2) 屋外競技の会場周辺の大気質測定結果(光化学オキシダント:平成 22 年8月)

(黒文字

図中番号

測定局名

昼間有効測

日数

昼間測定時間

昼間の1時

間値の月平

均値

昼間の

1時間値が0.06ppmを

超えた日数

昼間の

1時間値が0.06ppmを

超えた時間

昼間の

1時間値が0.12ppm以

上の

日数

昼間の

1時間値が0.12ppm以

上の

時間数

昼間の

1時間値の

高値

昼間の

日 高1時間値の

月平均値

達成状況

備考

(日) (時間) (ppm) (日) (時間) (日) (時間) (ppm) (ppm)

千代田区 1 千代田区神田司町 商 31 459 0.024 10 37 2 4 0.144 0.049 ×

中央区 2 中央区晴海 準工 31 461 0.025 9 42 3 4 0.177 0.053 ×

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 461 0.027 10 43 1 1 0.125 0.052 ×

千代田区 11 日比谷交差点 商 - - - - - - - - - -

千代田区 12 国設霞が関 商 31 463 0.017 7 23 0 0 0.115 0.039 × 自排局のため参考値

中央区 14 永代通り新川 商 - - - - - - - - - -

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 461 0.027 10 43 1 1 0.125 0.052 ×

渋谷区 9 渋谷区宇田川町 準工 31 463 0.033 14 61 2 4 0.140 0.060 ×

千代田区 1 千代田区神田司町 商 31 459 0.024 10 37 2 4 0.144 0.049 ×

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 31 461 0.027 10 43 1 1 0.125 0.052 ×

世田谷区 世田谷区成城 住 - - - - - - - - - -

杉並区 杉並区久我山 住 31 460 0.035 16 71 2 6 0.191 0.062 ×

府中市 府中市宮西町 商 29 422 0.038 17 84 4 8 0.164 0.069 ×

調布市 調布市深大寺南町 住 31 460 0.036 16 70 3 6 0.151 0.063 ×

多摩市 多摩市愛宕 住 31 462 0.038 19 98 2 7 0.171 0.068 ×

千代田区 11 日比谷交差点 商 - - - - - - - - - -

千代田区 12 国設霞が関 商 31 463 0.017 7 23 0 0 0.115 0.039 × 自排局のため参考値

千代田区 13 国設北の丸 住 31 463 0.021 7 28 0 0 0.119 0.043 × 自排局のため参考値

世田谷区 環八通り八幡山 住 - - - - - - - - - -

渋谷区 甲州街道大原 商 - - - - - - - - - -

日野市 川崎街道百草園 住 - - - - - - - - - -

4トライアスロン/パラトライアスロン

港区 6 港区台場 準工 31 461 0.026 9 37 2 2 0.154 0.050 ×

5 水泳(マラソン 10km) 港区 6 港区台場 準工 31 461 0.026 9 37 2 2 0.154 0.050 ×

6カヌー(スプリント)/パラカヌー

港区 6 港区台場 準工 31 461 0.026 9 37 2 2 0.154 0.050 ×

7 カヌー(スラローム) 江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 31 460 0.027 10 33 3 6 0.165 0.050 ×

8 ボート 港区 6 港区台場 準工 31 461 0.026 9 37 2 2 0.154 0.050 ×

江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 31 460 0.027 10 33 3 6 0.165 0.050 ×

江戸川区 18 三ツ目通り辰巳 住 - - - - - - - - - -

光化学オキシダント

1 陸上競技(マラソン)

3自転車競技(ロード・レース)

9 セーリング

2 陸上競技(競歩)

屋外競技No

屋外競技名称

注 1:競技 No.は表 1-3-38(p1-87)に表す競技 No.に準じ、地点 No.あるいは測定局名は図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)の黒文字で示した番号に準ずる。 注 2:地点 No.黒字の欄の「黄色」は一般局、「白色」は自排局を表す。 注 3:環境基準との比較については、「昼間の1時間値が 0.06ppm を超えた日数」が 0(日)の場合を○、それ以外の場合を×とした。 注 4:屋外競技では各競技実施期間中に車両の通行規制等、自動車による大気質の影響を軽減する措置が想定されているため、自排局の値を参考値とした。 出典:環境 GIS 環境数値データベース(国立環境研究所)

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5-1-38

表 5-1-17 (3) 屋外競技の会場周辺の大気質測定結果(光化学オキシダント:平成 22 年9月)

(黒文字

図中番号

測定局名

昼間有効測

日数

昼間測定時間

昼間の1時

間値の月平

均値

昼間の

1時間値が0.06ppmを

超えた日数

昼間の

1時間値が0.06ppmを

超えた時間

昼間の

1時間値が0.12ppm以

上の

日数

昼間の

1時間値が0.12ppm以

上の

時間数

昼間の

1時間値の

高値

昼間の

日 高1時間値の

月平均値

達成状況

備考

(日) (時間) (ppm) (日) (時間) (日) (時間) (ppm) (ppm)

千代田区 1 千代田区神田司町 商 30 443 0.025 10 26 0 0 0.091 0.047 ×

中央区 2 中央区晴海 準工 30 445 0.028 13 34 0 0 0.111 0.053 ×

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 30 446 0.028 8 35 0 0 0.094 0.051 ×

千代田区 11 日比谷交差点 商 - - - - - - - - - -

千代田区 12 国設霞が関 商 30 448 0.020 8 14 0 0 0.094 0.042 × 自排局のため参考値

中央区 14 永代通り新川 商 - - - - - - - - - -

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 30 446 0.028 8 35 0 0 0.094 0.051 ×

渋谷区 9 渋谷区宇田川町 準工 30 446 0.034 14 58 0 0 0.115 0.058 ×

千代田区 1 千代田区神田司町 商 30 443 0.025 10 26 0 0 0.091 0.047 ×

新宿区 4 国設東京(新宿) 住 30 446 0.028 8 35 0 0 0.094 0.051 ×

世田谷区 世田谷区成城 住 - - - - - - - - - -

杉並区 杉並区久我山 住 30 446 0.036 17 74 1 2 0.138 0.063 ×

府中市 府中市宮西町 商 30 446 0.038 18 92 2 4 0.137 0.066 ×

調布市 調布市深大寺南町 住 30 445 0.034 16 64 0 0 0.117 0.059 ×

多摩市 多摩市愛宕 住 30 447 0.040 18 92 3 9 0.128 0.069 ×

千代田区 11 日比谷交差点 商 - - - - - - - - - -

千代田区 12 国設霞が関 商 30 448 0.020 8 14 0 0 0.094 0.042 × 自排局のため参考値

千代田区 13 国設北の丸 住 30 448 0.019 6 8 0 0 0.079 0.039 × 自排局のため参考値

世田谷区 環八通り八幡山 住 - - - - - - - - - -

渋谷区 甲州街道大原 商 - - - - - - - - - -

日野市 川崎街道百草園 住 - - - - - - - - - -

4トライアスロン/パラトライアスロン

港区 6 港区台場 準工 30 444 0.024 8 23 0 0 0.098 0.046 ×

5 水泳(マラソン 10km) 港区 6 港区台場 準工 30 444 0.024 8 23 0 0 0.098 0.046 ×

6カヌー(スプリント)/パラカヌー

港区 6 港区台場 準工 30 444 0.024 8 23 0 0 0.098 0.046 ×

7 カヌー(スラローム) 江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 30 445 0.034 13 55 1 1 0.120 0.056 ×

8 ボート 港区 6 港区台場 準工 30 444 0.024 8 23 0 0 0.098 0.046 ×

江戸川区 10 江戸川区南葛西 商 30 445 0.034 13 55 1 1 0.120 0.056 ×

江戸川区 18 三ツ目通り辰巳 住 - - - - - - - - - -

光化学オキシダント

1 陸上競技(マラソン)

3自転車競技(ロード・レース)

9 セーリング

屋外競技No

2 陸上競技(競歩)

屋外競技名称

注 1:競技 No.は表 1-3-38(p1-87)に表す競技 No.に準じ、地点 No.あるいは測定局名は図 5-1-1(p5-1-2~5-1-3)の黒文字で示した番号に準ずる。 注 2:地点 No.黒字の欄の「黄色」は一般局、「白色」は自排局を表す。 注 3:環境基準との比較については、「昼間の1時間値が 0.06ppm を超えた日数」が 0(日)の場合を○、それ以外の場合を×とした。 注 4:屋外競技では各競技実施期間中に車両の通行規制等、自動車による大気質の影響を軽減する措置が想定されているため、自排局の値を参考値とした。 出典:環境 GIS 環境数値データベース(国立環境研究所)

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図 5--1-17(1) 屋外競技

5-1-39

の会場(陸上競技(マ

ラソン、競歩

陸上競技(マ

陸上競技

歩))

マラソン)コ

(競歩)コー

コース

ース

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図 5-1

図 5-1-17

自転車競技(

1-17(2)

7(3) 屋外

(ロード・レ

屋外競技の

外競技の会場

レース)コー

5-1-40

の会場(自転

場(トライ

ース

転車競技(ロ

アスロン/パ

ロード・レー

パラトライア

ース))

アスロン)

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図図 5-1-17(4)) 屋外競

5-1-41

競技の会場(水泳(マラソン 10km))

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カヌー

カヌー(ス

ー(スプリン

図 5-

スラローム)

ント)/パラカ

-1-17(5)

コース

カヌーコース

5-1-42

屋外競技の

メインコース

の会場(カヌヌー)

ウォォームアップ用

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セセーリング競

図 5-

図 5-1-

競技会場

-1-17(6)

-17(7) 屋

5-1-43

屋外競技の

屋外競技の会

の会場(ボー

会場(セーリ

ート)

リング)

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5-1-44

5-1-2 予測評価(会場別)

(1) 評価の指標及び目安

会場別検討における評価の指標及び目安は、表 5-1-18 に示すとおりである。

表 5-1-18 評価の指標及び目安

評価の

指標

評価の

基準

評価の目安

-2 -1 0 +1 +2

汚染物質(NO2、SPM)の排出量

排出の有無、現状より排出増大の可能性

大気環境への影響が懸念される排出量である(現況に対する濃度の付加率が5%以上)

大気環境への影響が懸念される排出量であるが、一過性の負荷にとどまる(現況に対する濃度の 付 加 率 が5%未満)

現況と変わらない排出量であり、大気環境 へ の 影 響(現況濃度を悪化させる)は懸念されない

現況の排出量に比べて削減されている

高度な技術の適用により大幅に削減される

(2) 予測の方法

会場別には、開催前(工事の実施による影響)、開催中(施設の存在による影響)、開催中

(競技の実施による影響)、開催後(工事の実施による影響)、開催後(後利用による影響)

における汚染物質の排出量について予測評価を行った。

それぞれの時期における予測評価の方法は、表 5-1-19 に示すとおりである。

表 5-1-19 予測評価方法(会場別)

予測評価の時期 予測評価の方法

開催前 工事の実施による

影響

現段階では各会場の工事計画が固まっていないことから、過去の環境影

響評価の事例を参考に、事業規模(延床面積)から工事規模(工事車両、

建設機械の稼働台数)を想定し、その規模に応じた工事の実施が大気環境

に与える影響の程度(濃度の変化)について定量的に予測評価を行った。

開催中

施設の存在による

影響

いずれの会場においても、施設が存在しているだけで、大気汚染物質を

排出するような要因は想定できないことから、予測評価の対象外とした。

競技の実施による

影響

各会場において競技が実施される際の駐車場の利用、熱源施設の供用に

伴う大気環境への影響の程度について、現段階の施設計画(熱源施設は想

定)を用いて、過去の環境影響評価の事例を参考に定量的に予測評価を行

った。また、選手や大会関係者、観客の移動に伴う各会場周辺における自

動車交通量の増加が大気環境に与える影響の程度については、定性的に予

測評価を行った。

開催後

工事の実施による

影響

仮設部分の撤去に伴う工事の実施が大気環境に与える影響の程度(濃度

の変化)について、開催前の工事の実施による影響と同様の方法により、

定量的に予測評価を行った。なお、撤去工事以外にも内装等屋内工事があ

るが影響は小さいと想定されることから、これらの影響は含めないことと

した。

後利用による影響

新たに建設した施設の後利用(恒久利用)の際の駐車場の利用、熱源施

設の供用及び自動車交通量の増加が、大気環境に与える影響の程度につい

て、開催中の競技の実施による影響と同様の方法により、定量的(一部、

定性的)に予測評価を行った。

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5-1-45

1) 工事の実施による影響(開催前、開催後)の予測方法

各会場の建設工事による大気環境への影響の程度について、現段階においては工事計画

が固まっていないことから、東京都等の条例に基づいて環境影響評価を実施した事業の規

模、予測評価の結果等を参考として、開催前及び開催後の工事の実施における影響につい

て予測評価を行った。

予測に用いた手順や予測手法は既存の環境影響評価事例を参考とし、一般に工事用車両

については工事期間日台数のピーク台数、建設機械については年間の稼働台数のピーク台

数から予測条件が設定されている点を考慮して、工事車両については工事期間日台数のピ

ーク台数を、建設機械については年間のピーク台数を推定し、それら推定台数と大気汚染

物質の寄与濃度との関係式を作成し、予測を行った。

なお、参考とした事例は 31 事例であり、それぞれの事業概要は、表 5-1-20(p5-1-46~

5-1-51)に示すとおりである。

各会場において建設される建物の規模等が様々であることから、事例についても、延床

面積等の事業規模においてなるべくいろいろな規模の事例を収集して整理した。

今回整理した事例における延床面積の規模は、5,339~631,800m2である。

また、オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場)を建設することから、同じく大規

模スポーツスタジアムであるナゴヤドームの建設事業に係る環境影響評価(事例G)につ

いても整理することとした。

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5-1-46

表 5-1-20(1) 環境影響評価の実施事例として整理した事業の概要

番号

名称 提出 年月

種類 計画地 施設規模

事業概要 敷地面積(m2)

延床面積 (m2)

駐車場 台数(台)

工事期間(ヵ月)

環境影響評価書

(仮称)丸の内1丁目1

街区(東京駅丸の内北

口)開発計画

平成12年

11月

高層建築物

の新築

東京都千代田区丸の内一丁

目1番1、2、4、10、11、28、29、

39

23,800 335,000 740 48 計画地内の既存建物を解体し、新たな業務棟を

3棟、商業・ホテル棟を1棟建設するものである。

B 環境影響評価書案

ひばりが丘団地建替事

平成13年

9月

・住宅団地の

新設

・自動車駐車

場の設置

東京都東久留米市ひばりが

丘団地の全域、南沢二丁目の

一部、学園長二丁目の一部、

西東京市ひばりが丘三丁目

の全域、ひばりが丘二丁目の

一部、谷戸町二丁目の一部

345,400 311,000 2,200 1期:82

2期:69

2期13年次計画で都市基盤整備公団ひばりが

丘団地の既存宅を除却し、5~12階建ての中高層

住宅に建て替え、あわせて自動車駐車場の設置な

どの居住環境の整備を行うものである。

C 環境影響評価書

豊洲新市場建設事業

平成23年

7月

・卸売市場の

設置

・自動車駐車

場の設置

東京都江東区豊洲六丁目地

内 407,000 526,300 6,300 60

東京都が築地市場を首都圏の生鮮食料品流通

の中核を担う市場への再生するために、江東区豊

洲六丁目地内に整備される土地区画整理事業の5

街区、6街区及び7街区に、卸売市場を建設する

ものである。

D 横河電機株式会社小峰

工場建設事業 評価書

平成5年

1月 工場の設置

東京都西多摩郡五日市町小

峰台1番地 21,693 5,339 102 12

製品に使用する板金部品の供給等を目的とし

た工場をJR五日市線「武蔵五日市駅」より南南

東約1,500mにある工業団地内に建設するもので

ある。

E 環境影響評価書

読売府中別館建設事業

平成3年

11月 工場の設置

東京都府中市南町四丁目40

番33号他 28,667

Ⅰ:27,897

Ⅱ:19,751

計:47,648

108 Ⅰ期:27

Ⅱ期:22

東京都千代田区大手町一丁目7番1号にある

読売新聞社の発行事業のうち、府中市南町四丁目

40番33号他に「読売府中別館」を建設し、その

内部にコンピュータ部門を統合した「コンピュー

タセンター」の設置及び「新聞印刷関連部門」の

一部を移転することための工場を建設するもの

である。

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5-1-47

表 5-1-20(2) 環境影響評価の実施事例として整理した事業の概要

番号

名称 提出 年月

種類 計画地 施設規模

事業概要 敷地面積(m2)

延床面積 (m2)

駐車場 台数(台)

工事期間(ヵ月)

F (仮称)晴海二丁目マン

ション計画建設事業環

境影響評価書案

平成20年

7月

住宅団地の

新設 東京都中央区晴海二丁目 29,890 134,450 1,120 47

社会状況の変化に伴う多様な住居ニーズに対

応できる都市型住宅の供給を図るとともに、良好

でゆとりのある住環境の整備、土地の高度利用に

よる良質な住宅供給を図り、定住人口回復に貢献

することを目的として、東京都中央区晴海の現在

更地である計画敷地に、2棟の高層住宅棟(住戸

数約1,860戸、 高高さ約180m)を建設するもの

である。

G ナゴヤドーム(仮称)計

画建設事業に係る環境

影響評価書

平成6年

6月

大規模建築

物の新設

名古屋市東区大幸南一丁目

101番 外 69,000 118,000 1,000 35

野球を主としたスポーツイベントや音楽コン

サート、見本市・展示会などイベントの開催会場

として、地域の文化拠点づくりに貢献することを

目的とした、全天候型の多目的新世代ドームを建

設するものである。(東京、福岡に続く日本で3

番目の大空間ドームであり、ドーム形態は固定屋

根型である。施設内容は、国際規格を満足する野

球場としての広さを確保するとともに、観客席は

一部を可動式とし、イベントにあわせたフレキシ

ブルな利用形態としている。)

H (仮称)環二再開発(Ⅲ

街区:虎ノ門街区)建設

事業 環境影響評価書

平成20年

5月

高層建築物

の新設

東京都港区虎ノ門一丁目23

番 ほか 17,100 249,000 510 34

東京都港区虎ノ門一丁目地区に業務、住宅、商

業、文化・交流機能等の多様な都市機能の導入が

図られた建築物を建設するものである。(建築物

については、高さ約250mの超高層棟及び高さ約

28mの商業棟の2棟を建設する。)

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5-1-48

表 5-1-20(3) 環境影響評価の実施事例として整理した事業の概要

番号

名称 提出 年月

種類 計画地 施設規模

事業概要 敷地面積(m2)

延床面積 (m2)

駐車場 台数(台)

工事期間(ヵ月)

日清紡東京工場跡地イ

トーヨーカドーSC建

築事業 環境影響評価

平成18年

2月

自動車駐車

場の設置

東京都足立区西新井栄町一

丁目18番、19番、20番 32,400 107,300 1,550 21

東京都足立区西新井栄町一丁目18番、19番、

20番に位置する敷地約32400m2(日清紡東京工場

跡地等)において、商業施設の建設及びそれに伴

う約1550台の自動車駐車場を設置するものであ

る。

J (仮称)新砂三丁目商業

施設建設事業 環境影

響評価書

平成19年

2月

自動車駐車

場の設置

東京都江東区新砂三丁目4

番 24,400 93,300 1,600 13

東京都江東区新砂三丁目4番に位置する敷地約

24,400m2において、商業施設の建設及びそれに伴

う約1,600台の自動車駐車場を設置するものであ

る。

K イトーヨーカドー新亀

有店ショッピングセン

ター建築事業

平成16年

9月

自動車駐車

場の設置

東京都葛飾区亀有三丁目及

び足立区中川一丁目他 44,505 140,600 2,000 14

東京都葛飾区亀有三丁目及び足立区中川一丁

目他に位置する敷地約44,505m2(旧日本板紙(株)

亀有工場跡地)において、商業施設の建設及びそ

れに伴う約2,000台の自動車駐車場を設置するも

のである。

ジョイフル本田グロー

バルホームセンター瑞

穂建設事業 環境影響

評価書

平成17年

11月

自動車駐車

場の設置

東京都西多摩郡瑞穂町大字

殿ヶ谷442番地ほか 96,800 95,300 3,200 8

東京都西多摩郡瑞穂町の既存市街地(工業地

域)において、ホームセンターを中心とした商業

施設の出店に伴い、約3,200台の収容規模を有す

る駐車場を整備するものである。

イオン東久留米ショッ

ピングセンター(仮称)

建築事業 環境影響評

価書案

平成20年

7月

自動車駐車

場の設置

東京都東久留米市南沢五丁

目17番 55,700 98,600 2,020 11

東京都東久留米市南沢地区に位置する敷地(ひ

ばりヶ丘グラウンド跡地)約55,700m2において、

商業施設の建設及びそれに伴う約2,020台の自動

車駐車場を設置するものである。

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5-1-49

表 5-1-20(4) 環境影響評価の実施事例として整理した事業の概要

番号

名称 提出 年月

種類 計画地 施設規模

事業概要 敷地面積(m2)

延床面積 (m2)

駐車場 台数(台)

工事期間(ヵ月)

N 大日本印刷株式会社神

谷工場建設事業 環境

影響評価書

平成16年

10月 工場の設置

東京都北区神谷三丁目7番1

号他 26,500 33,100 60 13

東京都北区神谷三丁目の計画敷地約26,500m2

内に印刷工場、自動車倉庫及び工場から排出する

紙くず等を処理するリサイクル施設等を計画し、

建設するものである。

O わらべや日洋株式会社

(仮称)新村山工場建設

事業 環境影響評価書

平成18年

2月 工場の設置

東京都武蔵村山市榎一丁目

1番3号、東京都立川市上砂

町六丁目12番17号他

33,057 1:12,757

2:6,151 250

1期:11

2期:9

東京都武蔵村山市榎一丁目及び立川市上砂六

丁目に位置する日産自動車株式会社村山工場跡

の一部に既設の食品加工工場を再編成し、新たな

食品加工工場を建設するものである。

(仮称)イオン日の出シ

ョッピングセンター建

築事業 環境影響評価

平成18年

12月

自動車駐車

場の設置

東京都西多摩郡日の出町大

字平井字三吉野桜木地区内 132,000 135,812 3,728 10

東京都西多摩郡日の出町三吉野桜木土地区画

整理事業用地内に位置する敷地約132,000m2にお

いて、商業施設の建築及び3,728台の自動車駐車

場の設置を行うものである。

Q ホームズ葛西店建設事

業 環境影響評価書

平成16年

3月

自動車駐車

場の設置

東京都江戸川区東葛西九丁

目3253-1外 38,000 82,000 1,500 8

東京都江戸川区東葛西の日本ロール製造株式

会社の工場一部跡地において、商業施設の出店に

伴い、約1,500台の収容規模を有する駐車場を整

備するものである。

R ザ・モール瑞穂新築事

業 環境影響評価書

平成13年

2月

自動車駐車

場の設置

東京都西多摩郡瑞穂町大字

高根585番地1号 72,000 63,700 1,940 10

東京都西多摩郡瑞穂町において、商業施設計画

に伴い約1,940台の自動車駐車場を整備するもの

である。

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5-1-50

表 5-1-20(5) 環境影響評価の実施事例として整理した事業の概要

番号

名称 提出 年月

種類 計画地 施設規模

事業概要 敷地面積(m2)

延床面積 (m2)

駐車場 台数(台)

工事期間(ヵ月)

S (仮称)西友府中店建築

事業 環境影響評価書

平成19年

1月

自動車駐車

場の設置

東京都府中市四谷五丁目

23-12他 27,800 50,500 1,150 12

東京都府中市四谷の流通センター跡地に商業

施設の建築及び約1,150台の駐車場の設置を行う

ものである。

T (仮称)馬込車両基地車

両工場建設事業 環境

影響評価書

平成13年

5月 工場の変更 東京都大田区南馬込6-38-1 52,481 9,600 - 31

都営浅草線及び都営大江戸線の車両検査を実

施するために、東京都大田区南馬込の馬込車両基

地に、新たに検査施設を増設するものである。

U (仮称)ロッテワールド

東京計画 環境影響評

価書

平成11年

6月

・高層建築物

の新設

・自動車駐車

場の設置

東京都江戸川区臨海町2丁

目4番地 192,100 631,800 4,350 45

東京都江戸川区臨海町二丁目に直径約300mの

ドームからなるテーマミュージアムと高さ約210

mのホテル棟及び商業施設等を中心とした複合

施設を建設するものである。

V 春日・後楽園駅前地区

市街地再開発事業

平成21年

7月

高層建築物

の新築

東京都文京区小石川1丁目1

番外 16,200 181,000 505 39

業務・商業・居住棟の機能を持った、高層建築

物を含む複合施設を建設するものである。

W 業平橋押上地区開発事

平成20年

5月

・高層建築物

の新設

・自動車駐車

場の設置

東京都墨田区押上1丁目1

番の一部 39,700 230,000 1100 42

地上デジタル波を送信する新タワー及び商業

棟、業務棟等で構成される街区を形成するととも

に、自動車駐車場を設置するものである。

X (仮称)大手町1-6開

発事業

平成19年

7月

高層建築物

の新築

東京都千代田区大手町1丁

目6-6他 11,038 200,000 340 51

敷地内にある大手町フィナンシャルセンター

を高さ約200mの高層建築物に建替え、合わせて

地上及び地下の都市基盤整備等を構築するもの

である。

飯田橋駅西口地区市街

地再開発ビル建設事業

(旧 富士見二丁目10

番地区市街地再開発ビ

ル建設事業)

平成21年

2月

高層建築物

の新設

東京都千代田区富士見2丁

目及び飯田橋4丁目 16,700 186,000 430 49

東京都千代田区富士見2丁目に、高さ約160m

の業務・商業棟、住宅棟を新築し、複合的な市街

地を形成するものである。

Z (仮称)丸の内2丁目4

番計画建設事業

平成21年

2月

高層建築物

の新設

東京都千代田区丸の内2丁

目7番2号 11,630 215,000 360 33

東京都中央郵便局を高さ約200mの高層建築物

に建替え、国際化、高度情報化に対応した質の高

いオフィスを供給するものである。

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5-1-51

表 5-1-20(6) 環境影響評価の実施事例として整理した事業の概要

番号

名称 提出 年月

種類 計画地 施設規模

事業概要 敷地面積(m2)

延床面積 (m2)

駐車場 台数(台)

工事期間(ヵ月)

AA (仮称)大久保三丁目西

地区開発事業

平成22年

3月

高層建築物

の新築

東京都新宿区大久保3丁目8

番 25,200 170,000 610 42

オフィス、住宅、多目的ホール、商業、駐車場

等を計画した 高高さ約160mの施設を建築する

ものである。

AB 芝浦水再生センター再

構築に伴う上部利用事

平成23年

7月

高層建築物

の新設

東京都港区港南1丁目2番1

号 49,500 199,900 380 43

芝浦水再生センター再構築の一環として建設

する雨天時貯留地に合わせて、その上部空間を利

用し、業務・商業系ビルを合築するものである。

AC 赤坂一丁目地区第一種

市街地再開発事業

平成24年

2月

高層建築物

の新築

東京都港区赤坂1丁目5番

地、6番、8番、9番の一部16,000 168,000 337 42

高建物高さ220mの高層建築物を含む複合施

設を整備するものである。

AD 六本木三丁目東地区再

開発事業

平成23年

8月

高層建築物

の新築

東京都港区六本木三丁目1、

2番内 19,200 200,200 410 48

業務、住宅、ホール、商業等の用途の計画建築

物を新築、合わせて区画道路の拡幅、地下鉄駅周

辺の歩行者通路の整備等を行うものである。

AE (仮称)臨海副都心青

海地区北側Q街区開発

事業

平成21年

4月

自動車駐車

場の設置

東京都江東区青海一丁目1

番 32,900 205,530 1,412 26

約1,400台の自動車駐車場を有する商業・業務

施設を建設するものである。

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5-1-52

① 予測評価の内容

工事の実施に伴う大気環境への影響の程度についての予測評価の内容は、表 5-1-21 に

示すとおりである。

表 5-1-21 予測評価の内容(工事中)

予測項目 予測する事項 予測評価の内容

・二酸化窒素(NO2) ・ 浮 遊 粒 子 状 物 質(SPM)

工事中の工事用車両の走行に伴う大気中の濃度

工事用車両台数がピークとなる時の付加濃度

工事中の建設機械の稼働に伴う大気中の濃度

建設機械の稼働がピーク(12ヵ月間)となる時の 大濃度着地点における付加濃度

② 工事用車両の走行に伴う影響の予測方法

工事用車両の走行に伴う大気質の付加濃度は、各会場において工事用車両走行台数のピ

ーク時(1日)が年間継続した場合における年平均付加濃度について予測を行った。

予測は、既存事例におけるピーク時の工事用車両台数と付加濃度の関係から得られた関

係式等と各会場で想定したピーク時工事用車両台数から予測することとした。

予測手順は、図 5-1-18 に示すとおりである。

図 5-1-18 工事用車両の走行に伴う付加濃度の予測手順

工事用車両の走行(ピーク時)に伴う大気質付加濃度の予測手順

<施設計画(想定)>

・施設の延床面積

工事用車両総台数(全工期)

工事用車両日平均台数

工事用車両日台数(ピーク時)

<仮設(プレハブの場合)>

各会場の仮設プレハブ延床面積(計画)とプレハブ

の規格(大きさ)から、プレハブを輸送するための

車両台数を想定

<仮設観客席の場合>

各会場の仮設観客席数(計画)と仮設観客席の規格

(大きさ)から、仮設観客席を輸送するための車両

台数を想定

大気質年平均付加濃度の予測

手順1

手順2

手順3

手順4

<恒設施設及び仮設のうち大規模建物の場合>

既存事例による延床面積と工事用車両総台数

(全工期)の関係

<施設計画(想定)>

・工事期間 ・1ヶ月当たりの稼働日数

既存事例による工事用車両の

日平均台数とピーク時台数の関係

既存事例による工事用車両のピーク時

台数の関係と付加濃度の関係

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5-1-53

(イ) 工事用車両台数の設定

各会場における施設建設時の工事用車両の走行に伴う影響については、工事期間中のう

ちで工事用車両台数が も多い時期(ピーク時)の影響を予測することから、既存事例に

おける施設規模(延床面積)、工事期間、工事用車両台数(期間合計、日平均台数、ピーク

時)を整理し、それぞれの関係を求め、各会場の工事における工事用車両台数を想定する

こととした。

なお、この検討においては表 5-1-20(p5-1-46~5-1-51)に示す事例のうち、収集した情

報の一部に不明確なデータを含む事例を除外した 30 事例を対象として整理した。

既存事例における建築物の延床面積、工事期間、工事用車両台数(期間合計、日平均台

数、ピーク時)について、表 5-1-22 に整理した。

表 5-1-22 既存事例における延床面積と工事用車両台数の状況

事例名

延床面積

(a)

工事期間

(b)

1 ヵ月当

たりの工

事日数

工事用車両台数

工事期間合計

車両台数

(c)

工事期間日

平均台数

(d)

ピーク時

車両台数

(e)

(m2) (ヵ月) (日) (台) (台/日) (台/日) A 335,000 48 22 1,020,096 966 1,670

B 183,773 69 20 181,400 131 178

C 526,300 44 25 1,447,446 1,316 2,526D 5,339 12 25 5,011 17 47

E-1 27,897 27 25 38,172 52 247E-2 19,751 22 25 28,460 59 242F 134,450 47 25 307,250 261 407G 118,000 35 25 479,625 548 665H 249,000 34 20 379,950 447 764I 107,300 21 25 106,097 202 972J 93,300 13 20 76,233 293 531K 140,600 14 25 92,600 265 527L 95,300 8 25 20,234 101 140M 98,600 11 25 98,875 360 560N 33,100 13 20 12,378 48 145

O-1 12,757 11 27 18,360 62 90O-2 6,151 9 27 14,418 59 185P 135,812 10 21 53,181 253 450Q 82,000 8 26 15,184 73 134R 63,700 10 21 11,547 55 143S 50,500 12 25 13,869 46 150T 9,600 21 25 14,425 27 63U 631,800 45 25 997,450 887 1,440V 181,000 39 25 230,300 236 493W 230,000 42 26 730,496 669 1,020X 200,000 51 26 112,164 104 324Y 186,000 49 25 190,650 156 318Z 215,000 33 26 370,396 432 825AA 170,000 42 26 513,942 471 1,433AB 199,900 43 25 351,925 327 741AC 168,000 42 25 216,225 206 562AD 200,200 48 25 288,875 241 728

注1) ピーク時及び工事期間合計の車両台数は、大型車、小型車の合計値とした。

注2) 事例Eと事例Oについては、Ⅰ期工事分とⅡ期工事分をそれぞれ別々に整理した。

注3) cは全工事期間の総稼働台数である。

注4) dは次式より算出した。「d=c/(工事期間×1 ヵ月当たりの工事日数)」

Page 54: 5. 予測及び評価 - 2020games.metro.tokyo.lg.jp · 5-1-6 2) 二酸化硫黄(SO2) 8km圏内及び8km圏外の各会場周辺の二酸化硫黄の状況について整理した。

5-1-54

(a) 延床面積と工事用車両台数(期間合計)の関係

各会場のうち、恒久施設及び仮設(プレハブを除く)建物を建設する際の工事用車両

台数(工事期間合計)は、既存事例における延床面積と工事期間合計車両台数の関係と

各会場の延床面積から想定することとした。

表 5-1-22(p5-1-53)の既存事例における延床面積(a)と工事期間合計車両台数(c)

の関係は、図 5-1-19 に示すとおりであり、この結果から得られた関係式(式1)を用

いて、各会場における工事用車両台数(工事期間合計)を想定した。

図 5-1-19 既存事例における延床面積と工事期間合計車両台数の関係

なお、各会場における仮設建物のうちプレハブや観客席の設置に係る工事については、

プレハブや組立式の仮設観客席を運搬するための車両の台数(工事期間合計)について

以下の方法により設定することとした。

したがって、工事期間合計車両台数は、式1で求めた工事用車両台数に仮設のプレハ

ブ及び観客席の設置に伴う工事用車両台数を足し合わせて設定した。また、工事期間日

平均台数は、工事期間合計車両台数を工事月数及び一月当たりの工事日数で除した値と

して設定した。

y = 1.9223 x

0

200,000

400,000

600,000

800,000

1,000,000

1,200,000

1,400,000

1,600,000

0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 700,000

工事

期間

合計

車両

台数

(c 

)(台

)

延床面積( a ) (m2)

工事期間合計車両台数(c)(台) = 1.9223 ×[延床面積(a)(m2)] 式1

<仮設プレハブの運搬に伴う工事用車両台数設定の方法>

①仮設プレハブはすべて大型トラックで運搬することとする。

②各会場の仮設プレハブに係る延床面積を大型トラックの荷台面積で除してプレハブの運搬に

必要となるトラックの台数を求める。

③大型トラックの荷台面積は 22.56m2とする。(荷台寸法:9,600mm×2,350mm と想定)

(例:仮設プレバブ延床面積が 451.2m2の場合、トラック台数=451.2m2/22.56m2/台=20 台)

<仮設観客席の運搬に伴う工事用車両台数設置の方法>

①仮設観客席はすべて大型トラックで運搬することとする。

②1台の大型トラックで 50 席(50 人分)の仮設観客席が運搬できるものと想定する。

③各会場の仮設観客席数を 50 で除して仮設観客席の運搬に必要となるトラックの台数を求

める。(例:仮設観客席数 1000 席の場合、トラック台数=1000 席/50 席/台=20 台)

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5-1-55

(b) 工事期間日平均台数とピーク時車両台数の関係

各会場におけるピーク時の工事用車両台数は、既存事例における工事期間日平均台数

とピーク時車両台数の関係から想定することとした。

表 5-1-22(p5-1-53)の既存事例における工事期間日平均台数とピーク時車両台数の関

係は、図 5-1-20 に示すとおりである。この結果から得られた関係(式3)を用いて各

会場におけるピーク時車両台数を想定した。

図 5-1-20 工事期間と工事期間日平均台数に占めるピーク時車両台数の関係

(ロ) 工事用車両の走行に伴う付加濃度の設定

各会場における工事用車両の走行に伴う影響(付加濃度)は、既存事例におけるピーク

時工事用車両台数が1年間続くものとして、工事用車両による付加濃度(年平均値:二酸

化窒素、浮遊粒子状物質)の関係を用いて予測することとした。

なお、この検討においては表 5-1-20(p5-1-46~5-1-51)に示す事例のうち外れ値を除外

した 19 事例を対象として整理することとした。

既存事例におけるピーク時工事用車両台数と付加濃度(年平均値)について整理した結

果は、表 5-1-23(p5-1-56)に示すとおりである。

このうち、ピーク時工事用車両台数と二酸化窒素(年平均値)及び浮遊粒子状物質(年

平均値)との関係は、図 5-1-21(p5-1-57)に示すとおりであり、この結果から得られた関

係式(式4、式5)を用いて、各会場における工事用車両による大気質付加濃度を求める。

y = 1.8500 x

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400

ピー

ク時

車両

台数

(e) (

台/日

)

工事期間日平均台数( d ) (台/日)

ピーク時車両台数(e)(台/日)=

1.8500 × [工事期間日平均台数(d)(台/日) ] 式3

工事期間日平均台数(d)(台/日)=

([工事期間合計車両台数(c)(台)]+[仮設プレハブ・観客席工事分車両台数](台))

/(工事期間(b)(ヶ月) ×一月当たり稼働日(日/ヶ月) 式2

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5-1-56

表 5-1-23 既存事例におけるピーク時工事用車両台数と付加濃度(年平均値)

事例

地点

ピーク時

工事用

車両台数

工事用車両の走行による付加濃度

二酸化窒素(ppm) 浮遊粒子状物質(mg/m3)

大 小 平均 大 小 平均

(台/日) (ppm) (ppm) (ppm) (mg/m3) (mg/m3) (mg/m3)A No.1 1,213 0.00050 0.00050 0.00050 0.00020 0.00030 0.00025

No.2 1,219 - - 0.00020 - - 0.00020

No.3 1,896 0.00070 0.00070 0.00070 0.00070 0.00070 0.00070

B 3 178 0.00010 0.00010 0.00010 0.00004 0.00004 0.00004

5 178 0.00011 0.00011 0.00011 0.00004 0.00005 0.00005 F No.1 178 0.00007 0.00008 0.00008 0.00001 0.00001 0.00001

No.2 356 0.00012 0.00017 0.00015 0.00001 0.00001 0.00001

No.3 178 0.00006 0.00008 0.00007 0.00000 0.00001 0.00001

No.4 178 0.00004 0.00005 0.00005 0.00000 0.00001 0.00001

No.5 178 - - 0.00010 - - 0.00001

H No.1 628 0.00029 0.00029 0.00029 0.00003 0.00003 0.00003 I No.1 230 0.00013 0.00015 0.00014 0.00006 0.00006 0.00006

No.2 230 0.00014 0.00015 0.00015 0.00006 0.00006 0.00006

No.4 173 0.00012 0.00012 0.00012 0.00004 0.00004 0.00004

J a 361 0.00006 0.00006 0.00006 0.00002 0.00002 0.00002

b 897 0.00013 0.00013 0.00013 0.00004 0.00004 0.00004

c 175 0.00005 0.00005 0.00005 0.00001 0.00001 0.00001 K No.1 292 0.00010 0.00011 0.00010 0.00006 0.00007 0.00006

No.2 292 0.00009 0.00010 0.00009 0.00005 0.00005 0.00005

L No.1 104 0.00003 0.00003 0.00003 0.00003 0.00003 0.00003

No.2 104 0.00003 0.00003 0.00003 0.00003 0.00003 0.00003

N 49 - - 0.00002 - - 0.00002

P No.1 452 0.00004 0.00004 0.00004 0.00002 0.00002 0.00002 No.2 452 0.00005 0.00006 0.00006 0.00002 0.00003 0.00003

No.3 452 0.00005 0.00005 0.00005 0.00002 0.00003 0.00003

Q No.1 86 - - 0.00000 - - 0.00000

No.2 86 - - 0.00000 - - 0.00000

No.3 8 - - 0.00000 - - 0.00000

V D 493 0.00008 0.00006 0.00007 0.00001 0.00001 0.00001 G 493 0.00008 0.00007 0.00008 0.00001 0.00001 0.00001

W A 41 0.00002 0.00002 0.00002 0.00001 0.00001 0.00001

B 278 0.00011 0.00011 0.00011 0.00004 0.00004 0.00004

C 41 0.00004 0.00004 0.00004 0.00001 0.00001 0.00001

D 41 0.00004 0.00004 0.00004 0.00001 0.00001 0.00001

E 266 0.00013 0.00013 0.00013 0.00004 0.00004 0.00004 F 218 0.00011 0.00011 0.00011 0.00004 0.00004 0.00004

G 190 0.00013 0.00013 0.00013 0.00005 0.00005 0.00005

H 190 0.00007 0.00007 0.00007 0.00003 0.00003 0.00003

Y a 1,769 0.00001 0.00001 0.00001 0.00001 0.00001 0.00001

c 1,645 0.00050 0.00050 0.00050 0.00004 0.00004 0.00004

d 652 0.00048 0.00048 0.00048 0.00003 0.00003 0.00003 Z №1 578 0.00040 0.00033 0.00037 0.00004 0.00003 0.00004

№2 413 0.00034 0.00030 0.00032 0.00003 0.00002 0.00003

№3 825 0.00038 0.00033 0.00036 0.00004 0.00003 0.00004

№4 660 0.00046 0.00040 0.00043 0.00003 0.00003 0.00003

AA No.1 2,866 0.00159 0.00157 0.00158 0.00012 0.00012 0.00012

AB №1 742 0.00039 0.00036 0.00038 0.00003 0.00003 0.00003 №2 741 0.00037 0.00033 0.00035 0.00002 0.00002 0.00002

№3 741 0.00052 0.00030 0.00041 0.00004 0.00002 0.00003

№4 742 0.00044 0.00029 0.00037 0.00004 0.00002 0.00003

№5 666 0.00043 0.00030 0.00037 0.00003 0.00002 0.00003

AC 1 286 0.00028 0.00015 0.00022 0.00002 0.00001 0.00002

2 849 0.00057 0.00032 0.00045 0.00005 0.00002 0.00004 3 286 0.00045 0.00045 0.00045 0.00003 0.00003 0.00003

6 429 0.00041 0.00034 0.00038 0.00004 0.00003 0.00004

AD №1 2,899 0.00113 0.00112 0.00113 0.00008 0.00008 0.00008

№3 100 0.00003 0.00003 0.00003 0.00001 0.00001 0.00001

№4 100 0.00004 0.00003 0.00004 0.00001 0.00001 0.00001

№5 184 0.00005 0.00004 0.00005 0.00001 0.00001 0.00001

注)各地点において 2 方向で予測が行われている場合は、2 方向の濃度変化を 小、 大で示し、その平均を求めた。また、1 方向での予測の場合は、平均値に示した。

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5-1-57

図 5-1-21(1) ピーク時車両台数と付加濃度(二酸化窒素)

図 5-1-21(2) ピーク時車両台数と付加濃度(浮遊粒子状物質)

y = 0.00000040 x

0.0000

0.0002

0.0004

0.0006

0.0008

0.0010

0.0012

0.0014

0.0016

0.0018

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500

付加

濃度

(pp

m)

ピーク時工事用車両台数(台/日)

y = 0.00000008 x

0.0000

0.0001

0.0002

0.0003

0.0004

0.0005

0.0006

0.0007

0.0008

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500

付加

濃度

(mg/m

3 )

ピーク時工事用車両台数(台/日)

二酸化窒素付加濃度(年平均値)(ppm)

=0.00000040 ×[ピーク時車両台数(e)(台/日)] 式4

ここで、「ピーク時車両台数(台/日)」は式3で求めた値である。

浮遊粒子状物質付加濃度(年平均値)(mg/m3)

=0.00000008 ×[ピーク時車両台数(e)(台/日)] 式5

ここで、「ピーク時車両台数(台/日)」は式3で求めた値である。

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5-1-58

③ 建設機械の稼働に伴う影響の予測方法

建設機械の稼働に伴う影響(付加濃度)は、各会場において建設機械の稼働台数がピー

ク時(12 ヵ月間合計)のときの年間平均付加濃度について予測を行った。

予測は、既存事例におけるピーク時(12 ヵ月間合計)の建設機械稼働台数と付加濃度の

関係から得られた関係式等と各会場で想定したピーク時(12 ヵ月間合計)の建設機械稼働

台数から予測することとした。

予測手順は、図 5-1-22 に示すとおりである。

図 5-1-22 建設機械の稼働に伴う付加濃度の予測手順

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5-1-59

(イ) 建設機械稼働台数の設定

各会場における建設機械の稼働台数がピーク(12 ヵ月間合計)になるときの稼働台数に

ついては、既存事例における建物の延床面積、工事期間、建設機械稼働台数(期間合計、

平均 12 ヶ月稼働台数、ピーク時 12 ヵ月間合計)の関係と各会場における延床面積、工事

期間等から想定した。既存事例について建物の延床面積、工事期間、建設機械稼働台数(期

間合計、平均 12 ヶ月間、ピーク時 12 ヵ月間合計)について整理した結果は、表 5-1-24

に示すとおりである。事例整理の結果から、ピーク率(ピーク時 12 ヶ月間稼働台数と平均

12 ヶ月間稼働台数の比)については、延床面積や工事期間による大きな違いはなかったこ

とから、平均的なピーク率を設定して、ピーク時 12 ヵ月間の稼働台数の推計を行った。

なお、この検討においては表 5-1-20(p5-1-46~5-1-51)に示す事例のうち、工事期間が

13 年間と長期工事である事例 B、土壌汚染対策関連機械が多い特殊な工事である事例 C、

貯水池の大規模な覆蓋工事を伴う特殊な工事である事例 AB、工事期間合計稼働台数が不明

確な事例 AE 等は不適な事例と判断し、それら不適な事例を除外した 26 事例を対象として

整理することとした。

表 5-1-24 既存事例における延床面積と建設機械稼働台数の状況

事例名

延床面積

(a)

(m2)

工事期間

(b)

(ヵ月)

建設機械稼働台数

工事期間中の

合計稼働台数(f)

(台)

平均 12 ヶ月間

稼働台数(g)

(台/12 ヶ月)

ピーク時12ヵ月間

稼働台数(h)

(台/12 ヶ月)

A 335,000 48 53,658 13,415 26,576

D 5,339 12 825 825 825

E-1 27,897 27 2,826 1,256 1,603

E-2 19,751 22 2,160 1,178 1,537

F 134,450 47 17,365 4,434 6,528

H 249,000 34 16,380 5,781 9,680

I 107,300 21 7,742 4,424 5,185

J 93,300 13 5,260 4,855 5,260

K 140,600 14 7,000 6,000 6,675

L 95,300 8 2,300 2,300 2,300

M 98,600 11 3,175 3,175 3,175

N 33,100 13 2,636 2,433 2,298

O-1 12,757 11 891 891 891

O-2 6,151 9 459 459 459

P 135,812 10 3,769 3,769 3,759

Q 82,000 8 3,952 3,952 3,952

R 63,700 10 966 966 966

S 50,500 12 3,875 3,875 3,875

T 9,600 21 2,950 1,686 1,850

U 631,800 45 69,250 18,467 41,275

V 181,000 39 56,275 17,315 32,225

W 230,000 42 48,048 13,728 19,448

X 200,000 51 14,742 3,469 7,176

Y 186,000 49 16,125 3,949 6,350

Z 215,000 33 18,720 6,807 11,128

AA 170,000 42 17,446 4,985 9,308

AC 168,000 42 54,525 15,579 24,200

AD 200,200 48 56,750 14,188 20,500

注 1)事例Eと事例Oについては、Ⅰ期工事分とⅡ期工事分をそれぞれ別々に整理した。

注 2)平均 12 ヵ月間稼働台数とは、工事期間中の合計稼働台数と(12(ヶ月)/工事期間(ヶ月))の積を示す。

但し、工事期間が 12 ヶ月未満の場合には、工事期間中の合計稼働台数と等しい。

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5-1-60

(a) 延床面積と建設機械稼働台数の関係

各会場のうち、恒久施設及び仮設(プレハブを除く)建物を建設する際の建設機械稼

働台数は、既存事例における延床面積と工事期間合計稼働台数の関係と各会場の延床面

積から想定することとした。

表 5-1-24(p5-1-59)の既存事例における延床面積(a)と工事期間合計稼働台数(f)

の関係は、図 5-1-23 に示すとおりであり、この結果から得られた関係式(式6)を用

いて、各会場における工事期間の建設機械稼働台数を想定した。

図 5-1-23 既存事例における延床面積と工事期間合計稼働台数の関係

なお、各会場における仮設建物のうちプレハブや観客席の設置に係る工事については、

プレハブや組立式の仮設観客席を設置するための建設機械稼働台数について以下の方法

で設定することとした。

したがって、平均 12 ヶ月間稼働台数(g)は、式6で求めた工事期間合計稼働台数(f)

に仮設のプレハブ及び観客席の設置に伴う建設機械稼働台数を足し合わせた値と(12 ヶ

月間/工事期間(b))の積とする以下の式7により設定した。

y = 0.1285 x

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

80,000

90,000

0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 700,000

工事

期間

合計

稼働

台数

(f)

(台

延床面積 ( a ) ( m2 )

工事期間合計稼働台数(f)= 0.1285 ×[延床面積(a)(m2)] 式6

<仮設プレハブ、仮設観客席の設置に伴う建設機械稼働台数設定の方法>

「(イ)工事用車両台数の設定 (a)延床面積と工事用車両台数(期間合計)の関係」に示す方

法(p5-1-54)で仮設プレハブ及び仮設観客席の運搬に伴う工事用車両台数を想定し、その工

事用車両台数と同じ台数のクレーンが稼働するものと想定する。

したがって、仮設プレハブ、仮設観客席の運搬に伴う大型トラックの台数を 100 台と設定

した場合には、建設機械(仮設プレハブ、仮設観客席の配置に用いるクレーン)も 100 台稼

働するものと設定する。

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5-1-61

(b) 工事期間合計稼働台数とピーク時 12 ヵ月間稼働台数の関係

各会場におけるピーク時 12 ヵ月間の建設機械稼働台数は、既存事例における工事期間

合計稼働台数から算出した平均 12 ヵ月間稼働台数とピーク時 12 ヵ月間稼働台数の関係

から想定することとした。

表 5-1-24(p5-1-59)の既存事例における平均 12 ヵ月間稼働台数とピーク時 12 ヵ月間

稼働台数の関係は、図 5-1-24 に示すとおりである。この結果から得られた関係式(式

8)を用いて求めた各会場におけるピーク時 12 ヵ月間の建設機械稼働台数を想定した。

図 5-1-24 平均 12 ヵ月間稼働台数とピーク時 12 ヵ月間稼働台数の関係

y = 1.6986x

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

45,000

0 5,000 10,000 15,000 20,000

ピー

ク時12

ヶ月

間稼

働台

数(h

(台/12ヶ

月)

平均12ヵ月間稼働台数(g) (台/12ヶ月 )

平均 12 ヶ月間稼働台数(g)(台/12 ヶ月)=

([工事期間合計稼働台数(f)(台)]+[仮設プレハブ・観客席工事分稼働台数(台)])

×(12 ヶ月/(工事期間(b)(ヶ月) ) 式7

ただし、工事期間が 12 ヶ月以下の場合には、工事期間として b=12 とする。

ピーク時 12 ヶ月間稼働台数(h)(台/12 ヶ月)=

1.6986 × [平均 12 ヶ月間稼働台数(g)(台/12 ヶ月) ] 式8-1

ただし、工事期間が 12 ヶ月以下の場合には、

ピーク時 12 ヶ月間稼働台数(h)=平均 12 ヶ月間稼働台数(g) 式8-2

とする。

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5-1-62

(ロ) 建設機械の稼働に伴う付加濃度の設定

各会場における建設機械の稼働に伴う付加濃度(年平均値)は、稼働台数だけではなく、

使用する建設機械の種類によって、付加濃度も異なることから、既存事例におけるピーク

時 12 ヵ月間稼働台数と大気汚染物質排出量の関係、既存事例における大気汚染物質排出量

と付加濃度(年平均値)の関係について整理し、 初に各会場における建設機械の稼働に

伴う大気汚染物質排出量を求め、次にその排出量の値から付加濃度(年平均値)を予測す

ることとした。

(a) 建設機械の稼働台数(ピーク時 12 ヵ月間)と大気汚染物質排出量の関係

各会場における建設機械の稼働に伴う大気汚染物質排出量は、既存事例におけるピー

ク時 12 ヶ月間稼働台数と大気汚染物質排出量(二酸化窒素、浮遊粒子状物質)の関係を

用いて算定することとした。

なお、この検討においては表 5-1-24(p5-2-59)と同様に除外した 26 事例のうち、汚染

物質排出量のデータが得られなかった 7 事例及びオリンピック会場では想定されていな

い解体工事を伴う事例 X 並びに事例 AD、大規模な地下工事を伴う事例 W 並びに事例 AA

の4事例を除外した 15 事例を対象として整理した。

既存事例におけるピーク時 12 ヵ月間稼働台数と汚染物質排出量について整理した結

果は、表 5-1-25 及び図 5-1-25(p5-1-63)に示すとおりである。

この結果から得られた関係式(式9、式 10)を用いて、各会場におけるピーク時 12

ヶ月間稼働時における大気汚染物質の排出量を算定した。

表 5-1-25 既存事例における建設機械稼働台数と

汚染物質排出量の状況

事例名 ピーク時 12 ヵ月間

稼働台数(台)

汚染物質排出量

窒素酸化物

(kg /年)

浮遊粒子状物質

(kg/年)

F 6,528 7,751 438

H 9,680 20,045 792

I 5,185 13,605 585

J 5,260 6,159 475

K 6,675 18,845 825

L 2,300 7,733 369

M 3,175 12,510 465

P 3,759 22,673 909

Q 3,952 10,965 1,170

S 3,875 5,871 464

U 41,275 48,710 -

V 32,225 46,092 1,708

Y 6,350 19,920 805

Z 11,128 25,662 838

AC 24,200 46,448 1,652

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5-1-63

図 5-1-25(1) ピーク時 12 ヶ月間稼働台数と汚染物質排出量の関係

(窒素酸化物)

図 5-1-25(2) ピーク時 12 ヶ月間稼働台数と汚染物質排出量の関係

(浮遊粒子状物質)

y = 1.5092 x

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000

窒素

酸化

物排

出量

(kg/年

ピーク時12ヵ月間機械稼働台数(台)

y = 0.0687 x

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000

浮遊

粒子

状物

質排

出量

(kg/年

ピーク時12ヵ月間機械稼働台数(台)

窒素酸化物排出量(kg/年)

=1.5092 ×[ピーク時 12 ヵ月間稼働台数(台)] 式9

ここで、「ピーク時 12 ヵ月間稼働台数」は式8で求めた値である。

浮遊粒子状物質排出量(kg/年)

=0.0687 ×[ピーク時 12 ヵ月間稼働台数(台)] 式10

ここで、「ピーク時 12 ヵ月間稼働台数」は式8で求めた値である。

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5-1-64

(b) 大気汚染物質排出量と付加濃度の関係

各会場における建設機械の稼働に伴う付加濃度は、「(a)建設機械の稼働台数(ピーク

時 12 ヵ月間)と大気汚染物質排出量の関係(p5-1-62)」から求めた各会場における大気

汚染物質排出量に、既存事例における大気汚染物質排出量と付加濃度(二酸化窒素、浮

遊粒子状物質)の関係を用いて予測することとした。

なお、二酸化窒素、浮遊粒子状物質の汚染物質排出量と付加濃度の関係は、建設機械

の配置や敷地面積の大きさ等により 大着地濃度が異なることから、それらの状況を考

慮し、表 5-1-24(p5-2-59)と同様に除外した 26 事例のうち、汚染物質排出量のデータが

得られなかった 7 事例及びオリンピック会場では想定されていない解体工事を伴う事例

X 並びに事例 AD、大規模な地下工事を伴う事例 W 並びに事例 AA の4事例を除外した 15

事例を対象として整理した。

既存事例における汚染物質排出量と付加濃度について整理した結果は、表 5-1-26 及

び図 5-1-26 (p5-1-65)に示すとおりである。排出源の面積が一定であれば大気汚染物質

排出量と付加濃度は比例関係にあると見なせるが、15 事例については敷地面積が大きく

異なるため、面積の違いによる付加濃度の減衰を考慮した関係式を作成することとした。

付加濃度は排出源からの距離に反比例すること、排出量は一般に工事区域に均等配分さ

れるため、排出量が同じであれば工事区域が広いほど面積あたりの排出量は少なくなる

ことを考慮し、汚染物質を敷地面積の平方根で除した値と付加濃度から関係式(式11、

式12)を用いて、各会場における建設機械の稼働に伴う大気質付加濃度を算定した。 なお、大気質付加濃度はすべて 大着地点での値である。

表 5-1-26 既存事例における大気汚染物質排出量と付加濃度

事例 窒素酸化物

排出量 (kg/年)

二酸化窒素

付加濃度 (ppm)

浮遊粒子状 物質排出量

(kg/年)

浮遊粒子状 物質付加濃度

(mg/m3)

敷地面積 (m2)

F 7,751 0.00425 438 0.00136 29,890H 20,045 0.00760 792 0.00150 17,100I 13,605 0.00540 585 0.00120 32,400J 6,159 0.00371 475 0.00029 24,400K 18,845 0.00410 825 0.00300 44,505L 7,733 0.00240 369 0.00132 96,800M 12,510 0.00420 465 0.00047 55,700P 22,673 0.00689 909 0.00222 132,000Q 10,965 0.00080 1,170 0.00160 38,000S 5,871 0.00534 464 0.00239 27,800U 48,710 0.00800 - - 192,100V 46,092 0.01800 1,708 0.00700 16,200Y 19,920 0.00794 805 0.00229 16,700Z 25,662 0.01441 838 0.00517 11,630

AC 46,448 0.01900 1,652 0.00740 16,000

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5-1-65

図 5-1-26(1) 汚染物質排出量と付加濃度の関係(二酸化窒素)

図 5-1-26(2) 汚染物質排出量と付加濃度の関係(浮遊粒子状物質)

y = 0.0000541 x

0.000

0.005

0.010

0.015

0.020

0.025

0 50 100 150 200 250 300 350 400

二酸

化窒

素付

加濃

度(pp

m)

敷地面積(平方根)当たり窒素酸化物汚染物質排出量(kg/年)

y = 0.0005115 x

0.000

0.001

0.002

0.003

0.004

0.005

0.006

0.007

0.008

0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0

浮遊

粒子

状物

質付

加濃

度(mg/m

3 )

敷地面積(平方根)当たり浮遊粒子状物質排出量(kg/年)

二酸化窒素付加濃度(ppm)

=0.0000541 ×[敷地面積の平方根当たりの窒素酸化物汚染物質排出量(kg/年)]

式11

ここで、「窒素酸化物汚染物質排出量」は式9で求めた値である。

浮遊粒子状物質付加濃度(mg/m3)

=0.0005115×[敷地面積の平方根当たりの浮遊粒子状物質汚染物質排出量(kg/年)]

式12

ここで、「浮遊粒子状物質汚染物質排出量」は式10で求めた値である。

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5-1-66

④ 予測のための条件設定(工事の実施)

(イ) 延床面積の設定

各会場において建設する施設の延床面積は現段階の計画に基づき、表 5-1-27(p5-1-67)

に示すとおり設定した。

(ロ) 工事期間・一月当たりの稼働日数の設定

施設建設にかかる工事期間は、表 5-1-27(p5-1-67)に示すとおりである。工事期間(開

催前及び開催後)については、現時点における工事計画に基づく工事期間に準じて設定し

た。但し、選手村においては後利用のための住宅部分の改修、共同利用施設部分の用途変

更の工事期間とした。なお、一月当たりの稼働日数は、いずれの会場も 25 日間とした。

(ハ) 工事用車両台数

各会場における施設の延床面積、工事期間、一月当たりの稼働日数の値に既存事例の整

理結果から求めた関係式等を用いて設定した各会場における工事用車両台数は、表

5-1-28(p5-1-68)に示すとおりである。

(ニ) 建設機械稼働台数

各会場における施設の延床面積、工事期間の値に既存事例の整理結果から求めた関係式

等を用いて設定した、各会場におけるピーク時 12 ヵ月間の建設機械稼働台数は、表

5-1-29(p5-1-69)に示すとおりである。

○工事用車両台数の算定に用いる式

工事期間合計車両台数(c)=1.9223 ×[延床面積(a)(m2)] 式1

工事期間日平均台数(d)=

([工事期間合計車両台数(c)]+[仮設プレハブ・観客席工事分車両台数])

/(工事期間(ヶ月)× 一月当たりの工事日数(日/ヶ月)) 式2

(注:仮設プレハブ及び観客席工事分は、p5-1-54 に示す方法により別途算定する)

ピーク時車両台数=1.8500×[工事期間平均台数(台) (d)] 式3

○工事用車両の走行に伴う付加濃度(年平均値)の算定方法

二酸化窒素付加濃度(ppm)=0.00000040×[ピーク時車両台数(台/日)] 式4

浮遊粒子状物質付加濃度(mg/m3)=0.00000008×[ピーク時車両台数(台/日)] 式5

○建設機械稼働台数の算定に用いる式

工事期間合計稼働台数(f)=0.1285 ×[延床面積(m2)] 式6

(注:仮設プレハブ及び観客席工事分は、p5-1-54 に示す方法により別途算定)

平均 12 ヶ月間稼働台数(g)(台/12 ヶ月)

=([工事期間合計稼働台数(f)]+[仮設プレハブ+観客席工事分稼働台数])

×(12 ヶ月/工事期間(b)(ヶ月)) 式7

ピーク時 12 ヵ月間稼働台数(h)

=1.6989×平均 12 ヶ月間稼働台数(g)(台/12 ヶ月) 式8-1

(注:工事期間が 12 ヶ月未満の場合は次式)

ピーク時 12 ヵ月間稼働台数(h)=平均 12 ヶ月間稼働台数(g) 式8-2

○建設機械の稼働に伴う大気汚染物質排出量の算定方法

窒素酸化物排出量(kg/年)=1.5092×[ピーク時 12 ヵ月間稼働台数(台)] 式9

浮遊粒子状物質排出量(kg/年)=0.0687×[ピーク時 12 ヵ月間稼働台数(台)] 式10

○建設機械の稼働に伴う付加濃度(年平均値)の算定方法

二酸化窒素付加濃度(ppm)

=0.0000541×[敷地面積の平方根当たりの窒素酸化物汚染物質排出量(kg/年)] 式11

浮遊粒子状物質付加濃度(mg/m3)

=0.0005155×[敷地面積の平方根当たりの浮遊粒子状物質汚染物質排出量(kg/年)] 式12

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5-1-67

表 5-1-27 予測条件の設定結果

プレハブ以外

プレハブ 工事期間(ヵ月)

一月当たりの稼働日数

(日/1ヵ月)

工事期間(ヵ月)

一月当たりの稼働日数

(日/1ヵ月)

1 オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場) 113,000 290,000 0 2,800 80,000 0 55 25 4 25

2 東京体育館 46,000 0 0 970 8,080 2,080 3 25 4 25

3 国立代々木競技場 91,000 0 2,800 3,800 12,000 2,800 3 25 4 25

4 日本武道館 13,000 1,005 0 4,600 11,000 400 21 25 4 25

5 皇居外苑 106,000 0 0 7,170 1,000 1,000 2 25 4 25

6 東京国際フォーラム 27,000 0 0 0 5,000 0 - - - -

7 国技館 18,000 0 1,560 2,020 10,000 5,000 4 25 4 25

8 有明アリーナ 39,000 41,400 0 700 15,000 2,300 43 25 4 25

9 有明BMXコース 0 7,350 0 5,000 5,000 24 25 4 25

10 有明ベロドローム 0 25,000 0 5,000 5,000 24 25 4 25

11 有明体操競技場 96,000 0 29,100 1,600 12,000 12,000 24 25 4 25

12 有明テニスの森 163,000 17,760 0 1,850 20,500 4,500 21 25 4 25

13 お台場海浜公園 75,000 0 0 6,100 10,000 10,000 24 25 4 25

14 潮風公園 155,000 0 0 7,205 12,000 12,000 24 25 4 25

15~16 東京ビッグサイト・ホールA、B 243,000 0 0 14,770 19,000 19,000 15 25 4 25

17 大井ホッケー競技場 282,000 4,745 0 3,694 15,000 11,000 31 25 4 25

18 海の森クロスカントリーコース 880,000 0 1,635 7,620 0 0 24 25 4 25

19 海の森水上競技場 289,000 9,350 0 11,845 14,000 12,000 49 25 4 25

20 海の森マウンテンバイクコース 642,000 0 0 7,350 2,000 2,000 24 25 4 25

21 若洲オリンピックマリーナ 39,000 1,950 0 7,140 2,000 2,000 48 25 4 25

22 葛西臨海公園 806,000 845 0 7,235 12,000 12,000 31 25 4 25

23~24 夢の島ユース・プラザ・アリーナA、B 84,470 0 1,500 25,000 2,990 35 25 4 25

25 夢の島公園 0 0 14,780 7,000 7,000 25 25 4 25

26 夢の島競技場 226,000 0 11,495 11,696 14,000 12,400 15 25 4 25

27~28オリンピックアクアティクスセンターウォーターポロアリーナ

124,000 43,180 49,810 4,200 26,500 21,300 45 25 4 25

29 武蔵野の森総合スポーツ施設 66,000 0 0 0 8,000 1,400 39 25 4 25

30 東京スタジアム 177,000 0 0 1,600 50,000 0 3 25 4 25

31 武蔵野の森公園 347,000 0 0 6,941 1,000 1,000 3 25 4 25

32 陸上自衛隊朝霞訓練場 235,000 0 11,295 5,500 7,600 7,600 14 25 4 25

33 霞ヶ関カンツリークラブ 1,361,000 0 0 5,180 1,000 1,000 3 25 4 25

34 札幌ドーム 305,000 0 0 2,390 41,000 0 3 25 4 25

35 宮城スタジアム 1,244,000 0 0 1,200 50,000 0 3 25 4 25

36 埼玉スタジアム2002 300,000 0 0 4,490 64,000 0 3 25 4 25

37 横浜国際総合競技場 164,000 0 0 3,510 72,000 0 3 25 4 25

OV 選手村 443,000 368,315 13,000 109,730 0 0 43 25 13 25

IBC/MPC 東京ビッグサイト(IBC/MPC) 243,000 45,700 0 0 0 0 24 25 - -

工事期間及び稼働日数

会場No

開催前 開催後(仮設撤去)

仮設延床面積施設名称

観客席数(席)

恒設延床面積

工事対象構造物

の延床面積(m2)

仮設数総数

100,000

343,000

敷地面積

(m2)

注 1:会場 No.は、表 1-3-37(p1-85~1-86)に示す会場 No.に準ずる。

注 2:工事対象構造物の延床面積には、建物以外の構造物(歩行者デッキ等)の面積を含む。

注 3:観客席の総数は恒設分、既存施設分、仮設分の総数で、立ち見席は含めていない。

なお、影響予測の条件として、恒設分は各建物の延床面積に含まれているものとし、仮設分のみ別途対象とした。

注 4:工事期間については、各会場の現時点における工事計画を踏まえて設定した。

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5-1-68

表 5-1-28 工事用車両台数の設定結果

観客席数(席)

プレハブ以外

プレハブ プレハブ以外 プレハブ 観客席 工事期間 一月当たりの稼働日数

(日/1ヵ月)

工事期間 一月当たりの稼働日数

(日/1ヵ月)

工事期間日平均台数(台/日)

ピーク時工事用

車両台数(台/日)

工事期間日平均台数(台/日)

ピーク時工事用

車両台数(台/日)

1 オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場) 290,000 0 2,800 0 557,467 0 124 0 55 25 4 25 406 750 1 22 東京体育館 0 0 970 2,080 0 0 43 42 3 25 4 25 1 2 1 23 国立代々木競技場 0 2,800 3,800 2,800 0 5,382 169 56 3 25 4 25 75 138 56 1044 日本武道館 1,005 0 4,600 400 1,932 0 204 8 21 25 4 25 4 8 2 45 皇居外苑 0 0 7,170 1,000 0 0 318 20 2 25 4 25 7 13 3 66 東京国際フォーラム 0 0 0 0 - - - - - - - - - - - -

7 国技館 0 1,560 2,020 5,000 0 2,999 90 100 4 25 4 25 32 59 32 598 有明アリーナ 41,400 0 700 2,300 79,583 0 31 46 43 25 4 25 74 137 1 19 有明BMXコース 0 7,350 0 5,000 0 14,129 0 100 24 25 4 25 24 44 142 263

10 有明ベロドローム 0 25,000 0 5,000 0 48,058 0 100 24 25 4 25 80 148 482 89111 有明体操競技場 0 29,100 1,600 12,000 0 55,939 71 240 24 25 4 25 94 173 563 1,04112 有明テニスの森 17,760 0 1,850 4,500 34,140 0 82 90 21 25 4 25 65 121 2 313 お台場海浜公園 0 0 6,100 10,000 0 0 270 200 24 25 4 25 1 1 5 914 潮風公園 0 0 7,205 12,000 0 0 319 240 24 25 4 25 1 2 6 10

15~16 東京ビッグサイト・ホールA、B 0 0 14,770 19,000 0 0 655 380 15 25 4 25 3 5 10 1917 大井ホッケー競技場 4,745 0 3,694 11,000 9,121 0 164 220 31 25 4 25 12 23 4 718 海の森クロスカントリーコース 0 1,635 7,620 0 0 3,143 338 0 24 25 4 25 6 11 35 6419 海の森水上競技場 9,350 0 11,845 12,000 17,974 0 525 240 49 25 4 25 15 28 8 1420 海の森マウンテンバイクコース 0 0 7,350 2,000 0 0 326 40 24 25 4 25 1 1 4 721 若洲オリンピックマリーナ 1,950 0 7,140 2,000 3,748 0 317 40 48 25 4 25 3 6 4 722 葛西臨海公園 845 0 7,235 12,000 1,624 0 321 240 31 25 4 25 3 5 6 10

23~24 夢の島ユース・プラザ・アリーナA、B 84,470 0 1,500 2,990 162,377 0 67 60 35 25 4 25 186 344 1 225 夢の島公園 0 0 14,780 7,000 0 0 655 140 25 25 4 25 1 2 8 1526 夢の島競技場 0 11,495 11,696 12,400 0 22,097 519 248 15 25 4 25 61 113 229 423

27~28オリンピックアクアティクスセンターウォーターポロアリーナ

43,180 49,810 4,200 21,300 83,005 95,750 186 426 45 25 4 25 159 295 964 1,783

29 武蔵野の森総合スポーツ施設 0 0 0 1,400 0 0 0 28 39 25 4 25 0 0 0 130 東京スタジアム 0 0 1,600 0 0 0 71 0 3 25 4 25 1 2 1 131 武蔵野の森公園 0 0 6,941 1,000 0 0 308 20 3 25 4 25 4 8 3 632 陸上自衛隊朝霞訓練場 0 11,295 5,500 7,600 0 21,712 244 152 14 25 4 25 63 117 221 40933 霞ヶ関カンツリークラブ 0 0 5,180 1,000 0 0 230 20 3 25 4 25 3 6 2 534 札幌ドーム 0 0 2,390 0 0 0 106 0 3 25 4 25 1 3 1 235 宮城スタジアム 0 0 1,200 0 0 0 53 0 3 25 4 25 1 1 1 136 埼玉スタジアム2002 0 0 4,490 0 0 0 199 0 3 25 4 25 3 5 2 437 横浜国際総合競技場 0 0 3,510 0 0 0 156 0 3 25 4 25 2 4 2 3OV 選手村 368,315 13,000 109,730 0 708,012 24,990 4,864 0 43 25 13 25 686 1,270 92 170

IBC/MPC 東京ビッグサイト(IBC/MPC) 45,700 0 0 0 87,849 0 0 0 24 25 - - 146 271 - -

工事用車両台数

開催前 開催後(仮設撤去)

開催後(仮設撤去)

開催前

工事期間及び稼働日数工事対象構造物

の延床面積(m2)

工事用車両台数 工事期間中延べ台数(台)

会場No

会場名

恒設延床面積

仮設延床面積

仮設数 仮設恒設

注:会場 No.は、表 1-3-37(p1-85~1-86)に示す会場 No.に準ずる。

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5-1-69

表 5-1-29 建設機械稼働台数の設定結果

観客席数(席)

プレハブ以外

プレハブ プレハブ以外 プレハブ 観客席 工事期間 一月当たりの稼働日数

(日/1ヵ月)

工事期間 一月当たりの稼働日数

(日/1ヵ月)

工事期間日平均台数(台/日)

ピーク時建設機械稼働台数

(台/日)

工事期間日平均台数(台/日)

ピーク時建設機械稼働台数

(台/日)

1 オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場) 290,000 0 2,800 0 37,265 0 124 0 55 25 4 25 27 64 1 32 東京体育館 0 0 970 2,080 0 0 43 42 3 25 4 25 1 3 1 23 国立代々木競技場 0 2,800 3,800 2,800 0 360 169 56 3 25 4 25 8 18 6 144 日本武道館 1,005 0 4,600 400 129 0 204 8 21 25 4 25 1 2 2 55 皇居外苑 0 0 7,170 1,000 0 0 318 20 2 25 4 25 7 16 3 86 東京国際フォーラム 0 0 0 0 - - - - - - - - - - - -

7 国技館 0 1,560 2,020 5,000 0 200 90 100 4 25 4 25 4 9 4 98 有明アリーナ 41,400 0 700 2,300 5,320 0 31 46 43 25 4 25 5 12 1 29 有明BMXコース 0 7,350 0 5,000 0 944 0 100 24 25 4 25 2 4 10 25

10 有明ベロドローム 0 25,000 0 5,000 0 3,213 0 100 24 25 4 25 6 13 33 7811 有明体操競技場 0 29,100 1,600 12,000 0 3,739 71 240 24 25 4 25 7 16 41 9612 有明テニスの森 17,760 0 1,850 4,500 2,282 0 82 90 21 25 4 25 5 11 2 413 お台場海浜公園 0 0 6,100 10,000 0 0 270 200 24 25 4 25 1 2 5 1114 潮風公園 0 0 7,205 12,000 0 0 319 240 24 25 4 25 1 2 6 13

15~16 東京ビッグサイト・ホールA、B 0 0 14,770 19,000 0 0 655 380 15 25 4 25 3 7 10 2417 大井ホッケー競技場 4,745 0 3,694 11,000 610 0 164 220 31 25 4 25 1 3 4 918 海の森クロスカントリーコース 0 1,635 7,620 0 0 210 338 0 24 25 4 25 1 2 5 1319 海の森水上競技場 9,350 0 11,845 12,000 1,201 0 525 240 49 25 4 25 2 4 8 1820 海の森マウンテンバイクコース 0 0 7,350 2,000 0 0 326 40 24 25 4 25 1 1 4 921 若洲オリンピックマリーナ 1,950 0 7,140 2,000 251 0 317 40 48 25 4 25 1 1 4 822 葛西臨海公園 845 0 7,235 12,000 109 0 321 240 31 25 4 25 1 2 6 13

23~24 夢の島ユース・プラザ・アリーナA、B 84,470 0 1,500 2,990 10,854 0 67 60 35 25 4 25 13 30 1 325 夢の島公園 0 0 14,780 7,000 0 0 655 140 25 25 4 25 1 3 8 1926 夢の島競技場 0 11,495 11,696 12,400 0 1,477 519 248 15 25 4 25 6 14 22 53

27~28オリンピックアクアティクスセンターウォーターポロアリーナ

43,180 49,810 4,200 21,300 5,549 6,401 186 426 45 25 4 25 11 26 70 166

29 武蔵野の森総合スポーツ施設 0 0 0 1,400 0 0 0 28 39 25 4 25 0 0 0 130 東京スタジアム 0 0 1,600 0 0 0 71 0 3 25 4 25 1 2 1 231 武蔵野の森公園 0 0 6,941 1,000 0 0 308 20 3 25 4 25 4 10 3 832 陸上自衛隊朝霞訓練場 0 11,295 5,500 7,600 0 1,451 244 152 14 25 4 25 5 12 18 4433 霞ヶ関カンツリークラブ 0 0 5,180 1,000 0 0 230 20 3 25 4 25 3 8 2 634 札幌ドーム 0 0 2,390 0 0 0 106 0 3 25 4 25 1 3 1 335 宮城スタジアム 0 0 1,200 0 0 0 53 0 3 25 4 25 1 2 1 136 埼玉スタジアム2002 0 0 4,490 0 0 0 199 0 3 25 4 25 3 6 2 537 横浜国際総合競技場 0 0 3,510 0 0 0 156 0 3 25 4 25 2 5 2 4OV 選手村 368,315 13,000 109,730 0 47,328 1,671 4,864 0 43 25 13 25 50 119 20 48

IBC/MPC 東京ビッグサイト(IBC/MPC) 45,700 0 0 0 5,872 0 0 0 24 25 - - 10 23 - -

開催前 開催後(仮設撤去)

建設機械稼働台数

仮設数 仮設

工事期間及び稼働日数建設機械稼働台数 工事期間中延べ稼働台数(台)

会場No

会場名

工事対象構造物

の延床面積(m2)

開催後(仮設撤去)

恒設 開催前恒設延床面積

仮設延床面積

注:会場 No.は、表 1-3-37(p1-85~1-86)に示す会場 No.に準ずる。

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5-1-70

2) 競技の実施(開催中)、後利用(開催後)による影響の予測方法

各会場の施設の供用(競技の実施、後利用)に伴う大気環境への影響の程度について、

現段階においては各競技会場における詳細な施設計画が固まっていないことから、東京都

等の条例に基づいて環境影響評価を実施した事業の規模、予測評価の結果等を参考として、

競技の実施(開催中)及び後利用時(開催後)における影響の予測評価を行った。

① 予測評価の内容

各会場における施設の供用(競技の実施及び後利用)による大気環境への影響の程度に

ついての予測評価の内容は、表 5-1-30 に示すとおりである。

表 5-1-30 予測評価の内容(競技の実施、後利用)

予測項目 予測する事項 予測評価の内容

・二酸化窒素(NO2) ・ 浮 遊 粒 子 状 物 質(SPM)

各会場の駐車場の利用に伴う大気中の濃度

駐車場の利用が 大となる時の付加濃度(定量的)

・二酸化窒素(NO2) 各会場の熱源施設の供用に伴う大気中の濃度

熱源施設の供用に伴う 大濃度着地点における付加濃度(定量的)

・二酸化窒素(NO2) ・ 浮 遊 粒 子 状 物 質(SPM)

人の移動による交通量の増加(集中)に伴う大気中の濃度

移動に関する計画内容等を考慮した定性的な予測評価

② 駐車場の利用に伴う影響の予測方法

各会場における駐車場の利用に伴う影響(付加濃度)について予測を行った。

予測は、既存事例における1日当たりの駐車場利用台数と付加濃度の関係式等と各会場

で想定した1日当たりの駐車場利用台数から予測することとした。

予測手順は、図 5-1-27 に示すとおりである。

図 5-1-27 駐車場の利用に伴う大気質付加濃度の予測手順

駐車場の供用に伴う大気質の付加濃度の予測

<事業計画(想定)>

・1日当たりの駐車場利用台数

大気質年平均付加濃度を予測

(駐車場の利用による濃度増加分)

既存事例による

駐車場利用台数と付加

濃度の関係

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5-1-71

(イ) 駐車場利用台数と付加濃度の関係

各会場における駐車場の利用に伴う影響(付加濃度)は、既存事例における駐車場利用

台数と付加濃度の関係を用いて予測することとした。

なお、この検討においては各会場の駐車場の規模等を想定した上で、表 5-1-20(p5-1-46

~5-1-51)の既存事例のうち、駐車場利用台数と付加濃度の関係が記載されている 13 事例

を対象として整理した。

既存事例における1日当たりの駐車場利用台数と付加濃度の関係は、表 5-1-31 及び図

5-1-28(p5-1-71~p5-1-72)に示すとおりである。

この結果から得られた関係式(式13、式14)を用いて、各会場における駐車場の利

用に伴う大気質付加濃度を想定した。

表 5-1-31 駐車場利用台数と付加濃度の関係

事例 1 日当たり

駐車場利用台数(台/日)

駐車場の利用に伴う付加濃度

二酸化窒素(ppm) 浮遊粒子状物質

(mg/m3)

H 2,388 0.000025 0.0000005 2,682 0.000030 0.0000008

L 9,093 0.000518 0.0000960 Q 5,090 0.000070 0.0000200 S 3,680 0.000220 0.0000300 V 3,117 0.000160 0.0000300 W 12,700 0.002550 0.0007500 Y 2,500 0.000016 0.0000015 Z 3,550 0.001070 0.0003000

AA 1,340 0.000200 0.0000050 AB 1,150 0.000086 0.0000150 AC 1,826 0.000007 0.0000011 AD 3,950 0.000836 0.0000240 AE 7,300 0.001700 0.0000330

図 5-1-28(1) 駐車場利用台数と大気質付加濃度の関係(二酸化窒素)

y = 0.00000015 x

0.0000

0.0005

0.0010

0.0015

0.0020

0.0025

0.0030

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000

二酸

化窒

素付

加濃

度(pp

m)

1日当たりの駐車場利用台数(台/日)

二酸化窒素付加濃度(ppm)

=0.00000015 ×[1 日当たりの駐車場利用台数(台/日)] 式13

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5-1-72

図 5-1-28(2) 駐車場利用台数と大気質付加濃度の関係(浮遊粒子状物質)

③ 熱源施設の供用に伴う影響の予測方法

各会場における熱源施設の供用(稼働)に伴う影響(付加濃度)について予測を行った。

予測は、既存事例における熱源施設台数と付加濃度の関係式等と各会場で想定した熱源

施設台数から予測することとした。

予測手順は、図 5-1-29 に示すとおりである。

図 5-1-29 熱源施設の供用に伴う大気質付加濃度の予測手順

y = 0.00000003 x

0.00000

0.00010

0.00020

0.00030

0.00040

0.00050

0.00060

0.00070

0.00080

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000浮遊

粒子

状物

質付

加濃

度(mg/m

3 )

1日当たりの駐車場利用台数(台/日)

浮遊粒子状物質付加濃度(mg/m3)

=0.00000003×[1 日当たりの駐車場利用台数(台/日)] 式14

熱源施設の供用に伴う大気質の付加濃度の予測

<事業計画(想定)>

・熱源施設の数

大気質年平均付加濃度を予測

(熱源施設の稼働による

最大濃度着地点の濃度増加分)

既存事例による

施設台数と付加濃度の

関係

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5-1-73

(イ) 熱源施設台数と付加濃度の関係

各会場における熱源施設の供用(稼働)に伴う影響(付加濃度)は、既存事例における

熱源施設台数と付加濃度の関係を用いて予測することとした。

なお、この検討においては各会場の規模等を想定した上で、表 5-1-20(p5-1-46~5-1-51)

に示す事例のうち、熱源施設台数と付加濃度の関係が記載されている6事例を対象として

整理した。

既存事例における熱源施設台数と付加濃度(年平均値)の関係は、表 5-1-32 及び図

5-1-30 に示すとおりである。

この結果から得られた関係式(式15)を用いて、各会場における熱源施設の供用に伴

う大気質付加濃度(年平均値)を想定した。

表 5-1-32 熱源施設台数と付加濃度(年平均値)の関係

事例

熱源施設

台数

(台)

熱源施設の供用に伴う付加濃度(年平均値)

二酸化窒素

(ppm)

浮遊粒子状物質

(mg/m3)

E 1 0.000010 - K 7 0.000060 - O 6 0.000100 - W 1 0.000025 - X 1 0.000002 -

AC 1 0.000044 - 注)各事例における熱源施設の稼働時間は 24 時間を想定する。

図 5-1-30 熱源施設台数と大気質付加濃度の関係(二酸化窒素)

④ 人の移動に伴う交通の集中等による影響の予測方法

選手、大会関係者、観客等の移動に伴う各会場周辺の自動車交通量が集中(増加)する

ことによる影響の程度は、競技開催中の人の移動に関する計画等から定性的に予測を行う

こととする。

y = 0.000012 x

0.00000

0.00002

0.00004

0.00006

0.00008

0.00010

0.00012

0 1 2 3 4 5 6 7 8

二酸

化窒

素付

加濃

度(pp

m)

熱源施設台数(台)

二酸化窒素付加濃度(ppm)=0.000012×[熱源施設台数(台)] 式15

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5-1-74

⑤ 予測のための条件設定(競技の実施、後利用)

(イ) 1日当たりの駐車場利用台数( 大値)の設定

駐車場の台数は、各会場の計画値を基に、1日当たりの駐車場利用率を考慮して設定し

た。各会場の利用率は、いずれの場合においても競技実施中のみ利用されるものと想定し

て、1日 大利用率を 100%と設定した。

また、各会場のうち新設や改築によって恒久施設の建設を伴うオリンピックスタジアム

(国立霞ヶ丘競技場)、日本武道館、有明アリーナ、有明テニスの森、大井ホッケー競技場、

海の森水上競技場、若洲オリンピックマリーナ、葛西臨海公園、夢の島ユース・プラザ・

アリーナA、B、夢の島公園、オリンピックアクアティクスセンター、ウォーターポロア

リーナ、武蔵野の森総合スポーツ施設、選手村、東京ビックサイト(IBC/MPC)の 15 会場を

対象とした。

各会場の1日当たりの駐車場利用台数は、表 5-1-33(p5-1-75)に示すとおりである。

(ロ) 熱源施設台数及び1日当たりの稼働時間の設定

熱源施設の施設台数及び1日当たりの稼働時間の設定は、駐車場台数と同じく新設や改

築によって恒久施設の建設を伴う 15 会場を対象として行い、その他の会場については新た

な熱源施設の設置はないものとした。

対象とした会場における熱源施設台数は、いずれの会場においても既存事例のうちの

大値である 7 台とし、1日当たりの稼働時間は、安全側に考えていずれの会場においても

24時間稼働とした。

対象とする会場における熱源施設台数及び1日当たりの稼働時間の設定結果は、表

5-1-33(p5-1-75)に示すとおりである。

○駐車場の利用に伴う付加濃度(年平均値)の算定方法

二酸化窒素付加濃度(ppm)

=0.00000015×[1 日当たりの駐車場利用台数(台/日)] 式13 浮遊粒子状物質付加濃度(mg/m3)

=0.00000003×[1 日当たりの駐車場利用台数(台/日)] 式14

○熱源施設の供用(稼働)に伴う付加濃度(年平均値)の算定方法

二酸化窒素付加濃度(ppm)=0.000012×[熱源施設台数(台)] 式15 浮遊粒子状物質については熱源施設からの排出は想定されないことから対象外

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5-1-75

表 5-1-33 1日当たりの駐車場利用台数及び熱源施設台数・稼働時間の設定結果

既存台数(台)

開催時の増設台数(恒設)(台)

開催時の増設台数(仮設)(台)

開催後の増設台数 (恒設)

(台)

開催時利用台数

(台)

設置台数(台)

1日当りの稼働時間

(h)

1 オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場) B 94 667 - 59 761 820 7 24

2 東京体育館 E 66 - 112 - 178 - - -

3 国立代々木競技場 E 58 - 120 - 178 - - -

4 日本武道館 D 567 - - - 178 - - -

5 皇居外苑 C 0 - 458 - 458 - - -

6 東京国際フォーラム E 420 - - - 178 - - -

7 国技館 E 91 - 82 - 173 - - -

8 有明アリーナ A 0 140 119 - 259 140 7 24

9 有明BMXコース C 0 - 366 - 366 - - -

10 有明ベロドローム C 0 - 366 - 366 - - -

11 有明体操競技場 C 0 - 255 - 255 - - -

12 有明テニスの森 D 320 - - - 304 320 7 24

13 お台場海浜公園 C 345 - - - 305 - - -

14 潮風公園 C 408 - - - 249 - - -

15~16 東京ビッグサイト・ホールA、B E 3,168 - - - 356 - - -

17 大井ホッケー競技場 A 290 - - - 183 290 7 24

18 海の森クロスカントリーコース C 0 - 514 - 514 - - -

19 海の森水上競技場 A 0 - 544 - 544 0 7 24

20 海の森マウンテンバイクコース C 0 - 323 - 323 - - -

21 若洲オリンピックマリーナ A 300 - 123 - 423 300 7 24

22 葛西臨海公園 A 2,700 - - - 193 2,700 7 24

23~24 夢の島ユース・プラザ・アリーナA、B A 455 - - - 433 455 7 24

25 夢の島公園 A 455 - - - 193 455 7 24

26 夢の島競技場 E 280 - - - 534 - - -

27~28オリンピックアクアティクスセンターウォーターポロアリーナ

A 125 - 200 - 325 125 7 24

29 武蔵野の森総合スポーツ施設 B 0 - 208 - 208 0 7 24

30 東京スタジアム E 900 - - - 233 - - -

31 武蔵野の森公園 C 309 - 207 - 516 - - -

32 陸上自衛隊朝霞訓練場 C 0 - 173 - 173 - - -

33 霞ヶ関カンツリークラブ E 617 - - - 249 - - -

34 札幌ドーム E 1,591 - - - 223 - - -

35 宮城スタジアム E 5,379 - - - 223 - - -

36 埼玉スタジアム2002 E 1,460 - - - 223 - - -

37 横浜国際総合競技場 E 718 - - - 223 - - -

OV 選手村 A 0 1,120 - 280 1,120 1,400 7 24

IBC/MPC 東京ビッグサイト(IBC/MPC) D 3,168 - - - 1,346 3,168 7 24

駐車場利用台数 熱源施設

会場類型

後利用時利用台数

 (台)

駐車場台数

会場No

会場名

注 1:会場 No.は、表 1-3-37(p1-85~1-86)に示す会場 No.に準ずる。

注 2:開催時の利用台数は、既存の駐車場台数に開催時の増設台数(仮設又は恒設)を考慮して算出した。

注 3:後利用時の利用台数は、恒久会場または既存会場(改修あり)を対象に、既存の駐車場台数に開催時及び

開催後の増設台数(恒設)を考慮して算出した。また、日本武道館は既存会場(改修あり)であるが、恒

設部分の施設利用は想定されないため、「-」として示した。

注 4:開催時の利用台数は、大会関係者専用の利用台数である。観客やスタッフについては 100%公共交通機関を

利用する計画となっているため、利用台数が既存の駐車場台数を下回っている会場がある。

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5-1-76

(3) 予測の結果

1) 開催前(工事の実施による影響)

① 一次評価

工事の実施に伴う大気質への影響の程度(付加濃度)について、内部の小規模な改装の

みを行う東京国際フォーラムを除く 38 会場を対象として予測評価を行った。

各会場の建設工事における工事用車両の走行に伴う付加濃度の予測結果及び建設機械の

稼働に伴う付加濃度の予測結果は、表 5-1-34(p5-1-77)に示すとおりである。

なお、バックグラウンドの濃度は、平成 22 年度の大気環境が維持されるものと想定し、

平成 22 年度の大気質濃度を用いて付加の程度について検討した。

ピーク時の工事用車両の走行に伴う付加濃度は、すべての会場の値でみると、二酸化窒

素が<0.00001~0.00051ppm(平均 0.00005ppm)、浮遊粒子状物質が<0.00001~0.00010mg/m3

(平均 0.00002mg/m3)の範囲を示し、付加率は二酸化窒素が<0.1~1.9%(平均 0.2%)、

浮遊粒子状物質が<0.1~0.5%(平均 0.1%)と予測した。

また、ピーク時の建設機械の稼働に伴う付加濃度は、すべての会場の値でみると、二酸

化窒素が<0.00001~0.00337ppm(平均 0.00044ppm)、浮遊粒子状物質が<0.00001~

0.00146mg/m3(平均 0.00019mg/m3)の範囲を示し、付加率は二酸化窒素が<0.1~13.8%(平

均 1.6%)、浮遊粒子状物質が<0.1~6.9%(平均 0.8%)と予測した。

以上のとおり、いずれの会場においても工事の実施に伴う汚染物質の排出が予測され、

工事期間中の一過性のものであるが、オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場)、選手

村の2会場については、建設機械の稼働に伴う二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の付加率が

5%以上の値を示した。

したがって、この2会場の評価結果は、いずれも「-2」とした。

オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場)、選手村の2会場と対象外とした東京国際

フォーラムを除く、その他の会場は付加率が5%未満であることから、評価結果は、いず

れも「-1」とした。

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5-1-77

表 5-1-34 工事の実施に伴う二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の付加濃度予測結果

工事用車両 建設機械

窒素酸化物(kg/年)

浮遊粒子状物質

(kg/年)

二酸化窒素の付加濃度

(ppm)

浮遊粒子状物質の

付加濃度

(mg/m3)

二酸化窒素の付加濃度

(ppm)

浮遊粒子状物質の

付加濃度

(mg/m3)

二酸化窒素濃度

(ppm)

浮遊粒子状物質濃度

(mg/m3)

二酸化窒素(%)

浮遊粒子状物質(%)

二酸化窒素(%)

浮遊粒子状物質(%)

1 オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場) 750 13,857 20,912 952 0.00030 0.00006 0.00337 0.00146 0.021 0.020 1.5 0.3 13.9 6.92 東京体育館 2 85 128 6 <0.00001 <0.00001 0.00003 0.00001 0.021 0.020 <0.1 <0.1 0.2 0.13 国立代々木競技場 138 585 882 40 0.00006 0.00001 0.00016 0.00007 0.022 0.027 0.3 0.1 0.8 0.34 日本武道館 8 331 500 23 <0.00001 <0.00001 0.00023 0.00010 0.043 0.033 <0.1 <0.1 0.6 0.45 皇居外苑 13 338 510 23 <0.00001 <0.00001 0.00008 0.00004 0.031 0.027 <0.1 <0.1 0.3 0.26 東京国際フォーラム 0 0 0 0 - - - - 0.031 0.027 - - - -

7 国技館 59 390 588 27 0.00002 <0.00001 0.00024 0.00010 0.027 0.020 0.1 <0.1 0.9 0.68 有明アリーナ 137 2,558 3,861 176 0.00005 0.00001 0.00105 0.00046 0.033 0.026 0.2 0.1 3.1 1.89 有明BMXコース 44 887 1,338 61 0.00002 <0.00001 0.00023 0.00010 0.027 0.025 0.1 <0.1 0.9 0.410 有明ベロドローム 148 2,814 4,246 193 0.00006 0.00001 0.00073 0.00032 0.027 0.025 0.3 0.1 2.7 1.311 有明体操競技場 173 3,440 5,191 236 0.00007 0.00001 0.00091 0.00039 0.027 0.025 0.3 0.1 3.3 1.612 有明テニスの森 121 2,382 3,595 164 0.00005 <0.00001 0.00048 0.00021 0.027 0.025 0.2 <0.1 1.8 0.913 お台場海浜公園 1 400 603 27 <0.00001 <0.00001 0.00012 0.00005 0.027 0.025 <0.1 <0.1 0.5 0.314 潮風公園 2 475 717 33 <0.00001 <0.00001 0.00010 0.00004 0.027 0.025 <0.1 <0.1 0.4 0.2

15~16 東京ビッグサイト・ホールA、B 5 1,035 1,562 71 <0.00001 <0.00001 0.00017 0.00007 0.027 0.025 <0.1 <0.1 0.7 0.317 大井ホッケー競技場 23 653 986 45 <0.00001 <0.00001 0.00010 0.00004 0.035 0.018 <0.1 <0.1 0.3 0.318 海の森クロスカントリーコース 11 465 702 32 <0.00001 <0.00001 0.00004 0.00002 0.027 0.025 <0.1 <0.1 0.2 0.119 海の森水上競技場 28 818 1,234 56 0.00001 <0.00001 0.00012 0.00005 0.027 0.025 0.1 <0.1 0.5 0.320 海の森マウンテンバイクコース 1 311 469 21 <0.00001 <0.00001 0.00003 0.00001 0.027 0.025 <0.1 <0.1 0.2 0.121 若洲オリンピックマリーナ 6 258 389 18 <0.00001 <0.00001 0.00011 0.00005 0.033 0.026 <0.1 <0.1 0.4 0.222 葛西臨海公園 5 440 665 30 <0.00001 <0.00001 0.00004 0.00002 0.022 0.021 <0.1 <0.1 0.2 0.1

23~24 夢の島ユース・プラザ・アリーナA、B 344 6,395 9,651 439 0.00014 0.00003 0.00089 0.00039 0.033 0.026 0.5 0.2 2.7 1.525 夢の島公園 2 648 978 45 <0.00001 <0.00001 0.00009 0.00004 0.033 0.026 <0.1 <0.1 0.3 0.226 夢の島競技場 113 2,244 3,386 154 0.00005 <0.00001 0.00039 0.00017 0.033 0.026 0.2 <0.1 1.2 0.7

27~28オリンピックアクアティクスセンターウォーターポロアリーナ

295 5,690 8,587 391 0.00012 0.00002 0.00132 0.00057 0.033 0.026 0.4 0.1 3.9 2.2

29 武蔵野の森総合スポーツ施設 0 15 22 1 <0.00001 <0.00001 <0.00001 <0.00001 0.018 0.020 <0.1 <0.1 <0.1 <0.130 東京スタジアム 2 71 107 5 <0.00001 <0.00001 0.00001 <0.00001 0.018 0.020 <0.1 <0.1 0.1 <0.131 武蔵野の森公園 8 328 495 23 <0.00001 <0.00001 0.00005 0.00002 0.018 0.020 <0.1 <0.1 0.3 0.132 陸上自衛隊朝霞訓練場 117 1,847 2,787 127 0.00005 <0.00001 0.00031 0.00014 0.035 0.024 0.2 <0.1 0.9 0.633 霞ヶ関カンツリークラブ 6 250 377 17 <0.00001 <0.00001 0.00002 <0.00001 0.017 0.020 <0.1 <0.1 0.2 <0.134 札幌ドーム 3 106 160 7 <0.00001 <0.00001 0.00002 <0.00001 0.013 0.015 <0.1 <0.1 0.2 <0.135 宮城スタジアム 1 53 80 4 <0.00001 <0.00001 <0.00001 <0.00001 0.011 0.027 <0.1 <0.1 <0.1 <0.136 埼玉スタジアム2002 5 199 300 14 <0.00001 <0.00001 0.00003 0.00001 0.017 0.020 <0.1 <0.1 0.2 0.137 横浜国際総合競技場 4 156 235 11 <0.00001 <0.00001 0.00003 0.00001 0.021 0.024 <0.1 <0.1 0.2 0.1OV 選手村 1,270 25,533 38,534 1,754 0.00051 0.00010 0.00313 0.00136 0.027 0.023 1.9 0.5 10.4 5.6

IBC/MPC 東京ビッグサイト(IBC/MPC) 271 4,987 7,527 343 0.00011 0.00002 0.00083 0.00036 0.027 0.025 0.4 0.1 3.0 1.5

付加率

汚染物質排出量 工事用車両

会場No

会場名

建設機械の稼働ピーク時工事用

車両台数(台/日)

建設機械のピーク時12ヶ月間稼働台数(台)

工事用車両 建設機械の稼働

現況(平成22年度)

大気質(年平均値)

建設機械の稼働 大気質(年平均値)

注:会場 No.は、表 1-3-37(p1-85~1-86)に示す会場 No.に準ずる。

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5-1-78

② ミティゲーション

一次評価の結果をふまえ、各会場における工事の実施に伴う大気環境への影響の低減を

目的として想定したミティゲーションの内容は、表 5-1-35 に示すとおりである。

表 5-1-35 工事の実施に伴う影響の低減に関して想定したミティゲーションの内容

対象 環境保全措置の内容

全会場 ・ 新式の低公害型建設機械等を用いて大気環境への影響の低減を図る。

・ 工事用車両による大気汚染物質濃度の付加を極力少なくするため、事前に工事作業計

画を十分に検討し、工事用車両の計画的・効率的な運行に努めるとともに、待機時等

におけるアイドリングストップの徹底等により、大気環境への影響の低減を図る。

・ 建設機械による大気汚染物質濃度の付加を極力少なくするため、事前に工事作業計画

を十分に検討し、建設機械の集中稼働を避け、効率的な稼働に努めるとともに、アイ

ドリングストップの徹底等により、大気環境への影響の低減を図る。

・ 工事区域の外周に仮囲い、工事区域内の散水、工事用車両のタイヤ洗浄等により粉じ

ん等の飛散防止を図る。

・ 複数の会場について工事期間が重複する場合には、工事用車両の走行時間及び経路等

の観点から交通量を分散させることで、工事用車両の走行に伴う影響を低減する。

③ 二次評価

一次評価の結果、オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場)、選手村の2会場におけ

る工事の実施に伴う大気汚染物質の付加濃度は大きく、各会場周辺の大気質の濃度に影響

を及ぼす可能性があることから「-2」と予測された。これら会場については、工事中の

大気汚染物質の排出量の低減を目的としたミティゲーションを実施することにより、排出

量の削減が見込まれ、各会場周辺の大気質濃度に与える影響を低減できると考えるが、排

出量の削減によって、付加率を5%未満にまで低減することは困難なことから、この2会

場における評価結果は「-2」とした。

2会場及び東京国際フォーラムを除く他の会場における一次評価の結果、いずれの会場

においても工事の実施に伴う大気汚染物質の付加濃度は小さく、影響は工事期間中の一過

性のものであり、各会場周辺の大気質の濃度に影響を及ぼす可能性は小さいことから「-

1」と予測した。これら会場のうち、一次評価で付加率が小さいと予測した会場(測定の

小下限値(0.001ppm、0.001mg/m3)相当の付加率3%未満の会場)については、工事中に

おける大気汚染物質排出量の低減を目的としたミティゲーションの実施により、各会場に

おける大気汚染物質の排出量を削減でき、周辺の大気質の濃度をほとんど悪化させること

がない程度になるものと予測し、二次評価結果は「0」とした。

一方、付加率が3~5%であった有明アリーナ、有明体操競技場、オリンピックアクア

ティクスセンター、ウォーターポロアリーナ、東京ビッグサイト(IBC/MPC)については、ミ

ティゲーションの実施により排出量の削減が見込まれ、各会場周辺の大気質濃度に与える

影響を低減できると考えるが、現況とほとんど変わらないレベルにまで影響を低減するこ

とは困難と予測し、「-1」と評価した。

なお、二次評価で「-2」、「-1」と評価した会場については、工事の実施に当たって

は、具体的な施工計画に応じて、上記に示したミティゲーションを徹底して実施すること

により、周辺地域への大気汚染の影響を防止できると考える。

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5-1-79

2) 開催中(競技の実施による影響)

① 一次評価

各会場において競技を実施する際の駐車場の利用及び熱源施設の供用に伴う大気環境へ

の影響の程度、さらに、選手、大会関係者、観客等の移動に伴って会場周辺の自動車交通

量が集中(増加)することによる影響の程度についてすべての会場を対象として予測評価

を行った。

(イ) 駐車場の利用及び熱源施設の供用による影響

各会場における駐車場の利用及び熱源施設の供用に伴う付加濃度の予測結果は、表

5-1-36(p5-1-80)に示すとおりである。

駐車場の利用に伴う付加濃度は、二酸化窒素が 0.00003~0.00020ppm(平均 0.00005ppm)

の範囲を示し、浮遊粒子状物質はいずれも<0.00001~0.00004 mg/m3(平均 0.00001 mg/m3)、

付加率は二酸化窒素が0.1~0.7%(平均0.2%)、浮遊粒子状物質は<0.1~0.2%(平均0.1%)

と予測した。

また、熱源施設の供用に伴う二酸化窒素の付加濃度及び付加率については、対象とした

15 会場のいずれも 0.00008ppm、0.2~0.5%(平均 0.3%)と予測した。

以上のことから、駐車場の利用及び熱源施設の供用(稼働)に伴って汚染物質の排出が

予測されたが、その排出量は非常に少なく、周辺の大気質の濃度をほとんど悪化させるこ

とがない程度のものであると予測した。

したがって、各会場の評価結果は、いずれも「0」とした。

(ロ) 人の移動に伴う自動車交通量の集中(増加)による影響

選手、大会関係者、観客等の移動に伴う各会場周辺の自動車交通量が集中(増加)する

ことによる影響の程度は、競技の開催中の人の移動については、以下の軽減策が計画され

ていることから、周辺の大気質の濃度をほとんど悪化させることがない程度のものである

と予測した。

・ 選手や大会関係者の会場間の移動、メディア関係者の移動には専用のシャトルバス等

を運行する

・ 観客の輸送における鉄道・バス等の公共交通機関の活用

・ 自動車利用を抑制することによる環境への負荷の低減

・ 各会場の周辺での一般車両の通行の抑制(必要に応じて)

さらに、オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場)、選手村以外の会場については、

おおむね、既存の施設を活用しており、これらの会場は普段からイベント等が開催されて

おり、競技の開催中においても、各会場への移動における公共交通機関の使用状況に大き

な違いはないと考えられることから、各会場における汚染物質の排出量は、周辺の大気質

の濃度をほとんど悪化させることがない程度のものであると予測した。

したがって、各会場の評価結果は、いずれも「0」とした。

(ハ) まとめ

上記の予測評価結果を併せて検討した各会場の評価結果は、いずれも「0」とした。

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5-1-80

表 5-1-36 駐車場の利用及び熱源施設の供用に伴う二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の付加濃度予測結果

駐車場利用状況

熱源施設 熱源施設

二酸化窒素の付加濃度

(ppm)

浮遊粒子状物質の

付加濃度

(mg/m3)

二酸化窒素の付加濃度

(ppm)

二酸化窒素濃度

(ppm)

浮遊粒子状物質濃度

(mg/m3)

二酸化窒素(%) 浮遊粒子状物質(%)

二酸化窒素(%)

1 オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場) 761 7 24 0.00011 0.00002 0.00008 0.021 0.020 0.5 0.1 0.42 東京体育館 178 - - 0.00003 <0.00001 - 0.021 0.020 0.1 <0.1 -3 国立代々木競技場 178 - - 0.00003 <0.00001 - 0.022 0.027 0.1 <0.1 -4 日本武道館 178 - - 0.00003 <0.00001 - 0.043 0.033 0.1 <0.1 -5 皇居外苑 458 - - 0.00007 0.00001 - 0.031 0.027 0.2 0.1 -6 東京国際フォーラム 178 - - 0.00003 <0.00001 - 0.031 0.027 0.1 <0.1 -7 国技館 173 - - 0.00003 <0.00001 - 0.027 0.020 0.1 <0.1 -8 有明アリーナ 259 7 24 0.00004 <0.00001 0.00008 0.033 0.026 0.1 <0.1 0.39 有明BMXコース 366 - - 0.00005 0.00001 - 0.027 0.025 0.2 <0.1 -

10 有明ベロドローム 366 - - 0.00005 0.00001 - 0.027 0.025 0.2 <0.1 -11 有明体操競技場 255 - - 0.00004 <0.00001 - 0.027 0.025 0.1 <0.1 -12 有明テニスの森 304 7 24 0.00005 <0.00001 0.00008 0.027 0.025 0.2 <0.1 0.313 お台場海浜公園 305 - - 0.00005 <0.00001 - 0.027 0.025 0.2 <0.1 -14 潮風公園 249 - - 0.00004 <0.00001 - 0.027 0.025 0.1 <0.1 -

15~16 東京ビッグサイト・ホールA、B 356 - - 0.00005 0.00001 - 0.027 0.025 0.2 <0.1 -17 大井ホッケー競技場 183 7 24 0.00003 <0.00001 0.00008 0.035 0.018 0.1 <0.1 0.218 海の森クロスカントリーコース 514 - - 0.00008 0.00002 - 0.027 0.025 0.3 0.1 -19 海の森水上競技場 544 7 24 0.00008 0.00002 0.00008 0.027 0.025 0.3 0.1 0.320 海の森マウンテンバイクコース 323 - - 0.00005 <0.00001 - 0.027 0.025 0.2 <0.1 -21 若洲オリンピックマリーナ 423 7 24 0.00006 0.00001 0.00008 0.033 0.026 0.2 <0.1 0.322 葛西臨海公園 193 7 24 0.00003 <0.00001 0.00008 0.022 0.021 0.1 <0.1 0.4

23~24 夢の島ユース・プラザ・アリーナA、B 433 7 24 0.00006 0.00001 0.00008 0.033 0.026 0.2 <0.1 0.325 夢の島公園 193 7 24 0.00003 <0.00001 0.00008 0.033 0.026 0.1 <0.1 0.326 夢の島競技場 534 - - 0.00008 0.00002 - 0.033 0.026 0.2 0.1 -

27~28オリンピックアクアティクスセンターウォーターポロアリーナ

325 7 24 0.00005 <0.00001 0.00008 0.033 0.026 0.1 <0.1 0.3

29 武蔵野の森総合スポーツ施設 208 7 24 0.00003 <0.00001 0.00008 0.018 0.020 0.2 <0.1 0.530 東京スタジアム 233 - - 0.00003 <0.00001 - 0.018 0.020 0.2 <0.1 -31 武蔵野の森公園 516 - - 0.00008 0.00002 - 0.018 0.020 0.4 0.1 -32 陸上自衛隊朝霞訓練場 173 - - 0.00003 <0.00001 - 0.035 0.024 0.1 <0.1 -33 霞ヶ関カンツリークラブ 249 - - 0.00004 <0.00001 - 0.017 0.020 0.2 <0.1 -34 札幌ドーム 223 - - 0.00003 <0.00001 - 0.013 0.015 0.3 <0.1 -35 宮城スタジアム 223 - - 0.00003 <0.00001 - 0.011 0.027 0.3 <0.1 -36 埼玉スタジアム2002 223 - - 0.00003 <0.00001 - 0.017 0.020 0.2 <0.1 -37 横浜国際総合競技場 223 - - 0.00003 <0.00001 - 0.021 0.024 0.2 <0.1 -OV 選手村 1,120 7 24 0.00017 0.00003 0.00008 0.027 0.023 0.6 0.1 0.3

IBC/MPC 東京ビッグサイト(IBC/MPC) 1,346 7 24 0.00020 0.00004 0.00008 0.027 0.025 0.7 0.2 0.3

会場No

会場名

熱源施設 大気質(年平均値) 現況(平成22年度) 付加率

開催中駐車場

利用台数(台/日)

駐車場利用 大気質(年平均値)想定設置台数(台)

1日当たりの稼働時間

(h)

駐車場利用

注:会場 No.は、表 1-3-37(p1-85~1-86)に示す会場 No.に準ずる。

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5-1-81

② ミティゲーション

一次評価の結果、各会場の駐車場の利用、熱源施設の供用に伴う汚染物質の排出により

周辺の大気環境にほとんど影響を及ぼすものではないと予測され、さらに、選手などの輸

送に関する計画等を実施することにより人の移動に伴う自動車交通量の集中(増加)が周

辺の大気環境にほとんど影響を及ぼすものではないと予測されたが、陸上自衛隊朝霞訓練

場、霞ヶ関カンツリー倶楽部、札幌ドーム、宮城スタジアム、埼玉スタジアム 2002、横浜

国際総合競技場の6会場を除く 33 会場において自動車交通に伴う大気汚染物質排出量の

さらなる削減を目的として想定したミティゲーションの内容は、表 5-1-37 に示すとおり

である。

また、ミティゲーションの内容と関連して、参考として「2020 年の東京」における大気

汚染物質の削減に関する施策の概要を次頁に示す。

表 5-1-37 大気汚染物質排出量の削減に関して想定したミティゲーションの内容

対 象 環境保全措置の内容

8km 圏内の

会場及び東

京スタジア

ムの 32 会場

大気汚染物質の総量削減に対する東京都全体の取組(施策)として、交通渋滞

や低公害車の積極的な導入など自動車から排出される大気汚染物質の低減に向

けた以下の対策を実施する。

・ 東京の弱点である渋滞を解消するため、道路ネットワークなどの整備を強力

に推進する

・ 渋滞解消などを契機として、バスの定時性・速達性を確保し、都民の足とし

てのバスが見直されるなど、バスの復権を図る

・ 渋滞解消と併せ、交通の流れをコントロールし、より円滑で安全な自動車交

通を実現するための新技術の開発・実用化を推進する

・ 環境負荷の少ない交通を実現するため、低公害車の導入を積極的に推進する

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5-1-82

(参考)「2020年の東京」における大気汚染物質の削減に関する施策の概要(1)

目 標 2020年の東京の姿 これからの政策展開

陸・海・空の高度な交通ネットワークを形成し、国際競争を勝ち抜く

○ 三環状道路が完成し、都心への流入交通を迂回させることで交通事情を大きく改善するとともに、日本の東西交通のバイパス機能が強化されるなど、災害時の物流・交通が確保されることにより防災性が向上している。 ○ 骨格幹線道路の整備やICTの活用によって、渋滞が解消されている。

<幹線道路ネットワークの整備推進> ■三環状道路を完成させるとともに、幹線道路ネ

ットワーク等の整備を強力に推進することで、東京の弱点である渋滞を解消する。

・首都高速中央環状線は、都自らも事業者として品川線を施行し、平成 25 年度に全線開通する。

・東京外かく環状道路(外環)は、関越道~東名高速間を平成 32(2020)年までに完成させるとともに、東名以南を早期に事業化させる。

・圏央道は、国に強く整備促進を働き掛け、早期に全線開通させる。

・区部放射・環状道路や多摩南北道路をおおむね完成する。多摩東西道路などの骨格幹線道路の整備を重点的に推進する。

・連続立体交差事業は、現在事業中及び準備中路線の整備を推進し、平成 32 年度までに 87 か所の踏切を除却していく。

・三環状道路の完成をはじめとした幹線道路網の整備等により、区部の混雑時平均旅行速度25km/h を達成し、着実に渋滞を解消していく。

・三環状道路など高速道路ネットワークを効率的に機能させるため、圏央道の内側エリアにおける一体的な料金体系等を実現させる。

・新東名高速道路は、平成 32 年度までに海老名南JCT~豊田東JCT間が開通し、新名神高速道路と合わせて海老名から神戸までの所要時間が約1時間短縮される。その整備効果をより高めるため、新東名高速道路と都内の道路ネットワークとの連絡を検討する。

<ITSを活用した交通マネジメントと質の高い都市空間> ■交通の流れを的確にマネジメントするためI

TS等の活用を推進するなど、より安全で円滑な道路交通を実現する。

・円滑な道路交通を確保するため、道路整備を推進するとともに、ITSの活用を推進する。

・交通状況を取得及び伝達する手段である光ビーコンの整備を完了させる。

・ITSを活用した信号制御により交差点での停止回数を低減させるなど、道路交通の円滑化を図る。

・地上アナログ放送終了に伴う電波利用の検討等を踏まえ、交差点での出会い頭衝突等の事故防止のための 適な運転支援を検討する。

・ 新橋・虎ノ門地区(環状2号線)等では、歩道幅員の確保等により人に優しい道を整備するとともに、緑豊かな街路樹により、首都を代表する、シンボリックな道路空間を創出する。

・東伏見地区(調布保谷線・東伏見公園・石神井川)等では、潤いとゆとりのある都市空間を一体的に創出する。

出典:「2020年の東京」(平成 23 年 12 月、東京都)

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5-1-83

(参考)「2020年の東京」における大気汚染物質の削減に関する施策の概要(2)

目 標 2020年の東京の姿 これからの政策展開

世界に誇るクリーンな都市環境を創出する

○ 都市活動に伴う廃棄物の発生抑制や大気環境の一層の改善が進み、人や自然にやさしいクリーンな都市環境が実現している。

<広域的・総合的な大気汚染対策の推進> ■人や自然にやさしい都市環境の実現に向け、広

域的・総合的な大気汚染物質の発生源対策を推進する。

・PM2.5 等の常時測定体制を整備して大気環境

の監視や発生源の調査・分析を行い、その結果に基づく効果的な対策の検討・展開を図っていく。

・大気汚染物質の発生源対策の展開にあたっては、近隣県市と連携した広域的な取組を推進するとともに、事業者による主体的な取組を促進していく。

・特にVOCについては、PM2.5 や光化学スモ

ッグ発生の原因物質となっていることから、自動車の排出ガス対策、工場や事業所等の固定発生源対策、低VOC商品の普及などの消費者対策など、総合的に対策を推進していく。

<エネルギー政策と連動した大気環境保全への

取組> ■エネルギー源の自立・分散化やエネルギー利用

の高効率化・ 適化に向けた政策展開を踏まえ、効果的な大気環境保全の取組を講じていく。

・発電設備の稼動増等による大気環境への影響を

把握し、大気汚染源への対応や環境負荷の少ない自家発電設備の普及促進など、効果的な対策を講じていく。

出典:「2020年の東京」(平成 23 年 12 月、東京都)

ICT:Information and Communications Technology の略で、情報や通信に関する技術の総称

ITS:Intelligent Transport System の略で、最先端の情報通信技術を用いて人と道路と車両とを情

報でネットワークすることにより、交通事故、渋滞などの解決を目的とする新しい交通システム

VOC:Volatile Organic Compounds の略で、塗料や印刷インク等に含まれ、蒸発しやすく大気中

で気体となる有機化合物の総称。主なものだけで約 200 種類あり、代表的な物質はトルエン、

キシレン、酢酸エチルなど

メ モ

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5-1-84

③ 二次評価

一次評価の結果は、各会場の駐車場の利用、熱源施設の供用に伴う汚染物質の排出及び

人の移動に伴う自動車交通量の集中(増加)が周辺の大気環境にほとんど影響を及ぼすこ

とはなく、「0」と予測した。

さらに、汚染物質排出量の削減を目的として想定したミティゲーションを実施すること

により、各会場の周辺の大気環境が改善されるものと予測した。

したがって、ミティゲーションを実施する東京都内の 33 会場については、各会場の評価

結果は、いずれも「+1」とした。

3) 開催後(工事の実施による影響)

① 一次評価

仮設撤去に係る工事の実施が大気環境に与える影響の程度について予測評価を行った。

なお、仮設撤去の工事を行わない武蔵野の森総合スポーツ施設及び IBC/MPC、内装工事

のみの東京国際フォーラムを除く 36 会場を対象として予測評価を行った。

仮設撤去工事に伴う工事用車両の走行及び建設機械の稼働に伴う付加濃度の予測結果は、

表 5-1-38(p5-1-85)に示すとおりである。

ピーク時の工事用車両の走行に伴う付加濃度は、対象とする全会場の値でみると、二酸

化窒素が<0.00001~0.00071ppm(平均 0.00007ppm)、浮遊粒子状物質が<0.00001~

0.00014mg/m3(平均 0.00002mg/m3)の範囲を示し、付加率は二酸化窒素が<0.1~2.2%(平

均 0.3%)、浮遊粒子状物質が<0.1~0.6%(平均 0.1%)と予測した。

また、ピーク時の建設機械の稼働に伴う付加濃度は、対象とする全会場の値でみると、

二酸化窒素が<0.00001~0.00163ppm(平均 0.00021ppm)、浮遊粒子状物質が<0.00001~

0.00071mg/m3(平均 0.00009mg/m3)の範囲を示し、付加率は二酸化窒素が<0.1~4.8%(平

均 0.8%)、浮遊粒子状物質が<0.1~2.7%(平均 0.4%)と予測した。

以上のとおり、いずれの会場においても工事の実施に伴う汚染物質の排出が予測される

ものの、工事期間中の一過性のものであり、全ての会場において仮設撤去に係る建設機械

の稼働に伴う二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の付加率は5%未満であった。

対象外とした東京国際フォーラムを除く、その他の会場は付加率が5%未満であること

から、各会場の評価結果は、いずれも「-1」とした。

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5-1-85

表 5-1-38 仮設物の撤去の工事に伴う二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の付加濃度予測結果

工事用車両 建設機械

窒素酸化物(kg/年)

浮遊粒子状物質

(kg/年)

二酸化窒素の付加濃度

(ppm)

浮遊粒子状物質の

付加濃度

(mg/m3)

二酸化窒素の付加濃度

(ppm)

浮遊粒子状物質の

付加濃度

(mg/m3)

二酸化窒素濃度

(ppm)

浮遊粒子状物質濃度

(mg/m3)

二酸化窒素(%)

浮遊粒子状物質(%)

二酸化窒素(%)

浮遊粒子状物質(%)

1 オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場) 2 124 187 9 <0.00001 <0.00001 0.00003 0.00001 0.021 0.020 <0.1 <0.1 0.2 0.12 東京体育館 2 85 128 6 <0.00001 <0.00001 0.00003 0.00001 0.021 0.020 <0.1 <0.1 0.2 0.13 国立代々木競技場 104 585 882 40 0.00004 <0.00001 0.00016 0.00007 0.022 0.027 0.2 <0.1 0.8 0.34 日本武道館 4 212 320 15 <0.00001 <0.00001 0.00015 0.00006 0.043 0.033 <0.1 <0.1 0.4 0.25 皇居外苑 6 338 510 23 <0.00001 <0.00001 0.00008 0.00004 0.031 0.027 <0.1 <0.1 0.3 0.26 東京国際フォーラム 0 0 0 0 - - - - 0.031 0.027 - - - -

7 国技館 59 390 588 27 0.00002 <0.00001 0.00024 0.00010 0.027 0.020 0.1 <0.1 0.9 0.68 有明アリーナ 1 77 116 5 <0.00001 <0.00001 0.00003 0.00001 0.033 0.026 <0.1 <0.1 0.1 0.19 有明BMXコース 263 1,044 1,576 72 0.00011 0.00002 0.00027 0.00012 0.027 0.025 0.4 0.1 1.0 0.5

10 有明ベロドローム 891 3,313 5,000 228 0.00036 0.00007 0.00086 0.00037 0.027 0.025 1.4 0.3 3.1 1.511 有明体操競技場 1,041 4,050 6,112 278 0.00042 0.00008 0.00107 0.00046 0.027 0.025 1.6 0.4 3.9 1.912 有明テニスの森 3 172 260 12 <0.00001 <0.00001 0.00003 0.00002 0.027 0.025 <0.1 <0.1 0.2 0.113 お台場海浜公園 9 470 710 32 <0.00001 <0.00001 0.00014 0.00006 0.027 0.025 <0.1 <0.1 0.6 0.314 潮風公園 10 559 844 38 <0.00001 <0.00001 0.00012 0.00005 0.027 0.025 <0.1 <0.1 0.5 0.3

15~16 東京ビッグサイト・ホールA、B 19 1,035 1,562 71 <0.00001 <0.00001 0.00017 0.00007 0.027 0.025 <0.1 <0.1 0.7 0.317 大井ホッケー競技場 7 384 579 26 <0.00001 <0.00001 0.00006 0.00003 0.035 0.018 <0.1 <0.1 0.2 0.218 海の森クロスカントリーコース 64 548 827 38 0.00003 <0.00001 0.00005 0.00002 0.027 0.025 0.1 <0.1 0.2 0.119 海の森水上競技場 14 765 1,155 53 <0.00001 <0.00001 0.00012 0.00005 0.027 0.025 <0.1 <0.1 0.5 0.320 海の森マウンテンバイクコース 7 366 552 25 <0.00001 <0.00001 0.00004 0.00002 0.027 0.025 <0.1 <0.1 0.2 0.121 若洲オリンピックマリーナ 7 357 538 24 <0.00001 <0.00001 0.00015 0.00006 0.033 0.026 <0.1 <0.1 0.5 0.322 葛西臨海公園 10 561 846 39 <0.00001 <0.00001 0.00005 0.00002 0.022 0.021 <0.1 <0.1 0.3 0.2

23~24 夢の島ユース・プラザ・アリーナA、B 2 126 191 9 <0.00001 <0.00001 0.00002 <0.00001 0.033 0.026 <0.1 <0.1 0.1 <0.125 夢の島公園 15 795 1,200 55 <0.00001 <0.00001 0.00011 0.00005 0.033 0.026 <0.1 <0.1 0.4 0.226 夢の島競技場 423 2,244 3,386 154 0.00017 0.00003 0.00039 0.00017 0.033 0.026 0.6 0.2 1.2 0.7

27~28オリンピックアクアティクスセンターウォーターポロアリーナ

1,783 7,013 10,584 482 0.00071 0.00014 0.00163 0.00071 0.033 0.026 2.2 0.6 4.8 2.7

29 武蔵野の森総合スポーツ施設 1 28 42 2 <0.00001 <0.00001 <0.00001 <0.00001 0.018 0.020 <0.1 <0.1 <0.1 <0.130 東京スタジアム 1 71 107 5 <0.00001 <0.00001 0.00001 <0.00001 0.018 0.020 <0.1 <0.1 0.1 <0.131 武蔵野の森公園 6 328 495 23 <0.00001 <0.00001 0.00005 0.00002 0.018 0.020 <0.1 <0.1 0.3 0.132 陸上自衛隊朝霞訓練場 409 1,847 2,787 127 0.00016 0.00003 0.00031 0.00014 0.035 0.024 0.5 0.2 0.9 0.633 霞ヶ関カンツリークラブ 5 250 377 17 <0.00001 <0.00001 0.00002 <0.00001 0.017 0.020 <0.1 <0.1 0.2 <0.134 札幌ドーム 2 106 160 7 <0.00001 <0.00001 0.00002 <0.00001 0.013 0.015 <0.1 <0.1 0.2 <0.135 宮城スタジアム 1 53 80 4 <0.00001 <0.00001 <0.00001 <0.00001 0.011 0.027 <0.1 <0.1 <0.1 <0.136 埼玉スタジアム2002 4 199 300 14 <0.00001 <0.00001 0.00003 0.00001 0.017 0.020 <0.1 <0.1 0.2 0.137 横浜国際総合競技場 3 156 235 11 <0.00001 <0.00001 0.00003 0.00001 0.021 0.024 <0.1 <0.1 0.2 0.1OV 選手村 170 6,535 9,863 449 0.00007 0.00001 0.00080 0.00035 0.027 0.023 0.3 0.1 2.9 1.5

IBC/MPC 東京ビッグサイト(IBC/MPC) 0 0 0 0 - - - - 0.027 0.025 - - - -

建設機械の稼働工事用車両 建設機械の稼働

大気質(年平均値) 現況(平成22年度) 付加率

大気質(年平均値) 工事用車両

会場名会場No

建設機械の稼働

ピーク時工事用

車両台数(台/日)

建設機械のピーク時12ヶ月間稼働台数(台)

汚染物質排出量

注:会場 No.は、表 1-3-37(p1-85~1-86)に示す会場 No.に準ずる。

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5-1-86

② ミティゲーション

一次評価の結果をふまえ、各会場における仮設撤去工事の実施に伴う大気環境への影響

の低減を目的として想定したミティゲーションの内容は、表 5-1-39 に示すとおりである。

表 5-1-39 工事の実施に伴う影響の低減に関して想定したミティゲーションの内容

対 象 環境保全措置の内容

全会場 ・ 新式の低公害型建設機械等を用いて大気環境への影響の低減を

図る。

・ 工事用車両による大気汚染物質濃度の付加を極力少なくするた

め、事前に工事作業計画を十分に検討し、工事用車両の計画的・

効率的な運行に努めるとともに、待機時等におけるアイドリング

ストップの徹底等により、大気環境への影響の低減を図る。

・ 建設機械による大気汚染物質濃度の付加を極力少なくするため、

事前に工事作業計画を十分に検討し、建設機械の集中稼働を避け、

効率的な稼働に努めるとともに、アイドリングストップの徹底等

により、大気環境への影響の低減を図る。

・ 工事区域の外周に仮囲い、工事区域内の散水、工事用車両のタイ

ヤ洗浄等により粉じん等の飛散防止を図る。

・ 複数の会場について工事期間が重複する場合には、工事用車両の

走行時間及び経路等の観点から交通量を分散させることで、工事

用車両の走行に伴う影響を低減する。

③ 二次評価

仮設物の撤去工事に伴う影響は、一次評価の結果、いずれの会場においても仮設撤去工

事の実施に伴う大気汚染物質の付加濃度は小さく、影響は工事期間中の一過性のものであ

り、各会場周辺の大気質の濃度に影響を及ぼす可能性は小さいことから「-1」と予測し

た。これら会場のうち、一次評価で付加率が小さいと予測した会場(測定の 小下限値

(0.001ppm、0.001mg/m3)相当の付加率3%未満の会場)については、工事中における大気

汚染物質排出量の低減を目的としたミティゲーションの実施により、各会場における大気

汚染物質の排出量を削減でき、周辺の大気質の濃度をほとんど悪化させることがない程度

になるものと予測し、二次評価結果は「0」とした。

一方、付加率が3~5%であった有明ベロドローム、有明体操競技場、オリンピックア

クアティクスセンター、ウォーターポロアリーナについては、ミティゲーションの実施に

より排出量の削減が見込まれ、各会場周辺の大気質濃度に与える影響を低減できると考え

るが、現況とほとんど変わらないレベルにまで影響を低減することは困難と予測し、「-1」

と評価した。

なお、二次評価で「-1」と評価した会場については、工事の実施に当たっては、具体

的な施工計画に応じて、上記に示したミティゲーションを徹底して実施することにより、

周辺地域への大気汚染の影響を防止できると考える。

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5-1-87

4) 開催後(後利用による影響)

① 一次評価

各会場の後利用について、競技やイベント等の開催時の駐車場の利用及び熱源施設の供

用に伴う大気環境への影響の程度、さらに、来場者の移動に伴って会場周辺の自動車交通

量が集中(増加)することによる影響の程度について予測評価を行った。

なお、予測評価は開催後も恒久施設として利用されるオリンピックスタジアム(国立霞

ヶ丘競技場)、有明アリーナ、有明テニスの森、大井ホッケー競技場、海の森水上競技場、

若洲オリンピックマリーナ、葛西臨海公園、夢の島ユース・プラザ・アリーナA、B、夢

の島公園、オリンピックアクアティクスセンター、ウォーターポロアリーナ、武蔵野の森

総合スポーツ施設、選手村、東京ビックサイト(IBC/MPC)の 15 会場を対象として行った。

なお、日本武道館については、新たに建設した恒久施設がイベント開催会場等として一般

利用されることは想定していないため予測評価の対象外とした。

(イ) 駐車場の利用及び熱源施設の供用による影響

恒久施設として利用する 15 会場を対象として行った、駐車場の利用及び熱源施設の供用

に伴う付加濃度の予測結果は、表 5-1-40(p5-1-88)に示すとおりである。

各会場の既存駐車場に加えて、新たに整備した駐車場の利用に伴う付加濃度についてみ

ると、二酸化窒素が 0.00002~0.00048ppm(平均 0.00014ppm)の範囲を示し、浮遊粒子状

物質はいずれも<0.00001~0.00010mg/m3(平均 0.00003mg/m3)、付加率は二酸化窒素が 0.1

~1.8%(平均 0.5%)、浮遊粒子状物質は<0.1~0.4%(平均 0.2%)と予測した。

熱源施設の供用に伴う二酸化窒素の付加濃度及び付加率についてはいずれも

0.00008ppm、付加率は 0.2~0.5%(平均 0.3%)と予測した。

以上のことから、駐車場の利用及び熱源施設の供用に伴って大気汚染物質の排出が予測

されたが、その排出量は非常に少なく、周辺の大気質濃度をほとんど悪化させることがな

い程度のものであると予測した。

したがって、各会場の評価結果は、いずれも「0」とした。

(ロ) 来場者等の移動に伴う自動車交通量の集中(増加)による影響

開催中の競技の実施による影響と同様、各会場においてイベント等が開催される際の人

の移動に伴い、各会場周辺における自動車交通量の増加により周辺の大気環境に影響を及

ぼすことが想定される。各会場周辺でみれば自動車交通量の増加分は新たに整備された駐

車場台数に相当するものと想定されるが、その交通量は周辺道路の現況の交通量に比べて

少ないこと、さらにオリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場)等の会場はイベント開

催時の利用に限られること、また、選手村は住宅として利用され、公共交通機関の利便性

も良く、平日における車の使用頻度もそれほど高くないものと想定されることから、会場

周辺の大気質濃度を悪化させることはほとんとないと予測した。

したがって、各会場の評価結果は、いずれも「0」とした。

(ハ) まとめ

上記の予測評価結果を併せて検討した各会場の評価結果は、いずれも「0」とした。

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5-1-88

表 5-1-40 恒久工事を実施した会場の後利用(駐車場の利用及び熱源施設の供用)に伴う二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の付加濃度予測結果

駐車場台数

熱源施設 熱源施設

二酸化窒素の付加濃度

(ppm)

浮遊粒子状物質の

付加濃度

(mg/m3)

二酸化窒素の付加濃度

(ppm)

二酸化窒素濃度

(ppm)

浮遊粒子状物質濃度

(mg/m3)

二酸化窒素(%)

浮遊粒子状物質(%)

二酸化窒素(%)

1 オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場) 820 7 24 0.00012 0.00002 0.00008 0.021 0.020 0.6 0.1 0.48 有明アリーナ 140 7 24 0.00002 <0.00001 0.00008 0.033 0.026 0.1 <0.1 0.3

12 有明テニスの森 320 7 24 0.00005 <0.00001 0.00008 0.027 0.025 0.2 <0.1 0.317 大井ホッケー競技場 290 7 24 0.00004 <0.00001 0.00008 0.035 0.018 0.1 <0.1 0.219 海の森水上競技場 0 7 24 - - 0.00008 0.027 0.025 - - 0.321 若洲オリンピックマリーナ 300 7 24 0.00005 <0.00001 0.00008 0.033 0.026 0.1 <0.1 0.322 葛西臨海公園 2,700 7 24 0.00041 0.00008 0.00008 0.022 0.021 1.8 0.4 0.4

23~24 夢の島ユース・プラザ・アリーナA、B 455 7 24 0.00007 0.00001 0.00008 0.033 0.026 0.2 0.1 0.325 夢の島公園 455 7 24 0.00007 0.00001 0.00008 0.033 0.026 0.2 0.1 0.3

27~28オリンピックアクアティクスセンターウォーターポロアリーナ

125 7 24 0.00002 <0.00001 0.00008 0.033 0.026 0.1 <0.1 0.3

29 武蔵野の森総合スポーツ施設 0 7 24 - - 0.00008 0.018 0.020 - - 0.5OV 選手村 1,400 7 24 0.00021 0.00004 0.00008 0.027 0.023 0.8 0.2 0.3

IBC/MPC 東京ビッグサイト(IBC/MPC) 3,168 7 24 0.00048 0.00010 0.00008 0.027 0.025 1.7 0.4 0.3

大気質(年平均値) 駐車場利用

会場No

会場名

熱源施設 大気質(年平均値)

開催後(台)

想定設置台数(台)

1日当たりの稼働時間

(h)

駐車場利用

現況(平成22年度) 付加率

注:会場 No.は、表 1-3-37(p1-85~1-86)に示す会場 No.に準ずる。

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5-1-89

② ミティゲーション

一次評価の結果、各会場の駐車場の利用、熱源施設の供用に伴う汚染物質の排出により

周辺の大気環境にほとんど影響を及ぼすことはないと予測され、イベント開催時等の人の

移動に伴う自動車交通量の増加が周辺の大気環境にほとんど影響を及ぼすことはないと予

測されたが、自動車交通に伴う大気汚染物質排出量のさらなる削減を目的として想定した

ミティゲーションの内容は、表 5-1-41 に示すとおりである。

表 5-1-41 大気汚染物質排出量の削減に関して想定したミティゲーションの内容

対 象 環境保全措置の内容

全会場

(各会場周

辺環境への

対策)

大気汚染物質の総量削減に対する東京都全体の取組(施策)として、交通渋滞

や低公害車の積極的な導入など自動車から排出される大気汚染物質の低減に向

けた以下の対策を実施する。

・ 東京の弱点である渋滞を解消するため、道路ネットワークなどの整備を強力

に推進する

・ 渋滞解消などを契機として、バスの定時性・速達性を確保し、都民の足とし

てのバスが見直されるなど、バスの復権を図る

・ 渋滞解消と併せ、交通の流れをコントロールし、より円滑で安全な自動車交

通を実現するための新技術の開発・実用化を推進する

・ 環境負荷の少ない交通を実現するため、低公害車の導入を積極的に推進する

③ 二次評価

一次評価の結果、各会場の駐車場の利用、熱源施設の供用に伴う大気汚染物質の排出が

周辺の大気環境にほとんど影響を及ぼすものではない。また、人の移動に伴う自動車交通

量の集中(増加)が周辺の大気環境にほとんど影響を及ぼすことはなく、「0」と予測した。

さらに、汚染物質排出量の削減を目的として想定したミティゲーションを実施することに

より、各会場の周辺の大気環境が改善されるものと予測した。

したがって、各会場の評価結果は、いずれも「+1」とした。

(4) 評価結果の総括

各会場に対する評価結果は、表 5-1-42(p5-1-90)に示すとおりである。

ミティゲーションを実施するものの開催前(工事の実施)でオリンピックスタジアム(国

立霞ヶ丘競技場)及び選手村でにマイナス評価(-2)が残り、有明アリーナ、有明体操競

技場、オリンピックアクアティクスセンター、ウォーターポロアリーナ及び東京ビッグサイ

ト(IBC/MPC)にマイナス評価(-1)が残る。また、開催後(工事の実施)で有明ベロドロー

ム、有明体操競技場、オリンピックアクアティクスセンター及びウォーターポロアリーナで

マイナス評価(-1)が残る。その他の会場では、ミティゲーションの実施により周辺の大

気質濃度を悪化させることはない。なお、二次評価で「-1」と評価した会場については、

工事の実施に当たっては、具体的な施工計画に応じて、上記に示したミティゲーションを徹

底して実施することにより、周辺地域への大気汚染の影響を防止できると考える。

開催中、開催後(後利用)は、陸上自衛隊朝霞訓練場、霞ヶ関カンツリー倶楽部、札幌ド

ーム、埼玉スタジアム 2002、宮城スタジアム、横浜国際総合競技場の6会場を除くすべての

会場で低公害車の積極的な導入等のミティゲーションにより、大気環境の改善が図られ、評

価の対象となるいずれの会場でもプラス評価(+1)となる。

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5-1-90

表 5-1-42 各会場に対する大気質の評価結果総括表

工事影響

招致等の影響

存在影響

競技の影響

工事影響

後利用の影響

工事影響

招致等の影響

存在影響

競技の影響

工事影響

後利用の影響

1 オリンピックスタジアム(国立霞ヶ丘競技場) -2 - 0 -1 0 -2 - +1 0 +1

2 東京体育館 -1 - 0 -1 - 0 - +1 0 -

3 国立代々木競技場 -1 - 0 -1 - 0 - +1 0 -

4 日本武道館 -1 - 0 -1 - 0 - +1 0 -

5 皇居外苑 -1 - 0 -1 0 - +1 0

6 東京国際フォーラム - - 0 - - - - +1 - -

7 国技館 -1 - 0 -1 - 0 - +1 0 -

8 有明アリーナ -1 - 0 -1 0 -1 - +1 0 +1

9 有明BMXコース -1 - 0 -1 0 - +1 0

10 有明ベロドローム -1 - 0 -1 0 - +1 -1

11 有明体操競技場 -1 - 0 -1 -1 - +1 -1

12 有明テニスの森 -1 - 0 -1 0 0 - +1 0 +1

13 お台場海浜公園 -1 - 0 -1 0 - +1 0

14 潮風公園 -1 - 0 -1 0 - +1 0

15~16 東京ビッグサイト・ホールA、B -1 - 0 -1 - 0 - +1 0 -

17 大井ホッケー競技場 -1 - 0 -1 0 0 - +1 0 +1

18 海の森クロスカントリーコース -1 - 0 -1 0 - +1 0

19 海の森水上競技場 -1 - 0 -1 0 0 - +1 0 +1

20 海の森マウンテンバイクコース -1 - 0 -1 0 - +1 0

21 若洲オリンピックマリーナ -1 - 0 -1 0 0 - +1 0 +1

22 葛西臨海公園 -1 - 0 -1 0 0 - +1 0 +1

23~24 夢の島ユース・プラザ・アリーナA、B -1 - 0 -1 0 0 - +1 0 +1

25 夢の島公園 -1 - 0 -1 0 0 - +1 0 +1

26 夢の島競技場 -1 - 0 -1 - 0 - +1 0 -

27~28オリンピックアクアティクスセンターウォーターポロアリーナ

-1 - 0 -1 0 -1 - +1 -1 +1

29 武蔵野の森総合スポーツ施設 -1 - 0 - 0 - - +1 - +1

30 東京スタジアム -1 - 0 -1 - 0 - +1 0 -

31 武蔵野の森公園 -1 - 0 -1 0 - +1 0

32 陸上自衛隊朝霞訓練場 -1 - 0 -1 0 - 0 0

33 霞ヶ関カンツリー倶楽部 -1 - 0 -1 - 0 - 0 0 -

34 札幌ドーム -1 - 0 -1 - 0 - 0 0 -

35 宮城スタジアム -1 - 0 -1 - 0 - 0 0 -

36 埼玉スタジアム2002 -1 - 0 -1 - 0 - 0 0 -

37 横浜国際総合競技場 -1 - 0 -1 - 0 - 0 0 -

OV 選手村 -2 - 0 -1 0 -2 - +1 0 +1

IBC/MPC 東京ビッグサイト(IBC/MPC) -1 - 0 - 0 -1 - +1 - +1

会場 評価点(一次) 評価点(二次)

No. 名称

開催前 開催中 開催後 開催前 開催中 開催後

※会場 No は、表 1-3-37(p1-85~1-86)に示す会場 No を表す。 ※評価点の目安は以下のとおりである。

+2: 大きなプラスの影響 -1: ある程度のマイナスの影響

+1: ある程度のプラスの影響 -2: 大きなマイナスの影響

0: 中立 - : 予測評価の検討において対象外とした影響

■:網掛けは非該当項目のため対象外とした影響

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5-1-91

5-1-3 予測評価(競技別)

(1) 評価の指標及び目安

競技別検討における評価の指標及び目安は、表 5-1-43 に示すとおりである。

表 5-1-43 評価の指標及び目安

評価の 指標

評価の 基準

評価の目安 -2 -1 0 +1 +2

汚染物質(NO2、SPM)の排出量

排出の有無、現状より排出増大の可能性

大気環境への影響が懸念される排出量である(現況に対する濃度の付加率が5%以上)

大気環境への影響が懸念される排出量であるが、一過性の負荷にとどまる(現況に対する濃度の付加率が5%未満)

現況と変わらない排出量であり、大気環境への影響(現況濃度を悪化させる)は懸念されない

現況の排出量に比べて削減されている

高度な技術の適用により大幅に削減される

NO2、SPM濃度

競技等に 応じた 大気環境 ( 環 境 基準 等 の 適合)

アスリートに大きな影響がある大気環境(環境基準値等に絶えず適合していない)である

アスリートに影響がある大気環境(環境基準値等に適合しない場合がある)である

アスリートに影響のない水準の大気環境(環境基準値等に適合している)である

アスリートに影響がない水準を上回る大気環境(環境基準値等よりも良好)である

アスリートに影響がない水準を大きく上回る大気環境(環境基準値等よりも非常に良好)である

放 射 性物質

競技等に 応じた 大気環境 ( ICRP の平 常 時 管理 基 準 等の適合)

アスリートに大きな影響がある大気環境(ICRPの平常時管理基準等に絶えず適合していない)である

アスリートに影響がある大気環境(ICRP の平常時管理基準等に適合しない場合がある)である

アスリートに影響のない水準の大気環境(ICRPの平常時管理基準等に適合している)である

アスリートに影響がない水準を上回る大気環境(ICRP の平常時管理基準等よりも良好)である

アスリートに影響がない水準を大きく上回る大気環境(ICRP の平常時管理基準等よりも非常に良好)である

(2) 予測評価の方法

競技別には、陸上競技(マラソン)、陸上競技(競歩)、自転車競技(ロード・レース)、ト

ライアスロン/パラトライアスロン、水泳(マラソン 10km)、カヌー(スプリント)/パラカ

ヌー、カヌー(スラローム)、ボート、セーリングの9競技を対象として、開催中(競技の実

施による影響)における大気環境への影響の予測評価を行った。

それぞれの時期における予測評価の方法は、表 5-1-44 に示すとおりである。

表 5-1-44 予測評価方法(競技別)

予測評価の時期 予測評価の方法

開催中 競技の実施による影響

<汚染物質の排出量> 屋外競技の実施に伴う大気汚染物質の排出の有無及び程度について定性

的に予測評価を行った。 <NO2、SPM 濃度>

屋外競技を実施する際に、各競技会場の大気質を環境基準との比較により、競技を実施する競技者に対して、影響のない大気質であるかどうかについて定性的に予測評価を行った。 <放射性物質> 放射性物質による追加的外部被ばく線量を推定することで、放射線被ばくによる競技者への影響を予測評価することとし、空間線量率から年間の追加的外部被ばく線量を推定し、国際放射線防護委員会(ICRP)が定めている平常時の管理基準 1mSv/年との比較を行った。

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5-1-92

(3) 予測評価の結果

1) 開催中(競技の実施による影響)

① 一次評価

(イ) 汚染物質の排出量

各競技の実施に伴う汚染物質の排出の有無及び程度について予測評価を行った。

各競技における予測評価の結果は、表 5-1-45 に示すとおりである。

表 5-1-45 屋外競技に対する大気質の予測評価結果(汚染物質の排出量)

競技名 評価結果

(一次評価)予測評価

陸上競技(マラソン)

陸上競技(競歩)

自転車競技(ロード・レース)

トライアスロン

/パラトライアスロン 0

これらの競技については、競技の実施に併せて先導車、

大会・選手関係者の車、報道関係車の走行に伴う大気汚

染物質の排出量が想定されるが、これらの車両台数は少

なく、競技実施中に限った一過性のものである。また、

競技の実施にあたっては、一般車両等の規制が行われる

ことから、全体として競技の実施において排出される大

気汚染物質が会場周辺の大気環境に影響を及ぼすことは

ほとんどないものと予測した。したがって、各競技の評

価結果は、いずれも「0」とした。

水泳(マラソン 10km)

カヌー(スプリント)

/パラカヌー

カヌー(スラローム)

ボート

セーリング

これらの競技については、競技の性質上、先導車、大

会・選手関係者の車、報道関係車の走行は伴わず、競技

の実施による大気汚染物質の排出はほとんどないものと

予測した。したがって、各競技の評価結果は、いずれも

「0」とした。

(ロ) NO2、SPM 濃度

各競技の会場における大気質が、競技を実施する上で、競技者に影響のない大気環境(大

気質濃度)であるかどうかについて予測評価を行った。

各競技における予測評価の結果は、表 5-1-46 に示すとおりである。

表 5-1-46 屋外競技に対する大気質の予測評価結果(NO2、SPM 濃度)

競技名 評価結果

(一次評価)予測評価

陸上競技(マラソン)

陸上競技(競歩)

自転車競技(ロード・レース)

トライアスロン

/パラトライアスロン

水泳(マラソン 10km)

カヌー(スプリント)

/パラカヌー

カヌー(スラローム)

ボート

セーリング

各競技の会場近傍における一般局では二酸化窒素及び

浮遊粒子状物質ともに、おおむね環境基準を達成してい

る。したがって、各競技の評価結果は、いずれも「0」

とした。

なお、各競技会場周辺の自動車の影響を強く受ける自

排局では浮遊粒子状物質は環境基準を達成しているもの

の、二酸化窒素は達成していないという状況ではあるが、

陸上競技(マラソン)、陸上競技(競歩)、自転車競技(ロ

ード・レース)は競技を実施するにあたって、一時的に

車両の通行を規制して自動車による影響を軽減する等、

アスリートに対する配慮を行うことから影響は小さいも

のと考えられる。

Page 93: 5. 予測及び評価 - 2020games.metro.tokyo.lg.jp · 5-1-6 2) 二酸化硫黄(SO2) 8km圏内及び8km圏外の各会場周辺の二酸化硫黄の状況について整理した。

5-1-93

(ハ) 放射性物質

各競技の会場における空間線量率が、競技を実施する上で、競技者に影響のない大気環

境(空間線量率)であるかどうかについて予測評価を行った。

各競技における予測評価の結果は、表 5-1-47 に示すとおりである。

表 5-1-47 屋外競技に対する大気質の予測評価結果(放射性物質)

競技名 評価結果

(一次評価)予測評価

陸上競技(マラソン)

陸上競技(競歩)

自転車競技(ロード・レース)

トライアスロン

/パラトライアスロン

水泳(マラソン 10km)

カヌー(スプリント)

/パラカヌー

カヌー(スラローム)

ボート

セーリング

既存資料調査結果(p5-1-26)及び現地調査結果(平成 24

年度)(p5-1-27)に示した通り、現状において、東京都で

は自然由来を除いた年間被ばく線量が国際放射線防護委

員会(ICRP)の定めている平常時の管理基準 1mSv/年を下

回っており、放射線被ばくによる影響は小さいものと考

えられる。したがって、各競技の評価結果は、いずれも

「0」とした。

② ミティゲーション

(イ) 汚染物質の排出量

一次評価の結果、屋外競技の実施に伴って排出される汚染物質が、会場周辺の大気環境

に影響を及ぼすことはほとんどないと予測した。

したがって、現時点でミティゲーションは想定していない。

(ロ) NO2、SPM 濃度

一次評価の結果、屋外競技を実施する各競技会場周辺の大気環境は、競技者への影響が

ない水準であることから「0」と予測したが、競技を実施する会場周辺の自動車交通に伴

う汚染物質排出量のさらなる削減を目的として想定したミティゲーションの内容は、表

5-1-48 に示すとおりである。

表 5-1-48 大気汚染物質排出量の削減に関して想定したミティゲーションの内容

競技名 環境保全措置の内容

全屋外競技

(屋外競技

会場周辺環

境への対策)

大気汚染物質の総量削減に対する東京都全体の取組(施策)として、交通渋滞

や低公害車の積極的な導入など自動車から排出される大気汚染物質の低減に向

けた以下の対策を実施する。

・ 東京の弱点である渋滞を解消するため、道路ネットワークなどの整備を強力

に推進する

・ 渋滞解消などを契機として、バスの定時性・速達性を確保し、都民の足とし

てのバスが見直されるなど、バスの復権を図る

・ 渋滞解消と併せ、交通の流れをコントロールし、より円滑で安全な自動車交

通を実現するための新技術の開発・実用化を推進する

・ 環境負荷の少ない交通を実現するため、低公害車の導入を積極的に推進する

(ハ) 放射性物質

一次評価の結果、屋外競技を実施する各競技会場周辺の空間線量率から推定した追加的

Page 94: 5. 予測及び評価 - 2020games.metro.tokyo.lg.jp · 5-1-6 2) 二酸化硫黄(SO2) 8km圏内及び8km圏外の各会場周辺の二酸化硫黄の状況について整理した。

5-1-94

外部被ばく線量は、国際放射線防護委員会(ICRP)が定めている平常時の管理基準 1mSv/年

を下回っており、放射線被ばくによる競技者への影響がない水準であることから「0」と

予測した。

したがって、現時点でミティゲーションは想定していない。

③ 二次評価

(イ) 汚染物質の排出量

一次評価の結果、屋外競技の実施に伴って排出される汚染物質が、会場周辺の大気環境

に影響を及ぼすことはほとんどないと予測されたことから、現時点でミティゲーションは

想定していない。

したがって、各競技の評価結果は一次評価と同様、いずれも「0」とした。

(ロ) NO2、SPM 濃度

一次評価の結果、屋外競技を実施する各競技会場周辺の大気環境は、競技者への影響が

ない水準であることから「0」と予測されたが、さらに、汚染物質排出量の削減を目的と

して想定したミティゲーションを実施することにより、屋外競技会場周辺の大気環境が改

善されるものと予測した。

したがって、各競技の評価結果は、いずれも「+1」とした。

(ハ) 放射性物質

一次評価の結果、屋外競技を実施する各競技会場周辺の空間線量率から推定した追加的

外部被ばく線量は、国際放射線防護委員会(ICRP)が定めている平常時の管理基準 1mSv/年を下

回っており、放射線被ばくによる競技者への影響がない水準であると予測されたことから、

現時点でミティゲーションは想定していない。

したがって、各競技の評価結果は一次評価と同様、いずれも「0」とした。

④ その他(光化学オキシダント及び微小粒子状物質)

【光化学オキシダント(Ox)及び微小粒子状物質(PM2.5)による競技者への影響について】

光化学オキシダントについては、日中の時間帯を中心に環境基準超過が見られ、都内すべて

の測定局で環境基準を達成できていない状況にある。また、微小粒子状物質については、都内

全体の評価はできていないものの、環境基準を達成できていない状況にある可能性が高いと考

えられる。光化学オキシダント及び微小粒子状物質ともに、常時、環境基準を超えているもの

ではないが、環境基準を超過している時間数や日数は少なくない。このため、現状の濃度レベ

ルが将来も続くとすると、屋外競技の競技者に影響を及ぼす可能性がある。

一方、東京都では、ディーゼル車排出ガス対策などを先駆的に進めて、大気環境を大幅に改

善した経験を有しており、光化学オキシダント及び微小粒子状物質に対しては、環境基準達成

に向けたさらなる取り組みを近隣県市と連携し、広域的に推進していくこととしている。光化

学オキシダントについては、原因物質となる揮発性有機化合物(VOC)の排出抑制対策のほか、

自動車排出ガス対策、工場・事業場等の固定発生源対策、低 VOC 商品の普及などの消費者対策

など、各種の対策を総合的に推進する。また、微小粒子状物質については、常時測定体制を整

備して都内全域の監視・評価を行うとともに、発生源の調査・分析を行い、それらの結果に基

づき、効果的な対策の検討・展開を図ることとしている。以上、これらの取り組みを推進する

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こと

光化

比較

その

東京

の取

考え

とで、光化学

化学オキシダ

光化学オキシ

較的大きいこ

のため、競技

京等の自治体

取り組みが総

える。

出典:「202

学オキシダン

ダント及び微

シダント及び

こと、広域輸

技者に対する

体、大学、研

総合的に進む

0年の東京」

ント及び微小

微小粒子状物質

び微小粒子状

輸送されるこ

影響を定量的

研究機関、事業

むことで、競技

(平成 23 年 1

5-1-95

粒子状物質

質濃度は、現

状物質は大気

と、気象現象

的に予測する

業者等が様々

技者に対して

12 月、東京都

の原因物質の

現状よりも良

気中の化学反

象の影響を大

ることは困難

々な対策に取

て影響のない

都)

の削減等が進

良好なレベル

応により二次

大きく受ける

難であるが、

取り組んでい

いレベルにま

進むことなど

ルになると考

次生成され

るなどの性質

我が国では

いることから

まで改善でき

どにより、

える。

る寄与が

質がある。

環境省や

、これら

るものと

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5-1-96

(4) 評価結果の総括

1) 汚染物質の排出量

各競技に対する評価結果は、表 5-1-49 に示すとおりである。

屋外競技の実施に伴って排出される汚染物質が、会場周辺の大気環境に影響を及ぼすこと

はほとんどない。

表 5-1-49 各競技に対する大気質の評価結果総括表(汚染物質排出量)

工事影響

招致等の影響

存在影響

競技の影響

工事影響

後利用の影響

工事影響

招致等の影響

存在影響

競技の影響

工事影響

後利用の影響

1 陸上競技(マラソン) 0 0

2 陸上競技(競歩) 0 0

3 自転車競技(ロード・レース) 0 0

4トライアスロン/パラトライアスロン

0 0

5 水泳(マラソン 10km) 0 0

6 カヌー(スプリント)/パラカヌー 0 0

7 カヌー(スラローム) 0 0

8 ボート 0 0

9 セーリング 0 0

開催中 開催後 開催前 開催中 開催後

競技 評価点(一次) 評価点(二次)

No. 名称

開催前

※競技 No は、表 1-3-38(p1-87)に示す競技 No を表す。 ※評価点の目安は以下のとおりである。

+2: 大きなプラスの影響 -1: ある程度のマイナスの影響

+1: ある程度のプラスの影響 -2: 大きなマイナスの影響

0: 中立 - : 予測評価の検討において対象外とした影響

■:網掛けは非該当項目のため対象外とした影響

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5-1-97

2) NO2、SPM 濃度

各競技に対する評価結果は、表 5-1-50 に示すとおりである。

大気汚染物質排出量の削減を目的とした道路ネットワークの整備等のミティゲーションを

実施することにより、屋外競技会場周辺の大気環境が改善され、いずれの競技においてもプ

ラス評価(+1)となる。

表 5-1-50 各競技に対する大気質の評価結果総括表(NO2、SPM 濃度)

工事影響

招致等の影響

存在影響

競技の影響

工事影響

後利用の影響

工事影響

招致等の影響

存在影響

競技の影響

工事影響

後利用の影響

1 陸上競技(マラソン) 0 +1

2 陸上競技(競歩) 0 +1

3 自転車競技(ロード・レース) 0 +1

4トライアスロン/パラトライアスロン

0 +1

5 水泳(マラソン 10km) 0 +1

6 カヌー(スプリント)/パラカヌー 0 +1

7 カヌー(スラローム) 0 +1

8 ボート 0 +1

9 セーリング 0 +1

開催中 開催後 開催前 開催中 開催後

競技 評価点(一次) 評価点(二次)

No. 名称

開催前

※競技 No は、表 1-3-38(p1-87)に示す競技 No を表す。 ※評価点の目安は以下のとおりである。

+2: 大きなプラスの影響 -1: ある程度のマイナスの影響

+1: ある程度のプラスの影響 -2: 大きなマイナスの影響

0: 中立 - : 予測評価の検討において対象外とした影響

■:網掛けは非該当項目のため対象外とした影響

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5-1-98

3) 放射性物質

各競技に対する評価結果は、表 5-1-51 に示すとおりである。

屋外競技の実施により、会場周辺の競技者に影響を及ぼすことはほとんどない。

なお、今後、屋外競技会場周辺等において、放射性物質による局所的な汚染箇所が確認さ

れた場合は、「放射性物質による局所的汚染箇所対処ガイドライン」(平成24年3月 環境省)

等に基づき、安全対策・環境対策、関係機関への連絡、汚染状況・原因把握のための調査、

除染のための措置の検討・実施、効果確認のためのモニタリング等を適切に対応することで、

競技者への影響を防止する。

表 5-1-51 各競技に対する大気質の評価結果総括表(放射性物質)

工事影響

招致等の影響

存在影響

競技の影響

工事影響

後利用の影響

工事影響

招致等の影響

存在影響

競技の影響

工事影響

後利用の影響

1 陸上競技(マラソン) 0 0

2 陸上競技(競歩) 0 0

3 自転車競技(ロード・レース) 0 0

4トライアスロン/パラトライアスロン

0 0

5 ボート 0 0

6 水泳(マラソン 10km) 0 0

7 カヌー(スプリント)/パラカヌー 0 0

8 カヌー(スラローム) 0 0

9 セーリング 0 0

開催中 開催後

競技 評価点(一次) 評価点(二次)

No. 名称

開催前 開催中 開催後 開催前

※競技 No は、表 1-3-38(p1-87)に示す競技 No を表す。 ※評価点の目安は以下のとおりである。

+2: 大きなプラスの影響 -1: ある程度のマイナスの影響

+1: ある程度のプラスの影響 -2: 大きなマイナスの影響

0: 中立 - : 予測評価の検討において対象外とした影響

■:網掛けは非該当項目のため対象外とした影響

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5-1-99

5-1-4 予測評価(全体計画)

(1) 評価の指標及び目安

全体計画の検討における評価の指標及び目安は、表 5-1-52 に示すとおりである。

表 5-1-52 評価の指標及び目安

評価の指標 評価の基準 評価の目安

-2 -1 0 +1 +2

NO2、SPM 濃度 ①環境基準 ②現況の濃度

基準より良好な現況が基準より悪化、基準を満たさない現況がさらに悪化

現況より悪化するが基準より良好

現況と変わらない

基準を満たしつつ現況より改善

改善の結果、基準を満足する

(2) 予測評価の方法

全体計画の検討においては、開催前(工事の実施による影響)、開催中(施設の存在による

影響)、開催中(競技の実施による影響)、開催後(工事の実施による影響)、開催後(後利用

による影響)における8km 圏内の大気環境への影響について予測評価を行った。

それぞれの時期における予測評価の方法は、表 5-1-53 に示すとおりである。

表 5-1-53 予測評価方法(全体計画)

予測評価の時期 予測評価の方法

開催前 工事の実施によ

る影響

各会場の工事による影響の予測評価結果から、8km 圏内全体の状況に

ついて定性的に予測評価を行った。

開催中

施設の存在によ

る影響

各会場において施設が存在しているだけで、大気汚染物質を排出し、大

気環境に影響を及ぼすような要因が想定できないことから、予測評価の対

象外とした。

競技の実施によ

る影響

各会場における競技の実施による予測結果から、8km 圏内全体の状況

について定性的に予測評価を行った。

開催後

工事の実施によ

る影響

各会場のうち、仮設部分の撤去のための工事を実施する会場を対象とし

て、それらの会場における工事の実施による影響の予測結果から、8km

圏内全体の状況について定性的に予測評価を行った。

後利用による影

各会場における恒久施設の後利用による影響の予測結果から、8km 圏

内全体の状況について定性的に予測評価を行った。

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5-1-100

(3) 予測評価の結果

1) 開催前(工事の実施による影響)

① 一次評価

8km 圏内の各会場における工事の実施においては大気汚染物質の排出に伴い大気質濃

度が現況より悪化することが予測されるが、各会場における予測結果は大気質付加濃度が

小さいことから、概ね「-1」である。したがって、8km 圏内においても概ね環境基準を

満足している現況に対して、環境基準を超過するような影響はないものと予測した。

したがって、全体計画の評価結果は、「-1」とした。

なお、各会場における複合的な影響も想定されるが、各会場における予測結果から、比

較的大きな影響が予測された会場同士は近接していないこと、さらに、その他の会場の大

気質付加濃度は小さいことから、複合的な影響がみられる場合においても、概ね環境基準

を満足している現況に対して、環境基準を超過するような影響はほとんどないと予測した。

したがって、複合的な影響を想定した場合においても、全体計画の評価結果は「-1」

とした。

② ミティゲーション

一次評価の結果をふまえ、8km 圏内の各会場における工事の実施に伴う大気環境への影

響の低減を目的として想定したミティゲーションの内容は、表 5-1-54 に示すとおりであ

る。

表 5-1-54 工事中の大気環境影響の低減に関して想定したミティゲーションの内容

対 象 環境保全措置の内容

8km 圏内の

会場及び関

連施設

・ 新式の低公害型建設機械等を用いて大気環境への影響の低減を図る。

・ 工事用車両による付加率を極力少なくするため、事前に工事作業計画を十

分に検討し、工事用車両の計画的・効率的な運行に努めるとともに、待機

時等におけるアイドリングストップの徹底等により、大気環境への影響の

低減を図る。

・ 建設機械による付加率を極力少なくするため、事前に工事作業計画を十分

に検討し、建設機械の集中稼働を避け、効率的な稼働に努めるとともに、

アイドリングストップの徹底等により、大気質への影響の低減を図る。

・ 工事区域の外周に仮囲い、工事区域内の散水、工事用車両のタイヤ洗浄等

により粉じん等の飛散防止を図る。

・ 複数の会場について工事期間が重複する場合には、工事用車両の走行時間

及び経路等の観点から交通量を分散させることで、工事用車両の走行に伴

う影響を低減する。

③ 二次評価

一次評価の結果、各会場における工事の実施に伴う影響は概ね小さく、8km 圏内全体に

おいても影響が小さいものと予測されることから「-1」としたが、影響は工事期間中の

一過性のものであること、さらに、各会場における工事の際に大気環境への影響の低減を

目的として想定したミティゲーションを実施することにより、8km 圏内の大気環境は、現

況とほとんど変わらない状況になると予測した。

したがって、全体計画の評価結果は、「0」とした。

Page 101: 5. 予測及び評価 - 2020games.metro.tokyo.lg.jp · 5-1-6 2) 二酸化硫黄(SO2) 8km圏内及び8km圏外の各会場周辺の二酸化硫黄の状況について整理した。

5-1-101

2) 開催中(競技の実施による影響)

① 一次評価

8km 圏内の各会場における駐車場の利用及び熱源施設の供用に伴う大気汚染物質の排

出は8km 圏内の大気環境にほとんど影響を及ぼすことがない程度であり、開催中の人の移

動等に伴う自動車交通量の集中(増加)による影響も、開催期間中は選手や大会関係者の

会場間の移動、メディア関係者の移動には専用のシャトルバス等を運行させること、さら

に観客の移動は公共交通機関を活用して行うことから、8km 圏内の大気質濃度に影響を及

ぼすことはほとんどないと予測した。

また、屋外競技の実施に伴う大気汚染物質の排出量も小さく8km 圏内の大気質の濃度に

影響を及ぼすことはなく現況と変わらないと予測した。

したがって、評価結果は、「0」とした。

なお、近接する会場については、開催中の各会場における大会関係者による駐車場の利

用や各会場の熱源施設の供用に伴って排出される大気汚染物質による複合的な影響も想定

されるが、各会場における大気汚染物質の排出量は小さく、また、必ずしもすべての競技

が同時に行われるわけではないことから、複合的な影響がみられた場合においても、8km

圏内の大気質の濃度に影響を及ぼすことはほとんどないと予測した。

したがって、複合的な影響を想定した場合においても、全体計画の評価結果は「0」と

した。

② ミティゲーション

一次評価の結果、8km 圏内の各会場における施設の利用や屋外競技の実施に伴う影響が

8km 圏内の大気質濃度に影響を及ぼすものではないことから「0」と予測したが、8km

圏内の自動車交通に伴う大気汚染物質排出量のさらなる削減を目的として想定したミティ

ゲーションの内容は、表 5-1-55 に示すとおりである。

表 5-1-55 大気汚染物質排出量の削減に関して想定したミティゲーションの内容

対象 環境保全措置の内容

8km

圏内

大気汚染物質の総量削減に対する東京都全体の取組(施策)として、交通渋滞や低公害車の

積極的な導入など自動車から排出される大気汚染物質の低減に向けた以下の対策を実施する。

・ 東京の弱点である渋滞を解消するため、道路ネットワークなどの整備を強力に推進する

・ 渋滞解消などを契機として、バスの定時性・速達性を確保し、都民の足としてのバスが見

直されるなど、バスの復権を図る

・ 渋滞解消と併せ、交通の流れをコントロールし、より円滑で安全な自動車交通を実現する

ための新技術の開発・実用化を推進する

・ 環境負荷の少ない交通を実現するため、低公害車の導入を積極的に推進する

③ 二次評価

一次評価の結果、各会場における駐車場の利用及び熱源施設の供用、会場間の人の移動

に伴う自動車交通の集中(増加)、屋外競技の実施による影響は小さく、8km 圏内全体に

おいても大気質の濃度に与える影響はほとんどないことから「0」と予測した。さらに、

8km 圏内の大気汚染物質排出量の削減を目的としたミティゲーションを実施することに

より、8km 圏内の大気環境が改善されるものと予測した。

したがって、全体計画の評価結果は、「+1」とした。

Page 102: 5. 予測及び評価 - 2020games.metro.tokyo.lg.jp · 5-1-6 2) 二酸化硫黄(SO2) 8km圏内及び8km圏外の各会場周辺の二酸化硫黄の状況について整理した。

5-1-102

3) 開催後(工事の実施による影響)

① 一次評価

8km 圏内の各会場における開催後の仮設撤去工事の実施においては大気汚染物質の排

出に伴い大気質濃度が現況より悪化することが予測されるが、各会場における予測結果は

大気質付加濃度が小さいことから、概ね「-1」である。したがって、8km 圏内において

も概ね環境基準を満足している現況に対して、環境基準を超過するような影響はないもの

と予測した。

したがって、全体計画の評価結果は、「-1」とした。

なお、各会場における複合的な影響も想定されるが、各会場における予測結果から、比

較的大きな影響が予測された会場同士は近接していないこと、さらにその他の会場の大気

質付加濃度は小さいことから、複合的な影響がみられる場合においても、概ね環境基準を

満足している現況に対して、環境基準を超過するような影響はほとんどないと予測した。

したがって、複合的な影響を想定した場合においても、全体計画の評価結果は「-1」

とした。

② ミティゲーション

一次評価の結果をふまえ、8km 圏内の各会場における仮設撤去工事の実施に伴う大気環

境への影響の低減を目的として、各会場で想定したミティゲーションの内容は、表 5-1-56

に示すとおりである。

表 5-1-56 工事中の大気環境影響の低減に関して想定したミティゲーションの内容

対 象 環境保全措置の内容

8km圏内の会

場及び関連施

・ 新式の低公害型建設機械等を用いて大気環境への影響の低減を

図る。

・ 工事用車両による付加率を極力少なくするため、事前に工事作業

計画を十分に検討し、工事用車両の計画的・効率的な運行に努め

るとともに、待機時等におけるアイドリングストップの徹底等に

より、大気環境への影響の低減を図る。

・ 建設機械による付加率を極力少なくするため、事前に工事作業計

画を十分に検討し、建設機械の集中稼働を避け、効率的な稼働に

努めるとともに、アイドリングストップの徹底等により、大気環

境への影響の低減を図る。

・ 工事区域の外周に仮囲い、工事区域内の散水、工事用車両のタイ

ヤ洗浄等により粉じん等の飛散防止を図る。

・ 複数の会場について工事期間が重複する場合には、工事用車両の

走行時間及び経路等の観点から交通量を分散させることで、工事

用車両の走行に伴う影響を低減する。

③ 二次評価

一次評価の結果、各会場における仮設撤去工事の実施に伴う影響は概ね小さく8km 圏内

全体においても影響が小さいものと予測されることから「-1」としたが、影響は工事期

間中の一過性のものであること、さらに、各会場における工事の際に大気環境への影響の

低減を目的として想定したミティゲーションを実施することにより、8km 圏内の大気環境

は、現況とほとんど変わらない状況になると予測した。したがって、全体計画の評価結果

は、「0」とした。

Page 103: 5. 予測及び評価 - 2020games.metro.tokyo.lg.jp · 5-1-6 2) 二酸化硫黄(SO2) 8km圏内及び8km圏外の各会場周辺の二酸化硫黄の状況について整理した。

5-1-103

4) 開催後(後利用による影響)

① 一次評価

競技の開催後における8km 圏内の各会場での駐車場の利用及び熱源施設の供用に伴う

大気汚染物質の排出は、開催中と同様に8km 圏内の大気環境にほとんど影響を及ぼすこと

がない程度であり、イベント開催時の人の移動等に伴う自動車交通量の集中(増加)によ

る影響も、競技の開催中と同様の交通システム等を活用することにより、8km 圏内の大気

環境にほとんど影響を及ぼすことはないものと予測した。

したがって、評価結果は、「0」とした。

なお、近接する会場については、開催後の各会場の駐車場利用や熱源施設の供用に伴っ

て排出される大気汚染物質による複合的な影響も想定されるが、各会場における大気汚染

物質の排出量は小さく、複合的な影響がみられた場合においても、8km 圏内の大気質の濃

度に影響を及ぼすことはほとんどないと予測した。

したがって、複合的な影響を想定した場合においても、全体計画の評価結果は「0」と

した。

② ミティゲーション

一次評価の結果、各会場の後利用、屋外競技の実施が8km 圏内の大気環境にほとんど影

響を及ぼすことはないことから「0」と予測したが、8km 圏内の自動車交通に伴う大気汚

染物質排出量のさらなる削減を目的として想定したミティゲーションの内容は、表 5-1-57

に示すとおりである。

表 5-1-57 大気汚染物質排出量の削減に関して想定したミティゲーションの内容

対 象 環境保全措置の内容

8km 圏内 大気汚染物質の総量削減に対する東京都全体の取組(施策)として、交通渋滞

や低公害車の積極的な導入など自動車から排出される大気汚染物質の低減に向

けた以下の対策を実施する。

・ 東京の弱点である渋滞を解消するため、道路ネットワークなどの整備を強力

に推進する

・ 渋滞解消などを契機として、バスの定時性・速達性を確保し、都民の足とし

てのバスが見直されるなど、バスの復権を図る

・ 渋滞解消と併せ、交通の流れをコントロールし、より円滑で安全な自動車交

通を実現するための新技術の開発・実用化を推進する

・ 環境負荷の少ない交通を実現するため、低公害車の導入を積極的に推進する

③ 二次評価

一次評価の結果、各会場における駐車場の利用及び熱源施設の供用、イベント開催時の

人の移動に伴う自動車交通の集中(増加)が8km 圏内の大気環境に与える影響は小さいこ

とから「0」と予測した。さらに、8km 圏内の汚染物質排出量の削減を目的として想定し

たミティゲーションを実施することにより、8km 圏内の大気環境が改善されるものと予測

した。

したがって、全体計画の評価結果は、「+1」とした。

Page 104: 5. 予測及び評価 - 2020games.metro.tokyo.lg.jp · 5-1-6 2) 二酸化硫黄(SO2) 8km圏内及び8km圏外の各会場周辺の二酸化硫黄の状況について整理した。

5-1-104

(4) 評価結果の総括

全体計画に対する評価結果は、表 5-1-58 に示すとおりである。

開催前(工事の実施)、開催後(工事の実施)では、建設機械の集中稼動を避ける等のミテ

ィゲーションにより、現況とほとんど変わらない状況になる。

開催中(競技の実施)、開催後(後利用)では、低公害車の積極的な導入等のミティゲーシ

ョンにより、大気環境の改善が図られるため、プラス評価(+1)となる。

表 5-1-58 全体計画に対する大気質の評価結果総括表

※評価点の目安は以下のとおりである。

+2: 大きなプラスの影響 -1: ある程度のマイナスの影響

+1: ある程度のプラスの影響 -2: 大きなマイナスの影響

0: 中立 - : 予測評価の検討において対象外とした影響

■:網掛けは非該当項目のため対象外とした影響

工事影響

招致等の影響

存在影響

競技の影響

工事影響

後利用の影響

工事影響

招致等の影響

存在影響

競技の影響

工事影響

後利用の影響

全体計画 -1 - 0 -1 0 0 - +1 0 +1

評価対象

評価点(一次) 評価点(二次)

開会前 開催中 開催後 開会前 開催中 開催後