5 実施事業の概要 · ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業...

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各都道府県および拠点病院・機関 における事業概要 【5】~【6】統合版 【5】実施事業の概要 【6】特徴や特に力を入れている事業内容

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Page 1: 5 実施事業の概要 · ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 *研修医のみならず、児童精神科専門医を育成している。 *小児科医を中心とした子どもに関わる専門職に対してセミナーを開催し、児童精神科医療に関する専門知識の普及や医療情報の

各都道府県および拠点病院・機関 における事業概要

【5】~【6】統合版

【5】実施事業の概要 【6】特徴や特に力を入れている事業内容

Page 2: 5 実施事業の概要 · ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 *研修医のみならず、児童精神科専門医を育成している。 *小児科医を中心とした子どもに関わる専門職に対してセミナーを開催し、児童精神科医療に関する専門知識の普及や医療情報の

【5】実施事業の概要 ①子供の心の診療連携事業 ・地域との連携強化のための出張講座等 ・精神科連携マップの作成 ・医師、医療機関との連携強化のための講座・連絡会議等 ② 子供の心の診療関係者研修事業 ・関係機関向けセミナーの開催 ・児童青年期臨床精神医療講座入門基礎コース ・教育・保育機関向け講座の開催 ・包括的暴力防止プログラム講座 ・看護師向け講座 ・児童養護施設等職員研修 ・訪問サポート・巡回連続研修 ③普及啓発・情報提供事業 ・都民向けシンポジウムの開催 ・ホームページによる情報提供 ・普及啓発用印刷物の作成

【6】特徴や特に力を入れている事業内容 ・ 当院児童・思春期精神科で培われた臨床のノウハウを地域の各種専門職と共有することにより、医師のみでなく幅広い専門領域で 子どもの心の問題に対する最適な対応が可能となるように、できる限り多様な研修プログラムを用意する。 ・ 特に地域での発達障害の早期療育に関しては、現場の担当者や保育士を対象にしたより実践的な研修を企画し、発達障害児が 地域で安定した療育に参加できるための準備を行う。 ・ 協同診療による地域医療機関とのネットワーキングを促進し、長期フォローを必要とする子どもたちが安心して地域の医療機関・ 相談機関に通える体制作りをする。

東京都の事業概要 ~東京都立小児総合医療センター~

Page 3: 5 実施事業の概要 · ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 *研修医のみならず、児童精神科専門医を育成している。 *小児科医を中心とした子どもに関わる専門職に対してセミナーを開催し、児童精神科医療に関する専門知識の普及や医療情報の

【5】実施事業の概要 ①子どもの心の診療支援[連携]事業 *地域の医療機関等からの患者紹介を受けて、診療支援を実施している。 *児童精神科入院医療を行う医療機関の連携会議を開催している。 *摂食障害治療を行う医療機関のネットワークを構築している。 *児童相談所、教育機関等と連携会議を実施し、福祉・教育と医療とのネットワーク化を目指している。 *福祉施設等に出向いてコンサルテーションを実施し、支援困難な子どもの受け皿に対する医療支援を行い連携を図っている。 ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 *研修医のみならず、児童精神科専門医を育成している。 *小児科医を中心とした子どもに関わる専門職に対してセミナーを開催し、児童精神科医療に関する専門知識の普及や医療情報の 提供を図っている。 *地域の養護教諭を中心とした教育関係者に対して、児童精神科医療情報の提供、病棟見学を実施している。 ③普及啓発・情報提供事業 *公開講座を開催し、子育て中の親を中心とした一般県民に対して、子どもの心の問題や診療に関する情報の普及啓発を行っている。 *事業のホームページを立ち上げ、子どもの心の診療に関する情報を提供している。また病院のホームページ内では過去のセミナーの 抄録なども閲覧できるようにしてある。 ④その他 *事業報告を年度ごとに作成し、関係機関に配布することで事業の周知を図り連携を深める一助としている。

【6】特徴や特に力を入れている事業内容 *上記事業のうち特にアウトリーチ型支援として、児童養護施設コンサルテーション、地域コンサルテーションを実施している。地域に足を運んで、支援困難な被虐待児や発達障害児の支援についての医学的な診立てや援助方法の助言・情報交換をすることで、子どもに関わる職員の役割分担の明確化やエンパワメントにつながり、ひいては子どもを取り巻く環境の安定をもたらすとともに、相互の連携が円滑化されることを目標として力を入れている。

神奈川の事業概要~神奈川県立こども医療センター~

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【5】実施事業の概要

【6】特徴や特に力を入れている事業内容 ○ 支援事例検討会(①未就学児・学童期事例検討会②児童・青年期事例検討会③精神科・小児科医師等事例検討会)を開催し、 福祉・教育・医療の連携とネットワークの強化、関係者の人材育成を実施 ○ 社会資源が不足している地域へ出向き、気になる子どもたちへの早期支援(保育士等への支援)を実施

石川県の事業概要

年度

1 子どもの心の診療支援 2 子どもの心の研修・育成

3 普及啓発 ➀検討会(体制整備検討会)

➁支援事例検討会 (多職種及び医師間連携の

合同事例検討会)

➀関係者育 成セミナー

②出前講座 ③保育所への 早期介入(市町・保育所支援)

23 ケアネットワーク検討会 3回 包括体制構築連携会議 1回 地域ネットワーク検討会 4回

・教育関係 7回 ・保育関係 5回

3回 9回 18回

(対象児182人)

「子どもの心のケアネットワーク」小冊子・カード・ポスター配付

24 ケアネットワーク検討会 2回 ・未就学児・学童期 5回 ・児童・青年期 5回 ・精神科医師・小児科医師 5回

2回 ー 10回

(対象児40人 保育士77人)

上記配布

25 ケアネットワーク検討会 1回 ・未就学児・学童期 5回 ・児童・青年期 4回 ・精神科医師・小児科医師 4回

2回 ー ー 「子どもの心の診療・相談機関情報ガイド」作成

26 ケアネットワーク検討会 1回 ・未就学児・学童期 4回 ・児童・青年期 4回 ・精神科医師・小児科医師 4回

3回 ー ー 上記配付

27 ケアネットワーク検討会 1回 ・未就学児・学童期 4回 ・児童・青年期 4回 ・精神科医師・小児科医師 4回

3回 ー 9回

(対象児59人 保育士41人)

上記配付

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【5】実施事業の概要

【6】特徴や特に力を入れている事業内容 ・4機関がそれぞれの強み(※1)を活かした事業を行い、相互連携することで県全体の機能強化を図っている。 ※1 こころの発達総合支援センター(児童精神科医2名体制での発達障害及び子どもの心の専門外来)、 県立北病院(県内精神科病院の中核、児童思春期入院機能)、 あけぼの医療福祉センター(リハビリ機能)、 精神保健福祉センター(思春期以降のメンタルヘルス全般への対応) ・上記【5】本事業で予算化されている事業以外で行っている事業(※2)も本事業の一環として実施することで、 地域支援と一体的に行うことができる。 ※2 保育所等訪問指導事業、思春期コンサルタント事業、思春期問題ワークショップ等

山梨県の事業概要

事業名 事業内容 1 子どもの心の診療支援(連携)事業

子どもの心の問題等対策に関わる関係機関との診療連携会議

子どもの心の診療に係る地域支援体制構築のため、医療・保健・福祉・教育機関等との連携会議(年1回)及び部会(年3回)を開催

支援関係者による合同事例検討会 北病院の思春期精神科医療に関わるスタッフと事例に関わる関係者の合同事例検討会(随時開催)

こころの発達総合支援センターにおける診療体制強化

常勤医師1名、非常勤心理職1名の確保

2 子どもの心の診療関係者研修・育成事業

子どもの心の診療対応力向上研修 早期発見・早期支援につなげるため、小児科医・精神科医等に対し子どもの心の問題に関する研修を実施 (年2回)

子どもの心の診療関係職種専門研修 医師及び保健福祉関等関係機関の職員を対象に、専門性の更なる向上を図るために系統だった研修を行う (年3回)

先進地研修及び専門研修の受講 医師及び保健福祉等関係職員の専門性のさらなる向上を図るため、先進地(中央拠点病院等)や学会や専門研修等に派遣する。(年1回)

県立北病院における後期臨床研修医2名の指導

後期臨床研修医(専修医)として配置された2名の非常勤医師に対し、指導医が中心となり児童思春期精神科医療についての実地研修を行うとともに、児童思春期医療の人材確保、育成、定着により医療の強化充実を図る。

児童青年期精神医学専門研修プログラム 県内の病院に勤務する医師に対し、精神医学研修の一環として児童青年精神医学の研修プログラムにより充実した人材育成の機会を提供する。思春期入院症例カンファレンス(年6回)

3 普及啓発・情報提供事業

一般県民向けの子どもの心に関する講演会とシンポジウム

子どもの心の診療に関する情報を幅広く収集し、地域の医療機関、保健福祉関係機関等及び地域住民に対して、ホームページ等により適切な情報を提供するとともに、子どもの心の問題について普及啓発を図る。(年1回)

貸し出し図書 発達障害や虐待により子どもの心の問題に対応するための最新図書を購入整備し関係機関等に情報提供する。

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【5】実施事業の概要

①子どもの心の診療支援[連携]事業 発達障がいを中心とした診療ネットワークの構築に関する検討会を開催し、圏域ごとの医療ネットワークの構築、地域連絡会と拠点病院の連携、保健福祉教育関係機関等との連携等について討議する。 ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 発達障がいを中心とした「子どもの心の診療」を担う地域連携病院と保健福祉事務所が事務局となり、県内10圏域ごとの地域連絡会において、地域の実状に応じて必要な医療研修会、症例検討会等を実施し、拠点病院に対し専門家(医師、心理士、作業療法士等)の派遣を要請する連携体制を継続させる。 医療機関等に勤務する医師を対象とした「発達障がい診療医研修」を開催し、医師同士の連携体制の構築を図るとともに、発達障がい診療を行う医師の増加を図る。 ③普及啓発・情報提供事業 毎年、拠点病院、地域連携病院、保健福祉事務所、発達障がい者支援センター等の関係者を参集し、連絡会議を開催し、事業の実施方針の周知を図る。 子どもの心の診療関係者研修・育成事業について、医師会等を通じて医療機関へ広く周知するとともに、県の公式ホームページに情報を掲載する。また、研修テーマに応じて医療機関だけでなく、保健福祉教育関係機関等への参加を促す。

【6】特徴や特に力を入れている事業内容 ・特 徴 : 長野県では、発達障がいに力を入れて事業を推進している。 ・力を入れている事業 : ・平成27年度より医師を対象に「長野県発達障がい診療医研修」を開催。 ・平成28年度においては、圏域での顔の見える関係を構築するため、事例検討を推進。

長野県の事業概要~長野県立こども病院~

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【5】実施事業の概要 ① 子どもの心の診療支援[連携]事業 (1)地域の医療機関から相談を受けた心の問題や児童虐待、発達障害の症例に対する診療支援を行う ⇒ 紹介患者の受入件数:572件 新入院患者数:59件(うち緊急入院:14件) 【H27実績】 (2)地域の保健福祉関係機関等から相談を受けた心の問題や児童虐待、発達障害の症例に対する医学的支援を行う ⇒ 児童養護施設巡回相談:11施設22回 【H27実績】 (3)地域保健福祉関係機関等との連携会議(児童相談所及び教育相談機関の連絡会等への参加及び助言)を実施 ⇒ 静岡市要保護児童地域協議会各区実務者会議(15回)、静岡市子どもと家族の精神保健ネットワーク運営会議(2回)【H27実績】 ⇒ 県養護施設協会施設長会議に出席 【H27実績】 ② 子どもの心の診療関係者研修・育成事業 (1)医師等専門職に対する実地研修等を実施 ⇒ 全国児童青年精神科医療施設協議会、その他の研修会に出席 【H27実績】 (2)地域医療機関、保健福祉関係機関等の職員に対する講演会等の開催 ⇒ 教師のための児童思春期精神保健講座の開催(5回、参加者:166人) 【H27実績】 (3)子どもの心の診療に専門的に携わる医師及び関係専門職の育成 ⇒ 研修医の受入れ(1名) 【H27実績】 ③ 普及啓発・情報提供事業 ⇒ 静岡県発達障害者支援センターによる研修会(講義・パネルディスカッション)の実施(参加者:50人) 【H27実績】 ⇒ 子どもの心の診療ができる医療機関のマップを国立成育医療研究センターHPに掲載(30施設) 【H27実績】

【6】特徴や特に力を入れている事業内容

静岡県の事業概要~県立こども病院~

県立こども病院は、拠点病院として地域医療機関への診療支援はもとより、児童虐待や発達障害の症例に対する医学的支援として、特に児童養護施設への巡回を中心に、地域との連携に力を入れているところである。また、医師等専門職に対する実地研修等を通じて、子どもの心の診療に専門的に携わる医師及び関係専門職の育成にも努めている。 県は、県立こども病院の拠点病院としての実施内容を活かして、行政や保健福祉機関との連携について調整や事業啓発を行い、より効果的な展開に繋げていくスタンスを取っている。

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【5】実施事業の概要 ①子どもの心の診療支援[連携]事業 【診療支援】 ・大阪府内の子ども家庭センター、一時保護所への巡回相談 ・個別療育・不登校生徒を対象とした入院プログラムを実施 【連携会議】 ・府内支援学校および地域の教育関係機関との調整会議 ・枚方市福祉関係部署との連絡会議 ・大阪府教育委員会との意見交換会 ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 ・福祉関係機関、教育関係機関、行政機関等を対象にした講習会(センター紹介、病棟、分教室見学)、症例検討会、講演会等を開催。 ③普及啓発・情報提供事業 ・病棟パンフレット、紹介DVDの作成、配布 ・学会、研修会、講演会での発表 ④その他 新たな治療技法の開発 ・入院児童の療育治療 たんぽぽ教室、コグトレ(認知作業トレーニング)、個別SST、OT、心理療法の施行と関係機関への紹介、 見学の受入れ ・難治症例の受入れ 他院での治療困難症例の受入れと相談の施行

【6】特徴や特に力を入れている事業内容 大阪府は、児童虐待相談対応件数が、ここ数年全国一と多くなっている。虐待を受けた子どもたちや虐待者への治療のために保健、福祉および教育との連携に重点をおいている。

大阪府の事業概要~大阪府立精神医療センター~

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【5】実施事業の概要 ①子どもの心の診療支援[連携]事業

・診療支援として医師派遣 (計312回) こども家庭センター・情緒障害児短期治療施設、市町発達支援相談等への定期的な医師派遣 みやぎ子ども支援センター事業で相談支援

・児童相談所との連携会議開催 (計2回) ・兵庫県立病院(尼崎総合医療センター、こども病院、リハビリテーション中央病院、こども発達支援センター)との連携会議開催(計1回) ・要対協会議出席(計2回) ・ひょうごユースケアネット推進会議出席(計5回) ・発達障害児に対するリハビリテーションについて意見交換会、子育て支援フォーラムin兵庫、兵庫県精神医療学術講演会、DV応用研修会、神戸市発達障害児(者)支援連絡協議会 出席(各1回) ・神戸市いじめ問題審議委員会 委員派遣(計1回) ・ひょうご発達障害者支援センター 運営協議会・連絡協議会出席(計2回) ・学校(地域の小学校)とのコンサルテーション (計2回) ・移行支援会議 (計1回)

②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 ・外部講師を招いての症例検討会(参加者は院外も対象)(計4回) ・シンポジウム開催 テーマ「大震災後の子どもの心の支援~神戸から東北 それぞれの児童精神科医の支援~」 ・講演会への講師派遣(計50回) ・病院見学及び懇談(計23回)

③普及啓発・情報提供事業 ・アンケート調査の実施・結果公表 対象:兵庫県小児科医会の会員診療所 260件、兵庫県精神神経科診療所協会の会員診療所165件 回答率:35.5% ・医療機関への訪問、情報提供(計184件) ・当院ホームページに事業サイト設置 ・市民向け講演会開催 演題「子どものこころの育ちとつまずきを支える」 ・自主上映会 映画「みんなの学校」

【6】特徴や特に力を入れている事業内容 ①医療と福祉、教育との連携 ・発達障がいをもつ子どもと保護者の学校や地域での安定した暮らしを支える ・子ども虐待の予防やリスク軽減のための精神障がいを持つ保護者の支援 ・虐待を受けた子どもの安心安全な場所の確保 ②医療技術の向上 ・子ども虐待を受けた子どもの治療 ・トラウマ治療技術の向上 ・子どもの精神疾患診断技術の向上

兵庫県の事業概要~兵庫県立光風病院~

Page 10: 5 実施事業の概要 · ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 *研修医のみならず、児童精神科専門医を育成している。 *小児科医を中心とした子どもに関わる専門職に対してセミナーを開催し、児童精神科医療に関する専門知識の普及や医療情報の

【5】実施事業の概要 ①子どもの心の診療支援[連携]事業 ・ネットワーク会議:ワーキンググループからの課題をもとに、医療と福祉、保健、教育等の各分野との連携の在り方について協議(年1回) ・拠点病院を中心として、医療の連携や事業の企画・運営(年3回) ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 ・子どもの心を支える診療医等スキルアップ研修 医学講座(全7講座/2日) 研修会(年2回)→県外から講師をお招きし、毎年テーマを変え開催。医師対象(1回)、支援者対象(1回) 発達支援コーディネータースキルアップ研修(全3回)→保健師、保育士を対象に医療との連携、保護者支援等の具体的な 支援内容の研修を行い、職員のスキルアップを図る。 ③普及啓発・情報提供事業 ・一般市民、保護者を対象に子どもの心に関する理解啓発講演会を開催(年1回) ・ホームページの更新→講演会・研修会の案内、事業協力医の情報発信等 ・リーフレット作成

【6】特徴や特に力を入れている事業内容 ・大学病院を中心にネットワークを形成し、子どもの心の診療のできる医師や専門家の育成に力を入れている。

鳥取県の事業概要~鳥取大学医学部附属病院~

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【5】実施事業の概要 ①子どもの心の診療支援[連携]事業 (1)拠点病院における相談支援体制強化事業 ・臨床心理士2名、精神保健福祉士1名を配置し、病院及び各圏域の相談支援体制を強化 ・心理職等関係職員の資質向上のための研修参加 (2)全県ネットワーク会議及び医療部会の開催 ・連携体制の強化や効果的な事業運営等について協議するため、各分野の代表によるネットワーク会議を開催(年1回) ・専門的な知見を持つ医師等から事業に対する助言・評価を受けるため、医療部会を開催(年1回) (3)圏域におけるネットワーク会議等の開催(7圏域で実施) ・各圏域における取り組みの充実を図るため、保健所を事務局として関係機関によるネットワーク会議を開催 ・拠点病院スタッフを派遣し、少人数の関係者による連絡会議や事例検討会、子どもの心の健康相談会を実施 ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 (1)関係者研修会の開催 ・医師(学校医・かかりつけ医等)、専門職(看護師・保健師等)を開催(各1回) (2)中央研修への派遣 ・医師及び専門職員を研修会へ派遣(医師7名、専門職員1名) ③普及啓発・情報提供事業 (1)普及啓発用資料の作成 ・各圏域において相談支援機関情報等の資料を作成、配布 (2)子どもの心の診療マップの掲載 ④その他

【6】特徴や特に力を入れている事業内容 ○拠点病院(県立こころの医療センター)を核とし、二次医療圏域(7圏域)において保健所を中心に、医療、保健、福祉、教育等の 関係機関による連携体制の構築と人材育成を図ることを目的とする ⇒・各圏域における取り組みの充実を図るため、保健所を事務局として関係機関によるネットワーク会議を開催 ・拠点病院スタッフを派遣し、少人数の関係者による連絡会議や事例検討会、子どもの心の健康相談会を実施

島根県の事業概要~県立こころの医療センター~

健康長寿しまね マスコットキャラクター まめなくん

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【5】実施事業の概要 ①子どもの心の診療支援[連携]事業: 非常勤医師や非常勤スタッフの派遣 ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 ③普及啓発・情報提供事業 ホームページの改定、市民公開講座(こどものネット依存症) ④その他 岡山県におけるネット依存症の一般人口調査

【6】特徴や特に力を入れている事業内容 児童精神科医療の岡山県全体でのネットワーク構築 発達障害に専門的に携わる医師や関係専門職の育成 (第7次岡山県保健医療医療計画)

岡山県の事業概要~岡山県精神科医療センター~

○児童福祉機関 岡山市子ども総合相談所 岡山県中央児童相談所 岡山県倉敷児童相談所 児童自立支援施設 岡山市発達障害者支援センター

○教育機関 岡山市教育委員会 岡山市教育相談室 岡山市学校問題解決サポートセンター 岡山県いじめ問題対策専門チーム 岡山県立岡山西支援学校 岡山県立瀬戸高等支援学校

○医療機関 まな星クリニック (岡山市児童発達支援センター を附設する児童精神科診療所) 向陽台病院 (児童精神科不在地域)

○職域 岡山障害者職業センター 国立吉備高原職業リハビリ テーションセンター

○研修事業 ・岡山市保育士保健師研修会 ・発達障害児支援医師等研修会 ・ひきこもりサポーター養成セミナー ・関係機関(保健福祉等)に講師派遣

○育成事業 ・医師初期研修児童精神科ローテートプログラム設置 ・精神科専門研修プログラム設置 ・児童精神科専門研修プログラム設置 ・学生(医師、看護師、臨床心理士、作業療法士、 精神保健福祉士等)臨床実習の受け入れ

○機能強化事業 ・岡山県子育て家庭サポート強化事業 ・児童相談所スーパーバイズ機能強化事業 ・岡山県虐待通告背景分析事業 ・児童養護施設等対応機能強化事業事例検討会

○保健機関 岡山市保健所(乳幼児健診) 玉野市保健所(乳幼児健診)

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【4】特徴や特に力を入れている事業・事業概要

教育機関

子どもの状態や背景をよく知る主治医が学校に出向けるようなシステムを構築する。

医療機関

主治医による保育・教育機関への出張支援 こころの診療医は学校へ行こう!

主治医による保育・教育機関への 出張支援の意義

子ども

家庭

学校

香川県の事業概要~四国こどもとおとなの医療センター~

子どもの心の問題は環境に依存しており、学校という環境を整えることは子どものこころの治療としての意味も大きい。

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【5】実施事業の概要 ①子どもの心の診療支援[連携]事業 1.子どもの心の診療相談窓口の設置 ・地域医療連携室内の相談窓口設置(関係機関からの相談に対応) 2.子どもの専用外来の設置 ・子ども専用の待合室・診察室・相談室・プレイルーム等配置し、平成24年より「子ども外来」として運用を開始した ・専門外来「発達めばえ外来」 自閉スペクトラム症ハイリスク乳幼児とその保護者を対象とした診療を実施 3.佐賀県中央児童相談所嘱託医 発達相談、医療相談の診療支援(月3回程度) 4.特別支援教育事業における学校コンサルテーション 発達相談、支援会議参加、講演等(月2、3回) 5.その他県内の学校職員、児童委員、警察、職員、施設職員等からの相談、連絡会議等(随時対応) 6.佐賀県社会福祉審議会児童処遇部臨時委員 7.不登校、引きこもりの医学的援助モデルの構築に関する事業 不登校入院治療プログラム「つくし合宿」→1クール4名程度の患者を対象として、3~5カ月の治療を実施 ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 ・佐賀大学文化教育学部附属特別支援学校の児童の健康相談等(発達障害についての相談、学校職員、保護者) ・肥前セミナー(医師・医療関係者向け講演会 年2回) ・専門家を対象とした研修会(随時開催) ③普及啓発・情報提供事業 お母さんの学習室「発達障害児を育てる人のための親訓練プログラム(HPST)」(3カ月/1クール 年2クール) ④その他 HPでの情報提供(児童・思春期病棟の案内)

【6】特徴や特に力を入れている事業内容 ・医療従事者をはじめとした子どもの心の支援に関わる専門職員の育成 ・メンタルヘルス上のニーズを抱えた子どもの支援に関わる医療機関や関係者とのネットワーク構築

佐賀県の事業概要~肥前精神医療センター~

Page 15: 5 実施事業の概要 · ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 *研修医のみならず、児童精神科専門医を育成している。 *小児科医を中心とした子どもに関わる専門職に対してセミナーを開催し、児童精神科医療に関する専門知識の普及や医療情報の

【5】実施事業の概要 ①子どもの心の診療支援[連携]事業 【診療協力】 ・ 児童精神科医不在地域への診療支援 年24回 ・ 熊本県中央児童相談所 年12回 ・ 熊本市児童相談所 年 6 回 ・ 熊本市子ども発達支援センター 年12回

②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 ・ 発達障害外来診療検討会(小児科主導)共催 年3回 ・ 児童思春期懇話会(精神科主導) 共催 年3回 ・ 人吉医療センター発達相談外来研修会 年2回 ・ 熊本大学神経精神科児童思春期カンファレンス 週1回

【6】特徴や特に力を入れている事業内容 ○発達障がいについての医療体制の整備 発達障がい医療センター(熊本大学医学部附属病院に委託)において、地域における診療の実践・研究や症例検討会等を実施するこ とで、地域において発達障がいを診療する医師を確保する取組みを推進し、併せて、発達障がいを診療できる医師を養成するための研修システムを整備する。また、受診した発達障がい児への医師の対応や一定水準の発達の診断や対応等を可能とするため、地域のかかりつけ医等発達障害対応力向上研修事業を実施予定。 ○被災した子どもの心のケアにかかる支援 平成28年熊本地震により被災した発達障がい児に対する医療的ケアや、発達障がい児の保護者等支援者に対し、子どもの心のケアについての研修等の支援を行う。

熊本県の事業概要~熊本大学病院~

③普及啓発・情報提供事業 ・ 精神科医・小児科医へのアンケート調査の実施 ・ 「子どもの発達と情報化社会」をテーマに一般市民も対象に したシンポジウムを開催。 ・ 「発達障がい医療センター」ホームページにて研修会等の案内

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【5】実施事業の概要 ①子どもの心の診療支援[連携]事業 ・市町村が未就学児の発達相談・5歳児健診を実施する場合や、県が医学的知見を必要とする場合に、拠点病院の小児神経科医等が 診療支援を行なう。 ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 ・拠点病院が地域の小児科医等に対する専門研修を行い、発達障がいの疑いを判断するスクリーニング精度の向上を図る。 ③普及啓発・情報提供事業 ・「子どもの心の診療ネットワーク会議」を開催し、拠点病院と各関係機関が連携した子どもの心の診療体制の在り方について検討する。 ・医学的視点から早期発見・支援の必要性を訴えるための一般県民を対象とする普及啓発講演会の開催。

【6】特徴や特に力を入れている事業内容 ・全県的な専門医の少数・偏在のため、5歳児健診等の安定・継続した実施が困難な市町村に対し大学専門医の派遣を行ない、発達 障がいの早期発見に努めている。 ・5歳児健診等のスクリーニング精度向上を図るため、SDQやM-CHATの活用に係る研修会を実施し、医療関係者等のレベルアップと 啓発に努めている。

大分県の事業概要~大分大学附属病院~

Page 17: 5 実施事業の概要 · ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 *研修医のみならず、児童精神科専門医を育成している。 *小児科医を中心とした子どもに関わる専門職に対してセミナーを開催し、児童精神科医療に関する専門知識の普及や医療情報の

【5】実施事業内容の概要 ①子どもの心の診療支援[連携]事業 ・他機関との連携、子ども心療科専門窓口としてソーシャルワーカーを配置した。 ・県内では子どものことばの発達評価、療育を行える言語聴覚士が少ないため、STを配置し、子どものことばの発達を評価し、 地域の療育へ繋ぎ、フォローする体制をとった。 ・県立宮古病院小児科にて事例検討会を実施し、心理教育のテキスト等、資料を提供した。 ・県立八重山病院と意見交換会を実施。離島から受診がスムーズに行えるように、外来受診離島枠を設定し、待機なく受診 できるような体制を整えた。入院治療が必要となった場合は家族が近くに住めるよう、病院内の官舎を利用できるよう整備した。 ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 ・静岡こども病院の山崎透先生をお招きし、事例検討会及び不登校についての講演会を実施した。 ・学校や児童デイサービス、児童養護施設の職員向けに様々なテーマで講演会を実施した(年14回)。 ・沖縄県臨床心理士会の医療領域・学校臨床領域の心理士向けに病棟見学及び講義を行った。 ・宮古島保健所、宮古島市とタイアップし、思春期の自殺についての講演会を2回実施。合わせてスクールソーシャルワーカーや 養護教諭、思春期の子どもに関わる専門家向けのグループワークを実施した。 ③普及啓発・情報提供事業 ・映画『みんなの学校』上映会及び題材となった大空小学校の元校長木村泰子先生をお招きし、講演会を実施した。 ・うるま市にこにこキッズフェスタにて一般市民向けに発達障がいに関する講演を行った。 ④その他 ・宮古病院・八重山病院から要請があれば、TV会議システムを利用した症例検討会を実施することとし、本島内の県立病院の TV会議システムが利用できるよう整備した。

【6】特徴や特に力を入れている事業内容 ・沖縄県は多くの離島があり、子どもたちも多く暮らしているが、発達障がいの診断や子どもの心の診療をできる医療機関及び社会資源は少ない。そのため、宮古島、石垣島にある県立病院と連携し、離島で子どもの心の診療を行う体制をバックアップするとともに、地域の支援者研修にも力を入れている。 ・児童精神科医やコメディカルの数が少ないため、小児科医や精神科医、医学部学生、心理士やPSWの見学実習について受け入れ体制を整備し、積極的に受け入れている。

沖縄県の事業概要~琉球病院~

Page 18: 5 実施事業の概要 · ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 *研修医のみならず、児童精神科専門医を育成している。 *小児科医を中心とした子どもに関わる専門職に対してセミナーを開催し、児童精神科医療に関する専門知識の普及や医療情報の

オブザーバー参加 自治体および拠点病院・機関

における事業概要

【5】~【6】統合版

【5】実施事業の概要 【6】特徴や特に力を入れている事業内容

Page 19: 5 実施事業の概要 · ②子どもの心の診療関係者研修・育成事業 *研修医のみならず、児童精神科専門医を育成している。 *小児科医を中心とした子どもに関わる専門職に対してセミナーを開催し、児童精神科医療に関する専門知識の普及や医療情報の

【5】実施事業の概要 次の2つの事業の実施により、児童精神科医療を中心とした関係各機関のネットワークを運用・構築し、札幌市全体において、心の悩みを抱える子どもや発達障がいのある子どもへの支援体制の向上を目指す。 1 さっぽろ子どものこころの連携チーム事業 北海道大学大学院医学研究科(児童思春期精神医学講座)と札幌市が共同により、 連携体制の全体管理・研修会の実施・医学的支援・人材育成等を行う。具体的には、次のとおり。 (1) 関係機関の代表者からなる連絡会議を開催する。 (2) ネットワークを構成する関係機関を対象とした研修会等を実施する。 (3) ネットワークを構成する関係機関に医学的見地からの助言等を行う。 (4) 下記コンシェルジュ事業を総括し、コンシェルジュ実施機関の支援を行う。 2 さっぽろ子どものこころのコンシェルジュ事業 市内5か所の医療機関が札幌市からの委託等により、関係機関や市民からの 依頼を受け、より適切な医療機関等を案内(コンシェルジュ)する。具体的には、次のとおり。 (1) ネットワークを構成する関係機関や市民からの依頼により、関係機関や本人の希望も 考慮しながら、より適切な児童精神科医療を扱う医療機関を案内する。 (2) 児童精神科を扱う医療機関からの依頼により、一般の小児科、精神科の医療機関、 教育・福祉機関などのより適切な支援機関を案内する。

【6】特徴や特に力を入れている事業内容 さっぽろ子どものこころのコンシェルジュ事業により、地域の子どもたちに対して、より迅速かつ適切な精神科医療を提供しやすくなるようなシステムの構築を目指している。

札幌市の事業概要~北海道大学~