微博&微信マーケティング
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微博と微信を使ったマーケティングの概要と注意点、お役立ちツールなど。TRANSCRIPT
微博/微信(WeChat)によるサービス・商品のマーケティング
2013年3月23日
安徽開源軟件有限公司董事長 兼 総経理
中尾 貴光
微博と微信
微博(ウェイボ) - 日本では中国版Twitterなどと紹介されることも。。。
新浪微博、 微博腾讯 、捜狐微博、网易微博が中国4大微博と呼ばれているが実際は新浪微博、 微博の腾讯 2強状態。
ユーザー登録数は新浪微博 5億人超、 微博は腾讯 5.7億人(共に自社発表)※CNNICの統計では2012年末時点微博ユーザーは3.0861億人。
2010年⇒2011年のユーザー増長率は296%、2011年⇒2012年は23.5%
ユーザー層は19〜22歳(36.5%)、23〜30歳(39.5%)と80后、90后が中心(Source: 新浪微博、CIC共同調査データ)
微信(WeChat) - 日本では中国版LINEなどと紹介されることも。。。
2011年1月21日 サービスを開始2012年3月29日 登録ユーザー数が1億人を突破(433日)2012年9月17日 登録ユーザー数が2億人を突破(172日)2013年1月13日 登録ユーザー数が3億人を突破(120日)
微博と微信
14ヶ国語をサポートしており海外展開にも積極的
微博でのマーケティング状況(新浪微博)
2012年2月末寺点で130,565件の企業公式アカウントが新浪微博にアカウント開設
3分の1強の5万件が飲食業のアカウント
日本は178件の公式アカウントが開設され、米国に次いで第2位。
地方政府が観光誘致のためアカウント開設をするケースが急増。
Source : 『2012年企業微博白書(CIC、新浪微博共著)』
新浪微博での企業アカウントの開設とV認証取得
ログイン後の画面 他ユーザーから見た画面
企業アカウントでもアカウント開設方法は個人と同じ方法。V認証取得には営業許可証や会社印の電子データが必要。
新浪微博の公式マーケティングツール - “粉 通”丝
粉 通丝 要は広告ツイート
○金額計算方式・CPM 当該ツイートを表示させた人数が基準(1,000人表示毎に5元)・CPE 転送数、ツイート内リンクのクリック数、フォローワー増加数などが基準 (1アクション平均0.5元)
※初回登録時にデポジット3,000元+アカウント開設費600元を支払う必要あり
新浪微博の公式マーケティングツール - “微任務”
微任務 任意のユーザーに自身の望む任務を依頼
○金額方式・依頼するユーザーのフォローワー数、等級に依存・開始時にデポジットとして2,000元を支払う必要あり
新浪微博の公式マーケティングツール - “短信 ”营销
利用方法:① 自身のフォローワーで携帯番号を知っているユーザー向けに発送② プレゼントキャンペーンなどをエサに携帯番号を収集してそちらに発送③ 広告代理店に依頼(単価は1件発送あたり0.6元から)
※③広告代理店単価の例短信营销(SMSマーケティング)
新浪微博のサードパーティ製マーケティングツール
微 播传 (WeiChuanBo) 微博定時発送器
微任務と同様に特定の任務を登録し、任意のユーザーに実行してもらう方式
微任務と比較して比較的低予算で実行できるのと 微博にも利用できるのが特徴腾讯
日時を指定した予約投稿が可能。
画像、音楽、動画プレビュー付きの投稿ももちろん可能。
投稿日時によって効果は異なる?
水曜日、木曜日の18時〜23時が狙い目?
Source: 新浪微博日時別効果測定
微信でのマーケティング状況
スターバックスは微信専用ページを設け展開。フォローワーは50万人とも。
数値は未公表だが、その他数多くの企業が微信で公式アカウントを開設済み
各機能の詳細はこちらをご参照下さい。
微信の公式マーケティングツール
テキスト、音声、画像、動画、テキスト+画像などのメッセージを予め登録しておき、フォローワー向けに投稿可能。
認証申請も同公 平台から手続き可能。众※ただし500名以上のフォローワーがいることが前提条件。
で、マーケティングするなら微博?微信?
結論から申し上げれば、、、
適材適所
です。
● (新浪)微博マーケティングの長所 ・拡散性ーーー微群、话题(ハッシュタグ) ・キーワード検索などSEO可能 ・ツールがサードパーティ含め充実
● (新浪)微博マーケティングの短所 ・アクティブユーザー率の低下 ・簡単に拡散できる分、とりあえずフォローというユーザーも多く忠誠度は低め ・ゾンビユーザーが一杯
●微信マーケティングの長所 ・ユーザー数の急上昇が示すとおり一番ホット ・画像、音声、動画などマルチメディア系投稿に強い ・1人1人にDMを送る感覚なのでフォローワー の忠誠度が高い
● 微信マーケティングの短所 ・微信内のみでは拡散性に乏しい ・ゾンビユーザーが増えだした ・公式管理ツールが不安定(投稿できない時も多々) ・サードパーティ製の管理ツールが少ない(APIを最近公開したので改善の兆しはある)
微博と微信でのマーケティング それぞれの長所と短所
中小企業、知名度の低い企業向き
ブランド力のある企業、リアル店舗を持つ企業(O2O)向け
微博、微信マーケティングで留意する点
✔継続性例) 中国でのブランド力、知名度がない企業・団体の場合、(平日)毎日情報発信した上で、結果が出始めるまでに3〜6ヶ月はかかる。
✔情報発信だけでなくコメントへの返答など”交流”を
✔宣伝ばかりでなく関連情報や担当者の声、雑感なども盛り込む
✔硬い口調でなく、砕けた口調
✔微博、微信担当への正当な評価
こういうコンサルティングにはご注意を
✔ 「微博で5億人にリーチ」、「微信で3億人にリーチ」などやたらと 登録ユーザー数を強調してくる
✔ 成果指標がフォローワー増加数 or 「フォローワー数○万人を 誇るアカウントを保有」が謳い文句 ⇒ フォローワーは購入可能
✔ 成果指標が単体投稿の転送数やコメント数 ⇒ 転送やコメントも購入可能
✔ 1ヶ月以内など短期間で成果が出るとうたう。
上記対策✔ 成果指標は微博や微信以外の場所に置く。 例) Webへのアクセス数(Google Analyticsでも充分にリンク元など管理が可能)
✔ 管理実績のあるアカウントを見せてもらい、個々のフォローワーの質や、 1つ1つのメッセージへの転送、コメント回数の付き具合を確認する。
補足資料とご質問について
ブログ中国マイクロブログ(微博)雑記 : http://blog.livedoor.jp/osschina/Social Media in China and Asia : http://socialmediainasia.blogspot.com/
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執筆中国ビジネスヘッドライン http://www.chinabusiness-headline.com/author/anhuioss/