乳牛のための形状計測システムの開発
DESCRIPTION
池上 舞, 菅井 駿, 玉木 徹, Bisser Raytchev, 金田 和文, 川村 健介, 吉利 怜奈, 葛原 由加子, 黒川 勇三, 小櫃 剛人, 沖田 美紀, 「乳用牛専用形状計測システムの開発」, 平成25年度(第64回)電気・情報関連学会中国支部連合大会, 2013/10/19, 岡山大学, 岡山.TRANSCRIPT
乳用牛専用形状計測システムの開発
池上舞, 菅井駿, 玉木徹, Bisser Raytchev, 金田和文, 川村健介, 吉利怜奈, 葛原由加子, 黒川勇三, 小櫃剛人, 沖田美紀
(広島大学)
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牛の健康状態の検査 ・乳質検査:出荷前 ・血液検査:器具がある農家は少ない 頻繁には行えない ・BCS検査:目視・触診で体格を判定
CVでサポート
背景
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牛乳の消費量 1世帯当たり年間84.65L
(2012年)
乳用牛の飼養頭数 ・全国:142万3000頭 ・1戸当たり飼養頭数:73.4頭 (平成25年2月1日現在)
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BCS(ボディコンディションスコア) ・乳用牛の太り具合を表す指標 ・1:痩せすぎ 2:痩せぎみ 3:標準 4:太りぎみ 5:太りすぎ ・目視では値を0.25刻みで判定
問題点 ・頭数が多いと時間がかかる ・BCSの値は主観に依存する �'%Zoo1����&
http://zookan.lin.gr.jp/kototen/rakuno/r123_1.htm
BCSによる体格の判定
研究目標:BCS推定自動化のための形状計測システムの開発
利点 ・目視の場合は非接触 ・簡便で頻繁に測定可能
+現在の農場における形状計測の様子
Kinect ノートPC
バッテリー
・牛が動く ・困難な環境 ・電源がない ・不衛生
+既存の形状計測手法 アクティブステレオ パターン投影とカメラによる撮影
レーザーレンジファインダ レーザーを照射して距離を測定
・赤外線投影型は太陽光に影響される ・可視光投影型は明るい所で動作しにくい ・機器が大型のものもある ・ケーブルが邪魔
・価格が高い(数百万) ・重すぎて持ち運びにくい(10kg以上) ・牛が驚く可能性がある
http://www.xbox.com/ja-JP/xbox360/accessories/kinect� http://www.konicaminolta.jp/instruments/products/3d/vivid9i/spec.html�
Microsoft Kinect
http://www.viewplus.co.jp/product/camera/bumblebee.html
Point Grey Bumblebee
パッシブステレオ 2枚以上のカメラの画像から形状を推定
提案するシステム ・商用機器の場合は高価 ・機器が大型のものもある ・接続が有線のものもある
・パッシブステレオ ・小型で持ち運びやすい ・無線 ・誰でも使える ・時間、労力の削減
コニカミノルタ VIVID
+研究目標
牛の形状に適した高精度な形状計測手法の開発
農場における形状計測に適したシステムの開発
+提案システムの概要
iPad2:http://store.apple.com/jp/buy/home/shop_ipad/family/ipad2?product=IPAD2 Eye-Fiカード:http://www.eye.fi/jp/ FUJIFILM FinePix REAL 3D W3:http://kakaku.com/item/K0000138949/images/
タブレットに表示
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Wi-Fiでデータ転送
撮影した画像
推定結果
形状復元
BCS推定
3Dサーフェス
デプスマップ
小型なデバイスで撮影
3Dカメラ
+研究目標
牛の形状に適した高精度な形状計測手法の開発
農場における形状計測に適したシステムの開発
+農場での形状計測における問題点 近づくと危険
精度は高いが危険
精度は低いが安全
牛が動く
精度は高いが 牛が動く
精度は低いが 動いても大丈夫
基線長が短い
精度は高いが大型
10cm
カメラ
レンズ レンズ
2m
カメラ カメラ
精度は低いが小型
SfM
ベースライン
+提案手法
ある程度の形状は既知と仮定し、その形状からのずれを推定
短いベースラインでも 距離が遠くても 1ショットでも
形状計測できるようにする
アイデア
Kinect による 7頭分の臀部の スキャン結果
データを増やして統計的形状モデルをつくる
+ある程度の形状が既知の場合の計測手法 拡張する提案手法
参照平面
従来
実際の形状 参照形状
牛
plane plus parallax: 参照平面からのずれを計測する
統計的形状モデルを 参照形状に利用する予定
+ 開発したシステムの流れ ��� ����
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Wi-Fiでデータ転送
撮影した画像
推定結果
形状復元
BCS推定
3Dサーフェス
デプスマップ
小型なデバイスで撮影
3Dカメラ
現在使用しているデバイス • Eye-Fiカード Pro X2 • MacBook Pro • iMac
Eye-Fiカード Pro X2:http://www.ginichi.com/products/detail.php?_product_id=7489 MacBook Pro:http://news.kakaku.com/prdnews/cd=pc/ctcd=0029/id=7666/imageno=0/ iMac:http://pxv.blog.fc2.com/blog-entry-180.html
+
携帯電話回線 (3G)
ノートPC
離れたPC
アドホック接続
Eye-Fiカードを 挿入した3Dカメラ
Wi-Fi モバイルルータ
Wi-Fi アクセスポイント
インターネット
ワイヤレスPC転送
※Eye-Fiカード: SDカードにWi-Fiがついたもの。写真を転送できる。
画素数:1000万画素 基線長:約7.5cm
+ 開発したシステムの流れ ��� ����
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Wi-Fiでデータ転送
撮影した画像
推定結果
形状復元
BCS推定
3Dサーフェス
デプスマップ
小型なデバイスで撮影
3Dカメラ
⑤BCS値の推定(※未実装)
マルチピクチャフォーマットの画像 2枚のJPG画像
フォルダを監視 新規ファイルが追加されたらアクション (Mac OS付随のAutomatorを使用)
アクションでは以下の5つの処理を行う ①マルチピクチャフォーマット(MPO)の画像を 2枚のJPG画像に分離
②2枚のJPG画像から視差を求める ③デプスマップを計算 ④3次元形状を復元
分離
復元画像 デプスマップ
+ 開発したシステムの流れ ��� ����
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Wi-Fiでデータ転送
撮影した画像
推定結果
形状復元
BCS推定
3Dサーフェス
デプスマップ
小型なデバイスで撮影
3Dカメラ
Dropbox:http://mattintosh.blog.so-net.ne.jp/2012-03-01_ubuntu_dropbox
Dropbox
タブレット
コンピュータ
タブレット上のブラウザで表示
HTMLファイルの表示例
+
農場における形状計測に適したシステムの開発 ・小型なデバイスで撮影 ・Wi-Fiを用いて転送 ・転送先で復元、推定 ・タブレット端末で結果を表示 牛の形状に適した高精度な形状計測手法の開発 ・plane plus parallaxを拡張 ・参照形状は統計的形状モデルを使用
まとめ
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