ブランカステロ
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セカンドライフにある占いの城「ブランカステロ」の紹介。 毎晩23時から無料のタロット占いをしています。TRANSCRIPT
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二〇〇九年十一月一日
ブランカステロ
セカンドライフでの占いの拠点も巡りめぐって今はメインラ
ンドにあるお城の中。Foreck というシムの上空700メート
ルの空中に建てられたお城で、「ブランカステロ(Blanc
Cas
telo)」と名付けられています。「白い城」という意味だそ
うです。
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ブランカステロの場所
http://slu
rl.com/seco
ndlife/Fo
reck/117/47/701
その名の通り城の外観は白い壁で覆われています。入り口の
扉を開けて中に入ると明るく広い空間が広がっています。目の
前には二本の柱と、そこに巻きつくらせん階段があります。中
央の奥に占い用のテーブルがあり、左手に順番待ち用の談話ス
ペースが設けられてます。
ここでは毎晩23時から無料のタロット占いをしているのです
が、一般的な占いのお店のようにプライバシーに配慮した閉鎖
的な空間ではなく、あえてオープンな空間に設計してありま
す。
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順番待ちの談話スペースと占いのテーブルの距離は20メー
トル以内となっており、通常のローカル・チャットは双方に届
くようになっています。(ただし、双方は10メートル以上離
れているので、「ささやき」でチャットすることでお互いの会
話の内容を妨げずにチャットすることも出来ます。)
本来、占いは暗い部屋の中で占い師と相談者の一対一で行う
ものなので、相談者は安心して普段話せないような悩み事など
を占い師に打ち明けることが出来ます。しかし、このように明
るくオープンな空間では、相談者は第三者に聞かれているとい
うことを意識してしまってなかなか本音で話せなくなってしま
います。
これではタロット占いの本来の価値が損なわれてしまうので
はないか? と思われてしまうかもしれません。確かにその通
りで、オカルト的な手法によって相談者の心の奥底をえぐるよ
うな深く重々しい占いは出来なくなってしまいます。
その代わり、相談者は第三者の存在を意識することで自分の
悩みを客観的に見つめることができるようになります。それこ
そが、私がこのブランカステロでの占いに期待している効果な
のです。
占い師と一対一では、どうしても相談者の気持ちは自分の内
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面にばかり向かいがちで視野が狭くなってしまいます。他人か
ら見ればたいしたことのない問題でも、相談者にとっては出口
のない深刻な悩みだったりするのですが、ほんのちょっと視野
を広げ、自分を客観的に見つめてみるだけで、問題解決の糸口
が見えてきたりするものなのです。
本来の占いの手法とは異なるかもしれませんが、私はこうい
う手法もあってもよいのではと思っています。ここでは無料の
占いということもあるので、その気軽さが自分を客観的に見つ
める手助けともなります。
もし本来の、占い師と一対一の占いを希望する場合には有料
の方で相談していただければよいと思います。お金を払うとい
う行為によって、相談者は自分なりの覚悟を持って占い師に真
剣に向き合うことになります。それはそれで重要なことです。
まずは無料の占いで問題解決の糸口をつかむ。それでもまだ
解決に至らないのであれば有料で相談する。このような異なる
二つのアプローチの占いがあれば、より多くの悩める人々が救
われるのではないか……そうであればいいと思っています。
このブランカステロは、悩める人々の心の闇に光をもたらす
場所であることを祈ります。
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ブランカステロの二本の柱はタロットカードの中にも描
かれており、それらを連想させます。らせん階段は何度も
同じ事象を繰り返しながら成長してゆく人間の魂の象徴と
もいえます。
「Ⅱ 女司祭長」
「Ⅴ 法王」
「ⅩⅠ 正義」
特に「Ⅱ 女司祭長」には白と黒の柱が描かれているので
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すが、このうちの白い方の柱はオープンな空間としてのブ
ランカステロの象徴ともいえます。対する黒い柱はオカル
ト的な本来の占いを象徴しているといってもいいでしょ
う。この白と黒の二本の柱によって女司祭長は人々を神の
叡智へと導くのです。
アポロ
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