呉茜玲さんppt
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関西学院大学経済学研究科博士後期課程3 年
呉 茜玲
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報告の内容はじめに先行研究使用するデータの説明モデルと仮説変数の説明実証研究の結果まとめ
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四川省の地理紹介
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背景90年代に入り、農村経済の構造転換に伴い、中国における農村女性労働者の就業状況は大きく変化してきた。農村女性労働者は、農業生産の主要労働者となっているのが市場経済の発展とともに非農業に従事する女性も多くなっている。
このような農村就業構造の変化は、中国農村のマクロ経済環境の変化に大きく依存しているが、所与の社会 · 経済環境の中で、個々の労働者、自らの属性や社会通念など様々なミクロ的な要因に影響されると考えられる。
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研究の目的
本研究の目的は、四川省の農村女性の就業行動を明らかにすることである。本研究では、調査データに基づき、四川省の農村女性の就業意識及び就業決定要因を明らかにする。
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先行研究1. 家計生産関数アプローチ、消費のニュー · アプ
ローチとよばれている理論。2. 人的資本論――便益の最大化と費用の最小化3. ダグラス=有沢の法則を価格法則について、「留
保賃金」と「市場賃金」は二つ重要な概念である。個人の留保賃金と市場賃金の水準との大小関係によってその就業の是非が決められると考えることによって、ダグラス=有沢の法則のミクロ理論的基礎づけが可能となる。
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使用するデータ実証研究のために、 2007年 9 月に、四川省社会科学院経済研究所、成都市婦人協会の協力を得て成都市郊外で調査を実施した「成都市農村女性就業意向と対策研究」による個票データを用いた。
調査地域は成都市の近郊と遠郊の山地、丘陵と平原の十区(市、県)の 17鎮、 48ヶ村(社区)農村地域であり、調査地域の 20歳から 55歳の農村女性2,160人を調査対象とした。回収率は 94.9%で回収数は 2,050である。
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研究に用いたデータの説明
実証分析に用いるサンプル数は 1,945である今回のアンケート調査対象の全体的な属性 ( 個人属性、家族の属性や女性の就業希望を分けて ) の平均値から農村女性の状況を示す。
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就業希望 理想的な就業場所
(出所)アンケートの結果から筆者が作成
635 641
367
246
56
0
100
200
300
400
500
600
700
自家或はコミュニティ鎮の範囲成都市内どこでもかまわない沿海地域
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就業に従事する理由
(出所)アンケート結果から筆者が作成
1146
906
251
577
259
617
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
給料や保障仕事の場所仕事の内容と規模労働の環境家庭成員の意見労働時間
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出稼ぎを選択の理由
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四川省農村女性の配偶者の出稼ぎの所得
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夫の年収 農業労働者(367人) 非農業労働者(497人)
人数 比率 人数 比率
3000元以下 55 15.0 87 17.5
3000~5000元 110 30.0 181 36.4
5000~7000元 73 19.9 83 16.7
7000元以上 128 34.9 147 29.6
((単位:人、%)
実証研究の結果(2)
年齢ダミーについては、より若い女性非農業に従事する確率が高いと示す。教育水準と就業の関係については、これらの結果は、中卒ダミーと比べて、高卒以上の学歴を持つ女性の非農業に従事する確率を高めることを示している。
女性の場合、結婚したか否かが、就業の選択に大きな影響を与える。既婚ダミーについて、既婚女性は非農業労働にマイナス影響を与える。
子供数が農業に従事する確率が高いと示す。耕地を保有していない女性は保有している女性と比べて、四川省の女性が非
農業に従事することを選択する場合は約 24%低下するということを示している。
技能ダミーについて、期待したように限界効果は正であり、1%の有意水準で統計的に有意である。
労働力数について、限界効果は負であるが、 10%の有意水準で統計的に有意でないことを示した。
配偶者の出稼ぎダミーについては、女性は非農業に従事する確率高いと考えられる。
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まとめ四川省の農村女性の就業の決定要因として、女性の属性(年齢階層、
学歴及び技能、結婚状況)、子供数、耕地、年間非農業時間、配偶者の出稼ぎの有無、或は家計所得が重要である。さらに、四川省の女性の就業意欲と就業行動について、四川省の地理条件として、四川人の性格面あるいは女性達が暮らしているコミュニティの地域文化にも依存することを示した。
四川省の農村女性の就業状況を改善するためには、農村女性の教育水準を高めることや、技能 · 職能訓練の推進など、人的資本投資における地方政府の役割が大きいと期待される。農村女性の就業を促進するためには、農村女性が就業しやすい社会環境を作ることが非常に重要であると考えられる。
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終わり四川省の農村女性は、個人の属性や家庭の状況、或は社会環境など様々要因が就業の選択に対して大きな影響を与えることを示した。今後、「西部大開発」政策の下、四川省の労働市場の構造も変わっていく。政府は四川省の都市部と農村部の格差を減らし、四川省の農村世帯の所得を増加させるためには、主要な労働力である農村女性の就業を促進する必要があると考えている。
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