特殊の不法行為
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特殊の不法行為. 1.特殊の不法行為の種類分け 2.責任無能力者の監督者の責任 3.使用者の責任 4.共同不法行為 5.物の支配管理から生ずる責任 6.特別法による解決. 特殊の不法行為の種類分け. 特殊の不法行為への補足. 中間責任 過 失の立証責任を転換することにより過失責任より責任が重く、無過失責任との中間の責任と解されている。 特別法に基づく不法行為 自動車事故における運行供用者責任 自賠法 3 条 失火責任法 製造物責任法 (1995 年 7 月 1 月施行). 意義 - PowerPoint PPT PresentationTRANSCRIPT
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特殊の不法行為特殊の不法行為1.特殊の不法行為の種類分け1.特殊の不法行為の種類分け2.責任無能力者の監督者の責任2.責任無能力者の監督者の責任3.使用者の責任3.使用者の責任4.共同不法行為4.共同不法行為5.物の支配管理から生ずる責任5.物の支配管理から生ずる責任6.特別法による解決6.特別法による解決
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特殊の不法行為の種類分け特殊の不法行為の種類分け根拠条文根拠条文 名称名称 種類種類 責任形態責任形態714714 条条 責任無能力者の監督者の責任無能力者の監督者の
責任責任特殊な責任主特殊な責任主体体
中間責任中間責任
715715 条条 使用者責任使用者責任 特殊な責任主特殊な責任主体体
中間責任中間責任
717717 条条 土地工作物の瑕疵による土地工作物の瑕疵による責任責任
物の支配管理物の支配管理 占有者-中間責任 所有者-占有者-中間責任 所有者-無過失責任(無過失責任(民法上の唯一の民法上の唯一の例外規定例外規定)(危険責任))(危険責任)
718718 条条 動物の占有者の責任動物の占有者の責任 物の支配管理物の支配管理 中間責任(危険責任)中間責任(危険責任)
719719 条条 共同不法行為共同不法行為 複数主体によ複数主体による不法行為る不法行為
因果関係要件について特殊な因果関係要件について特殊な扱いがされる。扱いがされる。
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特殊の不法行為への補足特殊の不法行為への補足中間責任中間責任 過失の立証責任を転換することにより過失責過失の立証責任を転換することにより過失責
任より責任が重く、無過失責任との中間の責任より責任が重く、無過失責任との中間の責任と解されている。任と解されている。
特別法に基づく不法行為特別法に基づく不法行為 自動車事故における運行供用者責任 自賠 自動車事故における運行供用者責任 自賠
法法 33 条条 失火責任法 失火責任法 製造物責任法 製造物責任法 (1995(1995 年年 77 月月 11 月施行)月施行)
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2.責任無能力者の監督者の責2.責任無能力者の監督者の責任任
意義意義 不法行為によって損害を加え不法行為によって損害を加え
た者が責任能力を備えていなた者が責任能力を備えていなかったという理由から免責さかったという理由から免責される場合にはれる場合には (712(712 条条 ,713,713条条 )) 、その行為者の監督者は、その行為者の監督者は監督義務を怠っていなかった監督義務を怠っていなかったことを証明しない限り、そのことを証明しない限り、その損害に対して賠償責任を負担損害に対して賠償責任を負担しなければならないしなければならない
監督者監督者 法定の監督義務者法定の監督義務者
未成年者未成年者 ---- 親権者親権者 (820(820条条 )) 、後見人、後見人 (858(858 条条 ))禁治産者禁治産者 ---- 後見人後見人 (858(858 条条 ))精神病障害者精神病障害者 ---- 精神保健及び精神保健及び精神障害者福祉に関する法律精神障害者福祉に関する法律の定める保護者の定める保護者 (( 精神精神 2020 ~~22-222-2 条)とその者に代わって条)とその者に代わって無能力者を監督する代理監督無能力者を監督する代理監督者者 (714(714 条条 22 、保母、教員、、保母、教員、精神病院の医師、少年院の職精神病院の医師、少年院の職員)員)
監督者の補充的責任監督者の補充的責任 行為者に責任能力が具備され行為者に責任能力が具備され
ていれば賠償資力がなくても、ていれば賠償資力がなくても、被害者は監督者責任を問えな被害者は監督者責任を問えないという問題。これは独立のいという問題。これは独立の不法行為が監督者との間に成不法行為が監督者との間に成立すると考える(判例)。立すると考える(判例)。
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3.使用者の責任3.使用者の責任意義意義
使用者は、被用者が第三者に損害使用者は、被用者が第三者に損害を加えた場合には、それが事業のを加えた場合には、それが事業の執行につきなされたものである限執行につきなされたものである限り、みずからが賠償責任を負担しり、みずからが賠償責任を負担しなければならない。なければならない。
免責事由として、選任・監督につ免責事由として、選任・監督について過失がなかったこと、またはいて過失がなかったこと、または相当の注意をしても損害が生じた相当の注意をしても損害が生じたことを証明する。ことを証明する。
使用者責任の成立要件使用者責任の成立要件 1.使用者と不法行為者との間に1.使用者と不法行為者との間に
使用関係があること使用関係があること 2.被用者が「事業の執行につ2.被用者が「事業の執行につ
き」損害を加えたこと ←き」損害を加えたこと ←これがこれが重要重要
3.その損害は第三者に対して加3.その損害は第三者に対して加えられたものであることえられたものであること
4.使用者に免責事由がないこと4.使用者に免責事由がないこと
賠償者責任との求償関係賠償者責任との求償関係 使用者と被用者は、被害者に対し使用者と被用者は、被害者に対し不真正連帯債務の関係に立つ。不真正連帯債務の関係に立つ。
求償求償 715715条3 被用者への求償を条3 被用者への求償を制限する論拠制限する論拠
企業自体の不法行為責任企業自体の不法行為責任 事業活動が大規模に組織化されて事業活動が大規模に組織化されている場合には、加害被用者の特定いる場合には、加害被用者の特定が困難である。企業の事業活動自が困難である。企業の事業活動自体に伴う危険が実現されたと捉え、体に伴う危険が実現されたと捉え、企業自体の不法行為責任を認める。企業自体の不法行為責任を認める。
注文者の責任注文者の責任 (716(716条条 )) 請負人請負人
独立性ゆえに使用関係に該当しな独立性ゆえに使用関係に該当しない。い。
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44..共同不法行為共同不法行為意義意義
不法行為の発生に複数者が関不法行為の発生に複数者が関与する場合、共同不法行為と与する場合、共同不法行為となり、それによって生じた損なり、それによって生じた損害に対して各自に連帯責任を害に対して各自に連帯責任を負わせる。負わせる。
共同不法行為の成立要件共同不法行為の成立要件 1.複数主体間に関連共同性1.複数主体間に関連共同性
がある場合(1項前段)狭義がある場合(1項前段)狭義の共同不法行為の共同不法行為
(ア)それぞれが独立に不法(ア)それぞれが独立に不法行為の要件を備えていること。行為の要件を備えていること。(イ)関連共同性 主観説と(イ)関連共同性 主観説と客観説客観説
2.加害者が不明の場合(12.加害者が不明の場合(1項後段)項後段)
因果関係の推定規定因果関係の推定規定 3.教唆者・幇助者がいる場3.教唆者・幇助者がいる場
合(2項)合(2項)
共同不法行為の効果共同不法行為の効果 (ア)全部賠償の義務 (ア)全部賠償の義務 - -
不真正連帯債務不真正連帯債務434434 条以下の連帯債務に条以下の連帯債務に関する絶対的効力を適用関する絶対的効力を適用させないためさせないため
(イ)求償関係(イ)求償関係
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5.物の支配管理から生ずる責5.物の支配管理から生ずる責任任
工作物の瑕疵による責任工作物の瑕疵による責任 (717(717 条条 )) 意義意義
土地の工作物の設置または保存に土地の工作物の設置または保存に瑕疵がある場合には、その瑕疵か瑕疵がある場合には、その瑕疵から生じた損害の賠償について、工ら生じた損害の賠償について、工作物の占有者または所有者に対し作物の占有者または所有者に対して特別の責任を負わせている。て特別の責任を負わせている。過失責任主義をとる過失責任主義をとる民法の唯一の民法の唯一の例外例外
無過失責任 無過失責任 - - 根拠として危険根拠として危険責任責任
要件要件1.「土地の工作物」の瑕疵1.「土地の工作物」の瑕疵2.設置・保存の瑕疵であること2.設置・保存の瑕疵であること
瑕疵判定についての客観説(通瑕疵判定についての客観説(通説)と義務違反説(有力説)説)と義務違反説(有力説)
効果効果1.占有者と所有者1.占有者と所有者2.求償関係 3項2.求償関係 3項
動物占有者の責任動物占有者の責任 (718(718 条条 )) 意義意義
動物が他人に加えた損害に対する動物が他人に加えた損害に対する賠償義務を動物の占有者に負わせ賠償義務を動物の占有者に負わせる。ペットブームで注目を浴びるる。ペットブームで注目を浴びる条項。条項。
要件要件動物は家畜か否かに関わらない 動物は家畜か否かに関わらない 損害は物損のみでもよい損害は物損のみでもよい免責事由 相当の注意を持って保免責事由 相当の注意を持って保管をしたこと管をしたこと
効果効果占有者のみならず、保管者占有者のみならず、保管者 ((賃借賃借人、運送人、受寄者人、運送人、受寄者 )) も同じ責任も同じ責任を負うを負う (2(2 項項 )) 。。
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6.特別法による解決6.特別法による解決自動車事故と自動車損害賠償保障法自動車事故と自動車損害賠償保障法製造者の責任(製造物責任製造者の責任(製造物責任失火責任法失火責任法 「失火ノ責任ニ関スル法律」明治「失火ノ責任ニ関スル法律」明治 3232 年年
その他の特別法その他の特別法 原子力損害賠償法原子力損害賠償法 33 条条 鉱業法鉱業法 109109 条条 大気汚染防止法大気汚染防止法 2525 条条 水質汚濁防止法水質汚濁防止法 1919 条条 労働基準法労働基準法 7575 条条 独占禁止法独占禁止法 2525 条条
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運行供用者の責任運行供用者の責任 (( 自賠法自賠法 33条条 ))
運行供用者の責任運行供用者の責任 自動車事故と自動車損害賠償保障法自動車事故と自動車損害賠償保障法 ((昭和昭和 3030
年年 77 月月 2929 日)日) 運行供用者の運行供用者の 33 つの免責事由 ← 中間責任主つの免責事由 ← 中間責任主
義義1.自己および運転者に運行上の不注意がなか1.自己および運転者に運行上の不注意がなかったことったこと2.被害者または運転者以外の第三者の故意・2.被害者または運転者以外の第三者の故意・過失があったこと過失があったこと3.自動車の構造上の欠陥または機能に障害が3.自動車の構造上の欠陥または機能に障害がなかったことなかったこと強制的な賠償責任保険制度 直接請求権強制的な賠償責任保険制度 直接請求権 (16(16条条 ))
運行供用者運行供用者自己のために自動車を運行の用に供する者自己のために自動車を運行の用に供する者運行支配と運行利益運行支配と運行利益賠償義務者となる者 事故運転者、運行供用者賠償義務者となる者 事故運転者、運行供用者(事故車の使用権を有する者、事故車を現実に(事故車の使用権を有する者、事故車を現実に支配管理する者)、使用者および代理監督者、支配管理する者)、使用者および代理監督者、親権者(未成年者の場合)親権者(未成年者の場合)
運行運行判例は「運行」の概念を自動車の走行だけに限判例は「運行」の概念を自動車の走行だけに限定せず、車両に構造上設備されている固有の装定せず、車両に構造上設備されている固有の装置を目的にしたがって操作・使用することを含置を目的にしたがって操作・使用することを含むとする。むとする。
他人 妻は他人事件他人 妻は他人事件 損害賠償の範囲 人身損害のみ損害賠償の範囲 人身損害のみ 運転者などの責任運転者などの責任
運行供用者とは運行供用者とは 運行供用者=保有者+若干その他の者 運行供用者=保有者+若干その他の者
1.正当な権限に基づく使用権を持つ者1.正当な権限に基づく使用権を持つ者2.自己のために自動車を運行の用に今日する2.自己のために自動車を運行の用に今日する者者
運行支配(危険責任)と運行利益(報償責運行支配(危険責任)と運行利益(報償責任)による二元説から一元説へ任)による二元説から一元説へ
判例判例 1.自動車の所有者 1.自動車の所有者 717717 条による管理責任、条による管理責任、
被用者の場合被用者の場合 715715 条の人的管理責任 アリ条の人的管理責任 アリ 2.名義貸与者 人的物的管理責任を負う場2.名義貸与者 人的物的管理責任を負う場
合 アリ合 アリ 3.使用貸借、賃貸借の貸主(レンタカー会3.使用貸借、賃貸借の貸主(レンタカー会社)アリ社)アリ
4.無断運転 使用を許可されている者が無4.無断運転 使用を許可されている者が無断運転 監督不十分 アリ 泥棒運転 自賠法断運転 監督不十分 アリ 泥棒運転 自賠法の適用はなく、物的管理責任の問題として、の適用はなく、物的管理責任の問題として、原告が立証して運行供用者の責任を問う原告が立証して運行供用者の責任を問う
5.元請人 下請人に対して責任アリ5.元請人 下請人に対して責任アリ 6.陸送業者、修理業者 この二者のみ責任6.陸送業者、修理業者 この二者のみ責任
アリ、持ち主にはナシ。アリ、持ち主にはナシ。 7.担保者 担保価値のみ把握しているので7.担保者 担保価値のみ把握しているので
責任ナシ。引渡をうけていると管理責任を負責任ナシ。引渡をうけていると管理責任を負う。う。
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製造物責任製造物責任製造者の責任(製造物責任)製造者の責任(製造物責任)
(ア)消費者保護と製造者の(ア)消費者保護と製造者の責任責任
(イ)裁判例による製造物責(イ)裁判例による製造物責任の強化任の強化
(ウ)製造物責任法の制定(ウ)製造物責任法の制定
製造物責任法の内容製造物責任法の内容 (a)製造物(a)製造物 (b)欠陥責任と欠陥の定義(b)欠陥責任と欠陥の定義 (c)免責事由(c)免責事由
(1)開発危険の抗弁 (1)開発危険の抗弁 (2)部品・原材料に関わる免責事由 (2)部品・原材料に関わる免責事由
(d)責任主体(d)責任主体 (1)製造業者(1)製造業者 (2)輸入業者(2)輸入業者 (3)表示製造業者(3)表示製造業者 (4)実質的製造業者と認められる表示者(4)実質的製造業者と認められる表示者
(e)損害賠償の範囲(e)損害賠償の範囲 製造物の欠陥と損害との間の相当因果関係の製造物の欠陥と損害との間の相当因果関係の
有無により決まる。3条有無により決まる。3条(f)損害賠償責任に関するその他の規定(f)損害賠償責任に関するその他の規定
(1)時効期間 知ったときから3年の消滅(1)時効期間 知ったときから3年の消滅時効時効
(2)責任期間 引き渡しから10年で責任(2)責任期間 引き渡しから10年で責任追及できなくなる。追及できなくなる。
(3)その他の規定 6条(3)その他の規定 6条(g)証明責任(g)証明責任
特別の規定がないため、製造物の欠陥の存在、特別の規定がないため、製造物の欠陥の存在、損害、欠陥と損害との因果関係を被害者側が損害、欠陥と損害との因果関係を被害者側が立証する。立証する。