推断文一部訂正要求のための否定

18
推推推 推推推推推推推推推推推 推推推推推 推推推推推推推推 日日日日日日日日日 8- 2 推推推推推 推推推推推推推推推05 推推推 33 推推推推推推推推推推推推日日 日2012 日 11 日日1-3,5,7- 17

Upload: taniel

Post on 06-Jan-2016

14 views

Category:

Documents


0 download

DESCRIPTION

日本語構造伝達文法. 一部訂正要求の否定. [ 8-2 ]. 推断文一部訂正要求のための否定. ~んじゃない. この項目は 『 日本語構造伝達文法 』 ( 05 版) の第 33 章, の内容に基づいています。. 印刷: 1-3,5,7-17. 今泉 喜一. 2012 年 11 月. ① A: きょうは彼,いい時計してるだろ。. ② B: そうだね。. ③ A: 彼,きのう新宿へ買い物に行ってね。. ④ B: ああ,それで。. ⑤ A: あっ,ちがう,ちがう。. 。. 一部訂正要求の否定. A はなぜこう言ったのか?. - PowerPoint PPT Presentation

TRANSCRIPT

Page 1: 推断文一部訂正要求のための否定

推断文一部訂正要求のための否定~んじゃない

一部訂正要求の否定日本語構造伝達文法

[ 8-2 ]

この項目は 『日本語構造伝達文法』( 05 版) の第33 章,の内容に基づいています。

今泉 喜一2012 年 11月

印刷: 1-3,5,7-17

Page 2: 推断文一部訂正要求のための否定

一部訂正要求の否定

①  A: きょうは彼,いい時計してるだろ。②  B: そうだね。

⑤  A: あっ,ちがう,ちがう。 

③  A: 彼,きのう新宿へ買い物に行ってね。④  B: ああ,それで。

e) あの時計は彼が買ったんじゃない。

a) あの時計は新宿で買ったんじゃない。b) あの時計は買ったんじゃない。c) あの時計は新宿じゃない。d) あの時計はきのう買ったんじゃない。

                             。

A はなぜこう言ったのか? A はBが推断文を作ったと思った。 Bの推断文 「彼はきのう新宿で時計を買った。」

そうじゃない。 

A「あの時計を買ったんじゃない。」適切な訂正要求になったか?

AはBの推断文の訂正要求をしたいと思う。

このつもりで

これでは不適切。違和感がある。

では,どう言えばよいのか。推断文への訂正要求に何か規則はあるのか。

Page 3: 推断文一部訂正要求のための否定

一部訂正要求の否定

推断文への訂正要求の規則

彼新宿 時計

で を

kaw-

t-a-

新宿 時計

をkaw-t-a-

Bさんが作った(とAさんが思った)推断文 「彼は新宿で時計を買っ

た。」

要素を 1 つ減らすために「きのう」を省略して考える。

Page 4: 推断文一部訂正要求のための否定

一部訂正要求の否定

推断文への訂正要求の規則

彼新宿 時計

で を

kaw-

t-a-

新宿 時計

をkaw-t-a-

Bさんが作った(とAさんが思った)推断文 「彼は新宿で時計を買った。」

Page 5: 推断文一部訂正要求のための否定

一部訂正要求の否定

推断文への訂正要求の規則

彼新宿 時計

で を

kaw-

t-a-

新宿 時計彼

de o

ka(w)-t-a-

「彼は新宿で時計を買ったの」

Bさんが作った(とAさんが思った)推断文 「彼は新宿で時計を買った。」

Page 6: 推断文一部訂正要求のための否定

一部訂正要求の否定

推断文への訂正要求の規則

新宿 時計彼

de o

ka(w)-t-a-

「彼は新宿で時計を買ったの」

Bさんが作った(とAさんが思った)推断文 「彼は新宿で時計を買った。」

Page 7: 推断文一部訂正要求のための否定

一部訂正要求の否定

推断文への訂正要求の規則

新宿 時計彼

de o

ka(w)-t-a-

( 事実 )

のar-

deana .k-

「彼は新宿で時計を買ったの」

Bさんが作った(とAさんが思った)推断文 「彼は新宿で時計を買った。」

「彼は新宿で時計を買ったのではない。」訂正要求

「彼は新宿で時計を買ったんじゃない。」

Page 8: 推断文一部訂正要求のための否定

一部訂正要求の否定

推断文への訂正要求の規則何が訂正要求の対象となるか。

彼新宿 時計

で を

kaw-

t-a-

主  体: 彼

客  体: 新宿,時計動属性: 買った

彼が新宿で時計を買ったんじゃない。

選択主語(~が)が最も取り換えやすい。

新宿で彼が時計を買ったんじゃない。新宿で時計を彼が買ったんじゃない。

主題主語(~は)は最も取り換えにくい。

彼は新宿で時計を買ったんじゃない。新宿で彼は時計を買ったんじゃない。

新宿で時計を彼は買ったんじゃない。

訂正要求の対象となりうるもの

Page 9: 推断文一部訂正要求のための否定

一部訂正要求の否定

推断文への訂正要求の規則可換性

可換性要 素

彼は 新宿で 時計を 買った んじゃない。0 3 3+1.5 2

主題語 ・ 話題語

選 択 主 語句 ・ 節客  語

述  語

卓立が置かれると

+ 1.5点

4点3点3点2点0点

新宿では 彼, 時計, 買った んじゃない。0 0 0 2

赤字は卓立表示

点数は経験値

Page 10: 推断文一部訂正要求のための否定

一部訂正要求の否定

推断文への訂正要求の規則

原則1 推断構造内の1要素だけを描写すれば,

( 動属性の描写がないときは「~んじゃない」ではなく,「~じゃない」になる。 )

それが訂正の対象となる。

推断文 「彼は新宿で時計を買った。」

[3]  新宿 (で)じゃない。

[2] 買ったんじゃない。

[3]  時計 (を)じゃない。

( → 渋谷 (で)である。)( → 靴 (を)である。)( →  拾ったのである。 )

Page 11: 推断文一部訂正要求のための否定

一部訂正要求の否定

推断文への訂正要求の規則

原則2 原則1の1要素に動属性(2点)を加えても,その1要素は訂正の対象のままである。

推断文 「彼は新宿で時計を買った。」

[42] 彼 が買ったんじゃない。 [32]  新宿 で買ったんじゃない。[32]  時計を買ったんじゃない。

( → 彼女 が 買った。) ( → 渋谷で買った。)

( → 靴 を買った。)

Page 12: 推断文一部訂正要求のための否定

一部訂正要求の否定

推断文への訂正要求の規則

原則3 主題,話題は訂正の対象にならない( 0 点)。

したがって,原則1,原則2の文に主題,話題を加えても,

推断文 「彼は新宿で時計を買った。」

[042] 時計(は), 彼 が買ったんじゃない。 

[02]  新宿 で(は),買ったんじゃない。

[032]  彼(は),時計を買ったんじゃない。

( → 彼女 ) 

( → 拾った)

( → 靴 )

その1要素は訂正の対象のままである。

[03]  時計(は), 新宿 (で)じゃない。

( → 渋谷 )

[0032]  新宿で(は),彼(は),時計を買ったんじゃない。

( → 靴 )

[002]  彼(は),時計(は),買ったんじゃない。

( → 拾った)

Page 13: 推断文一部訂正要求のための否定

一部訂正要求の否定

推断文への訂正要求の規則

原則4 主語が現れていない場合,

ただし,述語が訂正の対象となる場合は,何か0点のものを置いて

推断文 「彼は新宿で時計を買った。」

( → 拾った)

[03,4.5,2]  彼(は),新宿で時計(を)買ったんじゃない。 0 3 3+1.5 2

( → 靴 )

あるいは主語が主題,話題になっている場合は,卓立( +1.5 )のある要素が訂正の対象である。

述語を引き立てた方が自然になる。

[4.5,32]   新宿で時計(を)買ったんじゃない。 3+1.5 3 2

( → 渋谷 )

[033,3.5]  彼(は),新宿で時計(を)買ったんじゃない。 0 3 3 2+1.5

Page 14: 推断文一部訂正要求のための否定

一部訂正要求の否定

推断文への訂正要求の規則

原則5 選択主語があれば,選択主語が訂正の対象である。

推断文 「彼は新宿で時計を買った。」

( → 彼女)

[0342]   時計は,新宿で彼が買ったんじゃない。 ( → 彼女 )

[4332]   彼が新宿で時計を買ったんじゃない。 ( → 彼女 )

[3432]   新宿で彼が時計を買ったんじゃない。

Page 15: 推断文一部訂正要求のための否定

一部訂正要求の否定

推断文への訂正要求の規則

原則6 構造の要素になっている一部の実体同士の結びつきや,

推断文 「彼は新宿で時計を買った。」

実体と属性の結びつきをひとまとまりの単位(句)として扱いつつ,原則1~5に従う場合もある。

事象主語の場合……新宿で時計を[彼が買った]んじゃない。 原則1   [3]   [彼が買った]んじゃない。 (→彼女が拾った)原則2     ( この場合,すでに原則1に動属性の描写が含まれている。 )原則3  [03]   時計は [ 彼が買った ] んじゃない。 (→ 彼女が拾った ) 原則4      ( この場合,主語は事象主語としてすでに出ている。 )原則5 ( この場合,主語は単独で扱えない。 )

論理客語の場合……彼は新宿で [ 時計を買った ]  んじゃない。原則1 [3]    [ 時計を買った ] んじゃない。 (→ 映画を見た )原則2     ( この場合,すでに原則1に動属性の描写が含まれている。 )原則3  [03]   新宿では [ 時計を買った ] んじゃない。 (→ 映画を見た )原則4 [034.5]   彼,新宿で [ 時計を買った ] んじゃない。 (→ 映画を見た )原則5 [433]   彼が新宿で [ 時計を買った ] んじゃない。 (→ 彼女が買った )

実体同士の結びつき例:「彼の時計」「白い時計」「新宿での時計」

Page 16: 推断文一部訂正要求のための否定

一部訂正要求の否定

推断文への訂正要求の規則

原則7 推断構造が否定構造であり,属性が訂正の対象となっている

推断文 「彼は新宿で時計を買った。」

    [033,3.5]   彼,新宿で時計を 買わなかった んじゃない。

 彼,新宿で時計を kaw- [ ana.k-Øu=ar- ] i=t-Ø=a-Ø んじゃない。

 彼,新宿で時計を kaw- [ ] i=t-Ø=a-Ø んだ。

訂正要求の内容

場合,要求される訂正は動属性を別のものに取り換えることではなく,否定属性 -(a)na.k- を外して肯定にすることである。

Page 17: 推断文一部訂正要求のための否定

一部訂正要求の否定

推断文への訂正要求の規則推断文 「彼は新宿で時計を買った。」

①  A: きょうは彼,いい時計してるだろ。②  B: そうだね。

⑤  A: あっ,ちがう,ちがう。 

③  A: 彼,きのう新宿へ買い物に行ってね。④  B: ああ,それで。

「あの時計は買ったんじゃない。」 と言いたい。

                                。

時計を買ったんじゃない。

(不適切な表現)

3 2

では,どうすればよいか。「買った」 を訂正してもらいたいのだから,次のようにすればよい。

原則6から 「パソコンを修理に出したんだ。」等になる可能性もある。

原則1から 「パソコンを買ったんだ。」等になる可能性があり,

原則1   [2]  買ったんじゃない。

原則3     [02]    時計は買ったんじゃない。

原則4   [03,3.5]    彼は時計を買ったんじゃない。

[02]    時計,買ったんじゃない。

[03,3.5]    新宿では時計を買ったんじゃない。[03,3.5]    彼,時計を買ったんじゃない。

Page 18: 推断文一部訂正要求のための否定

一部訂正要求の否定

推断文への訂正要求の規則

終わり