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6. ヒューマニズム 「生と死」 1) 講義概要 11/11(火)2,4 講義「倫理の基礎を考える」 狙い →大テ-マ「生と死」の準備作業 医療者の立場に立つ前に、一人の人間として、すでに持っている倫理規 範がいったいどこ から出て来ているのか、まず、考えてみる 11/18(火)1,2 大テーマ「生と死」について 11/18(火)3,4 移植コーディネーターによる特別講義 12/2(火)1,2 限、3,4 グループワーク 12/9(火)1,3 中間発表(3 分割) 12/9(火)2,4 グループワーク 12/16(火)1,2 限、3,4 最終発表 1/9(火)1,3 フィードバック講義 狙い →大テ-マ「生と死」についてのグル-プ発表評価 より充実したレポ-トを作成するために 新たな問題提起や論点の紹介 2) グループワークのテーマ a.生殖医療(代理出産・配偶子提供など) b.妊娠中絶(出生前診断・選択的中絶など) c.難病告知(末期癌・神経難病・HIV など) d.終末期医療(緩和医療・安楽死・治療停止など) e.移植医療(脳死移植・生体間移植など) 3) グループ発表のスライド(抜粋) A01 安楽死の決定権 リビング・ウィルがなかったら? ¾本人の意思を確認することができない 本人の意思を実現できない ¾家族の意思が優先か(消極的安楽死をしない) 逆に消極的安楽死を選択する場合は殺人か 本人の意思 本人の意思 実現できない 実現できない 可能性 可能性 本人のためにも、きちんと意思表示をしておくべき リビングウィル の制度化など B01 出生前診断のあるべき姿とは 結論 出生前診断はあった方がいい 医療者の説明が大事 40

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Page 1: 6. 1) - Keio University · ★選択的中絶肯定派 精神的負担 ★選択的中絶否定派 命の重さ. a09 他者による尊厳死の決定の是非 -新生児の場合-

6. ヒューマニズム 「生と死」

1) 講義概要

11/11(火)2,4 限 講義「倫理の基礎を考える」 狙い →大テ-マ「生と死」の準備作業

医療者の立場に立つ前に、一人の人間として、すでに持っている倫理規

範がいったいどこから出て来ているのか、まず、考えてみる 11/18(火)1,2 限 大テーマ「生と死」について 11/18(火)3,4 限 移植コーディネーターによる特別講義 12/2(火)1,2 限、3,4 限 グループワーク 12/9(火)1,3 限 中間発表(3 分割) 12/9(火)2,4 限 グループワーク 12/16(火)1,2 限、3,4 限 終発表 1/9(火)1,3 限 フィードバック講義 狙い →大テ-マ「生と死」についてのグル-プ発表評価 より充実したレポ-トを作成するために

新たな問題提起や論点の紹介

2) グループワークのテーマ

a.生殖医療(代理出産・配偶子提供など) b.妊娠中絶(出生前診断・選択的中絶など) c.難病告知(末期癌・神経難病・HIV など) d.終末期医療(緩和医療・安楽死・治療停止など) e.移植医療(脳死移植・生体間移植など)

3) グループ発表のスライド(抜粋) A01 安楽死の決定権

リビング・ウィルがなかったら?

本人の意思を確認することができない

→ 本人の意思を実現できない

家族の意思が優先か(消極的安楽死をしない)

→ 逆に消極的安楽死を選択する場合は殺人か

本人の意思本人の意思実現できない実現できない

可能性可能性

本人のためにも、きちんと意思表示をしておくべき

リビングウィルの制度化など

B01 出生前診断のあるべき姿とは

結論

出生前診断はあった方がいい

医療者の説明が大事

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A02 妊娠中絶と赤ちゃんポスト ~子どもの幸せを求めて~

赤ちゃんポストの本質

赤ちゃんポスト ≠ 赤ちゃんを預けるためだけの施設

赤ちゃんの受け入れはあくまでも「緊急避難」的な措置

事前相談こそ

事前相談に

が母と子、双方を救う道

より、中絶を思い直すことがある

中絶を1つでも減らせれば設置する意味がある

B02 選択的中絶について

反対の意見

命の重さに対する固定観念

診断の結果は確率論であり、健康な子供まで中絶している。

後世の中絶を助長してしまう。

障害者に対する差別につながる。

障害を持っていても幸せに暮らせるだろう。

A03 命は誰のものか?

こんな意見がありました

命が個人の所有物なら、個人が自由に扱ってよいことになる。治療の痛みは実際には患者本人にしかわからないから、家族や医者が治療の存続を決定するのは少しおかしいように思う。だが、一人一人の命は個人の所有物ではなく多くの人の心に分けられて存在しているもののようにも思えるので、患者一人で治療の存続について決定するのもおかしいと思う。

B03 選択的中絶について

班としての結論

みんな賛成寄り

自分がなりえるとしたら両親サイドだけだから、胎児に対する感情移入が少なく賛成寄りになってしまう。

考えている自分たちに実感がまだ足りないからかもしれないが賛成寄りになってしまう。

障害児を産むことによるその後の生活を現実的に考えると反対できない。

選択肢の1つとして選択的中絶があってもいいのではないか?

A04 脳死移植

まとめまとめ

脳死移植を増やすためには、ドナー脳死移植を増やすためには、ドナーカードの普及が必要カードの普及が必要

臓器移植法について、「本人が臓器臓器移植法について、「本人が臓器提供を拒否する意思表示をしていな提供を拒否する意思表示をしていなければ、臓器提供が可能ければ、臓器提供が可能 」と改正し」と改正し

てはどうかてはどうか??

B04 脳死移植と意思表示

結論

家族が移植を決定するのは現段階では最善の策であると考える。

→表面上は一見自己決定権が無いように見えるが、本人同様周りの人にとっても大切な「命」を軽々しく扱わないようにする一種の手段

A05 選択的妊娠中絶

自分が親だったら・・・

• どうやったら悩まずに産めるか?

– 今は障害者が社会的に立場が弱いのが問題になっている。

障害者に優しい社会にしていくべきだ

B05 妊娠中絶(出生前診断)

医療人としてー精神的ケア

出産を決めた夫婦へ

– 障害に対して覚悟ができる

– 数字の受け止め方や不安の程度は人によって違う

中絶を決めた夫婦へ

– 中絶を決めたことを責めるのはダメ

– しかし、自覚を持たせて迷いを少なくしてあげることは必要

– 術後も、カウンセリングの機会を設ける

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A06 もし親が余命○ヶ月と宣告されたら… 私はどうすればいいの…?

考えられる選択肢として・・・考えられる選択肢として・・・

安楽死(消極的安楽死)安楽死(消極的安楽死)

・早く楽になってほしい!!・早く楽になってほしい!!

・親の「家族に迷惑をかけたくな・親の「家族に迷惑をかけたくない!」という意見を大事にい!」という意見を大事に

・在宅ホスピス・在宅ホスピス

最後の頼みの延命最後の頼みの延命

・もっと一緒にいたい!!・もっと一緒にいたい!!

B06 出生前診断による中絶 胎児がダウン症と告知されたら

まとめまとめ

根本的に差別を無くすのは難しいので、産む根本的に差別を無くすのは難しいので、産む本人の理解を深めることが重要本人の理解を深めることが重要

周囲の理解を得るために努力する母親を医周囲の理解を得るために努力する母親を医療従事者が支えていくべき療従事者が支えていくべき

教育により豊富な知識とダウン症について考教育により豊富な知識とダウン症について考える機会を提供するべきえる機会を提供するべき

A07 代理母出産

日本で認められるためには?(班日本で認められるためには?(班で考えてみました)で考えてみました)

代理出産は国で定めた機関において行代理出産は国で定めた機関において行うう

契約時に厳密に取り決めておく契約時に厳密に取り決めておく

両者匿名両者匿名

営利目的で志願する代理母を禁止営利目的で志願する代理母を禁止

代理出産を求める夫婦、代理母は審査代理出産を求める夫婦、代理母は審査するする

子供が自ら代理母を知りたいと希望した子供が自ら代理母を知りたいと希望したときは教える→ときは教える→

B07 難病告知はいいことなのか?

結論結論

• 難病告知が絶対良いとは限らない

• 患者に告知するのが無難だと見られがち

(インフォームド・コンセントの観点から)

→しかし告知はもっと慎重にするべき

手段の一つ• 難病告知は絶対的なものでなく

子供の意思を尊重子供の意思を尊重 A08 人工妊娠中絶 ~出生前診断 選択的中絶~

テーマ設定の理由テーマ設定の理由

•• 自分たちには健康な子供を産みたいという自分たちには健康な子供を産みたいという気持ちがあるのでしっかりと知っておくべき気持ちがあるのでしっかりと知っておくべきことであるからことであるから

•• 医療技術の、生命において一番最初に踏み医療技術の、生命において一番最初に踏み入れられる領域であるから入れられる領域であるから

B08 出生前診断で障害を持っていると 診断されてからの中絶は良いこと?悪いこと?

譲れない最大のポイント譲れない最大のポイント

★選択的中絶肯定派

精神的負担

★選択的中絶否定派

命の重さ

A09 他者による尊厳死の決定の是非 -新生児の場合-

両親間で意見の相違があった場合両親間で意見の相違があった場合

話し合い話し合い

母親・父親の間で決定権に差はない母親・父親の間で決定権に差はない

延命治療はいつでも中止できるが、一度中止延命治療はいつでも中止できるが、一度中止してしまったら後戻りできないしてしまったら後戻りできない

→双方の同意なしでは尊厳死の決定はありえ→双方の同意なしでは尊厳死の決定はありえないない

B09 緩和医療~がん患者へのケア

薬剤師として…モルヒネに対する正確な情報を伝える

ポジティブな経験談を話す

正確な情報はもちろん伝えるが、医療側に偏った意見は言わない

患者さんやご家族と、医師とのパイプ役

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A10 医療人から見た出生前診断

まとめまとめ医療人として将来遭遇するであろうこのような事態に対し、イメージ上ではあるものの、気構えをすることができた。

基準②は、このままではかなり当事者の主観にゆだねるところが大きいため、医療人全体が同じ判断基準を持てるよう、よりいっそうの議論・基準作りが必要となる。

B10 出生前診断からの人工妊娠中絶

最終的論点

賛成意見は現実的・将来的な意見が多く、反対意見は倫理的な意見が多かった。

現実性と倫理性のどちらを優先すべきか。あるいは両方を上手く併せ持ったものはないだろうか?

A11 安楽死について

結論結論

本当につらい場合もあるから、認めるべき本当につらい場合もあるから、認めるべき

認めるなら認めるなら……死に方も選んでおく(薬物投与、呼吸器死に方も選んでおく(薬物投与、呼吸器

はずすはずすetcetc))

医療者は安易に安楽死を行わない医療者は安易に安楽死を行わない

本人の意思が前提、家族だけでは駄目本人の意思が前提、家族だけでは駄目

B11 妊娠中絶 (出生前診断・選択的中絶)

このテーマを選んだ理由

自分の望むような子ではなかったとわかったとき中絶してしまうことに倫理上の違和感を覚えたから。

出生前診断で生まれる前に胎児状態が把握できてしまうことは、本当に便利なことか?

A12 選択的中絶=障害者差別?

それを考慮して・・・

選択的中絶=障害者差別と考えるが、中絶自体の否定につながるとは考えていない。

しかし、中絶をする際には心のどこかで、障

害者差別をしているのだということを分かっていて欲しい。

障害児を産むことが肯定される社会を作っていく必要がある。

B12 妊娠中絶~障害者差別~

根底には「少なからず差別はある」という認識

差別せずに産むこと≒良いこと?

A13 安楽死をどこまで認めますか?

結論

B13 より良いホスピスを目指して

患者、家族の立場として

患者:金銭面などで家族に負担をかけるのは嫌

家族:ある程度経済的負担があってもホスピスで終末期を快適に過ごして欲しい

消極的安楽死は認める。が、

積極的安楽死は・・・一部認める。

積極的安楽死は、意識があり自分の意思を示せる患者の自発的意思による

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A14 スペインの先進、日本の後進

スペインモデルを日本に導入できるかスペインモデルを日本に導入できるか

臓器提供者が不足する理由

スペインモデルはそれらを合理的に解決

一方で・・・

– 金銭が絡むことによる犯罪

– 人間の体を商品扱いしているのでは?

– 知らなかったら? 家族は言いくるめられる

– 宗教観で動いているが倫理的には・・・

B14 がん告知の際に-何をして欲しい?

班の中では

100%が告げてほしい

その理由は残りの時間を有意義に過ごしたい隠されていたことを知ったときに信頼できなくなる何のために治療しているのか知りたい

4) 後期授業終了後のアンケート: 学生による感想

●5 段階評価によるアンケート グループワークについて

①グループディスカッションに春学期より参加しましたか? 3.99 ②自分の考えを言えましたか。 4.09 ③自分の意見をグループのメンバーに旨く伝えることが出来ましたか。 3.73 ④メンバーの意見を受け容れることができましたか。 4.28 ⑤グループをまとめることができましたか。 3.24

この授業の総合評価 3.86 ●自由記述によるアンケートより抜粋 「生と死」の授業からあなたは何を学びましたか? グループワークを通して考え方や価値観の多様性を体験し、 多角的に問題を見られるようになった

自分では「命」というものに対して「こうだ」と思っているのが当たり前でも、他人にとってはそうでもなかった 自分の固定観念の強さと、価値観や考え方の多様性を学んだ 自分と異なる意見を持つ人の話を聴くことによって、物事を多面的に見ることができるようになった 違う意見は否定するものではなく、自分の考えの幅を広くするためのものかなと思った 同じ問題を前にしても、人・状況・時代によって取り組み方や感覚は大きく変わることを学んだ 今までこんなに時間をかけて考えることはなかった。いろいろな人の意見を聴くことで、少しずつ自分の考

えもまとまりつつある 自分が知らなかったことや違う視点で物事を眺めたときの意見を得て考えさせられたことが、一番の収穫

だ 様々な捉えかたや考え方があり、「絶対」ということはない、ということを学んだ 中絶や臓器移植などのテーマでさまざまな班のプレゼンを聴き、いろいろな考えがあることを大いに学び

考えさせられた。人として成長できた気がする ものごとの本質は、自分の考えだけでは見抜けない、ということ

自分の意見を持ち、分かりやすくまとめる・伝える(=コミュニケーション)の難しさや技術を学んだ

春に比べて、自分の考えを積極的に言えるようになった、前より緊張せずに人前で話せるようになった 自分の意見を他人に伝える技術が少し身についた どのようにすれば他者とより良いコミュニケーションをとれるか、という方法や考え方を学んだ 自分の意見を周りに分かりやすく伝えることの難しさを学んだ、意見が受け入れられたときの嬉しさを体験

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した プレゼンに纏めるとなると、捨てなくてはならない内容もあり、難しさを感じた ひとつひとつのテーマが重かったので、どこに焦点を当てて議論するかを決めることが大切だと思った 自分の考え・グループの考えをまとめていく経験ができた。グループでディスカッションしていく困難も経

験し、どのようにまとめあげるか、ということを考えることができた 授業でなくても、今後何かあったら周りの人と話してみたらお互い面白い意見交換ができるのでは、と思

った 患者の気持ちや生と死について考えてみることを通して、学んだこと

患者の立場に立って医療のあり方を考えさせられた 自分が患者の立場だったらどう思うか、ということを考える機会が多かったため、相手の気持ちを考えるこ

とが前よりもできるようになった 患者さんだけでなく家族の気持ちを考えることの重要性を学んだ 講義では、患者さんや家族の気持ちを「自分なりに考える」のではダメだ、ということに驚きつつ納得した 手記を読んで、まだずっと先のことに思える死は、実はいつもすぐそばにあるのだと思った 今まで漠然と抱いていた「生」についての考えが、いかに浅いものであったかを思い知らされた 出生前診断や終末期医療の問題から、生=善、死=悪と簡単にはいかないことを学んだ。人は多くの人

と共に生きているからこそ、一方向では考えられない さまざまな医療に対する問題を“もし自分だったら”という視点で見たとき、私たちが常識的に「良い」と思

っていることが必ずしも通用しない、ということ ひとつの答えにたどり着くことのできないテーマだからこそ、考えることをやめてはいけないとすごく実感し

た 医療技術の進歩で様々なことが可能になったが、前提となる倫理基準が確立されておらず、技術の一人

歩きにならないように考えていく必要がある 倫理と現実のギャップ。あちこちに溢れているジレンマについて、深く考えさせられた 「どう生きてどう死ぬか」は人それぞれだが、いろいろな考え方を知ることで、より良い生き方・死に方がで

きるのではないかと考えた これからは「より良い死」というものが重要になってくる、ということを学んだ

特別講義やSPさん活用の授業を通して、学んだこと

医療現場の先生方のお話を聴けたことで、視野が広がり、自身を内省できた たくさんの講演をしていただいたり、薬剤師体験もできて、将来を考えることができた たくさんの講師の方のお話を聴いたり、グループワークで自分の考えを根本から見つめ直したりしたことで、

「生」や「死」の本当の重みに触れることができた。「生と死」とは漠然と認識しているだけではだめで、実際

に自分の頭や心を使って考えていかなくてはいけない領域なのだと知った 生きるということがどういうことであるかを考えるきっかけとなった、今後の人生を有意義に過ごしたいと思っ

た 人の死に方を含めて、人の生き方である

この授業をもっとあなたにとって有益なものにするための改善点は何ですか? 授業内容について

興味深いテーマでしたが、医師に関連したことばかりで、薬剤師の必要性を見出せませんでした 講義の時間数を増やすことで、より議論が深まると思う ワールドワークをもっと増やして欲しい 学生は医療問題の深い知識をもっているわけでも現場をみたわけでもない。もっと実際の社会の様子が

分かるような講演を増やして欲しい。講演はとてもすばらしかった。生と死に関わる職業の人の話を聴きた

い 日本人の死生観とか、文化論的な話題を入れても面白いのでは? 参加すればするほど楽しいと思う 授業そのものは非常に良いものだった、個人の姿勢次第で授業の意味は変わる。参加すればするほど

楽しい とてもいい授業だった。意見を考え、発表し、伝える。単純なことだけど、上手にできなかったから

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授業で扱う話題を絞ったほうが良い カリキュラム編成について

テーマ選定の次の時間に発表、はやめて欲しい。授業外で調べかつ十分に話し合うのは都合もあるし難

しい。せっかくおもしろいテーマだから、前期ほどとはいわないが、もっとゆっくり考えたい グループワークの時間をもっと長くして欲しかった、もっと深く考える時間が必要だ 35 グループディスカッション以外の授業のやり方をもう少し工夫して グループワークよりもディベート(少人数・大人数どちらも)を増やして欲しい ひとつの班だけでなく、いくつかの班で集まって話し合う機会ももつべき 1 班と班のディベートなど

は? 1 グループで話し合うだけでなく、毎時間ごとに自分の考えをレポートにまとめることをすると、より有益にな

ります グループワークでも自分の意見を全く言わない人もいて、参加にバラツキがみられるのが気になった 2 各班にプロジェクターとノートPCがあったのは、非常にやりやすかった

グループ編成について

多様な意見のためには人数が必要だが、多いと一部の人に偏ってしまう。1グループ3~4人程度が良い もう少し少人数でのディスカッション・発表もよいかと思う(4人とか) 5 同じような考え、或いはあえて違う意見をもった人でグループを組み、議論を展開するような形にしてみて

は? グループ変えの頻度を多くし、話したことのない人と話すようになれば、コミュニケーション能力の上昇に

なる 2 春学期みたいに、ひとつのグループで固定して続けて欲しい

発表について

他のグループの評価をフィードバックして欲しい。自分たちには気づかなかった良い点・改善点を知りた

い 多数の班が同じテーマを選んだので、どの分野も均等に扱うような工夫をして欲しい 話し合ったりパソコンで調べたりするだけでなく、実際病院や施設をまわって意見を聴く時間があったらい

い ひとつのテーマについて、肯定・否定側に分かれてディベート形式で発表するのも面白いと思う 個人個人の発表の場をもう少し増やすこと 2

個人としての改善点

もっと積極的に意見を言えるようになること、考えを言葉にする能力を養う、自分の意見をしっかりもつこと 自分の意見をもっと分かりやすく相手に伝えるスキル、表現力などを身につけること 他人の意見を聴いて、どのような意図をもってそのようなことを言ったか、考えなければいけない 初に自分がもっていた意見に凝り固まらずに、柔軟な姿勢でグループワークに取り組む グループディスカッションで、様々な意見をうまくまとめられるようになること、議論の進め方をまなぶ もっと具体的に「何を発表するのか」ということを明確にし、話し合いの論点も「何を話し合うのか」を明確に

する 作業を授業内でできるように、もっと「集中してやる」 2 個人でもグループでも、テーマに沿ったしっかりとした情報収集能力を養わないといけないと思った 時間を有効に使うために、もっといろいろ知識をつけ、家で考えてから授業に参加すれば質が上がる

4 保守的な人が多かったので、多くの人がもっと意見を言える雰囲気をつくること

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