8. 跡地利用 -...
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8. 跡地利用 12
跡地利用(あとちりよう)
廃棄物の埋立処分が完了した跡地を何ら
かの用途に利用すること。
通常、地盤が不安定であったり、不等沈
下が起こりやすかったりで、利用が制限さ
れる。
埋立作業の時点から跡地利用に配慮した
計画が必要である。
8. 跡地利用 13
埋立地の跡地利用 埋立地の跡地利用の例としては、公園としての
利用やグラウンドやゴルフ場などの屋外スポー
ツ施設として利用例が多いです。これらの施設
は埋立地を大きく変えることなく土地利用がで
きます。
他にも倉庫や清掃工場などに利用されている
例があります。
海にある埋立地(海面処分場)では、空港として
利用されている例があります。
循環型社会・廃棄物研究センター, 2007年6月4日号
8. 跡地利用 14
最終処分場の跡地利用の内訳(平成16年)
資料:「最終処分場跡地利用に関するセミナーテキスト」(財団法人廃棄物研究財団) 注)環境省の平成16年の実態調査による。資料からの読み取りにより作図。
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埋立跡地の利用方法
表層利用
農地や公園などの利用
中層利用
1戸建て住宅や倉庫などの利用
深層利用
中・高層住宅,小中学校,体育館,清掃工場
などの利用 最終処分場の適正化方法および跡地利用に関する研究, 福岡大学, 平野文昭 等
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処分場の跡地利用に関する検討項目
表層利用
浸出水水質 ‥ 農業用水基準
発生ガス ‥炭酸ガス濃度10%
地盤沈下
最終処分場の適正化方法および跡地利用に関する研究, 福岡大学, 平野文昭 等
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処分場の跡地利用に関する検討項目
中層利用
浸出水水質 ‥ 排水基準
発生ガス ‥爆発(メタンガス5~15%)
地盤沈下 ‥最大地盤沈下量10cm以下
最終処分場の適正化方法および跡地利用に関する研究, 福岡大学, 平野文昭 等
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処分場の跡地利用に関する検討項目
深層利用
浸出水水質 ‥ 排水基準+腐食
発生ガス ‥中層の場合+硫化水素
地盤沈下 ‥最大地盤沈下量10cm以下
腐食性 ‥酸度、硫酸塩の把握
植生
最終処分場の適正化方法および跡地利用に関する研究, 福岡大学, 平野文昭 等
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堺第7-3区太陽光発電所
(大阪府堺第7-3区産業廃棄物埋立処分場)
面積は約20ha、発電出力は約10MW(約1.0万 kW)、
発電電力量は約1100万kWh/年。
総事業費は約50億円となっており、着工予定は平成
21年、運転開始予定は平成23年となっています。 tsujiyoshitaka.spaces.live.com/
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住民の意識調査: - 最終処分場の跡地利用
Journal of the Faculty of Environmental Science and Technology. Okayama University Vol.13 No1, pp.35-42, March 2008
最終処分場に関する住民の意識調査, 羅 明振 等(2008)
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最終処分場の廃止基準の概要(1)
安定型処分場 管理型処分場
(一般廃棄物処分場) しゃ断型処分場
共通基準 1.最終処分場の外に悪臭が発散しない措置が講じられている。 2.火災発生防止措置が講じられている。 3.そ族こん虫等が発生しない措置が講じられている。 4.地下水水質が基準に適合していること、基準に適合しない恐れがない。 5.現に生活環境保全上の支障が生じていない。
個別基準 6.ガスの発生がほとんど認められない又はガス発生量の増加が2年以上認められない。
7.埋立地の内部が周辺の地中温度に対して異常な高温でないこと。
8.50cm以上の覆いにより開口部が閉鎖されている。
―
(樋口壯太郎, 2006)
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最終処分場の廃止基準の概要(2)
安定型処分場 管理型処分場
(一般廃棄物処分場) しゃ断型処分場
個別基準 9.地滑り、沈下防止工、雨水排水設備について構造基準に適合
11.囲い、立て札、調整池、浸出液処理設備を除き構造基準に適合している
14.地滑り、沈下防止工、仕切設備が構造基準に適合
10.浸出水が次の基準を満たすこと。
(1)地下水基準:適合 (2)BOD:20mg/L以下
12.次の項目、頻度で2年以上基準に適合している。
(1)排水基準等:6月に1回以上 (2)BOD,COD,SS:3月に1回以上
15.外周仕切設備と同等の効力を有する覆いにより閉鎖
13.雨水が入らず、腐敗せず保有水が生じない廃棄物のみを埋め立てる処分場の覆いについては、沈下、亀裂その他の変形が認められない
16.廃棄物と外周仕切設備について定められた措置が講じられている。
(樋口壯太郎, 2006)
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廃止までの流れ (平成10年6月16日 総理府・厚生省令第2号)
廃止の確認申請 過去2年以上のデータを添付し、県が確認し
た後、廃止(データ:浸出水、地下水、ガス、臭気、地温など)
処分場の閉鎖と廃止 http://www.kajima.co.jp
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跡地管理(アトチカンリ) Landfill Site Management
廃棄物の埋立処分が完了した後の跡地を何らかの用途
に利用するために、適切な管理をすること。
通常、地盤が不安定であったり、不等沈下が起こりやす
かったりして、利用が制限されるため、埋立作業の時点
から跡地利用に配慮した計画が必要である。
埋立処分場の閉鎖後、一般的には、跡地は雑木林、公
園、運動場などへの転用される。
廃棄物処理法(1970)に基づく処分場の技術基準(省令)
に適合して廃止が確認される手続きが行われるまで、設
置者は維持管理義務が課せられる。
8. 跡地利用 47
技術名称 適応埋立廃棄物 得られる効果 減容化率 留意点
焼却処理 可燃ごみ、プラスチックなど 安定化
減容化 中
焼却残渣対策が必要
溶融固化 可燃ごみ、焼却残渣など 安定化
減容化 資源化
大 コストが高い
RDF化 厨芥、紙類、木材、プラスチッ
クなど可燃ごみ 資源化 小
・可燃ごみに有効 ・焼却残渣対策が必要
コンポスト化 厨芥、し尿処理汚泥、浄化槽
汚泥 資源化 小
厨芥、汚泥のみに有効
エコセメント化 焼却残渣など
資源化 小 焼却残渣もしくは焼却処理
後に適用
金属類回収 金属類を含む廃棄物、焼却
残渣など 資源化 小
回収物に適合する方法の選択が必要
低温加熱処理 焼却残渣など
安定化 - 有機塩素化合物などの特
定の物質に有効
セメント固化 焼却残渣など 安定化 - 長期安定性に難あり
不溶化 焼却残渣など
安定化 - 不溶化の目標物質に適合
する薬剤選定が必要
水洗浄法 焼却残渣など 安定化 - 洗浄汚水の処理が必要
On-site処理技術の特徴
NPO法人 環境安全センター
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In-situ処理技術の特徴 技術名称 技術の特徴 得られる効果 留意点
反密促進技術 圧密沈下工法により、地盤を
圧縮させる 減容化
遮水工を損なわないように留意する
動圧密技術 重錘を高所から地表面に落
下させ、衝撃力により地盤を圧縮させる
減容化 遮水工を損なわないよ
うに留意する
原位置ガラス固化(ISV) 廃棄物を原位置で溶融、ガラ
ス固化する 安定化
(減容化)
・溶融深さが限られる ・ガラス固化自体の処
理が必要
不溶化薬剤注入技術
薬剤を注入することにより、廃棄物の安定化を図る
安定化
不溶化の目的物質に適合する薬剤選定が必要。薬剤による地下水汚染に留意
バイオレメディエーション 微生物により廃棄物層の浄
化を行う。比較的安価である
安定化 微生物分解が可能な物
のみが浄化対象となる
NPO法人 環境安全センター
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ご清聴ありがとう御座居ました。
お問い合わせは、
以下までお願いいたします。
崑山科技大学
環境工学科
丁 文輝 ([email protected])
北竿風山垃圾掩埋場失火 北竿風山垃圾掩埋場失火 北竿風山垃圾掩埋場失火 風山垃圾掩埋場傳出火警意外,消防人員灌水搶救。(圖/文:陳鵬雄) 北竿風山垃圾掩埋場 北竿風山垃圾掩埋場 北竿風山垃圾掩埋場
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