2016-12-03 地域課題解決フォーラム エコサイクルの軌跡
Post on 09-Jan-2017
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筑波大学の家具・家電等リユースプロジェクト「3E EcoCycle(エコサイクル)」の軌跡
山本泰弘(3Ecafeプロジェクトチーム/青年シンクタンクRHO)
http://yamamotoyasuhiro.tsukuba.ch
1.要約
地域課題を最大限の効率(費用対効果)で解決するには…
① 社会に欠けたピースをつなぐ「パズル感覚」
② 戦略 × 拡散 × 動員
③ 現場が満足する「緩やかな上意下達」
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2.実現したプロジェクト
● 課題:
学生宿舎で、家具・家電の“使い捨て”が常態化
(卒業生が捨て、新入生が新品を買う)
● 着想:
卒業生から家具・家電を集め、新入生へ提供する
● 方法:
中心メンバー5人+超効率的な運営体制
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3.1.プロジェクトの背景①
● 筑波大学:
大規模な学生宿舎を有し、周辺アパートと合わせて
毎年約3,000人が転出・転入
←しかし、中古家具・家電の取引を行う店舗が不足
学生のボランティア活動も頓挫
→結果、まだ使える家具・家電が大量に不法投棄
⇒新入生・大学双方に多大な経済的損失
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3.1.プロジェクトの背景②
● 筑波大学:
古参サークルと新興サークルの間で待遇格差
(古参は勧誘PRしやすい)
● 日本社会:
大学進学者の経済的負担軽減が社会的課題
(特に国立で宿舎付きの筑波大は、
費用対効果が高く経済的弱者向き)
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3.2.プロジェクト登場人物
● 司令塔:3Ecafeプロジェクトチーム → http://t3ecafe.tsukuba.ch
人数わずか。大学の資源を使える。
● 協力者:
大学:循環型社会化・学生支援を(他力で)進めたい。
新興学生サークル:勧誘PRのチャンスを切望。
● ユーザー:
卒業生・在学生:まだ使える品物をタダでも譲りたい
新入生:新品でなくても品物をもらいたい
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3.3.プロジェクトの進展①
● 1月~:卒業生・在学生に品物提供募集。
学生サークルに協力取引提案。
(サークル紹介誌掲載と引き換えに、
プロジェクト運営への協力を求める。)
● 2月~:新入生にプロジェクト広報・応募呼びかけ。
学生宿舎内の一角に品物引き取り場所を
設けることを担当職員と交渉。
● (Twitter、メール、Facebook、チラシ等で拡散)
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卒業生・在学生向け 新入生向け
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プロジェクトメンバーと、テレビを獲得した新入生(中央)。
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中央図書館エントランスで配布された「エコサイクルプレゼンツ サークルガイド」
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3.3.プロジェクトの進展②
● 3月下旬:宿舎の一角に設けた引き取り場所に、
卒業生・在学生が続々と品物を持ち込み。
順次Webサイトに品物の画像を掲載。
● ~3月末:Webサイトで新入生から応募を募り、
各品物の貰い手を抽選で決定。
● 4月頭:引き取り場所で、当選者に品物をお渡し。
同時に、協力サークル紹介誌を配布。
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4.実現のポイント
① 各主体のニーズを的確にとらえ、
パズルのように組み上げてプロジェクト化する。
② 人を動かす戦略×徹底的拡散×取引による動員
③ 各主体が満足する役割を、司令塔が与える。
(全員での会議は不必要)
※アイディアを実現することは…
楽しい! ✌('ω' )✌ 三✌('ω')✌三( 'ω')✌ ✌
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