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平成29年度 青森県障害者虐待防止・権利擁護研修 アンガーマネジメントとメンタルヘルス

平成29年12月21日22日

青森県すこやか福祉事業団障害者総合福祉センターなつどまりさつき寮地域支援課長

日本アンガーマネジメント協会AMFT™ サイドミッション中野 正樹

1

事件性のある虐待に至る組織の対応 障害者虐待防止法の意図

組織 不適切支援

虐待 隠蔽 刑事事件 信頼崩壊 VERY困る

2

組織 虐待疑惑 通報 事件未然 信頼 TO BE CONTINUED…

職員失格? 乱暴な利用者に、毎日、噛みつかれ、たたかれています。

人手が足りず、業務が多く、私ばかりが働き、疲れ切ってしまい、思わずたたいてしまいました。

施設長から「虐待だ。職員失格だ!」と指摘され処分を受けました。

でも、もっとひどいことをしている職員がいます。

その職員が利用者を脅すから、利用者はさらに乱暴になって、結果、私が襲われます。

私が悪いのですか?私は職員失格なのですか?

3

業務悪循環のシステム 知識

技術

不足

ストレス

感情

我慢

風土

業務量

順応する

しかない

4

業務効率向上のシステム 知識

技術

獲得

ストレス

感情

減る

上手く

伝える

風土

業務量

変わる

定着する

5

私が考えた虐待防止の対策

6

やり方はたくさんありますが、今日一緒にやってみましょう

結局は、組織または各自で学んでください。 技術・知識

施設長等、偉い人は実行可能なルールを定めてください。部下は確認し、従ってください。お互いの誠意が必要です。

風土・業務量

ストレス 感情

組織全体での合意形成が必要です。 可能なら

他人をコントロールすることはできない

7

利用者をコントロールできる職員が

優れた職員だという間違った認識

あなたは誰かにコントロールされたいか?

支援

支援とは他者への働きがけが前提となっており、支援者と日支援者というセットで意味をなす行為である。そして支援される人(被支援者)の意図を理解すること、行為の質の維持・改善、及びことがらをなす力をつけること(エンパワメントすること)がポイントである。支援行為がどう受け止められているかを常にフィードバックして、被支援者の意図に沿うように自分の行為を変える必要がある。これができない支援は本当の意味での支援ではない、とされる。

(「支援学」より一部抜粋)

8

合理的配慮

障害者から何らかの助けを求める意思の

表明があった場合、

過度な負担になり過ぎない範囲で、

社会的障壁を取り除くために必要な便宜

のことである。 (「Wikipedia」より引用)

9

困っている

誰が?何が?

利用者が? 職員が? 常識的に?

10

差別のメカニズム

無知 無理解 誤解

偏見 差別 排除

12

パワーポイントが見えない方は

見える位置に席をずらして

かまいません。

各自で調整方お願いします。

13

14

他人は変えられない自分は変えられる

他人 想い 自分

16

「誤解」

怒りは悪

17

怒ればなんとかなる

怒りは吐き出せばいい

怒りは制御できない

身を守るための防衛本能

闘争逃走反応

FIGHT OR FLIGHT RESPONSE ウォルター・B・キャノン 動物の恐怖への反応

自分の心を守る機能

18

問題となる4つの怒り

19

強度が

高い

持続性が

ある

頻度が

高い

攻撃性が

ある

20

怒ったことを覚えていますか?

ここ1週間を振り返って

すごく頭にきたこと

まあまあ腹がたったこと

軽くイラっとしたこと

怒りは第二次感情

21

怒り

ちなみに クレーム対応

22

責任者を出せ!

第一次感情は?

怒りの発生と その対策

行動 思考 発生

23

発生 怒りの感情のピーク

24

怒り

長くて6秒

私たちを怒らせるものの正体

25

一見すると、とても正しいように思えるが・・・

・・・でも全てが不必要なのではない

自分の願望、希望、欲求、

26

自分が 最も居心地がいいと感じていること 自分が 絶対だと信じていること 自分が 長年親しんでいること 他人が なんと言おうと自分には正しいこと

怒る理由

27

理想

現実

会社 こども 上司 男性 女性 親 ルール

ギャップ

感情発生のプロセス

28

出来事との遭遇

出来事の意味づけ

「怒り」の感情発生

NG

OK

思考

29

同じ

境界線

重要なこと そうでないこと

30

重要でない

行動決定

31

重要

余力のあるときにやる できる行動を探し行う 今すぐ計画し努力する

放置する そのうちアリになる

今は考えないでおく 現実を受け入れる

未来 自分 見方 反応

過去 他人 出来事 反射

自分の力で 変えられないこと

コントロール できないこと

行動決定

33

自分の力で 変えられること

コントロール できること

今は考えないでおく 余力のあるときにやる 今すぐ計画し努力する

放置する そのうちアリになる

現実を受け入れる できる行動を探し行う

信頼関係の上にコミュニケーション

信頼関係があっての「ばかやろう」

信頼関係のない「ばかやろう」は全く違いますよね。

信頼関係のためにもコミュニケーションは大切

34

パワハラの差

35

これ

パワハラかな?

これ

パワハラだな!

16.7% 53.8%

怒る 行動

36

第1段階 出来事との

遭遇

第2・3段階 意味づけと感情

行動

「私と仕事とどっちが大切なの!」

うわ、でた。 いいかげんにしてほしい (イラッ・ムカッ)

お前はバカか

NG

コントロール あなたは誰かにコントロールされたいか?

誰かに動いてもらうとき、怒りは有効か?

暴力的な怒りで、その話は伝わるか?

相手を屈服させたいのか?

37

悪い怒り方

機嫌

38

人格否定

人前 感情ぶつけ

NGワード

39

いつも、絶対、必ず

前からいってるけど 何度もいってるけど

なんで?、 なぜ?、 どうして?

自信

40

勉強

しつけ・ルール

自己肯定感 存在への自信

能力への自信

自信とプライド

41

自信が無くプライドが高い人は 怒りやすい

伝え上手タイプ(アサーティブ)

伝えたいことを

具体的に

シンプルに

相手と会話の

キャッチボールをしながら、

一緒に問題を解決していく

42

非主張的な人は 相手の攻撃性を高める ことも多くある

• 相手が攻撃的な人の場合、

こちらが非主張的になると、

相手の攻撃性を強めてしまうことになる。

相手が自分に攻撃的なのは、

自分の関わり方にも問題があるとも考えられる。

43

10のポイント

1. なにを1番言いたいのか、はっきりさせる

2. 自分の本当の気持ちを言葉にする

3. 相手の人格ではなく、とった行動に注目する

4. 注意をするときは、何がどう変わってほしいかを具体的に伝える

5. 私メッセージ

44

10のポイント

6. ノンバーバル(態度・語調)に気をつける

7. 相手と対等の関係で伝える

8. キャッチボールで伝え合う(対話をする)

9. 「自分が正しい」という気持ちで話さない

10. 相手の怒りに過剰反応しない

45

結果が思い通りにならないこともある

相手と対等に向き合って

自分が伝えなくてはいけないことを素直に

(アサーティブ10のポイントに沿って)伝えた

ということをゴールにする

46

運命

思考 言葉 行動

習慣 性格 運命

47

態度は大切。言葉は大切。 技法 リフレイミング

落ち着きがない

見栄っ張り

48

後悔しない

怒ってしまった

ではなく

「怒ると決めて怒った」

つまり、自分の感情に責任を持つ

49

仕事:チームワーク

50

情報や意識をどうやって共有する?

ぜひ、具体的なチームのルールを。

後悔しないこととハラスメントは違う。

仕事:支援

51

利用者を理解し、技術を磨く。

「できること」「できないこと」「すべき

こと」の、明確な線をチームで決める。

後悔しないことと虐待は違う。

アンガーマネジメントとは

理論を学び 技術を覚え トレーニング

52

野球を覚えるように、テニスを覚えるように…

自転車に乗るように、最初から上手い人もいれば

なかなか上手くならない人もいるが、

やり続けるとできるようになる。

自分の感情は自分のもの

53

怒りの連鎖を断ち切ろう

54

全ての人が自分の感情に責任をもてば

私たちは怒りの連鎖を断ち切ることができると信じています。

56

お問い合わせ

一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会

公式ウェブサイト https://www.angermanagement.co.jp

メールアドレス info@angermanagement.co.jp

電話番号 03-6435-2120(平日10時~17時)

推薦書籍

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