視覚しょうがい者の参加 - spirit...マイクの準備やチャンネルの確...
Post on 03-Feb-2020
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講演会や行事等へのしょうがい者の参加 対応ガイド
立教大学しょうがいしゃ(学生・教職員)支援ネットワーク
はじめに
立教大学のしょうがい学生は、授業だけでなくオリエンテーション行事や就職ガイダンス、その他課外
活動等に参加します。また、しょうがいのある一般の方も、公開講演会や各種行事に参加します。そこで、
会場や情報へのアクセシビリティに配慮した講演会や行事等を開催できるよう、押さえておくべきポイント
を解説します。開催のアナウンス前から、これらを意識して企画されることが望ましいですが、問合せを受
けてからでも必要な対応ができるようにしましょう。
なお、2016年 4月施行の「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」において、しょうがい者
から何らかの配慮を求める意思の表明があった場合には、社会的障壁を取り除くために必要で合理的な
配慮(合理的配慮)を行うことが求められると規定されています。大学構成員一人ひとりが問題意識をもち、
相互の立場を尊重して、共存・協働する「開かれた大学」を目指しましょう。
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1. 視覚しょうがい者の参加
視覚しょうがいは、視覚的な情報をほとんどえられない「盲」と、視覚補助具等を使用して視力を活
用する「弱視」に大きくわけられます。見え方には個人差があり、必要な配慮も異なります。
① 配布資料・投影資料の工夫
・弱視でルーペや単眼鏡などを使用する、また照明の調整が必要な場合には、拡大資料や白黒反転
資料をご用意ください。
・全盲でテキストデータ資料が必要な場合には、事前に使用するデータをしょうがい者本人へご提供
ください。音声ソフトによる読み上げの際、PDFやパワーポイント資料は読み上げない場合もありま
すので(特に図表)、できる限りテキスト形式(.txt)にしていただくようお願いしています。
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② 板書、説明の仕方の配慮
・板書する際には、声に出しながら書くか読み上げてください。
・「ここ」「そこ」等の指示語は避け、具体的に何を指しているか理解できるようご説明ください。
・写真や図、グラフなどを用いる場合も同様に指示語の使用を避けて解説いただけると理解しやすく
なります。
③ キャンパス内の移動介助
・移動介助が必要な場合は、事前に介助者の手配をお願いします。特にキャンパス内での移動介助
が必要なときは、待合せ場所を事前に具体的に示すようにしてください。
・教室内の座席については、黒板が見やすく、教員の声が届きやすい場所の座席確保を
お願いします。
あれ これ
NOT 指示語!
テキスト形式(.txt)
ワード形式(.doc)
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2. 聴覚しょうがい者の参加
聴覚しょうがいは、周囲の音や会話が聞こえない、あるいは聞こえにくい状態のことをいいます。聞こ
え方は一人ひとり異なりますが、多くの場合、音声情報を「音」として認識できても「言葉」として聞き取
ることは困難です。また、コミュニケーション方法(手話や筆談など)もその人の失聴時期や教育歴な
どによって異なります。対応は一律とは言えませんが、いずれも共通して資料など問合せ先には、電
話番号だけでなく、FAX番号、もしくはメールアドレスも必ず記載するようお願いします。
① 進行について
・補聴器の使用によりある程度聞き取りができる聴覚しょうがい者には、口型をはっきりさせ、ゆっくり
話していただくと理解が容易になります。
・キーワードやポイントは資料に記載する、または板書するなど視覚情報としてご提示ください。
・板書する際には、書きながら話をされると口元が確認できないため、書いてから話す、もしくは話し
てから書くといった配慮をお願いします。
② 情報保障者の確保
・ノートテイク、パソコンテイク等、文字通訳者の手配をお願いします。
・ディスカッションやグループワークを中心として行う場合、また、利用者が手話による情報保障を必
要としている場合には、手話通訳の方が適していることもあります。
・通訳を介す場合は、早口になりすぎないよう、そして複数人が同時に話すことのないよう、配慮をお
願いします。
例:手話通訳 例:パソコンテイク
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★依頼方法・費用★
<パソコン文字通訳(要約筆記)>
手書きやパソコンを使い、講演者などが話している内容を文字にしてその場で伝える情報保障です。
※依頼方法や費用などについては、しょうがい学生支援室までご相談ください。
★留意点★
・パソコン文字通訳(要約筆記)を依頼する際、事前に以下の準備、確認が必要になります。
資料・機材の準備、準備時間の確保
・手話通訳を依頼する際、事前に以下の準備、確認が必要になります。
資料の準備、照明や音響の確認、通訳者席の確保、打ち合わせ時間の調整
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③ FM補聴器の使用
マイクロホン付の送信機から補聴器に取り付けた受信機へ話への声を直接送り、聞き取りを改善
するシステムです。周囲の雑音を拾わないため、騒がし場所や反響の多い場所、話し手との距離が
離れている場合に有効です。
【使い方】
①FM補聴器のチャンネルと FMマイクのチャンネルを合わせる。
②FMマイクのスイッチを入れる。
→電池残量を確認する(種類によって赤く点滅するものや、点滅しないものがあります)
③マイクの位置を調整する。(口元から 10~20cmの位置)
④終わったらマイクのスイッチを切る。
④ 映像資料の使用について
・映像資料を使用する際には字幕付きのものをご使用ください。
・TV 番組等を録画して教材に使用する場合は、あらかじめ字幕データが記録される方法で録画する
ようお願いします。
・字幕がない場合には、事前に業者に依頼し、文字起こしができます。文字起こしした資料を当日しょ
うがい者本人に提供して参考にするように伝えましょう。著作権もありますので、出来れば当日のみ
使用して回収するようにしてください。
★依頼方法・費用★
<音声文字起こし>
音声をデータに起こし、映像の音声情報を文字で伝えることができます。一般に講演会等の採録を
作成する業者に依頼できます。
※依頼方法や費用などについては、しょうがい学生支援室までご相談ください。
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3.肢体不自由者の参加
肢体不自由とは、四肢、体幹が病気や怪我で損なわれ、長期にわたり日常生活動作に困難がとも
なう状態をいいます。不自由な個所や程度により状態は様々で、日常生活に困難を感じさせないも
のから多くの活動に介助を要するものなどあります。どのようなサポートが必要なのか個人のニーズ
をよく確認したうえでサポートすることが大切になります。
① 会場へのアクセス
・以下の建物にはエレベーターも車いす用リフトもありませんのでご注意ください。
池袋キャンパス 4号館 3階以上、4号館別棟、9号館別棟、10号館
・以下の教室には、車いす用リフトを設置しています。使用する場合は、事前に総務課へ作業依頼を
お願いします。
池袋キャンパス タッカーホール、4号館 1階および 2階(13号館 2階と接続も有)、9号館大教室、
11号館 4階(15号館 4階と接続)
※注意※
・体幹が安定せず、自力で座位を保つのが難しい場合、【タッカーホール】のリフトは使用不可
・車いすを含め総重量 180kg 以上の場合、【9 号館大教室、4 号館 1 階・2 階、11 号館 4 階】のリフト
は使用不可
② 教室内の車いす用座席(可動式机といす)について
・以下の教室には、常設の可動式机がないため、持ち運び式の可動式机があります。これらの教室
以外は常設の可動式机が設置されています。
池袋キャンパス 5 号館:5222 教室、5323 教室、7 号館:7101 教室(2 人用も有)、7102 教室(2 人用
も有)、8号館:8101教室
新座キャンパス 1号館:N121教室、 2号館:N212教室(2人用もあり)、3号館:N321教室
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*各しょうがいの主な項目とチェックリスト*
視覚しょうがい者の参加 聴覚しょうがい者の参加 肢体不自由者の参加
主な項目 チェックリスト 主な項目 チェックリスト 主な項目 チェックリスト
①配布資料、投
影資料の工夫
□ 拡大資料や白黒反転資料等
の用意はできていますか?
①進行について □ キーワードやポイントは視覚情
報として提供できるよう準備して
ありますか?
①会場へのアク
セス
□ 使用する建物にエレベータ
ー、もしくは車いす用リフトは
ありますか?
□ PDF や PPT 資料をテキスト
化してありますか?
□ 早口になりすぎないよう、複数人
が同時に話すことのないよう準
備はできていますか?
□ 肢体不自由者の使う車いす
で移動できるリフトかどうか確
認しましたか?
②板書、説明の
仕方の配慮
□ 板書する際の注意点は確認
しましたか?
②情報保障者の
確保
□ ノートテイクやパソコンテイク、ま
たは手話通訳者の手配をしまし
たか?
②車いす用座席 □ 教室内の可動式机(常設もし
くは可動式)を確認しました
か?
□ 図、写真は具体的に説明で
きるよう準備できています
か?
③FM 補聴器の
使用
□ マイクの準備やチャンネルの確
認はできていますか?
(聴覚しょうがい者が FMマイクを
使用している場合)
③キャンパス内
の移動介助
□ 介助者の手配をしました
か?
④映像資料の
使用について
□ 使用する映像資料に字幕はつい
ていますか?
□ 黒板がみやすく、声の届きや
すい座席を確保しています
か?
□ 字幕がない場合は、文字起こし
依頼をしましたか?
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しょうがいしゃ(学生・教職員)支援ネットワーク
しょうがい学生支援室(事務局)
開室時間 月~金 9:00~17:00 E-Mail sien@rikkyo.ac.jp
※講演会や行事等へのしょうがい者の参加 配慮のことで何かお困りのことがありま
したら、しょうがい学生支援室までお問い合わせください。
池袋キャンパス[12 号館 1 階]
Tel 03-3985-4818
Fax 03-3985-4821
新座キャンパス[7 号館 2 階]
Tel 048-471-7072
Fax 048-471-7312
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